JP2003165945A - ガスバリア層形成用コート剤 - Google Patents

ガスバリア層形成用コート剤

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JP2003165945A
JP2003165945A JP2002269824A JP2002269824A JP2003165945A JP 2003165945 A JP2003165945 A JP 2003165945A JP 2002269824 A JP2002269824 A JP 2002269824A JP 2002269824 A JP2002269824 A JP 2002269824A JP 2003165945 A JP2003165945 A JP 2003165945A
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gas barrier
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polyvinyl alcohol
barrier layer
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JP2002269824A
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English (en)
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Hideki Umekawa
秀喜 梅川
Yoji Inui
洋治 乾
Naoto Mochizuki
直人 望月
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高湿度下で高いガスバリア性を示すガスバリ
ア層を、再現性良く形成することが可能な、ガスバリア
層形成用コート剤を提供する。 【解決手段】 珪素アルコキシドの加水分解物、層状珪
酸塩、ポリビニルアルコール系樹脂及びポリエチレンオ
キシドを含有する水性溶液よりなるものであり、層状珪
酸塩を分散したポリビニルアルコール系樹脂の水性溶液
中で珪素アルコキシドを加水分解し、且つ、上記加水分
解の前及び/又は後にポリエチレンオキシドを添加する
ことによって製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なガスバリア層
形成用コート剤に関する。詳しくは、高湿度下で高いガ
スバリア性を示すガスバリア層を、再現性良く形成する
ことが可能な、ガスバリア層形成用コート剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンフィルムやポリエチレン
テレフタレートフィルム等の熱可塑性樹脂フィルムは、
透明性、優れた機械強度、良好な加工適性、製袋性等の
二次加工性等により、包装用フィルムとして汎用されて
いる。
【0003】上記フィルムに酸素バリア性等のガスバリ
ア性機能を付与させる目的で、該熱可塑性樹脂フィルム
のフィルム表面に塩化ビニリデン系樹脂や、ポリビニル
アルコール系樹脂等のガスバリア性を有する樹脂からな
るガスバリア層形成用コート剤(以下、単にコート剤と
もいう)を塗布してガスバリア層を形成することが行わ
れている。
【0004】しかし、塩化ビニリデン系樹脂はガスバリ
ア性には優れるものの、塩素系樹脂であるため焼却性や
廃棄性に関してデメリットがある。また、ポリビニルア
ルコール系樹脂は、乾燥状態での酸素バリア性は優れて
いるものの、高湿度下での酸素バリア性が、吸湿により
極端に低下するという問題がある。
【0005】このため、架橋や変性処理をしたり、他の
化合物と複合したりする工夫がなされている。例えば、
特許文献1には、ガスバリア層として、シリカ/ポリビ
ニルアルコール系複合ポリマーからなるガスバリア層が
開示されている。また、特許文献2には、金属アルコキ
シドあるいは金属アルコキシドの加水分解物と、ポリビ
ニルアルコールなど水酸基を有する水溶性樹脂との複合
物からなるガスバリア層が開示されている。
【0006】しかしながら、上記した特許文献1及び2
特に記載のガスバリア層を有するガスバリア性フィルム
は、高湿度下での酸素バリア性が吸湿により極端に低下
するという問題の改善が図れるものの、特に90%RH
を越えるような高湿度下では、そのガスバリア効果は十
分でないのが現状であった。
【0007】また、上記複合物からなるガスバリア層に
おいて更にガスバリア性能を改良したフィルムとして、
特許文献3には、熱可塑性樹脂フィルム上にポリビニル
アルコールなど水酸基を有する水溶性樹脂、無機層状化
合物及び金属アルコキシドの加水分解物よりなる複合物
からなるコート剤により形成されたガスバリア層を有す
るガスバリア性フィルムが提案されている。
【0008】しかしながら、上記コート剤を使用してガ
スバリア層を形成する場合、基材層に塗布してガスバリ
ア層を形成する際、コート剤を調整中に雰囲気或いは原
料から混入した異物或いは該コート剤を基材層に塗布す
る際に付着した異物により、ガスバリア層にそれを核と
したクラックが入り易くなり、かかるクラックが発生し
た部分でガスバリア性が低下するという問題が明らかに
なった。
【0009】
【特許文献1】特開昭56−4563号公報(請求項
1)
【特許文献2】特開平6−192454号公報(請求項
1−3)
【特許文献3】特開2000−43219号公報(請求
項1−6)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、90%RHを越えるような高湿度下でも優れたガス
バリア性を有するガスバリア層の形成を、極めて低いク
ラックの発生率で行い、歩留まり良くガスバリア性フィ
ルム得ることができるコート剤を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねてきた。その結果、ポリビ
ニルアルコール系樹脂、珪素アルコキシドの加水分解物
及び層状珪酸塩よりなるコート剤組成に、ポリエチレン
オキシドを添加することにより、該コート剤組成によっ
て発揮される優れたガスバリア性を低下させることな
く、ガスバリア層形成時における異物等によるクラック
の発生によるガスバリア性の低下を効果的に防止し得る
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0012】即ち、本発明は、珪素アルコキシドの加水
分解物、層状珪酸塩、ポリビニルアルコール系樹脂及び
ポリエチレンオキシドを含有する水性溶液よりなること
を特徴とするガスバリア層形成用コート剤である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のコート剤に使用されるポ
リビニルアルコール系樹脂としては、ビニルアルコール
系重合体及びその誘導体が採用できる。例えば、けん化
度75モル%以上のポリビニルアルコール、全水酸基の
40モル%以下がアセタール化されているポリビニルア
ルコール、アルコール可溶変性ポリビニルアルコール、
ビニルアルコール単位が60モル%以上であるエチレン
−ビニルアルコール共重合体等の共重合ポリビニルアル
コール等が好ましく用いられる。その中でも、けん化度
75モル%以上のポリビニルアルコールが得られるフィ
ルムの透明性や高湿度下でのガスバリア性が良好なこと
からより好ましく用いられる。
【0014】また、上記ポリビニルアルコール系樹脂の
重合度は、加工性を勘案すると、300〜5000であ
ることが好ましく、500〜3500であることがより
好ましい。
【0015】本発明のコート剤に使用される珪素アルコ
キシド加水分解物には、珪素アルコキシドのアルコキシ
基の一部又は全部の加水分解による生成物、珪素アルコ
キシドの重縮合体、該重縮合体のアルコキシ基の一部又
は全部の加水分解による生成物、およびそれらの種々の
混合物が包含される。
【0016】上記珪素アルコキシドとしては、加水分解
物が形成可能であれば特に制約されない。具体的には、
テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチル
トリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロ
ピルトリメトシシラン、イソプロピルトリメトキシシラ
ン、ブチルトリメトキシシラン、グリシドキシメチルト
リメトキシシラン、2−グリシドキシエチルトリメトキ
シシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、3−グリシドキシプロピルトリブトキシシラン、
(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリプロポ
キシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、3−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン、アミノメ
チルトリエトキシシラン、2−アミノエチルトリメトキ
シシラン、1−アミノエチルトリメトキシシラン、3−
アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N−アミノメチルアミノメチル
トリメトキシシラン、N−アミノメチル−3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)
−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、N
−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン等の加水分解物が形成可
能な珪素アルコキシドが挙げられる。
【0017】珪素アルコキシド重縮合体や該重縮合体の
アルコキシ基の一部又は全部の加水分解による生成物に
は、上記珪素アルコキシドの加水分解とともに起こる、
脱水及び/又は脱アルコールによる重縮合反応の結果と
して形成されるものが包含される。
【0018】上記コート剤において、珪素アルコキシド
の加水分解物は、珪素アルコキシド由来の珪素がポリビ
ニルアルコール系樹脂100重量部に対して、SiO
換算で90〜500重量部、好ましくは、100〜35
0重量部、より好ましくは、100〜250重量部、と
なるように存在せしめることが優れたガスバリア性を発
揮するために好ましい。
【0019】また、本発明において層状珪酸塩として
は、公知のものが特に制限なく使用される。例えば、モ
ンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポ
ナイト、ヘクトライト、スチーブンサイト、有機ベント
ナイト、カオリナイト、ディッカイト、ナクライト、ハ
ロイサイト、クリソタイル、リザーダイト、アンチゴラ
イト、ペコラアイト、ネポーアイト、グリーナライト、
カリオピライト、アメサイト、Alリザーダイト、バー
チェリン、ブリンドリアイト、ケリアイト、クロンステ
ダイト、パイロフィライト、タルク、ケロライト、ウイ
レムスアイト、ピメライト、ミネソタアイト、雲母、白
雲母、フェンジャイト、イライト、セリサイト、海緑
石、セラドナイト、トベライト、パラゴナイト、金雲
母、黒雲母、緑泥石、バーミキュライト等が挙げられ
る。これらの多くは天然の鉱物として産するが、化学合
成法によって製造されたものでもよい。
【0020】そのうち、モンモリロナイトを使用して得
られたガスバリア性フィルムが、ガスバリア性に優れ、
好適である。
【0021】上記コート剤において、層状珪酸塩は、ポ
リビニルアルコール系樹脂100重量部に対して、10
〜150重量部、好ましくは、20〜100重量部とな
るように存在せしめることが、優れたガスバリア性を発
揮するために好ましい。
【0022】さらに、上記ガスバリア層において、珪素
アルコキシド由来の珪素量(SiO 換算)に対する層
状珪酸塩の重量比(層状珪酸塩/珪素アルコキシド由来
の珪素量)は0.01〜1、好ましくは0.1〜1であ
ることが、優れたガスバリア性を発揮するために好まし
い。
【0023】本発明のコート剤に使用されるポリエチレ
ンオキシドは、コート剤中に異物が混入している場合で
も、該異物によるクラックの発生を防止し、得られるガ
スバリア性フィルムにおけるガスバリア性の低下防止に
有効に作用する。また、ポリエチレンオキシドの添加に
より、層状珪酸塩、珪素アルコキシド及びポリビニルア
ルコール系樹脂よりなるコート剤が元来有している優れ
たガスバリア性を低下させることがないという特徴を有
する。
【0024】尚、コート剤調製時における異物の混入を
抑えるために、コート剤からろ過により異物を除去する
方法が考えられるが、この場合、コート剤が粘性を有す
ることなどから2μm以下の粒子を除去することは工業
的に困難であり、これによって除去しきれない異物もク
ラック発生の要因となることがある。
【0025】また、コート時における異物の混入を防止
するには、コート剤の塗布装置にカバーを設けることが
考えられるが、これによっても異物の混入を完全に防止
することが困難である。
【0026】従って、本発明のコート剤の組成は、この
ように不可避的に混入する異物の存在によってもクラッ
クの発生を防止できるという工業的に極めて重要な技術
である。
【0027】上記クラック発生防止効果を十分発揮する
ために、本発明のコート剤に使用されるポリエチレンオ
キシドは、平均分子量の高いものほど好ましい。具体的
には、平均分子量10万以上が好ましく、平均分子量5
0万以上がより好ましく、平均分子量200万以上のも
のがさらに好ましく採用される。また、分子量の上限は
得られるコート剤の調製に支障のない範囲で決定すれば
よいが、平均分子量500万程度とするのが一般的であ
る。
【0028】尚、該ポリエチレンオキシドの分子鎖末端
は、水酸基でもあるいは化学修飾されていても何ら制限
されないが、通常は、両末端が水酸基であるものが好ま
しく採用される。
【0029】上記ポリエチレンオキシドを配合すること
により、後述する製造方法によって調製された本発明の
コート剤を塗布した場合、コート剤中に存在した異物に
より、それを核としたクラック発生を効果的に防止でき
ると共に、ガスバリア層を形成するために基材層にコー
ト層を塗布する場合の濡れ性も改善され、極めて作業性
良く目的とするガスバリア性フィルムを得ることが可能
である。
【0030】しかも、ポリエチレンオキシドの添加によ
り、原因は不明であるが、得られるガスバリア層の酸素
バリア性も向上するという効果も発揮する。
【0031】上記ポリエチレンオキシドは、ポリビニル
アルコール系樹脂100重量部に対して、0.1〜5重
量部、好ましくは、0.5〜2重量部の割合で配合する
ことが好ましい。
【0032】本発明のコート剤の調製に使用される溶媒
としては、水単独あるいは水と相溶性があり、且つ乾燥
が容易な有機溶媒と水との混合溶媒が一般に使用され
る。そのうち、水/低級アルコール混合溶媒が好適に用
いられる。
【0033】上記低級アルコールとしては、炭素数が1
〜3のアルコール、具体的には、メタノール、エタノー
ル、n−プロピルアルコール、又はイソプロピルアルコ
ールが好適である。
【0034】また、上記の場合、水/アルコールの混合
割合は、重量比で99/1〜20/80の範囲から適宜
選択される。
【0035】本発明のコート剤において、前記ポリビニ
ルアルコール系樹脂の濃度は、0.1〜20重量%とな
るように決定すればよく、より好ましくは、溶媒に対す
るポリビニルアルコール系樹脂の濃度が1〜10重量%
となる範囲から決定される。
【0036】また、本発明のコート剤の成分として、本
発明の効果を損なわない範囲で、他の成分を配合しても
よい。
【0037】例えば、ウレタン系架橋剤、イソシアネー
ト系架橋剤、メラミン系架橋剤、エポキシ系架橋剤等の
架橋剤、シラン系カップリング剤、チタン系カップリン
グ剤等のカップリング剤、水性イソシアネート、水性ポ
リウレタン樹脂、ポリエチレンイミン、水性エポキシエ
ステル等の水溶性アンカーコート剤、アルミ系有機化合
物、ジルコニア系有機化合物等が挙げられる。
【0038】本発明のコート剤の製造方法は、特に制限
されるものではないが、代表的な方法を例示すれば下記
の方法が挙げられる。
【0039】即ち、層状珪酸塩を分散したポリビニルア
ルコール系樹脂の水性溶液中で珪素アルコキシドを加水
分解し、且つ、上記加水分解の前及び/又は後にポリエ
チレンオキシドを添加する方法が挙げられる。
【0040】上記コート剤の製造方法において、コート
剤の好適な調製方法について詳述すれば、先ず、層状珪
酸塩を添加したポリビニルアルコール系樹脂の水性溶液
を、公知の微分散装置、例えば、超音波分散、ビーズミ
ル、ボールミル、ロールミル、ホモミキサー、ウルトラ
ミキサー、ディスパーミキサー、貫通型高圧分散装置、
衝突型高圧分散装置、多孔型高圧分散装置、だまとり型
高圧分散装置、(衝突+貫通)型高圧分散装置、超高圧
ホモジナイザー等によって微分散化する。上記公知の微
分散装置の中でも、特に、ホモミキサー、ウルトラミキ
サー、ディスパーミキサー、貫通型高圧分散装置、衝突
型高圧分散装置、多孔型高圧分散装置、だまとり型高圧
分散装置、(衝突+貫通)型高圧分散装置、超高圧ホモ
ジナイザー等が層状珪酸塩を良好な分散状態とし、得ら
れるガスバリア層が高湿度下でも優れたガスバリア性を
示すことから好ましい。
【0041】次いで、上記層状珪酸塩を分散して含有す
るポリビニルアルコール系樹脂の水性溶液中における珪
素アルコキシドの加水分解は、加水分解触媒の添加ある
いは層状珪酸塩中の交換性イオンをプロトンにイオン交
換して、予め上記水性溶液のpHを1〜5、好ましくは
2〜4に調整した後、該水性溶液に珪素アルコキシドを
添加して加水分解することが好ましい。珪素アルコキシ
ドは、その一部を加水分解しても全部を加水分解しても
よい。
【0042】上記加水分解触媒としては、塩酸、硝酸、
硫酸、リン酸等の無機酸、有機リン酸、蟻酸、酢酸、無
水酢酸、クロロ酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、シ
ュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン
酸、グルコン酸、粘液酸、アクリル酸、メタクリル酸、
グルタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸、安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、サリチル酸、桂皮酸、尿酸、バルビツル酸、p
−トルエンスルホン酸等の有機酸、酸性陽イオン交換樹
脂が挙げられる。その中でも、後述するpH調製の容易
さや触媒除去処理の簡便さやさらに得られるガスバリア
層の透明性等を勘案すると、酸性陽イオン交換樹脂が好
適である。また、層状珪酸塩中の交換性イオンをプロト
ン化する方法としては、陽イオン交換樹脂やイオン交換
膜によるイオン交換が好適である。
【0043】かかる陽イオン交換樹脂を使用したプロト
ン化は、層状珪酸塩を含む溶液を、例えば、ポリスチレ
ン・スルホン酸型の強酸性イオン交換樹脂等の陽イオン
交換樹脂と接触させる態様が挙げられる。
【0044】また、イオン交換膜を使用した方法として
は、陰極と陽極との間に陽イオン交換膜及びルーズ構造
であることが好ましい陰イオン交換膜を交互に配列して
陰極の存在する陰極室、陽極の存在する陽極室、及びそ
の間に複数の隔室を形成した電気透析槽を構成し、陽極
側に陰イオン交換膜を陰極側に陽イオン交換膜を有する
室に層状珪酸塩を含む溶液を、該室と隣接する室に酸を
供給しながら電気透析する方法、陰極と陽極との間に陽
イオン交換膜及びバイポーラ膜を交互に配列して陰極の
存在する陰極室、陽極の存在する陽極室、及びその間に
複数の隔室を形成した電気透析槽を構成し、陽極側にバ
イポーラ膜を陰極側に陽イオン交換膜を有する室に層状
珪酸塩を含む溶液を、該室と隣接する室に、希薄アルカ
リ水溶液であることが好ましい電解質溶液を供給しなが
ら電気透析する方法等が挙げられる。
【0045】上記加水分解において、その時間は、加水
分解の程度を決定する一因となるものであるが、一般
に、上記pHに調整後、常温では、1〜24時間、好ま
しくは、2〜18時間、さらに好ましくは2〜12時間
が好適である。
【0046】また、上記製造方法において、ポリエチレ
ンオキシドは、上記製造工程の何処で添加してもよい。
例えば、層状珪酸塩を分散せしめた後、珪素アルコキシ
ドの加水分解前に添加してもよいし、珪素アルコキシド
を加水分解後に添加してもよい。また、加水分解の前後
に、分けて添加してもよい。
【0047】上記製造方法における各成分の割合は、前
記コート剤の組成において示した割合となるように決定
すればよい。
【0048】上記の製造方法において、コート剤の安定
性、得られるガスバリア層の着色、高湿度下での良好な
ガスバリア性の発現等を勘案すると、珪素アルコキシド
を加水分解する前あるいは後、プロトン化した層状珪酸
塩を除くpH調整に使用した加水分解触媒を系外に除去
することが好適である。
【0049】この場合において、珪素アルコキシドを加
水分解する前あるいは後、プロトン化した層状珪酸塩を
除く加水分解触媒を系外に除去する方法は、特に制限さ
れない。
【0050】例えば、イオン交換樹脂の場合、ろ過等の
物理的方法によって除去することが可能である。また、
無機酸や有機酸を用いた場合では、該無機酸あるいは該
有機酸に由来する陰イオン成分を水酸基イオン化した塩
基性陰イオン交換樹脂により水酸基イオンへイオン交換
し、ろ過により系外に除去する方法が好ましく採用され
る。
【0051】上記コート剤の製造方法において、珪素ア
ルコキシドの加水分解は、相分離していた液相が均一相
になるまで行うことが好ましく、この場合、部分的に加
水分解した状態、完全に加水分解した状態、また、珪素
アルコキシド同士の重縮合反応が進行した状態でもよ
い。
【0052】上記コート剤は最終的にpHが1〜5の範
囲内に調整されることが、コート剤のゲル化防止、ガス
バリア層を形成後のクラック防止、さらに、高湿度下で
良好なガスバリア性を発揮する上で好ましい。上記方法
によって得られたコート剤を基材層上へ塗工するタイミ
ングについては、珪素アルコキシドの加水分解が進行
し、相分離していた液相が均一相になった時点から塗工
可能である。また、得られるガスバリア層のクラック発
生及びガスバリア性の低下を勘案すると、上記コート剤
の変質が起きるまでに塗工することが好ましい。
【0053】本発明のコート剤を使用したガスバリア性
フィルムの製造方法は、コート剤を必要に応じてアンカ
ーコート層を介して熱可塑性樹脂よりなる基材層上に塗
工して乾燥する方法によって行われる。
【0054】上記基材層を構成する熱可塑性樹脂フィル
ムとしては、特に限定されないが包装用途に用いること
を勘案すると透明性を有するフィルムが好ましい。上記
熱可塑性樹脂としては、エチレン単独重合体、エチレン
とプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン等の1種又は2種以上の
α−オレフィンとのランダム又はブロック共重合体、エ
チレンと酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、アク
リル酸メチル、メタクリル酸メチルとの1種又は2種以
上のモノマーとのランダム又はブロック共重合体、プロ
ピレン単独重合体、プロピレンとプロピレン以外の1−
ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1
−ペンテン等の1種又は2種以上のα−オレフィンとの
ランダム又はブロック共重合体、1−ブテン単独重合
体、アイオノマー樹脂、さらにこれら重合体の混合物な
どのポリオレフィン系樹脂;石油樹脂、テルペン樹脂な
どの炭化水素系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
などのポリエステル系樹脂;ナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン610、ナ
イロン6/66、ナイロン66/610、ナイロンMX
Dなどポリアミド系樹脂;ポリメチルメタクリレートな
どのアクリル系樹脂;ポリスチレン、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体、ポリアクリロニトリルなどのスチレ
ン、アクリロニトリル系樹脂;ポリビニルアルコール、
エチレン−ビニルアルコール共重合体などのポリビニル
アルコール系樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリケトン
樹脂;ポリメチレンオキシド樹脂;ポリスルホン樹脂;
ポリイミド樹脂;ポリアミドイミド樹脂などが挙げられ
る。これらは1種又は2種以上を混合して用いることが
できる。
【0055】その中でも、上記樹脂単独でフィルム化し
たものでガスバリア性に優れるものは高価であり、工業
的な実施においては、透明性、機械的強度、包装適性な
ども優れるポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、スチレン、アクリロニトリル系
樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリカーボネート
樹脂などが好ましく、さらに好ましくは、ポリオレフィ
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂であ
る。
【0056】上記熱可塑性樹脂フィルムの製造方法とし
ては、公知の方法が制限なく使用できる。具体的には、
溶液キャスト法,Tダイ法,チューブラー法、カレンダ
ー法など公知の方法が採用される。また、機械物性等を
勘案すると、上記熱可塑性樹脂フィルムは延伸処理を施
すことが好ましい。延伸方法は、公知の方法が何ら制限
なく採用でき、例えば、ロール一軸延伸、圧延、逐次二
軸延伸、同時二軸延伸、チューブラー延伸等が挙げら
れ、これらの延伸方法の中で、厚薄精度や機械物性等を
勘案すると、逐次二軸延伸、同時二軸延伸が好ましい。
【0057】また、熱可塑性樹脂フィルムの厚みは、特
に制限されず、用いる用途等を勘案して適宜選択すれば
よく、1〜200μmの範囲から適宜選択される。その
中でも、延伸加工性、ガスバリア性、製袋加工性等を勘
案すると5〜100μmであることが好ましく、10〜
50μmであることがより好ましい。
【0058】ガスバリア性フィルムの製造方法におい
て、コート剤の塗工方法としては、特に制限されない
が、高速での薄膜塗工可能な、溶液又は溶媒分散コーテ
ィング法が好ましい。これらコーティング法を具体的に
例示すると、ロールコーティング、リバースロールコー
ティング、グラビアコーティング、スプレーコーティン
グ、キスコーティング、ダイコーティング、ロッドコー
ティング、バーコーティング、チャンバードクター併用
グラビアコーティング、カーテンコーティング等によ
り、コート剤を熱可塑性樹脂フィルム表面にコートする
方法が好適である。
【0059】また、基材層上のコート剤を乾燥する方法
としては、公知の乾燥方法が特に制限なく使用できる。
具体的には、熱ロール接触法、空気・オイル等による熱
媒接触法、赤外線加熱法、マイクロ波加熱法等の1種又
は2種以上が挙げられる。これらの中で、フィルム外観
等の仕上がりや乾燥効率等を勘案すると、空気・オイル
等による熱媒接触法や赤外線加熱法が好ましい。空気・
オイル等による熱媒接触法としては、加熱空気接触法が
好ましい。
【0060】上記コート剤の乾燥条件は特に制限されな
いが、ガスバリア性の発現や乾燥効率等を勘案すると、
特に、60℃以上、基材の融点未満の温度範囲を採用す
ることが好ましい。また、上記乾燥温度としては、80
℃以上がより好ましく、特に90℃以上がさらに好まし
い。また、基材層の融点より10℃低い温度以下がより
好ましく、特に15℃低い温度以下がさらに好ましい。
【0061】上記乾燥時間は、バリア性や乾燥効率等を
勘案すると、5秒〜10分であることが好ましく、10
秒〜5分であることがより好ましい。
【0062】上記乾燥の前後に、必要に応じて、紫外
線、X線、電子線等の高エネルギー線照射を施してもよ
い。また、高湿度下でのガスバリア性をさらに向上させ
ることを勘案すると、上記乾燥後、ガスバリア層に直接
コロナ放電処理やフレームプラズマ処理等の表面処理を
施してもよい。
【0063】上述した方法で形成されるガスバリア性フ
ィルムにおいて、ガスバリア層の厚みは特に制限される
ものではないが、ガスバリア性の発現、ガスバリア層の
耐久性、経済性、二次加工性などを勘案すれば、0.1
〜10μmが一般的であり、特に、0.5〜3μmが好
ましい。
【0064】また、前記基材層とガスバリア層との接着
強度をより向上させることを勘案すると、その層間にア
ンカーコート層を設けても良い。アンカーコート層を設
ける方法としては、公知の方法が何ら制限なく使用でき
る。
【0065】上記アンカーコート層の形成に使用される
アンカーコート剤としては、公知のものが特に制限され
ず使用できる。例えば、イソシアネート系、ポリウレタ
ン系、ポリエステル系、ポリエチレンイミン系、ポリブ
タジエン系、ポリオレフィン系、アルキルチタネート系
等のアンカーコート剤が挙げられる。
【0066】本発明のコート剤においては、基材層上に
該コート剤を塗工し、上記温度で乾燥してガスバリア層
を形成させた後、さらにエージング処理を施すことが、
得られるガスバリア性フィルムのガスバリア性、特に、
高湿度下でも優れたガスバリア性の発現に効果があるこ
とから、好ましく採用される。エージングの条件は、適
宜決定すればよく、特に制約されないものの、通常は、
エージングによる基材層のしわ・たるみ等のダメージの
発生しない条件範囲で決定される。例えば、熱可塑性樹
脂フィルムが二軸延伸ポリプロピレンフィルムの場合、
30℃〜50℃の温度で、30%RH〜100%RHの
範囲から選択され、温度40℃〜50℃、相対湿度40
%RH〜90%RHの雰囲気下でエージング処理を施す
ことがより好ましい。温度及び相対湿度は、基材層のし
わ・たるみ等のダメージの発生しない条件範囲内であれ
ば、より高く設定することがエージングに要する日数を
低減し得ることから好ましい。
【0067】エージングに要する日数は、適宜決定すれ
ばよく、生産性等を勘案すると例えば1日〜10日の範
囲となるよう上記温度及び相対湿度を設定すればよい。
【0068】上記条件によるエージング処理を行う方法
としては特に制限されない。好適な方法を例示すれば、
上記基材層上にコート剤を塗工・乾燥したフィルムを、
温度、相対湿度を設定した恒温恒湿室等でエージング処
理する方法を挙げることができる。また、フィルムをロ
ール状に巻き取る場合、巻取り張力を低くしガスバリア
性フィルム同士に空隙を設けたうえで恒温恒湿室でエー
ジング処理する方法や、ロール状に巻き取る際に該ガス
バリア層へ水蒸気を噴霧しエージング処理する方法等を
用いてもよい。
【0069】本発明のコート剤を使用して得られるガス
バリア性フィルムの最外層にヒートシール性等を付与す
る目的で、市販のポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−メタクリレート共重合体等より
なるシール層を積層してなるガスバリア性積層フィルム
を得ることができる。
【0070】本発明のコート剤を使用して得られるガス
バリア性フィルムの用途は、特に制限されないが、スナ
ック等の乾燥食品や珍味、生麺、生菓子等の中間水分食
品や佃煮、惣菜、漬物、かまぼこ、ハム、ソーセージ等
の高水物食品のガスバリア性フィルムとして幅広い用途
に対して好適である。
【0071】
【発明の効果】本発明にかかるコート剤は、ポリビニル
アルコール系樹脂、珪素アルコキシドの加水分解物及び
層状珪酸塩よりなる系に、ポリエチレンオキシドを添加
することにより、該コート剤を使用して基材層上にガス
バリア層を形成する場合、コート剤中に存在する異物に
より、それを核としたクラック発生を効果的に防止する
ことができる。
【0072】しかも、形成されるガスバリア層の酸素バ
リア性を低下させないばかりでなく、むしろ、該ガスバ
リアバリア層の酸素バリア性を向上せしめるという驚く
べき効果を発揮するものである。
【0073】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例を掲げて説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお、以下の実施例及び比較例におけるフィル
ム物性については下記の方法により行った。
【0074】(1)酸素バリア性(酸素透過度) JIS K7126 B法に準じて、酸素透過度測定装
置(Mocon社製;OX−TRAN100)を用いて
測定した。測定条件は、ガス流量20ml/minと
し、温度23℃、基材層側の湿度を90%RH、ガスバ
リア層側の湿度を90%RHとした。湿度は日立計測器
サービス製 精密湿度調整システム RH−3S型にて
調湿した。
【0075】(2)コーティング 暁機械社製テストコーターを用い、熱可塑性樹脂フィル
ムにコーティング及び乾燥させてガスバリア層を形成さ
せた。
【0076】コート方式;グラビア方式 乾燥方法;ガイドロールアーチ型熱風ジェットノズル吹
付式
【0077】(3)フィルム外観 得られたガスバリア性フィルムから任意に10m採取
し、その内、ガスバリア層に発生したクラックを目視に
て、以下の基準に従い評価した。
【0078】 ○:ガスバリア性フィルム1m中、クラックの平均発
生数が0個 △:ガスバリア性フィルム1m中、クラックの平均発
生数が1〜10個 ×:ガスバリア性フィルム1m中、クラックの平均発
生数が11個以上
【0079】実施例1 水70重量部:エタノール30重量部の混合溶媒に、平
均重合度1700・鹸化率98%以上のポリビニルアル
コールを濃度が6.7重量%となるように70℃にて溶
解させ、ポリビニルアルコールの6.7重量%溶液(A
液と略記)を得た。
【0080】水70重量部:エタノール30重量部の混
合溶媒に、層状珪酸塩としてモンモリロナイト(クニミ
ネ工業(株)製、クニピアG)を濃度が3.3重量%と
なるように加え、60℃にて攪拌しながら分散させ、層
状珪酸塩の3.3重量%分散溶液(B液と略記)を得
た。
【0081】上記A液とB液を重量比1/1の割合で混
合した溶液を衝突型高圧分散装置((株)スギノマシン
製、HJP−25030)により微分散化処理を施し、
ポリビニルアルコール3.3重量%・層状珪酸塩1.7
重量%の微分散溶液を得た。該微分散溶液に平均分子量
400万のポリエチレングリコールをポリビニルアルコ
ール100重量部に対し1重量部添加して溶解させ、ポ
リビニルアルコール・層状珪酸塩・ポリエチレングリコ
ールの微分散溶液を得た。さらにビーズ状の水素イオン
化した強酸性イオン交換樹脂を加えて、pH=4.2に
調整した。該pH調整したポリビニルアルコール・層状
珪酸塩・ポリエチレングリコールの微分散溶液にテトラ
エトキシシランをポリビニルアルコール100重量部に
対し、珪素アルコキシド由来の珪素量(SiO換算)
で150重量部となるよう加え、室温下、約12時間攪
拌しテトラエトキシシランの加水分解を行った。その
後、200メッシュのステンレス製金網を用い、イオン
交換樹脂を除去した。さらに送液ポンプ及びアドバンテ
ック東洋製のポリプロピレン製カートリッジフィルター
(MCP−3−D10S)を用いたろ過を行い、異物を
取り除いてコート剤を得た。
【0082】得られたコート剤のpHは3.8であっ
た。なお、該コート剤中のポリビニルアルコール/層状
珪酸塩の重量部比は100/50、珪素アルコキシド由
来の珪素量(SiO換算)に対する層状珪酸塩の重量
比(層状珪酸塩/珪素アルコキシド由来の珪素量)は
0.33である。
【0083】このようにして得られたコート液に、異物
として平均粒子径2μmの炭酸カルシウム粉末を50p
pmの濃度で存在せしめて下記の試験に供した。(以下
の実施例及び比較例においても同様にして、異物を添加
した。) 厚み20μmのコロナ放電処理した二軸延伸ポリプロピ
レンフィルムのコロナ放電処理面に、アンカーコート剤
(東洋モートン製、AD335AE/CAT10L=1
0重量部/1.4重量部を、酢酸エチル/トルエン=1
重量部/1重量部の混合溶剤にて、不揮発分が6重量%
となるよう調整)をアンカーコート層の乾燥重量が0.
3g/mとなるようコーティングし、100℃で熱風
乾燥してアンカーコート剤を塗工した二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムを得た。
【0084】該アンカーコート剤を塗工した二軸延伸ポ
リプロピレンフィルムのアンカーコート層へ、上記で得
られたコート剤を、乾燥後のガスバリア層厚みが2.0
μmになるようにコーティングし、120℃で熱風乾燥
した。次いで、得られたコートフィルムを相対湿度80
%RHで、40℃×4日間のエージング処理を施し、ガ
スバリア性フィルムを得た。
【0085】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0086】実施例2 実施例1においてテトラエトキシシランをポリビニルア
ルコール100重量部に対し、珪素アルコキシド由来の
珪素量(SiO換算)で127重量部となるよう加え
た以外は、実施例1と同様にしてコート剤を得た。な
お、該コート剤中のポリビニルアルコール/層状珪酸塩
の重量部比は100/50、珪素アルコキシド由来の珪
素量(SiO換算)に対する層状珪酸塩の重量比(層
状珪酸塩/珪素アルコキシド由来の珪素量)は0.39
である。実施例1と同様にしてコートフィルムを得た
後、該コートフィルムを相対湿度80%RHで、40℃
×4日間のエージング処理を施し、ガスバリア性フィル
ムを得た。
【0087】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0088】実施例3 実施例1においてテトラエトキシシランをポリビニルア
ルコール100重量部に対し、珪素アルコキシド由来の
珪素量(SiO換算)で100重量部となるよう加え
た以外は、実施例1と同様にしてコート剤を得た。な
お、該コート剤中のポリビニルアルコール/層状珪酸塩
の重量部比は100/50、珪素アルコキシド由来の珪
素量(SiO換算)に対する層状珪酸塩の重量比(層
状珪酸塩/珪素アルコキシド由来の珪素量)は0.50
である。実施例1と同様にしてコートフィルムを得た
後、該コートフィルムを相対湿度80%RHで、40℃
×4日間のエージング処理を施し、ガスバリア性フィル
ムを得た。
【0089】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0090】実施例4 実施例1においてA液とB液を重量比2/1の割合で混
合し、テトラエトキシシランをポリビニルアルコール1
00重量部に対し、珪素アルコキシド由来の珪素量(S
iO換算)で150重量部となるよう加えた以外は、
実施例1と同様にしてコート剤を得た。なお、該コート
剤中のポリビニルアルコール/層状珪酸塩の重量部比は
100/25、珪素アルコキシド由来の珪素量(SiO
換算)に対する層状珪酸塩の重量比(層状珪酸塩/珪
素アルコキシド由来の珪素量)は0.16である。実施
例1と同様にしてコートフィルムを得た後、該コートフ
ィルムを相対湿度80%RHで、40℃×4日間のエー
ジング処理を施し、ガスバリア性フィルムを得た。
【0091】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0092】実施例5 実施例1においてA液とB液を重量比1/1.7の割合
で混合し、テトラエトキシシランをポリビニルアルコー
ル100重量部に対し、珪素アルコキシド由来の珪素量
(SiO換算)で150重量部となるよう加えた以外
は、実施例1と同様にしてコート剤を得た。なお、該コ
ート剤中のポリビニルアルコール/層状珪酸塩の重量部
比は100/83、珪素アルコキシド由来の珪素量(S
iO換算)に対する層状珪酸塩の重量比(層状珪酸塩
/珪素アルコキシド由来の珪素量)は0.56である。
実施例1と同様にしてコートフィルムを得た後、該コー
トフィルムを相対湿度80%RHで、40℃×4日間の
エージング処理を施し、ガスバリア性フィルムを得た。
【0093】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0094】実施例6 実施例1においてA液とB液を重量比1/2.5の割合
で混合し、テトラエトキシシランをポリビニルアルコー
ル100重量部に対し、珪素アルコキシド由来の珪素量
(SiO換算)で150重量部となるよう加えた以外
は、実施例1と同様にしてコート剤を得た。なお、該コ
ート剤中のポリビニルアルコール/層状珪酸塩の重量部
比は100/125、珪素アルコキシド由来の珪素量
(SiO換算)に対する層状珪酸塩の重量比(層状珪
酸塩/珪素アルコキシド由来の珪素量)は0.84であ
る。実施例1と同様にしてコートフィルムを得た後、該
コートフィルムを相対湿度80%RHで、40℃×4日
間のエージング処理を施し、ガスバリア性フィルムを得
た。
【0095】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0096】実施例7 実施例1において、水素イオン化した強酸性イオン交換
樹脂を1N−硝酸とし、所定量添加して室温下、テトラ
エトキシシランの加水分解が進行して均一相になるまで
1時間攪拌した他は、実施例1と同様にしてコート剤を
調整した。該コート剤のpHは2.2であった。
【0097】本コート剤を用い、実施例1と同様にして
ガスバリア性フィルムを得た。
【0098】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0099】実施例8 実施例1においてポリビニルアルコール・層状珪酸塩の
微分散溶液に平均分子量200万のポリエチレングリコ
ールをポリビニルアルコール100重量部に対し2重量
部加えた以外は、実施例1と同様にしてコート剤及びガ
スバリア性フィルムを得た。
【0100】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0101】実施例9 実施例1で得られたコート剤を、実施例1と同じアンカ
ーコート剤を塗工した二軸延伸ポリプロピレンフィルム
のアンカーコート層へ、乾燥後のガスバリア層厚みが
2.0μmとなるようにコーティングし、100℃で熱
風乾燥した他は、実施例1と同様にしてガスバリア性フ
ィルムを得た。
【0102】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0103】実施例10 実施例1においてポリビニルアルコール・層状珪酸塩・
ポリエチレングリコールの微分散溶液にビーズ状の水素
イオン化した強酸性イオン交換樹脂を加え、pH=2.
4に調製した。該pH調整した微分散溶液にテトラエト
キシシランをポリビニルアルコール100重量部に対
し、珪素アルコキシド由来の珪素量(SiO換算)で
320重量部となるよう加え、室温下、2時間攪拌しテ
トラエトキシシランの加水分解を行った他は、実施例1
と同様にしてコート剤を得た。得られたコート剤のpH
は2.5であった。
【0104】なお、該コート剤中のポリビニルアルコー
ル/層状珪酸塩の重量部比は100/50、珪素アルコ
キシド由来の珪素量(SiO換算)に対する層状珪酸
塩の重量比(層状珪酸塩/珪素アルコキシド由来の珪素
量)は0.16である。実施例1と同様にしてコートフ
ィルムを得た後、該コートフィルムを相対湿度80%R
Hで、40℃×4日間のエージング処理を施し、ガスバ
リア性フィルムを得た。
【0105】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0106】実施例11 実施例1においてA液とB液を重量比2/1の割合で混
合した溶液を衝突型高圧分散装置((株)スギノマシン
製、HJP−25030)により微分散化処理を施し、
ポリビニルアルコール4.5重量%・層状珪酸塩1.1
重量%の微分散溶液を得た。該微分散溶液に平均分子量
400万のポリエチレングリコールをポリビニルアルコ
ール100重量部に対し1重量部添加して溶解させ、ポ
リビニルアルコール・層状珪酸塩・ポリエチレングリコ
ールの微分散溶液を得た。さらにビーズ状の水素イオン
化した強酸性イオン交換樹脂を加えて、pH=2.6に
調整した。該pH調整し、ポリエチレングリコールを加
えた微分散溶液にテトラエトキシシランをポリビニルア
ルコール100重量部に対し、珪素アルコキシド由来の
珪素量(SiO換算)で300重量部となるよう加
え、室温下、2時間攪拌しテトラエトキシシランの加水
分解を行った他は、実施例1と同様にしてコート剤を得
た。得られたコート剤のpHは2.8であった。
【0107】なお、該コート剤中のポリビニルアルコー
ル/層状珪酸塩の重量部比は100/25、珪素アルコ
キシド由来の珪素量(SiO換算)に対する層状珪酸
塩の重量比(層状珪酸塩/珪素アルコキシド由来の珪素
量)は0.08である。実施例1と同様にしてコートフ
ィルムを得た後、該コートフィルムを相対湿度80%R
Hで、40℃×4日間のエージング処理を施し、ガスバ
リア性フィルムを得た。
【0108】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0109】実施例12 厚み12μmのコロナ放電処理した二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムのコロナ放電処理面に、アン
カーコート剤(東洋モートン製、AD335AE/CA
T10L=10重量部/1重量部を、酢酸エチル/トル
エン=1重量部/1重量部の混合溶剤にて、不揮発分が
6重量%となるよう調整)をアンカーコート層の乾燥重
量が0.3g/mとなるようコーティングし、100
℃で熱風乾燥してアンカーコート剤を塗工した二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。
【0110】該アンカーコート剤を塗工した二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルムのアンカーコート層
へ、実施例1で得られたコート剤を、乾燥後のガスバリ
ア層厚みが2.0μmになるようにコーティングし、1
20℃で熱風乾燥して、コートフィルムを得た。次い
で、得られたコートフィルムを相対湿度80%RHで、
40℃×4日間のエージング処理を施し、ガスバリア性
フィルムを得た。
【0111】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0112】実施例13 厚み15μmのコロナ放電処理した二軸延伸ナイロンフ
ィルムのコロナ放電処理面に、アンカーコート剤(三井
武田ケミカル製、A3210/A3070=3重量部/
1重量部を、酢酸エチルにて、不揮発分が6重量%とな
るよう調整)をアンカーコート層の乾燥重量が0.3g
/mとなるようコーティングし、100℃で熱風乾燥
してアンカーコート剤を塗工した二軸延伸ナイロンフィ
ルムを得た。
【0113】該アンカーコート剤を塗工した二軸延伸ナ
イロンフィルムのアンカーコート層へ、実施例1で得ら
れたコート剤を、乾燥後のガスバリア層厚みが2.0μ
mになるようにコーティングし、100℃で熱風乾燥し
て、コートフィルムを得た。次いで、得られたコートフ
ィルムを相対湿度80%RHで、40℃×4日間のエー
ジング処理を施し、ガスバリア性フィルムを得た。
【0114】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0115】実施例14 実施例1において、ポリエチレングリコールの添加を、
テトラエトキシシランの加水分解が進行して均一相にな
るまで攪拌した後の溶液で行ったこと以外は、実施例1
と同様にしてコート剤及びガスバリア性フィルムを得
た。
【0116】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0117】比較例1 実施例1において、ポリビニルアルコール・層状珪酸塩
の微分散溶液に平均分子量400万のポリエチレングリ
コールを加えなかった他は、実施例1と同様にしてコー
ト剤及びガスバリア性フィルムを得た。
【0118】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0119】比較例2 実施例2において、ポリビニルアルコール・層状珪酸塩
の微分散溶液に平均分子量400万のポリエチレングリ
コールを加えなかった他は、実施例2と同様にしてコー
ト剤及びガスバリア性フィルムを得た。
【0120】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0121】比較例3 実施例4において、ポリビニルアルコール・層状珪酸塩
の微分散溶液に平均分子量400万のポリエチレングリ
コールを加えなかった他は、実施例4と同様にしてコー
ト剤及びガスバリア性フィルムを得た。
【0122】得られたガスバリア性フィルムの測定結果
を表1に示した。
【0123】比較例4 実施例1においてテトラエトキシシランをポリビニルア
ルコール100重量部に対し、珪素アルコキシド由来の
珪素量(SiO換算)で530重量部となるよう加
え、室温下、攪拌しテトラエトキシシランの加水分解を
行ったところ析出物が発生し、コート剤が得られなかっ
た。
【0124】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA04A AH06A AK01B AK07B AK21A AK54A BA02 DE02A EH46A EH462 GB15 JD02A 4J038 CE021 DF021 DL001 HA456 KA08 MA03 MA08 MA10 NA08 PC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪素アルコキシドの加水分解物、層状珪
    酸塩、ポリビニルアルコール系樹脂及びポリエチレンオ
    キシドを含有する水性溶液よりなることを特徴とするガ
    スバリア層形成用コート剤。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアルコール系樹脂100重量
    部に対して、珪素アルコキシド由来の珪素がSiO
    算で90〜500重量部、層状珪酸塩が10〜150重
    量部の割合である請求項1記載のガスバリア層形成用コ
    ート剤。
  3. 【請求項3】 ポリビニルアルコール系樹脂100重量
    部に対して、ポリエチレンオキシドが0.1〜5重量部
    の割合である請求項2記載のガスバリア層形成用コート
    剤。
  4. 【請求項4】 珪素アルコキシド由来の珪素量(SiO
    換算)に対する層状珪酸塩の重量比(層状珪酸塩/珪
    素アルコキシド由来の珪素量)が0.01〜1である請
    求項1〜3のいずれかに記載のガスバリア層形成用コー
    ト剤。
  5. 【請求項5】 層状珪酸塩を分散したポリビニルアルコ
    ール系樹脂の水性溶液中で珪素アルコキシドを加水分解
    し、且つ、上記加水分解の前及び/又は後にポリエチレ
    ンオキシドを添加することを特徴とするガスバリア層形
    成用コート剤の製造方法。
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