JP2003163259A - 内部電極を有するセラミック部品の製造方法および内部電極を有するセラミック部品 - Google Patents
内部電極を有するセラミック部品の製造方法および内部電極を有するセラミック部品Info
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Abstract
部品を効率よく得ることができる技術を提供すること。 【解決手段】 セラミック粉末を加圧成形することによ
り第1のセラミック粉末層41を形成し、該第1のセラ
ミック粉末層41の表面に、第1の電極層42を設け、
更に該第1の電極片層42上に、セラミック粉末を加圧
成形する際の加圧方向に沿って縮退可能であるよう構成
された導通部材23を、その一端側が第1の電極層42
と接触した状態となるよう立設して、且つ、セラミック
粉末を加圧成形することにより、、導通部材23が埋没
する厚さの第2のセラミック粉末層44を形成する。こ
れらの工程にて得た第2のセラミック粉末層44の表面
に、導通部材23の他端側と接触した状態となるよう、
第2の電極層45を設け、加圧成形することにより、第
2の電極層の上に第3のセラミック粉末層46を形成す
る。しかる後、上記積層体を焼成する。
Description
法を用いた、内部電極を有するセラミック部品の製造方
法、および同方法によって得られた内部電極を有するセ
ラミック部品に関するものである。
料は金属材料に比して、薬品やガスに侵食されにくく、
極めて耐食性に優れている。こうした理由から、過酷な
条件下で使用される装置の部品は、セラミック材料から
構成されることが多い。
プレイやプラズマディスプレイをはじめとするフラット
パネルディスプレイの製造装置、更には化学薬品処理装
置などは、過度の腐食環境下にて各種材料(以下、被処
理物と言う)に処理を施すのに用いられる。それゆえ、
こうした装置には、セラミック材料から構成された部品
が数多く使用されている。特に、腐食環境下にて被処理
物を加熱する際には、セラミック製の版状体に電極を埋
設してなるセラミックヒータなどが使用されている。
耐食性だけでなく熱伝導性にも優れた窒化アルミニウム
製のものが主流となっている。特に半導体製造装置にお
いては、窒化アルミニウムの焼結体中に電極を埋設して
得たヒータ、静電チャック、更にはサセプタ(プラズマ
発生用の電極を内蔵したセラミック部品)が、好んで使
用されるようになってきている。
品を製造するにあたっては、この内部電極となる金属薄
板をセラミック粉末(原料粉末)中に埋設しておき、そ
れを一体焼成する方法(ホットプレス法)を用いるのが
最も効率がよい。ちなみに、次のような製造方法も知ら
れている。すなわち、まずは、窒化アルミニウム製のグ
リーンシートに金属ペーストを塗布(スクリーン印刷)
し、最終的に電極となる層を形成する。次に、このグリ
ーンシートを所定枚数積層させ、更に加圧して互いに圧
着させた後、このグリーンシート積層成形体を所定温度
で焼成する。こうした手法によっても、上述した内部電
極を有するセラミック部品を得ることができる。
する方法には、歩留りが低いという欠点がある。これ
は、焼成処理の際、グリーシート積層成形体はかなり収
縮するが、この収縮の仕方が一様ではなく、電極に歪み
が生じることが多いためである。加えて、電極の厚さが
不均一となりやすく、設計どおりの電気的特性を得るの
が難しいという問題点もある。こうしたことから、グリ
ーンシート積層成形体を焼成して得たセラミック部品よ
りも、上記ホットプレス法を用いて得たものの方が概し
て高品質である、と言える。
ータなどのセラミック部品は、当然のことながら、一端
側が外部に突出し、かつ、他端側が上記内部電極に接続
された端子(以下、電極取出し端子と言う)を具備して
いる。この電極取出し端子は、セラミック部品(正確に
はセラミックからなる版状の本体部)の所定位置、たと
えば周縁部に穴開け加工を施し、内部電極を露出させる
工程を経て、この内部電極に接続されることになる。
いて構成される半導体製造装置などの各種装置は、ます
ます多様化する傾向にある。そして、これに伴って、そ
の構成要素であるセラミック部品の様態も次第に複雑化
してきている。具体的には、たとえば図9(一部を断面
にて示すセラミック部品の側面図)に示すようなセラミ
ック部品が求められている。ここで、同図に示すセラミ
ック部品は、その取り付け部位側の制約で、内部電極
(主電極片)51の領域外に、別の内部電極(補助電極
片)52を用いて、電極取出し端子53を配置したもの
である。
セラミック部品を得ようとした場合、その製造手順は次
のようなものとなる。すなわち、まずはホットプレス法
を用いて、内部電極51,52を備えたセラミック製の
版状体を得る。次に、この版状体に穴開け加工を施し
て、凹部54を形成する。そして最後に、金属ピンなど
の導通部材55を内部電極51および内部電極52に接
続(はんだ付け、あるいはろう付けなど)することで、
図9のセラミック部品は完成となる。
セラミック部品は、内部電極51と内部電極52とを接
続している部分が露出した状態となる。そして、この状
態で各種処理に供すると、露出部分において放電や腐食
などの好ましくない現象が生じるため、図9のセラミッ
ク部品はそのまま使用することはできない。すなわち、
凹部54の開口は完全に閉塞しておく必要がある。
絶縁物、殊に基材(本体部)と同じ材料(たとえば窒化
アルミニウム)からなる絶縁物を詰め込み、それを本体
部と一体化させることによりなされていた。しかしなが
ら、これには、熱処理温度が1500℃以上にもなる固
相拡散接合法を使用しなければならず、この際の熱ひず
みで、本体部に反りなどの不具合が発生することがあっ
た。また、言うまでもなく、この固相拡散接合法を用い
ての絶縁物接合作業は、処理工程が著しく複雑であり、
製造コストの大幅な上昇が避けられない。こうした理由
から、これまで図9に示すようなセラミック部品を製造
するのは、極めて困難であった。
ック部品の側面図)に示すようなセラミック部品、すな
わち複数の内部電極(共に主電極片)61a,61bを
互いに離間させた状態で上下に配置し、導通部材62で
両者を接続してなるセラミック部品を得ようとした場合
にも、やはり上記のような点が問題となってくる。
題は、立体構造の内部電極を有するセラミック部品を効
率よく得ることができる技術を提供することである。更
に詳しくは、セラミック製の本体部内に、この本体部の
厚さ方向に沿って互いに離間した第1の電極片および第
2の電極片を導通部材によって接続して形成された電極
を配設してなる、内部電極を有するセラミック部品を効
率よく得ることができる技術を提供することである。ま
た、生産性に優れた、上記構造の内部電極を有するセラ
ミック部品を提供することである。
く、鋭意研究を推し進める過程で、本発明者は、あらか
じめ導通部材を埋め込んでおくことを考えた。すなわ
ち、ホットプレス法を用いた場合、上述したような立体
構造の内部電極を有するセラミック部品は、概して、 セラミック粉末を加圧成形することにより第1のセラ
ミック粉末層を形成する工程、 第1のセラミック粉末層の表面に、立体構造の内部電
極の一部である電極片、すなわち第1の電極片となる層
を設ける工程、 セラミック粉末を加圧成形することにより、第1の電
極片となる層の上に、第2のセラミック粉末層を形成す
る工程、 第2のセラミック粉末層の表面に、立体構造の内部電
極の一部である電極片、すなわち第2の電極片となる層
を設ける工程、 セラミック粉末を加圧成形することにより、第2の電
極片となる層の上に、第3のセラミック粉末層を形成す
る工程、 このようにして得た積層体を焼成する工程を経て製造
される。
との間に、更に、第1の電極片となる層の上に、たとえ
ば金属ピンのような導通部材を、その一端側が第1の電
極片となる層と接触した状態となるよう立設する工程を
追加すれば、上記課題を解決できるのではないかと考え
た。なお、この場合、言うまでもなく上記の工程で
は、第2の電極片となる層は、上記導通部材の他端側と
接触した状態となるよう設けられる。
工を施して導通部材を設ける場合よりも、確かに理論上
は生産効率が向上するのであるが、実際には、高品質な
セラミック部品を製造できないことが判明した。すなわ
ち、ホットプレス法によってセラミック部品を製造する
場合、上述したように、セラミック粉末を加圧成形する
処理が行われるが、金属ピンのような導通部材がセラミ
ック粉末中に存在していると、それが障害物となって、
十分にセラミック粉末を加圧することができない。こう
した不具合を回避するため短めの導通部材を用いると、
その先端が、押し固められたセラミック粉末層の表面に
現れず、後の工程が実施不可能となってしまう。
れば、導通部材をあらかじめセラミック粉末層中に配置
する工程を付加する方法では、立体構造の内部電極を有
するセラミック部品を効率よく得るどころか、セラミッ
ク部品自体を得ることができない。つまり、同方法で
は、少なくとも高品質なセラミック部品を製造すること
は、実質上、不可能である。
究を推し進めた結果、導通部材として、金属ピンのよう
な剛体ではなく、加えられた力によって容易に変形する
ような特性(正確には、セラミック粉末を加圧成形する
際の加圧方向に沿って縮退可能であるような特性)を有
するものを用いれば、上述したような不具合を解消でき
ることを突き止めた。
の工程との間に、更に、第1の電極片となる層の上
に、セラミック粉末を加圧成形する際の加圧方向に沿っ
て縮退可能であるよう構成された導通部材を、その一端
側が第1の電極片となる層と接触した状態となるよう立
設する工程を追加することで、上記課題が解決できるこ
とを見出した。なお、この場合、言うまでもなく、上記
の工程にて形成される第2のセラミック粉末層の厚さ
は、導通部材が埋没するようなものとなる。また、上記
の工程では、第2の電極片となる層は、導通部材の他
端側と接触した状態となるよう設けられる。
る製造方法を用いた場合には、セラミック粉末を加圧成
形する処理を行う際、導通部材がプレス機の進行を阻む
障害物となることはなく、この導通部材は、押し固めら
れるセラミック粉末層の厚さが減少するのに自在に追従
して、その高さが小さくなっていく。つまり、導通部材
は縮退していく。よって、セラミック粉末中に導通部材
をあらかじめ存在させておいても、セラミック粉末を十
分に加圧して確実に成形することができるようになる。
しかも、導通部材として十分な長さのものを用いること
ができるから、その先端が、押し固められたセラミック
粉末層の表面に現れず、後の工程が実施不可能となって
しまうといった問題も起きない。
ラミック部品を効率よく得ることができるようになる。
更に詳しくは、セラミック製の本体部内に、この本体部
の厚さ方向に沿って互いに離間した第1の電極片および
第2の電極片を導通部材によって接続して形成された電
極を配設してなる、内部電極を有するセラミック部品を
効率よく得ることができるようになる。言いかえれば、
生産性に優れた、上記構造の内部電極を有するセラミッ
ク部品を提供できるようになる。
いてなされたものであり、上記の課題は、セラミック製
の本体部内に、この本体部の厚さ方向に沿って互いに離
間した第1の電極片および第2の電極片を導通部材によ
って接続して形成された電極を配設してなる、内部電極
を有するセラミック部品の製造方法であって、セラミッ
ク粉末を加圧成形することにより第1のセラミック粉末
層を形成するA工程と、このA工程にて得た前記第1の
セラミック粉末層の表面に、前記第1の電極片となる層
を設けるB工程と、前記第1の電極片となる層の上に、
セラミック粉末を加圧成形する際の加圧方向に沿って縮
退可能であるよう構成された前記導通部材を、その一端
側が前記第1の電極片となる層と接触した状態となるよ
う立設するC工程と、セラミック粉末を加圧成形するこ
とにより、前記第1の電極片となる層の上に、前記導通
部材が埋没する厚さの第2のセラミック粉末層を形成す
るD工程と、このD工程にて得た前記第2のセラミック
粉末層の表面に、前記導通部材の他端側と接触した状態
となるよう、前記第2の電極片となる層を設けるE工程
と、セラミック粉末を加圧成形することにより、前記第
2の電極片となる層の上に、第3のセラミック粉末層を
形成するF工程と、このF工程を経て得た積層体を焼成
するG工程とを具備することを特徴とする内部電極を有
するセラミック部品の製造方法によって解決される。
るセラミック部品の製造方法を用いて得られた内部電極
を有するセラミック部品であって、導通部材はコイル状
のものであることを特徴とする内部電極を有するセラミ
ック部品によって解決される。
極を有するセラミック部品の製造方法を用いて得られた
内部電極を有するセラミック部品であって、導通部材
は、鋸歯状あるいは羊腸状の金属線であることを特徴と
する内部電極を有するセラミック部品によって解決され
る。
電極を有するセラミック部品の製造方法を用いて得られ
た内部電極を有するセラミック部品であって、導通部材
は、鋸歯状あるいは羊腸状の金属板であることを特徴と
する内部電極を有するセラミック部品によって解決され
る。
は、上記第1の電極片、第2の電極片および導通部材を
具備してなる内部電極は、タングステンあるいはモリブ
デンから構成されたものであることが好ましい。すなわ
ち内部電極は、融点が2000℃を上回る高融点金属か
ら形成されているのが望ましいが、更に、その熱膨張係
数が、セラミック製の本体部のそれと近似しているのが
理想である。こうした特性を備えた金属材料として挙げ
られるのが、上述したタングステンあるいはモリブデン
である。
は、上記本体部を構成するセラミック材料として、窒化
アルミニウムあるいは窒化ケイ素が挙げられる。
静電チャック、ヒータ、サセプタのいずれか一つとして
用いられるのが望ましい。
部材とは、線材を加工して得たものだけでなく、長尺な
板材を加工して得たものをも含む。また、その外径はむ
ろん均一であっても、不均一であってもよい。したがっ
て、たとえば「竹の子バネ」と呼ばれているような円錐
台状の様態のものも、本明細書で言うコイル状の導通部
材に含まれる。
(導通部材)とは、屈曲部に角が形成されるよう折り曲
げられた金属製の線材を意味する。一方、羊腸状の金属
線(導通部材)とは、屈曲部に角ができないよう折り曲
げられた、言いかえれば屈曲部が円弧状となるよう湾曲
させた金属製の線材を意味する。
板(導通部材)とは、屈曲部に角が形成されるよう折り
曲げられた金属製の板材(薄板)を意味する。一方、羊
腸状の金属板(導通部材)とは、屈曲部に角ができない
よう折り曲げられた、言いかえれば屈曲部が円弧状とな
るよう湾曲させた金属製の板材(薄板)を意味する。
板材(すなわち孔や凹凸が存在しない板材)だけを意味
するわけではない。たとえば、孔が所定の間隔で多数形
成されてなるパンチングメタルや、金属製の網材(網目
サイズは問わない)なども、本明細書で言う金属板の概
念に含まれる。つまり本明細書においては、幅寸法に比
して厚さが著しく小さな金属製部材を金属板と総称して
いる。なお、こうした条件を満足しない金属製部材につ
いては、上記金属線の範ちゅうに帰属することになる。
ものを用いる場合、その線径(線材の直径)は0.02
mm以上であることが好ましい。これは、もしも線径が
0.02mm未満であると、熱サイクルと呼ばれる加熱
・冷却を何度も繰り返し実施する処理を行った際、稀に
断線を生じることがあるからである。その一方で、コイ
ル状導通部材の線径は、1.0mm以下であることが好
ましい。これは、線径が1.0mmを超えると、コイル
のピッチを調整するのが急に困難になるからである。更
に言えば、コイルの巻数(N)は、次の式(1)を満た
すような自然数であることが好ましい。
埋設された焼結体層部分の厚さ(単位はmm)、Dはコ
イルの線径(単位はmm)である。
場合(金属板がパンチングメタルや金属製の網材である
場合にも当てはまる)、その厚さ、すなわち板厚は0.
02mm以上であることが好ましい。これは、もしも板
厚が0.02mm未満であると、焼成条件によっては、
導通部材が割れることがあるためである。その一方で、
金属板の厚さは、1.0mm以下であることが好まし
い。これは、板厚が1.0mmを超えると、コイルの場
合と同様、屈曲部のピッチを調整するのが急に困難にな
るからである。更に言えば、屈曲部の総数(M)は、次
の式(2)を満たすような自然数であることが好まし
い。
埋設された焼結体層部分の厚さ(単位はmm)、Kは金
属板の厚さ(単位はmm)である。
ある場合にも当てはまる。すなわち、導通部材を金属製
の網材から構成する場合、それを形成する素線(金属細
線)の直径は0.02mm以上であることが好ましい。
これは、もしも素線の直径が0.02mm未満である
と、熱サイクルと呼ばれる加熱・冷却を何度も繰り返し
実施する処理を行った際、ごく稀に断線を生じることが
あるからである。その一方で、素線の直径は1.0mm
以下であることが好ましい。これも先と同じ理由によ
る。
土類元素の酸化物などの焼結助剤を添加してもよい。あ
るいは、電気的特性、機械的特性、色調などを変化させ
るために、その他の添加物を加えてもよい。但し、その
添加量は、焼結体の熱膨張率が問題となるほど大きく変
化しない程度のものであることが望ましい。
明の第1実施形態(以下、本実施形態と言う)を具体的
に説明する。ここで、図1は本実施形態に係る内部電極
を有するセラミック部品の断面図、図2は同セラミック
部品を構成する導通部材の自然状態での斜視図、図3
(a)〜(f)は本実施形態に係る内部電極を有するセ
ラミック部品の製造方法の各作業工程を示す概略図であ
る。
るセラミック部品(以下、本セラミック部品と言う)に
ついて説明する。本セラミック部品は、たとえば静電チ
ャックとして用いられるものである。すなわち、減圧雰
囲気下(減圧された製造装置の内部)において、半導体
ウェハやフラットディスプレイパネル、あるいはフレキ
シブル基板などの物品(被吸着物)に所定の加工を施す
際、同物品を一時的に吸着保持するのに使用される。
限定されるものではなく、静電チャック以外にも、たと
えばヒータやサセプタなどとして利用される。ここで念
のために言うと、静電チャックはヒータ機能あるいはサ
セプタ機能を具備することもある。だが、こうした二つ
以上の機能を有するものについても、当然のことながら
本発明が対象とするセラミック部品に含まれる。
係る内部電極を有するセラミック部品の製造方法(後に
詳述)を用いて得られた円盤状のものである。図1から
わかるように、本セラミック部品は、概してセラミック
製の本体部1と、その内部に埋め込まれた立体構造を有
する電極すなわち内部電極2と、そして更に、この内部
電極2に接続された電極取出し端子3とからなる。
向に沿って互いに離間した第1の電極片21および第2
の電極片22と、導通部材23とからできている。言い
かえれば本実施形態では、第1の電極片21と第2の電
極片22とを、この両者と直交する導通部材23によっ
て電気的に接続することで、これらの部材を構成要素と
する内部電極2を立体構造としている。総じて言うと、
本セラミック部品は、セラミック製の本体部1内に、こ
のようにして形成された内部電極2を配設してなるもの
である。なお、ここでは、第1の電極片21として円板
状のものを、一方、第2の電極片22としてリング状
(円弧状)のものを用いたが、むろんそれらの様態はい
かなるものであってもよい。
体であり、言うまでもなく互いに分離させることはでき
ないが、便宜的に三つの層、すなわち最も上方に位置
する誘電層11、上記第1の電極片21および第2の
電極片22に挟まれた中間層12、そして最も下方に
位置し、電極取出し端子3を保持する基層13に区分け
できる。被吸着物は、誘電層11の表面に保持され、一
方、基層13側が、静電チャックとして機能する本セラ
ミック部品を支持する装置に取り付けられる。
成する導通部材23として、図2に示すごとく、コイル
状のものを用いている。但し、図2では導通部材23を
自然状態にて示しており、したがって図1の様態では、
このコイル状の導通部材23は、たとえば自然長Lの1
/10〜1/4程度の長さに押し潰された状態(縮退状
態)となっている。すなわち導通部材23は、後に詳述
するごとく、セラミック粉末を加圧成形する際の加圧方
向(セラミック製本体部1の厚さ方向)に沿って縮退可
能であれば、あるいは縮退可能であるよう構成されてい
れば、いかなるものであってもよい。
が本体部1を構成するセラミック材料(窒化アルミニウ
ム)のそれと、ほぼ等しい高融点金属であるタングステ
ンから構成した。正確には、この内部電極2を構成する
部材のうち、第1の電極片21および第2の電極片22
は、タングステンを主成分とする金属ペーストが硬化し
たものからできており、一方、導通部材23は、タング
ステンを原材料とするコイル材である。但し、タングス
テンに替えてモリブデンを用いてもよく、あるいは(こ
の二つの元素が特に好ましいわけであるが)、それ以外
の金属材料を用いてもよい。また、言うまでもなく、第
1の電極片21や第2の電極片22を、金属板(パンチ
ングメタルや網材を含む)から構成してもよい。
セラミック材料として、耐食性および熱伝導性に優れた
窒化アルミニウムを用いた。だが、これ以外にも、たと
えば窒化アルミニウムと同等の特性を備えた窒化ケイ素
などを採用してもよい。更に言えば、上述した窒化アル
ミニウムや窒化ケイ素などが特に好ましいわけである
が、それ以外の材料、たとえば酸化アルミニウムや窒化
ホウ素などを用いて、本体部1を構成してもよい。
印加するのに用いられる給電用のものである。その一端
側は、本体部1、特に基層13に対して後加工(穴あけ
加工)を施して得た凹部内に挿入され、はんだ付けある
いはろう付けにより、内部電極2、特に第2の電極片2
2に接続されている。この電極取出し端子3を用いて、
内部電極2に所定の電圧を印加することで、本セラミッ
ク部品は静電チャックとして機能し、誘電層11の表面
に、被吸着物である半導体ウェハなどを吸着する。すな
わち、被吸着物を本セラミック部品によって保持・固定
した状態が得られる。なお、中間層12あるいは基層1
3の内部には、通電によって発熱する特性を備えた部材
(電熱線など)が埋設されることもある。
造されるかについて、すなわち本実施形態に係る、内部
電極を有するセラミック部品の製造方法(以下、本製造
方法と言う)について、図3を用いて詳しく説明する。
ク製の本体部内に、その厚さ方向に沿って互いに離間し
た第1の電極片および第2の電極片を導通部材によって
接続して形成された内部電極を埋設してなるセラミック
部品を対象とする。
1内にセラミック粉末(窒化アルミニウムを主成分とす
る原料粉末)を充填し、それをプレス機(図示せず)を
用いて加圧成形することにより、第1のセラミック粉末
層41を形成する〔A工程:図3(a)参照〕。
ク粉末層41の表面に、タングステンを主成分とするペ
ーストを塗布(印刷)することにより、最終的に第1の
電極片となる層42を設ける〔B工程:図3(b)参
照〕。
ならば、続いて、この第1の電極片となる層42の上
に、導通部材43を立設する〔C工程:図3(c)参
照〕。なお、この導通部材43は、上述したように、セ
ラミック粉末を加圧成形する際の加圧方向(鉛直下向
き)に沿って縮退可能であるよう構成されたコイル状の
ものであって、タングステンからできている。そして導
通部材43を立設する際には、言うまでもなく、この導
通部材43の一端側(下端側)は、第1の電極片となる
層42と接触した状態(電気的に接続された状態)とな
るよう固定される。ここでは、この導通部材43の固定
に、タングステンペーストを用いている。
2として金属薄板を用いる場合、このC工程と先のB工
程とが逆になることもある。すなわち、まず金属薄板の
表面に導通部材を固定し、それから第1のセラミック粉
末層41の上に、この導通部材が固定された金属薄板を
載置することで、上記の第1の電極片となる層42を形
成してもよい。更に言えば、第1の電極片および第2の
電極片という区分は便宜的なものである。ここでは、円
板状の電極片を先にセラミック粉末層内に配置したの
で、これを第1の電極片と呼び、この円板状の電極片を
配した後にリング状(円弧状)の電極片を配置するよう
にしたので、これを第2の電極片と呼んでいる。
片を先に配置し、円板状の電極片を後から配するような
手順を採用した場合、前者が第1の電極片に、後者が第
2の電極片と見なされる。更に言えば、第1の電極片お
よび第2の電極片ともに、その大きさや形状は、本実施
形態のそれに限定されるものではなく、当然のことなが
ら全く任意である。したがって、両者が同じ大きさ・形
状となることもある。
したならば、続いて、再び型31内にセラミック粉末
(窒化アルミニウムを主成分とする原料粉末)を充填
し、それを先と同様にして加圧成形することにより、第
1の電極片となる層42の上に、第2のセラミック粉末
層44を形成する〔D工程:図3(d)参照〕。ここ
で、第2のセラミック粉末層44の厚さは、導通部材4
3が完全に埋没し、かつ、その上端が表面に現れる程度
のものとなることが必須である。
では、導通部材として加圧方向に沿って縮退可能なコイ
ル状のものを用いたので、セラミック粉末の量の多寡と
は、ほとんど無関係に、こうした様態が実現される。な
お、このD工程にて型31内に盛られるセラミック粉末
の量は、上記中間層の厚さをどの程度に設定するかによ
って増減されるが、ここでは、自然長の導通部材43の
上端がやや隠れる程度の量とした。周知のとおり、型3
1内に充填つまり盛られたセラミック粉末は、加圧によ
って、1/5〜1/2程度に圧潰されるので、その充填
量をこの程度に設定することで、図示するような状態が
得られる。そして当然のことながら、同状態では、導通
部材43も、その自然長の1/5〜1/2程度の長さに
まで押し潰されている。
ミック粉末層44の表面に、先と同様、タングステンを
主成分とするペーストをリング状(円弧状)に塗布つま
り印刷することにより、最終的に第2の電極片となる層
45を設ける〔E工程:図3(e)参照〕。但し、この
第2の電極片となる層45は、第2のセラミック粉末層
44の表面に現れた導通部材43の他端側(上端側)と
接触した状態となるよう、第2のセラミック粉末層44
の上に形成されることになる。
(窒化アルミニウムを主成分とする原料粉末)を充填
し、それを加圧成形することにより、第2の電極片とな
る層45の上に、第3のセラミック粉末層46を形成す
る〔F工程:図3(f)参照〕。
成(ホットプレス焼成)することで(G工程)、上述し
た本セラミック部品の原体ができあがる。そして、この
本セラミック部品の原体に所定の後加工(切削加工や穴
あけ加工)を施し、更に電極取出し端子3を取り付ける
ことで、図1に示すごとく断面凸状の本セラミック部品
(静電チャック)が得られる。なお、焼成処理によって
厚さは変化しているものの、ここでは、第1のセラミッ
ク粉末層41が誘電層11に、第2のセラミック粉末層
44が中間層12に、そして第3のセラミック粉末層4
6が基層13になっている。だが、言うまでもなく、第
1のセラミック粉末層41が基層に、第3のセラミック
粉末層46が誘電層(表層と呼ばれることもある)にな
ることもある。
つの電極片同士をつなぐ導通部材として、金属ピンのよ
うな剛体ではなく、加えられた力によって容易に変形す
るような特性を有するものを用いた。更に詳しくは、こ
の導通部材として、セラミック粉末を加圧成形する際の
加圧方向に沿って縮退可能であるようなコイル状のもの
を採用した。そして、本セラミック部品の製造に当たっ
ては、そのプロセス中に、更に上記C工程を付加し、こ
れによって第1の電極片となる層の上に、縮退可能な導
通部材を、その一端側が第1の電極片となる層と接触し
た状態となるよう立設するようにした。加えて、上記E
工程では、第2の電極片となる層を、この導通部材の他
端側と接触した状態となるよう設けるようにした。
造方法を用いた場合には、セラミック粉末を加圧成形す
る処理を行う際、導通部材がプレス機の進行を阻む障害
物となることはない。すなわち導通部材は、押し固めら
れるセラミック粉末層の厚さが減少するのに追従して縮
退し、その高さが小さくなっていく。よって、セラミッ
ク粉末中に導通部材をあらかじめ存在させておいても、
セラミック粉末を十分に加圧して確実に成形することが
できるようになる。しかも、導通部材として十分な長さ
のものを用いることが可能であるから、その先端が、押
し固められたセラミック粉末層の表面に現れず、後の工
程が実施不可能となってしまうといった問題も起きな
い。
ラミック部品を効率よく得ることができるようになる。
更に詳しくは、セラミック製の本体部内に、この本体部
の厚さ方向に沿って互いに離間した第1の電極片および
第2の電極片を導通部材によって接続して形成された電
極を配設してなる、内部電極を有するセラミック部品を
効率よく得ることが可能となる。言いかえれば、生産性
に優れた、立体構造の内部電極を有するセラミック部品
を提供することができる。
態について説明する。なお同図は、本実施形態に係る内
部電極を有するセラミック部品を構成する導通部材の自
然状態での斜視図である。ところで本実施形態に関して
も、その基本的な技術思想や基本構造、製造方法、更に
は作用・効果は、第1実施形態のそれとおおむね同じで
ある。よって以下では、第1実施形態との相違点を中心
に解説する(以下で言及する第3〜第6実施形態につい
ても同じ)。
導通部材として、コイル状ではあるが、第1実施形態で
説明した導通部材のように径(コイル径)が均一ではな
いものを用いたことを特徴とする。すなわち本実施形態
では、図4に示すような、一般に「竹の子バネ」と呼ば
れる形態の導通部材を、先のコイル径が等しい導通部材
に替えて採用した。但し、上述したように、図4に示す
のは自然状態での導通部材の外観であり、実際にセラミ
ック部品の本体部内に埋設配置された状態では、この導
通部材は押し潰され、自然長の数分の一程度の長さにな
っている。
の向きは任意である。すなわち径の大きい側の端部を第
1の電極片に接続しても、あるいは、径の小さい側の端
部を第1の電極片に接続してもよい。図4に示す様態の
導通部材を用いた場合、その巻数には、ほとんど関係な
く、縮退可能量を極めて大きなものとすることができ
る。
態について説明する。なお、同図(a)および(b)
は、本実施形態に係る内部電極を有するセラミック部品
を構成する各導通部材の自然状態での斜視図である。
導通部材として、鋸歯状の金属線(材質はたとえばタン
グステンあるいはモリブデン)を用いたことを特徴とす
る。すなわち本実施形態では、導通部材として、図5
(a)に示すごとく、屈曲部に角が形成されるよう幾重
にも折り曲げられた金属製の線材を採用した。だが、こ
の鋸歯状のものに替えて、羊腸状の金属線を用いてもよ
い。すなわち導通部材として、同図(b)に示すごと
く、屈曲部に角ができないよう幾重にも折り曲げられ
た、言いかえれば、屈曲部が円弧状となるよう湾曲させ
た金属製の線材を採用してもよい。
態について説明する。なお、同図(a)および(b)
は、本実施形態に係る内部電極を有するセラミック部品
を構成する各導通部材の自然状態での斜視図である。
導通部材として、鋸歯状の金属板(材質はたとえばタン
グステンあるいはモリブデン)を用いたことを特徴とす
る。すなわち本実施形態では、導通部材として、図6
(a)に示すごとく、屈曲部に角が形成されるよう幾重
にも折り曲げられた金属製の板材(薄板)を採用した。
だが、この鋸歯状のものに替えて、羊腸状の金属板を用
いてもよい。すなわち導通部材として、同図(b)に示
すごとく、屈曲部に角ができないよう幾重にも折り曲げ
られた、言いかえれば、屈曲部が円弧状となるよう湾曲
させた金属製の板材(薄板)を採用してもよい。
態について説明する。なお、同図(a)および(b)
は、本実施形態に係る内部電極を有するセラミック部品
を構成する各導通部材の自然状態での斜視図である。
る導通部材として、鋸歯状の金属板(材質はたとえばタ
ングステンあるいはモリブデン)を用いているが、この
金属板は、上記第4実施形態のように孔や凹凸が存在し
ない無損平滑板材ではなく、金属製の網材である。すな
わち本実施形態では、導通部材として、図7(a)に示
すごとく、屈曲部に角が形成されるよう幾重にも折り曲
げられた金属製の網材(金網)を採用している。
の金属板つまり羊腸状の金網を用いてもよい。すなわち
導通部材として、図7(b)に示すごとく、屈曲部に角
ができないよう幾重にも折り曲げられた、言いかえれば
屈曲部が円弧状となるよう湾曲させた金属製の網材を採
用してもよい。なお本明細書では、幅寸法に比して厚さ
が著しく小さな金属製部材を金属板と総称しており、し
たがって金属製の網材は金属板の一種と見なされる。
態について説明する。なお、同図(a)および(b)
は、本実施形態に係る内部電極を有するセラミック部品
を構成する各導通部材の自然状態での斜視図である。
る導通部材として、鋸歯状の金属板(材質はたとえばタ
ングステンあるいはモリブデン)を用いているが、この
金属板は、やはり無損平滑板材ではなく、孔が所定の間
隔で多数形成されてなるパンチングメタルである。すな
わち本実施形態では、導通部材として、図8(a)に示
すごとく、屈曲部に角が形成されるよう幾重にも折り曲
げられたパンチングメタルを採用している。
の金属板つまり羊腸状のパンチングメタルを用いてもよ
い。すなわち導通部材として、図8(b)に示すごと
く、屈曲部に角ができないよう幾重にも折り曲げられ
た、言いかえれば屈曲部が円弧状となるよう湾曲させた
パンチングメタルを採用してもよい。
ようにして製作した。まず、原料となる窒化アルミニウ
ムの粉末とイットリア(酸化イットリウム)の粉末を準
備した。そして、窒化アルミニウム粉末97質量%、イ
ットリア3質量%からなる混合粉末を生成し、更に、そ
れを型に充填して、所定の圧力で一軸加圧処理を施し
た。これによって、直径200mm、厚さ10mmの、
円盤状の成形体すなわち第1のセラミック粉末層を形成
した。
に、第1の電極片となる、厚さ0.05mmの層を設け
た。なお、この層は、最大径140mm、幅10mmの
渦巻状のものである。次に、第1の電極片となる層の上
に導通部材を立設し、更に、先と同様にして、厚さ20
mmの第2のセラミック粉末層を形成した。次いで、こ
の第2のセラミック粉末層の表面に、第2の電極片とな
る、縦30mm、横10mm、厚さ0.05mmの層を
設け、この層と導通部材とを接続した。そして、再び先
と同様にして、厚さ10mmの第3のセラミック粉末層
を形成した。
圧しながら、2時間掛けて、1900℃でホットプレス
焼成を行い、焼結体(セラミック部品の原体)を形成し
た。最後に、切削加工や穴あけ加工、そして電極取出し
端子の取り付け作業を行い、上記第1実施形態に係るセ
ラミック部品(試料)を得た。
類のものを用いたので、試料となるセラミック部品も7
種類である。以下では、これらを実施例1〜7と言う。
各実施例にて採用した導通部材の詳細は、以下の表1に
示すとおりである。
いもの、つまり、力を加えても容易に縮退しない特性を
有するものを用いることで、上記実施例1〜7とは別
に、比較用のセラミック部品を3種類製作した。但し、
他の条件は同じである。以下では、これらを比較例1〜
3と言う。この比較例1〜3にて採用した導通部材の詳
細も表1に併せて示す。
0mmの丸孔を、3.0mm間隔で形成したパンチング
メタルである。特にこの板材において、隣接する丸孔の
中心を結ぶ線分同士のなす角度は90度である。また、
実施例4で用いた板材は、素線(金属細線)の径が0.
1mmで、網目サイズが50メッシュの金網である。更
に、実施例7で用いた板材も、素線の径が0.015m
mで、網目サイズが50メッシュの金網である。なお、
表1中の線材径(または板厚)およびコイル径(または
板幅)の単位は、〔mm〕である。
部品について、その内部電極に給電することにより、そ
れを室温から400℃まで昇温させ、再び室温まで戻す
操作(熱サイクル試験)を計500回繰り返し行った。
そして、この熱サイクル試験の前後で、セラミック部品
の内部電極が損傷していないかどうかを、超音波探傷装
置や軟X線装置などを用いて調べた。その結果は、以下
の表2に示すとおりである。
用いて製造された試料(実施例1〜7)は、いずれのも
のについても内部電極の損傷は皆無であり、極めて高い
品質が実現されていた。これに対して比較例1〜3、特
に比較例1および比較例2では、導通部材が内部で傾斜
状態となっており、上下に位置する電極片との導通状態
さえ確保されていなかった。また比較例3では、導通部
材が無理な格好で湾曲した状態となっており、比較例1
や比較例2と同様、導通状態が確保されていなかった。
こうした事実からも、本発明に係る技術の有用性が裏付
けられた。
有するセラミック部品を効率よく得ることができる。殊
に、セラミック製の本体部内に、この本体部の厚さ方向
に沿って互いに離間した第1の電極片および第2の電極
片を導通部材によって接続して形成された電極を配設し
てなる、内部電極を有するセラミック部品を効率よく得
ることができる。また、こうした構造の内部電極を有す
るにも関わらず、生産性に優れるセラミック部品が得ら
れる。
セラミック部品の断面図
セラミック部品を構成する導通部材の自然状態での斜視
図
内部電極を有するセラミック部品の製造方法の各作業工
程を示す概略図
セラミック部品を構成する導通部材の自然状態での斜視
図
係る内部電極を有するセラミック部品を構成する導通部
材の自然状態での斜視図
係る内部電極を有するセラミック部品を構成する導通部
材の自然状態での斜視図
係る内部電極を有するセラミック部品を構成する導通部
材の自然状態での斜視図
係る内部電極を有するセラミック部品を構成する導通部
材の自然状態での斜視図
側面図
部品の側面図
Claims (7)
- 【請求項1】 セラミック製の本体部内に、この本体部
の厚さ方向に沿って互いに離間した第1の電極片および
第2の電極片を導通部材によって接続して形成された電
極を配設してなる、内部電極を有するセラミック部品の
製造方法であって、 セラミック粉末を加圧成形することにより第1のセラミ
ック粉末層を形成するA工程と、 このA工程にて得た前記第1のセラミック粉末層の表面
に、前記第1の電極片となる層を設けるB工程と、 前記第1の電極片となる層の上に、セラミック粉末を加
圧成形する際の加圧方向に沿って縮退可能であるよう構
成された前記導通部材を、その一端側が前記第1の電極
片となる層と接触した状態となるよう立設するC工程
と、 セラミック粉末を加圧成形することにより、前記第1の
電極片となる層の上に、前記導通部材が埋没する厚さの
第2のセラミック粉末層を形成するD工程と、 このD工程にて得た前記第2のセラミック粉末層の表面
に、前記導通部材の他端側と接触した状態となるよう、
前記第2の電極片となる層を設けるE工程と、セラミッ
ク粉末を加圧成形することにより、前記第2の電極片と
なる層の上に、第3のセラミック粉末層を形成するF工
程と、 このF工程を経て得た積層体を焼成するG工程とを具備
することを特徴とする内部電極を有するセラミック部品
の製造方法。 - 【請求項2】 上記請求項1に記載の内部電極を有する
セラミック部品の製造方法を用いて得られた内部電極を
有するセラミック部品であって、 導通部材はコイル状のものであることを特徴とする内部
電極を有するセラミック部品。 - 【請求項3】 上記請求項1に記載の内部電極を有する
セラミック部品の製造方法を用いて得られた内部電極を
有するセラミック部品であって、 導通部材は、鋸歯状あるいは羊腸状の金属線であること
を特徴とする内部電極を有するセラミック部品。 - 【請求項4】 上記請求項1に記載の内部電極を有する
セラミック部品の製造方法を用いて得られた内部電極を
有するセラミック部品であって、 導通部材は、鋸歯状あるいは羊腸状の金属板であること
を特徴とする内部電極を有するセラミック部品。 - 【請求項5】 第1の電極片、第2の電極片および導通
部材を具備してなる内部電極は、タングステンあるいは
モリブデンから構成されたものであることを特徴とする
請求項2〜請求項4のいずれかに記載の内部電極を有す
るセラミック部品。 - 【請求項6】 本体部を構成するセラミック材料が窒化
アルミニウムあるいは窒化ケイ素のいずれかであること
を特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の内
部電極を有するセラミック部品。 - 【請求項7】 静電チャック、ヒータ、サセプタのいず
れか一つとして用いられるものであることを特徴とする
請求項2〜請求項6のいずれかに記載の内部電極を有す
るセラミック部品。
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