JP5885751B2 - 医療用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、医療用容器に関する。
通常、多くの薬剤は、ゴム栓で口部が封止されたバイアル容器(薬剤収納容器)内に収納されている。薬剤には、例えば、液状の製剤と、粉末で溶解が必要な製剤とがある。前者の場合(「場合1」と言う)のバイアル容器の操作方法と、後者の場合(「場合2」と言う)のバイアル容器の操作方法とについて説明する。
[場合1]
(1)バイアル容器の口部を覆っているキャップをはずす。
(2)バイアル容器のゴム栓をアルコール綿で消毒する。
(3)採取液量よりやや少なめの空気をシリンジ内に入れる。
(4)シリンジに装着されている注射針をゴム栓に垂直に刺す。
(5)バイアル容器をシリンジごと逆さまにし、注射針の先が液面より下になるように位置を調整し、適量の液剤をシリンジに吸引する。このとき、バイアル容器内は、陰圧になっている。
(6)注射針の先が液面より上になるように位置を調整し、吸引分の空気を圧力差に任せてバイアル容器内に戻す。
(7)前記操作(5)、(6)を繰り返し、指定量の薬剤を抜き取る。
(8)薬剤採取終了後、バイアル容器内の空気を適量吸い取り、バイアル容器内を陰圧に保ち注射針を抜く。
[場合2]
(1)薬剤を溶解するための溶解液が充填されたシリンジを用意する。
(2)薬剤が収納されたバイアル容器の口部を覆っているキャップをはずす。
(3)バイアル容器のゴム栓をアルコール綿で消毒する。
(4)シリンジに装着されている注射針をゴム栓に垂直に刺す。
(5)注入する溶解液分の空気をバイアル容器内から抜き、バイアル容器内を陰圧にする。
(6)圧力差に任せて、泡が立たないようにゆっくり溶解液を注入する。
(7)溶解液を加えた後、バイアル容器とシリンジとを固定したままゆっくり振り、薬剤を溶解する。なお、溶解性の悪い薬剤の場合には、注射針を一旦抜いて振とうする。このとき、バイアル容器内を陰圧に保ち、注射針を抜くのが好ましい。
(8)薬剤が完全に溶解したことを確認し、場合1で記載したのと同様の採取方法で必要量の薬剤を採取する。
(9)薬剤規格の全量を使用しない場合は、必要な液量をシリンジの目盛りで量るが、この場合にはバイアル容器内が一時的に陽圧になることがある。このため、針穴からの薬液の漏れに注意し、注射針を抜く時にはバイアル容器内が陰圧になるように空気を適量吸い取ってから注射針を抜いていく。
そして、場合1、2のいずれも、圧力操作(場合1では操作(5)〜(7)、場合2では操作(5)や(9))が必要となり、その操作に手間がかかる。
さらに、薬剤が抗がん剤などの被曝すると危険なものの場合は、特にこの圧力操作時に注意が必要となる。圧力操作を正確に行なわなければ、例えば、注射針を抜く際にバイアル容器から薬剤が飛び散るおそれがある。この薬剤が飛び散る理由としては、バイアル容器内が陽圧となっているからである。また、針穴から薬剤が漏れるおそれがある。この薬剤が漏れる理由としては、バイアル容器内が陰圧のとき、シリンジからバイアル容器に向かって力が薬剤にかかるからである。
このような問題を解決する手段として、硬質の筒体で構成された容器本体と、容器本体の内側に配置され、可撓性を有する袋体とを備え、容器本体と袋体とで囲まれた薬剤収納空間に粉末の薬剤が収納された薬剤収納容器を用いることが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の薬剤収納容器は、容器本体の口部に、薬剤を溶解する溶解液が充填されたシリンジを接続することができる。そして、この接続状態でシリンジに対し吐出および吸引操作を行なうことにより、袋体が内側と外側とに反転する(表裏反転する)ことができ、よって、薬剤収納空間の内圧の上昇(増加)または下降(減少)を緩和することができる。これにより、上記の圧力操作を省略して、シリンジの吐出および吸引操作を容易に行なうことができる。
また、袋体は、前記反転により、先端側に向かって膨らむ第1の状態と、基端側に向かって膨らむ第2の状態を取り得る。
また、容器本体は、その軸方向の途中で内径と外径とが急峻に変化する段差部が形成されており、当該段差部を境に、先端側の小径部と基端側の大径部とに分けられる。そして、袋体は、第1の状態では小径部内に位置し、当該小径部で保護され、第2の状態では大径部に位置し、当該大径部で保護される。
しかしながら、特許文献1に記載の薬剤収納容器は、未使用状態では、袋体が第1の状態となり、容器本体の小径部内に位置しており、そのため、容器本体の大径部は、実質的には袋体を保護する機能を果たしていない状態となっている。従って、この大径部は、薬剤収納容器の使用状態によっては、すなわち、未使用状態かまたは使用途中(操作途中)の状態かによっては、不要としてもよい部分である。そして、薬剤収納容器は、大径部が設けられている分、全長が長くなってしまい、例えば、未使用状態での保管場所を比較的広く占領してしまうことがあった。
国際公開第2010/122872号パンフレット
本発明の目的は、小型化に有利な医療用容器を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(13)の本発明により達成される。
(1) 先端が開口した先端開口部と基端が開口した基端開口部と該基端開口部を囲む基端縁部とを有する筒体で構成され、前記先端開口部を介して液体が出入り可能な容器本体と、
前記先端開口部を封止する栓体と、
袋状をなし、前記基端縁部に密着固定されて前記基端開口部を封止する縁部と、該縁部に囲まれ、可撓性を有し、内外反転する反転部とを有する袋体と、
前記容器本体と前記栓体と前記袋体とで囲まれた空間とを備え、
前記反転部は、前記先端開口部を介して前記空間へ液体が出入りするのに伴って内外反転することにより、先端側に向かって膨らむ第1の状態と、基端側に向かって膨らむ第2の状態とを取り得、
前記容器本体に前記基端開口部を覆うように装着された基端側装着状態と、前記容器本体に前記先端開口部を覆うように装着された先端側装着状態とを取り得、前記基端側装着状態で前記第2の状態の前記袋体を覆い得る筒状の保護カバーをさらに備えることを特徴とする医療用容器。
(2) また、本発明の医療用容器では、前記保護カバーは、前記先端側装着状態で、前記医療用容器の未使用時の前記先端開口部を覆うキャップとして機能し得るのが好ましい。
(3) また、本発明の医療用容器では、前記保護カバーは、前記基端側装着状態および前記先端側装着状態のいずれの状態でも、前記容器本体と螺合により装着されるのが好ましい。
(4) また、本発明の医療用容器では、前記保護カバーの前記基端側装着状態での螺合量は、前記保護カバーの前記先端側装着状態での螺合量よりも大であるのが好ましい。
(5) また、本発明の医療用容器では、前記保護カバーは、前記基端側装着状態および前記先端側装着状態のいずれの状態でも、前記容器本体と係合により装着されるのが好ましい。
(6) また、本発明の医療用容器では、前記容器本体の外周部の先端側の部分と基端側の部分とには、それぞれ、その周方向にリング状に突出した先端側フランジと基端側フランジとが形成されており、
前記保護カバーは、板状をなす板状部と、該板状部の縁部から立設し、筒状をなす壁部とを有し、
前記壁部の内周部には、前記基端側装着状態で基端側フランジと係合し、前記先端側装着状態で先端側フランジと係合する係合部が形成されているのが好ましい。
(7) また、本発明の医療用容器では、前記壁部は、その軸回りに配置され、互いに離間した複数枚の板片を有し、
前記複数枚の板片のうちの少なくとも1枚の板片に、前記係合部が形成されているのが好ましい。
(8) また、本発明の医療用容器では、前記容器本体および前記保護カバーの少なくとも一方は、前記基端側装着状態の前記保護カバーが先端方向に移動するのを規制する規制部を有するのが好ましい。
(9) また、本発明の医療用容器では、前記先端側装着状態で、前記基端開口部には、該基端開口部を塞ぎ、酸素および/または水蒸気を透過しないガスバリア性シートが剥離可能に接合されているのが好ましい。
(10) また、本発明の医療用容器では、前記容器本体および前記保護カバーの少なくとも一方は、前記基端側装着状態で前記保護カバーの内側と外側とを連通する連通部を有するのが好ましい。
(11) また、本発明の医療用容器では、前記袋体は、前記第1の状態および前記第2の状態のいずれの状態でも前記容器本体の内周部と離間しているのが好ましい。
(12) また、本発明の医療用容器では、前記基端側装着状態で、前記先端開口部には、液体が充填されたシリンジが接続具を介して接続可能であり、
前記容器本体は、前記先端開口部に前記接続具が接続された際、該接続具が前記先端開口部の軸回りに回転するのを防止する回転防止手段を有するのが好ましい。
(13) また、本発明の医療用容器では、前記空間には、薬剤が予め収納されているのが好ましい。
本発明によれば、医療用容器の未使用時、その後の使用開始から使用完了までの間に、袋体を覆いたいのときに保護カバーが基端側装着状態と取ることができる。これにより、医療用容器は、袋体を覆わなくてもよいときにまで当該袋体覆う部材を省略することができ、その省略分、小型化に有利なものとなる。
図1は、本発明の医療用容器(第1実施形態)の未使用状態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す医療用容器の縦断面図である。 図3は、本発明の医療用容器(第1実施形態)に接続具を装着している状態を示す図である。 図4は、本発明の医療用容器(第1実施形態)の操作途中の状態を示す縦断面図である。 図5は、本発明の医療用容器(第1実施形態)の操作途中の状態を示す縦断面図である。 図6は、図4中のA−A線断面図である。 図7は、本発明の医療用容器(第2実施形態)の未使用状態を示す斜視図である。 図8は、図7に示す医療用容器の縦断面図である。 図9は、本発明の医療用容器(第2実施形態)の操作途中の状態を示す縦断面図である。 図10は、本発明の医療用容器(第2実施形態)の操作途中の状態を示す縦断面図である。 図11は、図9中のB−B線断面である。
以下、本発明の医療用容器を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の医療用容器(第1実施形態)の未使用状態を示す斜視図、図2は、図1に示す医療用容器の縦断面図、図3は、本発明の医療用容器(第1実施形態)に接続具を装着している状態を示す図、図4および図5は、それぞれ、本発明の医療用容器(第1実施形態)の操作途中の状態を示す縦断面図、図6は、図4中のA−A線断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図5中(図7〜図10についても同様)の下側を「基端」または「下(下方)」、上側を「先端」または「上(上方)」と言う。
図1〜図5に示すように、医療用具セット10は、医療用容器1を備えている。また、医療用具セット10は、医療用容器1の他に、シリンジ20と、接続具(アダプタ)30とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
医療用容器1は、容器本体2と、栓体3と、袋体(バルーン)4と、保護カバー6とを備えている。また、医療用容器1には、粉末状、液体状等(本実施形態では粉末状)の薬剤Pが予め収納されている。この薬剤Pは、シリンジ20から供給された、溶解用液、希釈用液や薬液等の液体Qと混合される。この混合されたものが薬液Rとなる。
なお、薬剤Pとしては、特に限定されないが、例えば、抗がん剤、免疫抑制剤等、医療従事者が誤って触れると危険な薬剤や、抗生剤、止血剤等の使用にあたって溶解が必要な薬剤、小児用の薬剤等の希釈が必要な薬剤、ワクチン、ヘパリン、小児用の薬剤等の複数回取り分ける薬剤、タンパク製剤などの溶解時やシリンジへの吸引時に発泡しやすい薬剤、抗体医薬などの収納薬剤が少量である薬剤等が挙げられる。また、液体Qとしては、特に限定されないが、例えば、生理食塩水が挙げられる。
図2、図4、図5に示すように、容器本体2は、先端が開口し、液体が出入り可能な口部21として機能する先端開口部と、基端が開口した基端開口部261とを有する円筒体で構成された部材である。容器本体2は、その内径の大きさの大小によって、先端側から順に口部21と肩部22と胴部23とに分けることができる。
なお、後述するように、保護カバー6は、容器本体2に口部21を先端側から覆うように着脱自在に装着され(図1、図2参照)、基端開口部261を基端側から覆うようにも着脱自在に装着される(図4、図5参照)。以下、前者の装着状態を「先端側装着状態」と言い、後者の装着状態を「基端側装着状態」と言う。
口部21は、その内径が軸方向に沿って一定であり、胴部23の内径よりも小の部分である。図4、図5示すように、口部21には、基端側装着状態で接続具30を装着することができ、この接続具30を介してシリンジ20が接続される。そして、この接続状態でシリンジ20を操作することにより、口部21を介して、シリンジ20からの液体Qが流入したり(図5参照)、薬液Rがシリンジ20に向かって流出したりする。
また、口部21の外周部には、その周方向に沿ったリング状の突部211が突出形成されている。
肩部22は、その内径が基端方向に向かって漸増した部分である。図3に示すように、この肩部22の外周部には、回転防止突起24が上方に向かって突出形成されている。この回転防止突起24は、接続具30の軸回りの位置を規制して、口部21に接続具30が接続された際に当該接続具30が容器本体2(口部21)の軸回りに回転するのを防止する回転防止手段として機能する。回転防止突起24は、上方から見た形状が多角形状をなし、外側に向かって突出した8つの角部241と、内側に向かって引込んだ8つの角部242とを有し、角部241と角部242とが容器本体2の軸回りに交互に配置されている。
胴部23は、その内径(平均)が口部21の内径よりも大の部分である。
この胴部23の外周部の基端側には、基端開口部261と、基端開口部261を囲む基端縁部(基端側フランジ)25とが形成されている。なお、基端縁部25は、胴部23の周方向に沿ったリング状をなしている。また、基端縁部25の外周には、基端縁部25と垂直に基端方向に突出し、基端縁部25の外周全体を覆う基端外周部262が形成されている。基端縁部25と基端外周部262とは、全体としてフランジ形状をなしている。
図1、図2、図4、図5に示すように、基端外周部262には、雄ネジ263が形成されている。後述するように、容器本体2は、この雄ネジ263で、基端側装着状態となる保護カバー6と螺合することができる。
また、基端外周部262には、雄ネジ263の一部を欠損させるように、容器本体2の軸方向に沿って延在する複数(本実施形態では4つ)の溝(連通部)264が形成されている。これらの溝264は、容器本体2の軸回りに等角度間隔に配置されている。そして、図4、図5に示す基端側装着状態では、各溝264をそれぞれ介して、保護カバー6の内側と外側とが連通し、空気が出入りすることができる。これにより、袋体4の反転部42が第1の状態から第2の状態になるときに袋体4と保護カバー6との間の空気が押し出され、その逆では袋体4と保護カバー6との間に空気が吸引されることとなり、よって、当該反転部42が容易かつ確実に反転することができる。
図2、図4、図5に示すように、容器本体2には、肩部22と胴部23との境界部に、その周方向にリング状に突出したリング部(先端側フランジ)27が形成されている。また、リング部27の外周には、リング部27と垂直に先端方向に突出し、リング部27の外周全体を覆う先端外周部281が形成されている。リング部27と先端外周部281とは、全体としてフランジ形状をなしている。
先端外周部281には、雄ネジ282が形成されている。後述するように、容器本体2は、この雄ネジ282で、先端側装着状態となる保護カバー6と螺合することができる。
なお、容器本体2や保護カバー6の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール等のビニル系樹脂や、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン6・12等のポリアミド、その他の熱可塑性樹脂のような樹脂材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。また、特定の波長をカットするために、構成材料に遮光用添加剤を加えたものを使用してもよい。また、薬剤Pの吸着を防ぐために、容器本体2の内面には、テフロン(「テフロン」は登録商標)やフッ素コートなどのコーティングを施してもよい。なお、これらの部材は、それぞれ、内部の視認性を確保するために、透明性を有している。
容器本体2の口部21には、弾性材料で構成された栓体3が装着されている。これにより、口部21を液密に封止することができる。
栓体3は、円板で構成された天板31と、天板31の基端面311から突出した一対の脚部32と、天板31と一対の脚部32との間に設けられた筒状部33とを有している。
一対の脚部32は、互いに離間して対向配置された板片で構成されている。また、脚部32の外側の面321は、それぞれ、口部21の内周部に沿った円弧状をなしている。一対の脚部32が容器本体2の口部21に挿入され、未だ筒状部33までは容器本体2の口部21に挿入されていない仮打栓(半打栓)状態では、栓体3が口部21から離脱するのが確実に防止される。そして、一対の脚部32が容器本体2の口部21にさらに深く挿入されると、筒状部33は、口部21の内周面に密着する。これにより、口部21が液密的に封止される。
また、容器本体2の口部21は、栓体3ごとアルミニウムなどからなる本体キャップ11で覆われている。本体キャップ11は、口部21の突部211に係合している。これにより、栓体3が口部21から離脱するのがより確実に防止される。
栓体3を構成する弾性材料としては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、スチレン系、ポリオレフィン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
図2、図4、図5に示すように、袋体4は、袋状、すなわち、本実施形態では外力を付与しない自然状態でカップ状(お椀状)をなす部材である。そして、医療用容器1では、袋体4と容器本体2と栓体3との間で薬剤Pを収納するための空間12が画成される。この空間12には、薬剤Pが予め収納されている。なお、薬剤Pを含む液状組成物を無菌的に空間12に充填後、栓体3を口部21に仮打栓状態となるように挿入し、液状組成物を凍結乾燥させた後、栓体3の筒状部33を口部21に挿入して口部21を液密的に封止することにより、薬剤Pが空間12に収納される。
袋体4は、縁部41と、縁部41で囲まれた反転部42とを有する。
縁部41は、容器本体2の基端に形成されている基端縁部25(内周部2a)に密着固定される部分である。この縁部41は、反転部42が袋状になった袋体4の開口部の縁を外側に折り返すように基端縁部25に支持されている。これにより、袋状になった反転部42に対し袋(反転部42)の内側と外側と(以下単に「内外」と言う)を、すなわち、表裏を反転させる方向(容器本体2の軸に対して直交する方向)に向かって広げられる力が作用し、当該反転部42が安定して容易に反転することができるものとなる。
なお、袋体4が固定された容器本体2を単体で、口部21が上方に位置するように例えばテーブル(台)に載置した場合、袋体4の容器本体2との融着部となる縁部41を、容器本体2の基端外周部262で保護することができる。例えば、この容器本体2をテーブルに直接載置したとしても、容器本体2は、基端外周部262でテーブルと接することとなるため、袋体4の融着部(縁部41)を保護することができる。また、テーブルに載置された容器本体2がテーブル上を移動したとしても、同様に、袋体4の融着部を保護することができ、当該融着部が損傷を受けるのを防止することができる。
このような袋体4は、可撓性を有するシート材を、例えば金型を用いて、加熱して変形させることにより得られる。成形方法としては、真空成形、圧空成形などが適しており、特にプラグアシスト法による真空成形が好ましい。また、このシート材(袋体4)の厚さtとしては、特に限定されず、反転部42は、例えば、0.03〜0.5mmであるのが好ましく、0.05〜0.3mmであるのがより好ましい。さらに、袋体4の縁部41は、例えば、0.05〜0.7mmであるのが好ましく、さらに0.07〜0.4mmであるのが好ましい。また、シート材としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン樹脂、これらのポリオレフィン樹脂を含むブレンド樹脂や共重合樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−ポリ塩化ビニリデン共重合体等の単層フィルム、これらのフィルムにアルミニウム、シリカ等を蒸着した単層フィルム、これらの単層フィルムと他のフィルムやアルミ箔等の金属箔とを積層した多層フィルムなどが挙げられ、特に水蒸気バリア性や酸素バリア性が高いものが好ましい。このようなシート材により、後述するように確実に反転(内外反転)する袋体4を確実に成形することができる。
なお、縁部41に対する容器本体2の基端縁部25の固定方法としては、特に限定されず、例えば、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着、レーザー融着等)による方法、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法等が挙げられ、これらのうちでも融着による方法が好ましい。
反転部42は、容器本体2の口部21を介して液体Qが空間12に流入したり(図5参照)、薬液Rが空間12から流出したりすることにより、反転する部分である。この反転より、シリンジ20の吐出および吸引操作をした際、空間12の内圧の急激な変化を緩和することができ、よって、その吐出および吸引操作を容易に行なうことができる。
また、反転部42は、反転するため、先端側に向かって膨らむ、図2、図4に示す第1の状態と、基端側に向かって膨らむ、図5に示す第2の状態とを取り得る。なお、図1に示す空間12に薬剤Pが予め収納された未使用状態では、反転部42は、第1の状態となっている。
この反転部42は、第1の状態では、その全体が容器本体2の胴部23内に位置して(収納されて)いる。また、反転部42は、第2の状態では、容器本体2の基端開口部261から突出する。
そして、反転部42は、第1の状態および第2の状態のいずれの状態でも、その空間12側の空間側面421が容器本体2の内周部2aと離間する。このときの離間距離dは、容器本体2の軸方向に沿って、縁部41から遠ざかる方向、すなわち、第1の状態では先端方向、第2の状態では基端方向に向かって漸増している。
なお、反転部42は、空間側面421の表面積全体のうちの90%が容器本体2の内周部2aと離間しているのが好ましく、95〜100%が容器本体2の内周部2aと離間しているのがより好ましい。
反転部42が以上のような構成となっていることにより、空間12内の薬液Rをシリンジ20に吸引して回収操作を行なう際には、反転部42が第1の状態となっており、当該反転部42の空間側面421と容器本体2の内周部2aとの間は、容器本体2の口部21に向かって広がっている。これにより、薬液Rがこれらの間を口部21に向かって容易かつ確実に流下することができ、よって、当該薬液Rを所定量十分に、容易かつ確実に回収することができる。
ここで、薬液Rを回収する際に仮に反転部42の空間側面421と容器本体2の内周部2aとが当接して(密着して)いたとすると、薬液Rには、毛細管現象によって、反転部42の空間側面421と容器本体2の内周部2aとの間に入り込んだまま、吸引されずに残留してしまうものがある。この場合、薬液Rを所定量回収することができない、すなわち、回収される薬液Rは前記残留量分だけ不足している。
従って、反転部42と容器本体2と離間していることにより、薬液Rの回収率が向上することとなる。
例えば、シリンジ20から液体Qを空間12内に10cc充填したとする。この充填量は、回収操作で回収したい薬液量となる。前記液体Qの充填により、反転部42は、第1の状態から第2の状態へ反転して、液体Qの充填量(10cc)分だけ膨らむ。そして、振とう操作により、薬剤Pと液体Qとを混合した後、回収操作を行なう。この回収操作により、反転部42は、第2の状態から第1の状態へ反転して、前記充填量分、すなわち、回収したい(目的となる量)薬液量の分だけもとの状態に戻ることができ、このとき、容器本体2から離間している。これにより、目的量の薬液Rを容易かつ確実に回収することができる。
また、図2に示す未使用状態では、薬剤Pは、第1の状態の空間側面421全体と接しており、反転部42が第1の状態から反転した際、反転部42と薬剤Pとの間に空隙が生じる。これにより、シリンジ20から空間12へ液体Qを充填した際、反転部42と薬剤Pとの間の空隙に液体Qが入り込むため、当該液体Qと薬剤Pとの接触面積をできる限り広く確保することができる。よって、液体Qと薬剤Pと混合が十分かつ確実に行なわれ、液体Qによる薬剤Pの溶解に要する時間を短くする効果を得ることができる。
仮に薬剤Pが図2中の二点鎖線(仮想線L)の位置までしかない(反転部42の全表面、すなわち、空間側面421全体と接していない)場合でも、反転部42が反転した際には、薬剤Pとの間に空隙が生じるため、液体Qと薬剤Pとの接触面積接触面積が大きくなる。つまり、第1の状態において、薬剤Pが空間側面421の少なくとも基端側部分と接していれば、同じ効果を得ることができる。
反転部42は、第1の状態および第2の状態のいずれの状態でも縁部41と反対側の中心部分、すなわち、第1の状態では頂部422となり、第2の状態では底部423となる部分が偏平形状をなす。このような偏平形状をなす部分が形成されることにより、容器本体2を大きくすることなく、未使用状態(第1の状態)での空間12の容量を増やすことができる。さらに、扁平な頂部422の厚みをその周囲の部分よりも厚く、一定にすることにより、反転部42が、第1の状態から第2の状態へ反転する際、頂部422の周囲から反転するため、反転部42を均質に反転することができる。
図2に示すように、先端側装着状態では、例えば接着層14を介して、ガスバリア性シート15が、基端開口部261を塞ぐように、容器本体2の基端外周部262の基端面に接合されている。このガスバリア性シート15は、水蒸気や酸素が透過しないものであり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン樹脂、これらのポリオレフィン樹脂を含むブレンド樹脂や共重合樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−ポリ塩化ビニリデン共重合体等の単層フィルム、これらのフィルムにアルミニウム、シリカ等を蒸着した単層フィルム、これらの単層フィルムと他のフィルムやアルミ箔等の金属箔とを積層した多層フィルムなどが挙げられる。
このガスバリア性シート15により、容器本体2の内側の袋体4よりも基端側の空間18内のガスバリア性が保たれ、空間18を通して、空間12へ酸素や水蒸気の侵入を確実に防止することができる。これにより、空間12に予め収納された薬剤Pの劣化を確実に防止することができる。
なお、図4、図5に示すように、ガスバリア性シート15は、医療用容器1の操作途中で、すなわち、基端側装着状態で、保護カバー6から剥離される。剥離操作を容易に行なうために、ガスバリア性シート15の縁部には、把持部としてのタブ151が設けられている。
図5に示すように、シリンジ20は、薬剤Pと混合される液体Qが予め充填されたシリンジである。このシリンジ20は、外筒201を有している。外筒201は、有底筒状をなし、その底部に先端方向に管状に突出した口部202が形成されている。
また、シリンジ20は、外筒201内で液密に摺動し得るガスケット(図示せず)と、このガスケットに連結され、当該ガスケットを外筒201内で移動操作するプランジャ(図示せず)とを有している。そして、プランジャを押圧操作することにより、ガスケットで液体Qを口部202から排出させることができる。
また、口部202の外周側には、リング状のロック部材(ロックアダプタ)203が口部202と同心的に配置されている。ロック部材203の内周部には、基端側装着状態で、接続具30と螺合する雌ネジ204が形成されている。そして、この螺合により、シリンジ20と接続具30とが接続される。なお、ロック部材203は、口部202と一体的に形成されていてもよいし、口部202と別体で構成されていてもよい。ロック部材203が口部202と別体で構成されている場合、当該ロック部材203は、口部202の軸方向に沿って移動可能に支持されていてもよいし、口部202の軸回りに回動可能に支持されていてもよい。
このようなシリンジ20は、接続具30を介して、基端側装着状態の医療用容器1と接続される。
図3〜図5に示すように、接続具30は、本体部40と、瓶針50と、弁体60と、キャップ70とを有している。
本体部40は、容器本体2の口部21に装着される装着部401と、弁体60が設置される弁体設置部402とを有している。
装着部401は、筒状をなし、容器本体2の口部21にその外側から嵌合することができる。
また、装着部401の内周部には、外側に向かって凹んだ複数(図3、図6に示す構成では4つ)の角部403が形成されている。これらの角部403は、装着部401の軸回りに等角度間隔に配置されている。なお、各角部403の両側には、それぞれ、内側に向かって突出した角部405が形成されている(図6参照)。
そして、図6に示すように、装着部401が容器本体2の口部21に装着された際には、4つ角部403は、それぞれ、容器本体2の回転防止突起24の8つの角部241のうちの4つの角部241に嵌まり込む(挿入される)。これにより、接続具30が容器本体2の軸回りに回転するのが確実に防止され、当該接続具30にシリンジ20を螺合により接続する操作を容易に行なうことができる。なお、装着部401が容器本体2の口部21に装着されるときに、装着部401の角部405と容器本体2の角部241とが当接(当たった)としても、その当接により、角部405が角部241に案内されて、装着部401がその軸回りに回転する。この回転により、前述のように、4つ角部403は、それぞれ、容器本体2の回転防止突起24の8つの角部241のうちの4つの角部241に確実に嵌まり込むこととなる。これにより、接続具30が容器本体2の軸回りに回転するのを防止することができる。
さらに、図4、図5に示すように、装着部401の内周部には、各角部403の先端側直近に、それぞれ、爪404が突出形成されている。各爪404は、それぞれ、装着部401が容器本体2の口部21に嵌合した際に、口部21の突部211に係合する。これにより、接続具30が容器本体2から不本意に離脱するのを確実に防止することができる。
図3に示すように、装着部401には、隣接する角部403同士の間の部分に、それぞれ、その軸方向に沿って延在するスリット406が形成されている。これにより、装着部401は、口部21に装着される過程で爪404が口部21の突部211を乗り越える際に、径方向に広がる。これにより、装着部401の装着操作を容易に行なうことができる。
また、各スリット406の基端部には、その幅が基端側に向けて広がる拡幅部407が形成されている。各拡幅部407には、それぞれ、装着部401の角部403と係合していていない、回転防止突起24の角部241が入ることができる。
弁体設置部402は、装着部401よりも小さい筒状をなし、その内側に弁体60を挿入することができる。
瓶針50は、装着部401と同心的に配置されている。この瓶針50は、医療用容器1の栓体3の天板31を刺通可能な鋭利な針先501を有している。また、瓶針50は、中空針であり、その側面に開口する少なくとも1つ(本実施形態では2つ)の側孔502を有している。
弁体60は、筒状をなす弾性体で構成され、先端側の頭部601と、基端側の胴部602とに分けることができる。頭部601は、自己閉塞するスリット603が形成された天板604を有している。接続具30にシリンジ20が接続されると、シリンジ20の口部202が天板604を押圧して変形させ、これにより、スリット603が開く。この状態で、シリンジ20の吐出または吸引操作を行なうと、弁体60と瓶針50とを介して、シリンジ20と医療用容器1との間で液体の行き来を行なうことができる。また、頭部601からシリンジ20を離脱させると、天板604に対する押圧力が解除され、これにより、スリット603が閉じる。
胴部602は、蛇腹状をなし、頭部601を先端方向に付勢する付勢部として機能する。これにより、シリンジ20が離脱した状態では、頭部601は、キャップ70に対し所定の位置に留まることができる。
キャップ70は、弁体60を覆う筒状の部材である。このキャップ70は、基端内周部が本体部40の弁体設置部402の外周部と接合されている。また、キャップ70の先端外周部で、前記所定位置にある弁体60の頭部601の天板604を圧縮することができる。これにより、スリット603が確実に閉じることとなる。
また、キャップ70の外周部には、雄ネジ701が形成されている。雄ネジ701には、シリンジ20のロック部材203の雌ネジ204が螺合することができる。
前述したように、容器本体2には、先端側装着状態と基端側装着状態とを取り得る保護カバー6が着脱自在に装着される。
図1、図2、図4、図5に示すように、保護カバー6は、円板状をなす板状部61と、当該板状部61の縁部から立設し(突出形成され)、その周方向に沿って円筒状をなす壁部62とを有している。この保護カバー6の板状部61と反対側は、開口しており、開口部63が形成されている。
壁部62の内周部621には、その開口部63側の部分に、雌ネジ622が形成されている。この雌ネジ622は、容器本体2の雄ネジ282および263のいずれにも螺合することができる。そして、保護カバー6は、雌ネジ622が容器本体2の雄ネジ282と螺合することにより先端側装着状態となり、雌ネジ622が容器本体2の雄ネジ263と螺合することにより基端側装着状態となる。
図2に示すように、保護カバー6は、先端側装着状態、すなわち、基端側装着状態が解除され容器本体2の基端開口部261から離脱している状態では、医療用容器1の未使用時に、口部21を栓体3ごと覆うキャップとして機能している。これにより、口部21や栓体3に指先等が不本意に触れるのを確実に防止することができる。
図5に示すように、保護カバー6は、基端側装着状態、すなわち、先端側装着状態が解除され容器本体2の口部21から離脱している状態では、第2の状態の袋体4を覆うことができる。これにより、袋体4を確実に保護することができる。
このように医療用容器1では、袋体4を覆う保護カバー6が、口部21を覆うキャップを兼ねている。そして、医療用容器1の未使用時、その後の使用開始から使用完了までの間に、保護カバー6が袋体4および口部21のうちのどちらを覆うべきで、どちらを覆わなくてもよいのかによって、先端側装着状態と基端側装着状態とのうちの一方を選択することができる。これにより、医療用容器1は、前記覆わなくてもよい方まで覆う部材を省略することができ、その省略分、小型化に有利なものとなる。
また、保護カバー6は、先端側装着状態および基端側装着状態のいずれの状態でも、雌ネジ622で容器本体2と螺合して装着される。このように装着に「螺合」を用いることにより、簡単な回転操作で、保護カバー6の容器本体2に対する着脱を容易に行なうことができる。
前述したように、容器本体2では、雄ネジ282が先端外周部281に形成され、雄ネジ263が基端外周部262に形成されている。基端外周部262の高さhは、先端外周部281の高さhよりも高い。これにより、基端側装着状態での保護カバー6の雄ネジ263との螺合量は、先端側装着状態での保護カバー6の雄ネジ282との螺合量よりも大となる(異なる)。このように各状態で螺合量に大小を生じさせていることにより、先端側装着状態の保護カバー6を容器本体2から離脱する際には、保護カバー6と容器本体2との螺合を迅速に解除することができ、よって、その離脱操作を迅速に行なうことができる。また、その後、保護カバー6を容器本体2に装着して基端側装着状態とした際には、その基端側装着状態が先端側装着状態よりも強固な状態となる。
次に、医療用具セット10(医療用容器1)の操作方法について、図1〜図5を参照しつつ説明する。
[1] まず、図1に示すように、空間12に薬剤Pが予め収納された未使用状態の医療用容器1を用意する。図2に示すように、この未使用状態の医療用容器1では、保護カバー6が先端側装着状態となっている。
そして、容器本体2の雄ネジ282と保護カバー6の雌ネジ622との螺合を解除して、容器本体2から保護カバー6を取り外す。これにより、先端側装着状態が解除される。
また、ガスバリア性シート15のタブ151を把持して、容器本体2からガスバリア性シート15を剥離する。
[2] 次に、図3に示すように、保護カバー6が外された容器本体2を、その口部21が上方を向くように、例えばテーブル(図示せず)上に載置する。その後、接続具30を、容器本体2の口部21にその上側から接近させて押圧し、装着する。このとき、容器本体2の回転防止突起24の4つの角部241と、接続具30の本体部401の4つの角部403とが嵌り合い、接続具30の容器本体2に対する回転が規制される。
[3] 次に、図4に示すように、前記取り外された保護カバー6を、容器本体2に装着して基端側装着状態とする。この装着操作は、保護カバー6の雌ネジ622を容器本体2の雄ネジ263に螺合することにより行なわれる。
[4] 次に、図5に示すように、容器本体2の口部21に装着された接続具30にシリンジ20を接続する(以下この状態を「接続状態」と言う)。この接続操作は、接続具30のキャップ70の雄ネジ701と、シリンジ20のロック部材203の雌ネジ204とを螺合させることにより、行なわれる。また、この接続操作を行なう際、前述したように接続具30の容器本体2に対する回転が規制されているため、その操作を確実に行なうことができる。また、接続状態では、前述したように接続具30の弁体60のスリット603が開状態となる。
[5] 次に、接続状態でシリンジ20のプランジャを押圧操作して、シリンジ20から医療用容器1の空間12内に液体Qを供給する。この液体Qは、弁体60、瓶針50を流下して、当該瓶針50の側孔502を介して空間12内に流入する。これにより、液体Qと薬剤Pとが混合し合い、薬液Rが生成され始める。
また、袋体4の反転部42は、空間12内に流入した液体Qにより押圧されて第2の状態となるため、空間12の容積が増大し、プランジャの押圧操作による空間12の内圧の過剰な上昇を緩和することができる。これにより、従来、粉末で溶解が必要な薬剤が収納されているバイアル容器で必要であった、注入する溶解液分の空気をバイアル容器内からシリンジに吸引する圧力操作を省略することができる。
また、基端側装着状態の保護カバー6で、第2の状態の袋体4を確実に保護することができる。
その後、振とう操作を行うことにより、液体Qに薬剤Pを完全に溶解させ、薬液Rが生成する。この際、前述したように、反転部42と薬剤Pとの間に液体Qが入り込んで、液体Qと薬剤Pとの接触面積が広くなり、液体Qと薬剤Pと混合が十分かつ確実に行なわれるため、この振とう操作の時間を短くすることができる。
[6] 次に、接続状態のまま、医療用容器1を上下反転させて、シリンジ20のプランジャに対する引張り操作を行ない、薬液Rをシリンジ20に回収する。このとき、薬液Rとともに袋体4の反転部42が引張られて第1の状態となる。このとき、前述したように空間側面421と内周部2aとが離間しているため、反転部42の空間側面421と容器本体2の内周部2aとの間を、薬液Rが容器本体2の口部21に向かって容易かつ確実に流下することができ、よって、当該薬液Rを容易かつ確実に回収することができる。また、反転部42が第1の状態に戻るため、吸引操作時に容器本体2(空間12)内が陰圧となるのを防止することができる。これにより、従来、粉末で溶解が必要な薬剤が収納されているバイアル容器で必要であった、シリンジに吸引した薬液分の空気を、シリンジからバイアル容器内に戻す圧力操作を省略することができる。
なお、容器本体2に予め薬液Rが充填されている場合には、未使用状態で充填された薬液Rの体積分だけ反転部42が第1の状態から基端側に反転した状態(第2の状態)となっている。これにより、薬液Rをシリンジ20に回収する際、反転部42が第1の状態となるため、吸引操作時に容器本体2(空間12)内が陰圧となるのを防止することができ、シリンジに吸引した薬液分の空気を、シリンジからバイアル容器内に戻す圧力操作を省略することができる。
また、前記操作[2]と[3]との操作順番を逆にしてもよい。
<第2実施形態>
図7は、本発明の医療用容器(第2実施形態)の未使用状態を示す斜視図、図8は、図7に示す医療用容器の縦断面図、図9および図10は、それぞれ、本発明の医療用容器(第2実施形態)の操作途中の状態を示す縦断面図(図9と図10とは切断面が互いに異なる)、図11は、図9中のB−B線断面である。
以下、これらの図を参照して本発明の医療用容器の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、保護カバーの容器本体に対する装着態様が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7〜図11に示す医療用容器1では、保護カバー6Aは、基端側装着状態および先端側装着状態いずれの状態でも、容器本体2Aと係合することにより装着される。以下、これについて、説明する。なお、保護カバー6Aの容器本体2Aに対する装着に「係合」を用いることにより、簡単な引張り操作や押込操作で、保護カバー6Aの容器本体2Aに対する着脱を容易に行なうことができる。
保護カバー6Aは、前記第1実施形態での保護カバー6と異なり、壁部62の内周部621からは雌ネジ622が省略されている。
一方、容器本体2Aは、前記第1実施形態での容器本体2と異なり、リング部27からは先端外周部281(雄ネジ282)が省略されている。また、容器本体2Aは、基端外周部262からは雄ネジ263と溝264とが省略されている。
図7に示すように、保護カバー6Aの壁部62には、開口部63から板状部61に向かって延在する複数本(本実施形態では8本)のスリット623が壁部62をその厚さ方向に貫通して形成されている。これらのスリット623は、壁部62の軸回りに等角度間隔に配置されている。
このようなスリット623により、保護カバー6Aの壁部62には、複数枚(本実施形態では8枚)の板片64が設けられることとなる。隣り合う板片64同士は、スリット623を介して、離間している。
図8、図9に示すように、8枚の板片64のうちの4枚の板片64には、それぞれ、開口部63側の端部に、内側に突出した係合部641が形成されている。以下、係合部641が形成された板片64を「板片64a」と言う。
図10に示すように、8枚の板片64のうちの板片64aを除く残りの4枚の板片64には、それぞれ、壁部62の軸方向の途中に、その厚さが段階的に(急峻に)変化した段差部(規制部)642が形成されている。以下、段差部642が形成された板片64を「板片64b」と言う。
また、板片64aと板片64bとは、壁部62の軸回りに交互に配置されている。
図7に示すように、容器本体2Aは、基端外周部262の外周面に突出形成された突出部265を複数(本実施形態では4つ)有している。これらの突出部265は、基端外周部262の周方向に沿って等間隔に配置されている。また、各突出部265の基端には、互いに反対方向に傾斜した2つの傾斜面266が形成されている。
そして、保護カバー6Aは、図8に示す先端側装着状態で、各板片64aの係合部641が容器本体2のリング部27と係合する。これにより、保護カバー6Aが不本意に上側へ移動するのが規制され、よって、先端側装着状態が確実に維持される。また、段差部642によって、先端側装着状態において、保護カバー6Aの下方への移動が規制され、板状部61が本体キャップ11に触れるのを防止することができる。
なお、容器本体2のリング部27の下側の角部には、面取りを施すことにより面取り部271が形成されている。これにより、先端側装着状態の保護カバー6Aを上方に向かって引張り操作した際に、各板片64aは、係合部641がリング部27を乗り越えつつ、外側に向かって広がり、よって、保護カバー6Aを容器本体2から容易に取り外すことができる。
また、保護カバー6Aは、図9に示す基端側装着状態で、各板片64aの係合部641が容器本体2の基端縁部25と係合する。これにより、保護カバー6Aが不本意に下側へ移動するのが規制される。また、この係合に伴って、各板片64bの段差部642に容器本体2Aの突出部265が係合する。これにより、保護カバー6Aが不本意に上側へ移動するのが規制される。このように保護カバー6Aが上側および下側に移動するのが規制されることにより、基端側装着状態を確実に維持することができる。
また、保護カバー6Aでは、各板片64aの係合部641の開口部63側の部分に傾斜面643が形成されている。これにより、基端側装着状態とする際には、傾斜面643が容器本体2の基端外周部262を乗り越えることができ、よって、その装着操作を容易かつ確実に行なうことができる。なお、保護カバー6Aを先端端側装着状態とする際にも、傾斜面643が容器本体2のリング部27を乗り越えることができ、よって、その装着操作を容易かつ確実に行なうことができる。
また、各突出部265の周方向の側面が、基端側装着状態の保護カバー6Aの板片64aの周方向の側面に当接することで、保護カバー6Aに対して、容器本体2がその軸回りに回動するのが確実に防止される(図11参照)。このように回動が規制されることにより、保護カバー6を把持して、容器本体2に装着された接続具30にシリンジ20を螺合により接続する際、保護カバー6Aに対して容器本体2が回動することがないため、その接続操作を容易に行なうことができる。
図9、図10に示す基端側装着状態では、保護カバー6Aの各スリット623(連通部)を介して、保護カバー6Aの内側と外側とが連通し、空気が出入りすることができる。これにより、袋体4の反転部42が第1の状態から第2の状態になるときに袋体4と保護カバー6Aとの間の空気が押し出され、その逆では袋体4と保護カバー6Aとの間に空気が吸引されることとなり、よって、当該反転部42が容易かつ確実に反転することができる。また、保護カバー6Aを成形する際、係合部641の成形に関わる金型部品が抜けるよう、板状部61にその厚さ方向に貫通して形成された複数の貫通孔(連通部)611を介しても、保護カバー6Aの内側と外側とが連通し、空気が出入りすることができる。これにより、反転部42がより容易かつ確実に反転することができる。
なお、基端側装着状態の保護カバー6Aが不本意に上側へ移動するのを規制する規制部としては、本実施形態では保護カバー6Aに段差部642が形成されているが、これに限定されず、容器本体2Aに規制部として機能する部分が形成されていてもよい。
以上、本発明の医療用容器を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、医療用容器を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の医療用容器は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
本発明の医療用容器は、先端が開口した先端開口部と基端が開口した基端開口部と該基端開口部を囲む基端縁部とを有する筒体で構成され、前記先端開口部を介して液体が出入り可能な容器本体と、前記先端開口部を封止する栓体と、袋状をなし、前記基端縁部に密着固定されて前記基端開口部を封止する縁部と、該縁部に囲まれ、可撓性を有し、内外反転する反転部とを有する袋体と、前記容器本体と前記栓体と前記袋体とで囲まれた空間とを備え、前記反転部は、前記先端開口部を介して前記空間へ液体が出入りするのに伴って内外反転することにより、先端側に向かって膨らむ第1の状態と、基端側に向かって膨らむ第2の状態とを取り得、前記容器本体に前記基端開口部を覆うように装着された基端側装着状態と、前記容器本体に前記先端開口部を覆うように装着された先端側装着状態とを取り得、前記基端側装着状態で前記第2の状態の前記袋体を覆い得る筒状の保護カバーをさらに備える。
そのため、医療用容器の未使用時、その後の使用開始から使用完了までの間に、袋体を覆いたいのときに保護カバーが基端側装着状態と取ることができる。これにより、医療用容器は、袋体を覆わなくてもよいときにまで当該袋体覆う部材を省略することができ、その省略分、小型化に有利なものとなる。
従って、本発明の医療用容器は、産業上の利用可能性を有する。
10 医療用具セット
1 医療用容器
2、2A 容器本体
2a 内周部
21 口部
211 突部
22 肩部
23 胴部
24 回転防止突起
241、242 角部
25 基端縁部(基端側フランジ)
261 基端開口部
262 基端外周部
263 雄ネジ
264 溝
265 突出部
266 傾斜面
27 リング部(先端側フランジ)
271 面取り部
281 先端外周部
282 雄ネジ
3 栓体
31 天板
311 基端面
32 脚部
321 面
33 筒状部
4 袋体(バルーン)
41 縁部
42 反転部
421 空間側面
422 頂部
423 底部
6、6A 保護カバー
61 板状部
611 貫通孔(連通部)
62 壁部
621 内周部
622 雌ネジ
623 スリット
63 開口部
64、64a、64b 板片
641 係合部
642 段差部(規制部)
643 傾斜面
11 本体キャップ
12 空間
14 接着層
15 ガスバリア性シート
151 タブ
18 空間
20 シリンジ
201 外筒
202 口部
203 ロック部材(ロックアダプタ)
204 雌ネジ
30 接続具(アダプタ)
40 本体部
401 装着部
402 弁体設置部
403 角部
404 爪
405 角部
406 スリット
407 拡幅部
50 瓶針
501 針先
502 側孔
60 弁体
601 頭部
602 胴部
603 スリット
604 天板
70 キャップ
701 雄ネジ
d 離間距離
、h 高さ
L 仮想線
P 薬剤
Q 液体
R 薬液
t 厚さ

Claims (13)

  1. 先端が開口した先端開口部と基端が開口した基端開口部と該基端開口部を囲む基端縁部とを有する筒体で構成され、前記先端開口部を介して液体が出入り可能な容器本体と、
    前記先端開口部を封止する栓体と、
    袋状をなし、前記基端縁部に密着固定されて前記基端開口部を封止する縁部と、該縁部に囲まれ、可撓性を有し、内外反転する反転部とを有する袋体と、
    前記容器本体と前記栓体と前記袋体とで囲まれた空間とを備え、
    前記反転部は、前記先端開口部を介して前記空間へ液体が出入りするのに伴って内外反転することにより、先端側に向かって膨らむ第1の状態と、基端側に向かって膨らむ第2の状態とを取り得、
    前記容器本体に前記基端開口部を覆うように装着された基端側装着状態と、前記容器本体に前記先端開口部を覆うように装着された先端側装着状態とを取り得、前記基端側装着状態で前記第2の状態の前記袋体を覆い得る筒状の保護カバーをさらに備えることを特徴とする医療用容器。
  2. 前記保護カバーは、前記先端側装着状態で、前記医療用容器の未使用時の前記先端開口部を覆うキャップとして機能し得る請求項1に記載の医療用容器。
  3. 前記保護カバーは、前記基端側装着状態および前記先端側装着状態のいずれの状態でも、前記容器本体と螺合により装着される請求項2に記載の医療用容器。
  4. 前記保護カバーの前記基端側装着状態での螺合量は、前記保護カバーの前記先端側装着状態での螺合量よりも大である請求項3に記載の医療用容器。
  5. 前記保護カバーは、前記基端側装着状態および前記先端側装着状態のいずれの状態でも、前記容器本体と係合により装着される請求項2に記載の医療用容器。
  6. 前記容器本体の外周部の先端側の部分と基端側の部分とには、それぞれ、その周方向にリング状に突出した先端側フランジと基端側フランジとが形成されており、
    前記保護カバーは、板状をなす板状部と、該板状部の縁部から立設し、筒状をなす壁部とを有し、
    前記壁部の内周部には、前記基端側装着状態で基端側フランジと係合し、前記先端側装着状態で先端側フランジと係合する係合部が形成されている請求項5に記載の医療用容器。
  7. 前記壁部は、その軸回りに配置され、互いに離間した複数枚の板片を有し、
    前記複数枚の板片のうちの少なくとも1枚の板片に、前記係合部が形成されている請求項6に記載の医療用容器。
  8. 前記容器本体および前記保護カバーの少なくとも一方は、前記基端側装着状態の前記保護カバーが先端方向に移動するのを規制する規制部を有する請求項5に記載の医療用容器。
  9. 前記先端側装着状態で、前記基端開口部には、該基端開口部を塞ぎ、酸素および/または水蒸気を透過しないガスバリア性シートが剥離可能に接合されている請求項2に記載の医療用容器。
  10. 前記容器本体および前記保護カバーの少なくとも一方は、前記基端側装着状態で前記保護カバーの内側と外側とを連通する連通部を有する請求項1に記載の医療用容器。
  11. 前記袋体は、前記第1の状態および前記第2の状態のいずれの状態でも前記容器本体の内周部と離間している請求項1に記載の医療用容器。
  12. 前記基端側装着状態で、前記先端開口部には、液体が充填されたシリンジが接続具を介して接続可能であり、
    前記容器本体は、前記先端開口部に前記接続具が接続された際、該接続具が前記先端開口部の軸回りに回転するのを防止する回転防止手段を有する請求項1に記載の医療用容器。
  13. 前記空間には、薬剤が予め収納されている請求項1に記載の医療用容器。
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