JP2003136937A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JP2003136937A
JP2003136937A JP2001342020A JP2001342020A JP2003136937A JP 2003136937 A JP2003136937 A JP 2003136937A JP 2001342020 A JP2001342020 A JP 2001342020A JP 2001342020 A JP2001342020 A JP 2001342020A JP 2003136937 A JP2003136937 A JP 2003136937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
air conditioning
pipe
vehicle body
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001342020A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3603065B2 (ja
Inventor
Tomonori Zenbou
友紀 前坊
Tsutomu Yamamoto
努 山本
Toshiki Hakata
俊樹 伯方
Fuminari Fukuoka
史成 福岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Climate Systems Corp
Original Assignee
Japan Climate Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Climate Systems Corp filed Critical Japan Climate Systems Corp
Priority to JP2001342020A priority Critical patent/JP3603065B2/ja
Publication of JP2003136937A publication Critical patent/JP2003136937A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3603065B2 publication Critical patent/JP3603065B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調ユニット4に導入した空気を、該ユニッ
ト4内に設置したエバポレータ30及びヒータコア31
を通過させるようにした空調装置1において、空調ユニ
ット4の側壁に配設したヒータ配管41の支持を確実か
つ簡単に行えるようにする。 【解決手段】 ヒータ配管41における空調ケースの前
壁20dに沿う部分と、そこから前方に延びる部分とを
いっしょに支持する支持部45(46)、47を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
関し、特に、空調ユニットに配設される冷却用熱交換器
のクーラ配管及び加熱用熱交換器のヒータ配管の配設構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両用空調装置とし
て、特開2000−25447号公報では、インストル
メントパネル内において車幅方向略中央部に空調ユニッ
トを配設し、その助手席側に送風ユニットを配設して、
この空調ユニットのケース内に冷却用熱交換器及び加熱
用熱交換器を収容したものにおいて、ヒータ配管を空調
ユニットの助手席側の側壁からヒータコアに接続し、こ
のヒータ配管を直角に折り曲げて車体前方に延ばしてダ
ッシュパネルに取付け、一方、クーラ配管を空調ユニッ
トの同一(助手席側)側壁からエバポレータに接続し、
このクーラ配管を直角に折り曲げて車体前方に延ばし、
空調ユニットとダッシュパネルとの間に膨張弁ブロック
を配設して、ダッシュパネルに取付けたものを開示して
いる。このような配設構造では、ヒータ配管やクーラ配
管が空調ケースの側壁から出て、それらを直角に折り曲
げて車体前方のダッシュパネルに取付けるので、配管と
しては車体前方に延びているだけであり、配管をダッシ
ュパネルに取付ける前の空調ユニットへの支持は容易で
ある。
【0003】
【本発明の解決課題】上記した従来技術のように、配管
が単に空調ケースの側壁から出て、直角に折れ曲がって
前方に延びたものでは、この配管が貫通する開口をダッ
シュパネルに開口し、この開口に配管を貫通させて、開
口と配管周囲とをシールすることでダッシュパネルに配
管を取付けることができる。即ち、配管を支持するブラ
ケット等を特別に設ける必要もない。
【0004】しかし、ヒ−タ配管やクーラ配管の取出し
位置に対して、ダッシュパネルの開口位置が車体の左右
方向(横方向)でずれていた場合には、その開口の位置
に合せて配管を横方向に折り曲げて這わせる必要があ
る。特に、配管の取出し位置は空調ケースの側壁にあ
り、一方、ダッシュパネルの開口位置が、逆の側壁近傍
或は前壁に対応する位置にあるものでは、配管を空調ケ
ースの側壁に沿って前方に延ばした後、空調ケースの前
壁に沿って折り曲げて配設し、そこから更に直角に車体
前方へ折り曲げて配設する必要がある。このような配管
レイアウトのものでは、配管が数回折り曲げられている
ために、配管を空調ユニットに対して支持する必要があ
る。
【0005】配管の中で、クーラ配管がエバポレータか
ら出てきた部分やヒータ配管がヒータコアから出てきた
部分、即ち、空調ケースの側壁に沿って延びている部分
は、それぞれ、エバポレータやヒータコアに取付けられ
ているので、支持がしっかりしている。それに対して、
空調ユニットの前壁に沿って横方向に延びている部分や
前方に延びている部分(ダッシュパネルに取付ける部
分)は、上下、前後、左右方向に振れる可能性があり、
そのように振れて位置がずれると、ダッシュパネルの開
口部に取付ける作業に手間取る或は取付けることができ
ない等の不具合を生じる。
【0006】従って、これらの部分を空調ユニットに対
して位置決めして支持する必要がある。通常考えられる
支持構造は、配管の前方向に延びた部分、即ちダッシュ
パネルに取付ける部分をブラケット等で支持して、該配
管の横方向に延びた部分を、キャップ等の別の支持部材
で空調ケースに支持することが考えられる。このように
すれば配管を確実に支持できるが、配管を別々の部品で
支持するために、組付け工数がかかるとともに部品コス
トも増加する。
【0007】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、クーラ配管やヒータ
配管等の配管が空調ケースの側壁から出て、側壁に沿っ
て車体前方に延び、そこから直角に折れ曲がり、空調ケ
ースの車体前壁に沿って延び、更にそこから直角に折れ
曲がって車体前方に延びるように配設されたものにおい
て、この配管を上下、車体横方向、車体前後方向にずれ
ないように確実に支持するとともに、簡単にワンタッチ
で支持できる支持構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、車
両のインストルメントパネル内の車幅方向略中央部に配
設された空調ユニットと、該空調ユニットの空調ケース
内に配設された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器とを
備え、該空調ユニットに導入した空気を、該空調ユニッ
ト内の冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を通過させて
調和空気とするようにした車両用空調装置において、該
冷却用熱交換器に接続されたクーラ配管と、該加熱用熱
交換器に接続されたヒータ配管とを備え、該クーラ配管
及び該ヒータ配管の少なくとも一方の配管は、該空調ケ
ースの一方の側壁側で該熱交換器に接続され、そこから
該側壁に沿って車体前方に延びて、そこから略直角に折
れ曲がって該空調ケースの車体前壁に沿って車体横方向
に延びて、さらにそこから略直角に折れ曲がって車体前
方向に延びてダッシュパネルに取り付けられるように配
設され、該空調ケースに一体に支持ブラケットが配設さ
れ、該支持ブラケットによって、該配管は車体横方向、
上下方向及び車体前後方向に位置決め支持される構成で
ある。
【0009】この構成によれば、支持ブラケットに配管
が車体横方向、上下方向及び車体前後方向にずれないよ
うに支持されるので、配管の支持が確実であるとともに
支持ブラケットで支持するので支持が簡単である。
【0010】請求項2の発明は、車両のインストルメン
トパネル内の車幅方向略中央部に配設された空調ユニッ
トと、該空調ユニットの助手席側に配設され、該空調ユ
ニットに接続された送風ユニットと、該空調ユニットの
空調ケース内に配設された冷却用熱交換器及び加熱用熱
交換器とを備え、該送風ユニットから空調ユニットに導
入した空気を、該空調ユニット内の冷却用熱交換器及び
加熱用熱交換器を通過させて調和空気とするようにした
車両用空調装置において、該冷却用熱交換器に接続され
たクーラ配管と、該加熱用熱交換器に接続されたヒータ
配管とを備え、該クーラ配管及び該ヒータ配管の少なく
とも一方の配管は、該空調ケースの一方の側壁で該熱交
換器に接続され、そこから該側壁に沿って車体前方に延
びて、そこから略直角に折れ曲がって該空調ケースの車
体前壁に沿って車体横方向に延びて、さらにそこから略
直角に折れ曲がって車体前方向に延びてダッシュパネル
に取り付けられるように配設され、該空調ケースに一体
に支持ブラケットが配設され、該支持ブラケットによっ
て、該配管は車体横方向、上下方向及び車体前後方向に
位置決め支持される構成である。この構成でも、請求項
1と同様に、支持ブラケットに配管が左右方向、上下方
向及び前後方向にずれないように支持でき、配管の支持
か確実であるとともに支持ブラケットで支持でき、支持
が簡単である。
【0011】請求項3の発明では、請求項1又は2にお
いて、該クーラ配管及び該ヒータ配管の一方の配管は、
該空調ケースの一方の側壁から出て、該側壁に沿って車
体前方に延びて、そこから略直角に折れ曲がって該空調
ケースの車体前壁に沿って車体横方向に延びて、さらに
そこから略直角に折れ曲がって車体前方向に延びてダッ
シュパネルに取付けられるように配設され、該クーラ配
管及び該ヒータ配管の他方の配管が、該空調ケースの他
方の側壁から出て、該側壁に沿って車体前方に延びて、
ダッシュパネルに取付けられるように配設され、該空調
ケースに一体に支持ブラケットが配設され、該支持ブラ
ケットによって、該一方の配管は車体横方向、上下方向
及び車体前後方向に位置決め支持される構成である。こ
の構成では、クーラ配管とヒータ配管とを別々の側壁か
ら取出したレイアウトであっても、一方の配管を車体横
方向、上下方向及び車体前後方向に位置決め支持するこ
とで、ダッシュパネルの開口位置に応じて配管を取り回
しでき、かつ簡単・確実に支持できる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1又は2におい
て、該クーラ配管及び該ヒータ配管の一方の配管は、該
空調ケースの一方の側壁から出て、該側壁に沿って車体
前方に延びて、そこから略直角に折れ曲がって該空調ケ
ースの車体前壁に沿って車体横方向に延びて、さらにそ
こから略直角に折れ曲がって車体前方向に延びてダッシ
ュパネルに取付けられるように配設され、該クーラ配管
及び該ヒータ配管の他方の配管が、該空調ケースの一方
の側壁から出て、該側壁に沿って車体前方に延びて、ダ
ッシュパネルに取付けられるように配設され、該空調ケ
ースに一体に支持ブラケットが配設され、該支持ブラケ
ットによって、該一方の配管は車体横方向、上下方向及
び車体前後方向に位置決め支持される構成である。この
構成では、クーラ配管とヒータ配管とを同一の側壁から
取出したレイアウトであっても、一方の配管を車体横方
向、上下方向及び車体前後方向に位置決め支持すること
で、ダッシュパネルの開口位置に応じて配管を取り回し
でき、かつ簡単・確実に支持できる。
【0013】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかにおいて、該支持ブラケットは、前記配管の車体
前方に延びる部分を支持する第1支持部と車体横方向に
延びる部分を支持する第2支持部とを備えるので、第1
及び第2支持部で配管を確実にかつ容易に支持できる。
【0014】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかにおいて、該支持ブラケットは、該配管を支持す
る部分において固定ブラケット部と着脱ブラケット部と
に2分割可能に形成され、該固定ブラケット部は前記空
調ユニットの前端部に一体に設けられ、該着脱ブラケッ
ト部は該固定ブラケット部に着脱可能に取付けられてい
る構成である。この構成では、配管をワンタッチで支持
でき、支持作業が容易である。
【0015】請求項7の発明は、請求項6において、該
固定ブラケット部は、該配管の車体前方に延びる部分を
車体横方向からスライドさせて着脱できる開口部と、該
開口部に該着脱ブラケット部を上方から着脱できる合わ
せ部と、該配管の該車体横方向に延びる部分を車体前後
方向に支持する受部とを備え、該着脱ブラケットには、
該開口部への合わせ部と、該受部に該配管を車体前後方
向から押し当てる押圧部とを備える構成である。この構
成では、配管を横からスライドして挿入して、支持ブラ
ケットの開口部に位置決めでき、受部に位置決めでき、
組付け作業が容易である。そして着脱ブラケット部を開
口部及び受部に合せて取付けることで、車体前方に延び
る部分は上下及び車体横方向を規制されて支持され、車
体横方向に延びる部分は前後方向に規制されて支持され
るので、ワンタッチで簡単に配管を上下方向、車体横方
向及び車体前後方向にずれないように支持できる。
【0016】請求項8の発明は、請求項1ないし7のい
ずれかにおいて、該ヒータ配管が該空調ケースの運転席
側の側壁から出て、該側壁に沿って車体前方に延び、そ
こから略直角に折れ曲がって該空調ケースの車体前壁に
沿って車体横方向に延び、さらにそこから略直角に折れ
曲がって該空調ケースの車体前方に延びて配設され、該
支持プレートは、該空調ケースの前壁の助手席側に一体
に配設され、該ヒータ配管の前方に延びる部分を支持す
る第1支持部と、該ヒータ配管の横方向に延びる部分を
支持する第2支持部とを備え、該クーラ配管は該空調ケ
ースの運転席側の側壁から出て、該側壁に沿って車体前
方に延びて配設され、該クーラ配管の車体前方に延びる
部分を支持する第2支持プレートが、該空調ケースの前
端部に一体に設けられている構成である。この構成で
は、ヒ−タ配管とクーラ配管とを運転席側の側壁から取
出すので、空調ユニットと助手席側に配置された送風ユ
ニットとを接近して配設でき、コンパクトなレイアウト
にできる。その上、折れ曲がって配設されたヒータ配管
を確実にかつワンタッチで支持できる。
【0017】請求項9の発明は、請求項1ないし8のい
ずれかにおいて、該冷却用熱交換器が略垂直に配設さ
れ、空気がこの冷却用熱交換器を車両前方側から車両後
方側に通過し、該冷却用熱交換器の車両後方側に加熱用
熱交換器が配設されているので、空調ユニットを車体前
後方向にコンパクトに出来る。
【0018】請求項10の発明は、請求項8または9に
おいて、該空調ケースの助手席側の側壁に該冷却用熱交
換器の着脱用開口部が設けられ、該着脱用開口部に蓋部
材が取外し可能に取付けられているので、ヒータ配管や
クーラ配管に妨げられることなく、容易に冷却用熱交換
器を着脱できる。
【0019】請求項11の発明は、請求項8ないし10
のいずれかにおいて、該加熱用熱交換器の該ヒータ配管
が、該空調ケースの運転席側の側壁に沿って車体前方に
延びている部分は、車体横方向から見て、該冷却用熱交
換器の側面を横切るように、該冷却用熱交換器の側面に
対応する側壁を貫通して配設されているので、ヒータ配
管を冷却用熱交換器の取り出しを考慮して迂回して設け
る必要がなく、あまり折り曲げることなく、或は最短距
離で空調ユニットの前方に延ばすことが出来る。
【0020】請求項12の発明は、請求項6ないし11
のいずれかにおいて、該固定ブラケット部は、該ヒータ
配管の前方に延びる部分を車体横方向から移動させて着
脱できる開口部と、該ヒータ配管の該車体横方向に延び
る部分を車体横方向から移動させて支持する受部とを備
え、該空調ケースの運転席側の側壁に開口された加熱用
熱交換器の着脱用開口部を備え、この開口部から露出す
るヒータ側面部とヒータ配管の空調ケース側壁に沿って
延びた部分との両方をカバーするカバー部材を備える構
成である。この構成では、カバー部材を取外し、着脱ブ
ラケット部を取外すことで、ヒータコアにヒータ配管が
取付けられた状態で、ヒータコアを空調ユニットからス
ライドさせて引き抜くことができ、一方、逆にスライド
させて空調ユニットにヒータコアを挿入することで、ヒ
ータ配管を固定ブラケット部にセットできる。即ち固定
ブラケット部は、ヒータコアをスライドさせて着脱する
際に、ヒータ配管がそれに追従して動けるように支持し
ており、ヒータコア及びヒータ配管の装着時には、固定
ブラケット部の所定位置にヒータ配管がセットされるの
で、着脱ブラケット部を取付けることで、ヒータ配管を
簡単にかつ確実に支持できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の空調装置を車両内
に配置した図面を示す。空調装置1は、自動車の車室に
配設されているインストルメントパネル2の内方に収容
されている。この自動車は、運転席及び助手席がそれぞ
れ車体右側及び左側に設けられている、いわゆる右ハン
ドル車であり、さらに前部のエンジンルームと、車室の
前側とはダッシュパネルP(図3にのみ示す)によって
仕切られている。尚、この明細書では、空調装置1の車
体前側及び車体後側を、それぞれ単に前側及び後側と呼
ぶものとする。
【0022】図2は、本発明の実施形態に係る空調装置
1の外観を示すものである。空調装置1は、送風ユニッ
ト3と、該送風ユニット3からの空気を冷却した後、温
度調節して車室へ供給する空調ユニット4とからなる。
空調ユニット4は、図1に示すように、車幅方向の略中
央部に配置される一方、送風ユニット3は空調ユニット
4に近接して助手席の前方に配置されている。また、送
風ユニット3の下端は、空調ユニット4の下端よりも上
方に位置付けられていて、助手席乗員の足元スペースを
広く確保している。
【0023】送風ユニット3は、その車幅方向の略中央
部において左右に2つに分割されたケーシング5を備え
ており、それらはファスナ等を用いて一体化されてい
る。そのケーシング5の上側には空調装置1へ空気を取
り入れるための空気取入部6が設けられる一方、下側に
は取り入れた空気を前記空調ユニット4へ送風するため
の送風部7が設けられている。
【0024】空気取入部6の上部には、図2に示すよう
に、ダクト8を介して車室外の空気を取り入れるための
外気取入口9と、車室内の空気を取り入れるための内気
取入口10とが形成されている。空気取入部6の上部
は、その前面側に略垂直に略矩形状の開口部を開口し
て、外気取入口9を形成している。また、後面側には上
側ほど車体前方へ曲がる円弧状断面の開口部が設けら
れ、この開口部が内気取入口10を形成している。内気
取入口10にはグリル11が一体成形されている。
【0025】これらの取入口9、10の内側に内外気切
替ダンパ12が配設されている。内外気切替ダンパ12
は、円筒の略四分の一に相当する形状となっており、即
ち断面円弧状の周壁と、その両側に円形の四分の一の大
きさの扇状の側壁を備え、扇状の側壁の中心に軸部が設
けられ、この軸部が空気取入部6の側面部に軸支されて
いる。この軸支部に、アクチュエータ13の出力軸が連
結されている。
【0026】アクチュエータ13によって内外気切替ダ
ンパ12が回動されて、外気取入口9を全開とする位置
にされると内気取入口10が全閉とされて、外気のみを
取り入れる外気取入モードとなる一方、内外気切替ダン
パ12がその状態から逆方向に回動されて、外気取入口
9を全閉とする位置にされると内気取入口10が全開と
されて、内気循環モードとなる。
【0027】一方、空気取入部6の下部には、取り入れ
た空気を濾過するためのフィルタが配設されるフィルタ
配設部14が設けられており、図示しないが、このフィ
ルタ配設部14の車体側方側(助手席側ドア側)に開口
部が形成されていて、この開口部からフィルタの交換が
行えるようになっている。このフィルタ配設部14の下
方は送風部7であり、送風ファン15としての遠心式多
翼ファンがその回転軸を上下方向に向けて配設され、さ
らにこの送風ファン15の下方にファン駆動モータ(図
示せず)が配設されている。
【0028】送風部7の右側面部で車両前方側には開口
部16が形成されて、対応する位置に設けられた空調ユ
ニット4の空気導入部24に連接されており、送風ファ
ン15から送り出される空気を空調ユニット4に送風す
るようになっている。
【0029】図3は空調ユニット4の右側面図、図4は
空調ユニット4の左側面図を示す。図3及び図4に示す
ように、空調ユニット4は、全体として上下方向に長
く、かつ送風ユニット3のケーシング5よりも大型の矩
形箱状に形成されたケース20を備えており、該ケース
20は左ケーシングと右ケーシングと左右に2分割され
て構成されている。この左ケーシングの側壁、即ちケー
シング左側壁20bには、更に別部材で蓋部材23が設
けられている。
【0030】左側壁20bの車体前方側に、送風部6の
開口部16に接続される空気導入部24が設けられ、こ
の空気導入部24の車体後方側位置に冷凍サイクルの一
要素であるエバポレータ30が略垂直に配設され、さら
にその車両後方側位置にはヒータコア31が、上部が後
方で下部が前方になるように傾斜して配設されている。
この空調ユニット4のケース20の上部には、調和空気
の吹出口が複数形成されており、図4に矢印で示すよう
に、前記送風ユニット3からの空気の流れはこの空調ユ
ニット4内で車体前後方向から上方へ向かう流れとな
る。
【0031】図5はエバポレータを示し、図5(A)は
エバポレータの斜視図を示し、図5(B)エバポレータ
の断面図を示す。エバポレータ30は、送風ユニット3
からの空気を冷却する冷却用の熱交換器であり、例えば
アルミニウム等の金属薄板から形成された扁平チューブ
30aを互いに同方向に延びるように多数積層して、隣
り合う扁平チューブ30aの間に、同じく金属薄板から
形成された波形のフィン30bを介在させたものであ
る。扁平チューブ30aは、車体上下方向に延びた半割
容器体を向かい合わせに重ねて形成された中空体であっ
て、その間に配設される波状フィン30bは前後方向に
見て断面波状に成形されている。この波状フィン30b
の車両後端側の端面は、その両側の扁平チューブ30a
の端面より内側に位置して配置されている。即ち扁平チ
ューブ30aの後端部が波状フィン30bの後端部より
後側に突出し、扁平チューブ30a表面に発生した凝縮
水が扁平チューブ30aの後端部を伝わって下方に落ち
るようにガイドするものとして機能する。
【0032】また、この突出した扁平チューブ30aの
後端部がフィン30bより突出しているので、指をケー
ス20内に挿入して、エバポレータ30を挟み、引き出
す場合に、掴み易いメリットも有する。エバポレータ3
0の引き出し作業は、後で詳細に説明する。
【0033】このエバポレータ30の扁平チューブ30
a内には、冷凍サイクルにより生成される低温の冷媒が
循環して、該エバポレータ30を前方から後方に通過す
る空気を冷却するようになっている。すなわち、このエ
バポレータ30には、図示しないが、扁平チューブ30
aの両端側にそれぞれ該チューブと連通するタンクが設
けられていて、該タンクが前後に2つ設けられており、
上方の一方のタンクから導入された冷媒は、扁平チュー
ブ30a内を上下方向及び前後方向に流れて、情報の他
方のタンクに至り、エバポレータ30外に流出される。
【0034】この実施例では、エバポレータ30の流入
タンクと流出タンクは、エバポレータ30の右側上端に
設けられた接続ブロック(図示せず)を介してケーシン
グ5の右側壁20aに外接して配設された膨張弁ブロッ
ク33に接続されている。そして、膨張弁ブロック33
の右外面に接続ブロックが接続される。この接続ブロッ
クの上面側にクーラ配管40が接続されており、ここか
ら所定長さ車体上方に延びて、その後、略直角に折り曲
げられて、車体前方へ延びて設けられている。温度セン
サー34がクリップ等を介して、エバポレータ30の後
側端面(風下側)側のフィン30bに着脱自在に挿入さ
れている。この温度センサー34に接続されたリード線
35がケース20の外に延びて、コントロールボックス
(図示せず)に接続されている。
【0035】ヒータコア31は、エバポレータ30を通
過した空気を加熱する加熱用の熱交換器であり、エバポ
レータ30の後方位置に傾斜して配設されており、エバ
ポレータ30と同様に、積層されたチューブ及びフィン
とからなるものとされ、チューブ内にはエンジンからの
高温の冷却水が循環して、ヒータコア31を通過する空
気を加熱するようになっている。
【0036】ヒータコア31への高温エンジン冷却水の
導入用及び排出用配管を構成するヒータ配管41がヒー
タコア31に接続されている。このヒータ配管41の取
付け構造を図6ないし図9により説明する。図6は空調
ユニット4を側方やや斜め前方から見た図であって、図
7は空調ユニット4を前方やや右斜めから見た図であ
る。図8及び図9は支持ブラケット部の部分拡大図であ
って、図8は正面図、図9は側面図を示す。各ヒータ配
管41は空調ユニット4のケース20における右側壁2
0aから空調ケース20外方へ延出した後、略直角に折
り曲げられて車体前方へ延び、さらに空調ケース20の
前壁20cを横切るように車体横方向に延びて、前壁2
0cの助手席側の端部でさらに前方に延びて設けられて
いる。ヒータ配管41は前壁20cの助手席側の端部に
取付けられた支持ブラケット22に支持され、ダッシュ
パネルPの開口部を貫通してエンジンルーム側に突出す
るようになっている。組立時には、クーラ配管40を支
持する支持ブラケット21と同様に、支持ブラケット2
2をダッシュパネルPに押し付けて、ダッシュパネルP
の開口部をシールする。
【0037】ヒータ配管41の支持ブラケット22は、
図8及び図9に示すように、空調ユニット4の左側壁2
0bに一体に形成された固定ブラケット部22aと着脱
ブラケット部22bとを備える。支持ブラケット22の
固定ブラケット部22aには、ヒータ配管41a及び4
1bの前方に延びる部分を支持する支持部45(第1支
持部)が設けられている。この支持部45は、横に並設
された一方のヒータ配管41aの上下方向及び側方向を
取り囲む凹部45aと、他方のヒータ配管41bを載置
するフラット面45bとを有する。即ち、凹部45aと
フラット面45bとにより車体右側に開放した切欠が形
成され、ヒータ配管41a及び41bがフラット面45
b上をスライドして車体横方向に搬出入できるようにな
っている。
【0038】この支持部45に対応して、支持ブラケッ
ト22の着脱ブラケット部22bは、ヒータ配管41
a、41bの車体横方向の面及び上面を取り囲む凹部4
6aを有する。ヒータ配管41a、41bを固定ブラケ
ット部22aの凹部45a及びフラット部45bにセッ
トした後に、着脱ブラケット部22bを下降させ、着脱
ブラケット部22bの合わせ部46cを固定ブラケット
部22aの合わせ部45cに一致させる。それによっ
て、着脱ブラケット部22bの凹部46bと固定ブラケ
ット部22aの凹部45aとでヒータ配管41aを所定
位置に支持し、着脱ブラケット部22bの凹部46bと
固定ブラケット部22aのフラット面45bとでヒータ
配管41bを所定位置に支持する。そして、この着脱ブ
ラケット部22bをねじ締め部75で固定ブラケット部
22aに取付ける。このようにして、ヒータ配管41
a、41bの前方に延びた部分を固定する。
【0039】また、支持ブラケット22の着脱ブラケッ
ト部22bの端部には、ヒータ配管41の車体横方向に
延びた部分を支持する支持部47(第2支持部)が一体
に設けられている。この支持部47は、上下に配設され
たヒータ配管41a、41bを押圧する押圧部47a、
47aを上下に備えている。この押圧部47a、47a
に対応して、空調ケース20の前壁20cの中間部位に
ヒータ配管41a、41bを受ける受部20e、20e
が設けられている。
【0040】着脱ブラケット部22bを固定ブラケット
部22aに組み合わせた時に、この受部20e、20e
と押圧部47a、47aとでヒータ配管41a、41b
を挟持し、受部20e、20eと押圧部47a、47a
とを、ねじ締め部75で締結するようになっている。こ
れにより、ヒータ配管41a、41bの横方向に延びた
部分の前後方向及び上下方向の変位を規制し、振れるこ
とを防止している。
【0041】この実施例では、ヒータコア31及びヒー
タ配管41を簡単に着脱できるようにしているので、こ
の点を説明する。ヒータコア31に対してヒータ配管4
1を予めろう付けして一体にしたものを用意する。即
ち、長くて数回折れ曲がって形成されたヒータ配管41
を一体に備えたものを同時に着脱するようになってい
る。一方、空調ケース20の右側壁20aには、ヒータ
コア31の断面に相当する開口部29が形成されてい
る。この開口部29にヒータコア31を合わせ、スライ
ドさせて、空調ケース20内にヒータコア31を収納す
る。その際に、ヒータ配管41も、ヒータコア31のス
ライド動作に合せてスライドするようになっており、ヒ
ータ配管41の前方に延びた部分は、固定ブラケット部
22aの支持部45のフラット面45bの上をスライド
するようになっている。
【0042】この実施例では、ヒータコア31の右側面
が露出し、ヒータ配管41も露出している。この露出部
分は、右側壁20aの右側は運転席であり、露出部分に
接触する可能性があるので、カバー部材28が設けられ
ている。このカバー部材28は、ヒータ配管41の右側
壁20aに沿って延びている部分と、ヒータコア31の
右側面をいっしょに覆っている。即ち、このカバー部材
28はヒータコア31の蓋を兼ねている。
【0043】また、このカバー部材28は、ヒータ配管
41の覆われている部分を右側壁20aに保持するよう
になっており、ヒータ配管41のこの部分の振動を防止
している。即ち、ヒータ配管42は、右側壁20aに沿
って延びた部分がこのカバー部材28で保持され、前壁
20cに沿って延びた部分が支持部47で保持され、前
方に延びた部分が支持ブラケット22で保持されるの
で、ヒータ配管41が数回折れ曲がった複雑な形状であ
っても、空調ケース20に対して振動することなくしっ
かりと支持することができる。
【0044】次に、クーラ配管40の支持構造を、図1
0により説明する。図10は、空調ユニット4を右後方
から見た斜視図であって、クーラ配管の取付状態を説明
する図である。クーラ配管40は、右側壁20aの前端
部に設けられた支持ブラケット21に支持され、ダッシ
ュパネルPの開口部を貫通してエンジンルーム側に突出
するようになっている。組立時には、この支持ブラケッ
ト21をダッシュパネルPに押し付けて、ダッシュパネ
ルPの開口部をシールする。
【0045】詳細には、クーラ配管40の支持ブラケッ
ト21は、空調ユニット4の右側壁20aに一体に形成
された固定ブラケット部21aと、着脱可能な着脱ブラ
ケット部21bとを備える。ブラケット21の固定ブラ
ケット部21a及び着脱ブラケット部21bは、斜めに
並設された各クーラ配管40の半割円弧の空洞44bを
有し、両ブラケット部21a、21bを合わせた時に、
各クーラ配管40の外形に対応する開口部44を形成す
るようになっている。
【0046】この開口部44は、クーラ配管40の外径
に対して所定間隔開けて大きく形成してある。そして、
着脱ブラケット部21bをねじ77等で取付けた時で
も、クーラ配管40が少し動かせるようになっている。
そして、上記クーラ配管40をブラケット21に支持す
るために、シールプレート42が着脱ブラケット部21
bに設けられている。このシールプレート42は、クー
ラ配管40の外径に相当する径を有する半割凹部43を
有し、着脱ブラケット部21bに設けられた長溝に案内
されて横方向にスライド可能になっている。このシール
プレート42を着脱ブラケット部21bの所定位置まで
挿入することで、クーラ配管40をブラケット21に固
定するようになっている。シールプレート42を所定位
置まで挿入すると突起(図示せず)が着脱ブラケット部2
1bの凹部43に嵌まるようになっている。また、シー
ルプレート42をスライドさせて抜く時には、プレート
42aを摘み、突起と凹部43との係合を解除し、その
まま、スライドさせれば良く、簡単にシールプレート4
2を挿入・抜くことができる。なお、着脱ブラケット部
21bは、該着脱ブラケット部21bを組付ける方向と
同じ方向からネジ締め77することで取付けられる。
【0047】次に、図10により、右側壁20aの膨張
弁ブロック33を取付ける部分の構造を説明する。エバ
ポレータ30の側面部を覆う右側壁20aにおいて、エ
バポレータ30の出入口(図示せず)に対応する位置に
接続ブロック(図示せず)が接続されている。この接続
ブロックが覗く部分に接続開口部48が開口されてい
る。この接続開口部48の外側に膨張弁ブロック33が
配設され、接続ブロックに重ねられるが、膨張弁ブロッ
ク33は接続ブロックよりも大きいので、右側壁20a
のうち空調ユニット4の空気通路を形成する壁、即ちミ
キシング空間55などの側壁の立上がり部分の一部を凹
ますように形成して、膨張弁ブロック33の入るスペー
スを形成している。
【0048】このスペースの周囲に、クーラ配管40の
半円断面を受ける受面49bを有する周壁49aを設け
ている。この周壁49aは膨張弁ブロック33を取り囲
むように右側壁20aに一体に形成されている。キャッ
プ49cは、クーラ配管40の半円断面の残り半分を受
ける受面49dを備え、周壁49aの先端に嵌まるよう
に被せられる。周壁49aとキャップ49cとで閉空間
を形成し、膨張弁ブロック33が外気に晒されることを
防止している。
【0049】また、周壁49aの底面部には、通路部4
9eが設けられている。この通路部49dは、空調ケー
ス20の右側壁20aに近づくにつれ下方に傾斜したテ
ーパ形状に形成され、該右側壁20aに開口している。
したがって、周壁49aとキャップ49cとの閉空間内
で膨張弁ブロック33の外表面に水滴が発生したとして
も、この通路部49dを介して空調ケース20内に回収
されるので、水滴が外部に漏出するおそれがない。この
実施例では、周壁49a及び通路部49eを右側壁20
aと一体に形成できるので、部品点数の削減、組立て工
数の削減が可能である。特に、右側壁20aを形成する
場合の金型の分割方向と同一方向で、周壁49a及び通
路部49eを形成できるので、簡単な金型の構造変更で
対応できる。
【0050】また、膨張弁ブロック33をメンテナンス
のために取外すことがあるが、この実施例では、膨張弁
ブロック33を簡単に取り外せるようになっている。そ
の点を説明する。膨張弁ブロック33を取外す際は、キ
ャップ49cを外す。そして、エバポレータ30の接続
ブロック、膨張弁ブロック33、クーラ配管40の接続
ブロックとのねじ締め78の締結を解除、膨張弁ブロッ
ク33をどちらの接続ブロックからもフリーな状態にす
る。なお、前に述べたように、ブラケット21に取付け
たシールプレート42を抜いて、クーラ配管40及び膨
張弁ブロック33が少し動ける状態にすることを、どこ
かの作業工程の間で行う。たとえば、キャップ49cを
外す前、あるいは膨張弁ブロック33と接続ブロックの
締結を解除前後などのタイミングである。そして、膨張
弁ブロック33を取出して、膨張弁ブロック33を点検
・交換等を行なう。
【0051】このキャップ49cと周壁49aにより膨
張弁ブロック33を覆うことにより、膨張弁ブロック3
3の廻りにゴム製パッキン等を貼り合わせなくても、膨
張弁ブロック33を簡単な構成で外気と遮断でき、ゴム
製パッキン等と異なって繰り返してキャップ49cを使
用できる。また、膨張弁ブロック33をメンテナンス等
で取り外す場合でも、パッキン等を剥がす必要が無いの
で、取外し作業が容易であると共に、メンテナンス終了
時の取付けも容易である。特に、運転席側には、通常ク
ラッチペタル等が設けられているが、シールプレー42
をワンタッチで引き抜くことで、クーラ配管40を少し
動ける状態にでき、キャップ49cを外し、膨張弁ブロ
ック33と接続ブロックとの締結を解除することで、膨
張弁ブロック33をフリーに出来るので、クラッチペタ
ル等が配設されていても、空調ユニット3を車両から降
ろさなくても、簡単に膨張弁ブロック33を取外すこと
ができる。
【0052】次に、図4により、エバポレータ30の脱
着を行なう空調ユニット4の構造を説明する。ケース2
0の左側壁20bにエバポレータ30を脱着するための
開口部25が開口されている。この開口部25は、上下
端部がエバポレータ30の上下端面に沿って直線状に設
けられ、後端部が上下から中央に向かって、エバポレー
タ30の後側端面に沿って直線状に延び、その中間部で
エバポレータ30から略三角形状の間隙26を開けて形
成されている。一方、開口部25の前側端部は、エバポ
レータ30の前側端面に沿って直線状に延び、その中間
部で略矩形状の空気導入部24を囲むように前側に回っ
ている。
【0053】開口部25の周囲に溝部が形成されてい
る。この開口部25の溝部に挿入される凸部を周囲に備
えている蓋部材23が開口部25の形状に合わせた形状
に形成されている。そして、略三角形の間隙26を形成
する端面部の溝部に凹部が設けられている。この凹部
は、溝部より温度センサーのリード線35を通す大きさ
ほど深く形成され、底部が傾斜面に形成されている。即
ち、開口部25の溝部に蓋部材23の凸部を挿入した時
に、凹部の底面と凸部とでリード線35を挟持するよう
になっている。この構成により、開口部25は凹部と蓋
部材23の凸部とでシールされ、リード線35の周囲
は、凹部と凸部とでシールされ、空気漏れを防止するよ
うになっている。
【0054】蓋部材23の外面部に、係合部としてのボ
ス部36が一体に形成され、リード線35のコネクター
37がこのボス部36に着脱可能に係合されている。ま
た、リード線35のたるみを防止するために、フック部
38もこの蓋部材23の外面部が設けられている。
【0055】空調ユニット4の底面には、ドレンポート
32が設けられ、車体に開口した貫通孔(図示せず)を
介して車両外部に連通されている。空気導入部24と対
向する位置に、ファン駆動モータの回転数を変更させる
ための制御回路18が配設されている。
【0056】次に、図11に示す空調ユニットの断面図
により、空調ユニット4の内部を簡単に説明する。空調
ユニット4の内部のエバポレータ30とヒータコア31
との間には、調和空気の温度を調節するためのエアミッ
クスダンパ50(温度調節ダンパ)が設けられている。
このエアミックスダンパ50による温度調節は、エバポ
レータ30を通過した空気のうち、ヒータコア31を通
過する空気量とヒータコア31をバイパスさせるバイパ
ス通路56を通過する空気量との比率を変更することに
よって行われる。
【0057】詳しくは、空調ユニット4のケーシング2
0内部は、ケーシング20の内側に一体成形された隔壁
部53によってエバポレータ30の配設空間54aと、
ヒータコア31の配設空間54bとに区画されている。
ヒータコア配設空間54bの風下側(ヒータコア31の
上方位置)でバイパス通路56とヒータコア配設空間5
4bとが連通し、空調温度を調整するミキシング空間5
5が形成されている。
【0058】エアミックスダンパ50は、ヒータコア3
1の上端位置に近接して車幅方向に延びる軸を有してお
り、その軸の両端がケース20に支持されていて、その
車体左側の軸端に対して、左ケーシング20aに配設さ
れたリンク機構72を介して手動式の作動レバー(図示
せず)に連結されている。なお、これらのリンク機構7
2、手動式の作動レバーの代わりにアクチュエータを連
結し、自動で制御するようにしても良い。このエアミッ
クスダンパ50を上下に回動させることで、エバポレー
タ30を通過した空気がヒータコア31を通過してミキ
シング空間55に至る空気と、このヒータコア31をバ
イパスさせてバイパス通路56を介してミキシング空間
55に至る空気とを調整するようになっている。51は
エアミックスダンパ50に設けた整流板であって、風向
きを整流する、或は風量を調整するなどの役目で設けら
れている。
【0059】この実施例では、エバポレータ30とヒー
タコア31とをできるだけ接近して配設して、車両前後
方向の寸法をできるだけ短くし、空調ユニット4をコン
パクト化するようにしている。そのために、エアミック
スダンパ50の先端が、エバポレータ30の風下側表面
にできるだけ接近した位置を回動するようになってお
り、開口部25の風下側稜線が、このエアミックスダン
パ50の先端とエバポレータ30の風下側端縁部との狭
い間隔の間に設けられ、前述した間隙26の開口面積は
限られる大きさとなってしまう。しかし、本実施例で
は、この間隙26は、親指が入ると共にエバポレータ3
0に取り付けたままの温度センサーが通過する大きさほ
ど開口していれば良いので、大きな開口面積を必要とし
ない。従って、エアミックスダンパ50の回動を妨げる
ことなく、ヒータコア31とエバポレータ30とを接近
して配設でき、空調ユニットのコンパクト化を図ること
ができる。
【0060】さらに、空調ユニット4のケース20の上
部には、車体後側にベント吹出口60が形成され、その
前側にデフロスト吹出口61が形成されて、ミキシング
空間55に連通している。空調ケース20の後壁20d
にミキシング空間55に連通して設けられたフット吹出
口62が形成されている。ベント吹出口60は、ベント
ダクト(図示せず)を介して図1に示すインストルメン
トパネル2に設けられたベントグリル66,66,…に
接続されており、各ベント吹出口60からの調和空気は
主に乗員の上半身へ吹き出すようになっている。一方、
デフロスト吹出口61は、デフロストダクト(図示せ
ず)を介してインストルメントパネル2の前端側に設け
られたデフロストグリル67に接続されており、各デフ
ロスト吹出口61からの調和空気はフロントウインドの
内面に向かって吹き出すようになっている。また、フッ
ト吹出口62には、空調ケース20の後壁20dに沿っ
て、下方へ延びて一体に形成されたるフットダクト68
が接続されていて、フットダクト68は、インストルメ
ントパネル2の下側における運転席乗員及び助手席乗員
の足元近傍で開口しており、フット吹出口62からの調
和空気を乗員の足元に向かって吹き出すようになってい
る。さらに後部座席にも調和空気を供給するようになっ
ている。
【0061】また、空調ユニット4の空調ケース20内
部には、吹出口60、61、62を開閉して調和空気の
吹出方向を変更する3つの吹出方向切替ダンパ63、6
4、65が設けられていて、これらは空調ユニット4の
右側壁20aに配設されたリンク機構70及び右側壁2
0aのボス部に固定されたリンク機構71を介して、作
動レバー(図示せず)に連結されている。なお、このリ
ンク機構70、71及び作動レバーの代わりにアクチュ
エータを直接左側壁20bに取付けて、自動的に作動さ
せる用にしても良い。各吹出口60、61、62の吹出
方向切替ダンパ63、64、65が作動されることで、
それぞれが各吹出モードに対応した開度とされる。すな
わち、この空調ユニット4は、3つのダンパ63、6
4、65の開閉状態によってベントモード、デフロスト
モード、フットモード、ベント及びフットの各吹出口6
0、62から吹き出すバイレベルモード等の各吹出モー
ドに切り替え可能とされている。
【0062】更に、この実施形態に係る自動車の空調装
置によると、送風ユニット3の開口部16及び空調ユニ
ット4の空気導入口24を車両前方に配設しているの
で、送風ユニット3と空調ユニット4の車両後方側に空
間、デッドスペースが形成される。このデッドスペース
に、空調ユニット4のエアミックスダンパ50のリンク
機構やアクチュエータを配設し、デッドスペースの有効
活用を図っている。
【0063】上記実施形態では、エバポレータ30が略
垂直に配設され、その後方にヒータコア31が配設され
た空調ユニットであったが、本発明はこの実施例に限ら
れるものではなく、エバポレータが略水平に配設され、
その上にヒータコアが略水平に配置された空調ユニット
であっても良い。
【0064】また、上記実施形態では空調ユニット3は
左右2分割のものを説明したが、これに限られるもので
はなく、例えば、底部と上部とに上下に2分割され、上
部が左右に2分割された、所謂3分割のものでも良い。
この3分割のものでは、2分割に比べて部品点数が増加
するが、底に分割部分が無いので、凝縮水の水漏れの恐
れが無く、ドレン水の処理が容易である。
【0065】上記実施形態では、エバポレータ30を取
出す蓋部材23を有する空調ユニット3であったが、エ
バポレータ30を別途取出す必要がない空調ユニット3
では、蓋部材23を設けてない空調ケース3でも本発明
を適用できる。
【0066】また、ヒータ配管41a、41bは車体前
方に延びる部分が車体横方向に並設されているので、上
記実施形態では、固定ブラケット部22aに、凹部45
aとフラット面45bからなる支持部45を設ける構造
としたが、この構造に限られるものではない。例えば、
ヒータ配管41が上下に並設されて前方に延びている場
合には、クーラ配管40の支持ブラケット21と同様
に、支持部に縦半割り凹部を設け、これに対応する半割
り凹部を備えた着脱ブラケット部を横から合わせるよう
にしても良い。また、着脱ブラケット部22bは下降さ
せて固定ブラケット部22aに合せるようにしたが、上
下方向でなく車体横方向から合わせるようにしても良
い。
【0067】なお、この実施形態では、シールプレート
42を各クーラ配管40に対して一体に設けたが、別々
に設けても良い。また、各クーラ配管40は斜めに並設
したが、縦に並設しても良いし、また、横に並設しても
良い。また、シールプレートをヒータ配管41に対して
も設けて、該ヒータ配管41を固定するようにしても良
い。
【0068】
【本発明の効果】以上説明したように、請求項1または
2の発明に係る車両用空調装置によると、クーラ配管及
びヒータ配管の少なくとも一方の配管は、空調ケースの
一方の側壁側で熱交換器に接続され、そこから側壁に沿
って車体前方に延びて、そこから略直角に折れ曲がって
空調ケースの車体前壁に沿って車体横方向に延びて、さ
らにそこから略直角に折れ曲がって車体前方向に延びて
ダッシュパネルに取付けられるように配設されるととも
に、空調ケースに一体に配設された支持ブラケットによ
って、該配管を車体横方向、上下方向及び車体前後方向
に位置決め支持するので、簡単にかつ確実に上記配管を
支持できる。即ち、1つの支持ブラケットで配管の3次
元方向を規制して支持するので、簡単に支持できるとと
もに確実に配管の振れを防止できる。
【0069】上記配管を支持する支持ブラケットが、こ
の配管の車体前方に延びる部分を支持する第1支持部と
車体横方向に延びる部分を支持する第2支持部とを備え
るものでは、2ヶ所で配管を支持するので、確実に配管
を支持できる。
【0070】また、支持ブラケットが、配管を支持する
部分において固定ブラケット部と着脱ブラケット部とに
2分割可能に形成され、固定ブラケット部が前記空調ユ
ニットの前端部に一体に設けられ、着脱ブラケット部は
該固定ブラケット部に着脱可能に取付けられているもの
では、ワンタッチで配管を着脱、支持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る空調装置を車両に配設
した状態を示す。
【図2】図1の空調装置の空調ユニット、送風ユニッ
ト、外気を導入するための通路を分解した状態を示す右
側後方からの斜視図である。
【図3】図2に示す空調ユニットの右側面図を示す。
【図4】図2に示す空調ユニットの左側面図を示す。
【図5】図2に示す空調ユニット内のエバポレータを示
す。図5(A)はエバポレータの斜視図、図5(B)は
エバポレータの断面図を示す。
【図6】空調ユニットを側面やや前方から見た斜視図で
ある。
【図7】空調ユニットを前方やや側方からみた斜視図で
ある。
【図8】空調ユニットの部分拡大正面図であって、ヒー
タ配管の支持状態を説明する図である。
【図9】空調ユニットの部分拡大側面図であって、ヒー
タ配管の支持状態を説明する図である。
【図10】空調ユニットにクーラ配管を取付ける状態を
説明する図である。
【図11】空調ユニットの断面図を示す。
【符号の説明】
1 空調装置 2 インストルメントパネル 3 送風ユニット 4 空調ユニット 6 空気取入部 12 内外気切替ダンパ 20 ケース 20e 受部 21 支持ブラケット 21a 固定ブラケット部 21b 支持ブラケット部 22 支持ブラケット 22a 固定ブラケット部 22b 着脱ブラケット部 23 蓋部材 28 カバー部材 30 エバポレータ(冷却用熱交換器) 31 ヒータコア(加熱用熱交換器) 40 クーラ配管 41 ヒータ配管 42 シールプレート 45 支持部 45c 合わせ部 46 支持部 46c 合わせ部 47 支持部 47a 受部 P ダッシュパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伯方 俊樹 広島県東広島市吉川工業団地3番11号 株 式会社日本クライメイトシステムズ内 (72)発明者 福岡 史成 広島県東広島市吉川工業団地3番11号 株 式会社日本クライメイトシステムズ内 Fターム(参考) 3L011 BA00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のインストルメントパネル内の車幅
    方向略中央部に配設された空調ユニットと、該空調ユニ
    ットの空調ケース内に配設された冷却用熱交換器及び加
    熱用熱交換器とを備え、該空調ユニットに導入した空気
    を、該空調ユニット内の冷却用熱交換器及び加熱用熱交
    換器を通過させて調和空気とするようにした車両用空調
    装置において、 該冷却用熱交換器に接続されたクーラ配管と、 該加熱用熱交換器に接続されたヒータ配管とを備え、 該クーラ配管及び該ヒータ配管の少なくとも一方の配管
    は、該空調ケースの一方の側壁側で該熱交換器に接続さ
    れ、そこから該側壁に沿って車体前方に延びて、そこか
    ら略直角に折れ曲がって該空調ケースの車体前壁に沿っ
    て車体横方向に延びて、さらにそこから略直角に折れ曲
    がって車体前方向に延びてダッシュパネルに取付けられ
    るように配設され、 該空調ケースに一体に支持ブラケットが配設され、 該支持ブラケットによって、該配管は車体横方向、上下
    方向及び車体前後方向に位置決め支持されることを特徴
    とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 車両のインストルメントパネル内の車幅
    方向略中央部に配設された空調ユニットと、該空調ユニ
    ットの助手席側に配設され、該空調ユニットに接続され
    た送風ユニットと、該空調ユニットの空調ケース内に配
    設された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器とを備え、
    該送風ユニットから空調ユニットに導入した空気を、該
    空調ユニット内の冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を
    通過させて調和空気とするようにした車両用空調装置に
    おいて、 該冷却用熱交換器に接続されたクーラ配管と、 該加熱用熱交換器に接続されたヒータ配管とを備え、 該クーラ配管及び該ヒータ配管の少なくとも一方の配管
    は、該空調ケースの一方の側壁側で該熱交換器に接続さ
    れ、そこから該側壁に沿って車体前方に延びて、そこか
    ら略直角に折れ曲がって該空調ケースの車体前壁に沿っ
    て車体横方向に延びて、さらにそこから略直角に折れ曲
    がって車体前方向に延びてダッシュパネルに取付けられ
    るように配設され、 該空調ケースに一体に支持ブラケットが配設され、 該支持ブラケットによって、該配管は車体横方向、上下
    方向及び車体前後方向に位置決め支持されることを特徴
    とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 該クーラ配管及び該ヒータ配管の一方の配管は、該空調
    ケースの一方の側壁から出て、該側壁に沿って車体前方
    に延びて、そこから略直角に折れ曲がって該空調ケース
    の車体前壁に沿って車体横方向に延びて、さらにそこか
    ら略直角に折れ曲がって車体前方向に延びてダッシュパ
    ネルに取付けられるように配設され、 該クーラ配管及び該ヒータ配管の他方の配管が、該空調
    ケースの他方の側壁から出て、該側壁に沿って車体前方
    に延びて、ダッシュパネルに取付けられるように配設さ
    れ、 該空調ケースに一体に支持ブラケットが配設され、 該支持ブラケットによって、該一方の配管は車体横方
    向、上下方向及び車体前後方向に位置決め支持されるこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、 該クーラ配管及び該ヒータ配管の一方の配管は、該空調
    ケースの一方の側壁から出て、該側壁に沿って車体前方
    に延びて、そこから略直角に折れ曲がって該空調ケース
    の車体前壁に沿って車体横方向に延びて、さらにそこか
    ら略直角に折れ曲がって車体前方向に延びてダッシュパ
    ネルに取付けられるように配設され、 該クーラ配管及び該ヒータ配管の他方の配管が、該空調
    ケースの一方の側壁から出て、該側壁に沿って車体前方
    に延びて、ダッシュパネルに取付けられるように配設さ
    れ、 該空調ケースに一体に支持ブラケットが配設され、 該支持ブラケットによって、該一方の配管は車体横方
    向、上下方向及び車体前後方向に位置決め支持されるこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、 該支持ブラケットは、前記配管の車体前方に延びる部分
    を支持する第1支持部と車体横方向に延びる部分を支持
    する第2支持部とを備えることを特徴とする車両用空調
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、 該支持ブラケットは、該配管を支持する部分において固
    定ブラケット部と着脱ブラケット部とに2分割可能に形
    成され、該固定ブラケット部は前記空調ユニットの前端
    部に一体に設けられ、該着脱ブラケット部は該固定ブラ
    ケット部に着脱可能に取付けられていることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 該固定ブラケット部は、該配管の車体前方に延びる部分
    を車体横方向からスライドさせて着脱できる開口部と、
    該開口部に該着脱ブラケット部を上方から着脱できる合
    わせ部と、該配管の該車体横方に延びる部分を車体前後
    方向に支持する受部とを備え、該着脱ブラケットには、
    該開口部への合わせ部と、該受部に該配管を車体前後方
    向から押し当てる押圧部とを備えることを特徴とする車
    両用空調装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、 該ヒータ配管が該空調ケースの運転席側の側壁から出
    て、該側壁に沿って車体前方に延び、そこから略直角に
    折れ曲がって該空調ケースの車体前壁に沿って車体横方
    向に延び、さらにそこから略直角に折れ曲がって該空調
    ケースの車体前方に延びて配設され、 該支持プレートは、該空調ケースの前壁の助手席側に一
    体に配設され、 該ヒータ配管の前方に延びる部分を支持する第1支持部
    と、 該ヒータ配管の横方向に延びる部分を支持する第2支持
    部とを備え、 該クーラ配管は該空調ケースの運転席側の側壁から出
    て、該側壁に沿って車体前方に延びて配設され、 該クーラ配管の車体前方に延びる部分を支持する第2支
    持プレートが、該空調ケースの前端部に一体に設けられ
    ていることを特徴とする車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかにおいて、 該冷却用熱交換器が略垂直に配設され、空気がこの冷却
    用熱交換器を車両前方側から車両後方側に通過し、該冷
    却用熱交換器の車両後方側に加熱用熱交換器が配設され
    ていることを特徴とする車両用空調装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または9において、 該空調ケースの助手席側の側壁に該冷却用熱交換器の着
    脱用開口部が設けられ、該着脱用開口部に蓋部材が取外
    し可能に取付けられていることを特徴とする車両用空調
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし10のいずれかにおい
    て、 該加熱用熱交換器の該ヒータ配管が、該空調ケースの運
    転席側の側壁に沿って車体前方に延びている部分は、車
    体横方向から見て、該冷却用熱交換器の側面を横切るよ
    うに、該冷却用熱交換器の側面に対応する側壁を貫通し
    て配設されていることを特徴とする車両用空調装置。
  12. 【請求項12】 請求項6ないし11のいずれかにおい
    て、 該固定ブラケット部は、該ヒータ配管の前方に延びる部
    分を車体横方向から移動させて着脱できる開口部と、該
    ヒータ配管の該車体横方向に延びる部分を横方向から移
    動させて支持する受部とを備え、 該空調ケースの運転席側の側壁に開口された加熱用熱交
    換器の着脱用開口部を備え、 この開口部から露出するヒータ側面部とヒータ配管の空
    調ケース側壁に沿って延びた部分との両方をカバーする
    カバー部材を備えることを特徴とする車両用空調装置。
JP2001342020A 2001-11-07 2001-11-07 車両用空調装置 Expired - Lifetime JP3603065B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001342020A JP3603065B2 (ja) 2001-11-07 2001-11-07 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001342020A JP3603065B2 (ja) 2001-11-07 2001-11-07 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003136937A true JP2003136937A (ja) 2003-05-14
JP3603065B2 JP3603065B2 (ja) 2004-12-15

Family

ID=19155954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001342020A Expired - Lifetime JP3603065B2 (ja) 2001-11-07 2001-11-07 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3603065B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005282992A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和ユニットおよび車両用空気調和装置
DE102014002595A1 (de) 2013-02-26 2014-09-11 Keihin Corporation Fahrzeugklimatisierungsvorrichtung
WO2018020893A1 (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 株式会社デンソー ヒータパイプクランプ
US10137753B2 (en) 2015-09-09 2018-11-27 Mahle International Gmbh Air guide housing and ventilation, heating or air conditioning system with such an air guide housing
WO2019181180A1 (ja) * 2018-03-22 2019-09-26 株式会社デンソー 配管支持機構付空調装置
KR20200017783A (ko) * 2018-08-09 2020-02-19 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02141789U (ja) * 1989-04-28 1990-11-29
JPH09175157A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Denso Corp 自動車用空調装置
JPH1148752A (ja) * 1997-07-31 1999-02-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空調装置
JPH11263118A (ja) * 1998-03-19 1999-09-28 Calsonic Corp 自動車用空気調和装置
JP2000025447A (ja) * 1994-09-22 2000-01-25 Denso Corp 自動車用空調装置
JP2000247136A (ja) * 1999-02-25 2000-09-12 Zexel Corp 車両用空調装置
JP2002059735A (ja) * 2000-08-15 2002-02-26 Calsonic Kansei Corp 自動車用の空気調和ユニット

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02141789U (ja) * 1989-04-28 1990-11-29
JP2000025447A (ja) * 1994-09-22 2000-01-25 Denso Corp 自動車用空調装置
JPH09175157A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Denso Corp 自動車用空調装置
JPH1148752A (ja) * 1997-07-31 1999-02-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空調装置
JPH11263118A (ja) * 1998-03-19 1999-09-28 Calsonic Corp 自動車用空気調和装置
JP2000247136A (ja) * 1999-02-25 2000-09-12 Zexel Corp 車両用空調装置
JP2002059735A (ja) * 2000-08-15 2002-02-26 Calsonic Kansei Corp 自動車用の空気調和ユニット

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005282992A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和ユニットおよび車両用空気調和装置
DE102014002595A1 (de) 2013-02-26 2014-09-11 Keihin Corporation Fahrzeugklimatisierungsvorrichtung
DE102014002595B4 (de) 2013-02-26 2022-07-28 Keihin Corporation Fahrzeugklimatisierungsvorrichtung
US10137753B2 (en) 2015-09-09 2018-11-27 Mahle International Gmbh Air guide housing and ventilation, heating or air conditioning system with such an air guide housing
WO2018020893A1 (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 株式会社デンソー ヒータパイプクランプ
WO2019181180A1 (ja) * 2018-03-22 2019-09-26 株式会社デンソー 配管支持機構付空調装置
KR20200017783A (ko) * 2018-08-09 2020-02-19 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치
KR102545116B1 (ko) 2018-08-09 2023-06-20 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3603065B2 (ja) 2004-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1424228B2 (en) Air conditioner for vehicle
EP1310389B1 (en) Air conditioner for vehicle
WO2013121740A1 (ja) 車両用空調装置
JP2003136937A (ja) 車両用空調装置
JP3593086B2 (ja) 車両用空調装置
JP3669885B2 (ja) 車両用空調装置
JP2007276732A (ja) 車両用空調装置
JP4276861B2 (ja) 車両用空調ダクトの取付構造
JP2004074816A (ja) 車両用空調装置
JP2002059735A (ja) 自動車用の空気調和ユニット
JP3693603B2 (ja) 車両用空調装置
JP4051191B2 (ja) 車両用空調装置
JP4871045B2 (ja) 車両用空調装置及びインストルメントパネルモジュールの製造方法
JP3639235B2 (ja) 車両用空調装置
JP4374200B2 (ja) 車両用空調装置
JP3900872B2 (ja) 車両用空調装置
JP3853183B2 (ja) 車両用空調装置
JP3956521B2 (ja) 車両用空調装置
JP5940821B2 (ja) 車両用空調装置
JP3719353B2 (ja) 車両用空調装置およびその組み付け方法
JP3468760B2 (ja) 車両用空調装置
JP3537790B2 (ja) 車両用空調装置
JP2003200726A (ja) 車両用空調装置
JP2003136939A (ja) 車両用空調装置の送風ユニット
JP2003276423A (ja) 車両用空調装置のリンク取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3603065

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071001

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term