JP6215550B2 - 液体投与具 - Google Patents

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Description

本発明は、液体投与具に関するものである。
従来から、無菌的に薬液が充填され、その薬液を投与可能なプレフィルドシリンジが知られている。
プレフィルドシリンジは、薬液が吐出する口部を有するシリンジ外筒と、シリンジ外筒の口部に設けられ、先端に鋭利な針先を有する針管と、シリンジ外筒内で摺動し得るガスケットと、シリンジ外筒とガスケットとで囲まれた空間に充填された薬液と、ガスケットの基端側に連結され、該ガスケットを先端方向に向かって押圧して薬液を口部から吐出させるプランジャとを備えている。プレフィルドシリンジを用いて薬液を投与する際には、針管を生体に穿刺し、この穿刺状態のまま、プランジャを押圧操作する。これにより、ガスケットで薬液が口部から吐出することとなり、よって、当該薬液を針管を介して生体に投与することができる。
また、特許文献1に記載のプレフィルドシリンジは、薬液の投与中に針管を目に見えないように隠すために、円筒形の折り畳み可能な針カバーにより、針管が取り囲まれている。
ところで、薬液を生体に投与している時、例えば、薬液による痛みを減弱する等の目的で投与を一時的に中断したい場合がある。
しかしながら、特許文献1に記載のプレフィルドシリンジを含め、従来のプレフィルドシリンジでは、薬液の投与を中断し、針管を生体から抜去した際、誤ってプランジャを押してしまうと、針管の針先から薬液が吐出してしまう虞がある。
特表平10−506822号公報
本発明の目的は、液体の投与を中断する場合に、針管の先端から液体が吐出してしまうことを防止できる液体投与具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
(1) 筒状をなし、液体が充填可能な筒体と、
前記筒体の先端側に、該筒体内に連通して、または連通可能に設けられ、先端に鋭利な針先を有する針管と、
前記針管を支持し、前記筒体の先端側に、前記筒体に対して前記針管の軸方向に移動可能に設置された支持部材と、
前記筒体の先端側に設置され、前記筒体内に充填された液体の出口を封止する封止部材と、
前記筒体内で摺動し得るガスケットと、
前記ガスケットを先端方向に向かって押圧し、前記筒体内に充填された前記液体を前記針管を介して吐出させる押圧操作を行なう操作部材と、
弾性部材を有し、該弾性部材の弾性変形により、前記針管の内腔を前記液体が流れることを阻止する第1の状態と、前記針管の内腔を前記液体が流れることが可能な第2の状態とに切り換える液止め機構とを備え、
前記針管は、両頭針であり、
前記弾性部材は、前記針管の軸方向に伸縮可能であり、その弾性力で前記支持部材と前記筒体とを互いに離間する方向に付勢するものであり、
前記支持部材は、前記弾性部材の伸縮により、前記針管の基端側の針先が前記封止部材を刺通せず、前記針管が前記筒体内に連通しない非連通位置と、前記針管の基端側の針先が前記封止部材を刺通し、前記針管が前記筒体内に連通する連通位置とに移動可能であり、
前記弾性部材は、その弾性力で、前記支持部材を前記連通位置から前記非連通位置に移動させることを特徴とする液体投与具。
(2) 前記液止め機構は、前記弾性部材の伸縮で前記針管を該針管の軸方向に移動させることにより、前記第1の状態では、前記針管が前記筒体内に連通せず、前記第2の状態では、前記針管が前記筒体内に連通するよう構成されている上記(1)に記載の液体投与具。
) 前記支持部材の先端部に、前記液体を生体に投与する際に前記生体の表面に当接する当接面を有する上記(または(2)に記載の液体投与具。
) 前記第2の状態では、前記支持部材は、前記生体の表面に前記当接面を押し付けたときの反力により前記弾性部材の弾性力に抗して基端方向に移動し、前記針管の基端側の針先が前記封止部材を刺通し、前記針管が前記筒体内に連通し、
前記生体の表面への前記当接面の押し付けを解除すると、前記弾性部材は、その弾性力で伸長し、前記支持部材は、前記弾性部材により先端方向に移動し、前記針管の基端側の針先が前記封止部材を刺通せず、前記針管が前記筒体内に連通しなくなり、前記第1の状態に切り換る上記()に記載の液体投与具。
) 前記両頭針の基端側の針先は、該針先で前記封止部材を穿刺した際、前記封止部材の一部が前記針先の内腔部に詰まることを防止する機能を有する上記()ないし()のいずれか1項に記載の液体投与具。
) 前記筒体は、第1の係合部を有し、
前記支持部材は、前記第1の係合部と係合し得る第2の係合部を有し、
前記支持部材は、前記非連通位置において、前記第2の係合部が前記第1の係合部と係合することにより、先端方向への移動が阻止される上記()ないし()のいずれか1項に記載の液体投与具。
(7) 筒状をなし、液体が充填可能な筒体と、
前記筒体の先端側に、該筒体内に連通して、または連通可能に設けられ、先端に鋭利な針先を有する針管と、
前記筒体内で摺動し得るガスケットと、
前記ガスケットを先端方向に向かって押圧し、前記筒体内に充填された前記液体を前記針管を介して吐出させる押圧操作を行なう操作部材と、
弾性部材を有し、該弾性部材の弾性変形により、前記針先を覆う第1の状態と、前記針先が突出する第2の状態とに切り換える液止め機構とを備え、
前記弾性部材は、中実な部分を有し、柱状をなし、前記針管と同心的に配置されており、
前記弾性部材の外径は、前記弾性部材の中間部から先端側に向かって漸増し、前記中間部から基端側に向かって漸増しており、
前記弾性部材の先端部に、前記液体を生体に投与する際に前記生体の表面に当接する当接面を有し、
前記第1の状態では、前記弾性部材の前記中実な部分の内部に前記針先が位置し、前記弾性部材が前記針管の先端側で密着することによって前記針先を封止し、
前記第2の状態では、前記弾性部材は、前記生体の表面に前記当接面を押し付けたときの反力により前記針管の軸方向に収縮し、前記当接面から前記針先が突出し、
前記生体の表面への前記当接面の押し付けを解除すると、前記弾性部材は、その弾性力で伸長し、前記弾性部材が前記針管の先端側で密着することによって前記針先を封止し、前記第1の状態に切り換ることを特徴とする液体投与具。
) 前記弾性部材の基端部には、前記弾性部材の基端に開放する穴が形成されている上記(7)に記載の液体投与具。
) 前記針先は、該針先で前記弾性部材を穿刺した際、前記弾性部材の一部が前記針先部の内腔部に詰まることを防止する機能を有する上記(7)または(8)に記載の液体投与具。
10) 前記弾性部材が前記針管の開口に密着することによって、前記針管の前記開口を封止する上記(7)ないし()のいずれか1項に記載の液体投与具。
本発明によれば、液止め機構を有しているので、液体の投与を一時的に中断する場合に、生体から抜去した針管の先端から液体が吐出してしまうことを防止することができる。また、液体の投与を再開することができる。
これにより、液体が無駄になったり、不足してしまうことを防止することができ、十分な量の液体を生体に投与することができる。
本発明の液体投与具の第1実施形態を示す側面図である。 図1に示す液体投与具の縦断面図である。 図1に示す液体投与具の使用の際の動作を説明するための図である。 図1に示す液体投与具の使用の際の動作を説明するための図である。 図1に示す液体投与具の両頭針の他の構成例を示す図である。 本発明の液体投与具の第2実施形態を示す側面図である。 図6に示す液体投与具の縦断面図である。 図6に示す液体投与具の使用の際の動作を説明するための図である。 図6に示す液体投与具の使用の際の動作を説明するための図である。 本発明の液体投与具の第3実施形態の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 図10に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図11に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図12に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図13に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図14に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図15に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図16に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図17に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 本発明の液体投与具が備える操作部材と規制部材との位置関係を示す分解斜視図である。 本発明の液体投与具が備える規制部材とカバー部材との位置関係を示す分解斜視図である。 本発明の液体投与具が備える規制部材を先端側から見た図である。 本発明の液体投与具が備える穿刺針を示す斜視図である。 本発明の液体投与具の第4実施形態の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 本発明の液体投与具の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。 図30に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図31に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図32に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図33に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図34に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図35に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図36に示す状態の液体投与具の縦断面図である。 図37に示す状態の液体投与具の縦断面図である。
以下、本発明の液体投与具を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の液体投与具の第1実施形態を示す側面図である。図2は、図1に示す液体投与具の縦断面図であり、図2(a)は、全体の縦断面図、図2(b)は、液体投与具の先端部の拡大縦断面図、図2(c)は、両頭針の基端側針先の近傍の縦断面図である。図3および図4は、それぞれ、図1に示す液体投与具の使用の際の動作を説明するための図であり、図3(a)および図4(a)は、それぞれ、側面図、図3(b)および図4(b)は、それぞれ、縦断面図、図3(c)および図4(c)は、それぞれ、液体投与具の先端部の拡大縦断面図である。図5は、図1に示す液体投与具の両頭針の他の構成例を示す図である。
なお、以下では、図1〜図4中の上側を「基端(後端)」、下側を「先端」、上下方向を「軸方向」または「長手方向」とし、図5中の右側を「基端(後端)」、左側を「先端」として説明を行う。
図1に示す液体投与具10は、液体を生体に投与する(注入する)際に用いられる医療器具である。なお、液体としては、その使用目的に応じて適宜選択されるが、例えば、造血剤、ワクチン、ホルモン製剤、抗リウマチ剤、抗ガン剤、麻酔剤、血液凝固防止剤等、主に皮下注射される薬液が挙げられる。
図1および図2に示すように、液体投与具10は、液体が充填可能な筒体(シリンジ外筒)17と、筒体17内に設置され、筒体17の軸方向(長手方向)に沿って摺動し得るガスケット3と、ガスケット3を筒体17の軸方向に沿って移動操作(押圧操作)するプランジャ(操作部材)18と、両頭針(針管)2と支持部材9とで構成された穿刺針50と、弾性変形により、両頭針2の内腔を前記液体が流れることを阻止する第1の状態と、両頭針2の内腔を前記液体が流れることが可能な第2の状態とに切り換える液止め機構として、弾性部材5とを備えている。ガスケット3は、プランジャ18の先端に連結されている。
筒体17は、先端部に底部171、底部171の縁部から立設した側壁172、基端部に開口部を有する部材、すなわち、有底筒状をなす部材で構成されている。なお、底部171は、すり鉢状をなしている。そして、筒体17の内部には、液体が充填可能である。また、筒体17の外周面には、液量を示す目盛り(図示せず)が付されている。なお、前記目盛りは、省略されていてもよい。
また、筒体17の基端部の外周には、フランジ175が一体的に形成されている。
また、筒体17の先端部、すなわち、底部171の中央部には、筒体17の側壁172の部位に対し縮径し、液体が通過する口部(縮径部)173が一体的に突出形成されている。この口部173からは、液体が吸入または排出される。
また、筒体17の先端部、すなわち、底部171における口部173よりも外周側の部位には、筒状の壁部174が一体的に突出形成されている。この壁部174は、口部173の外周側に、その口部173と同心的に配置されている。
また、壁部174の外周面には、壁部174の軸方向に沿って延在する4つの溝176が形成されている(図1、図2参照)。各溝176は、壁部174の周方向に沿って、等角度間隔で並設されている。また、各溝176は、壁部174の先端の手前まで形成され、これにより、壁部174の各溝176の先端部に段差部(第1の係合部)177が形成されている。なお、壁部174の各溝176に対応する部位は、肉厚になっており、各溝176は、その肉厚の部位に形成されている。
また、筒体17には、口部173を液密に封止する封止部材(封止部)191が設けられており、封止部材191は、その先端側から固定部材192により固定されている。
封止部材191は、弾性体で構成され、その基端面に凸部が形成されており、この凸部を口部173に液密に嵌合することにより、口部173を液密に封止している。
固定部材192は、筒状をなす部材である。この固定部材192は、封止部材191および口部173の先端側および外周側から封止部材191および口部173に嵌合し、封止部材191を筒体17に固定している。これにより、封止部材191の筒体17からの離脱が確実に防止される。なお、固定部材192の固定方法としては、特に限定されず、接着による方法や溶着による方法であってもよい。
また、筒体17、プランジャ18、固定部材192、支持部材9の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であるという点で、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)のような樹脂が好ましい。
また、封止部材191、ガスケット3、弾性部材5を構成する弾性材料としては、特に限定されず、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
図2に示すように、筒体17の先端部には、穿刺針50が配置されている。穿刺針50は、両頭針(針管)2と、両頭針2を支持、固定する支持部材9とで構成されている。
両頭針2は、中空の針管であり、先端に鋭利な先端側針先(針先)21を有し、基端にも鋭利な基端側針先(針先)23を有する。この両頭針2は、先端側針先21で生体を穿刺することができ、基端側針先23で封止部材191を刺通することができる。
また、両頭針2の基端側針先23は、その基端側針先23で封止部材191を刺通(穿刺)した際、封止部材191の一部が基端側針先23の流路22(内腔部)に詰まること、すなわち、コアリングを防止する機能を有している。具体的には、両頭針2の基端側針先23の外観形状は、円錐状をなしており、その円錐の側面に、両頭針2の流路22に連通する2つの開口24が形成されている。各開口24は、両頭針2の周方向に沿って、等角度間隔(90°間隔)に配置されている。
これにより、液体の投与を一時的に中断し、その後、液体の投与を再開する場合や、筒体17内に充填された液体を複数回に分けて投与する場合等、両頭針2の基端側針先23が何度も封止部材191を刺通しても、両頭針2のコアリングを防止することができ、確実に液体を投与することができる。
なお、前記コアリングを防止する機能を有する両頭針2の基端側針先23の構造は、前記の構造に限定されず、この他、例えば、図5(a)、図5(b)、図5(c)、図5(d)、図5(e)、図5(f)、図5(g)に示す構造が挙げられる。
両頭針2の内腔部(中空部)は、基端側針先23が封止部材191を刺通した状態で、筒体17と連通しており、筒体17からの液体が通過する流路22として機能する。
両頭針2の先端側針先21で生体を皮膚から所定の深さまで穿刺した後、基端側針先23が封止部材191を刺通し、体内にその両頭針2の流路を介して液体が注入される。
なお、両頭針2の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金のような金属材料が挙げられる。
このような構成の両頭針2は、支持部材9を介して筒体17の先端部、すなわち、壁部174に、後述する弾性部材5が伸縮することで、筒体17(両頭針2)の軸方向に沿って移動可能に装着されている。支持部材9は、両頭針2を筒体17に対し筒体17(両頭針2)の軸方向に沿って移動可能に支持するものである。この支持部材9は、有底筒状をなしている。そして、両頭針2は、その途中の部位において、支持部材9の底部に支持、固定されている。この支持部材9の先端面は、液体を生体に投与する際にその生体の表面に当接する当接面である。
また、支持部材9の基端部には、4つの腕部95が基端方向に突出形成されている(図1、図2参照)。各腕部95は、支持部材9の周方向に沿って、等角度間隔で並設されている。そして、各腕部95の基端部の内周側には、支持部材9の中心に向かって突出した突起(第2の係合部)951が形成されている。なお、各腕部95の基端の位置と、支持部材9の腕部95以外の部位の基端の位置とは、一致している。
図1および図2に示すように、未使用状態(初期状態)では、各腕部95の突起951は、筒体17の壁部174の各溝176に挿入されており、各溝176と係合することにより、穿刺針50が穿刺時に周方向に回動することが防止される。それによって、両頭針2の基端側針先23が封止部材191を貫通する際に、コアリングを防止することができる。
また、支持部材9(穿刺針50)は、非連通位置において、各腕部95の突起951が壁部174の各段差部177に係合することにより、先端方向への移動が阻止され、筒体17の先端部から離脱するのが防止される。
前述したように、両頭針2は、支持部材9を介して筒体17に対しその軸方向に沿って移動可能に支持されている。これにより、両頭針2は、両頭針2の基端側針先23が筒体17の封止部材191から離間した図2および図4に示す離間状態と、両頭針2の基端側針先23が封止部材191を刺通した図3に示す刺通状態とを取り得る。すなわち、支持部材9(穿刺針50)は、後述する弾性部材5の伸縮により、両頭針2の基端側針先23が封止部材191を刺通せず、両頭針2が筒体17内に連通しない非連通位置と、両頭針2の基端側針先23が封止部材191を刺通し、両頭針2が筒体17内に連通する連通位置とに移動する。よって、刺通状態となるまで、すなわち、支持部材9が連通位置に移動するまで、両頭針2からの液体の不本意な漏出が防止される。また、刺通状態から、再度、離間状態となると、すなわち、支持部材9が、連通位置から、再度、非連通位置に移動すると、両頭針2からの液体の不本意な漏出が防止される。なお、前記離間状態が、両頭針2の内腔を液体が流れることを阻止する第1の状態であり、前記刺通状態が両頭針2の内腔を液体が流れることが可能な第2の状態である。
ガスケット3は、筒体17内に、筒体17の軸方向に沿って摺動可能に収納されている。なお、このガスケット3と筒体17とで囲まれた空間には、液体が予め充填されている。そして、ガスケット3が先端方向に向かって移動することにより、筒体17内の液体を、当該筒体17に連通した状態の両頭針2から押し出すことができる。
このガスケット3は、外形形状が円盤状をなし、その外周部に2つの突部31、32が突出形成されている。突部31と突部32とは、ガスケット3の軸方向に沿って離間している。また、突部31、32は、それぞれ、ガスケット3の周方向に沿ったリング状をなし、その外径は、外力を付与しない自然状態で、筒体17の内径よりも若干大きい。これにより、突部31、32は、それぞれ、筒体17の側壁172の内周部に対し密着しつつ摺動することができ、よって、液密性を確実に保持するとともに、摺動性の向上が図れる。
また、ガスケット3の基端面には、プランジャ18の本体部181が挿入されて(嵌合して)連結する凹部33が開口している。
このプランジャ18は、ガスケット3を先端方向に向かって押圧して移動させることで、筒体17内の液体を両頭針2から吐出させる押圧操作(吐出操作)を行なう部材である。
プランジャ18は、横断面が、例えば十文字状または円形状をなす棒状の本体部181を有しており、この本体部181の先端にガスケット3が固定されている。本体部181の基端には、円盤状のフランジ182が形成されている。
本体部181の先端部には、ガスケット3の凹部33の形状に対応した連結部183が形成されている。この連結部183がガスケット3の凹部33に挿入されることにより、プランジャ18とガスケット3とが連結される。なお、本体部181にガスケット3を固定する方法は、これに限定されず、この他、例えば、本体部181に雄ネジを形成し、ガスケット3に、その雄ネジに螺合する雌ネジを形成し、その両者を螺合させる方法等が挙げられる。なお、本実施例では、プランジャ18はガスケット3の基端側に連結されているが、連結されていなくてもよい。
弾性部材5は、筒状であり、かつ蛇腹状をなし、伸縮可能に構成されている。この弾性部材5は、筒体17の先端部に設置されている。すなわち、弾性部材5は、両頭針2の外周側に、両頭針2と同心的に配置され、弾性部材5の基端部が固定部材192に固定され、先端部が支持部材9に固定されている。
弾性部材5により、支持部材9(穿刺針50)と筒体17とは互いに離間する方向に付勢される。すなわち、支持部材9は、筒体17に対して先端方向に付勢される。
より詳細には、弾性部材5は、図1および図2に示す第1の状態のときは、外力が付与されていない自然状態、または若干、両頭針2の軸方向に収縮した状態である。そして、弾性部材5は、図3に示す第2の状態のときは、両頭針2の軸方向に収縮した状態であり、支持部材9を先端方向に付勢している。この弾性部材5の伸縮で支持部材9を両頭針2の軸方向に移動させることにより、第1の状態では、両頭針2が筒体17内に連通せず、第2の状態では、両頭針2が筒体17内に連通する。すなわち、第2の状態では、支持部材9は、生体の表面にその先端面を押し付けたときの反力により弾性部材5の弾性力に抗して基端方向に移動し、両頭針2の基端側針先23が封止部材191を刺通し、両頭針2が筒体17内に連通する。また、支持部材9は、生体の表面へのその先端面の押し付けを解除すると、弾性部材5は、その弾性力で伸長し、支持部材9は、弾性部材5により先端方向に移動し、両頭針2の基端側針先23が封止部材191を刺通せず、両頭針2が筒体17内に連通しなくなり、第1の状態に切り換る。
次に、液体投与具10の使用方法と、その使用時の作動状態とについて、図1〜図4を参照しつつ説明する。
[1] 図1および図2に示すように、未使用状態(初期状態)の液体投与具10を用意する。この未使用状態の液体投与具10は、第1の状態、すなわち、離間状態にあり、両頭針2の基端側針先23が筒体17の封止部材191から離間しており、封止部材191を未だ刺通していない。これにより、薬液の投与が開始されるまで、液体の無菌状態を維持することができる。また、両頭針2の先端側針先21から液体が吐出してしまうことを防止することができる。
[2] 次に、図3に示すように、液体投与具10を把持し、生体の穿刺位置において、液体投与具10を先端方向に移動させ、両頭針2の先端側針先21を生体に穿刺する。支持部材9の先端面が生体に当接し、両頭針2の生体への穿刺が完了すると、それに続いて、支持部材9が、弾性部材5の付勢力に抗して基端方向に移動し、これにより、両頭針2の基端側針先23が封止部材191を刺通し、よって、生体を穿刺した両頭針2と、筒体17とが連通する。すなわち、液体投与具10は、第2の状態(刺通状態)となる。
[3] 次に、図4に示すように、プランジャ18を先端方向に押圧操作する。これにより、プランジャ18によりガスケット3が先端方向に向かって押圧されて移動し、筒体17内の液体が両頭針2から吐出し、生体への液体の投与がなされる。そして、生体への液体の投与が完了すると、両頭針2を生体から抜去する。これにより、弾性部材5により先端方向に付勢されている支持部材9(穿刺針50)は、その弾性部材5の付勢力により、先端方向に移動し、両頭針2の基端側針先23が封止部材191から抜去され、第1の状態になる。
[4] ここで、液体の投与中に、例えば、液体による痛みが強い場合等、液体の投与を一時的に中断したい場合がある。この場合は、両頭針2を生体から抜去する。これにより、支持部材9は、弾性部材5の付勢力により、先端方向に移動し、両頭針2の基端側針先23が封止部材191から抜去され、第1の状態になる(図2参照)。これによって、両頭針2の先端側針先21から液体が吐出してしまうことを防止することができる。
その後、例えば痛みが消失した後に、前記[2]、[3]を行い、液体の投与を再開する。
以上説明したように、この液体投与具10によれば、例えば、液体による痛みが強い場合等、液体の投与を一時的に中断する際、両頭針2の先端側針先21から液体が吐出してしまうことを防止することができる。また、液体の投与を再開することできる。
同様に、筒体17内に充填された液体を複数回に分けて投与する場合、所定回目の投与が完了し、その次の回の投与を行うまでの間、両頭針2の先端側針先21から液体が吐出してしまうことを防止することができる。
これにより、液体が無駄になったり、不足してしまうことを防止することができ、十分な量の液体を生体に投与することができる。
また、両頭針2を生体に穿刺する際は、両頭針2の先端側針先21が生体を穿刺した後、両頭針2の基端側針先23が封止部材191を刺通し、その両頭針2が筒体17の内腔に連通するので、筒体17内の液体を無駄なく使用することができる。
また、液体の投与を一時的に中断する場合に両頭針2を生体から抜去する際は、両頭針2の基端側針先23が封止部材191から抜去され、両頭針2が筒体17の内腔に連通しなくなった後、両頭針2の先端側針先21が生体から抜去されるので、筒体17内の液体を無駄なく使用することができる。
なお、弾性部材5の寸法は、特に限定されず、例えば、その径がさらに大きくてもよく、また、さらに小さくてもよい。また、弾性部材5の数は、1つに限らず、複数であってもよい。
また、弾性部材としては、前述した構成のものには限定されず、その他、例えば、コイルバネ等が挙げられる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の液体投与具の第2実施形態を示す側面図である。図7は、図6に示す液体投与具の縦断面図であり、図7(a)は、全体の縦断面図、図7(b)は、液体投与具の先端部の拡大縦断面図、図7(c)は、針管の針先の近傍の縦断面図である。図8および図9は、それぞれ、図6に示す液体投与具の使用の際の動作を説明するための図であり、図8(a)および図9(a)は、それぞれ、側面図、図8(b)および図9(b)は、それぞれ、縦断面図、図8(c)および図9(c)は、それぞれ、液体投与具の先端部の拡大縦断面図である。
なお、以下では、図6〜図9中の上側を「基端(後端)」、下側を「先端」、上下方向を「軸方向」または「長手方向」として説明を行う。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図6および図7に示すように、第2実施形態の液体投与具10は、液止め機構として、弾性部材7を備えている。
弾性部材7は、柱状をなし、伸縮可能に構成されている。また、弾性部材7の平面視での形状は、本実施形態では、円形をなしている。また、弾性部材7の基端部には、基端に開放する穴71が形成されている。これにより、弾性部材7は、容易に伸縮することができる。なお、本実施形態では、弾性部材7の外径は、中間部から先端側に向かって漸増し、また、中間部から基端側に向かって漸増している。
この弾性部材7は、筒体17の先端部に設置されている。すなわち、弾性部材7は、針管2aの外周側に、針管2aと同心的に配置され、固定部材193により、弾性部材7の基端部が筒体17の壁部174に固定されている。なお、弾性部材7の先端面は、液体を生体に投与する際にその生体の表面に当接する当接面である。
未使用状態(初期状態)では、弾性部材7は、図6および図7に示す第1の状態であり、外力が付与されていない自然状態である。この第1の状態では、弾性部材7は、針管2aの針先25を覆い、封止しており、これにより、針管2aからの液体の不本意な漏出が防止される。
また、弾性部材7は、図3に示す第2の状態のときは、針管2aの軸方向に収縮した状態であり、弾性部材7の先端から針管2aの針先25が突出する。
すなわち、第2の状態では、弾性部材7は、生体の表面にその先端面を押し付けたときの反力により収縮し、弾性部材7の先端面から針管2aの針先25が突出する。また、生体の表面への弾性部材7の先端面の押し付けを解除すると、弾性部材7は、その弾性力で伸長し、針管2aの針先25を封止し、第1の状態に切り換る。
なお、弾性部材7の構成材料としては、例えば、前記弾性部材5の構成材料として挙げたもの等を用いることができる。
筒体17の先端部には、固定部材193により、弾性部材7が固定されている。固定部材193は、その軸方向の長さが比較的短い筒状をなす部材である。この固定部材193は、壁部174の先端側および外周側から壁部174および弾性部材7に嵌合し、弾性部材7を筒体17に固定している。これにより、弾性部材7の筒体17からの離脱が確実に防止される。なお、固定部材193の固定方法としては、特に限定されず、接着による方法や溶着による方法であってもよい。
筒体17の先端部には、針管2aで構成された穿刺針50が配置されている。針管2aは、その基端部において筒体17の口部173に固定され、筒体17内に連通している。
針管2aは、中空針であり、先端に鋭利な針先25を有し、その針先25で生体を穿刺することができる。
また、針管2aの針先25は、その針先25で弾性部材7を刺通(穿刺)した際、弾性部材7の一部が針先23の流路22(内腔部)に詰まること、すなわち、コアリングを防止する機能を有している。具体的には、針管2aの針先25の外観形状は、第1実施形態の両頭針2の基端側針先23と同様の形状をなしている。
これにより、液体の投与を一時的に中断し、その後、液体の投与を再開する場合や、筒体17内に充填された液体を複数回に分けて投与する場合等、針管2aの針先25が何度も弾性部材7を刺通しても、針管2aのコアリングを防止することができ、確実に液体を投与することができる。
なお、前記コアリングを防止する機能を有する針管2aの針先25の構造は、第1実施形態と同様に、前記の構造に限定されず、この他、例えば、図7(c)、図5(a)、図5(b)、図5(c)、図5(d)、図5(e)、図5(f)、図5(g)に示す構造が挙げられる。好ましくは、図7(c)に示す構造が挙げられる。
次に、液体投与具10の使用方法と、その使用時の作動状態とについて、図6〜図9を参照しつつ説明する。
[1] 図6および図7に示すように、未使用状態(初期状態)の液体投与具10を用意する。この未使用状態の液体投与具10は、第1の状態にあり、弾性部材7により、針管2aの針先25が封止されている。これにより、薬液の投与が開始されるまで、液体の無菌状態を維持することができる。また、針管2aの針先25から液体が吐出してしまうことを防止することができる。
[2] 次に、図8に示すように、液体投与具10を把持し、生体の穿刺位置において、弾性部材7の先端面を生体の表面に当接させ、弾性部材5の弾性力に抗して液体投与具10を先端方向に移動させ、針管2aの針先25を生体に穿刺する。この際、弾性部材7がその軸方向に収縮し、弾性部材7の先端から針管2aの針先25が突出し、第2の状態となる。
[3] 次に、図9に示すように、プランジャ18を先端方向に押圧操作する。これにより、プランジャ18によりガスケット3が先端方向に向かって押圧されて移動し、筒体17内の液体が針管2aから吐出し、生体への液体の投与がなされる。そして、生体への液体の投与が完了すると、針管2aを生体から抜去する。これにより、弾性部材7は、その弾性力でその軸方向に伸長し、弾性部材7により、針管2aの針先25が封止され、第1の状態になる。
[4] ここで、液体の投与中に、例えば、液体による痛みが強い場合等、液体の投与を一時的に中断したい場合がある。この場合は、針管2aを生体から抜去する。これにより、弾性部材7は、その弾性力で軸方向に伸長し、弾性部材7により、針管2aの針先25が封止され、第1の状態になる(図7参照)。これによって、針管2aの針先25から液体が吐出してしまうことを防止することができる。
その後、例えば痛みが消失した後に、前記[2]、[3]を行い、液体の投与を再開する。
この液体投与具10によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
<第3実施形態>
図10〜図17は、それぞれ、本発明の液体投与具の第3実施形態の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。図18〜図25は、それぞれ、図10〜図17に示す状態の液体投与具の縦断面図である。図26は、本発明の液体投与具が備える操作部材と規制部材との位置関係を示す分解斜視図である。図27は、本発明の液体投与具が備える規制部材とカバー部材との位置関係を示す分解斜視図である。図28は、本発明の液体投与具が備える規制部材を先端側から見た図である。図29は、本発明の液体投与具が備える穿刺針を示す斜視図である。
なお、以下では、図10〜図27、図29中の上側を「基端(後端)」、下側を「先端」、上下方向を「軸方向」または「長手方向」として説明を行う。
以下、第3実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図10〜図25に示すように、第3実施形態の液体投与具10は、内筒(筒体)1と、両頭針2と支持部材9とで構成された穿刺針50と、内筒1内で摺動し得るガスケット3と、ガスケット3の基端側に連結された操作部材8と、操作部材8の作動を規制する規制部材4と、内筒1の外周側に配置されたカバー部材6と、カバー部材6を先端方向に向って付勢する付勢部材であるコイルバネ60と、補助機構40と、弾性部材5とを備えている。なお、弾性部材5については、第1実施形態と同様であるので、その説明は、省略する。
内筒1は、先端部に底部12と、当該底部12の縁部から立設した側壁13とを有する部材、すなわち、有底筒状をなす部材で構成された内筒本体14を有している。そして、内筒1の内部には、液体が充填可能である。
底部12は、形状がすり鉢状をなし、その中心部に液体が通過する口部121が貫通して形成されている。
側壁13は、形状が円筒状をなしている。
また、内筒1は、内筒本体14の口部121を液密に封止する封止部材(封止部)15と、封止部材15をその先端側から固定する固定部材16とを有している。
封止部材15は、円板状をなす弾性片で構成され、その基端面にリング状の凹部151が形成されている。この凹部151に、内筒本体14の口部121に突出形成されたリング状の凸部122が液密に嵌合することができる。これにより、封止部材15が内筒本体14の口部121に装着されるとともに、当該口部121を液密に封止することができる。
固定部材16は、リング状をなす部材である。そして、この固定部材16は、封止部材15にその外周側から嵌合して、凸部122との間で封止部材15を挟持することにより、当該封止部材15を内筒本体14に対して確実に固定することができる。これにより、封止部材15の内筒本体14からの離脱が確実に防止される。なお、固定部材16の固定方法としては、特に限定されないが、接着による方法や溶着による方法であってもよい。
また、内筒本体14、固定部材16、カバー部材6、支持部材9、操作部材8、規制部材4の構成材料としては、特に限定されず、例えば、第1実施形態において、筒体17の構成材料として挙げたもの等を用いることができる。なお、他の各部材についても第1実施形態において対応する部材と同様の構成材料を用いることができる。
内筒1の先端側には、穿刺針50が配置されている。この穿刺針50の両頭針2は、支持部材9を介して内筒1に装着されている。支持部材9は、両頭針2を内筒1に対しその中心軸方向に沿って移動可能に支持するものである。この支持部材9は、円板状をなす固定部(支持部)91と、固定部91の縁部から基端方向に向かって立設した壁部92とで構成されている。
固定部91は、その中心部で両頭針2を支持、固定することができる。なお、両頭針2の固定部91で支持される箇所は、両頭針2の長手方向の途中である。
壁部92は、固定部91の縁部に沿ったリング状をなす部分である。図18に示すように、壁部92の基端内周部には、内側に向かって突出した複数の係合部(第2の係合部)921が形成されている。各係合部921は、それぞれ、壁部92の周方向に沿って等間隔に配置されている。各係合部921は、それぞれ、穿刺針50の内筒1に対する位置に応じて、当該内筒1の底部12の縁部に凹没して形成された第1の係合部123または第2の係合部124に係合することができる(図18、図21参照)。そして、各係合部921が第1の係合部123に係合する状態、各係合部921が第2の係合部124に係合する状態のいずれの状態でも、穿刺針50が内筒1の先端部から離脱するのが防止される。
なお、支持部材9(穿刺針50)が非連通位置に位置しているとき、すなわち、離間状態では、各係合部921が第1の係合部123に係合しており、支持部材9の先端方向への移動が阻止され、支持部材9が内筒1の先端部から離脱するのが防止される。また、刺通状態では、各係合部921が第2の係合部124に係合している。
ガスケット3は、内筒1の軸方向に沿って摺動可能に収納されている。なお、このガスケット3と内筒1とで囲まれた空間には、液体が予め充填されている。そして、ガスケット3が先端方向に向かって移動することにより、内筒1内の液体を、当該内筒1に連通した状態の両頭針2から押し出すことができる。
また、ガスケット3の基端面には、操作部材8のプランジャ82の先端部が挿入されて(嵌合して)連結する凹部33が開口している。
操作部材8は、ガスケット3を先端方向に向かって押圧して液体を両頭針2から吐出させる押圧操作(吐出操作)を行なう部材である。操作部材8は、ガスケット3と連結される操作部材本体8aと、押圧操作を行なうときに把持される把持部材(把持部)8bとを有している。
図26に示すように、操作部材本体8aは、円板状をなす天板81と、天板81の下面に円柱状に突出形成されたプランジャ82とを有している。
天板81の縁部側には、当該天板81から先端方向に向かって形成された爪部83が複数配置されている。そして、円筒状をなす把持部材8bの外周部85にその周方向に沿ってリング状に突出形成されたリブ851に各爪部83が係合することにより、操作部材本体8aと把持部材8bとが互いに固定されることとなる(図10、図19参照)。そして、操作部材8を操作する際に、例えば片方の手の人差し指から小指までを把持部材8bの外周部85に掛け、親指を操作部材本体8aの天板81に掛けて、その操作を確実に行なうことができる。
図18〜図25に示すように、液体投与具10では、内筒1の外周側に円筒状をなす規制部材4が配置され、さらに、規制部材4の外周側に円筒状をなすカバー部材6が配置されている。これらの部材同士は、同心的に配置されている。また、規制部材4は、内筒1に対しその中心軸回りに回動可能に支持されており、カバー部材6は、内筒1に対しその中心軸方向に沿って移動可能に支持されている。
カバー部材6は、第1の位置(図10、図11、図18、図19参照)と、第2の位置(図12〜図15および図20〜図23参照)と、第3の位置(図16および図24参照)とに移動することができる。第1の位置では、カバー部材6は、両頭針2の少なくとも先端側針先21を覆うことができる。これにより、先端側針先21による誤穿刺や、先端側針先21が損傷を受けるのを確実に防止することができる。また、この第1の位置から基端方向に移動した(退避した)第2の位置では、先端側針先21が露出する。これにより、先端側針先21で生体を穿刺することができる。また、第2の位置から先端方向に向かって移動した第3の位置では、両頭針2の少なくとも先端側針先21を再度覆うことができるとともに、第2の位置へ移動が阻止される。
このカバー部材6は、コイルバネ60の付勢力により、第2の位置から第1の位置(第3の位置)に移動する方向に向かって付勢されている。
図18〜図24に示すように、コイルバネ60は、圧縮状態でカバー部材6に収納されている。このコイルバネ60は、その先端601がカバー部材6のリング状の先端壁部63に当接し、基端602が内筒1のリブ43に当接している。そして、これらの間で、コイルバネ60が圧縮されている。これにより、カバー部材6を第2の位置から第1の位置へ向かう方向に確実に付勢することができる。このようなコイルバネ60の付勢力により、液体投与具10の使用前後で、穿刺針50の先端側針先21をカバー部材6で覆うことができ、よって、当該先端側針先21による誤穿刺等を確実に防止することができる。
また、規制部材4は、操作部材8に対し、押圧操作規制状態(図18、図19参照)と、押圧操作可能状態(図21〜図23参照)とを取り得る。押圧操作規制状態は、カバー部材6が第1の位置にあるときに、操作部材8による押圧操作を規制することができる状態である。押圧操作可能状態は、カバー部材6が第1の位置から第2の位置に移動した際に、操作部材8による押圧操作を可能とする(許可する)状態である。
さらに、規制部材4は、カバー部材6に対し、第1の移動可能状態(図10〜図12参照)と、第2の移動可能状態(図15参照)と、移動規制状態(図16参照)とを取り得る。移動可能状態は、カバー部材6が第1の位置から第2の位置への移動するのを可能とする(許可する)状態である。第2の移動可能状態は、押圧操作の完了に連動して、カバー部材6が第2の位置から第3の位置へ移動するのを可能とする(許容する)状態である。移動規制状態は、カバー部材6が一旦第2の位置に退避して第3の位置に移動してから再度第2の位置へ移動するのを規制する状態である。
以下、これらの状態を取るための構成について説明する。
図26、図27に示すように、規制部材4(一方の部材)の内周部の基端部には、その周方向に沿ってリング状に形成されたリブ41が突出している。そして、このリブ41には、スライダ部となる、内側に向かって突出した内側突部(内側フォロア部)42が複数(本実施形態では2つ)形成されている。これらの内側突部42は、リブ41(規制部材4の内周部)の周方向に沿って等間隔に配置されている。
また、規制部材4の外周部には、その軸方向の途中に、当該外周部の周方向に沿ってリング状に形成されたリブ43が突出している。そして、このリブ43には、内側突部42よりも外側に位置する外側スライダ部となる、外側に向かって突出した外側突部(外側フォロア部)44が複数(本実施形態では2つ)形成されている。これらの外側突部44は、リブ43(規制部材4の外周部)の周方向に沿って等間隔に配置されている。
また、規制部材4の外周部には、1対のフック46が形成されている。各フック46は、リブ41とリブ43との間に配置されており、また、規制部材4の周方向に沿って等角度間隔に配置されている。
図26に示すように、規制部材4の内側に規制部材4と同心的に配置されたプランジャ82(他方の部材)には、その外周部に、内側突部42が摺動する内側レール部(レール部)として、内側突部42と同数の内側溝部(内側カム溝)84が形成されている。これらの内側溝部84は、各内側突部42にそれぞれ対応するように複数配置されており、対応する1つの内側突部42が挿入される。
なお、内側突部42および内側溝部84の形成数は、1つでもよいが、本実施形態のように複数あるのが好ましい。これにより、規制部材4が安定して回動することができる。
各内側溝部84の構成は、それぞれ、同じであるため、1つの内側溝部84について代表的に説明する。
内側溝部84は、内側縦溝(縦方向レール)841と、内側横溝(横方向レール)842と、内側傾斜溝843とで構成されている。
内側縦溝841は、操作部材8による押圧操作時の操作方向と同方向に向かって、すなわち、プランジャ82の軸方向(長手方向)に沿って形成されている。
内側横溝842は、押圧操作時の操作方向に対し垂直な方向に向かって、すなわち、プランジャ82の周方向に沿って形成されている。この内側横溝842は、内側縦溝841の長手方向の途中と交差して、すなわち、連通して(連続して)いる。
内側傾斜溝843は、プランジャ82の軸方向に対して傾斜した方向に沿って形成されている。この内側傾斜溝843は、その先端部が内側縦溝841の基端部と交差している。
また、隣接する内側溝部84の内側横溝842同士は、互いに連通しており、4つの内側溝部84の内側横溝842が全体としてリング状の溝を構成している。
図18、図19に示すように、カバー部材6が第1の位置にあるときには、内側突部42は、内側横溝842に位置している。これにより、操作部材8による押圧操作を規制する押圧操作規制状態となる。
図21〜図23に示すように、カバー部材6がコイルバネ60の付勢力に抗して第1の位置から第2の位置に移動した際には、その移動に連動して、内側突部42は、内側横溝842から内側縦溝841に移動して、当該内側縦溝841(内側縦溝841と内側横溝842との交差部、内側縦溝841と内側傾斜溝843との交差部も含む)に位置する。これにより、操作部材8による押圧操作が可能となる押圧操作可能状態となる。なお、内側突部42の内側横溝842から内側縦溝841への移動は、規制部材4が回転することにより行なわれ、その回転力は、規制部材4の外側突部44が、後述するカバー部材6の外側溝部61を移動することにより生じる。
図24に示すように、カバー部材6がコイルバネ60の付勢力により第2の位置から第1の位置に戻るまでは、内側突部42は、内側縦溝841から内側傾斜溝843に移動して、当該内側傾斜溝843を進む。なお、このときも、規制部材4は前記と同方向に回転することとなる。
また、プランジャ82の基端部の外周部には、1対のフック821が形成されている。各フック821は、プランジャ82の周方向に沿って等角度間隔に配置されている。
図27に示すように、カバー部材6には、外側突部44が摺動する外側レール部として、外側突部44と同数の外側溝部(外側カム溝)61が形成されている。これらの外側溝部61は、各外側突部44にそれぞれ対応するように複数配置されており、対応する1つの外側突部44が挿入される。
なお、外側突部44および外側溝部61の形成数は、1つでもよいが、本実施形態のように複数あるのが好ましい。これにより、内側突部42および内側溝部84がそれぞれ複数形成されているのと相まって、規制部材4がより安定して回動することができる。
各外側溝部61の構成は、それぞれ、同じであるため、1つの外側溝部61について代表的に説明する。
外側溝部61は、第1の外側縦溝(第1の外側縦方向レール)611と、第2の外側縦溝(第2の外側縦方向レール)612と、第3の外側縦溝613と、第1の外側傾斜溝(外側傾斜レール)614と、第2の外側傾斜溝615と、外側横溝(外側横方向レール)616と、外側係合部617とで構成されている。なお、第1の外側縦溝611〜外側横溝616は、それぞれ、カバー部材6の内周部から外周部まで、すなわち、円筒状をなすカバー部材6の壁部を貫通した貫通孔である。
第1の外側縦溝611は、操作部材8による押圧操作時の操作方向と同方向に向かって、すなわち、プランジャ82の軸方向に沿って形成されている。
第2の外側縦溝612は、第1の外側縦溝611に対してプランジャ82の周方向に沿って離間した位置に、押圧操作時の操作方向と反対方向に向かって、すなわち、第1の外側縦溝611と平行に形成されている。
第3の外側縦溝613は、第1の外側縦溝611と第2の外側縦溝612との間に、押圧操作時の操作方向と反対方向に向かって形成されている。
第1の外側傾斜溝614は、第1の外側縦溝611と第3の外側縦溝613との間に、押圧操作時の操作方向に対し傾斜した方向に沿って形成されている。この第1の外側傾斜溝614は、その先端部が第3の外側縦溝613の先端部と交差しており、基端部が第1の外側縦溝611の先端部と交差している。
第2の外側傾斜溝615は、押圧操作時の操作方向に対し傾斜した方向に沿って形成され、その先端部が第1の外側縦溝611の基端部と交差している。
外側横溝616は、第2の外側縦溝612と第3の外側縦溝613との間に、押圧操作時の操作方向に対し垂直な方向に沿って形成されている。この外側横溝616は、その一端部が第2の外側縦溝612に基端部と交差し、他端部が第3の外側縦溝613の先端部および第1の外側傾斜溝614の先端部と交差している。
外側係合部617は、第2の外側縦溝612を画成するカバー部材6の壁部の一部で構成された弾性片である。この外側係合部617は、第2の外側縦溝612の基端部に配置され、カバー部材6が第1の位置に戻った際に外側突部44にその先端側から係合することができる(図16参照)。また、弾性片で構成された外側係合部617は、弾性的に変形することができ、よって、カバー部材6が第2の位置から第3の位置へ移動する際に、外側突部44が外側係合部617を超えることができ、よって、その移動を許容することができる。
図10〜図12に示すように、外側突部44は、第2の外側傾斜溝615、第1の外側縦溝611、第1の外側傾斜溝614を順に移動することができる。これにより、カバー部材6が第1の位置から第2の位置に移動するのが可能な第1の移動可能状態となる。
また、外側突部44が第1の外側傾斜溝614を移動する際には、規制部材4が回転することができる。前述したように、この回転により、内側突部42が内側横溝842から内側縦溝841に移動することができ、よって、操作部材8による押圧操作が可能な押圧操作可能状態となる。
図13〜図15に示すように、カバー部材6が第2の位置にあるときには、外側突部44が外側横溝616を移動することができる。なお、この移動は、規制部材4が回転することにより行なわれ、その回転力は、内側突部42が内側傾斜溝843を移動することにより生じる。
また、図15に示すように、外側突部44が外側横溝616を移動しきると、それに続いて、第2の外側縦溝612を移動することができる。これにより、カバー部材6が第2の位置から第3の位置へ移動するのが可能な第2の移動可能状態となる。
図16に示すように、カバー部材6が第2の位置から第3の位置に移動するときには、外側突部44が第2の外側縦溝612を移動する。そして、この外側突部44は、外側係合部617に係合することとなる。これにより、カバー部材6が再度第2の位置へ移動するが規制される移動規制状態となる。
また、外側溝部61は、前述したように貫通孔であり、外側突部44が露出することができる。図16に示すように、移動規制状態では、外側突部44と、外側突部44に係合した状態の外側係合部617とが、操作部材8の把持部材8bで覆われる。これにより、外側突部44と外側係合部617との係合が不本意に解除されるのを確実に防止することができ、よって、カバー部材6が第1の位置に確実に留まることができる。このカバー部材6により、先端側針先21が覆われ、誤穿刺等を防止することができる。
図18〜図24に示すように、穿刺針50は、内筒1に対しその軸方向に沿って移動することができる。そして、規制部材4は、カバー部材6が第1の位置にあるときに、穿刺針50(支持部材9)の移動を規制する穿刺針移動規制状態を取ることもできる。次に、この穿刺針移動規制状態を取るための構成について説明する。
図28に示すように、規制部材4の内周部の先端部には、内側に向かって突出した内側突部(第2の内側突部)45が複数(本実施形態では4つ)形成されている。これらの内側突部45は、規制部材4の周方向に沿って等間隔に配置されている。
図29に示すように、穿刺針50の支持部材9の壁部92の外周部には、複数の段差部922が形成されている。各段差部922は、それぞれ、壁部92の外周部に外側に向かった段差を生じさせるように形成されている。
カバー部材6が第1の位置にあるときには、各段差部922に、それぞれ、その基端側から内側突部45が係合する(図29中の実線で示す「内側突部45」参照)。これにより、穿刺針50の移動が規制される穿刺針移動規制状態となり、よって、液体投与具10の使用前に不本意に両頭針2が内筒1の封止部材15を刺通するのが防止され、両頭針2からの液体の漏れが防止される。
そして、穿刺針移動規制状態から、前述したように規制部材4が回転することにより、各段差部922から内側突部45が外れて(図29中の二点鎖線で示す「内側突部45」参照)、穿刺針移動規制状態が解除される。これにより、穿刺針50が基端側に移動可能な状態となり、よって、両頭針2が内筒1の封止部材15を刺通することができる。
補助機構40は、操作部材8のプランジャ82を介してガスケット3を押圧する補助力、すなわち、操作部材8がガスケット3を押圧する補助力を発生する機能を有している。本実施形態では、補助機構40は、コイルバネ(引張コイルバネ:付勢部材)401で構成されている。コイルバネ401は、伸長状態で、その基端部がプランジャ82のフック821に掛けられ(固定され)、先端部が規制部材4のフック46に掛けられ(固定され)ている。これにより、コイルバネ401は、内筒(筒体)1と操作部材8とを互いに接近する方向に付勢する。すなわち、コイルバネ401は、操作部材8のプランジャ82を介してガスケット3を先端方向に押圧する補助力を発生する。これにより、操作部材8を先端方向に容易に移動させることができる。
なお、コイルバネ401の構成材料としては、特に限定されず、例えば、コイルバネ60の構成材料と同様の材料を用いることができる。
次に、液体投与具10の使用方法と、その使用時の作動状態とについて、図10〜図25を参照しつつ説明する。
[1] 図10、図18に示す未使用状態(初期状態)の液体投与具10を用意する。この未使用状態の液体投与具10では、カバー部材6は、第1の位置にあり、両頭針2の先端側針先21を覆っている。なお、この未使用状態では、コイルバネ60の付勢力により、カバー部材6で先端側針先21が覆われた状態が維持されている。これにより、先端側針先21による誤穿刺を確実に防止することができる。
また、図18に示すように、液体投与具10は、第1の状態にあり、穿刺針50は、両頭針2の基端側針先23が内筒1の封止部材15から離間しており、封止部材15を未だ刺通していない。この基端側針先23が内筒1の封止部材15から離間した状態は、穿刺針移動規制状態の規制部材4によって確実に維持されている。これにより、液体の投与が開始されるまで、液体の無菌状態を維持することができる。また、針管2aの針先25から液体が吐出してしまうことを防止することができる。
また、規制部材4は、各内側突部42がそれぞれ操作部材8のプランジャ82の内側横溝842に位置しており、操作部材8に対して押圧操作規制状態となっている。これにより、操作部材8による押圧操作が規制される(不能となる)。
また、規制部材4は、各外側突部44がそれぞれ第2の外側傾斜溝615に位置しており、カバー部材6に対して移動可能状態となっている。
[2] 次に、未使用状態の液体投与具10の操作部材8を把持して、図11、図19に示すように、カバー部材6の先端壁部63を生体に当接させ、そのまま、操作部材8を先端方向に向かって押圧する。これにより、カバー部材6は、コイルバネ60の付勢力に抗して、第1の位置から第2の位置へ移動し始める。また、その移動過程では、各外側突部44がそれぞれ第2の外側傾斜溝615を進む。これにより、規制部材4が回転して、穿刺針移動規制状態が解除され、よって、穿刺針50が基端側に移動可能な状態となる。
[3] 図11に示す状態から操作部材8をさらに先端方向に向かって押圧すると、各外側突部44がそれぞれ第1の外側縦溝611を進むこととなり(図12参照)、カバー部材6が穿刺防止位置から穿刺可能位置へ移動する。このとき、両頭針2の先端側針先21が、カバー部材6の先端壁部63の開口部631から突出して、先端側針先21での生体に対する穿刺が行なわれる(図12、図20参照)。
また、カバー部材6の移動とともに、当該カバー部材6の先端壁部63が穿刺針50の支持部材9を基端方向に向かって押圧し始める(図20参照)。
[4] 図12に示す状態から操作部材8を先端方向に向かって押圧し続けると、各外側突部44がそれぞれ第1の外側傾斜溝614を進む(図13参照)。これにより、規制部材4が回転して、内側突部42が内側縦溝841まで移動することとなり、押圧操作可能状態となる(図21参照)。
また、このとき、カバー部材6の先端壁部63が穿刺針50の支持部材9を基端方向に向かってさらに押圧する。これにより、両頭針2の基端側針先23で、内筒1の封止部材15を刺通することができ、よって、生体を穿刺した両頭針2と、内筒1とが連通し、第2の状態となる(図21参照)。
これにより、コイルバネ401の付勢力、すなわち、補助力により、操作部材8が先端方向に移動し、ガスケット3が先端方向に向かって移動することが可能となる。
[5] コイルバネ401の付勢力により、内側突部42が内側縦溝841、内側傾斜溝843を順に進むこととなり、ガスケット3が内筒1の底部12に当接する移動限界まで移動して、液体を両頭針2から排出することができる(図22、図23参照)。これにより、液体の投与が完了する。
なお、内側突部42が内側傾斜溝843を進むことにより、規制部材4が回転する。これにより、外側突部44が外側横溝616を進んで、第2の外側縦溝612に至る(図14、図15参照)。
[6] 次に、図16、図24に示すように、液体投与具10を生体から離間させる。これにより、カバー部材6は、コイルバネ60の付勢力により先端方向に向かって付勢されることとなり、外側突部44が第2の外側縦溝612を進み、第1の位置に戻る。
このとき、規制部材4は、外側突部44が外側係合部617に係合することができ、よって、カバー部材6に対して移動規制状態となる。これにより、カバー部材6が再度第2の位置へ移動するのが確実に規制され、先端側針先21による誤穿刺が防止される。
また、弾性部材5により先端方向に付勢されている支持部材9(穿刺針50)は、その弾性部材5の付勢力により、先端方向に移動し、両頭針2の基端側針先23が封止部材15から抜去され、第1の状態になる。
このように、液体投与具10では、生体に対する穿刺が行なわれてから、液体の投与が行なわれる。すなわち、液体投与具10では、「穿刺」、「投与」の順番で確実に使用することができる。従って、生体に対する穿刺が行われる前に、操作部材8によって液体を吐出させる押圧操作が誤って行なわれるのを確実に防止することができる。
[7] ここで、液体の投与中に、例えば、液体による痛みが強い場合等、液体の投与を一時的に中断したい場合がある。この場合は、図17、図25に示すように、両頭針2を生体から抜去する。これにより、支持部材9は、弾性部材5の付勢力により、先端方向に移動し、両頭針2の基端側針先23が封止部材15から抜去され、第1の状態になる。これによって、両頭針2の先端側針先21から液体が吐出してしまうことを防止することができる。また、内筒1内が密閉されるので、コイルバネ401の付勢力で操作部材8が先端方向に移動することもない。また、カバー部材6は、コイルバネ60の付勢力により、先端方向に移動し、第1の位置に戻る。
その後、例えば痛みが消失した後に、前記[2]〜[6]を行い、液体の投与を再開する。
この液体投与具10によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、この液体投与具10では、コイルバネ401の付勢力、すなわち補助力により、操作部材8の先端方向への移動を補助または操作部材8を先端方向に移動させることができる。これにより、例えば、力の弱い高齢者や女性等、手指に痛みや変形があるリウマチ患者等、操作部材8を押圧操作することが困難な使用者でも容易かつ確実に液体を投与することができる。
<第4実施形態>
図30〜図37は、それぞれ、本発明の液体投与具の第4実施形態の使用時の作動状態を順に示す側面図(一部を切欠いた図)である。図37〜図45は、それぞれ、図30〜図37に示す状態の液体投与具の縦断面図である。
なお、以下では、図30〜図45中の上側を「基端(後端)」、下側を「先端」、上下方向を「軸方向」または「長手方向」として説明を行う。
以下、第4施形態について、前述した第2、第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図30〜図45に示すように、第4実施形態の液体投与具10は、液止め機構として、弾性部材7を備えている。なお、弾性部材7については、第2実施形態と略同様であるので、その説明は省略する。
弾性部材7は、規制部材4の先端部に設置されている。すなわち、弾性部材7は、針管2aの外周側に、針管2aと同心的に配置され、弾性部材7の基端部が規制部材4の先端部に配置され、基端部は、カバー部材6の先端壁部63に当接している。
また、針管2aは、その基端部において内筒1の口部12に固定され、筒体17内に連通している。この針管2aの固定は、例えば、口部12に、図示しない接着剤や樹脂等を充填することにより行うことができる。
次に、液体投与具10の使用方法と、その使用時の作動状態とについて、図30〜図45を参照しつつ説明するが、ほとんどが第3実施形態と同様であるので、相違点を中心に説明する。
[1] 図30、図38に示す未使用状態(初期状態)の液体投与具10を用意する。この未使用状態の液体投与具10では、カバー部材6は、第1の位置にあり、針管2aの針先25を覆っている。なお、この未使用状態では、コイルバネ60の付勢力により、カバー部材6で針先25が覆われた状態が維持されている。これにより、針先25による誤穿刺を確実に防止することができる。
また、図38に示すように、液体投与具10は、第1の状態にあり、弾性部材7により、針管2aの針先25が封止されている。これにより、薬液の投与が開始されるまで、液体の無菌状態を維持することができる。また、針管2aの針先25から液体が吐出してしまうことを防止することができる。
また、規制部材4は、各内側突部42がそれぞれ操作部材8のプランジャ82の内側横溝842に位置しており、操作部材8に対して押圧操作規制状態となっている。これにより、操作部材8による押圧操作が規制される(不能となる)。
また、規制部材4は、各外側突部44がそれぞれ第2の外側傾斜溝615に位置しており、カバー部材6に対して移動可能状態となっている。
[2] 次に、未使用状態の液体投与具10の操作部材8を把持して、図31、図39に示すように、カバー部材6の先端壁部63を生体に当接させ、そのまま、操作部材8を先端方向に向かって押圧する。これにより、カバー部材6は、コイルバネ60の付勢力に抗して、第1の位置から第2の位置へ移動し始める。また、その移動過程では、各外側突部44がそれぞれ第2の外側傾斜溝615を進む。これにより、規制部材4が回転して、穿刺針移動規制状態が解除され、よって、穿刺針50が基端側に移動可能な状態となる。
[3] 図31に示す状態から操作部材8をさらに先端方向に向かって押圧すると、各外側突部44がそれぞれ第1の外側縦溝611を進むこととなり(図32参照)、カバー部材6が穿刺防止位置から穿刺可能位置へ移動する。このとき、弾性部材7がその軸方向に収縮し、弾性部材7の先端から針管2aの針先25が突出し、第2の状態となる(図40参照)。また、このとき、針管2aの針先25が、カバー部材6の先端壁部63の開口部631から突出して、針先25での生体に対する穿刺が行なわれる(図32、図40参照)。
[4] 図32に示す状態から操作部材8を先端方向に向かって押圧し続けると、各外側突部44がそれぞれ第1の外側傾斜溝614を進む(図33参照)。これにより、規制部材4が回転して、内側突部42が内側縦溝841まで移動することとなり、押圧操作可能状態となる(図41参照)。
これにより、コイルバネ401の付勢力、すなわち、補助力により、操作部材8が先端方向に移動し、ガスケット3が先端方向に向かって移動することが可能となる。
[5] コイルバネ401の付勢力により、内側突部42が内側縦溝841、内側傾斜溝843を順に進むこととなり、ガスケット3が内筒1の底部12に当接する移動限界まで移動して、液体を針管2aから排出することができる(図42、図43参照)。これにより、液体の投与が完了する。
なお、内側突部42が内側傾斜溝843を進むことにより、規制部材4が回転する。これにより、外側突部44が外側横溝616を進んで、第2の外側縦溝612に至る(図34、図35参照)。
[6] 次に、図36、図44に示すように、液体投与具10を生体から離間させる。これにより、カバー部材6は、コイルバネ60の付勢力により先端方向に向かって付勢されることとなり、外側突部44が第2の外側縦溝612を進み、第1の位置に戻る。
このとき、規制部材4は、外側突部44が外側係合部617に係合することができ、よって、カバー部材6に対して移動規制状態となる。これにより、カバー部材6が再度第2の位置へ移動するのが確実に規制され、先端側針先21による誤穿刺が防止される。
また、弾性部材7は、その弾性力でその軸方向に伸長し、弾性部材7により、針管2aの針先25が封止され、第1の状態になる。
このように、液体投与具10では、生体に対する穿刺が行なわれてから、液体の投与が行なわれる。すなわち、液体投与具10では、「穿刺」、「投与」の順番で確実に使用することができる。従って、生体に対する穿刺が行われる前に、操作部材8によって液体を吐出させる押圧操作が誤って行なわれるのを確実に防止することができる。
[7] ここで、液体の投与中に、例えば、液体による痛みが強い場合等、液体の投与を一時的に中断したい場合がある。この場合は、図37、図45に示すように、両頭針2を生体から抜去する。これにより、弾性部材7は、その弾性力でその軸方向に伸長し、弾性部材7により、針管2aの針先25が封止され、第1の状態になる。これによって、針管2aの針先25から液体が吐出してしまうことを防止することができる。また、針管2aの針先25が封止されることで内筒1内が密閉されるので、コイルバネ401の付勢力で操作部材8が先端方向に移動することもない。また、カバー部材6は、コイルバネ60の付勢力により、先端方向に移動し、第1の位置に戻る。
その後、例えば痛みが消失した後に、前記[2]〜[6]を行い、液体の投与を再開する。
この液体投与具10によれば、前述した第2、第3実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明の液体投与具を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前記実施形態では、筒体内に予め液体が充填されているが、本発明では、これに限らず、例えば、当初は筒体内に液体が充填されておらず、後から筒体内に液体を充填して使用するようになっていてもよい。
また、前記実施形態では、一方の付勢部材は、圧縮バネであるが、本発明では、これに限らず、例えば、引っ張りバネ等でもよく、また、バネ以外のものであってもよい。
また、前記実施形態では、他方の付勢部材は、引っ張りバネであるが、本発明では、これに限らず、例えば、圧縮バネ等でもよく、また、バネ以外のものであってもよい。
また、前記実施形態では、内側突部が操作部材および規制部材のうちの規制部材に形成され、内側突部が挿入される内側溝部が操作部材のプランジャに形成されている。本願発明では、これに限定されず、内側突部が操作部材のプランジャに形成され、内側溝部が規制部材に形成されていてもよい。
また、前記実施形態では、外側突部が規制部材およびカバー部材のうちの規制部材に形成され、外側突部が挿入される外側溝部がカバー部材に形成されている。本願発明では、これに限定されず、外側突部がカバー部材に形成され、外側溝部が規制部材に形成されていてもよい。
また、外側溝部では、第3の外側縦溝を省略することができる。
また、前記実施形態では、規制部材は円筒状をなすものとして説明したが、円筒の高さ方向が短く、実質的に中心に孔を有する円盤状(ドーナツ形状)であってもよく、本願明細書の規制部材の説明における「円筒状」の概念には円盤状のものも含まれるものとする。
また、外側レール部および内側レール部は、それぞれ、前記実施形態では溝で構成されているが、外側スライダ部および内側スライダ部がレールに沿って滑動可能であればこれに限定されず、例えば、外側レール部および内側レール部がそれぞれ凸条(リブ)や段差で構成されていてもよい。
10 液体投与具
1 内筒(筒体)
12 底部
121 口部
122 凸部
123 第1の係合部
124 第2の係合部
13 側壁
133 内周部
14 内筒本体
15 封止部材(封止部)
151 凹部
16 固定部材
17 筒体
171 底部
172 側壁
173 口部
174 壁部
175 フランジ
176 溝
177 段差部
18 プランジャ
181 本体部
182 フランジ
183 連結部
191 封止部材
192、193 固定部材
2 両頭針
2a 針管
21 先端側針先(針先)
22 流路
23 基端側針先
24、26 開口
25 針先
3 ガスケット
31、32 突部
33 凹部
4 規制部材
41 リブ
42 内側突部(内側フォロア部)
43 リブ
44 外側突部(外側フォロア部)
45 内側突部(第2の内側突部)
46 フック
5 弾性部材
6 カバー部材
61 外側溝部(外側カム溝)
611 第1の外側縦溝(第1の外側縦方向レール)
612 第2の外側縦溝(第2の外側縦方向レール)
613 第3の外側縦溝
614 第1の外側傾斜溝(外側傾斜レール)
615 第2の外側傾斜溝
616 外側横溝(外側横方向レール)
617 外側係合部
63 先端壁部
631 開口部
7 弾性部材
71 穴
8 操作部材
8a 操作部材本体
8b 把持部材(把持部)
81 天板
82 プランジャ
821 フック
83 爪部
84 内側溝部(内側カム溝)
841 内側縦溝(縦方向レール)
842 内側横溝(横方向レール)
843 内側傾斜溝
85 外周部
851 リブ
9 支持部材
91 固定部(支持部)
92 壁部
921 係合部
922 段差部
95 腕部
951 突起
50 穿刺針
60 コイルバネ
601 先端
602 基端

Claims (10)

  1. 筒状をなし、液体が充填可能な筒体と、
    前記筒体の先端側に、該筒体内に連通して、または連通可能に設けられ、先端に鋭利な針先を有する針管と、
    前記針管を支持し、前記筒体の先端側に、前記筒体に対して前記針管の軸方向に移動可能に設置された支持部材と、
    前記筒体の先端側に設置され、前記筒体内に充填された液体の出口を封止する封止部材と、
    前記筒体内で摺動し得るガスケットと、
    前記ガスケットを先端方向に向かって押圧し、前記筒体内に充填された前記液体を前記針管を介して吐出させる押圧操作を行なう操作部材と、
    弾性部材を有し、該弾性部材の弾性変形により、前記針管の内腔を前記液体が流れることを阻止する第1の状態と、前記針管の内腔を前記液体が流れることが可能な第2の状態とに切り換える液止め機構とを備え、
    前記針管は、両頭針であり、
    前記弾性部材は、前記針管の軸方向に伸縮可能であり、その弾性力で前記支持部材と前記筒体とを互いに離間する方向に付勢するものであり、
    前記支持部材は、前記弾性部材の伸縮により、前記針管の基端側の針先が前記封止部材を刺通せず、前記針管が前記筒体内に連通しない非連通位置と、前記針管の基端側の針先が前記封止部材を刺通し、前記針管が前記筒体内に連通する連通位置とに移動可能であり、
    前記弾性部材は、その弾性力で、前記支持部材を前記連通位置から前記非連通位置に移動させることを特徴とする液体投与具。
  2. 前記液止め機構は、前記弾性部材の伸縮で前記針管を該針管の軸方向に移動させることにより、前記第1の状態では、前記針管が前記筒体内に連通せず、前記第2の状態では、前記針管が前記筒体内に連通するよう構成されている請求項1に記載の液体投与具。
  3. 前記支持部材の先端部に、前記液体を生体に投与する際に前記生体の表面に当接する当接面を有する請求項1または2に記載の液体投与具。
  4. 前記第2の状態では、前記支持部材は、前記生体の表面に前記当接面を押し付けたときの反力により前記弾性部材の弾性力に抗して基端方向に移動し、前記針管の基端側の針先が前記封止部材を刺通し、前記針管が前記筒体内に連通し、
    前記生体の表面への前記当接面の押し付けを解除すると、前記弾性部材は、その弾性力で伸長し、前記支持部材は、前記弾性部材により先端方向に移動し、前記針管の基端側の針先が前記封止部材を刺通せず、前記針管が前記筒体内に連通しなくなり、前記第1の状態に切り換る請求項3に記載の液体投与具。
  5. 前記両頭針の基端側の針先は、該針先で前記封止部材を穿刺した際、前記封止部材の一部が前記針先の内腔部に詰まることを防止する機能を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の液体投与具。
  6. 前記筒体は、第1の係合部を有し、
    前記支持部材は、前記第1の係合部と係合し得る第2の係合部を有し、
    前記支持部材は、前記非連通位置において、前記第2の係合部が前記第1の係合部と係合することにより、先端方向への移動が阻止される請求項1ないし5のいずれか1項に記載の液体投与具。
  7. 筒状をなし、液体が充填可能な筒体と、
    前記筒体の先端側に、該筒体内に連通して、または連通可能に設けられ、先端に鋭利な針先を有する針管と、
    前記筒体内で摺動し得るガスケットと、
    前記ガスケットを先端方向に向かって押圧し、前記筒体内に充填された前記液体を前記針管を介して吐出させる押圧操作を行なう操作部材と、
    弾性部材を有し、該弾性部材の弾性変形により、前記針先を覆う第1の状態と、前記針先が突出する第2の状態とに切り換える液止め機構とを備え、
    前記弾性部材は、中実な部分を有し、柱状をなし、前記針管と同心的に配置されており、
    前記弾性部材の外径は、前記弾性部材の中間部から先端側に向かって漸増し、前記中間部から基端側に向かって漸増しており、
    前記弾性部材の先端部に、前記液体を生体に投与する際に前記生体の表面に当接する当接面を有し、
    前記第1の状態では、前記弾性部材の前記中実な部分の内部に前記針先が位置し、前記弾性部材が前記針管の先端側で密着することによって前記針先を封止し、
    前記第2の状態では、前記弾性部材は、前記生体の表面に前記当接面を押し付けたときの反力により前記針管の軸方向に収縮し、前記当接面から前記針先が突出し、
    前記生体の表面への前記当接面の押し付けを解除すると、前記弾性部材は、その弾性力で伸長し、前記弾性部材が前記針管の先端側で密着することによって前記針先を封止し、前記第1の状態に切り換ることを特徴とする液体投与具。
  8. 前記弾性部材の基端部には、前記弾性部材の基端に開放する穴が形成されている請求項7に記載の液体投与具。
  9. 前記針先は、該針先で前記弾性部材を穿刺した際、前記弾性部材の一部が前記針先部の内腔部に詰まることを防止する機能を有する請求項7または8に記載の液体投与具。
  10. 前記弾性部材が前記針管の開口に密着することによって、前記針管の前記開口を封止する請求項7ないしのいずれか1項に記載の液体投与具。
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