JP5858883B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、左及び右のブレーキペダルが備えられた作業車に関する。
例えば、特許文献1に、このような作業車の一例が開示されている。特許文献1に開示されている作業車には、運転部(文献では、「キャビン」)の右下部に、人為的に操作される左及び右のブレーキペダルが並設されている。作業車には、左及び右のブレーキペダルにそれぞれ連繋されている左及び右のブレーキが備えられている。左のブレーキペダルが踏み操作されると、左のブレーキが制動側に操作されて左の後輪が制動され、右のブレーキペダルが踏み操作されると右のブレーキが制動側に操作されて右の後輪が制動される。
このような構成によれば、直進時には、左及び右のブレーキペダルを同時に両踏みして作業車の走行を停止させることができる。また、一方のブレーキペダルのみを踏み操作しながら操縦ハンドルを一方側に切ることにより、畦際などで作業車を一方側へ小回りに旋回させることができる。このように、作業車では、直進時の停止と小回り旋回の機能を両立させるために、運転部の右下部に、左のブレーキに対応する左のブレーキペダルと右のブレーキに対応する右のブレーキペダルとが配置されている。
特許第4216814号(特許文献1における[図4])
しかしながら、特許文献1に記載のような作業車では、運転部の右下部の限られた空間に左のブレーキペダルと右のブレーキペダルとを並べて配置しているので、その運転部の右下部に操縦者の足を置くスペースを確保し難い。
例えば、寒冷地等において操縦者が大きな防寒ブーツを履いて作業車を操縦する場合には、防寒ブーツを置けるスペースを確保できず、左及び右のブレーキペダルの操作が行い難くなるので、居住性及び操作性の低下を招くおそれがあった。
本発明は、作業車において、操縦者の足を置くスペースを広く確保することにより、居住性を向上し、かつ、ブレーキペダルの操作性を向上することを目的とする。
発明の作業車は、
左及び右の走行装置用の左及び右のブレーキと、及び右のブレーキペダルとが備えられ、前記左のブレーキペダルが踏み操作されると、前記左のブレーキが制動側に操作されるように構成されるとともに、前記右のブレーキペダルが踏み操作されると、前記右のブレーキが制動側に操作されるように構成されており、前記左及び右のブレーキペダルは、夫々、操縦者が足を置くステップよりも上方に位置する揺動軸に揺動可能に吊り下げられた支持部材と、前記支持部材の遊端部に取り付けられ、踏み操作されるペダル部材とを有し、前記左及び右のブレーキペダルは、通常状態と調整状態とに切替可能に構成され、前記左のペダル部材の踏み面と前記右のペダル部材の踏み面とは、前記通常状態及び前記調整状態のとき、平面視において互いに重複せず、前記通常状態のとき、前記左のペダル部材の踏み面と前記右のペダル部材の踏み面とが上下方向において同じ高さ位置となり、前記調整状態のとき、前記左及び右のペダル部材のうち一方のペダル部材が、前記通常状態における前記一方のペダル部材よりも高い箇所に位置することで、前記左のペダル部材の踏み面と前記右のペダル部材の踏み面とが上下方向において異なる高さ位置となるものである。
本発明によれば、左及び右のブレーキペダルの状態を、左のブレーキペダルの踏み面と右のブレーキペダルの踏み面とが上下方向に揃った位置となる通常状態と、左のブレーキペダルの踏み面と右のブレーキペダルの踏み面とが上下方向に異なった位置となる調整状態との間で、操縦者が任意に切り替えることができる。
通常状態では、左のブレーキペダルの踏み面と右のブレーキペダルの踏み面とが上下方向に揃った位置とされる。一方、調整状態では、右のブレーキペダルの踏み面と左のブレーキペダルの踏み面とが、上下方向に異なった位置とされる。このため、踏み面の位置が高くされている方のブレーキペダルの踏み面の下方にスペースが空くことになる。よって、寒冷地等において操縦者が大きな防寒ブーツを履いて作業車を操縦する場合には、左及び右のブレーキペダルの状態を調整状態に切り換えることで、踏み面の位置が高くされている方のブレーキペダルの踏み面の下方に空いたスペースを利用して、操縦者が足を置くスペースを広くすることができ、居住性及びブレーキペダルの操作性の向上を図ることができる。
本発明においては、前記左及び右のペダル部材のうち一方のペダル部材についてのみ踏み面の高さ位置の調整が可能となっていると好適である。
本発明においては、前記左及び右のブレーキペダルを前記通常状態及び前記調整状態でそれぞれ固定可能な連結機構が備えられ、前記連結機構が、前記支持部材における前記踏み面よりも上側に位置する箇所に、外部に露出された状態で設けられていると好適である。
本構成によれば、連結機構によって左及び右のブレーキペダルを固定することで、左のブレーキペダルの踏み面を踏んでも、右のブレーキペダルの踏み面を踏んでも、左及び右のブレーキペダルの両者を操作することができる。調整状態では、左のブレーキペダルの踏み面と右のブレーキペダルの踏み面が上下方向に異なる位置となっているので、左及び右のブレーキペダルの両者を操作する際に、足で踏める面積を上下方向に拡張することができ、ブレーキペダルの操作性の向上を図ることができる。
本発明においては、左及び右のブレーキペダルのうち一方のブレーキペダルの踏み面に対して他方のブレーキペダルの踏み面を上下方向にスライド移動させることにより通常状態と調整状態とを切り替えるスライド機構が備えられていると好適である。
本構成によれば、スライド機構によりブレーキペダルの踏み面を上下方向にスライドさせるだけで、通常状態と調整状態とに切り換えることができる。これにより、通常状態と調整状態とに切り換えるための構成を簡素なものとすることができ、スライド機構の設置スペースとしても、ブレーキペダルの踏み面を上下方向にスライドさせるだけのスペースを確保するだけでよく、設置スペースの面でも有用なものとなる。
本発明においては、左及び右のブレーキペダルのうち一方のブレーキペダルの踏み面に対して他方のブレーキペダルの踏み面を左右軸心周りに回動することにより通常状態と調整状態とを切り替える回転機構が備えられていると好適である。
本構成によれば、回転機構によりブレーキペダルの踏み面を左右軸心周りに回動させるだけで、通常状態と調整状態とに切り換えることができる。これにより、通常状態と調整状態とに切り換えるための構成を簡素なものとすることができる。また、通常状態と調整状態とに切り換えるための操作としては、ブレーキペダルの踏み面を左右軸心周りに回動させるという簡易な操作であるので、操作性の向上も図ることができる。
本発明においては、調整状態において、左のブレーキペダルの踏み面の傾斜角度と右のブレーキペダルの踏み面の傾斜角度とを揃えるように構成されていると好適である。
本構成によれば、左及び右のブレーキペダルが調整状態のときに、右のブレーキペダルの踏み面を踏み込む場合も、左のブレーキペダルの踏み面を踏み込む場合も、操縦者が同様の感覚で踏み込み操作することができ、ブレーキペダルを踏み操作したときの操作感覚が大きく変化することを防止できる。
トラクタの側面図。 キャビンの平面図。 キャビンの側面図。 ブレーキペダル周辺の斜視図。 ブレーキペダル周辺の分解斜視図。 ブレーキペダル周辺の正面断面図。 ブレーキペダルの正面視における一部断面図。 ブレーキペダルの側面断面図。 別実施の形態におけるブレーキペダルの正面視における一部断面図。 別実施の形態におけるブレーキペダルの側面断面図。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1に示すように、右及び左の前輪2、右及び左の後輪3(走行装置に相当)で支持された走行機体の中央部にキャビン4付きの運転部5が形成されて、作業車の一例である四輪駆動型のトラクタ1が構成されている。走行機体の前部に備えられたエンジン6の動力が、ギヤ変速式の主変速装置(図示せず)及び副変速装置(図示せず)、後輪デフ機構(図示せず)を介して左及び右の後輪3に伝達されている。また、後輪デフ機構の直前から分岐された動力が前輪変速装置(図示せず)及び前輪デフ機構(図示せず)を介して、左及び右の前輪2に伝達されている。
図1及び図3に示すように、キャビン4内には、操縦者Mが着座する運転席10と、操縦者Mが足を置くステップ11と、ステップ11の前端に立設されているフロントパネル12と、フロントパネル12の上部から後方に向けて突設されているハンドルポスト13とが備えられている。そして、キャビン4内には、ハンドルポスト13から斜め上方へ立設されている操縦ハンドル14と、ハンドルポスト13に揺動自在に吊り下げ支持されているクラッチペダル15と、左のブレーキペダル19及び右のブレーキペダル20とが備えられている。図2に示すように、左のブレーキペダル19及び右のブレーキペダル20は、運転部5の右下部に並設されている。
図3に示すように、左のブレーキペダル19及び右のブレーキペダル20は、いわゆる吊り下げ式のブレーキペダルであり、ハンドルポスト13内の左右方向を向いた揺動軸24周りにそれぞれ揺動可能に支持され、ハンドルポスト13の下端部から斜め下向きへ突設されている。
左のブレーキペダル19は、左の操作アーム25a及び左の連係ロッド21を介して、左の後輪3を制動可能な左のブレーキ25に接続されている。右のブレーキペダル20は、右の操作アーム26a及び右の連係ロッド22を介して、右の後輪3を制動可能な右のブレーキ26に接続されている。左のブレーキ25と右のブレーキ26とは、それぞれ、左のブレーキペダル19、右のブレーキペダル20が踏み操作されていない際は、制動を行わないように、制動解除側に付勢されている。これにより、左のブレーキペダル19が踏み操作されると、左の連係ロッド21を介して、左のブレーキ25が制動側に操作され、左のブレーキペダル19が戻し操作されると、左のブレーキ25が制動解除側に操作される。右のブレーキペダル20が踏み操作されると、右の連係ロッド22を介して、右のブレーキ26が制動側に操作され、右のブレーキペダル20が戻し操作されると、右のブレーキ26が制動解除側に操作される。
左のブレーキペダル19及び右のブレーキペダル20の構成について詳しく説明する。図4はブレーキペダル周辺の斜視図を示す。図5はブレーキペダル周辺の分解斜視図を示す。図6はブレーキペダル周辺の正面断面図を示す。図7はブレーキペダルの正面視における一部断面図を示す。図8はブレーキペダルの側面断面図を示す。
右のブレーキペダル20は、その踏み面28の上下方向の高さが一定高さになるように固定されている。それに対して、図6〜図8に示すように、左のブレーキペダル19は、その踏み面27の位置を上下方向で調整自在に構成されている。これにより、左及び右のブレーキペダル19,20は、左のブレーキペダル19の踏み面27と右のブレーキペダル20の踏み面28とが上下方向に揃った位置となる通常状態と、左のブレーキペダル19の踏み面27と右のブレーキペダル20の踏み面28とが上下方向に異なった位置となる調整状態とに切替可能に構成されている。ここで、調整状態では、左のブレーキペダル19の踏み面27を右のブレーキペダル20の踏み面28よりも高い位置としている。
右のブレーキペダル20は、上端が揺動軸24に揺動可能に枢支される右側支持部材29(「支持部材」の一例)と、右側支持部材29の下端に固着され、人為的に踏み操作される踏み面28が形成された右側ペダル部材30(「ペダル部材」の一例)とを備えている。右側支持部材29は、上下方向に延びるアーム状に形成されている。右側ペダル部材30の踏み面28は、一定角度で傾斜する姿勢で、上下幅よりも横幅の方が広い横長状に形成されている。
左のブレーキペダル19は、上端が揺動軸24に揺動可能に枢支される左側支持部材35(「支持部材」の一例)と、人為的に踏み操作される踏み面27が形成された左側ペダル部材36(「ペダル部材」の一例)とを備えている。左側支持部材35は、右側支持部材29と同様に、上下方向に延びるアーム状に形成されている。左側ペダル部材36の踏み面27は、右側ペダル部材30の踏み面28と同様に、一定角度で傾斜する姿勢で、上下幅よりも横幅の方が広い横長状に形成されている。
左のブレーキペダル19には、その踏み面27の位置を上下方向で調整するために、その踏み面27を上下方向にスライド移動可能なスライド機構40が備えられている。このスライド機構40は、左側支持部材35に対して上下方向に左側ペダル部材36をスライド移動させることで、その踏み面27を上下方向にスライド移動させている。
スライド機構40は、左側支持部材35の下端側部位に備えられた案内部42と、左側ペダル部材36の上端側部位に備えられたスライド部45とを備えている。左側支持部材35は、一端が揺動軸24に揺動可能に枢支されるロッド部41と、ロッド部41の下端側部位に設けられ、上下方向に延びる中空空間を有する筒状の案内部42とを備えている。この案内部42は、ロッド部41を1つの壁部とし、4つの壁部にてその側周囲が覆われた、断面が長方形状の中空空間を有している。案内部42の下方の開口部から中空空間にスライド部45を挿し込むことができ、案内部42の内面に沿ってスライド部45を上下方向にスライド移動させることができる。これにより、左のブレーキペダル19の踏み面27を上下方向にスライド移動させることができる。
左のブレーキペダル19には、図5に示すように、通常状態及び調整状態の夫々において、左側支持部材35に対して左側ペダル部材36を固定する第1ロック機構50が備えられている。第1ロック機構50は、案内部42に設けられた左右方向に対向する一対の挿通孔55と、スライド部45に設けられた左右方向を向いた通常孔52及び通常孔52よりも下位に位置される左右方向を向いた調整孔53との3つの孔を備えており、これらの孔にボルト及びナットの組み合わせからなる締結部材56を挿通させて締結することで、左側支持部材35に対して左側ペダル部材36を固定している。左のブレーキペダル19の踏み面27が右のブレーキペダル20の踏み面28と揃う位置となる通常状態においては、挿通孔55及び通常孔52に締結部材56を挿通させて締結している。左のブレーキペダル19の踏み面27が右のブレーキペダル20の踏み面28よりも上方側に位置する調整状態においては、挿通孔55及び調整孔53に締結部材56を挿通させて締結している。
左のブレーキペダル19と右のブレーキペダル20には、左のブレーキペダル19と右のブレーキペダルを連結する連結具23(「連結機構」に相当する。)が備えられている。連結具23は、左のブレーキペダル19と右のブレーキペダル20とを連結した連結状態と、左のブレーキペダル19と右のブレーキペダル20とを分離した非連結状態とで状態を切り替えることができる。連結具23は、左側支持部材35のロッド部41に形成された左側連通孔81と右側支持部材29に形成された右側連通孔82とに挿脱するように左右方向にスライド移動自在な棒状に形成されている。
この連結具23を左右方向にスライド移動に支持する支持部83が備えられ、その支持部83には、連結具23を左右方向に案内移動させる案内溝84が形成されている。案内溝84は、平面視において、左右方向に延びる直線部85とその直線部85の両端部から直交する前後方向に延びる直交部86とを有するコ字状に形成されている。連結具23に備えられた係合部87が案内溝84の直線部85に係合することで、連結具23を左右方向に案内移動して左側連通孔81及び右側支持部材29に挿脱自在に構成されている。そして、連結具23を左側連通孔81及び右側支持部材29に挿入した状態、及び、連結具23を左側連通孔81及び右側支持部材29から離脱させた状態の夫々において、連結具23を左右方向に沿う軸心周りに回転させることで、係合部87を案内溝84の直交部86に係合させて、連結具23をその状態に位置保持している。
左のブレーキペダル19及び右のブレーキペダル20は、図7及び図8の二点鎖線にて示すように、スライド機構40により左側支持部材35に対して上下方向に左側ペダル部材36をスライド移動させて、挿通孔55及び通常孔52に締結部材56を挿通させて締結することで、通常状態に切り替えてその通常状態に左のブレーキペダル19を固定することができる。この通常状態においては、左のブレーキペダル19の踏み面27の高さと、右のブレーキペダル20の踏み面28の高さとが略同一となるようにされ、上下方向に揃った位置とされる。左のブレーキペダル19及び右のブレーキペダル20は、揺動軸24周りに揺動するため、ステップ11との間に、上下方向の隙間38が空けられている。左のブレーキペダル19の踏み面27と右のブレーキペダル20の踏み面28との間には、左右方向の隙間32が空けられている。左のブレーキペダル19の踏み面27の傾斜角度と、右のブレーキペダル20の踏み面28の傾斜角度は揃えられている。このため、左のブレーキペダル19の踏み面27と右のブレーキペダル20の踏み面28とは、略同一平面上に位置されている。
通常状態では、連結具23により、左のブレーキペダル19と右のブレーキペダル20を連結する連結状態に切り替えることができる。この場合、左のブレーキペダル19の踏み面27と右のブレーキペダル20の踏み面28の高さが揃えられているので、左の踏み面27と右の踏み面28とを同時に両踏みし易いものとなる。
左のブレーキペダル19及び右のブレーキペダル20は、図7及び図8の実線にて示すように、スライド機構40により左側支持部材35に対して上下方向に左側ペダル部材36をスライド移動させて、挿通孔55及び調整孔53に締結部材56を挿通させて締結することで、調整状態に切り替えてその調整状態に左のブレーキペダル19を固定することができる。この調整状態においては、左のブレーキペダル19の踏み面27の高さが、右のブレーキペダル20の踏み面28の高さよりも高い位置とされる。左のブレーキペダル19の踏み面27の高さは、通常状態における上下方向の隙間38よりも大きな上下方向の距離39が空けられている。ここで、調整状態においては、左のブレーキペダル19の踏み面27よりも、その踏み面27の上下方向での幅だけ、右のブレーキペダル20の踏み面28よりも高い位置となるようにしている。これにより、左のブレーキペダル19の踏み面27の下方に操縦者Mの足を置くことができる大きなスペースを確保することができる。よって、寒冷地等において操縦者Mが大きな防寒ブーツを履いてトラクタ1を操縦する場合でも、操縦者Mの足元が窮屈にならず、居住性を向上できる。
調整状態では、連結具23により、左のブレーキペダル19と右のブレーキペダル20を連結状態に切り替えることができる。この場合、左のブレーキペダル19の踏み面27と右のブレーキペダル20の踏み面28を同時に両踏みする際の面積は、調整状態の面積B2が通常状態の面積B1よりも、上下方向に大きくなる(図7参照)。このため、調整状態において、左の踏み面27と右の踏み面28との両踏みが行い易くなり、操作性を向上できる。
また、調整状態では、連結具23により、左のブレーキペダル19と右のブレーキペダル20を非連結状態とすることで、左のブレーキペダル19の踏み面27の高さと右のブレーキペダル20の踏み面28の高さとが異なるようになるので、寒冷地等において操縦者Mが大きな防寒ブーツを履いてトラクタ1を操縦する場合でも、左のブレーキペダル19と右のブレーキペダル20との踏み分けが行い易くなり、操作性を向上できる。
また、調整状態では、左のブレーキペダル19の踏み面27の傾斜角度と、右のブレーキペダル20の踏み面28の傾斜角度は揃えられている。よって、右のブレーキペダル20の踏み面28を踏み込む場合も、左のブレーキペダル19の踏み面27を踏み込む場合も、操縦者が同様の感覚で踏み込み操作することができる。
[別実施の形態]
以下、本発明の別実施の形態について図面に基づいて説明する。なお、前述の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。この別実施の形態では、左のブレーキペダル59と右のブレーキペダル20を通常状態と調整状態とに切り替えるに当たり、右のブレーキペダル20の踏み面28に対して左のブレーキペダル59の踏み面77、79を左右軸心周りに回動することにより通常状態と調整状態とを切り替える回転機構60が備えられている。以下、図9及び図10に基づいて、この回転機構60について説明する。
図9は、別実施の形態におけるブレーキペダルの正面視における一部断面図を示す。図10は、別実施の形態におけるブレーキペダルの側面断面図を示す。
左のブレーキペダル59は、一端が不図示の揺動軸に揺動可能に枢支される左側支持部材61と、その左側支持部材61に対して左右方向に沿う軸心周りで回転自在に支持された左側ペダル部材62とを備えている。左側支持部材61の下端部には、左右方向に沿う円筒状の円筒部63が備えられており、その円筒部63の円孔63aに対して左側ペダル部材62に備えられた差込軸部65が差し込み挿入されている。これにより、左側ペダル部材62が、左側支持部材61に対して、左右軸心67回りに回転自在に備えられている。このようにして、回転機構60が、円筒部63と差込軸部65を備えて構成されている。そして、差込軸部65は、円筒部63の円孔63aに差し込まれた状態において、円周溝66aに止め輪66が嵌められることにより、左右軸心67に沿う方向への移動が規制されている。
左側ペダル部材62は、上述の差込軸部65から延びるアーム64と、そのアーム64に連結された踏み面形成体75とを備えている。踏み面形成体75は、人為的に操作される表側の踏み面77と、表側の踏み面77の反対側に位置する人為的に操作される裏側の踏み面79とを備えている。左側ペダル部材62が、左右軸心67回りに回転することで、表側の踏み面77が踏み込み操作可能となる状態と、裏側の踏み面79が踏み込み操作可能となる状態とに切り替えられる。つまり、図9及び図10の実線で示すように、右のブレーキペダル20及び左のブレーキペダル59を調整状態に切り替えた場合には、裏側の踏み面79が踏み込み操作可能となる状態となり、その踏み面79が右のブレーキペダル20の踏み面28よりも上方側に位置することなる。また、図9及び図10の二点鎖線で示すように、右のブレーキペダル20及び左のブレーキペダル59を通常状態に切り替えた場合には、表側の踏み面77が踏み込み操作可能となる状態となり、その踏み面77と右のブレーキペダル20の踏み面28と上下方向で揃う位置となる。
この別実施の形態においても、通常状態及び調整状態の夫々において、左側支持部材61に対して左側ペダル部材62を固定する第2ロック機構80が備えられている。第2ロック機構80は、円筒部63に形成された貫通孔63b及び差込軸部65に形成された貫通孔65aに固定ピン69を挿通させることで、通常状態及び調整状態の夫々において、左側支持部材61に対して左側ペダル部材62を固定している。貫通孔63bは、円筒部63の左右方向の中心部に、前後に対向するように一対備えられている。また、固定ピン69の先端部にピン孔71が形成されており、このピン孔71にスナップピン70を挿し込むことで、貫通孔63b及び貫通孔65aに挿通させた状態に固定ピン69が保持されている。
このようにして、回転機構60により、左側ペダル部材62を左右軸心67周りに回転させることで、表側の踏み面77が操縦者側を向く通常状態と、裏側の踏み面79が操縦者側を向く調整状態との間で左のブレーキペダル59と右のブレーキペダル20の状態を切り替えることができる。
また、左のブレーキペダル59と右のブレーキペダル20には、上述の実施の形態と同様に、左のブレーキペダル59と右のブレーキペダル20とを連結可能な連結具23が備えられている。
通常状態においては、表側の踏み面77が操縦者M側を向くように、左側支持部材61に左側ペダル部材62が固定されている。これにより、通常状態では、左のブレーキペダル59の表側の踏み面77の高さと、右のブレーキペダル20の踏み面28の高さとが略同一となるようにされ、上下方向に揃った位置とされる。左のブレーキペダル59及び右のブレーキペダル20は、揺動軸24周りに揺動するため、ステップ11との間に、上下方向の隙間72が空けられている。左のブレーキペダル59の表側の踏み面77と右のブレーキペダル20の踏み面28との間には、左右方向の距離73が空けられている。左のブレーキペダル59の表側の踏み面77の傾斜角度と、右のブレーキペダル20の踏み面28の傾斜角度は揃えられている。
調整状態においては、裏側の踏み面79が操縦者M側を向くように、左側支持部材61に左側ペダル部材62が固定されている。これにより、調整状態では、左のブレーキペダル59の裏側の踏み面79の高さが、右のブレーキペダル20の踏み面28の高さよりも高い位置とされる。左のブレーキペダル59の裏側の踏み面79の高さは、通常状態における上下方向の隙間72よりも大きな上下方向の距離74が空けられている。これにより、図10に示すように、左のブレーキペダル59の下方に操縦者Mの足を置くことができる。よって、寒冷地等において操縦者Mが大きな防寒ブーツを履いてトラクタ1を操縦する場合でも、操縦者Mの足元が窮屈にならず、居住性を向上できる。
調整状態では、連結具23により、左のブレーキペダル59と右のブレーキペダル20を連結状態に切り替えることができる。この場合、左のブレーキペダル59の表側の踏み面77と右のブレーキペダル20の踏み面28を同時に両踏みする際の面積は、調整状態の面積B4が通常状態の面積B3よりも、上下方向に大きくなる(図9参照)。このため、調整状態において、左の表側の踏み面77と右の踏み面28との両踏みが行い易くなり、操作性を向上できる。
また、調整状態では、連結具23により、左のブレーキペダル59と右のブレーキペダル20を非連結状態とすることで、左のブレーキペダル59の表側の踏み面77の高さと右のブレーキペダル20の踏み面28の高さとが異なるようになるので、寒冷地等において操縦者Mが大きな防寒ブーツを履いてトラクタ1を操縦する場合でも、左のブレーキペダル59と右のブレーキペダル20との踏み分けが行い易くなり、操作性を向上できる。
[その他の実施の形態]
(1)
上述の実施の形態及び別実施の形態では、左のブレーキペダル19(左のブレーキペダル59)と右のブレーキペダル20とを運転部5の右下部に配置しているが、左下部に配置していてもよい。
(2)
上述の実施の形態及び別実施の形態では、左のブレーキペダル19(左のブレーキペダル59)と右のブレーキペダル20とを吊り下げ式のブレーキペダルとしたが、左のブレーキペダル19(左のブレーキペダル59)と右のブレーキペダル20とを、ステップ11の下方から延出された、所謂オルガン式のブレーキペダルとしてもよい。
(3)
上述の実施の形態又は別実施の形態では、左のブレーキペダル19(左のブレーキペダル59)にスライド機構40又は回転機構60が備えられた例を説明したが、これに限られない。右のブレーキペダル20に、スライド機構40又は回転機構60が備えられていてもよい。また、左のブレーキペダル19(左のブレーキペダル59)と右のブレーキペダル20の両方にスライド機構40又は回転機構60が備えられていてもよい。
(4)
上述の実施の形態では、調整状態において、右のブレーキペダル20の踏み面28と左のブレーキペダル19の踏み面27との上下方向での高さの関係は一定であるが、例えば、上下方向において右のブレーキペダル20の踏み面28に対して左のブレーキペダル19の踏み面27の高さを複数の高さに調整自在とすることもできる。上述の実施の形態では、例えば、第1ロック機構50の調整孔53を上下方向に間隔を隔てて複数備え、それら複数の調整孔53のどれか1つを選択することで、調整状態におけるブレーキペダルの踏み面の高さを段階的に変更することが可能となる。
(5)
上述の実施の形態又は別実施の形態では、連結機構を連結具23により構成しているが、これに限られない。連結機構は、左のブレーキペダル19と右のブレーキペダル20とをボルト及びナットの組み合わせ等からなる締結部材で連結状態と非連結状態とを切り替えるものであってもよい。
(6)
上述の実施の形態又は別実施の形態では、作業車の一例であるトラクタ1について説明したが、これに限られない。例えば、コンバインや田植機等の他の作業車にも本発明を適用することができる。
1 :トラクタ
2 :前輪(走行装置)
3 :後輪(走行装置)
11 :ステップ
19,59 :左のブレーキペダル
20 :右のブレーキペダル
23 :連結具(連結機構)
24 :揺動軸
25 :左のブレーキ
26 :右のブレーキ
27 :左の踏み面
28 :右の踏み面
29 :右側支持部材(支持部材)
30 :右側ペダル部材(ペダル部材)
35 :左側支持部材(支持部材)
36 :左側ペダル部材(ペダル部材)
40 :スライド機構
60 :回転機構
67 :左右軸心
77 :表側の踏み面
79 :裏側の踏み面

Claims (6)

  1. 左及び右の走行装置用の左及び右のブレーキと、及び右のブレーキペダルとが備えられ、
    前記左のブレーキペダルが踏み操作されると、前記左のブレーキが制動側に操作されるように構成されるとともに、前記右のブレーキペダルが踏み操作されると、前記右のブレーキが制動側に操作されるように構成されており、
    前記左及び右のブレーキペダルは、夫々、操縦者が足を置くステップよりも上方に位置する揺動軸に揺動可能に吊り下げられた支持部材と、前記支持部材の遊端部に取り付けられ、踏み操作されるペダル部材とを有し、
    前記左及び右のブレーキペダルは、通常状態と調整状態とに切替可能に構成され、
    前記左のペダル部材の踏み面と前記右のペダル部材の踏み面とは、前記通常状態及び前記調整状態のとき、平面視において互いに重複せず
    記通常状態のとき、前記左のペダル部材の踏み面と前記右のペダル部材の踏み面とが上下方向において同じ高さ位置となり
    記調整状態のとき、前記左及び右のペダル部材のうち一方のペダル部材が、前記通常状態における前記一方のペダル部材よりも高い箇所に位置することで、前記左のペダル部材の踏み面と前記右のペダル部材の踏み面とが上下方向において異なる高さ位置となる作業車。
  2. 前記左及び右のペダル部材のうち一方のペダル部材についてのみ踏み面の高さ位置の調整が可能となっている請求項1に記載の作業車。
  3. 前記左及び右のブレーキペダルを前記通常状態及び前記調整状態でそれぞれ固定可能な連結機構が備えられ、
    前記連結機構が、前記支持部材における前記踏み面よりも上側に位置する箇所に、外部に露出された状態で設けられている請求項1または2に記載の作業車。
  4. 前記左及び右のブレーキペダルのうち一方のブレーキペダルの踏み面に対して他方のブレーキペダルの踏み面を上下方向にスライド移動させることにより前記通常状態と前記調整状態とを切り替えるスライド機構が備えられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業車。
  5. 前記左及び右のブレーキペダルのうち一方のブレーキペダルの踏み面に対して他方のブレーキペダルの踏み面を左右軸心周りに回動することにより前記通常状態と前記調整状態とを切り替える回転機構が備えられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業車。
  6. 前記調整状態において、前記左のブレーキペダルの踏み面の傾斜角度と前記右のブレーキペダルの踏み面の傾斜角度とを揃えるように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業車。
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