JP2003167183A - 合焦状態信号出力装置 - Google Patents

合焦状態信号出力装置

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JP2003167183A JP2001364974A JP2001364974A JP2003167183A JP 2003167183 A JP2003167183 A JP 2003167183A JP 2001364974 A JP2001364974 A JP 2001364974A JP 2001364974 A JP2001364974 A JP 2001364974A JP 2003167183 A JP2003167183 A JP 2003167183A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の特性を有する焦準手段に対して最適な
波形の合焦状態信号を提供し高精度かつ高速なAF動作
を可能にした合焦状態信号出力装置を提供する。 【解決手段】 観察試料Sを載置する試料移動ステージ
21と対物レンズ10aとの間の相対距離を調整する外
部制御手段22を有する顕微鏡に搭載され、観察試料S
から反射された光を検出する光検出器17からの信号
A、Bに基づいて観察試料Sの合焦状態を示す誤差信号
aを発生する合焦状態信号出力装置であって、誤差信号
aは、合焦位置を挟んで逆符号で、且つ合焦位置でゼロ
クロスとなるような連続する電圧変化を呈するととも
に、外部制御手段22から与えられる波形設定情報に基
づいて任意の波形に変更可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、顕微鏡の
対物レンズと標本の間の相対距離に応じた合焦状態を示
す合焦状態信号を出力する合焦状態信号出力装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、微細な標本を観察したり、観察像
をビデオ画像として記録できる顕微鏡は、生物分野の研
究をはじめ、工業分野の検査工程まで幅広く利用されて
いる。そして、このような顕微鏡を使用する場合、通
常、焦準ハンドル操作により標本の焦点調節を行いピン
ト合わせ作業を行うようにしている。
【0003】ところが、例えば、高倍の対物レンズを用
いた観察の場合、この種の高倍対物レンズは、焦点深度
が浅く、合焦範囲が狭いため、素早くピント合わせ操作
を行うのが難しく、かなりの熟練を要し、作業者の疲
労、生産効率の低下を招くという問題があった。この問
題は、特に、検査工程などのルーチン作業の中では、ピ
ント合わせ操作を素早く行い検査時間を短縮ためにも非
常に重要な事項であった。
【0004】そこで、このようなピント合わせ操作を自
動的に行うことを可能にした顕微鏡用のオートフォーカ
ス(AF)装置が種々提案され、さらに、それらの改善
を目的としたものも種々提案されている。
【0005】例えば、工業分野に用いられるAF装置で
は、上述した操作性、スループットの向上のみならず、
例えば多層形成された半導体ウェハーのような表面に段
差を有する標本に対し、それぞれの層の欠陥やパターン
間の線幅を漏れなく検出して、測定したり、標本上の微
少な段差を高精度で測定するような用途へのニーズがあ
り、これらの検査・測定に適した性能を有するものが提
案されている。
【0006】このような工業分野に用いられるAF装置
は、標本への対応性、AF時間の短縮等の理由から、赤
外光レーザ等の光を標本に投射し、反射した光の状態を
検出して合焦動作を行う、いわゆるアクティブ型AF方
式のものが主流である。一方、生物分野に用いられるA
F装置は、より正確なピント位置が要求されることや、
アクティブ方式では不可能な反射率の低い透過型の標本
を対象とすることなどから、観察画像のコントラストを
検出してAF動作を行う、いわゆるパッシブ型AF方式
のものが用いられている。
【0007】ところで、これまでのAF装置は、アクテ
ィブ方式、パッシブ方式に関わらず、これらの性能を確
保するため、顕微鏡の対物レンズと標本との間の相対距
離に応じた合焦状態を示す合焦状態信号を出力する合焦
状態信号出力部と、この合焦状態信号出力部からの信号
に基づいて対物レンズと標本との間の相対距離を調節し
て焦点を合わせる焦準手段とを一体にして提供されるも
のが全てである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近では様
々な検査装置やシステムに用いられる光学機器は、独自
のAF機能を求められるようになっており、これらの光
学機器の多くは、焦準部である標本搭載用のステージ、
あるいは対物レンズを装着するレボルバ等を独自の方式
で駆動するものが少なくない。
【0009】そこで、焦準部の種類や駆動方法に関わら
ず、安定したAF機能を実現させるためには、対物レン
ズと標本との間の相対距離に応じた合焦状態を示す合焦
状態信号を出力する合焦状態信号出力部のみを別に用意
し、このような合焦状態信号出力部からの信号を用いた
AF動作を、それぞれの焦準部の駆動機構に応じて、各
装置メーカが開発すると言う、いわゆるOEM製品とし
ての独立した「合焦状態信号出力装置」のニーズが高ま
っている。
【0010】この場合、合焦状態信号出力装置に最も要
求される条件としては、誤差信号と呼ばれる標本の合焦
状態を示す信号を、各装置メーカが開発する各々の焦準
機構に最適な状態で出力し、高精度なAF動作を実現さ
せるということである。
【0011】このような誤差信号の検出手段を複数用意
し、状況に応じて最良の信号を選択すると方式を採用し
たものとして、特開平10-260363号公報に開示
されたものがある。
【0012】この方法では、一対の受光センサのそれぞ
れを3つ(同心上)に分割し、各々の受光面に入射され
るレーザ光を、複数の受光面組み合わせに基づいて誤差
信号を演算し、この演算した複数の誤差信号のうち、対
物レンズの瞳径に応じて、最適(良好な特性を持つカー
ブ)となる受光面の組み合わせを選択することで安定し
たAF動作を可能とするものである。
【0013】ところが、このような方式のものでは、誤
差信号は、予めメカ的に調整され、設定された組み合わ
せの受光素子から択一的に選択するものであるため、誤
差信号の形状を任意に変更させることは不可能である。
また、誤差信号を外部に出力させるような考え自体存在
しておらず、AF動作を外部システムに任せるような工
夫はなされていない。さらに、複雑かつ精密な光学系で
構成された装置からの信号を自在にカスタマイズするこ
とは困難であり、上述したようなメカ的な誤差信号の選
択では、OEM等への汎用性を考えた場合、十分な性能
は確保することができない。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、特性の異なる焦準手段に対して最適な波形の合焦状
態信号を提供でき、高精度かつ高速なAF動作を可能に
した合焦状態信号出力装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
標本を載置するステージと対物レンズとの間の相対距離
を調整する焦準手段を有する光学機器に搭載され、前記
標本から反射された光を検出する光検出手段からの信号
に基づいて前記標本の合焦状態を示す合焦状態信号を発
生する合焦状態信号出力装置において、前記合焦状態信
号は、合焦位置を挟んで逆符号で、且つ前記合焦位置で
ゼロクロスとなるような連続する電圧変化を呈するとと
もに、前記焦準手段から与えられる波形設定情報に基づ
いて任意の波形に変更可能にしたことを特徴としてい
る。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記波形設定情報は、前記合焦状態信号の
ゼロクロス付近の傾き、出力電圧範囲およびオフセット
電圧の少なくとも1つであることを特徴としている。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記合焦状態信号に対して所定の
しきい値を設定し、これら合焦状態信号およびしきい値
の大小関係に基づいて合焦判定信号を出力することを特
徴としている。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記光検出手段からの信号に対し
て所定のしきい値を設定し、これら信号およびしきい値
の大小関係に基づいて合焦動作許可信号を出力すること
を特徴としている。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の発明において、前記合焦状態信号に対して設定さ
れるしきい値または前記光検出手段からの信号に対して
設定されるしきい値は、前記焦準手段からの指令に基づ
いて変更可能にしたことを特徴としている。
【0020】この結果、本発明によれば、焦準手段側よ
り与えられる波形設定情報に基づいて標本の合焦状態を
示す合焦状態信号のゼロクロス付近の傾き、出力電圧範
囲およびオフセット電圧を任意に設定できるので、様々
な特性を有する焦準手段に対しても最適な波形の合焦状
態信号を提供することができ、どのような焦準手段につ
いても誤動作を回避した高精度かつ高速なAF動作が可
能となる。
【0021】また、本発明によれば、合焦状態信号に対
して、しきい値を設定したことにより、常に一定の出力
期間を有する合焦判定信号を出力することができる。
【0022】さらに、本発明によれば、光検出手段から
の信号に対しても、しきい値を設定し、AF動作許可信
号を出力するようにしたので、このAF動作許可信号の
範囲以外では、合焦位置の判定は行わずに、AF動作を
継続するようにすることで、大ぼけ位置でのAF誤動作
(偽合焦)を回避できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。
【0024】(第1の実施の形態)図1は、本発明が適
用される合焦状態信号出力装置を有する顕微鏡の概略構
成を示している。
【0025】この場合、図面中、破線で囲まれた部分が
本発明を適用した基本構成、すなわち、合焦状態信号出
力装置100を示し、破線の外に合焦状態信号出力装置
100から合焦状態信号が与えられる焦準手段として外
部ユニット200を示している。外部ユニット200
は、後述する機能が達成されていれば、どのような構成
でも全く同様の効果を得ることができる。
【0026】図において、1は基準光源で、この基準光
源1には、赤外光レーザ等の可視外光波長領域の光源が
使用される。また、基準光源1は、光源のパルス点灯等
を行うとともに、光源の強弱をコントロールするレーザ
駆動部2より制御される。
【0027】基準光源1からのレーザ光は、平行光を保
つためのコリメートレンズ3を通り、平行光となった
後、光束の半分を投光側ストッパ4によりカットされ
る。その後、ビームスプリッタ5でP偏光成分のみが反
射され、集光レンズ群6に入射する。そして、集光レン
ズ群6により一旦集光された光束は、色収差補正レンズ
群7を通り、λ/4板8を通過する時に45°偏光さ
れ、ダイクロックミラー9に入射する。
【0028】ここで、色収差補正レンズ群7は、後述す
る対物レンズ10a(10b)を通って図示しない接眼
レンズに導かれる可視光像とレーザ光との波長ズレに起
因するピントのズレを補正するもので、色収差レンズ用
モータ駆動部11により駆動モータ12を介して光軸方
向(図示矢印方向)に移動可能となっている。また、ダ
イクロックミラー9は、赤外域のみを反射し、可視域は
通過する性質を有しており、これにより、レーザー光を
反射し、標本観察のための可視光(観察及び照明光)
は、対物レンズ10a(10b)側から垂直に抜け、図
示しない接眼レンズでの観察が可能になっている。
【0029】ダイクロックミラー9により反射した光束
は、対物レンズ10a(10b)を介して標本としての
観察試料S上にスポット形状の像を形成する。
【0030】ここで、対物レンズ10a(10b)は、
回転可能な電動レボルバ本体13に設けられている。電
動レボルバ本体13は、レボルバ用モータ駆動部14に
よりレボルバ用モータ15を介して回転され、任意の対
物レンズ10a(10b)を光路上に切換えるようにな
っている。図示例では、対物レンズ10aが光路上に位
置している場合を示している。また、観察試料Sは、外
部ユニット200の試料移動ステージ21に載置され、
対物レンズ10a(10b)を介して観察できるように
なっている。
【0031】試料移動ステージ21は、外部制御手段2
2により光軸方向(図中矢印の方向)に上下動可能とな
っている。ここでの外部制御手段22は、合焦状態信号
出力装置100と別に装置メーカなどで独自に開発され
るもので、ステージ駆動手段として、例えばモータやピ
エゾ素子などを有し、これらによる光軸上の任意の位置
へのステージ移動と、後述する制御部20からの誤差信
号aに基づいて観察試料Sを合焦位置に導くAF機能を
併せ持っている。
【0032】一方、観察試料Sにより反射した光束は、
今度は逆に対物レンズ10a(10b)を介してダイク
ロックミラー9に入射し、ここで反射してλ/4板8を
通過する際に、さらに45°偏光され、S偏光成分に切
り換わる。そして、色収差補正レンズ群7、集光レンズ
群6を戻り、ビームスプリッタ5へ入射される。この場
合、光束は、S偏光成分になっているので、そのままビ
ームスプリッタ5を透過し、集光レンズ群16を通過し
た後に光検出器17に結像される。
【0033】光検出器17は、光軸を中心に2個のフォ
トダイオード(センサーA、B)を並べて設けたもの
で、このような光検出器17で結像されたスポットは、
増幅器18で電流・電圧変換された後、A/D変換器1
9で処理し易い電圧レベルに増幅される。つまり、光検
出器17より出力されるアナログ信号は、A/D変換器
19でデジタル信号に変換され、制御部20に入力され
る。
【0034】制御部20は、光検出器17からの出力に
より観察試料Sの合焦状態を示す誤差信号a、後述する
合焦状態に応じた種々の合焦判定信号b、AF動作許可
信号eなどを演算する演算手段20a、外部ユニット2
00の外部制御手段22とのデータのやり取りを行う、
例えばRS−232Cを用いた通信手段20bおよび上
述したレーザ駆動部2、色収差レンズ用モータ駆動部1
1、レボルバ用モータ駆動部14に対してコントロール
指示を与える制御手段20cを有している。この場合、
演算手段20aにより演算される観察試料Sの合焦状態
を示す誤差信号aは、アナログ信号として出力可能であ
るとともに、合焦判定信号bやAF動作許可信号eは、
ロジックレベルとして出力可能となっている。
【0035】図2は、このような制御部20の具体的構
成図を示すもので、ここでは、周知のCPU回路とし
て、CPU本体201、システムを制御するためのプロ
グラムを格納してあるROM202、制御に必要なデー
タを格納する揮発性メモリ等のRAM203、制御信号
の入出力を行うI/Oポート204、およびCPU本体
201を制御するのに必要な図示しない発振器、アドレ
スデコーダー等の周知の周辺回路から構成されている。
そして、I/Oポート204やデータバス205から各
々の周辺装置の制御を行うようにしている。
【0036】次に、外部ユニット200の指示により合
焦位置検出を行う場合の動作を説明する。
【0037】いま、外部制御手段22からの通信コマン
ドにより、合焦位置検出動作が開始されると、制御部2
0は、合焦位置検出用のスポットを観察試料Sに照射す
るためにレーザ駆動部2に指示を与え、基準光源1の発
振を開始する。
【0038】基準光源1からの光束は、観察試料Sにス
ポットとして照射され、ここで反射した光束は、光検出
器17に投影される。制御部20は、この投影されたス
ポットの位置および強度に基づいて演算手段20aによ
り合焦状態を示す誤差信号aを演算する。
【0039】ここで、合焦状態の検出方法を説明する
と、いま、仮に、試料移動ステージ21の位置が合焦位
置より下、すなわち対物レンズ10aから遠い場合(以
下、後ピンと呼ぶ)を想定すると、基準光源1のレーザ
光により光検出器17に結像されるスポット像は、図3
(c)に示すようになり、中心位置からセンサーB側
に、大きな範囲で結像される。
【0040】逆に、試料移動ステージ21が合焦位置よ
り上にある場合、すなわち対物レンズ10aに近い場合
(以下、前ピンと呼ぶ)は、図3(a)に示すようにセ
ンサーAよりに結像される。これら2つの位置では、光
検出器17面上に全てのスポットが入りきらないため、
検出される強度は低くなる。
【0041】一方、合焦位置にあるときのスポット像
は、図3(b)に示すように、センサーA、Bに対して
均等な範囲でほぼ光軸の中心に結像する。また、スポッ
ト光は、光検出器17面上に全て入射されるため、強度
は最大となる。
【0042】これにより、光検出器17で光電変換さ
れ、増幅器18を通った検出信号A、Bは、図4(a)
に示すように、横軸を試料移動ステージ21の上下方向
(デフォーカス)とすると、ピント位置を挟んで左右対
称な2つのカーブとして検出できる。これらの信号A、
Bは、A/D変換器19によりデジタル信号に変換さ
れ、制御部20に入力される。制御部20では、演算手
段20aにより入力された信号A、Bから、合焦状態信
号として、図4(b)に示すように合焦位置を挟んで逆
符号で、且つ合焦位置でゼロクロスとなるような連続す
る電圧レベル変化を呈する誤差信号aを下式から演算す
る。
【0043】a=K×(A−B)/(A+B)…(1) ここで、Kは、傾き(係数)であり、外部ユニット20
0側の外部制御手段22より通信コマンドにより制御部
20の通信手段20bを介して演算手段20aに入力さ
れる値で、例えば0.1〜10の範囲で設定される。
【0044】この場合、例えばK=1であれば、誤差信
号aは図5(a)に示すような波形となり、K=2なら
ば、同図(b)、K=0.5ならば、同図(c)に示す
ような波形となる。
【0045】次に、制御部20は、(1)式により演算
された誤差信号aのレベルと出力電圧範囲Vcとしての
所定値Vを比較する。この所定値Vは、制御部20から
誤差信号aをアナログ出力する際の出力電圧範囲を設定
するもので、外部制御手段22より通信コマンドにより
制御部20の通信手段20bを介して演算手段20aに
入力されている。
【0046】ここで、誤差信号aの絶対値がVを上回る
場合、 |K×(A−B)/(A+B)|>V であれば、誤差信号aの値を強制的にVもしくは−Vに
固定する。
【0047】例えば、図6(a)に示すように、誤差信
号aの波形が±10(V)の出力範囲を取る場合、所定
値V=5(V)を設定して制御部20に入力しておけ
ば、誤差信号aの波形は、図6(b)の波形となり、常
に、±5(V)の出力範囲に収まるようになる。このよ
うな処理の後、制御部20は、観察試料Sの合焦状態を
示す誤差信号aを、図示しないD/A変換器を通してア
ナログ信号として出力する。
【0048】次に、外部ユニット200側でのAF動作
について説明する。
【0049】この場合、上述したように外部制御手段2
2からの通信コマンドにより合焦位置検出の開始指令を
与えた後、制御部20から出力される誤差信号aに基づ
いて、外部制御手段22によるAF動作が実行される。
【0050】この場合、外部制御手段22は、制御部2
0からの誤差信号aにより ∫{K(A−B)/(A+B)}=0…(2) となる点に試料移動ステージ21を移動させる。すなわ
ち、誤差信号aの符号が(+)であれば、試料移動ステ
ージ21を図示下側に、誤差信号aの符号が(−)であ
れば、試料移動ステージ21を図示上側に駆動させる。
そして、外部制御手段22において予め設定してある値
以内に誤差信号aの絶対値が収まれば、合焦位置と判定
してAF動作を終了する。
【0051】この場合、このようなAF動作では、合焦
位置に達するまでに要する時間が、その性能の善し悪し
を決める重要な要素となる。そこで、外部制御手段22
は、制御部20から入力される誤差信号aの電圧値によ
り試料移動ステージ21の移動速度を変更させるように
している。すなわち、誤差信号aの電圧が大きければ、
観察試料Sは合焦位置から離れた場所にあると判定し、
高速に試料移動ステージ21を移動し、逆に誤差信号a
の電圧が小さければ、観察試料Sは合焦位置付近にある
と判断し、低速で試料移動ステージ21を移動するよう
にして合焦時間を短縮している。
【0052】ところが、外部ユニット200側の外部制
御手段22として、合焦状態信号出力装置100と別に
装置メーカなどで独自に開発されたものを使用した場
合、誤差信号aの波形が1種類に固定されていると、外
部制御手段22の種類によっては、安定したAF動作を
実現させるためにシーケンスに多大な修正を加える必要
があり、合焦状態信号出力装置100の誤差信号aを十
分活用できなかったり、試料移動ステージ21のセッテ
ィングに多大な工数と時間を費やすなどの問題が生じ
る。
【0053】そこで、これらの問題を回避するため、外
部制御手段22では、AF動作の開始前に、外部制御手
段22自身の特性を考慮して、通信コマンドにより誤差
信号aの傾き、すなわち図5で述べた傾きKを最適な値
に設定する。これにより、合焦状態信号出力装置100
から試料移動ステージ21の駆動に最適な誤差信号aが
得られるようになり、外部制御手段22のシーケンスを
変更させることなく、安定したAF動作を得ることがで
きる。
【0054】例えば、入力される誤差信号aの電圧レベ
ルに対して早すぎるステージ駆動速度を有する外部制御
手段22の場合は、合焦位置を挟んでステージ位置制御
が発振してしまう、いわゆるハンチング現象が発生す
る。つまり、図5(a)において、合焦位置F0からF
だけ離れた位置に観察試料Sがある場合、誤差信号aの
電圧はA1となる。この電圧A1に対して、次の合焦状
態を表わす信号が出力されるまでに、VA1の駆動量で
AF動作が行われると、観察試料Sは、合焦位置F0を
通り過ぎでしまう。このような場合は、外部制御手段2
2によりK=0.5を設定し、図5(c)に示す波形の誤
差信号aを使用する。こうすると、合焦位置F0からF
だけ離れた位置に対する誤差信号aの電圧はA2とな
り、この電圧A2に対する駆動量はVA2となるため、
観察試料Sは、合焦位置F0を通り過ぎることなく、ハ
ンチング現象を発生させずに合焦位置F0に位置させる
ことができる。
【0055】また、合焦と判定する範囲を誤差信号aの
電圧で判断するような場合、試料移動ステージ21の変
位量に対する誤差信号aの変化の割合が緩慢であると、
高精度なピント合わせが不可能になる。
【0056】例えば、図5(a)に示すように、ある対
物レンズの焦点深度がDである場合、外部制御手段22
内で記憶している合焦位置F0と判定する電圧範囲がV
1とすると、D1の範囲で合焦動作は完了してしまい、
焦点深度以内の精度を持つピント合わせは不可能になっ
てしまう。このような場合は、外部制御手段22により
K=2を設定し、図5(b)の波形の誤差信号aを使用
する。こうすれば、合焦位置F0と判定する電圧範囲
が、同じV1であっても、同図中D2の範囲で合焦動作
を行うことができ、この時の対物レンズの焦点深度Dよ
りも狭い、高精度のピント合わせを実現することができ
る。
【0057】ところで、合焦状態信号出力装置100の
制御部20からの出力信号はアナログ出力であるため、
外部制御手段22における入力電圧範囲内に収まるよう
に信号レベルを抑える必要がある。
【0058】この場合、外部制御手段22では、AF動
作の開始前に、外部制御手段22自身の入力電圧範囲を
考慮して通信コマンドにより誤差信号aの出力電圧範囲
を設定することにより、必要以上の電圧値の入力によ
る、回路の破壊や不安定なAF動作を防ぐことが可能と
なる。
【0059】例えば、制御部20からの誤差信号aの電
圧範囲が、図6(a)に示すように±10(V)で、外
部制御手段22自身の入力電圧範囲が±5V以内であれ
ば、出力電圧範囲としてV=5Vと設定すれば、誤差信
号aは、図6(b)に示すように±5(V)の出力範囲
に収められ、±5V以外の範囲で出力されることはなく
なる。
【0060】このようにすれば、例えば、5V以上の誤
差信号aでステージ駆動を行うと、脱調などのエラーを
起こす恐れのある駆動部を搭載した外部制御手段22を
使用したような場合に有効であり、図6(b)に示した
誤差信号aを用いれば安定したAF動作が可能となる。
【0061】一方、制御部20は、外部制御手段22か
らの通信コマンドにより誤差信号aのオフセット電圧V
offを設定可能にしている。この場合、図7に示すよ
うに図示破線の誤差信号aの電圧レベルVaに対してオ
フセット電圧Voffを設定し、図示実線の誤差信号
a’を出力させる。このようにすれば、例えば、温度変
化に伴う誤差信号aのドリフト等を補正し、より詳細な
誤差信号aの調整が可能となる。
【0062】以上述べたような一連の動作は、具体的に
は、図8に示すフローチャートに従って実行される。
【0063】この場合、始めに、外部ユニット200側
の外部制御手段22で、誤差信号aの波形設定情報とし
て、ゼロクロス付近の傾きK、出力電圧範囲Vcおよび
オフセット電圧Voffなどを必要に応じて設定する。
これらの情報は、通信コマンドにより合焦状態信号出力
装置100の制御部20に送られる。
【0064】この状態で、制御部20では、光検出器1
7により検出される検出信号A、Bを演算部20aに取
り込み(ステップ801、802)、合焦状態信号として
誤差信号aを(1)式から演算する(ステップ803)。
【0065】次に、オフセット電圧Voffが設定され
ている場合は、誤差信号aの電圧レベルVaにオフセッ
ト電圧Voffを加算した誤差信号a’を設定する(ス
テップ804)。
【0066】そして、誤差信号a’の電圧レベルVbと
出力電圧範囲Vcを比較し(ステップ805)、VbがV
cより小さければ、オフセット電圧Voffが加算され
た誤差信号a’をそのまま合焦状態信号として外部制御
手段22に出力し(ステップ806)、VbがVc以上な
らば、出力電圧範囲Vcにより出力範囲を規制された誤
差信号a’を合焦状態信号として外部制御手段22に出
力する(ステップ807)。
【0067】従って、このようにすれば、特性の異なる
焦準手段を有する外部ユニット200に対して合焦状態
信号出力装置100が独立して設けられ、外部ユニット
200側の外部制御手段22より合焦状態信号出力装置
100に与えられる波形設定情報により、合焦状態信号
出力装置100より出力される誤差信号aのゼロクロス
付近の傾き、出力電圧範囲およびオフセット電圧などを
任意に変更できるので、様々な駆動手段を持つ外部制御
手段22に対して最適な誤差信号aを提供することがで
き、いかなる外部制御手段22に対しても誤動作を回避
した高精度かつ高速なAF動作が可能となり、汎用性の
高い、高精度かつ高速なAFシーケンスの設計が可能と
なる。
【0068】また、外部制御手段22に、対物レンズ倍
率や各検鏡法あるいは観察試料S毎に誤差信号aの波形
設定情報を記憶しておけば、さらに簡単に、安定したA
F動作を実現することもできる。
【0069】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2の
実施の形態を説明する。
【0070】この場合、本発明が適用される合焦状態信
号出力装置の概略構成は、図1と同様なので、同図を援
用するものとする。また、制御部20は、光検出器17
からの出力により観察試料Sの合焦状態を示す誤差信号
aとともに、合焦状態に応じた種々の合焦判定信号bや
AF動作許可信号eを出力するようになっている。
【0071】第1の実施の形態において、外部制御手段
22は、制御部20からの誤差信号aに基づいてAF動
作を行う場合を述べたが、外部制御手段22に入力され
る誤差信号aの傾き調整(Kの値により変更可能)と電
圧レベルの制限(Vの値により変更可能)については、
外部制御手段22から制御部20への通信コマンドによ
り最適化が可能である。
【0072】さらに、外部制御手段22において、より
高精度で、高速なAF動作を行うには、以下のことが必
要となる。
【0073】(a)外部制御手段22内部に、合焦位置
と判定するしきい値として所定値TH1を対物レンズや
検鏡法等の種々の状態毎に記憶しておく。そして、誤差
信号aの傾きを変更した場合、この変更に応じて所定値
TH1も変更する。
【0074】(b)合焦位置から遠く離れたステージ位
置(=大ぼけ位置)からのAF時間を短縮させる、もし
くは該当する位置での不安定なAF動作を回避するた
め、大ぼけ位置であることを判定する手段が必要であ
る。
【0075】まず、(a)の場合を述べると、合焦位置と
判定するには、誤差信号aのレベルが所定値TH1の範
囲内に収まっているか否かを判定する必要があり、この
所定置TH1を対物レンズの種類や検鏡法毎に予め記憶
しておかなければならない。
【0076】また、所定値TH1を記憶していても、誤
差信号aの傾き(Kの値)を変更することにより、合焦
と判定するステージ位置の範囲が狂ってしまう。例え
ば、図9において、K=1の場合の誤差信号a1に所定
値TH1を適用した場合の合焦判定範囲がd1であるの
に対し、K=0.5の場合の誤差信号a2に所定値TH
1を適用すると、合焦判定範囲はd2となってd1の場
合より広がり、結果として合焦精度が低下することが分
かる。従って、誤差信号aの傾きを通信コマンドによっ
て変更する場合、所定値TH1もこれに伴って変更しな
ければ高精度なAF動作は望めない。
【0077】このような機能を外部制御手段22に搭載
することは可能だが、パラメータの記憶、所定値TH1
の変更機能が必要となるため、種々のステージ制御を考
えた場合、汎用性に欠ける。そこで、この実施の形態で
は、合焦判定に用いる所定値TH1を制御部20内部に
記憶させ、外部制御手段22からの通信コマンドにより
変更可能にしている。また、誤差信号aが所定値TH1
以内に相当するステージ位置になったときにアクティブ
となる論理信号を合焦判定信号bとして制御部20から
出力する。
【0078】この場合、制御部20は、図10に示すよ
うに対物レンズ倍率、検鏡法(明視野、暗視野、偏光な
ど)毎に、所定値TH1の値を予めテーブルとして記
憶、格納している。そして、外部制御手段22から制御
部20の通信手段20bを介して通信コマンドにて対物
レンズ倍率や検鏡法の情報を入力することにより、これ
に対応する所定値TH1をテーブルから選択する。さら
に、外部制御手段22から誤差信号aの傾きKを入力す
ると、選択された所定値TH1に対して、 TH1×K…(3) を演算し、この値を新たな所定値TH1として設定し、
図11に示すように、この所定値TH1に応じた合焦判
定信号bを出力する。
【0079】例えば、傾きK=2、検鏡法は明視野、対
物レンズ倍率10倍を装着するような場合、図10に示
すテーブルから所定値TH1としてP21が選択され、
P21×2を新たな所定TH1として設定している。
【0080】これにより、図11に示すように、K=2
の誤差信号aに対して設定された所定値TH1=±(P
21×2)により図中dで示した期間でアクティブとな
る論理信号が合焦判定信号bとして出力され、観察試料
Sが合焦位置にあることを外部制御手段22に通知す
る。この場合、誤差信号aは、合焦位置付近では直線性
を持っているため、式(3)で算出される所定値TH1
を用いれば、Kの値に関わらず、合焦判定信号bの出力
期間dは、ほぼ一定となり、安定したAF精度が確保で
きる。そして、外部制御手段22では、この合焦判定信
号bを受け、ステージの移動を停止し、AF動作が完了
する。
【0081】なお、図11において、a’は、K=1の
場合の誤差信号で、この場合は、所定TH1=±(P
21)が設定され、この所定TH1に応じた期間でアク
ティブとなる論理信号が合焦判定信号bとして出力され
る。
【0082】このような機能により、外部制御手段22
では、対物レンズ倍率や検鏡法などに対応する所定値T
H1を記憶しておく必要がなくなり、また、Kの値によ
り誤差信号aの波形を変更した場合でも、常に同じ精度
でAF動作を行うことができる。さらに、制御部20か
らの合焦判定信号bに基づいてのみAF動作を完了させ
ればよいため、複雑な合焦判定シーケンスを用いること
なく、容易に安定したAF動作を実現することができ
る。さらにまた、観察試料Sの状態などに応じたAF精
度の変更が、通信手段を介して容易に行うことができ
る。
【0083】次に、(b)の場合を述べると、大ぼけ位置
での誤差信号は、図12(b)中のPで示す範囲のよう
に、 K{(A−B)/(A+B)}=0…(4) となる部分が複数存在する場合がある。
【0084】これは、図12(a)から明らかなよう
に、光検出器17で結像されるレーザ光に応じた検出信
号A、Bが極端に小さくなる範囲では、迷光などのノイ
ズ成分が支配的になって、式(4)が0付近となる、す
なわち合焦位置と誤認識してしまう現象である。
【0085】これを回避するため、図12(a)に示す
ように検出信号A、Bの和分値A+Bに対して、所定の
しきい値TH2を設定し、A+B>TH2となる場合の
み、同図(c)に示すようにアクティブとなる論理信号
をAF動作許可信号eとして、制御部20から外部制御
手段22に出力するようにしている。
【0086】外部制御手段22では、AF動作許可信号
eがアクティブでないステージ位置、つまり図12
(c)中のAF動作許可信号eの範囲以外では、合焦位
置の判定は行わずに、AF動作を継続することで、大ぼ
け位置でのAF誤動作(偽合焦)を回避することができ
る。
【0087】また、誤差信号aの電圧レベルが比較的低
い範囲、例えば、図12(b)中の範囲Qで低速のAF
動作を行うようなAFシーケンスについても、AF動作
許可信号e以外の範囲では、誤差信号aの電圧レベルに
関わらず高速サーチを行うシーケンスに変更し、AF動
作許可信号eの範囲内でのみ誤差信号aのレベルに応じ
た駆動速度による合焦動作を行うようにすれば、AF動
作時間の短縮を図ることができる。
【0088】さらに、しきい値TH2についても、制御
部20内部に、対物レンズ倍率や検鏡法ごとに設定した
値を予め記憶しているので、これら対物レンズ倍率や検
鏡法の情報を通信コマンドにより制御部20に入力する
だけで、最適なしきい値TH2を適用することができ
る。ここでの「最適」とは、各検鏡法、各対物レンズ倍
率において、迷光等によるノイズ成分で発生する信号強
度(A+B)よりも大きい値という意味である。
【0089】さらにまた、しきい値TH2は、通信コマ
ンドにより、任意の値に変更可能である。これにより、
例えば、特定の観察試料Sや特定のステージ範囲にて繰
り返しAF動作を行う際、しきい値TH2のレベルをさ
らに下げることで、安定したAF性能と、AF動作時間
の向上が両立できる。
【0090】なお、上述した実施の形態では、観察試料
Sと対物レンズ10a間の距離の調節は、試料移動ステ
ージ21の駆動によって行うようにしたが、例えば、対
物レンズ10a(10b)を装着する電動レボルバ本体
13を上下駆動するようにしても、全く同様の効果が得
られる。また、上述では、いわゆるアクティブ方式のA
F光学系について説明を行ったが、観察試料Sからの可
視光像を、光路長の異なる複数の撮像面に投影し、それ
らのコントラストを演算することで、誤差信号を発生さ
せる、いわゆるパッシブ方式のAF光学系についても、
誤差信号の使用方法が同等である場合、全く同様な効果
を得ることができる。さらに上述では、合焦状態信号出
力装置を適用した顕微鏡について述べたが、他の光学機
器への適用も可能である。
【0091】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない
範囲で種々変形することが可能である。
【0092】さらに、上記実施の形態には、種々の段階
の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件
における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出でき
る。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から
幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようと
する課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄
で述べられている効果が得られる場合には、この構成要
件が削除された構成が発明として抽出できる。
【0093】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、種々
の特性を有する焦準手段に対して最適な波形の合焦状態
信号を提供でき、高精度かつ高速なAF動作を可能にし
た合焦状態信号出力装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態が適用される合焦状
態信号出力装置を有する顕微鏡の概略構成を示す図。
【図2】第1の実施の形態に用いられる制御部の具体的
構成を示す図。
【図3】第1の実施の形態での合焦状態の検出方法を説
明するための図。
【図4】第1の実施の形態での合焦状態の検出方法を説
明するための図。
【図5】第1の実施の形態の誤差信号と傾きKの関係を
説明するための図。
【図6】第1の実施の形態の誤差信号と出力電圧範囲の
関係を説明するための図。
【図7】第1の実施の形態の誤差信号とオフセット電圧
の関係を説明するための図。
【図8】第1の実施の形態の一連の動作を説明するため
のフローチャート。
【図9】本発明の第2の実施の形態の誤差信号と合焦判
定範囲の関係を説明するための図。
【図10】第2の実施の形態の対物レンズ倍率および検
鏡法毎に所定値を記憶したテーブルを示す図。
【図11】第2の実施の形態の誤差信号に対する合焦判
定信号を説明するための図。
【図12】第2の実施の形態の誤差信号に対するAF動
作許可信号を説明するための図。
【符号の説明】
100…合焦状態信号出力装置 1…基準光源 2…レーザ駆動部 3…コリメートレンズ 4…投光側ストッパ 5…ビームスプリッタ 6…集光レンズ群 7…色収差補正レンズ群 8…λ/4板 9…ダイクロックミラー 10a、10b…対物レンズ 11…色収差レンズ用モータ駆動部 12…駆動モータ 13…電動レボルバ本体 14…レボルバ用モータ駆動部 15…レボルバ用モータ 16…集光レンズ群 17…光検出器 18…増幅器 19…A/D変換器 20…制御部 20a…演算手段 20b…通信手段 20c…制御手段 201…CPU本体 202…ROM 203…RAM 204…I/Oポート 205…データバス 200…外部ユニット 21…試料移動ステージ 22…外部制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本を載置するステージと対物レンズと
    の間の相対距離を調整する焦準手段を有する光学機器に
    搭載され、 前記標本から反射された光を検出する光検出手段からの
    信号に基づいて前記標本の合焦状態を示す合焦状態信号
    を発生する合焦状態信号出力装置において、 前記合焦状態信号は、合焦位置を挟んで逆符号で、且つ
    前記合焦位置でゼロクロスとなるような連続する電圧変
    化を呈するとともに、前記焦準手段から与えられる波形
    設定情報に基づいて任意の波形に変更可能にしたことを
    特徴とする合焦状態信号出力装置。
  2. 【請求項2】 前記波形設定情報は、前記合焦状態信号
    のゼロクロス付近の傾き、出力電圧範囲およびオフセッ
    ト電圧の少なくとも1つであることを特徴とする請求項
    1記載の合焦状態信号出力装置。
  3. 【請求項3】 前記合焦状態信号に対して所定のしきい
    値を設定し、これら合焦状態信号およびしきい値の大小
    関係に基づいて合焦判定信号を出力することを特徴とす
    る請求項1または2記載の合焦状態信号出力装置。
  4. 【請求項4】 前記光検出手段からの信号に対して所定
    のしきい値を設定し、これら信号およびしきい値の大小
    関係に基づいて合焦動作許可信号を出力することを特徴
    とする請求項1または2記載の合焦状態信号出力装置。
  5. 【請求項5】 前記合焦状態信号に対して設定されるし
    きい値または前記光検出手段からの信号に対して設定さ
    れるしきい値は、前記焦準手段からの指令に基づいて変
    更可能にしたことを特徴とする請求項3または4記載の
    合焦状態信号出力装置。
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