JP2003119488A - パームオレインの白濁を防止および遅延する方法 - Google Patents

パームオレインの白濁を防止および遅延する方法

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JP2003119488A JP2002174569A JP2002174569A JP2003119488A JP 2003119488 A JP2003119488 A JP 2003119488A JP 2002174569 A JP2002174569 A JP 2002174569A JP 2002174569 A JP2002174569 A JP 2002174569A JP 2003119488 A JP2003119488 A JP 2003119488A
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アイニ イドリス ノル
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ハッサン ハニラー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パームオレインそれ自体或いはパームオレイン
のブレンドの白濁を防止する或いは遅延する。 【解決手段】パームオレインを60乃至140℃の温度
で加熱する。親水性−親油性のバランス値が1乃至16
である結晶化抑止剤の少量をパームオレインの試料に添
加し、その混合物を均一になるまで攪拌する。この攪拌
混合物を予熱したパームオレインに添加し、同混合物を
均一になるまで攪拌し、個々の容器中に梱包する前に冷
却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パームオレインや
パームオレインと他の油とのブレンドの白濁を防止及び
/或いは遅延する方法に関する。本発明は又、白濁が無
いあるいは白濁の開始を遅延する、パームオレインやパ
ームオレインと他の油とのブレンドの組成に関する。
【0002】
【従来の技術】冷気候中で輸送や貯蔵をする際のパーム
オレインの白濁形成は問題である。白濁形成は、パーム
オレインが低温状態に置かれている時のパームオレイン
の結晶化による。単純精留されたパームオレインはスー
パーマーケットの棚に陳列されている間に白濁し得る。
白濁化しても油の品質には問題はないが、消費者は白濁
油を劣化油と感じるので、結晶化を防止することは重要
である。低温でパームオレイン中で形成される結晶はジ
グリセリドが高い。一方、ジグリセリドは油や脂肪中の
結晶化を遅延させることが分かってきた。パームオレイ
ン中の白濁の問題は、軟油とのブレンド或いは添加物の
添加或いは二重精留法の使用により、ある程度までは部
分的に克服されている。ソルビタントリステアレートは
低白濁点を有するオレイン中での結晶形成を抑制するこ
とが報告されている。パームオレイン中へのソルビタン
トリステアレートの最適添加量は試験温度に依存し、温
度が高いほど最適添加量は増加する。代表的な添加量は
0.005乃至0.15%である。反結晶化剤(ソルビ
タントリステアレート)の添加は、豆油を35%ブレン
ドしたパームオレインよりも、パームオレイン中の白濁
化抵抗に有効であることが報告されている。米国特許第
2,097,720号には、低温での白濁防止或いはス
テアリンの形成を防止すべくオリーブ油を処理するため
に、少量(1%以下)の重合酸化モノ不飽和ジ飽和グリ
セリンが使用されることが開示されている。米国特許第
2,393,744号には、綿実油中の結晶の形成を抑
制する、従って油の冷所試験を延長するために、豆レシ
チンが使用され得ることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、パー
ムオレインそれ自体或いはパームオレインのブレンドの
白濁を防止する或いは遅延するためのより有効な方法を
得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、i)パームオレインを
60乃至140℃に昇温する工程と、ii)工程から得
られたパームオレインの試料に、親水性‐親油性のバラ
ンス値が1乃至16である結晶化抑止剤の1つ以上を一
定量添加する工程と、iii)工程から得られたパーム
オレインに工程の混合物を添加し、混合物が均一化され
るまで60℃以上の温度に維持する工程と、iv)工程
の混合物を室温、或いはスーパーマーケットの陳列棚の
温度まで冷却する工程と、からなる方法を要旨とする。
【0005】請求項2に記載の発明は、i)パームオレ
イン試料に、親水性‐親油性のバランス値が1である結
晶化抑止剤の1つ以上を添加し、該混合物を60℃以上
で加熱する工程と、ii)すべての結晶化抑止剤が該混
合物中に溶解するまで混合物を攪拌する工程と、ii
i)工程の混合物を室温、或いはスーパーマーケットの
陳列棚の温度まで冷却する工程と、からなる方法を要旨
とする。
【0006】請求項3に記載の発明は、i)パームオレ
インを、豆油、ひまわり油、菜種油又はカノーラ油、ト
ウモロコシ油、オリーブ油、ベニバナ油、綿実油、糠
油、ゴマ油、カラシ実油、およびピーナッツ油のうちの
1つの油とブレンドする工程と、ii)結晶化抑制剤の
混合物を添加する工程と、iii)工程から得られた混
合物を、結晶化抑制剤が完全に溶解するまで加熱する工
程と、からなる方法を要旨とする。
【0007】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
の何れかに記載のパームオレインの白濁を遅延する方法
において、前記パームオレインが55乃至70のヨウ素
値を有することを要旨とする。
【0008】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3
の何れかに記載のパームオレインの白濁を遅延する方法
において、パームオレインが、パーム油の単純又は二重
精留、或いはその両方の混合から得られることを要旨と
する。
【0009】請求項6に記載の発明は、請求項1及び2
に記載のパームオレインの白濁を遅延する方法におい
て、パームオレインが他の食用油と混合されることを要
旨とする。
【0010】請求項7に記載の発明は、請求項4及び6
に記載のパームオレインの白濁を遅延する方法におい
て、50%以下のパームオイルが50%以上の他の食用
油とブレンドされることを要旨とする。
【0011】請求項8に記載の発明は、請求項4及び6
に記載のパームオレインの白濁を遅延する方法におい
て、最良のブレンド比は、70%以上の他の油と30%
以下のパームオレインからなる、即ち30%以下のパー
ムオレインが70%以上の食用油とブレンドされること
を要旨とする。
【0012】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至3
の何れかに記載のパームオレインの白濁を遅延する方法
において、結晶化抑制剤が、親水性‐親油性のバランス
値が1乃至16である乳化剤を含むことを要旨とする。
【0013】請求項10に記載の発明は、請求項1乃至
3の何れかに記載のパームオレインの白濁を遅延する方
法において、結晶化抑制剤が脂肪酸のスクロースエステ
ルを含み、該脂肪酸の鎖長がC4乃至C24の何れかで
あることを要旨とする。
【0014】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
3の何れかに記載のパームオレインの白濁を遅延する方
法において、結晶化抑制剤が脂肪酸のポリグリセロール
エステルを含み、該脂肪酸の鎖長がC4乃至C24の何
れかであることを要旨とする。
【0015】請求項12に記載の発明は、請求項6に記
載の、他の食用油とブレンドされたパームオレインの白
濁を遅延する方法において、ソルビタントリステアレー
トが0.005重量%乃至2.0重量%添加された、こ
とを要旨とする。
【0016】請求項13に記載の発明は、請求項1乃至
3の何れかに記載のパームオレインの白濁を遅延する方
法において、結晶化抑制剤の量が0.005重量%乃至
2.0重量%であることを要旨とする。
【0017】請求項14に記載の発明は、請求項1乃至
13に記載の方法の何れかにより製造されたことを要旨
とする。請求項15に記載の発明は、親水性‐親油性の
バランス値が1乃至16であることを要旨とする。
【0018】請求項16に記載の発明は、豆油、ひまわ
り油、菜種油又はカノーラ油、トウモロコシ油、オリー
ブ油、ベニバナ油、綿実油、糠油、ゴマ油、カラシ実
油、ピーナッツ油のうちの1つ以上の野菜油とブレンド
され、かつ2.0重量%以下の1つ以上の結晶化抑制剤
を含むことを要旨とする。
【0019】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の、1つ以上の野菜油とブレンドされたパームオレ
インにおいて、パームオレインと、他の1つ以上の野菜
油との比が5:95乃至50:50であることを要旨と
する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、販売、流通及び貯蔵中
のパームオレイン或いはパームオレインの他の油とのブ
レンド油の白濁を防止或いは遅延するための方法に関す
る。白濁を防止することにより、油の清澄性が維持され
る。「白濁」は、低温あるいは空調温度に置かれたパー
ムオレインの結晶化による白濁形成を指す。パームオレ
インは、パームオイルの精留工程で得られた液体分級物
を指す。ここで使用されるパームオレインは55乃至7
0のヨウ素値を有するものである。
【0021】本発明は、パームオレインをある型の添加
剤或いは乳化剤とブレンドする方法に関する。その添加
剤/乳化剤は、スクロース或いは食用油や脂肪から得ら
れた脂肪酸の化合物を含む。その脂肪酸は1つ以上のC
4乃至C24の脂肪酸からなり、飽和でも不飽和でもよ
く、直鎖でも分鎖でもよい。本発明において結晶抑制剤
として作用する添加剤/乳化剤は、液体、ワックス状、
粉末、ペースト、或いはペレットでもよい。色は、白色
から黄色、茶黄色、或いは少々灰白色でもよい。酸価は
6以下、遊離糖は5%以下、水分含有量は4%以下であ
る。
【0022】別の型の添加物は脂肪酸のポリグリセロー
ルエステルである。脂肪酸のポリグリセロールエステル
は、重合グリセロールを食用脂肪、油、或いは脂肪酸と
反応させることによって形成された混合部分エステルで
ある。その脂肪酸は1つ以上のC4乃至C24の脂肪酸
からなり、飽和でも不飽和でもよく、直鎖でも分鎖でも
よい。少量のモノ−、ジ−、トリ−グリセライド、遊離
のグリセロールおよびポリグリセロール、遊離脂肪酸お
よび脂肪酸のナトリウム塩が存在してもよい。ポリグリ
セロールは重合度に変化がある。ポリグリセロールと反
応する脂肪或いは脂肪酸の特性と同様に、割合を変化さ
せることにより、大きく多様なクラスの製品が得られ
る。製品の特性は多様性があり、例えば色は淡黄色から
あめ色、及び淡黄褐色から茶色まで広がっている。製品
の粘度は油状から非常に高粘性の液まで、柔軟な固体か
ら固いワックス状固体まで、広がっている。そのエステ
ルは非常に親水性から非常に親油性まで広がっている。
【0023】選択される乳化剤は1乃至16の親水性−
親油性バランス(HLB)値を有しなければならない。
それは油や脂肪の結晶化挙動に良好な影響を及ぼすこと
が見出されている。食品添加物としての乳化剤の使用は
世界中の殆どの国で法律によって規定されている。これ
らの乳化剤は非常に安全で無害であり、長年人間の食品
に使用されてきた。本発明で結晶抑制剤として使用され
る上記の乳化剤も又、反結晶化剤として知られている。
結晶抑制剤あるいは反結晶化剤は油に添加されると、結
晶の形成を遅らせる。使用される結晶抑制剤の量はパー
ムオレインの0.005重量%乃至2.0重量%であ
る。パームオレインの白濁を防止するための結晶抑制剤
の効果は、貯蔵温度と使用される結晶抑制剤のレベルと
で変化する。
【0024】結晶抑制剤又は結晶抑制剤の混合物とパー
ムオレインとは利便な方法で混合され得る。例えば、結
晶抑制剤が液体の場合は、それはパームオレインと直接
混合され得る。しかしながら均一性を確保するために
は、その混合物を攪拌、加熱することが望ましい。結晶
抑制剤が固体の場合は、それはパームオレイン中で溶解
され得る。均一溶液を促進するためには、パームオレイ
ン或いはその混合物を加熱することが望ましい。
【0025】本方法には結晶抑制剤を、60℃以上の温
度で予熱したパームオレインの一部と完全に混合する方
法も含まれる。その混合物を攪拌した後に、残余のパー
ムオレインを混合物中に添加し、均一混合の形成を確保
するために加熱を続ける。
【0026】例1 所定量のパームオレインを60℃の温室中で、ワットマ
ン(Whatman)定性濾紙(英国のワットマンイン
ターナショナル社)と漏斗とを用いて濾過した。次に、
結晶抑制剤の名前と使用するパーセントとのラベルを付
けたビーカーを用意した。濾過したパームオレインを各
ビーカーに注入し、130℃で加熱した。HLB値が1
乃至5の結晶抑制剤を各ビーカーに入れ完全に混合し
た。残余のパームオレインをビーカー中の混合物に添加
し、すべてのトリグリセリドが融けることを確実にする
ために130℃での加熱を続けた。その混合物をプラス
チックボトル中に注入した。その試料を異なる温度で貯
蔵する前に、室温で放冷した。試料が清澄を維持する期
間を測定するために毎日観察した。白濁点はAOCS法
第Cc11−53号によって行った。その試料の白濁点
は2乃至7℃の範囲であった。
【0027】0.5%の結晶抑制剤で混合し、20℃で
貯蔵したパームオレインは220日以上の清澄性を維持
した。対照試料(結晶抑制剤なし)は20℃で僅か14
日間清澄性を維持したのみであった。15℃の貯蔵温度
では、その混合物は130日以上清澄性を維持したが対
照試料は15℃で僅か4日間清澄性を維持したのみであ
った。
【0028】例2 HLB値が1である他の結晶抑制剤をパームオレイン
に、0.05重量%と0.1重量%添加した。その混合
物の攪拌を続けながら60℃以上の温度で加熱した。そ
の加熱混合物をボトル中に注入し、室温で放冷した。そ
れらの試料を、対照のための無添加物のパームオレイン
を注入したボトルと一緒に、異なる温度で培養器中に貯
蔵した。それらの試料を一定の時間間隔で検査し、次の
ような結果を得た。
【表1】
【0029】例3 HLB値が2乃至16である他の結晶抑制剤をパームオ
レインに、0.5、0.1、0.05重量%添加した。
その混合物の攪拌を続けながら70℃で加熱した。その
加熱試料をボトル中に注入し、室温で放冷した。それら
の試料を、無添加物のパームオレインを注入したボトル
と一緒に、異なる温度で貯蔵した。それらの試料を一定
の時間間隔で検査し、次のような結果を得た。
【表2】
【0030】例4 単純清留パームオレインと他の油(豆油)とのブレンド
を用意した。混合添加物(スクロースポリエステルとポ
リグリセロールエステルT‐15)をブレンド油に0.
1重量%添加した。その試料を、すべてのトリグリセリ
ドと添加物とが融けるまで(60℃以上の温度で)加熱
した。その加熱試料をボトル中に注入し、室温で放冷し
た。それらの試料を、対照としての無添加物の、パーム
オレインと豆油とのブレンドを注入したボトルと一緒
に、異なる温度で培養器中で貯蔵した。それらの試料を
一定の時間間隔で検査し、次のような結果を得た。
【表3】
【0031】例5 ヨウ素値56のパームオレインを80℃で加熱した。予
熱したヨウ素値56のパームオレインにポリグリセロー
ルエステルT−15とM‐18の1:1品を、多種のレ
ベル(0、0.01、0.05、0.1、及び0.5重
量%)で添加した。その混合物を、均一性を確保するた
めに連続攪拌しながら再加熱した。加熱された混合物を
ボトル中に注入し、室温で放冷した。それらの混合物を
多種の温度で貯蔵し、一定の時間間隔で観察して次のよ
うな結果を得た。
【表4】
【0032】例6 ヨウ素値60のパームオレインを80℃で加熱した。予
熱試料に,結晶抑止剤であるポリグリセロールエステル
M−18を0.05%添加した。均一混合物を得るため
に攪拌しながら加熱した。その試料をボトル中に注入
し、室温で放冷した。その試料を一定の時間間隔で検査
して次のような結果を得た。
【表5】
【0033】例7 ヨウ素値56のパームオレインとひまわり油との40:
60ブレンドに、別の添加物であるソルビタントリステ
アレートを0.1%添加した。均一混合を確保するため
に連続攪拌しながら50乃至140℃の温度で加熱し
た。清澄性を僅か55日維持した対照試料(無添加物)
と比較して、その試料は20℃で300日以上清澄性を
維持した。
【0034】例8 ソルビタントリステアレートを0.1%含有する、ヨウ
素値56のパームオレインとトウモロコシ油との40:
60のブレンドは20℃で230日以上、15℃で60
日以上、清澄性を維持した。対照試料(添加物無し)は
20℃で僅か34日、15℃で16日、清澄性を維持し
たのみであった。
【0035】パームオレインと菜種油/カノーラ油、ベ
ニバナ油、綿実油、オリーブ油、糠油、カラシ実油、お
よびピーナッツ油等の他の野菜油とのブレンドについて
これらの試験を繰り返した。例7や例8における結果に
対応する受容可能な結果を得た。
【0036】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、パームオレインの白濁が遅延されるという効果を奏
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラズアン ジャマルディン マレーシア国 43650 セランゴール バ ンダル バル バンギ ジャラン 4/5 ケイ ナンバー3 (72)発明者 ハニラー ハッサン マレーシア国 43650 セランゴール バ ンダル バル バンギ セクサイエン 4 ジャラン 4/7エイチ 12 Fターム(参考) 4B026 DC02 DG01 DG02 DG04 DG05 DG06 DG08 DG09 DG10 DK01 DK03 DK04 DP01 DP03 DX01 4H059 BA33 BA34 BB04 BC13 BC15 BC16 DA22 EA01 EA13 EA40

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】i)パームオレインを60乃至140℃に
    昇温する工程と、 ii)工程(i)から得られたパームオレインの試料
    に、親水性‐親油性のバランス値が1乃至16である結
    晶化抑止剤の1つ以上を一定量添加する工程と、 iii)工程(i)から得られたパームオレインに工程
    (ii)の混合物を添加し、混合物が均一化されるまで
    60℃以上の温度に維持する工程と、 iv)工程(iii)の混合物を室温、或いはスーパー
    マーケットの陳列棚の温度まで冷却する工程と、からな
    る方法を特徴とする、パームオレインへの結晶化抑止剤
    の添加によりパームオレインの白濁を遅延する方法。
  2. 【請求項2】i)パームオレイン試料に、親水性‐親油
    性のバランス値が1である結晶化抑止剤の1つ以上を添
    加し、該混合物を60℃以上で加熱する工程と、 ii)すべての結晶化抑止剤が該混合物中に溶解するま
    で混合物を攪拌する工程と、 iii)工程(ii)の混合物を室温、或いはスーパー
    マーケットの陳列棚の温度まで冷却する工程と、からな
    る方法を特徴とする、パームオレインへの結晶化抑止剤
    の添加によりパームオレインの白濁を遅延する方法。
  3. 【請求項3】i)パームオレインを、豆油、ひまわり
    油、菜種油又はカノーラ油、トウモロコシ油、オリーブ
    油、ベニバナ油、綿実油、糠油、ゴマ油、カラシ実油、
    およびピーナッツ油のうちの1つの油とブレンドする工
    程と、 ii)結晶化抑制剤の混合物を添加する工程と、 iii)工程(ii)から得られた混合物を、結晶化抑
    制剤が完全に溶解するまで加熱する工程と、からなる方
    法を特徴とする、パームオレインへの結晶化抑止剤の添
    加によりパームオレインの白濁を遅延する方法。
  4. 【請求項4】前記パームオレインが55乃至70のヨウ
    素値を有する請求項1乃至3の何れかに記載のパームオ
    レインの白濁を遅延する方法。
  5. 【請求項5】パームオレインが、パーム油の単純又は二
    重精留、或いはその両方の混合から得られる請求項1乃
    至3の何れかに記載のパームオレインの白濁を遅延する
    方法。
  6. 【請求項6】パームオレインが他の食用油と混合される
    請求項1及び2に記載のパームオレインの白濁を遅延す
    る方法。
  7. 【請求項7】50%以下のパームオイルが50%以上の
    他の食用油とブレンドされる請求項4及び6に記載のパ
    ームオレインの白濁を遅延する方法。
  8. 【請求項8】最良のブレンド比は、70%以上の他の油
    と30%以下のパームオレインからなる、即ち30%以
    下のパームオレインが70%以上の食用油とブレンドさ
    れる請求項4及び6に記載のパームオレインの白濁を遅
    延する方法。
  9. 【請求項9】結晶化抑制剤が、親水性‐親油性のバラン
    ス値が1乃至16である乳化剤を含む請求項1乃至3の
    何れかに記載のパームオレインの白濁を遅延する方法。
  10. 【請求項10】結晶化抑制剤が脂肪酸のスクロースエス
    テルを含み、該脂肪酸の鎖長がC4乃至C24の何れか
    である請求項1乃至3の何れかに記載のパームオレイン
    の白濁を遅延する方法。
  11. 【請求項11】結晶化抑制剤が脂肪酸のポリグリセロー
    ルエステルを含み、該脂肪酸の鎖長がC4乃至C24の
    何れかである請求項1乃至3の何れかに記載のパームオ
    レインの白濁を遅延する方法。
  12. 【請求項12】ソルビタントリステアレートが0.00
    5重量%乃至2.0重量%添加された、請求項6に記載
    の、他の食用油とブレンドされたパームオレインの白濁
    を遅延する方法。
  13. 【請求項13】結晶化抑制剤の量が0.005重量%乃
    至2.0重量%である請求項1乃至3の何れかに記載の
    パームオレインの白濁を遅延する方法。
  14. 【請求項14】請求項1乃至13に記載の方法の何れか
    により製造されたパームオレイン或いはパームオレイン
    と他の食用油とのブレンド。
  15. 【請求項15】親水性‐親油性のバランス値が1乃至1
    6である結晶化抑制剤を0.005重量%乃至2.0重
    量%含む、パームオレイン或いはパームオレインと他の
    食用油とのブレンド。
  16. 【請求項16】豆油、ひまわり油、菜種油又はカノーラ
    油、トウモロコシ油、オリーブ油、ベニバナ油、綿実
    油、糠油、ゴマ油、カラシ実油、ピーナッツ油のうちの
    1つ以上の野菜油とブレンドされ、かつ2.0重量%以
    下の1つ以上の結晶化抑制剤を含む、パームオレイン。
  17. 【請求項17】パームオレインと、他の1つ以上の野菜
    油との比が5:95乃至50:50である請求項16に
    記載の、1つ以上の野菜油とブレンドされたパームオレ
    イン。
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