JP2003133800A - 電子部品実装装置 - Google Patents

電子部品実装装置

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JP2003133800A
JP2003133800A JP2001323618A JP2001323618A JP2003133800A JP 2003133800 A JP2003133800 A JP 2003133800A JP 2001323618 A JP2001323618 A JP 2001323618A JP 2001323618 A JP2001323618 A JP 2001323618A JP 2003133800 A JP2003133800 A JP 2003133800A
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component mounting
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Noriyuki Iguchi
範幸 井口
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全を確保しつつ基板実装作業の能率を向上
させる電子部品実装装置を提供する。 【解決手段】 電子部品実装装置1に作業者が実装モー
ドと段取りモードとを選択するための動作選択手段41
を備える。実装モードでは基板実装作業を行なう可動部
20、20、…が高速で作動し、検知手段30が可動部
20、20、…に接近する障害物を検知した検知状態で
は動力電源部50が遮断されて電子部品実装装置1が緊
急停止する。段取りモードでは検知手段が検知状態にあ
るか否かに関係なく、動力電源部50の通電が継続した
状態で可動部20、20、…は停止または減速する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に電子部品を
実装するための電子部品実装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板に集積回路、抵抗器、コンデンサ等
の電子部品を実装する電子部品実装装置は、特開200
1−144499号に開示された電子部品の実装装置に
見られるように、例えば、基板搬送手段、ヘッドユニッ
ト、X−Y搬送手段といった構成要素を備えており、こ
れらの構成要素は基板の実装作業のために高速で作動す
る種々の可動部を備えている。
【0003】電子部品実装装置には、これら可動部が高
速で作動している際に、作業者の手等の身体の一部が接
触することを防ぐため、安全装置が備えられている。従
来の電子部品実装装置に備えられた安全装置は、可動部
を覆う保護カバーが開放されたり、作業者の人体等の障
害物が可動部に接近することを検知したりした際に、電
子部品実装装置の動力電源部を遮断して可動部を緊急停
止することで、高速で移動している可動部と作業者との
接触を防ぎ、基板実装作業中の安全を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子部品実装装置では、例えば実装作業中の基板が搬送
装置から落下したり、部品供給ユニットから供給される
電子部品が切れたりしてエラー停止したために、段取り
作業(メンテナンス、製造する基板の切り替え)を要す
る場合であっても、作業者が保護カバーを開けたり、検
知手段が作業者の身体の一部を障害物として検知したり
した際には、上記検知手段が作動して電子部品実装装置
が緊急停止していた。この場合、段取り作業後の実装作
業再開には、原点復帰を電子部品実装装置の原点復帰を
要し、長い時間を要したので、基板実装作業の能率が落
ちるという問題があった。
【0005】また、例えば、段取り作業を行なうため
に、実装作業中、作業者が安全カバーを開けたり、セン
サーが作業者を検知したりした際、可動部は緊急停止す
るのか、減速するのかといった検知手段の動作モードを
変更するためには、電子部品実装装置のハードウェアの
配線を変更するために該電子部品実装装置の電源を遮断
するか、電子部品実装装置のソフトフェアの設定変更を
する必要があり、いずれにしても基板実装作業を中断し
なければならないので、基板実装作業の能率を向上させ
る上で障害となっていた。
【0006】本発明は、基板実装作業を中断することな
く段取り作業を行なうことのできる電子部品実装装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、基板に電子部品を実装する
電子部品実装装置(1)であって、前記実装のための機
械的な作動を行なう可動部(20、20、…)と、前記
可動部(20、20、…)を作動させるための電力を供
給する動力電源部50と、前記可動部(20、20、
…)及び該可動部(20、20、…)周縁を覆い、且つ
開閉可能な保護カバー(5)が開いている状態及び前記
可動部(20、20、…)に障害物が接近している状態
の少なくとも一方を検知して検知状態となる検知手段
(30)と、前記検知状態における前記電子部品実装装
置(1)の動作モードを選択するための動作選択手段
(41)と、を備え、前記動作選択手段(41)により
選択される動作モードが、前記検知状態では前記動力電
源部(50)の通電を遮断する実装モードと、前記可動
部(20、20、…)の前記作動を禁止若しくは減速
し、且つ前記検知状態でも前記動力電源部(50)の通
電状態を継続する段取りモードと、であることを特徴と
する。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、検知手段
が保護ドアが開いたことを検知したり、可動部に障害物
が侵入したことを検知したりした際に、例えば電子部品
実装装置の動力電源部の通電が継続されるか、遮断され
るかといった動作モードの選択を作業者が適宜行なうこ
とができる。よって、例えば、基板実装作業中の安全を
確保する実装モードと、段取り作業等を行なった後、基
板実装作業を迅速に再開できる段取りモードとを、作業
者が適宜選択できるので基板実装作業の能率を向上させ
ることができる。
【0009】作業者が動作選択手段で実装モードを選択
している際には、基板実装作業の安全な進行を妨げる要
因がない状態では、該作業を滞りなく進行できるととも
に、万が一電子部品実装装置の可動部に障害物が接近し
た際には動力電源の遮断し、電子部品実装装置を緊急停
止することで、従来の電子部品実装装置と同様にして、
危険を回避することができる。
【0010】一方、作業者が段取りモードを選択してい
る状態では、作業者が段取り作業等のため、可動部に身
体を触れたり近づけたりしている際に可動部が機械的に
作動することがないので作業者の作業中の安全が確保さ
れる。
【0011】それに加えて、作業者が保護カバーを開け
たり身体の一部がエリアセンサにより検知されたりして
いる状態でも実装モードのように動力電源の通電が遮断
されることがないため、該作業終了後、動作選択手段で
実装モードに切り替えることですみやかに基板実装作業
を再開することができる。よって、基板実装作業の効率
を向上することができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電子部品実装装置において、前記可動部(20、2
0、…)と連動して、該可動部(20、20、…)の作
動状態を表示する動作表示手段(8)を備えることを特
徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に加えて、作業者が電子部品実装装置の動作状態を容易
かつ迅速に認識しながら電子部品実装装置の操作や段取
り作業を行なうことができる。よって、基板実装作業の
効率をさらに向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子部品実装
装置1の概略について、図を参照して説明する。図1は
電子部品実装装置1の概略を示す正面図であり、図2は
電子部品実装装置1の要部ブロック図である。電子部品
実装装置1は、本体2と、図示しない基板搬送手段と、
図示しないX−Y搬送手段と、ヘッドユニット3と、部
品供給ユニット4と、保護カバー5と、動作表示手段8
と、制御部10と、検知手段30と、操作盤40と、動
力電源部50と、を備えて構成される。
【0015】図示しない基板搬送手段は、本体2の一方
の側面に設けられた搬入口から他方の側面に設けられた
搬出口まで基板を搬送するとともに、基板を所定位置で
保持する。ヘッドユニット3は、基板に電子部品を実装
する。部品供給ユニット4は、ヘッドユニット3を用い
て基板に実装する電子部品をヘッドユニット3に供給す
る。図示しないX−Y搬送手段は、ヘッドユニット3が
部品供給ユニット4から供給された電子部品を受け取る
とともに、基板上の所定位置に実装するため、該ヘッド
ユニット3を水平方向に移動させる。上述の各構成要素
はいずれも基板への電子部品実装作業に際し、機械的に
高速で作動する構成要素を備えている。以下、これら機
械的に高速で作動する構成要素を可動部20、20、…
と総称する。
【0016】保護カバー5は、例えば最上部を支点とし
た、開閉自在な形態で本体2上部に取り付けられてお
り、本体2の上部に設置された搬送手段、X−Y搬送装
置、ヘッドユニット3等に備えられた可動部20、2
0、…に、実装作業中、作業者の身体等の障害物が触れ
ないよう保護する。本体2の、保護カバー5と当接する
部位の最上端部には、後述する開閉検知スイッチ7、7
が備えられている。
【0017】検知手段30は、エリアセンサ6、6と、
開閉検知スイッチ7、7と、リレー31と、リレー接点
32と、を備えて構成され、制御部10と接続されてい
る。
【0018】エリアセンサ6、6は、保護カバー5より
下部にある部品供給ユニット4等の構成要素に備えられ
た可動部20、20、…に接近もしくは接触する作業者
の身体等の障害物を例えば光学的手段で検知する。
【0019】開閉検知スイッチ7、7は、例えば保護カ
バー5が閉じられている状態で通電するスイッチを備え
ており、本体2の、保護カバー5と当接する部位の最上
端部に備えられている。開閉検知スイッチ7、7は保護
カバー5が開いているとき、これを検知する。
【0020】保護カバー5が閉じており、且つ、エリア
センサ6、6が可動部20、20、…に接近する障害物
を検知していない状態では、検知手段30は通常状態を
とる。一方、エリアセンサ6、6が可動部20、20、
…に接近する障害物を検知するか、開閉検知スイッチ
7、7が保護カバー5が開いていることを検知するかし
た場合には検知手段30は検知状態となる。
【0021】検知手段30が通常状態と検知状態との間
で移行すると、リレー31が作動する。作動したリレー
31は、後述する動作選択手段41により選択された動
作モードに従ってリレー接点32を通電若しくは遮断す
る。また、検知状態において、検知手段30は制御部1
0に検知信号を適宜送信する。
【0022】動作表示手段8は、例えばシグナルライト
であり、本体2上面部等、作業者が目視しやすい位置に
設置される。動作表示手段8は制御部10と接続してお
り、上述の可動部20、20、…と連動して、可動部2
0、20、…の動作状態を表示する。動作表示手段8が
表示する可動部20、20、…の動作状態は、例えば、
高速動作、減速動作、エラー停止、緊急停止である。動
作表示手段8が表示する動作状態及び該動作状態を表示
する際の点灯パターンは作業者により適宜設定される。
【0023】操作盤40は、本体2に設けられ、制御部
10と接続されている。操作盤40は作業者が電子部品
実装装置1を操作するための構成要素であり、動作選択
手段41、電源スイッチ42、起動スイッチ43等を備
えて構成される。電源スイッチ42では、動力電源部5
0から供給される電力の通電−遮断操作を行なう。動作
選択手段41の切り替えにより、作業者は後述する実装
モードと、段取りモードとを、適宜選択する。動作選択
手段41では、作業者の切り替え操作によって、上述の
検知手段30の通常状態及び検知状態におけるリレー接
点32の通電状態を選択する。また、動作選択手段41
により選択された動作モードは制御部10にも適宜伝え
られる。起動スイッチ43では電子部品実装装置1によ
る電子部品実装作業の起動操作を行なう。ここで、起動
スイッチ43は、後述する制御部10を介して動作選択
手段41と連動している。例えば、起動スイッチ43に
ついて、動作選択手段41で段取りモードが選択されて
いる状態では、起動スイッチ43は常にOFFの状態で
あり、起動スイッチ43をONの状態にするには、動作
選択手段41で実装モードを選択してからON操作を行
なわなければならないという設定がなされている。
【0024】動力電源部50は、制御部10、可動部2
0、20、…等が作動するための電力を電子部品実装装
置1に供給する。動力電源部50は直列に配列された電
源スイッチ42及びリレー接点32を介して制御部1
0、可動部20、20、…等に接続している。
【0025】制御部10は、電子部品実装装置1を制御
する。制御部10はCPU(Central Processing Uni
t)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(R
andomAccess Memory)13、入/出力インターフェイス
14等を備えて構成され、電子部品実装装置1の各構成
要素を制御する。制御部10は入/出力インターフェイ
ス14を介して、動作表示部8、可動部20、20、
…、検知手段30、操作盤40等の各構成要素と接続さ
れている。
【0026】次に、上述の動作選択手段41により選択
される動作モードについて説明する。実装モードとは、
従来の電子部品実装装置の場合とほぼ同一の動作モード
である。実装モードにおいて、検知手段30が通常状態
の際にはリレー接点32は通電しており、検知手段30
が検知状態に移行した際には、リレー31の作動により
リレー接点32は遮断される。リレー接点32は、検知
手段30が通常状態に戻った際に、リレー31の作動に
より通電する。
【0027】すなわち、動作選択手段41により実装モ
ードが選択されている状態では、検知手段30が通常状
態の際には可動部20、20、…が高速作動して基板へ
の電子部品実装作業を行なうが、エリアセンサ6、6が
障害物を検知するか、開閉検知スイッチ7、7が保護カ
バー5が開いたことを検知するかして検知手段30が検
知状態となった際には、速やかに動力電源部50の通電
が遮断され、電子部品実装装置1は緊急停止する。この
とき、作業者は検知原因を除去し、電源スイッチ42を
ONにして電子部品実装装置1の原点復帰を行なった後
に、起動スイッチ43をONにして電子部品実装作業を
再開させる。
【0028】動作選択手段41で段取りモードが選択さ
れている状態では、制御部10に備えられたCPU11
による段取りモードに基づいた判定により、可動部2
0、20、…の作動が禁止される。段取りモードでは、
起動スイッチ43をONにする操作は無効となり、動作
選択手段41を操作して動作モードを実装モードに切り
替えてから起動スイッチ43のON操作をしない限り可
動部20、20、…は作動しない。一方、段取りモード
では検知手段30が検知状態となり、リレー31が作動
してもリレー接点32は遮断されない。よって、エリア
センサ6、6が障害物を検知するか、開閉検知スイッチ
7、7が保護カバー5が開いたことを検知するかしてい
る状態でも動力電源部50の通電は継続する。
【0029】作業者が段取り作業等の必要から、エリア
センサ6、6の検知領域へ手を入れたり、保護カバー5
を開けたりする際には、動作選択手段41で段取りモー
ドを選択した後に、該作業を開始する。段取りモードで
は、可動部20、20、…の作動は、起動スイッチ43
等の操作に関係なく禁止されている。従って、作業者が
可動部20、20、…に手などの身体の一部を接近させ
たり、触れたりしている場合でも、可動部20、20、
…が作動することはないので、段取り作業等に従事して
いる作業者の安全が確保される。
【0030】段取り作業等の終了後、作業者は動作選択
手段41で動作モードを段取りモードから実装モードへ
切り替えた後、起動スイッチ43を操作して基板実装作
業を再開させる。ここで、段取り作業開始前から、基板
実装作業再開までを通じて、継続して動力電源部50の
通電が行なわれる。
【0031】次に、本発明に係る電子部品実装装置1の
基板実装作業時及び段取り作業時の安全確認処理につい
て、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0032】図3に示すように、安全確認処理はステッ
プS1に示す動力電源部50のON操作後、ステップS
12の原点復帰に引き続くステップS2から行なう。基
板の電子部品実装作業は実装モードでのみ実施可能なの
で、ステップS2では実装モードを選択することで、安
全確認処理は次のステップS3へ進行する。
【0033】ステップS3において起動スイッチ43を
ONにすることでステップS4における可動部20、2
0、…の高速作動可否の判定が行なわれる。電子部品実
装装置1の電子部品実装作業に際し、基板搬送手段が正
常に基板を搬送するか、部品供給ユニット4に部品は装
填されているか等の判定が行なわれる。その結果、電子
部品実装装置1内に該作業の進行を妨げる要因がない場
合には、高速作動可の判定となる。このとき、可動部2
0、20、…の高速作動が開始されるとともに、動作表
示手段8は可動部20、20、…と連動して高速作動を
表示して、安全確認処理はステップS5へ進行する。
【0034】ステップS5では、保護カバー5が閉じて
いるかどうかの判定及び侵入検知センサ6、6が障害物
を検知していないかどうかの判定、すなわち、検知手段
30が通常状態であるか、検知状態であるかの判定が行
なわれる。ここで、保護カバー5が閉じているととも
に、エリアセンサ6、6の検知領域に障害物が侵入して
いない場合には、基板実装作業が開始され、安全確認処
理はステップS6を経てステップS4へと戻り、以降、
基板実装作業が終了するまで(ステップS6でNOの選
択をするまで)上述の安全確認処理が繰り返される。ま
た、このとき動作表示手段8は継続して高速作動を表示
する。
【0035】一方、保護カバー5が開いていることが検
知されるか、エリアセンサ6、6により可動部20、2
0、…への障害物の接近が検知されるかしたために、ス
テップS5で検知状態の判定がなされた場合には、作業
者が高速作動している可動部20、20、…に触れる等
の危険を回避するために安全確認処理はステップS11
に移行する。ステップS11では、検知手段30のリレ
ー31が作動し、動力電源部50が遮断されることで電
子部品実装装置1は緊急停止する。このとき、動作表示
手段8は緊急停止を表示する。電子部品実装装置1の緊
急停止後、基板実装作業を再開する場合には、作業者は
該緊急停止の原因を取り除いた後、ステップS1に戻
り、動力電源部50のONを経てステップS12におけ
る原点復帰を行なう。
【0036】ステップS4で、可動部20、20、…の
高速作動が不可であると判定された場合には、ステップ
S2へ戻る。このとき動作表示手段8は可動部20、2
0、…と連動し、予め設定した通りに、可動部20、2
0、…が高速作動していない旨の表示を行なって、作業
者に異常を知らせる。ステップS2において、電子部品
実装装置1aによる基板実装作業を妨げる要因を、実装
モードのままで排除できた場合には、作業者は再びステ
ップS3で起動スイッチ43のON操作を行ない、基板
実装作業を開始する。一方、該要因の排除に際し、段取
りモードへの切り替えが必要な場合には、作業者が動作
選択手段41を段取りモードへ切り替えることでステッ
プS21へ移行する。
【0037】段取りモードへの切り替えにより、ステッ
プS21で可動部20、20、…の作動が、動力電源部
50の通電が継続している状態で禁止され、ステップS
22へ移行する。ステップS22で保護カバー5を開け
ることも、エリアセンサ6、6の検知領域に作業者の身
体の一部を侵入させることもなく基板実装作業を妨げる
要因が排除できた場合には、安全確認処理をステップS
2へ戻し、作業者が動作選択手段41を実装モードへ切
り替え、安全確認処理をステップS3、S4へ進めるこ
とで、速やかに基板実装作業を再開する。
【0038】一方、作業者が基板実装作業を妨げる要因
を排除するために保護カバー5を開けるか、エリアセン
サ6、6の検知領域に作業者の身体の一部を侵入させる
かする必要がある場合には、安全確認処理はS23へ進
行し、ここで引き続き可動部20、20、…作動禁止及
び動力電源部50通電の継続が行なわれる。
【0039】ステップS23で基板実装作業を妨げる要
因が排除されたのち、基板実装作業を再開する場合には
安全確認処理をステップS2へ戻し、操作選択手段41
を実装モードに切り替えてから基板実装作業を再開す
る。
【0040】この様に、検知手段30が検知状態をとる
際の動作モードを選択できるようにすることで、基板実
装作業の安全性を確保した上で、該作業の能率を向上さ
せることができる。
【0041】動作選択手段41で実装モードを選択して
いる際には、従来の電子部品実装装置と同様にして、基
板実装作業を進行、停止することができる。一方、動作
選択手段41で段取りモードを選択している状態では搬
送装置から実装作業中の基板が落下したり、部品供給ユ
ニット4に装填されていた電子部品が切れたりして段取
り作業が必要となった際、電子部品実装装置1を速やか
に再起動できる状態に保ちながら、段取り作業を行なう
作業者の安全を確保できる。
【0042】従来の電子部品実装装置では、作業者が段
取り作業のために保護カバーを開けたり、エリアセンサ
が作業者の身体の一部を検知したりした場合には、可動
部の作動の有無に関係なく緊急停止のために動力電源部
が遮断されるので、段取り作業完了後の基板実装作業再
開に時間を要していた。
【0043】これに対し、本発明に係る電子部品実装装
置1では、段取り作業の前後を通じて、動力電源部50
の制御部10への通電が継続されるので、該作業完了
後、動作選択手段41を実装モードに切り替えることで
速やかに基盤実装作業を再開することができ、基板実装
作業の能率を向上させることができる。
【0044】また、動作選択手段41で段取りモードを
選択している状態では、可動部20、20、…の作動が
禁止されている。それに加えて、該可動部20、20、
…を高速で作動させる際には、動作選択手段41を切り
替えることで動作モードを段取りモードから実装モード
へ移行してから起動スイッチ43をONにするという2
回の人為的な操作が必要である。これにより、段取りモ
ードにおいては、段取り作業等を行なう作業者の安全が
確保される。
【0045】また、動作選択手段41で実装モードが選
択されている状態では、電子部品実装装置1は従来と同
様に実装作業を進行できるとともに、実装作業中の安全
も検知手段30によって、従来通りに確保できる。
【0046】また、作業者は基板実装作業中、可動部2
0、20、…と連動した動作表示部8を目視すること
で、可動部20、20、…の作動状況を容易且つ迅速に
認識し、該作動状況に応じて、速やかに段取り作業等の
対応を行なうことが出る。よって、さらに基板実装作業
の能率が向上する。
【0047】なお、本発明に係る電子部品実装装置1
は、上述の例に限らない。実装モード及び段取りモード
を選択した際の各々の電子部品実装装置1の作動内容
は、上述の例に限らず、基板実装作業を行なうそれぞれ
の現場で定められた安全基準に応じて適宜変更できる。
例えば、段取りモードを選択した際、可動部20、2
0、…の作動が禁止される代わりに、実装モードにおけ
る作動速度よりも遅い一定の速度で可動部20、20、
…が作動できることとしても良いし、作業者が危険にさ
らされない範囲で可動部20、20、…の作動速度を変
えられることとしても良い。
【0048】また、上述の例では、実装モードにおける
電子部品実装装置1の緊急停止をリレー30による制御
で行なうハード・シークエンスとし、段取りモードにお
ける可動部20、20、…の作動禁止をCPU11によ
る制御で行なうソフト・シークエンスとしたが、本発明
に係る電子部品実装装置1の制御方法はこれに限らな
い。例えば、上記緊急停止及び上記作動禁止の両方をハ
ード・シークエンスで行なうこととしてもよいし、両方
をソフト・シークエンスで行なうこととしてもよい。
【0049】また、動作表示手段8はシグナルランプに
限らない。可動部20、20、…の作動状況に連動し、
作業者に容易に認識できる形態で該作動状態を表示する
のであれば、例えば、音声による表示としてもよいし、
モニターに各々の可動部20、20、…の作動状態を表
示することとしてもよい。
【0050】なお、本発明に係る電子部品実装装置1に
備えられる検知手段30の形態は上述のものに限らず、
電子部品実装装置1の構造に応じて適宜変更できる。例
えば、可動部20、20、…を全て保護カバー5で覆
い、可動部20、20、…への異物の接近を全て開閉ス
イッチ7、7で検知することとしてもよいし、該接近を
全てエリアセンサ6、6で検知することとしてもよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、検知手
段が可動部への異物接近を検知した状態における動作モ
ードを選択できるようにすることにより、基板実装作業
の安全性を確保した上で、基板実装作業の能率を向上さ
せることができる。
【0052】すなわち、実装モードにおいては、基板実
装作業の安全な進行を妨げる要因がない状態で該作業を
滞りなく進行できるとともに、電子部品実装装置の可動
部に異物が接近した際には、速やかに危険を回避でき
る。また、段取りモードにおいては、段取り作業等を行
なう作業者の安全を確保した上で、段取り作業後速やか
に基板実装作業を再開できる。よって、基板実装作業の
進行中、及び段取り作業時の安全性をいずれも確保した
上で、基板実装作業の能率を向上させることができる。
【0053】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に加えて、作業者が電子部品実装装置の動作状態を容易
かつ迅速に認識しながら電子部品実装装置の操作や段取
り作業を行なうことができる。よって、基板実装作業の
効率をさらに向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品実装装置1の概略を示す
正面図である。
【図2】本発明に係る電子部品実装装置1の概略を示す
ブロック図である。
【図3】本発明に係る電子部品実装装置1が稼動する際
の安全確認処理の一例を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 電子部品実装装置 2 本体 5 保護カバー 6 エリアセンサ 7 開閉検知スイッチ 8 動作表示手段 10 制御部 20 可動部 30 検知手段 31 リレー 32 リレー接点 40 操作盤 41 動作選択手段 42 電源スイッチ 43 起動スイッチ 50 動力電源部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に電子部品を実装する電子部品実装装
    置であって、 前記実装のための機械的な作動を行なう可動部と、 前記可動部を作動させるための電力を供給する動力電源
    部と、 前記可動部及び該可動部周縁を覆い、且つ開閉可能な保
    護カバーが開いている状態及び前記可動部に障害物が接
    近している状態の少なくとも一方を検知して検知状態と
    なる検知手段と、 前記検知状態における前記電子部品実装装置の動作モー
    ドを選択するための動作選択手段と、を備え、 前記動作選択手段により選択される動作モードが、 前記検知状態では前記動力電源部の通電を遮断する実装
    モードと、 前記可動部の前記作動を禁止若しくは減速し、且つ前記
    検知状態でも前記動力電源部の通電状態を継続する段取
    りモードと、であることを特徴とする電子部品実装装
    置。
  2. 【請求項2】前記可動部と連動して、該可動部の作動状
    態を表示する動作表示手段を備えることを特徴とする請
    求項1に記載の電子部品実装装置。
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