JP2003145670A - ガスバリア性フィルム - Google Patents
ガスバリア性フィルムInfo
- Publication number
- JP2003145670A JP2003145670A JP2001343593A JP2001343593A JP2003145670A JP 2003145670 A JP2003145670 A JP 2003145670A JP 2001343593 A JP2001343593 A JP 2001343593A JP 2001343593 A JP2001343593 A JP 2001343593A JP 2003145670 A JP2003145670 A JP 2003145670A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- gas barrier
- barrier film
- thin film
- barrier layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Packages (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に水蒸気バリア性に優れ、また耐屈曲性の
高いガスバリア性フィルムを構成の一部または全部とす
る乾燥食品用包装材料及び包装体を提供すること。せん
とするものである。 【解決手段】 プラスチック基材の少なくとも一方の面
にアルミナと、酸化ケイ素からなる薄膜を設け、該薄膜
の表面エネルギーが30〜60dyne/cmであり、
水蒸気透過率が5g/m2・day以下であることを特
徴とするガスバリア性フィルム。
高いガスバリア性フィルムを構成の一部または全部とす
る乾燥食品用包装材料及び包装体を提供すること。せん
とするものである。 【解決手段】 プラスチック基材の少なくとも一方の面
にアルミナと、酸化ケイ素からなる薄膜を設け、該薄膜
の表面エネルギーが30〜60dyne/cmであり、
水蒸気透過率が5g/m2・day以下であることを特
徴とするガスバリア性フィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスバリア性に優
れ、ポテトチップス、ポップコーンなどスナック食品、
せんべい、おかき等の米菓類、即席ラーメンやふりか
け、削り節、海苔などの乾物品、緑茶、コーヒー、紅茶
等の嗜好品、小麦粉、米、麦等の穀物類などの保存に適
した乾燥食品包装材料および包装体に関するものであ
る。
れ、ポテトチップス、ポップコーンなどスナック食品、
せんべい、おかき等の米菓類、即席ラーメンやふりか
け、削り節、海苔などの乾物品、緑茶、コーヒー、紅茶
等の嗜好品、小麦粉、米、麦等の穀物類などの保存に適
した乾燥食品包装材料および包装体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ガスバリア性の優れた乾燥食品用包装材
料および包装体としては、各種プラスチックをラミネー
トしたものが用いられている。例えばOPP(延伸ポリプ
ロピレン)フィルムとPE(ポリエチレン)フィルム、また
は、PET(ポリエステル)フィルムとCPP(未延伸ポリプロ
ピレン)フィルムをラミネートしたもの。また、PETフィ
ルム上にアルミ蒸着したもの、あるいは、塩化ビニリデ
ンやエチレンビニルアルコール共重合体をコーティング
したものをPEやCPPフィルムとラミネートした包装材料
を使い、袋、カップ、トレイといった様々な包装体が製
作され使用されている。又、最近酸化ケイ素、酸化アル
ミニウムなどの薄膜をバリアフィルムとして使った物も
提案されている。
料および包装体としては、各種プラスチックをラミネー
トしたものが用いられている。例えばOPP(延伸ポリプ
ロピレン)フィルムとPE(ポリエチレン)フィルム、また
は、PET(ポリエステル)フィルムとCPP(未延伸ポリプロ
ピレン)フィルムをラミネートしたもの。また、PETフィ
ルム上にアルミ蒸着したもの、あるいは、塩化ビニリデ
ンやエチレンビニルアルコール共重合体をコーティング
したものをPEやCPPフィルムとラミネートした包装材料
を使い、袋、カップ、トレイといった様々な包装体が製
作され使用されている。又、最近酸化ケイ素、酸化アル
ミニウムなどの薄膜をバリアフィルムとして使った物も
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の乾燥食品
用包装材料および包装体は、次のような課題を有してい
た。アルミニウム箔、あるいはアルミニウム蒸着を用い
たものは、ガスバリア性には優れているが、不透明であ
り、包装時の内容物が見えないという欠点があった。ま
たアルミニウムを乾燥食品用包装材料および包装体の構
成の一部に含むとプラスチックフィルムの回収再利用
(リサイクリング)ができないという問題点もある。
用包装材料および包装体は、次のような課題を有してい
た。アルミニウム箔、あるいはアルミニウム蒸着を用い
たものは、ガスバリア性には優れているが、不透明であ
り、包装時の内容物が見えないという欠点があった。ま
たアルミニウムを乾燥食品用包装材料および包装体の構
成の一部に含むとプラスチックフィルムの回収再利用
(リサイクリング)ができないという問題点もある。
【0004】塩化ビニリデンや、エチレンビニルアルコ
ール共重合体を、乾燥食品包装材料及び包装体の構成の
一部に含む物は、水蒸気、酸素などのガスバリア性が不
充分であり、内容物の保存期間が短い。又、塩化ビニリ
デン系については、容易に熱分解し、リサイクリングが
行いにくく、焼却時の塩素ガスの発生など、地球環境へ
の影響も懸念されている。また、エチレンビニルアルコ
ール系は乾燥時のガスバリア性は優れているものの、高
湿度下においては酸素バリア性の低下が著しく、保存期
間が短くなる。
ール共重合体を、乾燥食品包装材料及び包装体の構成の
一部に含む物は、水蒸気、酸素などのガスバリア性が不
充分であり、内容物の保存期間が短い。又、塩化ビニリ
デン系については、容易に熱分解し、リサイクリングが
行いにくく、焼却時の塩素ガスの発生など、地球環境へ
の影響も懸念されている。また、エチレンビニルアルコ
ール系は乾燥時のガスバリア性は優れているものの、高
湿度下においては酸素バリア性の低下が著しく、保存期
間が短くなる。
【0005】特公昭51-48511号には、合成樹脂体表面に
SiOx(例えばSiO2)を蒸着したガスバリア性フィルムが提
案されているが、ガスバリア性の良好なSiOx系(X=1.3
〜1.8)は褐色を有しており、その被膜はもろく、これ
を構成の一部又は全部とする乾燥食品用包装材及び包装
体を過酷に取り扱った場合には、ガスバリア性が大きく
低下するという欠点がある。
SiOx(例えばSiO2)を蒸着したガスバリア性フィルムが提
案されているが、ガスバリア性の良好なSiOx系(X=1.3
〜1.8)は褐色を有しており、その被膜はもろく、これ
を構成の一部又は全部とする乾燥食品用包装材及び包装
体を過酷に取り扱った場合には、ガスバリア性が大きく
低下するという欠点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガスバリア性
に優れ、また耐屈曲性の高い、しかも経済性において
も、有利なガスバリア性フィルムを構成の一部または全
部とする乾燥食品用包装材料及び包装体を提供せんとす
るものである。すなわち本発明は、プラスチック基材の
少なくとも一方の面にアルミナと、酸化ケイ素からなる
薄膜を設け、該薄膜の表面エネルギーが30〜60dyne/cm
であり、水蒸気透過率が5g/m2・day以下であることを特
徴とするガスバリア性フィルムを構成の全部または一部
とする乾燥食品用包装材料及び包装体である。
に優れ、また耐屈曲性の高い、しかも経済性において
も、有利なガスバリア性フィルムを構成の一部または全
部とする乾燥食品用包装材料及び包装体を提供せんとす
るものである。すなわち本発明は、プラスチック基材の
少なくとも一方の面にアルミナと、酸化ケイ素からなる
薄膜を設け、該薄膜の表面エネルギーが30〜60dyne/cm
であり、水蒸気透過率が5g/m2・day以下であることを特
徴とするガスバリア性フィルムを構成の全部または一部
とする乾燥食品用包装材料及び包装体である。
【0007】これまでも薄膜の表面エネルギーは、薄膜
の印刷性や、ラミ強力、濡れ性に大きな影響を与えるこ
とは知られていた。高分子フィルムを水蒸気が透過する
現象は、フィルム表面に水分子が吸着し、フィルム中を
拡散、反対側の表面から脱着により説明できる。すなわ
ち、表面エネルギーを小さくすることにより初期の吸着
量を低下させることで、透過量を減少することがわか
る。本願発明者らは、鋭意検討の結果、薄膜の表面エネ
ルギーを制御することにより、蒸着直後の水蒸気透過率
を低下させることができることを見出した。特に、乾燥
食品に用いる場合、水蒸気透過率を低下させることは非
常に重要である。
の印刷性や、ラミ強力、濡れ性に大きな影響を与えるこ
とは知られていた。高分子フィルムを水蒸気が透過する
現象は、フィルム表面に水分子が吸着し、フィルム中を
拡散、反対側の表面から脱着により説明できる。すなわ
ち、表面エネルギーを小さくすることにより初期の吸着
量を低下させることで、透過量を減少することがわか
る。本願発明者らは、鋭意検討の結果、薄膜の表面エネ
ルギーを制御することにより、蒸着直後の水蒸気透過率
を低下させることができることを見出した。特に、乾燥
食品に用いる場合、水蒸気透過率を低下させることは非
常に重要である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で言うプラスチック基材と
は、有機高分子を溶融押出しをして、必要に応じ、長手
方向、及び、または、幅方向に延伸、冷却、熱固定を施
したフィルムであり、有機高分子としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン-2、6-ナフタレート、ナイロン6、ナイロン
4、ナイロン66、ナイロン12、ポリ塩化ビニール、ポリ
塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、全芳香族ポリ
アミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテル
イミド、ポリスルフォン、ポリフェニレンスルフィド、
ポリフェニレンオキサイドなどがあげられる。また、こ
れらの(有機重合体)有機高分子は他の有機重合体を少量
共重合したり、ブレンドしたりしてもよい。
は、有機高分子を溶融押出しをして、必要に応じ、長手
方向、及び、または、幅方向に延伸、冷却、熱固定を施
したフィルムであり、有機高分子としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン-2、6-ナフタレート、ナイロン6、ナイロン
4、ナイロン66、ナイロン12、ポリ塩化ビニール、ポリ
塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、全芳香族ポリ
アミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテル
イミド、ポリスルフォン、ポリフェニレンスルフィド、
ポリフェニレンオキサイドなどがあげられる。また、こ
れらの(有機重合体)有機高分子は他の有機重合体を少量
共重合したり、ブレンドしたりしてもよい。
【0009】さらに、この有機高分子には、公知の添加
剤、例えば、紫外線吸収剤、帯電防止剤、可塑材、滑
材、着色剤などが添加されてもよく、その透明度は特に
限定するものではないが、透明ガスバリア性フィルムと
しては使用する場合には、50%以上の透過率を持つ物が
好ましい。本発明のプラスチック基材は、本発明の目的
を損なわない限りにおいて、薄膜層を積層するに先行し
て、該フィルムをコロナ放電処理、グロー放電処理、そ
の他の表面粗面化処理を施してもよく、また、アンカー
コート処理、印刷、装飾が施されてもよい。本発明のプ
ラスチック基材は、その厚さとして5〜500μmの範囲が
好ましく、さらに好ましくは、8〜300μmの範囲であ
る。
剤、例えば、紫外線吸収剤、帯電防止剤、可塑材、滑
材、着色剤などが添加されてもよく、その透明度は特に
限定するものではないが、透明ガスバリア性フィルムと
しては使用する場合には、50%以上の透過率を持つ物が
好ましい。本発明のプラスチック基材は、本発明の目的
を損なわない限りにおいて、薄膜層を積層するに先行し
て、該フィルムをコロナ放電処理、グロー放電処理、そ
の他の表面粗面化処理を施してもよく、また、アンカー
コート処理、印刷、装飾が施されてもよい。本発明のプ
ラスチック基材は、その厚さとして5〜500μmの範囲が
好ましく、さらに好ましくは、8〜300μmの範囲であ
る。
【0010】本発明における薄膜は、Al、Si、Oを
元素として含み、これらの比率は作成条件により異な
る。この成分中に、特性が損なわれない範囲で微量(全
成分に対して高々3%まで)の他成分を含んでもよい。
該薄膜の厚さとしては、特にこれを限定するものではな
いが、ガスバリア性及び可尭性の点からは、50〜8000Å
が好ましく、更に好ましくは70〜5000Åである。また、
上記薄膜の表面エネルギーの範囲は30〜60dyne/cmが好
ましく、更に好ましくは45〜55dyne/cmの範囲である。
表面エネルギーがこれ未満であると接着強力や、印刷性
に問題が生じやすく、これ以上であると、水蒸気透過性
の改善が見られないと言う問題がある。
元素として含み、これらの比率は作成条件により異な
る。この成分中に、特性が損なわれない範囲で微量(全
成分に対して高々3%まで)の他成分を含んでもよい。
該薄膜の厚さとしては、特にこれを限定するものではな
いが、ガスバリア性及び可尭性の点からは、50〜8000Å
が好ましく、更に好ましくは70〜5000Åである。また、
上記薄膜の表面エネルギーの範囲は30〜60dyne/cmが好
ましく、更に好ましくは45〜55dyne/cmの範囲である。
表面エネルギーがこれ未満であると接着強力や、印刷性
に問題が生じやすく、これ以上であると、水蒸気透過性
の改善が見られないと言う問題がある。
【0011】かかる、酸化物薄膜の作成には、真空蒸着
法、スパッタ法、イオンプレーティングなどのPVD法
(物理蒸着法)が、適宜用いられる。例えば、真空蒸着
法においては、蒸発材料源としてAl2O3、Al、SiO、Si、
SiO2などの混合物などが用いられる。各粒子の大きさ
は、蒸着時の圧力が変化しないように適当な大きさにす
る必要がある。
法、スパッタ法、イオンプレーティングなどのPVD法
(物理蒸着法)が、適宜用いられる。例えば、真空蒸着
法においては、蒸発材料源としてAl2O3、Al、SiO、Si、
SiO2などの混合物などが用いられる。各粒子の大きさ
は、蒸着時の圧力が変化しないように適当な大きさにす
る必要がある。
【0012】また、加熱方式としては、抵抗加熱、高周
波誘導加熱、電子ビーム加熱、レーザー加熱などを用い
ることができる。どの加熱方法を用いても良いが、蒸着
時の堆積速度を100Å/sec以下にすることが好ましい。
また、反応性ガスとして、酸素、窒素、水蒸気等を導入
したり、オゾン添加、イオンアシスト等の手段を用いた
反応性蒸着を用いてもよい。
波誘導加熱、電子ビーム加熱、レーザー加熱などを用い
ることができる。どの加熱方法を用いても良いが、蒸着
時の堆積速度を100Å/sec以下にすることが好ましい。
また、反応性ガスとして、酸素、窒素、水蒸気等を導入
したり、オゾン添加、イオンアシスト等の手段を用いた
反応性蒸着を用いてもよい。
【0013】以下に、具体的な蒸着方法について述べる
が、本願発明はこれらに限定されるものではない。SiO2
とSiOを重量比で95:5〜80:20の範囲で予め混合してお
き、アルミナと水冷などの方法で冷却できる坩堝に入れ
る。装置内を1×10-6Torrまで減圧した後、EBガンによ
り材料を加熱する。蒸着時の圧力と堆積速度をEBガンの
出力を変化させて調整し、基板上に蒸着する。
が、本願発明はこれらに限定されるものではない。SiO2
とSiOを重量比で95:5〜80:20の範囲で予め混合してお
き、アルミナと水冷などの方法で冷却できる坩堝に入れ
る。装置内を1×10-6Torrまで減圧した後、EBガンによ
り材料を加熱する。蒸着時の圧力と堆積速度をEBガンの
出力を変化させて調整し、基板上に蒸着する。
【0014】また、基板にバイアス等を加えたり、本発
明の目的を損なわない限りに於いて、作成条件を変更し
てもよい。
明の目的を損なわない限りに於いて、作成条件を変更し
てもよい。
【0015】また、本発明品は、そのままで使用されて
もよいが、他の有機高分子のフィルム、または、薄層を
ラミネートまたは、コーティングして使用してもよい。
もよいが、他の有機高分子のフィルム、または、薄層を
ラミネートまたは、コーティングして使用してもよい。
【0016】例えば、本発明の蒸着フィルムを用いて、
乾燥食品包装に使用する場合は、包装する内容物に要求
特性に応じ各種フィルムや、紙を用いてラミネートして
よく、代表的なラミ構成としては、ガスバリア性フィル
ム(PET上)/PE、ガスバリア性フィルム(PET上)/CP
P、NY/ガスバリア性フィルム(PET上)/PE、ガスバリア
性フィルム(NY上)/PEなどが考えられる。ラミネート方
法としては、特に制限はないが、ドライラミネート、押
し出しラミネート法等が望ましい。更に、装飾または、
内容物説明の為に印刷を施したり、意匠用フィルムある
いは補強材等と貼り合わせたりしてもよい。
乾燥食品包装に使用する場合は、包装する内容物に要求
特性に応じ各種フィルムや、紙を用いてラミネートして
よく、代表的なラミ構成としては、ガスバリア性フィル
ム(PET上)/PE、ガスバリア性フィルム(PET上)/CP
P、NY/ガスバリア性フィルム(PET上)/PE、ガスバリア
性フィルム(NY上)/PEなどが考えられる。ラミネート方
法としては、特に制限はないが、ドライラミネート、押
し出しラミネート法等が望ましい。更に、装飾または、
内容物説明の為に印刷を施したり、意匠用フィルムある
いは補強材等と貼り合わせたりしてもよい。
【0017】本発明における包装体としては、袋、フタ
材、カップ、チューブ、スタンディングパック、トレイ
等があり、形状、種類に対し、特に制限はなく、例え
ば、袋物の包装形式としては、ピロータイプ、三方シー
ル、四方シール等を用いることができる。これらの包装
材料、包装体の構成の全部あるいは一部としてガスバリ
ア性フィルムを用いる。
材、カップ、チューブ、スタンディングパック、トレイ
等があり、形状、種類に対し、特に制限はなく、例え
ば、袋物の包装形式としては、ピロータイプ、三方シー
ル、四方シール等を用いることができる。これらの包装
材料、包装体の構成の全部あるいは一部としてガスバリ
ア性フィルムを用いる。
【0018】本発明における乾燥食品用包装体が適用で
きる内容物としては、ポテトチップス、ポップコーンな
どスナック食品、せんべい、おかき等の米菓類、即席ラ
ーメンやふりかけ、削り節、海苔などの乾物品、緑茶、
コーヒー、紅茶等の嗜好品、小麦粉、米、麦等の穀物類
などであり、また、これらに制限される物ではない。
きる内容物としては、ポテトチップス、ポップコーンな
どスナック食品、せんべい、おかき等の米菓類、即席ラ
ーメンやふりかけ、削り節、海苔などの乾物品、緑茶、
コーヒー、紅茶等の嗜好品、小麦粉、米、麦等の穀物類
などであり、また、これらに制限される物ではない。
【0019】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明する。
【0020】(測定法)
酸素透過率の測定方法
作成したガスバリアフィルムの酸素透過率を酸素透過率
測定装置(モダンコントロールズ社製 OX-TRAN100)を
用いて測定した。 水蒸気透過率 作成した試料を40℃、100%R.H.の条件で米国、モコン
(MOCON)社製の測定機(PARMATRAN-W)を用いて測定し
た。 ラミ強度 作成した試料を長さ15cm、1.5cm幅に切りだし剥離面に
蒸留水をスポイトで一適落とした後、チャック間距離1c
m、100mm/minの条件で測定した。 表面エネルギー 作成した試料の蒸着面に蒸留水の水滴と、ヨウ化メチレ
ンを落とし接触角を測定し、表面エネルギーを算出し
た。 膜厚 蛍光X線分析装置(理学電気製システム3270)を用いて
測定を行った。X線の発生はロジウム管球を用い、50k
V、50mAで行った。
測定装置(モダンコントロールズ社製 OX-TRAN100)を
用いて測定した。 水蒸気透過率 作成した試料を40℃、100%R.H.の条件で米国、モコン
(MOCON)社製の測定機(PARMATRAN-W)を用いて測定し
た。 ラミ強度 作成した試料を長さ15cm、1.5cm幅に切りだし剥離面に
蒸留水をスポイトで一適落とした後、チャック間距離1c
m、100mm/minの条件で測定した。 表面エネルギー 作成した試料の蒸着面に蒸留水の水滴と、ヨウ化メチレ
ンを落とし接触角を測定し、表面エネルギーを算出し
た。 膜厚 蛍光X線分析装置(理学電気製システム3270)を用いて
測定を行った。X線の発生はロジウム管球を用い、50k
V、50mAで行った。
【0021】(実施例1)蒸着源として、100μmの粉状
のSiO(純度99.99%)と3mm〜5mm程度の粒子状SiO2(純
度99.9%)とAl2O3(純度99.9%)を用いて、電子ビーム蒸
着法で、12μm厚のPETフィルム(東洋紡績(株):E510
0)上に酸化アルミニウムと二酸化ケイ素の混合ガスバ
リア層の形成を行った。真空層内には、巻き出し部、コ
ーティング部、巻取り部が入っており、連続でフィルム
に蒸着が可能である。蒸着時の圧力を1.0×10-4Torrに
なるように調整した。蒸発材料は、SiOとSiO2は、十分
に混合した。混合したSiO,SiO2とAl2O3は、混合せずに2
つに区切って入れた。加熱源として、電子銃(以下EB銃)
を用い、2種類の原料をそれぞれ時分割で加熱した。そ
の時のEB銃のエミッション電流を1.2Aとし、SiOとSiO2
の混合物とAl2O3の加熱比を1:2で加熱した。フィルム
の送り速度は、130m/minとし、150Å(オングストロー
ム)厚の膜を作った。また、蒸着時のフィルムを冷却す
る為のロールの温度を-10℃に調整した。
のSiO(純度99.99%)と3mm〜5mm程度の粒子状SiO2(純
度99.9%)とAl2O3(純度99.9%)を用いて、電子ビーム蒸
着法で、12μm厚のPETフィルム(東洋紡績(株):E510
0)上に酸化アルミニウムと二酸化ケイ素の混合ガスバ
リア層の形成を行った。真空層内には、巻き出し部、コ
ーティング部、巻取り部が入っており、連続でフィルム
に蒸着が可能である。蒸着時の圧力を1.0×10-4Torrに
なるように調整した。蒸発材料は、SiOとSiO2は、十分
に混合した。混合したSiO,SiO2とAl2O3は、混合せずに2
つに区切って入れた。加熱源として、電子銃(以下EB銃)
を用い、2種類の原料をそれぞれ時分割で加熱した。そ
の時のEB銃のエミッション電流を1.2Aとし、SiOとSiO2
の混合物とAl2O3の加熱比を1:2で加熱した。フィルム
の送り速度は、130m/minとし、150Å(オングストロー
ム)厚の膜を作った。また、蒸着時のフィルムを冷却す
る為のロールの温度を-10℃に調整した。
【0022】(比較例1)3mm〜5mm程度の粒子状SiOと3
mm〜5mm程度の粒子状SiO2を十分攪拌した。SiOを粒子状
の物を使った以外は、実施例と同じ条件で行った。圧力
が大きく変動し制御が出来なかった。
mm〜5mm程度の粒子状SiO2を十分攪拌した。SiOを粒子状
の物を使った以外は、実施例と同じ条件で行った。圧力
が大きく変動し制御が出来なかった。
【0023】(比較例2)蒸着時のエミッション電流を
1.3Aとした以外は、実施例1と同じ条件で行った。蒸着
時の圧力が、実施例1と比較して高くなった。
1.3Aとした以外は、実施例1と同じ条件で行った。蒸着
時の圧力が、実施例1と比較して高くなった。
【0024】SiOを全く添加しなかった以外は、実施例
と同じ条件で行った。
と同じ条件で行った。
【0025】表1に上記実施例、比較例の結果を示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】プラスチックフィルム基材上に酸化アル
ミニウムと二酸化ケイ素の混合系非結晶性薄膜が形成さ
れたガスバリア性フィルムを用いた乾燥食品用包装材料
及び包装体において、該薄膜の表面エネルギーが30〜60
dyne/cmであり、かつ水蒸気透過率が、5g/m2day以下で
あることを特徴とするガスバリア性フィルムを構成の全
部または、一部とすることによって、ガスバリア性、屈
曲性も高い、かつ、環境にも優しい実用特性の優れた極
めて有用な乾燥食品用包装材料及び包装体であることが
わかる。
ミニウムと二酸化ケイ素の混合系非結晶性薄膜が形成さ
れたガスバリア性フィルムを用いた乾燥食品用包装材料
及び包装体において、該薄膜の表面エネルギーが30〜60
dyne/cmであり、かつ水蒸気透過率が、5g/m2day以下で
あることを特徴とするガスバリア性フィルムを構成の全
部または、一部とすることによって、ガスバリア性、屈
曲性も高い、かつ、環境にも優しい実用特性の優れた極
めて有用な乾燥食品用包装材料及び包装体であることが
わかる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3E067 AA11 AB01 AB16 AB23 AB24
BA12A BB14A BB26A CA05
CA06 FA01 FC01 GD02
3E086 AB01 AD01 BA04 BA15 BA24
BB02 BB05 CA01
4F100 AA01B AA01C AA19B AA19C
AA20B AA20C AK01A AK42
BA02 BA03 BA06 BA07 BA10B
BA10C EH66 GB15 JA12B
JA12C JD01B JD01C JD03B
JD03C JD04B JD04C JK14B
JK14C YY00B YY00C
Claims (4)
- 【請求項1】 プラスチック基材の少なくとも一方の面
にバリア層を設けたフィルムでさらに、該バリア性層が
無機バリア層の薄膜からなり、該無機バリア層の表面エ
ネルギーが30〜60dyne/cmのガスバリア性フィルム。 - 【請求項2】 無機バリア層が、酸化アルミニウムと二
酸化ケイ素からなる混合系非結晶性のバリア層が10Å〜
1500Åであることを特徴とする上記請求項1に記載する
ガスバリア性フィルム。 - 【請求項3】 プラスチック基材の少なくとも一方の面
に無機バリア層からなるバリア性フィルムで、水蒸気透
過率が5.0g/m2・day以下の上記請求項1,2に記載するガス
バリア性フィルム。 - 【請求項4】 プラスチック基材の少なくとも一方の面
に無機バリア層からなるバリア性フィルムで、酸素透過
率が50ml/m2・day・MPa以下の上記請求項1,2に記載する
ガスバリア性フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001343593A JP2003145670A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | ガスバリア性フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001343593A JP2003145670A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | ガスバリア性フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003145670A true JP2003145670A (ja) | 2003-05-20 |
Family
ID=19157255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001343593A Pending JP2003145670A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | ガスバリア性フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003145670A (ja) |
-
2001
- 2001-11-08 JP JP2001343593A patent/JP2003145670A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07178860A (ja) | ガスバリアフィルム | |
JP4452979B2 (ja) | 積層透明ガスバリア性フィルム | |
JP4164738B2 (ja) | ガスバリア性フィルム | |
JP2003145670A (ja) | ガスバリア性フィルム | |
JP3244146B2 (ja) | 乾燥食品用包装材料及び包装体 | |
JP3244145B2 (ja) | 水物食品用包装材料及び包装体 | |
JP2004090258A (ja) | ガスバリア性フィルム | |
JP3228362B2 (ja) | 乾燥食品用包装材料及び包装体 | |
JP3244147B2 (ja) | 乾燥食品用包装材料及び包装体 | |
JP4340962B2 (ja) | 積層透明ガスバリア性フィルム | |
JP3252929B2 (ja) | 透明ガスバリア性フィルム | |
JP3252930B2 (ja) | ガスバリアフィルム | |
JP3228364B2 (ja) | 水物食品用包装材料及び包装体 | |
JP2005131862A (ja) | 積層透明ガスバリア性フィルム | |
JP3235677B2 (ja) | 電子レンジ用包装材料 | |
JP3164177B2 (ja) | 電子レンジ用包装材料 | |
JP3228360B2 (ja) | 脱酸素剤入り包装用材料 | |
JPH071640A (ja) | 包装材料及び包装体 | |
JPH071641A (ja) | 包装材料及び包装体 | |
JP3244134B2 (ja) | ガスバリアフィルム | |
JP3244137B2 (ja) | 脱酸素剤入り包装用材料 | |
JP3019937B2 (ja) | レトルト食品用包装材料 | |
JPH06106669A (ja) | 包装体 | |
JPH0724953A (ja) | 包装材料及び包装体 | |
JP3019935B2 (ja) | レトルト食品用包装材料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061019 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070308 |