JP2003155279A - 1,2,4−オキサジアゾール化合物およびその用途 - Google Patents

1,2,4−オキサジアゾール化合物およびその用途

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JP2003155279A
JP2003155279A JP2001354233A JP2001354233A JP2003155279A JP 2003155279 A JP2003155279 A JP 2003155279A JP 2001354233 A JP2001354233 A JP 2001354233A JP 2001354233 A JP2001354233 A JP 2001354233A JP 2003155279 A JP2003155279 A JP 2003155279A
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JP2001354233A
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Akio Manabe
明夫 真鍋
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた殺虫効力を有する化合物を提供するこ
と。 【解決手段】式(1) (式中、R1はハロゲン原子で置換されていてもよいC
3−C7アルキニル基を表し、R2はハロゲン原子、シ
アノ基、ニトロ基、C1−C4アルキル基、C1−C3
ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基又はC1−C
4ハロアルコキシ基を表す。nは0〜5の整数を表し、
nが2以上の整数を表す場合はR2は同一でも相異なっ
ていてもよい。Aは単結合又はCR34基を表し、R3
及びR4は同一又は相異なり水素原子又はC1−C4ア
ルキル基を表す。)で示される1,2,4−オキサジア
ゾール化合物および該化合物を有効成分として含有する
ことを特徴とする殺虫剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1,2,4−オキサ
ジアゾール化合物及びその用途に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】害虫
は農作物に害を及ぼすことから、その防除のために種々
の薬剤が開発され実用に供されているが、その効力は必
ずしも十分でない場合がある。そのため、これらの分野
では、新しい優れた殺虫効力を有する化合物の開発が望
まれている。本発明は優れた殺虫効力を有する化合物を
提供することを課題とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は優れた殺虫活
性を有する化合物を見出すべく種々検討した結果、下記
式(1)で示される1,2,4−オキサジアゾール化合
物が優れた殺虫効力を有することを見出し、本発明を完
成した。即ち、本発明は式(1) (式中、R1はハロゲン原子で置換されていてもよいC
3−C7アルキニル基を表し、R2はハロゲン原子、シ
アノ基、ニトロ基、C1−C4アルキル基、C1−C3
ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基又はC1−C
4ハロアルコキシ基を表す。nは0〜5の整数を表し、
nが2以上の整数を表す場合はR2は同一でも相異なっ
ていてもよい。Aは単結合又はCR34基を表し、R3
及びR4は同一又は相異なり水素原子又はC1−C4ア
ルキル基を表す。)で示される1,2,4−オキサジア
ゾール化合物(以下、本発明化合物と記す。)、及び本
発明化合物を有効成分として含有することを特徴とする
殺虫剤を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明においてR1で示されるハ
ロゲン原子で置換されていてもよいC3−C7アルキニ
ル基としては、例えば2−プロピニル基、1−メチル−
2−プロピニル基、2−ブチニル基、1−メチル−2−
ブチニル基、2−ペンチニル基、4−メチル−2−ペン
チニル基、3−クロロ−2−プロピニル基及び3−ヨー
ド−2−プロピニル基があげられる。
【0005】R2で示されるハロゲン原子としては、例
えばフッ素原子、塩素原子及び臭素原子があげられ、C
1−C4アルキル基としては、例えばメチル基、エチル
基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基が
あげられ、C1−C3ハロアルキル基としては、例えば
トリフルオロメチル基及びジフルオロメチル基があげら
れ、C1−C4アルコキシ基としては、例えばメトキシ
基及びエトキシ基があげられ、C1−C4ハロアルコキ
シ基としては、例えばジフルオロメトキシ基、トリフル
オロメトキシ基および1,1,2,2−テトラフルオロ
エトキシ基があげられる。
【0006】Aで示されるCR34基としては、例えば
CH2基、CH(CH3)基及びCH(C25)基があげ
られる。
【0007】本発明化合物としては、例えば式(1)に
おいてR1が2−ブチニル基である化合物;式(1)に
おいてR1が2−ペンチニル基である化合物;式(1)
においてAが単結合である化合物;式(1)においてR
1が2−ブチニル基でありAが単結合である化合物;式
(1)においてR1が2−ペンチニル基であり、Aが単
結合である化合物;式(1)においてR2がハロゲン原
子またはC1−C4アルキル基であり、かつnが0〜2
の整数である化合物;式(1)においてR1が2−ブチ
ニル基、Aが単結合、R2がハロゲン原子またはC1−
C4アルキル基、かつnが0〜2の整数である化合物;
式(1)においてR1が2−ペンチニル基、Aが単結
合、R2がハロゲン原子またはC1−C4アルキル基、
かつnが0〜2の整数である化合物があげられる。
【0008】次に、本発明化合物の製造法について説明
する。本発明化合物は例えば式(2)で示される化合物
とヒドロキシルアミン又はその塩(塩酸塩、硫酸塩等)
とを反応させることにより製造することができる。 (式中、R5はメチル基又はエチル基を表し、R1
2、n、及びAは前記と同じ意味を表す。)
【0009】該反応は、塩基の存在下又は非存在下、溶
媒の存在下又は非存在下で行われる。反応に用いられる
溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等のアル
コール類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、
エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、
N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメチルスルホキ
シド等のスルホキシド類及びこれらの混合物があげられ
る。反応に用いられる塩基としては、例えばピリジン、
4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物、
水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水
酸化物、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン等の第三級アミン類があげられる。反応に用いられる
塩基の量は、式(2)で示される化合物1モルに対し
て、触媒量〜過剰量の割合であり、該反応をヒドロキシ
ルアミンの塩を用いて行う場合は、通常1モル〜過剰量
の割合である。反応に用いられるヒドロキシルアミン又
はヒドロキシルアミンの塩の量は式(2)で示される化
合物1モルに対して、通常1〜2モルの割合である。反
応温度は通常0〜120℃の範囲であり、反応時間は通
常1〜96時間の範囲である。反応終了後は、反応混合
物に水を加え、生じた固体を濾集する又は反応混合物を
有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する等の後処理操作を行
うことにより、式(1)で示される本発明化合物を単離
することができる。また、単離された式(1)で示され
る本発明化合物はクロマトグラフィー、再結晶等により
さらに精製することもできる。
【0010】式(2)で示される化合物は、式(3)で
示される化合物とヨウ化メチル又はヨウ化エチルとを塩
基の存在下で反応させることにより製造することができ
る。 (式中、R1、R2、R5、n及びAは前記と同じ意味を
表す。)
【0011】該反応は通常溶媒中で行われる。反応に用
いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール
等のアルコール類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオ
キサン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエー
テル類、N,N−ジメチルスルホキシド等の酸アミド
類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメチ
ルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物
があげられ、用いられる塩基の種類に応じて選択され
る。反応に用いられる塩基としては、例えばナトリウム
メトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム等の炭酸塩類、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物および水
素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物があげられ
る。反応に用いられる試剤の量は、式(3)で示される
化合物1モルに対して、塩基は通常1〜1.5モルの割
合、ヨウ化メチル又はヨウ化エチルは通常1〜1.5モ
ルの割合である。反応温度は通常−10〜50℃の範囲
であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。反
応終了後は、反応混合物に水を加え、生じた固体を濾集
する又は反応混合物を有機溶媒抽出し、有機層を濃縮す
る等の後処理操作を行うことにより、式(2)で示され
る化合物を単離することができる。また、単離された式
(2)で示される化合物はクロマトグラフィー、再結晶
等によりさらに精製することもできる。
【0012】式(3)で示される化合物は式(4)で示
されるアシルイソチオシアネート化合物と式R1OH
(R1は前記と同じ意味を表す。)で示されるアルコー
ル化合物とを反応させることにより製造することができ
る。 (式中、R1、R2、n及びAは前記と同じ意味を表
す。) 該反応は通常溶媒中で行われる。反応に用いられる溶媒
としては、例えば四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類及びこれ
らの混合物があげられる。反応に用いられる式式R1
Hで示されるアルコール化合物の量は、式(4)で示さ
れるイソシアネート化合物1モルに対して、通常1〜
1.2モルの割合である。反応温度は通常20〜80℃
の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲であ
る。反応終了後は反応混合物を有機溶媒抽出し、有機層
を濃縮する等の後処理操作を行うことにより、目的物を
単離することができる。単離した目的物は例えば、クロ
マトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することも
できる。
【0013】式(4)で示されるアシルイソチオシアネ
ート化合物は必要に応じて式(5)で示される酸塩化物
とチオシアン酸カリウム又はチオシアン酸ナトリウムと
を反応させることにより製造することができる。 (式中、R2、n及びAは前記と同じ意味を表す。) 該反応は通常溶媒中で行われる。反応に用いられる溶媒
としては例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類があげられる。反応に用いられるチオシアン酸カリウ
ム又はチオシアン酸ナトリウムの量は、式(5)で示さ
れる酸塩化物1モルに対して、通常1〜1.5モルの割
合である。反応温度は通常20〜120℃の範囲であ
り、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。反応終
了後は、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮する等の後処
理操作を行うことにより目的物を単離することができ、
蒸留等によりさらに精製することもできる。また、目的
物を単離することなく、反応混合物を濾過して得られる
濾液をそのまま次工程に用いることもできる。
【0014】次に本発明化合物の具体例を(表1)〜
(表3)に示す。一般式(1)で示される化合物
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】本発明化合物が防除効力を示す昆虫として
は、例えば以下に示すものがあげられる。 半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellu
s)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウ
ンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨ
コバイ(Nephotettix cincticeps)、チャノミドリヒメ
ヨコバイ(Empoascaonukii)等のヨコバイ類、ワタアブラ
ムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus p
ersicae)等のアブラムシ類、カメムシ類、オンシツコナ
ジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラ
ミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemi
sia argentifolii)等のコナジラミ類、カイガラムシ
類、グンバイムシ類、キジラミ類等
【0019】鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppress
alis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocismedinalis)、ヨー
ロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilalis)、シバ
ツトガ(Parapediasia teterrella)等のメイガ類、ハス
モンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモジヨトウ
(Spodoptera exigua)、アワヨトウ(Pseudaletia sepa
rata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(A
grotis ipsilon)、トリコプルシア属(Trichoplusia s
pp.)、ヘリオティス属(Heliothis spp.)、ヘリコベル
パ属(Helicoverpa spp.)、エアリアス属(Earias sp
p.)等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae cruci
vora)等のシロチョウ類、リンゴコカクモンハマキ(Adox
ophyes orana fasciata)、ナシヒメシンクイ(Graphol
ita molesta)、コドリングモス(Cydia pomonella)等
のハマキガ類、モモシンクイガ((Carposina niponensi
s)等のシンクイガ類、モモハモグリガ(Lyonetia clerk
ella)等のチビガ類、キンモンホソガ(Phyllonorycter
ringoniella)等のホソガ類、ミカンハモグリガ(Phylloc
nistis citrella)等のコハモグリガ類、コナガ(Plutel
a xylostella)等のスガ類、ピンクボールワーム(Pecti
nophora gossypiella)等のキバガ類、ヒトリガ類、ヒ
ロズコガ類等
【0020】双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens
pallens)、コガタアカイエカ(Culextritaeniorhynchu
s)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)等の
イエカ類、(Aedes aegypti)、(Aedes albopictus)
等のエーデス属、(Anopheles sinensis)等のアノフェ
レス属、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、
オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、
クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ
(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等
のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウ
バエ類、ブユ類、アブ類、サシバエ類、ハモグリバエ類
等;
【0021】鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワー
ム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーン
ルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)
等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomal
a cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)等のコ
ガネムシ類、メイズウィービル(Sitophilus zeamai
s)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilu
s)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)
等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tene
brio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castan
eum)等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ(Oulem
a oryzae)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、
キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、コロラ
ドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ
類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachn
a vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ヒラタキ
クイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、ア
オバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等; アザミウマ目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips p
almi)等のスリップス属、ミカンキイロアザミウマ(Fran
kliniella occidentalis)等のフランクリニエラ属、チ
ャノキイロアザミウマ(Sciltothrips dorsalis)等のシ
ルトスリップス属等のアザミウマ類、クダアザミウマ類
【0022】膜翅目害虫:ハバチ類、アリ類、スズメバ
チ類等 網翅目害虫:ゴキブリ類、チャバネゴキブリ類等 直翅目害虫:バッタ類、ケラ類等 隠翅目害虫:ヒトノミ等 シラミ目害虫:ヒトジラミ等 シロアリ目害虫:シロアリ類等
【0023】本発明の殺虫剤は、本発明化合物そのもの
であってもよいが、通常は、さらに固体担体、液体担
体、ガス状担体及び/又は餌(毒餌基材)等を混合し、
必要により界面活性剤、その他の製剤用補助剤を添加し
て油剤、乳剤、フロアブル剤、粒剤、粉剤、毒餌、マイ
クロカプセル剤等に製剤化されている。これらの製剤は
本発明化合物を通常0.01〜95重量%含有する。
【0024】製剤化の際に用いられる固体担体として
は、例えば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水
酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土
等)、タルク類、セラミック、その他の無機鉱物(セリ
サイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シ
リカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安
等)等の微粉末あるいは粒状物があげられ、液体担体と
しては、例えば水、アルコール類(メタノール、エタノ
ール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン
等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭
化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油
等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニト
リル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エ
ーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、
酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジ
クロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジ
メチルスルホキシド及び植物油(大豆油、綿実油等)が
あげられる。ガス状担体としては、例えばフルオロカー
ボン、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチル
エーテル及び炭酸ガスがあげられる。
【0025】界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸
エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリール
スルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポ
リオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテ
ル類、多価アルコールエステル類並びに糖アルコール誘
導体があげられる。その他の製剤用補助剤としては、固
着剤、分散剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイ
ン、ゼラチン、多糖類(でんぷん、アラビアガム、セル
ロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベン
トナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、
PAP(酸性りん酸イソプロピル)、BHT(2,6−
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BH
A(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと
3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混
合物)、植物油、鉱物油、脂肪酸及び脂肪酸エステルが
あげられる。
【0026】毒餌の基材としては、例えば穀物粉、植物
油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒドロキ
シトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸化防
止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ粉末等の子
どもやペットによる誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ
香料、ピーナッツオイルなどの害虫誘引性香料等があげ
られる。
【0027】本発明の殺虫剤は、例えば害虫又は害虫の
生息場所に施用することにより用いられる。
【0028】本発明殺虫剤を農林害虫の防除に用いる場
合、その施用量は1000m2あたり、本化合物量とし
て通常0.1〜1000gである。乳剤、水和剤、フロ
アブル剤、マイクロカプセル剤等は通常有効成分濃度が
10〜10000ppmとなるように水で希釈して施用
し、粒剤、粉剤等はそのまま施用する。本発明殺虫剤は
害虫から保護すべき作物等の植物に直接散布したり、害
虫から保護すべき作物等の株元に処理してもよく、ま
た、これらの製剤を土壌に処理することにより、土壌に
生息する害虫を防除することもできる。
【0029】本発明殺虫剤を防疫用として用いる場合に
は、乳剤、水和剤、フロアブル剤等は通常有効成分濃度
が0.01〜10000ppmとなるように水で希釈し
て施用し、油剤、エアゾール、燻煙剤、毒餌等について
はそのまま施用する。
【0030】また、本発明の殺虫剤は他の殺虫剤、殺線
虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、共
力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等と共に用いるこ
ともできる。かかる殺虫剤、殺ダニ剤及び殺線虫剤とし
ては、例えばフェニトロチオン、フェンチオン、ピリダ
フェンチオン、ダイアジノン、クロルピリホス、クロル
ピリホスメチル、アセフェート、メチダチオン、ジスル
ホトン、DDVP、スルプロホス、プロフェノホス、シ
アノホス、ジオキサベンゾホス、ジメトエート、フェン
トエート、マラチオン、トリクロルホン、アジンホスメ
チル、モノクロトホス、ジクロトホス、エチオン、ホス
チアゼート等の有機リン系化合物、BPMC、ベンフラ
カルブ、プロポキスル、カルボスルファン、カルバリ
ル、メソミル、エチオフェンカルブ、アルジカルブ、オ
キサミル、フェノチオカルブ、チオジカルブ等のカーバ
メート系化合物、
【0031】エトフェンプロックス、フェンバレレー
ト、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、シペ
ルメトリン、α−シペルメトリン、Ζ−シペルメトリ
ン、ペルメトリン、シハロトリン、λ−シハロトリン、
シフルトリン、β−シフルトリン、デルタメトリン、シ
クロプロスリン、τ−フルバリネート、フルシトリネー
ト、ビフェンスリン、アクリナスリン、トラロメスリ
ン、シラフルオフェン、ハルフェンプロクス等のピレス
ロイド化合物、
【0032】アセタミプリド、チアメトキサム、チアク
ロプリド等のネオニコチノイド化合物、クロルフルアズ
ロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン、ルフェ
ニュロン等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、テブ
フェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、ク
ロマフェノジド等のベンゾイルヒドラジド化合物、ブプ
ロフェジン等のチアジアジン誘導体、カルタップ、チオ
シクラム、ベンスルタップ等のネライストキシン誘導
体、エンドスルファン、γ−BHC、1,1−ビス(ク
ロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタノール等
の塩素化炭化水素化合物、アミトラズ、クロルジメホル
ム等のホルムアミジン誘導体、ジアフェンチウロン等の
チオ尿素誘導体、フェニルピラゾール系化合物、クロル
フェナピル、ピメトロジン、スピノサッド、インドキサ
カルブ、ブロモプロピレート、テトラジホン、キノメチ
オネート、プロパルゲイト、フェンブタティンオキシ
ド、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロフェンテ
ジン、ピリダベン、フェンピロキシメート、テブフェン
ピラド、ピリミジフェン、フェナザキン、アセキノシ
ル、ビフェナゼート、フルアクリピリム、スピロジクロ
フェン、ミルベメクチン、アヴェルメクチン、エマメク
チン安息香酸塩、アザジラクチン〔AZAD〕、ポリナ
クチンコンプレックス〔テトラナクチン、ジナクチン、
トリナクチン〕等があげられる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を製造例、試験例等によりさら
に詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定される
ものではない。なお、製造例、参考製造例中、1H−N
MRデータは、重クロロホルム中でテトラメチルシラン
を内部標準として測定したものを示す。また、本発明化
合物の番号は前記(表1)〜(表3)に示す番号であ
る。
【0034】製造例1 ピリジン3mlに式(6) で示される化合物0.74g及びヒドロキシルアミン塩
酸塩0.42gを加え、2.5時間加熱還流した。その
後、反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に氷
水を加えて生じた固体を濾集した。この固体を水及び少
量のエタノールで順次洗浄した後、乾燥した。さらに、
シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン/トルエ
ン=1/1で二重展開)に付し3−(2−ブチニルオキ
シ)−5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール
(本発明化合物(1))0.13gを得た。1 H−NMR:1.89(t,3H)、4.96(q,
2H)、7.45−7.65(m,3H)、8.09
(dd,2H)
【0035】製造例2 ピリジン3gに式(7) で示される化合物0.8g及びヒドロキシルアミン塩酸
塩0.42gを加え、1時間加熱還流した。その後、反
応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に氷水を加
えて生じた固体を濾集した。この固体を水で2回、少量
の冷やしたメタノールで1回順次洗浄した後、乾燥し
た。さらに、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に付して、3
−(2−ブチニルオキシ)−5−(3−フルオロフェニ
ル)−1,2,4−オキサジアゾール(本発明化合物
(6))0.059gを得た。1 H−NMR:1.89(t,3H)、4.96(q,
2H)、7.25−7.35(m,1H)、7.45−
7.55(m,1H)、7.75−7.85(m,1
H)、7.85−7.95(m,1H)
【0036】製造例3 ピリジン3gに式(8) で示される化合物0.8g及びヒドロキシルアミン塩酸
塩0.42gを加え、1時間加熱還流した。その後、反
応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に氷水を加
えて酢酸エチルで抽出した。有機層を希塩酸、希重曹水
及び食塩水で順次洗浄し、乾燥した後、濃縮した。残渣
をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキ
サン/酢酸エチル=4/1)に付し3−(2−ブチニル
オキシ)−5−(2−フルオロフェニル)−1,2,4
−オキサジアゾール(本発明化合物(5))0.087
gを得た。1 H−NMR:1.89(t,3H)、4.97(q,
2H)、7.2−7.35(m,2H)、7.55−
7.65(m,1H)、8.05−8.15(m,1
H)
【0037】製造例4 ピリジン3gに式(9) で示される化合物0.85g及びヒドロキシルアミン塩
酸塩0.42gを加え1時間加熱還流した。その後、反
応混合物を室温まで放冷し、反応混合物に氷水を加えて
生じた固体を濾集した。この固体を水及び少量の冷やし
たメタノール水で順次洗浄し、乾燥した。さらに、シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/
酢酸エチル=10/1)に付し3−(2−ブチニルオキ
シ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,2,
4−オキサジアゾール(本発明化合物(16))0.1
5gを得た。1 H−NMR:1.89(t,3H)、4.97(q,
2H)、7.2−7.35(m,1H)、7.35−
7.5(m,1H)、7.8−7.9(m,1H)
【0038】次に、本発明化合物の製造中間体の製造に
ついて参考製造例に示す。 参考製造例1 四塩化炭素160mlに2−ブチン−1−オール7.0
g及びベンゾイルイソチオシアネート16.3gを加
え、1時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温ま
で放冷してから濃縮した。その残渣にジエチルエーテル
40ml及びヘキサン20mlを加えてドライアイス−
アセトンバス上で冷却した。生じたクリーム色の固体を
濾集してO−(2−ブチニル) N−ベンゾイルチオカ
ーバメート14.8gを得た。1 H−NMR:1.89(t,3H)、5.17(q,
2H)、7.45−7.65(m,3H)、7.83
(dd,2H)、9.15(br s,1H)
【0039】メタノール30mlにO−(2−ブチニ
ル) N−ベンゾイルチオカーバメート6.99g及び
ヨウ化メチル4.4gを加え、ここにナトリウムメトキ
シド28%メタノール溶液5.98gを滴下して、室温
で一晩放置した。その後、反応混合物に氷水を加えて生
じたクリーム色固体を濾集した。この固体を水で2回、
少量の冷やしたメタノールで1回順次洗浄した後、乾燥
して、式(6)で示される化合物6.05gを得た。1 H−NMR:1.91(t,3H)、2.44(s,
3H)、5.06(q,2H)、7.4−7.6(m,
3H)、8.17(dd,2H)
【0040】参考製造例2 トルエン20mlにチオシアン酸カリウム10.7g及
び3−フルオロベンゾイルクロリド15.9gを加え、
4時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで冷
却してから濾過した。次いで、濾液に四塩化炭素200
ml及び2−ブチン−1−オール7.0gを加え、1時
間加熱還流した。その後反応混合物を室温まで冷却して
から濃縮した。残渣にジエチルエーテル40ml及びヘ
キサン60mlを加えてドライアイス−アセトンバス上
で冷却した。生じた薄黄緑色の固体を濾集して、O−
(2−ブチニル) N−(3−フルオロベンゾイル)チ
オカーバメート15.1gを得た。1 H−NMR:1.90(t,3H)、5.16(q,
2H)、7.25−7.35(m,1H)、7.45−
7.65(m,3H)、9.1(br s,1H)
【0041】メタノール45mlにO−(2−ブチニ
ル) N−(3−フルオロベンゾイル)チオカーバメー
ト11.3g及びヨウ化メチル6.6gを加え、水浴上
で、ナトリウムメトキシド28%メタノール溶液8.9
7gを滴下した後、室温で一晩放置した。その後、反応
混合物に氷を加えて生じた薄青緑色固体を濾集し、水で
2回、少量の冷メタノールで1回順次洗浄した後、乾燥
して式(7)で示される化合物3.10gを得た。1 H−NMR:1.92(t,3H)、2.45(s,
3H)、5.06(q,2H)、7.2−7.3(m,
1H)、7.35−7.45(m,1H)、7.85−
7.95(m,1H)、7.95−8.0(m,1H)
【0042】参考製造例3 トルエン20mlにチオシアン酸カリウム10.7g及
び2−フルオロベンゾイルクロリド15.9gを加え、
4時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで冷
却てから濾過した。次いで濾液に四塩化炭素200ml
及び2−ブチン−1−オール7.0gを加えて1時間加
熱還流した。その後反応混合物を室温まで冷却してから
濃縮した。残渣にジエチルエーテル40ml及びヘキサ
ン40mlを加えドライアイス−アセトンバス上で冷却
した。生じた白色の固体を濾集して、O−(2−ブチニ
ル) N−(2−フルオロベンゾイル)チオカーバメー
ト15.0gを得た。1 H−NMR:1.89(t,3H)、5.15(q,
2H)、7.15−7.35(m,2H)、7.55−
7.65(m,1H)、8.05−8.15(m,1
H)、9.7(br d,1H)
【0043】メタノール45mlにO−(2−ブチニ
ル) N−(2−フルオロベンゾイル)チオカーバメー
ト11.3g及びヨウ化メチル6.6gを溶解し、ここ
に水浴上でナトリウムメトキシド28%メタノール溶液
8.96gを滴下し室温で一晩放置した。その後、反応
混合物に氷を加えて析出した薄黄色固体を濾集した。こ
の固体を水で2回少量の冷やしたメタノールで1回順次
洗浄した後、乾燥して式(8)で示される化合物5.9
8gを得た。1 H−NMR:1.90(t,3H)、2.45(s,
3H)、5.02(q,2H)、7.05−7.2
(m,2H)、7.4−7.5(m,1H)、8.05
−8.1(m,1H)
【0044】参考製造例4 トルエン20mlにチオシアン酸カリウム10.7g及
び2,3−ジフルオロベンゾイルクロリド17.7gを
加えて4時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温
まで放冷した後、濾過した。濾液に四塩化炭素100m
l及び2−ブチン−1−オール7.0gを加え1時間加
熱還流した。その後、反応混合物を室温まで冷却してか
ら濃縮した。残渣にジエチルエーテル40ml及びヘキ
サン40mlを加えてドライアイス−アセトンバス上で
冷却した。生じたクリーム色の固体を濾集してO−(2
−ブチニル) N−(2,3−ジフルオロベンゾイル)
チオカーバメート14.7gを得た。1 H−NMR:1.89(t,3H)、5.14(q,
2H)、7.2−7.3(m,1H)、7.35−7.
5(m,1H)、7.7−7.8(m,1H)、9.5
(br d,1H)
【0045】メタノール30mlにO−(2−ブチニ
ル) N−(2,3−ジフルオロベンゾイル)チオカー
バメート11.3g及びヨウ化メチル4.40gを加
え、水浴上でナトリウムメトキシド28%メタノール溶
液5.98gを滴下して室温で一晩放置した。その後反
応混合物に氷を加えて生じたクリーム色の固体を濾集
し、水で2回、少量の冷やしたメタノールで1回順次洗
浄した後、乾燥して、式(9)で示される化合物6.0
9gを得た。1 H−NMR:1.90(t,3H)、2.46(s,
3H)、5.03(q,2H)、7.05−7.15
(m,1H)、7.25−7.4(m,1H)、7.7
5−7.85(m,1H)
【0046】次に、製剤例を示す。なお、部は重量部を
表す。本発明化合物は(表1)〜(表3)に示した化合
物番号で表す。 製剤例1 本発明化合物(1)〜(62)9部を、キシレン37.
5部およびジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、
これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル1
0部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部
を加え、よく攪拌混合して乳剤を得る。 製剤例2 本発明化合物(1)〜(62)9部を、ラウリル硫酸ナ
トリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合
成含水酸化珪素微粉末20部および珪素土65部を混合
した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0047】製剤例3 本発明化合物(1)〜(62)3部、合成含水酸化珪素
微粉末5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5
部、ベントナイト30部およびクレー57部を加え、よ
く攪拌混合し、ついでこれらの混合物に適当量の水を加
え、さらに攪拌し、増粒機で製粒し、通風乾燥して粒剤
を得る。 製剤例4 本発明化合物(1)〜(62)4.5部、合成含水酸化
珪素微粉末1部、凝集剤としてドリレスB(三共社製)
1部、クレー7部を乳鉢でよく混合した後にジュースミ
キサーで攪拌混合する。得られた混合物にカットクレー
86.5部を加えて、充分攪拌混合し、粉剤を得る。
【0048】製剤例5 本発明化合物(1)〜(62)10部、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50
部を含むホワイトカーボン35部及び水55部を混合
し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、製剤を得る。
【0049】次に本発明化合物が殺虫剤の有効成分とし
て有効であることを試験例により示す。 試験例1 製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃
度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用散布
液を調製した。一方、ポリエチレンカップにキュウリを
植え、第1本葉が展開するまで生育させ、そこにワタア
ブラムシ約20頭を寄生させた。1日後、そのキュウリ
に上記の試験用散布液を20ml/カップの割合で散布
した。散布6日後にワタアブラムシの数を調査し、次の
式により防除価を求めた。 防除価(%)={1−(Cb×Tai)/(Cai×T
b)}×100 なお、式中の文字は以下の意味を表す。 Cb:無処理区の処理前の虫数 Cai:無処理区の観察時の虫数 Tb:処理区の処理前の虫数 Tai:処理区の観察時の虫数 その結果、本発明化合物(1)、(5)、(6)および
(16)は各々防除価90%以上を示した。
【0050】試験例2 製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃
度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用散布
液を調製した。カップにキュウリを植え、第一本葉が展
開するまで生育させ、そのキュウリに、前記試験用散布
液20ml/ポットの割合で散布した。一方、ポリエチ
レンカップ(直径110mm)内に水を含ませた濾紙
(直径70mm)を置いた。ここに、薬剤散布したキュ
ウリの薬剤が乾燥した後、第一本葉を切りとって入れ、
さらに、ミカンキイロアザミウマ幼虫30頭を放し、蓋
をして7日間放置した。その後、ミカンキイロアザミウ
マによるキュウリの葉の被害面積を調査した。その結
果、本発明化合物(1)および(6)を処理した葉にお
ける被害面積は各々、葉の面積に対して10%以下であ
った。
【0051】試験例3 製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃
度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用散布
液を調製した。一方、ポリエチレンカップにキャベツを
植えて第一本葉が展開するまで生育させ、第一本葉を残
して他の葉は切除し、これにシルバーリーフコナジラミ
成虫を放して約24時間産卵させた。こうして80〜1
00卵程度産卵されたキャベツを3日間温室内に保持し
た。その後上記試験用散布液を20ml/カップの割合
で散布した。散布7日後に生存虫数を調査した。その結
果、本発明化合物(1)、(5)および(6)を処理し
たキャベツ葉における生存幼虫数は10頭以下であっ
た。
【0052】
【発明の効果】本発明化合物は優れた殺虫効力を有する
ことから、殺虫剤の有効成分として有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) (式中、R1はハロゲン原子で置換されていてもよいC
    3−C7アルキニル基を表し、R2はハロゲン原子、シ
    アノ基、ニトロ基、C1−C4アルキル基、C1−C3
    ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基又はC1−C
    4ハロアルコキシ基を表す。nは0〜5の整数を表し、
    nが2以上の整数を表す場合はR2は同一でも相異なっ
    ていてもよい。Aは単結合又はCR34基を表し、R3
    及びR4は同一又は相異なり水素原子又はC1−C4ア
    ルキル基を表す。)で示される1,2,4−オキサジア
    ゾール化合物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の1,2,4−オキサジアゾ
    オール化合物を有効成分として含有することを特徴とす
    る殺虫剤。
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