JP2003133812A - 非可逆回路素子及びアイソレータ - Google Patents

非可逆回路素子及びアイソレータ

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JP2003133812A JP2001331292A JP2001331292A JP2003133812A JP 2003133812 A JP2003133812 A JP 2003133812A JP 2001331292 A JP2001331292 A JP 2001331292A JP 2001331292 A JP2001331292 A JP 2001331292A JP 2003133812 A JP2003133812 A JP 2003133812A
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栄一 駒井
Hitoshi Onishi
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/32Non-reciprocal transmission devices
    • H01P1/36Isolators
    • HELECTRICITY
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    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/32Non-reciprocal transmission devices
    • H01P1/38Circulators
    • H01P1/383Junction circulators, e.g. Y-circulators
    • H01P1/387Strip line circulators

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、磁性体に対して中心導体を正確か
つ容易に巻き付けて磁性組立体を得ることができ、よっ
て特性が良好な非可逆回路素子とアイソレータを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明は、磁性体基板5の相対向する2
辺の各端部側に中心導体6、7を折曲するための受面5
dが形成され、第1の中心導体6と第2の中心導体7と
が、磁性体基板5の前記受面5dを介して磁性体基板5
の他面側に折曲され、かつ、この磁性体基板5の他面側
において磁性体基板5の対角線に沿うように配置されて
なることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯など
の高周波帯域で使用されるアイソレータ、サーキュレー
タ等に用いられる非可逆回路素子に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のアイソレータに用いられる非可
逆回路素子は、例えば図13に示す構造の磁性組立体5
0が備えられている。この磁性組立体50は、矩形板状
のフェライトからなる磁性体55と、その下面に添わせ
て設けられた金属板からなる共通電極54と、この共通
電極54から放射状に3方向に延出形成されて磁性体5
5の表面側に巻き掛けられた第1の中心導体51と第2
の中心導体52と第3の中心導体53とから構成されて
いる。前記第1の中心導体51と第2の中心導体52と
第3の中心導体53は互いに磁性体55に沿って折り曲
げられ、磁性体55の表面側において互いに略120゜
の交差角度でもって重ねられている。なお、図面では省
略されているが、中心導体51、52、53どうしは絶
縁シートにより磁性体55の表面側において個々に絶縁
されている。また、先の3つの中心導体51、52、5
3の先端部側は磁性体55の側方に突出するように配置
されて各ポート部P1、P2、P3とされている。そし
て、各ポート部P1〜P3に図示略の整合用のコンデン
サを接続し、ポート部の1つに先のコンデンサを介して
終端抵抗を接続し、これらを永久磁石とともに磁気回路
を構成する磁性体ヨーク内に収納し、磁性組立体50に
別途配置した永久磁石で直流磁界を印加できる構成とす
ることでアイソレータが構成される。
【0003】前述の各中心導体51〜53は、図14の
展開図で示すようにアース部となる共通電極54におい
て連設一体化され、共通電極54から3方向に突出形成
されていて、これらの中心導体51〜53は前記磁性体
55に対して所定の角度で精度良く組み付けられるよう
に図14の折曲部Xの位置において屈曲されるように構
成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来構成のアイソ
レータにあっては、中心導体51〜53の磁性体55へ
の組み付け精度、導体間隔、中心導体の交差角度が非可
逆回路素子としての電気的特性を決定する重要な要素で
あり、これらの値が設計値からわずかでも変動すると、
アイソレータとしての性能劣化の原因となる。特にこの
種のアイソレータは近年の高周波回路の小型化に伴い、
全体として4〜5mm角の大きさに形成されるようにな
ってきているが、このような微細な部品において先の中
心導体51〜53の磁性体55への組み付け精度、導体
間隔、交差角度を厳格に調整するこは、図13と図14
に示す構造の非可逆回路素子50においては難しい状況
になってきている。
【0005】例えば、前記従来構成の非可逆回路素子5
0にあっては、中心導体51〜53を磁性体55の側面
に沿って正確に図14の折曲部Xの位置において折り曲
げて磁性体55に添わせる必要があるが、全体として4
〜5mm角の大きさのアイソレータにおいて中心導体5
1〜53の折曲部Xの位置がわずかでもずれると、磁性
体55の表面側において交差させる中心導体51〜53
の交差角度が大きく変動することとなる。また、中心導
体51〜53の折曲部Xを磁性体55の側面のエッジ部
分に添わせて正確に位置合わせして慎重に折り曲げる必
要があり、磁性組立体50の組み立て作業性が悪いもの
であった。
【0006】本発明は以上の背景に基づいてなされたも
ので、磁性体に対して中心導体を正確かつ容易に巻き付
けて磁性組立体を得ることができ、よって特性が良好な
非可逆回路素子とアイソレータを提供することを目的の
1つとする。更に本発明は、横長型あるいは縦長型の磁
性体基板の長手方向に隣接させてコンデンサ基板を効率
よく配置することで小型化したアイソレータを提供する
ことを目的の1つとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、相対向する直線状の2辺とこれら2辺の各
端部どうしを接続する1つ以上の辺とから区画される平
面視横長型又は縦長型の磁性体基板と、この磁性体基板
の一面側に配置された板状の共通電極と、この共通電極
外周部の3方向に延設された第1の線路導体と第2の線
路導体と第3の線路導体と、前記第1の線路導体に設け
られて前記磁性体基板の他面側に折曲される第1の中心
導体と、前記第2の線路導体に設けられて前記磁性体基
板の他面側に折曲される第2の中心導体と、前記第3の
線路導体に設けられて前記磁性体基板の他面側に折曲さ
れる第3の中心導体とが具備されてなり、前記磁性体基
板の相対向する2辺の各端部側に前記各中心導体を折曲
するための受面が形成され、前記第1の中心導体と第2
の中心導体とが、前記磁性体基板の前記受面を介して前
記磁性体基板の他面側に折曲され、かつ、この磁性体基
板の他面側において前記磁性体基板の対角線に沿うよう
に配置されてなることを特徴とする。第1と第2の中心
導体が磁性体基板の一面側から他面側にかけて受面を介
して折曲されて巻き込まれているので、中心導体が受面
を介して正確な位置で確実に折曲されて磁性体基板の他
面側に巻き込まれる結果、磁性体基板に対して中心導体
を確実な位置に設置できる。即ち、中心導体が受面を介
して折り曲げられる結果、中心導体の折り曲げ加工に伴
う変形も抑制されるので、各中心導体が所定の角度で磁
性体基板に対して折り曲げられる。よって特性が良好で
安定化された高品質の非可逆回路素子が得られ、非可逆
回路素子の組立作業の生産性も向上する。
【0008】本発明は前記課題を解決するために、相対
向する直線状の2辺とこれら2辺の各端部どうしを接続
する1つ以上の辺とから区画される形状の平面視横長型
又は縦長型の磁性体基板と、この磁性体基板の一面側に
配置された板状の共通電極と、この共通電極外周部の3
方向に延設された第1の線路導体と第2の線路導体と第
3の線路導体と、前記第1の線路導体に設けられて前記
磁性体基板の他面側に折曲される第1の中心導体と、前
記第2の線路導体に設けられて前記磁性体基板の他面側
に折曲される第2の中心導体と、前記第3の線路導体に
設けられて前記磁性体基板の他面側に折曲される第3の
中心導体とが具備されてなり、前記線路導体に接続され
るコンデンサ基板が前記平面視横長型あるいは縦長型の
磁性体基板の幅方向両側に磁性体基板の長手方向に沿っ
て配置されてなることを特徴とする。コンデンサ基板が
磁性体基板の長手方向に沿ってその幅方向両側に配置さ
れていると、磁性体基板の両側に収まり良くコンデンサ
基板を配置することができ、その結果として磁性体基板
とコンデンサ基板を含めた非可逆回路素子全体としての
小型化をなし得る。このコンデンサ基板が細長い形状で
あれば、長い形状の磁性体基板の両側に設置しても、非
可逆回路素子全体としての幅を不用に大きくすることが
なく、小型化をなし得る。
【0009】本発明は前記課題を解決するために、前記
第1の線路導体が前記共通電極に接続された部分と、前
記第2の線路導体が前記共通電極に接続された部分と、
前記第3の線路導体が前記共通電極に接続された部分の
うち、少なくとも1つの部分の両側に、前記共通電極の
周縁部を刻設してなる凹部が形成されて前記少なくとも
1つの線路導体の線路長が延長されてなることを特徴と
する。線路導体の付け根の部分に対応する共通電極の周
縁部に凹部を刻設することで線路導体の見かけの線路長
が長くなる。線路導体の線路長が長くなることで線路導
体のインダクタンスが大きくなり、共振容量が相対的に
小さくなるので非可逆回路素子の小型化に寄与する。ま
た、同じインダクタンスを確保するならば磁性体基板の
面積を小さくできる結果、非可逆回路素子の小型化に寄
与する。
【0010】本発明は前記課題を解決するために、前記
第1の線路導体の幅方向中央部と前記第2の線路導体の
幅方向中央部にそれらの長さ方向に沿うスリット部が形
成されて前記第1の線路導体と前記第2の線路導体が2
本の分割導体に分けられてなることを特徴とする。各線
路導体が2本の分割導体に分割されていると、相互イン
ダクタンスが発生し、線路導体として同じ導体長でも、
分割した構成の方がより大きなインダクタンスが得られ
る。
【0011】本発明は前記課題を解決するために、前記
分割導体が前記磁性体基板の他面側に折曲されて前記共
通電極の他面側において重ねられ、各分割導体どうしの
重ねられた部分が前記共通電極の他面側において平面視
的に位置ずれされて配置されたことを特徴とする。分割
導体どうしの重ねられた部分が平面視的に位置ずれされ
て配置されるので、磁性体基板の他面側において分割導
体が均等に収まり良く配置される。
【0012】本発明は前記課題を解決するために、前記
磁性体基板の他面側において前記第3の中心導体が前記
第1の中心導体及び第2の中心導体に対して平面視重ね
られ、前記第1の中心導体と第2の中心導体に対する前
記第3の中心導体の重なり部分の全てが平面視的に位置
ずれされてなることを特徴とする。分割導体どうしが3
本重ねられる部分が発生しないので、磁性体基板の他面
側において分割導体の2本重なり部分と3本重なり部分
の発生に起因する凹凸の発生が少なくなり、磁性体基板
他面側における凹凸が少なくなる。
【0013】本発明は前記課題を解決するために、前記
第3の中心導体が前記磁性体基板の他面側において平面
視前記第1の中心導体と第2の中心導体と交差するよう
に折曲されて重ねられ、前記第3の線路導体が2本の分
割導体に分けられ、前記2本の分割導体がそれらに非平
行部分を含むことを特徴とする。更に本発明は、前記第
3の中心導体が前記磁性体基板の他面側において平面視
前記第1の中心導体と第2の中心導体と交差するように
折曲もしくは湾曲されて重ねられ、前記第3の線路導体
が2本の分割導体に分けられ、前記2本の分割導体が並
行状態とされたまま折曲もしくは湾曲されてなることを
特徴とする。
【0014】第3の線路導体において分割導体が互いに
非平行となる部分を含むので、第3の線路導体が磁性体
基板と重なる部分の長さが実質的に長くなり、広帯域な
通過特性を有する非可逆回路素子が提供される。また、
低周波化するためには各線路導体を長くしてインダクタ
ンスを大きくする必要があるが、本発明においては、第
3の中心導体において、第3の線路導体が長さ方向中央
部側において互いに離れる方向に折曲(屈曲)もしくは
湾曲されてなるが、もしくは、互いに平行でかつ折曲も
しくは湾曲されてなるが、第3の線路導体の長さが実質
的に長くなって、インダクタンスが大きくなり、低周波
化と小型化を両立することができる。
【0015】本発明は前記課題を解決するために、前記
コンデンサ基板のうち、少なくとも1つが前記複数の線
路導体に接続された共通のコンデンサ基板とされたこと
を特徴とする。共通のコンデンサ基板とすることで必要
とする容量を小さなコンデンサ占有面積で稼ぐことがで
きる。
【0016】本発明は前記課題を解決するために、前記
磁性体基板が、相対向する2辺の各端部側に斜面状の受
面を有する平面視略矩形状にされてなることを特徴とす
る。平面視略矩形状の磁性体基板として斜面状の受面と
することで、受面を介して正確な位置で確実に中心導体
を折曲できて磁性体基板の他面側に巻き込むことができ
る結果、磁性体基板に対して中心導体を確実な位置に設
置できる。即ち、中心導体を受面を介して確実に折り曲
げることができる結果、中心導体の折り曲げ加工に伴う
変形も抑制できるので、各中心導体が所定の角度で磁性
体基板に対して折り曲げられる。よって特性が良好で安
定化された高品質の非可逆回路素子が得られ、非可逆回
路素子の組立作業の生産性も向上する。
【0017】本発明は前記課題を解決するために、前記
共通電極が、相対向する2辺とこれら2辺の各端部どう
しを接続する1つ以上の辺とから区画される形状の平面
視横長型あるいは縦長型とされ、その周縁部の少なくと
も一部を前記磁性体基板の周縁部に添わせて磁性体基板
の一面側に配置されてなることを特徴とする。共通電極
の一部形状を磁性体基板に近い形状とすることで共通電
極を磁性体基板の一面側に収まりよく配置できる。
【0018】本発明は前記課題を解決するために、前記
共通電極が相対向する2辺の各端部側に斜辺部を有する
平面視略矩形状にされ、その周縁部を前記磁性体基板の
周縁部に添わせて磁性体基板の一面側に配置可能な大き
さにされてなることを特徴とする。共通電極の全体形状
を磁性体基板に近い形状とすることで共通電極を磁性体
基板の一面側に収まりよく配置できる。
【0019】本発明のアイソレータは前記課題を解決す
るために、先のいずれかに記載の構成の非可逆回路素子
を備えたことを特徴とする。これにより、先の種々の特
徴を有する非可逆回路素子を備えたアイソレータを提供
できる。
【0020】本発明のアイソレータは前記課題を解決す
るために、前記請求項1〜11のいずれかに記載の前記
第1の線路導体と前記第2の線路導体と前記第3の線路
導体にコンデンサ基板が接続され、前記3つの線路導体
のうちの1つに抵抗素子が接続され、前記磁性体基板と
前記線路導体と前記コンデンサ基板と前記抵抗素子がケ
ース体に収納されてなることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳細に説明す
る。図1〜図6は本発明に係る非可逆回路素子を備えた
アイソレータの第1の実施の形態を示すもので、この形
態のアイソレータ1は、上ヨーク2と下ヨーク3とで構
成される磁気閉回路内に、永久磁石などからなる磁石部
材4と強磁性体からなる磁性体基板5と線路導体6、
7、8とこれら線路導体6、7、8を接続した共通電極
10と磁性体基板5の周囲に配置されたコンデンサ基板
11、12と終端抵抗13とを備えて構成されている。
【0022】前記上ヨーク2と下ヨーク3は軟鉄などの
強磁性体からなり、図4と図5に示すように4角形状の
箱型に形成されている。なお、それらヨークの表裏面に
はAgメッキなどの導電層が被覆形成されていることが
好ましい。また、側面視略コ字型の上ヨーク2は側面視
略コ字型の下ヨーク3に嵌め込み自在の大きさとされて
おり、上ヨーク2と下ヨーク3の互いの開口部分を嵌め
合わせることで両者を一体として箱型の磁気閉回路を構
成することができるように構成されている。即ち、下ヨ
ーク3は図4に示すように平面視矩形状の底板3aとこ
の底板3aの相対向する2辺側に立設された側壁部3b
とから構成される側面コ字型に形成されるとともに、上
ヨーク2は図5に示すように平面矩形状の天板2aとこ
の天板2aの相対向する2辺側に立設された側壁部2b
とから構成される側面コ字型に形成され、上ヨーク2の
側壁部2b、2bと下ヨーク3の側壁部3b、3bとを
互い違いに配置してヨーク2、3を嵌め合わせることで
箱型の磁気閉回路が構成されてるように形成されてい
る。なお、これらのヨーク2、3の形状はこの実施形態
の如くコ字型に限るものではなく、複数のヨークで箱型
の閉磁器回路を構成するものであれば、任意の形状で差
し支えない。
【0023】前記の如く嵌め合わされた下ヨーク2と上
ヨーク3が囲む空間には、換言すると下ヨーク2と上ヨ
ーク3からなる閉磁気回路内には、先の磁性体基板5と
3本の線路導体6、7、8とこれら線路動体6、7、8
を接続した共通電極10とからなる磁性組立体15が収
納されている。前記磁性体基板5は、フェライト等の強
磁性体からなり、図2に示すように平面視横長の略長方
形板状とされている。より詳細には、相対向する横長の
2つの長辺5a、5aと、これらの長辺5a、5aに直
角向きの短辺5b、5bと、前記長辺5a、5aの両端
部側に位置して各長辺5aに対して150゜の角度で傾
斜し(長辺5aの延長線に対しては30°の傾斜角度で
傾斜し)、個々に先の短辺5bに接続する4つの傾斜辺
5cとから構成される平面視横長の略長方形状とされて
いる。従って磁性体基板5の平面視4つのコーナ部に
は、それぞれ長辺5aに対する150°傾斜(短辺5b
に対して130°傾斜)の傾斜面(受面)5dが形成さ
れている。
【0024】また、この磁性体基板5においては、その
横方向、即ち長手方向の幅と、その縦方向、即ち長手方
向に直交する方向の幅との比、即ち縦横比が25%
(1:4)以上、80%(4:5)以下の範囲、即ち平
面視横長であることが好ましい。なお、ここで、図1に
示すものは平面視横長の磁性体基板5であるが、図1を
90゜回転させた横方向から見ると、磁性体基板5は縦
長形状となる。よって本発明では、磁性体基板5は横長
形状でも縦長形状でも全く等価のものと考える。
【0025】先の3本の線路導体6、7、8と共通電極
10は図3の展開図に示すように一体化されてなり、3
本の線路導体6、7、8と共通電極10とを主体として
電極部16が構成されている。この共通電極10は、平
面視先の磁性体基板5とほぼ相似形状の金属板からなる
本体部10Aから構成されている。即ち、本体部10A
は相対向する2つの長辺部10a、10aと、これらの
長辺部10a、10aに直角向きの短辺部10b、10
bと、前記長辺部10a、10aの両端部側に位置して
各長辺部10aに対して150°の角度で傾斜し、先の
短辺部10bに対しては130°の傾斜角度で接続する
4つの傾斜部10cとから構成される平面視略長方形
(矩形状)とされている。
【0026】そして、先の共通電極10の4つのコーナ
部の傾斜部10cのうち、一方の長辺部側の2つの傾斜
部10cから第1の線路導体6と第2の線路導体7が延
出形成されている。まず、先の2つの傾斜部10cの一
方から、第1の基部導体6aと第1の中央導体6bと第
1の先端部導体6cからなる第1の線路導体6が延出形
成される一方、先の傾斜部10cの他方から、第2の基
部導体7aと第2の中央導体7bと第2の先端部導体7
cとからなる第2の線路導体7が延出形成されている。
前記基部導体6a、7aはいずれも傾斜部10cを延長
するように傾斜部10cと同じ幅に形成されていて、基
部導体6a、7aはそれらの中心軸線を共通電極10の
長辺部10aに対して150゜の傾斜角度で傾斜させて
設けられている。次に、前記中央導体6b、7bはいず
れも共通電極10の短辺部10bに対して平行に、換言
すると基部導体6a、7aの中心軸線(長さ方向)に対
して150゜の傾斜角度で形成され、更に先端部導体6
c、7cはいずれも共通電極10の長辺部10aに対し
て150゜傾斜とされている。これらのことから、接続
導体6a、7aの中心軸線どうしがなす角度θ1は図3
に示すように60°とされており、先端部導体6c、6
cの中心軸線どうしがなす角度θ2は図3に示すように
120゜とされている。
【0027】次に、前記第1の線路導体6の幅方向中央
部には、共通電極10の外周部から基部導体6aと中央
導体6bを通過し先端部導体6cの基端部まで到達する
スリット部18が形成され、このスリット部18を形成
することにより中央部導体6bが2本の分割導体6b
1、6b2に分割され、基部導体6aも2本の分割導体
6a1、6a2に分割され、前記第2の線路導体7の幅
方向中央部にも同様のスリット部19が形成され、この
スリット部19を形成することにより中央部導体7bが
2本の分割導体7b1、7b2に分割され、基部導体7
aも2本の分割導体7a1、7a2に分割されている。
前記スリット部18の共通電極10側の端部は接続導体
6aを通過して共通電極10の外周部から若干深い位置
まで到達することで凹部18aを形成し、第1の線路導
体6の線路長を若干長くしているとともに、前記スリッ
ト部19の共通電極10側の端部も接続導体7aを通過
して共通電極10の外周部まで到達することで凹部19
aを形成し、第2の線路導体7の線路長を若干長くして
いる。
【0028】一方、前記共通電極10の他方の長辺部1
0a側の中央部に第3の線路導体8が延設されている。
この第3の線路導体8は共通電極10から突出形成され
た第3の基部導体8aと第3の中央導体8bと第3の先
端部導体8cとから構成されている。前記第3の基部導
体8aは、共通電極10の長辺側中央部からほぼ直角に
延出形成された2本の短冊状の分割導体8a1、8a2
からなり、2本の分割導体8a1、8a2の間にはスリ
ット20が形成されている。前記第3の中央導体8b
は、先の分割導体8a1に接続する平面視L字状の分割
導体8b1と先の分割導体8a2に接続する平面視L字
状の分割導体8b2とからなり、分割導体8b1と分割
導体8b2は、これら分割導体8a1、8a2の実質的
な導体長を長くするために、互いの中央部を離間するよ
うにして分割導体8a1、8a2から延設され、分割導
体8b1と8b2とから菱形の中央導体8bが構成され
ている。
【0029】更に、これらの分割導体8b1、8b2の
先端側はL字型の第3の先端部導体8cに一体化されて
いる。この第3の先端部導体8cは、先の分割導体8b
1、8b2を一体化して先の分割導体8a1、8a2と
同じ方向に向けて延出形成された接続部8c1とこの接
続部8c1に対してほぼ直角方向に延出形成された接続
部8c2とから構成されている。
【0030】次に、前記共通電極10の一方の長辺部1
0a側において、第3の線路導体8の分割導体8a1、
8a2の両側部分には、共通電極10の長辺部10aを
一部切り欠く形で3つの凹部10eが形成され、これら
の凹部10eを形成することで第3の線路導体8の線路
長が若干長くされている。更に、前記共通電極10の一
方の長辺部10aにおいて3つの凹部10eのうちの両
側2つの凹部10eの外側、換言すると凹部10eと傾
斜部10cとの間の部分に、先の分割導体8a1、8a
2と平行な向きに台形型の支持片21が延出形成される
とともに、共通電極10の他方の長辺部10a側の中央
部にも平面視長方形状の支持片22が延出形成されてい
る。これら支持片21、22はコンデンサ基板11、1
2のアース電極とされており、コンデンサ基板11、1
2の一面に電気的に接続され、更に他面側は後述するよ
うに各先端部導体6c、7c、8cと電気的に接続され
ている。
【0031】前記の如く構成された共通電極10は、そ
の本体部10Aを磁性体基板5の裏面側(一面側)に添
わせ、第1の線路導体6と第2の線路導体7と第3の線
路導体8とを磁性体基板5の表面側(他面側)に折り曲
げて磁性体基板5に装着され、磁性体基板5とともに磁
性組立体15を構成している。即ち、第1の線路導体6
の分割導体6a1、6a2を磁性体基板5の1つの傾斜
面5dの縁に沿って折り曲げ、第2の線路導体7の分割
導体7a1、7a2を磁性体基板5の他の1つの傾斜面
5dの縁に沿って折り曲げ、第3の線路導体8の分割導
体8a1、8a2を磁性体基板5の長辺5aの縁に沿っ
て折り曲げ、第1の線路導体6の中央導体6aを磁性体
基板5の表面側(他面側)に磁性体基板表面側の対角線
に沿って添わせ、第2の線路導体7の中央導体7bを磁
性体基板5の表面側(他面側)に磁性体基板表面の対角
線に沿って添わせ、更に第3の線路導体8の中央導体8
bを磁性体基板5の表面部の中央部分に沿って添わせる
ことで共通電極10が磁性体基板5に装着されて磁性組
立体15とされている。
【0032】なお、ここで記載されている対角線とは、
図2に示すように磁性体基板5を平面視した場合に、各
長辺5aと各短辺5bとの延長線が交わる位置を略長方
形状の磁性体基板5の頂点と仮定し、これら4つの頂点
のうち、対向する頂点どうしを結ぶ線分を対角線L1、
L2と定義する。更に、前記導体部8b1、8b2は磁
性体基板5の表面側に配置されるが、磁性体基板5の表
面側に添わせられる分割導体8b1あるいは分割導体8
b2の長さは図2に示す磁性体基板5の縦幅(横長長方
形状の磁性体基板5の幅方向に沿う幅)の105%以上
とすることが好ましい。このようにすることで分割導体
8b1、8b2の実質的な導体長を長くして非可逆回路
素子としての低周波化と小型化を両立させることが可能
となる。
【0033】以上のように第1〜第3の線路導体6、
7、8を磁性体基板5の表面側に装着することで、図1
Aに示すように第1の線路導体6と第2の線路導体7は
個々に磁性体基板5の対角線L1、L2に沿って重ねて
配置され、第1の中心導体6bと第2の中心導体7bは
磁性体基板5の表面上において平面視120゜の傾斜角
度で交差されて重ねられている。また、第1〜第3の中
心導体6b、7b、8bの重なり状態において、第1の
中心導体6bの分割導体6b1、6b2と、第2の中心
導体7bの分割導体7b1、7b2とが重ねられた部分
は、磁性体基板5の表面側において平面視的に全て位置
ずれされて配置され、分割導体6b1、6b2と分割導
体7b1、7b2とが重ねられた部分は磁性体基板5の
表面上において重ならないように配置されている。
【0034】さらに、分割導体6b1、6b2と分割導
体7b1、7b2とが重ねられた部分に対してこれらの
部分を避けるように第3の中心導体8bの分割導体8b
1、8b2が配置されている。従って、磁性体基板5の
表面上において、分割導体6b1、6b2と分割導体7
b1、7b2と分割導体8b1、8b2がこれらの組み
合わせのうち、2本重なって配置されることはあって
も、3本が重ねられる部分は生じないように配置されて
いる。なお、図1(A)では略したが、磁性体基板5と
第1の線路導体6と第2の線路導体7と第3の線路導体
8との間には各々に図1(B)に簡略的に示すように絶
縁シートZが介在されて各線路導体6、7、8は個々に
電気的に絶縁されている。
【0035】次に、前記磁性組立体15は下ヨーク3の
底部中央側に配置され、下ヨーク3の底部側の磁性組立
体15の両側部分には平面視細長で先の磁性体基板5の
半分程度の厚さの板状のコンデンサ基板11、12が収
納され、コンデンサ基板12の一側部側には終端抵抗1
3が収納されている。より詳細には、先の磁性組立体1
5の磁性体基板5の長さが下ヨーク3の内幅とほぼ同じ
に形成され、磁性体基板5の幅(長手方向に直交する方
向の幅)が下ヨーク3の内幅よりも小さく形成されてい
るので、磁性体基板5を下ヨーク3の内部に図1に示す
ように平面視横長になるように収納した状態において、
磁性体基板5の幅方向両側には図1に示すようにコンデ
ンサ基板11、12を収納可能な空間部が形成され、そ
れらの空間部にコンデンサ基板11、12と終端抵抗1
3が収納されている。
【0036】そして、先の第1の線路導体6の先端部導
体6cを先のコンデンサ基板11の一側端部に形成され
ている電極部11aに電気的に接続し、先の第2の線路
導体7の先端部導体7cを先のコンデンサ基板11の他
側端部に形成されている電極部11bに電気的に接続
し、先の第3の中央導体8の先端部導体8cをコンデン
サ基板12と終端抵抗13に電気的に接続して磁性組立
体15にコンデンサ11、12と終端抵抗13とが接続
されている。なお、終端抵抗13を接続しなければ、サ
ーキュレータとして作用する。
【0037】前記先端部導体7cの部分が接続されたコ
ンデンサ基板11の端部側に非可逆回路素子1としての
第1ポートP1が形成され、先端部導体6cの部分が接
続されたコンデンサ基板11の端部側に非可逆回路素子
1としての第2ポートP2が形成され、先端部導体8c
の部分が接続された終端抵抗13の端部側が非可逆回路
素子1としての第3ポートP3とされている。
【0038】この形態の非可逆回路素子1において、第
1ポートP1と第2ポートP2に沿う方向に平行な方向
のコンデンサ基板11の長手を非可逆回路素子1全体の
同方向の長手(換言すると、下ヨーク3の同方向の長
さ)の65%以上、100%以下とすることが好まし
い。この範囲の長さの中でも75%以上、100%以下
であることがより好ましい。次に第1ポートと第2ポー
トに沿う方向に直交する方向においては、コンデンサ基
板11の幅が非可逆回路素子1全体の同方向の長さの
(換言すると下ヨーク3の同方向の長さの)15%以
上、45%以下であることが好ましい。この範囲の幅の
中でも30%以上、45%以下であることがより好まし
い。
【0039】また、下ヨーク3と上ヨーク2との間の空
間部において磁性組立体15はその空間部の厚さの半分
程を占有する厚さに形成されているので、磁性組立体1
5よりも上ヨーク2側の空間部分には、図6にも示すス
ペーサ部材30が収納され、該スペーサ部材30に磁石
部材4が設置されている。先のスペーサ部材30は、上
ヨーク2の内部に収納可能な大きさの平面視矩形板状の
基板部31と、この基板部31の底部側の4隅の各コー
ナ部分に形成された脚部31aとからなり、基板部31
において脚部31a…が形成されていない側の面(上
面)に円型の収納凹部31bが形成され、該収納凹部3
1bの底面側には基板部31を貫通する矩形型の透孔3
1cが形成されている。
【0040】そして、先の収納凹部31bに円盤状の永
久磁石からなる磁石部材4が嵌め込まれ、この磁石部材
4を備えた状態のスペーサ部材30がそれらの4つの脚
部30aで先のコンデンサ基板11、12とこれらに接
続されている第1の先端部導体6c、7c、並びに、終
端抵抗13とこれに接続されている先端部導体8cの先
端部を下ヨーク3の底部側に押さえ付け、スペーサ部材
30の底部により磁性組立体15を下ヨーク3の底面側
に押さえ付けた状態でヨーク2、3の間に収納されてい
る。なお、スペーサ部材30の4つの脚部31aにより
先のように先端部導体6c、7c、8cを押さえ付ける
ことにより第1の線路導体6と第2の線路導体7と第3
の線路導体8とに張力を付加した状態でこれらを磁性体
基板5の表面側に押さえ付けていると同時に、スペーサ
部材30の底面によりこれら第1の線路導体6と第2の
線路導体7と第3の線路導体8を押さえ付けることでこ
れらを磁性体基板5の表面側に押さえ付け、これにより
磁性組立体16を下ヨーク3の底部側に固定している。
【0041】図1〜図6に示す本実施の形態のアイソレ
ータ1は、第1の線路導体6と第2の線路導体7がいず
れも磁性体基板5の平面状の受面5d、5dを介して折
り曲げられ、第3の線路導体8が磁性体基板5の長辺5
aに沿って折り曲げられているので、各線路導体6、
7、8における中央導体6b、7b、8bの折り曲げ部
分が磁性体基板5の表面側において正確な角度、例えば
第1の線路導体6と第2の線路導体7においては120
゜の角度に折り畳まれる。即ち、平面状の受面5dの縁
の直線部分を介しての折り畳み作業となるので、中央導
体6b、7bを磁性体基板5の表面側において正確に1
20゜の角度で交差させて折曲することが容易にできる
ようになる。従って、入力側の線路導体から磁性体基板
5に入力された信号を出力側に効果的に伝搬させること
ができ、低損失でしかも広帯域な通過特性を発揮でき
る。従って磁性組立体15の磁気特性として好適なもの
が確実に得られるようになる。
【0042】また、磁性体基板5の表面側に折り畳まれ
た中央導体6b、7b、8bは図1に示すように重ねら
れるが、この重ねた状態において、中央導体6b、7
b、8bの各々において2本に分割されている分割導体
6b1、6b2、7b1、7b2、8b1、8b2の各
々が個々に重ねられる。しかし、これらの分割導体6b
1、6b2、7b1、7b2、8b1、8b2の重ねら
れた部分においてはいずれかの2つの分割導体のみの重
ね部とされ、3つの分割導体が重ねられてはいない。こ
れは、2本の中央導体6、7を2分割した上に、中央導
体8bを広げた状態の2分割構造として中央導体6b、
7bに対する重ね部分を避けることができるような重ね
構造としたためである。
【0043】このような重ね構造にすることで3つの分
割導体が重なることを避けることができ、これによりス
ペーサ部材30の底部で中央導体6b、7b、8bを磁
性体基板5に押し付ける際に中央導体6b、7b、8b
の重なり部分を均一に押さえ付けることができる。ここ
で例えば、分割導体が3本重なる部分が生じると、分割
導体が2本重なった部分よりも3本重なった部分の方が
厚くなるので、この3本重なった部分にはスペーサ部材
30の強い押し付け力が作用する反面、他の2本重なっ
た部分にはスペーサ部材30の押し付け力が十分に作用
しなくなるので、中央導体6b、7b、8bに均等に押
さえ付け力を作用させてこれらの全てを均等に支持する
ことができなくなるおそれが高くなる。
【0044】また、前述の如く中央導体8bの分割導体
8b1、8b2を非平行もしくは平行でかつ折曲もしく
は湾曲するように分割したことにより、入力側の線路導
体から入力された信号を効果的に高周波フェライト製の
磁性体基板5上を伝搬させ、出力することができ、広帯
域な通過特性を発揮させることができる。また、低周波
化するためには各線路導体6、7、8を長くしてインダ
クタンスを大きくする必要があるが、本発明において
は、第3の中心導体8bにおいて、第3の線路導体8が
長さ方向中央部側において互いに離れる方向に折曲(屈
曲)もしくは湾曲されてなるが、もしくは、互いに平行
でかつ折曲もしくは湾曲されてなるが、これにより第3
の線路導体8の長さが実質的に長くなって、インダクタ
ンスが大きくなり、低周波化と小型化を両立することが
できる。
【0045】次に、本実施の形態では電極部16の本体
部10Aを磁性体基板5とほぼ同じ平面視形状としてあ
るが、このようにすることで本体部10Aがその下に位
置する下ヨーク3に広い面積で接触できるので抵抗が低
くなり、損失を小さくすることができる。
【0046】次に、先に説明したごとく第1の線路導体
6と第2の線路導体7と第3の線路導体8の各々の付け
根の部分には、凹部18a、19a、10eが形成され
ており、各線路導体の線路長が若干長くされているの
で、各中心導体6、7、8のインダクタンスが大きくな
り、共振容量の面積を小さくできる、換言するとコンデ
ンサ基板11、12の面積を小さくできる効果があり、
非可逆回路素子1としての全体の小型化に寄与する。
【0047】図7Aは、先の実施の形態のアイソレータ
1が組み込まれる携帯電話装置の回路構成の一例を示す
もので、この例の回路構成においては、アンテナ40に
アンテナ共振器41が接続され、アンテ共振器41の出
力側にローノイズアンプ(増幅器)42とフィルタ48
と選択回路43を介して受信回路44が接続され、アン
テナ共振器41の入力側に先の実施の形態のアイソレー
タ1とパワーアンプ(増幅器)45と選択回路46を介
して送信回路47が接続され、選択回路43、46に分
配トランス49が接続されて構成されている。先の構成
のアイソレータ1は図7Aに示すような携帯電話装置の
回路に組み込まれて使用され、アイソレータ1からアン
テナ共振器41側への信号は低損失で通過させるが、そ
の逆方向の信号は損失を大きくして遮断するように作用
する。これにより、増幅器45側のノイズ等の不要な信
号を増幅器45側に逆入力させないという作用を奏す
る。
【0048】図7Bは図1から図6に示した構成のアイ
ソレータ1の動作原理を示すものである。図7Bに示す
回路に組み込まれているアイソレータ1は、符号で示
す第1ポートP1側から符号で示す第2ポートP2方
向への信号は伝えるが、符号の第2ポートP2側から
符号の第3ポートP3側への信号は終端抵抗13によ
り減衰させて吸収し、終端抵抗13側の符号で示す第
3ポートP3側から符号で示す第1ポートP1側への
信号は遮断する。従って図7(A)に示す回路に組み込
んだ場合に先に説明した効果を奏することができる。
【0049】図8は、本発明に係る第2の実施の形態の
非可逆回路素子に適用される電極部35を示すもので、
この形態の電極部35において先の実施の形態の電極部
16と同じ構成要素には同一の符号を付してそれらの部
分の説明を省略する。この形態の電極部35において先
の実施の形態の電極部16と異なるのは、第1の線路導
体6と第2の線路導体7において共通電極10の本体部
10Aに対する付け根の部分の各々に前記第1の基部導
体6aと同じ程度の長さ(深さ)の凹部10fを各々形
成し、各線路導体6、7の線路長を更に長く形成した点
に特徴がある。また、第3の線路導体8の付け根の部分
にも先の凹部10fと同等の長さ(深さ)の凹部10g
を形成することで第3の線路導体8の線路長も更に長く
されている。
【0050】この図の実施の形態の如く、共通電極10
の本体部10Aに先の実施の形態よりも更に深い凹部1
0f、10gを形成して線路導体6、7、8の実効の線
路長を長くした構造を採用しても良い。この場合、凹部
10f、10gを形成した部分側まで絶縁層を配置し、
各線路導体6、7、8を磁性体基板5の裏面側において
個々に絶縁する構成とする必要がある。また、線路導体
8は後述する実施の形態のごとく分割導体8b1、8b
2を平行に、かつ、折曲もしくは湾曲して形成させても
良い。以上の構造を採用することで、中心導体6、7、
8のインダクタンスが更に大きくなるので、共振容量の
面積を小さくできる、換言するとコンデンサ基板11、
12の面積を小さくできる効果があり、非可逆回路素子
1としての全体の小型化に寄与する。
【0051】図は、本発明に係る第3の実施の形態の非
可逆回路素子に適用される電極部36を示すもので、こ
の形態の電極部36において先の第1の実施の形態の電
極部16と同じ構成要素には同一の符号を付してそれら
の部分の説明を省略する。この形態の電極部36におい
て先の実施の形態の電極部16と異なるのは、第3の線
路導体80の中央導体80bが分割導体80b1と8b
2に分割されている点であり、分割導体80b1は分割
導体8b2と非平行ではなく、分割導体8b2に平行に
なるように屈曲されている。従って第3の中央導体80
bはL字型に形成されている。なお、第3の中央導体8
0bは折曲(屈曲)された形状に記載されているが、湾
曲された形状あるいは折り曲げ部分にアールが付けられ
た形状でも良いのは勿論である。更にこれらの分割導体
はL字型に限らず、ジグザグ状、波形等に折曲された形
状でも良いのは勿論である。このような形状とした分割
導体80b1、8b2を備えた第3の線路導体80を備
えた構造であっても、線路導体80bの実質的な導体長
を長くして非可逆回路素子としての低周波化と小型化を
両立させることができる。
【0052】図10は本発明に係る非可逆回路素子(ア
イソレータ)の第4の実施の形態を示すもので、この形
態のアイソレータ50は、上ヨーク51と下ヨーク52
とからなる閉磁気回路の内部に、換言すると、上ヨーク
51と下ヨーク52の間に、4角板状の永久磁石からな
る磁石部材55とスペーサ部材56と磁性組立体57と
コンデンサ板58、59、60と終端抵抗61とこれら
を収容する樹脂ケース62とを収容して構成されてい
る。前記磁性組立体57は先の第1の実施の形態の電極
部16と同等の電極部16が平面視略長方形状の磁性体
基板65に巻き付けられて構成されている。この磁性体
基板65は先の形態の横長の磁性体基板5とほぼ同じ形
状であるが若干正方形状に近い長方形板状とされてい
る。図10に示す構造のアイソレータ50においても先
の実施の形態のアイソレータ1と同等の効果を得ること
ができる。
【0053】図11は磁性体基板の他の形態を示すもの
で、この形態の磁性体基板60は平面視略長方形状で4
つの角部にL字型の切欠状の受部61を有する形状とさ
れ、1つの受部61を構成する2つ平面のうちの一方の
平面が線路導体6を折り返すための受面61aとされ、
他の1つの受部61を構成する2つ平面のうちの一方の
平面が線路導体7を折り返すための受面61bとされ、
これらの受面61a、61bにより電極部16の第1の
中央導体6bと第2の中央導体7bとが正確に折り返さ
れるように構成されている。この形態の磁性体基板60
においても平面視横長の略長方形状とされ、詳細には、
相対向する長辺60a、60aとそれらに直角方向に延
在された短辺60b、60bと先に説明した受部61を
構成する2つの辺とから平面視略長方形状の磁性体基板
60が構成されている。この磁性体基板60を用いるこ
とでも先の第1の実施の形態の場合と同様の効果を得る
ことができる。
【0054】図12は磁性体基板の更に他の例を示すも
ので、この形態の磁性体基板70は平面視略長方形状で
4つの角部に平面状の受部71を有し、短辺側が曲線と
された略レーストラック形状とされている。この形状も
本発明においては略長方形状の概念に含めるものとす
る。より詳細には、磁性体基板70は相対向する長辺7
0a、70aとこれらの長辺70a、70aの端部どう
しを接続する楕円弧状の短辺70b、70bとからな
り、長辺70a、70aの端部に形成された平面状の受
部71、71と長辺70aにより先に説明した電極部1
6の第1の中央導体6bと第2の中央導体7bと第3の
中央導体8を正確に折り返しできるように構成されてい
る。この磁性体基板70を用いることでも先の第1の実
施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第1と第
2の中心導体を平面視横長型又は縦長型の磁性体基板の
一面側から他面側にかけて受面を介して折曲して巻き込
んでいるので、中心導体を受面の縁を介して正確な位置
で確実に折曲して磁性体基板の他面側に巻き込むことが
できる結果、磁性体基板に対して中心導体を確実な位置
に設置できる。即ち、中心導体を受面の縁を介して折り
曲げる結果、中心導体の折り曲げ加工に伴う変形も抑制
されるので、各中心導体を所定の角度で磁性体基板に対
して折り曲げることができる。よって特性が良好で安定
化された高品質の非可逆回路素子が得られ、磁性組立体
を備えた非可逆回路素子としての組立作業の生産性も向
上する。
【0056】更に本発明は、コンデンサ基板を平面視横
長型あるいは縦長型の磁性体基板の長手方向に沿ってそ
の幅方向両側に配置していると、磁性体基板の両側に収
まり良くコンデンサ基板を配置することができ、その結
果として磁性体基板とコンデンサ基板を含めた非可逆回
路素子全体としての小型化をなし得る。
【0057】更に本発明において、線路導体の付け根の
部分に対応する共通電極の周縁部に凹部を刻設すること
で線路導体の線路長を長くすることができる。線路導体
の線路長が長くなることで線路導体のインダクタンスが
大きくなり、コンデンサ基板としての共振容量を相対的
に小さくできるのでコンデンサ基板を小さくできて非可
逆回路素子の低周波化、小型化に寄与する。また、同じ
インダクタンスを確保するならば磁性体基板の面積を小
さくできる結果、これによっても非可逆回路素子全体の
小型化に寄与する。
【0058】本発明において、分割導体どうしの重ねら
れた部分が平面視的に位置ずれされて配置される場合、
磁性体基板の他面側において分割導体が平面視的に均等
に収まり良く配置される。更に、第1の線路導体と第2
の線路導体と第3の線路導体の分割導体どうしの重なり
部分の全てが平面視的に位置ずれされていると、分割導
体どうしが3本重ねられる部分が発生しないので、磁性
体基板の他面側において分割導体の2本重なり部分と3
本重なり部分の発生に起因する凹凸の発生が少なくな
り、磁性体基板他面側における凹凸が少なくなる。
【0059】本発明においてコンデンサ基板のうち、少
なくとも1つを複数の線路導体に接続する共通のコンデ
ンサ基板とすることで大きな容量を小さいなコンデンサ
占有体積で稼ぐことができ、非可逆回路素子としての小
型化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1Aは本発明の第1の実施の形態に係るア
イソレータの一部分を取り除いた状態を示す平面図、図
1Bは同アイソレータの断面図である。
【図2】 図2は本発明に係るアイソレータに用いられ
る磁性体基板の一例を示す平面図。
【図3】 図3は本発明に係るアイソレータに用いられ
る電極部の展開図である。
【図4】 図4Aは本発明に係るアイソレータの下ヨー
クを示す平面図、図4Bは同下ヨークの側面図である。
【図5】 図5は同アイソレータの上ヨークを示す側面
図である。
【図6】 図6は同アイソレータに備えられるスペーサ
部材の一例を示す斜視図である
【図7】 図7Aはこの種のアイソレータが備えられる
電気回路の一例を示す図、図8Bはアイソレータの動作
原理を示す図である。
【図8】 図8は本発明に係るアイソレータの電極部の
第2の例を示す図である。
【図9】 図9は本発明に係るアイソレータの電極部の
第3の例を示す図である。
【図10】 図10は本発明に係るアイソレータの他の
実施の形態を示す分解斜視図である。
【図11】 図11は本発明に係るアイソレータに適用
される磁性体基板の他の例を示す平面図である。
【図12】 図12は本発明に係るアイソレータに適用
される磁性体基板の別の例を示す平面図である。
【図13】 図13は従来の磁性組立体の一例を示す斜
視図である。
【図14】 図14は従来の磁性組立体に適用されてい
る電極部の展開図である。
【符号の説明】
1…アイソレータ、2…上ヨーク、3…下ヨーク、4…
磁石部材、5…磁性体基板、5d…受面、6…第1の線
路導体、6b…第1の中央導体、6b1、6b2…第1
の分割導体、7…第2の線路導体、7b…第2の中央導
体、7b1、7b2…第2の分割導体、8…第3の線路
導体、8b…第3の中央導体、8b1、8b2…第3の
分割導体、10e…凹部、10f、10g…凹部、1
1、12…コンデンサ基板、13…終端抵抗、16…電
極部、18、19…スリット部、18a、19a…凹
部、30…スペーサ部材、40…電極部、50…アイソ
レータ、60、70…磁性体基板、L1、L2…対角
線。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する直線状の2辺とこれら2辺の
    各端部どうしを接続する1つ以上の辺とから区画される
    平面視横長型又は縦長型の磁性体基板と、この磁性体基
    板の一面側に配置された板状の共通電極と、この共通電
    極外周部の3方向に延設された第1の線路導体と第2の
    線路導体と第3の線路導体と、前記第1の線路導体に設
    けられて前記磁性体基板の他面側に折曲される第1の中
    心導体と、前記第2の線路導体に設けられて前記磁性体
    基板の他面側に折曲される第2の中心導体と、前記第3
    の線路導体に設けられて前記磁性体基板の他面側に折曲
    される第3の中心導体とが具備されてなり、 前記磁性体基板の相対向する2辺の各端部側に前記各中
    心導体を折曲するための受面が形成され、前記第1の中
    心導体と第2の中心導体とが、前記磁性体基板の前記受
    面を介して前記磁性体基板の他面側に折曲され、かつ、
    この磁性体基板の他面側において前記磁性体基板の対角
    線に沿うように配置されてなることを特徴とする非可逆
    回路素子。
  2. 【請求項2】 相対向する直線状の2辺とこれら2辺の
    各端部どうしを接続する1つ以上の辺とから区画される
    形状の平面視横長型又は縦長型の磁性体基板と、この磁
    性体基板の一面側に配置された板状の共通電極と、この
    共通電極外周部の3方向に延設された第1の線路導体と
    第2の線路導体と第3の線路導体と、前記第1の線路導
    体に設けられて前記磁性体基板の他面側に折曲される第
    1の中心導体と、前記第2の線路導体に設けられて前記
    磁性体基板の他面側に折曲される第2の中心導体と、前
    記第3の線路導体に設けられて前記磁性体基板の他面側
    に折曲される第3の中心導体とが具備されてなり、 前記線路導体に接続されるコンデンサ基板が前記平面視
    横長型あるいは縦長型の磁性体基板の幅方向両側に磁性
    体基板の長手方向に沿って配置されてなることを特徴と
    する非可逆回路素子。
  3. 【請求項3】 前記第1の線路導体が前記共通電極に接
    続された部分と、前記第2の線路導体が前記共通電極に
    接続された部分と、前記第3の線路導体が前記共通電極
    に接続された部分のうち、少なくとも1つの部分の両側
    に、前記共通電極の周縁部を刻設してなる凹部が形成さ
    れて前記少なくとも1つの線路導体の線路長が延長され
    てなることを特徴とする請求項1又は2に記載の非可逆
    回路素子。
  4. 【請求項4】 前記第1の線路導体の幅方向中央部と前
    記第2の線路導体の幅方向中央部にそれらの長さ方向に
    沿うスリット部が形成されて前記第1の線路導体と前記
    第2の線路導体が個々に2本の分割導体に分割されてな
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の非
    可逆回路素子。
  5. 【請求項5】 前記分割導体が前記磁性体基板の他面側
    に折曲されて前記共通電極の他面側において重ねられ、
    各分割線路どうしの重ねられた部分が前記共通電極の他
    面側において平面視的に位置ずれされて配置されたこと
    を特徴とする請求項4に記載の非可逆回路素子。
  6. 【請求項6】 前記磁性体基板の他面側において前記第
    3の中心導体が前記第1の中心導体及び第2の中心導体
    に対して平面視重ねられ、前記第1の中心導体と第2の
    中心導体に対する前記第3の中心導体の重なり部分の全
    てが平面視的に位置ずれされてなることを特徴とする請
    求項5に記載の非可逆回路素子。
  7. 【請求項7】 前記第3の中心導体が前記磁性体基板の
    他面側において平面視前記第1の中心導体と第2の中心
    導体と交差するように折曲もしくは湾曲されて重ねら
    れ、前記第3の線路導体が2本の分割導体に分けられ、
    前記2本の分割導体に非平行部分が含まれてなることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の非可逆回路
    素子。
  8. 【請求項8】 前記第3の中心導体が前記磁性体基板の
    他面側において平面視前記第1の中心導体と第2の中心
    導体と交差するように折曲もしくは湾曲されて重ねら
    れ、前記第3の線路導体が2本の分割導体に分けられ、
    前記2本の分割導体が並行状態とされたまま折曲もしく
    は湾曲されてなることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載の非可逆回路素子。
  9. 【請求項9】 前記コンデンサ基板のうち、少なくとも
    1つが前記複数の線路導体に接続された共通のコンデン
    サ基板とされたことを特徴とする請求項2に記載の非可
    逆回路素子。
  10. 【請求項10】 前記磁性体基板が、相対向する2辺の
    各端部側に斜面状の受面を有する平面視略矩形状にされ
    てなることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
    の非可逆回路素子。
  11. 【請求項11】 前記共通電極が、相対向する2辺とこ
    れら2辺の各端部どうしを接続する1つ以上の辺とから
    区画される形状とされ、その周縁部の少なくとも一部を
    前記磁性体基板の周縁部に添わせて磁性体基板の一面側
    に配置されてなることを特徴とする請求項1〜10のい
    ずれかに記載の非可逆回路素子。
  12. 【請求項12】 前記共通電極が相対向する2辺の各端
    部側に斜辺部を有する平面視略矩形状にされ、その周縁
    部を前記磁性体基板の周縁部に添わせて磁性体基板の一
    面側に配置可能な大きさにされてなることを特徴とする
    請求項11に記載の非可逆回路素子。
  13. 【請求項13】 前記請求項1〜12のいずれかに記載
    の非可逆回路素子を備えたことを特徴とするアイソレー
    タ。
  14. 【請求項14】 前記請求項1〜12のいずれかに記載
    の前記第1の線路導体と前記第2の線路導体と前記第3
    の線路導体にコンデンサ基板が接続され、前記3つの線
    路導体のうちの1つに抵抗素子が接続され、前記磁性体
    基板と前記線路導体と前記コンデンサ基板と前記抵抗素
    子がケース体に収納されてなることを特徴とするアイソ
    レータ。
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