JP2001330943A - ペリクル - Google Patents

ペリクル

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JP2001330943A
JP2001330943A JP2001060611A JP2001060611A JP2001330943A JP 2001330943 A JP2001330943 A JP 2001330943A JP 2001060611 A JP2001060611 A JP 2001060611A JP 2001060611 A JP2001060611 A JP 2001060611A JP 2001330943 A JP2001330943 A JP 2001330943A
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Japan
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fluorine
atom
pellicle
polymer
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JP2001060611A
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English (en)
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Ikuo Matsukura
郁生 松倉
Naoko Shirota
直子 代田
Jun Irisawa
潤 入澤
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/62Pellicles, e.g. pellicle assemblies, e.g. having membrane on support frame; Preparation thereof

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】波長200nm以下の短波長光に対して高透過
率で耐久性の高い含フッ素ポリマーを膜材料または接着
剤材料とするペリクルの提供。 【解決手段】主鎖の炭素原子として水素原子が結合した
炭素原子と水素原子が結合せずかつフッ素原子または含
フッ素有機基が結合した炭素原子とを含む含フッ素ポリ
マー(A)をペリクル膜またはペリクル膜と枠体との接
着剤として用いた、波長200nm以下の光による露光
処理用のペリクル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長200nm以
下の光を用いるフォトリソグラフィ用のペリクルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ペリクルとは、半導体装置または液晶表
示板を製造する際の一工程であるフォトリソグラフィに
おいて、フォトマスクやレチクル(以下これらをマスク
という)上に異物が乗り、露光時にパターン欠陥となる
ことを防ぐためにマスクのパターン上に装着される保護
膜をいう。通常は接着剤を介して枠体(フレーム)に取
り付けられた透明薄膜が、マスク上にある距離マスク面
から離して設置される構造を有している。
【0003】これらが使用される半導体装置や液晶表示
板の製造分野では、配線や配線間隔の微細化進展にとも
ない、フォトリソグラフィにおいても、用いられる光源
の波長が急速に短波長化している。最小パターン寸法
0.3μm以上の従来の露光技術では、i線光源(36
5nm)を用いたプロセスが主流であり、ペリクルの透
明薄膜(以下ペリクル膜という)の材料としてはニトロ
セルロース系材料が使用されてきた。
【0004】近年、最小パターン寸法0.3μm以下の
配線加工のために、KrFエキシマレーザーが導入され
つつあるが、その発振波長は248nmであり、ニトロ
セルロース系の膜材料では耐久性が不充分である。さら
に、エキシマレーザーなどの短波長の光を用いる場合に
は非結晶性のペルフルオロポリマーが膜材料として有用
であることが見い出されている(特許第2951337
号公報や特許第2952962号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年開発中の最
小パターン寸法0.2μm以下の配線加工のためには、
200nm以下の短波長のレーザーとして、波長193
nmのフッ化アルゴンエキシマレーザー(以下ArFエ
キシマレーザーという)、波長157nmのフッ素ガス
エキシマレーザー(以下F2エキシマレーザーという)
などの使用が提案されている。
【0006】しかし、これらのレーザーからのレーザー
光は非常に高いエネルギーを有するため、前記特許第2
951337号公報記載の非結晶性のペルフルオロポリ
マーでも充分な耐久性がない。例えば、そこに使用され
ているペルフルオロポリマーである「CYTOP」(商
品名)は170nmより短い波長では光透過性や耐久性
が急激に低下する。このペルフルオロポリマーは波長1
57nmのF2エキシマレーザー光に対する透過性は著
しく低い。そのため、F2エキシマレーザー光に対応で
きるペリクル膜の開発が望まれてきた。
【0007】また、ペリクル膜とフレームを固定する接
着剤においても、レーザー光の迷光や反射光による同様
な劣化問題があるため、耐久性の高い接着剤の開発が望
まれてきた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、200n
m以下(特に180nm以下)のレーザー光[以下、短
波長レーザー光という]に対して高い透過性と高い耐久
性とを有する含フッ素ポリマーを見い出した。本発明は
この含フッ素ポリマーをペリクル膜または接着剤として
用いたペリクルに関する下記発明である。
【0009】波長200nm以下の光による露光処理用
のペリクルであって、該ペリクルの膜または該ペリクル
の膜と枠体との接着剤が下記含フッ素ポリマー(A)か
らなることを特徴とするペリクル。 含フッ素ポリマー(A):炭素原子の連鎖を主鎖とする
実質的に線状の含フッ素ポリマーであって、主鎖の炭素
原子として1個または2個の水素原子が結合した炭素原
子と水素原子が結合せずかつフッ素原子または含フッ素
有機基が結合した炭素原子とを含む含フッ素ポリマー。
【0010】本発明のペリクルは、特にArFエキシマ
レーザー光よりもさらに短波長である波長180nm以
下の光による露光処理用のペリクルとして適している。
具体的には、波長157nmのF2エキシマレーザー光
による露光処理用のペリクルとして適している。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における含フッ素ポリマー
(A)は、炭素原子の連鎖を主鎖とする実質的に線状の
含フッ素ポリマーである。このポリマーの主鎖の炭素原
子連鎖は原則としてモノマーの重合性不飽和結合を構成
する2個の炭素原子が連結した連鎖からなる。したがっ
て、含フッ素ポリマー(A)において「主鎖の炭素原子
として1個または2個の水素原子が結合した炭素原子と
水素原子が結合せずかつフッ素原子またはフッ素含有置
換基が結合した炭素原子とを含む」とは、重合性不飽和
基を1個有するモノマーの重合により得られるホモポリ
マーの場合、モノマーの重合性不飽和結合を構成する2
個の炭素原子の一方の炭素原子には水素原子が結合し他
方の炭素原子には水素原子が結合していないモノマー
(以下モノマー(a)という)のポリマーであることを
意味する。
【0012】コポリマーの場合には、重合性不飽和結合
を構成する2個の炭素原子の少なくともいずれかに水素
原子が結合しているモノマー[以下モノマー(b)とい
う]と重合性不飽和結合を構成する2個の炭素原子のい
ずれにも水素原子が結合していないモノマー[以下モノ
マー(c)という]とのコポリマーであってもよい。
【0013】さらに含フッ素ポリマー(A)は、モノマ
ー(a)の2種以上のコポリマーであってもよく、モノ
マー(a)と他のモノマーとのコポリマーであってもよ
い。同様に、モノマー(b)とモノマー(c)とそれら
以外のモノマーとのコポリマーであってもよい。
【0014】含フッ素ポリマー(A)は2個の重合性不
飽和結合を有するモノマーの環化重合により得られるポ
リマーであってもよい。通常このポリマーの場合には2
個の重合性不飽和結合の4個の炭素原子がポリマーの主
鎖を形成する。したがって、この含フッ素ポリマー
(A)は、2個の重合性不飽和結合の4個の炭素原子の
内1個以上の炭素原子が水素原子を有しかつ1個以上の
炭素原子が水素原子を有しないモノマー[以下モノマー
(d)という]の環化重合により得られるポリマーであ
る。
【0015】コポリマーの場合には4個の炭素原子のい
ずれも水素原子を有しないモノマー[以下モノマー
(e)という]と重合性不飽和結合の炭素原子に水素原
子を有するモノマー(このモノマーは重合性不飽和結合
を2個有する環化重合しうるモノマーであっても重合性
不飽和結合を1個有するモノマーであってもよい)[以
下モノマー(f)という]とのコポリマーであってもよ
い。さらに、含フッ素ポリマー(A)は、モノマー
(d)と他のモノマーとのコポリマーであってもよく、
モノマー(e)とモノマー(f)とそれら以外のモノマ
ーとのコポリマーであってもよい。
【0016】含フッ素ポリマー(A)がフッ素を有する
ポリマーであることより、上記モノマー(a)、モノマ
ー(c)、モノマー(d)およびモノマー(e)は重合
性不飽和結合の炭素原子にフッ素原子またはフッ素含有
有機基が結合していることが必要である。モノマー
(b)、モノマー(f)は重合性不飽和結合の炭素原子
にフッ素原子またはフッ素含有有機基が結合しているこ
とが必須ではないがそれらが結合していてもよい。
【0017】含フッ素有機基としては1価の基と2価の
基が好ましい。2価の含フッ素有機基の2個の結合手
は、重合性不飽和結合の2個の炭素原子それぞれに結合
する(2個の炭素原子を含む環を形成する)場合と2個
の炭素原子の一方のみに結合する(その1個の炭素原子
を含む環を形成し他方の炭素原子が環外の炭素原子とな
る)場合とがある。
【0018】モノマー(a)〜モノマー(f)はその重
合性不飽和基の炭素原子に水素原子、フッ素原子、含フ
ッ素有機基以外の原子、有機基、その他の置換基を有し
ていてもよい。例えば塩素原子などのフッ素原子以外の
ハロゲン原子、アルキル基などの有機基を有していても
よい。しかし、アルキル基などの有機基を側鎖に多数有
するポリマーはその炭素原子に結合した水素原子が耐久
性低下の要因となりやすくそのような置換基は少ない方
が好ましい。
【0019】1価の含フッ素有機基としては含フッ素ア
ルキル基と含フッ素アルコキシ基が好ましい。これらの
基の炭素数は10以下、特に4以下が好ましい。これら
の基は水素原子を含まないことが好ましく、フッ素原子
のみを含む基(すなわち、ペルフルオロアルキル基、ペ
ルフルオロアルコキシ基)、またはフッ素原子とフッ素
原子の数に比較して少数の塩素原子を含むペルハロポリ
フルオロアルキル基とペルハロポリフルオロアルコキシ
基が好ましい。また、接着剤として使用される含フッ素
ポリマー(A)の場合は接着性の向上に有効な官能基を
有する含フッ素有機基を有していてもよい。1価の含フ
ッ素有機基としては直鎖状のものに限られず、分岐を有
していてもよい。
【0020】2価の含フッ素有機基としてはエーテル性
酸素原子を含んでもよい炭素数10以下(特に6以下)
のポリフルオロアルキレン基が好ましい。このポリフル
オロアルキレン基としてはペルフルオロアルキレン基と
少数の塩素原子を含むペルハロポリフルオロアルキレン
基が好ましい。エーテル性酸素原子は、ポリフルオロア
ルキレン基の一方の末端に存在してもよく、両末端に存
在してもよく、炭素原子間に存在してもよい。2価の含
フッ素有機基としては直鎖状のものに限られず、分岐を
有していてもよい。
【0021】1価の有機基としては、前記1価の含フッ
素有機基とフッ素を有しない1価の有機基がある。フッ
素を有しない1価の有機基としては炭素数10以下、特
に4以下のアルキル基とアルコキシ基が好ましい。フッ
素を有しない1価の有機基としては特にメチル基が好ま
しい。
【0022】結晶性を有するポリマーは光散乱による透
過率の低下やレチクル像のゆがみを引き起こすため、含
フッ素ポリマー(A)の結晶化度は30%以下が好まし
く、特に20%以下の非結晶性であることが好ましい。
ポリマー分子中にバルキーな構造を導入することにより
ポリマーの結晶化度を下げることができる。したがっ
て、バルキーな構造である脂肪族環をポリマーの主鎖に
存在させてポリマーの結晶化を抑制し、非結晶性の透明
性の高いポリマーとすることが好ましい。よって、含フ
ッ素ポリマー(A)としては特に主鎖に脂肪族環構造を
有する含フッ素ポリマーであることが好ましい。
【0023】「主鎖に脂肪族環構造を有する」とは主鎖
の炭素原子の1個以上が脂肪族環を構成する炭素原子で
あることを意味する。この脂肪族環は、その脂肪族環を
構成する炭素原子の1個以上にフッ素原子または含フッ
素有機基が結合している含フッ素脂肪族環であることが
好ましい。また、この脂肪族環を構成する原子の一部は
炭素原子以外の酸素原子や窒素原子などの原子であって
もよい。好ましい脂肪族環は1〜2個の酸素原子を有す
る5〜8員環の含フッ素脂肪族環である。
【0024】脂肪族環に重合性不飽和基を有するモノマ
ーを用いることによって主鎖に脂肪族環構造を有するポ
リマーが得られる。モノマー(d)やモノマー(e)は
環化重合により主鎖に脂肪族環構造を有するポリマーを
形成する。「脂肪族環に重合性不飽和基を有する」と
は、脂肪族環を構成する炭素原子間に重合性不飽和基を
有するか、または、環を構成する炭素原子と環外の炭素
原子との間に重合性不飽和基を有することを意味する。
この脂肪族環としては含フッ素脂肪族環であることが好
ましく、前記のように環を構成する原子として酸素原子
を有していてもよい。
【0025】以下、含フッ素脂肪族環に重合性不飽和基
を有するモノマーを含フッ素脂肪族不飽和環状モノマー
という。含フッ素脂肪族不飽和環状モノマーの環を構成
する原子としては炭素原子以外に1〜2個の酸素原子を
有していてもよい。モノマー(c)は含フッ素脂肪族不
飽和環状モノマーであることが好ましい。モノマー
(a)、モノマー(b)およびモノマー(f)は含フッ
素脂肪族不飽和環状モノマーであってもよい。
【0026】モノマー(a)としてはフッ化ビニリデン
やトリフルオロエチレンが好ましい。しかしこれらのモ
ノマーのホモポリマーは結晶性となることが多く透明性
が低い傾向にある。
【0027】モノマー(b)としては、CHR1=CR2
3[R1、R2、R3はそれぞれ独立に水素原子、フッ素
原子または1価の有機基を表す]で表されるモノマーが
好ましい。R1、R2は水素原子またはフッ素原子が好ま
しく、R3は水素原子、フッ素原子または炭素数4以下
のアルキル基(特にメチル基)が好ましい。具体的に
は、エチレン、プロピレンなどのオレフィン、フッ化ビ
ニル、1,2−ジフルオロエチレン、フッ化ビニリデ
ン、トリフルオロエチレンなどの重合性不飽和基の炭素
原子に水素原子が結合したフルオロオレフィンがある。
モノマー(b)としては、炭素数2〜3のオレフィンと
炭素数2〜3のフルオロオレフィンが好ましい。特に好
ましいモノマー(b)は、エチレンおよびプロピレンか
ら選ばれたオレフィンおよびフッ化ビニル、1,2−ジ
フルオロエチレンおよびフッ化ビニリデンから選ばれた
フルオロオレフィンである。
【0028】モノマー(c)としては、CFR4=CR5
6[R4、R5、R6はそれぞれ独立にフッ素原子または
1価の含フッ素有機基を表すか、R4とR5は共同して2
価の含フッ素有機基を表しかつR6はフッ素原子もしく
は1価の含フッ素有機基を表すか、または、R5とR6
共同して2価の含フッ素有機基を表しかつR4はフッ素
原子もしくは1価の含フッ素有機基を表す]で表される
モノマーが好ましい。この内、R4とR5が共同して2価
の含フッ素有機基を表しかつR6がフッ素原子もしくは
1価の含フッ素有機基を表す場合、および、R5とR6
共同して2価の含フッ素有機基を表しかつR4がフッ素
原子もしくは1価の含フッ素有機基を表す場合、そのモ
ノマー(c)は含フッ素脂肪族不飽和環状モノマーの1
種であり、以下このモノマーを含フッ素脂肪族不飽和環
状モノマー(c)という。
【0029】モノマー(c)としては、具体的には、テ
トラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、
ヘキサフルオロプロピレンなどの水素原子を有しないポ
リフルオロオレフィン、ペルフルオロ(アルキルビニル
エーテル)、並びに、下記式1、式2および式3で表さ
れる含フッ素脂肪族不飽和環状モノマー(c)などがあ
る。特に好ましいモノマー(c)はペルフルオロ(2,
2−ジメチル−1,3−ジオキソール)[すなわち、R
11、R12がいずれもトリフルオロメチル基である式1で
表される化合物]である。
【0030】
【化1】
【0031】上記式1〜式3においてR11〜R16はそれ
ぞれ独立にフッ素原子または含フッ素有機基を表し、含
フッ素有機基としてはペルフルオロアルキル基、特に炭
素数1または2のペルフルオロアルキル基が好ましい。
【0032】モノマー(b)とモノマー(c)のコポリ
マーからなる含フッ素ポリマー(A)としては、エチレ
ン/テトラフルオロエチレンコポリマー、プロピレン/
テトラフルオロエチレンコポリマー、プロピレン/フッ
化ビニリデン/テトラフルオロエチレンコポリマー、フ
ッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレンコポリマー
などの主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有しないポリマー
であってもよいが、これらは透明性が充分とはいえな
い。しかし、膜と枠体を接着するための接着剤としては
有用である。好ましい含フッ素ポリマー(A)はモノマ
ー(b)と上記式1〜式3で表される含フッ素脂肪族不
飽和環状モノマー(c)とのコポリマーである。この場
合のモノマー(b)としては、エチレンなどのオレフィ
ンおよび不飽和基の炭素原子に水素原子を有するフルオ
ロオレフィンから選ばれた少なくとの1種のモノマーが
好ましい。
【0033】モノマー(b)とモノマー(c)のコポリ
マーにおけるモノマー(b)の重合により形成されたモ
ノマー単位(以下モノマー単位(b)という。他のモノ
マー単位についても同様とする)とモノマー単位(c)
との合計に対するモノマー単位(b)の割合は10〜7
0モル%が好ましい。モノマー(b)がエチレンなどの
2個以上の水素原子(重合性不飽和結合の炭素原子に結
合した水素原子)を有するモノマーの場合は10〜50
モル%が好ましい。特に好ましいモノマー単位(b)の
割合は20〜40モル%である。接着剤用の含フッ素ポ
リマー(A)においてはさらにモノマー単位(b)とモ
ノマー単位(c)との合計に対するモノマー単位(b)
の割合が40〜85モル%であるポリマーも好ましい。
【0034】なお、このポリマーにおける全モノマー単
位に対するモノマー単位(b)とモノマー単位(c)の
合計の割合は50〜100モル%が好ましく、特に80
〜100モル%が好ましい。最も好ましいポリマーはモ
ノマー(b)とモノマー(c)のみからなるコポリマー
(ただし各モノマーは2種以上であってもよい)であ
る。
【0035】モノマー(d)としては、CH2=CR7
Q−CR8=CF2[ただし、R7、R8はそれぞれ独立に
水素原子、フッ素原子または1価の含フッ素有機基を表
し、Qは2価の含フッ素有機基を表す]で表されるモノ
マーが好ましい。R7としては水素原子とフッ素原子が
好ましく特に水素原子が好ましい。R8としてはフッ素
原子または炭素数2以下のペルフルオロアルキル基が好
ましく、特にフッ素原子が好ましい。
【0036】Qとしては、炭素数10以下のエーテル性
酸素原子を有していてもよいペルフルオロアルキレン基
が好ましい。エーテル性酸素原子はペルフルオロアルキ
レン基の一方の末端に存在していてもよく、両末端に存
在していてもよく、炭素原子間に存在していてもよい。
エーテル性酸素原子を有しないペルフルオロアルキレン
基の場合は炭素数2〜6、一方の末端にエーテル性酸素
原子を有するまたは炭素原子間にエーテル性酸素原子を
有するペルフルオロアルキレン基の場合は炭素数1〜
4、両末端にエーテル性酸素原子を有するペルフルオロ
アルキレン基の場合は炭素数1〜3であることがより好
ましい。分岐部の炭素原子を除いた炭素原子と酸素原子
の合計数は2〜4であることが最も好ましい。
【0037】Qとしては、2,2−ジフルオロビニル基
側にエーテル性酸素原子を有する炭素数4以下のペルフ
ルオロアルキレン基、炭素原子間にエーテル性酸素原子
を有する炭素数4以下のペルフルオロアルキレン基およ
びエーテル性酸素原子を有しない炭素数4以下のペルフ
ルオロアルキレン基が好ましい。さらに好ましいQは
2,2−ジフルオロビニル基側にエーテル性酸素原子を
有する炭素数4以下のペルフルオロアルキレン基であ
る。
【0038】すなわち、最も好ましいモノマー(d)
は、CH2=CH−Rf−O−CF=CF2[ただし、Rf
は炭素数1〜4のペルフルオロアルキレン基を表す]で
表されるモノマーである。このモノマーは環化重合性が
高く、短波長光の透過性が高く機械的強度の高いポリマ
ーが得られる(特開昭63−238111号公報、特開
昭63−238113号公報等参照)。Rfとしては分
岐を除いて炭素数1〜3のペルフルオロアルキレン基が
好ましい。分岐が存在する場合は、分岐はトリフルオロ
メチル基が好ましく、分岐の数は1〜2が好ましい。
【0039】なお、CH2=CR7−Q−CR8=CF2
環化重合により通常下記式4、式5、式6などで表され
るモノマー単位が形成される。CH2=CR7−Q−CR
8=CF2で表されるモノマー(d)としては、例えば以
下の化合物がある。
【0040】
【化2】
【0041】
【化3】
【0042】含フッ素ポリマー(A)は、モノマー
(d)のホモポリマー(ただし、モノマー(d)の2種
以上のコポリマーであってもよい)であってもよく、他
のモノマーとのコポリマーであってもよい。他のモノマ
ーとしては、モノマー(a)、モノマー(b)、モノマ
ー(c)、モノマー(e)などがある。コポリマーとし
てはモノマー(d)とモノマー(c)のコポリマーおよ
びモノマー(d)とモノマー(e)のコポリマーが好ま
しく、モノマー(d)とモノマー(c)のコポリマーが
より好ましい。この場合のモノマー(c)としては、前
記の含フッ素脂肪族不飽和環状モノマー(c)が好まし
い。
【0043】この含フッ素ポリマー(A)における全モ
ノマー単位に対するモノマー単位(d)の割合は30〜
100%が適当であり、50〜100%が好ましく、1
00%であることが最も好ましい。
【0044】モノマー(e)としては、モノマー(d)
の重合性不飽和基の炭素原子に結合した水素原子がすべ
てフッ素原子またはペルフルオロアルキル基に置換され
たモノマーが好ましい。より好ましくは、CF2=CR9
−Q−CR10=CF2[R9、R10はそれぞれ独立にフッ
素原子または1価の含フッ素有機基を表し、Qは前記に
同じ]で表されるモノマーが好ましい。ただし、前記し
たQにおけるエーテル性酸素原子の位置や数の制約はな
い。具体的には下記のようなモノマーがある。
【0045】
【化4】
【0046】モノマー(f)としては前記モノマー
(a)やモノマー(b)を使用しうる。特にモノマー
(b)が好ましい。モノマー(e)とモノマー(f)の
共重合においてはモノマー(e)は環化重合により含フ
ッ素脂肪族環構造を有するモノマー単位を形成し、この
モノマー単位(e)とモノマー単位(f)とを有するコ
ポリマーが生成する。モノマー単位(e)とモノマー単
位(f)とを有するコポリマーはさらに他のモノマー単
位を有していてもよく、例えば前記モノマー単位(c)
を有していてもよい。
【0047】モノマー(e)とモノマー(f)のコポリ
マーにおいて、モノマー単位(e)とモノマー単位
(f)との合計に対するモノマー単位(f)の割合は1
0〜70モル%が好ましい。エチレンなどの2個以上の
水素原子(重合性不飽和結合の炭素原子に結合した水素
原子)を有するモノマー(f)の場合は10〜60モル
%が好ましい。特に好ましいモノマー(f)の割合は2
0〜50モル%である。なお、このポリマーにおける全
モノマー単位に対するモノマー単位(e)とモノマー単
位(f)の合計の割合は50〜100モル%が好まし
く、特に70〜100モル%が好ましい。
【0048】含フッ素ポリマー(A)は前記のように含
フッ素脂肪族環構造を有するモノマー単位を含むポリマ
ーであることが好ましい。含フッ素ポリマー(A)にお
ける全モノマー単位に対するこの含フッ素脂肪族環構造
を有するモノマー単位の割合は、20モル%以上、特に
40モル%以上であることが好ましい。特に好ましい含
フッ素ポリマー(A)は、エチレンとペルフルオロ
(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)とのコポ
リマー、モノマー(d)のホモポリマー、および、含フ
ッ素脂肪族不飽和環状モノマー(c)とモノマー(d)
とのコポリマーである。
【0049】また、本発明者の検討によれば、含フッ素
ポリマー(A)の主鎖の炭素原子においてフッ素原子が
結合した炭素原子(特にCF2基)のみが多数連続して
存在するとその部分の電子遷移エネルギーが低下するた
め、170nm以下の光をより吸収しやすくなり透過率
を低下させる原因となると考えられる。水素原子が結合
した炭素原子(特にCH2基)のみが多数連続して存在
する場合も同様と考えられる。したがって、ポリマー中
にモノマー単位(c)やモノマー単位(e)などのモノ
マー単位のみが多数連続したブロックが存在することは
好ましくない(モノマー単位(b)やモノマー単位
(f)などのモノマー単位についても同様)。
【0050】ポリマー全体として平均して上記モノマー
単位のみの連鎖はモノマー単位数で10個以下、特に8
個以下であることが好ましい。したがって、コポリマー
である含フッ素ポリマー(A)は、前記のようなモノマ
ー単位の割合であることに加えて、ランダムコポリマー
であることが好ましい。
【0051】ペリクル膜は通常含フッ素ポリマー(A)
の溶液を用いて製膜することにより製造される。溶剤と
してはこのポリマーを溶解するものであれば特に限定さ
れないが、このポリマーに対する溶解性の高い含フッ素
溶剤が好ましい。例えば、以下の含フッ素溶剤を用いう
る。
【0052】ペルフルオロベンゼン、ペンタフルオロベ
ンゼン、1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン
等のポリフルオロ芳香族化合物。ペルフルオロトリブチ
ルアミン、ペルフルオロトリプロピルアミン等のポリフ
ルオロトリアルキルアミン化合物。ペルフルオロデカリ
ン、ペルフルオロシクロヘキサン等のポリフルオロシク
ロアルカン化合物。ペルフルオロ(2−ブチルテトラヒ
ドロフラン)等のポリフルオロ環状エーテル化合物。
【0053】ペルフルオロオクタン、ペルフルオロデカ
ン、1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフ
ルオロプロパン、2H,3H−ペルフルオロペンタン、
1H−ペルフルオロヘキサン等のポリフルオロアルカン
類。メチルペルフルオロイソプロピルエーテル、メチル
ペルフルオロブチルエーテル、メチル(ペルフルオロヘ
キシルメチル)エーテル、メチルペルフルオロオクチル
エーテル、エチルペルフルオロブチルエーテル等のポリ
フルオロエーテル類。
【0054】ポリマー溶液からペリクル膜を製造する方
法としては、ロールコート法、キャスト法、ディップ
法、スピンコート法、水上キャスト法、ダイコート法、
ラングミュア・ブロジェット法などの溶液から膜を形成
させる方法により基材上にポリマーの薄膜を形成する方
法が使用できる。薄膜の厚さは通常0.01〜50μm
の範囲から選定される。ペリクル膜の場合は、非常に厳
密な膜厚形成が求められるため、スピンコート法がより
好ましい。基材としては、シリコンウエハ、石英ガラス
等で表面が平坦なものが好ましい。
【0055】接着剤用の含フッ素ポリマー(A)として
は、ペリクル膜として好ましい含フッ素ポリマー(A)
と同種のポリマーが好ましい。例えば、含フッ素脂肪族
不飽和環状モノマー(c)とモノマー(b)とのコポリ
マー、モノマー(d)のポリマー、モノマー(e)とモ
ノマー(f)とのコポリマーなどが好ましい。また、接
着剤用の含フッ素ポリマー(A)は必ずしも高い透明性
は要求されないことより、主鎖に含フッ素脂肪族環構造
を有しないポリマーであってもよい。したがって、含フ
ッ素脂肪族不飽和環状モノマー(c)以外のモノマー
(c)とモノマー(b)とのコポリマー(すなわち主鎖
に脂肪族環構造を有しない含フッ素ポリマー(A))も
好ましい接着剤として使用できる。
【0056】主鎖に脂肪族環構造を有しない含フッ素ポ
リマー(A)としては、プロピレン/フッ化ビニリデン
/テトラフルオロエチレンコポリマー、フッ化ビニリデ
ン/ヘキサフルオロプロピレンコポリマーなどがある。
このようなポリマーにおけるモノマー単位(c)とモノ
マー単位(b)の合計に対するモノマー単位(b)の割
合は、40〜85モル%が好ましく、特に50〜80モ
ル%が好ましい。
【0057】また、含フッ素ポリマー(A)を、ペリク
ル用フレームとペリクル膜との接着剤として用いる場
合、接着性向上に有効な官能基が導入された含フッ素ポ
リマー(A)を用いることが好ましい。なお、ペリクル
膜用の含フッ素ポリマー(A)は光透過性の面から官能
基を有しないことが好ましい。
【0058】官能基含有含フッ素ポリマー(A)の官能
基としては、枠体やペリクル膜に対して接着性を発現し
うるものであれば特に制約はなく、例えば、カルボン酸
基、スルホン酸基、エステル結合を有する基、アルケニ
ル基、加水分解性シリル基、水酸基、マレイミド基、ア
ミノ基、シアノ基、イソシアネート基などが挙げられ
る。この官能基としては、枠体材料であるアルミニウム
などの金属類に対する接着性が良好で、保存安定性に富
み、比較的低温でその効果が発現できる観点より、カル
ボン酸基が特に好適である。
【0059】含フッ素ポリマー(A)中の官能基の数は
ポリマー1g当たり0.001〜1ミリモルであること
が好ましい。官能基の数が1ミリモルを超える場合は、
官能基の有する吸収性が接着剤の耐久性を阻害するおそ
れがある。
【0060】接着性官能基を導入した主鎖に含フッ素脂
肪族環構造を有するポリマー、およびその製造方法は公
知である(特開平4−189880号公報、特開平4−
226177号公報、特開平6−220232号公報参
照)。この主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有する公知の
ポリマーは前記モノマー(c)のコポリマーやモノマー
(e)のポリマーである。
【0061】官能基を有する含フッ素ポリマー(A)も
また上記公知のポリマーと同じ方法で官能基を導入でき
る。例えば、重合で得られるポリマーの末端基を利用す
る方法、アルコキシカルボニル基を有するモノマーを共
重合させ、その後得られたポリマーを加水分解する方
法、ポリマーを高温処理してポリマーの側鎖または末端
を酸化分解せしめて官能基を形成する方法などがある。
【0062】さらに、接着剤として使用する含フッ素ポ
リマー(A)や官能基含有含フッ素ポリマー(A)に、
接着性向上のために、シラン系、エポキシ系、チタン
系、アルミニウム系などのカップリング剤などの接着性
向上剤を配合してもよい。また、官能基含有含フッ素ポ
リマー(A)を枠体上に薄くコートした上に官能基を有
しない含フッ素ポリマー(A)で接着を行っても強固な
接着力が得られる。
【0063】
【実施例】次に、本発明の実施例について具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されない。 (例1)[含フッ素ポリマー(A)の合成例] 1,1,2,4,4,5,5−ヘプタフルオロ−3−オ
キサ−1,6−ヘプタジエン[CH2=CHCF2CF2
OCF=CF2]20gおよびトリクロロトリフルオロ
エタン40gを内容積200mlの耐圧ガラス製オート
クレーブに入れた。重合開始剤としてビス(ヘプタフル
オロブチリル)ペルオキシド20mgを加え、系内を再
度窒素で置換した後、18℃で10時間重合を行った。
その結果、主鎖に含フッ素環構造を有する非結晶性ポリ
マー(以下、重合体Aという)を10g得た。
【0064】重合体Aの固有粘度[η]は、1,3−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンゼン中30℃で0.96
であった。重合体Aのガラス転移点は90℃であり、室
温ではタフで透明なガラス状の重合体であり、屈折率は
1.36と低かった。
【0065】一方、上記と同じ方法で得た重合体Aを空
気中320℃で3時間熱処理した後に水中に浸漬して変
性した。変性された重合体AのIRスペクトル測定によ
りカルボキシル基のピークが確認され、その量は0.0
05ミリモル/gであった。この変性された重合体Aを
以下接着剤Aという。
【0066】(例2)[含フッ素ポリマー(B)の合成
例] ペルフルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソー
ル)[以下、PDDという]とエチレンをモル比70:
30で開始剤としてジイソプロピルペルオキシジカーボ
ネートを用いてラジカル重合を行い、ガラス転移点が8
0℃、10%熱分解温度が330℃である、主鎖に含フ
ッ素環構造を有する非結晶性ポリマー(以下重合体Bと
いう)を得た。重合体Bは、室温では弾性率1.6GP
aを有する、タフで透明な重合体であり、屈折率は1.
35と低かった。
【0067】(例3)[含フッ素ポリマー(C)の合成
例] 1,1,2,4,5,5−ヘキサフルオロ−3−オキサ
−4−トリフルオロメチル−1,6−ヘプタジエン[CH2
=CHCF(CF3)CF2OCF=CF2]30gおよび1H−ペルフルオ
ロヘキサン[CF3CF2CF2CF2CF2CF2H]70gを窒素置換し
た内容積100mlの耐圧ガラス製オートクレーブに入
れた。
【0068】重合開始剤としてビス(ヘプタフルオロブ
チリル)ペルオキシド17mgを加え、系内を再度窒素
で置換した後、25℃で20時間重合を行った。その結
果、主鎖に含フッ素環構造を有する非結晶性ポリマー
(以下重合体Cという)を24g得た。
【0069】重合体Cの固有粘度[η]は、ペルフルオロ
(2−ブチルテトラヒドロフラン)中30℃で0.60
であった。重合体Cのガラス転移温度は108℃であ
り、室温ではタフで透明ガラス状の重合体であり、屈折
率は1.34と低かった。
【0070】(例4)[含フッ素ポリマー(D)の合成
例] 1,1,2,4,5,5−ヘキサフルオロ−3−オキサ
−4−トリフルオロメチル−1,6−ヘプタジエン20
g、PDD7.5gおよび1H−ペルフルオロヘキサン
70gを内容積100mlの耐圧ガラス製オートクレー
ブに入れた。
【0071】重合開始剤としてビス(ヘプタフルオロブ
チリル)ペルオキシド23mgを加え、系内を再度窒素
で置換した後、25℃で30時間重合を行った。その結
果、主鎖に含フッ素環構造を有する非結晶性ポリマー
(以下重合体Dという)を15g得た。
【0072】重合体Dの固有粘度[η]は、ペルフルオロ
(2−ブチルテトラヒドロフラン)中30℃で0.45
であった。重合体Dは、室温ではタフで透明なガラス状
の重合体であった。
【0073】(例5)[ペルフルオロポリマーの合成
例] ペルフルオロ(ブテニルビニルエーテル)35g、イオ
ン交換水150g、分子量調節剤としてメタノール6g
および重合開始剤としてジイソプロピルペルオキシジカ
ーボネート90mgを、内容積200mlの耐圧ガラス
製オートクレーブに入れた。系内を窒素で置換した後、
40℃で22時間懸濁重合を行って、開始剤に起因する
末端基(−COF基)を有し主鎖に含フッ素脂肪族環構
造を有する非結晶性ペルフルオロポリマーを33g得
た。
【0074】この重合体の固有粘度[η]は、ペルフル
オロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)中30℃で0.
35であり、ガラス転移温度は108℃であった。この
ポリマーは室温ではタフで透明なガラス状の重合体であ
り、また10%熱分解温度は465℃であった。
【0075】この重合体をペルフルオロトリブチルアミ
ン中に6%になるように溶解し、ニッケル製1リットル
オートクレーブ中に入れ、20%フッ素ガスを圧力で
0.7MPa・Gまで導入した後、195℃で10時間
撹拌しながらフッ素化し、開始剤に起因する末端基のな
いポリマー(以下、重合体Eという。)を得た。得られ
た重合体の圧縮成形フィルムの赤外線吸収スペクトルを
測定したところ、−COF基に由来する1883cm-1
の特性吸収は認められなかった。
【0076】一方、上記と同じ方法で得た開始剤に起因
する末端基(−COF基)を有する非結晶性ペルフルオ
ロポリマーを空気中320℃で3時間熱処理した後に水
中に浸漬して変性した。変性された重合体のIRスペク
トル測定によりカルボキシル基のピークが確認され、そ
の量は0.02ミリモル/gであった。この変性された
重合体を以下接着剤Eという。
【0077】(例6)重合体A7gと1,3−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンゼン93gガラス製フラスコ中
に入れて40℃にて24時間加熱撹拌した。その結果、
無色透明で濁りのない均一な溶液を得た。この溶液を研
磨したガラス板上にスピン速度500rpmにて10
秒、その後2000rpmにて20秒スピンコートを実
施した後、80℃にて1時間、さらに180℃にて1時
間加熱処理することにより、ガラス板上に均一で透明な
膜が得られた。
【0078】一方、接着剤A7gと1,3−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンゼン93gを上記と同様に処理し
て得た溶液をアルミニウムフレーム上に塗布し、室温で
2時間乾燥した。その後、120℃のホットプレート上
に接着面を上にしてアルミニウムフレームを載せて10
分間加熱し、上記重合体Aの膜が形成されたガラス板を
膜面をフレーム側にして圧着した。その状態で120℃
で10分間保持して接着を完結させた。その後、膜をガ
ラス板から剥離して、アルミニウムフレームに重合体A
からなる膜厚約1μmの均一な自立膜がついたペリクル
を得た。
【0079】重合体B7gと1,3−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンゼン93g、重合体C7gとペルフルオ
ロトリブチルアミン93gおよび重合体D7gとペルフ
ルオロトリブチルアミン93gを用いて、上記と同じ方
法によりアルミニウムフレームに各重合体からなる膜厚
約1μmの均一な自立膜がついたペリクルを得た。これ
らの膜の157nmの光の透過率はいずれも95%以上
であった。
【0080】重合体A〜Dの膜を有する各ペリクルにつ
いてそれぞれフォトリソグラフィに用いられる157n
mを発振するF2エキシマレーザー光の照射試験を行っ
たところ、重合体A〜Dの膜はそれぞれ極めて良好な耐
性を示した。また、膜の剥離はなく、接着剤Aも良好な
耐久性を示した。
【0081】(例7)接着剤としてプロピレン/フッ化
ビニリデン/テトラフルオロエチレンのコポリマー(プ
ロピレン単位/フッ化ビニリデン単位/テトラフルオロ
エチレン単位の含有量(モル%)が25/35/40で
あり、テトラヒドロフラン中、30℃における固有粘度
[η]が0.58であるコポリマー)を使用し、この接
着剤の酢酸ブチル溶液と膜材料として重合体Cとを用い
て例6と同様に膜厚約1μmの均一な重合体Cの膜がつ
いたペリクルを得た。
【0082】得られたペリクルは、膜の伸びや弛みがな
く、エアブローに対して充分な接着力を有するものであ
った。このペリクルを用いフォトリソグラフィに用いら
れる157nmを発振するF2エキシマレーザー光の照
射試験を行ったところ、10,000パルス照射後でも
膜の剥離は認められず、接着剤も良好な耐久性を示し
た。
【0083】(例8)接着剤としてフッ化ビニリデン/
ヘキサフルオロプロピレンのコポリマー(フッ化ビニリ
デン単位/ヘキサフルオロプロピレン単位の含有量(モ
ル%)が78/22であり、テトラヒドロフラン中、3
0℃における固有粘度[η]が0.60であるコポリマ
ー)を使用し、この接着剤の酢酸エチル溶液と膜材料と
して重合体Cとを用いて例6と同様に膜厚約1μmの均
一な重合体Cの膜がついたペリクルを得た。
【0084】得られたペリクルは、膜の伸びや弛みがな
く、エアブローに対して充分な接着力を有するものであ
った。このペリクルを用いフォトリソグラフィに用いら
れる157nmを発振するF2エキシマレーザー光の照
射試験を行ったところ、10,000パルス照射後でも
膜の剥離は認められず、接着剤も良好な耐久性を示し
た。
【0085】(例9)例5で得られた重合体Eの9gと
ペルフルオロトリブチルアミン91gをガラス製フラス
コ中に入れ、50℃にて24時間加熱撹拌した。その結
果、無色透明で濁りのない均一な溶液を得た。この溶液
を用いて研磨したガラス板上にスピン速度500rpm
にて10秒、その後4000rpmにて20秒スピンコ
ートを実施した後、80℃にて1時間、さらに180℃
にて1時間加熱処理することにより、ガラス板上に均一
で透明な膜が得られた。
【0086】その後、接着剤Eのペルフルオロトリブチ
ルアミン溶液を用いて例6と同様にアルミニウムフレー
ムに重合体Eの膜上に張り付け、アルミニウムフレーム
に膜厚約1μmの均一な重合体Eの自立膜がついたペリ
クルを得た。このペリクルを用いてF2エキシマレーザ
ーの照射試験を行ったところ、重合体Eの膜は著しい膜
減りや膜の破れが発生し、使用に耐えないものであっ
た。また、膜の剥離も見られ、接着剤Eの耐久性も充分
ではなかった。
【0087】(例10)前記例6と例7で用いた重合体
A〜Dおよび重合体Eそれぞれの溶液を前記と同様研磨
したガラス板上にスピンコートし、乾燥して厚さ10μ
mの均一で透明な膜を得た。得られた膜それぞれについ
て波長に対する光透過率を測定した結果を図1に示す。
重合体A〜Dの膜は157nmの波長の光を高い透過率
で透過したが、重合体Eの膜は157nmの波長の光を
ほとんど透過しないことがわかった。
【0088】
【発明の効果】本発明の含フッ素ポリマー(A)を用い
たペリクルは波長200nm以下(特に180nm以
下)の短波長領域において透過率が高く、今後のより微
細な加工に使用される短波長レーザー光に対して高い耐
久性を示す。したがって、次世代のフォトリソグラフィ
に用いられるマスクの防塵膜として優れた効果を有し製
品の歩留まり向上に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】重合体A、重合体B、重合体C、重合体Dおよ
び重合体Eの膜における波長に対する光透過率を表すグ
ラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H095 BB08 BC32 BC33 BC39 4J040 DA011 DA091 DC091 GA01 GA07 GA13 GA20 GA22 GA25 GA31 LA02 LA07 MA02 MA10 NA20 NA21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長200nm以下の光による露光処理用
    のペリクルであって、該ペリクルの膜または該ペリクル
    の膜と枠体との接着剤が下記含フッ素ポリマー(A)か
    らなることを特徴とするペリクル。 含フッ素ポリマー(A):炭素原子の連鎖を主鎖とする
    実質的に線状の含フッ素ポリマーであって、主鎖の炭素
    原子として1個または2個の水素原子が結合した炭素原
    子と水素原子が結合せずかつフッ素原子または含フッ素
    有機基が結合した炭素原子とを含む含フッ素ポリマー。
  2. 【請求項2】含フッ素ポリマー(A)が、CHR1=C
    23[R1、R2、R3はそれぞれ独立に水素原子、フ
    ッ素原子または1価の有機基を表す]で表されるモノマ
    ー(b)の重合により形成されたモノマー単位と、CF
    4=CR56[R4、R5、R6はそれぞれ独立にフッ素
    原子もしくは1価の含フッ素有機基を表すか、R4とR5
    は共同して2価の含フッ素有機基を表しかつR6はフッ
    素原子もしくは1価の含フッ素有機基を表すか、また
    は、R5とR6は共同して2価の含フッ素有機基を表しか
    つR4はフッ素原子もしくは1価の含フッ素有機基を表
    す]で表されるモノマー(c)の重合により形成された
    モノマー単位とを有するポリマーである、請求項1に記
    載のペリクル。
  3. 【請求項3】モノマー(b)が、オレフィンおよび不飽
    和基の炭素原子に水素原子を有するフルオロオレフィン
    から選ばれた少なくとも1種のモノマーであり、モノマ
    ー(c)が含フッ素脂肪族不飽和環状モノマー(ただ
    し、環を構成する原子として酸素原子を有していてもよ
    い)である、請求項2に記載のペリクル。
  4. 【請求項4】含フッ素ポリマー(A)が、CH2=CR7
    −Q−CR8=CF2[ただし、R7、R8はそれぞれ独立
    に水素原子、フッ素原子または1価の含フッ素有機基を
    表し、Qは2価の含フッ素有機基を表す]で表されるモ
    ノマー(d)の環化重合により形成されたモノマー単位
    を有するポリマーである、請求項1に記載のペリクル。
  5. 【請求項5】含フッ素ポリマー(A)が、CFR4=C
    56[R4とR5は共同して2価の含フッ素有機基を表
    しかつR6はフッ素原子もしくは1価の含フッ素有機基
    を表すか、または、R5とR6は共同して2価の含フッ素
    有機基を表しかつR4はフッ素原子もしくは1価の含フ
    ッ素有機基を表す]で表される含フッ素脂肪族不飽和環
    状モノマー(ただし、環を構成する原子として酸素原子
    を有していてもよい)の重合により形成されたモノマー
    単位と、CH2=CR7−Q−CR8=CF2[ただし、R
    7、R8はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子または1
    価の含フッ素有機基を表し、Qは2価の含フッ素有機基
    を表す]で表されるモノマー(d)の環化重合により形
    成されたモノマー単位と、を有するポリマーである、請
    求項1または4に記載のペリクル。
  6. 【請求項6】ペリクルの膜が、主鎖に脂肪族環構造を有
    する含フッ素ポリマー(A)である、請求項1に記載の
    ペリクル。
  7. 【請求項7】ペリクルの膜と枠体との接着剤が、官能基
    を有する含フッ素ポリマー(A)である請求項1に記載
    のペリクル。
  8. 【請求項8】ペリクルの膜と枠体との接着剤が、主鎖に
    脂肪族環構造を有しない含フッ素ポリマー(A)であ
    る、請求項1に記載のペリクル。
  9. 【請求項9】フォトリソグラフィにおける波長200n
    m以下の光を用いた露光処理方法において、請求項1〜
    8のいずれか一項に記載のペリクルを用いることを特徴
    とする露光処理方法。
  10. 【請求項10】波長200nm以下の光がフッ素ガスエ
    キシマレーザー光である、請求項9に記載の露光処理方
    法。
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