JP2003160009A - エネルギ吸収バンパー構造 - Google Patents
エネルギ吸収バンパー構造Info
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Abstract
適化されたエネルギ吸収バンパー構造を提供する。 【解決手段】 外側被覆部の内側に配設されて、この外
側被覆部を可撓的に支持すると共に、該外側被覆部の横
断面とは異なる横断面を有する構造部6を備えたエネル
ギ吸収バンパー2において、前記構造部は、変形及びエ
ネルギ吸収圧縮可能な発泡体か、或いは同様の特性と、
エネルギ吸収を伴う方法で圧潰できる空間格子構造とを
有する材料から構成し、前記外側被覆部の衝撃即ち接触
領域と、該衝撃即ち接触領域と対向する前記バンパーの
背面との間に配設する。
Description
外側被覆部すなわち外殻もしくは外板の下に配設され
て、この外殻を可撓的な方法で支持すると共に、該外殻
もしくは外板の横断面とは異なる横断面を有する構造部
を備えたエネルギ吸収バンパー構造に関するものであ
る。
のバンパーは、バインダー、特に反応樹脂の中に取り囲
まれた弾性を有する産業廃棄材料から作られた構造部を
有している。
パーの場合、外殻もしくは外板は2つの別個の外殻構成
要素を備えており、これら外殻構成要素は、水平面に関
して極めて高い対称性を有すると共に、接触領域の近辺
で片持ち式に配設されている。この接触領域とは、車両
が歩行者に衝突するときに最初に荷重を受ける領域であ
る。
外表面の被覆部を開示しており、該被覆部は、弾性的及
び/又は可塑的に撓みうるプラスチック、特に発泡樹脂
製品で衝突の危険にさらされており、プラスチック層の
硬度が外側から内側に向かい低下することを可能にす
る。例えばバンパーや、フロント又はリアフラップのよ
うな特に露出した個所に、衝撃を受けたときに流動する
抵抗用流体で満たされた中空チャンバが更に形成されて
いる。
として設計されたバンパーについて記載している。この
バンパーは、下方の縁部領域に対し後退させられた中央
領域及び上方領域を有するものである。また、バンパー
の取り付け位置において、バンパーの下方部分の剛性を
バンパーの上方部分のそれに比べて高めている。これに
より、歩行者をまきこむ事故の場合に、道路上で衝撃荷
重の加わる点を低くするように企図している。
電車の前面領域は、車両との衝突の場合に、歩行者が側
方に投げ出される可能性をなくすか、或いは投げ出され
る見込みを大幅に減じるような方法で設計されている。
されると共に、衝撃吸収式の撓み部材を介して車両本体
の長手方向部材上に支持されるバンパーを開示してい
る。
細書
細書
細書
細書
細書
との衝突の際に歩行者の保護に関して最適化されたバン
パー構造を提供することである。
的は、冒頭に述べた形式のバンパー構造において、構造
部が、変形及びエネルギ吸収圧縮可能な発泡体か、或い
は同様の特性と、エネルギ吸収を伴う方法で圧潰できる
空間格子構造とを有する材料から構成されると共に、前
記外側被覆部の衝撃即ち接触領域と、該衝撃即ち接触領
域と対向する前記バンパーの背面との間に配設されてお
り、該構造部がバンパーの外殻もしくは外板とは異なる
横断面を有していることにより達成される。
計、特に、歩行者との衝突に際して最適である抵抗性を
もつ構造部を設計する際に広範囲の自由度を付与すると
いう一般概念に基づいている。この構造部によりバンパ
ーの外側被覆部の横断面内に横断面領域が空いて残って
いるので、構造部の材料は、衝突して疑似水力学的に変
位することができ、その後、衝突により一般的に非弾性
の外側被覆部の横断面が減少し、構造部の材料により完
全に埋められた状態となる。その後の衝突エネルギの吸
収は、構造部の材料の圧縮性によってのみ行うことがで
きる。通常は、材料の疑似水力学的変位や、構造部の材
料の圧縮又は圧潰は同時に起こるであろう。
面差のため、外側被覆部が衝突すると外表面に関して接
線方向に比較的に若干変位し、従って、衝突の方向が外
表面に関して明白な接線成分を有しているときであって
も、歩行者に対する衝突の結果を大幅に軽減することが
できるという更なる利点がある。
好ましくは平らな条片の形態とすることができる補強内
側部が、バンパーの背面に設けられている。その結果、
バンパーの外表面上の小さい面積に作用する衝突力は、
バンパーの背部に配設された諸車両構成要素に大きい面
積にわたり散逸される。
内側部によってエネルギ吸収態様で変形可能なビームに
載置または支持されており、このビームは、車両が歩行
者と衝突したときには通常変形しないが、もっと大きな
力が作用した場合にのみ湾曲するように企図されている
と特に好都合である。
せにより、ビームを、より高いスレッショルドを超える
衝撃又は衝突エネルギでのみ非弾性的に降伏させると共
に、ある所定の衝突もしくは接触面積に対して荷重が作
用した時の構造部の変形が、このスレッショルドを超え
る衝撃エネルギでのみ最大程度になるように、確実にす
ることができるからである。結局、これは、外側被覆部
の小面積に作用する衝突力がバンパーをその背面近くま
で変形させうるが、該衝突力がビームを同様に容易に変
形させることはできないということと同等である。
部の横断面の高さは、補強内側部の方に向かって増加
し、更に、構造部の横断面の垂直方向中心は、補強内側
部近傍よりも外側被覆部近傍で垂直方向に高く上がるよ
うになっている。又は、構造部は、外側被覆部の衝突接
触領域においてある垂直方向高さをもつ横断面を有し、
衝突接触領域から比較的に大きな距離のところだけに、
横断面の垂直方向高さが大幅に減少した減少部が設けら
れ、この減少部から横断面の垂直方向高さは補強内側部
に向かって拡大し、補強内側部の近くで横断面の垂直方
向高さの著しい増大があるようにしてもよい。
求の範囲に加え、図面についての以下の説明に更に注目
されたい。図面に関して本発明の特に好適な実施の形態
が詳細に記載されている。
を示す断面図である。図1によると、エネルギ吸収方式
で変形もしくは湾曲できるビーム1がバンパー2を支持
している。このビーム1は、乗用車の車体構造(特に図
示しない)の一部である。ビーム1は、該ビーム1に支
持されるように配設された平らな条片の形態の補強内側
部3と、直接に、又は湾曲可能な保持部材5を介して間
接に、該補強内側部3に接続される湾曲可能な外側被覆
部4と、補強内側部3と外側被覆部4の接触領域との間
に配設される発泡構造部6とを基本的に含んでおり、こ
の接触領域とは、車両事故の際に歩行者が最初に接触す
るであろう領域である。
覆部4とは大幅に異なる横断面を有しており、該発泡構
造部6の横断面形状は、車両が歩行者との衝突事故に巻
き込まれたときに最適のエネルギ吸収を可能とするよう
に設計されている。
造部6の横断面の高さは、補強内側部3の方に向かって
増している。更に、発泡構造部6の横断面の垂直方向中
心は、補強内側部3の近傍よりも外側被覆部4の近傍で
垂直方向に高く上がっている。
撃荷重の場合、発泡構造部6によりもたらされる抵抗は
徐々に大きくなる。また、矢印Sの方向への上向き衝撃
に対する抵抗は、矢印Tの方向への下向き衝撃に対する
抵抗よりも小さくなる。
に、一方では、発泡構造部6の材料の疑似水力学的変位
による変形が衝撃の各方向に対して横断方向に起こるこ
とが可能である。他方では、発泡構造部6の体積の減少
を伴う変形もまたある。
変形は可逆性でありうる、即ち、発泡構造部6と同様に
変形された外側被覆部4とは、その元の形状を取り戻す
ことができる。しかし、変形が、非弾性的な方法で起こ
ること又はエネルギを吸収して起こること、即ち、機械
的衝撃エネルギから熱エネルギへの転換を伴うことが重
要であり、また、可逆的な変形は比較的に長い時間を要
することが重要である。
る横断面を有している点が図1の実施の形態とは特に異
なっている。図2の実施の形態において、発泡構造部6
は、外側被覆部4の衝突接触領域においてより大きな垂
直方向高さをもつ横断面を有している。衝突接触領域か
ら比較的に大きな距離のところだけに、横断面の垂直方
向高さが大幅に減少した減少部が設けられていて、この
減少部から横断面の垂直方向高さは補強内側部3に向か
って再び更に拡大し、補強内側部3の近くで横断面の垂
直方向高さが著しく増加している。
の上側範囲において下側範囲よりも補強内側部3からよ
り大きな水平距離のところにあるので、水平衝突力が上
述した上側範囲に最初に作用したときに、即ち、図示の
実施の形態において、外側被覆部4に近接し、横断面の
減少部の前にある発泡構造部の領域が上述した衝突力の
影響下で時計方向に回転して、発泡構造部6は付加的に
曲げを受ける。
が好ましい発泡プラスチックから構成することができ
る。しかし、基本的には、例えば発泡金属、プラスチッ
ク又は金属箔のような他の材料も適している。
せるために、発泡構造部の設計は、車両の幅を横断する
方向に局部的に変えることができる、即ち、発泡構造部
の材料の横断面及び/又は密度は、車両構造の各特性に
合わせて、或いはフォグランプや、ライセンスプレート
等の支持体のような一体構成要素に合わせて、歩行者に
ついての種々の衝撃点に適応させることができる。
行者の保護に関して最適化されたエネルギ吸収バンパー
構造を提供することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 外側被覆部の内側に配設されて、この外
側被覆部を可撓的に支持すると共に、該外側被覆部
(4)の横断面とは異なる横断面を有する構造部(6)
を備えたエネルギ吸収バンパー(2)において、前記構
造部は、変形及びエネルギ吸収圧縮可能な発泡体か、或
いは同様の特性と、エネルギ吸収を伴う方法で圧潰でき
る空間格子構造とを有する材料から構成されると共に、
前記外殻もしくは外板の衝撃即ち接触領域と、該衝撃即
ち接触領域と対向する前記バンパーの背面との間に配設
されていることを特徴とするエネルギ吸収バンパー構
造。 - 【請求項2】 前記バンパーの背面に補強内側部(3)
が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のエ
ネルギ吸収バンパー構造。 - 【請求項3】 前記補強内側部(3)は平らな条片の形
態であることを特徴とする請求項2に記載のエネルギ吸
収バンパー構造。 - 【請求項4】 前記バンパーは、比較的に大きな衝突エ
ネルギでのみ変形される、エネルギ吸収態様で変形可能
のビーム(1)に前記補強内側部(3)を介して支持さ
れることを特徴とする請求項2又は3に記載のエネルギ
吸収バンパー構造。 - 【請求項5】 前記ビーム(1)は、スレッショルドを
超える衝撃エネルギでのみ非弾性的に湾曲すると共に、
所定接触面積に対する荷重負荷の際の前記構造部(6)
の変形は、前記スレッショルドを超える衝撃エネルギで
のみ最大程度になることを特徴とする請求項4に記載の
エネルギ吸収バンパー構造。 - 【請求項6】 構造部(6)の横断面の高さは、補強内
側部(3)の方に向かって増加し、更に、構造部(6)
の横断面の垂直方向中心は、補強内側部(3)近傍より
も外側被覆部(4)近傍で垂直方向に高く上がるように
なっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
記載のエネルギ吸収バンパー構造。 - 【請求項7】 構造部(6)は、外側被覆部(4)の衝
突接触領域において、ある垂直方向高さをもつ横断面を
有し、衝突接触領域から比較的に大きな距離のところだ
けに、横断面の垂直方向高さが大幅に減少した減少部が
設けられ、この減少部から横断面の垂直方向高さは補強
内側部(3)に向かって拡大し、補強内側部(3)の近
くで横断面の垂直方向高さの著しい増大があるようにし
たことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のエ
ネルギ吸収バンパー構造。
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