JP2003136619A - 微細気泡含有フィルム - Google Patents

微細気泡含有フィルム

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JP2003136619A JP2001334888A JP2001334888A JP2003136619A JP 2003136619 A JP2003136619 A JP 2003136619A JP 2001334888 A JP2001334888 A JP 2001334888A JP 2001334888 A JP2001334888 A JP 2001334888A JP 2003136619 A JP2003136619 A JP 2003136619A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた取扱い性と高度の耐折れ皺性を有し、し
かも白色度、反射性、平滑性、クッション性等に優れ
た、印刷受容基材や光源反射部材等として好適に用いら
れる微細気泡含有フィルムを提供する。 【解決手段】内部に微細な気泡を含有するフィルムにお
いて、3層以上の微細な気泡を有する層とそれらを隔て
る層からなり、かつそれらが交互に厚み方向に積層され
ていることを特徴とする微細気泡含有フィルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細気泡含有フィ
ルムに関するものである。さらに詳しくは、優れた取扱
い性と高度の耐折れ皺性を有し、しかも白色度、反射
性、平滑性、クッション性等に優れた、印刷受容基材や
光源反射部材等として好適に用いられる微細気泡含有フ
ィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、微細な気泡を含有するフィルム
は、これまで種々のものが提案されており、これらは該
フィルムの優れた特性により、ラベルやポスター、感熱
記録紙、昇華感熱記録紙など各種の用途に広く用いられ
ている。また、該フィルムの特徴として、フィルム自体
を微細な気泡を含有する層で構成することによって、フ
ィルムの硬さが軽減され、紙と同じようなソフト感や柔
軟性が得られると共に、低比重化を図れることが知られ
ている。このような微細気泡含有フィルムとしては、例
えば、特開平2−81678号公報や特開平10−28
6920号公報等に開示されているフィルムが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
微細気泡含有フィルムは、気泡含有率の高い層を中心に
位置する基材とし、その表面に基材より気泡含有率の低
い層もしくは気泡を含まない層を積層せしめた構成から
なり、しかも、全体として気泡含有率の高い層のしめる
比率が大きいことから、フィルムの特性上、強度や剛性
等が低下しやすく、その結果として実用面でフィルムの
腰が弱くなり取扱性に欠けるという問題があった。
【0004】さらには、折り曲げると気泡含有率の高い
基層に座屈を生じ、表層に折れ皺が発生しやすいという
問題もあった。
【0005】しかも、このような現象は、積層フィルム
の各層における微細な気泡寮が増すほど、より顕著なも
のとなることから、加工度の高い用途には適用しにくい
という問題も潜在していた。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決し、
優れた取扱い性と高度の耐折れ皺性を有し、しかも白色
度、反射性、平滑性、クッション性等に優れた微細気泡
含有フィルムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明の微細気泡含有フィルムは、内部に微細な気泡を
含有するフィルムにおいて、3層以上の微細な気泡を有
する層とそれらを隔てる層からなり、かつそれらが交互
に厚み方向に積層されてなることを特徴とする微細気泡
含有フィルムである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の微細気泡含有フィルム
は、3層以上の微細な気泡を有する層と、それらを隔て
る層からなりかつそれらが交互に厚み方向に積層されて
いるものでなければならない。
【0009】すなわち、本発明のフィルムは、3層以上
の内部に微細な気泡を有する層と、それらを隔てる層か
らなっているが、それら各層が交互に厚み方向に積層さ
れてなるものであり、従って、少なくとも計5層以上の
積層フィルムを形成しているものである。ここで、内部
に微細な気泡を有するとは、層内にすくなくともある一
方向の径が30μm以下の空隙を有していることをい
う。また、本発明のフィルムは、上記のような計5層以
上の積層フィルムである部分を少なくとも一部構造とし
て有していればよく、例えば、最表層をなす層として上
記各層には該当しない層があっても差し支えないもので
ある。
【0010】本発明のように、微細な気泡を有する層と
それらを隔てる層からなる場合、微細な気泡を有する層
の一部が外力により座屈しても、それらを隔てる層が存
在するため座屈の伝播が抑制されるため、表層に折れ皺
が発生しにくくなり、取扱性が大幅に向上する。また、
微細な気泡を有する層とそれらを隔てる層との界面で
は、気泡径が微細化しやすくなるため、光を効率よく反
射できるようになり、白色度、反射性が向上する。さら
には、従来では白色度や反射性やクッション性を改良す
るため、気泡の含有率を高めた場合、座屈による折れ皺
の発生頻度が著しく向上してしまう問題があったが、本
発明では微細な気泡を有する層を隔てる層が存在してい
るため、座屈が伝播しにくくなり、耐折れ皺性と白色度
・反射性・クッション性を両立することができるように
なる。
【0011】すなわち、本発明では、微細気泡含有フィ
ルム内部にフィルムを補強する層を多層に設けることに
より、従来の問題点を解決したものである。
【0012】また、ここで微細な気泡を含有する層とし
ては、熱可塑性樹脂中に気体を吹き込んでえられる発泡
や、熱可塑性樹脂(A)および前記熱可塑性樹脂(A)
とは非相溶な熱可塑性樹脂(B)とを混合・シート化し
た後、延伸により界面はく離せしめ生じたボイド等を多
数の独立した気泡を有する層のことである。さらに、微
細な気泡を隔てる層とは、気泡と隣接する気泡との壁が
フィルム面内方向に連続して2μm以上である層のこと
と定義される。
【0013】本発明の微細気泡含有フィルムでは、より
好ましくは5層以上の微細な気泡を有する層を含んでい
る。さらに好ましくは7層以上の微細な気泡を有する層
を含んでいる。このように従来にはない多層構造を形成
することにより、座屈の伝播抑制と反射率向上を両立で
きるようになる。
【0014】本発明の微細な気泡を有する層は、熱可塑
性樹脂(A)および前記熱可塑性樹脂(A)とは非相溶
な熱可塑性樹脂(B)からなることが好ましい。
【0015】このように微細な気泡を有する層が、熱可
塑性樹脂(A)および前記熱可塑性樹脂(A)とは非相
溶な熱可塑性樹脂(B)とを主成分としている場合、互
いの熱可塑性樹脂の界面で剥離が生じるため、ボイドが
生成されるので微細な気泡を効率よく高精度に多く有す
るフィルムを容易に得ることができるため好ましい。
【0016】また、ここで言う熱可塑性樹脂とは、例え
ば、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリ
フェニルスルフィド、およびそれらの混合体・変性体・
共重合体などから選ばれた樹脂が代表的なものである。
また、前記熱可塑性樹脂とは非相溶な熱可塑性樹脂は、
互いに相溶せず分散する樹脂であれば特に限定されるも
のではない。
【0017】ここでいうポリエステルとは、分子主鎖中
にエステル結合を有する高分子化合物であり、通常、ジ
オールとジカルボン酸とからの重縮合反応により合成さ
れることが多いが、ヒドロキシ安息香酸で代表されるよ
うなヒドロキシカルボン酸のように自己縮合するような
化合物を利用してもよい。ジオール化合物の代表的なも
のとしては、HO(CH2 )nOHで表されるエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ヘキセングリコール、さらにジエチレンギリコー
ル、ポリエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノ
ール、エチレンオキサイド付加物、プロピレンオキサイ
ド付加物等で代表されるエーテル含有ジオールなどであ
り、それらの単独または混合体などである。
【0018】ジカルボン酸化合物の代表的なものとして
は、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレ
ンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ダイマー酸、
マレイン酸、フマル酸、及びそれらの混合体などであ
る。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレートなどを用いることができる。特にポリエチレ
ンテレフタレートは、安価であるため、非常に多岐にわ
たる用途で用いられ、効果が高い。また、これらの樹脂
はホモ樹脂であってもよく、共重合またはブレンドであ
ってもよい。
【0019】また、本発明において、ポリアミド樹脂と
は、主鎖中にアミド結合を有する高分子化合物であり、
代表的なものとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、ナイロン12、ナイロン11、ナイロン
7、ポリメタ/パラキシリレンアジパミド、ポリヘキサ
メチレンテレフタラミド/イソフタラミドおよびそれら
の関連共重合体、混合体などから選ばれたポリアミド化
合物などがある。
【0020】本発明の場合、中でも、ナイロン6および
その共重合体、ナイロン66およびその共重合体が好ま
しいポリアミドである。さらに、これらのポリアミドに
柔軟ナイロンや、結晶化し難いナイロン化合物を添加し
ておくと、キャストでの結晶化防止や、得られた品質の
低温柔軟性などを付与できるので好ましい。
【0021】また、ポリオレフィン樹脂としては、ポリ
エチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ−3
−メチルブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、
ポリビニル−t−ブタン、1,4−トランス−ポリ−
2,3−ジメチルブタジエン、ポリビニルシクロヘキサ
ン、ポリスチレン、エチレンビニルアルコール(EVO
H)、酢酸ビニルポリマー(EVA)、およびそれらの
各種共重合体などを用いることができる。
【0022】これらの本発明において用いられる熱可塑
性樹脂には、必要に応じて着色剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、帯電防止剤、滑剤、核剤、離型剤、相溶化剤、
あるいは蛍光増白剤などを本発明の目的を損わない範囲
で添加することができる。
【0023】具体的な熱可塑性樹脂(A)と、該熱可塑
性樹脂(A)とは非相溶な熱可塑性樹脂(B)との組み
合わせの例としては、(A)の候補としてポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、
ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレ
ートなどがあり、(B)の候補としてポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP)、ポリ−3−メチルブテ
ン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリビニル−
t−ブタン、1,4−トランス−ポリ−2,3−ジメチ
ルブタジエン、ポリビニルシクロヘキサン、ポリスチレ
ンなどからなるものがある。
【0024】また、微細な気泡を含有する層中に用いら
れる熱可塑性樹脂(B)の添加量としては1〜40重量
%であることが好ましい。より好ましくは、2〜30重
量%である。添加量が1%未満であると、非相溶熱可塑
性樹脂が微分散化せず、生成するボイドが大きくなり高
反射率・高白色度の微細気泡含有フィルムを得ることが
困難となる場合がある。また、逆に添加量が41重量%
を越えると、本発明の微細気泡含有フィルムの機械的性
質が劣ったものになるばかりか、熱寸法安定性にも劣り
製膜時の破れが多発するなどの問題が生じる方向とな
る。
【0025】本発明にかかる微細気泡含有フィルムの表
層は、無機粒子を含有する熱可塑性樹脂を主成分とする
ことが好ましい。具体的な無機粒子としては、シリカ、
二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシ
ウム、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、硫酸バリウム、硫化亜
鉛、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、アルミナ、マ
イか、雲母チタン、タルク、クレー、カオリンフッ化リ
チウム、フッ化カルシウム等がある。これらの無機粒子
は、単独でも2種類以上を併用してもよい。
【0026】また、無機系微粒子は多孔質や中空多孔質
等の形態であってもよく、さらには本発明の効果を阻害
しない範囲内において、樹脂に対する分散性を向上させ
るために、さらに表面処理が施されていてもよい。ま
た、本発明では、少なくとも微細気泡含有フィルムの表
層には、上記のような無機系微粒子を0.01〜30重
量%含んでいることが好ましい。また、その平均粒径と
しては約0.1〜10μmであることが好ましい。この
ように、微細気泡含有フィルムの少なくとも表層に無機
粒子を含有する熱可塑性樹脂が主成分となっている場
合、反射性や隠蔽性が向上するほか、フィルムが滑りや
すくなることから取扱性も向上する。
【0027】また、必要に応じて微細気泡含有フィルム
の最外層に紫外線吸収層、易接着層、平滑層、ハードコ
ート層、高反射率層、あるいは低反射率層などが設けら
れていてもよい。
【0028】本発明の微細な気泡を有する層の層数が下
記式(1)を満たしていることが好ましい。
【0029】 L ≦ T/3 (1) L:微細な気泡を有する層の層数 T:フィルム厚み(μm) このような条件を満たしている場合、微細な気泡を有す
る層の一部が外力により座屈しても、それらを隔てる層
が座屈の伝播を効果的に抑制できる厚みにあるため、表
層に折れ皺が発生しにくくなり、取扱性が大幅に向上す
る。また、微細な気泡を有する層とそれらを隔てる層と
の界面では、気泡径が微細化しやすくなるが、このよう
な条件をみたす場合もっとも効率よく光を反射できるよ
うになり、白色度、反射性が向上する。
【0030】本発明では微細な気泡を有する層を隔てる
層の厚みが、2μm以上20μm以下であることが好ま
しい。より好ましくは3μm以上18μm以下である。
さらに好ましくは5μm以上16μm以下である。この
ように微細な気泡を有する層を隔てる層の厚みが特定の
範囲である場合、もっとも座屈の伝播を防止できるので
好ましい。
【0031】本発明の微細気泡含有フィルムの反射特性
としては、400〜700nmの平均反射率が85%以
上であることが好ましく、より好ましくは87%以上、
さらには90%以上が最も好ましい。上記平均反射率が
85%未満の場合、反射特性が不十分となって、液晶画
面の明るさも低下しやすくなるため好ましくない。
【0032】本発明においては、フィルムの比重が0.
3以上1.3未満であることが好ましく、より好ましく
は0.4以上1.2以下、更には0.5以上1.1以下
が最も好ましい。比重が0.4より小さい場合、低比重
化のために気泡を大量に含有せしめねばならず、そのた
めにフィルムの強度が低下したり、製膜時にフィルムの
破れ等が発生しやすくなって生産性が低下することがあ
り好ましくない。また、比重が1.3以上の場合には、
フィルムの反射特性が不十分となることがあるため好ま
しくない。
【0033】次に、本発明の微細気泡含有フィルムの製
造方法について、その一例を説明するが、かかる例のみ
に限定されるものではない。
【0034】すなわち、例えば、熱可塑性樹脂(A)の
チップ、および前記熱可塑性樹脂(A)とは非相溶な熱
可塑性樹脂(B)チップ、無機系微粒子を各々含む各マ
スターチップを準備し、主原料として熱可塑性樹脂
(A)が99〜65重量%および非相溶樹脂が1〜35
重量%になるように混合し、また副原料として熱可塑性
樹脂(A)が99〜70重量%および無機系微粒子が1
〜30重量%となるように混合して、それぞれ十分に真
空乾燥する。また、この際、必要に応じて耐光剤、相溶
化剤等を各原料に投入しても構わない。
【0035】以上の各混合原料チップをそれぞれ別の2
00〜300℃に加熱された押出機に供給し、多層複合
積層しダイより吐出せしめシート状に成形された溶融シ
ートを得る。本発明の、3層以上の微細な気泡を有する
層とそれらを隔てる層からなり、かつそれらが交互に厚
み方向に積層されている微細気泡含有フィルムを得るに
は、主原料および副原料をフィードブロックや、パイプ
ミキサー・スクエアーミキサーなどの分配ミキサーや、
マルチマニホールドダイ等を用いて多層複合積層するこ
とが好ましい。また、これらは組み合わせて用いてもよ
い。いずれの多層複合積層技術を用いるかについては、
必要とする層数にあわせて選択し、層数が100層以下
の場合には、フィードブロックやマルチマニホールドダ
イが好ましい。また、積層数が30層以上の場合には、
分配ミキサーを用いることもこのましく、フィードブロ
ックと組み合わせてしようするとさらに好ましい。
【0036】このようにして得られた多層溶融複合シー
トを、表面温度10〜100℃に冷却されたドラム上
で、静電気やエアー等により密着冷却固化し、未延伸フ
ィルムを作製する。さらに該未延伸フィルムを、逐次二
軸延伸機や同時二軸延伸機により延伸する。例えば、逐
次二軸延伸の場合、50〜150℃に加熱したロール群
に導き、長手方向(縦方向、すなわちフィルム進行方
向)に2〜5倍延伸し、20〜30℃のロール群で冷却
する。続いて、長手方向に延伸したフィルムの両端をク
リップで把持しながらテンターに導き50〜150℃に
加熱した雰囲気中で長手方向に垂直な方向(横方向)に
2〜5倍延伸する。
【0037】延伸倍率は、縦、横それぞれ2〜5倍に延
伸するが、その面積倍率(縦延伸倍率×横延伸倍率)は
6〜25倍であることが好ましい。面積倍率が6倍未満
であると得られるフィルムの反射特性が不十分となり、
逆に25倍を越えると延伸時に破れを生じやすくなる傾
向がある。
【0038】このようにして得られた微細気泡含有フィ
ルムは、反射特性に優れるとともに折れ皺の発生がなく
取扱性に優れることから、該フィルムを面光源反射部材
である液晶ディスプレイ等の反射板やリフレクターに用
いた面光源は長時間使用した場合でも液晶画面を明るく
均一に照らすことができ、さらに、画面上の画像も高度
に鮮明で非常に見やすいものとすることができる。従っ
て、本発明の微細気泡含有フィルムは光源反射部材とし
て最適の特性を有するフィルムである。 (物性の測定法)次に本発明で使用した測定法について
以下に述べる。 (1)層構成および層厚み:微細気泡含有フィルムの層
構成は、フィルムの断面観察より求めた。すなわち、透
過型電子顕微鏡HU−12型((株)日立製作所製)を
用い、微細気泡含有フィルムの断面を3000〜200
000倍に拡大観察し、断面写真を撮影した。フィルム
断面が測定視野内に入る倍率にて、気泡と隣接する気泡
との壁がフィルム面内方向に連続して2μm以上である
領域をを微細な気泡を有する層(X)を隔てる層(Y)
としてカウントし、それ以外の部分を微細な気泡を有す
る層(X)としてカウントした。そしてこれらを合計
(X+Y)し、微細気泡含有フィルム層数(Z)とし
た。また、同時にXおよびYそれぞれの積層厚みを測定
した。 (2)粒子の平均粒子径:粒子の平均粒子径は、その粒
子を含有させて得られた熱可塑性樹脂の断面観察より求
めた。すなわち、透過型電子顕微鏡HU−12型
((株)日立製作所製)を用い、微細気泡含有フィルム
の断面を3000〜200000倍に拡大観察し、断面
写真を撮影した。次に、この断面写真の粒子部分をマー
キングして、その粒子部分をハイビジョン画像解析処理
PIAS−IV((株)ピアス製)を用いて画像処理を行
い、測定視野内の計100個の粒子を真円に換算したと
きの平均径を算出し、粒子の平均粒子径とした。 (3)平均反射率:微細気泡含有フィルムについて、分
光式色差計SE−2000型(日本電色工業(株)製)
を用い、JIS Z−8722に準じて400〜700
nmの範囲の分光反射率を10nm間隔で測定し、各値
を平均して求めた。 (4)折れ皺:積層白色ポリエステルフィルムを幅15
mmのテープ状にスリットし、テープ走行試験機を用い
てステンレス製ガイドピン(外径:3.5mm)に巻き
付けた(走行条件:速度1m/分、走行回数1パス、巻
き付け角:60゜張力100g)。
【0039】次いで、該巻き付けフィルムを巻き戻し、
表層面の折れ皺の発生度合いを目視で観察し、3回の平
均より以下の基準で判定し評価した。
【0040】判定基準は以下のとおりの4段階評価であ
る。
【0041】 4:まったく発生していない 3:わずかに発生している(実用上支障無し) 2:部分的に発生している(実用上支障あり) 1:全面的に発生している (5)比重:フィルムを50mm×60mmの大きさに
カットして得た試料サンプルを、高精度比重計SD−1
20L(ミラージュ貿易(株)製)を用いて水中置換法
により測定した。なお、測定に際してはあらかじめ測定
時の室内温度による補正を行った。 (6)面光源輝度:厚み2mmのアクリル板に網点印刷
を施したものを用意し、該アクリル板の網点印刷側に微
細気泡含有フィルムを、反対側に拡散板として半透明シ
ートを重ね合わせてセットした。次に、端面の片側より
6Wの蛍光管にて照明し、拡散板側よりデジタル光度計
J16と輝度測定用プローブJ6503(テクトロニク
ス社製)を用いて輝度(cd/m2 )を測定し、画面の
輝度を得た。なお、該測定は光度計に取り付けた輝度測
定用プローブの受光子部分を拡散板に垂直に押し当てて
測定した。
【0042】また、平均のとり方としては、9箇所の定
点上を3階測定し、該3回の測定値の平均をとった後、
各9カ所での測定値の平均をとって面光源輝度とした。
【0043】面光源輝度の値が高いほど、白色ポリエス
テルが反射板として優れていることを表しているもので
ある。
【0044】
【実施例】以下、実施例、比較例により、本発明をさら
に詳細に説明する。 実施例1 主原料として、ポリエチレンテレフタレート(PET)
チップにポリメチルペンテン(PMP)を10重量%、
さらに分散剤として分子量4000のポリエチレングリ
コール(PEG)を1重量%添加した原料を用い、18
0℃で3時間乾燥した後、主押出機に供給した。また、
副原料として、PETチップに平均粒子径1μmの炭酸
カルシウム微粒子を5重量%添加した原料を用い、18
0℃で3時間乾燥した後、副押出機に供給した。
【0045】それぞれの押出機にて280℃に溶融加熱
された原料は、各々の原料を交互に計17層積層するフ
ィードブロックにて多層複合積層し、Tダイに導きシー
ト状に押出して溶融シートとした。なお、この際、両表
層が副原料となるように積層せしめた。該溶融シートを
表面温度25℃に保たれた冷却ドラム上に静電荷法で密
着冷却こさせ未延伸フィルムを得た。
【0046】続いて、該未延伸フィルムを常法に従い9
8℃に加熱されたロール群を用いて長手方向に3.2倍
延伸し、25℃のロール群で冷却した。さらに、該延伸
フィルムをテンターに導き125℃に加熱された雰囲気
中で長手方向に垂直な方向に3.4倍延伸した。その
後、テンター内で220℃の熱固定を行い均一に徐冷後
巻き取り、厚み188μmの微細気泡含有フィルムを得
た。
【0047】かくして得られたフィルムの特性は、表1
の通りであり、反射性能に優れるとともに、折れ皺が発
生せず取扱性も非常に優れたものであることがわかる。
また、このようなフィルムは面光源輝度も非常に高いレ
ベルであり、反射板として非常に優れていることがわか
る。 実施例2 実施例1の主原料として、PMPの添加量を20重量%
とした以外は、実施例1と同条件にて微細気泡含有フィ
ルムを得た。得られた結果を表1に示す。 実施例3 実施例1の横延伸倍率を3.8倍に延伸した以外は、実
施例1と同条件にて微細気泡含有フィルムを得た。得ら
れた結果を表1に示す。 実施例4 実施例2の横延伸倍率を3.8倍に延伸した以外は、実
施例2と同条件にて微細気泡含有フィルムを得た。得ら
れた結果を表1に示す。 実施例5 実施例1の積層方法を、各々の原料を交互に計17層積
層するフィードブロックにて積層した後、2チャンネル
のスクエアーミキサーを用いて33層とした以外は、実
施例1と同条件にて微細気泡含有フィルムを得た。得ら
れた結果を表1に示す。 実施例6 実施例1の副原料をPETチップ100%とし、さらに
副原料2としてPETチップに平均粒子径1μmの炭酸
カルシウム微粒子を5重量%添加した原料を用い、18
0℃で3時間乾燥した後、副押出機2に供給した。それ
ぞれの押出機にて280℃に溶融加熱された原料は、ま
ず主原料と副原料を交互に計17層積層するフィードブ
ロックにて主原料が表層になるように多層複合積層した
後、マルチマニホールドダイに導き、副原料2が両表層
となるようにしてさらに複合化しシート状に押出して溶
融シートとした。それ以外の条件は、実施例1と同一と
した。得られた結果を表1に示す。 実施例7 実施例1のフィードブロックでの積層数を9層とした以
外は、実施例1と同条件とした。得られた結果を表1に
示す。 実施例8 実施例1のフィードブロックでの積層数を5層とした以
外は、実施例1と同条件とした。得られた結果を表1に
示す。 実施例9 実施例7のフィルム厚みを100μmとした以外は、実
施例7と同条件とした。得られた結果を表1に示す。 実施例10 実施例7のフィルム厚みを75μmとした以外は、実施
例7と同条件とした。得られた結果を表1に示す。 実施例11 実施例7のフィルム厚みを50μmとした以外は、実施
例7と同条件とした。得られた結果を表1に示す。 比較例1 実施例1のフィードブロックでの積層数を3層とした以
外は、実施例1と同条件とした。得られた結果を表1に
示す。 比較例2 実施例2のフィードブロックでの積層数を3層とした以
外は、実施例2と同条件とした。得られた結果を表1に
示す。 比較例3 実施例3のフィードブロックでの積層数を3層とした以
外は、実施例3と同条件とした。得られた結果を表1に
示す。 比較例4 実施例4のフィードブロックでの積層数を3層とした以
外は、実施例4と同条件とした。得られた結果を表1に
示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、熱
可塑性樹脂フィルムの製膜工程で発生するフィルム表面
傷の発生が低減し高品質なフィルムが得られるととも
に、ロールに付着した汚れ清掃のための製膜中断回数が
激減し、生産性を向上することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F074 CA03 CA04 CA06 CC02Y CC22X CC32X CC42 CE02 DA20 DA23 DA33 DA52 DA54 4F100 AA00D AA00E AA08 AK01A AK01B AK01C AK01D AK01E AK03A AK03B AK03C AK08A AK08B AK08C AK41A AK41B AK41C AK42A AK42B AK42C AK62A AK62B AK62C AK66A AK66B AK66C AL05A AL05B AL05C AT00A AT00B AT00C BA05 BA06 BA08 BA10A BA10B BA10D BA10E BA15 DC01A DC01B DC01C DE01D DE01E DJ06A DJ06B DJ06C EH20 EJ38 GB90 JA20 JA20A JA20B JA20C JB16A JB16B JB16C JB16D JB16E JK04 JK11 JK15 JL05 JN06 YY00 YY00A YY00B YY00C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に微細な気泡を含有するフィルムにお
    いて、3層以上の微細な気泡を有する層とそれらを隔て
    る層からなり、かつそれらが交互に厚み方向に積層され
    てなることを特徴とする微細気泡含有フィルム。
  2. 【請求項2】前記微細な気泡を有する層が、熱可塑性樹
    脂(A)および該熱可塑性樹脂(A)とは非相溶な熱可
    塑性樹脂(B)からなることを特徴とする請求項1に記
    載の微細気泡含有フィルム。
  3. 【請求項3】微細気泡含有フィルムの表層が、無機粒子
    を含有する熱可塑性樹脂を主成分とすることを特徴とす
    る請求項1から請求項2のいずれかに記載の微細気泡含
    有フィルム。
  4. 【請求項4】微細な気泡を有する層の層数が下記式
    (1)を満たしていることを特徴とする請求項1から請
    求項3のいずれかに記載の微細気泡含有フィルム。 L ≦ T/3 (1) L:微細な気泡を有する層の層数 T:フィルム厚み(μm)
  5. 【請求項5】微細な気泡を有する層を隔てる層の厚み
    が、2μm以上20μm以下であることを特徴とする請
    求項1から請求項4のいずれかに記載の微細気泡含有フ
    ィルム。
  6. 【請求項6】前記微細な気泡を有する層が、ポリエステ
    ルおよび該ポリエステルとは非相溶な熱可塑性樹脂とを
    主成分としていることを特徴とする請求項1から請求項
    5のいずれかに記載の微細気泡含有フィルム。
  7. 【請求項7】前記ポリエステルが、ポリエチレンテレフ
    タレートもしくはポリエチレンナフタレートを主成分と
    することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか
    に記載の微細気泡含有フィルム。
  8. 【請求項8】前記非相溶な熱可塑性樹脂(B)が、ポリ
    オレフィンであることを特徴とする請求項1から請求項
    7のいずれかに記載の微細気泡含有フィルム。
  9. 【請求項9】前記ポリオレフィンが、ポリメチルペンテ
    ンであることを特徴とする請求項1から請求項8のいず
    れかに記載の微細気泡含有フィルム。
  10. 【請求項10】請求項1から請求項9のいずれかに記載
    の微細気泡含有フィルムからなることを特徴とする光源
    反射部材用フィルム。
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