JP4283661B2 - ブレーキ操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブレーキ装置に関し、より詳細には、車両や産業用機械等に好適に用いられるブレーキ装置を操作するためのブレーキ操作装置に関する。
この種のブレーキ装置として、例えば、特許文献1に示す車椅子用のブレーキ装置が知られている。
同特許文献1に記載の車椅子用ブレーキ装置は、車輪の表面(トレッド)に接触作用するロック部材と、このロック部材を揺動させるための操作レバーと、操作レバーの揺動角度に応じて車輪に対するロック部材の接触角度を変更するリンク機構と、操作レバーを常態に於いて中立位置に付勢する引張バネとを備えて構成されている。
また、操作レバーは、車椅子の前進及び後進の双方に於いてブレーキが解除されるフリー位置を中立位置として、この中立位置から車椅子の後方に操作レバーを引くとロック位置に切り替わり、また、中立位置から車椅子の前方に操作レバーを倒し込むと逆転防止位置に切り替わる。
また、ロック位置への切り替え時には、ロック部材が車輪に押圧されて車輪の正転及び逆転が阻止されるため、駐車ブレーキとしてブレーキ装置が機能する。
また、逆転防止位置への切り替え時には、車輪の逆転に伴いロック部材が車輪に巻き込まれてロックして車輪の逆転が阻止されるため、車椅子は、前進時に於いてのみ走行が許される。したがって、逆転防止位置への切り替え時には、登坂ブレーキとしてブレーキ装置が機能する。
特開平7−227408号公報
ところで、本発明者等の鋭意研究によれば、上述した従来のブレーキ装置に関して種々の改善すべき点が見出された。
まず、注目すべき点として従来のブレーキ装置は、引張バネの張力によって逆転防止位置からフリー位置に向かって操作レバーが常時付勢されている。
したがって、登坂走行時に於いて車輪若しくは車体に過度の衝撃が加わったとき、並びに登坂走行時に於いて車輪に延びる搭乗者の腕が操作レバーに干渉したときなどには、搭乗者の意に反して操作レバーがフリー位置(中立位置)に復帰し、登坂走行時であるにも拘わらずブレーキが解除される虞がある。
また、上述したブレーキ装置では、操作レバーの中立位置を設定するにあたり、リンク機構に組み込まれるリンクの長さを引張スプリングの張力を加味して適切な長さに設計する必要がある。したがって、設計上の自由度に乏しく、わずかな仕様変更に於いても、その都度、リンク比等を計算し直す必要があり、汎用性にかけるものであった。また、部品点数も多く、製作コストの面に於いても改善の余地があった。
本発明は、このような技術的背景を考慮してなされたもので、安価に製作でき、また、使い勝手や汎用性に富むブレーキ操作装置を提供することを課題とする。
上記した技術的課題を解決するため、本発明では以下の構成を提供する。
すなわち、本発明は、回転体の回転を個別に規制するブレーキ装置を操作するための第1、第2の操作レバーを備えたブレーキ操作装置であって、前記第1、第2の操作レバーは、前記回転体の正転及び逆転を許容する第1の位置と、前記回転体の正転及び逆転のうちの何れか一方のみを規制する第2の位置と、前記回転体の正転及び逆転の双方を規制する第3の位置と、を含む可動範囲で作動自在に支持され、常態に於いて前記第2の位置に至る方向に付勢されるとともに前記第1の位置から前記第3の位置に向かう第1、第2の操作レバーの作動のみを許容するワンウェイクラッチ装置と、前記ブレーキ装置との連結用に設けられ、当該第1、第2の操作レバーに対する操作を前記ブレーキ装置に伝達する連結部材とを備え、前記連結部材は、前記ブレーキ装置から延びる第1連結部材と、この第1連結部材を前記第1、第2の操作レバーに連結する第2連結部材とを備え、前記第1連結部材および前記第2連結部材の間には、前記操作レバーを操作することで前記第2連結部材に所定荷重を超えた力が作用した時に、前記第2連結部材を前記第1連結部材から遠ざける引き代調整装置が設けられ、この引き代調整装置は、前記第2連結部材が前記第1連結部材から遠ざけられたときに、前記第2連結部材に対し、前記所定荷重の作用する方向と相反する方向に付勢するスプリングを有することを特徴とする。

このように構成された本発明のブレーキ操作装置は、ブレーキ装置を個別に操作するための第1、第2の操作レバーを備えている。また、第1、第2の操作レバーは、それぞれ回転体の正転及び逆転の双方を許容する第1の位置と、回転体の正転及び逆転のうちの何れか一方を規制する第2の位置と、回転体の正転及び逆転の双方を規制する第3の位置とを含む可動範囲で作動自在に支持されている。
また、第1、第2の操作レバーは、それぞれ常態に於いて第2の位置に至る方向に付勢されている。
すなわち、本発明では、第1の位置及び第2の位置並びに第3の位置に切り替え可能な第1、第2の操作レバーに於いて、第1、第2の操作レバーがそれぞれ最終的に第2の位置に達するようにその付勢方向を定めている。
したがって、例えば、操作者の意に反して第1、第2の操作レバーが作動したときには、付勢に伴う外力を以て操作レバーが第2の位置に達し、結果として、回転体の回転が規制される。
なお、上記で「至る方向」とは、方向とその終点を定めるものであり、例えば、第1の位置から第2の位置に向かって操作レバーが作動し、結果として第2の位置に達する、及び第3の位置から第1の位置を経由して第2の位置に達するなど、始点が問われるものではない。
この構成では、第1の位置から第3の位置に向かう第1、第2の操作レバーの作動のみを許容するワンウェイクラッチ装置を備えている。したがって、第1、第2の操作レバーを第3の位置に向かって操作すると、以後、その操作量に応じた位置で第1又は第2の操作レバーが保持される。よって、以後、操作レバーを操作することなくその操作量に応じた制動力が維持される。なお、ワンウェイクラッチ装置としては、一方向噛み合い式のクラッチ、及びラチェット装置等をその一例として例示できる。
この構成では、ブレーキ装置から延びる第1連結部材と、この第1連結部材を第1又は第2の操作レバーに連結する第2連結部材とを備えている。また、第1連結部材と第2連結部材との間には、引き代調整装置が設けられている。引き代調整装置は、第2連結部材に対する所定荷重を超えた力の作用時に、この第2連結部材を第1連結部材から遠ざける方向に作動させる。したがって、その作動量が第1又は第2の操作レバーの引き代(ストローク)に加算され、以て、引き代調整装置の作動時には、操作レバーの引き代を大きく確保できる。

また、前記第1、第2の操作レバーは、前記第3の位置を始点として、この第3の位置から前記第1の位置を経由して第2の位置に至る方向に付勢され、
さらに、前記第1の位置で操作レバーに当接して、前記第3の位置から前記第2位置に至る操作レバーの作動を前記第1の位置で規制する作動規制部を備える構成としてもよい。
この構成によれば、第3の位置を始点として、この始点から第1の位置を経由して第2の位置に至る方向に操作レバーが付勢されている。また、第1の位置で操作レバーに当接して、前記第3の位置から前記第2位置に至る操作レバーの作動を前記第1の位置で規制する作動規制部を備えている。
つまり、付勢に伴い第3の位置から第1の位置を経由して第2の位置に至る操作レバーは、作動規制部での当接状態を以て第1の位置でその作動が規制される。
したがって、第3の位置で操作レバーを離すと操作レバーは、第2の位置に達することなく第1の位置で停止する。よって第3の位置と第1の位置との切り替えに於いて、第2の位置への誤作動を意識することなく操作レバーを操作することが可能になる。
また、前記ブレーキ装置は、前記回転体の正転及び逆転を規制する主制動部材と、前記回転体の逆転時に前記回転体と係合して自己ロックし、前記回転体の逆転を規制する補助制動部材と、前記第1又は第2の操作レバーに対する操作に追従して前記主制動部材及び補助制動部材を個々に作動させるカムとを備え、
前記第1の位置から前記第3の位置に向かう第1又は第2の操作レバーの作動時には、その移動量に応じた押圧力で、前記回転体に主制動部材が押し当てられるようにカムが作動し、
前記第2の位置に第1又は第2の操作レバーが作動したときには、前記回転体に補助制動部材のみが接触するように前記カムが作動する構成を備えてもよい。
すなわち、第1の位置から第3の位置に向かって第1又は第2の操作レバーを操作すると、その時々の操作力に応じた押圧力で主制動部材が回転体に押し当てられる。よって、この主制動部材によって生み出される制動力により回転体の正転及び逆転が規制される。
また、第2の位置に第1又は第2の操作レバーを操作すると、補助制動部材が回転体に接触して自己ロックし、この補助制動部材によって生み出される制動力によって回転体の逆転のみが規制される。
前記ワンウェイクラッチ装置による前記操作レバーの作動規制を解除する解除装置とを備える構成としてもよい。

除装置の作動時には、操作レバーを所望の方向に操作することが可能になるため、制動力を任意に調整できる。

前記引き代調整装置は、前記第1連結部材に連結されたケース本体と、このケース本体の軸方向に延びる収容部内に収容された前記スプリングと、前記収容部に収容され、同収容部内の前記スプリングによって前記第1連結部材側に付勢される可動プレートと、一端が前記スプリングの内方を通じて前記可動プレートに連結され、他端が前記操作レバーに連結された第2連結部材とを備える構成としてもよい。

なお、上記種々の内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲に於いて、可能な限り組み合わせることができる。
以上のように本発明によれば、安価に製作でき、また、使い勝手や汎用性に富むブレーキ操作装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
本実施の形態では、本発明の操作装置を車椅子用のブレーキ装置に適用した例について説明する。
まず、本発明に係る操作装置の説明に先立ち、操作対象であるブレーキ装置について説明する。
本実施の形態に示すブレーキ装置1は、一般に「内拡式ドラムブレーキ」と称される種類のブレーキ装置であり、車輪201と共に回転するブレーキドラム(回転体)3と、ブレーキドラム3の内周面に接触作用して制動力を生み出すメインシュー4(主制動部材)及びロックシュー6(補助制動部材)と、メインシュー4及びロックシュー6等をブレーキドラム3内に支持するバックプレート5とを備えている。
ブレーキドラム3は、車輪201の回転中心に位置したハブ202若しくはハブ202から放射状に延出されたスポーク203に固定されている(図2参照)。
より詳しくは、ハブ202又はスポーク203に固定される円形の基部3aと、車椅子200への装着状態に於いてこの基部3aの周縁より車椅子200のフレーム側に向かって延出された周壁3bとによって構成され、その周壁3bの内周面がメインシュー4及びロックシュー6の接触面になる。
バックプレート5は、十分な強度を有する鋼板等から構成され、車椅子200のフレームと車輪201との間に取り付けられている。
より詳しくは、バックプレート5の中央に形成した車軸挿通孔5bに車軸を貫挿させ、且つこの状態でバックプレート5をボルト5c等を用いて車軸に締め付け固定する。また、バックプレート5上であって且つブレーキドラム3の内方に、ブレーキ装置1を構成する主要構成部品が設けられている。
ブレーキ装置1を構成する主要構成部品としては、ブレーキドラム3の内周面3cに接触して制動力を奏する一対のメインシュー4,4と、各メインシュー4,4をブレーキドラム3の内周面3cから離間させた位置に保持するリターンスプリング13と、ブレーキドラム3の内周面3cに接触して自己ロックすることによりブレーキドラムの逆転方向への回転のみを規制するロックシュー6と、ロックシュー6をブレーキドラム3の内周面3cより離間させた位置に保持するロックシューリターンスプリング7と、各リターンスプリング13,7の張力に逆らってメインシュー4及びロックシュー6を、個々に制動力を奏する位置に移動させる作動カム8、などを例示できる。
一対のメインシュー4,4は、一端に作動カム8との接触部4aを有し、他端にメインシュー4の回動中心となるアンカーピン12を受け入れる連結孔4bが設けられた弓形(アーチ状)のメインシュー本体10と、メインシュー本体10とブレーキドラム内周面3cとの接触面であって、且つメインシュー本体10側に固定されたライニング11とを備えている。また、各メインシュー4,4は、バックプレート5の下方寄りに設けられたアンカーピン12に前記連結孔4bを介して回動自在に取り付けられている。
すなわち、各メインシュー4,4は、アンカーピン12を介して互いに連結されると共に、作動カム8の回動に伴い、前記接触部4aを力点とし、また、前記アンカーピン12を支点としてブレーキドラム内周面3cに押圧されて制動力を奏する。
なお、各メインシュー4,4はリターンスプリング13によって相互に連結されており、常態に於いてブレーキドラム3の内周面3cより離間した位置に保持されている。なお、ここで常態とは、作動カム8の回動に伴う外力がメインシュー4に作用していない状態である。また、メインシュー4の動作については後に詳述する。
ロックシュー6は、ブレーキドラム3の内周面3cに接触して自己ロックし、ブレーキドラム3の回転を規制するロックライニング60と、このロックライニング60が固定されるロックシュー本体65とを備えている。
ロックシュー本体65は、その全長が、アンカーピン12とブレーキドラム3との最短距離に比べて十分に長く形成された弓形の平板からなり、一端にロックライニング60が固定され、他端にロックシューリターンスプリング7が連結されている。
また、ロックライニング60が設けられる一端とロックシューリターンスプリング7に連結される他端との間で且つロックシューリターンスプリング7に連結される他端寄りには、アンカーピン12との連結部に相当する連結孔6aが設けられている。そして、ロックシュー本体65は、この連結孔6aを介してアンカーピン12に回動自在に取り付けられている。
また、ロックライニング60が固定されるロックシュー本体65の端部近傍には、作動カム8との接触部6bが設けられ、作動カム8の角度に対応して、ロックシュー本体65が回動し、その都度、ブレーキドラム内周面3cとロックライニング60との距離が変化する。
また、ロックシュー6は、ブレーキドラム3からアンカーピン12に至る放線L上より正転方向にオフセットされた状態で、アンカーピン12に取り付けられている。このためブレーキドラム3の逆転時であって、且つロックシュー6とブレーキドラム3との接触時には、ロックシュー6は自己ロックし、ロックシュー6とブレーキドラム3との間にセルフ・エナージャイジング効果が生じる。したがって、このセルフ・エナージャイジング効果によって、ブレーキドラム3の逆転が強制的に規制される。このようにロックシュー6は、ブレーキドラム3の逆転を規制している。
なお、ロックシュー6は、通常、ロックシューリターンスプリング7の張力によってブレーキドラム3の内周面3cから離間した位置に保持されている。このため、常態(ロックシュー6がブレーキドラム3の内周面3cに接触していない状態)では、上記セルフ・エナージャイジング効果の発生が阻止されている。
作動カム8は、接触部4aに於いてメインシュー本体10に接するメインシュー4用の作動カム部8aと、このメインシュー4用の作動カム部8aの径方向に更に延出されたロックシュー6用の作動カム部8bと、を備えている。
また、各作動カム部8a,8bは、バックプレート5背後に設けられた作動レバー15に連結され、この作動レバー15と共動して作動カム部8a及び作動カム部8bが一体に回動する。
また、作動レバー15の端部には、作動レバーリターンスプリング15bが設けられている。この作動レバーリターンスプリング15bは、バックプレート5から延出されたリターンスプリング支持アーム5aと作動レバー15との間に介在し、作動レバー15は、リターンスプリング支持アーム5aから常時遠ざかる方向に付勢されている。
また、作動レバー15の端部には、本発明に係る連結部材として操作ケーブル15cが
連結されている。また、この操作ケーブル15cは、座席背後の介助者用ハンドル204に固定された介助者用ブレーキ操作装置100に延びる操作ケーブル15dと、座席側方の肘掛けフレーム206に固定された搭乗者用のブレーキ操作装置300に延びる操作ケーブル15eとに分岐され、分岐先に位置したブレーキ操作装置100,300の操作レバーに連結されている。
そして、各ブレーキ操作装置100,300に組み付けられた第1又は第2の操作レバー112、312を操作することで操作ケーブル15cが作動し、操作ケーブル15cの動きは、作動レバー15に伝達されて、作動カム8を回動させる仕組みになっている。
なお、操作ケーブル15cの分岐点には分岐装置15fが設けられており、各ブレーキ操作装置100,300での操作は、この分岐装置15fを介して個々に独立して操作ケーブル15cに伝達されている。
続いて、介助者用ブレーキ操作装置100、及び搭乗者用ブレーキ操作装置300の構造について詳述する。
<介助者用ブレーキ操作装置>
介助者用ブレーキ操作装置100は、図4等に示すように、介助者用のハンドル204に固定されるハウジング110と、このハウジング110に作動(回動)自在に支持された操作レバー112(第1の操作レバー)と、操作レバー112の作動を規制する作動規制部120と、操作レバー112を所望の開度で保持するためのワンウェイクラッチ装置130と、ワンウェイクラッチ装置130を解除するための解除装置140とを主要構成部品として備えている。
ハウジング110は、ハンドル204の基部にクランプ110aを介して固定されている。また、そのハウジング110には、操作レバー112と一体に設けられる支軸112aを内方に支持する軸受け穴111が形成されている。
そして、操作レバー112は、支軸112aを回動の中心として「主ブレーキモード」、「補助ブレーキモード」、「ブレーキ解除モード」の計3つのモード(作動位置)に切り替え可能にハウジング110に支持されている。
なお、主ブレーキモードとは、車椅子200の前進及び後進の双方に於いて所望の制動力でブレーキを作用させることができるモードであり、主ブレーキモード側への操作時には、上記したメインシュー4によって、その操作量に応じた制動力が生み出される。
また、補助ブレーキモードとは、車椅子200の後進すなわち車輪201の逆転時に自動的にブレーキが作用するモードであり、補助ブレーキモードに切り替えた時には、上記したロックシュー6によってその制動力が生み出される。
また、ブレーキ解除モードとは、車椅子200の前進及び後進の何れにおいてもブレーキが作用しないモードであり、ブレーキ解除モードに切り替えた時には、メインシュー4及びロックシュー6の何れもが、ブレーキドラム3の内周面3cから離間した位置に支持される。
また、操作レバー112は、ブレーキ解除モードを中立位置(イニシャル位置)として(図9参照)、この中立位置からハンドル204側に操作レバー112を握り込むと主ブレーキモードに切り替わる(図4参照)。また、中立位置に於いてハンドル204から離間する方向に操作レバー112を押し下げると補助ブレーキモードに切り替わる(図12
参照)。つまり、操作レバー112の操作によって、各モードへの切り替えが可能になっている。
また、本発明に係る特許請求の範囲の記載事項との兼ね合いでは、主ブレーキモードに対応する位置が第3の位置に相当する。また、補助ブレーキモードに対応する位置が第2の位置に相当する。また、ブレーキ解除モードに対応する位置が第1の位置に相当する。
また、本実施の形態に示すブレーキ操作装置100は、ワンウェイクラッチ装置130およびその解除装置140の他、操作レバー112の引き代を操作力に応じて変化させる引き代調整装置150を備えている。
また、操作レバー112の可動範囲は、ハウジング110及び操作レバー112に組み込まれた作動規制部120によって規制されており、各モードへの切り替え操作には、この作動規制部120によって、ある程度の節度感が与えられている。
<ワンウェイクラッチ装置>
まず、ワンウェイクラッチ装置130について図16等を参照して説明する。
ワンウェイクラッチ装置130は、操作レバー112の回動中心近傍に形成されてこの操作レバー112と共に回動する鋸状の係合歯131と、この係合歯131の一方向に於いて噛み合う爪132aを一端に備えた爪本体132と、爪本体132をハウジング110に対して揺動自在に支持する支軸133と、爪本体132に設けられる爪132aを係合歯131に付勢するスプリング134と、を備えている。
また、係合歯131は、主ブレーキモードへの切り替え時に於いて爪本体132(爪132a)に噛み合い可能な位置に形成されており、爪本体132との噛み合い時には、その噛み合いによってブレーキ解除モード側への操作レバー112の復帰が規制される。
つまり、係合歯131と爪本体132との噛み合い時には、制動力を奏するハンドル204側すなわち主ブレーキモード側への操作レバー112の操作のみが許容され、また、操作レバー112は、その操作量(開度)で保持される。したがって、以後、操作レバー112を操作することなくその操作量に応じた制動力がブレーキ装置1に与えられる。
また、図17に示すように爪本体132の他端には、解除装置140として爪本体132を係合歯131から遠ざける方向に回動させるための解除ノブ141が設けられている。また、爪本体132には、係合歯131と相反する方向への回動によってハウジング110に係合する係合溝142が設けられている。
そして、解除ノブ141を操作して(図17中矢印A方向)、爪本体132を係合歯131から遠ざけると、係合溝142に於いて爪本体132がハウジング110に係合し、係合歯131側への復帰が阻止される。よって、係合歯131と爪132aとの噛み合いが解かれ、ワンウェイクラッチ装置130による操作レバー112の作動規制が解除された状態になる。
<引き代調整装置>
続いて、図14及び図15等を参照して引き代調整装置150について説明する。
引き代調整装置150は、作動レバー15から操作ケーブル15cを経由して延びる操作ケーブル15d(第1連結部材)に連結されたケース本体151と、このケース本体151の軸方向に延びる収容部152内に収容されたコイルスプリング153と、同収容部152に収容され、収容部152内のコイルスプリング153によって作動レバー15側に付勢された可動プレート154と、一端がコイルスプリング153の内方を通じて可動
プレート154に連結され、他端がブレーキ操作装置100の操作レバー112に連結された連結ケーブル155(第2連結部材)とを備えている。
また、コイルスプリング153には、適度のセット荷重が与えられており、操作レバー112に連結される連結ケーブル155には、常時、適度の張力が与えられている。
また、コイルスプリング153のセット荷重以下で操作レバー112を主ブレーキモード側に操作したときには、ケース本体151が連結ケーブル155の移動に伴い操作レバー112側に移動する。また、このケース本体151の移動に伴い、操作ケーブル15d(操作ケーブル15c)が緊張して、操作レバー112側に作動レバー15が回動する。
また、この状態から更に操作レバー112を握り込むと、図15に示すように、ケース本体151内のコイルスプリング153が縮み、コイルスプリング153の撓み量に応じたストロークが操作レバー112に与えられる。
このようにコイルスプリング153のセット荷重を超える操作力では、作動レバー15に連結される操作ケーブル15cの移動量に対して連結ケーブル155の移動量を大きく確保でき、結果として、操作レバー112の引き代が増える。
したがって、係合歯131と爪132aとが噛み合いづらい位置にあっても、コイルスプリング153のセット荷重を超える操作力で操作レバー112を握り込めば、隣接する他の係合歯131に爪132aが噛み合い、係合歯131と爪132aとの噛み合いを、より確実に得ることができる。
<作動規制部>
続いて、作動規制部120について説明する。
作動規制部120は、図16〜図18に示すように、ハウジング110に形成されたガイド溝121と、操作レバー112側に形成されたガイドピン112bとを備えて構成されている。
ガイド溝121は、操作レバー112の回動中心に位置した支軸112aを中心に弧を描く主ブレーキモード用経路123と、同支軸112aを中心に弧を描く補助ブレーキモード用経路124とを備えている。また、各経路123,124は、それぞれの端部で接続されている。
また、図16に示すように、支軸112aから主ブレーキモード用経路123に至る距離L1と、支軸112aから補助ブレーキモード用経路124に至る距離L2は異なり、主ブレーキモード用経路123の方が小径の弧を描いて形成されている(L2>L1)。
また、各経路123,124の曲率半径が異なることから、主ブレーキモード用経路123と補助ブレーキモード用経路124との接続部には、主ブレーキモード用経路123から補助ブレーキモード用経路124に至る過程で支軸112aから遠ざかる方向に屈曲した屈曲部125が形成されることとなる。
そして、操作レバー112の作動時には、操作レバー112に設けられるガイドピン112bが、このガイド溝121に沿って案内される。
続いて、各モードへの切り替えを踏まえ、ガイド溝121とガイドピン112bとの相対的な位置について説明する。
まず、図16に示すように、主ブレーキモードへの切り替え時には、ハンドル204に向かっての操作レバー112の回動に伴い、ガイドピン112bは主ブレーキモード用経
路123に沿って案内される。
より詳しくは、ハンドル204側に操作レバー112を握り込むと、ガイドピン112bは、ガイド溝121内に形成された屈曲部125を始点として主ブレーキモード用経路123の終端Xに向かってスライドする。
また、この状態で操作レバー112を離すと、操作レバー112は、作動レバーリターンスプリング15bの張力によって補助ブレーキモード側に復帰し、この復帰に伴いガイドピン112bは、主ブレーキモード用経路123の始端Sに向かってスライドする。
また、主ブレーキモード用経路123の始端Sには、上述の如く屈曲部125が形成されているため、ガイドピン112bは、操作レバー112の補助ブレーキモード側への付勢に伴い、主ブレーキモード用経路123側から屈曲部125に当接する(図17参照)。
よって、操作レバー112は、この屈曲部125とガイドピン112bとの当接状態の形成により、補助ブレーキモードに至る作動が規制される。また、屈曲部125とガイドピン112bとの当接状態を以て、中立位置に相当するブレーキ解除モードでの位置決めがなされる。
続いて、補助ブレーキモードへの切り替えについて図18を参照して説明する。
補助ブレーキモードへの切り替え時には、支軸112aから相反する方向に操作レバー112を引きつけながら、さらにハウジング110の下方に向かって操作レバー112を作動させる。
また、この操作に伴い、屈曲部125とガイドピン112bとの当接状態が解かれ、ガイドピン112bは、補助ブレーキモード用経路124に移動する。
また、操作レバー112には、作動レバーリターンスプリング15bの張力が作用しているため、操作レバー112は、屈曲部125での当接状態の解除に伴い、補助ブレーキモード用経路124の終端Xに向かってスライドする。そして、この補助ブレーキモード用経路124の終端Xに突き当たり(図18参照)、補助ブレーキモードに於ける操作レバー112の位置決めがなされる。
なお、上述の如く補助ブレーキモード用経路124の曲率半径は、主ブレーキモード用経路123の曲率半径に較べて大きく取られている。
従って、この曲率半径の違いに対応すべく、ハウジング110に形成される支軸受け穴111は、ガイド溝121に向かって幾分長穴に形成されている。
よって、支軸112aが、この長穴に形成された軸受け穴111のガイド溝121側に移動することで、主ブレーキモード用経路123から補助ブレーキモード用経路124へのガイドピン112bの移動が可能になっている。
また、本実施の形態では、屈曲部125とガイドピン112bとの当接状態を確保すべく、支軸受け穴111に向かう方向の力がガイドピン112bに作用するように、連結ケーブル155(操作ケーブル15d)の取付角度を定めている。
なお、図9を参照して説明すれば、屈曲部125にガイドピン112bが当接した状態に於いて、操作レバー112と連結ケーブル155との連結部112cを基点として、この基点からガイドピン112bに至る仮想線P1と、基点から連結ケーブル155の伸長方向に添って延びる仮想線P2とのなす角θが、鋭角となるように連結ケーブル155の
取付角度が定められている。
よって、ブレーキ解除モードへの切り替え時には、ガイドピン112bと屈曲部125との当接状態が確保される。
<搭乗者用ブレーキ操作装置>
続いて、搭乗者用ブレーキ操作装置300について説明する。
なお、搭乗者用ブレーキ操作装置300は、先の介助者用ブレーキ操作装置100とその形状が異なるものの、その構成部品及び各構成部品の動作は、介助者用ブレーキ操作装置100に準ずる所が多く、以下では、上記介助者用ブレーキ操作装置100の説明に換えて、本搭乗者用ブレーキ操作装置300の説明を一部簡略化して説明することもある。
搭乗者用ブレーキ操作装置300は、図6等に示すように、ハウジング310と、このハウジング310に支軸311を介して回動自在に連結された操作レバー312(第2の操作レバー)と、操作レバー312の作動を規制する作動規制部320と、操作レバー312を所望の開度で拘束するワンウェイクラッチ装置330と、ワンウェイクラッチ装置330を解除する解除装置340と、操作ケーブル15c(操作ケーブル15e)に連結される引き代調整装置350とを備えている。
ハウジング310は、支軸311を介して操作レバー312の基部を支持する本体部310aと、引き代調整装置350が組み込まれた操作ケーブル支持部310bとを備え、座席側方の肘掛けフレーム206に固定されている(図1参照)。
また、操作ケーブル支持部310b内には、作動レバー15から延びる操作ケーブル15eが引き込まれており、その先端は引き代調整装置350のケース本体351に連結されている。また、引き代調整装置350から操作レバー112に向かって連結ケーブル355が延び、操作レバー310は、この連結ケーブル355を介して引き代調整装置350の作動プレート354に連結されている。
操作レバー312は、ハウジング310に設けられた支軸311を中心に車椅子200の前後方向に回動自在であり、介助者用ブレーキ操作装置100と同様、「主ブレーキモード」、「補助ブレーキモード」、「ブレーキ解除モード」の計3つのモード(作動位置)に切り替え可能である。
また、操作レバー312は、ブレーキ解除モードを中立位置として(図10参照)、この中立位置から車椅子200後方に操作レバー312を引きつけると主ブレーキモードに切り替わる(図6参照)。また、車椅子200の前方に操作レバー112を倒し込むと補助ブレーキモードに切り替わる(図13参照)。つまり、介助者用ブレーキ操作装置100と同様に、操作レバー112の回動操作によって、各種モードに切り替えが可能である。
また、本発明に係る特許請求の範囲の記載事項との兼ね合いでは、主ブレーキモードに対応する位置が第3の位置に相当する。また、補助ブレーキモードに対応する位置が第2の位置に相当する。また、ブレーキ解除モードに対応する位置が第1の位置に相当する。
また、操作レバー312の可動範囲は、ハウジング310に組み込まれた作動規制部320によって規制されており、操作レバー312に対する故意の操作入力時に於いて、各モードへの切り替えが可能になっている。
なお、搭乗者用ブレーキ操作装置300では、この作動規制部320を構成する部品に、一部、ワンウェイクラッチ装置330の構成部品を共用している。
以下、作動規制部320の説明を踏まえ、ワンウェイクラッチ装置330について詳述する。
<ワンウェイクラッチ装置>
ワンウェイクラッチ装置330は、介助者用ブレーキ操作装置100と同様にして、鋸状の係合歯331と、この係合歯331の一方向に於いて噛み合う爪332aを備えた爪本体332とを備えている。
なお、介助者用ブレーキ操作装置100との相違点としてしては、ハウジング310に係合歯331が形成され、操作レバー312に爪本体332及び解除装置340が組み付けられている。また、解除装置340を操作するための操作部345は操作レバー312に設けられている。
係合歯331は、図6に示すように、ハウジング310の前方に向かって切り込まれた複数条の歯を備えて構成されている。また、係合歯331の位置は、操作レバー312を主ブレーキモード側に操作したときに、この操作レバー312の爪本体332(爪332a)に噛み合う位置に形成されている。
また、爪本体332は、操作レバー312に固定される支軸333を中心として、係合歯331に接近する方向と係合歯331から離間する方向との計2方向に揺動自在に設けられている。
また、爪332aの他端には、解除装置340の一構成部品として、操作レバー312内部を通じて操作レバー312の軸方向に延びる解除ロッド341が連結されている。
また、解除ロッド341の先端には、解除ロッド341を操作レバー312の軸方向に作動させるたの操作ボタン346が設けられている。また、操作レバー312の内部には、操作ボタン346を介して解除ロッド341を操作レバー312の先端側に付勢するスプリング334が設けられている。
したがって、スプリング334の張力によって、爪本体332は、常態に於いて係合歯331側に付勢された状態にあり、また、このスプリング334の張力に逆らって操作ボタン346を押し込むと、解除ロッド341の作動に伴い爪本体332が係合歯331より離反する方向に回動する(図7参照)。
<作動規制部>
続いて、作動規制部320について説明する。
作動規制部320は、図10に示すように、操作レバー312に固定されたストッパ322と、ハウジング310に設けられブレーキ解除モードへの作動時にこのストッパ322に当接する突出部324と、係合歯331に連設した作動規制爪325と、ワンウェイクラッチ装置340の構成部品である爪本体332等を備えている。
ストッパ322は、ハウジング310に設けられる突出部324に面接触するように折り曲げられた板バネから構成され、図10に示すように、操作レバー312をブレーキ解除モードに切り替えたときには、このストッパ322がハウジング310の突出部324に当接して操作レバー312の位置決めがなされる。
また、係合歯331に連設した作動規制爪325は、係合歯331に形成される複数条の歯と同様にして、ハウジング310の前方に向かって切り込まれ、また、その位置は、操作レバー312をブレーキ解除モードに切り替えたときに、爪本体332(爪332a)に噛み合い可能な位置に設けられている。
したがって、作動規制爪325と爪本体332との噛み合い時(当接時)には、この噛み合い状態の形成をもって、ブレーキ解除モード側から補助ブレーキモード側への操作レバー312の作動が規制される。また、操作レバー312の位置決めがなされる。
また、操作レバー312には、作動レバーリターンスプリング15bの張力が作用しており、常態において補助ブレーキモードに至る方向に付勢されているため、この付勢に伴う外力と、各所での当接に起因した反力とが操作レバー312に作用した状態にあり、これら両者の力の釣り合いでブレーキ解除モードに於ける操作レバー312の位置決めがなされている。
続いて、ブレーキ装置1及びそのブレーキ操作装置100,300について、その各構成部品の作動状態について図3〜図13を参照して説明する。
なお、図3には、主ブレーキモードに対応したブレーキ装置1の作動状態を示している。また、図4及び図5には、主ブレーキモードでの介助者用ブレーキ操作装置100の操作状態を説明している。また、図6及び図7には、主ブレーキモードでの搭乗者用ブレーキ操作装置300の操作状態を説明している。
また、図8には、ブレーキ解除モードに対応したブレーキ装置1の作動状態を示している。また、図9には、ブレーキ解除モードに対応した介助者用ブレーキ操作装置100の操作状態を説明している。また、図10には、ブレーキ解除モードに対応した搭乗者用ブレーキ操作装置300の操作状態を説明している。
また、図11には、補助ブレーキモードに対応したブレーキ装置1の作動状態を示している。また、図12には、補助ブレーキモードに対応した介助者用ブレーキ操作装置100の操作状態を説明している。また、図13には、補助ブレーキモードに対応した搭乗者用ブレーキ操作装置300の操作状態を説明している。
<主ブレーキモード:ワンウェイクラッチ装置非作動時>
まず、各ワンウェイクラッチ装置130,330の非作動時における各ブレーキ操作装置100,300の操作方法について説明する。
介助者用ブレーキ操作装置100に於いてワンウェイクラッチ装置130を非作動状態にするには、爪本体132の他端に設けられた解除ノブ141を押し下げてワンウェイクラッチ装置130を非作動状態にする。
また、ハンドル204を支点に操作レバー112をハンドル204側に握り込むことで、第1の操作レバー112が図4矢印A方向(時計回り方向)に回動し、その操作量(開度)に応じた制動力が得られる。また、操作を緩めると作動レバーリターンスプリング15bの張力によって図4矢印A’方向(反時計回り方向)に操作レバー312が復帰し、制動力は減少する。
一方、搭乗者用ブレーキ操作装置300では、まず、操作ボタン346を第2の操作レバー312側に押し込みワンウェイクラッチ装置340を非作動状態にする。 また、操作ボタン346を押し込みつつ、操作レバー312を車椅子200後方に引きつけることで、操作レバー312が図7矢印A方向(時計回り方向)に回動し、その操作量に応じた制動力が得られる。また、操作を緩めると作動レバーリターンスプリング15bの張力によって図7矢印A’方向(反時計回り方向)に操作レバー312が復帰し、制動力は減少する。
また、ブレーキ装置1の各構成部品は、以下のように作動する。
まず、ブレーキを作用させるべく介助者用ブレーキ操作装置100若しくは搭乗者用ブレーキ操作装置300の操作レバー112(312)を操作すると、その操作量に応じた作動角で作動カム部8aが回転する(図3中矢印N方向:反時計回り方向)。また、各メインシュー4、4は、作動カム部8aの作動角に応じた押圧力でブレーキドラム3の内周面3cに押し当てられ制動力が発揮される。
一方、操作を緩めると作動レバーリターンスプリング15b及びリターンスプリング13の張力によって、図3中矢印R方向(時計回り方向)に作動カム部8aが復帰し、また、各メインシュー4、4はブレーキドラム内周面3cより離間して、ブレーキが解除される。
なお、主ブレーキモードでは、ロックシュー6用の作動カム部8bが図3中矢印Y方向に回動するため、ロックシュー6は、ロックシューリターンスプリング7の張力によって、ブレーキドラム3の内周面3cから更に離間した位置に保持される。このため、主ブレーキモードでは、ロックシュー6による制動力が得られない。
<主ブレーキモード:ワンウェイクラッチ装置作動時>
続いて、ワンウェイクラッチ装置130,330の作動時における各ブレーキ操作装置100,300の操作方法について説明する。
介助者用ブレーキ操作装置100のワンウェイクラッチ装置130作動時には、図5に示すように、ワンウェイクラッチ装置130の作用によって、制動力を奏するハンドル204側への操作レバー112の操作のみが許容される。また、操作レバー112は、爪本体132(爪132a)との噛み合いにより、その時々の操作量に応じた角度で保持される。
また、搭乗者用ブレーキ操作装置300のワンウェイクラッチ装置330作動時には、図6に示すように、ワンウェイクラッチ装置330の作用によって、制動力を奏する車椅子後方側への操作レバー312の操作のみが許容される。また、操作レバー312は、爪本体332(爪332a)との噛み合いにより、その時々の操作量に応じた角度で保持される。
したがって、以後、介助者用ブレーキ操作装置100及び搭乗者用ブレーキ操作装置300の双方に於いてワンウェイクラッチ装置が非作動状態になるまで、その操作量(開度)に応じた制動力が維持される。このため、例えば、下り坂等で車椅子200の加速を抑制しつつ、坂道を下ることができる。また、平坦地に於いては、駐車ブレーキとしても活用し得る。
また、ブレーキ装置1の各構成部品は、以下のように作動する。
まず、ブレーキを作用させるべく操作レバー112若しくは操作レバー312を操作すると、作動カム部8aが図3中矢印N方向(反時計回り方向)に回転して各メインシュー4、4がブレーキドラム3の内周面3cに押し当てられブレーキがかかる。
一方、操作レバー112、312に対する操作を緩めた場合には、ワンウェイクラッチ装置130の機能によって、操作レバー112、312の角度が維持された状態になり、以後もブレーキがかかった状態が持続する。
<ブレーキ解除モード>
介助者用ブレーキ操作装置100側でブレーキ解除モードに切り替えられたときには、上述の如くガイド溝121の屈曲部125とガイドピン112bが当接状態になり、操作レバー312は、この当接状態の形成により中立位置に保たれている。
また、搭乗者用ブレーキ操作装置300側でブレーキ解除モードに切り替えられたときには、上述の如くストッパ322と突出部324が当接状態にあり、また、作動規制爪325と爪本体332とが噛み合い状態にあり、これら各所での当接状態(噛み合い状態)の形成により、操作レバー312は、ブレーキ解除モード(中立位置)に保たれる。
したがって、作動カム部8aも中立状態に保持され、各メインシュー4はリターンスプリング13の張力によってブレーキドラム内周面3cより離間した位置に保持される。
また、ロックシュー6も主ブレーキモードと同様に、ロックシューリターンスプリング7によって拘束された状態であり、車椅子200の後進時においてもブレーキは作用することはない。
このようにブレーキ解除モードでは、各メインシュー4及びロックシュー6共に、ブレーキドラム3の内周面より離間した状態に保持されているため、車椅子200の前進及び後進の何れの方向においてもブレーキが作用しない状態となる。
<補助ブレーキモード>
介助者用ブレーキ操作装置100に於いて補助ブレーキモードに切り替えるには、操作レバー112をブレーキ解除モードから更に下方に押し下げ、補助ブレーキモードに切り替える。また、このとき屈曲部125で当接状態にあった操作レバー112のガイドピン112bは、操作レバー112の強制的な回動に伴い屈曲部125での当接状態が解かれ、これら屈曲部125及びガイドピン112bを備える作動規制部120での操作規制が解除される。
また同時に、操作レバー112には、作動レバーリターンスプリング15bの張力が作用しているため、操作レバー112は、補助ブレーキモード用経路124に沿ってさらに下方へ移動する。そして、補助ブレーキモード用経路124の終端X(図16参照)に突き当たり、その位置決めがなされる。
また、搭乗者用ブレーキ操作装置300に於いて補助ブレーキモードに切り替えるには、操作ボタン346を操作レバー312側に押し込み作動規制爪325と爪本体332との噛み合いを解除する。また、操作レバー312を補助ブレーキモードに至る方向に作動させると、ストッパ322(板バネ)が撓んでハウジング310の突出部324を乗り越え、ストッパ322と突出部324との当接状態が解除される。
また、操作レバー312には、作動レバーリターンスプリング15bの張力が作用しているため、操作レバー312は、ケーブル連結部310aに向かって引きつけられる。また、本実施の形態では、作動規制爪325の更に前方に補助ブレーキモード用の作動規制爪325aを備えており、爪本体332の爪332aがこの作動規制爪325aに噛み合い、補助ブレーキモードにおける操作レバー312の位置決めがなされる。
また、ブレーキ装置1の各構成部品の動作は、以下の通りである。
まず、作動カム部8bは、図11中矢印K方向(時計回り方向)に回動してロックシュー65をブレーキドラム3の内周面3cに接触させる。
そして、ブレーキドラム3が逆転方向に回転すると、ロックシュー6は自己ロックし、ロックシュー6とブレーキドラム3との間にセルフ・エナージャイジング効果が生じ、ブ
レーキドラム逆転方向への回転が規制される。
また、車椅子200が前進して車輪201が正転する状況では、ブレーキドラム3も正転するため、ロックシュー6の自己ロック状態が解かれて前進可能となる。
つまり、補助ブレーキモードにおいて車輪201が正転している場合においても、ロックシュー6とブレーキドラム内周面3cとの接触状態は維持されているが、ブレーキドラム3の正転時においては、セルフ・エナージャイジング効果が発揮されないためブレーキドラム3に対してブレーキが作用しない。
そして、操作レバー312を他のモードに切り換えた場合には、作動カム部8bが図11中矢印D方向に回動するため、ロックシュー6はロックシューリターンスプリング7の張力によって、再びブレーキドラム内周面3cから離間した定位置に戻る。よって、ロックシュー6による制動力は、発揮されない状態になる。
このように本実施の形態では、ブレーキドラム3の正転及び逆転の双方を許容するブレーキ解除モードと、ブレーキドラム3の逆転のみを規制する補助ブレーキモードと、ブレーキドラム3の正転及び逆転の双方を規制する主ブレーキモードとを含む可動範囲で作動自在な第1、第2の操作レバー112,312を備えている。
また、各操作レバー112,312は、常態に於いてブレーキ解除モードから補助ブレーキモードに至る方向に付勢されている。
したがって、例えば、補助ブレーキモードに切り替えての登坂走行時において、操作者の意に反して操作レバー112,312がブレーキ解除モード側に作動したとしても、操作レバー112,312には、常時、付勢に伴う外力が作用しているため、操作レバー112,312は、再び補助ブレーキモードに復帰する。よって、ブレーキドラム3の回転が規制され、操作者の意に反した逆走等が回避される。
また、本実施の形態に示すブレーキ操作装置100,300では、主ブレーキモードを始点として、主ブレーキモードからブレーキ解除モードを経由して補助ブレーキモードに至る方向に操作レバー112,312が付勢されている。また、本実施の形態に示すブレーキ操作装置100,300は、ブレーキ解除モード(中立位置)で操作レバー112,312に当接して、主ブレーキモードから補助ブレーキモードに至る操作レバー112,312の作動に規制を加える作動規制部120,320を備えている。
このため、付勢に伴う外力によって主ブレーキモードからブレーキ解除モードを経由して補助ブレーキモードに至る方向に作動する操作レバー112、312は、作動規制部120、320での当接状態を以て補助ブレーキモードへの作動が規制される。
したがって、主ブレーキモードとブレーキ解除モード間での操作時には、補助ブレーキモードに達することなく、ブレーキ解除モードで操作レバー112、312が停止する。よって操作者は、主ブレーキモードとブレーキ解除モードとの間で補助ブレーキモードへの誤作動を意識することなく操作レバー112を操作できる。
また、本実施の形態では、操作ケーブル15cに作用する張力と、作動規制部120,320での当接に伴い生じる反力とが操作レバー112,312に作用した状態にあり、これら両者の力の釣り合いでブレーキ解除モードに於ける操作レバー112,312の位置決めがなされている。このため操作レバー112,312の中立位置を設定するにあたり、複雑なリンクやバネ等を必要とせず、部品点数を減らすことができる。よって、安価に製作し得る。
また、ブレーキ装置1の仕様変更に伴い、作動レバー15の可動範囲や中立位置に変更
が生じた場合には、例えば、操作ケーブル15c等の遊びを調整して対応することができる。また、ガイドピン112bの位置が異なる操作レバー112への交換並びにガイド溝121の形状が異なるハウジング110への交換等によっても対応できる。このように操作ケーブル15cの遊び調整や構成部品の交換等によって、容易に仕様変更に対応できる。
なお、上記した実施形態は、あくまでも本発明の一実施形態であり、その詳細は、各種仕様に応じて適宜変更可能である。
例えば、上述の搭乗者用ブレーキ操作装置300では、ブレーキ解除モードを経由しての作動に規制を加えるべく、作動規制部320の構成部品として、ワンウェイクラッチ装置330の構成部品を一部供用しているが、必ずしもその必要はなく、ストッパ222のみによって操作レバー312の作動に規制を加えてもよい。
また、ワンウェイクラッチ装置130の一構成部品である係合歯131の位置等もブレーキ装置1の仕様変更等に伴い、その位置や取り付け角度等を変更することができる。なお、係合歯131をネジ等で操作レバー312に固定すれば、ネジを緩めて係合歯131の位置変更や角度調整等を容易になし得る。
また、上記した実施形態では車椅子用のブレーキ装置1を例に本発明に係るブレーキ操作装置100,300を説明したが、本ブレーキ操作装置100,300は、車椅子のみならず、例えば、ベビーカー、自転車、台車、産業用機械、自動二輪車、自動車用ブレーキなどにも適用できる。
本実施形態に係るブレーキ装置が取り付けられた車椅子の側面図。 本実施形態に係るブレーキドラムを車輪に固定した状態を示す斜視図。 主ブレーキモードに対応したブレーキ装置の各構成部品の作動状態を説明する説明図。 主ブレーキモードでの介助者用ブレーキ操作装置の操作状態を説明する説明図(ワンウェイクラッチ装置:非作動時)。 主ブレーキモードでの介助者用ブレーキ操作装置の操作状態を説明する説明図(ワンウェイクラッチ装置:作動時)。 主ブレーキモードでの搭乗者用ブレーキ操作装置の操作状態を説明する説明図(ワンウェイクラッチ装置:作動時)。 主ブレーキモードでの搭乗者用ブレーキ操作装置の操作状態を説明する説明図(ワンウェイクラッチ装置:非作動時)。 ブレーキ解除モードに対応したブレーキ装置の各構成部品の作動状態を説明する説明図。 ブレーキ解除モードでの介助者用ブレーキ操作装置の操作状態を説明する説明図。 ブレーキ解除モードでの搭乗者用ブレーキ操作装置の操作状態を説明する説明図。 ブレーキ解除モードに対応したブレーキ装置の各構成部品の作動状態を説明する説明図。 補助ブレーキモードでの介助者用ブレーキ操作装置の操作状態を説明する説明図。 補助ブレーキモードでの搭乗者用ブレーキ操作装置の操作状態を説明する説明図。 本実施の形態に係る引き代調整装置の非作動状態を示す図。 本実施の形態に係る引き代調整装置の作動状態を示す図。 主ブレーキモードに対応した作動規制部及びワンウェイクラッチ装置の要部拡大図。 ブレーキ解除モードに対応した作動規制部及びワンウェイクラッチ装置の要部拡大図。 補助ブレーキモードに対応した作動規制部及びワンウェイクラッチ装置の要部拡大図。
符号の説明
1 ブレーキ装置
3 ブレーキドラム
3a 基部
3b 周壁
3c 内周面
4 メインシュー
4a 接触部
4b 連結孔
5 バックプレート
5a リターンスプリング支持アーム
5b 車軸挿通孔
5c ボルト
6 ロックシュー
6a 連結孔
6b 接触部
7 ロックシューリターンスプリング
8 作動カム
8a 作動カム部
8b 作動カム部
10 メインシュー本体
11 ライニング
12 アンカーピン
13 リターンスプリング
15 作動レバー
15b 作動レバーリターンスプリング
15c 操作ケーブル
15d 操作ケーブル
15e 操作ケーブル
15f 分岐装置
60 ロックライニング
65 ロックシュー
65 ロックシュー本体
100 介助者用ブレーキ操作装置
110 ハウジング
110a クランプ
111 支軸受け穴
112 操作レバー(第1の操作レバー)
112a 支軸
112b ガイドピン
120 作動規制部
121 ガイド溝
123 主ブレーキモード用経路
124 補助ブレーキモード用経路
125 屈曲部
130 ワンウェイクラッチ装置
131 係合歯
132 爪本体
132a 爪
133 支軸
134 スプリング
140 解除装置
141 解除ノブ
142 係合溝
150 引き代調整装置
151 ケース本体
152 収容部
153 コイルスプリング
154 作動プレート
155 連結ケーブル
200 車椅子
201 車輪
202 ハブ
203 スポーク
204 ハンドル
204 介助者用ハンドル
206 肘掛けフレーム
222 ストッパ
300 ブレーキ操作装置
300 搭乗者用ブレーキ操作装置
310 ハウジング
310 操作レバー
310a ケーブル連結部
310a 本体部
310b 操作ケーブル支持部
311 支軸
312 操作レバー(第2の操作レバー)
320 作動規制部
322 ストッパ
324 突出部
325 ブレーキ解除モード用の作動規制爪
325a 補助ブレーキモード用の作動規制爪
330 ワンウェイクラッチ装置
331 係合歯
332 爪本体
332a 爪
333 支軸
334 スプリング
340 ワンウェイクラッチ装置
340 解除装置
341 解除ロッド
345 操作部
346 操作ボタン
350 引き代代調整装置
351 ケース本体
354 作動プレート
355 連結ケーブル
S 始端
X 終端

Claims (4)

  1. 回転体の回転を個別に規制するブレーキ装置を操作するための第1、第2の操作レバーを備えたブレーキ操作装置であって、
    前記第1、第2の操作レバーは、
    前記回転体の正転及び逆転を許容する第1の位置と、
    前記回転体の正転及び逆転のうちの何れか一方のみを規制する第2の位置と、
    前記回転体の正転及び逆転の双方を規制する第3の位置と、
    を含む可動範囲で作動自在に支持され、常態に於いて前記第2の位置に至る方向に付勢されるとともに、
    前記第1の位置から前記第3の位置に向かう第1、第2の操作レバーの作動のみを許容するワンウェイクラッチ装置と、
    前記ブレーキ装置との連結用に設けられ、当該第1、第2の操作レバーに対する操作を前記ブレーキ装置に伝達する連結部材とを備え、
    前記連結部材は、
    前記ブレーキ装置から延びる第1連結部材と、
    この第1連結部材を前記第1、第2の操作レバーに連結する第2連結部材とを備え、
    前記第1連結部材および前記第2連結部材の間には、
    前記操作レバーを操作することで前記第2連結部材に所定荷重を超えた力が作用した時に、前記第2連結部材を前記第1連結部材から遠ざける引き代調整装置が設けられ、
    前記引き代調整装置は、前記第1連結部材に連結されたケース本体と、このケース本体の軸方向に延びる収容部内に収容され所定のセット荷重が付与されたスプリングと、前記収容部に収容され前記スプリングによって前記第1連結部材側に付勢される可動プレートと、一端が前記スプリングの内方を通じて前記可動プレートに連結され、他端が前記操作レバーに連結された前記第2連結部材とを備え、
    前記操作レバーにより前記第2連結部材に前記セット荷重を超える張力が作用した場合には、前記可動プレートが前記第1連結部材に対して前記スプリングによる付勢方向の反対方向に相対的に移動し、前記第2連結部材の移動量が前記第1連結部材の移動量に比べて大きくなり、前記操作レバーの引き代が増加することを特徴とするブレーキ操作装置。
  2. 前記第1、第2の操作レバーは、それぞれ前記第3の位置を始点として、この第3の位置から前記第1の位置を経由して第2の位置に至る方向に付勢され、
    さらに、前記第1の位置で操作レバーに当接して、前記第3の位置から前記第2の位置に至る操作レバーの作動を前記第1の位置で規制する作動規制部を備えることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ操作装置。
  3. 前記ブレーキ装置は、
    前記回転体の正転及び逆転を規制する主制動部材と、
    前記回転体の逆転時に前記回転体と接触して自己ロックし、前記回転体の逆転を規制する補助制動部材と、
    前記第1又は第2の操作レバーに対する操作に追従して前記主制動部材及び補助制動部材を個々に作動させるカムとを備え、
    前記第1の位置から前記第3の位置に向かう第1又は第2の操作レバーの作動時には、その作動量に応じた押圧力で、前記回転体に主制動部材が押し当てられるようにカムが作動し、前記第2の位置に第1又は第2の操作レバーが作動したときには、前記回転体に補助制動部材のみが接触するように前記カムが作動することを特徴とする請求項1又は2に記載のブレーキ操作装置。
  4. 前記ワンウェイクラッチ装置による前記操作レバーの作動規制を解除する解除装置を備えることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のブレーキ操作装置。
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