JP2003154539A - カレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いたシート - Google Patents

カレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いたシート

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工時におけるロール離型性に優れ、しかも
出来上がったシートの透明性が良好でありかつ耐溶剤
性、耐洗剤性に優れた品質のカレンダーシート加工を可
能にすることができるポリエステル樹脂組成物を提供す
ること。 【解決手段】 少なくとも2種のポリエステルおよび滑
剤を含むカレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物であ
って、2種のポリエステルのうち少なくとも1種は非晶
性ポリエステルであることを特徴とするカレンダー加工
用ポリエステル樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルのカ
レンダー加工においてロール剥離性、ロングラン性、熱
安定性に優れ、食品、化粧品、飲料用のシュリンクラベ
ル、保香性ヒートシールフィルム、耐油性多層シート
等、各種シート、フィルム、特に工業加工用シート、フ
ィルムに有用なカレンダー加工に最適なポリエステル樹
脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より塩化ビニル系シート(フィル
ム)は安価でかつ透明性に優れることからあるゆる用途
に多用されている。このシートを加工する方法としては
押し出し成型やカレンダー成型が知られているが、押し
出し成形ではカレンダー成形と比較して、ダイリップの
摩擦が樹脂の加工性(成形性)を左右し、シート(フィ
ルム)の厚さ、幅、流れ方向などにおいて精度が劣り、
また大量生産にも不向きである。よって生産性や品質の
観点より後者がより多く使われている。また塩化ビニル
に可塑剤を添加する事により自由に柔軟性を調節できる
ことからシートとしての加工がしやすく、その用途の代
表例としては、木材の意匠性向上のために木目を印刷し
た化粧版シート(フィルム)がある。しかしながら近
年、塩化ビニル焼却時のダイオキシン発生の問題、内分
泌撹乱物質等による可塑剤使用抑制の問題より塩化ビニ
ル系シート(フィルム)を他の素材に置き換えようとす
る動きがある。数ある代替素材の内、ポリエステルはそ
の物理的性状、価格等の面より有力な素材である。しか
し、ポリエステルで代替するに当たっては二つの大きな
課題がある。
【0003】まず第一に、塩ビシートの成型方法として
多用されているカレンダー成型への適用が難しいことで
ある。従来ポリエステル樹脂は、シートやフィルムを製
造する方法として、加工の容易さから押し出し成形が主
に使用されてきた。しかしながらポリエステル樹脂をカ
レンダー加工しようとすると、熱可塑化した際のロール
への粘着力が比較的強く、加工時にロールに付着し易い
ため成型が困難である。そこでロールへの付着を防止す
るために種々の滑剤を添加することが試みられている。
かかる滑剤としては例えばポリエチレンワックスやパラ
フィンワックス等の炭化水素系滑剤、高級脂肪酸系滑
剤、高級アルコール系滑剤、高級脂肪酸による金属石
鹸、脂肪酸アマイド系滑剤、エステル系滑剤、他種の滑
剤の検討が行われたが、十分なロール剥離性とロングラ
ン時間を得ることは出来ず、また、ロングラン加工した
際に、得られたシート(フィルム)が着色して、シート
(フィルム)の色相が悪くなるといった問題も生じてい
る。
【0004】2つ目の課題は溶剤や洗剤といった化学薬
品への耐性が弱く、浸漬したりこすったりした際に白化
や膨潤を起こしてしまうことである。化粧板シートに貼
り合わせた木材をテーブルや家具、流し台の収納扉等に
加工する際、シートに汚れが付着することが良くある。
この汚れを落とす工程でアルコールやメチルエチルケト
ンといった溶剤でふき取ることが行われているが、ポリ
エステル自身が結晶化を起こして白化してしまったり、
あるいは結晶化を起こさなくても膨潤して外観が悪くな
り使えなくなってしまう。またそのような家具が−般家
庭で使われる際には、家庭用や台所用の洗剤で汚れを落
とすことが日常的に行われるが、やはり溶剤で拭くのと
同様に外観が悪くなってしまう問題がある。
【0005】これまでのポリエステル樹脂のカレンダー
加工の検討例を以下に示し、従来の技術についてさらに
詳細に述べる。特開平7−278418、特開平8−2
83547では結晶性のポリブチレンテレフタレート系
エラストマーをカレンダー加工してシートを得ている
が、加工直後から樹脂が結晶化してシートが白化してお
り、透明性の要求される化粧版用途では使用しにくい。
また特開平11−343353、特開2000−136
294、特開2000−186191、特開2000−
302951、特開2001−64496、特開200
1−4019、US−6068910でシクロヘキサン
ジメタノールを共重合した非晶性のポリエチレンテレフ
タレートをカレンダー加工によりシート化しているが、
透明性は良好なものの、何れも耐薬品性は不充分であ
り、溶剤に浸漬するとシートの白化が起きて化粧版シー
トとしての実用化は難しい。また本発明者らが開示され
ている滑剤を使用してカレンダー加工のテストを行った
ところ、滑剤の量を多くすると加工後のシートの透明性
や印刷性が低下し、滑剤の量を少なくすると加工時のロ
ール離型性が低下し、両者のバランスをうまく取ること
ができなかった。またこれら滑剤を主体にした場合、ロ
ングラン加工時に次第にシートが着色し、シートの外観
が低下するという問題も生じた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
み、加工時におけるロール離型性と加工後のシート性状
(着色がほとんどなく、透明性や印刷性良好であり、し
かも耐溶剤性や耐洗剤性が優れる)を両立化できるカレ
ンダー加工用ポリエステル樹脂組成物を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
達成すべく、鋭意研究した結果、非晶性ポリエステル樹
脂、結晶性ポリエステル樹脂、滑剤を配合することによ
り、カレンダー加工時におけるロール離型性及びロング
ラン性と、加工後のシート性状(着色がほとんどなく、
透明性や印刷性良好であり、しかも耐溶剤性や耐洗剤性
が優れる)を両立化できることを見出し、本発明を完成
させた。
【0008】すなわち本発明は以下の特徴を有してい
る。 (1)少なくとも2種のポリエステルおよび滑剤を含む
カレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物であって、2
種のポリエステルのうち少なくとも1種は非晶性ポリエ
ステルであることを特徴とするカレンダー加工用ポリエ
ステル樹脂組成物。 (2)非晶性ポリエステル50〜97重量部、結晶性ポ
リエステル3〜50重量部、滑剤0.01〜5重量部よ
りなることを特徴とする上記(1)に記載のカレンダー
加工用ポリエステル樹脂組成物。
【0009】(3)非晶性ポリエステルが、炭素数8〜
14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族ま
たは脂環族グリコールを主成分であることを特徴とする
上記(2)に記載のカレンダー加工用ポリエステル樹脂
組成物。
【0010】(4)非晶性ポリエステルの炭素数8〜1
4の芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸あるいはイソフ
タル酸であることを特徴とする上記(3)記載のカレン
ダー加工用ポリエステル樹脂組成物。
【0011】(5)非晶性ポリエステルの炭素数2〜1
0の脂肪族または脂環族グリコールがエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
シクロヘキサンジメタノールであることを特徴とする上
記(3)または(4)記載のカレンダー加工用ポリエス
テル樹脂組成物。
【0012】(6)結晶性ポリエステル樹脂の融点が9
0〜220℃であることを特徴とする上記(1)〜
(5)いずれかに記載のカレンダー加工用ポリエステル
樹脂組成物。
【0013】(7)結晶性ポリエステルのガラス転移温
度が−100〜30℃であることを特徴とする上記
(1)〜(6)いずれかに記載のカレンダー加工用ポリ
エステル樹脂組成物。
【0014】(8)結晶性ポリエステルの全グリコール
成分を100モル%としたとき、エチレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノー
ルのうち少なくとも1種を50モル%以上含むことを特
徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載のカレン
ダー加工用ポリエステル樹脂組成物。
【0015】(9)有機リン酸エステル金属塩を滑剤と
して使用したことを特徴とする上記(1)〜(8)のい
ずれかに記載のカレンダー加工用ポリエステル樹脂組成
物。
【0016】(10)上記(1)〜(9)のいずれかに
記載の樹脂組成物をカレンダー加工して得られたシー
ト。
【0017】
【発明実施の形態】本発明のカレンダー加工用ポリエス
テル樹脂組成物は、少なくとも2種のポリエステルおよ
び滑剤を含むカレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物
であって、2種のポリエステルのうち少なくとも1種は
非晶性ポリエステルであることを特徴とするカレンダー
加工用ポリエステル樹脂組成物である。少なくとも2種
類のポリエステルを含むことにより、カレンダー加工時
におけるロール離型性及びロングラン性と、加工後のシ
ート性状(着色がほとんどなく、透明性や印刷性良好で
あり、しかも耐溶剤性や耐洗剤性が優れる)を両立化さ
せることが出来る。
【0018】さらには、非晶性ポリエステル50〜97
重量部、結晶性ポリエステル3〜50重量部、滑剤0.
01〜5重量部よりなるものが好ましい。ここで言う非
晶性とは以下のように定義する。すなわち示差走査熱量
計(DSC)を用いて−100℃から300℃まで20
℃/分の速度で昇温した後、50℃/minで300℃
から−100℃まで冷却し、次に−100℃から300
℃まで20℃/minの速度で再度昇温する。その2度
の昇温過程のどちらにも明確な融解ピークを持たないこ
とを示す。逆に結晶性とは同様な条件でDSCを測定す
ると明確な融解ピークを示すことである。
【0019】非晶性ポリエステルの配合下限は50重量
部、好ましくは60重量部、さらに好ましくは65重量
部であり、配合上限は97重量部、好ましくは95重量
部である。結晶性ポリエステルの配合下限は3重量部、
好ましくは5重量部であり、配合上限は50重量部、好
ましくは45重量部、さらに好ましくは40重量部であ
る。
【0020】非晶性ポリエステルの配合量が50重量部
未満であったり、結晶性ポリエステルの配合量が50重
量部を越えると、出来上がったシートの結晶性が顕著と
なるため、外観の白化を起こすので好ましくない。また
非晶性ポリエステルの配合量が95重量部を越えたり、
結晶性ポリエステルの配合量が3重量部未満になると出
来上がったシートの耐溶剤性や耐洗剤性が低下する。つ
まり本発明でポイントとなる耐溶剤性を発現するために
は、できあがったシート中に存在する結晶性ポリエステ
ルがシート自身の透明性を損なわない程度に結晶化する
必要がある。その結晶性成分が存在するために、溶剤が
シート表面に付着しても樹脂の膨潤が起こらず、分子運
動が妨げられ白化を防ぐことができると予想される。以
上のことより出来上がったシートのDSCを測定した場
合、わずかでも融解ピークを示すことが耐溶剤性を達成
するために重要である。
【0021】本発明に用いられる非晶性ポリエステル樹
脂は炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜
10の脂肪族または脂環族グリコールを主成分とするこ
とが望ましい。ここでいう主成分とは全酸成分及びグリ
コール成分をそれぞれ100モル%としたとき、両成分
それぞれが50モル%以上、好ましくは60モル%、さ
らに好ましくは65モル%以上である。両成分が50モ
ル%未満になるとカレンダー加工して得られるシートの
伸度及び機械的物性が低下する。
【0022】本発明に用いられる非晶性ポリエステル樹
脂のうち炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸はテレフ
タル酸あるいはイソフタル酸であることが望ましい。こ
れらのジカルボン酸を使用するとカレンダー加工して得
られるシートの伸度及び機械的物性がさらに向上する。
【0023】本発明の非晶性ポリエステル樹脂は、上記
のテレフタル酸、イソフタル酸以外の他の多価カルボン
酸を共重合しても良く、例えばオルソフタル酸、ナフタ
レンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、デカン酸、ダイマー酸、シクロヘキサ
ンジカルボン酸、トリメリット酸等の公知のものが使用
できる。
【0024】本発明に用いられる非晶性ポリエステルの
うち炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールが
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、シクロヘキサンジメタノールであるこ
とが好ましい。さらには、エチレングリコールが40モ
ル%以上、さらには50モル%以上、特には60モル%
以上必須成分として含まれ、さらにジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノ
ールから選ばれた少なくとも一種が60モル%未満、さ
らには50モル%未満、特には40モル%未満含まれる
ものであることが好ましい。なお、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノ
ールから選ばれた少なくとも一種は10モル%以上、特
には15モル%以上含まれることが好ましい。この中で
もエチレングリコールとネオペンチルグリコールの組み
合わせは滑剤との相溶性が良好であり、ロール離型性と
シートの透明性を両立させやすい。
【0025】本発明の非晶性ポリエステル樹脂は、上記
のエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール以外の
他の多価アルコール成分が共重合されていても良く、例
えば1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオ
ール、ヘキサンジオール、ノナンジオール、ダイマージ
オール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物
やプロピレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパン
ジオール、トリシクロデカンジメタノール、ネオペンチ
ルヒドロキシピバリン酸エステル、2,2,4−トリメ
チル−1,5−ペンタンジオール、トリメチロールプロ
パン等が使用できる。
【0026】本発明に用いられる結晶性ポリエステル樹
脂の融点は90〜220℃であることが好ましい。より
好ましい下限は100℃、さらに好ましくは110℃で
ある。一方より好ましい上限は200℃、さらに好まし
くは190℃である。融点が90℃未満になると結晶性
が低下することにより、耐溶剤性や耐洗剤性が低下す
る。一方融点が220℃を越えるとカレンダー加工する
際のロールの表面温度を高く設定する必要が生じるた
め、ポリエステルの加水分解により分子量が低下するた
め加工時のロール離型性が悪くなったり、シート伸度の
低下が起こったりする。
【0027】本発明に用いられる結晶性ポリエステル樹
脂のガラス転移温度は−100〜30℃であることが好
ましい。より好ましい下限は−80℃、さらに好ましい
下限は−70℃である。一方より好ましい上限は25℃
である。ガラス転移温度が−100℃未満になると出来
上がったシートのタック感が強くなり、シートとシート
がブロッキングしやすく好ましくない。一方、ガラス転
移温度が30℃を越える結晶性ポリエステル樹脂を使用
すると、カレンダー加工工程の後にある冷却工程でシー
トが室温領域に急冷され、結晶性ポリエステル樹脂の結
晶化が十分に進行しなくなるために、耐溶剤性が低下す
ると考えられる。
【0028】本発明に用いられる結晶性ポリエステル
は、その全グリコール成分を100モル%としたとき、
エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シク
ロヘキサンジメタノールのうち少なくとも1種を50モ
ル%以上含むことが好ましい。より好ましくは55モル
%以上、さらに好ましくは60モル%以上である。耐溶
剤性を発揮させるためにはシート中に存在する結晶性ポ
リエステルを速やかに結晶化させることが重要である
が、十分な結晶性を付与するには上記成分を50モル%
以上含むことが好ましい。逆に50モル%未満になると
耐溶剤性が低下する。上記成分の中でも特に1,3−プ
ロパンジオール、1,4−ブタンジオールを使用すると
結晶化が速やかに進行するので耐溶剤性の観点より好ま
しい。
【0029】本発明に用いられる結晶性ポリエステル樹
脂は、上記のエチレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、シクロヘキサンジメタノール以外の他の多価カ
ルボン酸成分、多価アルコール成分が共重合されていて
も良く、例えば多価カルボン酸成分としてはテレフタル
酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、デカン酸、ダイマー酸、シクロヘキサンジカルボ
ン酸、トリメリット酸等の公知のものが使用できる。一
方多価アルコール成分としては1,2−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール、ノナンジオール、ダイ
マージオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド
付加物やプロピレンオキサイド付加物、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プ
ロパンジオール、トリシクロデカンジメタノール、ネオ
ペンチルヒドロキシピバリン酸エステル、2,2,4−
トリメチル−1,5−ペンタンジオール、トリメチロー
ルプロパン等が使用できる。
【0030】本発明に用いられる非晶性ポリエステル樹
脂及び結晶性ポリエステル樹脂の数平均分子量は、好ま
しくは15000〜40000、より好ましくは180
00〜35000、さらに好ましくは20000〜35
000である。数平均分子量が15000未満である
と、樹脂凝集力不足のためにシートの強伸度が不足し、
脆くなって使用できない。一方、40000以上になる
と溶融粘度が上がるために、カレンダー加工するのに最
適な温度も上がってしまい、結果的にロール離型性を悪
くしてしまう。
【0031】本発明に用いられる非晶性ポリエステル樹
脂及び結晶性ポリエステル樹脂の酸価は、好ましくは6
0当量/106g以下、より好ましくは50当量/106
g以下、さらに好ましくは40当量/106g以下であ
る。酸価が60当量/106gを越えると、カレンダー
加工時に樹脂を加熱する際、加水分解がより促進され、
できあがったシートの機械的強度が低下する場合があ
る。また、樹脂の分解が進むことより、ロール離型性も
低下する場合がある。
【0032】本発明に用いられるポリエステル樹脂組成
物の、220℃、剪断速度100sec-1のときの溶融
粘度は、好ましくは6000〜60000dPa・se
c、より好ましくは7000〜50000dPa・se
c、さらに好ましくは8000〜40000dPa・s
ecである。溶融粘度が6000dPa・sec未満だ
と樹脂の粘着性が増すためにロール離型性が低下する。
一方60000dPa・secを越えると溶融粘度が高
すぎて、生産性が低下するため実用的でない。本発明の
ポリエステル樹脂を使用してカレンダー加工によりシー
トを作成する場合、ロール離型性を高めるために、当該
ポリエステル樹脂に滑剤を配合する必要がある。
【0033】本発明に用いられる滑剤の配合量は0.0
1〜5重量部が好ましい。さらに好ましい下限は0.0
5重量部、より好ましい下限は0.1重量部、最も好ま
しい下限は0.5重量部である。またさらに好ましい上
限は4.5重量部、より好ましい上限は4重量部、最も
好ましい上限は3.5重量部である。滑剤の量が0.0
1重量部未満ではロール離型性の向上効果が得難く、5
重量部を越えると加工で得られたシートの透明性、着
色、印刷性が低下する傾向を示す。
【0034】本発明に用いられる滑剤としては、ポリオ
レフィン系ワックス、有機リン酸エステルの金属塩、有
機リン酸エステル、アジピン酸またはアゼライン酸と高
級脂肪族アルコールとのエステル化合物、エチレンビス
ステアリン酸アマイド、メチレンビスステアリン酸アマ
イド、エチレンビスオレイン酸アマイドなどの脂肪酸ア
マイド、グリセリン高級脂肪酸エステル化合物、ペンタ
エリスリトール高級脂肪酸エステル化合物、高級脂肪族
アルコール、高級脂肪酸、石油または石炭より誘導され
るパラフィン、ワックス、天然または合成された高分子
エステルワックス、高級脂肪酸による金属石鹸等が挙げ
られる。これらは1種または2種以上を併用してもよ
い。特にポリオレフィン系ワックスおよび/または有機
リン酸エステルの金属塩を使用するのが好ましい。
【0035】本発明で滑剤として使用するポリオレフィ
ン系ワックスには、ポリエチレンワックス、ポリプロピ
レンワックス及びこれらの誘導体が挙げられ、当該誘導
体としては、アクリル酸、酢酸ビニル、スチレン、マレ
イン酸といった他のモノマーとの共重合体及び部分的に
酸化した分解型がある。
【0036】本発明で滑剤として使用する有機リン酸エ
ステルの金属塩としては、例えば、下記一般式(I)で
表される有機リン酸エステルの金属塩および/または下
記一般式(II)で表される有機リン酸エステルの金属
塩が挙げられる。
【0037】式(I): [{RO(Cf2fO)n3-a-oPO(O)a(O
H)ed{M(OH)bc 〔式中、Rは炭素数4〜30の炭化水素基を表し、Mは
アルカリ金属、アルカリ土類金属、ZnまたはA1を表
し、aは1または2を表し、eは0または1を表し(但
し、aが1のときは0または1、aが2のときは0であ
る。)、bは0〜2を表し、cは1または2を表し、d
は1〜3を表し、fは2または3を表し、nは0〜60
を表し、また、a、b、c、dは金属(M)の価数(以
下、mと記載する)との間に次の関係を有する。m=1
のとき、b=0,d=1,a=c,m=2のとき、b=
0,c=1,a×d=2、または、b=1,d=1,a
=c,m=3のとき、b=0,d=3,a=c,b=
1,c=1,a×d=2、または、b=2,d=1,a
=cであり、さらに、m≧2のとき、金属(M)には互
いに異なるホスフェートイオン基が結合していてもよ
く、その場合に、d=2または3は互いに異なるホスフ
ェートイオン基の合計数である。また、dが2または3
のとき、それぞれの[ ]内の構造は互いに同一でも異
なっていてもよい。〕
【0038】式(II): [{R1O(Cf2fO)n3-a-ePO(O)a(O
H)ed{M(OCOR2s(OH)xt 〔式中、R1は炭素数4〜30の炭化水素基を表し、R2
は炭素数1〜25のアルキル基を表し、Mはアルカリ金
属、アルカリ土類金属、ZnまたはA1を表し、aは1
または2を表し、eは0または1を表し(但し、aが1
のときは0または1、aが2のときは0である。)、d
は1または2を表し、sは1または2を表し、xは0ま
たは1を表し、tは1または2を表し、fは2または3
を表し、nは0〜60を表す。また、s+x=1または
2であり、a,d,s,tは金属(M)の価数(以下、
mと記載する)との間に次の関係を有する。m=2のと
き、s=1,d=1,a=tであり、m=3のとき、s
=1,t=1,a×d=2、または、s=2,d=1,
a=tであり、さらに、m=3のときは、金属(M)に
は互いに異なるホスフェートイオン基が結合していても
よく、その場合に、d=2は各種ホスフェートイオン基
の合計数を意味する。また、dが2のとき、それぞれの
[ ]内の構造は互いに同一でも異なっていてもよ
い。〕
【0039】上記一般式(I)中のRで表される炭素数
4〜30の炭化水素基および一般式(II)中のR1
表される炭素数4〜30の炭化水素基としては、アルキ
ル基、フェニル基、アリールアルキル基、アルゲニル基
またはアルキルフェニル基が好ましい。また、一般式
(I)および一般式(II)中のMで表されるアルカリ
金属としては、例えば、Li、Na、K等が好ましく、
アルカリ土類金属としては、例えば、Mg、Ca、Ba
等が好ましい。
【0040】当該一般式(I)で表される有機リン酸エ
ステルの金属塩および当該一般式(II)で表される有
機リン酸エステルの金属塩は常法により製造することが
でき、その製造方法に関しては特に制限されない。
【0041】一般式(I)で表される有機リン酸エステ
ルの金属塩の好ましい例としては、例えば、下記表1に
示す化合物(1)〜化合物(13)、下記表2に示す化
合物(14)〜化合物(16)等が挙げられ、一般式
(II)で表される有機リン酸エステルの金属塩の好ま
しい例としては、例えば、下記表2に示す化合物(1
5)〜化合物(26)が挙げられる。これらは1種また
は2種以上を併用して用いることができる。
【0042】なお、これらの化合物(化合物(1)〜化
合物(26))は、ポリエーテルアルコール成分おける
オキシエチレン単位またはオキシトリメチレン単位の繰
り返し数が小数を含む数で示されているように、単体ま
たはポリエーテルアルコール成分におけるオキシエチレ
ン単位またはオキシトリメチレン単位の繰り返し数(式
中の(Cl2lO)nの繰り返し数(n))が異なる複数
のリン酸エステル金属塩の混合物である。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】本発明のポリエステル樹脂には、加工時の
ポリエステル樹脂の熱劣化を抑制する(熱劣化による樹
脂の着色やロールヘの粘着等の発生を防止する)ために
酸化防止剤を配合した組成物にして使用するのが望まし
い。当該酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸
化防止剤、有機亜リン酸エステル系化合物等が好適であ
る。
【0046】本発明で使用するフェノール系酸化防止剤
の具体例としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブ
チルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル4−
エチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジ
メチルフェノール、2,4,6−トリ−tert−ブチ
ルフェノール、2−tert−ブチル−4−メトキシフ
ェノール、3−メチル−4−イソプロピルフェノール、
2,6−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシメチル
フェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキジフェニル)
プロパン、ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シ−2−メチルフェニル)スルフィド、2,5−ジ−t
ert−アミルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−
ブチルヒドロキノン、1,1−ビス(3−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタン、
ビス(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)メタン、2,6−ビス(2−ヒドロキシ
−3−tert−ブチル−5−メチルベンジル)−4−
メチルフェノール、ビス(3−tert−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルベンジル)スルフィド、ビス
(3−tert−ブチル5−エチル−2−ヒドロキジフ
ェニル)メタン、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル
4−ヒドロキジフェニル)メタン、ビス(3−tert
−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)スル
フィド、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン、エチレンビス[3,3−ビス(3−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブチラ−ト]、
ビス[2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル5
−メチルベンジル)−4−メチル−6−tert−ブチ
ルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス(2−ヒド
ロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2−メチルプロ
パン、4−メトキシフェノール、シクロヘキシルフェノ
ール、p−フェニルフェノール、カテコール、ハイドロ
キノン、4−tert−ブチルピロカテコール、エチル
ガレート、プロピルガレート、オクチルガレート、ラウ
リルガレート、セチルガレート、β−ナフトール、2,
4,5−トリヒドロキシブチロフェノン、トリス(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
イソシアネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6
−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キジベンジル)ベンゼン、1,6−ビス[2−(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオニルオキシ]ヘキサン、テトラキス[3−(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキジフェニル)
プロピオニルオキシメチル]メタン、ビス(3−シクロ
ヘキシル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メタ
ン、ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]スル
フィド、n−オタタデシル−3−(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナー
ト、ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル4−ヒ
ドロキジフェニル)プロピオニルアミノ]ヘキサン、
2,6−ビス(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)−4−メチルフェノール、ビス
[S−(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,
6−ジメチルベンジル)]チオテレフタレート、トリス
[3−(3,5−ジ−tert−ブチル4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレー
ト、1,1,3−トリス(3−tert−ブチル−4−
ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタン等が挙げられ
る。なお、これらの化合物は1種でも2種以上を併用し
て用いてもよい。
【0047】該フェノール系酸化防止剤の配合量は、好
ましい上限は1.0重量部以下、特に好ましくは0.8
重量部以下、一方好ましい下限は0.01重量部以上、
特に好ましくは0.02重量部以上である。配合量が
0.01重量部未満では、加工時の熱劣化を抑制する効
果が得られ難く、また、1.0重量部を越えると熱劣化
を抑制する効果は飽和し経済的でない
【0048】本発明で使用する有機亜リン酸エステル系
化合物の具体例としては、例えば、トリフェニルホスフ
ァイト、トリス(メチルフェニル)ホスファイト、トリ
イソオクチルホスファイト、トリデシルホスファイト、
トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリス
(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(オクチルフ
ェニル)ホスファイト、トリス[デシルポリ(オキシエ
チレン)]ホスファイト、トリス(シクロヘキシルフェ
ニル)ホスファイト、トリシクロヘキシルホスファイ
ト、トリ(デシル)チオホスファイト、トリイソデシル
チオホスファイト、フェニル・ビス(2−エチルヘキシ
ル)ホスファイト、フェニル・ジイソデシルホスファイ
ト、テトラデシルポリ(オキシエチレン)・ビス(エチ
ルフェニル)ホスファト、フェニル・ジシクロヘキシル
ホスファイト、フェニル・ジイソオクチルホスファイ
ト、フェニル・ジ(トリデシル)ホスファイト、ジフェ
ニル・シクロヘキシルホスファイト、ジフェニル・イソ
オクチルホスファイト、ジフェニル・2−エチルヘキシ
ルホスファイト、ジフェニル・イソデシルホスファイ
ト、ジフェニル・シクロヘキシルフェニルホスファイ
ト、ジフェニル・(トリデシル)チオホスファイト、ノ
ニルフェニル・ジトリデシルホスファイト、フェニル・
p−tert−ブチルフェニル・ドデシルホスファイ
ト、ジイソプロピルホスファイト、ビス[オタデシルポ
リ(オキシエチレン)]ホスファイト,オクチルポリ
(オキシプロピレン)・トリデシルポリ(オキシプロピ
レン)ホスファイト、モノイソプロピルホスファイト、
ジイソデシルホスファイト、ジイソオクチルホスファイ
ト、モノイソオクチルホスファイト、ジドデシルホスフ
ァイト、モノドデシルホスファイト、ジシクロヘキシル
ホスファイト、モノシクロヘキシルホスファイト、モノ
ドデシルポリ(オキシエチレン)ホスファイト、ビス
(シクロヘキシルフェニル)ホスファイト、モノシクロ
ヘキシル・フェニルホスファイト、ビス(p−tert
−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラトリデシル・
4,4’−イソプロピリデンジフェニルジホスファイ
ト、テトラトリデシル・4,4’−ブチリデンビス(2
−tert−ブチル−5−メチルフェニル)ジホスファ
イト、テトライソオクチル・4,4’−チオビス(2−
tert−ブチル−5−メチルフェニル)ジホスファイ
ト、テトラキス(ノニルフェニル)・ポリ(プロピレン
オキシ)イソプロピルジホスファイト、テトラトリデシ
ル・プロピレンオキシプロピルジホスファイト、テトラ
トリデシル・4,4’−イソプロピリデンジシクロヘキ
シルジホスファイト、ペンタキス(ノニルフェニル)・
ビス[ポリ(プロピレンオキシ)イソプロピル]トリホ
スファイト、ヘプタキス(ノニルフェニル)・テトラキ
ス[ポリ(プロピレンオキシ)イソプロピル]ペンタホ
スファイト、ヘプタキス(ノニルフェニル)・テトラキ
ス(4,4’−イソプロピリデンジフェニル)ペンタホ
スファイト、デカキス(ノニルフェニル)・ヘプタキス
(プロピレンオキシイソプロピル)オクタホスファイ
ト、デカフェニル・ヘプタキス(プロピレンオキシイソ
プロピル)オクタホスファイト、ビス(ブトキシカルボ
エチル)・2,2−ジメチレン−トリメチレンジチオホ
スファイト、ビス(イソオクトキシカルボメチル)・
2,2−ジメチレントリメチレンジチオホスファイト、
テトラドデシル・エチレンジチオホスファイト、テトラ
ドデシル・ヘキサメチレンジチオホスファイト、テトラ
ドデシル・2,2’−オキシジエチレンジチオホスファ
イト、ペンタドデシル・ジ(ヘキサメチレン)トリチオ
ホスファイト、ジフェニルホスファイト、4,4’−イ
ソプロピリデン−ジシクロヘキシルホスファイト、4,
4’−イソプロピリデンジフェニル・アルキル(C12
〜C15)ホスファイト、2−tert−ブチル−4−
[1−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキジフェニ
ル)イソプロピル]フェニルジ(p−ノニルフェニル)
ホスファイト、ジトリデシル・4,4’−ブチリデンビ
ス(3−メチル−6−tert−ブチルフェニル)ホス
ファイト、ジオクタデシル・2,2−ジメチレントリメ
チレンジホスファイト、トリス(シクロヘキシルフェニ
ル)ホスファイト、ヘキサトリデシル・4,4’,4”
−1,1,3−ブタントリイル−トリス(2−tert
−ブチル−5−メチルフェニル)トリホスファイト、ト
リドデシルチオホスファイト、デカフェニル・ヘプタキ
ス(プロピレンオキシイソプロピル)オクタボスファイ
ト、ジブチル・ペンタキス(2,2−ジメチレントリメ
チレン)ジホスファイト、ジオクチル・ペンタキス
(2,2−ジメチレントリメチレン)ジホスファイト、
ジデシル・2,2−ジメチレントリメチレンジホスファ
イト並びにこれらのリチウム、ナトリウム、カリウム、
マグネシウム、カルジウム、バリウム、亜鉛及びアルミ
ニウムの金属塩が挙げられる。なお、これらの化合物は
1種でも2種以上を併用して用いてもよい。
【0049】有機亜リン酸エステル系化合物の配合量
は、好ましい上限は3.0重量部以下、特に好ましくは
2.0重量部以下であり、好ましい下限は0.01重量
部以上、特に好ましくは0.02重量部以上である。配
合量が0.01重量部未満では、加工時の熱劣化を抑制
する効果が得られ難く、また、3.0重量部を越えると
熱劣化を抑制する効果は飽和し経済的でない。
【0050】なお、フェノール系酸化防止剤と有機亜リ
ン酸エステル系化合物とを併用すると熱劣化の抑制効果
がより向上し、好ましい。
【0051】本発明のポリエステル樹脂組成物には、必
要に応じて結晶核剤を添加することが好ましい場合があ
る。結晶核剤は結晶性ポリエステルの結晶化速度を速
め、速やかに結晶化を完了させると共に、結晶核の数を
調節することにより球晶の大きさもコントロールできる
からである。すなわち、これらを調節することによりシ
ートの透明性と耐溶剤性を両立することが容易になる。
結晶核剤の具体例としてはタルク、シリカ、グラファイ
ト、炭素粉、ピロフェライト、石膏、中性粘土等の無機
質微粒子や、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、二
酸化チタン等の金属酸化物、硫酸塩、リン酸塩、ケイ酸
塩、シュウ酸塩、ステアリン酸塩、安息香酸塩、サリチ
ル酸塩、酒石酸塩、スルホン酸塩、モンタン酸ワックス
塩、モンタン酸ワックスエステル塩、テレフタル酸塩、
カルボン酸塩、α−オレフィンとα,β−不飽和カルボ
ン酸とからなるイオン性共重合体等が挙げられる。
【0052】本発明のポリエステル樹脂組成物には、用
途に応じて他の成分も適宜添加することができる。例え
ぱ、充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、顔料、帯電防止
剤、抗菌剤、エボキシ化合物、架橋剤、イオウ系酸化防
止剤等があげられる。
【0053】
【実施例】本発明を更に詳細に説明するために以下に実
施例を挙げるが、本発明は実施例に何ら限定されるもの
ではない。合成例に記載された測定値は以下の方法によ
って測定したものである。
【0054】組成組成:樹脂を重クロロホルムに溶解
し、H−NMRにより定量した。
【0055】ガラス転移温度、融点:示差走査熱量計を
用い、測定試料10mgをアルミパンに入れ、蓋を押さ
えて密封し20℃/minの昇温速度で測定した。
【0056】数平均分子量:ヘキサフルオロイソプロパ
ノールを溶媒として用いてゲル浸透クロマトグラフィに
よりポリスチレン換算値として求めた。
【0057】酸価:クロロホルムに樹脂を溶解し、0.
1N水酸化カリウムエタノール溶液で滴定して求めた。
指示薬はフェノールフタレインを用いた。
【0058】<非晶性ポリエステル(A)の合成例>撹
拌機、温度計、流出用冷却器を装備した反応缶内にテレ
フタル酸ジメチル960重量部、エチレングリコール5
27重量部、ネオペンチルグリコール156重量部、テ
トラブチルチタネート0.34重量部加え、170〜2
20℃で2時間エステル交換反応を行った。エステル交
換反応終了後、反応系を220℃から270℃まで昇温
する一方、系内をゆっくり減圧してゆき、60分かけて
500Paとした。そしてさらに130Pa以下で55
分間重縮合反応を行い、非晶性ポリエステル(A)を得
た。
【0059】非晶性ポリエステル(A)はNMR分析の
結果、ジカルボン酸成分はテレフタル酸100モル%、
ジオール成分はエチレングリコール80モル%、ネオペ
ンチルグリコール20モル%の組成を有していた。また
ガラス転移温度は78℃、数平均分子量は28000、
酸価30当量/106gであった。非晶性ポリエステル
(B)〜(E)は、非晶性ポリエステル(A)と同様に
して製造を行った。組成、及び測定結果を表3に示す。
(数値は樹脂中のモル%)結晶性ポリエステル(a)〜
(e)は、非晶性ポリエステル(A)と同様にして製造
を行った。組成、及び測定結果を表3に示す。(数値は
樹脂中のモル%)
【0060】
【表3】
【0061】表3に示したポリエステルを表4、5に示
した各成分とビーカー内で混合し、該混合物を180℃
に設定した2本の6インチチルドロール上で混練した。
時折へらでチルドロールに付着した樹脂を剥がしながら
混合し、剥がれなくなった時を樹脂がロールに付着した
とし、混合開始からの粘着時間を測定した。また同様に
して5分混練後、ロール間隔を0.3mmに設定(シー
ト厚み0.3mm設定)しシートを得た。その結果を表
4、5に示す。
【0062】尚、表4、5に記載された滑剤及び安定剤
は以下化合物を意味する。 I:トリデシルポリ(オキシエチレン)ホスフェート亜
鉛塩 II:スチレン変性ポリエチレンワックス III:テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナー
ト]メタン また表中のポリエステル量、滑剤、安定剤量における数
値は重量部である。
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】表中透明性と耐溶剤性の評価方法は下記の
通りである。 透明性:シートを目視で比較し以下の判断基準で評価を
行った。(5:極透明、4:透明性良好、3:透明、
2:わずかに不透明、1:少し不透明。) 耐溶剤性:シートをメチルエチルケトンに10分間浸漬
後、白化、膨潤が起こっているかを目視で比較し以下の
判断基準で評価を行った。(5:変化無し、4:やや膨
潤するが大きな変化はなし、3:白化が起こる、2:白
化が起こりかつ表面が少し膨潤する、1:白化が起こり
かつ表面が溶ける) 透明性、耐溶剤性評価の欄で、比較例の「−」は粘着し
てシート化できなかったことを意味する。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリエス
テル樹脂組成物は、少なくとも2種のポリエステル及び
滑剤を含むカレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物で
あり、好ましくは非晶性ポリエステル、結晶性ポリエス
テル、滑剤を組み合わせた組成物である。この組成物を
使用すると過去に難しかったポリエステル樹脂組成物の
カレンダー加工を容易にするだけでなく、出来上がった
シートの透明性が良好でありかつ耐溶剤性、耐洗剤性に
優れた品質のカレンダーシート加工を可能にすることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 (72)発明者 八塚 剛志 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4F071 AA44 AA84 AA86 AC15 AE11 BA01 BB04 BC01 4F204 AA24 AB07 FA07 FB02 FF01 4J002 CF031 CF032 EW046 FD176 GG02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種のポリエステルおよび滑
    剤を含むカレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物であ
    って、2種のポリエステルのうち少なくとも1種は非晶
    性ポリエステルであることを特徴とするカレンダー加工
    用ポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 非晶性ポリエステル50〜97重量部、
    結晶性ポリエステル3〜50重量部、滑剤0.01〜5
    重量部よりなることを特徴とする請求項1に記載のカレ
    ンダー加工用ポリエステル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 非晶性ポリエステルが、炭素数8〜14
    の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族または
    脂環族グリコールを主成分であることを特徴とする請求
    項1又は2に記載のカレンダー加工用ポリエステル樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】 非晶性ポリエステルの炭素数8〜14の
    芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸あるいはイソフタル
    酸であることを特徴とする請求項3記載のカレンダー加
    工用ポリエステル樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 非晶性ポリエステルの炭素数2〜10の
    脂肪族または脂環族グリコールがエチレングリコール、
    ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シク
    ロヘキサンジメタノールであることを特徴とする請求項
    3または4に記載のカレンダー加工用ポリエステル樹脂
    組成物。
  6. 【請求項6】 結晶性ポリエステル樹脂の融点が90〜
    220℃であることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載のカレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 結晶性ポリエステルのガラス転移温度が
    −100〜30℃であることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載のカレンダー加工用ポリエステル樹脂
    組成物。
  8. 【請求項8】 結晶性ポリエステルの全グリコール成分
    を100モル%としたとき、エチレングリコール、1,
    3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,
    6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノールの
    うち少なくとも1種を50モル%以上含むことを特徴と
    する請求項1〜7のいずれかに記載のカレンダー加工用
    ポリエステル樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 有機リン酸エステル金属塩を滑剤として
    使用したことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
    載のカレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の樹脂
    組成物をカレンダー加工して得られたシート。
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