JP2003159328A - 2室型プレフィルドシリンジ - Google Patents
2室型プレフィルドシリンジInfo
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Abstract
が漏出しにくく、かつ、使用時の混合操作が容易かつ確
実に行える2室型プレフィルドシリンジを提供する。 【解決手段】 2室型プレフィルドシリンジ1は、内部
に設けられた破損用突出部14を備える外筒2と、内筒
5と、内筒5の先端部付近に設けられた環状の第1のガ
スケット6と、内筒5の先端部を気密に封止し、かつ破
損用突出部14により破断されるシール部材13とを備
える内筒組立体20と、内筒内に収納された第2のガス
ケット7と、第2のガスケットの後端部に取り付けられ
たプランジャー8と、第1の収納部9と、第2の収納部
と、第1の収納部に収納された薬剤溶解用液体10と、
第2の収納部に収納された粉末状もしくは凍結乾燥薬剤
12とを備える。
Description
ドシリンジに関する。具体的には、粉末状もしくは凍結
乾燥した薬剤と、この薬剤を溶解するための薬剤溶解用
液体とを分離して収容しておき、使用時に薬剤を溶解用
液体より溶解した後投与することができる2室型プレフ
ィルドシリンジに関する。
シリンジには、注射薬を構成する複数の成分が互いに混
合されていると早期に分解や変質し易い場合があるた
め、プレフィルドシリンジ内を2室に分けて、所定の成
分とその溶解液や分散液あるいは他の液体成分等とを分
離させた状態で収容する2室型プレフィルドシリンジが
ある。そして、2室型プレフィルドシリンジとしては、
輸送時、使用準備時にシリンジより液体などが漏出しに
くく、かつ、使用時の混合操作が容易かつ確実に行える
ことが要求される。
室型のプレフィルドシリンジであり、輸送時、使用準備
時にシリンジより液体などが漏出しにくく、かつ、使用
時に混合操作が容易かつ確実に行える2室型プレフィル
ドシリンジを提供するものである。
は、以下のものである。 (1) 注射針取付部と内部に設けられ後端方向に突出
する破損用突出部とを先端側に備える外筒と、前記注射
針取付部に取り付けられた封止部材と、前記外筒内に収
納され両端が開口した筒状の内筒と該内筒の先端部付近
に設けられ前記外筒内を摺動可能である環状の第1のガ
スケットと前記内筒の先端部もしくは前記第1のガスケ
ットの通路を気密に封止しかつ前記外筒に設けられた前
記破損用突出部により破損可能なシール部材とを備える
内筒組立体と、前記内筒内に摺動可能に収納された第2
のガスケットと、該第2のガスケットの後端部に取り付
けられたもしくは取り付け可能なプランジャーと、前記
シール部材と前記第2のガスケットと前記内筒との間に
形成された第1の収納部と、前記内筒組立体と前記外筒
との間に形成された第2の収納部と、前記第1の収納部
に収納された薬剤溶解用液体と、前記第2の収納部に収
納された粉末状もしくは凍結乾燥薬剤とを備える2室型
プレフィルドシリンジ。 (2) 前記破損用突出部は、前記内筒組立体の前記外
筒先端側への移動もしくは前記外筒の前記内筒組立体後
端側への移動により前記シール部材を貫通し、前記第1
の収納部と前記第2の収納部を連通させるものである上
記(1)に記載の2室型プレフィルドシリンジ。 (3) 前記第1のガスケットは、環状であり、該内筒
の先端部付近に設けられ、該内筒内と前記外筒内とを連
通し、前記破損用突出部が侵入可能な貫通孔を備えてい
る上記(1)または(2)に記載の2室型プレフィルド
シリンジ。 (4) 前記シール部材は、水蒸気不透過性もしくは水
蒸気難透過性フィルム状物である上記(1)ないし
(3)のいずれかに記載の2室型プレフィルドシリン
ジ。
注射針取付部の内側開口部付近より、後端側に突出する
とともに、後端に前記シール部材破損用の尖端部もしく
は刃部を備えるものである上記(1)ないし(4)のい
ずれかに記載の2室型プレフィルドシリンジ。 (6) 前記破損用突出部は、前記破損用突出部側から
前記注射針取付部側に薬液を誘導する薬液誘導路を備え
ている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の2室
型プレフィルドシリンジ。 (7) 前記2室型プレフィルドシリンジは、前記外筒
内の前記注射針取付部の内側開口部に取り付けられた破
損用突出部材を備え、該破損用突出部材は、前記外筒の
後端側に延びる前記破損用突出部と、前記外筒への取付
部と、前記破損用突出部側から前記注射針取付部側に薬
液を誘導する薬液誘導路とを備えるものである上記
(1)ないし(6)のいずれかに記載の2室型プレフィ
ルドシリンジ。 (8) 前記シール部材は、前記内筒の先端開口を封止
するように設けられている上記(1)ないし(7)のい
ずれかに記載の2室型プレフィルドシリンジ。 (9) 前記第2のガスケットは、該第2のガスケット
の先端から後端側に向かって形成され、かつ前記破損用
突出部の一部もしくは全体を収納可能な収納部を備えて
いる上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の2室型
プレフィルドシリンジ。
ンジを図面に示す実施例を用いて説明する。図1は、本
発明の一実施例である2室型プレフィルドシリンジの外
観図、図2は、図1に示す2室型プレフィルドシリンジ
の断面図、図3は、図1に示す2室型プレフィルドシリ
ンジの作用を説明するための説明図、図4は、図1に示
す2室型プレフィルドシリンジの作用を説明するための
説明図、図5は、図1に示す2室型プレフィルドシリン
ジの作用を説明するための説明図、図6は、図1に示す
2室型プレフィルドシリンジの作用を説明するための説
明図、図7は、図1に示す2室型プレフィルドシリンジ
に使用される破損用突出部の一実施例の斜視図である。
針取付部21と内部に設けられ後端方向に突出する破損
用突出部14bとを備える外筒2と、注射針取付部21
に取り付けられた封止部材と、外筒2内に収納され両端
が開口した筒状の内筒5と、内筒5の先端部付近に設け
られ、外筒2内を摺動可能である環状の第1のガスケッ
ト6と、内筒5の先端部を気密に封止しかつ外筒2に設
けられた破損用突出部14bにより破損可能なシール部
材13とを備える内筒組立体20と、内筒5内に摺動可
能に収納された第2のガスケット7と、第2のガスケッ
ト7の後端部に取り付けられたもしくは取り付け可能な
プランジャー8と、シール部材13と第2のガスケット
7と内筒5との間に形成された第1の収納部9と、内筒
組立体20と外筒2との間に形成された第2の収納部1
1と、第1の収納部9に収納された薬剤溶解用液体10
と、第2の収納部11に収納された粉末状もしくは凍結
乾燥薬剤12とを備える。
1は、外筒2と、内筒5と、プランジャー8とシールキ
ャップ4とを備えている。外筒2は、筒状体であり、先
端には、先端が開口するとともに先端に向かってテーパ
ー状となっている注射針取付部21が、後端には、一対
のフランジ22が対向して設けられている。また、注射
針取付部21の基端部外面には、シールキャップ4の内
周面に形成された雌ねじ部24と螺合するための雄ねじ
部23が形成されている。
ン、環状ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリメチルペンテン、ガラス等の透明もしくは半
透明材料が好ましい。また、外筒2の構成材料として
は、内筒組立体20と外筒2との間に形成された第2の
収納部11内に収容された粉末状もしくは凍結乾燥薬剤
12を良好に保存するために水蒸気透過性および酸素透
過性が低いものが好ましい。また、第2の収納部内11
に薬剤12等とともに乾燥剤を封入する場合、外筒2の
構成材料としては水蒸気透過性をある程度有するものが
好ましい。一方、第2の収納部11内に薬剤12等とと
もに乾燥剤を封入しない場合、外筒2の構成材料として
は水蒸気透過性が低いものが好ましい。また、外筒2が
合成樹脂で形成されている場合、外筒2の表面あるいは
中間層に酸化珪素等を蒸着または積層させることが好ま
しい。外筒2の長さとしては、50〜200mm程度の
ものが好適であり、外筒2の容量としては、1.0〜6
0ml程度のものが好適である。
る封止部材としては、シールキャップ4や、針管の先端
開口をキャップ25bにより目止めした注射針25等が
挙げられる。シールキャップ4は、図2に示すように、
キャップ本体部4aと、キャップ本体部4aの先端面の
下側部分に設けられたシール部材4bを備えている。こ
の実施例では、キャップ本体部4aは、先端が閉塞して
いる。そして、キャップ本体部4aの基端部内面には、
外筒2の先端部外面に形成された雄ねじ部23と螺合す
る雌ねじ部24が形成されている。そして、両者は、強
く螺合されており、このため、シール部材4bは、外筒
2の先端面に密着し、外筒2の先端開口(注射針取付部
21の先端開口)を気密にシールしている。また、注射
針25としては、図5,図6に示すように、先端部に穿
刺用刃面を有する針管と、針管の後端部に取り付けられ
たハブからなる注射針本体25aと、注射針本体を被覆
してハブに後端部が嵌合するキャップ25bとからなる
いわゆる公知の注射針が使用される。
外筒2内の薬液が針管の先端開口からキャップ25b内
に漏れないように、針管の先端開口を被覆するためのシ
ール材25cが配置されている。なお、図1に示すプレ
フィルドシリンジの場合、未使用状態においては、注射
針取付部21にはシールキャップ4が取り付けられ、こ
れを使用時に注射針25に取り代えるが、最初から注射
針取付部21に注射針25が取り付けられていてもよ
い。また、シールキャップ4は、シールキャップを取り
外さずに両頭針タイプの注射針を直接装着可能なタイプ
のものであってもよく、例えば、先端部中央に開口を有
するキャップ本体部と、キャップ本体部の開口を閉塞す
るように設けられた刺通可能なシール部材からなるもの
であってもよい。両頭針を用いることにより、抗ガン剤
などの危険な薬剤(ケミカルハザード)を閉塞系の状態
で安全に注射もしくは混注等することができる。また、
予め輸液バッグに両頭針の先端側穿刺部を刺通しておき
両頭針の後端側穿刺部にプレフィルドシリンジを複数本
つけかえて混注する場合には、両頭針の後端側穿刺部を
覆うようにゴムカバーが取り付けられていることが好ま
しい。これにより、プレフィルドシリンジをつけかえる
際、輸液バッグ内から輸液が逆流することがない。ま
た、プレフィルドシリンジ内の薬剤及び薬液を混合した
後、両頭針を取り付けて混注及び静注する場合は、両頭
針の後端側穿刺部にはゴムカバーを取り付けなくてもよ
い。
図2,図7に示すように、外筒2内の注射針取付部21
の内側開口部29に取り付けられた破損用突出部材14
を備え、破損用突出部材14は、外筒2の後端側に延び
る破損用突出部14bと、外筒2への取付部14cと、
破損用突出部14b側から注射針取付部21側に薬液を
誘導する薬液誘導路15とを備える。また、破損用突出
部14bは、外筒2の注射針取付部21の内側開口部2
9付近より、後端側に突出するとともに、後端にシール
部材破損用の尖端部を備えるものである。シリンジ1内
の薬液は、薬液誘導路15を通じて破損用突出部14b
側から注射針取付部21側に流入可能となっている。
示すように、外筒2と別部材かつ中実に作製され、円盤
状の本体部14aと、本体部14aの後端側(図7の上
側)に設けられた針形状の破損用突出部(後端にシール
部材破損用の尖端部を備えている破損用突出部)14b
と、本体部14aの先端側(図7の下側)に設けられ先
端側に向かってテーパー状に縮径する棒状の取付部14
cと、破損用突出部材14の側面において破損用突出部
14bの後端から取付部14cの先端まで軸方向に延び
る溝部(薬液誘導路)15を備えている。そして、破損
用突出部材14は、取付部14cを注射針取付部21の
内側開口部29にはめ込むことにより、外筒2に固定さ
れている。
おいて軸方向かつ直線状に延びる溝断面形状が三角形状
の溝形成部分15bと、溝形成部分15bと連続して円
盤状本体部14aの上面、側面、下面に沿って形成され
た溝形成部分15aと、溝形成部分15aと連続して取
付部14cの側面において軸方向かつ直線状に延びる溝
断面形状が三角形状の溝形成部分15cからなる。溝部
15は、1本でもよいが、図7に示すように、破損用突
出部材14の中心軸に対して等角度となるように複数設
けることが好ましい。溝部15の数としては、2〜10
程度が好適である。シリンジ1では、溝部15は、破損
用突出部14bの後端から取付部14cの先端まで軸方
向に延びるとともに、図2,図7に示すように、約12
0°おきに3本形成されている。また、破損用突出部の
形状は、上述したものに限られず、シール部材を容易に
貫通するものであれば、いかなる形状であってもよい。
すようなものであってもよい。図8に示す破損用突出部
材40は、外筒2の注射針取付部21の内側開口部29
に取り付けられ、かつ、外筒2の後端側に延びるもので
ある。そして、破損用突出部材40は、外筒2の後端側
に延びる破損用突出部40bと、外筒2への取付部40
cと、破損用突出部40b側から注射針取付部21側に
薬液を誘導する薬液誘導路41とを備える。また、破損
用突出部40bは、外筒2の注射針取付部21付近よ
り、後端側に突出するとともに、後端にシール部材破損
用の刃部40dを備えるものである。そして、破損用突
出部材40は、取付部40cを注射針取付部21の内側
開口部29にはめ込むことにより、外筒2に固定され
る。
と別部材かつ中実に作製され、円盤状の本体部40a
と、本体部40aの後端側(図8の上側)に設けられ、
かつ後端に斜面状に設けられた破損用刃部40dを除い
てほぼ同一径の円柱状に形成された破損用突出部40b
と、本体部40aの先端側(図8の上側)に設けられ先
端側に向かってテーパー状に縮径する棒状の取付部40
cと、破損用突出部材40の側面において本体部40a
の後端から取付部40cの先端まで軸方向に延びる溝部
(薬液誘導路)41を備えている。
おいて本体部40aの後端から取付部40cの先端まで
軸方向かつ直線状に延びている。また、溝部41は、底
面が外方に向かって湾曲した形状となっており、本体部
40aの後端から取付部40cの先端までほぼ同一幅に
形成されている。この実施例において、溝部41は1本
形成されている。なお、溝部は、複数本設けられていて
もよく、複数本設ける場合には、破損用突出部材の中心
軸に対して等角度となるように設けられていることが好
ましい。また、シール部材破損用の刃部形状は、上述し
たものに限られず、シール部材を容易に貫通するもので
あれば、いかなる形状であってもよい。
すようなものであってもよい。図9に示す破損用突出部
材42は、外筒2の注射針取付部21の内側開口部29
に取り付けられ、かつ外筒2の後端側に延びるものであ
る。そして、破損用突出部材42は、外筒2の後端側に
延びる破損用突出部42bと、外筒2への取付部42c
と、破損用突出部42b側から注射針取付部21側に薬
液を誘導する薬液誘導路とを備える。また、破損用突出
部42bは、外筒2の注射針取付部21付近より、後端
側に突出するとともに、後端にシール部材破損用の刃部
42dを備えるものである。破損用突出部材42は、取
付部42cを注射針取付部21の内側開口部29にはめ
込むことにより、外筒2に固定される。
と別部材かつ中実に作製され、円盤状の本体部42a
と、本体部42aの後端側(図9の上側)に設けられ、
かつ斜面状に形成された刃部42dを除いてほぼ同一径
の円柱状に形成された破損用突出部42bと、本体部4
2aの先端側(図9の下側)に設けられ先端側に向かっ
てテーパー状に縮径する棒状の取付部42cと、破損用
突出部材42の側面において刃部42bの先端側部分付
近から取付部42cの先端まで軸方向に延びる溝部43
を備えている。
おいて破損用突出部42dの斜面状の刃部42dの先端
側部分付近から取付部42cの先端まで軸方向かつ直線
状に延びている。また、断面溝部形状は、三角形状とな
っている。この実施例において、溝部43は1本形成さ
れている。なお、溝部は、複数本設けられていてもよ
く、複数本設ける場合には、破損用突出部材の中心軸に
対して等角度となるように設けられていることが好まし
い。また、破損用突出部42bの刃部形状は、上述した
ものに限られず、シール部材を容易に貫通するものであ
れば、いかなる形状であってもよい。
中実でなく、中空に作製されていてもよい。中空の破損
用突出部材44は、図10に示すように、外筒2の注射
針取付部21の内側開口部29に取り付けられ、かつ、
外筒2の後端側に延びるものである。そして、破損用突
出部材44は、外筒2の後端側に延びる破損用突出部4
4bと、外筒2への取付部44cと、破損用突出部44
b側から注射針取付部21側に薬液を誘導する薬液誘導
路45a,45bとを備える。また、破損用突出部44
bは、外筒2の注射針取付部21付近より、後端側に突
出するとともに、後端にシール部材破損用の尖端部を備
えるものである。破損用突出部材44は、取付部44c
を注射針取付部の内側開口部29にはめ込むことによ
り、外筒2に固定される。
は、図10に示すように、外筒2と別部材として作製さ
れ、円盤状の本体部44aと、本体部44aの後端側
(図10の上側)に設けられた針形状の破損用突出部
(後端にシール部材破損用の尖端部を備えている破損用
突出部)44bと、本体部44aの先端側(図10の下
側)に設けられ先端側に向かってテーパー状に縮径する
棒状の取付部44cと、破損用突出部44bの後端部及
び取付部44cの先端面において開口し、破損用突出部
材44の内部において破損用突出部44bの後端部から
取付部44cの先端まで延びる主通路(薬液誘導路)4
4aと、本体部側面において開口し、破損用突出部材4
4の内部において本体部側面から主通路45aと連通す
るように形成された副通路(薬液誘導路)45bを備え
ている。副通路45bは、破損用突出部44の中心軸に
対して等角度となるように複数設けることが好ましい。
副通路45bの数としては、2〜10程度が好適であ
る。図10に示す破損用突出部44では、副通路45b
は、主通路45aに対して等角度となるように約60°
おきに6つ形成されている。
示すようなものであってもよい。中空の破損用突出部材
46は、外筒2の注射針取付部21の内側開口部29に
取り付けられ、かつ、外筒2の後端側に延びるものであ
る。そして、破損用突出部材46は、外筒2の後端側に
延びる破損用突出部46bと、外筒2への取付部46c
と、破損用突出部46b側から注射針取付部21側に薬
液を誘導する薬液誘導路47a,47bとを備える。ま
た、破損用突出部46bは、外筒2の注射針取付部21
付近より、後端側に突出するとともに、後端にシール部
材破損用の尖端部を備えるものである。破損用突出部材
46は、取付部46cを注射針取付部21の内側開口部
29にはめ込むことにより、外筒2に固定される。
は、図11に示すように、外筒と別部材として作製さ
れ、円盤状の本体部46aと、本体部46aの後端側
(図11の上側)に設けられた針形状の破損用突出部
(後端にシール部材破損用の尖端部を備えている破損用
突出部)46bと、本体部46aの先端側(図11の下
側)に設けられ先端側に向かってテーパー状に縮径する
棒状の取付部46cと、破損用突出部材46の内部に形
成された薬液誘導孔(薬液誘導路)47aと、破損用突
出部材46の側面に形成される溝部(薬液誘導路)47
bからなる。
の内部において破損用突出部46bの後端部から取付部
46cの先端まで軸方向に延びており、破損用突出部4
6bの後端部及び取付部46cの先端面において開口し
ている。破損用突出部46bの後端部には、複数の開口
部47cが形成されており、取付部46cの先端面には
一つの開口部が形成されている。破損用突出部46bの
後端部において、開口部47cは、1〜8つ形成されて
いることが好ましく、それぞれの開口部47cは、破損
用突出部46bの中心軸に対して等角度に配置されてい
る。この実施例においては、略楕円状であり、中心軸に
対して90°おきに4つ配置されている。なお、後端部
の開口部形状は、略楕円形状となっているが、これに限
られるものではない。
において本体部46aの後端から取付部46cの先端ま
で軸方向かつ直線状に延びている。また、溝部47は、
底面が外方に向かって湾曲した形状となっており、本体
部46aの後端から取付部46cの先端までほぼ同一幅
に形成されている。この実施例において、溝部47は1
本形成されている。なお、溝部は、複数本設けられてい
てもよく、複数本設ける場合には、破損用突出部材の中
心軸に対して等角度となるように設けられていることが
好ましい。また、破損用突出部46bの尖端部形状は、
上述したものに限られず、シール部材を容易に貫通する
ものであれば、いかなる形状であってもよい。
に示すようなものであってもよい。中空の破損用突出部
材48は、外筒2の注射針取付部21の内側開口部29
に取り付けられ、かつ、外筒2の後端側に延びるもので
ある。そして、破損用突出部材48は、外筒2の後端側
に延びる破損用突出部48bと、外筒2への取付部48
cと、破損用突出部48b側から注射針取付部21側に
薬液を誘導する薬液誘導路49a,49bとを備える。
また、破損用突出部48bは、外筒2の注射針取付部2
1付近より、後端側に突出するとともに、後端にシール
部材破損用の刃部を備えるものである。破損用突出部材
48は、取付部48cを注射針取付部21の内側開口部
29にはめ込むことにより、外筒2に固定される。
外筒2と別部材かつ中空に作製され、円盤状の本体部4
8aと、本体部48aの後端側(図12の上側)に設け
られ、かつ斜面状に形成された後端面を除いてほぼ同一
外径の円柱状に形成された刃部48dと、本体部48a
の先端側(図12の下側)に設けられ先端側に向かって
テーパー状に縮径する棒状の取付部48cと、破損用突
出部材48の内部に形成された薬液誘導孔(薬液誘導
路)49aと、破損用突出部材48の側面に形成される
溝部(薬液誘導路)49bからなる。薬液誘導孔49a
は、破損用突出部材48の内部において、破損用突出部
48bの後端面から取付部48cの先端まで同一内径で
軸方向に延びており、破損用突出部48bの後端面及び
取付部48cの先端面において開口している。
において本体部48aの後端から取付部48cの先端ま
で軸方向に延びている。また、溝部49は、底面が外方
に向かって湾曲した形状となっており、本体部48aの
後端面から取付部48cの先端までほぼ同一幅に形成さ
れている。この実施例において、溝部49は1本形成さ
れている。なお、溝部は、複数本設けられていてもよ
く、複数本設ける場合には、破損用突出部材の中心軸に
対して等角度となるように設けられていることが好まし
い。また、破損用突出部48bの刃部形状は、上述した
ものに限られず、シール部材を容易に貫通するものであ
れば、いかなる形状であってもよい。また、破損用突出
部は、上述したように外筒と別部材でなく一体に作製さ
れていてもよい。
に、内筒5と、第1のガスケット6と、シール部材13
とを備えている。内筒5は、図1、図2に示すように、
先端及び後端が開口した筒状体であり、先端部には先端
側に向かって縮径して先端は拡径したガスケット取付部
26が形成され、後端には環状のフランジ27が形成さ
れている。そして、内筒5の先端開口はシール部材13
により気密に封止されている。内筒5の構成材料として
は、外筒2と同様のものを使用することが好ましい。ま
た、内筒5の構成材料としては、第1の収納部9内の薬
剤溶解用薬液10により、第2の収納部11内の薬剤1
2の乾燥状態が妨げられないように、水蒸気透過性の低
いものを使用することが好ましい。内筒5の長さとして
は、5〜200mm程度のものが好適であり、内筒5の
容量としては、1〜60ml程度のものが好適である。
され、内筒5の先端開口を気密に封止するように設けら
れている。シール部材13は、水蒸気不透過性もしくは
水蒸気難透過性を備えている。具体的には、シール部材
13は、水蒸気不透過性材料もしくは水蒸気難透過性材
料からなる被覆層を備えている。水蒸気不透過材料とし
ては、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素等を
使用することが好ましい。また、シール部材13は、破
損用突出部14bにより破断された際飛散しないよう
に、合成樹脂層を備えていることが好ましい。合成樹脂
層に使用される合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル等が好ましい。このようなシ
ール部材13としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等のフィルムの片面もしくは両面にア
ルミニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素等水蒸気不透
過性材料もしくは水蒸気難透過性材料を蒸着もしくは積
層した多層フィルム等、特に、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル等の樹脂フィルムの片面に酸化ア
ルミニウムを蒸着もしくはアルミニウム箔を積層したフ
ィルムが好ましい。なお、アルミニウム、酸化アルミニ
ウム、酸化珪素等の蒸着は、CVD法等により行うこと
が好ましい。
蒸着されたアルミナ蒸着フィルムのそれぞれのアルミ層
の厚さは、1〜50μm、樹脂フィルムの厚さは、10
〜100μmであることが好ましい。さらに、シール部
材13は、内筒5への固着のために接着層を備えている
ことが好ましい。接着層としては、低融点ポリエチレン
などのホットメルト接着層が使用できる。シール部材1
3は、熱融着、高周波融着、超音波溶着等により内筒5
の先端開口部に融着されている。接着層を備えない場合
には、シアノアクリレート系等の瞬間接着剤、UV硬化
型接着剤等の接着剤を用いて接着してもよい。なお、本
発明の実施例では、シール部材は薄肉状であるが、破損
用突出部により貫通可能であれば、ある程度肉厚に形成
されていてもよい。
内壁に液密状態で摺動可能であり、かつ、破損用突出部
14bが侵入可能な貫通孔17を備えている。また、第
1のガスケット6は、シール部材13の周縁部を取り囲
むように内筒5のガスケット取付部26(先端部)に取
り付けられている。第1のガスケット6は、ほぼ同一外
径にて延びる本体部16と、本体部16の先端に設けら
れ先端側に向かってテーパー状に縮径する先端部18
と、本体部外周面に設けられた外筒2と液密に接触する
2つの環状リブ19を備えている。また、第1のガスケ
ット6の内面形状は、内筒5の先端部形状と液密及び気
密に密着するような嵌合形状となっていることが好まし
い。例えば、第1のガスケット6の内径を、内筒5の先
端部外径より若干小さく作製して密着性を高めることが
好ましい。具体的に、第1のガスケット6の内面形状が
内筒5のガスケット取付部26を挟み込むような形状で
あることが好ましい。このように作製することにより、
シール部材13が破損用突出部14bにより破損した
後、薬液が外筒2と内筒5との間に入り込まないものと
なる。なお、上述した環状の第1のガスケット6は、軸
方向にある程度の長さを有する筒状もしくは後述するよ
うな軸方向に短いリング状等であってもよい。
より先端側)は、ほぼ同一内径に延びる孔であり、図6
に示すように、内筒組立体20が先端側に移動したと
き、破損用突出部14bが通過可能であるとともに、破
損用突出部材14の本体部14aを収容可能な形状とな
っている。貫通孔17の後端側内面形状は、内筒5のガ
スケット取付部26と嵌合可能な形状となっている。第
1のガスケット6の先端部のテーパー面は、外筒2の先
端内面28と接触したとき、極力隙間が生じないように
外筒2の先端側内面形状に対応した形状となっている。
また、シール部材13の周縁部は、第1のガスケット6
により覆われ、シール部材13の中央部分は貫通孔17
内に露出し破損用突出部14bにより貫通可能となって
いる。なお、ガスケット6は、破損用突出部14bで貫
通可能な材質と厚みであれば、必ずしも貫通孔17を有
していなくてもよい。
弾性を有するゴム(例えば、ブチルゴム、ラテックスゴ
ム、シリコーンゴムなど)、合成樹脂(例えば、SBS
エラストマー、SEBSエラストマー、SEPSエラス
トマー、SISエラストマー、ポリオレフィンエラスト
マーなど)、PTFE、ETFE、FEP、超高密度ポ
リエチレンなどのフィルムを表面に被覆したゴムもしく
は合成樹脂等が使用される。
態で摺動可能であり、後端部にプランジャー取付部を備
えている。具体的には、図1,図2に示すように、第2
のガスケット7は、ほぼ同一外径にて延びる本体部30
と、本体部30の先端に設けられ先端側に向かってテー
パー状に縮径するテーパー部とテーパー部の先端側に位
置しほぼ同一外径となっている突出部分32を備える先
端部31と、本体部外周面に設けられた内筒5と液密に
接触する2つの環状リブ33と、本体部30の後端に設
けられ、プランジャー8と螺合する雄ねじ部34を備え
ている。また、第2のガスケット7の先端面は、内筒5
の先端内面35と接触したとき、極力隙間が生じないよ
うに内筒5の先端内面形状に対応した形状となってい
る。
ケット7の先端から後端側に向かって形成され、かつ破
損用突出部の一部もしくは全体を収納可能な収納部36
を備えている。収納部36は、図1、図6に示すよう
に、破損用突出部材14の円錐状の破損用突出部14b
のほぼ全体を隙間無く収納可能な円錐状凹部として形成
されている。収納部は、破損用突出部を隙間無く収納可
能な形状に形成されていることが好ましい。このように
第2のガスケット7に収納部36を形成することによ
り、プランジャー8を先端側に押しきったとき、図6に
示すようにデッドスペースの形成が少なく、残留薬液量
を少ないものとすることができる。なお、本発明の実施
例では、収納部36は、破損用突出部14bのみ収納可
能な形状に作製されているが、破損用突出部材のその他
の部分を収納可能とするものであってもよい。第2のガ
スケット7の構成材料としては、第1のガスケット6と
同様のものを使用することが好ましい。また、第2のガ
スケットの材質が、破損用突出部により容易に刺通可能
な程度に柔軟なものであれば、第2のガスケットは収納
部を備えていなくてもよい。
延びる本体部37と、本体部37の先端に設けられ、第
2のガスケット7の後端部に設けられた雄ねじ部34と
螺合する雌ねじ部39を備える先端部38と、本体部3
7の後端に設けられた押圧用の円盤部51からなる。先
端部38は、円柱状であり、内部に雌ねじ部39(凹
部)を備えている。
は、シール部材13の後方と第2のガスケット7の前方
と内筒内周面との間に形成された第1の収納部9と、第
1の収納部に収納された薬剤溶解用液体10と、第1の
ガスケット6の前方とシール部材13の前方(内筒組立
体20)と外筒内周面との間に形成された第2の収納部
11と、第2の収納部11に収納された粉末状もしくは
凍結乾燥薬剤12とを備えている。第1の収納部9の容
量としては、収納される薬剤量により相違するが、1〜
20ml程度が好適であり、第2の収納部11として
は、収納される薬剤溶解用液体量により相違するが、1
〜20ml程度が好適である。第1の収納部9に収納さ
れた粉末状もしくは凍結乾燥薬剤12としては、各種ビ
タミン類、抗生物質、血管拡張剤、強心剤等の医薬品や
栄養剤などが使用される。
用蒸留水、生理食塩水などが使用される。そして、第2
の収納部11は、減圧空間となっていてもよい。このよ
うにすることにより、液体の注入作業が容易となる。な
お、この場合には、内筒5が外筒2に対して先端側に移
動することを防止する内筒ストッパー機構54が必要と
なる。内筒ストッパー機構54は、板状部材であり、外
筒2のフランジ22の後端面と内筒5のフランジ27の
先端面と当接するように設けられ、この内筒ストッパー
機構54を取り外さないと、内筒5が先端側に移動しな
いようになっている。
ジ1の作用について、図2ないし図6を用いて説明す
る。図2に示す状態の2室型プレフィルドシリンジ1か
ら内筒ストッパー機構54を取り外し、プランジャー8
を先端側に徐々に押すと、内筒組立体20が先端側に移
動し、破損用突出部14bの後端が、図3に示すよう
に、第1のガスケット6のシール部材13を破損し、第
1の収納部9と第2の収納部11とが連通する。そし
て、プランジャー8をさらに先端側に押すことにより、
第1の収納部9内に収容されている薬剤溶解用液体10
が第2の収納部11内に移行し、第1のガスケット6が
後端側に移動して図4の状態となる。そして、シリンジ
1を振ることにより、薬剤を確実に溶解させる。続い
て、注射針取付部21からシールキャップ4を取り外
し、図5に示すように、外筒2の注射針取付部21に注
射針25を取り付けることにより薬液投与準備が完了す
る。
し、さらに、シリンジ1内の空気を排除した後、患者に
穿刺し、プランジャー8を押すことにより、シリンジ1
内の薬液が投与される。プランジャー8を先端側に押し
きった状態では、図6に示すように、破損用突出部14
bは、第2のガスケット7の収納部36内に、破損用突
出部材14の本体部14aは、第1のガスケット6の貫
通孔17内にほぼ隙間無く収納されるため、シリンジ1
内に残留する薬液量は極めて少量である。なお、シール
キャップが両頭針装着可能タイプである場合は、シール
キャップを取りはずすことなく、両頭針タイプの注射針
をシールキャップに装着して薬液投与を行ってもよい。
レフィルドシリンジについて説明する。図13は、本発
明の他の実施例である2室型プレフィルドシリンジの外
観図、図14は、図13に示す2室型プレフィルドシリ
ンジの断面図、図15は、図13に示す2室型プレフィ
ルドシリンジの作用を説明するための説明図、図16
は、図13に示す2室型プレフィルドシリンジの作用を
説明するための説明図、図17は、図13に示す2室型
プレフィルドシリンジの作用を説明するための説明図、
図18は、図13に示す2室型プレフィルドシリンジの
作用を説明するための説明図、図19は、図13に示す
2室型プレフィルドシリンジに使用される破損用突出部
材の斜視図である。
は、注射針取付部21と内部に設けられ後端方向に突出
する破損用突出部64bとを備える外筒52と、注射針
取付部21に取り付けられた封止部材4,25と、外筒
52内に収納され両端が開口した筒状の内筒55と、内
筒55の先端部付近に設けられ、外筒52内を摺動可能
であるリング状の第1のガスケット56と、内筒55の
先端部を気密に封止しかつ外筒52に設けられた破損用
突出部64bにより破損可能なシール部材63とを備え
る内筒組立体70と、内筒55内に摺動可能に収納され
た第2のガスケット57と、第2のガスケット57の後
端部に取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジ
ャー8と、シール部材63と第2のガスケット57と内
筒55との間に形成された第1の収納部9と、内筒組立
体70と外筒52との間に形成された第2の収納部11
と、第1の収納部9に収納された薬剤溶解用液体10
と、第2の収納部11に収納された粉末状もしくは凍結
乾燥薬剤12とを備える。この実施例の2室型プレフィ
ルドシリンジ50と、上述した2室型プレフィルドシリ
ンジ1の主な相違点は、プレフィルドシリンジ1の第1
のガスケット6が軸方向にある程度の長さを有する環状
であるのに対して、第1のガスケット56は、軸方向に
短いリング状である点である。外筒52は、上述した実
施例の2室型プレフィルドシリンジ1において説明した
外筒2と同じである。また、封止部材4,25も上述し
た実施例の2室型プレフィルドシリンジ1において説明
したものと同じである。
レフィルドシリンジ50は、外筒52内の注射針取付部
21の内側開口部29に取り付けられた破損用突出部材
64を備え、破損用突出部材64は、図19に示すよう
に、外筒2の後端側に延びる破損用突出部64bと、外
筒52への取付部64cと、破損用突出部64b側から
注射針取付部21側に薬液を誘導する薬液誘導路81と
を備える。また、破損用突出部材64は、外筒52の注
射針取付部21の内側開口部29付近より、後端側に突
出するとともに、後端にシール部材破損用の尖端部を備
えている。
状の本体部64aと、本体部64aの後端に設けられた
針形状の破損用突出部(後端にシール部材破損用の尖端
部を備える破損用突出部)64bと、本体部64aの先
端に設けられ先端側に向かってテーパー状に縮径する棒
状の取付部64cを備えている。破損用突出部材64の
基本構成は、上述した破損用突出部材14の基本構成と
同じであり、両者の相違点は、破損用突出部材14の場
合と比較して、円板状本体部の直径が大きいのみであ
る。そして、破損用突出部材64は、取付部64cを注
射針取付部21の内側開口部29にはめ込むことによ
り、外筒に固定されている。
おいて軸方向かつ直線状に延びる溝断面形状が三角形状
の溝形成部分81bと、溝形成部分81bと連続して円
盤状本体部64aの上面、側面、下面に沿って形成され
た溝形成部分81aと、溝形成部分64cと連続して取
付部64cの側面において軸方向かつ直線状に延びる溝
断面形状が三角形状の溝形成部分81cからなる。溝部
81は、1本でもよいが、この実施例のように、破損用
突出部材64の中心軸に対して等角度となるように複数
本設けることが好ましい。溝部81の数としては、2〜
10程度が好適である。この実施例のシリンジ50は、
溝部81は、破損用突出部64bの後端から取付部64
cの先端まで軸方向に延びるとともに、120°おきに
3本形成されている。また、この実施例のシリンジで
は、破損用突出部64bは、針形状となっているが、シ
ール部材を貫通するものであれば、いかなる形状であっ
てもよい。
ように、内筒55と、第1のガスケット56と、シール
部材63とを備えている。内筒55は、図14に示すよ
うに、先端及び後端が開口した全体がほぼ同一径の筒状
体であり、先端部には、第1のガスケット56が取り付
けられるガスケット取付部76が設けられ、後端にはフ
ランジ27が設けられている。また、内筒50の先端開
口は、シール部材63により気密に封止されている。内
筒55の構成材料としては、内筒5と同様のものを使用
することが好ましい。内筒55の長さとしては、5〜2
00mm程度のものが好適であり、内筒5の容量として
は、1〜60ml程度のものが好適である。
に設けられた環状凸部76aとそれより後端側に設けら
れた環状凸部76bと内筒外面からなる環状凹部76c
である。そして、この環状凹部76cに環状の第1のガ
スケット56を嵌合させることにより、第1のガスケッ
ト56が内筒55に取り付けられる。なお、ガスケット
取付部は、内筒の先端部外面に設けられた環状凹部であ
ってもよい。第1のガスケット56は、外筒内壁を液密
に摺動可能であり、図13,図14に示すように、リン
グ状に作製され、かつ内筒55の先端部に設けられたガ
スケット取付部76に取り付けられている。第1のガス
ケット56の構成材料は、第1のガスケット6の場合と
同様である。
され、内筒55の先端開口を気密に封止するように設け
られている。この実施例のシリンジでは、シール部材6
3は、全体が露出している。また、シール部材63は、
熱融着、高周波融着、超音波溶着等により内筒5の先端
開口部に融着されている。また、シール部材63は、上
述したシール部材13と同様に作製されている。なお、
本発明の実施例では、シール部材は薄肉状であるが、破
損用突出部により貫通可能であれば、ある程度肉厚に形
成されていてもよい。第2のガスケット57は、内筒内
を液密に摺動可能であり、図13,図14に示すよう
に、ほぼ同一外径にて延びる本体部80と、本体部外周
面に設けられ内筒55と液密に接触する2つの環状リブ
83と、本体部80の後端に設けられ、プランジャー8
と螺合する雄ねじ部84からなる。第2のガスケット5
7の構成材料としては、第1のガスケット56と同様の
ものを使用することが好ましい。
スケット57の先端から後端側に向かって形成され、か
つ破損用突出部材の一部もしくは全体を収納可能な収納
部86を備えている。収納部86は、図14、図18に
示すように、破損用突出部64材の円錐状の破損用突出
部64bのほぼ全体を収納可能な円錐状凹部として形成
されている。収納部86は、破損用突出部(貫通針)を
収納可能な形状に形成されていることが好ましい。この
ように第2のガスケット57に収納部86を形成するこ
とにより、図18に示すように、プランジャー8を先端
側に押しきった状態においてデッドスペースが少なくな
り、薬液の残留を少ないものとすることができる。特
に、第2のガスケット57の収納部86は、破損用突出
部材の一部もしくは全体をほぼ隙間無く収納可能である
ことが好ましい。なお、この実施例では、収納部86
は、破損用突出部64bのみ収納可能な形状に作製され
ているが、破損用突出部のその他の部分を収納可能なも
のであってもよい。また、プランジャー8、第1の収納
部9、第2の収納部11、薬剤溶解用液体10、薬剤1
2、内筒ストッパー機構54は、上述したとおりであ
る。
ジ50の作用について、図14ないし図18を用いて説
明する。図14に示す状態の2室型プレフィルドシリン
ジ50から内筒ストッパー機構54を取り外し、プラン
ジャー8を先端側に徐々に押すと、内筒組立体70が先
端側に移動し、破損用突出部64bの先端が、図15に
示すように、第1のガスケット56のシール部材63を
突き破り、第1の収納部9と第2の収納部11が連通す
る。そして、さらにプランジャー8を先端側に押すこと
により、第1の収納部9内に収容されている薬剤溶解用
液体10が第2の収納部11内に移行し、第1のガスケ
ット56が後端側に移動する。そして、シリンジ50を
振ることにより、薬剤を確実に溶解させる。そして、注
射針取付部21からシールキャップ4を取り外し、外筒
52の注射針取付部21に注射針25を取り付けること
により薬液投与準備が完了する(図17)。
し、さらに、シリンジ50内の空気を排除した後、患者
に穿刺し、プランジャー8を押すことにより、シリンジ
50内の薬液が投与される。プランジャー8を先端側に
押しきった状態では、図18に示すように、破損用突出
部64bは、第2のガスケット57の収納部86内に、
また、破損用突出部材64の円盤状本体部64aは、内
筒5の先端部付近にほぼ隙間無く収納されるため、シリ
ンジ50内の薬液の殆どを排出可能となっている。な
お、シールキャップが両頭針装着可能タイプである場合
は、シールキャップを取りはずすことなく、両頭針タイ
プの注射針をシールキャップに装着して薬液投与を行っ
てもよい。
レフィルドシリンジについて説明する。図20は、本発
明の他の実施例である2室型プレフィルドシリンジの外
観図、図21は、図20に示す2室型プレフィルドシリ
ンジの断面図、図22は、図20に示す2室型プレフィ
ルドシリンジの作用を説明するための説明図、図23
は、図20に示す2室型プレフィルドシリンジの作用を
説明するための説明図、図24は、図20に示す2室型
プレフィルドシリンジの作用を説明するための説明図、
図25は、図20に示す2室型プレフィルドシリンの作
用を説明するための説明図である。
90は、注射針取付部21と内部に設けられ後端方向に
突出する破損用突出部104とを備える外筒92と、注
射針取付部21に取り付けられた封止部材4,25と、
外筒92内に収納され両端が開口した筒状の内筒95
と、内筒95の先端部付近に設けられ、外筒92内を摺
動可能である筒状の第1のガスケット96と、第1のガ
スケット96の貫通孔(言い換えれば、通路)107を
気密に封止しかつ外筒92に設けられた破損用突出部1
04により破損可能なシール部材103とを備える内筒
組立体111と、内筒95内に摺動可能に収納された第
2のガスケット97と、第2のガスケット97の後端部
に取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジャー
98と、シール部材103と第2のガスケット97と内
筒95との間に形成された第1の収納部9と、内筒組立
体111と外筒92との間に形成された第2の収納部1
1と、第1の収納部9に収納された薬剤溶解用液体10
と、第2の収納部11に収納された粉末状もしくは凍結
乾燥薬剤12とを備える。
90と上述したプレフィルドシリンジ1の主な相違点
は、プレフィルドシリンジ1が内筒5の先端開口を気密
に封止しているのに対して、プレフィルドシリンジ90
は、第1のガスケット96の通路107内を気密に封止
している点および外筒の内部形状である。
端が開口するとともに先端に向かってテーパー状となっ
ている注射針取付部21が、後端には、一対のフランジ
22が対向して設けられている。また、注射針取付部2
1の基端部外面には、シールキャップ4の内周面に形成
された雌ねじ部24と螺合するための雄ねじ部23が形
成されている。外筒92の構成材料としては、外筒2と
同様のものが使用される。また、乾燥状態を維持するた
めに、外筒を比較的肉薄に作製することが好ましい。外
筒92の長さとしては、50〜200mm程度のものが
好適であり、外筒92の容量としては、1.0〜60m
l程度のものが好適である。また、外筒92の注射針取
付部21に取り付けられたシールキャップ4が取り付け
られている。シールキャップ4としては、上述したもの
が使用される。
取付部21の内側開口部29付近より、後端側に突出す
るとともに、後端にシール部材破損用の刃部104bを
備えている。具体的に、破損用突出部104は、内部に
薬液誘導路113を有する中空状に作製されている。ま
た、注射針取付部21の後端部付近から後端方向に向か
って延びるととともに、注射針取付部21の中心軸と中
心軸を同じにしている。また、破損用突出部104の側
面には、先端開口(後端側)から基端もしくは基端付近
まで延びるスリット114が形成されている。スリット
114は、薬液誘導路113と連通しており、破損用突
出部104の側面に対向して2本形成されている。この
ような構成により、シリンジ90内の薬液は破損用突出
部104の先端開口及びスリット114から注射針取付
部側に流出可能となる。以上のように構成することによ
り、破損用突出部104は、内筒組立体111の外筒9
2の先端側への移動もしくは外筒92の内筒組立体11
1の後端側への移動によりシール部材103を貫通し、
第1の収納部9と第2の収納部11を連通する。
すように、内筒95と、第1のガスケット96と、シー
ル部材103からなる。内筒95は、図20に示すよう
に、先端及び後端が開口した全体がほぼ同一径の筒状体
であり、先端開口部は、第1のガスケット96の後端部
に気密に取り付けられ、後端にはフランジ27が設けら
れている。内筒95の構成材料としては、上述した内筒
5と同様のものを使用することが好ましい。また、薬剤
12の乾燥状態を維持するために、内筒95を比較的肉
厚に作製することが好ましい。内筒95の長さとして
は、5〜200mm程度のものが好適であり、内筒95
の容量としては、1〜60ml程度のものが好適であ
る。
に示すように、筒状であり、内筒95の先端開口部に取
り付けられ、内筒95内と外筒92内とを連通し、破損
用突出部104が侵入可能な貫通孔(言い換えれば、通
路)107を備えている。第1のガスケット96の構成
材料は、第1のガスケット6の場合と同様である。第1
のガスケット96は、ほぼ同一外径にて延びる本体部1
06と、本体部106の先端に設けられ先端側に向かっ
てテーパー状に縮径する先端部108と、本体部外周面
に設けられ、外筒92と液密に接触する3つの環状リブ
109と、第1のガスケット96内の貫通孔107の中
間付近を気密に封止するシール部材103を備えてい
る。また、第1のガスケット96の後端部には、環状の
凹部105が設けられ、この凹部105に内筒95の先
端開口部が挿入され、接着剤、熱融着、高周波融着等に
より気密に固定されている。また、第1のガスケット9
6の後端面は、図19に示すように、第2のガスケット
97の先端面と接触したとき、極力隙間が生じないよう
に第2のガスケット97の先端面形状に対応した形状と
なっている。
成され、周縁部が第1のガスケット96内部に固着さ
れ、第1のガスケット96の貫通孔107を気密に封止
している。また、シール部材103は、上述したシール
部材13と同様に作製されている。また、第1のガスケ
ット96へのシール部材103の固着は、シール部材1
03を第1のガスケット96の形成用金型内であって貫
通孔107の中央付近を横切る位置となるように配置し
た後、第1のガスケットの形成材料を射出することによ
るインサート成形、また、第1のガスケット96の通路
内にシール部材103を熱融着、高周波融着、接着剤、
超音波溶着等により固定することにより行うことができ
る。また、シール部材は、第1のガスケットの先端開口
部もしくは後端開口部を気密に封止するものであっても
よい。この場合の第1のガスケットへのシール部材の固
着は、先端開口部もしくは後端開口部にシール部材を熱
融着、高周波融着等に融着することにより行うことが好
ましい。なお、この実施例では、シール部材は薄肉状で
あるが、破損用突出部により貫通可能であれば、ある程
度肉厚に形成されていてもよい。
て延びる本体部112と、本体部112の先端部に設け
られ、かつ第1のガスケット96の貫通孔107内に後
端側から侵入可能な突出部113と、本体部112の外
周面に設けられ内筒95と液密に接触する2つの環状リ
ブ114を備えている。また、第2のガスケット97の
後端部には、プランジャー98の先端部に設けられた雄
ねじ部と螺合する雌ねじ部118が設けられている。突
出部113は、本体部より小径の円柱状に作製されてい
る。また、突出部113の外径は、突出部113が第1
のガスケット97の貫通孔107の内径とほぼ同じもし
くは若干小さく作製されている。また、突出部113
は、図18に示すように、第1のガスケット96に第2
のガスケット97の先端部が収納されたとき、先端が、
第1のガスケット96の先端付近となるような長さに作
製されている。また、第2のガスケット97の構成材料
としては、上述した第2のガスケット7と同様のものが
使用される。
スケット97の先端から後端側に向かって形成され、か
つ破損用突出部104の一部もしくは全体を収納可能な
収納部126を備えている。収納部126は、図21、
図25に示すように、破損用突出部104のほぼ全体を
隙間無く収納可能な環状凹部として形成されている。こ
のように第2のガスケット97に収納部126を形成す
ることにより、プランジャー98を先端側に押しきった
とき、図25に示すようにデッドスペースの形成が少な
くなるため、薬液の残留も少ないものとなる。第2のガ
スケット97の構成材料としては、第1のガスケット9
6と同様のものを使用することが好ましい。プランジャ
ー98は、断面十字状の軸方向に延びる本体部115
と、本体部115の先端に設けられ、第2のガスケット
97の後端部に設けられた雌ねじ部118と螺合する雄
ねじ部116と、本体部115の後端に設けられた押圧
用の円盤部117からなる。
は、第1のガスケット96とシール部材103の後方と
第2のガスケット97の前方と内筒内周面との間に形成
された第1の収納部9と、第1の収納部9に収納された
薬剤溶解用液体10と、第1のガスケット96の前方と
シール部材93の前方(内筒組立体111)と外筒内周
面との間に形成された第2の収納部11と、第2の収納
部11に収納された粉末状もしくは凍結乾燥薬剤12と
を備えている。第1の収納部及び第2の収納部の容量と
しては、上述したとおりである。また、粉末状もしくは
凍結乾燥薬剤12及び薬剤溶解用液体10としては、上
述したとおりである。また、第1の収納部9は、減圧空
間となっていてもよい。このようにすることにより、液
体の注入作業が容易となる。なお、この場合には、内筒
95が外筒92に対して先端側に移動することを防止す
る内筒ストッパー機構54が必要となる。内筒ストッパ
ー機構44は、板状部材であり、外筒92のフランジ2
2の後端面と内筒95のフランジ27の先端面と当接す
るように設けられ、この内筒ストッパー機構44を取り
外さないと、内筒95が先端側に移動しないようになっ
ている。また、本発明のプレフィルドシリンジとして
は、内筒または外筒のフランジとプランジャーを取付可
能なストッパーにより接合してプランジャーが抜けるこ
とを防止する機構を有していてもよい。
ジ90の作用について、図21ないし図25を用いて説
明する。図16に示す状態の2室型プレフィルドシリン
ジ90から内筒ストッパー機構54を取り外し、プラン
ジャー98を先端側に徐々に押すと、内筒組立体111
が先端側に移動し、破損用突出部104の先端が、図2
2に示すように、第1のガスケット96のシール部材1
03を突き破り、第1の収納部9と第2の収納部11が
連通する。そして、さらにプランジャー98を先端側に
押すことにより、第1の収納部9内に収容されている薬
剤溶解用液体10が第2の収納部11内に移行し、第1
のガスケット96が後端側に移動する。そして、シリン
ジ90を振ることにより、薬剤を確実に溶解させる。
ップ4を取り外し、外筒92の注射針取付部21に注射
針25を取り付けることにより、図23に示すように、
薬液投与準備が完了する。そして、注射針25のキャッ
プ25bを外し、さらに、シリンジ90内の空気を排除
した後、患者に穿刺し、プランジャー98を押すことに
より、シリンジ90内の薬液が投与される。プランジャ
ー98を先端側に押しきった状態では、図23に示すよ
うに、中空針状の破損用突出部104の全体は、第2の
ガスケット97の収納部126内に収納されるため、シ
リンジ90内に薬液が残りにくいものとなっている。な
お、シールキャップが両頭針装着可能タイプである場合
は、シールキャップを取りはずすことなく、両頭針タイ
プの注射針をシールキャップに装着して薬液投与を行っ
てもよい。
は、注射針取付部と内部に設けられ後端方向に突出する
破損用突出部とを備える外筒と、前記注射針取付部に取
り付けられた封止部材と、前記外筒内に収納され両端が
開口した筒状の内筒と、該内筒の先端部付近に設けら
れ、前記外筒内を摺動可能である環状の第1のガスケッ
トと、前記内筒の先端部もしくは前記第1のガスケット
の通路を気密に封止しかつ前記外筒に設けられた前記破
損用突出部により破損可能なシール部材とを備える内筒
組立体と、前記内筒内に摺動可能に収納された第2のガ
スケットと、該第2のガスケットの後端部に取り付けら
れたもしくは取り付け可能なプランジャーと、前記シー
ル部材と前記第2のガスケットと前記内筒との間に形成
された第1の収納部と、前記内筒組立体と前記外筒との
間に形成された第2の収納部と、前記第1の収納部に収
納された薬剤溶解用液体と、前記第2の収納部に収納さ
れた粉末状もしくは凍結乾燥薬剤とを備える。このた
め、本発明の2室型プレフィルドシリンジは、輸送時、
使用準備時にシリンジより液体などが漏出しにくく、か
つ、使用時の混合操作を容易かつ確実に行うことができ
る。
ィルドシリンジの外観図である。
ジの断面図である。
ジの作用を説明するための説明図である。
ジの作用を説明するための説明図である。
ジの作用を説明するための説明図である。
ジの作用を説明するための説明図である。
ジに使用される破損用突出部の一実施例の斜視図であ
る。
ジに使用される破損用突出部の他の実施例の斜視図であ
る。
ジに使用される破損用突出部の他の実施例の斜視図であ
る。
リンジに使用される破損用突出部の他の実施例の斜視図
である。
リンジに使用される破損用突出部の他の実施例の斜視図
である。
リンジに使用される破損用突出部の他の実施例の斜視図
である。
プレフィルドシリンジの外観図である。
シリンジの断面図である。
シリンジの作用を説明するための説明図である。
シリンジの作用を説明するための説明図である。
シリンジの作用を説明するための説明図である。
シリンジの作用を説明するための説明図である。
シリンジに使用される破損用突出部の斜視図である。
プレフィルドシリンジの外観図である。
シリンジの断面図である。
シリンジの作用を説明するための説明図である。
シリンジの作用を説明するための説明図である。
シリンジの作用を説明するための説明図である。
シリンジの作用を説明するための説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 注射針取付部と内部に設けられ後端方向
に突出する破損用突出部とを先端側に備える外筒と、前
記注射針取付部に取り付けられた封止部材と、前記外筒
内に収納され両端が開口した筒状の内筒と該内筒の先端
部付近に設けられ前記外筒内を摺動可能である環状の第
1のガスケットと前記内筒の先端部もしくは前記第1の
ガスケットの通路を気密に封止しかつ前記外筒に設けら
れた前記破損用突出部により破損可能なシール部材とを
備える内筒組立体と、前記内筒内に摺動可能に収納され
た第2のガスケットと、該第2のガスケットの後端部に
取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジャー
と、前記シール部材と前記第2のガスケットと前記内筒
との間に形成された第1の収納部と、前記内筒組立体と
前記外筒との間に形成された第2の収納部と、前記第1
の収納部に収納された薬剤溶解用液体と、前記第2の収
納部に収納された粉末状もしくは凍結乾燥薬剤とを備え
ることを特徴とする2室型プレフィルドシリンジ。 - 【請求項2】 前記破損用突出部は、前記内筒組立体の
前記外筒先端側への移動もしくは前記外筒の前記内筒組
立体後端側への移動により前記シール部材を貫通し、前
記第1の収納部と前記第2の収納部を連通させるもので
ある請求項1に記載の2室型プレフィルドシリンジ。 - 【請求項3】 前記第1のガスケットは、環状であり、
該内筒の先端部付近に設けられ、該内筒内と前記外筒内
とを連通し、前記破損用突出部が侵入可能な貫通孔を備
えている請求項1または2に記載の2室型プレフィルド
シリンジ。 - 【請求項4】 前記シール部材は、水蒸気不透過性もし
くは水蒸気難透過性フィルム状物である請求項1ないし
3のいずれかに記載の2室型プレフィルドシリンジ。 - 【請求項5】 前記破損用突出部は、前記外筒の注射針
取付部の内側開口部付近より、後端側に突出するととも
に、後端に前記シール部材破損用の尖端部もしくは刃部
を備えるものである請求項1ないし4のいずれかに記載
の2室型プレフィルドシリンジ。 - 【請求項6】 前記破損用突出部は、前記破損用突出部
側から前記注射針取付部側に薬液を誘導する薬液誘導路
を備えている請求項1ないし5のいずれかに記載の2室
型プレフィルドシリンジ。 - 【請求項7】 前記2室型プレフィルドシリンジは、前
記外筒内の前記注射針取付部の内側開口部に取り付けら
れた破損用突出部材を備え、該破損用突出部材は、前記
外筒の後端側に延びる前記破損用突出部と、前記外筒へ
の取付部と、前記破損用突出部側から前記注射針取付部
側に薬液を誘導する薬液誘導路とを備えるものである請
求項1ないし6のいずれかに記載の2室型プレフィルド
シリンジ。 - 【請求項8】 前記シール部材は、前記内筒の先端開口
を封止するように設けられている請求項1ないし7のい
ずれかに記載の2室型プレフィルドシリンジ。 - 【請求項9】 前記第2のガスケットは、該第2のガス
ケットの先端から後端側に向かって形成され、かつ前記
破損用突出部の一部もしくは全体を収納可能な収納部を
備えている請求項1ないし8のいずれかに記載の2室型
プレフィルドシリンジ。
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