JP3717304B2 - トラクタのブレーキ操作構造 - Google Patents

トラクタのブレーキ操作構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3717304B2
JP3717304B2 JP12742898A JP12742898A JP3717304B2 JP 3717304 B2 JP3717304 B2 JP 3717304B2 JP 12742898 A JP12742898 A JP 12742898A JP 12742898 A JP12742898 A JP 12742898A JP 3717304 B2 JP3717304 B2 JP 3717304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
brake operation
tool
pedal
tractor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12742898A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11321594A (ja
Inventor
恭久 松下
正 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP12742898A priority Critical patent/JP3717304B2/ja
Priority to DE1999102128 priority patent/DE19902128B4/de
Publication of JPH11321594A publication Critical patent/JPH11321594A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3717304B2 publication Critical patent/JP3717304B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T7/00Brake-action initiating means
    • B60T7/02Brake-action initiating means for personal initiation
    • B60T7/04Brake-action initiating means for personal initiation foot actuated
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/04Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting mechanically

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転座席を挟んだ機体の左右一側部に、左右のサイドブレーキに各別に連係された左右のサイドブレーキペダルを近接配置してあるトラクタのブレーキ操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
前述のようなトラクタのブレーキ操作構造では、左右のサイドブレーキペダルを制動操作域で保持可能な保持具を備えて、左右のサイドブレーキペダルを制動操作域に踏み込み操作して機体を停止させた後、保持具により左右のサイドブレーキペダルを制動操作域で保持することによって、機体を停車させるように構成したものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の[従来の技術]に記載の構造では、左右のサイドブレーキペダルを制動操作域に踏み込み操作しながら、上半身を前屈させて保持具を操作する必要が生じるので、機体の停車操作が煩わしくなることがあった。
【0004】
例えば、特開平7−205774号公報に開示されているように、左右のサイドブレーキペダルと同じ側の機体の左右一側部に、専用のブレーキレバーを設けて、機体の停車操作が容易に行えるように構成したものが考えられている。しかしながら、この構造では左右のサイドブレーキペダル及びブレーキレバーが機体の左右一側部にまとめて配置されているので、左右のサイドブレーキペダルと左右のサイドブレーキとを連係する連係機構、及びブレーキレバーとブレーキとを連係する連係機構が、交錯するような状態になることがあり、組み付けやメンテナンスが困難になることがあった。
本発明はトラクタのブレーキ操作構造において、機体の停車操作の操作性を向上させながら、組み付けやメンテナンスが困難になることを回避することができるように構成することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[構成]
請求項1の特徴は、運転座席を挟んだ機体の左右一側部に、左右のサイドブレーキに各別に連係された左右のサイドブレーキペダルを近接配置してあるトラクタのブレーキ操作構造において、次のように構成することにある。
前記左右のサイドブレーキペダルを運転座席前方における搭乗ステップの前部箇所に配置するとともに、左右のサイドブレーキペダルの反対側となる運転座席を挟んだ機体の左右他側部での、平面視で前記運転座席の前端近傍箇所に、左右のサイドブレーキを共に制動操作可能で且つ左右のサイドブレーキの制動操作域で保持可能に構成された単一のブレーキ操作具を配置してある。
【0006】
【0007】
[作用]
請求項1の特徴によると、機体の左右一側部に配置された左右のサイドブレーキペダルを踏み込み操作して機体を停止させた後、この左右のサイドブレーキペダルを踏み込み操作をやめても機体の左右他側部に配置されたブレーキ操作具を操作することによって、その後ブレーキ操作具の操作を解いても機体を停車状態に維持させることができる。
これにより、請求項1の特徴によると、左右のサイドブレーキペダルに対して運転座席を挟んだ機体の反対側に、ブレーキ操作具を配置するだけの簡単な改良によって、左右のサイドブレーキペダルと左右のサイドブレーキとを連係する連係機構を機体の左右一側部に配置し、ブレーキ操作具と左右のサイドブレーキとを連係する連係機構を機体の左右他側部に配置することができる。従って、左右のサイドブレーキペダル及びブレーキ操作具を機体の左右一側部にまとめて配置した場合のように、左右のサイドブレーキペダルと左右のサイドブレーキとを連係する連係機構、及びブレーキ操作具と左右のサイドブレーキとを連係する連係機構が、交錯すると言うような不都合を回避することができて、組み付けやメンテナンスの面で有利なものなる。
【0008】
請求項1の特徴によると、踏み込み操作した左右のサイドブレーキペダルを、保持具により左右のサイドブレーキの制動操作域で保持することによって機体を停車させる場合のように、左右のサイドブレーキペダルの踏み込み操作を行いながら、上半身を前屈させて保持具の操作を行うと言うような煩わしい操作を行う必要がないので、機体の停車操作が容易に行える。
【0009】
請求項1の特徴によると、ブレーキ操作具を運転座席を挟んで左右のサイドブレーキペダルの反対側(機体の左右他側部)で、且つ運転座席の前端近傍箇所に配置することによって、上り坂や下り坂での機体の停車時に、一方の足による左右のサイドブレーキペダルの踏み込み操作で機体の停止状態を維持しながら、運転座席を挟んで左右のサイドブレー キペダルとは左右反対側で、且つ運転座席の前端近傍箇所に位置する他方のブレーキ操作具の操作で機体の停車操作が行えるので、左右のサイドブレーキペダルの踏み込み操作で機体を停止させた状態で、ブレーキ操作具を操作して機体の停止状態を維持できて、上り坂や下り坂でも安定した機体の停車操作が容易に行える。
又、運転座席の前端近傍箇所に配置してあるのでブレーキ操作具が配置された側からの乗降を行い易くすることができ、居住性の低下を抑えることができる。
【0010】
[発明の効果]
請求項1の特徴によると、機体の停車操作の操作性を向上させることができ、組み付けやメンテナンスが容易に行えるようになった。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
請求項1の特徴によると、運転座席の前端近傍箇所に配置してあるのでブレーキ操作具が配置された側からの乗降を行い易くすることができ、居住性の低下を抑えることができるのであり、上り坂や下り坂でも安定した機体の停車操作が容易に行えるようになった。
【0015】
[構成]
請求項2の特徴は、請求項1の特徴を備えたトラクタのブレーキ操作構造において、次のように構成することにある。
ブレーキ操作具を踏み込み操作式に構成し、運転座席を挟んだ機体の左右他側部に配置された主クラッチペダルの後方に、ブレーキ操作具を配置してある。
【0016】
[作用]
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の[作用]を備えており、この[作用]に加えて以下のような[作用]を備えている。
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に機体の左右一側部に配置された左右のサイドブレーキペダルを一方の足で踏み込み操作して機体を停止させた後、機体の左右他側部に配置されたブレーキ操作具を他方の足で踏み込み操作することにより、機体を停車させることができる。
【0017】
このように、請求項2の特徴によると、踏み込みによる強力な操作でブレーキ操作具の操作が行えるので、ブレーキ操作具を手で行う場合のようにブレーキ操作具を長尺のものに構成して、ブレーキ操作具の操作の際に要する操作力を軽減すると言うような手段を施す必要がなく、ブレーキ操作具の小型化を図ることができる。これによって、ブレーキ操作具の操作を容易なものにしながら、長尺のブレーキ操作具を配置した場合のように、ブレーキ操作具が配置された側からの乗降が行い難くなると言うような不都合を回避することができるのであり、ブレーキ操作具を操縦者の足下に配置する踏み込み操作式に構成しながら、居住性の低下を抑えることができる。
【0018】
請求項2の特徴によると、ブレーキ操作具を主クラッチペダルの後方に配置しているので、ブレーキ操作具を操縦者の足下に配置された踏み込み操作式に構成しながら、主クラッチペダルの側方に足置き空間を形成することができて、主クラッチペダルの近傍にブレーキ操作具を配置した場合のような窮屈さを感じることがない。これにより、請求項2の特徴によると、踏み込み操作式のブレーキ操作具を配置しながら、踏み込み操作式のブレーキ操作具を配置しない場合と同様の居住性を確保することができる。
【0019】
[発明の効果]
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の[発明の効果]を備えており、この[発明の効果]に加えて以下のような[発明の効果]を備えている。
請求項3の特徴によると、ブレーキ操作具の操作性の向上を図りながら、ブレーキ操作具が配置された側からの乗降を行い易くすることができ、快適な居住性を確保することができるようになった。
【0020】
[構成]
請求項3の特徴は、請求項2の特徴を備えたトラクタのブレーキ操作構造において、次のように構成することにある。
ブレーキ操作具を搭乗ステップの後部より上方に立ち上げて形成される後部フェンダの下部前端位置よりも後方の運転座席側に配置してある。
【0021】
[作用]
請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前述の請求項2の[作用]を備えており、この[作用]に加えて以下のような[作用]を備えている。
請求項3の特徴によると、主クラッチペダルの側方に足置き空間を形成する為に、踏み込み操作式のブレーキ操作具を搭乗ステップの後部より上方に立ち上げて形成される後部フェンダ側に配置しながら、後部フェンダの下部前端位置よりも後方の運転座席側に配置してあるので、ブレーキ操作具を後部フェンダの下部前端位置よりも前方に配置する場合のように、ブレーキ操作具が乗降の際に邪魔になると言うような不都合を回避することができる。
【0022】
[発明の効果]
請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前述の請求項2の[発明の効果]を備えており、この[発明の効果]に加えて以下のような[発明の効果]を備えている。
請求項3の特徴によると、ブレーキ操作具の操作性の向上を図りながら、快適な居住性を確保して、ブレーキ操作具が配置された側からの乗降を行い易くすることができるようになった。
【0023】
[構成]
請求項4の特徴は、請求項1〜3のうちのいずれか一つの特徴を備えたトラクタのブレーキ操作構造において、次のように構成することにある。
ブレーキ操作具の反対側となる運転座席を挟んだ機体の左右一側部に、デフロックペダルを配置してある。
【0024】
[作用]
請求項4の特徴によると、請求項1〜3のうちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項1〜3の[作用]を備えており、この[作用]に加えて以下のような[作用]を備えている。
請求項4の特徴によると、機体を田畑に乗り入れる際の畦越え走行時等において、左右一方の前車輪(後車輪)に対する抵抗が低下して、スリップにより直進できなくなると言うような不都合が生じた際に、一方の足でデフロックペダルを踏み込み操作している状態でも、機体を停止させる必要が生じた場合には、他方の足でブレーキ操作具を操作することによって、素早く機体の停止操作が行える。
【0025】
請求項4の特徴によると、ブレーキ操作具及びデフロックペダルを、運転座席を挟んだ機体の左右一側部及び左右他側部に配置することによって、機体の左右一側部及び左右他側部に形成されている隙間部分(例えば座席下カバーと右の後部フェンダとの間や、座席下カバーと左の後部フェンダとの間等)を利用して、ブレーキ操作具及びデフロックペダルを配置することができるので、ブレーキ操作具及びデフロックペダルを機体の左右一側部にまとめて配置する場合のように、ブレーキ操作具及びデフロックペダルの為の大きな配置空間を新たに形成する必要がない。
【0026】
[発明の効果]
請求項4の特徴によると、請求項1〜3のうちのいずれか一つの場合と同様に、前述の請求項1〜3の[発明の効果]を備えており、この[発明の効果]に加えて以下のような[発明の効果]を備えている。
請求項4の特徴によると、デフロックペダルの踏み込み操作時に、機体の停止操作が容易に素早く行えるのであり、乗降が行い難くなったり居住性が悪化したりと言うような不都合を招くことなく、ブレーキ操作具及びデフロックペダルを操縦者の足下に無理なく配置することができるようになった。
【0027】
[構成]
請求項5の特徴は、請求項1〜4のうちのいずれか一つの特徴を備えたトラクタのブレーキ操作構造において、次のように構成することにある。
ブレーキ操作具の前部位置及び後部位置の踏み込み操作により、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持可能、及びブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除可能に構成してある。
【0028】
[作用]
請求項5の特徴によると、請求項1〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に、前述の請求項1〜4の[作用]を備えており、この[作用]に加えて以下のような[作用]を備えている。
請求項5の特徴によると、ブレーキ操作具の前部位置及び後部位置の一方の踏み込み操作で、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持することができて、ブレーキ操作具の前部位置及び後部位置の他方の踏み込み操作で、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除することができる。これにより、請求項5の特徴によると、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除する為の専用の操作具を別に設ける必要がなく、操作性の良いものにすることができるのであり、居住性の向上を図りながら乗降を行い易くする際に限定される狭い配置空間に、ブレーキ操作具を好適に配置することができる。
【0029】
[発明の効果]
請求項5の特徴によると、請求項1〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に、前述の請求項1〜4の[発明の効果]を備えており、この[発明の効果]に加えて以下のような[発明の効果]を備えている。
請求項5の特徴によると、居住性の向上を図りながらブレーキ操作具が配置された側からの乗降を行い易くする際に、ブレーキ操作具を好適に配置することができるのであり、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持する状態及び保持解除する状態を、片方の足によるブレーキ操作具の前部位置及び後部位置の踏み込み操作で得ることができる操作性に優れたものに構成することができるようになった。
【0030】
[構成]
請求項6の特徴は、請求項5の特徴を備えたトラクタのブレーキ操作構造において次のように構成することにある。
ブレーキ操作具の前部位置の踏み込み操作で、解除側に付勢されたブレーキ操作具側の係合部を、付勢に抗して係合側に操作して機体固定部側の係止部に係合させることにより、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持可能に構成すると共に、
ブレーキ操作具の後部位置の踏み込み操作で、付勢により係合部と係止部との係合を解除することにより、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除可能に構成してある。
【0031】
[作用]
請求項6の特徴によると、請求項5の場合と同様に、前述の請求項5の[作用]を備えており、この[作用]に加えて以下のような[作用]を備えている。
請求項6の特徴によると、ブレーキ操作具側の係合部が解除側に付勢されているのでブレーキ操作具の前部位置の踏み込み操作により、ブレーキ操作具側の係合部を付勢に抗して機体固定部側の係止部に容易に係合させることができるのであり、ブレーキ操作具の後部位置の踏み込み操作により、ブレーキ操作具側の係合部と機体固定部側の係止部との係合を緩めることによって、ブレーキ操作具側の係合部と機体固定部側の係止部との係合を、付勢によって確実に解除することができる。
【0032】
これにより、請求項6の特徴によると、ブレーキ操作具側の係合部を係合側に付勢する場合のように、ブレーキ操作具の後部位置の踏み込み操作で、ブレーキ操作具側の係合部を付勢に抗して機体固定部側の係止部から離間させた状態を維持しながら、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域外に戻すと言うような煩わしい操作を行う必要がなく、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除する操作が簡単に行える。
【0033】
[発明の効果]
請求項6の特徴によると、請求項5の場合と同様に前述の請求項5の[発明の効果]を備えており、この[発明の効果]に加えて以下のような[発明の効果]を備えている。
請求項6の特徴によるとブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持する状態及び保持解除する状態を、片方の足による踏み込み操作で得ることができる操作性に優れたものに構成しながら、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除する操作を一層の操作性の向上が図られたものにすることができた。
【0034】
[構成]
請求項7の特徴は、請求項1〜4のうちのいずれか一つの特徴を備えたトラクタのブレーキ操作構造において、次のように構成することにある。
解除レバーの操作により、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除可能に構成してある。
【0035】
[作用]
請求項7の特徴によると、請求項1〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に、前述の請求項1〜4の[作用]を備えており、この[作用]に加えて以下のような[作用]を備えている。
請求項7の特徴によると、ブレーキ操作具とは別に備えられた解除レバーの操作により、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除可能に構成しているので、ブレーキ操作部の前部位置及び後部位置の踏み込み操作で、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持する状態及び保持解除する状態を得るように構成した場合に生じるおそれのある、踏み間違いによる誤操作を回避することができる。
【0036】
[発明の効果]
請求項7の特徴によると、請求項1〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に、前述の請求項1〜4の[発明の効果]を備えており、この[発明の効果]に加えて以下のような[発明の効果]を備えている。
請求項7の特徴によると、ブレーキ操作具を左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除する操作の確実性を向上させることができた。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1にトラクタの全体側面が示されており、トラクタは機体の前部に搭載されたエンジン1、エンジン1の後部に連結された主クラッチ2、機体の後部に配置されたミッションケース3、エンジン1からミッションケース3を経由した変速後の動力によって駆動可能な左右一対の前輪4、エンジン1からミッションケース3を経由した変速後の動力によって駆動される左右一対の後輪5、操向操作用のステアリングホイール6、左右の後輪5の間に配置された運転座席7、前輪4と後輪5との間に配置された搭乗ステップ8、及び搭乗ステップ8の後部から左右の後輪5の上方を覆うように配置された後部フェンダ9等を備えて構成されている。
【0038】
図1,2,3に示すように、運転座席7を挟んだ機体の左右一側部である搭乗ステップ8の右側部において、搭乗ステップ8の前部箇所に、ミッションケース3の左右に連結された後車軸ケース10に内装される左右のサイドブレーキ11の操作アーム11aに、回動支軸12や左右の操作ロッド13等を介して、各別に連係された左右のブレーキペダル14が近接配置されている。左右のブレーキペダル14のうちのいずれか一方のブレーキペダル14を右足で踏み込み操作することにより、一方のサイドブレーキ11を制動操作するブレーキ旋回状態を現出させることができる。左右のブレーキペダル14を右足で同時に踏み込み操作することにより、左右のサイドブレーキ11を同時に制動操作するブレーキ減速状態を現出させることができる。
【0039】
図2及び図3に示すように、右のブレーキペダル14の右横側に、エンジン1のガバナ(図示せず)に連係されたアクセルペダル15が並列配置されており、アクセルペダル15の踏み込み量を右足で調節することにより、調速操作が行える。右のブレーキペダル14の後部箇所となる右の後部フェンダ9と座席下カバー16との間の凹入空間S1に、ミッションケース3に内装された後輪デフ機構17及び前車軸ケース18に内装された前輪デフ機構19に連係されたデフロックペダル20が、右の後部フェンダ9の下部前端位置よりも後方に位置するように配置されている。デフロックペダル20を右足の踵で踏み込み操作することにより、後輪デフ機構17及び前輪デフ機構19の差動作用を停止させるデフロック状態を現出させることができる。
【0040】
図1,2,3に示すように、運転座席7を挟んだ機体の左右他側部である搭乗ステップ8の左側部において、搭乗ステップ8の前部箇所に、主クラッチ2に連係された主クラッチペダル21が配置されており、主クラッチペダル21を左足で踏み込み操作することにより、エンジン1からミッションケース3への伝動を遮断する主クラッチ2の切り状態を現出させることができる。
【0041】
図1,2,3に示すように、主クラッチペダル21の後部箇所となる左の後部フェンダ9と座席下カバー16との間の凹入空間S2に、左右のサイドブレーキ11に連係されて左右のサイドブレーキ11を制動操作する制動操作域で保持可能なブレーキ操作具Aの一例であるブレーキペダル22が、左の後部フェンダ9の下部前端位置よりも後方に位置するように配置されている。ブレーキペダル22を左足の踵で踏み込み操作して制動操作域で保持することにより、左右のサイドブレーキ11を制動状態に維持してブレーキBとして機能させるブレーキ状態を現出させることができる。
【0042】
以上の構造により、機体の右側部に配置された左右のサイドブレーキペダル14を右足で同時に踏み込み操作して機体を停止させた後、機体の左側部に配置されたブレーキペダル22を左足の踵で踏み込み操作することにより、機体を停車させることができる。これによって、踏み込み操作した左右のサイドブレーキペダル14を保持具(図示せず)で制動操作域に保持することにより機体を停車させる場合のように、左右のサイドブレーキペダル14の踏み込み操作を行いながら、上半身を前屈させて保持具を操作すると言うような煩わしい操作を行う必要がない。
【0043】
ブレーキ操作具Aとして踏み込みによる強力な操作でブレーキBを制動操作するブレーキペダル22を採用することにより、手で操作するブレーキレバー(図示せず)を採用する構造に比べて、ブレーキ操作具Aとしての小型化を図ることができる。これにより、本来より機体の左側部に形成されている凹入空間S2にブレーキ操作具Aが収められて配置されることによって、ブレーキ操作具Aが配置された機体の左側部からのトラクタへの乗降時や操縦時に、ブレーキ操作具Aが邪魔になることを回避できて、ブレーキ操作具Aが配置された機体の左側部からの乗降が行い易くなるのであり、ブレーキ操作具Aを操縦者の足下に配置したブレーキペダル22としながら、居住性の向上を図ることができた。
【0044】
ブレーキペダル22の運転座席7を挟んだ反対側に配置されたデフロックペダル20が、本来より機体の右側部に形成されている凹入空間S1に収められて配置されることにより、デフロックペダル20が配置された機体の右側部からの乗降時や操縦時に、デフロックペダル20が邪魔になることを回避できて、デフロックペダル20が配置された機体の右側部からの乗降を行い易くすることができるのであり、居住性の向上を図ることができた。
【0045】
ブレーキペダル22を運転座席7を挟んだ左右のサイドブレーキペダル14の反対側に配置することにより、上り坂や下り坂での機体の停車時に、右足により左右のサイドブレーキペダル14を同時に踏み込み操作して機体を停止させながら、左足の踵によるブレーキペダル22の踏み込み操作で機体を停車させることができるので、上り坂や下り坂でも安定した機体の停車が簡単に行える。
【0046】
前輪4及び後輪5に対する抵抗が著しく低下してスリップすることにより、直進できなくなると言うような不都合が生じた際の回避動作として、右足の踵でデフロックペダル20を踏み込み操作している状態でも、機体を停止させる必要が生じた場合には、左足の踵でブレーキペダル22を踏み込み操作することによって、機体を素早く停止させることができる。
【0047】
図4,5,6に示すように、ブレーキペダル22は、ミッションケース3の左側部に支持部材23を介して第1横軸芯P1周りに上下揺動自在に支持された揺動アーム24、揺動アーム24の遊端に第2横軸芯P2周りに揺動自在に支持されたペダル板25、揺動アーム24の中間部の第3横軸芯P3周りに揺動自在に支持された係合アーム26、支持部材23から係合アーム26に向けて延出された係止板27、揺動アーム24を上方に付勢する第1付勢バネ28、ペダル板25の前部25aが揺動アーム24から離間する方向にペダル板25を付勢する第2付勢バネ29、及び係合アーム26の係合爪26aが係止板27に形成された複数の係止凹部27aから離間する方向に係合アーム26を付勢する第3付勢バネ30等によって構成されている。
【0048】
図4,5,6に示すように、揺動アーム24に支軸31を介して一体揺動可能に連結された操作アーム32、第4横軸芯P4周りに回動自在に支持された回動軸33を介して第4横軸芯P4周りに一体揺動可能に連結された左右一対の中継揺動アーム34、操作アーム32と左の中継揺動アーム34とに亘って架設された第1ロッド35、及び左右の中継揺動アーム34と左右のサイドブレーキ11の操作アーム11aとに亘って架設された第2ロッド36等を介して、ブレーキペダル22と左右のサイドブレーキ11とが連係されている。
【0049】
図4,5,6に示すように、揺動アーム24は、揺動アーム24の屈曲部24aと支持部材23との接当によって、揺動が規制されている。ペダル板25は、ペダル板25の左側端部と揺動アーム24との接当によって、揺動が規制されている。係合アーム26は、係合アーム26の他端(係合爪26aを備えない側の端部)と、ぺダル板25の後端から延出された板バネ37との接当によって、揺動が規制されている。第1付勢バネ28及び板バネ37は、第3付勢バネ30よりも強い付勢力を有するものが採用されている。左右のサイドブレーキ11の操作アーム11aを制動解除位置に付勢する付勢バネ38が備えられている。
【0050】
以上の構造により、制動解除姿勢に復帰しているブレーキペダル22(図7(イ)参照)のペダル板25の前部25aを左足の踵で強く踏み付けて、揺動アーム24を下降させると言うような、ブレーキペダル22の前部位置に対する強い踏み込み操作を行うと、踏み込み操作が行われている間は、第2付勢バネ29の付勢に抗してペダル板25の後部25bが上昇し、板バネ37が係合アーム26の他端を押し上げることにより、係合爪26aが板バネ37により係止凹部27aに付勢された状態に維持される。第1付勢バネ28の付勢に抗した揺動アーム24の下降に伴って、係止凹部27aに付勢された係合爪26aが、係止凹部27aに対する係合及び離間を繰り返しながら下降する(図7(ロ)参照)。
【0051】
所望の踏み込み位置まで踏み込み操作してブレーキペダル22の前部位置から左足を離すと、板バネ37の付勢により係止凹部27aに係合していた係合爪26aが、第1付勢バネ28の付勢により係止凹部27aに圧接されて、係合爪26aと係止凹部27aとの係合が保持される。これにより、ブレーキペダル22が、左右のサイドブレーキ11を制動操作する制動操作域で保持される(図7(ハ)参照)。この場合、第2付勢バネ29の付勢によってペダル板25の後部25bが下降し、係合アーム26の他端から板バネ37が離間する(図7(ハ)参照)。従って、ブレーキペダル22の前部位置に対して左足の踵による強い踏み込み操作を行うだけで、ブレーキペダル22を左右のサイドブレーキ11の制動操作域で保持する操作が簡単に確実に行える。
【0052】
ブレーキペダル22が左右のサイドブレーキ11の制動操作域で保持された状態において、ブレーキペダル22のペダル板25の後部25bを左足の踵で軽く踏み付けると言うような、ブレーキペダル22の後部位置に対する軽い踏み込み操作を行うと、揺動アーム24の下降に伴って第1付勢バネ28の付勢による係合爪26aと係止凹部27aとの圧接が緩められ、第3付勢バネ30の付勢により係合爪26aが係止凹部27aから離間し、離間した状態に維持される(図7(ハ)参照)。
【0053】
この状態でブレーキペダル22の後部位置から左足を離すと、第1付勢バネ28の付勢により揺動アーム24が上限位置まで上昇して、ブレーキペダル22が左右のサイドブレーキ11の制動操作を解除する制動解除姿勢に復帰する(図7(イ)参照)。従って、ブレーキペダル22の後部位置に対して左足による軽い踏み込み操作を行うだけで、ブレーキペダル22を左右のサイドブレーキ11の制動操作域で保持解除する操作が簡単に確実に行える。
【0054】
以上のように、左右のサイドブレーキ11を制動状態に維持して機体の停車状態を現出させる制動操作と、左右のサイドブレーキ11の制動状態の維持を解除して機体の停車状態を解除する制動解除操作とが、左足のみによるブレーキペダル22の前部位置及び後部位置の踏み込み操作により容易に確実に行える。
【0055】
[発明の実施の第1別形態]
図8(イ)に示すように、ブレーキ操作具Aの一例であるブレーキペダル22を、ミッションケース3の左側部に支持部材23を介して第1横軸芯P1周りに上下揺動自在に支持された揺動アーム24、揺動アーム24の遊端に第2横軸芯P2周りに揺動自在に支持されたペダル板25、揺動アーム24の中間部に第3横軸芯P3周りに揺動自在に支持された係合アーム26、支持部材23から係合アーム26に向けて延出された係止板27、揺動アーム24を上方に付勢する第1付勢バネ28、ペダル板25の前部25aが揺動アーム24から離間する方向にペダル板25を付勢し係合爪26aが係止凹部27aから離間する方向に係合アーム26を付勢する第4付勢バネ39、及び係合爪26aが係止凹部27aに係合する方向に係合アーム26を付勢する第5付勢バネ40等をから構成してもよい。
【0056】
図8(イ)に示すように、揺動アーム24は、揺動アーム24の屈曲部24aと支持部材23との接当によって、揺動が規制されている。ペダル板25は、ペダル板25の左側端部と揺動アーム24との接当によって、揺動が規制されている。係合アーム26は、第4付勢バネ39及び第5付勢バネ40によって、揺動が規制されている。第1付勢バネ28に第4付勢バネ39よりも強い付勢力を有するものが採用され、第4付勢バネ39に第5付勢バネ40よりも強い付勢力を有するものが採用されている。
【0057】
以上の構造によって、制動解除姿勢に復帰しているブレーキペダル22(図8(イ)参照)のペダル板25の前部25aを左足の踵で強く踏み付けて、揺動アーム24を下降させると言うような、ブレーキペダル22の前部位置に対する強い踏み込み操作を行うと、第4付勢バネ39の付勢に抗してペダル板25の後部25bが上昇し、第4付勢バネ39の係合アーム26との係合端が持ち上げられて、第5付勢バネ40の付勢により係合爪26aが係止凹部27aに付勢された状態に維持される(図8(ロ)参照)。
【0058】
第1付勢バネ28の付勢に抗した揺動アーム24の下降に伴って、係合爪26aが係止凹部27aに対する係合及び離間を繰り返しながら下降する。所望の踏み込み位置まで踏み込み操作してブレーキペダル22の前部位置から左足を離すと、第5付勢バネ40の付勢により係止凹部27aに係合していた係止爪26aが、第1付勢バネ28の付勢により係止凹部27aに圧接されることによって、係合爪26aと係止凹部27aとの係合が保持される。これにより、ブレーキペダル22が、左右のサイドブレーキ11を制動操作する制動操作域で保持される(図8(ロ)参照)。
【0059】
この場合、第1付勢バネ28の付勢により係合爪26aと係止凹部27aとの係合が保持されることにより、第4付勢バネ39の係合アーム26との係合端側が持ち上げられた状態に維持されて、ペダル板25の後部25bが自重で下降する。従って、ブレーキペダル22の前部位置に対して左足による強い踏み込み操作を行うだけで、ブレーキペダル22を左右のサイドブレーキ11の制動操作域で保持する操作が簡単に確実に行える。
【0060】
ブレーキペダル22が左右のサイドブレーキ11の制動操作域で保持された状態において、ブレーキペダル22のペダル板25の後部25bを左足の踵で軽く踏に付けると言うような、ブレーキペダル22の後部位置に対する軽い踏み込み操作を行うと、揺動アーム24の下降に伴って、第1付勢バネ28の付勢による係合爪26aと係止凹部27aとの圧接が緩められ、第4付勢バネ39の付勢により係合爪26aが係止凹部27aから離間し、離間した状態に維持される(図8(ハ)参照)。
【0061】
この状態でブレーキペダル22の後部位置から左足を離すと、第1付勢バネ28の付勢により揺動アーム24が上限位置まで上昇して、ブレーキペダル22が左右のサイドブレーキ11の制動操作を解除する制動解除姿勢に復帰する(図8(イ)参照)。従って、ブレーキペダル22の後部位置に対して左足による軽い踏み込み操作を行うだけで、ブレーキペダル22を左右のサイドブレーキ11の制動操作域で保持解除する操作が簡単に確実に行える。
【0062】
[発明の実施の第2別形態]
図9(イ)及び図10(イ)に示すように、ブレーキ操作具Aの一例であるブレーキペダル22を、ミッションケース3の左側部に支持部材23を介して第1横軸芯P1周りに上下揺動自在に支持された揺動アーム24、揺動アーム24の遊端の第2横軸芯P2周りに揺動自在に支持されたペダル板25、揺動アーム24の中間部に第3横軸芯P3周りに揺動自在に支持された係合アーム26、支持部材23から係合アーム26に向けて延出された係止板27、揺動アーム24を上方に付勢する第1付勢バネ28、ペダル板25の前部25aが揺動アーム24に接当する方向に付勢し係合爪26aが係止凹部27aに係合する方向にペダル板25及び係合アーム26を付勢する第6付勢バネ41、係合爪26aが係止凹部27aから離間する方向に係合アーム26を付勢する第3付勢バネ30等から構成してもよい。
【0063】
図9(イ)及び図10(イ)に示すように、揺動アーム24は、揺動アーム24の屈曲部24aと支持部材23との接当によって、揺動が規制されている。ペダル板25は、ペダル板25の左側端部と揺動アーム24との接当によって、揺動が規制されている。係合アーム26は、第6付勢バネ41及び第3付勢バネ30によって、揺動が規制されている。第6付勢バネ41は第3付勢バネ30よりも強い付勢力を有するものが採用されている。
【0064】
以上の構造によって、制動解除姿勢に復帰しているブレーキペダル22(図9(イ)及び図10(イ)参照)のペダル板25の前部25aを左足の踵で強く踏み付けて、揺動アーム24を下降させると言うような、ブレーキペダル22の前部位置に対する強い踏み込み操作を行うと、第6付勢バネ41の付勢により係合爪26aが係止凹部27aに付勢された状態に維持されて、第1付勢バネ28の付勢に抗した揺動アーム24の下降に伴って、係合爪26aが係止凹部27aに対する係合及び離間を繰り返しながら下降する(図9(ロ)及び図10(ロ)参照)。
【0065】
所望の踏み込み位置まで踏み込み操作してブレーキペダル22の前部位置から左足を離すと、第6付勢バネ41の付勢により係止凹部27aに係合していた係合爪26aが、第1付勢バネ28の付勢により係止凹部27aに圧接されて、係合爪26aと係止凹部27aとの係合がより強固なものになる。これにより、ブレーキペダル22が左右のサイドブレーキ11を制動操作する制動操作域で保持される(図9(ロ)及び図10(ロ)参照)。この場合、ブレーキペダル22の前部位置に対して左足の踵による強い踏み込み操作を行うだけで、ブレーキペダル22を左右のサイドブレーキ11の制動操作域で保持する操作が簡単に確実に行える。
【0066】
ブレーキペダル22が左右のサイドブレーキ11の制動操作域で保持された状態において、ブレーキペダル22のペダル板25の後部25bを左足の踵で軽く踏み付けると言うような、ブレーキペダル22の後部位置に対する軽い踏み込み操作を行うと、第6付勢バネ41の付勢に抗してペダル板25の後部25bが下降し、第6付勢バネ41の係合アーム26との係合端側が押し下げられることによって、係合爪26aが第3付勢バネ30の付勢により係止凹部27aから離間した状態に保持され、揺動アーム24の下降に伴って第1付勢バネ28の付勢による係合爪26aと係止凹部27aとの圧接が緩められることにより、第3付勢バネ30の付勢により係合爪26aが係止凹部27aから離間し、離間した状態に維持される(図9(ハ)及び図10(ハ)参照)。
【0067】
この状態で、第1付勢バネ28の付勢により揺動アーム24が上限位置まで上昇するように、左足による踏み込み操作を緩めると、ブレーキペダル22が左右のサイドブレーキ11の制動操作を解除する制動解除姿勢に復帰し、この後にブレーキペダル22の後部位置から左足を離すと、第6付勢バネ41の付勢によりペダル板25の前部25aが揺動アーム24に接当し、係合爪26aが係止凹部27aに揺動する(図9(イ)及び図10(イ)参照)。これにより、ブレーキペダル22の後部位置に対して、左足の踵による軽い踏み込み操作及び踏み込み操作を緩める操作を行うことにより、ブレーキペダル22を左右のサイドブレーキ11の制動操作域で保持解除する操作が行える。
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
[発明の実施の第3別形態
図11(イ)に示すように、ブレーキ操作具Aの一例であるブレーキペダル22としては、ペダル板25と係合アーム26とを連係する板バネ37に代えて、ペダル板25と係合アーム26とに亘って架設されたロッド52A、及び操作ロッド52Aと係合アーム26との間に介装されたコイルバネ52Bから構成された連係具52を採用してもよい。
【0074】
[発明の実施の第4別形態
図12に示すように、左のサイドブレーキペダル14及び左のサイドブレーキ11を、左のサイドブレーキペダル14と回動軸53との右端に亘って架設された第1操作ロッド54、回動軸53、及び回動軸53の左端と左のサイドブレーキ11の操作アーム11aとに亘って架設された第2操作ロッド55を介して、連係するように構成してもよい。
【0075】
これにより、左右のサイドブレーキペダル14と左右のサイドブレーキ11とを連係する連係機構を、機体の左側部に配置されたブレーキ操作具Aに対して、運転座席7を挟んだ反対側となる機体の右側部に配置するようにして、左右のサイドブレーキペダル14と左右のサイドブレーキ11とを連係する連係機構、及びブレーキ操作具Aと左右のサイドブレーキ11とを連係する連係機構が、交錯することを回避し、組み付けやメンテナンスが行い易くなるようにしてもよい。回転軸33には筒軸を採用している。
【0076】
[発明の実施の第5別形態
トラクタとしては駐車専用のブレーキを備えたものであってもよい。ブレーキ操作具Aの一例であるブレーキペダル22を、搭乗ステップ8の左側部に配置された主クラッチペダル21の近傍に配置するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トラクタの全体側面図
【図2】 左右のサイドブレーキペダル、ブレーキペダル等の配置を示すトラクタの平面図
【図3】 左右のサイドブレーキペダルとブレーキペダルとの操作系を示すトラクタの平面図
【図4】 ブレーキペダルの付近を示す側面図
【図5】 左右のサイドブレーキペダルとブレーキペダルとの操作系を示す平面図
【図6】 ブレーキペダルの付近の分解斜視図
【図7】 (イ)ブレーキペダルを制動解除姿勢に位置させた状態を示す側面図
(ロ)ブレーキペダルを踏み込み操作した状態を示す側面図
(ハ)ブレーキペダルを左右のサイドブレーキの制動操作域で保持した状態を示す側面図
【図8】 発明の実施の第1別形態において、
(イ)ブレーキペダルを制動解除姿勢に位置させた状態を示す側面図
(ロ)ブレーキペダルを踏み込み操作した状態を示す側面図
(ハ)ブレーキペダルを左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除した状態を示す側面図
【図9】 発明の実施の第2別形態において、
(イ)ブレーキペダルを制動解除姿勢に位置させた状態を示す側面図
(ロ)ブレーキペダルを踏み込み操作した状態を示す側面図
(ハ)ブレーキペダルを左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除した状態を示す側面図
【図10】 発明の実施の第2別形態において、
(イ)ブレーキペダルを制動解除姿勢に位置させた状態を示す側面図
(ロ)ブレーキペダルを踏み込み操作した状態を示す側面図
(ハ)ブレーキペダルを左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除した状態を示す側面図
【図11】 発明の実施の第3別形態において、
(イ)ブレーキペダルを制動解除姿勢に位置させた状態を示す側面図
(ロ)ブレーキペダルを踏み込み操作した状態を示す側面図
【図12】 発明の実施の第4別形態において、左右のサイドブレーキペダルとブレーキペダルとの操作系を示すトラクタの平面図
【符号の説明】
7 運転座席
9 後部フェンダ
11 サイドブレーキ
14 サイドブレーキペダル
20 デフロックペダル
21 主クラッチペダル
25a 前部位置
25b 後部位置
26a,44a 係合部
27a,48a 係止部
51 解除レバー
A ブレーキ操作具

Claims (7)

  1. 運転座席を挟んだ機体の左右一側部に、左右のサイドブレーキに各別に連係された左右のサイドブレーキペダルを近接配置してあるトラクタのブレーキ操作構造であって、
    前記左右のサイドブレーキペダルを運転座席前方における搭乗ステップの前部箇所に配置するとともに、前記左右のサイドブレーキペダルの反対側となる前記運転座席を挟んだ機体の左右他側部での、平面視で前記運転座席の前端近傍箇所に、前記左右のサイドブレーキを共に制動操作可能で且つ前記左右のサイドブレーキの制動操作域で保持可能に構成された単一のブレーキ操作具を配置してあるトラクタのブレーキ操作構造。
  2. 前記ブレーキ操作具を踏み込み操作式に構成し、前記運転座席を挟んだ機体の左右他側部に配置された主クラッチペダルの後方に、前記ブレーキ操作具を配置してある請求項1に記載のトラクタのブレーキ操作構造。
  3. 前記ブレーキ操作具を、前記搭乗ステップの後部より上方に立ち上げて形成される後部フェンダの下部前端位置よりも後方の前記運転座席側に配置してある請求項2に記載のトラクタのブレーキ操作構造。
  4. 前記ブレーキ操作具の反対側となる前記運転座席を挟んだ機体の左右一側部に、デフロックペダルを配置してある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載のトラクタのブレーキ操作構造。
  5. 前記ブレーキ操作具の前部位置及び後部位置の踏み込み操作により、前記ブレーキ操作具を前記左右のサイドブレーキの制動操作域で保持可能、及び前記ブレーキ操作具を前記左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除可能に構成してある請求項1〜4のうちのいずれか一つに記載のトラクタのブレーキ操作構造。
  6. 前記ブレーキ操作具の前部位置の踏み込み操作で、解除側に付勢されたブレーキ操作具側の係合部を、前記付勢に抗して係合側に操作して機体固定部側の係止部に係合させることにより、前記ブレーキ操作具を前記左右のサイドブレーキの制動操作域で保持可能に構成すると共に、
    前記ブレーキ操作具の後部位置の踏み込み操作で、前記付勢により前記係合部と係止部との係合を解除することにより、前記ブレーキ操作具を前記左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除可能に構成してある請求項5に記載のトラクタのブレーキ操作構造。
  7. 解除レバーの操作により、前記ブレーキ操作具を前記左右のサイドブレーキの制動操作域で保持解除可能に構成してある請求項1〜4のうちのいずれか一つに記載のトラクタのブレーキ操作構造。
JP12742898A 1998-05-11 1998-05-11 トラクタのブレーキ操作構造 Expired - Fee Related JP3717304B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12742898A JP3717304B2 (ja) 1998-05-11 1998-05-11 トラクタのブレーキ操作構造
DE1999102128 DE19902128B4 (de) 1998-05-11 1999-01-20 Bremssteuervorrichtung für einen Traktor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12742898A JP3717304B2 (ja) 1998-05-11 1998-05-11 トラクタのブレーキ操作構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11321594A JPH11321594A (ja) 1999-11-24
JP3717304B2 true JP3717304B2 (ja) 2005-11-16

Family

ID=14959723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12742898A Expired - Fee Related JP3717304B2 (ja) 1998-05-11 1998-05-11 トラクタのブレーキ操作構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3717304B2 (ja)
DE (1) DE19902128B4 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3894757B2 (ja) * 2001-09-07 2007-03-22 株式会社クボタ 乗用型草刈り機
US7021432B2 (en) * 2004-04-20 2006-04-04 Deere & Company Park brake linkage
JP2009040273A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Kubota Corp 作業車のブレーキシステム
JP4764437B2 (ja) * 2008-02-15 2011-09-07 株式会社クボタ トラクタのブレーキ操作機構
JP4673385B2 (ja) * 2008-02-15 2011-04-20 株式会社クボタ トラクタにおけるブレーキランプの点灯操作構造
JP5337113B2 (ja) 2010-07-28 2013-11-06 株式会社クボタ トラクタ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07205774A (ja) * 1994-01-17 1995-08-08 Kubota Corp 作業車の制動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11321594A (ja) 1999-11-24
DE19902128A1 (de) 1999-11-25
DE19902128B4 (de) 2005-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003072528A (ja) 乗用型草刈り機
JP3717304B2 (ja) トラクタのブレーキ操作構造
US9174613B2 (en) Vehicle speed operating device for work vehicle
JP4764437B2 (ja) トラクタのブレーキ操作機構
JP5858883B2 (ja) 作業車
JP4673385B2 (ja) トラクタにおけるブレーキランプの点灯操作構造
JPH02120571A (ja) 車両の制御装置
JPH10114261A (ja) 作業用走行車
JP4263062B2 (ja) 作業車の変速操作構造
JP4445357B2 (ja) 走行車両のブレーキ操作装置
JP4168594B2 (ja) ブレーキペダル装置
JP3776035B2 (ja) 農作業機
EP0913305A1 (en) Vehicle foot pedals
WO2006027940A1 (ja) 走行操作装置及び作業車両
JP3891775B2 (ja) 農作業機のペダル操作構造
JP3928423B2 (ja) 車両用ブレーキ装置
JP4537764B2 (ja) 作業車の走行変速構造
JP2000153755A (ja) コンバインの駐車ブレーキ機構及び、乗用型移動農機 のブレーキペダル装置
JP4073792B2 (ja) 乗用型走行車両
JPS638492Y2 (ja)
JP3370114B2 (ja) 作業車の旋回操作構造
JPH0237624Y2 (ja)
JP3776030B2 (ja) 農作業機
JP2014082980A (ja) 乗用型走行車両における地上操作具
JPH0640264A (ja) クルーズコントロール装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090909

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090909

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100909

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110909

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120909

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120909

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130909

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130909

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees