JP2003162039A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料Info
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- JP2003162039A JP2003162039A JP2001362278A JP2001362278A JP2003162039A JP 2003162039 A JP2003162039 A JP 2003162039A JP 2001362278 A JP2001362278 A JP 2001362278A JP 2001362278 A JP2001362278 A JP 2001362278A JP 2003162039 A JP2003162039 A JP 2003162039A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 あらゆる撮影条件で撮影されたカラーネガフ
ィルムのプリントにおいて、最良プリントが高効率で得
られるハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供すること
にあり、さらには、現像処理時の現像処理液活性度レベ
ルの変動による影響が低減され、プリント安定性が改良
され、且つ、ライトパイピングによる漏光カブリが少な
く、鮮鋭性も良好なハロゲン化銀カラー写真感光材料の
提供。 【解決手段】感光性層の少なくとも1層に含有されるハ
ロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以上がアスペクト
比12以上の平板状ハロゲン化銀粒子であり、ハロゲン
化銀カラー写真感光材料の未露光部を基準カラー現像処
理して得られた時の各赤光測光透過濃度が特定の値であ
ることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
ィルムのプリントにおいて、最良プリントが高効率で得
られるハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供すること
にあり、さらには、現像処理時の現像処理液活性度レベ
ルの変動による影響が低減され、プリント安定性が改良
され、且つ、ライトパイピングによる漏光カブリが少な
く、鮮鋭性も良好なハロゲン化銀カラー写真感光材料の
提供。 【解決手段】感光性層の少なくとも1層に含有されるハ
ロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以上がアスペクト
比12以上の平板状ハロゲン化銀粒子であり、ハロゲン
化銀カラー写真感光材料の未露光部を基準カラー現像処
理して得られた時の各赤光測光透過濃度が特定の値であ
ることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
写真感光材料(以下、単に感光材料ともいう)に関し、
更に詳しくは、最良プリントが高効率で得られるハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料に関する。
写真感光材料(以下、単に感光材料ともいう)に関し、
更に詳しくは、最良プリントが高効率で得られるハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、市場においてはデジタルカメラの
普及によって、従来の撮影用カラーネガフィルムの売上
げの伸びは鈍化しているが、その需要は依然として高く
保たれている。これは、例えば写真撮影の機会増加に合
わせた商品開発が順調に行われている点と、ユーザーが
満足できるプリント仕上り品質を提供できる点が優れて
いると考えられている。
普及によって、従来の撮影用カラーネガフィルムの売上
げの伸びは鈍化しているが、その需要は依然として高く
保たれている。これは、例えば写真撮影の機会増加に合
わせた商品開発が順調に行われている点と、ユーザーが
満足できるプリント仕上り品質を提供できる点が優れて
いると考えられている。
【0003】特に、レンズ付フィルムやコンパクトカメ
ラの積極的な市場導入、またコンパクトズームレンズの
浸透により、ユーザーは写真として残しておきたいと考
えた時に、どんな時間、どんな場所においても最良の品
質仕上りを期待してシャッターを押す機会が増加してい
る。
ラの積極的な市場導入、またコンパクトズームレンズの
浸透により、ユーザーは写真として残しておきたいと考
えた時に、どんな時間、どんな場所においても最良の品
質仕上りを期待してシャッターを押す機会が増加してい
る。
【0004】この様なユーザーの期待を担い、現像所に
おいては最良なプリントを出荷する為に種々な努力が払
われている。露光不足、周辺光量不足、逆光撮影、また
レンズ付フィルムの露光過多といった種々なる条件のカ
ラーネガフィルムから、最適にプリントをせざるを得な
い状況になっている。
おいては最良なプリントを出荷する為に種々な努力が払
われている。露光不足、周辺光量不足、逆光撮影、また
レンズ付フィルムの露光過多といった種々なる条件のカ
ラーネガフィルムから、最適にプリントをせざるを得な
い状況になっている。
【0005】近年、現像所におけるカラーネガフィルム
からのプリントは、オートプリンターの普及によりプリ
ント条件をプリセットする方式をとり、また、ネガ画像
の自動判定機を搭載した機種が主流になりつつある。こ
れにより、従来よりも高い比率で、最良プリントが自動
的に得られるようになってきている。
からのプリントは、オートプリンターの普及によりプリ
ント条件をプリセットする方式をとり、また、ネガ画像
の自動判定機を搭載した機種が主流になりつつある。こ
れにより、従来よりも高い比率で、最良プリントが自動
的に得られるようになってきている。
【0006】しかしながら、プリント時に必要なプリン
ト条件のうち、異種光源での撮影による色補正、カラー
フェーリアシーンの色補正及びこれらの複合されたもの
については、まだオートプリンターで満足のいくプリン
トが得られない時があり、プリンターを操作する作業員
の経験と勘に頼らざるを得ない細かいプリント条件の設
定が必要な状況である。
ト条件のうち、異種光源での撮影による色補正、カラー
フェーリアシーンの色補正及びこれらの複合されたもの
については、まだオートプリンターで満足のいくプリン
トが得られない時があり、プリンターを操作する作業員
の経験と勘に頼らざるを得ない細かいプリント条件の設
定が必要な状況である。
【0007】さらには、現像処理での処理液活性度レベ
ルのわずかな変動が、プリント条件設定の基準であるカ
ラーネガフィルムの最小濃度に影響を与えるために、最
良プリントの効率的生産を阻害しているのも事実であ
る。
ルのわずかな変動が、プリント条件設定の基準であるカ
ラーネガフィルムの最小濃度に影響を与えるために、最
良プリントの効率的生産を阻害しているのも事実であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、あらゆる撮影条件で撮影されたカラーネガフィルム
のプリントにおいて、最良プリントが高効率で得られる
ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することにあ
り、さらには、現像処理時の現像処理液活性度レベルの
変動による影響が低減され、プリント安定性が改良さ
れ、且つ、ライトパイピングによる漏光カブリが少な
く、鮮鋭性も良好なハロゲン化銀カラー写真感光材料を
提供することにある。
は、あらゆる撮影条件で撮影されたカラーネガフィルム
のプリントにおいて、最良プリントが高効率で得られる
ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することにあ
り、さらには、現像処理時の現像処理液活性度レベルの
変動による影響が低減され、プリント安定性が改良さ
れ、且つ、ライトパイピングによる漏光カブリが少な
く、鮮鋭性も良好なハロゲン化銀カラー写真感光材料を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の構成により達成される。
の構成により達成される。
【0010】1.透明支持体上の一方の側に、それぞれ
少なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層
および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なく
とも1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の
50%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化
銀粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未
露光部を基準カラー現像処理して得られた時の各赤光測
光透過濃度が以下の値であることを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
少なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層
および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なく
とも1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の
50%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化
銀粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未
露光部を基準カラー現像処理して得られた時の各赤光測
光透過濃度が以下の値であることを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
【0011】1)全赤光測光の透過濃度が0.20〜
0.30である、 2)全赤光測光の透過濃度の20〜35%が透明支持体
中の染料によるものである、 3)全赤光測光の透過濃度の10〜20%が写真構成層
中の染料によるものである、 4)全赤光測光の透過濃度の45〜70%が赤感光性層
中のシアンカプラーと発色現像主薬の酸化体により形成
される染料によるものである。
0.30である、 2)全赤光測光の透過濃度の20〜35%が透明支持体
中の染料によるものである、 3)全赤光測光の透過濃度の10〜20%が写真構成層
中の染料によるものである、 4)全赤光測光の透過濃度の45〜70%が赤感光性層
中のシアンカプラーと発色現像主薬の酸化体により形成
される染料によるものである。
【0012】但し、2)の透過濃度(%)+3)の透過
濃度(%)+4)の透過濃度(%)=全透過濃度100
(%)である。
濃度(%)+4)の透過濃度(%)=全透過濃度100
(%)である。
【0013】2.透明支持体上の一方の側に、それぞれ
少なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層
および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なく
とも1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の
50%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化
銀粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未
露光部を基準カラー現像処理して得られた時の各緑光測
光透過濃度が以下の値であることを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
少なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層
および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なく
とも1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の
50%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化
銀粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未
露光部を基準カラー現像処理して得られた時の各緑光測
光透過濃度が以下の値であることを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
【0014】1)全緑光測光の透過濃度が0.50〜
0.85である、 2)全緑光測光の透過濃度の6〜20%が透明支持体中
の染料によるものである、 3)全緑光測光の透過濃度の47〜75%が感光性層中
の染料によるものである、 4)全緑光測光の透過濃度の15〜40%が緑感光性層
中のマゼンタカプラーと発色現像主薬の酸化体より形成
される染料によるものである。
0.85である、 2)全緑光測光の透過濃度の6〜20%が透明支持体中
の染料によるものである、 3)全緑光測光の透過濃度の47〜75%が感光性層中
の染料によるものである、 4)全緑光測光の透過濃度の15〜40%が緑感光性層
中のマゼンタカプラーと発色現像主薬の酸化体より形成
される染料によるものである。
【0015】但し、2)の透過濃度(%)+3)の透過
濃度(%)+4)の透過濃度(%)=全透過濃度100
(%)である。
濃度(%)+4)の透過濃度(%)=全透過濃度100
(%)である。
【0016】3.透明支持体上の一方の側に、それぞれ
少なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層
および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なく
とも1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の
50%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化
銀粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未
露光部を基準カラー現像処理して得られた時の各青光測
光透過濃度が以下の値であることを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
少なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層
および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なく
とも1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の
50%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化
銀粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未
露光部を基準カラー現像処理して得られた時の各青光測
光透過濃度が以下の値であることを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
【0017】1)全青光測光の透過濃度が0.70〜
0.95である、 2)全青光測光の透過濃度の6〜12%が透明支持体中
の染料によるものである、 3)全青光測光の透過濃度の55〜80%が感光性層中
の染料によるものである、 4)全体の透過濃度の15〜40%が青感光性層中のイ
エローカプラーと発色現像主薬の酸化体により形成され
る染料によるものである。
0.95である、 2)全青光測光の透過濃度の6〜12%が透明支持体中
の染料によるものである、 3)全青光測光の透過濃度の55〜80%が感光性層中
の染料によるものである、 4)全体の透過濃度の15〜40%が青感光性層中のイ
エローカプラーと発色現像主薬の酸化体により形成され
る染料によるものである。
【0018】但し、2)の透過濃度(%)+3)の透過
濃度(%)+4)の透過濃度(%)=全透過濃度100
(%)である。
濃度(%)+4)の透過濃度(%)=全透過濃度100
(%)である。
【0019】4.透明支持体上の一方の側に、それぞれ
少なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層
および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なく
とも1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の
50%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化
銀粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未
露光部を基準カラー現像処理して得られた時の各光の全
測光透過濃度が以下の値であり、該透明支持体が異なる
ポリエステルを積層して形成したものであることを特徴
とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
少なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層
および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なく
とも1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の
50%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化
銀粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未
露光部を基準カラー現像処理して得られた時の各光の全
測光透過濃度が以下の値であり、該透明支持体が異なる
ポリエステルを積層して形成したものであることを特徴
とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0020】1)染料の全赤光測光透過濃度が0.20
〜0.35である、 2)染料の全緑光測光透過濃度が0.50〜0.85で
ある、 3)染料の全青光測光透過濃度が0.70〜1.05で
ある。
〜0.35である、 2)染料の全緑光測光透過濃度が0.50〜0.85で
ある、 3)染料の全青光測光透過濃度が0.70〜1.05で
ある。
【0021】5.透明支持体上の一方の側に、それぞれ
少なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層
および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なく
とも1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の
50%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化
銀粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未
露光部を基準カラー現像処理して得られた時の各全測光
透過濃度が以下の値であり、該透明支持体がナフタレン
ジカルボン酸成分が全カルボン酸成分の50〜90mo
l%となるよう形成されたポリエステルであることを特
徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
少なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層
および非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なく
とも1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の
50%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化
銀粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未
露光部を基準カラー現像処理して得られた時の各全測光
透過濃度が以下の値であり、該透明支持体がナフタレン
ジカルボン酸成分が全カルボン酸成分の50〜90mo
l%となるよう形成されたポリエステルであることを特
徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0022】1)染料の全赤光測光透過濃度が0.20
〜0.35である、 2)染料の全緑光測光透過濃度が0.50〜0.85で
ある、 3)染料の全青光測光透過濃度が0.70〜1.05で
ある。
〜0.35である、 2)染料の全緑光測光透過濃度が0.50〜0.85で
ある、 3)染料の全青光測光透過濃度が0.70〜1.05で
ある。
【0023】6.前記染料が前記一般式(1)及び前記
一般式(2)で表される染料から選ばれる少なくとも1
種の染料であることを特徴とする前記1〜5の何れか1
項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
一般式(2)で表される染料から選ばれる少なくとも1
種の染料であることを特徴とする前記1〜5の何れか1
項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0024】7.前記染料が前記一般式(3)及び
(4)で表される染料から選ばれる少なくとも1種の染
料であることを特徴とする前記1〜5の何れか1項に記
載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
(4)で表される染料から選ばれる少なくとも1種の染
料であることを特徴とする前記1〜5の何れか1項に記
載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0025】8.前記染料が前記一般式(5)、(6)
及び(7)で表される染料から選ばれる少なくとも1種
の染料であることを特徴とする前記1〜5の何れか1項
に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
及び(7)で表される染料から選ばれる少なくとも1種
の染料であることを特徴とする前記1〜5の何れか1項
に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0026】9.特定写真感度が640以上であること
を特徴とする前記1〜8の何れか1項に記載のハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
を特徴とする前記1〜8の何れか1項に記載のハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
【0027】以下、本発明を更に詳細に説明する。
(平板状ハロゲン化銀粒子:以下、単に平板粒子、ハロ
ゲン化銀粒子ともいう)本発明は、各々同一感色性で感
度が異なる少なくとも2層を有する赤感光性層ユニッ
ト、緑感光性層ユニット、青感光性層ユニット及び非感
光性層からなる写真構成層を有する感光材料において、
該感光性層の少なくとも1層に含有されるハロゲン化銀
粒子の全投影面積の50%以上がアスペクト比12以上
の平板状ハロゲン化銀粒子であることを一つの特徴とし
ている。
ゲン化銀粒子ともいう)本発明は、各々同一感色性で感
度が異なる少なくとも2層を有する赤感光性層ユニッ
ト、緑感光性層ユニット、青感光性層ユニット及び非感
光性層からなる写真構成層を有する感光材料において、
該感光性層の少なくとも1層に含有されるハロゲン化銀
粒子の全投影面積の50%以上がアスペクト比12以上
の平板状ハロゲン化銀粒子であることを一つの特徴とし
ている。
【0028】平板状ハロゲン化銀粒子は、結晶学的には
双晶に分類される。双晶とは、一つの粒子内に一つ以上
の双晶面を有する結晶であり、ハロゲン化銀粒子におけ
る双晶の形態の分類は、クラインとモイザーによる報文
「Photographishe Korrespon
denz」99巻99頁、同100巻57頁に詳しく述
べられている。
双晶に分類される。双晶とは、一つの粒子内に一つ以上
の双晶面を有する結晶であり、ハロゲン化銀粒子におけ
る双晶の形態の分類は、クラインとモイザーによる報文
「Photographishe Korrespon
denz」99巻99頁、同100巻57頁に詳しく述
べられている。
【0029】本発明の平板粒子は、粒子内に互いに平行
な2つ以上の双晶面を有するものが好ましい。これらの
双晶面は平板粒子の表面を形成する平面の中で最も広い
面積を有する面(主平面という)に対してほぼ平行に存
在する。本発明において特に好ましい形態は、平行な2
つの双晶面を有する場合であり、本発明のハロゲン化銀
カラー写真感光材料は、平板粒子の全投影面積の50%
以上、好ましくは70%以上、特に好ましくは80〜1
00%の粒子のスペクト比が12以上であり、好ましく
はアスペクト比が13〜200である。
な2つ以上の双晶面を有するものが好ましい。これらの
双晶面は平板粒子の表面を形成する平面の中で最も広い
面積を有する面(主平面という)に対してほぼ平行に存
在する。本発明において特に好ましい形態は、平行な2
つの双晶面を有する場合であり、本発明のハロゲン化銀
カラー写真感光材料は、平板粒子の全投影面積の50%
以上、好ましくは70%以上、特に好ましくは80〜1
00%の粒子のスペクト比が12以上であり、好ましく
はアスペクト比が13〜200である。
【0030】また、本発明においては、前記平板粒子が
沃化銀を含有することが好ましい。本発明でいう平板粒
子のアスペクト比は、当業界で公知の製造方法を適宜選
択することにより、上記の所望の範囲に調整することが
できる。
沃化銀を含有することが好ましい。本発明でいう平板粒
子のアスペクト比は、当業界で公知の製造方法を適宜選
択することにより、上記の所望の範囲に調整することが
できる。
【0031】また、ハロゲン化銀粒子のアスペクト比
は、下記の方法により粒径と粒子厚さを個々のハロゲン
化銀粒子について求め、次式で得られる。
は、下記の方法により粒径と粒子厚さを個々のハロゲン
化銀粒子について求め、次式で得られる。
【0032】アスペクト比=粒径/粒子厚さ本発明の平
板粒子は、主平面に平行な双晶面を2枚有する(11
1)主平面を持つものが好ましく、又、平均粒径は0.
2〜20μmが好ましく、0.3〜15μmがより好ま
しく、0.4〜12μmが最も好ましい。
板粒子は、主平面に平行な双晶面を2枚有する(11
1)主平面を持つものが好ましく、又、平均粒径は0.
2〜20μmが好ましく、0.3〜15μmがより好ま
しく、0.4〜12μmが最も好ましい。
【0033】本発明において平均粒径とは、粒径riの
算術平均とする。但し、有効数字3桁、最小桁数字は四
捨五入し、測定粒子個数は無差別に1,000個以上あ
ることとする。ここでいう粒径riとは平板粒子の主平
面に対し、垂直な方向から見たときの投影像を同面積の
円像に換算したときの直径である。又、粒径riは、ハ
ロゲン化銀粒子を電子顕微鏡で1万〜7万倍に拡大して
撮影し、そのプリント上の粒子直径又は投影時の面積を
実測することにより得ることができる。
算術平均とする。但し、有効数字3桁、最小桁数字は四
捨五入し、測定粒子個数は無差別に1,000個以上あ
ることとする。ここでいう粒径riとは平板粒子の主平
面に対し、垂直な方向から見たときの投影像を同面積の
円像に換算したときの直径である。又、粒径riは、ハ
ロゲン化銀粒子を電子顕微鏡で1万〜7万倍に拡大して
撮影し、そのプリント上の粒子直径又は投影時の面積を
実測することにより得ることができる。
【0034】本発明において、ハロゲン化銀粒子の粒径
やアスペクト比を算出するための個々の粒子の投影面積
と厚さは、以下の方法で求めることができる。
やアスペクト比を算出するための個々の粒子の投影面積
と厚さは、以下の方法で求めることができる。
【0035】支持体上に内部標準となる粒径既知のラテ
ックスボールと、主平面が基板に平行に配向するように
ハロゲン化銀粒子とを塗布した試料を作製し、ある角度
からカーボン蒸着により粒子に影付けを行った後、通常
のレプリカ法によってレプリカ試料を作製する。同試料
の電子顕微鏡写真を撮影し、画像処理装置等を用いて個
々の粒子の投影面積と厚さを求める。この場合、粒子の
投影面積は内部標準の投影面積から、粒子の厚さは内部
標準と粒子の影の長さから算出することができる。
ックスボールと、主平面が基板に平行に配向するように
ハロゲン化銀粒子とを塗布した試料を作製し、ある角度
からカーボン蒸着により粒子に影付けを行った後、通常
のレプリカ法によってレプリカ試料を作製する。同試料
の電子顕微鏡写真を撮影し、画像処理装置等を用いて個
々の粒子の投影面積と厚さを求める。この場合、粒子の
投影面積は内部標準の投影面積から、粒子の厚さは内部
標準と粒子の影の長さから算出することができる。
【0036】本発明においては、上述した平板粒子の他
に、粒径分布の広い多分散乳剤、粒径分布の狭い単分散
乳剤など、任意の粒子を併せて用いることができるが、
下記式によって粒径分布を定義した時、粒径分布が30
%未満のものが好ましく、より好ましくは25%未満で
ある。
に、粒径分布の広い多分散乳剤、粒径分布の狭い単分散
乳剤など、任意の粒子を併せて用いることができるが、
下記式によって粒径分布を定義した時、粒径分布が30
%未満のものが好ましく、より好ましくは25%未満で
ある。
【0037】粒径分布(%)=(粒径の標準偏差/平均
粒径)×100 平均粒径及び標準偏差は、上記で定義した粒径riから
求めるものとする。
粒径)×100 平均粒径及び標準偏差は、上記で定義した粒径riから
求めるものとする。
【0038】本発明においては、平板粒子が沃化銀を含
有することが好ましく、平板粒子の平均沃化銀含有率は
0.5〜40モル%が好ましく、0.5〜30モル%で
あることがより好ましく、特に1.0〜25モル%であ
ることが好ましい。
有することが好ましく、平板粒子の平均沃化銀含有率は
0.5〜40モル%が好ましく、0.5〜30モル%で
あることがより好ましく、特に1.0〜25モル%であ
ることが好ましい。
【0039】ハロゲン化銀粒子の沃化銀含有率は、EP
MA法(Electron Probe Micro
Analyzer法)により求める。
MA法(Electron Probe Micro
Analyzer法)により求める。
【0040】具体的には、ハロゲン化銀粒子を互いに接
触しないようによく分散させた試料を作製し、液体窒素
で−100℃以下に冷却しながら電子ビームを照射し、
個々のハロゲン化銀粒子から放射される銀及び沃素の特
性X線強度を求めることにより、個々のハロゲン化銀粒
子の沃化銀含有率を求めることができる。
触しないようによく分散させた試料を作製し、液体窒素
で−100℃以下に冷却しながら電子ビームを照射し、
個々のハロゲン化銀粒子から放射される銀及び沃素の特
性X線強度を求めることにより、個々のハロゲン化銀粒
子の沃化銀含有率を求めることができる。
【0041】上記方法により、個々のハロゲン化銀粒子
について求めた沃化銀含有率を100個以上のハロゲン
化銀粒子について求め、平均したものを平均沃化銀含有
率とする。
について求めた沃化銀含有率を100個以上のハロゲン
化銀粒子について求め、平均したものを平均沃化銀含有
率とする。
【0042】本発明の平板粒子は、転位線を有すること
が好ましい。転位線の形態は適宜選択できる。例えば、
粒子の結晶方位の特定の方向に対して直線的に存在する
転位線、或いは曲った転位線を選ぶことができる。
が好ましい。転位線の形態は適宜選択できる。例えば、
粒子の結晶方位の特定の方向に対して直線的に存在する
転位線、或いは曲った転位線を選ぶことができる。
【0043】更には、粒子全体に渡って存在する、或い
は粒子の特定の部分にのみ存在する、例えば粒子のフリ
ンジ部(外周部)に限定して転位線が存在する形態や、
主平面に限定して転位線が存在する形態或いは頂点近傍
に集中的に転位線が存在する形態等から選ぶこともでき
る。
は粒子の特定の部分にのみ存在する、例えば粒子のフリ
ンジ部(外周部)に限定して転位線が存在する形態や、
主平面に限定して転位線が存在する形態或いは頂点近傍
に集中的に転位線が存在する形態等から選ぶこともでき
る。
【0044】本発明においては、少なくとも平板粒子の
フリンジ部に転位線が存在することが好ましく、フリン
ジ部と主平面部に転位線が存在することも好ましい。又
転位線数としては、特に制限はないが、平板粒子の全投
影面積の80%以上の粒子が、フリンジ部に1粒子当た
り30本以上の転位線を有することが好ましい。
フリンジ部に転位線が存在することが好ましく、フリン
ジ部と主平面部に転位線が存在することも好ましい。又
転位線数としては、特に制限はないが、平板粒子の全投
影面積の80%以上の粒子が、フリンジ部に1粒子当た
り30本以上の転位線を有することが好ましい。
【0045】上記転位線の平板粒子への導入には、沃化
銀微粒子やハロゲンイオン放出化合物を用いることが好
ましい。
銀微粒子やハロゲンイオン放出化合物を用いることが好
ましい。
【0046】本発明の平板粒子の製造においては、還元
増感、銀に対する酸化剤、ハロゲン化銀微粒子、或い
は、限外ろ過等を使用することができる。これらを用い
た平板粒子の製造条件は、特願2000−055636
等の記載の方法を参考にすることができる。
増感、銀に対する酸化剤、ハロゲン化銀微粒子、或い
は、限外ろ過等を使用することができる。これらを用い
た平板粒子の製造条件は、特願2000−055636
等の記載の方法を参考にすることができる。
【0047】本発明に好ましく用いられるハロゲン化銀
乳剤の製造においては、上記以外の条件については、特
開昭61−6643号、同61−14630号、同61
−112142号、同62−157024号、同62−
18556号、同63−92942号、同63−151
618号、同63−163451号、同63−2202
38号、同63−311244号、リサーチ・ディスク
ロージャー(以下、RDと略す)38957のI項及び
III項、RD40145のXV項等を参考にして適切な条
件を選択することができる。
乳剤の製造においては、上記以外の条件については、特
開昭61−6643号、同61−14630号、同61
−112142号、同62−157024号、同62−
18556号、同63−92942号、同63−151
618号、同63−163451号、同63−2202
38号、同63−311244号、リサーチ・ディスク
ロージャー(以下、RDと略す)38957のI項及び
III項、RD40145のXV項等を参考にして適切な条
件を選択することができる。
【0048】(現像処理、濃度測定)本発明者は、ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料の未露光部を基準カラー現
像処理して得られた試料の各々の赤光、緑光、青光測光
透過濃度値と、それぞれの透過濃度値を構成する各透過
濃度成分との関係に着目し、本発明の目的を達成できる
ことを見出したものである。
ゲン化銀カラー写真感光材料の未露光部を基準カラー現
像処理して得られた試料の各々の赤光、緑光、青光測光
透過濃度値と、それぞれの透過濃度値を構成する各透過
濃度成分との関係に着目し、本発明の目的を達成できる
ことを見出したものである。
【0049】本発明の基準カラー現像処理とは、下記の
現像処理のことを言う。 《発色現像処理》 (処理工程) 工 程 処理時間 処理温度 補給量* 発色現像 3分15秒 38±0.3℃ 780ml 漂 白 45秒 38±2.0℃ 150ml 定 着 1分30秒 38±2.0℃ 830ml 安 定 60秒 38±5.0℃ 830ml 乾 燥 60秒 55±5.0℃ − *補充量は感光材料1m2当りの値である。
現像処理のことを言う。 《発色現像処理》 (処理工程) 工 程 処理時間 処理温度 補給量* 発色現像 3分15秒 38±0.3℃ 780ml 漂 白 45秒 38±2.0℃ 150ml 定 着 1分30秒 38±2.0℃ 830ml 安 定 60秒 38±5.0℃ 830ml 乾 燥 60秒 55±5.0℃ − *補充量は感光材料1m2当りの値である。
【0050】
〈処理剤の調製〉
(発色現像液組成)
水 800ml
炭酸カリウム 30g
炭酸水素ナトリウム 2.5g
亜硫酸カリウム 3.0g
臭化ナトリウム 1.3g
沃化カリウム 1.2mg
ヒドロキシアミン硫酸塩 2.5g
塩化ナトリウム 0.6g
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−
N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 4.5g
ジエチレントリアミン5酢酸 3.0g
水酸化カリウム 1.2g
水を加えて1.0リットルに仕上げ、水酸化カリウム又
は20%硫酸を用いてpH10.06に調整する。
は20%硫酸を用いてpH10.06に調整する。
【0051】
(発色現像補充液組成)
水 800ml
炭酸カリウム 35g
炭酸水素ナトリウム 3.0g
亜硫酸カリウム 5.0g
臭化ナトリウム 0.4g
ヒドロキシアミン硫酸塩 3.1g
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−
N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 6.3g
ジエチレントリアミン5酢酸 3.0g
水酸化カリウム 2.0g
水を加えて1.0リットルに仕上げ、水酸化カリウム又
は20%硫酸を用いてpH10.18に調整する。
は20%硫酸を用いてpH10.18に調整する。
【0052】
(漂白液組成)
水 700ml
1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125g
エチレンジアミン四酢酸 2g
硝酸ナトリウム 40g
臭化アンモニウム 150g
氷酢酸 40g
水を加えて1.0リットルに仕上げ、アンモニア水又は
氷酢酸を用いてpH4.4に調整する。
氷酢酸を用いてpH4.4に調整する。
【0053】
(漂白補充液組成)
水 700ml
1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 175g
エチレンジアミン四酢酸 2g
硝酸ナトリウム 50g
臭化アンモニウム 200g
氷酢酸 56g
水を加えて1.0リットルに仕上げ、アンモニア水又は
氷酢酸を用いてpH4.4に調整する。
氷酢酸を用いてpH4.4に調整する。
【0054】
(定着液処方)
水 800ml
チオシアン酸アンモニウム 120g
チオ硫酸アンモニウム 150g
亜硫酸ナトリウム 15g
エチレンジアミン四酢酸 2g
水を加えて1.0リットルに仕上げ、アンモニア水又は
氷酢酸を用いてpH6.2に調整する。 (定着補充液処方) 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 150g チオ硫酸アンモニウム 180g 亜硫酸ナトリウム 20g エチレンジアミン四酢酸 2g 水を加えて1.0リットルに仕上げ、アンモニア水又は
氷酢酸を用いてpH6.5に調整する。
氷酢酸を用いてpH6.2に調整する。 (定着補充液処方) 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 150g チオ硫酸アンモニウム 180g 亜硫酸ナトリウム 20g エチレンジアミン四酢酸 2g 水を加えて1.0リットルに仕上げ、アンモニア水又は
氷酢酸を用いてpH6.5に調整する。
【0055】
(安定液及び安定補充液処方)
水 900ml
p−オクチルフェノール・エチレンオキシド・10モル付加物 2.0g
ジメチロール尿素 0.5g
ヘキサメチレンテトラミン 0.2g
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1g
シロキサン(UCC製L−77) 0.1g
アンモニア水 0.5ml
水を加えて1.0リットルに仕上げ、アンモニア水又は
50%硫酸を用いてpH8.5に調整する。
50%硫酸を用いてpH8.5に調整する。
【0056】赤光、緑光、青光測光透過濃度の測定方法
は、現像処理済みのハロゲン化銀カラー写真感光材料
(以下、ネガフィルムと呼ぶことがある)試料を、X−
rite社製光学濃度計(310TR;ステータスA)
によりR、G、B光で各透過濃度を測定することによっ
て得られる。
は、現像処理済みのハロゲン化銀カラー写真感光材料
(以下、ネガフィルムと呼ぶことがある)試料を、X−
rite社製光学濃度計(310TR;ステータスA)
によりR、G、B光で各透過濃度を測定することによっ
て得られる。
【0057】本発明の各々の全光測光の透過濃度は、現
像処理済みのいわゆるネガフィルム全体の透過濃度であ
る。
像処理済みのいわゆるネガフィルム全体の透過濃度であ
る。
【0058】本発明の透明支持体の透過濃度は下塗り層
等の塗布層を一切有さない製膜された時に測定した透過
濃度のことをいう。
等の塗布層を一切有さない製膜された時に測定した透過
濃度のことをいう。
【0059】従って、上記透過濃度は透明支持体に添加
された染料に依存するので、染料の種類や添加量を調整
することによって設計できる。
された染料に依存するので、染料の種類や添加量を調整
することによって設計できる。
【0060】また、本発明においては、ハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料の感光性層中の染料の透過濃度は、ハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料の感光性層中に添加され
る染料の種類や添加量を調整することによって設計でき
る。
ラー写真感光材料の感光性層中の染料の透過濃度は、ハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料の感光性層中に添加され
る染料の種類や添加量を調整することによって設計でき
る。
【0061】本発明において感光性層中のカプラーと発
色現像主薬の酸化体により形成される染料の透過濃度
は、未露光部を現像処理し、測定したたものであるの
で、実質的に感光性層中で用いられる感光性ハロゲン化
銀乳剤の最小濃度特性に依存するので、例えばハロゲン
化銀乳剤の化学増感工程での調整によって設計できる。
色現像主薬の酸化体により形成される染料の透過濃度
は、未露光部を現像処理し、測定したたものであるの
で、実質的に感光性層中で用いられる感光性ハロゲン化
銀乳剤の最小濃度特性に依存するので、例えばハロゲン
化銀乳剤の化学増感工程での調整によって設計できる。
【0062】(透明支持体中の染料)本発明において、
前述した如く、透明支持体の透過濃度は、透明支持体に
添加された染料の種類や添加量を調整することによって
設定できる。
前述した如く、透明支持体の透過濃度は、透明支持体に
添加された染料の種類や添加量を調整することによって
設定できる。
【0063】従来より、撮影用ハロゲン化銀カラー写真
感光材料に用いられる透明支持体には、ライトパイピン
グによる漏光カブリ等を防止するために染料が添加され
ている。本発明では本発明の条件を達成できれば、公知
の染料を制限無く利用することができる。
感光材料に用いられる透明支持体には、ライトパイピン
グによる漏光カブリ等を防止するために染料が添加され
ている。本発明では本発明の条件を達成できれば、公知
の染料を制限無く利用することができる。
【0064】中でも、本発明のセルロースエステルフィ
ルム支持体には、下記一般式(II)及び(III)で表さ
れる染料の中から選ばれる少なくとも1種を含有するこ
とが好ましい。
ルム支持体には、下記一般式(II)及び(III)で表さ
れる染料の中から選ばれる少なくとも1種を含有するこ
とが好ましい。
【0065】
【化3】
【0066】一般式(II)、一般式(III)において、
Xは酸素原子又はNR23を表す。R1〜R8、R12〜R23
は、水素原子、水酸基、脂肪族基、芳香族基、複素環
基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−COR9、
−COOR9、−NR9R10、−NR10COR11、−NR
10SO2R11、−CONR9R10、−SO2NR9R10、−
COR11、−SO2R11、−OCOR11、−N(R9)C
ONR10R11、−CONHSO2R11又は−SO2NHC
OR11を表し、R9、R10は水素原子、脂肪族基、芳香
族基、複素環基を表し、R11は脂肪族基、芳香族基又は
複素環基を表す。
Xは酸素原子又はNR23を表す。R1〜R8、R12〜R23
は、水素原子、水酸基、脂肪族基、芳香族基、複素環
基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−COR9、
−COOR9、−NR9R10、−NR10COR11、−NR
10SO2R11、−CONR9R10、−SO2NR9R10、−
COR11、−SO2R11、−OCOR11、−N(R9)C
ONR10R11、−CONHSO2R11又は−SO2NHC
OR11を表し、R9、R10は水素原子、脂肪族基、芳香
族基、複素環基を表し、R11は脂肪族基、芳香族基又は
複素環基を表す。
【0067】R1〜R26で表される脂肪族基は、炭素数
1〜20のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−
ブチル、イソプロピル、2−エチルヘキシル、n−デシ
ル、n−オクタデシル等の各基)、炭素数1〜20のシ
クロアルキル基(例えば、シクロベンジル、シクロヘキ
シル等の各基)またはアリル基を表し、これらはさらに
置換基(例えば、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ニ
トロ基、カルボン酸基、炭素数6〜10のアリール基、
炭素数0〜20のアミノ基、炭素数1〜20のアミド
基、炭素数1〜20のカルバモイル基、炭素数2〜20
のエステル基、炭素数1〜20のアルコキシ基またはア
リールオキシ基、炭素数1〜20のスルホンアミド基、
炭素数0〜20のスルファモイル基、5または6員の複
素環)を有していてもよい。R1〜R26で表される芳香
族基は炭素数6〜10のフェニル、ナフチルなどのアリ
ール基を表し、前記に挙げた置換基および炭素数1〜2
0のメチル、エチル、n−ブチル、t−ブチル、オクチ
ルなどのアルキル基からなる置換基を有していてもよ
い。
1〜20のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−
ブチル、イソプロピル、2−エチルヘキシル、n−デシ
ル、n−オクタデシル等の各基)、炭素数1〜20のシ
クロアルキル基(例えば、シクロベンジル、シクロヘキ
シル等の各基)またはアリル基を表し、これらはさらに
置換基(例えば、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ニ
トロ基、カルボン酸基、炭素数6〜10のアリール基、
炭素数0〜20のアミノ基、炭素数1〜20のアミド
基、炭素数1〜20のカルバモイル基、炭素数2〜20
のエステル基、炭素数1〜20のアルコキシ基またはア
リールオキシ基、炭素数1〜20のスルホンアミド基、
炭素数0〜20のスルファモイル基、5または6員の複
素環)を有していてもよい。R1〜R26で表される芳香
族基は炭素数6〜10のフェニル、ナフチルなどのアリ
ール基を表し、前記に挙げた置換基および炭素数1〜2
0のメチル、エチル、n−ブチル、t−ブチル、オクチ
ルなどのアルキル基からなる置換基を有していてもよ
い。
【0068】R1〜R11で表される複素環基は、5また
は6員の複素環を表し、前記の置換基を有していてもよ
い。
は6員の複素環を表し、前記の置換基を有していてもよ
い。
【0069】以下に一般式(II)および(III)で表さ
れる染料の好ましい具体例を示すが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
れる染料の好ましい具体例を示すが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
【0070】
【化4】
【0071】
【化5】
【0072】
【化6】
【0073】
【化7】
【0074】
【化8】
【0075】
【化9】
【0076】染料の含有量は、セルロースエステルに対
して10〜1000ppmが好ましく、50〜500p
pmがより好ましい。この様に染料を含有させることに
より、セルロースエステルフィルムの耐光性を良好にす
ることができる。これらの化合物は、セルロースエステ
ル溶液の調製の際に、セルロースエステルや溶媒と共に
添加してもよいし、溶液調製中や調製後に添加してもよ
い。
して10〜1000ppmが好ましく、50〜500p
pmがより好ましい。この様に染料を含有させることに
より、セルロースエステルフィルムの耐光性を良好にす
ることができる。これらの化合物は、セルロースエステ
ル溶液の調製の際に、セルロースエステルや溶媒と共に
添加してもよいし、溶液調製中や調製後に添加してもよ
い。
【0077】これらの染料は、支持体の調製の際に、支
持体用ポリマーやその溶媒中に添加してもよいし、染料
を含有するポリマーペレットを支持体用ポリマーペレッ
トに添加して混合する方法でもよい。
持体用ポリマーやその溶媒中に添加してもよいし、染料
を含有するポリマーペレットを支持体用ポリマーペレッ
トに添加して混合する方法でもよい。
【0078】(感光性層中の染料)本発明において、感
光性層中の染料の透過濃度は、あらかじめモデル試料に
おいて染料の添加量と透過濃度の関係を検量線で把握し
ておき、それに基づいて染料の添加量を調整して得られ
る。また、添加された染料と他の添加剤が、反応や凝集
等を引き起こして検量線からはずれないかどうかについ
ても、あらかじめ確認しておく。
光性層中の染料の透過濃度は、あらかじめモデル試料に
おいて染料の添加量と透過濃度の関係を検量線で把握し
ておき、それに基づいて染料の添加量を調整して得られ
る。また、添加された染料と他の添加剤が、反応や凝集
等を引き起こして検量線からはずれないかどうかについ
ても、あらかじめ確認しておく。
【0079】本発明において感光性層中の染料は、感光
性層中に添加可能であれば公知の染料が制限無く利用で
きる。また染料の分光吸収特性についても、特に制限は
ないが、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の分光感度特
性や、それが発色現像処理されて形成された発色色素と
の関係で、色の三原色であるイエロー、マゼンタ、シア
ンの色調、すなわち分光吸収領域の大部分が、400〜
500nm、500〜600nm、600〜700nm
となるものが好ましい。
性層中に添加可能であれば公知の染料が制限無く利用で
きる。また染料の分光吸収特性についても、特に制限は
ないが、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の分光感度特
性や、それが発色現像処理されて形成された発色色素と
の関係で、色の三原色であるイエロー、マゼンタ、シア
ンの色調、すなわち分光吸収領域の大部分が、400〜
500nm、500〜600nm、600〜700nm
となるものが好ましい。
【0080】本発明に特に好ましいシアン染料として
は、前記一般式(1)、(2)で示されるインドアニリ
ン染料が好ましい。
は、前記一般式(1)、(2)で示されるインドアニリ
ン染料が好ましい。
【0081】一般式(1)、(2)において、R1、
R2、R3は水素原子、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、シアノ基又はハロゲン原子を示し、R4は水素
原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、シアノ
基、ハロゲン原子、−SO2R7、−COOR7、−SO2
OR7、−COR7、−SO2NR7R8又は−CONR7R
8を示し、R5は−NHCOR9、−NHCOOR9、−N
HSO2R9又は5−NHPO(R9)2を示し、R6は−
CON(R9)2、−NHCOR9、−NHCOOR 9、−
NHSO2R9、−NCON(R9)2又は−NHSO2N
(R9)2を示し、R 7はアルキル基、アリール基を示
し、R8は水素原子又はR7と共に5員または6員環を形
成するのに必要な原子群を示し、R9は水素原子、アル
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基又はアルコキシ基を示し、Balはバラ
スト基を示す。nは1または2を示す。
R2、R3は水素原子、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、シアノ基又はハロゲン原子を示し、R4は水素
原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、シアノ
基、ハロゲン原子、−SO2R7、−COOR7、−SO2
OR7、−COR7、−SO2NR7R8又は−CONR7R
8を示し、R5は−NHCOR9、−NHCOOR9、−N
HSO2R9又は5−NHPO(R9)2を示し、R6は−
CON(R9)2、−NHCOR9、−NHCOOR 9、−
NHSO2R9、−NCON(R9)2又は−NHSO2N
(R9)2を示し、R 7はアルキル基、アリール基を示
し、R8は水素原子又はR7と共に5員または6員環を形
成するのに必要な原子群を示し、R9は水素原子、アル
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基又はアルコキシ基を示し、Balはバラ
スト基を示す。nは1または2を示す。
【0082】以下に、一般式(1)、(2)で表される
染料の具体例を挙げる。
染料の具体例を挙げる。
【0083】
【化10】
【0084】
【化11】
【0085】インドアニリン染料は、p−フェニレンジ
アミン誘導体とフェノール類またはナフトール類との酸
化カップリングにより、容易に合成することができる。
酸化カップリングに用いる酸化剤は、公知の酸化剤を用
いることができるが、AgNO3、AgCl、AgB
r、Ag2CO3のような銀塩や、カリウムヘキサシアノ
フェレート、重クロム酸カリウム、過酸化ジ硫酸カリウ
ム、過酸化水素は、副生成物の形成が少なく、インドア
ニリン染料の収率が高いので好ましく用いることができ
る。
アミン誘導体とフェノール類またはナフトール類との酸
化カップリングにより、容易に合成することができる。
酸化カップリングに用いる酸化剤は、公知の酸化剤を用
いることができるが、AgNO3、AgCl、AgB
r、Ag2CO3のような銀塩や、カリウムヘキサシアノ
フェレート、重クロム酸カリウム、過酸化ジ硫酸カリウ
ム、過酸化水素は、副生成物の形成が少なく、インドア
ニリン染料の収率が高いので好ましく用いることができ
る。
【0086】本発明に特に好ましいマゼンタ染料として
は、前記一般式(3)で示されるアゾメチン染料および
前記一般式(4)で示されるマゼンタカラードシアンカ
プラー染料が好ましい。
は、前記一般式(3)で示されるアゾメチン染料および
前記一般式(4)で示されるマゼンタカラードシアンカ
プラー染料が好ましい。
【0087】前記一般式(3)で示されるアゾメチン染
料について説明する。一般式(3)において、一般式
(3)で示されるアゾメチン染料は、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料に使用されるマゼンタCpとp−フェニ
レンジアミン型発色現像主薬の酸化体(CD′)とのカ
ップリング反応によって形成された染料であり、例え
ば、特開平3−275767号公報の化合物M−1、同
4−50838号公報の化合物M−1〜M−39、同5
−287210号公報の色素(7)〜(20)、同9−
73157号公報のM−1〜M−11等に記載されてい
る。
料について説明する。一般式(3)において、一般式
(3)で示されるアゾメチン染料は、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料に使用されるマゼンタCpとp−フェニ
レンジアミン型発色現像主薬の酸化体(CD′)とのカ
ップリング反応によって形成された染料であり、例え
ば、特開平3−275767号公報の化合物M−1、同
4−50838号公報の化合物M−1〜M−39、同5
−287210号公報の色素(7)〜(20)、同9−
73157号公報のM−1〜M−11等に記載されてい
る。
【0088】本発明において特に好ましいマゼンタアゾ
メチン染料の具体例を以下に示す。
メチン染料の具体例を以下に示す。
【0089】
【化12】
【0090】次に、本発明に好ましく用いられるマゼン
タカラードシアンカプラー染料について説明する。
タカラードシアンカプラー染料について説明する。
【0091】マゼンタカラードシアンカプラー染料は、
カプラーの可視吸収領域における吸収極大を500〜6
00nmの間に有し、かつ、芳香族第1級アミン現像主
薬酸化体とカップリングして可視吸収領域における吸収
極大が630〜750nmの間のシアン色素を形成する
シアンカプラーを言う。
カプラーの可視吸収領域における吸収極大を500〜6
00nmの間に有し、かつ、芳香族第1級アミン現像主
薬酸化体とカップリングして可視吸収領域における吸収
極大が630〜750nmの間のシアン色素を形成する
シアンカプラーを言う。
【0092】本発明において、より好ましく用いられる
マゼンタカラードシアンカプラーは前記一般式(4)で
表される化合物である。
マゼンタカラードシアンカプラーは前記一般式(4)で
表される化合物である。
【0093】一般式(4)において、COUPはシアン
カプラー残基を表し、Jは2価の連結基を、mは0又は
1を、R5はアリール基を表す。
カプラー残基を表し、Jは2価の連結基を、mは0又は
1を、R5はアリール基を表す。
【0094】COUPで表されるシアンカプラー残基と
しては、フェノール型カプラー残基並びにナフトール型
カプラー残基が挙げられ、好ましくはナフトール型カプ
ラー残基である。
しては、フェノール型カプラー残基並びにナフトール型
カプラー残基が挙げられ、好ましくはナフトール型カプ
ラー残基である。
【0095】Jで表される2価の連結基としては、下記
一般式(A)で表されるものが好ましい。
一般式(A)で表されるものが好ましい。
【0096】
【化13】
【0097】一般式(A)において、R6は炭素数1〜
4のアルキレン基又はアリーレン基を表し、R7は炭素
数1〜4のアルキレン基を表し、R6及びR7のアルキレ
ン基は、アルキル基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、ス
ルホ基により置換されてもよい。
4のアルキレン基又はアリーレン基を表し、R7は炭素
数1〜4のアルキレン基を表し、R6及びR7のアルキレ
ン基は、アルキル基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、ス
ルホ基により置換されてもよい。
【0098】Zは−C(R9)(R10)−、−O−、−
S−、−SO−、−SO2−、−SO 2NH−、−CON
H−、−COO−、−NHCO−、−NHSO2−、−
OCO−を表し、R9、R10は各々アルキル基、アリー
ル基を表す。
S−、−SO−、−SO2−、−SO 2NH−、−CON
H−、−COO−、−NHCO−、−NHSO2−、−
OCO−を表し、R9、R10は各々アルキル基、アリー
ル基を表す。
【0099】R8はアルキル基、アリール基、複素環
基、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、スルホニル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシル
基、スルホ基、ハロゲン原子、カルボンアミド基、スル
ホンアミド基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル
基又はスルファモイル基を表す。
基、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、スルホニル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシル
基、スルホ基、ハロゲン原子、カルボンアミド基、スル
ホンアミド基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル
基又はスルファモイル基を表す。
【0100】pは0又は正の整数を表し、qは0又は1
を表し、rは1〜4の整数を表す。pが2以上の時、R
6及びZは同じであっても異なってもよい。rが2以上
の時、R8は同じであっても異なっていてもよい。
を表し、rは1〜4の整数を表す。pが2以上の時、R
6及びZは同じであっても異なってもよい。rが2以上
の時、R8は同じであっても異なっていてもよい。
【0101】R5で表されるアリール基は、m=0の時
はフェニル基並びにナフチル基が好ましい。このフェニ
ル基及びナフチル基は置換原子、置換基を有してもよ
く、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、ヒドロキシル基、アシルオキシ基、カルボ
キシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、アシル基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基等を置換基として挙げ
ることができる。
はフェニル基並びにナフチル基が好ましい。このフェニ
ル基及びナフチル基は置換原子、置換基を有してもよ
く、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、ヒドロキシル基、アシルオキシ基、カルボ
キシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、アシル基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基等を置換基として挙げ
ることができる。
【0102】m=1の時、R5で表されるアリール基は
下記一般式(B)で表されるナフトール基が好ましい。
下記一般式(B)で表されるナフトール基が好ましい。
【0103】
【化14】
【0104】一般式(B)において、R11は炭素数1〜
4の直鎖又は分岐のアルキル基(メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル
等の各基)を表し、Mは写真的に不活性なカチオンで、
例えば水素原子、ナトリウム原子やカリウム原子のアル
カリ金属のカチオン、アンモニウム、メチルアンモニウ
ム、エチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリ
エチルアンモニウム、エタノールアンモニウム、ジエタ
ノールアンモニウム、ピリジニウム、ピペリジウム、ア
ニリニウム、トルイジニウム、p−ニトロアニリニウ
ム、アニンジウム等を表す。
4の直鎖又は分岐のアルキル基(メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル
等の各基)を表し、Mは写真的に不活性なカチオンで、
例えば水素原子、ナトリウム原子やカリウム原子のアル
カリ金属のカチオン、アンモニウム、メチルアンモニウ
ム、エチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリ
エチルアンモニウム、エタノールアンモニウム、ジエタ
ノールアンモニウム、ピリジニウム、ピペリジウム、ア
ニリニウム、トルイジニウム、p−ニトロアニリニウ
ム、アニンジウム等を表す。
【0105】以下に一般式(4)で表されるマゼンタカ
ラードシアンカプラー染料の具体例を示すが本発明はこ
れらに限定されるものではない。
ラードシアンカプラー染料の具体例を示すが本発明はこ
れらに限定されるものではない。
【0106】
【化15】
【0107】
【化16】
【0108】
【化17】
【0109】
【化18】
【0110】
【化19】
【0111】これらの化合物は、特開昭50−1233
41号、同55−65957号、同56−94347
号、特公昭42−11304号、同44−32461
号、同48−17899号、同53−34733号、米
国特許第3,034,892号、英国特許第1,08
4,480号等に記載の方法を参照して合成することが
できる。
41号、同55−65957号、同56−94347
号、特公昭42−11304号、同44−32461
号、同48−17899号、同53−34733号、米
国特許第3,034,892号、英国特許第1,08
4,480号等に記載の方法を参照して合成することが
できる。
【0112】本発明に好ましく用いられるマゼンタカラ
ードシアンカプラー染料は任意の層に添加できるが、感
光性ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層に添加するの
が好ましい。添加量としては、添加層中のハロゲン化銀
1モル当たり、通常0.001〜0.1モル、好ましく
は0.002〜0.05モル、更に好ましくは0.00
5〜0.03モルである。
ードシアンカプラー染料は任意の層に添加できるが、感
光性ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層に添加するの
が好ましい。添加量としては、添加層中のハロゲン化銀
1モル当たり、通常0.001〜0.1モル、好ましく
は0.002〜0.05モル、更に好ましくは0.00
5〜0.03モルである。
【0113】本発明に特に好ましいイエロー染料として
は、前記一般式(5)で示されるアゾメチン染料、前記
一般式(6)で示されるイエローカラードマゼンタカプ
ラー染料または前記一般式(7)で示されるイエローカ
ラードシアンカプラー染料が好ましい。
は、前記一般式(5)で示されるアゾメチン染料、前記
一般式(6)で示されるイエローカラードマゼンタカプ
ラー染料または前記一般式(7)で示されるイエローカ
ラードシアンカプラー染料が好ましい。
【0114】前記一般式(5)で示されるアゾメチン染
料について説明する。一般式(5)で示されるアゾメチ
ン染料は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料におけるC
pとp−フェニレンジアミン型発色現像主薬の酸化体
(CD′)とのカップリング反応によって形成される染
料であり、例えば、特開平3−275767号公報の化
合物Y−1、同4−50838号公報の化合物Y−1〜
Y−12、同5−287210号公報の色素(1)〜
(6)、同9−73157号公報のY−1〜Y−11等
に記載されている。
料について説明する。一般式(5)で示されるアゾメチ
ン染料は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料におけるC
pとp−フェニレンジアミン型発色現像主薬の酸化体
(CD′)とのカップリング反応によって形成される染
料であり、例えば、特開平3−275767号公報の化
合物Y−1、同4−50838号公報の化合物Y−1〜
Y−12、同5−287210号公報の色素(1)〜
(6)、同9−73157号公報のY−1〜Y−11等
に記載されている。
【0115】本発明において特に好ましいイエローアゾ
メチン染料の具体例を以下に示す。
メチン染料の具体例を以下に示す。
【0116】
【化20】
【0117】次に、本発明に好ましく用いられるイエロ
ーカラードマゼンタカプラー染料について説明する。
ーカラードマゼンタカプラー染料について説明する。
【0118】イエローカラードマゼンタカプラー染料
は、可視吸収領域における吸収極大を400〜500n
mの間に有し、かつ芳香族第1級アミン現像主薬酸化体
とカップリングして可視吸収領域における吸収極大が5
10〜580nmの間のマゼンタ色素を形成するマゼン
タカプラーを言う。
は、可視吸収領域における吸収極大を400〜500n
mの間に有し、かつ芳香族第1級アミン現像主薬酸化体
とカップリングして可視吸収領域における吸収極大が5
10〜580nmの間のマゼンタ色素を形成するマゼン
タカプラーを言う。
【0119】本発明により好ましく用いられるイエロー
カラードマゼンタカプラー染料は前記一般式(6)で表
される化合物である。
カラードマゼンタカプラー染料は前記一般式(6)で表
される化合物である。
【0120】前記一般式(6)において、Cpはマゼン
タカプラーの活性部位の水素原子を除去したマゼンタカ
プラー残基を表し、R1は置換、無置換のアリール基を
表す。
タカプラーの活性部位の水素原子を除去したマゼンタカ
プラー残基を表し、R1は置換、無置換のアリール基を
表す。
【0121】Cpで表されるマゼンタカプラー残基とし
ては、5−ピラゾロンマゼンタカプラー及びピラゾロト
リアゾール系マゼンタカプラーから導かれるカプラー残
基が好ましく、特に好ましくは下記一般式(C)で表さ
れる残基である。
ては、5−ピラゾロンマゼンタカプラー及びピラゾロト
リアゾール系マゼンタカプラーから導かれるカプラー残
基が好ましく、特に好ましくは下記一般式(C)で表さ
れる残基である。
【0122】
【化21】
【0123】一般式(C)において、R2は置換、無置
換のアリール基を表し、R3はアシルアミノ基、アニリ
ノ基、ウレイド基又はカルバモイル基を表し、これらは
置換基を有してもよい。
換のアリール基を表し、R3はアシルアミノ基、アニリ
ノ基、ウレイド基又はカルバモイル基を表し、これらは
置換基を有してもよい。
【0124】R2で表されるアリール基として好ましく
はフェニル基である。アリール基の置換原子、置換基と
しては、ハロゲン原子、アルキル基(メチル基、エチル
基等)、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基等)、
アリールオキシ基(フェニルオキシ基、ナフチルオキシ
基等)、アシルアミノ基(ベンズアミド基、α−(2,
4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド基等)、
スルホニルアミノ基(ベンゼンスルホンアミド基、n−
ヘキサデカンスルホンアミド基等)、スルファモイル基
(メチルスルファモイル基、フェニルスルファモイル基
等)、カルバモイル基(n−ブチルカルバモイル基、フ
ェニルカルバモイル基等)、スルホニル基(メチルスル
ホニル基、n−ドデシルスルホニル基、ベンゼンスルホ
ニル基等)、アシルオキシ基、エステル基、カルボキシ
ル基、スルホ基、シアノ基、ニトロ基等が挙げられる。
はフェニル基である。アリール基の置換原子、置換基と
しては、ハロゲン原子、アルキル基(メチル基、エチル
基等)、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基等)、
アリールオキシ基(フェニルオキシ基、ナフチルオキシ
基等)、アシルアミノ基(ベンズアミド基、α−(2,
4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド基等)、
スルホニルアミノ基(ベンゼンスルホンアミド基、n−
ヘキサデカンスルホンアミド基等)、スルファモイル基
(メチルスルファモイル基、フェニルスルファモイル基
等)、カルバモイル基(n−ブチルカルバモイル基、フ
ェニルカルバモイル基等)、スルホニル基(メチルスル
ホニル基、n−ドデシルスルホニル基、ベンゼンスルホ
ニル基等)、アシルオキシ基、エステル基、カルボキシ
ル基、スルホ基、シアノ基、ニトロ基等が挙げられる。
【0125】R2の具体例としては、フェニル、2,
4,6−トリクロルフェニル、ペンタクロルフェニル、
ペンタフルオロフェニル、2,4,6−トリメチルフェ
ニル、2−クロル−4,6−ジメチルフェニル、2,6
−ジクロル−4−メチルフェニル、2,4−ジクロル−
6−メチルフェニル、2,4−ジクロル−6−メトキシ
フェニル、2,6−ジクロル−4−メトキシフェニル、
2,6−ジクロル−4−〔α−(2,4−ジ−t−アミ
ルフェノキシ)アセトアミド〕フェニル等の各基が挙げ
られる。
4,6−トリクロルフェニル、ペンタクロルフェニル、
ペンタフルオロフェニル、2,4,6−トリメチルフェ
ニル、2−クロル−4,6−ジメチルフェニル、2,6
−ジクロル−4−メチルフェニル、2,4−ジクロル−
6−メチルフェニル、2,4−ジクロル−6−メトキシ
フェニル、2,6−ジクロル−4−メトキシフェニル、
2,6−ジクロル−4−〔α−(2,4−ジ−t−アミ
ルフェノキシ)アセトアミド〕フェニル等の各基が挙げ
られる。
【0126】R3で表されるアシルアミノ基としては、
ピバロイルアミノ、n−テトラデカンアミド、α−(3
−ペンタデシルフェノキシ)ブチルアミド、3−〔α−
(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)アセトアミド〕
ベンズアミド、ベンズアミド、3−アセトアミドベンズ
アミド、3−(3−n−ドデシルサクシンイミド)ベン
ズアミド、3−(4−n−ドデシルオキシベンゼンスル
ホンアミド)ベンズアミド等の基が挙げられる。
ピバロイルアミノ、n−テトラデカンアミド、α−(3
−ペンタデシルフェノキシ)ブチルアミド、3−〔α−
(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)アセトアミド〕
ベンズアミド、ベンズアミド、3−アセトアミドベンズ
アミド、3−(3−n−ドデシルサクシンイミド)ベン
ズアミド、3−(4−n−ドデシルオキシベンゼンスル
ホンアミド)ベンズアミド等の基が挙げられる。
【0127】R3で表されるアニリノ基としては、アニ
リノ、2−クロルアニリノ、2,4−ジクロルアニリ
ノ、2,4−ジクロル−5−メトキシアニリノ、4−シ
アノアニリノ、2−クロル−5−〔α−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕アニリノ、2−
クロル−5−(3−オクタデセニルサクシンイミド)ア
ニリノ、2−クロル−5−n−テトラデカンアミドアニ
リノ、2−クロル−5−〔α−(3−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェノキシ)テトラデカンアミド〕アニリ
ノ、2−クロル−5−n−ヘキサデカンスルホンアミド
アニリノ等の基が挙げられる。
リノ、2−クロルアニリノ、2,4−ジクロルアニリ
ノ、2,4−ジクロル−5−メトキシアニリノ、4−シ
アノアニリノ、2−クロル−5−〔α−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕アニリノ、2−
クロル−5−(3−オクタデセニルサクシンイミド)ア
ニリノ、2−クロル−5−n−テトラデカンアミドアニ
リノ、2−クロル−5−〔α−(3−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェノキシ)テトラデカンアミド〕アニリ
ノ、2−クロル−5−n−ヘキサデカンスルホンアミド
アニリノ等の基が挙げられる。
【0128】R3で表されるウレイド基としては、メチ
ルウレイド、フェニルウレイド、3−〔α−(2,4−
ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕フェニルウ
レイド等の基が挙げられる。
ルウレイド、フェニルウレイド、3−〔α−(2,4−
ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕フェニルウ
レイド等の基が挙げられる。
【0129】R3で表されるカルバモイル基としては、
n−テトラデシルカルバモイル、フェニルカルバモイ
ル、3−〔α−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)
アセトアミド〕フェニルカルバモイル等の基が挙げられ
る。
n−テトラデシルカルバモイル、フェニルカルバモイ
ル、3−〔α−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)
アセトアミド〕フェニルカルバモイル等の基が挙げられ
る。
【0130】R1で表されるアリール基としては、フェ
ニル基又はナフチル基が好ましい。R1で表されるアリ
ール基の置換原子、置換基としては、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヒドロキ
シル基、アシルオキシ基、カルボキシル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、アシル基、スルホンアミド基、カル
バモイル基、スルファモイル基等が挙げられ、これらの
中で特に好ましい置換基はアルキル基、ヒドロキシル
基、アルコキシ基、アシルアミノ基である。
ニル基又はナフチル基が好ましい。R1で表されるアリ
ール基の置換原子、置換基としては、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヒドロキ
シル基、アシルオキシ基、カルボキシル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、アシル基、スルホンアミド基、カル
バモイル基、スルファモイル基等が挙げられ、これらの
中で特に好ましい置換基はアルキル基、ヒドロキシル
基、アルコキシ基、アシルアミノ基である。
【0131】以下に一般式(6)で表されるイエローカ
ラードマゼンタカプラー染料の具体例を挙げるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
ラードマゼンタカプラー染料の具体例を挙げるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0132】
【化22】
【0133】
【化23】
【0134】
【化24】
【0135】
【化25】
【0136】
【化26】
【0137】
【化27】
【0138】
【化28】
【0139】
【化29】
【0140】これらのイエローカラードマゼンタカプラ
ー染料は、特開昭49−123625号、同49−13
1448号、同52−42121号、同52−1027
23号、同54−52532号、同58−172647
号、米国特許第2,763,552号、同2,801,
171号、同3,519,429号等に記載の方法を参
照して合成することができる。
ー染料は、特開昭49−123625号、同49−13
1448号、同52−42121号、同52−1027
23号、同54−52532号、同58−172647
号、米国特許第2,763,552号、同2,801,
171号、同3,519,429号等に記載の方法を参
照して合成することができる。
【0141】本発明に好ましく用いられるイエローカラ
ードマゼンタカプラー染料は任意の層に添加できるが、
感光性ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層に添加され
るのが好ましく、添加量は、添加層のハロゲン化銀1モ
ル当たり通常0.001〜0.1モル、好ましくは0.
005〜0.05モル、更に好ましくは0.01〜0.
03である。
ードマゼンタカプラー染料は任意の層に添加できるが、
感光性ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層に添加され
るのが好ましく、添加量は、添加層のハロゲン化銀1モ
ル当たり通常0.001〜0.1モル、好ましくは0.
005〜0.05モル、更に好ましくは0.01〜0.
03である。
【0142】次に、本発明に好ましく用いられる前記一
般式(7)で表されるイエローカラードシアンカプラー
染料について説明する。
般式(7)で表されるイエローカラードシアンカプラー
染料について説明する。
【0143】一般式(7)において、Cpはシアンカプ
ラーの活性部位の水素原子を1個除去した残基を表し、
R2は置換、無置換のアリール基を表す。X1は2価の連
結基を表す。
ラーの活性部位の水素原子を1個除去した残基を表し、
R2は置換、無置換のアリール基を表す。X1は2価の連
結基を表す。
【0144】本発明において、イエローカラードシアン
カプラー染料は、カプラーの可視吸収領域における吸収
極大を400〜500nmの間に有し、かつ芳香族第1
級アミン現像主薬酸化体とカップリングして可視吸収領
域における吸収極大が630〜750nmの間のシアン
色素を形成するシアンカプラーであり、例えば特開平4
−444号第8頁〜第26頁に記載されたものをいう。
カプラー染料は、カプラーの可視吸収領域における吸収
極大を400〜500nmの間に有し、かつ芳香族第1
級アミン現像主薬酸化体とカップリングして可視吸収領
域における吸収極大が630〜750nmの間のシアン
色素を形成するシアンカプラーであり、例えば特開平4
−444号第8頁〜第26頁に記載されたものをいう。
【0145】本発明により好ましく用いられるイエロー
カラードシアンカプラーとしては下記一般式(8)〜
(10)で示され、芳香族第1級アミン現像主薬酸化体
とのカップリング反応により、水溶性の6−ヒドロキシ
−2−ピリジン−5−イルアゾ基、水溶性のピラゾリド
ン−4−イルアゾ基、水溶性の2−アシルアミノフェニ
ルアゾ基又は水溶性の2−スルホンアミドフェニルアゾ
基を含む化合物残基を放出可能なシアンカプラーが好ま
しい。
カラードシアンカプラーとしては下記一般式(8)〜
(10)で示され、芳香族第1級アミン現像主薬酸化体
とのカップリング反応により、水溶性の6−ヒドロキシ
−2−ピリジン−5−イルアゾ基、水溶性のピラゾリド
ン−4−イルアゾ基、水溶性の2−アシルアミノフェニ
ルアゾ基又は水溶性の2−スルホンアミドフェニルアゾ
基を含む化合物残基を放出可能なシアンカプラーが好ま
しい。
【0146】
【化30】
【0147】一般式(8)〜(10)においてCpはシ
アンカプラー残基(Timeはシアンカプラーのカップ
リング位に結合している)を、Timeはタイミング基
を、kは0又は1の整数を、XはN、O又はSを含みそ
れらにより(Time)kと結合しAとを結合する2価
の連結基を表わし、Aはアリーレン基又は2価の複素環
基を表わす。
アンカプラー残基(Timeはシアンカプラーのカップ
リング位に結合している)を、Timeはタイミング基
を、kは0又は1の整数を、XはN、O又はSを含みそ
れらにより(Time)kと結合しAとを結合する2価
の連結基を表わし、Aはアリーレン基又は2価の複素環
基を表わす。
【0148】一般式(8)において、R11及びR12は独
立に水素原子、カルボキシル基、スルホ基、シアノ基、
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、複素環残
基、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボンアミ
ド基、スルホンアミド基又はアルキルスルホニル基、R
13は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリー
ル基又は複素環残基をそれぞれ表わす。
立に水素原子、カルボキシル基、スルホ基、シアノ基、
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、複素環残
基、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボンアミ
ド基、スルホンアミド基又はアルキルスルホニル基、R
13は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリー
ル基又は複素環残基をそれぞれ表わす。
【0149】ただし、Time、X、A、R11、R12又
はR13のうち少なくとも一つは水溶性基(例えばヒドロ
キシル、カルボキシル、スルホ、アミノ、アンモニウミ
ル、ホスホノ、ホスフィノ、ヒドロキシスルホニルオキ
シ)を含むものとする。
はR13のうち少なくとも一つは水溶性基(例えばヒドロ
キシル、カルボキシル、スルホ、アミノ、アンモニウミ
ル、ホスホノ、ホスフィノ、ヒドロキシスルホニルオキ
シ)を含むものとする。
【0150】一般式(9)においてR14はアシル基又は
スルホニル基を、R15は置換可能な基を、jは0〜4の
整数を表わす。jが2以上の整数のときR15は同じであ
っても異なってもよい。ただし、Time、X、A、R
14又はR15のうち少なくとも一つは水溶性基(例えばヒ
ドロキシル、カルボキシル、スルホ、ホスホノ、ホスフ
ィノ、ヒドロキシスルホニルオキシ、アミノ、アンモニ
ウミル)を含むものとする。
スルホニル基を、R15は置換可能な基を、jは0〜4の
整数を表わす。jが2以上の整数のときR15は同じであ
っても異なってもよい。ただし、Time、X、A、R
14又はR15のうち少なくとも一つは水溶性基(例えばヒ
ドロキシル、カルボキシル、スルホ、ホスホノ、ホスフ
ィノ、ヒドロキシスルホニルオキシ、アミノ、アンモニ
ウミル)を含むものとする。
【0151】一般式(10)においてR16は水素原子、
カルボキシル基、スルホ基、シアノ基、アルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロア
ルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環残基、カル
バモイル基、スルファモイル基、カルボンアミド基、ス
ルホンアミド基、またはアルキルスルホニルを、R17は
水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基
又は複素環残基をそれぞれ表わす。ただし、Time、
X、A、R16のうち少なくとも一つは水溶性基(例えば
ヒドロキシル、カルバモイル、スルホ、ホスホノ、ホス
フィノ、ヒドロキシスルホニルオキシ、アミノ、アンモ
ニウム)を含むものとする。また、ZはO又はNHを表
わす。
カルボキシル基、スルホ基、シアノ基、アルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロア
ルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環残基、カル
バモイル基、スルファモイル基、カルボンアミド基、ス
ルホンアミド基、またはアルキルスルホニルを、R17は
水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基
又は複素環残基をそれぞれ表わす。ただし、Time、
X、A、R16のうち少なくとも一つは水溶性基(例えば
ヒドロキシル、カルバモイル、スルホ、ホスホノ、ホス
フィノ、ヒドロキシスルホニルオキシ、アミノ、アンモ
ニウム)を含むものとする。また、ZはO又はNHを表
わす。
【0152】次にイエローカラードシアンカプラー染料
の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0153】
【化31】
【0154】
【化32】
【0155】
【化33】
【0156】
【化34】
【0157】
【化35】
【0158】
【化36】
【0159】
【化37】
【0160】これらイエローカラードシアンカプラー
は、特公昭61−52827号、米国特許第3,76
3,170号、同4,004,929号、特開昭61−
72244号、同61−273543号、特開平4−4
44号、同4−151655号等に記載の方法を参照し
て合成することができる。
は、特公昭61−52827号、米国特許第3,76
3,170号、同4,004,929号、特開昭61−
72244号、同61−273543号、特開平4−4
44号、同4−151655号等に記載の方法を参照し
て合成することができる。
【0161】本発明に好ましく用いられるイエローカラ
ードシアンカプラーは任意の層に添加できるが、感光性
ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層に添加するのが好
ましい。添加量としては、添加層中のハロゲン化銀1モ
ル当たり、0.001〜0.1モル程度、好ましくは
0.002〜0.05モル、更に好ましくは0.005
〜0.03モルである。
ードシアンカプラーは任意の層に添加できるが、感光性
ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層に添加するのが好
ましい。添加量としては、添加層中のハロゲン化銀1モ
ル当たり、0.001〜0.1モル程度、好ましくは
0.002〜0.05モル、更に好ましくは0.005
〜0.03モルである。
【0162】本発明は、ハロゲン化銀カラー写真感光材
料の未露光部を前記基準カラー現像処理して得られた時
の各赤光測光透過濃度が、下記の条件を満足することに
よって、本発明の効果を発揮する。
料の未露光部を前記基準カラー現像処理して得られた時
の各赤光測光透過濃度が、下記の条件を満足することに
よって、本発明の効果を発揮する。
【0163】1)全赤光測光の透過濃度が0.20〜
0.30、好ましくは0.22〜0.28である、 2)全赤光測光の透過濃度の20〜35%、好ましくは
23〜31%が、透明支持体によるものである、 3)全赤光測光の透過濃度の10〜20%、好ましくは
10〜16%が、感光性層中の染料によるものである、 4)全赤光測光の透過濃度の45〜70%、好ましくは
50〜65%が、赤感光性層中のシアンカプラーと発色
現像主薬の酸化体により形成される染料によるものであ
る。
0.30、好ましくは0.22〜0.28である、 2)全赤光測光の透過濃度の20〜35%、好ましくは
23〜31%が、透明支持体によるものである、 3)全赤光測光の透過濃度の10〜20%、好ましくは
10〜16%が、感光性層中の染料によるものである、 4)全赤光測光の透過濃度の45〜70%、好ましくは
50〜65%が、赤感光性層中のシアンカプラーと発色
現像主薬の酸化体により形成される染料によるものであ
る。
【0164】但し、2)の透過濃度(%)+3)の透過
濃度(%)+4)の透過濃度(%)=全透過濃度100
(%)である。
濃度(%)+4)の透過濃度(%)=全透過濃度100
(%)である。
【0165】また、本発明においては、ハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料の未露光部を基準カラー現像処理して
得られた時の各緑光測光透過濃度が、下記の条件を満足
することによって、本発明の効果を発揮する。
ラー写真感光材料の未露光部を基準カラー現像処理して
得られた時の各緑光測光透過濃度が、下記の条件を満足
することによって、本発明の効果を発揮する。
【0166】1)全緑光測光の透過濃度が0.50〜
0.85、好ましくは0.55〜0.80である、 2)全緑光測光の透過濃度の6〜20%、好ましくは8
〜16%が、透明支持体中の染料によるものである、 3)全緑光測光の透過濃度の45〜75%、好ましくは
55〜70%が、感光性層中の染料によるものである、 4)全緑光測光の透過濃度の15〜40%、好ましくは
20〜35%が、緑感光性層中のマゼンタカプラーと発
色現像主薬の酸化体により形成される染料によるもので
ある。
0.85、好ましくは0.55〜0.80である、 2)全緑光測光の透過濃度の6〜20%、好ましくは8
〜16%が、透明支持体中の染料によるものである、 3)全緑光測光の透過濃度の45〜75%、好ましくは
55〜70%が、感光性層中の染料によるものである、 4)全緑光測光の透過濃度の15〜40%、好ましくは
20〜35%が、緑感光性層中のマゼンタカプラーと発
色現像主薬の酸化体により形成される染料によるもので
ある。
【0167】但し、2)の透過濃度(%)+3)の透過
濃度(%)+4)の透過濃度(%)=全透過濃度100
(%)である。
濃度(%)+4)の透過濃度(%)=全透過濃度100
(%)である。
【0168】また、本発明においては、ハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料の未露光部を基準カラー現像処理して
得られた時の各青光測光透過濃度が、下記の条件を満足
することによって、本発明の効果を発揮する。
ラー写真感光材料の未露光部を基準カラー現像処理して
得られた時の各青光測光透過濃度が、下記の条件を満足
することによって、本発明の効果を発揮する。
【0169】1)全青光測光の透過濃度が0.70〜
0.95、好ましくは0.85〜0.94である、 2)全青光測光の透過濃度の6〜12%、好ましくは6
〜10%が、透明支持体中の染料によるものである、 3)全青光測光の透過濃度の55〜80%、好ましくは
60〜75%が、感光材料の感光性層中の染料によるも
のである、 4)全青光測光の透過濃度の15〜40%、好ましくは
20〜30%が、青感光性層中のイエローカプラーと発
色現像主薬の酸化体により形成される染料によるもので
ある。
0.95、好ましくは0.85〜0.94である、 2)全青光測光の透過濃度の6〜12%、好ましくは6
〜10%が、透明支持体中の染料によるものである、 3)全青光測光の透過濃度の55〜80%、好ましくは
60〜75%が、感光材料の感光性層中の染料によるも
のである、 4)全青光測光の透過濃度の15〜40%、好ましくは
20〜30%が、青感光性層中のイエローカプラーと発
色現像主薬の酸化体により形成される染料によるもので
ある。
【0170】但し、2)の透過濃度(%)+3)の透過
濃度(%)+4)の透過濃度(%)=全透過濃度100
(%)である。
濃度(%)+4)の透過濃度(%)=全透過濃度100
(%)である。
【0171】また、本発明は、ハロゲン化銀カラー写真
感光材料の未露光部を基準カラー現像処理して得られた
時の各赤光測光透過濃度、各緑光測光透過濃度、各青光
測光透過濃度が、前記の条件の全てを満足することによ
って、本発明の効果を発揮するものである。
感光材料の未露光部を基準カラー現像処理して得られた
時の各赤光測光透過濃度、各緑光測光透過濃度、各青光
測光透過濃度が、前記の条件の全てを満足することによ
って、本発明の効果を発揮するものである。
【0172】本発明の請求項4の発明は、ハロゲン化銀
カラー写真感光材料の透明支持体が、異なるポリエステ
ルを積層して形成したものであることを特徴としてい
る。
カラー写真感光材料の透明支持体が、異なるポリエステ
ルを積層して形成したものであることを特徴としてい
る。
【0173】また、本発明の請求項5の発明は、ハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料の透明支持体が、ナフタレン
ジカルボン酸成分が全カルボン酸成分の50〜90mo
l%となるよう形成されたポリエステルフィルムである
ことを特徴としている。
ン化銀カラー写真感光材料の透明支持体が、ナフタレン
ジカルボン酸成分が全カルボン酸成分の50〜90mo
l%となるよう形成されたポリエステルフィルムである
ことを特徴としている。
【0174】即ち、本発明者は本発明の感光材料の透明
支持体としては、公知のものが制限無く使用できるが、
延伸されたポリエステルフィルム支持体が本発明の効果
をより奏する点で好ましく、特に透明支持体が異なるポ
リエステルを積層して形成したもの、又、はナフタレン
ジカルボン酸成分が全カルボン酸成分の50〜90mo
l%となるようにして形成したポリエステルフィルムで
ある場合に本発明の効果をより奏することを見い出した
ものである。
支持体としては、公知のものが制限無く使用できるが、
延伸されたポリエステルフィルム支持体が本発明の効果
をより奏する点で好ましく、特に透明支持体が異なるポ
リエステルを積層して形成したもの、又、はナフタレン
ジカルボン酸成分が全カルボン酸成分の50〜90mo
l%となるようにして形成したポリエステルフィルムで
ある場合に本発明の効果をより奏することを見い出した
ものである。
【0175】また、前記ポリエステルフィルム系支持体
の場合、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未露光部を
前記基準カラー現像処理して得られた時の赤光、緑光、
青光測光の各染料の光透過濃度が、下記の条件を満足す
ることによって、本発明の効果を発揮するものである。
の場合、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未露光部を
前記基準カラー現像処理して得られた時の赤光、緑光、
青光測光の各染料の光透過濃度が、下記の条件を満足す
ることによって、本発明の効果を発揮するものである。
【0176】1)染料の全赤光測光透過濃度が0.20
〜0.35である、 2)染料の全緑光測光透過濃度が0.50〜0.85で
ある、 3)染料の全青光測光透過濃度が0.70〜1.05で
ある、 本発明の請求項4においては、透明支持体は積層ポリエ
ステルフィルム支持体であり、その積層数は少なくとも
2層であり、2層以上であれば何層積層してもかまわな
いが、製造設備が複雑化する等の点から本発明において
は、2層又は3層が好ましい。
〜0.35である、 2)染料の全緑光測光透過濃度が0.50〜0.85で
ある、 3)染料の全青光測光透過濃度が0.70〜1.05で
ある、 本発明の請求項4においては、透明支持体は積層ポリエ
ステルフィルム支持体であり、その積層数は少なくとも
2層であり、2層以上であれば何層積層してもかまわな
いが、製造設備が複雑化する等の点から本発明において
は、2層又は3層が好ましい。
【0177】異なるポリエステルとは、ポリエステルの
化学構造や物理特性の少なくとも1つが異なるものをす
べてを用いることができる。
化学構造や物理特性の少なくとも1つが異なるものをす
べてを用いることができる。
【0178】したがって、本発明の透明支持体として使
用されるポリエステルフィルムは、ポリエステルの原
料、その合成方法、その分子量又はその添加物等に各々
の違いはあるが、中でも、複数のポリエステル成分から
なるコポリエステル層を有することが好ましい。
用されるポリエステルフィルムは、ポリエステルの原
料、その合成方法、その分子量又はその添加物等に各々
の違いはあるが、中でも、複数のポリエステル成分から
なるコポリエステル層を有することが好ましい。
【0179】積層ポリエステルフィルム透明支持体のコ
ポリエステル層の層位置は、巻癖の付き易さ、巻癖回復
性等から決められる。2層の時はハロゲン化銀乳剤層が
塗設される側の反対側をコポリエステル層とするのがよ
い。
ポリエステル層の層位置は、巻癖の付き易さ、巻癖回復
性等から決められる。2層の時はハロゲン化銀乳剤層が
塗設される側の反対側をコポリエステル層とするのがよ
い。
【0180】ハロゲン化銀乳剤層を塗設する側の層は公
知のPET(ポリエチレンテレフタレート)又はPEN
(ポリエチレンナフタレート)の層でもよいが、PET
やPENとコポリエステルの混合物の層でもよく、その
場合の混合割合は任意に設定することが出来る。又、3
層の場合(ハロゲン化銀乳剤層塗設側から1層目を内
層、2層目を中間層、3層目を外層とする)、少なくと
も外層にはコポリエステルを用いるのが好ましく、更
に、内層、外層の両層に用いることが、巻き癖回復性の
点から好ましい。中間層はPETやPENの層でもよい
が、PETやPENとコポリエステルの混合物でもよ
い。
知のPET(ポリエチレンテレフタレート)又はPEN
(ポリエチレンナフタレート)の層でもよいが、PET
やPENとコポリエステルの混合物の層でもよく、その
場合の混合割合は任意に設定することが出来る。又、3
層の場合(ハロゲン化銀乳剤層塗設側から1層目を内
層、2層目を中間層、3層目を外層とする)、少なくと
も外層にはコポリエステルを用いるのが好ましく、更
に、内層、外層の両層に用いることが、巻き癖回復性の
点から好ましい。中間層はPETやPENの層でもよい
が、PETやPENとコポリエステルの混合物でもよ
い。
【0181】上記積層ポリエステルフィルム支持体の総
膜厚は、通常のTAC(トリアセチルセルロース)支持
体を使用している感光材料と物理的な厚さに関連する性
質を少なくとも同等にするため、例えば、巻癖がついて
いるロールフィルムのカメラ内でのカメラ等のピント、
又はパトローネへの充填可能な厚さ等から決められ、1
05〜130μmが適当である。
膜厚は、通常のTAC(トリアセチルセルロース)支持
体を使用している感光材料と物理的な厚さに関連する性
質を少なくとも同等にするため、例えば、巻癖がついて
いるロールフィルムのカメラ内でのカメラ等のピント、
又はパトローネへの充填可能な厚さ等から決められ、1
05〜130μmが適当である。
【0182】また、積層ポリエステルフィルム支持体の
各層の厚さの割合は任意でもよいが、該支持体の厚みを
二等分する位置を中心として、その両側の積層構造が互
いに非対称であることが巻き癖防止やアンチカールの観
点から好ましい。
各層の厚さの割合は任意でもよいが、該支持体の厚みを
二等分する位置を中心として、その両側の積層構造が互
いに非対称であることが巻き癖防止やアンチカールの観
点から好ましい。
【0183】ここでいう非対称とは物理的、機械的或い
は化学的に相違することを意味し、例えば、構成する層
の厚さが異なる、ポリエステルフィルムを構成する主構
成成分やその量が異なる、ポリエステルの共重合成分や
その量が異なる、或いは固有粘度が異なる、更には吸水
率、弾性率が異なることも含まれる。
は化学的に相違することを意味し、例えば、構成する層
の厚さが異なる、ポリエステルフィルムを構成する主構
成成分やその量が異なる、ポリエステルの共重合成分や
その量が異なる、或いは固有粘度が異なる、更には吸水
率、弾性率が異なることも含まれる。
【0184】これら積層ポリエステルフィルム支持体の
非対称を確認する方法としては、各種分析機器を用いる
ことが出来、特に限定されないが、層構成については支
持体断面を顕微鏡観察により確認することが出来る。
非対称を確認する方法としては、各種分析機器を用いる
ことが出来、特に限定されないが、層構成については支
持体断面を顕微鏡観察により確認することが出来る。
【0185】また、支持体を半分に分割する面まで、そ
れぞれ上下から削り取り、上下の分析対象物を得て、加
水分解を行い液体クロマトグラフィーやNMR分析、G
PC分析を行って確認してもよく、又、この上下の分析
対象物の固有粘度測定、吸水率、弾性率の測定を行って
確認しても良い。
れぞれ上下から削り取り、上下の分析対象物を得て、加
水分解を行い液体クロマトグラフィーやNMR分析、G
PC分析を行って確認してもよく、又、この上下の分析
対象物の固有粘度測定、吸水率、弾性率の測定を行って
確認しても良い。
【0186】3層積層の場合の中間層の膜厚は、巻癖の
付き易さ及び巻癖回復の点から40〜100μmである
ことが好ましく、55〜85μmであることがより好ま
しい。2層の場合はポリエステル層の膜厚が50〜10
0μmであることが好ましく、65〜90μmであるこ
とがより好ましい。
付き易さ及び巻癖回復の点から40〜100μmである
ことが好ましく、55〜85μmであることがより好ま
しい。2層の場合はポリエステル層の膜厚が50〜10
0μmであることが好ましく、65〜90μmであるこ
とがより好ましい。
【0187】積層ポリエステルフィルム支持体に親水性
のコポリエステルを積層の1層に使用するような場合、
PET又はPENを使用したり、積層の組み合わせによ
って、積層の層間の接着が弱くなる場合がある。
のコポリエステルを積層の1層に使用するような場合、
PET又はPENを使用したり、積層の組み合わせによ
って、積層の層間の接着が弱くなる場合がある。
【0188】このような場合は、積層層間の接着性向上
のためには特開平6−161035号に記載のように、
PET、PENと本発明に使用するコポリエステルを混
合することが好ましく、混合する割合は5〜50質量%
であることが好ましく、10〜40質量%であることが
より好ましい。
のためには特開平6−161035号に記載のように、
PET、PENと本発明に使用するコポリエステルを混
合することが好ましく、混合する割合は5〜50質量%
であることが好ましく、10〜40質量%であることが
より好ましい。
【0189】また、共重合成分の比率の異なるコポリエ
ステルを2種以上準備して2層以上積層してもよい。こ
の時、積層層間の接着性向上のためには隣接する層間の
共重合成分差をある範囲内に設定することが好ましく、
例えば特開平6−289534号を参考にすることが出
来る。コポリエステルを3層以上積層する場合、写真現
像時の巻き癖回復のためには外層又は内層の共重合成分
比率を中間層よりも多くすることが好ましい。
ステルを2種以上準備して2層以上積層してもよい。こ
の時、積層層間の接着性向上のためには隣接する層間の
共重合成分差をある範囲内に設定することが好ましく、
例えば特開平6−289534号を参考にすることが出
来る。コポリエステルを3層以上積層する場合、写真現
像時の巻き癖回復のためには外層又は内層の共重合成分
比率を中間層よりも多くすることが好ましい。
【0190】積層するポリエステルフィルムの光屈折率
は、例えばサンドウイッチ型の三層構造の場合、表面層
のフィルムの光屈折率は中層の光屈折率よりも小さいこ
とがよく、表面層の光屈折率が1.60〜1.72であ
ることが好ましく、中層の光屈折率が1.65〜1.8
0であることが好ましく、且つ、その差が0.10〜
0.20であることが好ましい。
は、例えばサンドウイッチ型の三層構造の場合、表面層
のフィルムの光屈折率は中層の光屈折率よりも小さいこ
とがよく、表面層の光屈折率が1.60〜1.72であ
ることが好ましく、中層の光屈折率が1.65〜1.8
0であることが好ましく、且つ、その差が0.10〜
0.20であることが好ましい。
【0191】表面層が中層と光屈折率の異なる積層ポリ
エステルフィルム支持体、又1層のポリエステル支持体
に使用されるポリエステルを構成する芳香族ジカルボン
酸類とグリコール類としては下記のものが重合成分とし
て好ましく用いられる。
エステルフィルム支持体、又1層のポリエステル支持体
に使用されるポリエステルを構成する芳香族ジカルボン
酸類とグリコール類としては下記のものが重合成分とし
て好ましく用いられる。
【0192】芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレン
ジカルボン酸等を挙げることができ、これらの中でも特
にテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好
ましい。
酸、イソフタル酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレン
ジカルボン酸等を挙げることができ、これらの中でも特
にテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好
ましい。
【0193】金属スルホネート基を有する芳香族ジカル
ボン酸を含有させることは、ポリエステルフィルム支持
体のカール特性改良に有効であり好ましい。
ボン酸を含有させることは、ポリエステルフィルム支持
体のカール特性改良に有効であり好ましい。
【0194】この金属スルホネート基を有する芳香族ジ
カルボン酸としては、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、2−ナトリウムスルホイソフタル酸、4−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸、4−ナトリウムスルホ−2,6
−ナフタレンジカルボン酸、もしくは下記化合物で示さ
れるエステル形成性誘導体及びこれらのナトリウムを他
の金属、例えばカリウム、リチウムなどで置換した化合
物を挙げることができる。
カルボン酸としては、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、2−ナトリウムスルホイソフタル酸、4−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸、4−ナトリウムスルホ−2,6
−ナフタレンジカルボン酸、もしくは下記化合物で示さ
れるエステル形成性誘導体及びこれらのナトリウムを他
の金属、例えばカリウム、リチウムなどで置換した化合
物を挙げることができる。
【0195】
【化38】
【0196】金属スルホネート基を有する芳香族ジカル
ボン酸を有するポリエステルにおいて、金属スルホネー
ト基を有する芳香族ジカルボン酸の量は、全カルボン酸
質量に対して2〜7モル%であるのが好ましい。
ボン酸を有するポリエステルにおいて、金属スルホネー
ト基を有する芳香族ジカルボン酸の量は、全カルボン酸
質量に対して2〜7モル%であるのが好ましい。
【0197】飽和脂肪族ジカルボン酸も有効である。ポ
リエステルに用いる飽和脂肪族ジカルボン酸としては、
炭素数4〜20の飽和脂肪族ジカルボン酸又は数平均分
子量500〜5000のポリエチレンオキシ−ω,ω′
−二酢酸が好ましい。
リエステルに用いる飽和脂肪族ジカルボン酸としては、
炭素数4〜20の飽和脂肪族ジカルボン酸又は数平均分
子量500〜5000のポリエチレンオキシ−ω,ω′
−二酢酸が好ましい。
【0198】炭素数4〜20の飽和脂肪族ジカルボン酸
としては、琥珀酸、アジピン酸、セバシン酸等を挙げる
ことができ、このうち特にアジピン酸が好ましい。又、
数平均分子量が2000〜4000のポリエチレンオキ
シ−ω,ω′−二酢酸が特に好ましい。脂肪族ジカルボ
ン酸の質量は、通常、全エステル結合の質量に対して3
〜25モル%であることが好ましい。
としては、琥珀酸、アジピン酸、セバシン酸等を挙げる
ことができ、このうち特にアジピン酸が好ましい。又、
数平均分子量が2000〜4000のポリエチレンオキ
シ−ω,ω′−二酢酸が特に好ましい。脂肪族ジカルボ
ン酸の質量は、通常、全エステル結合の質量に対して3
〜25モル%であることが好ましい。
【0199】グリコール類としては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、p
−ジヒドロキシメチルベンゼン、ビスフェノールA等が
好ましく用いられ、特にエチレングリコールが好まし
い。又シクロヘキサンジメタノールも好ましい。又、重
合成分として、必要に応じて単官能又は3以上の多官能
の水酸基化合物、酸含有化合物が添加されてもよい。更
に又、水酸基とカルボキシル基(或いはエステル基)を
同時に有する化合物が添加されてもよい。
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、p
−ジヒドロキシメチルベンゼン、ビスフェノールA等が
好ましく用いられ、特にエチレングリコールが好まし
い。又シクロヘキサンジメタノールも好ましい。又、重
合成分として、必要に応じて単官能又は3以上の多官能
の水酸基化合物、酸含有化合物が添加されてもよい。更
に又、水酸基とカルボキシル基(或いはエステル基)を
同時に有する化合物が添加されてもよい。
【0200】この他、ポリアルキレングリコールも物性
改良成分として好ましく用いられる。ポリアルキレング
リコールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等を
挙げることができる。ポリアルキレングリコールの中で
もポリエチレングリコールが好ましい。又、その分子量
としては、通常数平均分子量として300〜20000
の範囲が好ましく、更には300〜1500好ましい。
ポリアルキレングリコールの添加量はポリエステルの全
質量に対して3〜10質量%が好ましい。
改良成分として好ましく用いられる。ポリアルキレング
リコールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等を
挙げることができる。ポリアルキレングリコールの中で
もポリエチレングリコールが好ましい。又、その分子量
としては、通常数平均分子量として300〜20000
の範囲が好ましく、更には300〜1500好ましい。
ポリアルキレングリコールの添加量はポリエステルの全
質量に対して3〜10質量%が好ましい。
【0201】上記の積層ポリエステルフィルムに用いら
れる好ましいポリエステルの各成分は、エチレングリコ
ール50:テレフタル酸50、エチレングリコール5
0:2,6−ナフタレンジカルボン酸50、シクロヘキ
サンジメタノール40:エチレングリコール10:テレ
フタル酸50、シクロヘキサンジメタノール50:テレ
フタル酸50、シクロヘキサンジメタノール50:2,
6−ナフタレンジカルボン酸50等が好ましく用いられ
る。ここで、数字はポリエステル成分をモル%で示した
ものである。その他下記の成分のものも有用である。
れる好ましいポリエステルの各成分は、エチレングリコ
ール50:テレフタル酸50、エチレングリコール5
0:2,6−ナフタレンジカルボン酸50、シクロヘキ
サンジメタノール40:エチレングリコール10:テレ
フタル酸50、シクロヘキサンジメタノール50:テレ
フタル酸50、シクロヘキサンジメタノール50:2,
6−ナフタレンジカルボン酸50等が好ましく用いられ
る。ここで、数字はポリエステル成分をモル%で示した
ものである。その他下記の成分のものも有用である。
【0202】エチレングリコール50:ナフタレンジカ
ルボン酸(50〜15):テレフタル酸(0〜35)、
エチレングリコール(0〜15):ネオペンチルグリコ
ール(50〜35):テレフタル酸(50)、エチレン
グリコール(40):ビスフェノールА(10):ナフ
タレンジカルボン酸(50〜10):テレフタル酸(0
〜40)更に好ましいものとしては、上記単一重合又は
共重合ポリエステルに、前記金属スルホネート基を有す
る芳香族ジカルボン酸を全芳香族ジカルボン酸の2〜7
モル%添加してやればよい。
ルボン酸(50〜15):テレフタル酸(0〜35)、
エチレングリコール(0〜15):ネオペンチルグリコ
ール(50〜35):テレフタル酸(50)、エチレン
グリコール(40):ビスフェノールА(10):ナフ
タレンジカルボン酸(50〜10):テレフタル酸(0
〜40)更に好ましいものとしては、上記単一重合又は
共重合ポリエステルに、前記金属スルホネート基を有す
る芳香族ジカルボン酸を全芳香族ジカルボン酸の2〜7
モル%添加してやればよい。
【0203】ポリエステルは、主としてジカルボン酸成
分とジオール成分とから構成されるポリマーであるが、
好ましいジカルボン酸成分として、ナフタレンジカルボ
ン酸が挙げられ、2,6−ナフタレンジカルボン酸及び
そのエステル形成体が特に好ましい。
分とジオール成分とから構成されるポリマーであるが、
好ましいジカルボン酸成分として、ナフタレンジカルボ
ン酸が挙げられ、2,6−ナフタレンジカルボン酸及び
そのエステル形成体が特に好ましい。
【0204】本発明においては、全ジカルボン酸成分中
に含まれるナフタレンジカルボン酸成分の含有率が50
〜90mol%であるが、より好ましくは65〜90m
ol%、更に好ましくは80〜90mol%である。こ
れは、共重合体であっても、ポリマーブレンドであって
もよい。より好ましい共重合性ジカルボン酸として、テ
レフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、パラフェ
ニレンジカルボン酸、アルキルジカルボン酸(炭素数2
〜20)及びそのエステル形成体を挙げることができ
る。これらの中で特に好ましいものとして、炭素数3〜
20の直鎖或いは分岐ジカルボン酸、及びそのエステル
体が挙げられる。より好ましくは炭素数4〜20の直鎖
ジカルボン酸、及びそのエステル体、更に好ましくは炭
素数5〜12の直鎖ジカルボン酸、及びそのエステル体
である。これらの共重合成分は、重合段階でそのモノマ
ーを添加しても良く、これらを含む共重合体を形成した
後で、ポリエチレンナフタレート等のホモポリマーとブ
レンドしても良い。
に含まれるナフタレンジカルボン酸成分の含有率が50
〜90mol%であるが、より好ましくは65〜90m
ol%、更に好ましくは80〜90mol%である。こ
れは、共重合体であっても、ポリマーブレンドであって
もよい。より好ましい共重合性ジカルボン酸として、テ
レフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、パラフェ
ニレンジカルボン酸、アルキルジカルボン酸(炭素数2
〜20)及びそのエステル形成体を挙げることができ
る。これらの中で特に好ましいものとして、炭素数3〜
20の直鎖或いは分岐ジカルボン酸、及びそのエステル
体が挙げられる。より好ましくは炭素数4〜20の直鎖
ジカルボン酸、及びそのエステル体、更に好ましくは炭
素数5〜12の直鎖ジカルボン酸、及びそのエステル体
である。これらの共重合成分は、重合段階でそのモノマ
ーを添加しても良く、これらを含む共重合体を形成した
後で、ポリエチレンナフタレート等のホモポリマーとブ
レンドしても良い。
【0205】本発明に使用されるポリエステルには、基
本的には芳香族ジカルボン酸又はそのエステル、グリコ
ール類、触媒、安定化剤を混合した成分のエステル化反
応及び/又は重縮合反応によって好ましく得られる。
本的には芳香族ジカルボン酸又はそのエステル、グリコ
ール類、触媒、安定化剤を混合した成分のエステル化反
応及び/又は重縮合反応によって好ましく得られる。
【0206】このエステル化反応、重縮合反応時に用い
る触媒としては、マンガン、カルシウム、亜鉛、コバル
ト等の金属の酢酸塩、脂肪酸塩、炭酸塩等を挙げること
ができる。これらの中でも、酢酸マンガン、酢酸カルシ
ウムの水和物が好ましく、更にはこれらを混合したもの
が好ましい。
る触媒としては、マンガン、カルシウム、亜鉛、コバル
ト等の金属の酢酸塩、脂肪酸塩、炭酸塩等を挙げること
ができる。これらの中でも、酢酸マンガン、酢酸カルシ
ウムの水和物が好ましく、更にはこれらを混合したもの
が好ましい。
【0207】エステル化時及び/又は重縮合時に反応を
阻害したり、ポリマーを着色したりしない範囲で、水酸
化物や脂肪族カルボン酸の金属塩、第四級アンモニウム
等を添加することも有効であり、中でも水酸化ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、テトラエチルアンモニウムヒドロ
キシドが好ましく、特に酢酸ナトリウムが好ましい。こ
れらの添加量は全酸成分に対し1×10-2〜20×10
-2モル%が好ましい。
阻害したり、ポリマーを着色したりしない範囲で、水酸
化物や脂肪族カルボン酸の金属塩、第四級アンモニウム
等を添加することも有効であり、中でも水酸化ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、テトラエチルアンモニウムヒドロ
キシドが好ましく、特に酢酸ナトリウムが好ましい。こ
れらの添加量は全酸成分に対し1×10-2〜20×10
-2モル%が好ましい。
【0208】また、重合段階において、燐酸、亜燐酸及
び、それらのエステル等の安定化剤並びに無機粒子(例
えばシリカ、カオリン、炭酸カルシウム、燐酸カルシウ
ム、二酸化チタンなど)を適宜に添加してもよいし、
又、重合後に添加してもよい。更に、重合段階及び重合
後の何れかの段階で染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤等
を添加しても差し支えない。酸化防止剤は特に限定され
るものではなく、具体的にはヒンダードフェノール系、
アリルアミン系、ホスファイト系、チオエステル系の酸
化防止剤等を用いることが出来、これらの中でもヒンダ
ードフェノール系化合物が好ましく用いられる。
び、それらのエステル等の安定化剤並びに無機粒子(例
えばシリカ、カオリン、炭酸カルシウム、燐酸カルシウ
ム、二酸化チタンなど)を適宜に添加してもよいし、
又、重合後に添加してもよい。更に、重合段階及び重合
後の何れかの段階で染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤等
を添加しても差し支えない。酸化防止剤は特に限定され
るものではなく、具体的にはヒンダードフェノール系、
アリルアミン系、ホスファイト系、チオエステル系の酸
化防止剤等を用いることが出来、これらの中でもヒンダ
ードフェノール系化合物が好ましく用いられる。
【0209】酸化防止剤の含有量は、通常ポリエステル
に対して0.01〜2質量%、好ましくは0.1〜0.
5質量%である。酸化防止剤の含有量が0.01質量%
未満であると写真性能の効果が劣り、2質量%を超える
と共重合ポリエステルの濁度が増大し、透明支持体とし
ては好ましくないことがある。
に対して0.01〜2質量%、好ましくは0.1〜0.
5質量%である。酸化防止剤の含有量が0.01質量%
未満であると写真性能の効果が劣り、2質量%を超える
と共重合ポリエステルの濁度が増大し、透明支持体とし
ては好ましくないことがある。
【0210】尚、酸化防止剤は1種単独で使用すること
もできるし、又、2種以上を組み合わせて使用すること
もできる。
もできるし、又、2種以上を組み合わせて使用すること
もできる。
【0211】本発明に有用な積層フィルムは少なくとも
2層が同時に積層される共押出法で製膜するのが好まし
い。又予め製膜しておいた異質の単層フィルムをラミネ
ート法により形成してもよい。積層の順序を仮に外/中
/外とし、それぞれの層を、3層の場合、A層/B層/
C層とすると、A層、B層及びC層それぞれの厚みは、
ポリエステルフィルム全体の厚みに対し5〜70%であ
ることが好ましく、それぞれの層が目的に応じて厚さ配
分を行えばよい。B層は芯の役目を、又A層又はC層は
表面層としての機能を有するフィルムが好ましい。
2層が同時に積層される共押出法で製膜するのが好まし
い。又予め製膜しておいた異質の単層フィルムをラミネ
ート法により形成してもよい。積層の順序を仮に外/中
/外とし、それぞれの層を、3層の場合、A層/B層/
C層とすると、A層、B層及びC層それぞれの厚みは、
ポリエステルフィルム全体の厚みに対し5〜70%であ
ることが好ましく、それぞれの層が目的に応じて厚さ配
分を行えばよい。B層は芯の役目を、又A層又はC層は
表面層としての機能を有するフィルムが好ましい。
【0212】本発明における有用な積層ポリエステルフ
ィルム支持体は、光屈折率の異なる層、特に、光屈折率
の大きいフィルムを芯にするのが好ましいが、写真フィ
ルムをして、他の性質、例えば巻きぐせの付きにくい性
質、機械的強さ、ハロゲン化銀写真乳剤等感光層又は非
感光層の接着性等をも考慮した材質を使用するのがよ
い。
ィルム支持体は、光屈折率の異なる層、特に、光屈折率
の大きいフィルムを芯にするのが好ましいが、写真フィ
ルムをして、他の性質、例えば巻きぐせの付きにくい性
質、機械的強さ、ハロゲン化銀写真乳剤等感光層又は非
感光層の接着性等をも考慮した材質を使用するのがよ
い。
【0213】本発明において好ましい積層ポリエステル
フィルム支持体の構成(3層としての)としての材質
は、A層又はC層は、ポリエチレンフタレート、コポリ
エステル(エチレンテレフタレート50:シクロヘキサ
ンジメチレンテレフタレート50)、コポリエステル
(エチレンテレフタレート60、ビスフェノールA4
0)等を挙げることが出来る。
フィルム支持体の構成(3層としての)としての材質
は、A層又はC層は、ポリエチレンフタレート、コポリ
エステル(エチレンテレフタレート50:シクロヘキサ
ンジメチレンテレフタレート50)、コポリエステル
(エチレンテレフタレート60、ビスフェノールA4
0)等を挙げることが出来る。
【0214】B層は、ポリエチレン−2,6−ナレナフ
タレート、ポリエチレン−1,5−ナフタレート、ポリ
エチレン−1,4−ナフタレート、コポリエステル(エ
チレン−2,7−ナフタレート50:シクロヘキサンジ
メチレン−2,6−ナフタレート50)等を挙げること
が出来る。
タレート、ポリエチレン−1,5−ナフタレート、ポリ
エチレン−1,4−ナフタレート、コポリエステル(エ
チレン−2,7−ナフタレート50:シクロヘキサンジ
メチレン−2,6−ナフタレート50)等を挙げること
が出来る。
【0215】ポリエステルフィルム支持体は巻きぐせが
付き易い性質を持っているため、巻きぐせを低減する目
的で、特開昭51−16358号又は特開平6−351
18号等に記載されている加熱処理方法を行うのが好ま
しい。
付き易い性質を持っているため、巻きぐせを低減する目
的で、特開昭51−16358号又は特開平6−351
18号等に記載されている加熱処理方法を行うのが好ま
しい。
【0216】即ち、50℃〜ガラス転移点、好ましくは
50℃〜(ガラス転移点−5℃)の温度で0.1〜15
00時間、熱処理する方法である。この熱処理は50℃
以上の高温で行うため、ハロゲン化銀乳剤層の塗布後に
行うと乳剤層の性能を低下させる原因となり易い。従っ
て、支持体製造後、乳剤層塗布前に行うのが望ましい。
50℃〜(ガラス転移点−5℃)の温度で0.1〜15
00時間、熱処理する方法である。この熱処理は50℃
以上の高温で行うため、ハロゲン化銀乳剤層の塗布後に
行うと乳剤層の性能を低下させる原因となり易い。従っ
て、支持体製造後、乳剤層塗布前に行うのが望ましい。
【0217】本発明のポリエステルフィルム支持体のハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料を形成する表面には、必
要に応じて写真構成層の形成に先んじてコロナ放電等の
表面活性化処理及び/又は下引層を塗設することができ
る。
ロゲン化銀カラー写真感光材料を形成する表面には、必
要に応じて写真構成層の形成に先んじてコロナ放電等の
表面活性化処理及び/又は下引層を塗設することができ
る。
【0218】下引層としては、例えば特開昭59−19
941号、同59−77439号、同59−22484
1号及び特公昭58−53029号にそれぞれ記載の下
引層を好適例として挙げることができる。
941号、同59−77439号、同59−22484
1号及び特公昭58−53029号にそれぞれ記載の下
引層を好適例として挙げることができる。
【0219】本発明においては感光材料の特定写真感度
が640以上であることによって本発明集めインクジェ
ットプリンター用その改良効果が大きく、より好ましく
は800〜6400、更に好ましくは800〜3200
である。
が640以上であることによって本発明集めインクジェ
ットプリンター用その改良効果が大きく、より好ましく
は800〜6400、更に好ましくは800〜3200
である。
【0220】特定写真感度とは、特開平4−36964
4号に記載された定義により求めた感度であり、これは
国際規格であるISO感度に準じ制定された日本工業規
格JIS−K−7614−1981のものであり、以下
に示す方法で算出するものとする。
4号に記載された定義により求めた感度であり、これは
国際規格であるISO感度に準じ制定された日本工業規
格JIS−K−7614−1981のものであり、以下
に示す方法で算出するものとする。
【0221】作製した各試料を、温度20±5℃、相対
湿度60±10%の雰囲気下で2時間放置した後、露光
を与える。露光は、特開平4−369644号に記載さ
れた相対分光エネルギー、照度変化方法で行い、露光時
間は1/100秒とする。露光から現像処理も、特開平
4−369644号に記載されたものと全く同様の方法
で行う。濃度測定は、X−rite社光学濃度計を用
い、ステータスM濃度を測定し、特定写真感度は、特開
平4−369644号に記載されたものと全く同様の方
法に従い、以下の手順で算出するものとする。
湿度60±10%の雰囲気下で2時間放置した後、露光
を与える。露光は、特開平4−369644号に記載さ
れた相対分光エネルギー、照度変化方法で行い、露光時
間は1/100秒とする。露光から現像処理も、特開平
4−369644号に記載されたものと全く同様の方法
で行う。濃度測定は、X−rite社光学濃度計を用
い、ステータスM濃度を測定し、特定写真感度は、特開
平4−369644号に記載されたものと全く同様の方
法に従い、以下の手順で算出するものとする。
【0222】1:青、緑、赤の各々最小濃度に対して、
それより0.15高い濃度点を得るに要する露光量(L
ogH)をルックス・秒で表し、それぞれをHB、H
G、HRとする、 2:上記HB、HRのうち、値が大きい方(感度の低い
方)をHSとする。
それより0.15高い濃度点を得るに要する露光量(L
ogH)をルックス・秒で表し、それぞれをHB、H
G、HRとする、 2:上記HB、HRのうち、値が大きい方(感度の低い
方)をHSとする。
【0223】3:特定写真感度Sを下式に従い計算す
る、 S=(2/(HG×HS))1/2 更に、前記以外の本発明のハロゲン化銀カラー写真感光
材料に用いられるハロゲン化銀乳剤、添加剤について説
明する。
る、 S=(2/(HG×HS))1/2 更に、前記以外の本発明のハロゲン化銀カラー写真感光
材料に用いられるハロゲン化銀乳剤、添加剤について説
明する。
【0224】本発明の感光材料に用いられるハロゲン化
銀乳剤としては、前記説明した本発明の平板粒子を含有
するハロゲン化銀乳剤の他に、例えば、特開昭61−6
643号、同61−14630号、同61−11214
2号、同62−157024号、同62−18556
号、同63−92942号、同63−151618号、
同63−163451号、同63−220238号、同
63−311244号、RD38957のI項及びIII
項、RD40145のXV項等を参考にして製造されたも
のを利用できる。
銀乳剤としては、前記説明した本発明の平板粒子を含有
するハロゲン化銀乳剤の他に、例えば、特開昭61−6
643号、同61−14630号、同61−11214
2号、同62−157024号、同62−18556
号、同63−92942号、同63−151618号、
同63−163451号、同63−220238号、同
63−311244号、RD38957のI項及びIII
項、RD40145のXV項等を参考にして製造されたも
のを利用できる。
【0225】本発明の感光材料に用いられるハロゲン化
銀乳剤は、物理熟成、化学熟成及び分光増感を行ったも
のを使用することが好ましい。このような工程で使用さ
れる添加剤は、RD38957のIV及びV項、RD40
145のXV項等に記載されている。
銀乳剤は、物理熟成、化学熟成及び分光増感を行ったも
のを使用することが好ましい。このような工程で使用さ
れる添加剤は、RD38957のIV及びV項、RD40
145のXV項等に記載されている。
【0226】本発明に使用できる公知の写真用添加剤
は、同じくRD38957のII−X項項、RD4014
5のI−XIII項に記載のものを用いることができる。
は、同じくRD38957のII−X項項、RD4014
5のI−XIII項に記載のものを用いることができる。
【0227】本発明の感光材料の赤感光性、緑感光性及
び青感光性ハロゲン化銀乳剤層の各層にカプラーを含有
させることができる。これら各層に含まれるカプラーか
ら形成される発色色素は、分光吸収極大が少なくとも2
0nm離れていることが好ましい。カプラーとしては、
シアンカプラー、マゼンタカプラー、イエローカプラー
を用いることが好ましい。各乳剤層とカプラーの組み合
わせとしては、通常、イエローカプラーと青感光性層、
マゼンタカプラーと緑感光性層、シアンカプラーと赤感
光性層の組み合わせが用いられるが、これら組み合わせ
に限られるものではなく、他の組み合わせであってもよ
い。
び青感光性ハロゲン化銀乳剤層の各層にカプラーを含有
させることができる。これら各層に含まれるカプラーか
ら形成される発色色素は、分光吸収極大が少なくとも2
0nm離れていることが好ましい。カプラーとしては、
シアンカプラー、マゼンタカプラー、イエローカプラー
を用いることが好ましい。各乳剤層とカプラーの組み合
わせとしては、通常、イエローカプラーと青感光性層、
マゼンタカプラーと緑感光性層、シアンカプラーと赤感
光性層の組み合わせが用いられるが、これら組み合わせ
に限られるものではなく、他の組み合わせであってもよ
い。
【0228】本発明はDIR化合物を用いることができ
る。DIR化合物の具体例としては、例えば、特開平4
−114153号に記載のD−1〜D−34が挙げら
れ、本発明はこれらの化合物を好ましく用いることがで
きる。
る。DIR化合物の具体例としては、例えば、特開平4
−114153号に記載のD−1〜D−34が挙げら
れ、本発明はこれらの化合物を好ましく用いることがで
きる。
【0229】本発明において用いることのできるDIR
化合物の具体例は、上記の他に、例えば、米国特許第
4,234,678号、同第3,227,554号、同
第3,647,291号、同第3,958,993号、
同第4,419,886号、同第3,933,500
号、特開昭57−56837号、同51−13239
号、米国特許第2,072,363号、同第2,07
0,266号、RD40145のXIV項などに記載され
ているものを挙げることができる。
化合物の具体例は、上記の他に、例えば、米国特許第
4,234,678号、同第3,227,554号、同
第3,647,291号、同第3,958,993号、
同第4,419,886号、同第3,933,500
号、特開昭57−56837号、同51−13239
号、米国特許第2,072,363号、同第2,07
0,266号、RD40145のXIV項などに記載され
ているものを挙げることができる。
【0230】また、本発明で用いることができるカプラ
ーの具体例は、RD40145のII項等に記載されてい
る。
ーの具体例は、RD40145のII項等に記載されてい
る。
【0231】本発明で使用する添加剤は、RD4014
5のVIII項に記載されている分散法などにより添加する
ことができる。
5のVIII項に記載されている分散法などにより添加する
ことができる。
【0232】本発明においては、前述RD38957の
XV項等に記載される公知の支持体を使用することができ
る。
XV項等に記載される公知の支持体を使用することができ
る。
【0233】本発明の感光材料には、前述RD3895
7のXI項に記載されるフィルター層や中間層等の補助層
を設けることができる。
7のXI項に記載されるフィルター層や中間層等の補助層
を設けることができる。
【0234】感光材料は、前述RD38957のXI項に
記載の順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成を採
ることができる。
記載の順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成を採
ることができる。
【0235】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
一般用又は映画用のカラーネガフィルム、スライド用又
はテレビ用のカラー反転フィルム、カラーペーパー、カ
ラーポジフィルム、カラー反転ペーパーに代表される種
々のカラー感光材料に好ましく適用することができる。
一般用又は映画用のカラーネガフィルム、スライド用又
はテレビ用のカラー反転フィルム、カラーペーパー、カ
ラーポジフィルム、カラー反転ペーパーに代表される種
々のカラー感光材料に好ましく適用することができる。
【0236】本発明の感光材料を現像処理するには、例
えば、T.H.ジェームズ著、セオリイ オブ ザ ホ
トグラフィック プロセス第4版(The Theor
yof The Photografic Proce
ss Forth Edition)第291頁〜第3
34頁及びジャーナル オブ ザ アメリカン ケミカ
ル ソサエティ(Journa1 of the Am
erican Chemical Society)第
73巻、第3,100頁(1951)に記載されてい
る、それ自体公知の現像剤を使用することができ、又、
前述のRD38957のXVII−XX項及びRD40145
のXXIII項に記載された通常の方法によって、現像処理
することができる。
えば、T.H.ジェームズ著、セオリイ オブ ザ ホ
トグラフィック プロセス第4版(The Theor
yof The Photografic Proce
ss Forth Edition)第291頁〜第3
34頁及びジャーナル オブ ザ アメリカン ケミカ
ル ソサエティ(Journa1 of the Am
erican Chemical Society)第
73巻、第3,100頁(1951)に記載されてい
る、それ自体公知の現像剤を使用することができ、又、
前述のRD38957のXVII−XX項及びRD40145
のXXIII項に記載された通常の方法によって、現像処理
することができる。
【0237】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は現像処理後、画像情報をスキャナー等で読み取ってデ
ジタルデータに変換し、カラー画像出力手段にて出力す
ることが好ましい。
は現像処理後、画像情報をスキャナー等で読み取ってデ
ジタルデータに変換し、カラー画像出力手段にて出力す
ることが好ましい。
【0238】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明の実施態様はこれに限定されるものでは
ない。
するが、本発明の実施態様はこれに限定されるものでは
ない。
【0239】実施例1
染料を含有しない厚さ120μmのセルローストリアセ
テートフィルムに下引層を設け、その上に表1〜3で示
す構成からなる写真構成層を順次支持体側から形成し
て、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料である試料1
01を作製した。尚、表中の各素材の添加量は、特に記
載しない限り1m2当たりのグラム数を表す。又、ハロ
ゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換算して示し、増感色
素(SDで示す)は銀1モル当たりのモル数で示す。
テートフィルムに下引層を設け、その上に表1〜3で示
す構成からなる写真構成層を順次支持体側から形成し
て、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料である試料1
01を作製した。尚、表中の各素材の添加量は、特に記
載しない限り1m2当たりのグラム数を表す。又、ハロ
ゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換算して示し、増感色
素(SDで示す)は銀1モル当たりのモル数で示す。
【0240】
【表1】
【0241】
【表2】
【0242】
【表3】
【0243】上記の試料101の作製に用いた、常法に
より作製した各沃臭化銀乳剤の特徴を表4に表示する。
尚、平均粒径は同体積の立方体の一辺長で表した。尚、
試料101の特定写真感度は1600であった。
より作製した各沃臭化銀乳剤の特徴を表4に表示する。
尚、平均粒径は同体積の立方体の一辺長で表した。尚、
試料101の特定写真感度は1600であった。
【0244】
【表4】
【0245】尚、沃臭化銀乳剤b、e、g、hはイリジ
ウムを1×10-7〜1×10-6mol/molAg含有
している。
ウムを1×10-7〜1×10-6mol/molAg含有
している。
【0246】表4に記載の沃臭化銀乳剤i以外の各乳剤
には、表1〜3に記載の増感色素を添加して熟成した
後、トリフリルホスフィンセレナイド、チオ硫酸ナトリ
ウム、塩化金酸、チオシアン酸カリウムを添加し、常法
に従い、カブリ、感度関係が最適になるように化学増感
を施したものを用いた。
には、表1〜3に記載の増感色素を添加して熟成した
後、トリフリルホスフィンセレナイド、チオ硫酸ナトリ
ウム、塩化金酸、チオシアン酸カリウムを添加し、常法
に従い、カブリ、感度関係が最適になるように化学増感
を施したものを用いた。
【0247】尚、上記の組成物の他に、塗布助剤SU−
3、分散助剤SU−4、粘度調整剤V−1、安定剤ST
−1、重量平均分子量:10,000及び重量平均分子
量:100,000の2種のポリビニルピロリドン(A
F−1、AF−2)、塩化カルシウム、抑制剤AF−
3、AF−4、AF−5、AF−6、AF−7、硬膜剤
H−1及び防腐剤Ase−1を添加した。
3、分散助剤SU−4、粘度調整剤V−1、安定剤ST
−1、重量平均分子量:10,000及び重量平均分子
量:100,000の2種のポリビニルピロリドン(A
F−1、AF−2)、塩化カルシウム、抑制剤AF−
3、AF−4、AF−5、AF−6、AF−7、硬膜剤
H−1及び防腐剤Ase−1を添加した。
【0248】また、ゼラチンは、通常の石灰処理ゼラチ
ン:Caイオン1200〜1500ppm、等電点約
4.8のものである。又、硬膜剤H−1は、第13層と
第14層の塗布液に対して、塗布直前にインライン混合
添加し、それぞれの塗布量は0.15g/m2、0.0
9g/m2とした。
ン:Caイオン1200〜1500ppm、等電点約
4.8のものである。又、硬膜剤H−1は、第13層と
第14層の塗布液に対して、塗布直前にインライン混合
添加し、それぞれの塗布量は0.15g/m2、0.0
9g/m2とした。
【0249】上記試料作製に用いた各化合物の構造を以
下に示す。
下に示す。
【0250】
【化39】
【0251】
【化40】
【0252】
【化41】
【0253】
【化42】
【0254】
【化43】
【0255】
【化44】
【0256】
【化45】
【0257】
【化46】
【0258】
【化47】
【0259】
【化48】
【0260】
【化49】
【0261】
【化50】
【0262】〈試料102〜114の作製〉試料101
において、基準カラー現像処理した後の各光測光の透過
濃度が表5〜7の値になるように、下記の(1)〜
(7)の各調整を行なった以外は試料101と同様にし
て、試料102〜114を作製した。
において、基準カラー現像処理した後の各光測光の透過
濃度が表5〜7の値になるように、下記の(1)〜
(7)の各調整を行なった以外は試料101と同様にし
て、試料102〜114を作製した。
【0263】(1)セルローストリアセテートフィルム
支持体中の染料として、特開平10−279702号公
報(0047)段落の化合物(II−1)である、1,4
−ビス(2,6−ジエチル−4−メチル−アニリノ)ア
ンスラキノンの添加量調整、(2)写真構成層第1層へ
のシアン染料(CD−1)の添加量調整(試料101で
は不使用)、(3)写真構成層第1層へのカラードマゼ
ンタカプラー(YCM−3)の添加量調整、(4)写真
構成層第4層へのカラードシアンカプラー(YCC−2
1)の添加量調整、(5)第4、5層中の赤感光性乳剤
a、bの化学増感レベル調整によるカブリ値の調整、
(6)第8、9層中の緑感光性乳剤a、bの化学増感レ
ベル調整によるカブリ値の調整、(7)第11、12層
中の青感光性乳剤f、gの化学増感レベル調整によるカ
ブリ値の調整。
支持体中の染料として、特開平10−279702号公
報(0047)段落の化合物(II−1)である、1,4
−ビス(2,6−ジエチル−4−メチル−アニリノ)ア
ンスラキノンの添加量調整、(2)写真構成層第1層へ
のシアン染料(CD−1)の添加量調整(試料101で
は不使用)、(3)写真構成層第1層へのカラードマゼ
ンタカプラー(YCM−3)の添加量調整、(4)写真
構成層第4層へのカラードシアンカプラー(YCC−2
1)の添加量調整、(5)第4、5層中の赤感光性乳剤
a、bの化学増感レベル調整によるカブリ値の調整、
(6)第8、9層中の緑感光性乳剤a、bの化学増感レ
ベル調整によるカブリ値の調整、(7)第11、12層
中の青感光性乳剤f、gの化学増感レベル調整によるカ
ブリ値の調整。
【0264】尚、試料102〜114の特定写真感度は
1000であった。 〈露光及びカラー現像処理〉以上のようにして作製した
各試料に対して、白色光を用いて1/200秒、1.6
CMSでステップウエッジ露光を行い、前述した基準カ
ラー現像処理に従ってカラー現像処理を行った。
1000であった。 〈露光及びカラー現像処理〉以上のようにして作製した
各試料に対して、白色光を用いて1/200秒、1.6
CMSでステップウエッジ露光を行い、前述した基準カ
ラー現像処理に従ってカラー現像処理を行った。
【0265】試料101〜114の未露光部の赤光、緑
光、青光透過濃度等の内容を以下の表に示した。
光、青光透過濃度等の内容を以下の表に示した。
【0266】
【表5】
【0267】
【表6】
【0268】
【表7】
【0269】一方、各試料を135サイズ24枚撮り規
格に裁断、穿孔し、センチュリア800カラーネガフィ
ルム(コニカ製)と同じ135サイズ規格(JIS−K
7519−1982)のパトローネに収納し、漏光耐性
試験である下記ライトパイピングの評価を行なった。
格に裁断、穿孔し、センチュリア800カラーネガフィ
ルム(コニカ製)と同じ135サイズ規格(JIS−K
7519−1982)のパトローネに収納し、漏光耐性
試験である下記ライトパイピングの評価を行なった。
【0270】〈ライトパイピングの評価〉各試料を10
0個ずつ用意し、感光材料の舌端部からパトローネのフ
ィルム引出口先端までの長さが60mmになる様に感光
材料を引出し、(株)新興製作所社製パトローネ曝射器
M−025を用いて、7500Luxで2分間曝射し
た。この曝射済の感光材料を前記と同様にして現像処理
を行い、感光した長さL(mm)を測定し、Lから60
mmを引いた値をライトパイピング防止性の尺度とし
た。評価は下記の基準で行い、実用上○レベル以上が必
要である。
0個ずつ用意し、感光材料の舌端部からパトローネのフ
ィルム引出口先端までの長さが60mmになる様に感光
材料を引出し、(株)新興製作所社製パトローネ曝射器
M−025を用いて、7500Luxで2分間曝射し
た。この曝射済の感光材料を前記と同様にして現像処理
を行い、感光した長さL(mm)を測定し、Lから60
mmを引いた値をライトパイピング防止性の尺度とし
た。評価は下記の基準で行い、実用上○レベル以上が必
要である。
【0271】
◎:0以上5(mm)未満
○:5以上10(mm)未満
△:10以上15(mm)未満
×:15(mm)以上
〈鮮鋭性の評価〉各試料を矩形波チャートを密着させて
露光し、前記基準カラー現像処理して得られた試料を、
マイクロデンシトメーター(RDM−5タイプAR:コ
ニカ株式会社製)で縦300μm横2μmのスリットを
用いてスキャニング濃度測定を行い、入力に対する解像
力を百分率で求め、MTF(Moduration T
ransfer Function)値を求めた。ただ
しアンバー光を用い、試料No.101の値を100と
する相対値で示した。値が大きい方が鮮鋭性が良好であ
ることを示す。
露光し、前記基準カラー現像処理して得られた試料を、
マイクロデンシトメーター(RDM−5タイプAR:コ
ニカ株式会社製)で縦300μm横2μmのスリットを
用いてスキャニング濃度測定を行い、入力に対する解像
力を百分率で求め、MTF(Moduration T
ransfer Function)値を求めた。ただ
しアンバー光を用い、試料No.101の値を100と
する相対値で示した。値が大きい方が鮮鋭性が良好であ
ることを示す。
【0272】〈現像処理安定性評価1〉前記基準カラー
現像処理を行った時と、該基準カラー現像処理工程の発
色現像液の温度を1℃上昇させ、かつ発色現像時間を3
0秒長くした活性現像処理を行った時との、未露光部の
赤光、緑光、青光透過濃度の差を求め、現像処理条件の
変動に対する安定性を下記基準で評価した。
現像処理を行った時と、該基準カラー現像処理工程の発
色現像液の温度を1℃上昇させ、かつ発色現像時間を3
0秒長くした活性現像処理を行った時との、未露光部の
赤光、緑光、青光透過濃度の差を求め、現像処理条件の
変動に対する安定性を下記基準で評価した。
【0273】A;赤光、緑光、青光透過濃度のいずれも
±0.03以内であった、 B;赤光、緑光、青光透過濃度のいずれか1つが0.0
4以上の差が見られた、 C;赤光、緑光、青光透過濃度の2つ以上に0.04以
上の差が見られた。
±0.03以内であった、 B;赤光、緑光、青光透過濃度のいずれか1つが0.0
4以上の差が見られた、 C;赤光、緑光、青光透過濃度の2つ以上に0.04以
上の差が見られた。
【0274】〈現像処理安定性評価2〉前記基準カラー
現像処理を行った時と、ランダムに抽出した東京都内3
0ケ所の現像所のカラーネガフィルム処理工程で処理し
た時との、未露光部の赤光、緑光、青光透過濃度の差を
求め、現像処理条件の変動に対する安定性を前記基準で
評価した。
現像処理を行った時と、ランダムに抽出した東京都内3
0ケ所の現像所のカラーネガフィルム処理工程で処理し
た時との、未露光部の赤光、緑光、青光透過濃度の差を
求め、現像処理条件の変動に対する安定性を前記基準で
評価した。
【0275】〈プリント収率評価〉パトローネに収納さ
れた各試料について、コニカ製カメラZ−up120V
Pに装填して、100名の人に、日常生活での写真撮影
をしてもらった。ただし、屋外昼光シーンが約70%、
夕暮れシーンが約10%、ストロボシーンが約20%と
なるようにし、また、全シーンの70%以上に人物を入
れることを条件とした。
れた各試料について、コニカ製カメラZ−up120V
Pに装填して、100名の人に、日常生活での写真撮影
をしてもらった。ただし、屋外昼光シーンが約70%、
夕暮れシーンが約10%、ストロボシーンが約20%と
なるようにし、また、全シーンの70%以上に人物を入
れることを条件とした。
【0276】撮影済みの全フィルムを前記現像処理後、
グレタッグシントラプリンターにて、全自動でコニカカ
ラーぺーパータイプQA−A6にプリントした。
グレタッグシントラプリンターにて、全自動でコニカカ
ラーぺーパータイプQA−A6にプリントした。
【0277】得られた約5千ショットのプリントについ
て、市中現像所のプリント出荷判定担当者に依頼して評
価をしてもらい、出荷判定OKのプリント比率(プリン
ト収率)を各試料ごとに求めた。結果を以下に示す。
て、市中現像所のプリント出荷判定担当者に依頼して評
価をしてもらい、出荷判定OKのプリント比率(プリン
ト収率)を各試料ごとに求めた。結果を以下に示す。
【0278】
【表8】
【0279】上記表8の結果から、本発明の光透過濃度
バランスを有する試料は、市場でのプリントの生産収率
が良好で、且つ、漏光カブリ、鮮鋭性も優れていること
がわかる。
バランスを有する試料は、市場でのプリントの生産収率
が良好で、且つ、漏光カブリ、鮮鋭性も優れていること
がわかる。
【0280】実施例2
実施例1で用いたシアン染料(CD−1)の代わりに、
同等モル量のシアン染料(CD−7)を用いた以外は実
施例1と同様にして試料を作製し、同様の評価をした結
果、実施例1と同様の効果が得られた。
同等モル量のシアン染料(CD−7)を用いた以外は実
施例1と同様にして試料を作製し、同様の評価をした結
果、実施例1と同様の効果が得られた。
【0281】実施例3(請求項4、5の実施例)
〈透明支持体の製造〉以下のようにして、ポリエステル
A〜ポリエステルEを準備した。
A〜ポリエステルEを準備した。
【0282】(ポリエステルA)2,6−ナフタレンジ
カルボン酸ジメチル100部、エチレングリコール60
部にエステル交換触媒として酢酸カルシウム水和物0.
1部を添加し、常法に従ってエステル交換反応を行っ
た。得られた生成物に、三酸化アンチモン0.05部、
燐酸トリメチルエステル0.03部を添加した。次い
で、徐々に昇温、減圧にし、290℃・66.5Paで
重合を行い、固有粘度0.60のポリエステルを得た。
カルボン酸ジメチル100部、エチレングリコール60
部にエステル交換触媒として酢酸カルシウム水和物0.
1部を添加し、常法に従ってエステル交換反応を行っ
た。得られた生成物に、三酸化アンチモン0.05部、
燐酸トリメチルエステル0.03部を添加した。次い
で、徐々に昇温、減圧にし、290℃・66.5Paで
重合を行い、固有粘度0.60のポリエステルを得た。
【0283】(ポリエステルB)2,6−ナフタレンジ
カルボン酸ジメチル90部、テレフタル酸ジメチル10
部、エチレングリコール60部にエステル交換触媒とし
て酢酸カルシウム水和物0.1部を添加し、常法に従っ
てエステル交換反応を行った。得られた生成物に、5−
ナトリウムスルホ−ジ(β−ヒドロキシエチル)イソフ
タル酸のエチレングリコール溶液(35質量%濃度)5
部、三酸化アンチモン0.05部、燐酸トリメチルエス
テル0.03部、イルガノックス1010(チバ・ガイ
ギー社製)0.2部及び酢酸ナトリウム0.04部を添
加した。次いで、徐々に昇温、減圧にし、290℃・6
6.5Paで重合を行い、固有粘度0.55のポリエス
テルを得た。
カルボン酸ジメチル90部、テレフタル酸ジメチル10
部、エチレングリコール60部にエステル交換触媒とし
て酢酸カルシウム水和物0.1部を添加し、常法に従っ
てエステル交換反応を行った。得られた生成物に、5−
ナトリウムスルホ−ジ(β−ヒドロキシエチル)イソフ
タル酸のエチレングリコール溶液(35質量%濃度)5
部、三酸化アンチモン0.05部、燐酸トリメチルエス
テル0.03部、イルガノックス1010(チバ・ガイ
ギー社製)0.2部及び酢酸ナトリウム0.04部を添
加した。次いで、徐々に昇温、減圧にし、290℃・6
6.5Paで重合を行い、固有粘度0.55のポリエス
テルを得た。
【0284】(ポリエステルC)テレフタル酸ジメチル
100部、エチレングリコール65部にエステル交換触
媒として酢酸マグネシウム水和物0.05部を添加し、
常法に従ってエステル交換反応を行った。得られた生成
物に、三酸化アンチモン0.05部、燐酸トリメチルエ
ステル0.03部を添加した。次いで、徐々に昇温、減
圧にし、280℃・66.5Paで重合を行い、固有粘
度0.65のポリエステルを得た。
100部、エチレングリコール65部にエステル交換触
媒として酢酸マグネシウム水和物0.05部を添加し、
常法に従ってエステル交換反応を行った。得られた生成
物に、三酸化アンチモン0.05部、燐酸トリメチルエ
ステル0.03部を添加した。次いで、徐々に昇温、減
圧にし、280℃・66.5Paで重合を行い、固有粘
度0.65のポリエステルを得た。
【0285】(ポリエステルD)テレフタル酸ジメチル
100部、エチレングリコール65部にエステル交換触
媒として酢酸マグネシウム水和物0.05部を添加し、
常法に従ってエステル交換反応を行った。得られた生成
物に、5−ナトリウムスルホ−ジ(β−ヒドロキシエチ
ル)イソフタル酸のエチレングリコール溶液(35質量
%濃度)5部、三酸化アンチモン0.05部、燐酸トリ
メチルエステル0.03部、イルガノックス1010
(チバ・ガイギー社製)0.2部及び酢酸ナトリウム
0.04部を添加した。次いで、徐々に昇温、減圧に
し、280℃・66.5Paで重合を行い、固有粘度
0.62のポリエステルを得た。
100部、エチレングリコール65部にエステル交換触
媒として酢酸マグネシウム水和物0.05部を添加し、
常法に従ってエステル交換反応を行った。得られた生成
物に、5−ナトリウムスルホ−ジ(β−ヒドロキシエチ
ル)イソフタル酸のエチレングリコール溶液(35質量
%濃度)5部、三酸化アンチモン0.05部、燐酸トリ
メチルエステル0.03部、イルガノックス1010
(チバ・ガイギー社製)0.2部及び酢酸ナトリウム
0.04部を添加した。次いで、徐々に昇温、減圧に
し、280℃・66.5Paで重合を行い、固有粘度
0.62のポリエステルを得た。
【0286】(ポリエステルE)ポリエステルA及びポ
リエステルCを80/20(質量比)の割合になるよう
にタンブラー型混合機でブレンドした。
リエステルCを80/20(質量比)の割合になるよう
にタンブラー型混合機でブレンドした。
【0287】ポリエステルA;PEN
ポリエステルB;変性PEN
ポリエステルC;PET
ポリエステルD;変性PET
ポリエステルE;PEN・PETのmix
以上のようにして得られた各ポリエステルを用い、以下
のようにしてフィルムを作製した。
のようにしてフィルムを作製した。
【0288】(フィルム1)ポリエステルAを150℃
で8時間真空乾燥した後、300℃でTダイから層状に
溶融押し出し、50℃の冷却ドラム上に静電印加しなが
ら密着させて冷却・固化し、未延伸シートを得た。この
未延伸シートをロール式縦延伸機を用いて135℃で縦
方向に3.3倍延伸した。
で8時間真空乾燥した後、300℃でTダイから層状に
溶融押し出し、50℃の冷却ドラム上に静電印加しなが
ら密着させて冷却・固化し、未延伸シートを得た。この
未延伸シートをロール式縦延伸機を用いて135℃で縦
方向に3.3倍延伸した。
【0289】得られた1軸延伸フィルムを、テンター式
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、10
0℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次に、横方向に5%弛緩処理しながら3
0秒かけて室温まで徐冷し、厚さ120μmの2軸延伸
フィルムを得た。
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、10
0℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次に、横方向に5%弛緩処理しながら3
0秒かけて室温まで徐冷し、厚さ120μmの2軸延伸
フィルムを得た。
【0290】(フィルム2)ポリエステルEを150℃
で8時間真空乾燥した後、300℃でTダイから層状に
溶融押し出し、40℃の冷却ドラム上に静電印加しなが
ら密着させて冷却・固化し、未延伸シートを得た。この
未延伸シートをロール式縦延伸機を用いて130℃で縦
方向に3.3倍延伸した。
で8時間真空乾燥した後、300℃でTダイから層状に
溶融押し出し、40℃の冷却ドラム上に静電印加しなが
ら密着させて冷却・固化し、未延伸シートを得た。この
未延伸シートをロール式縦延伸機を用いて130℃で縦
方向に3.3倍延伸した。
【0291】得られた1軸延伸フィルムを、テンター式
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン140℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン150℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、10
0℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次に、横方向に5%弛緩処理しながら3
0秒かけて室温まで徐冷し、厚さ120μmの2軸延伸
フィルムを得た。
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン140℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン150℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、10
0℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次に、横方向に5%弛緩処理しながら3
0秒かけて室温まで徐冷し、厚さ120μmの2軸延伸
フィルムを得た。
【0292】(フィルム3)ポリエステルAとポリエス
テルBを各々150℃で8時間真空乾燥した後、2台の
押出機を用いて300℃で溶融押し出し、Tダイ内で層
状に接合し、40℃の冷却ドラム上に静電印加しながら
密着させて冷却・固化し、2層構成の積層未延伸シート
を得た。この時、各層の厚さ比が1:1となるように各
押出機の押出量を調整した。この未延伸シートをロール
式縦延伸機を用いて135℃で縦方向に3.3倍延伸し
た。
テルBを各々150℃で8時間真空乾燥した後、2台の
押出機を用いて300℃で溶融押し出し、Tダイ内で層
状に接合し、40℃の冷却ドラム上に静電印加しながら
密着させて冷却・固化し、2層構成の積層未延伸シート
を得た。この時、各層の厚さ比が1:1となるように各
押出機の押出量を調整した。この未延伸シートをロール
式縦延伸機を用いて135℃で縦方向に3.3倍延伸し
た。
【0293】得られた1軸延伸フィルムを、テンター式
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、11
0℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次に、横方向に5%弛緩処理しながら3
0秒かけて室温まで徐冷し、厚さ120μmの2軸延伸
フィルムを得た。
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、11
0℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次に、横方向に5%弛緩処理しながら3
0秒かけて室温まで徐冷し、厚さ120μmの2軸延伸
フィルムを得た。
【0294】(フィルム4)ポリエステルCとポリエス
テルDを各々150℃で8時間真空乾燥した後、2台の
押出機を用いて285℃で溶融押し出し、Tダイ内で層
状に接合し、30℃の冷却ドラム上に静電印加しながら
密着させて冷却・固化し、2層構成の積層未延伸シート
を得た。この時、各層の厚さ比が1:1となるように各
押出機の押出量を調整した。この未延伸シートをロール
式縦延伸機を用いて95℃で縦方向に3.3倍延伸し
た。
テルDを各々150℃で8時間真空乾燥した後、2台の
押出機を用いて285℃で溶融押し出し、Tダイ内で層
状に接合し、30℃の冷却ドラム上に静電印加しながら
密着させて冷却・固化し、2層構成の積層未延伸シート
を得た。この時、各層の厚さ比が1:1となるように各
押出機の押出量を調整した。この未延伸シートをロール
式縦延伸機を用いて95℃で縦方向に3.3倍延伸し
た。
【0295】得られた1軸延伸フィルムを、テンター式
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン100℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン115℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、70
℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン150℃で
5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン230℃で15秒間
熱固定した。次に、横方向に5%弛緩処理しながら30
秒かけて室温まで徐冷し、厚さ120μmの2軸延伸フ
ィルムを得た。
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン100℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン115℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、70
℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン150℃で
5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン230℃で15秒間
熱固定した。次に、横方向に5%弛緩処理しながら30
秒かけて室温まで徐冷し、厚さ120μmの2軸延伸フ
ィルムを得た。
【0296】(フィルム5)ポリエステルBを150℃
で8時間真空乾燥した後、300℃でTダイから層状に
溶融押し出し、50℃の冷却ドラム上に静電印加しなが
ら密着させて冷却・固化し、未延伸シートを得た。この
未延伸シートをロール式縦延伸機を用いて135℃で縦
方向に3.3倍延伸した。
で8時間真空乾燥した後、300℃でTダイから層状に
溶融押し出し、50℃の冷却ドラム上に静電印加しなが
ら密着させて冷却・固化し、未延伸シートを得た。この
未延伸シートをロール式縦延伸機を用いて135℃で縦
方向に3.3倍延伸した。
【0297】得られた1軸延伸フィルムを、テンター式
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、10
0℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次に、横方向に5%弛緩処理しながら3
0秒かけて室温まで徐冷し、厚さ120μmの2軸延伸
フィルムを得た。
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、10
0℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次に、横方向に5%弛緩処理しながら3
0秒かけて室温まで徐冷し、厚さ120μmの2軸延伸
フィルムを得た。
【0298】(フィルム6)ポリエステルCとポリエス
テルDを各々150℃で8時間真空乾燥した後、3台の
押出機を用いて300℃で溶融押し出し、Tダイ内で層
状に接合し、50℃の冷却ドラム上に静電印加しながら
密着させて冷却・固化し、3層構成の積層未延伸シート
を得た。この時、各層の厚さ比がD:C:D=1:2:
3となるように各押出機の押出量を調整した。この未延
伸シートをロール式縦延伸機を用いて135℃で縦方向
に3.5倍延伸した。
テルDを各々150℃で8時間真空乾燥した後、3台の
押出機を用いて300℃で溶融押し出し、Tダイ内で層
状に接合し、50℃の冷却ドラム上に静電印加しながら
密着させて冷却・固化し、3層構成の積層未延伸シート
を得た。この時、各層の厚さ比がD:C:D=1:2:
3となるように各押出機の押出量を調整した。この未延
伸シートをロール式縦延伸機を用いて135℃で縦方向
に3.5倍延伸した。
【0299】得られた1軸延伸フィルムを、テンター式
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横
延伸倍率3.6倍となるように延伸した。次いで、10
0℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次に、横方向に5%弛緩処理しながら3
0秒かけて室温まで徐冷し、厚さ120μmの2軸延伸
フィルムを得た。
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横
延伸倍率3.6倍となるように延伸した。次いで、10
0℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次に、横方向に5%弛緩処理しながら3
0秒かけて室温まで徐冷し、厚さ120μmの2軸延伸
フィルムを得た。
【0300】
フィルム1;PEN(A) 比較例
フィルム2;PEN・PETのmix(E) 比較例
フィルム3;PEN/変性PEN(A/B) 本発明
フィルム4;PET/変性PET(C/D) 本発明
フィルム5;変性PEN(B) 本発明
フィルム6;変性PET/PET/変性PET(D/C/D)本発明
また、写真構成層を塗布する側については、フィルム3
はポリエステルA側に、フィルム4はポリエステルC側
に、フィルム5はポリエステルEからなる層の薄い方の
層側になるように以後の加工を行った。
はポリエステルA側に、フィルム4はポリエステルC側
に、フィルム5はポリエステルEからなる層の薄い方の
層側になるように以後の加工を行った。
【0301】〈加熱処理〉各フィルムに対して70℃、
6時間のアニール処理を行った。
6時間のアニール処理を行った。
【0302】〈下引層の塗設〉前記各フィルムの両面
に、下記のようにして下引層を設けた。
に、下記のようにして下引層を設けた。
【0303】即ち、下記組成物を乳化重合して得られた
下引層用樹脂液100部、下記構造式で表される界面活
性剤0.2部、ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレ
ンウレア)0.3部、水900部からなる下引層用塗布
液を湿潤膜厚20μmとなるように塗布、乾燥した。
下引層用樹脂液100部、下記構造式で表される界面活
性剤0.2部、ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレ
ンウレア)0.3部、水900部からなる下引層用塗布
液を湿潤膜厚20μmとなるように塗布、乾燥した。
【0304】
(組成物)
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 75部
ブチルアクリレート 90部
t−ブチルアクリレート 75部
スチレン 60部
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 6部
過硫酸アンモニウム 1部
水 700部
【0305】
【化51】
【0306】〈バッキング層の塗設〉前記下引層の上で
あって、後述の写真構成層を塗布する側とは反対側に、
下記組成のバッキング層を塗設した。
あって、後述の写真構成層を塗布する側とは反対側に、
下記組成のバッキング層を塗設した。
【0307】
(バッキング層)
カルナウバワックス 10mg/m2
ポリビニルアルコール 2.0mg/m2
実施例1の試料109において、その支持体であるセル
ローストリアセテートフィルムを、同じ120μmの厚
さのフィルム1〜6を用いた以外は同様にして、下記の
表のように試料301〜306を作製した。
ローストリアセテートフィルムを、同じ120μmの厚
さのフィルム1〜6を用いた以外は同様にして、下記の
表のように試料301〜306を作製した。
【0308】実施例1と同様にして、漏光カブリ、プリ
ント収率(%)を評価した結果を以下に示す。
ント収率(%)を評価した結果を以下に示す。
【0309】
【表9】
【0310】上記表の結果から明らかなように、透明支
持体が異なるポリエステルを積層して形成したものであ
る場合、ナフタレンジカルボン酸成分が全カルボン酸成
分の50〜90mol%となるよう形成されたポリエス
テルの場合は、漏光カブリが少なく、プリント収率に優
れており、本発明の効果が得られたことが分かる。
持体が異なるポリエステルを積層して形成したものであ
る場合、ナフタレンジカルボン酸成分が全カルボン酸成
分の50〜90mol%となるよう形成されたポリエス
テルの場合は、漏光カブリが少なく、プリント収率に優
れており、本発明の効果が得られたことが分かる。
【0311】実施例4
実施例1の試料番号111において、写真構成層第1層
のカラードマゼンタカプラー(YCM−3)の代わり
に、イエローアゾメチン染料(YD−1)を用い、かつ
写真構成層第4層のカラードシアンカプラー(YCC−
21)を1/2に減量して、その代わりに写真構成層第
1層にマゼンタアゾメチン染料(MD−1)を添加した
以外は実施例1同様にして、未露光部の各透過濃度が試
料番号111と同じになるようにして、試料401を作
製した。
のカラードマゼンタカプラー(YCM−3)の代わり
に、イエローアゾメチン染料(YD−1)を用い、かつ
写真構成層第4層のカラードシアンカプラー(YCC−
21)を1/2に減量して、その代わりに写真構成層第
1層にマゼンタアゾメチン染料(MD−1)を添加した
以外は実施例1同様にして、未露光部の各透過濃度が試
料番号111と同じになるようにして、試料401を作
製した。
【0312】試料401について、実施例1と同様の評
価を行なった結果、漏光カブリは◎、鮮鋭性は115、
現像処理安定性1、2ともA、プリント収率97%であ
り、イエローアゾメチン染料、マゼンタアゾメチン染料
を用いた場合も本発明の効果が得られた。
価を行なった結果、漏光カブリは◎、鮮鋭性は115、
現像処理安定性1、2ともA、プリント収率97%であ
り、イエローアゾメチン染料、マゼンタアゾメチン染料
を用いた場合も本発明の効果が得られた。
【0313】
【発明の効果】本発明によるハロゲン化銀カラー写真感
光材料は、あらゆる撮影条件で撮影されたカラーネガフ
ィルムのプリントにおいて、最良プリントが高効率で得
られる、さらには、現像処理時の現像処理液活性度レベ
ルの変動による影響が低減され、プリント安定性が改良
され、且つ、ライトパイピングによる漏光カブリが少な
く、鮮鋭性も良好で、優れた効果を有する。
光材料は、あらゆる撮影条件で撮影されたカラーネガフ
ィルムのプリントにおいて、最良プリントが高効率で得
られる、さらには、現像処理時の現像処理液活性度レベ
ルの変動による影響が低減され、プリント安定性が改良
され、且つ、ライトパイピングによる漏光カブリが少な
く、鮮鋭性も良好で、優れた効果を有する。
Claims (9)
- 【請求項1】 透明支持体上の一方の側に、それぞれ少
なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層お
よび非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン化
銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なくと
も1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の5
0%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化銀
粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未露
光部を基準カラー現像処理して得られた時の各赤光測光
透過濃度が以下の値であることを特徴とするハロゲン化
銀カラー写真感光材料。 1)全赤光測光の透過濃度が0.20〜0.30であ
る、 2)全赤光測光の透過濃度の20〜35%が透明支持体
中の染料によるものである、 3)全赤光測光の透過濃度の10〜20%が写真構成層
中の染料によるものである、 4)全赤光測光の透過濃度の45〜70%が赤感光性層
中のシアンカプラーと発色現像主薬の酸化体により形成
される染料によるものである。 但し、2)の透過濃度(%)+3)の透過濃度(%)+
4)の透過濃度(%)=全透過濃度100(%)であ
る。 - 【請求項2】 透明支持体上の一方の側に、それぞれ少
なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層お
よび非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン化
銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なくと
も1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の5
0%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化銀
粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未露
光部を基準カラー現像処理して得られた時の各緑光測光
透過濃度が以下の値であることを特徴とするハロゲン化
銀カラー写真感光材料。 1)全緑光測光の透過濃度が0.50〜0.85であ
る、 2)全緑光測光の透過濃度の6〜20%が透明支持体中
の染料によるものである、 3)全緑光測光の透過濃度の47〜75%が感光性層中
の染料によるものである、 4)全緑光測光の透過濃度の15〜40%が緑感光性層
中のマゼンタカプラーと発色現像主薬の酸化体より形成
される染料によるものである。 但し、2)の透過濃度(%)+3)の透過濃度(%)+
4)の透過濃度(%)=全透過濃度100(%)であ
る。 - 【請求項3】 透明支持体上の一方の側に、それぞれ少
なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層お
よび非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン化
銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なくと
も1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の5
0%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化銀
粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未露
光部を基準カラー現像処理して得られた時の各青光測光
透過濃度が以下の値であることを特徴とするハロゲン化
銀カラー写真感光材料。 1)全青光測光の透過濃度が0.70〜0.95であ
る、 2)全青光測光の透過濃度の6〜12%が透明支持体中
の染料によるものである、 3)全青光測光の透過濃度の55〜80%が感光性層中
の染料によるものである、 4)全体の透過濃度の15〜40%が青感光性層中のイ
エローカプラーと発色現像主薬の酸化体により形成され
る染料によるものである。 但し、2)の透過濃度(%)+3)の透過濃度(%)+
4)の透過濃度(%)=全透過濃度100(%)であ
る。 - 【請求項4】 透明支持体上の一方の側に、それぞれ少
なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層お
よび非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン化
銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なくと
も1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の5
0%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化銀
粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未露
光部を基準カラー現像処理して得られた時の各光の全測
光透過濃度が以下の値であり、該透明支持体が異なるポ
リエステルを積層して形成したものであることを特徴と
するハロゲン化銀カラー写真感光材料。 1)染料の全赤光測光透過濃度が0.20〜0.35で
ある、 2)染料の全緑光測光透過濃度が0.50〜0.85で
ある、 3)染料の全青光測光透過濃度が0.70〜1.05で
ある。 - 【請求項5】 透明支持体上の一方の側に、それぞれ少
なくとも2層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層お
よび非感光性層からなる写真構成層を有するハロゲン化
銀カラー写真感光材料において、該感光性層の少なくと
も1層に含有されるハロゲン化銀粒子の全投影面積の5
0%以上がアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化銀
粒子であり、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の未露
光部を基準カラー現像処理して得られた時の各全測光透
過濃度が以下の値であり、該透明支持体がナフタレンジ
カルボン酸成分が全カルボン酸成分の50〜90mol
%となるよう形成されたポリエステルであることを特徴
とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 1)染料の全赤光測光透過濃度が0.20〜0.35で
ある、 2)染料の全緑光測光透過濃度が0.50〜0.85で
ある、 3)染料の全青光測光透過濃度が0.70〜1.05で
ある。 - 【請求項6】 前記染料が下記一般式(1)及び下記一
般式(2)で表される染料から選ばれる少なくとも1種
の染料であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1
項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 (式中、R1、R2、R3は水素原子、アルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、シアノ基又はハロゲン原子を示
し、R4は水素原子、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、シアノ基、ハロゲン、−SO2R7、−COOR
7、−SO2OR7、−COR7、−SO2NR7R8又は−
CONR7R8を示し、R5は−NHCOR9、−NHCO
OR9、−NHSO2R9又は−NHPO(R9)2を示
し、R6は−CON(R9)2、−NHCOR9、−NHC
OOR9、−NHSO2R9、−NCON(R9)2又は−
NHSO2N(R9)2を示し、R7はアルキル基、アリー
ル基を示し、R8は水素原子又はR7とともに5員または
6員環を構成するのに必要な原子群を示し、R9は水素
原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アリール基又はアルコキシ基を示し、B
alは炭素を8個以上有する置換基を示す。nは1また
は2を示す。) - 【請求項7】 前記染料が下記一般式(3)及び(4)
で表される染料から選ばれる少なくとも1種の染料であ
ることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の
ハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(3) マゼンタCp−CD′ (式中、マゼンタCpはマゼンタカプラーの活性部位の
水素原子を2個除去した残基を表し、CD′はp−フェ
ニレンジアミン型発色現像主薬の酸化体を表す。) 【化2】 (式中、COUPはシアンカプラー残基を表し、Jは2
価の連結基を、mは0又は1を、R5はアリール基を表
す。COUPで表されるシアンカプラー残基としては、
フェノール型カプラー残基又はナフトール型カプラー残
基を表す。) - 【請求項8】 前記染料が下記一般式(5)、(6)及
び(7)で表される染料から選ばれる少なくとも1種の
染料であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項
に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(5) Cp−CD′ (式中、Cpはイエローカプラーの活性部位の水素原子
を2個除去した残基を表し、CD′はp−フェニレンジ
アミン型発色現像主薬の酸化体を表す。) 一般式(6) Cp−N=N−R1 (式中、Cpはマゼンタカプラーの活性部位の水素原子
を1個除去した残基を表し、R1は置換又は無置換のア
リール基を表す。) 一般式(7) Cp−X1−N=N−R2 (式中、Cpはシアンカプラーの活性部位の水素原子を
1個除去した残基を表し、R2は置換、無置換のアリー
ル基を表す。X1は2価の連結基を表す。) - 【請求項9】 特定写真感度が640以上であることを
特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001362278A JP2003162039A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001362278A JP2003162039A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Publications (1)
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JP2003162039A true JP2003162039A (ja) | 2003-06-06 |
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ID=19172804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001362278A Pending JP2003162039A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Country Status (1)
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-
2001
- 2001-11-28 JP JP2001362278A patent/JP2003162039A/ja active Pending
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