JP4051191B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関し、特に、空調ユニットに配設される冷却用熱交換器を点検する際に、空調ユニットのケースを車両から取外して分解することを行なわずに、この冷却用熱交換器を取り出すことができるようにした車両用熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の車両用空調装置として、例えば、特開平10−81123号公報に開示されるように、インストルメントパネル内において車幅方向略中央部に空調ユニットを配設し、その助手席側に送風ユニットを配設して、この空調ユニットのケース内に冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を収容したものが知られている。
【0003】
前記空調ユニットの冷却用熱交換器は、送風ユニット側から斜め下方に傾斜して配設され、この冷却用熱交換器の下端側に送風ユニットからの空気導入口が設けられ、前記冷却用熱交換器の上方位置に略水平に加熱用熱交換器が配設されている。空気導入口から空調ユニットに導入された空気は、該冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を通過し、さらにその上方に接続されたダクトを介して車室に導出されるようになっている。このものでは、2つの熱交換器を上下に並べて配置することで、該空調ユニットの小型化を図り、その搭載スペースを低減している。
【0004】
通常、冷却用熱交換器をメンテナンス或は交換する際には、空調ユニットを車両から取外し、空調ユニットのケースを分解して、冷却用熱交換器を取外していた。この場合には、多大な手間と工数を有する問題を有している。その解決方法として、この公報のものでは、縦に2分割されたケースに、更に脱着用カバーを別体で設け、この脱着用カバーを着脱して冷却用熱交換器を引き出すことを開示している。この公報のものでは、従来のように空調ユニットを車両から取り外すことなく、脱着用カバーを取り外すことができるので、従来に比較してエバポレータを短時間で容易にケース外に引き出すことができるメリットを有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記公報の空調装置においては、前記脱着用カバーを取外して冷却用熱交換器を引き出す前に、冷却用熱交換器であるエバポレータのクーラ配管や該エバポレータの温度センサーなどを取外す必要がある。通常、クーラ配管は、この脱着用カバーを外したエバポレータの端面から見える位置にあるので、取外すことは容易である。
【0006】
しかし、温度センサーは、特開平10-297272号公報に見られるように、エバポレータの下流側にて、エバポレータのフィン等に挿入されて取り付けられている。このセンサーのリード線は、通常、ケースに開口した開口部を介して外部に延びている。そのために、このセンサーを取外すためには、前記脱着用カバーを取り外した開口部から、エバポレータの空気流下流側に無理やり手を差し込み、手探りでセンサーをエバポレータから取り外す必要がある。
【0007】
このように手探りで行なうために、作業効率が悪く、大変な手間を取っている。それとともに、取付け・取外しを繰り返すことで、センサーを傷つけたり、フィンを損傷してしまい、検出精度が悪くなったり、熱交換効率が低下する要因となっている。
【0008】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷却用及び加熱用熱交換器を空調ユニットのケース内に配設した空調装置において、ケースからの冷却用熱交換器の脱着作業を容易にし、冷却用熱交換器に取り付けたセンサーの脱着作業をも簡素化することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の解決手段では、空調ユニットに開口した冷却用熱交換器の脱着用の開口部を開閉する蓋部材を空調ユニットのケースと別体に設け、この蓋部材にセンサーのリード線を係合し、蓋部材を開けて、冷却用熱交換器を引き出す時にリード線もともに引き出すようにしたことを特徴とする。
【0010】
具体的には、第1の発明では、車両のインストルメントパネル内の車幅方向略中央部に配設された空調ユニットと、該空調ユニットのケース内に配設された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器とを備え、該空調ユニットに導入した空気を、該空調ユニット内の冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を通過させて調和空気とするようにした車両用空調装置において、該冷却用熱交換器の取出用の開口部が該空調ユニットのケースに設けられ、この開口部を開閉する蓋部材が、着脱可能に該空調ユニットのケースに設けられ、該冷却用熱交換器の空気流下流側の温度を検出する温度センサーが該冷却用熱交換器に着脱可能に設けられ、該温度センサーのリード線が該蓋部材と該開口部との嵌合部を介して、該ケース外に延びて設けられている構成である。
【0011】
この構成によれば、冷却用熱交換器を空調ユニットのケースから取り出せるように該蓋部材をケースから外し、冷却用熱交換器に温度センサーが取り付けられたままでケース外に出すことができる。そして、冷却用熱交換器と温度センサーとを作業員が見えるところで外し、冷却用熱交換器を完全に分離できる。したがって、冷却用熱交換器を簡単な作業で取り外すことができる。特に、従来行なっていた、冷却用熱交換器をケース外に取り出す前に冷却用熱交換器に取り付けた温度センサーを無理やり、手探りで外すという作業が必要ないので、作業効率が大幅に向上するとともに、温度センサー自体の損傷や温度センサーを取り付けるフィン等の損傷を大幅に低減できる。
【0012】
第2の発明では、車両のインストルメントパネル内の車幅方向略中央部に配設された空調ユニットと、該空調ユニットの助手席側に配設され、該空調ユニットに接続された送風ユニットと、該空調ユニットのケース内に配設された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器とを備え、該送風ユニットから空調ユニットに導入した空気を、該空調ユニット内の冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を通過させて調和空気とするようにした車両用空調装置において、該冷却用熱交換器の取出用の開口部が該空調ユニットのケースに設けられ、この開口部を開閉する蓋部材が、着脱可能に該空調ユニットのケースに設けられ、該冷却用熱交換器の空気流下流側の温度を検出する温度センサーが該冷却用熱交換器に着脱可能に設けられ、該温度センサーのリード線が該蓋部材と該開口部とのシール面を介して、ケース外に延びて設けられている構成である。
【0013】
この構成では、第1の発明と同様に、冷却用熱交換器の取外作業性、取付作業性が良好である。
【0014】
第3の発明は、第1又は2の発明において、該蓋部材の外面部に該リード線を支持する支持部が設けられ、空調ユニットケース内から出てきたリード線が該支持部に支持されるようになっているので、蓋部材とリード線とを一緒に移動させることができ、このことで、蓋部材を外した時に、冷却用熱交換器を取り出すのに妨げになる位置からリード線を確実に除外でき、リード線をわざわざ除けるようにする必要がない。つまり、冷却用熱交換器の取外し・取付けを容易に行える。
【0015】
第4の発明は、第3の発明において、空調ユニットのケース内から出てきたリード線と該支持部との間でリード線と係合する係合部を該蓋部材の外面部に備え、該支持部にリード線のコネクターが支持されるようになっているので、リード線の配線が容易であり、リード線の取り付け、取外しも容易である。特に、リード線のたるみを防止するためにフック部を設けた場合には、該フック部からリード線を外した後に蓋部材を外すようにすると、リード線にたるみが生じた状態で、蓋部材を取り外して移動させことができるので、リード線が無理やり引っ張られることが無く、リード線に無理な負荷がかからない。
【0016】
第5の発明は、第1ないし4のいずれか1つの発明において、該冷却用熱交換器取出用の開口部が該空調ユニットの助手席側の側面部に設けられているので、助手席側の足元スペースから、冷却用熱交換器の取外作業・取付作業を行なうことができる。この場合、空調ユニットと送風ユニット間に上記作業スペースがあれば、送風ユニットを取外さずに、冷却用熱交換器を脱着できる。なお、スペースが不足する場合には、送風ユニットを外すことで十分なスペースが得られる。この送風ユニットを脱着することは、空調ユニットの脱着に比較すれば、大きさは小さく、重量も軽く、周囲に取り付けられている部品の少なく、容易な作業であり、簡単にできるものである。
【0017】
第6の発明は、第1ないし5のいずれか1つの発明において、該冷却用熱交換器が断面矩形状であって、該冷却用熱交換器取出用の開口部は、該冷却用熱交換器の短径側の空気下流側及び両長径側で、該冷却用熱交換器の外周に沿った形状に形成され、かつ該空気下流側の略中間部分で該冷却用熱交換器の外周から離れて隙間が形成され、該隙間を介して該温度センサーを該冷却用熱交換器に取り付けたまま取り出すことができるようになっている。
【0018】
この構成では、上記隙間を通って温度センサーを冷却用熱交換器に取り付けたまま取り出せるので、温度センサーをケース等に衝突させて損傷させるおそれがない。特に、この隙間及び反対側の両方に指を入れて、冷却用熱交換器を掴んで引き出せるので、捻ることなく冷却用熱交換器の取り出しをスムーズに行なうことができる。特に、冷却用熱交換器は長径側では、ケースに挟まれたようにシールされて支持されているので、冷却用熱交換器の一部を持って引き出さないと取り出せないが、上記隙間に指が入るスペースを有するので、冷却用熱交換器を摘んだ状態で引き出せ、引出作業が良好に行なわれる。
【0019】
また、冷却用熱交換器を取り付ける際にも、同様に指で挟んで挿入できるので、スムーズに挿入できる。
【0020】
第7の発明は、第2ないし6のいずれか1つの発明において、該送風ユニットから空調ユニットに空気を導入する空気導入通路部が該空調ユニットと該送風ユニット間に設けられ、該空気導入通路部が該蓋部材に一体に設けられているので、部品点数を削減でき、コストダウンでき、組付け作業工数を削減できる。
【0021】
第8の発明は、第1ないし7のいずれか1つの発明において、該冷却用熱交換器取出用の開口部の周囲に溝部が設けられ、該蓋部材に該溝部に挿入可能な凸部が設けられ、リード線配設用の凹部が該溝部に該溝部より奥深く設けられ、該リード線が該溝部に挿入された該凸部と該凹部に挟持されるようになっているので、該蓋部材と開口部とのシール性が良好であり、空気漏れを確実に防止できるとともに、リード線は凹部と凸部とで挟持される状態になるので、この部分のシール性も良好であり、空気漏れが確実に防止される。特に、リード線が通るだけの凹部を設けるだけで良いので、加工工数もほとんど増加せず、かつ新たなシール不足もほとんど発生しない。
【0022】
第9の発明は、第1ないし8のいずれか1つの発明において、該冷却用熱交換器が略垂直に配設され、空気がこの冷却用熱交換器を車両前方側から車両後方側に通過するように流れ、該冷却用熱交換器の車両後方側に加熱用熱交換器が配設されているので、コンパクトな空調ユニットとすることができるとともに、冷却用熱交換器を車両幅方向に引き出すことで脱着作業を容易に行なうことができる。
【0023】
第10の発明は、第9において、該加熱用熱交換器が、その下部が該冷却用熱交換器に近接し、その上部が該冷却用熱交換器から離れるように傾斜して配置され、空気が該加熱用熱交換器を下方から上方に通過するように流れ、該加熱用熱交換器の上方位置に該加熱用熱交換器をバイパスする空気とのミキシング空間が設けられているので、空調ユニットを更にコンパクトにできる。
【0024】
第11の発明は、第1ないし8のいずれか1つの発明において、該冷却用熱交換器が略水平に配設され、この冷却用熱交換器を空気が下方から上方に通過するように流れ、該冷却用熱交換器の上部に加熱用熱交換器が配設されているので、空調ユニットケースの上下方向のサイズを小さくして、空調ユニット全体をコンパクトにできるとともに、冷却用熱交換器を車両幅方向に引き出すことで脱着作業を容易に行なうことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
図1は、本発明の空調装置を車両内に配置した図面を示す。空調装置1は、自動車の車室に配設されているインストルメントパネル2の内方に収容されている。この自動車は、運転席及び助手席がそれぞれ車体右側及び左側に設けられている、いわゆる右ハンドル車であり、さらに前部のエンジンルームと、車室の前側とはダッシュパネルD(図3にのみ示す)によって仕切られている。尚、この明細書では、空調装置1の車体前側及び車体後側を、それぞれ単に前側及び後側と呼ぶものとする。
【0027】
図2は、本発明の実施形態に係る空調装置1の外観を示すものである。空調装置1は、送風ユニット3と、該送風ユニット3からの空気を冷却した後、温度調節して車室へ供給する空調ユニット4とからなる。空調ユニット4は、図1に示すように、車幅方向の略中央部に配置される一方、送風ユニット3は空調ユニット4に近接して助手席の前方に配置されている。また、送風ユニット3の下端は、空調ユニット4の下端よりも上方に位置付けられていて、助手席乗員の足元スペースを広く確保している。
【0028】
送風ユニット3は、その車幅方向の略中央部において左右に2つに分割されたケーシング5を備えており、それらはファスナ等を用いて一体化されている。そのケーシング5の上側には空調装置1へ空気を取り入れるための空気取入部6が設けられる一方、下側には取り入れた空気を前記空調ユニット4へ送風するための送風部7が設けられている。
【0029】
空気取入部6の上部には、図2に示すように、ダクト8を介して車室外の空気を取り入れるための外気取入口9と、車室内の空気を取り入れるための内気取入口10とが形成されている。空気取入部6の上部の前面側は、略垂直に形成され、この前面側に略矩形状の開口部を開口して外気取入口9としている。また、後面側には上側ほど車体前方へ曲がる円弧状断面の開口部が設けられ、この開口部が内気取入口10を形成している。内気取入口10にはグリル11が一体成形されている。
【0030】
これらの取入口9、10の内側に内外気切替ダンパ12が配設されている。内外気切替ダンパ12は、中空円筒の略四分の一に相当する形状となっており、即ち断面円弧状の周壁と、その両側に円形の四分の一の大きさの扇状の側壁とを備え、扇状の側壁の中心に軸部が設けられ、この軸部が空気取入部6の側面部に軸支されている。この軸支部に、アクチュエータ13の出力軸が連結されている。
【0031】
アクチュエータ13によって内外気切替ダンパ12が回動されて、外気取入口9を全開とする位置にされると内気取入口10が全閉とされて、外気のみを取り入れる外気取入モードとなる一方、内外気切替ダンパ12がその状態から逆方向に回動されて、外気取入口9を全閉とする位置にされると内気取入口10が全開とされて、内気循環モードとなる。
【0032】
一方、空気取入部6の下部には、取り入れた空気を濾過するためのフィルタが配設されるフィルタ配設部14が設けられており、図示しないが、このフィルタ配設部14の車体側方側(助手席側ドア側)に開口部が形成されていて、この開口部からフィルタの交換が行えるようになっている。このフィルタ配設部14の下方は送風部7であり、送風ファン15としての遠心式多翼ファンがその回転軸を上下方向に向けて配設され、さらにこの送風ファン15の下方にファン駆動モータ(図示せず)が配設されている。
【0033】
送風部7の右側面部で車両前方側には開口部16が形成されて、対応する位置に設けられた空調ユニット4の空気導入部24に連接されており、送風ファン15から送り出される空気を空調ユニット4に送風するようになっている。
【0034】
図3は空調装置1の側面図、図4は空調装置の左側面図を示す。図3及び図4に示すように、空調ユニット4は、全体として上下方向に長く、かつ送風ユニット3のケーシング5よりも大型の矩形箱状に形成されたケース20を備えており、図6に示すように、該ケース20は左ケーシング20aと、右ケーシング20bと左右に2分割されて構成されている。この左ケーシング20aの左側面部には、更に別部材で蓋部材23が設けられている。
【0035】
左ケーシング20aの側面部の車体前方側に、送風部6の開口部16に接続される空気導入部24が設けられ、この空気導入部24の車体後方側位置に冷凍サイクルの一要素であるエバポレータ30が略垂直に配設され、さらにその車両後方側位置にはヒータコア31が、上部が後方で下部が前方になるように傾斜して配設されている。この空調ユニット4のケース20の上部には、調和空気の吹出口が複数形成されており、図4に矢印で示すように、前記送風ユニット3からの空気の流れはこの空調ユニット4内で車体前後方向から上方へ向かう流れとなる。
【0036】
図5はエバポレータを示し、図5(A)はエバポレータの斜視図を示し、図5(B)エバポレータの断面図を示す。エバポレータ30は、送風ユニット3からの空気を冷却する冷却用の熱交換器であり、全体として略矩形箱状に形成されていて、例えばアルミニウム等の金属薄板からなる扁平チューブ30aを互いに同方向に延びるように多数積層して、隣り合う扁平チューブ30aの間に、同じく金属薄板から形成された波形のフィン30bを介在させたものである。扁平チューブ30aは、車体上下方向に延びた半割容器体を向かい合わせに重ねて形成された中空体であって、その間に配設される波状フィン30bは前後方向に見て断面波状に成形されている。この波状フィン30bの車両後端側の端面は、その両側の扁平チューブ30aの端面より内側に位置して配置されている。即ち扁平チューブ30aの後端部が波状フィン30bの後端部より後側に突出し、扁平チューブ30a表面に発生した凝縮水が扁平チューブ30aの後端部を伝わって下方に落ちるようにガイドするものとして機能する。
【0037】
また、この突出した扁平チューブ30aの後端部がフィン30bより突出しているので、指をケース20内に挿入して、エバポレータ30を挟み、引き出す場合に、掴み易いメリットも有する。エバポレータ30の引き出し作業は、後で詳細に説明する。
【0038】
このエバポレータ30の扁平チューブ30a内には、冷凍サイクルにより生成される低温の冷媒が循環して、該エバポレータ30を前方から後方に通過する空気を冷却するようになっている。すなわち、このエバポレータ30には、図示しないが、扁平チューブ30aの両端側にそれぞれ該チューブと連通するタンクが設けられていて、該タンクが前後に2つ設けられており、上方の一方のタンクから導入された冷媒は、扁平チューブ30a内を上下方向及び前後方向に流れて、上方の他方のタンクに至り、エバポレータ30外に流出される。
【0039】
この実施例では、エバポレータ30の流入タンクと流出タンクは、エバポレータ30の上端右側に設けられた接続ブロック(図示せず)を介して右ケーシング20bの外側に配設された膨張弁ブロック33に接続されている。そして、各クーラ配管40が膨張弁ブロック33の上方面側に接続され、車体上方に延びて、そこから略直角に折り曲げられて、車体前方へ延びて設けられている。
【0040】
温度センサー34がクリップ等を介して、エバポレータ30の車体後端面側(空気流下流側)のフィン30bに着脱自在に挿入されている。この温度センサー34に接続されたリード線35がケース20の外に延びて、コントロールボックス(図示せず)に接続されている。
【0041】
ヒータコア31は、エバポレータ30を通過した空気を加熱する加熱用の熱交換器であり、エバポレータ30の後方位置に傾斜して配設されており、エバポレータ30と同様に、積層されたチューブ及びフィンとからなるものとされ、チューブ内にはエンジンからの高温の冷却水が循環して、ヒータコア31を通過する空気を加熱するようになっている。
【0042】
ヒータコア31に導入される高温エンジン冷却水の導入用及び排出用配管を構成するヒータ配管41がヒータコア31に接続されていて、各ヒータ配管41は空調ユニット4のケース20における右ケーシング20bからケース20外方へ延出した後、略直角に折り曲げられて車体前方へ延び、さらにケース20の前方で横方向に延びて、左ケーシング20aの端部でさらに前方に延びて設けられている。
【0043】
次に、クーラ配管40とヒータ配管41の支持構造を説明する。
【0044】
クーラ配管40は、右ケーシング20bの前端部に設けられたブラケット21に支持され、ダッシュパネルDの開口部を貫通してエンジンルーム側に突出するようになっている。組立時には、このブラケット21をダッシュパネルDに押し付けて、ダッシュパネルDの開口部をシールする。
【0045】
ヒータ配管41は左ケーシング20aの前端部に取り付けられたブラケット22に支持され、ダッシュパネルDの開口部を貫通してエンジンルーム側に突出するようになっている。組立時には、クーラ配管40を支持するブラケット21と同様に、ブラケット22をダッシュパネルDに押し付けて、ダッシュパネルDの開口部をシールする。
【0046】
次に、図6ないし図10により、エバポレータ30の脱着を行なう空調ユニット4の構造を説明する。図6は、空調ユニット4からエバポレータ30を引き出した状態を示す。図7は空調ユニット4のケース20の左側面図を示す。図8は図7のA部の拡大図を示す。図8(A)は、開口部25の部分平面図、図8(B)は図8(A)のI−I断面図、図8(C)は図8(B)のII−II断面図を示す。
【0047】
図9は蓋部材を示し、図9(A)は蓋部材の正面図、図9(B)は蓋部材の平面図、図9(C)は蓋部材の側面図を示す。図10は蓋部材にリード線を係合した場合を説明図であって、図10(A)は、蓋部材23に設けたボス部36及びフック部38の正面図、図10(B)はその側面図を示す。
【0048】
ケース20の左ケーシング20aの送風ユニット側(助手席側)の側面にエバポレータ30を脱着するための開口部25が開口されている。この開口部25は、上端部及び下端部がそれぞれエバポレータ30の短径側端面、即ち上端面及び下端面に沿って直線状に形成され、一方、後端部は上端及び下端からそれぞれ上下方向の中央に向かって、エバポレータ30の長径側端面、即ち後側端面に沿って直線状に延び、その中間部は車幅方向に沿って見て、エバポレータ30から離れるように、略三角形状の間隙26を有している。一方、開口部25の前側端部は、エバポレータ30の前側端面に沿って直線状に延び、その上下方向の中間部で略矩形状の空気導入部24を囲むように前側に廻り込んでいる。
【0049】
開口部25の周囲に溝部27が形成されている。この開口部25の溝部27に挿入される凸部29を周囲に備えている蓋部材23が開口部25の形状に合わせた形状に形成されていて、この蓋部材23には、送風ユニット3の空気を空調ユニット4へ導く通路部が形成されている。そして、略三角形の間隙26を形成する端面部の溝部27に凹部28が設けられている。この凹部28は、温度センサー34のリード線35を配設する際、溝部27よりもそのリード線35が通るように深く形成され、底部が傾斜面に形成されている。即ち、開口部25の溝部27に蓋部材23の凸部29を挿入した時に、凹部28の底面と凸部29とでリード線35を挟持するようになっている。この構成により、開口部25は凹部28と蓋部材23の凸部29とでシールされ、リード線35の周囲は、凹部28と凸部29とでシールされ、空気漏れを防止するようになっている。
【0050】
なお、蓋部材23は、クリップやボルト等で開口部25を塞ぐように左ケーシング20aに脱着可能に取り付けられている。
【0051】
蓋部材23の外面部に、係合部としてのボス部36が一体に形成され、リード線35のコネクター37がこのボス部36に着脱可能に係合されている。また、リード線35のたるみを防止するために、フック部38もこの蓋部材23の外面部に設けられている。
【0052】
次に、図6により、エバポレータ30の取り外し作業を説明する。エバポレータ30を取り外す場合には、ケース20の右ケーシング20b側にある膨張弁ブロック33と接続ブロックとの連結を解除し、エバポレータ30とクーラ配管40との連結を絶つ。この作業の前後いずれかで、蓋部材23を左ケーシング20aから取り外す。その後、左手の親指を間隙26に挿入し、他の指をエバポレータ30の前側に挿入し、エバポレータ30を左手で挟むように持つ。そして、エバポレータ30を助手席側にスライドさせて引き出し、作業のし易いところで、温度センサー34をエバポレータ30から取り外し、エバポレータ30を完全に分離する。なお、作業するに際してリード線35の緩みを必要とする場合には、フック部38からリード線35を外し、リード線35にたるみを持たせればよい。このようにすれば、蓋部材23を外す時にリード線35に無理な力が作用しないので、温度センサー34のエバポレータ30に取り付けている部分に無理な力が作用せず、フィン30bや温度センサー34を傷つけたり、リード線35に断線を生じたりすることを防止できる。
【0053】
また、場合によっては、温度センサー34をエバポレータ30から外す前に、コネクター37に接続された配線(リード線側でないほうの配線)を外してから、或は、ボス部36からコネクター37を外し、蓋部材23とリード線35を分離して、リード線35の自由度を増やしてから、温度センサー34をエバポレータ30から外すようにしても良い。
【0054】
なお、エバポレータを取り付ける際には、上記説明の逆順に作業すればよい。
【0055】
空調ユニット4の底面には、ドレンポート32が設けられ、車体に開口した貫通孔(図示せず)を介して車両外部に連通されている。空気導入部24と対向する位置に、ファン駆動モータの回転数を変更させるための制御回路39が配設されている。
【0056】
図11に示す空調ユニットの断面図により、空調ユニット4の内部を簡単に説明する。空調ユニット4の内部のエバポレータ30とヒータコア31との間には、調和空気の温度を調節するためのエアミックスダンパ50(温度調節ダンパ)が設けられている。このエアミックスダンパ50による温度調節は、エバポレータ30を通過した空気のうち、ヒータコア31を通過する空気量とヒータコア31をバイパスさせるバイパス通路56を通過する空気量との比率を変更することによって行われる。
【0057】
詳しくは、図11に示すように、空調ユニット4のケーシング20内部は、ケーシング20の内側に一体成形された隔壁部53によってエバポレータ30の配設空間54aと、ヒータコア31の配設空間54bとに区画されている。ヒータコア配設空間54bの空気流下流側(ヒータコア31の上方位置)でバイパス通路56とヒータコア配設空間54bとが連通し、空調温度を調整するミキシング空間55が形成されている。
【0058】
エアミックスダンパ50は、ヒータコア31の上端位置に近接して車幅方向に延びる軸を有しており、その軸の両端がケース20に支持されていて、その車体左側の軸端に対して、左ケーシング20aに配設されたアクチュエータ(図示せず)の出力軸が連結されている。このエアミックスダンパ50を上下に回動させることで、エバポレータ30を通過した空気がヒータコア31を通過してミキシング空間55に至る空気と、このヒータコア31をバイパスさせてバイパス通路56を介してミキシング空間55に至る空気とを調整するようになっている。
【0059】
51はエアミックスダンパ50に設けた整流板であって、風向きを整流する、或は風量を調整するなどの役目で設けられている。
【0060】
この実施例では、エバポレータ30とヒータコア31とをできるだけ接近して配設して、車両前後方向の寸法をできるだけ短くし、空調ユニット4をコンパクト化するようにしている。そのために、エアミックスダンパ50の先端が、エバポレータ30の空気流下流側表面にできるだけ接近した位置を回動するようになっており、開口部25の空気流下流側稜線が、このエアミックスダンパ50の先端とエバポレータ30の空気流下流側端縁部との狭い間隔の間に設けられ、前述した間隙26の開口面積は限られる大きさとなってしまう。しかし、本実施例では、この間隙26は、親指が入ると共にエバポレータ30に取り付けたままの温度センサー34が通過する大きさほど開口していれば良いので、大きな開口面積を必要としない。従って、エアミックスダンパ50の回動を妨げることなく、ヒータコア31とエバポレータ30とを接近して配設でき、空調ユニットのコンパクト化を図ることができる。
【0061】
さらに、空調ユニット4のケーシング20の上部には、車体後側にベント吹出口60が形成され、その前側にデフロスト吹出口61が形成されて、ミキシング空間55に連通している。ケーシング20の後方側にミキシング空間55に連通して設けられたフット吹出口62が形成されている。ベント吹出口60は、ベントダクト(図示せず)を介して図1に示すインストルメントパネル2に設けられたベントグリル66,66,…に接続されており、各ベント吹出口60からの調和空気は主に乗員の上半身へ吹き出すようになっている。一方、デフロスト吹出口61は、デフロストダクト(図示せず)を介してインストルメントパネル2の前端側に設けられたデフロストグリル67に接続されており、各デフロスト吹出口61からの調和空気はフロントウインドの内面に向かって吹き出すようになっている。また、フット吹出口62には、空調ケース4の後方側の壁に沿って、下方へ延びて一体に形成されたるフットダクト68が接続されていて、フットダクト68は、インストルメントパネル2の下側における運転席乗員及び助手席乗員の足元近傍で開口しており、フット吹出口62からの調和空気を乗員の足元に向かって吹き出すようになっている。さらに後部座席にも調和空気を供給するようになっている。
【0062】
また、空調ユニット4のケーシング20内部には、吹出口60、61、62を開閉して調和空気の吹出方向を変更する3つの吹出方向切替ダンパ63、64、65が設けられていて、これらは空調ユニット4の右ケーシング30bに配設されたリンク機構70及び右ケーシング30bのボス部に固定されたアクチュエータ71により作動するようになっている。
【0063】
各吹出口60、61、62の吹出方向切替ダンパ63、64、65がアクチュエータ71により駆動されることで、それぞれが各吹出モードに対応した開度とされる。すなわち、この空調ユニット4は、3つのダンパ63、64、65の開閉状態によってベントモード、デフロストモード、フットモード、ベント及びフットの各吹出口60、62から吹き出すバイレベルモード等の各吹出モードに切り替え可能とされている。
【0064】
更に、この実施形態に係る自動車の空調装置によると、送風ユニット3の開口部16及び空調ユニット4の空気導入口24を車両前方に配設しているので、送風ユニット3と空調ユニット4の車両後方側に空間、デッドスペースが形成される。このデッドスペースに、空調ユニット4のエアミックスダンパのアクチュエータを配設し、デッドスペースの有効活用を図っている。
【0065】
上記実施例では、エバポレータ30が略垂直に配設され、その後方にヒータコアが配設された空調ユニットであったが、本発明はこの実施例に限られるものではなく、エバポレータが略水平に配設され、その上にヒーターコアが略水平に配置された空調ユニットであっても良い。また、空調ユニットの助手席側に送風ユニットを配設した空調装置であったが、本発明はこの実施例に限られるものではなく、送風ユニットも空調ユニット内に一体に配設した空調装置であっても良い。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る車両用空調装置によると、車両のインストルメントパネル内の車幅方向略中央部に配設された空調ユニットと、該空調ユニットのケース内に配設された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器とを備え、該空調ユニットに導入した空気を、該空調ユニット内の冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を通過させて調和空気とするようにした車両用空調装置において、該冷却用熱交換器の取出用の開口部が該空調ユニットの該ケースに設けられ、この開口部を開閉する蓋部材が、着脱可能に該空調ユニットの該ケースに設けられ、該冷却用熱交換器の空気流下流側の温度を検出する温度センサーが該冷却用熱交換器に着脱可能に設けられ、該温度センサーのリード線が該蓋部材と該開口部との嵌合部を介して、該ケース外に延びて設けられているので、該蓋部材をケースから外し、冷却用熱交換器に温度センサーが取り付けられたままで冷却用熱交換器をケース外に出すことができる。すなわち、冷却用熱交換器と温度センサーとを空調ユニット外で外し、冷却用熱交換器を完全に分離できる。従って、従来行なっていた、冷却用熱交換器をケース外に取り出す前に冷却用熱交換器に取り付けた温度センサーを無理やり、手探りで外すという作業が必要がなく、作業効率が大幅に向上できるとともに、温度センサー自体の損傷や温度センサーを取り付けるフィン等の損傷を大幅に削減できる。
【0067】
さらに、蓋部材の外面部に設けた支持部に、該ケース内から出てきたリード線を支持するようにしたものでは、蓋部材を外したときに、蓋部材とリード線とを一緒に移動させ得るので、冷却用熱交換器を取り出すに際して、リード線をわざわざ除ける或は外す必要がなく、冷却用熱交換器の取外し・取付けが容易である。
【0068】
その上、ケース内から出てきたリード線と該持部との間でリード線を係合する係合部を蓋部材の外面部に備え、支持部にリード線のコネクターが支持されるようになっているものでは、フック部からリード線を外すと、リード線にたるみが出るので、蓋部材を取り外して移動させる際に、リード線が無理やり引っ張られることが無く、リード線に無理な負荷がかからない。
【0069】
また、冷却用熱交換器が断面矩形状であって、開口部は、冷却用熱交換器の短径側の空気下流側及び両長径側で、冷却用熱交換器の外周に沿った形状に形成され、かつ空気下流側の略中間部分で熱交換器の外周から離れて隙間が形成されたものでは、隙間を介して温度センサーを冷却用熱交換器に取り付けたまま取り出すことができるので、温度センサーをケース等に衝突させて損傷させるおそれがない。特に、この隙間及び反対側の両方に指を入れて、冷却用熱交換器を掴んで引き出せるので、捻ることなく冷却用熱交換器の取り出しをスムーズに行なうことができる。また、冷却用熱交換器は長径側では、ケースに挟まれたようにシールされて支持されているので、冷却用熱交換器の一部を持って引き出さないと取り出せないが、上記隙間に指が入るスペースを有するので、冷却用熱交換器を摘んだ状態で引き出せ、引出作業を良好に行うことができる。
【0070】
さらに、リード線が溝部に挿入された凸部と溝部の凹部に挟持されるようになっているものでは、蓋部材と開口部とのシール性が確実に行われて空気漏れを確実に防止できるとともに、リード線は凹部と凸部とで挟持されるので、この部分のシール性も良好であり、空気漏れが確実に防止される。特に、リード線が通るだけの凹部を設けるだけで良いので、簡単な構成でリード線の通路を形成でき、かつシール性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る空調装置を車両に配設した状態を示す。
【図2】 図1の空調装置の空調ユニット、送風ユニット、外気導入通路を分解した状態を示す右側後方からの斜視図である。
【図3】 図2に示す空調ユニットの右側面図を示す。
【図4】 図2に示す空調ユニットの左側面図を示す。
【図5】 図2に示す空調ユニット内のエバポレータを示す。図5(A)はエバポレータの斜視図、図5(B)はエバポレータの断面図を示す。
【図6】 空調ユニット4からエバポレータ30を引き出した状態を示す。
【図7】 空調ユニット4のケース20の左側面図を示す。
【図8】 図7のA部の拡大図を示す。図8(A)は、開口部の部分平面図、図8(B)は図8(A)のI−I断面図、図8(C)は図8(B)のII−II断面図を示す。
【図9】 図9は蓋部材を示し、図9(A)は蓋部材の正面図、図9(B)は蓋部材の平面図、図9(C)は蓋部材の側面図を示す。
【図10】 蓋部材にリード線を係合した場合を説明図であって、図10(A)は、蓋部材に設けたボス部及びフック部の正面図、図10(B)はその側面図を示す。
【図11】 空調ユニットの断面図を示す。
【符号の説明】
1 空調装置
3 送風ユニット
4 空調ユニット
12 内外気切替ダンパ
20 ケース
25 開口部
26 間隙
27 溝部
28 凹部
29 凸部
30 エバポレータ(冷却用熱交換器)
31 ヒータコア(加熱用熱交換器)
34 温度センサー
35 リード線
Claims (8)
- 車両のインストルメントパネル内の車幅方向略中央部に配設された空調ユニットと、該空調ユニットのケース内に配設された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器とを備え、該空調ユニットに導入した空気を、該空調ユニット内の冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を通過させて調和空気とするようにした車両用空調装置において、
上記冷却用熱交換器は矩形箱状に形成され、
上記冷却用熱交換器の取出用の開口部が上記空調ユニットのケースに設けられ、
上記冷却用熱交換器取出用の開口部の周縁部は、上記冷却用熱交換器の空気下流側がその中央に向かって該冷却用熱交換器の外周に沿った形状に形成されるとともに、中間部分が該冷却用熱交換器の外周から離れて該冷却用熱交換器との間に隙間を有するように形成され、
上記冷却用熱交換器取出用の開口部を開閉する蓋部材が、着脱可能に上記空調ユニットのケースに設けられ、
上記冷却用熱交換器の空気流下流側の温度を検出する温度センサーが上記冷却用熱交換器に着脱可能に設けられ、該温度センサーのリード線が上記蓋部材と上記開口部との嵌合部を介して、上記ケース外に延びて設けられ、
上記隙間を介して上記温度センサーを上記冷却用熱交換器に取り付けたまま上記ケースから取り出し可能とされ、
上記冷却用熱交換器取出用の開口部の周囲には、溝部が設けられるとともに、リード線配設用の凹部が該溝部よりも深く設けられ、
上記蓋部材には、上記溝部に挿入される凸部が設けられ、上記リード線が上記溝部に挿入された凸部と上記凹部とに挟持されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1において、
該蓋部材の外面部に該リード線を支持する支持部が設けられ、空調ユニットのケース内から出てきたリード線が該支持部に支持されるようになっていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項2において、
該空調ユニットのケース内から出てきたリード線と該支持部との間でリード線と係合する係合部を該蓋部材の外面部に備え、該支持部にリード線のコネクターが支持されるようになっていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1つにおいて、
該冷却用熱交換器取出用の開口部が該空調ユニットの助手席側の側面部に設けられていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項2ないし4のいずれか1つにおいて、
該送風ユニットから空調ユニットに空気を導入する空気導入通路部が該空調ユニットと該送風ユニット間に設けられ、該空気導入通路部が該蓋部材に一体に設けられていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1ないし5のいずれか1つにおいて、
該冷却用熱交換器が略垂直に配設され、空気がこの冷却用熱交換器を車両前方側から車両後方側に通過するように流れ、該冷却用熱交換器の車両後方側に加熱用熱交換器が配設されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項6において、
該加熱用熱交換器が、その下部が該冷却用熱交換器に近接し、その上部が該冷却用熱交換器から離れるように傾斜して配置され、空気が該加熱用熱交換器を下方から上方に通過するように流れ、該加熱用熱交換器の上方位置に該加熱用熱交換器をバイパスする空気とのミキシング空間が設けられていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1ないし6のいずれか1つにおいて、
該冷却用熱交換器が略水平に配設され、この冷却用熱交換器を空気が下方から上方に通過するように流れ、該冷却用熱交換器の上部に加熱用熱交換器が配設されていることを特徴とする車両用空調装置。
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