JP2003221384A - ピラゾール化合物およびその用途 - Google Patents

ピラゾール化合物およびその用途

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JP2003221384A
JP2003221384A JP2002019651A JP2002019651A JP2003221384A JP 2003221384 A JP2003221384 A JP 2003221384A JP 2002019651 A JP2002019651 A JP 2002019651A JP 2002019651 A JP2002019651 A JP 2002019651A JP 2003221384 A JP2003221384 A JP 2003221384A
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JP2002019651A
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Atsushi Fujiwara
藤原  淳
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有害節足動物防除剤の有効成分となる化合物を
提供すること。 【解決手段】式(1) (式中、R1はC1−C8アルキル基等を表し、R2は、
水素原子、および(C1−C8アルキル)カルボニル基
等を表し、X1およびX2は独立してC1−C3アルキル
基等を表し、X3はC1−C3アルキル基を表す。)で
示されるピラゾール化合物、該化合物を有効成分とする
有害節足動物防除剤、および該化合物を有害節足動物ま
たは有害節足動物の生息場所に施用することを特徴とす
る有害節足動物の防除方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピラゾール化合物お
よびその用途に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、有害節足動物防除剤の開発が広く進められ、多数
の薬剤が実用に供されている。しかしながら、それらの
薬剤は必ずしも十分な効力を示さない場合があり、新し
い有害節足動物防除剤の開発が求められている。本発明
は有害節足動物防除剤の有効成分となる化合物を提供す
ることを課題とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、有害節足動
物防除効力を有する化合物を見出すべく鋭意検討した結
果、下記式(1)で示されるピラゾール化合物が優れた
有害節足動物防除効力を通することを見出し、本発明を
完成した。
【0004】即ち、本発明は式(1)
【化3】 (式中、R1はC1−C8アルキル基、C1−C8ハロ
アルキル基、C3−C8シクロアルキル基、(C3−C
8シクロアルキル)C1−C3アルキル基、C3−C8
アルケニル基、C3−C8ハロアルケニル基、C3−C
8アルキニル基または(置換されていてもよいフェニ
ル)C1−C8アルキル基を表し、R2は、水素原子、
(C1−C8アルキル)カルボニル基、(C1−C3ハ
ロアルキル)カルボニル基、C1−C8アルキルスルホ
ニル基、C1−C8ハロアルキルスルホニル基または
(C1−C8アルコキシ)カルボニル基を表し、X1
よびX2は独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−C
3アルキル基またはトリフルオロメチル基を表し、X3
はC1−C3アルキル基を表す。)で示されるピラゾー
ル化合物(以下、本発明化合物と記す。)を提供する。
【0005】本発明は、また本発明化合物の製造中間体
として有用な式(2)
【化4】 (式中、R3およびR4は独立してC1−C3アルキル基
を表し、X1およびX2は独立して水素原子、ハロゲン原
子、C1−C3アルキル基またはトリフルオロメチル基
を表し、X3はC1−C3アルキル基を表す。)で示さ
れる化合物も提供する。
【0006】本発明はさらに、本発明化合物を有効成分
として含有することを特徴とする有害節足動物防除剤、
およびを本発明化合物を有害節足動物または有害節足動
物の生息場所に施用することを特徴とする有害節足動物
の防除方法をも提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、R1で示される
C1−C8アルキル基としては、例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec
−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペ
ンチル基、ネオペンチル基、1−メチルブチル基および
ヘキシル基があげられ;C1−C8ハロアルキル基とし
ては、例えばフルオロメチル基、2−クロロエチル基、
2−フルオロエチル基および2,2,2−トリフルオロ
エチル基があげられ;C3−C8シクロアルキル基とし
ては、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シク
ロペンチル基およびシクロヘキシル基があげられ;(C
3−C8シクロアルキル)C1−C3アルキル基として
は、例えばシクロプロピルメチル基、シクロブチルメチ
ル基、シクロペンチルメチル基およびシクロへキシルメ
チル基があげられ;C3−C8アルケニル基としては、
例えばアリル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1
−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペ
ニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペ
ンテニル基、1−メチル−2−ブテニル基、2−メチル
−2−ブテニル基、2−へキセニル基、3−へキセニル
基、4−へキセニル基および5−へキセニル基があげら
れ;C3−C8ハロアルケニル基としては、例えば3−
クロロ−2−プロペニル基、4−クロロ−2−ブテニル
基、4,4−ジクロロ−3−ブテニル基、4,4−ジフ
ルオロ−3−ブテニル基および3,3−ジクロロ−2−
プロペニル基があげられ;C3−C8アルキニル基とし
ては、例えば2−プロピニル基および1−メチル−2−
プロピニル基があげられる。(置換されていてもよいフ
ェニル)C1−C8アルキル基の置換基としては、例え
ばハロゲン原子、ニトロ基およびC1−C8アルコキシ
基があげられ、(置換されていてもよいフェニル)C1
−C8アルキル基としては、具体的には例えばベンジル
基、2−ニトロベンジル基、3−ニトロベンジル基、4
−ニトロベンジル基、2−メトキシベンジル基、3−メ
トキシベンジル基、4−メトキシベンジル基、2−クロ
ロベンジル基、3−クロロベンジル基、4−クロロベン
ジル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基
および3−フェニルプロピル基があげられる。
【0008】R2で示される(C1−C8アルキル)カ
ルボニル基としては、例えばアセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバ
レリル基、ピバロイル基および3,3−ジメチルブチリ
ル基があげられ;(C1−C3ハロアルキル)カルボニ
ル基としては、例えばトリフルオロアセチル基およびト
リクロロアセチル基があげられ;C1−C8アルキルス
ルホニル基としては、例えばメタンスルホニル基および
エタンスルホニル基があげられ;C1−C8ハロアルキ
ルスルホニル基としては、例えばトリフルオロメタンス
ルホニル基があげられ;(C1−C8アルコキシ)カル
ボニル基としては、例えばメトキシカルボニル基および
エトキシカルボニル基があげられる。
【0009】X1およびX2で示されるハロゲン原子とし
ては、例えばフッ素原子、塩素原子および臭素原子があ
げられる。X1、X2およびX3で示されるC1−C3ア
ルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基お
よびイソプロピル基があげられる。
【0010】本発明化合物には二重結合に由来する幾何
異性体等が存在するが、本発明にはこれらの異性体の全
てが含まれる。また、本発明化合物において、R2が水
素原子である場合には、本発明化合物はケト型およびエ
ノール型の互変異性体として存在するが、これらの異性
体も全て本発明に含まれる。
【0011】本発明化合物は例えば以下の方法で製造す
ることができる。 1.本発明化合物のうちR2が水素原子である化合物
(式(3)で示される化合物)の製造法 式(3)
【化5】 (式中、R1はC1−C8アルキル基、C1−C8ハロ
アルキル基、C3−C8シクロアルキル基、(C3−C
8シクロアルキル)C1−C3アルキル基、C3−C8
アルケニル基、C3−C8ハロアルケニル基、C3−C
8アルキニル基または(置換されていてもよいフェニ
ル)C1−C8アルキル基を表し、X1およびX2は独立
して水素原子、ハロゲン原子、C1−C3アルキル基ま
たはトリフルオロメチル基を表し、X3はC1−C3ア
ルキル基を表す。)
【0012】式(3)で示される化合物は式(2)
【化6】 (式中、R3およびR4は独立してC1−C3アルキル基
を表し、X1およびX2は独立して水素原子、ハロゲン原
子、C1−C3アルキル基またはトリフルオロメチル基
を表し、X3はC1−C3アルキル基を表す。)で示さ
れる化合物と式(4) R1ONH2 (4) で示されるO−置換ヒドロキシルアミン誘導体またはそ
の塩とを反応させることにより製造することができる。
【0013】該反応は、塩基の存在下または非存在下、
通常溶媒中で行われる。該反応に用いられる溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール
等のアルコール類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、ジメチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2
−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン等のエ
ーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド等の酸アミド類およびこれらの混合
物があげられる。反応に用いられる塩基としては、例え
ばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7
−エン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノン−5−エン(DBN)等の第3級アミン類、ピ
リジン、4−ジメチルアミノピリジン等のピリジン類、
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウ
ム−t−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物および炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩
があげられる。反応に用いられる試剤の量は、式(2)
で示される化合物1モルに対して、式(4)で示される
O−置換ヒドロキシルアミン誘導体またはその塩は通常
1〜2モルの割合であり、塩基は通常2モル以下の割合
である。該反応の反応温度は通常0〜150℃の範囲で
あり、反応時間は通常0.5〜24時間の範囲である。
反応終了後は、例えば以下の後処理操作を行うことによ
り式(3)で示される化合物を単離することができる。
【0014】反応混合物を塩基の水溶液(例えば飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液)に注加し、有機溶媒と分液す
る。得られた水層に酸の水溶液(例えば塩酸)を加えて
酸性にした後、有機溶媒で抽出する。その後、有機層を
乾燥、濃縮する。
【0015】単離された式(3)で示される化合物は、
再結晶、クロマトグラフィー等によりさらに精製するこ
ともできる。
【0016】2.本発明化合物のうちR2が水素原子以
外である化合物(式(5)で示される化合物)の製造法
【化7】 (式中、R2-1は(C1−C8アルキル)カルボニル
基、(C1−C3ハロアルキル)カルボニル基、C1−
C8アルキルスルホニル基、C1−C8ハロアルキルス
ルホニル基または(C1−C8アルコキシ)カルボニル
基を表し、R1、X1、X2およびX3は前記と同じ意味を
表す。)
【0017】式(5)で示される化合物は、式(3)で
示される化合物と式(6) R2-1−Cl (6) (式中、R2-1は前記と同じ意味を表す。)で示される
化合物とを反応させることにより製造することができ
る。該反応は、塩基の存在下、溶媒の存在下または非存
在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例え
ばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチル
エーテル、メチル−t−ブチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタ
ン、1,2−ジエトキシエタン等のエーテル類、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、ア
セトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類および
これらの混合物があげられる。反応に用いられる塩基と
しては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチ
ルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウン
デック−7−エン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)等の第3級ア
ミン類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等のピ
リジン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属水酸化物および炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等の炭酸塩があげられる。反応に用いられる試剤の量
は、式(3)で示される化合物1モルに対して、式
(6)で示される化合物は通常1〜2モルの割合であ
り、塩基は通常1モル〜過剰量の割合である。該反応の
反応温度は通常0〜150℃の範囲であり、反応時間は
通常0.1〜24時間の範囲である。反応終了後は、例
えば反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注加
して有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する
等の後処理操作を行うことにより、式(5)で示される
化合物を単離することができる。単離された式(5)で
示される化合物は、再結晶、クロマトグラフィー等によ
りさらに精製することもできる。
【0018】式(2)で示される化合物は、式(7)
【化8】 (式中、X1,X2およびX3は前記と同じ意味を表
す。)で示される化合物と式(8) R34NCH(OR52 (8) (式中、R3、R4およびR5は独立してC1−C3アル
キル基を表す。)で示される化合物とを反応させること
により製造することができる。該反応は、溶媒の存在下
または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒とし
ては例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類お
よびジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、
テトラヒドロフラン1,4−ジオキサン、1,2−ジメ
トキシエタン、1,2−ジエトキシエタン等のエーテル
類があげられる。反応に用いられる試剤の量は、式
(7)で示される化合物1モルに対して、式(8)で示
される化合物が通常1モル〜過剰量の割合である。該反
応の反応温度は通常0〜150℃の範囲であり、反応時
間は通常1〜24時間の範囲である。反応終了後は例え
ば反応混合物をそのまま濃縮することにより式(7)で
示される化合物を単離することができる。単離された式
(7)で示される化合物は、再結晶、クロマトグラフィ
ー等によりさらに精製することもできる。
【0019】式(7)で示される化合物は、式(A)
【化9】 (式中、X1、X2およびX3は前記と同じ意味を表
す。)で示される化合物と式(B) Li−CH2CN (B) で示される化合物とを反応させることにより製造するこ
とができる。該反応は通常溶媒中で行われる。反応に用
いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン等の
エーテル類があげられる。反応に用いられる試剤の量は
式(A)で示される酸塩化物1モルに対して、式(B)
で示される化合物が通常2〜2.2モルの割合である。
該反応の反応時間は通常0.5〜10時間の範囲であ
り、反応温度は通常−78〜−30℃の範囲である。反
応に用いられる式(B)で示される化合物は通常アセト
ニトリルと有機リチウム(n−ブチルリチウム、sec
−ブチルリチウム等)とから用時調製される。反応終了
後は、例えば以下の後処理操作に付することにより式
(7)で示される化合物を単離することができる。反応
混合物を水−有機溶媒で分液し、得られた水層を酸(塩
酸、硫酸等)で中和する。これを有機溶媒抽出して、得
られた有機層を乾燥した後、濃縮する。単離した式
(7)で示される化合物はクロマトグラフィー、再結晶
等によりさらに精製することもできる。
【0020】式(A)で示される化合物は、式(C)
【化10】 (式中、X1、X2およびX3は前記と同じ意味を表
す。)で示される化合物と、塩化チオニル等の塩素化剤
とを通常の酸塩化物の製造法に従って反応させることに
より製造することができる。
【0021】本発明化合物の具体例を化合物番号ととも
に(表1)〜(表9)に示す。 式(1)
【化11】 で示される化合物
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】
【表6】
【0028】
【表7】
【0029】
【表8】
【0030】
【表9】
【0031】本発明化合物が防除効力を示す有害節足動
物としては、例えば昆虫類やダニ類、具体的には例えば
以下のものが挙げられる。 半翅目害虫 ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウ
ンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella f
urcifera)などのウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotet
tix cincticeps)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca
onukii)などのヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gos
sypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)などのア
ブラムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vapora
riorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバ
ーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)などのコナ
ジラミ類、カメムシ類、カイガラムシ類、グンバイムシ
類、キジラミ類など
【0032】鱗翅目害虫 ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaph
alocrocis medinalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(O
strinia nubilalis)、シバツトガ(Parapediasiateterre
lla)などのメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litu
ra)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、アワヨ
トウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(Mamestra bras
sicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、トリコプルシ
ア属(Trichoplusia spp.)、ヘリオティス属(Heliothis
spp.)、ヘリコベルパ属(Helicoverpa spp.)、エアリア
ス属(Earias spp.)などのヤガ類、モンシロチョウ(Pier
is rapae crucivora)などのシロチョウ類、リンゴコカ
クモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、ナシヒメ
シンクイ(Grapholita molesta)、コドリングモス(Cydia
pomonella)などのハマキガ類、モモシンクイガ((Carpos
ina niponensis)などのシンクイガ類、モモハモグリガ
(Lyonetia clerkella)などのチビガ類、キンモンホソガ
(Phyllonorycter ringoniella)などのホソガ類、ミカン
ハモグリガ(Phyllocnistis citrella)などのコハモグリ
ガ類、コナガ(Plutela xylostella)などのスガ類、ピン
クボールワーム(Pectinophora gossypiella)などのキバ
ガ類、ヒトリガ類、ヒロズコガ類など
【0033】双翅目害虫 イエカ類、ヤブカ類、ハマダラカ類、ユスリカ類、イエ
バエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ハナバエ類、タマバ
エ類、ハモグリバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ
類、チョウバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類など 鞘翅目害虫 ハムシ類、コガネムシ類、ゾウムシ類、オトシブミ類、
テントウムシ類、カミキリムシ類、ゴミムシダマシ類な
【0034】アザミウマ目害虫 ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)などのスリップ
ス属、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occiden
talis)などのフランクリニエラ属、チャノキイロアザミ
ウマ(Sciltothrips dorsalis)などのシルトスリップス
属などのアザミウマ類、クダアザミウマ類など 膜翅目木害虫 ハバチ類、アリ類、スズメバチ類など 網翅目害虫 ゴキブリ類、チャバネゴキブリ類など 直翅目害虫 バッタ類、ケラ類など 隠翅目害虫 ヒトノミなど シラミ目害虫 ヒトジラミなど シロアリ目害虫 シロアリ類など ダニ目害虫 テトラニカス属(Tetranychus spp.)、パノニカス属(Pan
onychus spp.)、ブレビパルパス属(Brevipalpus sp
p.)などのハダニ類、ホコリダニ類、フシダニ類、コナ
ダニ類、マダニ類など
【0035】本発明の有害節足動物防除剤は、本発明化
合物そのものであってもよいが、通常はさらに固体担
体、液体担体、ガス状担体及び/又は餌(毒餌基材)等
とを混合し、必要により界面活性剤、その他の製剤用補
助剤を添加して、油剤、乳剤、フロアブル剤、粒剤、粉
剤、毒餌、マイクロカプセル剤等に製剤化されている。
これらの製剤には、本化合物を通常、0.01〜95重
量%含有する。
【0036】製剤化の際に用いられる固体担体として
は、例えば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水
酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土
等)、タルク類、セラミック、その他の無機鉱物(セリ
サイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シ
リカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安
等)等の微粉末あるいは粒状物があげられ、液体担体と
しては、例えば水、アルコール類(メタノール、エタノ
ール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン
等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭
化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油
等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニト
リル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エ
ーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、
酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジ
クロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジ
メチルスルホキシド及び植物油(大豆油、綿実油等)が
あげられる。ガス状担体としては、例えばフルオロカー
ボン、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチル
エーテル及び炭酸ガスがあげられる。
【0037】界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸
エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリール
スルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポ
リオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテ
ル類、多価アルコールエステル類並びに糖アルコール誘
導体があげられる。
【0038】その他の製剤用補助剤としては、固着剤、
分散剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイン、ゼラ
チン、多糖類(でんぷん、アラビアガム、セルロース誘
導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイ
ト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、PAP
(酸性りん酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−t
ert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2
−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−t
ert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合
物)、植物油、鉱物油、脂肪酸及び脂肪酸エステルがあ
げられる。
【0039】毒餌の基材としては、例えば穀物粉、植物
油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒドロキ
シトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸化防
止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ粉末等の子
どもやペットによる誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ
香料、ピーナッツオイルなどの害虫誘引性香料等があげ
られる。
【0040】本発明の有害節足動物の防除方法において
は、通常、本発明の有害節足動物防除剤を有害節足動物
または有害節足動物の生息場所に施用することにより行
われる。
【0041】本発明の有害節足動物防除剤を農林有害節
足動物の防除に用いる場合、その施用量は1000m2
あたり、本発明化合物量として通常0.1〜1000g
である。乳剤、水和剤、フロアブル剤、マイクロカプセ
ル剤等は通常有効成分濃度が10〜10000ppmと
なるように水で希釈して散布することにより施用し、粒
剤、粉剤等はそのまま施用する。本発明有害節足動物防
除剤は有害節足動物から保護すべき作物等の植物に直接
散布したり、有害節足動物から保護すべき作物等の株元
に処理してもよく、また、これらの製剤を土壌に処理す
ることにより、土壌に生息する有害節足動物を防除する
こともできる。
【0042】本発明有害節足動物防除剤を防疫用として
用いる場合には、乳剤、水和剤、フロアブル剤等は通常
有効成分濃度が0.01〜10000ppmとなるよう
に水で希釈して施用し、油剤、エアゾール、燻煙剤、毒
餌等についてはそのまま施用する。
【0043】また、本発明の有害節足動物防除剤は、他
の殺虫剤、殺線虫剤、土壌害虫防除剤、殺菌剤、除草
剤、植物成長調節剤、忌避剤、共力剤、肥料、土壌改良
材等と混用または併用することもできる。
【0044】かかる殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤として
は、例えばフェニトロチオン、フェンチオン、ピリダフ
ェンチオン、ダイアジノン、クロルピリホス、クロルピ
リホスメチル、アセフェート、メチダチオン、ジスルホ
トン、DDVP、スルプロホス、シアノホス、ジオキサ
ベンゾホス、ジメトエート、フェントエート、マラチオ
ン、トリクロルホン、アジンホスメチル、モノクロトホ
ス、エチオン、プロフェノホス、メチルパラチオン、イ
ソキサチオン等の有機リン系化合物、
【0045】BPMC、ベンフラカルブ、プロポキス
ル、カルボスルファン、カルバリル、メソミル、エチオ
フェンカルブ、アルジカルブ、オキサミル、フェノチオ
カルブ、チオジカーブ、アラニカーブ等のカーバメート
系化合物、
【0046】エトフェンプロクス、フェンバレレート、
エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、シペルメ
トリン、アルファシペルメトリン、ゼータシペルメトリ
ン、ペルメトリン、シハロトリン、ラムダシハロトリ
ン、デルタメトリン、シフルトリン、ベータシフルトリ
ン、シクロプロトリン、フルバリネート、フルシトリネ
ート、ビフェントリン、アクリナトリン、トラロメトリ
ン、シラフルオフェン等のピレスロイド化合物、
【0047】アセタミプリド、ニテンピラム、チアメト
キサム等のネオニコチノイド系化合物、カルタップ、チ
オシクラム、ベンスルタップ等のネライストキシン誘導
体、エンドスルファン、γ−BHC、1,1−ビス(クロ
ロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタノール等の塩
素化炭化水素化合物、
【0048】クロルフルアズロン、テフルベンズロン、
フルフェノクスロン、ルフェニュロン等のベンゾイルフ
ェニルウレア系化合物、テブフェノジド、クロマフェノ
ジド、メトキシフェノジド、ハロフェノジド等のフェニ
ルヒドラジド誘導体、アミトラズ、クロルジメホルム等
のホルムアミジン誘導体、ジアフェンチウロン等のチオ
尿素誘導体、ブプロフェジン、クロルフェナピル、スピ
ノサッドおよびその誘導体、エマメクチン安息香酸塩、
【0049】インドキサカルブ、ピメトロジン、フェニ
ルピラゾール誘導体、ブロモプロピレート、テトラジホ
ン、キノメチオネート、プロパルゲイト、酸化フェンブ
タスズ、サイヘキサチン、ヘキシチアゾクス、クロフェ
ンテジン、ピリダベン、フェンピロキシメート、テブフ
ェンピラド、ピリミジフェン、フェナザキン、ビフェナ
ゼート、アセキノシル、ポリナクチンコンプレックス
[テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチン]、ミル
ベメクチン、エバメクチン、アザジラクチン等があげら
れる。
【0050】
【実施例】以下、本発明を製造例、試験例等によりさら
に詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定される
ものではない。
【0051】まず、本発明化合物の製造法を製造例とし
て示す。なお、製造例中、本発明化合物は、前記(表
1)〜(表9)の化合物番号により示す。
【0052】製造例1 エタノール20mlに式(9)
【化12】 で示される化合物0.3g、O−メチルヒドロキシルア
ミン塩酸塩0.12gおよびピリジン0.13gを加え
て10分間加熱還流した。さらに室温で12時間攪拌し
た。その後、反応混合物を減圧下濃縮した。残渣に飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液40mlを加え、酢酸エチル
10mlと分液した。水層を20%塩酸でpH2にした
後、酢酸エチル20mlで3回抽出した。有機層を合わ
せて無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮し
て、本発明化合物(1)0.28gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.8(1H,brs)、7.87(1H,s)、3.
98(3H,s)、3.86(3H,s)、2.19
(3H,s)、2.08(3H,s)
【0053】製造例2 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−エ
チルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.14g)を用いた
以外は、製造例1と同様にして本発明化合物(12)
0.26gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.4(1H,brs)、4.20(2H,q)、3.
85(3H,s)、2.19(3H,s)、2.08
(3H,s)、1.35(3H,t)
【0054】製造例3 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−イ
ソブチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.18g)を用
いた以外は、製造例1と同様にして本発明化合物(20
9)0.34gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.8(1H,brs)、7.88(1H,s)、3.
92(2H,d)、3.88(3H,s)、2.22
(3H,s)、2.09(3H,s)、2.05(1
H,m)、0.98(6H,d)
【0055】製造例4 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−イ
ソプロピルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.16g)を
用いた以外は、製造例1と同様にして本発明化合物(2
3)0.27gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.8(1H,brs)、7.84(1H,s)、4.
40(1H,m)、3.91(3H,s)、2.24
(3H,s)、2.11(3H,s)、1.33(6
H,d)
【0056】製造例5 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−t
−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.18g)を用
いた以外は、製造例1と同様にして本発明化合物(4
2)0.35gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.8(1H,brs)、7.82(1H,s)、3.
91(3H,s)、2.24(3H,s)、2.11
(3H,s)、1.37(9H,s)
【0057】製造例6 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−ア
リルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.16g)を用いた
以外は、製造例1と同様にして本発明化合物(52)
0.33gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.4(1H,brs)、7.91(1H,s)、6.
10−5.90(1H,m)、5.35−5.52(2
H,m)、4.63(2H,dd)、3.96(3H,
s)、2.29(3H,s)、2.11(3H,s)
【0058】製造例7 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−ク
ロチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.18g)を用い
た以外は、製造例1と同様にして本発明化合物(55)
0.33gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.8(1H,brs)、7.85(1H,s)、5.
95−5.80(1H,m)、5.70−5.60(1
H,m)、4.54(2H,dd)、3.86(3H,
s)、2.22(3H,s)、2.08(3H,s)、
1.78(3H,d)
【0059】製造例8 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−
(3−クロロアリル)ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.
21g)を用いた以外は、製造例1と同様にして本発明
化合物(201)0.3gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.8(1H,brs)、7.90(1H,s)、6.
5−6.35(1H,m)、6.20−6.00(1
H,m)、4.85(1H,dd)、4.61(1H,
dd)、3.88(3H,s)、2.22(3H,
s)、2.09(3H,s)
【0060】製造例9 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−
(3,3−ジクロロアリル)ヒドロキシルアミン塩酸塩
(0.26g)を用いた以外は、製造例1と同様にして
本発明化合物(203)0.34gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.8(1H,brs)、7.90(1H,s)、6.
14(1H,t)、4.75(2H,d)、3.87
(3H,s)、2.21(3H,s)、2.09(3
H,s)
【0061】製造例10 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−s
ec−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.18g)
を用いた以外は、製造例1と同様にして本発明化合物
(46)0.32gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
3.8(1H,brs)、7.86(1H,s)、4.
18(1H,m)、3.84(3H,s)、2.18
(3H,s)、2.08(3H,s)、1.8―1.5
(2H,m)、1.29(3H,d)、0.97(3
H,t)
【0062】製造例11 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−ベ
ンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.23g)を用い
た以外は、製造例1と同様にして本発明化合物(61)
0.29gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
3.1(1H,brs)、7.89(1H,s)、7.
40(5H,s)、5.14(2H,s)、3.90
(3H,s)、2.25(3H,s)、2.07(3
H,s)
【0063】製造例12 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−
(3−フェニルプロピル)ヒドロキシルアミン塩酸塩
(0.27g)を用いた以外は、製造例1と同様にして
本発明化合物(205)0.42gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.8(1H,brs)、7.84(1H,s)、7.
40−7.10(5H,m)、4.16(2H,t)、
3.87(3H,s)、2.75(2H,t)、2.2
0(3H,s)、2.08(3H,s)、2.05(2
H,m)
【0064】製造例13 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−
(2−クロロベンジル)ヒドロキシルアミン塩酸塩
(0.28g)を用いた以外は、製造例1と同様にして
本発明化合物(64)0.44gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.8(1H,brs)、7.97(1H,s)、7.
50―7.40(2H,m)、7.40−7.25(2
H,m)、5.30(2H,s)、3.99(3H,
s)、2.32(3H,s)、2.10(3H,s)
【0065】製造例14 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−
(3−クロロベンジル)ヒドロキシルアミン塩酸塩
(0.28g)を用いた以外は、製造例1と同様にして
本発明化合物(67)0.43gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.2(1H,brs)、7.92(1H,s)、7.
40−7.30(3H,m)、7.30―7.20(1
H,m)、5.12(2H,s)、3.84(3H,
s)、2.19(3H,s)、2.07(3H,s)
【0066】製造例15 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−
(4−クロロベンジル)ヒドロキシルアミン塩酸塩
(0.28g)を用いた以外は、製造例1と同様にして
本発明化合物(70)0.44gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.8(1H,brs)、7.90(1H,s)、7.
39(2H,dd)、7.31(2H,dd)、5.1
1(2H,s)、3.84(3H,s)、2.19(3
H,s)、2.06(3H,s)
【0067】製造例16 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−
(4−(tert−ブチル)ベンジル)ヒドロキシルア
ミン塩酸塩(0.31g)を用いた以外は、製造例1と
同様にして本発明化合物(85)0.44gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.3(1H,brs)、7.86(1H,s)、7.
43(2H,dd)、7.32(2H,dd)、5.1
0(2H,s)、3.84(3H,s)、2.19(3
H,s)、2.07(3H,s)、1.33(9H,
s)
【0068】製造例17 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−
(4−メトキシベンジル)ヒドロキシルアミン塩酸塩
(0.27g)を用いた以外は、製造例1と同様にして
本発明化合物(79)0.42gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.4(1H,brs)、7.83(1H,s)、7.
32(2H,dd)、6.93(2H,dd)、5.0
6(2H,s)、3.85(3H,s)、3.83(3
H,s)、2.20(3H,s)、2.07(3H,
s)
【0069】製造例18 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−
(4−ニトロベンジル)ヒドロキシルアミン塩酸塩
(0.29g)を用いた以外は、製造例1と同様にして
本発明化合物(82)0.44gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.
26(2H,dd)、8.09(1H,s)、7.56
(2H,dd)、5.29(2H,s)、4.04(3
H,s)、2.38(3H,s)、2.12(3H,
s)
【0070】製造例19 O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−
(2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル)ヒド
ロキシルアミン塩酸塩(0.36g)を用いた以外は、
製造例1と同様にして本発明化合物(207)0.34
gを得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1
2.2(1H,brs)、7.89(1H,s)、5.
27(2H,s)、3.87(3H,s)、2.20
(3H,s)、2.07(3H,s)
【0071】製造例20 クロロホルム10mlに本発明化合物(1)0.1gを
溶解し、塩化ピバロイル(トリメチルアセチルクロリ
ド)0.06gおよびトリエチルアミン0.06gを加
え、室温で30分間攪拌した。その後、反応混合物を水
20mlに注加し、クロロホルム20mlで抽出した。
得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減
圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーに付
し、本発明化合物(3)0.11g(2種の異性体の合
計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.83(1H,s)、4.03(3H,s)、
3.85(3H,s)、2.18(3H,s),2.0
5(3H,s)、1.28(9H,s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.39(1H,s)、3.98(3H,s)、
3.75(3H,s)、2.04(3H,s)、1.9
5(3H,s)、1.33(9H,s)
【0072】製造例21 本発明化合物(12)0.13g、塩化ピバロイル0.
07gおよびトリエチルアミン0.07gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(14)0.14g
(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.84(1H,s)、4.28(2H,q)、
3.85(3H,s)、2.18(3H,s)、2.0
5(3H,s)、1.30(9H,s)、1.30(3
H,t) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.40(1H,s)、4.23(2H,q)、
3.75(3H,s)、2.18(3H,s)、1.9
6(3H,s)、1.33(9H,s)、1.28(3
H,t)
【0073】製造例22 本発明化合物(209)0.17g、塩化ピバロイル
0.08gおよびトリエチルアミン0.08gを用い
て、製造例20と同様にして本発明化合物(210)
0.2g(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.84(1H,s)、3.99(2H,d)、
3.84(3H,s)、2.18(3H,s)、2.0
5(3H,s)、2.05(1H,m)、1.29(9
H,s)、0.95(6H,d) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.41(1H、s)、3.97(2H,d)、
3.75(3H,s)、2.18(3H,s)、2.0
0(1H,m)、1.95(3H,s)、1.33(9
H,s)、0.92(6H,d)
【0074】製造例23 本発明化合物(23)0.17g、塩化ピバロイル0.
09gおよびトリエチルアミン0.08gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(24)0.16g
(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.81(1H、s)、4.52(1H,m)、
3.85(3H,s)、2.18(3H,s)、2.0
5(3H,s)、1.29(9H,s)、1.29(6
H,d) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.37(1H,s)、4.49(1H,m)、
3.75(3H,s)、2.17(3H,s)、1.9
5(3H,s)、1.32(9H,s)、1.25(6
H,d)
【0075】製造例24 本発明化合物(42)0.25g、塩化ピバロイル0.
12gおよびトリエチルアミン0.11gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(32)0.31g
(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.80(1H,s)、3.85(3H,s)、
2.18(3H,s)、2.05(3H,s)、1.3
1(9H,s)、1.29(9H,s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.39(1H,s)、3.75(3H,s)、
2.17(3H,s)、1.95(3H,s),1.3
6(9H,s)、1.33(9H,s)
【0076】製造例25 本発明化合物(52)0.11g、塩化ピバロイル0.
06gおよびトリエチルアミン0.06gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(53)0.13g
(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.87(1H,s)、6.10−5.90(1
H,m)、5.40−5.20(2H,m)、4.72
(2H,dd)、3.84(3H,s)、2.18(3
H,s)、2.05(3H,s)、1.29(9H,
s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.44(1H,s)、6.10−5.90(1
H,m)、5.40−5.20(2H,m)、4.69
(2H,dd)、3.75(3H,s)、2.17(3
H,s)、1.95(3H,s)、1.32(9H,
s)
【0077】製造例26 本発明化合物(55)0.15g、塩化ピバロイル0.
07gおよびトリエチルアミン0.07gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(56)0.16g
(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.85(1H,s)、5.90−5.60(2
H,m)、4.67−4.60(2H、m)、3.84
(3H,s)、2.18(3H,s)、2.04(3
H,s)、1.76(3H,d)、1.28(9H,
s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.41(1H,s)、5.90−5.60(2
H,m)、4.67−4.60(2H、m)、3.74
(3H,s)、2.16(3H,s)、1.94(3
H,s)、1.73(3H,d)、1.32(9H,
s)
【0078】製造例27 本発明化合物(201)0.2g、塩化ピバロイル0.
09gおよびトリエチルアミン0.08gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(202)0.19
g(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):〔7.86,7.85(あわせて1H,s)〕、
6.38−6.20(1H,m)、6.20−6.0
(1H,m)、〔4.94,4.68(あわせて2H,
dd)〕、3.85(3H,s)、2.18(3H,
s)、2.05(3H,s)、1.28(9H,s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):〔7.43,7.42(あわせて1H,s)〕,
6.38−6.20(1H,m)、6.20−6.0
(1H,m)、〔4.89,4.64(あわせて2H,
dd)〕、3.75(3H,s)、2.18(3H,
s)、1.95(3H,s)、1.33(9H,s)
【0079】製造例28 本発明化合物(203)0.21g、塩化ピバロイル
0.08gおよびトリエチルアミン0.08gを用い
て、製造例20と同様にして本発明化合物(204)
0.19g(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.86(1H,s)、6.18(1H,t)、
4.81(2H,d)、3.85(3H,s)、2.1
8(3H,s)、2.05(3H,s)、1.29(9
H,s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.42(1H,s)、6.13(1H,t)、
4.77(2H,d)、3.75(3H,s)、2.1
8(3H,s)、1.95(3H,s)、1.33(9
H,s)
【0080】製造例29 本発明化合物(46)0.18g、塩化ピバロイル0.
09gおよびトリエチルアミン0.08gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(47)0.19g
(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.82(1H,s)、4.32(1H,m)、
3.85(3H,s)、2.18(3H,s)、2.0
5(3H,s)、1.8−1.5(2H,m)、1.2
9(9H,s)、1.23(3H,d)、0.95(3
H,t) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.39(1H,s)、4.30(1H,m)、
3.75(3H,s)、2.18(3H,s)、1.9
5(3H,s)、1.8−1.5(2H,m)、1.3
3(9H,s)、1.26(3H,d)、0.91(3
H,t)
【0081】製造例30 本発明化合物(61)0.15g、塩化ピバロイル0.
06gおよびトリエチルアミン0.06gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(62)0.11g
(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.88(1H,s)、7.50−7.30(5
H,m)、5.25(2H,s)、3.84(3H,
s)、2.18(3H,s)、2.04(3H,s)、
1.27(9H,s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.44(1H,s)、7.50−7.30(5
H,m)、5.21(2H,s)、3.73(3H,
s)、2.15(3H,s)、1.93(3H,s)、
1.32(9H,s)
【0082】製造例31 本発明化合物(205)0.18g、塩化ピバロイル
0.07gおよびトリエチルアミン0.07gを用い
て、製造例20と同様にして本発明化合物(206)
0.19g(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.82(1H,s)、7.30−7.10(5
H,s)、4.25(2H,t)、3.85(3H,
s)、2.72(2H,t)、2.18(3H,s)、
2.05(3H,s)、1.28(9H,s)、1.2
5(2H,m) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.41(1H,s)、7.30−7.10(5
H,s)、4.20(2H,t)、3.76(3H,
s)、2.68(2H,t)、2.18(3H,s)、
1.95(3H,s)、1.33(9H,s)、1.2
5(2H,m)
【0083】製造例32 本発明化合物(64)0.15g、塩化ピバロイル0.
06gおよびトリエチルアミン0.06gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(65)0.18g
(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.91(1H,s)、7.50―7.20(4
H,m)、5.38(2H,s)、3.84(3H,
s)、2.18(3H,s)、2.04(3H,s)、
1.28(9H,s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.48(1H,s)、7.50―7.20(4
H,m)、5.34(2H,s)、3.74(3H,
s)、2.17(3H,s)、1.94(3H,s)、
1.33(9H,s)
【0084】製造例33 本発明化合物(67)0.12g、塩化ピバロイル0.
05gおよびトリエチルアミン0.05gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(68)0.12g
(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.89(1H,s)、7.4−7.2(4H,
m)、5.21(2H,s)、3.85(3H,s)、
2.18(3H,s)、2.05(3H,s)、1.2
9(9H,s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.45(1H,s)、7.4−7.2(4H,
m)、5.18(2H,s)、3.73(3H,s)、
2.17(3H,s)、1.94(3H,s)、1.3
3(9H,s)
【0085】製造例34本発明化合物(70)0.16
g、塩化ピバロイル0.06gおよびトリエチ ルアミン0.06gを用いて、製造例20と同様にして
本発明化合物(71)0.18g(2種の異性体の合計
量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.86(1H,s)、7.35(4H,br
s)、5.20(2H,s)、3.85(3H,s)、
2.18(3H,s)、2.05(3H,s)、1.2
7(9H,s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.42(1H,s)、7.40−7.20(4
H,m)、5.16(2H,s)、3.78(3H,
s)、2.16(3H,s)、1.97(3H,s)、
1.34(9H,s)
【0086】製造例35 本発明化合物(85)0.16g、塩化ピバロイル0.
06gおよびトリエチルアミン0.06gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(86)0.18g
(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.87(1H,s)、7.42−7.20(4
H,m)、5.22(2H,s)、3.84(3H,
s)、2.18(3H,s)、2.04(3H,s)、
1.31(9H,s)、1.26(9H,s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.40(1H,s)、7.42−7.20(4
H,m)、5.18(2H,s)、3.72(3H,
s)、2.15(3H,s)、1.92(3H,s)、
1.33(9H,s)、1.32(9H,s)
【0087】製造例36 本発明化合物(79)0.15g、塩化ピバロイル0.
06gおよびトリエチルアミン0.06gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(80)0.16g
(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.85(1H,s)、7.36(2H,d)、
6.92(2H,d)、5.17(3H,s)、3.8
4(3H,s)、3.82(3H,s)、2.18(3
H,s)、2.04(3H,s)、1.26(9H,
s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.41(1H,s)、7.29(2H,d)、
6.89(2H,d)、5.14(3H,s)、3.8
1(3H,s)、3.72(3H,s)、2.15(3
H,s)、1.92(3H,s)、1.32(9H,
s)
【0088】製造例37 本発明化合物(82)0.32g、塩化ピバロイル0.
12gおよびトリエチルアミン0.11gを用いて、製
造例20と同様にして本発明化合物(83)0.28g
(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):8.30−8.20(2H,m)、7.91(1
H,s)、7.56(2H,m)、5.32(2H,
m)、3.84(3H,s)、2.18(3H,s)、
2.04(3H,s)、1.28(9H,s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):8.30−8.20(2H,m)、7.49(1
H,s)、7.60−7.40(2H,m)、5.29
(2H,m)、3.74(3H,s)、2.23(3
H,s)、1.94(3H,s)、1.29(9H,
s)
【0089】製造例38 本発明化合物(207)0.23g、塩化ピバロイル
0.08gおよびトリエチルアミン0.07gを用い
て、製造例20と同様にして本発明化合物(208)
0.08g(2種の異性体の合計量)を得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.83(1H,s)、5.32(2H,d
d)、3.83(3H,s)、2.18(3H,s)、
2.04(3H,s)、1.28(9H,s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.40(1H,s)、5.29(2H,d
d)、3.73(3H,s)、2.16(3H,s)、
1.92(3H,s)、1.32(9H,s)
【0090】次に本発明化合物の製造中間体の製造につ
いて中間体製造例を示す。 中間体製造例 式(10)
【化13】 で示される3−オキソ−3−(2,4,5−トリメチル
−2H−ピラゾール−3−イル)プロピオニトリル5g
とN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール3
0mlとを混合し、5時間加熱還流した。その後、反応
混合物を室温まで冷却してから減圧下濃縮した。得られ
た残渣をヘキサン20mlで2回洗浄した後、乾燥し
て、式(9)
【化14】 で示される化合物7.2g(2種の異性体の合計量)を
得た。 異性体1:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.80(1H,s)、3.83(3H,s)、
3.50(3H,s)、3.31(3H,s)、2.1
8(3H,s)、2.10(3H,s) 異性体2:1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(pp
m):7.80(1H,s)、3.76(3H,s)、
3.39(6H,s)、2.10(3H,s)、1.7
6(3H,s)
【0091】続いて、式(10)で示される3−オキソ
−3−(2,4,5−トリメチル−2H−ピラゾール−
3−イル)プロピオニトリルの製造法を参考製造例とし
て示す。
【0092】参考製造例 1,3,4−トリメチルピラゾール−5−カルボン酸2
0gと塩化チオニル30mlとを混合し、ここにN,N
−ジメチルホルムアミド5滴を加え、1時間加熱還流し
た。その後、反応混合物を室温まで冷却し、減圧下濃縮
して得られた残渣をテトラヒドロフラン50mlに溶解
した。(これを溶液Aと記す。) 窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン250mlにアセト
ニトリル10.7gを加え、−78℃でn−ブチルリチ
ウムへキサン溶液(1.6mol/l)163mlを滴
下し、同温で1時間攪拌した。次いで、ここに前記溶液
Aを徐々に滴下した。滴下終了後、−50℃で3時間攪
拌した。その後、反応混合物を水500mlに注加し、
酢酸エチル200mlと分液した。水層に20%塩酸を
pHが2になるまで加えた後、酢酸エチルで抽出した
(50ml、3回)。有機層を合わせて飽和食塩水20
0mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減
圧下濃縮して結晶を得た。この結晶をヘキサン50ml
で2回洗浄し、乾燥して、式(10)で示される3−オ
キソ−3−(2,4,5−トリメチル−2H−ピラゾー
ル−3−イル)プロピオニトリル20.2gを得た。 融点95.7℃1 H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):4.
06(3H,s)、3.90(2H,s)、2.26
(3H,s)、2.22(3H,s)
【0093】次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表
し、本発明化合物は、(表1)〜(表9)の化合物番号
で表す。
【0094】製剤例1 本発明化合物(1)〜(210)の各々10部を、キシ
レン35部とN,N−ジメチルホルムアミド35部の混
合溶媒に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフ
ェニルエーテル14部およびドデシルベンゼンスルホン
酸カルシウム6部を加え、良く攪拌混合して各々の10
%乳剤を得る。
【0095】製剤例2 本発明化合物(1)〜(210)の各々20部を、ラウリ
ル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム
2部、合成含水酸化珪素微粉末20部および珪藻土54
部を混合した中に加え、良く攪拌混合して各々の20%
水和剤を得る。
【0096】製剤例3 本発明化合物(1)〜(210)の各々2部に、合成含
水酸化珪素微粉末1部、リグニンスルホン酸カルシウム
2部、ベントナイト30部およびカオリンクレー65部
を加え充分攪拌混合する。ついでこれらの混合物に適当
量の水を加え、さらに攪拌し、増粒機で製粒し、通風乾
燥して各々の2%粒剤を得る。
【0097】製剤例4 本発明化合物(1)〜(210)の各々1部を適当量の
アセトンに溶解し、これに合成含水酸化珪素微粉末5
部、PAP(酸性リン酸イソプロピル)0.3部および
フバサミクレー93.7部を加え、充分攪拌混合し、ア
セトンを蒸発除去して各々の1%粉剤を得る。
【0098】製剤例5 本発明化合物(1)〜(210)の各々10部とポリオ
キシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウ
ム塩50部を含むホワイトカーボン35部、及び水55
部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、各々
の10%フロアブル剤を得る。
【0099】製剤例6 本発明化合物(1)〜(210)の各々0.1部をキシ
レン5部およびトリクロロエタン5部に溶解し、これを
脱臭灯油89.9部に混合して各々の0.1%油剤を得
る。
【0100】製剤例7 本発明化合物(1)〜(210)の各々10mgをアセ
トン0.5mlに溶解し、この溶液を、動物用固形飼料
粉末(飼育繁殖用固形飼料粉末CE−2、日本クレア株
式会社商品)5gに処理し、均一に混合する。ついでア
セトンを蒸発乾燥させて各々の毒餌を得る。
【0101】次に、本発明化合物が有害節足動物防除剤
の有効成分として有用であることを試験例により示す。
なお、本発明化合物は、(表1)〜(表9)の化合物番
号で表す。
【0102】試験例1 製剤例5によって得られた供試化合物製剤を水で希釈し
(供試化合物の濃度:500ppm)に展着剤(特リノ
ー:日本農薬株式会社製)を最終容量の2000分の1
になるように加えて試験用散布液を調製した。前日にワ
タアブラムシ約30匹を接種しておいた90ml容のプ
ラスチックカップに栽培したキュウリ(第1本葉展開途
上期)に対し、前記試験用散布液液30mlを散布処理
した。処理した植物を風乾した後、供試虫の逃亡、飛散
防止用の別の大きなカップで覆って温室内(22±2
℃)に静置した。6日後に生存虫数を調査した。その結
果、本発明化合物(1)、(3)、(14)、(2
3)、(24)、(32)、(42)、(46)、(4
7)、(52)、(53)、(55)、(56)、(6
1)、(62)、(64)、(65)、(67)、(6
8)、(70)、(201)、(202)、(20
3)、(204)、(205)、(209)および(2
10)はそれぞれ生存虫数が0であった。
【0103】試験例2 製剤例5によって得られた供試化合物の製剤を、水で希
釈し(供試化合物の濃度:500ppm)、展着剤(特
リノー:日本農薬株式会社製)を最終容量の2000分
の1になるように加えて試験用散布液を調製した。播種
7日後のプラスチックカップに植えたツルナシインゲン
(初生葉期)に、約20頭のナミハダニ雌成虫を放し、
1日間放置後、前記試験用散布液30mlを散布処理し
た。薬剤処理7日後にツルナシインゲンの状態およびナ
ミハダニの生存数を調査し、以下の基準で判定した。 −:ほとんど被害無く、生存虫なし。 ±:わずかに被害がある。少数の生存虫あり。 +:被害、生存虫とも、無処理よりやや少ない。 ++:無処理と同等。 その結果、本発明化合物(14)、(23)、(2
4)、(42)、(46)、(47)、(52)、(5
3)、(55)、(56)、(62)、(64)、(6
5)、(68)、(71)、(201)、(202)、
(203)、(204)、(205)、(206)、
(208)、(209)および(210)の効果は−で
あった。
【0104】
【発明の効果】本発明化合物は優れた有害節足動物防除
効力を有することから、本発明化合物は有害節足動物防
除剤の有効成分として有用であり、本発明化合物を有害
節足動物等に施用することにより有害節足動物を防除で
きる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) 【化1】 (式中、R1はC1−C8アルキル基、C1−C8ハロ
    アルキル基、C3−C8シクロアルキル基、(C3−C
    8シクロアルキル)C1−C3アルキル基、C3−C8
    アルケニル基、C3−C8ハロアルケニル基、C3−C
    8アルキニル基または(置換されていてもよいフェニ
    ル)C1−C8アルキル基を表し、R2は、水素原子、
    (C1−C8アルキル)カルボニル基、(C1−C3ハ
    ロアルキル)カルボニル基、C1−C8アルキルスルホ
    ニル基、C1−C8ハロアルキルスルホニル基または
    (C1−C8アルコキシ)カルボニル基を表し、X1
    よびX2は独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−C
    3アルキル基またはトリフルオロメチル基を表し、X3
    はC1−C3アルキル基を表す。)で示されるピラゾー
    ル化合物。
  2. 【請求項2】式(2) 【化2】 (式中、R3およびR4は独立してC1−C3アルキル基
    を表し、X1およびX2は独立して水素原子、ハロゲン原
    子、C1−C3アルキル基またはトリフルオロメチル基
    を表し、X3はC1−C3アルキル基を表す。)で示さ
    れる化合物。
  3. 【請求項3】請求項1記載のピラゾール化合物を有効成
    分として含有することを特徴とする有害節足動物防除
    剤。
  4. 【請求項4】請求項1記載のピラゾール化合物を有害節
    足動物または有害節足動物の生息場所に施用することを
    特徴とする有害節足動物の防除方法。
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