JP3928423B2 - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用ブレーキ装置に係り、詳しくは足に障害を持つ身体障害者が運転するときに用いられるブレーキ操作装置を備えた車両用ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7には身体障害者用のブレーキ操作装置を備えたブレーキ装置の一例が示されている。図示例のブレーキ操作装置100は、手動操作可能な操作レバー101、ブレーキペダル111を作動させるためのローラー102付きのブレーキリンク機構103、操作レバー101とブレーキリンク機構103とをつなぐブレーキケーブル104等から構成されている。ブレーキリンク機構103は、ブレーキペダル111の近くにおいて、ダッシュパネル113にブレーキペダル111のペダルブラケット112と共締めされたリンクブラケット105を介して回動可能に支持されており、操作レバー101が操作されたとき、ブレーキケーブル104を介して車両前方へ回動されることで、先端のローラー102によって図示二点鎖線で示すように、ペダルアーム部111aを踏み込み方向に押してブレーキペダル111を作動させる構成となっている。
なお、健常者の運時には、ブレーキペダル111を踏み込むことでブレーキを作動させるが、このとき、ブレーキペダル111のペダルアーム部111aは、ブレーキ操作装置100におけるブレーキリンク機構103のローラー102から離間して単独で回動され、いわゆる空振り動作となる。
【0003】
ところで、吊り下げ式ペダルを採用している自動車のブレーキ装置においては、ペダルブラケット112によって回動可能に支持されるブレーキペダル111は、そのブレーキペダル111によって操作されるブースター115のプッシュロッド115aとの連結点106が、図示のように、ペダルアーム部111aの回動支点114よりも下側に設定されるタイプと、図示省略の上側に設定されるタイプ(ペダルアーム部の上端部が回動支点よりも高い位置でブースターのプッシュロッドとリンクを介して連結される)とがある。
ブレーキペダル111のブースター115との連結点106が回動支点114よりも下側にあるタイプの場合は、上側にあるタイプに比べると、ペダル踏面111bから回動支点114までの距離が大きいことから、そのタイプに上述したブレーキ操作装置100を適用することは、足元スペースの面において特に問題を生じない。すなわち、リンクブラケット105をブレーキペダル111を支持するペダルブラケット112の下方においてダッシュパネル113に共締めし、そのリンクブラケット105にブレーキリンク機構103を取り付けるといった構成を採用しても、それらがブレーキペダル111の足踏み操作を邪魔しない比較的上寄りに配置されることになるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ブレーキペダル111のブースター115との連結点106が回動支点114よりも上側にあるタイプに上述したブレーキ操作装置100を適用しようとした場合、ペダル踏面から回動支点までの距離が短く、足元スペースに制約がある。このため、ブレーキ装置を構成する構成部品との干渉を回避しつつ、しかも健常者が運転する場合の足踏み操作の邪魔にならないように、リンクブラケットおよびブレーキリンク機構を配置することが困難である。
【0005】
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、身体障害者用の手動操作式のブレーキ操作装置を、ペダル踏面からペダル回動支点までの距離が短く、足元スペースに制約のあるブレーキ装置に対しても効率的に配置できる技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明に係る車両用ブレーキ装置は、特許請求の範囲の各請求項に記載の通りの構成を備えた。
請求項1に記載の車両用ブレーキ装置においては、対向する左右の側板を有するとともに車体側に固着されたペダルブラケットを設け、そのペダルブラケットの側板間にブレーキペダルを回動可能に支持している。また、対向する左右の側板を有するとともにその両側板によってペダルブラケットの両側板を横方向から挟むように配置されたリンクブラケットを設け、そのリンクブラケットの側板の外面側には、手動式のブレーキ操作手段によって操作されてブレーキペダルを回動させるブレーキリンク機構を配置した構成としている。
【0007】
したがって、請求項1に記載された発明によれば、リンクブラケットをペダルブラケットに対してほぼ同程度の高さ位置に配置することが可能となる。このことにより、例えばペダルブラケットの左右の側板間にブレーキペダルや該ブレーキペダルとブースターのプッシュロッドとをつなぐリンク機構等が配置されていり場合、あるいはペダルブラケットの下面側にブレーキペダルを初期位置に保持するリターンスプリング等のブレーキ構成部品が配置されている場合において、それら構成部品との干渉を回避した態様でリンクブラケットおよびそれに支持されるブレーキリンク機構を配置することができる。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、身体障害者用の手動式ブレーキ操作装置におけるリンクブラケットおよびブレーキリンク機構を、ペダル踏面からペダル回動支点までの距離が短く足元スペースに制約のあるブレーキ装置に対しても効率的に配置することができる。これにより、一般人と身体障害者が共用する上で有効な車両用ブレーキ装置を提供することができる。
【0008】
また、請求項2に記載の車両用ブレーキ装置においては、ブレーキリンク機構は、リンクブラケットに回動可能に設けられるとともにブレーキペダルに連結される第1の回転部材と、該第1の回転部材に相対回転可能に設けられるとともにブレーキ操作手段に連結される第2の回転部材とを備えている。そして、第1の回転部材と第2の回転部材とは、ブレーキ操作手段の操作時には、第2の回転部材によって第1の回転部材が共回りされ、ブレーキペダルの足踏み操作時には、第1の回転部材が第2の回転部材から切り離されて単独で回転される構成とされている。
したがって、請求項2に記載の発明によれば、手動式のブレーキ操作手段を操作したとき、その操作力はブレーキリンク機構における第2の回転部材から第1の回転部材を経てブレーキペダルに伝達され、ブレーキペダルを回動させることができる。一方、ブレーキペダルを直接に踏み込み操作したときは、ブレーキリンク機構における第2の回転部材が回転されるに止まり、手動式のブレーキ操作手段が作動されることはない。
【0009】
この場合において、リンクブラケットの取付構造としては、例えば請求項3に記載したように、インパネリインホースメントに結合する構成、あるいは請求項4に記載したように、ペダルブラケットを、メインペダルブラケットとサブペダルブラケットとから構成した上で、そのメインペダルブラケットおよびインパネリインホースメントに対して、それぞれサブペダルブラケットと共締めによって結合する構成とすることが好ましい。
また、ブレーキリンク機構の取付構造としては、例えば請求項5に記載したように、リンクブラケットの側板の外側面にボスを突設し、そのボスに取り付ける構成とすることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態に係る車両用ブレーキ装置は、足に障害のある身体障害者が運転するときに用いられる手動式ブレーキ操作装置を備えている。ここで、図1は手動式ブレーキ操作装置が併設されたブレーキ装置を示す側面図、図2はブレーキ装置の構成部品を分解した状態で示す斜視図、図3は要部拡大図である。また、図4は図3のA−A線断面図、図5は図3のB−B線断面図、図6は図3のC−C線断面図である。
【0011】
先ず、健常者が運転するときに使用する標準仕様の吊り下げペダル式のブレーキ装置1を説明する。図1および図2に示すように、ブレーキ装置1は、ブレーキペダル2を吊り下げ支持するためのペダルブラケット3を有する。このペダルブラケット3は、フロント側のメインペダルブラケット31と、リヤ側のサブペダルブラケット32とから構成されている。メインペダルブラケット31は、所定間隔で対向されるとともに少なくとも一箇所においてタイプレート31bによって相互に結合された左右の2枚の側板(プレート)31aからなり、その側板31aの前端部がダッシュパネル4の後面にボルト5で締着されている。
一方、サブペダルブラケット32は、前面側が開放された平面視で略コ形をなす一枚のプレートからなり、メインペダルブラケット31の後方に配置された状態で、その上端部がインパネリインホースメント6に対してリインホースブラケット7を介してボルト8によって締着されるとともに、左右の側板32aが下方に延びている。そして、サブペダルブラケット32の延在端部である下部前端がメインペダルブラケット31の両側板31aの後端部間に入り込んで重なり合い、その重合部分が固定ボルト9によって結合されている。上記のダッシュパネル4およびインパネリインホースメント6が本発明でいう車体側に対応する。
【0012】
ブレーキペダル2は、そのペダルアーム部2aの上部側がメインペダルブラケット31の左右の側板31a間に挿入されて回転軸11で車両前後方向に回動可能に支持されている。ペダルアーム部2aは回転軸11よりも上方へ延在されている。そして、メインペダルブラケット31の側板31aおよびサブペダルブラケット32の側板32a間において、ペダルアーム部2aの上端には、第1リンク12がピン12aを介して相対回動可能に連結され、その第1リンク12に第2リンク13がピン13aを介して相対回動可能に連結され、更に第2リンク13にブースター14のプッシュロッド14a(図1では軸中心線を一点鎖線で示す)がピン13bを介して相対回転可能に連結されている。
すなわち、本実施の形態は、ブレーキペダル2とブースター14のプッシュロッド14aとの連結点(ピン13b)がブレーキペダル2の回動支点(回転軸11)よりも上側に設定されているタイプのブレーキ装置1である。なお、第2リンク13は前記ブラケット結合用の固定ボルト9に回転可能に取り付けられている。ブースター14はダッシュパネル4の前面に取り付けられている。
【0013】
また、ブレーキペダル2は、一端がペダルアーム部2aに形成された突片2bに係止され、他端がサブペダルブラケット32の後面に固着された支持片16に係止されたリターンスプリング15(図2参照)によって図1に実線で示す初期位置に保持される。また、図2に示すように、メインペダルブラケット31にはブレーキ作動検出用のストップランプスイッチ17が取り付けられている。このストップランプスイッチ17は、ブレーキペダル2が初期位置にあるときは、該ブレーキペダル2に設けられたドッグ18によってオフ状態に保持され、ブレーキペダル2が踏み込まれたとき、ドッグ18が離間することでオンになる。なお、上記のリターンスプリング15およびストップランプスイッチ17は、図1に示すように、サブペダルブラケット32の下面に配置されている。
【0014】
次に、身体障害者が運転するときに用いられる手動式のブレーキ操作装置40を説明する。ブレーキ操作装置40は、上記のように構成された足踏み式ブレーキ装置1のブレーキペダル2を操作する態様で備えられるものであり、ブレーキ操作手段としての操作レバー41、その操作レバー41によってブレーキケーブル45を介して作動され、ブレーキペダル2を踏み込み方向、すなわちブレーキ作動方向へ回動させるブレーキリンク機構50から構成されている。
操作レバー41は、図1に示すように、運転席の側方に固定されたボックス42に回転軸43を介して車両前後方向に回動可能に取り付けられており、前方へ回動させたときにブレーキが作動されるように設定されている。回転軸43にはアーム44が固着され、そのアーム44にブレーキケーブル45の一端が接続されている。
【0015】
ブレーキリンク機構50は、リンクブラケット71を介して取り付けられている。リンクブラケット71は、後方視で略U形に形成されたプレートからなり、前記ペダルブラケット3を跨ぐように配置される。リンクブラケット71は、対向する左右の側板71aを有し、その側板71aによってペダルブラケット3におけるサブペダルブラケット32の大部分およびメインペダルブラケット31の後端部を横方向(外側)から挟むように配置される。そして、リンクブラケット71は、その前端下部が前述したメインペダルブラケット31とサブペダルブラケット32の重合部に固定ボルト9によって共締めされている(図4参照)。またリンクブラケット71の側板71aの上端部は、取付プレート71bによって相互に接合され、その取付プレート71bがリインホースブラケット7にサブペダルブラケット32とボルト5で共締めされている。すなわち、リンクブラケット71は、メインペダルブラケット31およびインパネリインホースメント6に対して、それぞれサブペダルブラケット32と共締めによって結合されており、これにより合理的な取付構造が構成されている。このように取り付けられたリンクブラケット71は、ペダルブラケット3に対してほぼ同程度の高さ位置に配置される。
【0016】
図2に示すように、リンクブラケット71を構成する左右の側板71aの外面側には、各3本のボス71cが横向きに突出されており、そしてボス71cのうち、最も後側に位置する左右のボス71c(以下、このボスをリンク取付ボスという)に、ブレーキリンク機構50が取り付けられている。したがって、リンク取付ボス71cがブレーキリンク機構50の回転中心となる。
ブレーキリンク機構50は、ブレーキケーブル45の他端が接続された回転アーム51、その回転アーム51によって一方向にのみ回転される第1ブレーキリンク52、その第1ブレーキリンク52の先端にピン53によって相対回転可能に連結された第2ブレーキリンク54および第2ブレーキリンク54をブレーキペダル2に連結する連結リンク55を有している。
【0017】
回転アーム51は、その基端部に筒状のボス部51aを有する。また、第1ブレーキリンク52は、基部側に筒状のボス部52bを有した左右2枚のリンクプレート52aからなる。そして、回転アーム51は、そのボス部51aを車両進行方向に向かって右側のリンクプレート52aのボス部52bに回転可能に嵌入した状態でリンクブラケット71の右側のリンク取付ボス71cに回転可能に嵌合されている(図5参照)。また、左側のリンクプレート52aは、そのボス部52bが左側のリンク取付ボス71cに回転可能に嵌合されている(図5参照)。そして、左右のリンクプレート52aは、その先端側において第2ブレーキリンク54を挟んでピン53によって連結される(図5参照)。上記のように、第1ブレーキリンク52は、左右のリンクプレート52aから形成され、リンクブラケット71を挟んでリンク取付ボス71cによって両端を支持される構造のため、円滑で安定した回動動作を得ることができる。
【0018】
また、左右のリンクプレート52aおよび回転アーム51は、その基部側が左右のリンクカバー56によって被覆されている。このリンクカバー56はリンク取付ボス71cを含む全てのボス71cに対してボルト57によって締着されている(図5参照)。なお、右側のリンクカバー56には、ブレーキケーブル45の外筒端部を固定するケーブルガイド56aが取り付けられている。また、右側のリンクカバー56は、ボルト57によりボス71cに締着することに加え、右側の側板71aの上部外側面に突設(溶接)されたボルト71dに対してもナットで締着され、これにより取付強度を確保している。
【0019】
第2ブレーキリンク54は、ネジを利用した長さ調整が可能なターンバックルから構成されており、その先端には連結リンク55がピン59により相対回動可能に連結されている。連結リンク55は、図2に示すように、左右2枚のプレート55aからなり、その両プレート55aをブレーキペダル2のペダルアーム部2aに対して左右から挟み付けるように配置した状態で、前後のボルト55bによってスペーサ55cを介して相互に結合することでペダルアーム部2aに取り付けられている(図6参照)。
【0020】
ブレーキケーブル45と接続された回転アーム51は、操作レバー41がブレーキ作動方向へ回動操作されたとき、下向きに回動されるように設定されている。そして、回転アーム51は、第1ブレーキリンク52の構成部材である右側のリンクプレート52aの側面と対向する側面に係合片51bを有しており、この係合片51bがリンクプレート52aに形成された係合部52cに対して上方から係合されている。したがって、操作レバー41がブレーキ作動方向へ回動操作されたときは、回転アーム51と第1ブレーキリンク52が共回りし、第2ブレーキリンク54および連結リンク55を介してブレーキペダル2が踏み込み方向へ回動される。
すなわち、回転アーム51は、第1ブレーキリンク52に対してブレーキ作動方向への回転のみを伝達する構成とされており、ブレーキペダル2を踏み込み操作したときは、第1ブレーキリンク52が回転アーム51から切り離されて単独で回転されることになり、これにより、いわゆる空振り機構が構成されている。上記の第1ブレーキリンク52が本発明でいう第1の回転部材に対応し、回転アーム51が本発明でいう第2の回転部材に対応する。
【0021】
上記のように構成された手動式のブレーキ操作装置40を備えたブレーキ装置1によれば、操作レバー41による手動のブレーキ操作と、ブレーキペダル2の踏み込みによるブレーキ操作とを行うことができる。すなわち、健常者と身体障害者との共用が可能な車両用ブレーキ装置を提供することができる。
本実施の形態におけるブレーキ装置1においては、ブレーキ操作装置40のブレーキリンク機構50を取り付けるためのリンクブラケット71が、ペダルブラケット3を横方向から挟むように配置している。そして、そのリンクブラケット71の側板71aの外面にリンク取付ボス71cを設け、そのリンク取付ボス71cにブレーキリンク機構50を取り付ける構成としている。このことによって、ペダルブラケット3におけるメインペダルブラケット31の側板31aおよびサブペダルブラケット32の側板32a間に配置されるブレーキペダル2および該ブレーキペダル2とブースター14とをつなぐリンク12,13は勿論のこと、ペダルブラケット3の下面に配置されるリターンスプリング15やストップランプスイッチ17等との干渉を合理的に回避した態様でリンクブラケット71およびそれに支持されるブレーキリンク機構50を配置することが可能となる。
【0022】
また、リンクブラケット71は、上記のように配置することで、ペダルブラケット3に対してほぼ同程度の高さ位置に配置することが可能となり、それに伴いリンクブラケット71に取り付けられるブレーキリンク機構50も上寄りに配置されることになる。これによりペダル踏面2cから連結リンク55の取付位置までの距離を極力大きくしてブレーキペダル2の踏み込み操作のための足元スペースを稼ぐことができる。
このように、本実施の形態によれば、ブレーキペダル2のブースター14との連結点が回動支点(回転軸11)よりも上側にあるために、ペダル踏面2cからブレーキペダル2の回動支点(回転軸11)までの距離が短く、足元スペースに制約のあるブレーキ装置1に対して、リンクブラケット71およびブレーキリンク機構50を、ブレーキペダル2の踏み込み操作の邪魔にならないように効率的に配置することができる。
【0023】
また、本実施の形態では、ブレーキリンク機構50における操作力の伝達系において、第1回転部材としての第1ブレーキリンク52と、第2回転部材としての回転アーム51との間に、係合片51bと係合部52cを設定して回転アーム51のブレーキ作動方向への回転のみを第1ブレーキリンク52に伝達する、いわゆる空振り機構を形成したことにより、簡単な構造の空振り機構が提供される。また、ブレーキペダル2のペダルアーム部2aに対して連結される連結リンク55は、ブレーキペダル2が踏み込み方向へ回動されたとき、その連結点が殆ど変移しないため、操作レバー41によるブレーキ操作力をペダルストロークの範囲内において、ほぼ一定に保持することができ、良好な操作フィーリングを得ることができる。また、第2ブレーキリンク54は、長さ調整可能なターンバックル構造としたので、組付け時において、製作誤差による組付け位置のばらつきを吸収することができる。
【0024】
なお、本発明は、図示の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更してもよい。
例えば、図示の実施形態では、ブレーキペダル2のペダルアーム部2aとブースター14のプッシュロッド14aとを、ブレーキペダル2の回動中心よりも上側でリンク12,13を介して連結するタイプで説明したが、ブレーキペダル2の回動中心よりも下側で連結するタイプに適用しても差し支えない。
また、ペダルブラケット3およびリンクブラケット71の形状および構造についても、図示のものに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
また、ブレーキリンク機構50についても、実施の形態で説明した構造に限定されるものではなく、要するに操作レバー41の操作力をブレーキペダル2に対して伝達し、該ブレーキペダル2を少なくとも踏み込み方向に回動させることができるように構成されていればよい。
【0025】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、身体障害者用の手動操作式のブレーキ操作装置を、ペダル踏面からペダル回動支点までの距離が短く、足元スペースに制約のあるブレーキ装置に対しても効率的に配置できる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る手動式ブレーキ操作装置付きブレーキ装置を示す側面図である。
【図2】ブレーキ装置の構成部品を分解した状態で示す斜視図である。
【図3】要部拡大図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】図3のC−C線断面図である。
【図7】従来の手動式ブレーキ操作装置付きブレーキ装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1…ブレーキ装置
2…ブレーキペダル
3…ペダルブラケット
4…ダッシュパネル(車体側)
6…インパネリインホースメント(車体側)
31 メインペダルブラケット
31a 側板
32 サブペダルブラケット
32a 側板
40 ブレーキ操作装置
41 操作レバー
45 ブレーキケーブル
50 ブレーキリンク機構
51 回転アーム(第2の回転部材)
51b 係合片
52 第1ブレーキリンク(第1の回転部材)
52c 係合部
54 第2ブレーキリンク
55 連結リンク
71 リンクブラケット
71a 側板
71c リンク取付ボス

Claims (5)

  1. 対向する左右の側板を有するとともに車体側に固着されたペダルブラケットと、該ペダルブラケットの側板間に配置されて回動可能に支持されるとともに足踏み操作可能なブレーキペダルと、対向する左右の側板を有するとともにその両側板によって前記ペダルブラケットの両側板を横方向から挟むように配置されたリンクブラケットと、手動式のブレーキ操作手段と、前記リンクブラケットの側板の外面側に取り付けられるとともに前記ブレーキ操作手段によって操作されて前記ブレーキペダルを回動させるブレーキリンク機構とを備えたことを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ブレーキ装置であって、前記ブレーキリンク機構は、前記リンクブラケットに回動可能に設けられるとともに前記ブレーキペダルに連結される第1の回転部材と、該第1の回転部材に相対回転可能に設けられるとともに前記ブレーキ操作手段に連結される第2の回転部材とを有し、前記第1の回転部材と第2の回転部材とは、前記ブレーキ操作手段の操作時には、前記第2の回転部材によって第1の回転部材が共回りされ、前記ブレーキペダルの足踏み操作時には、前記第1の回転部材が前記第2の回転部材から切り離されて単独で回転される構成とされていることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用ブレーキ装置であって、前記リンクブラケットが、インパネリインホースメントに結合されていることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  4. 請求項3に記載の車両用ブレーキ装置であって、前記ペダルブラケットが、メインペダルブラケットとサブペダルブラケットとから構成されており、前記リンクブラケットが、前記メインペダルブラケットおよびインパネリインホースメントに対して、それぞれ前記サブペダルブラケットと共締めによって結合されていることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の車両用ブレーキ装置であって、前記リンクブラケットの側板の外側面にボスが突設され、そのボスに前記ブレーキリンク機構が取り付けられていることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
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