JP4871045B2 - 車両用空調装置及びインストルメントパネルモジュールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車両用空調装置及びインストルメントパネルモジュールの製造方法に関する。
従来より、例えば自動車に搭載される車両用空調装置は、車室の前部に配設されたインストルメントパネルの内部に収容されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の空調装置は、熱交換器や送風ファン等の空調用機器と、空調用機器を収容するケーシングとを備えており、車両に搭載される前にインストルメントパネルに組み付けられ、該インストルメントパネルと共にインストルメントパネルモジュールを構成するようになっている。これにより、例えば、自動車の製造ラインとは別の場所でインストルメントパネルモジュールを完成させてから、該モジュールを自動車の製造ラインまで搬送してインストルメントパネルと空調装置とを自動車の車体に一緒に組み付けることが可能になる。その結果、自動車の製造ラインで車体への組み付け作業が必要な部品点数が少なくなり、該ラインで要する製造工数を削減することができる。
特開2004−90731号公報
ところが、特許文献1のようにインストルメントパネルモジュールを構成する場合には、空調装置をインストルメントパネルに組み付ける作業が必要になるが、空調装置は内部に空調用機器を収容したケーシングを備えているため、インストルメントパネルに組み付けられる他の部品等と比較して大きく、しかも重く、組み付け作業がしずらい。また、近年、インストルメントパネルの内部には、ナビゲーション装置等の電装部品の配設スペースや、大きめの物品収納スペース等を確保する必要が生じている。このため、空調装置のインストルメントパネルへの固定部の形状や位置を設定する際にインストルメントパネルの形状や形態による要求や制約が多く、空調装置の組み付け作業性を優先して設定するのは困難である。従って、空調装置の組み付けが煩雑になり、また、正規の位置に高精度で組み付けられているか否かが判別しにくく、正規の組付位置からずれた状態で組み付けられて後工程に進んでしまい不具合を引き起こすことが考えられる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インストルメントパネルと共にインストルメントパネルモジュールを構成する車両用空調装置において、インストルメントパネルへの組み付け作業性を良好にするとともに、インストルメントパネルに不完全な状態で組み付けられるのを抑止することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、車両用空調装置の発明として、ケーシングに、該ケーシングの固定部が組み付け作業中にインストルメントパネルの構成部材から離脱しないように該構成部材に係合する係合部を設けた。
具体的には、車室に配設されるインストルメントパネルに組み付けられ、該インストルメントパネルと共にインストルメントパネルモジュールを構成する車両用空調装置であって、空調用機器と、上記空調用機器を収容するケーシングとを備え、上記ケーシングには、上記インストルメントパネルの構成部材に締結固定される固定部と、上記ケーシングを上記インストルメントパネルの取付位置近傍に設置した締結前状態において上記固定部が上記インストルメントパネルの構成部材から離脱しないように該構成部材に係合する係合部とが設けられ、上記インストルメントパネルの構成部材は、上下方向に延びるブラケットであり、上記係合部は、上方に開放する略U字状をなすとともに、上記ブラケットの下端部に下方から引っ掛かって直接係合するフックであり、上記固定部を上記ブラケットに締結固定した状態で上記フックが上記ブラケットから離れ、該フックと該ブラケットとの間に、車両走行時の振動によって変位した該フック及び該ブラケットが互いに接触するのを回避するための隙間が形成されている構成とする。
この構成によれば、空調装置をインストルメントパネルに組み付ける際、ケーシングの係合部をインストルメントパネルの構成部材に係合させることで、ケーシングが締結前状態になり、このケーシングの固定部がインストルメントパネルの構成部材から離脱しなくなる。これにより、作業者が空調装置を支えなくても、該空調装置が正規の組付位置から大きくずれることはない。
また、空調装置をインストルメントパネルに組み付ける際、空調装置の上端部はインストルメントパネルの上壁部分で覆われることになるが、これとは反対の空調装置の下端部に係合部を設けることで、作業者は、インストルメントパネルに邪魔されることなく、係合部を目視して確認することが可能になる。
また、係合部とインストルメントパネルの構成部材との所定距離を、走行時の振動等によって変位した係合部や構成部材が互いに接触しないように設定しておくことで、空調装置を車両に搭載した後に、係合部とインストルメントパネルの構成部材との接触による異音の発生が抑制される。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、固定部には、インストルメントパネルの構成部材に設けられた締結用軸が差し込まれる固定穴が形成されている構成とする。
この構成によれば、インストルメントパネルの締結用軸が空調装置の固定穴に差し込まれた状態で抜けなくなる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、固定部は複数設けられている構成とする。
この構成によれば、複数の固定部がインストルメントパネルの構成部材から離脱しなくなる。
また、請求項4の発明では、空調用機器を収容したケーシングを有する車両用空調装置と、車室に配設されるインストルメントパネルとを備えたインストルメントパネルモジュールの製造方法であって、上記ケーシングに、上記インストルメントパネルの上下方向に延びるブラケットに締結固定される固定部と、上方に開放する略U字状をなすとともに、上記ブラケットの下端部に下方から引っ掛かって直接係合するフックとを設けた後、上記ケーシングを上記インストルメントパネルの取付位置近傍に設置した締結前状態において、上記フックを上記ブラケットに係合させることにより、上記固定部が該ブラケットから離脱しないようにし、次いで、上記ケーシングの固定部を上記ブラケットに締結固定して両者を一体化し、上記フックを上記ブラケットから離し、該フックと該ブラケットとの間に、車両走行時の振動によって変位した該フック及び該ブラケットが互いに接触するのを回避するための隙間を形成するようにした。
この構成によれば、空調装置をインストルメントパネルに組み付ける際、作業者が空調装置を支えなくても、該空調装置が正規の組付位置から大きくずれることはない。
請求項1、4の発明によれば、ケーシングに、インストルメントパネルの構成部材に係合する係合部を設けて該ケーシングの固定部が組み付け作業中にインストルメントパネルの構成部材から離脱しないようにしたので、固定部をインストルメントパネルの構成部材に容易に締結固定でき組み付け作業性を良好にできるとともに、空調装置が不完全な状態で組み付けられるのを抑止できる。
また、ケーシングの係合部をインストルメントパネルの構成部材から所定距離離すようにしたので、空調装置を車両に搭載した後に、係合部とインストルメントパネルの構成部材との接触による異音の発生を抑制でき、車室を静粛にすることができる。
請求項2の発明によれば、ケーシングの固定部に形成した固定穴にインストルメントパネルの締結用軸を差し込んで締結固定するようにした場合に、組み付け作業性を良好できる。
請求項3の発明によれば、空調装置に複数の固定部が設けられている場合に、これら固定部を容易に締結固定することができ、組み付け作業性を良好にできる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図2及び図3は、それぞれ、本発明の実施形態に係る車両用空調装置1を車両前後方向の後側及び前側から見た斜視図である。この空調装置1は、乗用自動車に搭載されるようになっている。尚、以下の説明では特に説明しない場合、「前」及び「後」はそれぞれ「車両前後方向前」及び「車両前後方向後」を意味しており、「左」及び「右」は、それぞれ車体を基準とした「車幅方向左」(図2の左)及び「車幅方向右」(同図の右)を意味している。
この実施形態の空調装置1は、図示は省略するが、運転席及び助手席がそれぞれ左側及び右側に位置する左ハンドル車においてエンジンルームと車室とを区画するダッシュパネルと、乗員の前方に対向するインストルメントパネル120(図1に示す)との間に該インストルメントパネル120に収容された状態で配置されるものである。
この実施形態の説明では、空調装置1について説明する前に、図1、図10〜12に基づいてインストルメントパネル120の構造を説明する。尚、図10〜図12は、インストルメントパネル120を上下反転させた状態を示している。
インストルメントパネル120は、図10に示すように、インストルメントパネル本体121と、補強部材(インパネメンバ)122とを備えている。インストルメントパネル本体121は、図1にも示すように、フロントウインド(図示せず)の下縁部近傍から後側へ向かって延びる上壁部121aと、この上壁部121aの後部から下方へ延びる後壁部121bとで構成されている。インストルメントパネル本体121には、デフロスト吹出口123、センタベント吹出口124及びサイドベント吹出口125が形成されている。
上記補強部材122は、図10及び図11に示すように、左右方向に略水平に延びる円管部材で構成され、上壁部121aとダッシュパネルとの間に配置されている。補強部材122の両端部は、固定部材126を介してインストルメントパネル本体121に固定されている。補強部材122の左側は右側よりも大径に形成されている。補強部材122の右端部には、上下方向に延びる右側ブラケット128の上端部が固定されている。この右側ブラケット128はインストルメントパネル120の構成部材である。上記補強部材126はそれぞれ車体の側壁に固定される。
図12にも示すように、この右側ブラケット128の上部及び下部には、前方へ向かって略水平に突出する上側スタッドボルト130及び下側スタッドボルト131がそれぞれ固定されている。右側ブラケット128の下端部は、左側が切り欠かれており、この切り欠かれた部分は、後述する送風ユニット2の組み付け時に、該送風ユニット2に設けられたフック75が引っ掛かる引っ掛け部128aとされている。上記スタッドボルト130,131が本発明の締結用軸である。
また、上記補強部材122の左右方向中央部近傍には、図11に示すように、前後方向に略水平に延びる中央ブラケット132の後端部が固定されている。この中央ブラケット132には、下方へ突出する中央スタッドボルト133が固定されている。
尚、上記インストルメントパネル120には、例えば、ナビゲーション装置や助手席用エアバック装置、オーディオ装置、物品収容ボックス等が取り付けられるようになっている。
次に、上記空調装置1について説明する。この空調装置1は、上記インストルメントパネル120に組み付けられ、該インストルメントパネル120と共にインストルメントパネルモジュールM(図1及び図10に示す)を構成するようになっており、車幅方向の概略中央部に配置される空調ユニット2と、その右側である助手席側に配置される送風ユニット6と、を備えている。
上記空調ユニット2は、送風ユニット6から送られてくる空調用空気を冷却乃至加熱して、温度乃至湿度を調整した調和空気として車室に供給するものであり、図4にも示すように、送風ユニット6からの空気が流通する中間ダクト21が一体となった樹脂製のケーシング20(以下、空調ケーシングという)を備えている。この空調ケーシング20は、下側部分を形成する下側ケーシング部材20aと、残りの上側部分のうちの右半分を形成する右側ケーシング部材20bと、左半分を形成する左側ケーシング部材20cとが、互いに組み合わされてなる。
図5及び図6にも示すように、上記空調ケーシング20の右側壁における前側の部位には、下側ケーシング部材20aと右側ケーシング部材20bとに跨って中間ダクト21が形成されている。また、空調ケーシング20の上面部前側には左右のケーシング部材20b,20cに跨って、複数の領域に区分されたデフロスト口22が開口しており、一方、上面部の後側には同様にベント口23が開口している。
さらに、空調ケーシング20の後側には下方に向かって開口するようにリヤフット用ダクト24が形成されていて、図示しないが、その下端に連結されるダクトが後席の足下空間にまで延びている。また、上記リヤフット用ダクト24の上端付近における空調ケーシング20の左右両側壁には、それぞれ下方に向かって延びるようにフロントフット用ダクト25(左側のみ図示する)が配設されている。
図7に空調ケーシング20の内部を示すように、上記デフロスト口22及びベント口23には、それぞれの開口を開閉するためのデフロストダンパ26、ベントダンパ27が配置されており、同様に、空調ケーシング20内には、フロント及びリヤのフット用ダクト24,25への連通部を開閉するためのフットダンパ28が配置されている。該各ダンパ26〜28は、それぞれ車幅方向に延びる支軸を有し、この支軸の両端が空調ケーシング20の左右両側壁に回動可能に支持されている。
また、上記各ダンパ26〜28の支軸の一方の端部(この例では右側の端部)は、それぞれ空調ケーシング20の右側壁を貫通して外方に突出しており、図2及び図4に示すように当該ケーシング20の右側壁外側に取り付けられたアクチュエータモータ29に対して、リンク機構30を介して接続されている。このアクチュエータモータ29は、リンク機構30との干渉を避けるようにケーシング右側壁に突設されたボス部(図示せず)に対し、ねじ(図示せず)により締結されている。
上記空調ケーシング20の内部には、上記図7に矢印で示すように、中間ダクト21から導入された空気が上記デフロスト口22、ベント口23並びにフロント及びリヤのフット用ダクト24,25へと至る経路を、その途中で加熱通路と非加熱通路とに分けるように温調ダンパ40が配置されている。この温調ダンパ40は、図示しないが、空調ケーシング20内を左右に概略半分に仕切る仕切壁を挟んで、その左右両側に1つずつ配置され、それぞれが上記デフロストダンパ26等と同じく車幅方向の支軸を有し、その一方の端部がケーシング外に突出して、図2、4に右側のものについて示すように、リンク部材41等を介してアクチュエータモータ42に接続されている。
上記空調ケーシング20内の前部には、中間ダクト21内を流通した空気が最初に導入される導入空間部が形成され、この導入空間部と上記温調ダンパ40との間に、空調用空気を冷却するための冷却用熱交換器としてエバポレータ44が配置されている。
上記エバポレータ44は、詳細は図示しないが、例えばアルミニウム合金製の多数のチューブと伝熱フィンとが交互に並べられて一体化された所謂チューブアンドフィンタイプのものであり、この例ではチューブが上下方向に延びるように縦置きに配置されて、その前面が導入空間部に臨んでいる。
上記エバポレータ44の右側には、冷媒の流入タンク部及び流出タンク部が設けられている。エバポレータ44の右端部には、図3に示すように、膨張弁を内蔵した膨張弁ブロック55が締結部材により着脱可能に固定されている。この膨張弁ブロック55には、エバポレータ44の流入タンク部に連通する入口側配管45の基端部が固定されるとともに、流出タンク部に連通する出口側配管46の基端部が固定されている。図3及び図5に示すように、それらの配管45,46は、中間ダクト21の上方からその前方に引き回された後に、空調ケース20の前端から右側に延出するシールブロック47を貫通して、エンジンルームE側に延びている。これら配管45,46の先端部には、エンジンルームEに配設された冷媒回路を構成する機器から延びるエンジンルーム側配管(図示せず)が接続されるようになっている。
入口側配管45を介してエンジンルームE内の冷媒回路から供給された高圧冷媒は、膨張弁ブロック55の膨張弁を通過して流入タンク部に減圧された状態で流入されるようになっている。この冷媒がチューブ内を流通しつつ蒸発することで周囲の熱を奪い、これにより、チューブの間を通過する空気が冷却される。
そうしてエバポレータ44を通過した空気の流れは温調ダンパ40によって、下方の加熱通路と上方の非加熱通路とのいずれかに振り分けられる。すなわち、温調ダンパ40の後方斜め下方には、空気を加熱するための熱交換器であるヒータコア48が若干後傾した状態で縦置きに配置されており、温調ダンパ40により下側に振り分けられた空気の流れがチューブの間を通過する間に、チューブ内を流通する高温のエンジン冷却水と熱交換して、加熱されるようになっている。
上記ヒータコア48は、エバポレータ44と同じくチューブアンドフィンタイプのものである。ヒータコア48の流入タンク部には、エンジン側から高温のエンジン冷却水を導入するための導入管50(図3に示す)の基端部が接続され、流出タンク部には、ヒータコア48内のエンジン冷却水をエンジン側に戻す導出管49の基端部が接続されている。これら導入管50及び導出管49は、空調ケース20の左側壁を貫通してその前面を中間ダクト21の前方まで引き回された後、エバポレータ44の配管45,46と同様にシールブロック47を貫通して、エンジンルームE側に延びている。これら導入管50及び導出管49の先端部には、エンジンのウォータージャケット(図示せず)に連通するエンジンルーム側配管が接続されるようになっている。
上記温調ダンパ40が図7に実線で示す最大加熱位置にあるときには、エバポレータ44を通過した空気が全て加熱通路に向かうことになり、一方、図に仮想線で示す最大冷気位置にあるときには空気が全て非加熱通路に向かうことになる。温調ダンパ40はアクチュエータモータ42により駆動されて、上記最大冷気位置と最大加熱位置との間の複数の開度位置に位置付けられるようになっており、この開度位置に応じて、加熱通路及び非加熱通路を流通する空気の配分が変化することになる。
そうして温調ダンパ40により一旦、加熱通路及び非加熱通路に振り分けられた空気の流れは当該温調ダンパ40の上方で合流し、温度乃至湿度の調整された調和空気となる。すなわち、温調ダンパ40の上方で、デフロストダンパ26やベントダンパ27の下方の空間は、冷気と加熱空気とが混ざり合うエアミックス空間部であり、ここで生成された調和空気がデフロスト口22、ベント口23並びにフロント及びリヤのフット用ダクト24,25へと送り出されるようになっている。デフロスト口22から送り出された調和空気は、インストルメントパネル120のデフロスト吹出口123から車室に供給され、また、ベント口23から送り出された調和空気は、センタベント吹出口124及びサイドベント吹出口125から車室に供給されるようになっている。
また、この実施形態では、上記図2〜4に示すように、空調ユニット2のエバポレータ44にて発生する凝縮水を外部に排出するための排水ダクト51が、空調ユニット2の空調ケーシング20から中間ダクト21の下縁に沿って送風ユニット6の側に延びるように設けられている。この排水ダクト51には、空調ユニット2をダッシュパネルに固定するための板状の取付プレート52が一体に形成されている。この取付プレート52に設けられた貫通孔52aに、ダッシュパネルに設けられているスタッドボルトが挿通されて、ナット(共に図示せず)により締結されるようになっている。
また、上記図2〜4に示すように、空調ケーシング20の左右両側壁には、それぞれの上端付近において左右外方に延びる板状の取付プレート53,54が一体に形成されている。この左側取付プレート53は、インストルメントパネル120の補強部材122に上下方向から重ね合わされて、締結固定されるものであり、その上面である締結面には、補強部材122に設けられているスタッドボルトが挿通する貫通孔53aが開口している。また、右側取付プレート54は、インストルメントパネル120の中央ブラケット132に締結されるものであり、中央ブラケット132に設けられたスタッドボルト133が挿通する貫通孔54aが形成されている。
次に、上記空調ユニット2へ空調用空気を送給する送風ユニット6について説明する。この実施形態の送風ユニット6は、空調ケーシング20側の中間ダクト21に接続される接続枠部61(図9参照)が一体に形成された樹脂製のケーシング60(以下、送風ケーシングという)を備えている。送風ケーシング60は、車幅方向に分割された右側ケーシング部材60a及び左側ケーシング部材60bの2つの分割体が互いに組み合わされてなる。
図8にも示すように、送風ケーシング60の上部は、車幅方向に延びる蒲鉾形状を基本とし、その後半部が後側ほど下方に傾斜する円弧面とされ、そこには車内の空気を取り入れるための内気取入口62が形成されている。一方、送風ケーシング60の上部の前半部には、前方斜め上方に向かって延びる略矩形断面の外気取入ダクト63が形成されており、このダクト63内の通路に連通する送風ケーシング60内の上部空間が、車室内又は車室外のいずれかから空気を取り入れる空気取入空間部とされている。
また、送風ケーシング60の下部は、その外周側の部位が上下方向の軸心を中心とする渦巻き状に形成され、その内部の渦状通路の内周側には、上記空気取り入れ空間部に取り入れられた空気を吸い込んで、外周側に送り出す遠心式多翼ファン58(図14に示す)が収容されている。この送風ケーシング60の下端部の略中央部には、図9にも示すように、上記遠心式多翼ファン58を駆動するための電動モーター59が取り付けられている。この送風ユニット6の重心は、図12及び図15に重心を通る鉛直線Gで示すように、電動モーター59の中心部近傍となっている。尚、上記遠心式多翼ファン58は、本発明の空調用機器を構成している。
一方、上記渦状通路の終端は、送風ケーシング60の左側壁の前側下部に開口して、空調ユニット2への送風口を構成し、この開口の周縁から外方(左側)に延びた部分が上記接続枠部61とされている。
また、上記のように蒲鉾状に形成されたケーシング上部と渦巻き状に形成されたケーシング下部との中間部位は矩形状に形成され、そこには、空気取入空間部に取り入れられた空気を濾過するためのエアフィルタ(図示せず)が配置されるようになっている。このケーシング中間部位の後部には、図示しないがエアフィルタを交換するための矩形状の開口部が形成されていて、この開口部を開閉する蓋部材64が設けられている。
また、上記送風ケーシング60内の上部に形成された空気取入空間部には、内気取入口62と外気取入ダクト63内の通路とを択一的に閉じるように内外気切換ダンパ70が配置されている。この内外気切換ダンパ70は、車幅方向の軸心回りに揺動するロータリダンパである。
上記内外気切換ダンパ70の両支軸部73,73は、それぞれ、送風ケーシング60の左右両側壁に回動可能に支持されており、そのうちの一方の支軸部73(この例では左側の支軸部)の先端が送風ケーシング60の左側壁を貫通して外方に突出していて、上記図9に示すようにリンク部材76を介してアクチュエータモータ77に接続されている。
そして、そのアクチュエータモータ77により内外気切換ダンパ70が駆動されて、外気取入ダクト63内の通路を全開とする外気取入状態では、内気取入口62が全閉となり、外気取入ダクト63を介して車室外の空気のみを取り入れるようになる。反対に外気取入ダクト63内の通路を全閉とすれば、内気取入口62が全開となり、ここから車室内の空気のみを取り入れられる内気取入状態になる。
そうして車室内外のいずれかから送風ケーシング60内の空気取入空間部に取り入れられた空気は、その下方のエアフィルタを通過して濾過された後に遠心式多翼ファン58に吸い込まれ、その外周を囲むケーシング下部の渦状通路に吐き出される。この渦状通路で向きを変えた空気の流れは、送風ケーシング60の左側壁に開口する渦状通路の終端から中間ダクト21を介して、空調ユニット2へと送り出される。
上記送風ケーシング60には、図8及び図9にも示すように、送風ユニット6を上記インストルメントパネル120の補強部材122に固定するための左側取付プレート65,右側上部取付プレート66及び右側下部取付プレート67が一体に形成されている。これら取付プレート66,67は、本発明の固定部を構成している。
上記左側取付プレート65は、送風ケーシング60の上部左側壁から左側に延びるように設けられ、略水平な取付面に上下方向の貫通孔65aが開口する横板部と、その後端から垂下する縦板部とからなる断面L字状とされている。貫通孔65aには、上記インストルメントパネル120の補強部材122の中央スタッドボルト133が上側から挿通するようになっている。また、図2〜4に示すように、左側取付プレート65の下面には、空調ケーシング20の右側壁に形成された取付プレート54の上面が重ね合わされるようになっている。図17に示すように、これら左側取付プレート65及び取付プレート54が重ね合わされた状態で、中央スタッドボルト133にフランジ付ナット134を螺合させることで、左側取付プレート65が取付プレート54と共に、中央ブラケット132に締結固定されるようになっている。
右側下部取付プレート67は、送風ケーシング60の下部における右側壁の後端部近傍から右側へ向けて延びるように設けられおり、図13に示すように、上壁部67a、下壁部67b及び後壁部67cを有し全体として前方に開放するチャンネル形状をなしている。上壁部67aの前側は、略水平に延びる水平部67dで構成され、後側は後方へ行くほど下方に位置するように傾斜して延びる傾斜部67eで構成されている。
上記下壁部67bは、全体が略水平に延びている。下壁部67bの右端部における後部には、上記右側ブラケット128の引っ掛け部128aに引っ掛かって係合した状態となるフック75が一体に形成されている。このフック75は、図16にも示すように、全体として下方に突出しており、下端部は後方に曲げられて上方に開放する略U字状をなし、送風ユニット6をインストルメントパネル120に組み付ける際に右側ブラケット128に係合し、右側下部取付プレート67及び右側上部取付プレート66が右側ブラケット128から離れないようにするためのものであり、本発明の係合部を構成している。
フック75は、図13に示すように、右側下部取付プレート67及び右側上部取付プレート66がブラケット128に完全に取り付けられた状態で、引っ掛け部128aから所定距離離れ、該引っ掛け部128aとの間に隙間Sが形成されるようになっている。この所定距離は、車両走行時の振動等によって変位したフック75やブラケット128が互いに接触しないように設定されている。
また、下壁部67bには、下方へ突出するリブ77が形成されている。このリブ77は、上記フック75と一体化され、該フック75の損傷を抑制している。
上記後壁部67cの左側は、右側へ行くほど後方に位置するように傾斜して延びる傾斜部67fで構成され、右側は、略鉛直にかつ左右方向に延びるように形成された締結部67gで構成されている。締結部67gは、前方から見て略矩形状をなし、上記右側ブラケット128の下部前面に沿うように形成されている。
上記右側下部取付プレート67には、上記下側スタッドボルト131が差し込まれる固定穴80が形成されている。この固定穴80は、図16にも示すように、上壁部67aの傾斜部67eから締結部67gに亘って上下方向に連続して延びるスリット形状とされている。従って、下側スタッドボルト131が固定穴80に差し込まれた状態で、右側下部取付プレート67はスタッドボルト131に対し上下方向に移動可能となっている。
固定穴80の上側は、送風ユニット6の組み付け初期段階でスタッドボルト131が差し込まれる挿通領域80bとされている。固定穴80の下側は、差し込まれたスタッドボルト131にフランジ付ナット135を螺合させて右側下部取付プレート67を正規の組付位置で右側ブラケット128に締結固定するときに、該スタッドボルト131が位置する締結領域80aとされている。この締結領域80aの範囲は、スタッドボルト131がこの領域にあるときに螺合させたナット135のフランジが上壁部67aの傾斜部67eに接触しない範囲とされている。
すなわち、図16に示すように、スタッドボルト131がこの締結領域80a外にあるときには、ナット135のフランジが傾斜部67eに接触して完全な締結固定が行えないようになっている。この状態でナット135をさらに締め付けていくと、ナット135のフランジにより傾斜部67eが右側ブラケット128に押さえ付けられて、送風ユニット6全体が、図に矢印で示すように下方に移動していくことになる。これにより、図13に示すように、スタッドボルト131が締結領域80a内に位置するようになり、完全な締結固定が行える。つまり、上記傾斜部67eは、固定穴80に差し込まれたスタッドボルト131が固定穴80の締結領域80aから外れているときに締結固定を阻止する固定阻止部とされている。尚、締結固定とは、取付プレート67が右側ブラケット128に対してぐらつかないように固定されている状態という。
また、右側上部取付プレート66は、図12及び図14に示すように、送風ケーシング60の下部における右側壁の後端部近傍から右側へ向けて延びるように設けられている。右側上部取付プレート66の下側は、略鉛直にかつ左右方向に延びる締結部66aで構成され、上側は、上部へいくほど前方に位置するように傾斜する傾斜部66bで構成されている。締結部66aは、右側ブラケット128の上部前面に沿うように形成されている。右側上部取付プレート66には、図14に示すように、上記上側スタッドボルト130が差し込まれる固定穴81が形成されている。この固定穴81は、傾斜部66bから締結部66aに亘って上下方向に連続して延びるスリット形状とされている。従って、上側スタッドボルト130が固定穴81に差し込まれた状態で、右側上部取付プレート66はスタッドボルト130に対し上下方向に移動可能となっている。固定穴81の上側は、送風ユニット6の組み付け初期段階でスタッドボルト130が差し込まれる挿通領域81bとされている。固定穴81の下側は、差し込まれたスタッドボルト130にフランジ付ナット136を螺合させて右側上部取付プレート66を右側ブラケット128に締結固定するときに、該スタッドボルト130が位置する締結領域81aとされている。右側上部取付プレート66は、上記のように構成されていることから、右側下部取付プレート67と同様に右側ブラケット128に固定されるようになっている。つまり、上記傾斜部66bは、固定穴81に差し込まれたスタッドボルト130が固定穴81の締結領域81aから外れているときに締結固定を阻止する固定阻止部とされている。
次に、空調装置1をインストルメントパネル120に組み付ける手順について説明する。空調装置1を組み付ける際には、図10〜12に示すように、インストルメントパネル120を上下反転させて図示しない固定用治具に固定しておく。従って、作業者がインストルメントパネル120を見ると、該インストルメントパネル120の上壁部121aが下側に位置し、右側ブラケット128が補強部材122から上方に延びている。
この実施形態では、送風ユニット6を空調ユニット2よりも先に組み付けるようにしている。この送風ユニット6を組み付ける際には、まず、送風ユニット6を図14に示すように上下反転させてから図12に示す矢印の方向に移動させていき、上側スタッドボルト130及び下側スタッドボルト131をそれぞれ固定穴81,80の挿通領域81a,80aに挿通させる。この状態では、フック75は右側ブラケット128に引っ掛かっていない。そして、送風ユニット6を下方に移動させることで、フック75を右側ブラケット128に引っ掛けるとともに、左側取付プレート65の貫通孔65aに中央スタッドボルト133を挿通させることで、送風ユニット6をインストルメントパネル120の取付位置近傍に設置した締結前状態にする。このフック75を引っ掛けるときには、該フック75がインストルメントパネル120の上壁部121aと反対側、つまり、下側に位置しているので、インストルメントパネル120を略上側から視認する作業者は、インストルメントパネル120に邪魔されることなく、フック75を目視して確認することが可能になる。
このとき、送風ユニット6の重心が右側ブラケット128よりも前側に位置しているので、図15に矢印で示すように、送風ユニット6は右側ブラケット128から離れる方向に傾こうとするが、フック75が右側ブラケット128に引っ掛かっていることにより、送風ユニット6の傾き角度は僅かなものとなり、下側スタッドボルト131が固定穴80から抜けるのが阻止される。これにより、作業者が送風ユニット6を支えなくても、右側下部取付プレート67が右側ブラケット128から離脱しない。
さらに、このとき送風ユニット6が正規の組付位置からインストルメントパネル120の下方、即ち図15の上方にずれている場合がある。この場合には、スタッドボルト130,131がそれぞれ固定穴81,80の締結領域81a,80aに位置しないことになる。このため、スタッドボルト130,131にナット136,135をそれぞれ螺合させていくと、該ナット136,135のフランジが傾斜部66b、67eに接触する。この状態で、ナット136,135を締めていくと、ナット136,135のフランジにより傾斜部66b、67eが押されて送風ユニット6がインストルメントパネル120の上方に移動し正規の組付位置に導かれる。これにより、スタッドボルト130,131が固定穴81,80の締結領域81a、80aに位置し、取付プレート66,67が右側ブラケット128に完全に締結固定される。
その後、空調ユニット2をインストルメントパネル120に組み付ける。この空調ユニット2の取付プレート54は、送風ユニット6の左側取付プレート65と共に中央ブラケット132に締結固定する。これにより、空調装置1がインストルメントパネル120に組み付けられてインストルメントパネルモジュールMが構成される。そして、このインストルメントパネルモジュールMを車室に搬送して車体に固定する。
以上説明したように、この実施形態に係る空調装置1によれば、送風ケーシング60に、インストルメントパネル120の右側ブラケット128に引っ掛かるフック75を設けたので、送風ユニット6の組み付け時に、送風ケーシング60の取付プレート66,67が右側ブラケット128から離脱しないようにすることができる。これにより、取付プレート66,67を右側ブラケット128に容易に締結固定でき組み付け作業性を良好にできるとともに、送風ユニット2が不完全な状態で組み付けられるのを抑止できる。
また、取付プレート66,67にスリット形状の固定穴81,80をそれぞれ設けたので、スタッドボルト130、131を固定穴81,80に差し込んだ状態で送風ユニット2を移動させて位置調整等を容易に行うことができ、空調装置1の組み付け作業性を良好にすることができる。そして、固定穴81,80に差し込まれたスタッドボルト130,131が該固定穴81,80の締結領域81a,80aから外れているときに締結固定が行えないようになっているので、このことによっても、送風ユニット2が正規の組付位置からずれて締結固定されるのを抑止でき、不完全な状態で組み付けられるのを抑止できる。
また、送風ユニット2のフック75を送風ケーシング60の下端部に設けたので、インストルメントパネル120に組み付ける際、作業者はフック75を目視して確認することができる。これにより、フック75を右側ブラケット128に容易にかつ確実に引っ掛けることができる。
また、取付プレート66,67をブラケット128に締結固定した状態で、フック75をブラケット128から所定距離離すようにしたので、空調装置1を車両に搭載した後に、フック75とブラケット128との接触による異音の発生を抑制でき、車室を静粛にすることができる。
尚、図19に示す変形例のように、送風ユニット6の右側下部取付プレート90を、下壁部90aと後壁部90bとを備えるものとしてもよい。この変形例では、後壁部90bに後方へ向けて凹部92が形成されている。この凹部92の後側の壁部は右側ブラケット128の下部前面に沿って延びており、締結部92aを構成している。さらに、後壁部90bには、凹部92よりも上側の部位から締結部92aに亘ってスリット形状の固定穴93が形成されている。図19に示すように、固定穴93の上側は挿通領域93bとされ、下側は締結領域93aとされている。この変形例では、スタッドボルト131が固定穴93の挿通領域93bに位置していると(図19に示す)、ナット135のフランジが後壁部90bの凹部92周りに接触することになり、締結固定が行えない。送風ユニット2を正規の組付位置まで動かすと、スタッドボルト131が固定穴93の締結領域93aに位置し、これにより、図18に示すように、取付プレート90をブラケット128に完全に締結固定でき、送風ユニット6が不完全な状態で組み付けられるのを抑止できる。この変形例では、後壁部90bの凹部92側が固定阻止部を構成している。
また、この実施形態では、フック75を送風ユニット2の下部に設けているが、これに限らず、上部や上下方向の中間部に設けるようにしてもよい。また、フックは、複数設けてもよい。
また、空調ユニット2の取付プレートを上記送風ユニット6の取付プレートと同様に構成することで、本発明を空調ユニット2に適用することができる。また、本発明は、空調ユニットと送風ユニットとが一体に構成された空調装置に適用することもできる。
以上説明したように、本発明に係る車両用空調装置及びインストルメントパネルモジュールの製造方法は、例えば、自動車用のものとして適している。
本発明の実施形態に係るインストルメントパネルモジュールを後側から見た斜視図である。 車両用空調装置を後側から見た斜視図である。 車両用空調装置を前側から見た斜視図である。 車両用空調装置を後側から見た図である。 空調ユニットの斜視図である。 空調ユニットを車幅方向右側から見た側面図である。 空調ユニットの内部を車幅方向右側から見たレイアウト図である。 送風ユニットを後側の斜め右側から見た斜視図である。 送風ユニットを後側の斜め左側から見た斜視図である。 インストルメントパネルモジュールを上下反転させた状態の斜視図である。 上下反転させたインストルメントパネルの約右半分を前側から見た図である。 上下反転させたインストルメントパネルに送風ユニットを組み付ける途中の状態を示す側面図である。 送風ユニットの取付プレートがブラケットに締結固定された状態を拡大して示す斜視図である。 上下反転させた送風ユニットを前側から見た図である。 送風ユニットをインストルメントパネルに組み付けた状態を示す図12相当図である。 送風ユニットの取付プレートがブラケットに締結固定されていない状態を示す図13相当図である。 送風ユニットをインストルメントパネルに組み付けた状態を示す図14相当図である。 実施形態の変形例に係る図13相当図である。 実施形態の変形例に係る図16相当図である。
1 車両用空調装置
2 空調ユニット
6 送風ユニット
58 ファン(空調用機器)
60 送風ケーシング
66 右側上部取付プレート(固定部)
66b 傾斜部(固定阻止部)
67 右側下部取付プレート(固定部)
67e 傾斜部(固定阻止部)
75 フック(係合部)
80 固定穴
80a 締結領域
81 固定穴
81a 締結領域
120 インストルメントパネル
128 右側ブラケット(インストルメントパネルの構成部材)
130 上側スタッドボルト
131 下側スタッドボルト
M インストルメントパネルモジュール

Claims (4)

  1. 車室に配設されるインストルメントパネルに組み付けられ、該インストルメントパネルと共にインストルメントパネルモジュールを構成する車両用空調装置であって、
    空調用機器と、
    上記空調用機器を収容するケーシングとを備え、
    上記ケーシングには、上記インストルメントパネルの構成部材に締結固定される固定部と、上記ケーシングを上記インストルメントパネルの取付位置から離れた取付位置近傍に設置した締結前状態において上記固定部が上記インストルメントパネルの構成部材から離脱しないように該構成部材に係合する係合部とが設けられ、
    上記インストルメントパネルの構成部材は、上下方向に延びるブラケットであり、
    上記係合部は、上方に開放する略U字状をなすとともに、上記ブラケットの下端部に下方から引っ掛かって直接係合するフックであり、
    上記固定部を上記ブラケットに締結固定した状態で上記フックが上記ブラケットから離れ、該フックと該ブラケットとの間に、車両走行時の振動によって変位した該フック及び該ブラケットが互いに接触するのを回避するための隙間が形成されることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    固定部には、インストルメントパネルのブラケットに設けられた締結用軸が差し込まれる固定穴が形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用空調装置において、
    固定部は複数設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 空調用機器を収容したケーシングを有する車両用空調装置と、車室に配設されるインストルメントパネルとを備えたインストルメントパネルモジュールの製造方法であって、
    上記ケーシングに、上記インストルメントパネルの上下方向に延びるブラケットに締結固定される固定部と、上方に開放する略U字状をなすとともに、上記ブラケットの下端部に下方から引っ掛かって直接係合するフックとを設けた後、
    上記ケーシングを上記インストルメントパネルの取付位置から離れた取付位置近傍に設置した締結前状態において、上記フックを上記ブラケットに係合させることにより、上記固定部が該ブラケットから離脱しないようにし、
    次いで、上記ケーシングの固定部を上記ブラケットに締結固定して両者を一体化し、上記フックを上記ブラケットから離し、該フックと該ブラケットとの間に、車両走行時の振動によって変位した該フック及び該ブラケットが互いに接触するのを回避するための隙間を形成することを特徴とするインストルメントパネルモジュールの製造方法。
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