JP2003156835A - ペリクルおよび露光処理方法 - Google Patents

ペリクルおよび露光処理方法

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JP2003156835A JP2001353206A JP2001353206A JP2003156835A JP 2003156835 A JP2003156835 A JP 2003156835A JP 2001353206 A JP2001353206 A JP 2001353206A JP 2001353206 A JP2001353206 A JP 2001353206A JP 2003156835 A JP2003156835 A JP 2003156835A
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Masakuni Sato
正邦 佐藤
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】300nm以下の光を用いた露光処理用のペリ
クルであって、長期間使用しても光学特性の劣化が少な
いペリクルを提供すること。 【解決手段】ペリクル膜および接着剤の材料として、下
式(1)、下式(2)および下式(3)からなる群より
選ばれる少なくとも1種の環構造の繰り返し単位を含有
する含フッ素重合体からなることを特徴とするペリク
ル。 【化1】 ただし、Q,QおよびQはそれぞれ独立にR
Oを表し、Rは内部にエーテル性酸素原子を有してい
てもよい炭素数10以下の含フッ素アルキレン基であ
り、該含フッ素アルキレン基はエーテル性酸素原子を有
していてもよい含フッ素アルキル基を側鎖に有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペリクル膜および
該ペリクル膜を用いた露光処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】主鎖に環構造を有する非晶質含フッ素重
合体は、光学的透明性および耐紫外線性に優れるため、
紫外線、特にエキシマレーザーを光源として用いるリソ
グラフィーの耐紫外線用材料として用いられてきた。な
かでもペリクル用の光学材料として重用されている。
【0003】ペリクルとは、半導体装置あるいは液晶表
示板を製造する際の一工程であるフォトリソグラフィー
において使用される、マスクおよびレチクル上に装着す
るゴミの付着防止具である。ペリクルは、光学的に透明
な薄膜(以下、ペリクル膜と記す。)と、該ペリクル膜
が接着された枠体とからなる。
【0004】これらが使用される半導体や液晶表示製造
分野では、配線や配線間隔微細化の進展にともない、フ
ォトリソグラフィーの露光工程において用いられる光源
の波長が急速に短波長化している。最小パターン寸法
0.3μ以上の配線加工に用いられる従来の露光技術で
は、i線光源(365nm)を用いたプロセスが主流で
あり、ペリクル膜の材料としてはニトロセルロース系材
料が使用されてきた。近年、最小パターン寸法0.3μ
以下の配線加工のために、KrFエキシマレーザー光や
ArFエキシマレーザー光が導入されつつあるが、その
波長はそれぞれ248nm、193nmであり、ニトロ
セルロース系の膜材料では耐久性が不充分である。特許
第2951337号公報および特許第2952962号
公報には、エキシマレーザー光などの短波長の光を用い
る場合には非結晶性のペルフルオロポリマーが膜材料と
して有用であることが記載されている。
【0005】しかしながら、前記特許公報中に記載され
た下式(a)のモノマーから得られる重合体において
は、光学特性は優れるものの、膜強度が必ずしも充分で
なく、取り扱い上注意を払う必要があった。また、該重
合体の屈折率は1.34〜1.35程度であり、ペリク
ル膜として製膜する際の公差範囲が狭く厳しい管理が要
求される。 CF=CF(CFCF2OCF=CF・・・(a) (nは0〜3の整数を表す。)。
【0006】また、前記特許公報中には、ペルフルオロ
(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)とテトラ
フルオロエチレンの共重合体がペリクル膜として有用で
あることが記載されている。しかしながら、該共重合体
は、屈折率が低く膜強度は高いものの、溶媒に対する溶
解性、透明性が不充分などの欠点がある。
【0007】したがって、これらの欠点を解消し、光学
特性に優れかつ充分な強度を有し、前記エキシマレーザ
ー光に対して耐性のあるペリクル膜材料の開発が望まれ
てきた。また、ペリクル膜と枠体を固定する接着剤にお
いても、レーザー光の迷光や反射光による同様な劣化問
題があるため、耐久性が高く、機械的強度の高い接着剤
の開発が望まれてきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術が
有する前記欠点の解決を目的とし、機械特性、光学特性
に優れ、エキシマレーザー光による露光処理における高
エネルギー照射条件下で長期間使用しても光学特性の劣
化が少ないペリクルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】ペリクル膜が接着剤を介
して枠体に接着されてなる、波長300nm以下の光に
よる露光処理用のペリクルであって、該ペリクル膜およ
び/または該接着剤が、下式(1)、下式(2)および
下式(3)からなる群より選ばれる少なくとも1種の環
構造の繰り返し単位を含有する含フッ素重合体からなる
ことを特徴とするペリクルおよび該ペリクルを用いた露
光処理方法。
【0010】
【化2】
【0011】ただし、Q,QおよびQはそれぞれ
独立にR−Oを表し、Rは内部にエーテル性酸素原
子を有していてもよい炭素数10以下の含フッ素アルキ
レン基であり、該含フッ素アルキレン基はエーテル性酸
素原子を有していてもよい含フッ素アルキル基を側鎖に
有する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のペリクルは、波長300
nm以下の光による露光処理において使用されるマスク
およびレチクル上にゴミが付着することによる歩留まり
低下を防止するものである。本発明のペリクルは、どの
ような露光処理にも応用できるが、半導体装置あるいは
液晶表示板を製造する際の一工程であるフォトリソグラ
フィーの露光処理において用いることが好ましい。特
に、KrFエキシマレーザー光(波長248nm)、A
rFエキシマレーザー光(波長193nm)用に高度な
耐久性を有している。
【0013】本発明のペリクルは、ペリクル膜と枠体と
からなっており、ペリクル膜が接着剤を介して枠体に接
着されている。枠体を形成する材料は、ペリクル膜を支
持できるものであればどのような材料を用いても構わな
い。強度の面から金属材料が好ましく使用されるが、露
光処理に用いられる波長300nm以下のレーザー光あ
るいは紫外光に対して耐性を有するものであれば特に制
限はない。例えば、アルミニウム、18−8ステンレ
ス、ニッケル、合成石英、フッ化カルシウム、フッ化バ
リウムなどが挙げられる。本材料中では、耐環境性、強
度および比重の観点から特にアルミニウムであることが
好ましい。
【0014】本発明における含フッ素重合体は、式
(1)〜式(3)で表される環構造の繰り返し単位を1
種以上有する重合体である。式中のQ,QおよびQ
はそれぞれ独立にR−Oを表し、Rは内部にエー
テル性酸素原子を有していてもよい炭素数10以下の含
フッ素アルキレン基であり、該含フッ素アルキレン基は
エーテル性酸素原子を有していてもよい含フッ素アルキ
ル基を側鎖に有する。
【0015】本発明における含フッ素重合体の環構造に
結合する側鎖としては、含フッ素アルキル基であれば特
に制限はなく、エーテル性酸素原子を含んでいてもよ
い。含フッ素アルキル基の炭素数は3以下が好ましい。
また安定性の観点から高度にフッ素化されたアルキル基
であることが好ましく、特に炭素数3以下のペルフルオ
ロアルキル基であることが好ましい。高度にフッ素化さ
れたとは、炭素原子に結合した水素原子とフッ素原子の
合計数に対する該フッ素原子の数の割合が80%以上で
あることをいう。最も好ましい側鎖はトリフルオロメチ
ル基である。また、側鎖の数は1以上であればよいが、
1または2であることが好ましい。
【0016】また、該側鎖はエーテル性酸素原子に隣接
する炭素原子に結合していることが好ましい。この理由
は必ずしも明確ではないが、側鎖がエーテル性酸素原子
に隣接する炭素原子に結合しているため、機械的強度は
高くなるが、側鎖付近に若干の柔軟性があるため、極端
に含フッ素重合体が硬く脆くなることがない、と考えら
れる。
【0017】本発明における含フッ素重合体を得る方法
としては、式(1)〜式(3)で表される環構造を有
する単量体(以下、環状単量体と記す。)を単独重合す
ることにより、またはこれらの環状単量体と共重合性単
量体とを共重合させることにより得る方法、環化重合
することで式(1)〜式(3)で表される環構造の1種
以上を与える、2つ以上の重合性二重結合を有する含フ
ッ素単量体(以下、ジエン系単量体と記す。)を環化重
合することにより、またはこれらのジエン系単量体と共
重合性単量体とを共重合させることにより得る方法とが
挙げられる。
【0018】これら環状単量体またはジエン系単量体
は、高度にフッ素化された単量体であることが好まし
い。特にペルフルオロ単量体であることが好ましい。
【0019】前期、共重合性単量体としては、ラジカル
重合性を有する単量体であれば特に限定されず、含フッ
素単量体、炭化水素系単量体、その他の単量体が広範囲
にわたって例示され得る。具体的にはエチレン、プロピ
レンなどのオレフィン、またはテトラフルオロエチレ
ン、ヘキサフルオロプロピレンなどのフルオロオレフィ
ンが好ましい。また、ペルフルオロ(アルキルビニルエ
ーテル)などの含フッ素ビニルエーテル系単量体、ペル
フルオロ(ブテニルビニルエーテル)やペルフルオロ
(アリルビニルエーテル)などの含フッ素ジエン系単量
体、ペルフルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキ
ソール)などの環状単量体なども好ましい。これら共重
合性単量体は一種のみならず二種以上を併用してもよ
い。
【0020】本発明における含フッ素重合体の環構造の
繰り返し単位は、透明性が良好で、物性にも優れている
ことから全モノマー単位に対して20モル%以上である
ことが好ましく、特に50モル%以上であることが好ま
しい。また、含フッ素重合体の分子量は1万〜100万
が好ましく、特に2万〜50万が好ましい。
【0021】本発明における含フッ素重合体の屈折率と
しては1.340以下であることが好ましい。1.34
0以下であれば、製膜時に許容される膜厚誤差が±1.
6%以上まで許容され、製造上の歩留まりを低下させな
いことから好ましい。より好ましい屈折率は1.33以
下である。また、機械的な強度の観点から弾性率は高い
方が望ましく1.3GPa以上であることが好ましい。
【0022】本発明における含フッ素重合体は、前述し
たの方法で得られるものが好ましく、特にジエン系単
量体として、式(4)で表される単量体が環化重合した
含フッ素環構造を有することが好ましい。 CF=CF(CFC(CF)(R)OCF=CF・・・(4) ただし、Rは、フッ素原子またはトリフルオロメチル
基、nは1〜3の整数を表す。式(4)で表されるジエ
ン系単量体は式(5)で表される含フッ素化合物のZ
とZを脱ハロゲン化することにより得られる。 CFCFZ(CFC(CF)(R)OCF=CF・・・(5 ) ただし、Rは、フッ素原子またはトリフルオロメチル
基、nは1〜3の整数を表し、ZとZはそれぞれ独
立にフッ素原子以外のハロゲン原子を表す。
【0023】式(5)で表される含フッ素化合物のう
ち、Rがフッ素原子である化合物式(5−1)は、例え
ば公知の、式(6−1)で表される含フッ素化合物から
既知の方法を組み合わせて製造することができる。ま
た、Rがトリフルオロメチル基である式(5)で表され
る含フッ素化合物式(5−2)は、例えば公知の、式
(6−2)で表される含フッ素化合物から既知の方法を
組み合わせて製造することができる。 CFCFZ(CFCF(CF)OCF=CF・・・(5−1 ) CFCFZ(CFCF=CF・・・(6−1) CFCFZ(CFC(CFOCF=CF・・・(5−2 ) CFCFZ(CFCOF・・・(6−2) 具体的なジエン系単量体としては、CF2=CFCF2
F(CF3)OCF=CF2、CF2=CFCFC(C
32OCF=CF2などが好ましい。これらジエン系
単量体はラジカル重合開始剤の作用により環化重合し、
環のエーテル性酸素原子に隣接する炭素原子に結合し
た、トリフルオロメチル基を側鎖として有する環構造を
繰り返し単位として有する重合体となる。
【0024】本発明におけるペリクル膜は、さらに19
0〜400nmの波長範囲にて高い透明性を有している
ことが好ましい。特に、1μmの厚みの膜としたときに
190〜400nmの波長範囲にて98%以上の透過率
を有していることが好ましい。このために190〜40
0nmの範囲にて吸収を示すような開始剤、連鎖移動剤
などに由来する重合末端基が、この波長範囲で吸収を持
たない末端基に変換されていることが好ましい。このよ
うな末端基としては、例えばジフルオロメチル基または
トリフルオロメチル基が挙げられ、特にトリフルオロメ
チル基が好ましい。これらの末端基への変換方法として
はフッ素ガス処理または熱処理などがあり、特にフッ素
ガス処理が好ましい。
【0025】フッ素ガス処理としては、本発明における
含フッ素重合体の粉状、粒子状、フレーク状、ペレット
状、フィルム状の物、または一般的な成形体を反応器中
に仕込んだ後、窒素あるいはヘリウムなどの不活性ガス
等にて希釈したフッ素ガスにて直接フッ素ガス処理をす
る方法、本発明の含フッ素重合体をペルフルオロアルカ
ンやペルフルオロトリアルキルアミンなどの不活性溶剤
に溶解せしめた溶液を仕込んだ反応器中に、前記条件の
フッ素ガスを仕込み処理する方法などが挙げられる。フ
ッ素ガスとの接触効率および除熱の容易性の観点から、
後者の溶液状態でフッ素ガス処理を行う方法がより好ま
しい。
【0026】本発明のペリクル膜は、本発明における含
フッ素重合体の溶液を用いて製膜されることが好まし
い。溶剤としてはこのポリマーを溶解するものであれば
特に限定されないが、このポリマーに対する溶解性の高
い含フッ素溶剤が好ましい。例えば、以下の含フッ素溶
剤を用いることができる。
【0027】ペルフルオロベンゼン、ペンタフルオロベ
ンゼン等のポリフルオロ芳香族化合物。ペルフルオロト
リブチルアミン、ペルフルオロトリプロピルアミン等の
ポリフルオロトリアルキルアミン化合物。ペルフルオロ
デカリン、ペルフルオロシクロヘキサン等のポリフルオ
ロシクロアルカン化合物。ペルフルオロ(2−ブチルテ
トラヒドロフラン)等のポリフルオロ環状エーテル化合
物。
【0028】ペルフルオロオクタン、ペルフルオロデカ
ン、ジクロロペンタフルオロプロパン、2H,3H−ペ
ルフルオロペンタン、1H−ペルフルオロヘキサン等の
ポリフルオロアルカン類。メチルペルフルオロイソプロ
ピルエーテル、メチルペルフルオロブチルエーテル、メ
チル(ペルフルオロヘキシルメチル)エーテル、メチル
ペルフルオロオクチルエーテル、エチルペルフルオロブ
チルエーテル等のポリフルオロエーテル類。
【0029】ポリマー溶液からペリクル膜を製造する方
法としては、ロールコート法、キャスト法、ディップ
法、スピンコート法、水上キャスト法、ダイコート法、
ラングミュア・ブロジェット法などの溶液から膜を形成
させる方法により基材上にポリマー薄膜を形成する方法
が使用できる。また、溶液の歩留まりを向上させること
を目的とした高精度塗工機が種々のメーカーにより開発
されており(例えばαコーター、FASコーターなど)
これらの塗工機を使用することも可能である。該ポリマ
ー薄膜の厚さは通常0.01〜50μmの範囲から選定
される。ペリクル膜の場合は、非常に厳密な膜厚制御が
求められるため、スピンコート法が特に好ましい。基材
としては、シリコンウエハ、石英ガラス等で表面が平坦
なものが好ましい。
【0030】本発明における接着剤は、さらに官能基が
含有されてなる含フッ素重合体を用いることが好まし
い。
【0031】前記官能基としては、枠体やペリクル膜に
対して接着性を発現しうる接着性官能基であれば特に制
約はなく、例えば、カルボン酸基、スルホン酸基、エス
テル結合を有する基、アルケニル基、加水分解性シリル
基、水酸基、マレイミド基、アミノ基、シアノ基、イソ
シアネート基などが挙げられる。該官能基としては、枠
体材料であるアルミニウムなどの金属類に対する接着性
が良好で、保存安定性に優れ、比較的低温でその効果が
発現できることから、カルボン酸基が特に好ましい。
【0032】本発明における含フッ素重合体中の前記官
能基の数は重合体1g当たり0.001ミリモル〜1ミ
リモルであることが好ましい。官能基の数が0.001
ミリモル以上あれば接着性向上効果が高く、官能基の数
が1ミリモル以内であれば、官能基の有する短波長光の
吸収性が接着剤の耐久性を阻害する可能性が少なくな
る。
【0033】官能基の導入方法としては、(イ)官能基
を含有する環状単量体またはジエン系単量体を重合させ
る方法、(ロ)環状単量体、ジエン系単量体以外の官能
基を含有する単量体と、環状単量体またはジエン系単量
体とを共重合させる方法、または(ハ)重合開始剤や連
鎖移動剤などに由来する重合体末端基を官能基として利
用する方法などが挙げられる。(イ)、(ロ)の方法に
おいて、官能基の代わりに官能基に変換しうる基(以
下、「前駆官能基」という。)を導入し、その前駆官能
基を重合後に官能基に変換して目的とする官能基を有す
る含フッ素重合体を得ることもできる。導入操作が容易
であることなどから、(ハ)の方法で官能基を導入する
方法が好ましい。
【0034】前記の前駆官能基としては、例えばアルコ
キシカルボニル基があり、このアルコキシカルボニル基
は加水分解によりカルボン酸基に変換される。具体的方
法としては例えば特開平11−279504号公報に記
載されている方法がある。
【0035】さらに、接着剤として使用する含フッ素重
合体や官能基含有含フッ素重合体に、接着性向上のため
に、シラン系、エポキシ系、チタン系、アルミニウム系
などのカップリング剤などの接着性向上剤を配合しても
よい。また、官能基含有含フッ素重合体を枠体上に薄く
コートした上に官能基を含有しない含フッ素重合体で接
着を行っても強固な接着力が得られる。
【0036】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れら実施例に限定されない。
【0037】(合成例1)(1,2−ジクロロ−4,5
−エポキシ−1,1,2,3,3,4,5,5−オクタ
フルオロペンタン)の合成 10Lの4つ口フラスコに15%次亜塩素酸ナトリウム
水溶液の6330g(13.0mol)とトリオクチルメ
チルアンモニウムクロライドの73.8gとを仕込み、
よく撹拌しながら内温が10〜15℃になるまで冷却し
た。このフラスコ中にCFClCFClCFCF=
CFの1200g(4.25mol)を、内温を20〜
30℃に保つように滴下した。ガスクロマトグラフで反
応を追跡しながら原料であるCFClCFClCF
CF=CFがほぼ消費されるまで室温で撹拌を続け
た。反応終了後2相分離により下層の生成物を抜き出
し、残存次亜塩素酸ナトリウムを除くためイオン交換水
で3回洗浄を行った。さらに粗生成物を蒸留することに
より含フッ素エポキシド(1,2−ジクロロ−4,5−
エポキシ−1,1,2,3,3,4,5,5−オクタフ
ルオロペンタン)が828.7g得られた(収率:65
%)。
【0038】(合成例2)(4,5−ジクロロ−1,
1,1,3,3,4,5,5−オクタフルオロ−2−ペ
ンタノン)合成 2Lの4つ口フラスコに塩化アルミニウムの35g
(0.26mol)を仕込み、トリクロロフルオロメタ
ンを70g加えて活性化を行った。そこへ合成例1で得
られた含フッ素エポキシドの1470g(4.93mo
l)をよく撹拌しながら内温を20〜30℃に保つよう
に滴下した。その後、ガスクロマトグラフで反応を追跡
しながら反応温度20〜40℃で原料がほぼ消費される
まで撹拌を続けた。反応終了後、ろ過により粗生成物を
単離し、蒸留することによりCFClCFClCF
COCF(4,5−ジクロロ−1,1,1,3,3,
4,5,5−オクタフルオロ−2−ペンタノン)が16
00g得られた(収率:91%)。
【0039】(合成例3)6,7−ジクロロ−2,4−
ビス(トリフルオロメチル)−2,4,5,5,6,
7,7−ヘプタフルオロ−3−オキサ−ヘプタン酸フル
オリドの合成 2Lのハステロイ製オートクレーブにフッ化カリウムの
18g(0.31mol)を仕込み真空に脱気後、合成
例2で得られたCFClCFClCFCOCF
1150g(3.86mol)とテトラグライムの73
0gとを仕込み、よく撹拌しながら内温が0〜5℃にな
るまで冷却し、その温度で30分〜1時間撹拌した。続
いてヘキサフルオロプロピレンオキシドのボンベを接続
し、内圧約0.2MPaで内温を25℃以下に保ちなが
ら、640gのヘキサフルオロプロピレンオキシドを添
加した。その後、ヘキサフルオロプロピレンオキシドを
パージした後、25℃で1〜2時間撹拌した。続いてオ
ートクレーブを開放し、ろ過により残存する固体を取り
除き、相分離により粗生成物を取り出した。さらに粗生
成物を蒸留することによりCFClCFClCF
F(CF)OCF(CF)COF(6,7−ジクロ
ロ−2,4−ビス(トリフルオロメチル)−2,4,
5,5,6,7,7−ヘプタフルオロ−3−オキサ−ヘ
プタン酸フルオリド)が1440g得られた(収率:8
0%)。沸点は5.3kPaで、68℃であった。19
F NMRの結果を下記に示す。
【0040】
【化3】
【0041】19F NMR(CDCl,CFCl
基準)δppm;−126.5〜−135.5(F
,F,3F),−109〜−115.5(F
2F),−81.8(F,3F),−77〜−78.
5(F,3F),−62.0〜−66.0(F,2
F),26.9〜28.4(F,1F)。
【0042】(合成例4)6,7−ジクロロ−4−トリ
フルオロメチル−1,1,2,4,5,5,6,7,7
−ノナフルオロ−3−オキサ−1−ヘプテンの合成 2Lの4つ口フラスコにエタノールを607g(13.
2mol)仕込み、内温が5〜10℃になるまで冷却
し、CFClCFClCFCF(CF)OCF
(CF)COFの1388g(2.99mol)をよく
撹拌しながら内温を5〜20℃に保つように滴下した。
その後、しばらく室温で撹拌した後、イオン交換水72
0gを添加し、2相分離により下層の生成物を抜き出し
た。続いてその生成物を5Lのセパラブルフラスコに移
し、内温が5〜10℃になるまで冷却し、15%水酸化
カリウムエタノール溶液1110gをよく撹拌しながら
内温を5〜20℃に保つように滴下した。その後、溶媒
のエタノールを減圧で留去し、得られた固体塩を乳鉢で
粉砕した後、真空乾燥機にて80℃で2日間乾燥するこ
とによりカリウム塩(CFClCFClCFCF
(CF)OCF(CF)COK)を1480g
(2.96mol)得た。
【0043】次に2Lの4つ口フラスコに上記で得られ
たカリウム塩の970g(1.94mol)を仕込み、真
空下、内温が190〜200℃になるまで加熱して、熱
分解反応を行った。粗生成物は真空ポンプ側のドライア
イストラップにより回収した。この粗生成物を蒸留する
ことによりCFClCFClCFCF(CF)O
CF=CF(6,7−ジクロロ−1,1,2,4,
5,5,6,7,7−ノナフルオロ−4−トリフルオロ
メチル−3−オキサ−1−ヘプテン)が688g得られ
た(収率:89%)。沸点は6.7kPaで63℃であ
った。19FNMRの結果を下記に示す。
【0044】
【化4】
【0045】19F NMR(CDCl,CFCl
基準)δppm;−134.5〜−130.5(F
,2F),−134.1(F,1F,Jac=1
13Hz),−121(F,1F,Jbc=166H
z),−113.9(F,1F,Jab=65H
z),−111〜−115.5(F,2F),−7
8.1(F,3F),−62〜−65(F,2
F)。
【0046】(合成例5)1,1,2,4,5,5,
6,7,7−ノナフルオロ−4−トリフルオロメチル−
3−オキサ−1,6−ヘプタジエンの合成 撹拌機、環流コンデンサー、滴下漏斗を備えた2Lの四
つ口フラスコに亜鉛の207g(3.17mol)を仕
込み、不活性ガス雰囲気下、ジメチルホルムアミドの9
75gを仕込んだ。続いて系を27kPaまで減圧に
し、さらに内温を55〜60℃に調整し、そこへCF
ClCFClCFCF(CF)OCF=CFの5
16g(1.27mol)を滴下漏斗によりゆっくりと
滴下し、反応中に生成物を蒸留することにより速やかに
抜き出した。その後、粗生成物を精留することによりC
=CFCFCF(CF)OCF=CF(1,
1,2,4,5,5,6,7,7−ノナフルオロ−4−
トリフルオロメチル−3−オキサ−1,6−ヘプタジエ
ン)(以下、BVE4Mと記す。)が348g得られた
(収率84%)。沸点は33.3kPaで54.5℃で
あった。19F NMRおよびIRの結果を下記に示
す。
【0047】
【化5】
【0048】19F NMR(CDCl,CFCl
基準)δppm;−187.3(F ,1F,Jgh
39Hz),−140.7(F,1F),−132.
7(F,1F),−121.1(F,1F,Jbc
=111Hz),−117.4(F,2F),−11
3.5(F,1F,Jab=83Hz,Jac=65
Hz),−104.2(F,1F,Jgi=116H
z),−87.7(F ,1F,Jhi=50Hz),
−78.9(F,3F), IR:1785cm−1(CF=CF−),1835
cm−1(CF=CFO−)。
【0049】(合成例6)BVE4Mの重合 BVE4Mの2gとジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネートの6.2mgをガラスアンプル中に入れ、液体窒
素中で凍結、真空脱気後封管した。40℃、20時間オ
ーブン中で加熱後、固化した内容物を取り出して、20
0℃で1時間乾燥した。得られた重合体(以下、重合体
Aとする。)の収率は99%であった。重合体Aの一部
をペルフルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)(以
下、PBTHFという。)に溶解して固有粘度を測定し
たところ、0.44dl/gであった。重合体の分子量
は数平均分子量(M)で44500、重量平均分子量
(M)で131500であった。
【0050】プレス成型により作成した重合体Aのフィ
ルムを用いて、アッベ屈折率計により測定した屈折率は
1.327であった。また、同様にアッベ屈折率計の測
定温度を変えて屈折率を求め、温度による屈折率の変化
率(熱光学定数)を求めたところ、−1.19×10
-4であった。
【0051】また、前記重合体Aのフィルムを用いて動
的粘弾性測定装置(DMA)により測定したガラス転移
温度は124℃であった。重合体Aの引張特性を測定し
たところ引張弾性率1430MPa、降伏応力36MP
aであった。また、回転式溶融粘弾性測定装置により2
30℃におけるゼロシェア粘度を測定したところ、89
000Pa・sであった。
【0052】また、重合体AのIRスペクトルを測定し
たところ、単量体に見られたCF=CF−に基づく1
785cm−1およびCF=CFO−に基づく183
5cm−1の吸収が消失していた。この重合体Aはペン
ダント二重結合がなく架橋反応も生じておらず、高反応
率でもジクロロペンタフルオロプロパンに完全に溶解す
ることから環化重合体であることがわかった。また、
19F NMR解析により下記の構造の繰り返し単位を
有する重合体であることがわかった。
【0053】
【化6】
【0054】次に、重合体Aを、空気中300℃で3時
間熱処理した後に、水中に浸漬して熱処理重合体(以
下、重合体Bとする。)を得た。重合体BのIRスペク
トルにはカルボン酸基に帰属されるピークが確認され、
カルボン酸基の量は重合体1g当たり0.03ミリモル
であった。また、可視から近赤外領域の光線透過率は9
5%以上と高く300℃処理でも透明性にはなんら影響
の無いことがわかった。
【0055】重合体Bを水素化ホウ素ナトリウム存在
下、ジクロロペンタフルオロプロパン/1−プロパノー
ル中に浸漬して、5時間還流させた後、洗浄乾燥を行
い、重合体(以下、重合体Cとする。)を得た。重合体
CのIRスペクトルには水酸基に帰属されるピークが確
認された。
【0056】(合成例7)BVE4Mとペルフルオロブ
テニルビニルエーテルとの共重合200mlのオートク
レーブに水の80g、CF=CFCFCF(C
)OCF=CFの15g、ペルフルオロブテニル
ビニルエーテル(CF=CFCFCFOCF=C
)の15g、ペルフルオロベンゾイルパーオキシド
の75mg、およびメタノールの2.4gを仕込んだ。
オートクレーブを窒素置換した後、オートクレーブの内
温が70℃になるまで加熱し20時間重合を行った。得
られた重合体をイオン交換水、メタノールで洗浄した
後、200℃で1時間乾燥した。得られた重合体(以
下、重合体Dという。)の収率は85%であった。
【0057】重合体Dの一部をPBTHFに溶解して固
有粘度を測定したところ、0.35dl/gであった。
重合体Dからプレス成型により作成したフィルムの屈折
率をアッベ屈折率計により測定したところ1.336、
また、動的粘弾性測定装置(DMA)により測定したガ
ラス転移温度は116℃であった。
【0058】重合体Dを空気中300℃で3時間熱処理
した後、水中に浸漬して重合体(以下、重合体Eとす
る。)を得た。重合体EのIRスペクトルにはカルボン
酸基に帰属されるピークが確認され、カルボン酸基の量
は重合体1g当たり0.03ミリモルであった。
【0059】(合成例8)重合体Aの100gをペルフ
ルオロトリブチルアミンの900gに溶解して、重合体
A溶液(以下、A液とする。)を調製した。ニッケル製
1リットルオートクレーブを−0.1MPa・Gまで減
圧したのち、A液を1000g仕込んだ。その後該オー
トクレーブ内に、窒素ガスで濃度20%に希釈したフッ
素ガス(以下、20%フッ素ガスと記す。)を、オート
クレーブ内の圧力が0.7MPa・Gになるまで仕込
み、195℃にて10時間撹拌しながらフッ素化処理を
行った。オートクレーブから処理された液を取り出し、
ペルフルオロトリブチルアミンを蒸発させて重合体Fを
得た。重合体Fの圧縮成形フィルム(厚さ200μm)
の赤外線吸収スペクトルを測定した結果、CF=CF
−に基づく1785cm−1の特性吸収、カルボン酸に
由来する1811cm−1と1773cm−1の特性吸
収および酸フロリドに由来する1883cm−1の特性
吸収ピークは認められなかった。
【0060】(合成例9)合成例9において重合体Aの
代わりに重合体Dを用いる以外は、合成例9と同様に操
作して重合体Gを得た。重合体Gを例9の圧縮成形フィ
ルムの赤外線吸収スペクトルにも、CF=CF−、カ
ルボン酸および酸フロリドに由来する特性吸収ピークは
認められなかった。
【0061】(実施例1)合成例8で得られた重合体F
の9gを91gのパーフルオロトリブチルアミンに溶解
した。この溶液を研磨したガラス基板上にスピンコート
法を用いて塗布し、180℃にて1時間以上焼成して、
ガラス基板上に形成された厚み約1μmの重合体Fの薄
膜を得た。
【0062】接着剤として重合体Bの9gをペルフルオ
ロトリブチルアミン91gに溶解した溶液(以下、B液
とする。)を塗布したアルミニウム製枠体の該接着剤面
を、ガラス基板に形成された重合体Fの薄膜上に張り付
け、ガラス基板上からアルミニウム製枠体ごと重合体F
の薄膜をはがした。その結果、膜厚約1μmの重合体F
の自立膜が接着されたアルミニウム製枠体(以下、ペリ
クルFとする。)が得られた。同様な手法を用いてペリ
クルFを10セット作成し透過率を測定したところ、す
べてのペリクルにおいて190nm〜400nmの範囲
の透過率が98%以上であった。
【0063】このペリクルFはKrFエキシマレーザー
光(248nm)、ArFエキシマレーザー光(193
nm)に対して高い耐久性を示した。
【0064】また、上記ペリクルFに対して、ノズル径
が0.65mmで0.22MPa・Gの圧力のエアーガ
ンを用いて膜面より10mmの距離から20秒間空気を
吹き付けたところ、膜面には凹みなどの欠点が生成せ
ず、高い耐久性を示した。
【0065】(実施例2)実施例1において重合体Fの
代わりに重合体Gを用い、重合体Bの代わりに重合体E
を用いる以外は実施例1と同様にして10セットのペリ
クル(以下、ペリクルGとする。)を得た。得られたす
べてのペリクルGにおいて実施例1と同様に透過率を測
定したところ、透過率は98%以上であった。
【0066】このペリクルGはKrFエキシマレーザー
光(248nm)、ArFエキシマレーザー光(193
nm)に対して高い耐久性を示した。
【0067】また、上記ペリクルGを用いて、実施例1
と同様にエアーガンを用いて空気を吹き付けたところ、
膜面には凹みなどの欠点が生成せず、高い耐久性を示し
た。
【0068】(比較例1)特許公報第2951337号
の実施例1に基づき、厚み約1μmの「CYTOP」膜
のついたペリクルを10セット作成した。これらペリク
ルの9枚において、190〜400nmの範囲で98%
以上の透過率が得られたものの、1枚のペリクルにおい
ては98%未満の部分があった。このペリクルは、Kr
F、ArFエキシマレーザー光に対して高い耐久性を示
したものの、実施例1と同様にエアーガンを用いて空気
を吹き付けたところ、膜面に凹みなどの欠点が認められ
た。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、300nm以下の光、
特にエキシマレーザー光に対して耐光性があり長時間使
用しても光学特性の劣化が少なく、しかも取扱いが容易
なペリクル膜からなるペリクルを高い生産歩留まりで得
ることができる。また、本発明によれば、300nm以
下の光、特にエキシマレーザー光に耐光性のある接着剤
をペリクル膜と枠体との接着剤として用いるため、信頼
性に富むペリクルを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正邦 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 (72)発明者 杉山 徳英 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 2H095 BC33 BC39

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペリクル膜が接着剤を介して枠体に接着さ
    れてなる、波長300nm以下の光による露光処理用の
    ペリクルであって、該ペリクル膜および/または該接着
    剤が、下式(1)、下式(2)および下式(3)からな
    る群より選ばれる少なくとも1種の環構造の繰り返し単
    位を含有する含フッ素重合体からなることを特徴とする
    ペリクル。 【化1】 ただし、Q,QおよびQはそれぞれ独立にR
    Oを表し、Rは内部にエーテル性酸素原子を有してい
    てもよい炭素数10以下の含フッ素アルキレン基であ
    り、該含フッ素アルキレン基はエーテル性酸素原子を有
    していてもよい含フッ素アルキル基を側鎖に有する。
  2. 【請求項2】前記Rの側鎖がトリフルオロメチル基で
    あり、該トリフルオロメチル基がエーテル性酸素原子に
    隣接している炭素原子に結合している請求項1に記載の
    ペリクル。
  3. 【請求項3】含フッ素重合体が、式(4)で表される含
    フッ素ジエンが環化重合して生じた環構造を含む含フッ
    素重合体である請求項1または2に記載のペリクル。 CF=CF(CFC(CF)(R)OCF=CF・・・(4) ただし、Rはフッ素原子またはトリフルオロメチル基、
    nは1〜3の整数を表す。
  4. 【請求項4】フォトリソグラフィーにおける波長300
    nm以下の光を用いた露光処理方法において、請求項1
    〜3のいずれかに記載のペリクルを用いることを特徴と
    する露光処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101085845B1 (ko) * 2004-08-20 2011-11-22 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 다이 코터의 도공방법 및 이 방법에 의해 제작된포토리소그래피용 펠리클

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101085845B1 (ko) * 2004-08-20 2011-11-22 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 다이 코터의 도공방법 및 이 방법에 의해 제작된포토리소그래피용 펠리클

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