JP2003146024A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- B60C11/13—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
- B60C11/1307—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping with special features of the groove walls
- B60C2011/133—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping with special features of the groove walls comprising recesses
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- Tires In General (AREA)
Abstract
なくとも1本の縦溝3を凹設した空気入りタイヤであ
る。前記縦溝3の少なくとも一方の溝壁面6は、そのタ
イヤ半径方向の外側部分に前記トレッド面2に向かって
溝巾を拡大させる向きに傾く面取り状の斜壁部8を含
む。この斜壁部8には、巾が0.3〜1.2mmかつ深さ
が0.3〜1.5mmの微細溝9が1.4〜3.0mmのピ
ッチでタイヤ周方向に隔設される。
Description
ることなくウエット性能を向上しうる空気入りタイヤに
関する。
ウエット路面を走行すると、タイヤが水膜上に乗り上げ
操舵不能に陥るいわゆるハイドロプレーニング現象が発
生することが知られている。種々の実験の結果、このハ
イドロプレーニング現象の発生速度をより高速域へと移
行させためには、トレッド面に凹設される溝、とりわけ
タイヤ周方向に連続してのびる縦溝の溝容積を増大する
ことが効果的である。
記縦溝と路面との間で両端開放の気柱管が形成され、こ
の気柱管内を空気が通過することによって共鳴音が生じ
る。これは気柱共鳴と呼ばれ、これにより生じる騒音
は、一般に溝容積に略比例して大きくなる。また溝容積
の拡大化によって、路面との間でより多くの空気が圧縮
されるため、いわゆるパターンノイズの増大も生じう
る。
は従来より二律背反の関係にある。本発明者らは、鋭意
研究を重ねた結果、トレッド面に凹設された縦溝の溝壁
面に面取り状の斜壁部を設けるとともに、この斜壁部に
巾、深さ、ピッチを限定した微細溝を隔設することによ
って、ウエット性能、ノイズ性能をバランス良く向上し
うることを見出し本発明を完成させるに至った。
ねることなくウエット性能をバランス良く向上しうる空
気入りタイヤを提供することを目的としている。
載の発明は、トレッド面にタイヤ周方向にのびる少なく
とも1本の縦溝を凹設した空気入りタイヤであって、前
記縦溝の少なくとも一方の溝壁面は、そのタイヤ半径方
向の外側部分に前記トレッド面に向かって溝巾を拡大さ
せる向きに傾く面取り状の斜壁部を含むとともに、この
斜壁部に、巾が0.3〜1.2mmかつ深さが0.3〜
1.5mmの微細溝を1.4〜4.0mmのピッチでタイヤ
周方向に隔設したことを特徴としている。
イヤ半径方向の内側縁からタイヤ半径方向外側にのびか
つ縦溝の溝縁の手前で途切れて終端することができる。
半径方向の外縁と前記トレッド面との間に、この溝壁面
の溝縁を通るトレッド面の法線に対して±10゜の角度
でタイヤ半径方向にのびる小高さの縦壁部を有すること
が望ましい。なお前記縦溝の他方の溝壁面には、例えば
前記微細溝を有しない前記斜壁部を設けることができ
る。このとき、好適には他方の溝壁面の前記斜壁部は、
前記一方の溝壁面の斜壁部よりも傾き角度が小であるこ
とが望ましい。
に基づき説明する。図1は本発明の実施形態を示すトレ
ッドパターンの展開図、図2(A)はそのA−A線断面
図、図2(B)は図1のB−B線断面図、図3は図2
(A)の斜視図、図4は図2(B)の斜視図である。図
において、本実施形態の空気入りタイヤは、トレッド面
2にタイヤ周方向にのびる縦溝3が凹設されている。
C上を直線状かつ連続してのびる中央の縦溝3aと、そ
の両側に配された外の縦溝3b、3bとを含む。縦溝3
は、排水性を向上するために、例えば図2(A)、
(B)の如くトレッド面2で測定される溝巾GWがトレ
ッド接地巾TWの2〜7%程度、より好適には2〜5%
程度に設定されるのが望ましく、溝深さGDについては
トレッド接地巾TWの2〜8%程度、より好適には3〜
7%程度とするのが望ましい。
正規リムにリム組しかつ正規内圧を充填するととともに
正規荷重を付加して平面に接地させたときのトレッド接
地端間のタイヤ軸方向の距離とする。また「正規リム」
とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系におい
て、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJ
ATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design R
im" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"とす
る。また、「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規
格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めて
いる空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、T
RAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS ATVARIOUS COLD IN
FLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであ
れば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車
用である場合には180KPaとする。さらに「正規荷
重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系に
おいて、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、J
ATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TI
RE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURE
S" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACI
TY"の80%の荷重とする。なお以下、特に言及しない
場合、タイヤの各部の寸法等は、タイヤを正規リムにリ
ム組しかつ正規内圧を充填した無負荷の状態で特定され
るものとする。
交わる向きにのびる第1、第2の横溝4、5を設けてい
る。前記第1の横溝4は、本例では一端が外の縦溝3b
に連通しているが、他端はタイヤ赤道側にのびるととも
に他の溝に連通することなくトレッド面2内で途切れて
終端したものを示す。また前記第2の横溝5は、一端が
前記外の縦溝3bに連なるとともに他端がトレッド接地
端eをタイヤ軸方向外側に超えて終端している。そし
て、このような縦溝3、横溝4、5によって、本例のト
レッド面2には、中央の縦溝3aと外の縦溝3bとの間
に形成されかつタイヤ周方向に連続してのびるリブL
1、L1と、側の縦溝3bとトレッド接地端eとの間に
形成されかつブロックBがタイヤ周方向に並ぶブロック
列L2、L2とが形成されたものを示す。ただし、本発
明は、トレッド面2に縦溝3が少なくとも1本、より好
適には複数本形成されていれば足り、具体的なパターン
形状は例示のものに限定されることなく種々変更しうる
のは言うまでもない。
a、外側の縦溝3bの両側の溝壁面6、6には、図2
(A)、(B)及びこれらの各斜視図である図3、図4
に示すように、そのタイヤ半径方向の内側部分をなす主
壁部7と、タイヤ半径方向の外側部分に形成されかつ前
記トレッド面2に向かって溝巾を拡大させる向きに傾く
面取り状の斜壁部8とを含んで構成されている。斜壁部
8は、トレッド面2側の溝巾を局部的に拡大することに
よって、縦溝3の溝容積を増し排水性を高めてウエット
性能を向上させ得る。
(A)、図3に示す如く、溝壁面6が前記主壁部7と前
記斜壁部8とで構成されている。またこの形態では斜壁
部8の溝縁3eを通るトレッド面への法線Nに対する傾
き角度θは、両側の溝壁面6、6において実質的に同一
をなす態様が示されている。また斜壁部8は、前記主壁
部7の上端から直線状で斜めにかつトレッド面2(即ち
溝縁)までのびるものが示されている。好適には、斜壁
部8の傾きは、前記法線Nに対して30〜80゜、さら
に好ましくは35〜75゜程度の角度θとするのが望ま
しい。前記角度θが30゜未満であると、溝巾を拡大さ
せる効果が小さく、逆に80゜を超えると、十分な斜壁
部8の高さを確保するのが困難となり、同様に溝容積の
拡大化には寄与し得ない傾向がある。
(B)、図4に示す如く、タイヤ軸方向内側(タイヤ赤
道側)の溝壁面6は、主壁部7と前記斜壁部8とで構成
されているが、接地端e側の溝壁面6は、前記主壁部7
と前記斜壁部8と、前記斜壁部8のタイヤ半径方向の外
側縁8oと前記トレッド面2との間に、前記法線Nに対
して±10゜の角度αでタイヤ半径方向にのびる小高さ
の縦壁部10を有するものが示されている。このような
縦壁部10は、縦溝3の溝縁3eをより明瞭な鋭のエッ
ジとし、このエッジを利用した水膜切断効果をさらに高
めることができ、ウエット性能をさらなる向上を図るこ
とができる。またこの形態では、タイヤ赤道側の斜壁部
8の傾き角度θiが、接地端e側の溝壁面6に設けられ
た斜壁部8の傾き角度θoよりも小さく設定されてい
る。傾き角度θoは、上記と同様、法線Nに対して30
〜80゜、さらに好ましくは35〜75゜程度としう
る。
Dの10〜90%程度、より好ましくは30〜60%と
するのが望ましい。前記高さhが縦溝3の深さGDの1
0%未満になると、縦溝3の溝容積の拡大効果が低下す
る傾向があり、逆に90%を超えると、縦溝3の溝縁付
近の陸部剛性を低下させる傾向があるため好ましくな
い。
縦溝3aの両側の斜壁部8、及び外の縦溝3bの接地端
e側の斜壁部8には、巾W、深さd及びピッチPが一定
範囲に限定された微細溝9…がタイヤ周方向に隔設され
ている。本例の微細溝9は、タイヤ軸方向にほぼ平行に
のびるものが示される。微細溝9は、斜壁部8の濡れ性
を高めて水の付着性を向上しうることによって、縦溝3
内での排水性をより良く改善する。とりわけ新品時の溝
壁面などには離型剤や油脂類が多く付着してるため、水
をはじきやすいが、本発明のように斜壁部8に微細溝9
を設けることにより、濡れ性を高め、ウエット性能を向
上しうる。さらに斜壁部8に微細溝9を設けることによ
り、斜壁部8と路面との間の水が溝内部へと押し出さ
れ、その押し出された水によって図10に示すように縦
溝3の内部で渦が発生する。この渦は、溝内部を通過す
る水の排水効率を高める効果を有する。このように、本
発明では、斜壁部8と微細溝9との組合せによる相乗作
用によって、より一層ウエット性能を向上しうる。
部8のみに微細溝9が設けられ、タイヤ赤道側の斜壁部
8には微細溝9を設けていない。これは、タイヤ軸方向
外側に設けられる縦溝については、このような構成とす
ることにより、一方の溝壁両側からの水の流入を促進さ
せ、さらに好適に前記渦の発生が期待できるためであ
る。そして、さらに好ましくは、前記の如く微細溝9が
設けられていない斜壁部の前記傾き角度θiを、微細溝
9が設けられている斜壁部8の傾き角度θoよりも小と
することが前記渦の発生をより期待できウエット性能の
向上に役立つ。なお傾き角度の差|θo−θi|は例え
ば10〜30゜、より好ましくは20〜30゜程度が望
ましい。このように、本発明の空気入りタイヤは、微細
溝9と、縦溝3の斜壁部8の溝容積の拡大との相乗作用
により、ウエット性能を効果的に高めることができる。
また微細溝9は、乾燥路面を走行した際に縦溝内を通過
にする空気に対しては抵抗として働く。このため、縦溝
3内の空気流れを乱し、その結果、共鳴音が抑制され
る。このように本発明の空気入りタイヤは、ウエット性
能を高めつつノイズ性能の悪化が防止できる。
に示すように、微細溝9の溝巾Wは0.3〜1.2mmに
限定するが、より好ましくは0.6〜1.0mmとするの
が望ましい。微細溝9の溝巾Wが0.3mm未満であると
その成形自体が困難になりタイヤの生産性を悪化させ
る。逆に溝巾Wが1.2mmを超えると、巾が広くなり過
ぎて本発明の効果を達成することができない。また微細
溝9の溝巾Wは、一定でも良いが、前記範囲内で違える
こともできる。
5mmに限定されるが、より好ましくは0.3〜0.6mm
とするのが望ましい。微細溝9の溝深さdが0.3mm未
満になると、溝巾の場合と同様に成形自体が困難になる
ためタイヤの生産性を悪化させる。逆に溝深さdが1.
5mmを超えると、例えばこの微細溝9を金型により成形
するに際して、金型の微細溝成形用の凸部の強度が低下
し、繰り返し仕様により折損するなど金型耐久性を低下
させやすい。また微細溝9の溝深さdは、溝巾Wの場合
と同様、一定でも良いが前記範囲内で違えることもでき
る。
5の如く、微細溝9の溝中心線間の距離)は、1.4〜
4.0mmに限定されるが、より好ましくは2.0〜3.
0mmとするのが望ましい。微細溝9のピッチPが1.4
mm未満になると、タイヤ周方向で隣り合う微細溝9同士
が互いに干渉し易くなり、逆に3.0mmよりも大になる
と、斜壁部8での排水性の向上効果が低下しやすい。な
お微細溝9のピッチPは、溝巾W、溝深さdと同様に、
一定でも良いが、前記範囲内で違えることもできる。
さd、ピッチPを上述のように限定しているため、縦溝
3の溝縁付近の剛性を低下させることがない。従って、
微細溝9を設けたことによって、乾燥路面における操縦
安定性が悪化することはない。
れず、図5に示したような略半円状をなすものの他、角
溝、三角溝(いずれも図示省略)など種々のものが採用
できる。より好ましくは、微細溝9の溝容積を効率良く
確保し得るとともに毛細管現象によって水の吸い上げ効
果が期待できる前記略半円状が望ましい。
8のタイヤ半径方向の内側縁8iからタイヤ半径方向外
側にのびるとともに、縦溝3の溝縁3eの手前で途切れ
て終端するものが示される。すなわち、図3のもので
は、微細溝9は、該斜壁部8のタイヤ半径方向の外側縁
8oの手前で終端する。また図4のものでは、斜壁部8
の外側に縦壁部10を設けているため、微細溝9はこの
斜壁部8の内縁8i、外縁8o間をのびている。なお微
細溝9は、例えば図3の態様において、前記斜壁部8の
内側縁8iと縦溝3の溝縁3eとの間を継いでのびてい
ても良い。しかし、その場合には、縦溝3の溝縁3eに
微細溝9が現れるため、縦溝3の溝縁3eが波状を無
し、エッジが消失したり、或いはトレッド面2の見映え
を損ねる場合がある。
端を縦溝3の溝縁3eに至ることなくその手前で終端さ
せることにより、溝縁3eのエッジ(角)Eを残すこと
ができる。このように縦溝3の溝縁にタイヤ周方向にの
びるエッジを残すことにより、該エッジEで接地圧が局
部的に高くなる作用を利用して、路面の水膜を切断する
水切り効果を発揮することができる。この意味では図4
の態様はよりエッジが明瞭となり好適である。なお図3
のように、微細溝9の外端と縦溝の溝縁3eとの間の距
離f及び前記縦壁部10の高さFは、好ましくは0.5
〜1.5mm、さらに好ましくは0.5〜1.0mmとする
のが望ましい。
る。この形態では、斜壁部8が円弧状の曲面により形成
されたものを示す。このような形態においても、縦溝3
の溝容積の拡大化を効果的に図ることができる。この場
合、斜壁部の傾き角度は、円弧の中間点を通る接線で定
める。
態を示している。この形態では、両側の溝壁面6が、前
記斜壁部8のタイヤ半径方向の外側縁8oと前記トレッ
ド面2との間に、タイヤ半径方向線Nに対して±10゜
の角度αでのびる小高さの縦壁部10を有している。こ
のような縦壁部10は、縦溝3の溝縁3eをより明りょ
うな鋭のエッジとし、このエッジを利用した水切り効果
をさらに高めることができ、ウエット性能をさらなる向
上を図ることができる。
示している。この形態では、前記微細溝9は、斜壁部8
に沿うタイヤ軸方向線Kに対して、角度βで傾斜したも
のが示されている。なお前記角度βが大きすぎると、ウ
エット性能の改善効果が低下するため、例えば60゜以
下とすることが望ましい。なお図示していないが、微細
溝9は、直線状以外にも円弧状、ジグザグ状など種々の
形状を採用しうる。また図示していないが、横溝4又は
5の溝壁面にも斜壁部を形成し微細溝9を設けることも
できる。
用ラジアルタイヤを表1の仕様に基づき試作するととも
に、ウエット性能、ノイズ性能をテストして評価を行っ
た。テストの方法は次の通りである。
ルト路面に、水深5mm、長さ20mの水たまりを設けた
コース上を、速度を段階的に増加させながら供試タイヤ
を装着した車両(排気量2000cm3 、リム6J、内圧
180kPa)を進入させ、横加速度(横G)を計測
し、50〜80km/hの速度における前輪の平均横Gを
算出した(ラテラル・ハイドロプレーニングテスト)。
結果は、従来例を100とする指数で表示した。数値が
大きい程良好である。
て、直線状のテストコース(アスファルト路面)を通過
速度60km/hで50mの距離を惰行走行させるととも
に、コースの中間点において走行中心線から側方に7.
5m、かつ路面から1.2mの位置に設置した定置マイ
クロフォンにより通過騒音の最大レベルdB(A)を測
定した。結果は、従来例を100とする指数で表示し
た。数値が大きいほど通過騒音が小さく良好である。な
お車両等の条件は上記と同一である。
速度80km/hにて走行させた。このとき、運転席窓
側右耳許でのオーバーオールの騒音レベルdB(A)を
測定するとともに、従来例を100とする指数で表示し
た。数値が大きいほどパターンノイズが小さく良好であ
る。テストの結果を表1に示す。
比べてウエット性能、ノイズ性能を向上していることが
確認できた。
は、縦溝の両側の溝壁面に面取り状の斜壁部を設け、し
かもこの斜壁部に、巾、深さ及び配設ピッチを限定した
微細溝をタイヤ周方向に隔設したことによって、ウエッ
ト性能とノイズ性能とをバランス良く向上することがで
きる。また微細溝は、巾、深さが小であるため、縦溝の
溝縁付近の剛性を低下させることがなく、従って乾燥路
面での操縦安定性能の悪化なども招くこともない。
細溝が斜壁部のタイヤ半径方向の内側縁からタイヤ半径
方向外側にのびかつ該斜壁部のタイヤ半径方向の外側縁
の手前で途切れて終端するときには、縦溝の溝縁に微細
溝が現れないため、縦溝の見映えを向上しうる他、縦溝
の溝縁のエッジを残すことができため、該エッジによる
水切り効果などを発揮させることができる。
壁面は、前記斜壁部のタイヤ半径方向の外縁と前記トレ
ッド面との間に、タイヤ半径方向線に対して±10゜の
角度でのびかつ前記微細溝を有しない小高さの縦壁部を
有するときには、縦溝の溝縁をより鋭利とし水切り効果
をより高めさらにウエット性能を改善しうる。
溝の他方の溝壁面は、前記微細溝を有さずしかも前記一
方の溝壁面の斜壁部よりも傾き角度が小さい斜壁部を具
えることにより、溝内に渦をより効果的に生じさせて縦
溝内の排水効率を向上することもできる。
である。
−B線断面図である。
る。
る。
面略図である。
Claims (4)
- 【請求項1】トレッド面にタイヤ周方向にのびる少なく
とも1本の縦溝を凹設した空気入りタイヤであって、 前記縦溝の少なくとも一方の溝壁面は、そのタイヤ半径
方向の外側部分に前記トレッド面に向かって溝巾を拡大
させる向きに傾く面取り状の斜壁部を含むとともに、 この斜壁部に、巾が0.3〜1.2mmかつ深さが0.3
〜1.5mmの微細溝を1.4〜4.0mmのピッチでタイ
ヤ周方向に隔設したことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】前記微細溝は、前記斜壁部のタイヤ半径方
向の内側縁からタイヤ半径方向外側にのびかつ縦溝の溝
縁の手前で途切れて終端することを特徴とする請求項1
記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】前記溝壁面は、前記斜壁部のタイヤ半径方
向の外側縁と前記トレッド面との間に、この溝壁面の溝
縁を通るトレッド面の法線に対して±10゜の角度でタ
イヤ半径方向にのびかつ前記微細溝を有しない小高さの
縦壁部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の
空気入りタイヤ。 - 【請求項4】前記縦溝の他方の溝壁面は、前記微細溝を
有さずしかも前記一方の溝壁面の斜壁部よりも傾き角度
が小さい斜壁部を具えることを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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