JP2003158002A - チップ型電子部品とその製造方法 - Google Patents

チップ型電子部品とその製造方法

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JP2003158002A
JP2003158002A JP2001357134A JP2001357134A JP2003158002A JP 2003158002 A JP2003158002 A JP 2003158002A JP 2001357134 A JP2001357134 A JP 2001357134A JP 2001357134 A JP2001357134 A JP 2001357134A JP 2003158002 A JP2003158002 A JP 2003158002A
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JP
Japan
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substrate
chip
electronic component
type electronic
forming
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Application number
JP2001357134A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kawasaki
哲生 川崎
Tsutomu Nakanishi
努 中西
Masako Yamaguchi
雅子 山口
Takashi Morino
貴 森野
Akihiro Korechika
哲広 是近
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズの発生を抑制したチップ型電子部品と
その製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 単結晶の基板12の裏面103と外周面
102を分離するように両面間に分離面104を介在さ
せ、この基板12の表面101、外周面102および分
離面104に絶縁膜17を設け、上記表面101の上記
絶縁膜17上に抵抗素子20を設け、この抵抗素子20
の両端に一組の接続電極18を設け、この一組の接続電
極18と電気的導通を有する一組の端子電極19を基板
12の表面101から外周面102にかけて設け、少な
くとも上記電子素子の表面に保護膜22を設けたチップ
型電子部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ抵抗器やチ
ップコンデンサ等のチップ型電子部品とその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、チップ抵抗器やチップコンデンサ
等のチップ型電子部品の基板としてはアルミナが用いら
れてきた。この基板の表面または基板中に抵抗素子や容
量素子等の電子素子を設け、この電子素子の両端に一組
の接続端子を、この一組の接続端子の表面に一組の端子
電極をそれぞれ設け、上記電子素子の表面に保護膜を設
けてチップ型電子部品を構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この基板はセラミック
粒子の焼結体によりできているためその表面には前記粒
子間の隙間および細かな凹凸を有しており、研磨等の方
法を用いても表面を平坦化することが著しく困難であ
る。
【0004】この基板の表面に電子素子を形成した場合
電子部品としての電気特性においてノイズが発生しやす
くなる。
【0005】すなわち、この基板の表面に形成された電
子素子の電極膜の膜厚は不均一になりやすい。そのた
め、電流がスムーズに流れにくくなり、その結果として
ノイズが発生しやすいという問題があった。
【0006】そこで本発明は、このノイズの発生を抑制
したチップ型電子部品とその製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の発明は、特に、チップ型
電子部品の基板として単結晶からなる基板を用いたもの
であり、これによりノイズの発生を抑制することができ
る。
【0008】すなわち、上記基板は単結晶であるためこ
の表面に形成される電極膜は連続性かつ均一性に優れて
いる。そのため電流の流れがよりスムーズになり、その
結果として、ノイズの発生を抑制することができるもの
である。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、特に、
基板の材料としてシリコン、ガリウム砒素もしくはイン
ジウム燐のいずれかの材料を用いるものであり、これら
の材料はいずれも単結晶であるため請求項1と同様の作
用を有するものである。
【0010】加えて、外周面や分離面を形成する際の加
工が容易であるという利点も有する。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、特に、
分離面を外周面に対し基板の内側に傾斜するように設け
た請求項1に記載のチップ型電子部品であり、請求項1
の作用に加え、上記分離面を設けることにより端子電極
間の絶縁性を確実なものとすることができる。
【0012】すなわち、単結晶の基板例えば材料として
シリコン、ガリウム砒素もしくはインジウム燐を用いた
場合この基板は導電性を有しているため接続電極もしく
は端子電極と上記基板の裏面で短絡する可能性がある
が、その表面に絶縁膜を有する分離面を設けることによ
りこの短絡を防止し、その結果として端子電極間の絶縁
性を確実なものとすることができるものである。
【0013】加えて、分離面を外周面に対し基板の内側
に傾斜するように設けることにより電子素子、接続電極
および端子電極を形成する際分離面にそれらが形成され
るのを防止し、その結果として端子電極間の絶縁性をよ
り確実なものとすることができるものである。
【0014】本発明の請求項4に記載の発明は、基板の
少なくとも裏面に絶縁性の被覆層を設けた請求項1に記
載のチップ型電子部品であり、特に配線基板への実装時
端子電極間の絶縁性をさらに確実なものとすることがで
きる。
【0015】すなわち、実装時基板の外周面からハンダ
等の這い上がりにより端子電極と基板の裏面で短絡する
可能性があるが、基板の少なくとも裏面に絶縁性の被覆
層を設けることによりこの短絡を防止し、その結果とし
て配線基板への実装時端子電極間の絶縁性をさらに確実
なものとすることができるものである。
【0016】本発明の請求項5に記載の発明は、被覆層
にマーキングを設けた請求項4に記載のチップ型電子部
品であり、特に、マーキングを設けることにより画像認
識を用いて配線基板に容易に実装することができる。
【0017】すなわち、本発明のチップ型電子部品の端
子電極は基板の表面側から外周面にかけて形成されてい
るため、配線基板への実装の際には電子部品の表裏面を
判別する必要がある。そこで上記マーキングを設けるこ
とにより画像認識処理による電子部品の表裏面の判別が
可能となり、実装を容易にすることができるものであ
る。
【0018】本発明の請求項6に記載の発明は、絶縁膜
としてシリコンの酸化物、窒化物、酸窒化物から選ばれ
る少なくとも一つを用いた請求項1に記載のチップ型電
子部品であり、上記材料を用いることにより絶縁膜と基
板の密着強度を強くすることができ、その結果としてチ
ップ型電子部品としてのショートの発生を抑制すること
ができる。
【0019】本発明の請求項7に記載の発明は、基板の
表面に凹部を設け、少なくともその凹部の絶縁膜上に電
子素子を設けた請求項1に記載のチップ型電子部品であ
り、短絡の発生をさらに抑制することができる。
【0020】すなわち、凹部を設けることにより配線基
板に実装する際電子素子と実装基板の空間を広く設ける
ことができ、配線基板上の異物等による短絡の発生をさ
らに抑制することができるものである。
【0021】本発明の請求項8に記載の発明は、電子素
子として、抵抗素子、容量素子もしくは前記抵抗素子と
前記容量素子からなる複合素子を用いる請求項1に記載
のチップ型電子部品であり、チップ型電子部品として抵
抗器やコンデンサだけでなく複合電子部品としても低ノ
イズのものを提供することができる。
【0022】本発明の請求項9に記載の発明は、保護
膜、基板の裏面もしくは被覆層にマーキングを設けた請
求項1に記載のチップ型電子部品であり、請求項5と同
様の作用を有する。
【0023】本発明の請求項10に記載の発明は、特
に、チップ型電子部品の基板として絶縁性で非晶質の基
板を用いたものであり、これによりノイズの発生を抑制
することができる。
【0024】すなわち、上記材料は非晶質であるため平
坦な表面を得ることができる。したがって、この表面に
形成される電極膜は連続性かつ均一性に優れている。そ
のため電流の流れがよりスムーズになり、その結果とし
て、ノイズの発生を抑制することができるものである。
【0025】加えて、基板が絶縁性のものであるため端
子電極間の絶縁性を確実なものとすることができる。
【0026】本発明の請求項11に記載の発明は、基板
の材料としてシリコンの酸化物を用いた請求項10に記
載のチップ型電子部品であり、上記酸化物は絶縁性の非
晶質材料であるため請求項10と同様の作用を有するも
のである。
【0027】加えて、外周面や分離面を形成する際の加
工が容易であるという利点も有する。
【0028】本発明の請求項12に記載の発明は、基板
の表面に凹部を設け、少なくともその凹部に電子素子を
設けた請求項10に記載のチップ型電子部品であり、請
求項7と同様の効果を有する。
【0029】本発明の請求項13に記載の発明は、電子
素子として、抵抗素子、容量素子もしくは前記抵抗素子
と前記容量素子からなる複合素子を用いる請求項10に
記載のチップ型電子部品であり、請求項8と同様の作用
を有する。
【0030】本発明の請求項14に記載の発明は、保護
膜もしくは基板の裏面にマーキングを設けた請求項10
に記載のチップ型電子部品であり、請求項5と同様の作
用を有する。
【0031】本発明の請求項15に記載の発明は、単結
晶の基板の表面に溝を設ける工程と、少なくとも前記基
板の表面および前記溝の内面に耐エッチング膜を設ける
工程と、前記溝の少なくとも最底部の前記耐エッチング
膜を除去する工程と、前記耐エッチング膜を除去した部
分から前記溝の幅より広い空洞部を形成する工程と、前
記耐エッチング膜を除去する工程と、少なくとも前記基
板の表面、前記溝の内面および前記空洞部の内面に絶縁
膜を設ける工程と、前記基板の表面に設けられた絶縁膜
上に電子素子を設ける工程と、この電子素子と接続され
かつ少なくとも前記溝の内面の絶縁膜上にかけて接続電
極を設ける工程と、少なくとも前記電子素子の表面に保
護膜を設ける工程と、前記接続電極と電気的導通を有す
る端子電極を設ける工程と、空洞部およびこの空洞部の
内面の絶縁膜のみを基板の裏面側から表出させる工程を
有するチップ型電子部品の製造方法であり、低ノイズの
チップ型電子部品を容易に製造することができる。
【0032】本発明の請求項16に記載の発明は、絶縁
膜を形成する工程前に基板の表面に凹部を設ける工程を
有する請求項15に記載のチップ型電子部品の製造方法
であり、低ノイズかつ実装後の短絡の発生を抑制するチ
ップ型電子部品を容易に製造することができる。
【0033】本発明の請求項17に記載の発明は、空洞
部およびこの空洞部の内面の絶縁膜のみを基板の裏面側
から表出させる工程の後に前記基板の裏面に絶縁性の被
覆層を形成する工程を有する請求項15に記載のチップ
型電子部品の製造方法であり、配線基板への実装時端子
電極間の絶縁性に優れたチップ型電子部品を容易に製造
することができる。
【0034】本発明の請求項18に記載の発明は、耐エ
ッチング膜の形成方法として化学気相堆積法、熱酸化す
る方法もしくは窒化する方法のいずれかを用いる請求項
15に記載のチップ型電子部品の製造方法であり、化学
気相堆積法の場合基板の表面で化学反応により薄膜を形
成するため基板の表面に耐エッチング膜を容易に形成す
ることができる。
【0035】また、熱酸化する方法もしくは窒化する方
法の場合基板を熱処理することにより表面を容易に絶縁
化することができるため基板の表面に耐エッチング膜を
容易に形成することができる。
【0036】本発明の請求項19に記載の発明は、絶縁
膜の形成方法として化学気相堆積法、熱酸化する方法も
しくは窒化する方法のいずれかを用いる請求項15に記
載のチップ型電子部品の製造方法であり、請求項18と
同様の作用を有する。
【0037】本発明の請求項20に記載の発明は、絶縁
性で非晶質の基板の表面に溝を設ける工程と、少なくと
も前記基板の表面および前記溝の内面に耐エッチング膜
を設ける工程と、少なくとも前記溝の最底部の前記耐エ
ッチング膜を除去する工程と、前記耐エッチング膜を除
去した部分から前記溝の幅より広い空洞部を形成する工
程と、前記耐エッチング膜を除去する工程と、前記基板
の表面上に電子素子を設ける工程と、この電子素子と接
続されかつ少なくとも前記溝の内面にかけて接続電極を
設ける工程と、少なくとも前記電子素子の表面に保護膜
を設ける工程と、前記接続電極と電気的導通を有する端
子電極を設ける工程と、空洞部およびこの空洞部の内面
の絶縁部のみを基板の裏面側から表出させる工程を有す
るチップ型電子部品の製造方法であり、上記溝の幅より
広い空洞部を形成することにより電子素子、接続電極お
よび端子電極を形成する際分離面に電子素子、接続電極
および端子電極が形成されることを防止し、端子電極間
の絶縁を確保するものである。
【0038】本発明の請求項21に記載の発明は、電子
素子を形成する工程の前に基板の表面に凹部を設ける工
程を有する請求項20に記載のチップ型電子部品の製造
方法であり、配線基板への実装時端子電極間の絶縁性に
優れたチップ型電子部品を容易に製造することができ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明のチップ型電子部品
とその製造方法について実施の形態および図面を用いて
説明する。なおチップ型電子部品として抵抗器を用い
た。
【0040】(実施の形態1)本発明の実施の形態1お
よび図1〜図2により請求項1〜3、請求項6、請求項
9、請求項15および請求項18〜19に記載の発明を
説明する。
【0041】図1は本発明の実施の形態1におけるチッ
プ型抵抗器の断面図である。
【0042】12は基板であり、後述する抵抗素子20
を形成する表面101、外周面102、裏面103およ
び分離面104から構成されており、表面101と外周
面102には絶縁膜17が設けられている。
【0043】基板12の材料としては、単結晶の材料が
用いられるが、特にシリコン、ガリウム砒素もしくはイ
ンジウム燐の基板12は後述する製造方法において加工
が容易であり、また、熱伝導度が比較的高いため抵抗素
子20から発生する熱を速やかにチップ型電子部品全体
に拡散させる作用を有している。
【0044】加えて、シリコンは平滑な表面のウエハー
が比較的廉価で入手可能であり基板12の材料として最
も望ましい材料である。
【0045】絶縁膜17は基板12と抵抗素子20、接
続電極18および端子電極19を電気的に分離する作用
を有し、絶縁膜17の材料としては、シリコンの酸化
物、窒化物、酸窒化物が挙げられる。
【0046】基板12の表面上の絶縁膜17の上には抵
抗素子20が設けられ、この両端には一組の接続電極1
8が設けられ、少なくとも抵抗素子20の表面には保護
膜22が設けられている。
【0047】抵抗素子20はニッケルクロム系合金やク
ロムシリコン合金等の抵抗材料から構成され、接続電極
18の材料としてはアルミニウム、銅、ニッケル等の金
属が用いられる。
【0048】保護膜22は異物や湿気から抵抗素子20
および接続電極18を保護する働きがあり、使用される
材料としては酸化シリコン等の無機絶縁物、ポリイミド
やエポキシ等の樹脂材料が挙げられる。
【0049】上記一組の接続電極18にはこれを被覆す
るように電気的導通を有する一組の端子電極19が表面
から外周面にかけて設けられている。この端子電極19
はこのチップ型抵抗器を配線基板に実装する際ハンダ等
との接続を良好にするためのものであり、使用される材
料としてはハンダ、スズ、金等のハンダ付けが容易な金
属が挙げられる。
【0050】さて、上記分離面104は外周面102と
裏面103を分離するように両面間に傾斜して介在して
おり、分離面104と外周面102が同一面上に構成さ
れることも可能であるが、特に分離面104を外周面1
02に対しチップ部品本体の内側に傾斜するように設け
ることにより以下の効果を有する。
【0051】すなわち、シリコン、ガリウム砒素もしく
はインジウム燐からなる基板12は導電性を有している
ため接続電極18もしくは端子電極19と上記基板12
の裏面103で短絡する可能性がある。
【0052】しかし、分離面104を基板12の内側に
傾斜するように設けて上記電極18,19と裏面103
との距離を広げることによりこの短絡を防止し、その結
果として端子電極間の絶縁性を確実なものとすることが
できる。
【0053】また、表面101と裏面103の面積が異
なることにより配線基板への実装を行う際以下の利点を
有する。
【0054】すなわち、表面101は裏面103より面
積が広く、表面側には抵抗素子20、接続電極18、端
子電極19および保護膜22が形成されているので表面
側が裏面側よりも重くなる。
【0055】したがって、パーツフィーダーを用いた部
品供給において加振整列を行うことにより表面側が下に
なりやすく容易に個々の部品の表裏をそろえることがで
きる。
【0056】さらに保護膜22もしくは基板12の裏面
103にレーザーや印刷の方法を用いてマーキングを設
けることにより、画像認識処理装置を用いて部品の表裏
がそろっているか否かを判定することができ、その結果
として配線基板への実装を容易にする作用を有する。
【0057】次に図2(a)〜(j)を用いて本実施の
形態1のチップ型抵抗器の製造方法について説明する。
【0058】図2(a)において各々のチップ型抵抗器
より充分に大きな基板12の表面101に溝13を形成
する。この溝13はこれから製造される各々のチップ型
抵抗器の境界溝の意味を有し、溝13の側面はチップ型
抵抗器の外周面102となるものである。
【0059】この溝13の形成方法としてはドライエッ
チング法やダイシング等の研削法が挙げられる。前者の
場合例えばフォトレジストを用いて基板12上の所望の
箇所のみを露出させドライエッチング法を用いて溝13
を形成することができる。
【0060】次に図2(b)において基板12の表面1
01および上記溝13の内面に耐エッチング膜14を形
成する。この耐エッチング膜14は後述する空洞部16
を形成する際表面101および外周面102となる面を
保護する作用を有する。
【0061】耐エッチング膜14を形成する方法および
その材料としては化学気相堆積法(以下CVD法と記
す)によりシリコンの酸化物、窒化物等を形成する方法
やフォトレジスト等の有機材料を塗布する方法が挙げら
れる。
【0062】また、基板12の材料としてシリコンを用
いる場合上記方法に加えて基板12を酸化もしくは窒化
することにより基板12の表面に酸化膜もしくは窒化膜
を形成する方法も用いることができる。この場合基板1
2を酸素もしくは窒素雰囲気で1000℃程度に加熱す
ることにより行われる。
【0063】上記材料を用いることにより後述する空洞
部16を形成する際に使用されるエッチング液から基板
12の表面101および外周面102を保護することが
できる。
【0064】また、特にCVD法や基板12を酸化もし
くは窒化する方法を用いた場合形成される耐エッチング
膜14は基板12との密着強度が強く、空洞部16を形
成する際にも剥離等が起きにくい安定した耐エッチング
膜14を形成することができる。
【0065】次に図2(c)では、溝13の少なくとも
最底部の耐エッチング膜14に開口部15を形成する。
この開口部15は、後の空洞部16を形成する際の形成
起点となるものである。
【0066】耐エッチング膜14がフォトレジストのよ
うに感光性を利用してパターン形成が可能なものである
場合、溝13の少なくとも最底部のフォトレジストを除
去するフォトマスクを使用することで上記開口部15を
容易に形成することができる。
【0067】また、耐エッチング膜14が基板12の酸
化、窒化もしくはCVDにより形成されたものである場
合耐エッチング膜14の表面にフォトレジストを形成し
て溝13の少なくとも最底部を開口した後この部位から
耐エッチング膜14をエッチングすることで開口部15
を形成することができる。
【0068】また、溝13の幅より薄い砥石を用いてダ
イシングすることによっても開口部15を形成すること
ができる。この場合開口部15の下部の基板12も研削
されるが、後に空洞部16を形成する際にこの部位を除
去するため、開口部15の形成方法としてダイシングも
可能である。
【0069】次に図2(d)では、開口部15から基板
12をエッチングして空洞部16を形成する。この空洞
部16は分離面104を形成する作用を有するもので、
後述する抵抗素子20、接続電極18および端子電極1
9を形成する際に少なくとも後の分離面104に該当す
る部分にこれらが形成されることを防止することにより
短絡の発生を抑制する効果を有するものである。
【0070】この空洞部16を形成する方法としては基
板12を等方的にエッチングするエッチング液を用いる
方法が挙げられ、開口部15から形成される空洞部16
の幅が溝13の幅より広くなるまでエッチングすればよ
い。この等方性エッチング液としては例えばフッ酸と硝
酸の混合液が挙げられる。
【0071】また、基板12は単結晶の材料であるため
異方性エッチングを行うこともできる。この場合エッチ
ング速度が方向により異なるエッチング液、例えばアル
カリ性水溶液を用いて溝13の幅方向のエッチング速度
を基準にエッチング時間を規定すればよい。その際溝1
3の深さ方向のエッチング速度が幅方向のそれより遅い
基板12、すなわち、深さ方向に対する垂直面の結晶方
位が(111)面であることが望ましい。
【0072】次に図2(e)において耐エッチング膜1
4を除去する。この除去方法は基板12を侵さないエッ
チング液や剥離液を用いて除去することができる。すな
わち、耐エッチング膜14が有機材料の場合有機溶剤や
アルカリ性水溶液を用いることができ、ガラスやシリコ
ン等の場合フッ酸系の水溶液を用いることができる。
【0073】次に図2(f)において基板12の表面1
01、前記溝13の内面および前記空洞部16の内面に
絶縁膜17を設ける。この形成方法としては耐エッチン
グ膜14と同様基板12を酸化もしくは窒化して基板1
2の表面に酸化膜もしくは窒化膜を形成する方法もしく
はCVD法によりシリコンの酸化物等を形成する方法が
挙げられる。
【0074】基板12を酸化もしくは窒化するにはシリ
コン等の基板12を酸素もしくは窒素雰囲気で1000
℃程度に加熱することにより行われる。
【0075】また、CVD法はテトラメトキシシラン等
のシラン誘導体ガスと水等の酸化ガスを用いることによ
り行われる。
【0076】次に図2(g)で絶縁膜17の表面に抵抗
素子20、接続電極18および端子電極19を形成す
る。
【0077】まず、抵抗素子20を蒸着法もしくはスパ
ッタを用いて形成した後この抵抗素子20の表面には接
続電極18を蒸着法もしくはスパッタを用いて形成し、
次にフォトリソ法により接続電極18を加工し抵抗素子
20の一部を表出させる。
【0078】この抵抗素子20および接続電極18の形
成を表面101方向から行うことにより空洞部16の底
面にも同じく抵抗素子および接続電極が形成されるが、
分離面104となる部分は外周面102の陰になるため
抵抗素子20および接続電極18は形成されない。
【0079】したがって、この分離面104となる表面
には絶縁膜17が表出しており、導電性を有する基板1
2を介した端子電極間の短絡を防止できる。
【0080】次に表出した抵抗素子20の表面に絶縁性
の保護膜22をスパッタ、印刷法等を用いて形成し、接
続電極18の表面に端子電極19をメッキ法等により形
成する。
【0081】図2(h)においては基板12の表面側に
接着層24を介して支持板23を形成する。これら接着
層24および支持板23は後述する基板12の裏面10
3を形成する際の機械的ストレス等に耐えられる強度を
有していればよく、支持板23の材料としては例えばガ
ラス、セラミックもしくは樹脂が挙げられ、接着層24
としては粘着シートもしくは溶剤等で除去可能な有機物
を用いることができる。
【0082】次に図2(i)においては基板12の裏面
側の研削等により空洞部16および空洞部16の内面の
絶縁膜17のみを裏面側から表出させる工程であり、こ
れによりチップ型抵抗器の分離面104および裏面10
3が形成され、支持板23を介して各々のチップ型抵抗
器が連なった状態になる。
【0083】さて、基板12の裏面側の研削深さの範囲
は空洞部16の内面に形成された抵抗素子20および接
続電極18が除去でき、かつ分離面104の形成可能な
深さの範囲である。この範囲の幅は、支持板23の厚み
精度、接着層24の厚み精度および研削精度等を勘案し
空洞部16の深さを調整することにより制御することが
できる。
【0084】次に(j)において接着層24を溶剤等を
用いて溶かすことによりチップ型抵抗器を支持板23か
ら分離してチップ型抵抗器を得ることができる。
【0085】以上の製造方法によれば低ノイズのチップ
型電子部品を提供することができる。
【0086】(実施の形態2)本発明の実施の形態2お
よび図3〜図4により請求項4〜5および請求項17に
記載の発明を説明する。
【0087】図3は本発明の実施の形態2におけるチッ
プ型抵抗器の断面図であり、実施の形態1の図1と異な
る点は基板12の裏面103に被覆層31を設けた点で
ある。
【0088】この被覆層31は基板12が導電性を有す
る場合露出している裏面103を絶縁化する作用を有す
るものであり、被覆層31の材料としてはガラスや樹脂
等の絶縁材料が用いられる。
【0089】また、実施の形態1と同様、この被覆層3
1にレーザーや印刷の方法を用いてマーキングを設ける
ことにより、配線基板への実装の際画像処理認識装置を
用いて部品の表裏がそろっているか否かを判定すること
ができ、その結果として配線基板への実装を容易にする
ことができる。
【0090】さて、このチップ型抵抗器の製造方法とし
ては実施の形態1の製造方法の図2(i)に示した空洞
部16および空洞部16の内面の絶縁膜17を裏面側か
ら表出させる工程と図2(j)のチップ型抵抗器を支持
板23から分離する工程との間に図4に示すように裏面
103に被覆層31を形成する工程を設けるものであ
り、それ以外は実施の形態1と同様の工法により行われ
る。
【0091】この被覆層31を形成する方法としては印
刷法や転写法が挙げられる。被覆層31は図3(a)の
ように裏面103のみに形成しても良いし、図3(b)
のように裏面103だけでなく分離面104に渡って形
成しても良い。
【0092】また、被覆層31の形成に際してガラスや
樹脂の硬化のための加熱が必要な場合は、接着層24の
許容温度範囲を考慮して接着層24の材料を選定するこ
とが望ましい。
【0093】(実施の形態3)本発明の実施の形態3お
よび図5〜図8により請求項7および請求項16に記載
の発明を説明する。
【0094】図5は本発明の実施の形態3におけるチッ
プ型抵抗器の断面図であり、実施の形態1の図1と異な
る点は基板12の表面101に凹部32を設けた点であ
る。
【0095】この凹部32を設けることによりチップ型
抵抗器を配線基板に実装した際配線基板と抵抗素子20
の距離を大きくし、その結果としてチップ型抵抗器と配
線基板の間に異物等が混入した場合においてもショート
等の不具合が発生するのを抑制する効果を有するもので
ある。
【0096】この製造方法としては実施の形態1の製造
方法に凹部32を形成する工程を追加する方法が挙げら
れる。
【0097】上記工程を追加する箇所としては主に、実
施の形態1の製造方法の図2(a)に示した溝13を形
成する工程の前後もしくは図2(e)の耐エッチング膜
14を除去する工程の後が挙げられる。
【0098】以下、それぞれの製造方法について説明す
る。
【0099】まず、溝13を形成する工程の後に凹部3
2を形成する工程を追加する製造方法について図6を用
いて説明する。
【0100】図6(a)において基板12の開口部28
を除いた表面101および溝13の内面に耐エッチング
膜14を印刷等により形成し、図6(b)においてこの
基板12をエッチングすることにより凹部32を形成す
る。その後この凹部32の表面に耐エッチング膜14を
形成し、その後は図2(c)以下同様の工程および工法
により行われる。
【0101】次に、溝13を形成する工程の前に凹部3
2を形成する工程を追加する製造方法について説明す
る。
【0102】この場合も上記と同様、基板12の開口部
28を除いた表面101に耐エッチング膜14を印刷等
により形成し、この基板12をエッチングすることによ
り凹部32を形成する。その後図2(a)以下同様の工
程および工法により行われる。
【0103】なお、耐エッチング膜14は凹部32の形
成後に除去し、溝13を形成した後に再度耐エッチング
膜14を形成しても良いし、凹部32の形成後に耐エッ
チング膜14を除去せず、溝13を形成した後に少なく
とも耐エッチング膜14の未形成部分に形成しても良
い。
【0104】最後に、図2(e)の耐エッチング膜14
を除去する工程の後に凹部32を形成する工程を追加す
る製造方法について説明する。
【0105】この場合も上記と同様、基板12の開口部
28を除いた表面101および溝13および空洞部16
の内面にCVD法等により耐エッチング膜14を形成
し、この基板12をエッチングすることにより凹部32
を形成する。その後上記耐エッチング膜14を除去し、
図2(f)以下同様の工程および工法により行われる。
【0106】さて、上記凹部32の形状はエッチング液
を選択することにより制御することが可能である。
【0107】すなわち、エッチング速度が等方的になる
硝酸系エッチング液を用いた場合図5(a)に示すよう
に凹部32の底面の端部が丸みを帯びた形状になり、基
板12とエッチング液の組み合わせによりエッチング速
度が異方的になるアルカリ性水溶液を用いた場合図5
(b)に示すように傾斜した端部を有する凹部32を得
ることができる。
【0108】また、溶液を用いずに真空プロセスのドラ
イエッチングを用いれば図5(c)のように基板12の
表面101に垂直な端部を有する凹部32の形状を得る
ことができる。これら凹部32の形状は所望するチップ
型抵抗器の形状に合わせて選択することができる。
【0109】また、耐エッチング膜14を図7(a)に
示すように溝13の近傍に沿って開口部28を形成する
ことにより図7(b)、図8に示すように表面101と
外周面102との接続部に傾斜面105を形成すること
ができる。
【0110】この傾斜面105を設けることにより表面
101と外周面102が形成する鋭角により発生しやす
い接続電極18および端子電極19の断裂等を抑制する
ことができる効果を有する。
【0111】(実施の形態4)本発明の実施の形態4お
よび図9〜図10により請求項10〜11、請求項14
および請求項20に記載の発明を説明する。
【0112】図9は本発明の実施の形態4におけるチッ
プ型抵抗器の断面図であり、実施の形態1の図1と異な
る点は基板12が絶縁性で非晶質のものである点であ
り、これにより絶縁膜17が不要である。
【0113】また、実施の形態1と同様、保護膜22も
しくは基板12の裏面103にレーザーや印刷の方法を
用いてマーキングを設けることにより、配線基板への実
装の際画像認識処理装置を用いて部品の表裏がそろって
いるか否かを判定することができ、その結果として配線
基板への実装を容易にすることができる。
【0114】この製造方法としては実施の形態1の製造
方法の図2(e)に示した空洞部16を形成する工程ま
では同様であるが、上記基板12は異方性を有しないた
め、等方性エッチング液、例えばフッ酸系の溶液を用い
て空洞部16を形成する。
【0115】その後は図10に示すように実施の形態1
の製造方法での絶縁膜17を形成する工程を省いた製造
方法により、図9に示すチップ型抵抗器を得ることがで
きる。
【0116】(実施の形態5)本発明の実施の形態5お
よび図11〜図13により請求項8、請求項12〜13
および請求項21に記載の発明を説明する。
【0117】本実施の形態5のチップ型抵抗器は実施の
形態4と同様絶縁性の基板12を用いたものであるが、
実施の形態4と異なる点は基板12の表面101に凹部
32を設けたことである。この場合の断面図(図示せ
ず)は図5(a)における絶縁膜17を省いた状態にな
る。
【0118】この製造方法としては実施の形態4の製造
方法に凹部32を形成する工程を追加する方法が挙げら
れる。
【0119】上記工程を追加する箇所としては主に、実
施の形態4の製造方法の溝13を形成する工程の前後も
しくは抵抗素子20を形成する工程の前が挙げられる。
【0120】以下、それぞれの製造方法について説明す
る。
【0121】まず、図11を用いて抵抗素子20を形成
する工程の前に凹部32を形成する工程を追加する製造
方法について説明する。
【0122】実施の形態1の図2(e)に示した空洞部
16を形成する工程までは同様の工程および工法により
行われ、その後図11(a)において基板12の開口部
28を除いた表面101、溝13および空洞部16の内
面に耐エッチング膜14をCVD法等により形成し、図
11(b)においてこの基板12をエッチングすること
により凹部32を形成する。
【0123】この凹部32の形成方法としては実施の形
態4と同様の理由より等方性エッチング液、例えばフッ
酸系の溶液を用いて凹部32を形成する。このとき形成
される凹部32の形状は図5(a)のように底面の端部
が丸みを帯びた形状になる。
【0124】その後上記耐エッチング膜14を除去し、
その後は図2(g)以下同様の工程および工法により行
われる。
【0125】次に、溝13の形成前に凹部32を形成す
る工程を追加する製造方法について説明する。
【0126】基板12の開口部28を除いた表面101
に耐エッチング膜14を印刷等により形成し、この基板
12をエッチングすることにより凹部32を形成する
(図示せず)。その後図2(f)を除いた図2と同様の
工程および工法により行われる。
【0127】最後に、溝13の形成後に凹部32を形成
する工程を追加する製造方法について説明する。
【0128】図6(a)において基板12の開口部28
を除いた表面101および溝13の内面に耐エッチング
膜14を印刷等により形成し、図6(b)においてこの
基板12をエッチングすることにより凹部32を形成す
る。その後この凹部32の表面に耐エッチング膜14を
形成し(図示せず)、その後図2(f)を除いた図2
(c)以下同様の工程および工法により行われる。
【0129】以上の製造方法により絶縁性で非晶質の基
板12の表面101に凹部32を有するチップ型電子部
品を得ることができる。
【0130】なお、以上の説明ではチップ型電子部品と
してチップ型抵抗器を示したが、これに限定されるもの
ではなく、抵抗素子20の代わりに容量素子を用いるこ
とも可能である。
【0131】図12に容量素子を用いたチップ型コンデ
ンサの一例の断面図を示す。
【0132】25,27は電極であり、接続電極18を
介して端子電極19と接続されている。26は誘電体で
あり、電極25,27および誘電体26で容量素子を構
成している。
【0133】電極25,27の材料としては白金、パラ
ジウム等の耐食性に優れた貴金属、銅などの電気伝導度
の比較的高い金属が用いられ、スパッタ、蒸着法等で形
成される。
【0134】誘電体26の材料としては酸化シリコン、
酸化アルミニウム、酸化タンタル、チタン酸バリウム等
の金属酸化物が用いられ、スパッタ、蒸着法等で形成さ
れる。
【0135】以上の材料および形成方法により容量素子
が構成される。
【0136】図12では絶縁性で非晶質の基板12を用
いているが、図13に示すとおり単結晶の基板12を用
いることもできる。
【0137】また、抵抗素子20として上記抵抗素子と
上記容量素子を複合した複合素子についても同様に実施
可能である(図示せず)。
【0138】なお、本発明の実施の形態の製造方法につ
いて耐エッチング膜14や絶縁膜17は基板12の表面
101側のみに形成していたが、後の工程において基板
12の裏面側から研削等の方法により裏面103を形成
するので上記耐エッチング膜14および絶縁膜17は基
板12の全面に渡って形成してもよい。
【0139】
【発明の効果】本発明は、特に、チップ型電子部品の基
板に単結晶のものを用いたものであり、これにより上記
基板の表面に形成される電極膜は連続性かつ均一性にす
ぐれているため電流の流れがスムーズになり、その結果
として、ノイズの発生を抑制することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるチップ型電子部品
の断面図
【図2】(a)〜(j)はそれぞれ本発明の一実施の形
態の製造工程を示す断面図
【図3】(a)〜(b)はそれぞれ本発明の一実施の形
態のチップ型電子部品の断面図
【図4】本発明の一実施の形態の製造工程を示す断面図
【図5】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の一実施の形
態のチップ型電子部品の断面図
【図6】(a)〜(b)はそれぞれ本発明の一実施の形
態の製造工程を示す断面図
【図7】(a)〜(b)はそれぞれ本発明の一実施の形
態の製造工程を示す断面図
【図8】本発明の一実施の形態のチップ型電子部品の断
面図
【図9】本発明の一実施の形態のチップ型電子部品の断
面図
【図10】(a)〜(d)はそれぞれ本発明の一実施の
形態の製造工程を示す断面図
【図11】(a)〜(b)はそれぞれ本発明の一実施の
形態の製造工程を示す断面図
【図12】本発明の一実施の形態のチップ型電子部品の
断面図
【図13】本発明の一実施の形態のチップ型電子部品の
断面図
【符号の説明】
12 基板 13 溝 14 耐エッチング膜 15 開口部 16 空洞部 17 絶縁膜 18 接続電極 19 端子電極 20 抵抗素子 22 保護膜 23 支持板 24 接着層 25 電極 26 誘電体 27 電極 28 開口部 31 被覆層 32 凹部 101 表面 102 外周面 103 裏面 104 分離面 105 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 雅子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森野 貴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 是近 哲広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E032 BA11 BA17 BB01 BB13 CA02 CC10 CC16 CC18 5E033 AA01 BB02 BC01 BD01 BE01 BG02 BG03 BH02 BH06 5E082 AA01 AB03 BC14 DD02 EE05 EE37 FG03 FG42 GG10 KK01 MM26

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶の基板の裏面と外周面を分離する
    ように両面間に分離面を介在させ、この基板の表面、外
    周面および分離面に絶縁膜を設け、上記表面の上記絶縁
    膜上に電子素子を設け、この電子素子の両端に一組の接
    続電極を設け、この一組の接続電極と電気的導通を有す
    る一組の端子電極を基板の表面から外周面にかけて設
    け、少なくとも上記電子素子の表面に保護膜を設けたチ
    ップ型電子部品。
  2. 【請求項2】 基板の材料としてシリコン、ガリウム砒
    素もしくはインジウム燐のいずれかの材料を用いる請求
    項1に記載のチップ型電子部品。
  3. 【請求項3】 分離面を外周面に対し基板の内側に傾斜
    するように設けた請求項1に記載のチップ型電子部品。
  4. 【請求項4】 基板の少なくとも裏面に絶縁性の被覆層
    を設けた請求項1に記載のチップ型電子部品。
  5. 【請求項5】 被覆層にマーキングを設けた請求項4に
    記載のチップ型電子部品。
  6. 【請求項6】 絶縁膜としてシリコンの酸化物、窒化
    物、酸窒化物から選ばれる少なくとも一つを用いた請求
    項1に記載のチップ型電子部品。
  7. 【請求項7】 基板の表面に凹部を設け、少なくともそ
    の凹部の絶縁膜上に電子素子を設けた請求項1に記載の
    チップ型電子部品。
  8. 【請求項8】 電子素子として、抵抗素子、容量素子も
    しくは前記抵抗素子と前記容量素子からなる複合素子を
    用いる請求項1に記載のチップ型電子部品。
  9. 【請求項9】 保護膜もしくは基板の裏面にマーキング
    を設けた請求項1に記載のチップ型電子部品。
  10. 【請求項10】 絶縁性で非晶質の基板の表面に電子素
    子を設け、この電子素子の両端に一組の接続電極を設
    け、この一組の接続電極と電気的導通を有する一組の接
    続電極を基板の表面から外周面にかけて設け、少なくと
    も上記電子素子の表面に保護膜を設けたチップ型電子部
    品。
  11. 【請求項11】 基板の材料としてシリコンの酸化物を
    用いた請求項10に記載のチップ型電子部品。
  12. 【請求項12】 基板の表面に凹部を設け、少なくとも
    その凹部に電子素子を設けた請求項10に記載のチップ
    型電子部品。
  13. 【請求項13】 電子素子として、抵抗素子、容量素子
    もしくは前記抵抗素子と前記容量素子からなる複合素子
    を用いる請求項10に記載のチップ型電子部品。
  14. 【請求項14】 保護膜もしくは基板の裏面にマーキン
    グを設けた請求項10に記載のチップ型電子部品。
  15. 【請求項15】 単結晶の基板の表面に溝を設ける工程
    と、少なくとも前記基板の表面および前記溝の内面に耐
    エッチング膜を設ける工程と、前記溝の少なくとも最底
    部の前記耐エッチング膜を除去する工程と、前記耐エッ
    チング膜を除去した部分から前記溝の幅より広い空洞部
    を形成する工程と、前記耐エッチング膜を除去する工程
    と、少なくとも前記基板の表面、前記溝の内面および前
    記空洞部の内面に絶縁膜を設ける工程と、前記基板の表
    面に設けられた絶縁膜上に電子素子を設ける工程と、こ
    の電子素子と接続されかつ少なくとも前記溝の内面の絶
    縁膜上にかけて接続電極を設ける工程と、少なくとも前
    記電子素子の表面に保護膜を設ける工程と、前記接続電
    極と電気的導通を有する端子電極を設ける工程と、空洞
    部およびこの空洞部の内面の絶縁膜のみを基板の裏面側
    から表出させる工程を有するチップ型電子部品の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 絶縁膜を形成する工程の前に基板の表
    面に凹部を設ける工程を有する請求項15に記載のチッ
    プ型電子部品の製造方法。
  17. 【請求項17】 空洞部およびこの空洞部の内面の絶縁
    膜のみを基板の裏面側から表出させる工程の後に前記基
    板の裏面に絶縁性の被覆層を形成する工程を有する請求
    項15に記載のチップ型電子部品の製造方法。
  18. 【請求項18】 耐エッチング膜の形成方法として化学
    気相堆積法、熱酸化する方法もしくは窒化する方法のい
    ずれかを用いる請求項15に記載のチップ型電子部品の
    製造方法。
  19. 【請求項19】 絶縁膜の形成方法として化学気相堆積
    法、熱酸化する方法もしくは窒化する方法のいずれかを
    用いる請求項15に記載のチップ型電子部品の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 絶縁性で非晶質の基板の表面に溝を設
    ける工程と、少なくとも前記基板の表面および前記溝の
    内面に耐エッチング膜を設ける工程と、少なくとも前記
    溝の最底部の前記耐エッチング膜を除去する工程と、前
    記耐エッチング膜を除去した部分から前記溝の幅より広
    い空洞部を形成する工程と、前記耐エッチング膜を除去
    する工程と、前記基板の表面上に電子素子を設ける工程
    と、この電子素子と接続されかつ少なくとも前記溝の内
    面にかけて接続電極を設ける工程と、少なくとも前記電
    子素子の表面に保護膜を設ける工程と、前記接続電極と
    電気的導通を有する端子電極を設ける工程と、空洞部お
    よびこの空洞部の内面の絶縁部のみを基板の裏面側から
    表出させる工程を有するチップ型電子部品の製造方法。
  21. 【請求項21】 電子素子を形成する工程の前に基板の
    表面に凹部を設ける工程を有する請求項20に記載のチ
    ップ型電子部品の製造方法。
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