JP2007245802A - 車両用空調装置のアクチュエータ固定構造 - Google Patents

車両用空調装置のアクチュエータ固定構造 Download PDF

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Abstract

【課題】車両用空調装置の例えば空調ケースにアクチュエータモータを固定するための構造に工夫をして、工数の削減等によるコストの低減を図る。
【解決手段】樹脂材を射出成形してなるブラケット部材80を2つ用意し、これによりアクチュエータモータ29の側部を挟持して、空調ケース20に対し所定カ所に保持しながら、互いに重ね合わせたブラケット部材80のフランジ部84をねじ32により共締めで空調ケース20に締結する。ブラケット部材80には、アクチュエータモータ29の前後の平面部29cに接合する平面の接合面部81aを形成するとともに、アクチュエータモータ29の取付穴29bに挿入する嵌入軸82を設け、さらに、アクチュエータモータ29を側方から保持するように延出壁部83を設ける。
【選択図】図11

Description

本発明は、車両用空調装置のケースにブラケットを介してアクチュエータを固定するための構造に関する。
従来より、車両用空調装置のケースの外側にはアクチュエータモータが配設され、リンク機構を介してケース内のエアミックスドアや風向切換ドア等を作動させるようになっている。そして、例えば特許文献1に開示されるように、温度制御のためのエアミックスドアの作動と、吹き出しモード切替のための風向切換ドアの作動とを、1つのアクチュエータモータにより行うようにしたものも知られている。
すなわち、前記従来例のものでは、アクチュエータモータの出力軸に板状部材からなる分配リンクを取り付け、この分配リンクに設けた複数のカム溝に、それぞれピンにより各リンク部材の一端部を連結する一方、該各リンク部材の他端部は各々エアミックスドアや風向切換ドア等の駆動レバーに連結している。
そして、前記アクチュエータモータにより分配リンクを回動させ、これにより各リンク部材を動かして、エアミックスドアや風向切換ドア等を同期して作動させることで、空調装置における温度制御と吹き出しモードの切替えとが適切な相関関係をもって行われるようになっている。
ところで、そのようにリンク機構を駆動するアクチュエータモータは規格品であって、所定の複数カ所に設けられた取付穴を利用して通常、少なくとも3カ所で空調装置のケースにねじ留め(締結)されるものであるが、前記のリンク機構やドアの駆動レバー等との干渉を避けようとすれば、取付穴のうちの3つにそれぞれ合致するようにねじ穴を設けることは甚だ困難である。
そのため、通常は図13に一例を示すように、アクチュエータモータMの前側(出力軸の突出する側)に板金のブラケットBを重ね合わせてねじ留めし、サブアッシーした上で、このブラケットBをケースにねじ留めするようにしている。この場合、ブラケットBには、アクチュエータモータMの取付穴のうちのいずれか3つに合致するようにねじ穴gを設けるとともに、ケースの外面のに設けた3カ所のねじ穴(図示せず)に合致するように貫通穴hを形成すればよい。
特開2003−34125号公報
しかしながら、前記従来のアクチュエータの固定構造では、アクチュエータモータMを一旦、ブラケットBにねじ留めし、さらにそのブラケットBをケースにねじ留めすることになるから、アクチュエータモータMを直接、ねじ留めするのに比べて必要なねじの本数が概略2倍になるとともに、サブアッシーの際にもねじ留めの工程が必要になり、さらにブラケットBの製造時にねじ穴gの加工が必要になる等、コスト高になりやすいものであった。
この点に鑑みて、本発明は、アクチュエータを空調装置のケースに固定するためのブラケットの構造に工夫を凝らし、工数の削減等によってコストの低減を図ることを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明では、一対の挟持部材によりアクチュエータを挟持した上で、それらの一部を重ね合わせて、空調装置のケースにねじ留め(締結)するようにした。
具体的に、請求項1の発明は、車両用空調装置のケースにブラケットを介してアクチュエータを固定する構造を対象として、前記ブラケットを、協働して前記アクチュエータを挟持する一対の挟持部材からなるものとし、その各挟持部材には、相互に重ね合わされて前記ケースに締結される被締結部を設けるとともに、少なくとも一方の挟持部材には、アクチュエータの取付穴に嵌入されるように嵌入部を設けたものである。
前記の構成により、空調装置のケースの外側にアクチュエータを取り付けるときには、ブラケットとして機能する一対の挟持部材によりアクチュエータを挟持して、これをケース外側の所定位置に保持しながら、互いに重ね合わされた各挟持部材の被締結部を前記ケースにねじ留め(締結)すればよい。すなわち、従来までのようにブラケットにアクチュエータをねじ留めする必要がないので、組み付け工数が削減されるとともに、そのためのねじの準備やねじ穴の加工も不要になって、コストの低減が図られる。
また、そうして一対の挟持部材によりアクチュエータを挟持させる際に、少なくとも一方の挟持部材に設けられた嵌入部がアクチュエータの取付穴に嵌入することで、ねじ留め等をしなくても挟持部材によりアクチュエータをしっかりと挟持することが可能になり、これをケースに対し位置決めして保持することも容易になる。
さらに、前記アクチュエータが、出力部の設けられている前側とその反対側の後側とにそれぞれ平面部を有する場合に、好ましいのは、前記各挟持部材を、それぞれ前記アクチュエータの前後の各平面部に接合される平面の接合面部を備えるものとし、且つ少なくとも一方の挟持部材の前記接合面部から突出するように、嵌入部を形成することである(請求項2の発明)。
こうすれば、アクチュエータ前後の各平面部と各挟持部材の接合面部とが平面同士で安定的に接合されるとともに、少なくとも一方の接合面部から突出する嵌入部が相手方の平面部に開口する取付穴に嵌入することで、両者の相対的な滑りが阻止されることになり、挟持部材によるアクチュエータの挟持がより確実なものとなる。
より好ましいのは、前記少なくとも一方の挟持部材を、アクチュエータとの接合面部が形成された本体部に連続して、嵌入部の突出方向に延びる延出壁部を備えるものとし、この延出壁部をアクチュエータの側部に当接させることである(請求項3の発明)。こうすれば、アクチュエータを前後から挟持するだけでなく、側方から当接する延出壁部によっても保持することができる。
その場合に、少なくとも一方の挟持部材は、その本体部の両側に延出壁部を備えた断面コ字状のものとし、該各延出壁部の各々に連続するようにして被締結部を形成するのが好ましい(請求項4の発明)。こうすれば、コ字状の挟持部材によってアクチュエータ全体を側方からも保持することができ、且つその両側方にてケースにねじ留め(締結)することができる。
或いは、前記少なくとも一方の挟持部材を、その本体部の一側にのみ延出壁部を備えた断面L字状のものとし、該延出壁部に連続するようにして被締結部を形成してもよい(請求項5の発明)。この場合は、アクチュエータの一側方がブラケット(挟持部材)を介してケースにねじ留め(締結)される一方、他側はアクチュエータの取付穴を利用して直接、ケースにねじ留めされることになり、例えば樹脂材により形成したときのようにブラケット自体の剛性が比較的低くなる場合には、アクチュエータの支持剛性を確保する上でむしろ有利になる。
特に好ましいのは、ブラケットの各挟持部材を、それぞれ嵌入部及び延出壁部を有する同じ形状のものとすることである(請求項6の発明)。こうすれば、同じ挟持部材によってアクチュエータを前後から挟持することになり、部品の共通化によって、さらなるコスト低減が図られる。
或いは、一方の挟持部材には嵌入部として、アクチュエータの取付穴を貫通する長さの嵌入軸を設け、他方の挟持部材には、前記取付穴を貫通した嵌入軸の先端が嵌入される孔部を設けてもよい(請求項7の発明)。こうすれば、一方の挟持部材の嵌入軸がアクチュエータの取付穴を貫通することによって、保持性や位置決め精度が向上するとともに、その嵌入軸の先端が他方の挟持部材の孔部に嵌入されることで、挟持部材同士が連結されて、それらがアクチュエータと一体的に組み合わされることになる。
或いは、各挟持部材の被締結部に、互いに重ね合わされる相手方の被締結部と嵌合するように嵌合部を形成することもでき(請求項8の発明)、こうすれば、前記請求項7の発明と同様に、アクチュエータと一対の挟持部材とが一体的に組み合わされる。
上述の如くブラケットを構成する一対の挟持部材のうち、少なくとも、嵌入部等の設けられている一方の挟持部材は、樹脂の成型品とすることが好ましい(請求項9の発明)。樹脂の成型品は形状の自由度が高いので、例えば嵌入部としてアクチュエータの取付穴を貫通する軸部を容易に形成できるからである。
以上のように、本発明によれば、一対の挟持部材によりブラケットを構成し、これにより挟持したアクチュエータを空調装置ケースに対して保持しつつ、各挟持部材の被締結部を重ね合わせてねじ留めするようにしたから、ブラケットにアクチュエータをねじ留めする必要がなく、組み付け工数が削減されるとともに、そのためのねじの準備やねじ穴の加工も不要になって、コストの低減が図られる。
図1及び図2は、それぞれ、本発明の実施形態に係る車両用空調装置1を車両前後方向の後側及び前側から見た斜視図である。尚、以下の説明では特に説明しない場合、「前」及び「後」はそれぞれ「車両前後方向前」及び「車両前後方向後」を意味しており、「左」及び「右」は、それぞれ車体を基準とした「車幅方向左」(図1の左)及び「車幅方向右」(同図の右)を意味している。
(空調装置の構成)
この実施形態の空調装置1は、図示は省略するが、左ハンドル車においてエンジンルームと車室とを区画するダッシュパネルと、乗員の前方に対向するインストルメントパネルとの間に配置されるものであり、車幅方向の概略中央部に配置される空調ユニット2と、その右側(助手席側)に配置される送風ユニット6と、を備えている。
−空調ユニット−
前記空調ユニット2は、送風ユニット6から送られてくる空調用空気を冷却乃至加熱して、温度乃至湿度を調整した調和空気として車室に供給するものであり、図3にも示すように、送風ユニット6からの空気が流通する中間ダクト21が一体となった樹脂製のケース20(以下、空調ケースという)を備えている。この空調ケース20は、下側部分を形成する下側ケース部材20aと、残りの上側部分のうちの右半分を形成する右側ケース部材20bと、左半分を形成する左側ケース部材20cとが、互いに組み合わされてなる。
図4にも示すように、前記空調ケース20の右側壁における前側の部位には、下側ケース部材20aと右側ケース部材20bとに跨って中間ダクト21が形成されている。また、図3に示すように、空調ケース20の上面部前側には左右のケース部材20b,20cに跨って、複数の領域に区分されたデフロスト口22が開口しており、一方、上面部の後側には同様にベント口23が開口している。
さらに、空調ケース20の後側には下方に向かって開口するようにリヤフット用ダクト24が形成されていて、図示しないが、その下端に連結されるダクトが後席の足下空間にまで延びている。また、前記リヤフット用ダクト24の上端付近におけるケース20の左右両側壁には、それぞれ下方に向かって延びるようにフロントフット用ダクト25(左側のみ図示する)が配設されている。
図5にケース20の内部を示すように、前記デフロスト口22及びベント口23には、それぞれの開口を開閉するためのデフロストダンパ26、ベントダンパ27が配置されており、同様に、ケース20内には、フロント及びリヤのフット用ダクト24,25への連通部を開閉するためのフットダンパ28が配置されている。該各ダンパ26〜28は、それぞれ車幅方向に延びる支軸を有し、この支軸の両端が空調ケース20の左右両側壁に回動可能に支持されている。
また、前記各ダンパ26〜28の支軸の一方の端部(この例では右側の端部)は、それぞれ空調ケース20の右側壁を貫通して外方に突出しており、図1、3、4に示すように当該ケース20の右側壁外側に取り付けられたアクチュエータモータ29に対して、リンク機構30を介して接続されている。詳しくは後述するが、アクチュエータモータ29は、リンク機構30との干渉を避けるようにケース右側壁に突設された3つのボス部31,31,…(図6参照)に対し、それぞれねじ32,32,…により締結されている。
前記リンク機構30は、図6に拡大して示すように、アクチュエータモータ29(仮想線で示す)の出力軸29a(出力部)により回転駆動される駆動側リンク部材33と、この駆動側リンク部材33によりそれぞれ駆動される3つの従動側リンク部材34〜36と、各ダンパ26〜28の支軸に各々固定されて、前記各従動側リンク部材34〜36によりそれぞれ回動されるクランク部材37〜39と、からなる。
前記駆動側リンク部材33は、前記図6とは反対側から見て図7に示すように、樹脂材を射出成形してなる略真円形状の板部材であり、その略中央部を厚み方向に貫通する丸穴33aに図示しないピン部材等が一側(同図の奥側、図6の手前側)から挿入されて、空調ケース20の右側壁に回動可能に取り付けられている。また、中心から所定距離、径方向外方に離れて、モータ出力軸29a(図6に仮想線で示す)に取り付けられるレバー部材先端のピンが回動可能に挿入される丸穴33bも貫通形成されている。
また、図7の手前側に示す面には、駆動側リンク部材33の相対的に外周寄りの部位においてそれぞれ周方向に延びるとともに、半径方向に屈曲する所定形状の3本のカム溝33c,33d,33eが形成されており、それぞれに、前記図6に破線で示すように従動側リンク部材34〜36のピン34a〜36aが摺動可能に嵌合している。尚、図示の符号33fは、ケース20側のボス部31との干渉を避けるように形成された貫通穴である。
前記従動側リンク部材34〜36は、それぞれ樹脂材を射出成形してなる一方向に長い板部材であり、その長手方向の一方の端部が他方に比べて大きめに形成されるとともに、それらの中間部位から厚み方向の一側に突出して、前記駆動側リンク部材33の各カム溝33c〜33eに各々係合するピン34a〜36aが形成されている。各従動側リンク部材34〜36の相対的に大きな端部(大端部)には、それぞれ厚み方向に貫通する丸穴34b〜36bが形成され、ピン部材等によって空調ケース20の右側壁に回動可能に取り付けられる一方、相対的に小さな端部(小端部)には、それぞれ前記中間部位のピン34a〜36aとは反対側にピン34c〜36cが突設されている。
そして、前記各従動側リンク部材34〜36の小端部が、それぞれピン34c〜36cによって各ダンパ26〜28のクランク部材37〜39に対し回動可能に、且つ該各クランク部材37〜39の長手方向に摺動可能に連結されている。すなわち、各クランク部材37〜39は、それぞれ樹脂材を射出成形してなる一方向に長い板部材であり、その長手方向の一方の端部が各々ダンパ26〜28の支軸に回動不能に固定されるとともに、その固定部位を除く長手方向の略全体に亘って長穴37a〜39aが形成されていて、そこに前記各従動側リンク部材34〜36の小端部のピン34c〜36cが各々回動可能に、且つ該各長穴37a〜39aに沿って摺動可能に嵌合している。
そのような構成により、アクチュエータモータ29によって駆動側リンク部材33が回動されると、その各カム溝33c〜33eに係合するピン34a〜36aの変位に応じて各従動側リンク部材34〜36が大端部の周りに揺動し、その小端部に各々ピン34c〜36cにより連結されたクランク部材37〜39が、ダンパ26〜28の各支軸と一体に揺動する。これにより、3つのダンパ26〜28が互いに同期してそれぞれ揺動することになる。
さらに、空調ケース20の内部には、前記図5に矢印で示すように、中間ダクト21から導入された空気が前記デフロスト口22、ベント口23並びにフロント及びリヤのフット用ダクト24,25へと至る経路を、その途中で加熱通路と非加熱通路とに分けるように温調ダンパ40が配置されている。この温調ダンパ40は、図示しないが、空調ケース20内を左右に概略半分に仕切る仕切壁を挟んで、その左右両側に1つずつ配置され、それぞれが前記デフロストダンパ26等と同じく車幅方向の支軸を有し、その一方の端部がケース外に突出して、図1、3、4に右側のものについて示すように、リンク部材41等を介してアクチュエータモータ42に接続されている。
再び図5に示すように、空調ケース20内の前部には、中間ダクト21内を流通した空気が最初に導入される導入空間部が形成され、この導入空間部と前記温調ダンパ40との間に、空気を冷却するための熱交換器としてエバポレータ44が配置されている。エバポレータ44は、詳細は図示しないが、例えばアルミ合金製のチューブと伝熱フィンとが交互に並べられて一体化された所謂チューブアンドフィンタイプのものであり、この例では縦置きに配置されて、その前面が導入空間部に臨んでいる。
前記エバポレータ44の右側には、冷媒の流入タンク及び流出タンクが設けられていて、それぞれに対し冷媒の入口側配管45及び出口側配管46が接続されている。図1、3、4に示すように、それらの配管45,46は、空調ケース20の右側壁を貫通し、中間ダクト21の上方からその前方に引き回された後に、空調ケース20の前端から右側に延出するシールブロック47を貫通して、エンジンルーム側に延びている。この配管45,46を介して図示しないエンジンルーム内の冷媒回路から低温低圧の液冷媒が流入するようになっており、この液冷媒がチューブ内を流通しつつ蒸発することで周囲の熱を奪い、これにより、伝熱フィンの間を通過する空気が冷却される。
そうしてエバポレータ44を通過した空気の流れは温調ダンパ40によって、下方の加熱通路と上方の非加熱通路とのいずれかに振り分けられる。すなわち、温調ダンパ40の後方斜め下方には、空気を加熱するための熱交換器であるヒータコア48が若干後傾した状態で縦置きに配置されており、温調ダンパ40により下側に振り分けられた空気の流れが伝熱フィンの間を通過する間に、チューブ内を流通する高温のエンジン冷却水と熱交換して、加熱されるようになっている。
前記ヒータコア48は、エバポレータ44と同じくチューブアンドフィンタイプのものであり、エンジン側から高温の冷却液を導入するための導入管49と、ヒータコア48内の冷却液をエンジン側に戻す導出管50とが接続されている(図2参照)。これら導入管49及び導出管50は、空調ケース20の左側壁を貫通してその前面を中間ダクト21の前方まで引き回された後、エバポレータ44の配管45,46と同様にシールブロック47を貫通して、エンジンルーム側に延びている。
そして、前記温調ダンパ40が図5に実線で示す最大加熱位置にあるときには、エバポレータ44を通過した空気が全て加熱通路に向かうことになり、一方、図に仮想線で示す最大冷気位置にあるときには空気が全て非加熱通路に向かうことになる。温調ダンパ40はアクチュエータモータ42により駆動されて、前記最大冷気位置と最大加熱位置との間の複数の開度位置に位置付けられるようになっており、この開度位置に応じて、加熱通路及び非加熱通路を流通する空気の配分が変化することになる。
そうして温調ダンパ40により一旦、加熱通路及び非加熱通路に振り分けられた空気の流れは当該温調ダンパ40の上方で合流し、温度乃至湿度の調整された調和空気となる。すなわち、温調ダンパ40の上方で、デフロストダンパ26やベントダンパ27の下方の空間は、冷気と加熱空気とが混ざり合うエアミックス空間部であり、ここで生成された調和空気がデフロスト口22、ベント口23並びにフロント及びリヤのフット用ダクト24,25へと送り出されて、所定カ所から車室内へ供給されるようになっている。
尚、この実施形態では、前記図1〜4に示すように、空調ユニット2のエバポレータ44にて発生する凝縮水を外部に排出するための排水ダクト51が、空調ユニット2のケース20から中間ダクト21の下縁に沿って送風ユニット6の側に延びるように設けられている。この排水ダクト51には、空調ユニット2をダッシュパネルに固定するための板状の取付プレート52が一体に形成され、それに設けられた貫通孔52aに、図示しないがダッシュパネルに設けられているスタッドボルトが挿通されて、ナットにより締結されるようになっている。
また、前記図1〜4に示すように、空調ケース20の左右両側壁には、それぞれの上端付近において左右外方に延びる板状の取付プレート53,54が一体に形成されている。この各取付プレート53,54は、それぞれ、図示しないインストルメントパネルのフレーム部材(以下、インパネメンバという)に上下方向から重ね合わされて、締結されるものであり、その上面である締結面には、インパネメンバに設けられているスタッドボルト(図示せず)が挿通される貫通孔53a,54aが開口している。
−送風ユニット−
次に、前記空調ユニット2へ空調用空気を送給する送風ユニット6について説明する。この実施形態の送風ユニット6は、空調ケース20側の中間ダクト21に接続される接続枠部61(図8参照)が一体に形成された樹脂製のケース60(以下、送風ケースという)を備えており、送風ケース60は、車幅方向に分割された右側ケース部材60a及び左側ケース部材60bの2つの分割体が互いに組み合わされてなる。
図8及び図9にも示すように、送風ケース60の上部は、車幅方向に延びる蒲鉾形状を基本とし、その後半部が後側ほど下方に傾斜する円弧面とされ、そこには車内の空気を取り入れるための格子状の内気取入口62が形成されている。一方、ケース上部の前半部には、前方斜め上方に向かって延びる略矩形断面の外気取入ダクト63が形成されており、このダクト63内の通路に連通する送風ケース60内の上部空間が、車室内又は車室外のいずれかから空気を取り入れる空気取入空間部とされている。
また、送風ケース60の下部は、その外周側の部位が上下方向の軸心を中心とする渦巻き状に形成され、その内部の渦状通路の内周側には、図示しないが、前記空気取り入れ空間部に取り入れられた空気を吸い込んで、外周側に送り出す遠心式多翼ファンが収容されている。一方、前記渦状通路の終端は、送風ケース60の左側壁の前側下部に開口しており、この開口の周縁から外方(左側)に延びて、空調ケース20の中間ダクト21に接続される接続枠部61が形成されている。
また、前記のように蒲鉾状に形成されたケース上部と渦巻き状に形成されたケース下部との中間部位は、前後左右を囲む矩形状に形成され、そこには、空気取り入れ空間部に取り入れられた空気を濾過するためのエアフィルタが配置されるようになっている。このケース中間部位の後部には、図示しないがエアフィルタを交換するための矩形状の開口部が形成されていて、この開口部を開閉する蓋部材64が設けられている。
さらに、前記送風ケース60には、図8、9の他、図1、2にも示すように、送風ユニット6をダッシュパネルに固定するための取付プレート65,66,67が一体に形成されている。すなわち、取付プレート65は、送風ケース60の上部左側壁から外方に延びるように設けられ、略水平な取付面に上下方向の貫通孔65aが開口する横板部と、その後端から垂下する縦板部とからなる断面L字状とされており、図1に示すように、空調ケース20の右側壁に形成された取付プレート54と重ね合わされて、図外のインパネメンバに共締めされるようになっている。
また、取付プレート66,67は、それぞれ、送風ケース60の上部及び下部の右側壁の後端付近から後方斜め右側に延出した後に、折れ曲がってさらに右側に延びていて、前後方向の貫通孔66a,67aが形成された板部材からなる。この上下の各取付プレート66,67は、それぞれ図示しないインパネメンバに前後方向から重ね合わされ、そこに設けられているスタッドボルトが貫通孔66a,67aを挿通し、これにナットが螺合することで、インパネメンバに締結される。
前記のような送風ケース60内の上部に形成された空気取入空間部には、内気取入口62と外気取入ダクト63内の通路とを択一的に閉じるように内外気切換ダンパ70が配置されている。この内外気切換ダンパ70は、車幅方向の軸心回りに揺動するロータリダンパであり、図10に示すように、揺動軸心Yに略直交して径方向外方に向かい拡幅しつつ延びる概略楔形状の一対の側壁部71,71と、その外周縁同士を繋ぐように一体に形成された外周壁部72と、前記両側壁部71,71の内周端からそれぞれ揺動軸心Yに沿って外方に突出する支軸部73,73と、を備えている。
また、前記側壁部71,71の揺動方向の両側縁には、それぞれ揺動軸心Y方向外方に突出するようにフランジ74a,74aが形成されるとともに、前記外周壁部72にも、揺動方向の両側縁においてそれぞれ径方向外方に突出するようにフランジ74b,74bが形成され、それらのフランジ74a,74bが各側壁部71及び外周壁部72の連なる角部を回り込んで互いに繋がっていて、内外気切換ダンパ70の全体を周回するようにフランジ74が構成されている。このフランジ74には、それを挟むように発泡樹脂製のシール部材75が取り付けられている。
前記内外気切換ダンパ70の両支軸部73,73は、それぞれ、送風ケース60の左右両側壁に回動可能に支持されており、そのうちの一方の支軸部73(この例では左側の支軸部)の先端が送風ケース60の左側壁を貫通して外方に突出していて、前記図8に示すようにリンク部材76を介してアクチュエータモータ77に接続されている。
そして、そのアクチュエータモータ77により内外気切換ダンパ70が駆動されて、外気取入ダクト63内の通路を全開とする外気取入状態では、内気取入口62が全閉となり、外気取入ダクト63を介して車室外の空気のみを取り入れるようになる。反対に外気取入ダクト63内の通路を全閉とすれば、内気取入口62が全開となり、ここから車室内の空気のみを取り入れるる内気取入状態になる。
そうして車室内外のいずれかから送風ケース60内の空気取入空間部に取り入れられた空気は、その下方のエアフィルタを通過して濾過された後に遠心式多翼ファンに吸い込まれ、その外周を囲むケース下部の渦状通路に吐き出される。この渦状通路で向きを変えた空気の流れは、送風ケース60の左側壁に開口する渦状通路の終端から中間ダクト21を介して、空調ユニット2へと送り出される。
(アクチュエータモータの固定構造)
次に、上述した空調ユニット2において、デフロストダンパ26、ベントダンパ27及びフットダンパ28を駆動するアクチュエータモータ29を、リンク機構30との干渉を避けながら空調ケース20の右側壁に固定する構造について、詳細に説明する。尚、この固定構造の説明では、便宜上、アクチュエータモータ29やブラケットの部位については該アクチュエータモータ29の出力軸29aが延びるモータ前後方向を基準として前後、左右等と呼ぶものとする。
上述したように、この実施形態では、アクチュエータモータ29により駆動側リンク部材33を駆動し、これにより3つの従動側リンク部材34〜36を動かして、3つのダンパ26〜28を互いに同期して作動させるようにしている。そのため、リンク機構30が複雑化し、特に駆動側リンク部材33が大きくなってしまうことから、それらとの干渉を避けつつ空調ケース20の右側壁に設けるボス部31のレイアウトが強く制約される。
一方、前記ボス部31に取り付けられるアクチュエータモータ29は規格品であって、前記図3、4等に示すように概略矩形の箱状をなし、その横方向(図4の左右方向であり、この例では車両前後方向でもある)の両側にそれぞれ3カ所ずつ、合計6個の固定足が設けられていて、この固定足の各々にそれぞれアクチュエータモータ29の厚み方向(出力軸の延びるモータ前後方向)に貫通する取付穴29b,29b,…(図11参照)が設けられている。
このようなアクチュエータモータ29の固定は、通常、3カ所以上の取付穴29b,29b,…を利用して空調ケース20にねじ留めすることにより行われるが、前記のように空調ケース20におけるボス部31のレイアウトが強く制約される状況では、6カ所の取付穴29b,29b,…のうちの3つにそれぞれ合致するように、ボス部31,31,…を設けることは甚だ困難である。
これに対し、従来より一般的に、板金のブラケットを介在させてアクチュエータモータをケースに固定することが行われているが(図13参照)、そのためにはアクチュエータモータを一旦、ブラケットにねじ留めしてサブアッシーした上で、さらにそのブラケットをケースにねじ留めすることになるから、必要なねじの本数が多くなるとともに、サブアッシーの際にもねじ留めの工程が必要になり、さらにブラケットの製造時にねじ穴の加工が必要になる等、コスト高になりやすいという不具合があった。
そこで、この実施形態では、図11に拡大して示すように、アクチュエータモータ29を固定するためのブラケットとして、樹脂の成型品であるブラケット部材80(挟持部材)を2つ用い、その挟持部81,81(本体部)によりアクチュエータモータ29を前後から挟持するとともに、当該ブラケット部材80,80のフランジ部84,84同士を重ね合わせて、これを空調ケース20のボス部31にねじ留め(共締め)するようにしている。
すなわち、まず図示の如く、アクチュエータモータ29の前側及び後側には、それぞれ左右3つずつの固定足を含む所定範囲(図の右側の範囲はE字状の範囲であり、左側の範囲は同様のE字状の範囲からモータの後面略全体に亘る)に平面部29c,29cが形成されている。一方、ブラケット部材80は、いずれか一側(図では右側)の3つの固定足を全て覆うようにして、アクチュエータモータ29の側方寄りの部位を前後から挟持する縦長の挟持部81を有し、この挟持部81には、アクチュエータモータ29の平面部29cに接合される平面の接合面部81a,81a,…が形成されている。
また、ブラケット部材80には、その接合面部81a,81a,…からそれぞれ突出して、アクチュエータモータ29の取付穴29bに嵌入される軸部82(以下、嵌入軸という)が設けられている。この嵌入軸82は、僅かに先窄まりのテーパ状に形成されていて、その基端側の外径が取付穴29bの内径と略同じになっており、該取付穴29bに基端まで挿入されて、しっっかりと嵌合するようになっている。
さらに、前記ブラケット部材80は、挟持部81の一側端(図では右端)から屈曲して、前記嵌入軸82と同じ向きに延出する縦長の延出壁部83を有し、この延出壁部83と前記挟持部81とが断面L字状をなしている。延出壁部83は3つの固定足に当接してアクチュエータモータ29を側方から保持するものであり、その延出端から嵌入軸82とは反対側に屈曲して延びるように、縦長のフランジ部84(被締結部)が設けられている。
このフランジ部84は、アクチュエータモータ29の前後方向に相対する相手方のブラケット部材80のフランジ部84と重ね合わされるものであり、長手方向である縦方向の両端側にそれぞれねじ32の送通される貫通穴84a,84a,…が形成されるとともに、この各貫通穴84aの周縁から突出するボス部84b,84b,…も形成されている。尚、フランジ部84と延出壁部83に跨るようにして、その長手方向両端部にそれぞれ三角形状の補強壁部84cが形成され、同様に、長手方向の中間部位には挟持部81から延出壁部83に跨るように補強リブ(符号は付与せず)が形成されている。
以上のように構成された一対のブラケット部材80,80を用いて、アクチュエータモータ29を空調ケース20の右側壁に取り付けるときには、まず、図示の如く2つのブラケット部材80,80をそれぞれアクチュエータモータ29の前後に位置づけ、前側のブラケット部材80の嵌入軸82,82をその先端からアクチュエータモータ29の対応する取付穴29b,29bに前側から挿入し、同様に後側のブラケット部材80の嵌入軸82,82を対応する取付穴29b,29bに後側から挿入する。
そうして前後の各ブラケット部材80の嵌入軸82,82がそれぞれアクチュエータモータ29の対応する取付穴29b,29bに前後両側から基端まで挿入されると、この各嵌入軸82の基端側と取付穴29bとがしっかりと嵌合するとともに、嵌入軸82の付け根を囲むブラケット部材80の接合面部81aがアクチュエータモータ29の前後の平面部29cと安定的に接合するようになる。このとき、前記のように嵌入軸82が取付穴29bに嵌入していることから、互いに接合されている平面部29cと接合面部81aとの間に滑りが生じることはない。
また、そのときには前後のブラケット部材80,80のフランジ部84,84同士も重なり合って安定的に接合し、さらに、両ブラケット部材80,80のそれぞれの延出壁部83,83がアクチュエータモータ29を一側から(図の右側から)も保持するようになる。
こうして一対のブラケット部材80,80により、ねじ留め等をしなくても、アクチュエータモータ29をしっかりと保持することができるので、このアクチュエータモータ29を空調ケース20の右側壁における所定カ所に位置づけて、互いに重ね合わされたブラケット部材80,80のフランジ部84,84を、そのボス部84a,84aにおいて空調ケース20のボス部31,31に容易にねじ留めすることができる。
また、アクチュエータモータ29の他側(この例では左側)については、3つの固定足のうち中央のものの取付穴29bを空調ケース20のボス部31のねじ穴に合わせて、これにねじ32を螺合することにより、当該中央の固定足をボス部31に直接、締結する。こうしてアクチュエータモータ29の他側は直接、空調ケース20にねじ留めすることで、樹脂製ブラケット部材80,80の剛性があまり高くないとしても、アクチュエータモータ29の支持剛性は十分に高くなる。
したがって、この実施形態に係る車両用空調装置1におけるアクチュエータモータ29の固定構造によれば、一対のブラケット部材80,80によりアクチュエータモータ29を挟持して、空調ケース20にねじ留めするようにしたから、従来までのようにアクチュエータモータ29をブラケットにねじ留めする必要がなく、組み付け工数が削減されるとともに、そのためのねじの準備やねじ穴の加工も不要になって、コストを低減することができる。
また、前記ブラケット部材80の形状を最適化し、挟持部81の接合面部81aをアクチュエータモータ29の前後の平面部29cに安定的に接合するとともに、嵌入軸82をアクチュエータモータ29の取付穴29bにしっかりと嵌入し、さらに、延出壁部83によりアクチュエータモータ29を側方からも保持するようにしているので、ブラケット部材80によるアクチュエータモータ29の保持は十分に確かなものとなる。
しかも、この実施形態では、前記ブラケット部材80を形状の自由度が高い樹脂の成型品としており、このことで、前記のような最適な形状を容易に且つ安価にて得ることができる上に、同じ形状の2つのブラケット部材80,80によってアクチュエータモータ29を挟持するようにしているから、部品の共通化によるコスト低減も図られている。
さらに、そうして樹脂材により形成した場合、金属製のものに比べてブラケット部材80の剛性が低くなる虞れがあるが、この実施形態では、アクチュエータモータ29の一側は前記のようにブラケット部材80,80を介して空調ケース20にねじ留めする一方、他側は直接、空調ケース20にねじ留めしているから、アクチュエータモータ29の支持剛性は十分に確保することができる。
尚、前記の実施形態では、各ブラケット部材80に嵌入軸82を2本ずつ、設けているが、これは1本のみであってもよいし、アクチュエータモータ29の取付穴29bに対応して3本、設けることもできる。
また、前記ブラケット部材80のフランジ部84に、重ね合わされる相手方のフランジ部84と嵌合するように嵌合部を形成することもでき、こうすれば、一対のブラケット部材80,80によってアクチュエータモータ29を挟持したときに、ブラケット部材80,80同士を連結して、それらをアクチュエータモータ29と一体的に組み合わせることができる。
前記の実施形態では、樹脂材により形成した同じブラケット部材80,80によってブラケットを構成しているが、これに限るものではない。例えば、図示しないが、前記実施形態と同様に挟持部、延出壁部及びフランジ部を有するブラケット部材を薄板のプレス成形により製作することもでき、この場合は嵌入軸82を設けることは難しいので、対応するカ所に凸部を設けて、嵌入部とすればよい。
或いは、図12に一例を示すように、一方のブラケット部材85を樹脂の成型品とし、これは、挟持部85aの両側にそれぞれ延出壁部85b及びフランジ部85cを備えた断面コ字状のものとする一方、他方のブラケット部材86は薄板のプレス成形により製作することもできる。この場合は、コ字状のブラケット部材85によってアクチュエータモータ29を両側方からも保持することができ、且つその両側方にて空調ケース20にねじ留めすることができる。
その場合に、好ましいのは、一方のブラケット部材85の嵌入軸85dを、アクチュエータモータ29の取付穴29bを貫通する長さとし、こうして取付穴29bを貫通した嵌入軸85dの先端が嵌入するように、他方のブラケット部材86に孔部86aを設けることである。こうすれば、一対のブラケット部材85,86によりアクチュエータモータ29を挟持したときに、ブラケット部材85,86同士を連結して、それらをアクチュエータモータ29と一体的に組み合わせることができる。
さらに、図示しないが、樹脂又は薄板により、前記図12に示す一方のブラケット部材85のような断面コ字状のブラケット部材を形成し、この同じ形状のブラケット部材同士を組み合わせて、アクチュエータモータ29を挟持するようにすることもできる。
さらにまた、本願発明に係るアクチュエータモータの固定構造は、上述したように車両用空調装置1の空調ユニット2におけるアクチュエータモータ29の取り付けに適用できるだけでなく、送風ユニット6にも適用できることは言うまでもない。
以上、説明したように、本発明は、空調装置のケースにアクチュエータを固定するためのブラケットの構造に工夫をして、組み付けに必要な工数やねじの本数を減らし、コストを低減できるものであるから、大量生産される自動車用空調装置に適用して特に好適なものである。
実施形態に係る車両用空調装置の車両前後方向後側から見た斜視図である。 同じく前側から見た斜視図である。 車両用空調装置の空調ユニットを車両前後方向後側から見た斜視図である。 空調ユニットを車幅方向右側から見た側面図である。 空調ユニットの内部を車幅方向右側から見たレイアウト図である。 車幅方向右側から見たリンク機構の拡大図である。 駆動側リンク部材の正面図である。 送風ユニットを車両前後方向後側の斜め左側から見た斜視図である。 同じく斜め右側からの斜視図である。 内外気切換ダンパの斜視図である。 アクチュエータモータの固定構造を示す分解斜視図である。 変形例に係る図11相当図である。 従来例に係る図11相当図である。
符号の説明
1 車両用空調装置
20 空調ケース(ケース)
29 アクチュエータモータ
29a 出力軸(出力部)
29b 取付穴
29c 平面部
80,85,86 ブラケット部材(挟持部材)
81,85a 挟持部(本体部)
81a 接合面部
82,85d 嵌入軸(嵌入部)
83,85b 延出壁部
84,85c フランジ部(被締結部)

Claims (9)

  1. 車両用空調装置のケースにブラケットを介して、アクチュエータを固定する構造であって、
    前記ブラケットは、協働して前記アクチュエータを挟持する一対の挟持部材からなり、
    前記各挟持部材には、相互に重ね合わされて前記ケースに締結される被締結部が設けられているとともに、
    少なくとも一方の挟持部材には、アクチュエータの取付穴に嵌入される嵌入部が設けられている
    ことを特徴とする車両用空調装置のアクチュエータ固定構造。
  2. アクチュエータは、出力部の設けられている前側と、その反対側の後側とに、それぞれ平面部を有し、
    ブラケットの各挟持部材は、それぞれ、前記アクチュエータの前後の各平面部に接合される平面の接合面部を備え、
    少なくとも一方の挟持部材の前記接合面部から突出して、嵌入部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ固定構造。
  3. 少なくとも一方の挟持部材は、アクチュエータとの接合面部が形成された本体部に連続して、嵌入部の突出方向に延びる延出壁部を備え、この延出壁部がアクチュエータの側部に当接していることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のアクチュエータ固定構造。
  4. 少なくとも一方の挟持部材は、その本体部の両側に延出壁部を備えて断面コ字状に形成され、該各延出壁部の各々に連続して被締結部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ固定構造。
  5. 少なくとも一方の挟持部材は、その本体部の一側にのみ延出壁部を備えて断面L字状に形成され、該延出壁部に連続して被締結部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ固定構造。
  6. 各挟持部材は、それぞれ嵌入部及び延出壁部を有する同じ形状とされていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載のアクチュエータ固定構造。
  7. 一方の挟持部材には、嵌入部として、アクチュエータの取付穴を貫通する長さの嵌入軸が設けられ、
    他方の挟持部材には、前記取付穴を貫通した嵌入軸の先端が嵌入される孔部が設けられている
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載のアクチュエータ固定構造。
  8. 各挟持部材の被締結部には、互いに重ね合わされる相手方の被締結部と嵌合するように嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のアクチュエータ固定構造。
  9. ブラケットの少なくとも一方の挟持部材が樹脂の成型品であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のアクチュエータ固定構造。
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