JP2003154757A - 感熱記録材料および感熱記録部材 - Google Patents

感熱記録材料および感熱記録部材

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JP2003154757A
JP2003154757A JP2001359754A JP2001359754A JP2003154757A JP 2003154757 A JP2003154757 A JP 2003154757A JP 2001359754 A JP2001359754 A JP 2001359754A JP 2001359754 A JP2001359754 A JP 2001359754A JP 2003154757 A JP2003154757 A JP 2003154757A
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Takuji Kato
拓司 加藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像部及び非画像部の耐光性を従来よりも向
上させた感熱記録材料および感熱記録部材を提供するこ
と。 【解決手段】 支持体上に単独または2種類以上のロイ
コ染料と該ロイコ染料を加熱時に発色させる少なくとも
1種類の顕色剤とを主成分とする感熱発色層を有する感
熱記録材料において、有機アセトン化合物を含有するこ
とを特徴とする感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像部及び非画像
部の耐光性に優れた感熱記録材料および感熱記録部材に
関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、一般に支持体上に電子
供与性の無色もしくは淡色の染料前駆体(ロイコ染料)
と電子受容性の顕色剤とを主成分とする感熱記録層を設
けた物で、熱ヘッド、熱ペン、レーザー光等で加熱する
ことにより、ロイコ染料と顕色剤とが瞬時反応し、記録
画像が得られるものであり、特公昭43−4160号、
特公昭45−14039号公報等に開示されている。こ
のような感熱記録材料は、比較的簡単な装置で記録が得
られ、保守が容易であること、騒音の発生が少ないなど
の利点があり、近年、電子計算機、ファクシミリ、券売
機、ラベルプリンター、レコーダー等の記録材料として
広範囲な分野に利用されている。
【0003】このような電子供与性ロイコ染料と電子受
容性顕色剤を用いた感熱記録材料は、外観がよい、感触
がよい、発色濃度が高い等の優れた特性を有している反
面、記録画像部や地肌部(未発色部)が耐光性に劣ると
いう問題がある。具体的には、発色画像が日光等の光照
射によって褪色したり、地肌部が変色するなど、記録材
料としての保存性が劣るという欠点を有していたため、
感熱記録材料の使用環境を制限し用途範囲を狭くしてい
た。
【0004】このような感熱記録材料の欠点を改善する
ために、感熱記録材料に紫外線吸収剤を含有させること
が提案されている。たとえばベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤(特開昭61−193883号公報)、蛍光増
白剤(特開昭62−184880号公報)、ヒンダード
アミン系安定剤(特開昭63−137887号公報)、
無機酸化物微粒子(特開平7−25147号公報)、あ
るいはこれらの組み合わせ(特開平8−282114号
公報)等が行なわれている。しかしながら色彩に問題が
あり、さらにこれらの添加剤の量によって発色感度、発
色色相が著しく変化するなどの問題のため変化の抑制が
困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記従来技術に鑑みて、画像部及び非画像部の耐光
性を従来よりも向上させた感熱記録材料および感熱記録
部材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の
(1)「支持体上に単独または2種類以上のロイコ染料
と該ロイコ染料を加熱時に発色させる少なくとも1種類
の顕色剤とを主成分とする感熱発色層を有する感熱記録
材料において、有機アセトン化合物を含有することを特
徴とする感熱記録材料」、(2)「該有機アセトン化合
物が一般式(I)で示される芳香族ジアニリノアセトン
であることを特徴とする感熱記録材料;
【0007】
【化4】 」、(3)「該有機アセトン化合物がロイコ染料に対し
て7〜30wt%の範囲で含有されることを特徴とする
前記第(1)項または第(2)項に記載の感熱記録材
料」、(4)「該ロイコ染料が一般式(II)で示される
フルオラン誘導体であることを特徴とする前記第(1)
項乃至第(3)項の何れか1に記載の感熱記録材料;
【0008】
【化5】 (ここでRとRはそれぞれ独立して水素原子、枝分
かれしていても良い炭素数1〜6のアルキル基、アリー
ル基の何れか、あるいはRとRが結合して5〜8員
環を形成していても良い。Rは水素原子またはメチル
基を示す。)」、(5)「該顕色剤が長鎖アルキル基を
分子内に含むホスホン酸顕色剤であることを特徴とする
前記第(1)項乃至第(4)項の何れか1に記載の感熱
記録材料」、(6)「該顕色剤が一般式(III)で表わ
せる化合物であることを特徴とする前記第(1)項乃至
第(4)項の何れか1に記載の感熱記録材料;
【0009】
【化6】 (式中Xは、カルボニル基、スルホニル基、脂肪族炭化
水素から誘導される2価の基、主鎖中に1個以上のヘテ
ロ原子、カルボニル基、スルホニル基、エステル結合、
芳香族環を含む脂肪族炭化水素から誘導される2価の
基、1個以上のヘテロ原子、カルボニル基、スルホニル
基、エステル結合、アルキレン、主鎖中にヘテロ原子を
含んだ脂肪族炭化水素で連結された2つの芳香族炭化水
素から誘導される2価の基の何れか1つを示す。)」、
(7)「酸化防止剤が添加されたことを特徴とする前記
第(1)項乃至第(6)項の何れか1に記載の感熱記録
材料」、(8)「該酸化防止剤としてヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤が記録層内に含有されたことを特徴と
する前記第(7)項に記載の感熱記録材料」により達成
される。
【0010】また、上記課題は、本発明の(9)「前記
第(1)項乃至第(8)項の何れか1に記載の感熱記録
材料が紙上に設けられたことを特徴とする感熱記録部
材」、(10)「前記第(1)項乃至第(8)項の何れ
か1に記載の感熱記録材料がポリエステルフイルム上に
設けられたことを特徴とする感熱記録部材」により達成
される。
【0011】耐光性を向上させる一般的な方法として芳
香族アミン化合物を用いることが挙げられる。しかしア
ミン化合物は塩基性が高いため、塗布液の増粘や凝集が
起こりやすい。そのような変化が起きないものでも、ポ
ットライフは決して長くない。ジフェニルアミン化合物
やトリフェニルアミン類ではそのような増粘を起きない
が、耐光性に寄与する効果は小さく充分な改善方法では
ない。しかしアミド化合物はそのような害が少なく、少
量で耐光性に寄与する効果が大きいことを見出した。さ
らに顕色剤に対して有機アセトン化合物を含有する化合
物の添加量が7〜30重量%の範囲がより好ましい。7
%以下では画像の耐光性が充分でなく、30%以上では
発色濃度の低下が顕著になり、また、地肌部の変色も大
きくなる。
【0012】本発明で使用する有機アセトン化合物とし
ては、種々の公知な化合物が使用できる。例えば、N,
N'−ジアニリノアセトン、1,1'−ジメチル-N,N'
−ジアニリノアセトン、1,2'−ジメチル−N,N'−
ジアニリノアセトン、1,3'−ジメチル−N,N'−ジ
アニリノアセトン、1,4'−ジメチル−N,N'−ジア
ニリノアセトン、2,2'−ジメチル−N,N'−ジアニ
リノアセトン、2,3'−ジメチル−N,N'−ジアニリ
ノアセトン、2,4'−ジメチル−N,N'−ジアニリノ
アセトン、3,3'−ジメチル−N,N'−ジアニリノア
セトン、3,4'−ジメチル−N,N'−ジアニリノアセ
トン、4,4'−ジメチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、1,1'−ジエチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、1,2'−ジエチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、1,3'−ジエチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、1,4'−ジエチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、2,2'−ジエチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、2,3'−ジエチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、2,4'−ジエチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、3,3'−ジエチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、3,4'−ジエチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、4,4'−ジエチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、1,1'−ジ−n−ブチル−N,N'−ジアニリノア
セトン、1,2'−ジ−n−ブチル−N,N'−ジアニリ
ノアセトン、1,3'−ジ−n−ブチル−N,N'−ジア
ニリノアセトン、1,4'−ジ−n−ブチル−N,N'−
ジアニリノアセトン、2,2'−ジ−n−ブチル−N,
N'−ジアニリノアセトン、2,3'−ジ−n−ブチル-
N,N'−ジアニリノアセトン、2,4'−ジ−n−ブチ
ル−N,N'−ジアニリノアセトン、3,3'−ジ−n−
ブチル-N,N'−ジアニリノアセトン、3,4'−ジ−
n−ブチル−N,N'−ジアニリノアセトン、4,4'−
ジ−n−ブチル-N,N'−ジアニリノアセトン、1,
1'−ジ−iso−ブチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、1,2'−ジ−iso−ブチル−N,N'−ジアニリ
ノアセトン、1,3'−ジ−iso−ブチル−N,N'−
ジアニリノアセトン、1,4'−ジ−iso−ブチル−
N,N'−ジアニリノアセトン、2,2'−ジ−iso−
ブチル−N,N'−ジアニリノアセトン、2,3'−ジ−
iso−ブチル−N,N'−ジアニリノアセトン、2,
4'−ジ−iso−ブチル−N,N'−ジアニリノアセト
ン、3,3'−ジ−iso−ブチル−N,N'−ジアニリ
ノアセトン、3,4'−ジ−iso−ブチル−N,N'−
ジアニリノアセトン、4,4'−ジ−iso−ブチル−
N,N'−ジアニリノアセトン、1,1'−ジ−tert
−ブチル−N,N'−ジアニリノアセトン、1,2'−ジ
−tert−ブチル−N,N'−ジアニリノアセトン、
1,3'−ジ−tert−ブチル−N,N'−ジアニリノ
アセトン、1,4'−ジ−tert−ブチル−N,N'−
ジアニリノアセトン、2,2'−ジ−tert−ブチル
−N,N'−ジアニリノアセトン、2,3'−ジ−ter
t−ブチル−N,N'−ジアニリノアセトン、2,4'−
ジ−tert−ブチル-N,N'−ジアニリノアセトン、
3,3'−ジ−tert−ブチル−N,N'−ジアニリノ
アセトン、3,4'−ジ−tert−ブチル-N,N'−
ジアニリノアセトン、4,4'−ジ−tert−ブチル
−N,N'−ジアニリノアセトンなどが挙げられる。中
でも式(1)で示されるジアニリノアセトンは特に好ま
しい。
【0013】本発明において用いられる塩基性色素前駆
体(ロイコ染料)は、単独又は、2種以上混合して用い
ることができるが、このようなロイコ染料としては、感
熱材料に適用されているものを任意に用いることが可能
であり、特に限定されず従来公知のもの、例えば、トリ
フェニルメタンフタリド系、トリアリルメタン系、フェ
ノチジアン系、チオフェルオラン系、キサンテン系、イ
ンドフタリル系、スピロピラン系、アザフタリド系、ク
ロメノピラゾール系、メチン系、ローダミンアニリノラ
クタム系、ローダミンラクタム系、キナゾリン系、ジア
ザキサンテン系、ビスラクトン系等のロイコ化合物が好
ましく用いられる。
【0014】例えば以下に示すようなものが挙げられる
が、勿論これらに限られるものではない。2−アニリノ
−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−(ジ−n−ブチルアミノ)フ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−
プロピル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−(N−イソプロピル−N−メチル
アミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
(N−イソブチル−N−メチルアミノ)フルオラン、2
−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−アミル−N−
メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−(N−sec−ブチル−N−エチルアミノ)フル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−ア
ミル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−iso−アミル−N−エチルア
ミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
(N−n−プロピル−N−イソプロピルアミノ)フルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−シクロヘ
キシル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−(N−エチル−N−p−トルイジ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−メチル−N−p−トルイジノ)フルオラン等。
【0015】特に一般式(II)で示されるフルオラン誘
導体はそれ自身の耐光性が良いため特に望ましい。
【0016】
【化7】 (ここでRとRはそれぞれ独立して水素原子、枝分
かれしていても良い炭素数1〜6のアルキル基、アリー
ル基の何れか、あるいはRとRが結合して5〜8員
環を形成していても良い。Rは水素原子またはメチル
基を示す。)
【0017】一般式(II)の具体例としては、例えば以
下に示すようなものが挙げられるが、勿論これらに限定
されるものではない。2−(3’−トリフルオロメチル
アニリノ)−3−メチル−6−ジメチルアミノフルオラ
ン、2−(3’−トリフルオロメチルアニリノ)−3−
メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(3’−
トリフルオロメチルアニリノ)−6−ジエチルアミノフ
ルオラン、2−(3’−トリフルオロメチルアニリノ)
−6−(N−エチル−N−p−トルイジノ)フルオラ
ン。
【0018】次に、本発明で用いられるロイコ染料に対
応する顕色剤は、特開平5−124360号公報等で示
した長鎖アルキル基を分子内に含むホスホン酸顕色剤で
ある。長鎖アルキル基を分子内に含むホスホン酸顕色剤
は一般式(I)で示されるロイコ染料を発色させる能力
が高い。例えば、炭素数12以上の脂肪族基を持つ有機
ホスホン酸化合物、あるいは炭素数16以上の脂肪族基
を持つ酸性ホスホン酸エステル等である。脂肪族基に
は、直鎖状または枝分かれ状のアルキル基、アルケニル
基が包含され、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル
等の置換基を持っていていも良い。以下に、その顕色剤
について具体例を例示する。
【0019】下記一般式(IV)で表わされるものが一般
的に用いられる。
【0020】
【化8】 (式中、Rは炭素数12〜24の直鎖状アルキル基を
表わす)
【0021】一般式(IV)で表わされる有機ホスホン酸
化合物の具体例としては、例えば以下のようなものが挙
げられる。ドデシルホスホン酸、テトラデシルホスホン
酸、ヘキサデシルホスホン酸、オクタデシルホスホン
酸、エイコシルホスホン酸、ドコシルホスホン酸、テト
ラコシルホスホン酸、ヘキサコシルホスホン酸、オクタ
コシルホスホン酸等。
【0022】有機ホスホン酸化合物としては、下記一般
式(V)で表わされるα−ヒドロキシアルキルホスホン
酸も好ましく使用される。
【0023】
【化9】 (式中、Rは炭素数11〜29の脂肪族基である。)
【0024】一般式(V)で表わされるα−ヒドロキシ
アルキルホスホン酸を具体的に示すと、α−ヒドロキシ
ドデシルホスホン酸、α−ヒドロキシテトラデシルホス
ホン酸、α−ヒドロキシヘキサデシルホスホン酸、α−
ヒドロキシオクタデシルホスホン酸、α−ヒドロキシエ
イコシルホスホン酸、α−ヒドロキシドコシルホスホン
酸、α−ヒドロキシテトラコシルホスホン酸等が挙げら
れる。
【0025】有機ホスホン酸化合物としては、下記一般
式(VI)で表わされる酸性有機ホスホン酸エステルも使
用される。
【0026】
【化10】 (式中、Rは炭素数16〜29の脂肪族基を、R
水素原子または炭素数1から22の脂肪族基を表わして
いる。)
【0027】一般式(VI)で表わされる酸性有機ホスホ
ン酸エステルを具体的に示すと、ジヘキサデシルホスフ
ェート、ジオクタデシルホスフェート、ジエイコシルホ
スフェート、ジドコシルホスフェート、モノヘキサデシ
ルホスフェート、モノオクタデシルホスフェート、モノ
エイコシルホスフェート、モノドコシルホスフェート、
メチルヘキサデシルホスフェート、メチルオクタデシル
ホスフェート、メチルエイコシルホスフェート、メチル
ドコシルホスフェート、アミルヘキサデシルホスフェー
ト、オクチルヘキサデシルホスフェート、ラウリルヘキ
サデシルホスフェート等が挙げられる。
【0028】更に、本発明で用いられるロイコ染料に対
応する顕色剤として好ましい化合物として耐光性以外の
耐可塑剤性、耐水性などに優れている一般式(II)で表
わされる化合物も挙げられる。
【0029】
【化11】 (式中Xは、カルボニル基、スルホニル基、脂肪族炭化
水素から誘導される2価の基、主鎖中に1個以上のヘテ
ロ原子、カルボニル基、スルホニル基、エステル結合、
芳香族環を含む脂肪族炭化水素から誘導される2価の
基、1個以上のヘテロ原子、カルボニル基、スルホニル
基、エステル結合、アルキレン、主鎖中にヘテロ原子を
含んだ脂肪族炭化水素で連結された2つの芳香族炭化水
素から誘導される2価の基の何れか1つを示す。)
【0030】Xの具体例としては、炭素数1から16の
アルキレン、オキシアルキレン、ビスオキシアルキレ
ン、トリスオキシアルキレン、オキソアルキレン、ビス
オキソアルキレン、トリスオキソアルキレン、チオアル
キレン、ビスチオアルキレン、トリスチオアルキレン、
スルフィニルアルキレン、ビススルフィニルアルキレ
ン、トリススルフィニルアルキレン、スルホニルアルキ
レン、ビススルホニルアルキレン、トリススルホニルア
ルキレン、ヒドロキシアルキレン、ビスヒドロキシアル
キレン、トリスヒドロキシアルキレン、スルホニルジオ
キシアルキレン、ビススルホニルジオキシアルキレン、
トリススルホニルジオキシアルキレン、カルボニルジオ
キシアルキレン、ビスカルボニルジオキシアルキレン、
トリスカルボニルジオキシアルキレン、カルバモイルア
ルキレン、ビスカルバモイルアルキレン、トリスカルバ
モイルアルキレンなどが挙げられるがこれらの化合物に
限定されるものではない。
【0031】一般式(III)で表わされる化合物の具体
的として以下の化合物が挙げられるが、勿論これらに限
定されるものではない。
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】化合物(A)で示される顕色剤は特に好ま
しい。
【0038】本発明の感熱記録材料において、顕色剤は
ロイコ染料1重量部に対して0.5〜20重量部、好ま
しくは2〜10重量部である。顕色剤は単独もしくは二
種以上混合して適用することができる。
【0039】本発明では、さらにその効果を発現させる
ためにはヒンダードフェノール化合物が有効であること
を見出した。ヒンダードフェノール化合物は該アミド化
合物と同一層中に存在するのが好ましく、該アミド化合
物に対して5〜1000重量%の比率で用いる。
【0040】本発明で使用するアセトン化合物と組み合
わせて使用できるヒンダードフェノール系酸化防止剤と
しては種々公知の化合物を用いることができ、例えば、
2−メチルフェノール、2,6−ジメチルフェノール、
2,4,6−トリメチルフェノール、2,6−ジメチル
−4−オクチルフェノール、2−t−ブチルフェノー
ル、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2,4,6−
トリ−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル
−4−オクチルフェノール、トリエチレングリコールビ
ス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオ
ールビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス(n−
オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−
t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ペン
タエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
2,2−チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘ
キサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシヒドロシンナマイド)、3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジルフォスフォネートジエチルエ
ステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6―トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレート、2,4−ビス
[(オクチルチオ)メチル]−o−クレゾール、N,
N’−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン等が挙げら
れる。
【0041】また、本発明においては、感度向上剤及
び、滑剤として種々の熱可融性物質を単独又は、2種以
上混合して利用することができる。その具体例としては
以下のものが挙げられる。ステアリン酸、ベヘン酸等の
脂肪酸類、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド等
の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸ア
ルミニウム、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜
鉛、ベヘン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類、p−ベンジルビ
フェニル、ターフェニル、トリフェニルメタン、p−ベ
ンジルオキシ安息香酸ベンジル、β−ベンジルオキシナ
フタレン、β−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸メチル、ジフェニルカーボネート、テレフタル酸ベ
ンジル、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジエ
トキシナフタレン、1,4−ジベンジルオキシナフタレ
ン、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(4−
メチルフェノキシエタン)、1,4−ジフェノキシ−2
−ブテン、1,2−ビス(4−メトキシフェニルチオ)
エタン、ジベンゾイルメタン、1,4−ジフェニルチオ
ブタン、1,4−ジフェニルチオ−2−ブテン、1,3
−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1,4
−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p−
(2−ビニルオキシエトキシ)ビフェニル、p−アリー
ルオキシビフェニル、ジベンゾイルオキシメタン、ジベ
ンゾイルオキシプロパン、ジベンジルジスルフィド、
1,1−ジフェニルエタノール、1,1−ジフェニルプ
ロパノール、p−ベンジルオキシベンジルアルコール、
1,3−フェノキシー2−プロパノール、N−オクタデ
シルカルバモイル−p−メトキシカルボニルベンゼン、
N−オクタデシルカルバモイルベンゼン、1,2ビス
(4−メトキシフェノキシ)プロパン、1,5−ビス
(4−メトキシフェノキシ)−3−オキサペンタン、シ
ュウ酸ジベンジル、シュウ酸ビス(4−メチルベンジ
ル)、シュウ酸ビス(4−クロロベンジル)等。
【0042】また、本発明の感熱記録材料を作製するに
あたっては、上記の顕色剤、ロイコ染料、熱可融物質以
外にも、感熱記録材料を構成するのに慣用的に用いられ
る各種材料を適宜用いることができる。それらの例とし
ては例えば、感熱記録層中において各種材料を支持体等
の上に結着させるための結着剤があり、それらは単独又
は、2種以上混合して用いることができ、具体的には以
下のものが挙げられる。ポリビニルアルコール、変成ポ
リビニルアルコール、澱粉及びその誘導体、メトキシセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース
等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビ
ニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル
共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタ
アクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共
重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重
合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、変成ポリアクリ
ルアミド、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重
合体、カルボキシ変成ポリエチレン、ポリビニルアルコ
ール/アクリルアミドブロック共重合体、メラミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、ア
ルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分
子、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジ
エン共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重
合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリ
メタクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、ポリブチルメタクリレート、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセタール、エチレン/酢酸ビニル共重
合体等のエマルジョンが挙げられる。これらは、単独も
しくは、混合して使用され、更に、必要に応じて架橋剤
(硬化剤)を添加して硬化させてもよい。この場合の架
橋剤(硬化剤)としては、結着剤と反応するもので、例
えば、グリオキザール誘導体、メチロール誘導体、エピ
クロルヒドリン誘導体、エポキシ化合物、アジリジン化
合物等が挙げられる。
【0043】また、感熱記録材料中に単独又は、2種以
上混合用いられる顔料の具体例としては以下のものが挙
げられる。シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アル
ミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、カオリ
ン、焼成カオリン、タルク、表面処理されたシリカ等の
前記無機系微粉末、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/
メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂、塩化ビニリ
デン系樹脂、スチレン/アクリル共重合体、プラスチッ
ク球状中空微粒子などの有機系の微粉末が挙げられる。
【0044】更に、本発明の感熱記録材料は必要に応じ
て、ヘッドマッチング性、記録材料への筆記性向上等の
目的により感熱発色層の上に顔料、結着剤、架橋剤、滑
剤等を主成分とする保護層を設けることが可能であり、
この場合の顔料、結着剤、架橋剤、滑剤としては前記の
顔料、結着剤、架橋剤、滑剤(熱可融物質)を各々単独
又は、2種以上混合して用いることができる。
【0045】また、支持体上に顔料、結着剤等を主成分
とするアンダー層を設けることも可能であり、アンダー
層を構成する顔料、結着剤としては、前記の顔料、結着
剤を各々単独又は、2種以上混合して用いることが可能
である。この場合の顔料の一例であるプラスチック球状
中空微粒子とは、例えば、熱可塑性高分子を殻とし、内
部に空気その他の気体を含有するもので、すでに発泡状
態となっているプラスチック球状中空微粒子である。こ
のプラスチック球状中空微粒子の中空度は、中空粒子の
外径と内径の比であり下記式(数1)で表示されるもの
である。
【0046】
【数1】中空度(%)=(中空粒子の内径/中空粒子の
外径)×100
【0047】プラスチック球状中空微粒子はアクリル酸
エステル、アクリロニトリルなどのアクリル系樹脂や,
スチレンなどのスチレン樹脂あるいはそれらの共重合樹
脂などから作ることができる。また、前記アンダー層に
用いられる顔料としてプラスチック球状中空微粒子を用
いた場合に、サーマルヘッドとのマッチング性を向上さ
せる目的で、他の前記無機顔料を添加することが可能で
ある。
【0048】更に、本発明の感熱記録材料においては、
支持体の裏面に顔料、結着剤、架橋剤等を主成分とする
バック層を設けることも可能である。この場合にも顔
料、結着剤、滑剤としては前記の顔料、結着剤、滑剤
(熱可融物質)が用いられる。
【0049】勿論、本発明の用途を限定するものではな
いが、支持体としては、通常の紙(酸性紙、中性紙)の
場合、上記アンダー層を紙に塗布した上に感熱記録材料
を塗布することにより、外観がよく、感触がよく、さら
に、持ち運びに便利な感熱記録部材として適している。
また、この場合上記バック層、保護層等を併用すること
は当然できる。
【0050】通常の紙以外にも、塗布加工可能なものを
任意に用いることが可能であり、例えば、合成紙、高分
子フィルム、三酢酸セルロース等のセルロース誘導体フ
イルム、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフ
ィンフイルム、ポリスチレンフイルムあるいはこれらを
貼り合わせたフイルム等が挙げられる。特に、ポリエチ
レンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラート、ポ
リエチレンナフタレート等のポリエステルフイルムが好
ましい。この場合、医療画像などの高精細かつ高階調の
画像を印刷する感熱記録部材に適している。
【0051】なお、本発明の感熱記録材料を得るにあた
っては、前記以外にもこの種の感熱記録材料に慣用され
る添加成分、例えば、界面活性剤、圧力発色防止剤等を
併用することができる。
【0052】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、以下の部及び%はいずれも重量基準であ
る。
【0053】(実施例1)下記組成よりなる混合物を磁
性ボールミルで分散し[A液]〜[E液]を調製する。 [A液] 2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン 10部 10%ポリビニルアルコール水溶液 10部 水 30部 [B液] オクタデシルホスホン酸 10部 10%ポリビニルアルコール水溶液 10部 水 30部 [C液] 具体例(I) 10部 10%ポリビニルアルコール水溶液 10部 水 30部 [C’液] 具体例(I) 10部 2,2−チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル −4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート] 10部 10%ポリビニルアルコール水溶液 10部 水 30部 [D液] P527(水沢化学製シリカゲル) 10部 10%ポリビニルアルコール水溶液 10部 水 30部 [E液] ステアリン酸亜鉛 10部 10%ポリビニルアルコール水溶液 10部 水 30部
【0054】次に、下記組成の混合物をディスパーにて
攪拌分散して[F液]を調整した。 [F液] 非発泡性プラスチック微小中空粒子 40部 (固形分24%、平均粒径3μm、中空度90%) スチレン/ブタジエン共重合体ラテックス 10部 水 50部
【0055】次に、(A液)〜(F液)を用いて感熱発
色層塗布液とアンダーコート塗布液を下記の混合比で調
製した。 (感熱発色層塗布液) (A液):(B液):(C液):(D液):(E液)=
1:2:0.4:2.8:0.5 (アンダーコート塗布液) (F液):(D液)=2:1
【0056】市販の上質紙(坪量60g/m)の表面
に(アンダーコート塗布液)を乾燥重量が3g/m
なるように塗布乾燥して中間コート紙を得た。次に感熱
発色層塗布液をロイコ染料の乾燥重量が0.5g/m
となるように塗布乾燥して感熱発色層を設けた。その
後、10Kg/cmの圧力でキャレンダー処理して本
発明の感熱記録材料を得た。
【0057】(実施例2)実施例1の(B液)において
オクタデシルホスホン酸の代わりにBPAを用いた以外
は実施例1と同様にして調製し感熱記録材料を得た。
【0058】(実施例3)実施例1の(B液)において
オクタデシルホスホン酸の代わりに具体例(A)を用い
た以外は実施例1と同様にして調製し感熱記録材料を得
た。
【0059】(実施例4)実施例1の感熱発色層塗布液
の調製において(A液):(B液):(C液):(D
液):(E液)=1:2:0.1:2:0.5の混合比
で調製した以外は実施例1と同様にして調製し感熱記録
材料を得た。
【0060】(実施例5)実施例1の感熱発色層塗布液
の調製において(A液):(B液):(C液):(D
液):(E液)=1:2:0.8:2:0.5の混合比
で調製した以外は実施例1と同様にして調製し感熱記録
材料を得た。
【0061】(実施例6)実施例1の(C液)代わりに
(C’液)を用い、感熱発色層塗布液を(A液):(B
液):(C’液):(D液):(E液)=1:2:0.
5:2:0.5の混合比で調製した以外は実施例1と同
様にして調製し感熱記録材料を得た。
【0062】(実施例7)実施例1の(A液)におい
て、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフ
ルオランの代わりに2−(3’−トリフルオロメチルア
ニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン
を用いた以外は実施例1と同様にして調製し感熱記録材
料を得た。
【0063】(実施例8)実施例1において、市販の上
質紙の変わりに、厚さ100μmの透明ポリエステルフ
イルムを用い、キャレンダー処理をしなかった以外は実
施例1と同様にして調製し感熱記録材料を得た。
【0064】(比較例1)実施例1の感熱発色層塗布液
の調製において、(A液):(B液):(C液):(D
液):(E液)=1:2:0:2:0.5の混合比で調
製した以外は実施例1と同様にして調製し感熱記録材料
を得た。
【0065】(比較例2)実施例1の(C液)におい
て、具体例(I)の代わりにトリフェニルアミンを用い
た以外は実施例1と同様にして調製し感熱記録材料を得
た。
【0066】以上のように作成した感熱記録材料につい
て、次に示す試験を行なった。その結果を表1に示す。
熱傾斜試験機(東洋精機製作所製)を用いて温度150
℃、圧力2Kg/cm 、1秒の条件で印字し、その画
像濃度及び地肌濃度をマクベス濃度計RD−914(フ
ィルター:W−106)で測定した。次に示すように耐
光性試験を行なった。熱傾斜試験機で得られた画像を、
ウェザーメーター165(東洋精機製作所製)にてXe
ランプ0.35W/mで24時間照射後、画像部及び
非画像部の濃度をマクベス濃度計RD−914(フィル
ター:W−106)で測定し画像部の画像残存率と非画
像部の地肌残存率を測定した。
【0067】表1の結果から本発明の感熱記録材料は画
像部及び地肌部の耐光性が向上し、極めて優れた感熱記
録材料であることが分かる。
【0068】
【表1】 表中の ×は耐光性の向上が認められない。△
はわずかな(30%以下)向上が認められた。○は有効な(30
%〜50%)向上が認められた。◎は劇的な(50%以上)向上が
認められた。
【0069】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明から明らか
なように、本発明の請求項1及び2により、耐光性に優
れた感熱記録材料を提供することができる。また、請求
項3により、該ジアニリノアセトン化合物の添加量をロ
イコ染料に対して7〜30wt%に調製することによ
り、発色能の低下や地肌かぶりといった副作用のない耐
光性に優れた感熱記録材料を提供することができる。ま
た、請求項4により、染料としてフルオラン誘導体を用
いることにより、該有機アセトン化合物の耐光性が更に
向上した。また、請求項5により、請求項4で用いられ
た染料に対しての発色能力の高い顕色剤を用いることに
より、耐光性に優れ、さらに、発色能力にも優れた感熱
記録材料を得られる。また、請求項6により、耐光性は
劣るが、耐可塑剤性、耐水性に優れた顕色剤を用いるこ
とにより、いずれの特性にも優れた感熱記録材料を得ら
れる。また、請求項7及び8により、酸化防止剤、特に
ヒンダードフェノール系酸化防止剤を合わせ使用するこ
とにより、耐光性の効果が顕著となる。また、請求項9
により、外観がよく、感触がよく、さらに、持ち運びに
便利な感熱記録部剤を提供することができる。また、請
求項10により、医療画像などの高精細かつ高階調な画
像の印刷に適している感熱記録部材を提供することがで
きる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に単独または2種類以上のロイ
    コ染料と該ロイコ染料を加熱時に発色させる少なくとも
    1種類の顕色剤とを主成分とする感熱発色層を有する感
    熱記録材料において、有機アセトン化合物を含有するこ
    とを特徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 該有機アセトン化合物が一般式(I)で
    示される芳香族ジアニリノアセトンであることを特徴と
    する感熱記録材料。 【化1】
  3. 【請求項3】 該有機アセトン化合物がロイコ染料に対
    して7〜30wt%の範囲で含有されることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の感熱記録材料。
  4. 【請求項4】 該ロイコ染料が一般式(II)で示される
    フルオラン誘導体であることを特徴とする請求項1乃至
    3の何れか1に記載の感熱記録材料。 【化2】 (ここでRとRはそれぞれ独立して水素原子、枝分
    かれしていても良い炭素数1〜6のアルキル基、アリー
    ル基の何れか、あるいはRとRが結合して5〜8員
    環を形成していても良い。Rは水素原子またはメチル
    基を示す。)
  5. 【請求項5】 該顕色剤が長鎖アルキル基を分子内に含
    むホスホン酸顕色剤であることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れか1に記載の感熱記録材料。
  6. 【請求項6】 該顕色剤が一般式(III)で表わせる化
    合物であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1
    に記載の感熱記録材料。 【化3】 (式中Xは、カルボニル基、スルホニル基、脂肪族炭化
    水素から誘導される2価の基、主鎖中に1個以上のヘテ
    ロ原子、カルボニル基、スルホニル基、エステル結合、
    芳香族環を含む脂肪族炭化水素から誘導される2価の
    基、1個以上のヘテロ原子、カルボニル基、スルホニル
    基、エステル結合、アルキレン、主鎖中にヘテロ原子を
    含んだ脂肪族炭化水素で連結された2つの芳香族炭化水
    素から誘導される2価の基の何れか1つを示す。)
  7. 【請求項7】 酸化防止剤が添加されたことを特徴とす
    る請求項1乃至6の何れか1に記載の感熱記録材料。
  8. 【請求項8】 該酸化防止剤としてヒンダードフェノー
    ル系酸化防止剤が記録層内に含有されたことを特徴とす
    る請求項7に記載の感熱記録材料。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の何れか1に記載の感熱
    記録材料が紙上に設けられたことを特徴とする感熱記録
    部材。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8の何れか1に記載の感
    熱記録材料がポリエステルフイルム上に設けられたこと
    を特徴とする感熱記録部材。
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JP2006150943A (ja) * 2004-11-02 2006-06-15 Ricoh Co Ltd 可逆性感熱記録媒体、並びに可逆性感熱記録ラベル、可逆性感熱記録部材、画像処理装置及び画像処理方法
JP4746401B2 (ja) * 2004-11-02 2011-08-10 株式会社リコー 可逆性感熱記録媒体、並びに可逆性感熱記録ラベル、可逆性感熱記録部材、画像処理装置及び画像処理方法

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