JP2001277443A - ガスバリア性フイルムおよびその製造方法 - Google Patents

ガスバリア性フイルムおよびその製造方法

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JP2001277443A
JP2001277443A JP2000101654A JP2000101654A JP2001277443A JP 2001277443 A JP2001277443 A JP 2001277443A JP 2000101654 A JP2000101654 A JP 2000101654A JP 2000101654 A JP2000101654 A JP 2000101654A JP 2001277443 A JP2001277443 A JP 2001277443A
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gas barrier
film
polyvinyl alcohol
acid
weight
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Hideki Umekawa
秀喜 梅川
Yoichiro Sumi
洋一郎 角
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Tokuyama Corp
Sun Tox Co Ltd
Original Assignee
Tokuyama Corp
Sun Tox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高湿度下では吸湿により、酸素バリア性が極端
に低下するというポリビニルアルコール系樹脂の特性を
改良し、高湿度化でも優れたガスバリア性を有し、かつ
透明性に優れたガスバリア性フイルムを提供すること。 【解決手段】熱可塑性樹脂フイルムと、下記(1)〜
(3)のいずれか1種からなる高分子ガスバリア層との
積層フイルムにおいて、該高分子ガスバリア層の温度2
3℃、湿度90%RH下で測定した酸素透過係数(μm・m
l/m2・day・atm)が200以下であるフイルム。 (1)ポリビニルアルコール系樹脂とケイ素アルコキシ
ドの部分加水分解重縮合物との混合物 (2)ポリビニルアルコール系樹脂と該部分加水分解重
縮合物との反応生成物 (3)ポリビニルアルコール系樹脂、該部分加水分解重
縮合物および該反応生成物との混合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスバリア性に優れ
た包装用フイルムで、特に高湿度下でも高いガスバリア
性を保持することができ、透明性に優れたガスバリア性
フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンフィルムやポリエチレン
テレフタレートフィルム等の熱可塑性樹脂フィルムは、
良好な加工適性、優れた機械強度、透明性、製袋性等の
二次加工性等により、包装用フィルムとして汎用されて
いる。
【0003】さらに、ガスバリア性(特に酸素バリア
性)等の機能を付与させる目的で、上記した熱可塑性樹
脂フィルムのフイルム表面に塩化ビニリデン系樹脂や、
ポリビニルアルコール系樹脂等のガスバリア性を有する
樹脂からなる層を積層することが行われている。
【0004】しかし、塩化ビニリデン系樹脂はガスバリ
ア性には優れるものの、塩素系樹脂であるため焼却性や
廃棄性に関してデメリットがある。また、ポリビニルア
ルコール系樹脂は、乾燥状態での酸素バリア性が、一般
の合成樹脂中最も優れているものの、高湿度下での酸素
バリア性が、吸湿により、極端に低下するという問題が
ある。
【0005】このため、架橋や変性処理をしたり、他化
合物と複合したりする工夫がなされている。例えば、特
開昭56−4563号公報には、熱可塑性樹脂フイルム
上に、シリカ/ポリビニルアルコール系複合ポリマーか
らなる被覆層を設けたガスバリア性フィルムが開示され
ている。また、特開平9−39166号公報には、被膜
の形成過程において、140℃以上、熱可塑性樹脂基材
の融点以下の温度で乾燥または熱処理を行う、熱可塑性
樹脂基材の少なくとも片面上に水溶性高分子および金属
微粒子を含んでなる被膜を形成したフイルムが開示され
ている。
【0006】しかしながら、特開昭56−4563号公
報に記載のフィルムは、実質的にシリカゾルとポリビニ
ルアルコールなどの水溶性高分子との混合物からなる被
膜で形成されているので、高湿度下、特に90%RHに
おけるガスバリア性に関しては未だ改良の余地があり、
さらに高湿度下でのガスバリア性を改良するためにシリ
カゾルの配合比を多くするとフイルムの透明性が悪化す
るという問題があった。また、特開平9−39166号
公報に記載のフィルムも、実質的にシリカゾルとポリビ
ニルアルコールなどの水溶性高分子との混合物からなる
被膜で形成されているので前記と同様の問題があり、ま
た140℃以上、熱可塑性樹脂基材の融点以下の温度で
乾燥または熱処理する必要があることから、熱可塑性樹
脂基材の種類によっては、基材の耐熱性不足により上記
熱処理が行えないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、高湿度下では吸湿により、酸素バリア性が極端
に低下するというポリビニルアルコール系樹脂の特性を
改良し、高湿度化でも優れたガスバリア性を有し、かつ
透明性に優れたガスバリア性フイルムを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねてきた。
【0009】その結果、熱可塑性樹脂フイルムと、特定
の高分子ガスバリア層との積層フイルムにおいて、該高
分子ガスバリア層の酸素透過係数を特定の数値以下にす
ると、高湿度下でもガスバリア性に優れるフイルムが得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は、熱可塑性樹脂フイルム
と、(1)ポリビニルアルコール系樹脂とケイ素アルコ
キシドの部分加水分解重縮合物との混合物、(2)ポリ
ビニルアルコール系樹脂と該部分加水分解重縮合物との
反応生成物、または(3)ポリビニルアルコール系樹
脂、該部分加水分解重縮合物および該反応生成物との混
合物のいずれか1種からなる高分子ガスバリア層との積
層フィルムにおいて、該高分子ガスバリア層の温度23
℃、湿度90%RH下で測定した酸素透過係数(μm・ml
/m2・day・atm)が200以下であることを特徴とするガ
スバリア性フイルムである。
【0011】本発明によれば、高湿度下でも高いガスバ
リア性を保持することができ、かつ透明性に優れたガス
バリア性フイルムを提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のガスバリア性フイルム
は、該ガスバリア性フイルム中の高分子ガスバリア層の
温度23℃、湿度90%RH下で測定した酸素透過係数
(μm・ml/m2・day・atm)が200以下であることが必要
であり、好ましくは100以下、より好ましくは50以
下、さらに好ましくは20以下である。
【0013】逆に酸素透過係数が200より大きい場
合、水分活性0.6〜0.9の中間水分活性食品や、水
分活性0.9以上の高水分活性食品の包装内のような高
湿度雰囲気下において、該ガスバリア性フイルム自体の
酸素バリア性が不十分となり、内容物の保存性を損なう
恐れがあるため好ましくない。
【0014】なお、本発明において、高分子ガスバリア
層の温度23℃、湿度90%RH下における酸素透過係
数は、JIS K7126に基づき下記式(1)により
算出したものである。
【0015】 酸素透過係数=α×β (1) α:高分子ガスバリア層の厚み β:温度23℃、湿度90%RH下における高分子ガス
バリア層の酸素透過度 また、上記βは、下記式(2)より簡便に算出すること
ができる。
【0016】 1/Q=1/β+Σ1/γn (2) Q:ガスバリア性フイルム全体の酸素透過度 β:ガスバリア性フイルム中の高分子ガスバリア層の酸
素透過度 γn:ガスバリア性フイルム中の各熱可塑性樹脂フイル
ム層の酸素透過度 n:熱可塑性樹脂フイルム層の数
【0017】本発明において、熱可塑性樹脂フィルムを
構成する熱可塑性樹脂としては、特に限定なく、たとえ
ば、エチレン単独重合体、エチレンとプロピレン、1−
ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1
−ペンテン等の1種または2種以上のα−オレフィンと
のランダムまたはブロック共重合体、エチレンと酢酸ビ
ニル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、
メタクリル酸メチルとの1種または2種以上のランダム
またはブロック共重合体、プロピレン単独重合体、プロ
ピレンとプロピレン以外のエチレン、1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等
の1種または2種以上のα−オレフィンとのランダムま
たはブロック共重合体、1−ブテン単独重合体、アイオ
ノマー樹脂、さらにこれら重合体の混合物などのポリオ
レフィン系樹脂;石油樹脂、テルペン樹脂などの炭化水
素系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリ
エステル系樹脂;ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
11、ナイロン12、ナイロン610、ナイロン6/6
6、ナイロン66/610、ナイロンMXDなどポリア
ミド系樹脂;ポリメチルメタクリレートなどのアクリル
系樹脂;ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共
重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、ポリアクリロニトリルなどのスチレン、アクリロ
ニトリル系樹脂;ポリビニルアルコール、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体などの水素結合性樹脂;ポリカ
ーボネート樹脂;ポリケトン樹脂;ポリメチレンオキシ
ド樹脂;ポリスルホン樹脂;ポリイミド樹脂;ポリアミ
ドイミド樹脂などが挙げられる。これらは一種または二
種以上を混合して用いることができる。
【0018】なかでも透明性、機械的強度、包装適性な
どが優れるポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、スチレン、アクリロニトリル系
樹脂、水素結合性樹脂、ポリカーボネート樹脂などが好
ましく、さらに好ましくは、ポリオレフィン系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂である。
【0019】本発明で用いられる熱可塑性樹脂フイルム
の製造方法としては、公知の方法が制限なく使用でき
る。具体的には、溶液キャスト法,Tダイ法,チューブ
ラー法、カレンダー法など公知の方法が採用される。ま
た、機械物性等を勘案すると、上記熱可塑性樹脂フィル
ムは延伸処理を施すことが好ましい。延伸方法は、公知
の方法が何ら制限なく採用でき、例えば、ロール一軸延
伸、圧延、逐次二軸延伸、同時二軸延伸、チューブラー
延伸等が挙げられ、これらの延伸方法の中で、厚薄精度
や機械物性等を勘案すると、逐次二軸延伸、同時二軸延
伸が好ましい。
【0020】また、熱可塑性樹脂フイルムの厚みとして
は、特に制限されず、用いる用途等を勘案して適宜選択
すればよく、一般的には1〜500μmの範囲から適宜
選択される。その中でも、延伸加工性、水蒸気バリア
性、酸素バリア性、製袋加工性等を勘案すると5〜10
0μmであることが好ましく、10〜50μmであるこ
とがより好ましい。
【0021】本発明で用いられる熱可塑性樹脂フイルム
には、必要に応じて帯電防止剤、防曇剤、アンチブロッ
キング剤、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、結晶核
剤、滑剤、紫外線吸収剤、滑り性付与およびアンチブロ
ッキング性付与を目的とした界面活性剤等の公知の添加
剤を、本発明の効果を阻害しない程度配合してもよい。
【0022】本発明で用いられる熱可塑性樹脂フイルム
は、包装用途、特にガスバリアフィルムとして好適に使
用されることを勘案すると、透明であることが好まし
い。具体的には、ヘイズ値が15%以下であることが好
ましく、10%以下であることがより好ましい。
【0023】前記したように、本発明のガスバリア性フ
イルムは、熱可塑性樹脂フイルム(A層)と、下記の特
定の高分子ガスバリア層(B層)との積層フィルムであ
ることが必要である。
【0024】本発明において上記高分子ガスバリア層
(B層)は、 (1)ポリビニルアルコール系樹脂とケイ素アルコキシ
ドの部分加水分解重縮合物との混合物 (2)ポリビニルアルコール系樹脂と該部分加水分解重
縮合物との反応生成物 (3)ポリビニルアルコール系樹脂、該部分加水分解重
縮合物および該反応生成物との混合物 のいずれか1種からなる高分子ガスバリア層が挙げられ
る。
【0025】上記条件を満足していれば層構成は特に制
限されず、たとえばA層/B層の2層構成、A層/B層
/A層の3層構成等が挙げられ、さらには上記構成の外
層に別の層を設けてもよいし、A層/B層間に別の層を
設けてもよい。
【0026】本発明のガスバリア性フイルムにおいて、
B層の厚みは特に制限されないが、ガスバリア性を勘案
すると、0.1μm以上が好適であり、0.3μm以上
がより好ましく、0.5μm以上がさらに好ましい。ま
た、高分子ガスバリア層の耐久性、経済性、二次加工性
等を勘案すると、B層の厚みは10μm以下が好適であ
り、6μm以下がより好ましく、3μm以下がさらに好
ましい。B層の厚みを上記範囲とすることにより、良好
なガスバリア性を有したフィルムを得ることができる。
【0027】該高分子ガスバリア層の形成に使用される
ポリビニルアルコール系樹脂としては、ビニルアルコー
ル系重合体およびその誘導体が採用できる。例えば、け
ん化度75モル%以上のポリビニルアルコール、全水酸
基の40モル%以下がアセタール化されているポリビニ
ルアルコール、アルコール可溶変性ポリビニルアルコー
ル、ビニルアルコール単位が60モル%以上であるエチ
レン−ビニルアルコール共重合体等の共重合ポリビニル
アルコール等が好ましく用いられる。その中でも、けん
化度75モル%以上のポリビニルアルコール、全水酸基
の40モル%以下がアセタール化されているポリビニル
アルコール、アルコール可溶変性ポリビニルアルコール
が、得られるフイルムの透明性や高湿度下でのガスバリ
ア性が良好なことからより好ましく用いられる。また、
上記ポリビニルアルコール系樹脂の重合度は、ガスバリ
ア性や加工性を勘案すると、100〜5000であるこ
とが好ましく、300〜3000であることがより好ま
しい。
【0028】一方、高分子ガスバリア層の形成に使用さ
れるケイ素アルコキシドは、加水分解により重縮合物が
形成可能であれば特に制約されない。具体的には、テト
ラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリ
メトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、イソプロ
ピルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン等
の加水分解重縮合物が形成可能なケイ素アルコキシドが
挙げられる。
【0029】本発明において、ケイ素アルコキシドの加
水分解重縮合物を形成する方法は、特に限定されず公知
の方法を採用すればよい。
【0030】たとえば、上記ケイ素アルコキシドを適当
な溶媒に溶解または分散させ、必要に応じて酸等の触媒
を加えて、乾燥することにより加水分解重縮合物を形成
する方法が挙げられる。
【0031】本発明においては、良好なガスバリア性を
発揮させることを勘案すると、ポリビニルアルコール系
樹脂とともにケイ素アルコキシドを適当な溶媒に溶解ま
たは分散させてから、加水分解重縮合物を形成すること
が好ましい。
【0032】本発明のガスバリア性フイルムを製造する
方法は、前記した熱可塑性樹脂フイルムに、本発明で規
定する高分子ガスバリア層を積層できれば、特に限定な
く、公知の方法を採用することができる。
【0033】その中でも、本発明で規定する範囲を良好
に満足することを勘案すると、上記したポリビニルアル
コール系樹脂とケイ素アルコキシドとを溶媒に溶解また
は分散させた液(以下、塗工液ともいう)を前記熱可塑
性フィルム上に塗工し、乾燥により、加水分解重縮合物
を形成すると同時に高分子ガスバリア層を形成させる方
法が特に好ましい。
【0034】上記塗工液の成分は、前記ポリビニルアル
コール系樹脂とケイ素アルコキシドとを含んでいれば特
に制限されないが、本発明で規定する範囲を良好に満足
することを勘案すると、さらに水、低級アルコール等の
溶媒と、酸とを含んだ構成であることが好ましい。
【0035】例えば、ポリビニルアルコール系樹脂とケ
イ素アルコキシドとを水と低級アルコールの混合溶媒中
に均一に溶解または分散させ、これに酸を配合し、均一
に溶解させた組成が好適であるが、ケイ素アルコキシド
に水と酸を添加し、重縮合物であるケイ素アルコキシド
の加水分解重縮合物をあらかじめ調整した後、ポリビニ
ルアルコール系樹脂とともに溶媒に均一に溶解または分
散せしめた組成でもかまない。
【0036】本発明において、高分子ガスバリア層を形
成する際の、上記ポリビニルアルコール系樹脂と上記ケ
イ素アルコキシドとの混合割合は、本発明で規定する範
囲を良好に満足することを勘案すると、塗工液中におけ
るポリビニルアルコール系樹脂/ケイ素アルコキシドの
重量部比が、100/300〜100/600であるこ
とが好ましく、100/400〜100/550である
ことが、高湿度下でも極めて良好な高いガスバリア性を
発揮させることを勘案すると特に好ましい。
【0037】塗工液中のポリビニルアルコール系樹脂と
ケイ素アルコキシドとの配合割合において、ケイ素アル
コキシド重量部比が300重量部より少ない場合、高分
子ガスバリア層の厚みが厚くなっても、高湿度下でのガ
スバリア性が不十分で、本発明で規定するガスバリア性
フイルムを得ることができない。また、ケイ素アルコキ
シド重量部比が600重量部より多い場合、高分子ガス
バリア層自体が脆くなるため、フイルム屈曲によりクラ
ックが発生しやすくなる。
【0038】上記酸としては、塩酸、硝酸、硫酸、リン
酸等の無機酸、有機リン酸、蟻酸、酢酸、無水酢酸、ク
ロロ酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マ
ロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、桂皮酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ
酸、酒石酸、サリチル酸クエン酸、粘液酸、グルコン
酸、尿酸、バルビツル酸、p−トルエンスルホン酸等の
有機酸が挙げられる。
【0039】その中でも、コーティング加工時の機器へ
の腐蝕の問題や高分子ガスバリア層自体の透明性・無着
色性の点から有機酸が好ましく採用され、特に、沸点が
基材である熱可塑性樹脂フイルムの(融点−10℃)以
下である有機酸が良好なガスバリア性を発現させ得るこ
とから好ましく採用される。例えば、熱可塑性樹脂フイ
ルムとして融点160℃の二軸延伸ポリプロピレンフイ
ルムを用いた場合、有機酸としては例えば、沸点150
℃以下の有機酸である蟻酸、酢酸、無水酢酸、プロピオ
ン酸、乳酸等を用いればよい。
【0040】上記溶媒としては、前述したように、水ま
たは水/低級アルコール混合溶媒が好適である。そのう
ち、接着性および生産性を勘案すると、水/低級アルコ
ール混合溶媒を用いることがより好ましい。
【0041】上記低級アルコールとしては、炭素数が1
〜3のアルコール、具体的には、メタノール、エタノー
ル、n−プロピルアルコール、またはイソプロピルアル
コールが好ましい。水/アルコールの混合比率は、重量
比で99/1〜20/80の範囲から適宜選択される。
【0042】また上記塗工液には、本発明の効果を阻害
しないかぎり、上記以外の成分を配合してもよい。
【0043】たとえば、熱可塑性樹脂フイルムへのコー
ト適性を高めるため、塗工液の安定性が阻害されない範
囲で、他の水溶性有機化合物を添加してもよい。具体的
には、溶媒として使用される上記低級アルコール以外
に、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグ
リコール類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、n
−ブチルセロソルブ等のグリコール誘導体;グリセリ
ン、ワックス類等の多価アルコール類;ジオキサン、ト
リオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステル
類;メチルエチルケトン等のケトン類;水溶性イソシア
ネート、ポリエチレンイミン、エポキシ樹脂等の水溶性
アンカーコート剤が挙げられる。
【0044】また、塗工液の安定性が阻害されない範囲
で、無機微粒子、無機系層状化合物等の無機化合物や架
橋剤を添加してもよい。無機化合物を具体的に例示する
と、カオリン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、フッ化
カルシウム、フッ化リチウム、リン酸カルシウム等の無
機微粒子、モンモリロナイト、カオリナイト、ハロイサ
イト、バーミキュライト、ディッカイト、ナクライト、
アンチゴライト、バイロフィライト、ヘクトライト、バ
イデライト、マーガライト、タルク、テトラシリリック
マイカ、白雲母、金雲母、緑泥石等の無機層状化合物が
挙げられる。無機層状化合物の多くは天然の鉱物として
産するが、化学合成法に依って製造されたものも制限な
く使用出来る。また、架橋剤を具体的に例示すると、ウ
レタン系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、メラミン系
架橋剤、エポキシ系架橋剤等が挙げられる。
【0045】上記塗工液は、上記成分がそれぞれお互い
に分散・混合された状態であっても、さらに一部架橋さ
れた状態であってもよい。
【0046】本発明のガスバリア性フイルムの製造方法
において、上記塗工液の塗工方法としては、高速での薄
膜塗工可能な、溶液または溶媒分散コーティング法が本
発明の実施において好ましく、好適に採用される。これ
らコーティング法を具体的に例示すると、コート液を、
グラビアコート、リバースコート、スプレーコート、キ
ッスコート、ダイコート、メタリングバーコート、チャ
ンバードクター併用グラビアコート、カーテンコート等
により熱可塑性樹脂フイルム表面にコートする方法が好
適である。
【0047】本発明のガスバリア性フイルムの製造方法
において、熱可塑性樹脂フイルム上の塗工液を乾燥する
方法としては、公知の乾燥方法が特に制限なく使用でき
る。具体的には、熱ロール接触法、熱媒(空気、オイル
等)接触法、赤外線加熱法、マイクロ波加熱法等の1種
または2種以上が挙げられる。これらの中で、フイルム
外観等の仕上がりや乾燥効率等を勘案すると、加熱空気
接触法や赤外線加熱法が好ましい。
【0048】前記塗工液の乾燥条件は特に制限されない
が、ガスバリア性の発現や乾燥効率等を勘案すると、特
に、熱可塑性樹脂フイルムの融点未満の温度範囲におい
て、100℃以上の温度を採用することが好ましい。ま
た、上記乾燥温度としては、110℃以上がより好まし
く、特に120℃以上がさらに好ましい。また、熱可塑
性樹脂フイルムの融点より10℃低い温度以下がより好
ましく、特に15℃低い温度以下がさらに好ましい。
【0049】上記乾燥時間は、バリア性や乾燥効率等を
勘案すると、5秒〜10分であることが好ましく、10
秒〜5分であることがより好ましい。
【0050】また、上記乾燥の前後に、必要に応じて、
紫外線、X線、電子線等の高エネルギー線照射を施して
もよい。
【0051】本発明において、高分子ガスバリア層と熱
可塑性樹脂フイルムとの接着性をより向上せしめ、得ら
れるガスバリア性フイルムのガスバリア性、耐久性をよ
り向上させるために、高分子ガスバリア層を積層する熱
可塑性樹脂フイルムの表面に表面処理を施すことが好適
である。
【0052】表面処理としては、公知の表面処理方法が
何ら制限なく採用できる。例えば、大気中コロナ放電処
理、窒素ガス中コロナ放電処理、炭酸ガス中コロナ放電
処理、フレームプラズマ処理、紫外線処理、オゾン処
理、電子線処理、励起不活性ガスによるプラズマ処理等
の表面処理方法を挙げることができる。また、これらの
表面処理の併用処理をしても良い。
【0053】本発明のガスバリア性フイルムにおいて、
高分子ガスバリア層と熱可塑性フイルム間の接着強度を
一層向上させるため、高分子ガスバリア層と熱可塑性フ
イルムとの間にアンカーコート層を介してもよい。
【0054】上記アンカーコート層の形成に使用される
アンカーコート剤としては、公知のものが特に制限され
ず使用できる。例えば、イソシアネート系、ポリウレタ
ン系、ポリエステル系、ポリエチレンイミン系、ポリブ
タジエン系、ポリオレフィン系、アルキルチタネート系
等のアンカーコート剤が挙げられる。
【0055】本発明のガスバリア性フイルムには、さら
に、印刷層および/またはヒートシール性等を付与する
目的で、市販のポリオレフィン、ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリレート共
重合体等のシーラント層等を積層してもよい。
【0056】本発明のガスバリア性フイルムの用途は、
特に制限されないが、乾燥食品包装用やカステラ、生菓
子等の高水分活性食品包装用として幅広い水分活性の食
品包装用フイルムとして好適である。
【0057】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例を掲げて説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。尚、以下の実施例及び比較例におけるフィルム
物性については下記の方法により行った。
【0058】(1)透明性(ヘイズ) JIS K6714に準拠して測定した。
【0059】(2)酸素バリア性(酸素透過係数) JIS K7126 B法に準じて、酸素透過度測定装
置(Mocon社製;OX−TRAN100)を用いて
測定した。測定条件は、温度23℃、湿度90%RHで
行った。
【0060】(3)接着性 バーコーターにて基材フィルム表面に、コート液をコー
ト層厚み1μm(乾燥時)となるようにコートし、13
5℃で2分間乾燥させた。室温で1日以上放置後、得ら
れたコートフイルムのコート面の中央部分を、Xカット
テープ法(JIS K5400)に準じ、剥離の程度に
よって下記の基準に従い評価した。 5:Xカット部の剥離無し 4:Xカット部の1割未満が剥離 3:Xカット部の1割以上、3割未満が剥離 2:Xカット部の3割以上、5割未満が剥離 1:Xカット部の5割以上、10割未満が剥離 0:Xカット部の10割が剥離
【0061】(4)耐クラック性 ゲルボフレックステスターを用い、サンプルを23℃で
50回の繰り返し屈曲を行い、JIS K7126 B
法に準じて、酸素透過度測定装置(Mocon社製;O
X−TRAN100)で酸素透過度を測定し、耐クラッ
ク性を評価した。酸素透過度の測定条件は、温度23
℃、湿度90%RHで行った。
【0062】実施例1 水70重量部:エタノール30重量部の混合溶液に、ポ
リビニルアルコール(日本合成化学工業製、ゴーセノー
ルNL−05)を濃度が5%となるように溶解させ、ポ
リビニルアルコールの5%溶液を得た。該ポリビニルア
ルコール溶液100重量部にテトラエトキシシラン26
重量部と酢酸1.2重量部を加え、室温下6時間攪拌
し、均一な塗工液を調整した。なお、本塗工液中のポリ
ビニルアルコール/テトラエトキシシランの重量部比
は、100/520であった。得られた塗工液を、厚み
20μmの窒素中コロナ放電処理した二軸延伸ポリプロ
ピレンフイルムの処理面に乾燥後のコーティング薄膜厚
みが1.0μmになるようにベーカー式アプリケーター
にて塗布し、135℃で2分間、熱風乾燥し、本発明の
ガスバリア性フイルムを得た。得られたフイルムの透明
性、ガスバリア性能としての酸素透過係数、そしてコー
ティング薄膜の接着性を測定評価し、表1にその結果を
示した。なお、二軸延伸ポリプロピレンフイルムの基材
単独での酸素透過度は、1800(ml/m2・day・atm)
(90%RH)である。
【0063】実施例2 ポリビニルアルコールの5%溶液100重量部にテトラ
エトキシシラン22重量部と酢酸1.2重量部を加えた
こと以外は、実施例1と同様にして塗工液を調整した。
なお、本塗工液中のポリビニルアルコール/テトラエト
キシシランの重量部比は、100/440であった。実
施例1と同様にして本発明のガスバリア性フイルムを得
た。得られたフイルムの物性を表1に示した。
【0064】実施例3 ポリビニルアルコールの5%溶液100重量部にテトラ
エトキシシラン20重量部と酢酸1.2重量部を加えた
こと以外は、実施例1と同様にして塗工液を調整した。
なお、本塗工液中のポリビニルアルコール/テトラエト
キシシランの重量部比は、100/400であった。実
施例1と同様にして本発明のガスバリア性フイルムを得
た。得られたフイルムの物性を表1に示した。
【0065】実施例4 ポリビニルアルコールの5%溶液100重量部にテトラ
エトキシシラン17.4重量部と酢酸1.2重量部を加
えたこと以外は、実施例1と同様にして塗工液を調整し
た。なお、本塗工液中のポリビニルアルコール/テトラ
エトキシシランの重量部比は、100/350であっ
た。実施例1と同様にして本発明のガスバリア性フイル
ムを得た。得られたフイルムの物性を表1に示した。
【0066】実施例5 ポリビニルアルコールの5%溶液100重量部にテトラ
エトキシシラン15重量部と酢酸1.2重量部を加えた
こと以外は、実施例1と同様にして塗工液を調整した。
なお、本塗工液中のポリビニルアルコール/テトラエト
キシシランの重量部比は、100/300であった。実
施例1と同様にして本発明のガスバリア性フイルムを得
た。得られたフイルムの物性を表1に示した。
【0067】実施例6 実施例5と同様にして塗工液を得、該塗工液の乾燥後の
コーティング薄膜厚みが3.0μmになるようにベーカ
ー式アプリケーターにて塗布し、135℃で2分間、熱
風乾燥したこと以外は、実施例5と同様にして本発明の
ガスバリア性フイルムを得た。得られたフイルムの物性
を表1に示した。
【0068】実施例7 水70重量部:エタノール30重量部の混合溶液に、ポ
リビニルアルコール(日本合成化学工業製、ゴーセノー
ルNL−05)を濃度5%となるように溶解させ、ポリ
ビニルアルコールの5%溶液を得た。ヘクトライト(コ
ープケミカル製、ルーセンタイトSWN)を水に1.3
%となるように溶解させ、ヘクトライトの1.3%水溶
液を得た。該ポリビニルアルコールの5%溶液100重
量部に該ヘクトライトの1.3%水溶液66.5重量部
とエタノール33.5重量部とテトラエトキシシラン1
3重量部を混合し、該混合液に酢酸2.4重量部を加
え、室温下6時間攪拌し、均一な塗工液を調整した。な
お、本塗工液中のポリビニルアルコール/テトラエトキ
シシランの重量部比は、100/520であった。得ら
れた塗工液を、実施例1と同様にして本発明のガスバリ
ア性フイルムを得た。得られたフイルムの物性を表1に
示した。
【0069】実施例8 塗工液の乾燥条件を120℃で2分間とした以外は実施
例1と同様にして本発明のガスバリア性フイルムを得
た。得られたフイルムの物性を表1に示した。
【0070】実施例9 実施例1で得られた塗工液を、厚み12μmの二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフイルムのコロナ放電処理
面に乾燥後のコーティング薄膜厚みが1.0μmになる
ようにベーカー式アプリケーターにて塗布し、135℃
で2分間、熱風乾燥し、本発明のガスバリア性フイルム
を得た。得られたフイルムの物性を表1に示した。な
お、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムの基
材単独での酸素透過度は、90(ml/m2・day・atm)(9
0%RH)である。
【0071】実施例10 実施例1で得られた本発明のガスバリア性フイルムの塗
工面に、ドライラミネート用接着剤(東洋モートン社
製、TM329/CAT−8B 100重量部/100
重量部を、酢酸エチル溶剤にて、不揮発分が10%とな
るよう調整)をバーコーターにより乾燥重量が2g/m
2となるようにコートし、90℃で2分間乾燥させた
後、該ドライラミネート用接着剤面に、40μmの無延
伸ポリエチレンフイルムをドライラミネートし、無延伸
ポリエチレンフイルムを積層したフイルムを得た。得ら
れたフイルムのフイルム物性を表1に示した。なお、無
延伸ポリエチレンフイルム単独での酸素透過度は、32
00(ml/m2・day・atm)(90%RH)である。
【0072】実施例11 を水70重量部、エタノール30重量部の混合溶液に、
ポリビニルアルコール(日本合成化学工業製、ゴーセノ
ールNL−05)を濃度5%となるように溶解させ、ポ
リビニルアルコールの5%溶液を得た。該ポリビニルア
ルコール溶液100重量部にテトラエトキシシラン26
重量部と2N−塩酸1.0重量部を加え、室温下1時間
攪拌し、均一な塗工液を調整した他は、実施例1と同様
にしてフイルムを得た。得られたフイルムのコーティン
グ薄膜層は黄色に着色していた。得られたフイルムの物
性を表1に示した。
【0073】比較例1 ポリビニルアルコールの5%溶液100重量部にテトラ
エトキシシラン33重量部と酢酸1.2重量部を加えた
こと以外は、実施例1と同様にして塗工液を調整した。
なお、本塗工液中のポリビニルアルコール/テトラエト
キシシランの重量部比は、100/660であった。実
施例1と同様にしてフイルムを得た。コーティング薄膜
層にはクラックが発生し、脆く割れ易かった。フイルム
の物性を表1に示した。
【0074】比較例2 ポリビニルアルコールの5%溶液100重量部にテトラ
エトキシシラン13重量部と酢酸1.2重量部を加えた
こと以外は、実施例1と同様にして塗工液を調整した。
なお、本塗工液中のポリビニルアルコール/テトラエト
キシシランの重量部比は、100/260であった。実
施例1と同様にしてフイルムを得た。得られたフイルム
の物性を表1に示した。
【0075】比較例3 比較例2と同様にして塗工液を得、該塗工液の乾燥後の
コーティング薄膜厚みが4.0μmになるようにベーカ
ー式アプリケーターにて塗布し、135℃で2分間、熱
風乾燥したこと以外は、比較例2と同様にしてフイルム
を得た。得られたフイルムの物性を表1に示した。
【0076】比較例4 ポリビニルアルコール(日本合成化学工業製、ゴーセノ
ールNL−05)を水70重量部、エタノール30重量
部の混合溶液に5%となるように溶解させ、ポリビニル
アルコールの5%溶液を得た。該ポリビニルアルコール
溶液100重量部にシリカゾル20%分散溶液(日産化
学製、スノーテックス20)38重量部を加え、室温下
攪拌し、均一な塗工液を調整した他は、実施例1と同様
にしてフイルムを得た。得られたフイルムのコーティン
グ薄膜層は白色不透明であった。得られたフイルムの物
性を表1に示した。
【0077】
【表1】
【0078】
【発明の効果】本発明のガスバリア性フイルムは、熱可
塑性樹脂フィルムと、特定の高分子ガスバリア層との積
層フイルムにおいて、該高分子ガスバリア層の温度23
℃、湿度90%RH下で測定した酸素透過係数を200
以下とすることにより、高湿度下でも優れたガスバリア
性を有するガスバリア性フイルムとすることができる。
したがって、本発明のガスバリア性フイルムは、幅広い
水分活性の食品包装用フイルムとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AH06B AK01A AK01B AK07 AK21B AK52B AK69B AL05B AL06B BA02 BA15 EH462 EJ862 GB15 GB23 JB16A JD01 JD01B JD03 JD03B JK06 JK14 JN01 YY00B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂フィルムと、下記(1)〜
    (3)のいずれか1種からなる高分子ガスバリア層との
    積層フイルムにおいて、該高分子ガスバリア層の温度2
    3℃、湿度90%RH下で測定した酸素透過係数(μm・m
    l/m2・day・atm)が200以下であることを特徴とする
    ガスバリア性フイルム。 (1)ポリビニルアルコール系樹脂とケイ素アルコキシ
    ドの部分加水分解重縮合物との混合物 (2)ポリビニルアルコール系樹脂と該部分加水分解重
    縮合物との反応生成物 (3)ポリビニルアルコール系樹脂、該部分加水分解重
    縮合物および該反応生成物との混合物
  2. 【請求項2】ポリビニルアルコール系樹脂、ケイ素アル
    コキシド、低級アルコール、水、酸よりなり、かつポリ
    ビニルアルコール系樹脂/ケイ素アルコキシドの重量部
    比が100/300〜100/600である塗工液を、
    熱可塑性樹脂フイルムの少なくとも片面上に塗工し、乾
    燥することにより高分子ガスバリア層を形成する請求項
    1記載のガスバリア性フイルムの製造方法。
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