JP2003119381A - 黒色ポリイミド組成物及びブラックマトリックス - Google Patents

黒色ポリイミド組成物及びブラックマトリックス

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JP2003119381A
JP2003119381A JP2001318848A JP2001318848A JP2003119381A JP 2003119381 A JP2003119381 A JP 2003119381A JP 2001318848 A JP2001318848 A JP 2001318848A JP 2001318848 A JP2001318848 A JP 2001318848A JP 2003119381 A JP2003119381 A JP 2003119381A
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chemical
black
polyimide
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polyimide composition
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JP2001318848A
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Yuki Honda
祐樹 本田
Seiji Kamimura
誠二 神村
Katsumoto Hosokawa
勝元 細川
Yoshiyuki Ando
好幸 安藤
Kenji Asano
健次 浅野
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポジ型感光特性に優れてパターン形成時の解像
性が良好であり、ブラックマトリックスの製造を容易に
する黒色ポリイミド組成物の提供。 【解決手段】ジアミンから選ばれる少なくとも1種の化
合物と酸二無水物から選ばれる少なくとも1種の化合物
を有機溶媒中で反応させてなり、重量平均分子量が2
0,000〜300,000の溶剤可溶性ポリイミド樹
脂の固形分100重量部に対して、感光剤を1〜50重
量部及び黒色顔料を5〜200重量部含有する黒色ポリ
イミド組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒色ポリイミド組
成物及びそれを用いたブラックマトリックスに関し、特
に、有機エレクトロルミネッセンス表示や液晶表示用カ
ラーフィルターのブラックマトリックスを形成するのに
適した黒色ポリイミド組成物、及びこの黒色ポリイミド
組成物からなるブラックマトリックスに関する。
【0002】
【従来の技術】有機エレクトロルミネッセンス表示装置
や液晶表示装置においては、画素間など光の透過を防止
することが望ましい部分には遮光のためブラックマトリ
ックスが形成される。ブラックマトリックスは、画素や
保護膜に用いる樹脂よりも高い耐熱性を有することが好
ましく、250℃以上の耐熱性を有するポリイミド中に
カーボンブラックを分散させたものが知られている。
【0003】ポリイミドブラックマトリックスの製造方
法としては、酸ジ無水物と芳香族ジアミンを混合して、
有機極性溶媒中、低温で重縮合した高分子量のポリアミ
ド酸(ポリイミド前駆体)にカーボンブラックを分散さ
せた黒色ポリイミド組成物を塗布した後に、加熱又は化
学処理して閉環脱水反応をさせてイミド化する方法が一
般に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、ポリアミ
ド酸を経由して2段階法でポリイミドを合成する方法で
は、黒色ポリイミド組成物の保存安定性が劣り、保管の
際に温度制御が必要であるなど、細心の注意を払う必要
があり、温度制御から外れるとブラックマトリックスと
しての所望の特性が得られないという問題がある。ま
た、ブラックマトリックスのパターン形成にあたって
は、フォトレジスト被膜の形成を必要としない感光性に
優れた黒色ポリイミド組成物が望まれている。
【0005】本発明は、保存安定性及び感光性に優れた
黒色ポリイミド組成物及び及びこの黒色ポリイミド組成
物からなるブラックマトリックスの提供を目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ジアミンから選ばれる少なくとも1種の
化合物と酸二無水物から選ばれる少なくとも1種の化合
物を有機溶媒中で反応させてなり、ジアミンとして化学
【化28】 又は
【化29】 で表わされる化合物の少なくとも1種が反応に供せられ
てなる重量平均分子量が20,000〜300,000
の溶剤可溶性ポリイミドの固形分100重量部に対し
て、感光剤を1〜50重量部及び黒色顔料を5〜200
重量部含有する黒色ポリイミド組成物及び当該黒色ポリ
イミド組成物からなるブラックマトリックスを提供す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、溶剤可溶性ポリ
イミドの原料となるジアミンとしては、化学式
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】 及び
【化46】 で表わされる化合物から選ばれる少なくとも1種を挙げ
ることができる。
【0008】また、酸二無水物としては
【化47】
【化48】
【化49】
【化50】
【化51】 及び
【化52】 で表わされる化合物から選ばれる少なくとも1種を挙げ
ることができる。
【0009】本発明においては、化学式(1)、(2)
のジアミンのいずれか一方又は双方を必須成分として使
用し、これに化学式(18)〜(23)の酸二無水物及
び必要に応じて化学式(3)〜(17)のジアミンを反
応成分として使用することにより、優れた感光性を有す
る黒色ポリイミド組成物を得ることができる。
【0010】本発明の溶剤可溶性ポリイミドは、ジアミ
ンと酸二無水物とを有機溶媒に溶解させて直接イミド化
することによって、又、ジアミンと酸二無水物を有機溶
媒中で溶解反応させ、続いてジアミン及び酸二無水物の
少なくとも一方を添加してイミド化することによって合
成することができる。ジアミンと酸二無水物との混合比
は、酸二無水物の合計量1モル%に対して、ジアミンの
合計量0.95〜1.05モル%とするのが好ましい。
【0011】有機溶媒としては、N−メチル−2−ピロ
リドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、スルホラン、アニソール、ジオキソラン、ブチルセ
ルソルブアセテート、ラクトン系等が挙げられ、これら
単独で使用することができるが、2種以上を混合して使
用してもよい。ラクトン系としては、γ−カプロラクト
ン、γ−バレロラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−テ
トロン酸、γ−フタリド、γ−フタリド酸、γ−クマリ
ン等が挙げられ、ラクトン系とピリジン、キノリン、N
−メチルモルフォリン等の塩基化合物との混合物も使用
可能である。
【0012】本発明においては、溶剤可溶性ポリイミド
の重量平均分子量は20,000〜300,000の範
囲とする必要があり、20,000未満では耐熱性が不
十分であると共にワニス状態での成膜性が困難となり、
300,000を越えると、ワニス状態でゲル化しやす
くなるため保存安定性が劣るようになると共に、成膜が
困難になる。
【0013】感光剤としては、ジアゾナフトキノンスル
ホン酸エステル等のジアゾナフトキン化合物が好適であ
る。感光剤は、ポリイミド固形分100重量部に対して
1〜50重量部、好ましくは10〜30重量部の範囲で
配合する必要があり、1重量部未満では十分な感光性が
得られず、50重量部を超えるとポリイミド本来の特性
を損なうことになる。
【0014】黒色顔料としては、カーボンブラック、チ
タンブラック、その他、銅、クロム、鉄、マンガン、コ
バルト、アルミニウム、ニッケル、亜鉛、アンチモン、
バリウム等からなる群から選ばれた一種以上の金属を主
金属成分とする金属酸化物黒色顔料が挙げられる。黒色
顔料は、ポリイミド固形分100重量部に対して5〜2
00重量部の範囲で配合する必要があり、5重量部未満
ではOD(光学濃度)値が低くなり、200重量部を越
えると黒色ポリイミド組成物の粘度が高くなり塗膜形成
が困難となる。
【0015】ポリイミド、感光剤及び黒色顔料を含有す
る黒色ポリイミド組成物(塗料)はディップ法、ロール
コーター法、スピナー法、ダイコーティング法、ワイヤ
ーバー法などによって基板上に塗布され、この後、オー
ブンやホットプレートを用いて加熱乾燥及び硬化が行わ
れる。
【0016】このようにして形成された塗布膜は、感光
性であるため、そのままかあるいは酸素遮断膜を形成し
た後に露光現像を行い、所望のパターンが形成される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に説明す
る。
【0018】(実施例1) [工程1]攪拌器を取りつけた1000mlのセパラブ
ル三つ口フラスコにシリコンコック付きトラップを備え
た玉付冷却管を取りつけた。ビシクロ(2,2,2)オ
クト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二
無水物(BCD、化学式(18))21.3g、4,
4′−ジアミノジフェニルエーテル(p−DADE、化
学式(8))40.0g、3,3′,4,4′−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA、化学式(2
0))58.4g、3,3′−ジヒドリキシベンジン
(HOAB、化学式(2))20.0g、γ−カプロラ
クトン1.2g、ピリジン1.9g、N−メチル−2−
ピロリドン(NMP)520.0g、トルエン104.
0gを加え、常温で窒素雰囲気下で10分間攪拌した
後、反応槽の内容物を180℃に昇温し、攪拌機で5時
間攪拌して反応させた。攪拌機の回転数は180rpm
に設定し、反応が低下するに従い適宜低下させた。この
後、真空乾燥を行い、反応液(ワニス)を得た。なお、
反応中に生成する水はシリコンコックより適時取り除い
た。 [工程2][工程1]で得たワニスをメタノール中に投
入することによって、生成した沈殿を分離し、粉砕、ろ
過、洗浄および減圧乾燥させる工程を経ることによりポ
リイミド粉末を得た。このポリイミド粉末を赤外線吸収
スペクトルを測定したところ、1715cm-1及び178
5cm-1にイミド環の特性吸収が認められた。なお、赤外
線吸収スペクトルは、日本分光(株)製MFT−200
0を使用し、銅箔上に塗布したソルダーレジストを反射
法により測定した。 [工程3]その後NMP20.0gにポリイミド粉末
4.0gを溶解し、感光剤としてジアゾナフトキノンス
ルホン酸エステル(NT−200:東洋合成工業製)を
15phr配合し、更にカーボンブラックを5phr分
散させて黒色ポリイミド組成物を得た。これを無アルカ
リガラス基板上に塗布後、乾燥して厚さ1μmのブラッ
クマトリックスを形成した。
【0019】(実施例2)カーボンブラックの配合量を
50phrとした以外は、実施例1と同様にしてブラッ
クマトリックスを形成した。
【0020】(実施例3)カーボンブラックの配合量を
100phrとした以外は、実施例1と同様にしてブラ
ックマトリックスを形成した。
【0021】(実施例4)カーボンブラックの配合量を
200phrとした以外は、実施例1と同様にしてブラ
ックマトリックスを形成した。
【0022】(実施例5) [工程1]実施例1の[工程1]の反応時間を1時間と
した以外は実施例1の[工程1]と同様にしてワニスを
得た。 [工程2]実施例1の[工程2]と同様にしてポリイミ
ド粉末を得た。このポリイミド粉末を赤外線吸収スペク
トルを測定したところ、1715cm-1及び1785cm-1
にイミド環の特性吸収が認められた。 [工程3]実施例5の[工程2]で得たポリイミド粉末
を使用し、カーボンブラックを50phr分散させた以
外は、実施例1の[工程3]と同様にして黒色ポリイミ
ド組成物を得た。
【0023】(実施例6) [工程1]実施例1の[工程1]の反応時間を8時間と
した以外は実施例1の[工程1]と同様にしてワニスを
得た。 [工程2]実施例1の[工程2]と同様にしてポリイミ
ド粉末を得た。このポリイミド粉末を赤外線吸収スペク
トルを測定したところ、1715cm-1及び1785cm-1
にイミド環の特性吸収が認められた。 [工程3]実施例6の[工程2]で得たポリイミド粉末
を使用し、カーボンブラックを50phr分散させた以
外は、実施例1の[工程3]と同様にして黒色ポリイミ
ド組成物を得た。
【0024】(実施例7) [工程1]実施例1の[工程1]の反応時間を9時間と
した以外は実施例1の[工程1]と同様にしてワニスを
得た。 [工程2]実施例1の[工程2]と同様にしてポリイミ
ド粉末を得た。このポリイミド粉末を赤外線吸収スペク
トルを測定したところ、1715cm-1及び1785cm-1
にイミド環の特性吸収が認められた。 [工程3]実施例7の[工程2]で得たポリイミド粉末
を使用し、カーボンブラックを50phr分散させた以
外は、実施例1の[工程3]と同様にして黒色ポリイミ
ド組成物を得た。
【0025】(実施例8) [工程1a]攪拌器を取りつけた1000mlのセパラ
ブル三つ口フラスコにシリコンコック付きトラップを備
えた玉付冷却管を取りつけた。BCD49.62g、H
OAB、21.62g、γ−バレロラクトン1.2g、
ピリジン1.9g、N−メチル−2−ピロリドン(NM
P)100.0g、トルエン20.0gを加え、常温で
窒素雰囲気下で10分間攪拌した後、反応槽の内容物を
180℃に昇温し、攪拌機の回転数を180rpmに設
定して1時間攪拌して反応させた。 [工程1b]次にこの反応液を空冷し、これに、BPD
A29.42g、ビス{4−(4−アミノフェノキシ)
ベンゼン}(m−BAPS、化学式(38))21.6
3g、ヘキサメチレンジアミン(HMDA、化学式(3
9))17.43g、NMP458.8g、トルエン4
6.2gを加え、反応槽の内容物を180℃に昇温し、
攪拌機で5時間攪拌して反応させた。攪拌機の回転数は
180rpmに設定し、反応が低下するに従い適宜低下
させた。この後、真空乾燥を行い、反応液(ワニス)を
得た。なお、反応中に生成する水はシリコンコックより
適時取り除いた。 [工程2][工程1b]で得たワニスをメタノール中に
投入することによって、生成した沈殿を分離し、粉砕、
ろ過、洗浄および減圧乾燥させる工程を経ることにより
ポリイミド粉末を得た。このポリイミド樹脂粉末を赤外
線吸収スペクトルを測定したところ、1715cm-1及び
1785cm-1にイミド環の特性吸収が認められた。 [工程3]その後NMP20.0gにポリイミド粉末
4.0gを溶解し、感光剤としてジアゾナフトキノンス
ルホン酸エステル(NT−200:東洋合成工業製)を
15phr配合し、更にカーボンブラックを50phr
分散させて黒色ポリイミド組成物を得た。これを無アル
カリガラス基板上に塗布後、乾燥して厚さ1μmのブラ
ックマトリックスを形成した。
【0026】(実施例9) [工程1a]攪拌器を取りつけた1000mlのセパラ
ブル三つ口フラスコにシリコンコック付きトラップを備
えた玉付冷却管を取りつけた。BCD49.62g、
3,5−ジアミノ安息香酸(DABz、化学式(1))
30.44g、γ−バレロラクトン1.2g、ピリジン
1.9g、NMP100.0g、トルエン20.0gを
加え、常温で窒素雰囲気下で10分間攪拌した後、反応
槽の内容物を180℃に昇温し、攪拌機の回転数を18
0rpmに設定して1時間攪拌して反応させた。 [工程1b]次にこの反応液を空冷し、これに、BPD
A29.42g、m−BAPS21.63g、HMDA
17.43g、NMP458.8g、トルエン46.2
gを加え、反応槽の内容物を180℃に昇温し、攪拌機
で5時間攪拌して反応させた。攪拌機の回転数は180
rpmに設定し、反応が低下するに従い適宜低下させ
た。この後、真空乾燥を行い、反応液(ワニス)を得
た。なお、反応中に生成する水はシリコンコックより適
時取り除いた。 [工程2][工程1b]で得たワニスをメタノール中に
投入することによって、生成した沈殿を分離し、粉砕、
ろ過、洗浄および減圧乾燥させる工程を経ることにより
ポリイミド粉末を得た。このポリイミド樹脂粉末を赤外
線吸収スペクトルを測定したところ、1715cm-1及び
1785cm-1にイミド環の特性吸収が認められた。 [工程3]その後NMP20.0gにポリイミド粉末
4.0gを溶解し、感光剤としてジアゾナフトキノンス
ルホン酸エステル(NT−200:東洋合成工業製)を
15phr配合し、更にカーボンブラックを50phr
分散させて黒色ポリイミド組成物を得た。これを無アル
カリガラス基板上に塗布後、乾燥して厚さ1μmのブラ
ックマトリックスを形成した。
【0027】(比較例1) [工程1]、[工程2] 実施例1の[工程1]、[工程2]と同様にしてポリイ
ミド粉末を得た。 [工程3]カーボンブラックを2.5phr分散させた
以外は、実施例1の[工程3]と同様にして黒色ポリイ
ミド組成物を得た。これを無アルカリガラス基板上に塗
布後、乾燥して厚さ1μmのブラックマトリックスを形
成した。
【0028】(比較例2) [工程1]、[工程2] 実施例1の[工程1]、[工程2]と同様にしてポリイ
ミド粉末を得た。 [工程3]カーボンブラックを250phr分散させた
以外は、実施例1の[工程3]と同様にして黒色ポリイ
ミド組成物を得た。
【0029】(比較例3) [工程1]実施例1の[工程1]の反応時間を0.5時
間とした以外は実施例1の[工程1]と同様にしてワニ
スを得た。 [工程2]実施例1の[工程2]と同様にしてポリイミ
ド粉末を得た。このポリイミド粉末を赤外線吸収スペク
トルを測定したところ、1715cm-1及び1785cm-1
にイミド環の特性吸収が認められた。 [工程3]比較例3の[工程2]で得たポリイミド粉末
を使用し、カーボンブラックを50phr分散させた以
外は、実施例1の[工程3]と同様にして黒色ポリイミ
ド組成物を得た。
【0030】(比較例4) [工程1]実施例1の[工程1]の反応時間を10時間
とした以外は実施例1の[工程1]と同様にしてワニス
を得た。 [工程2]実施例1の[工程2]と同様にしてポリイミ
ド粉末を得た。このポリイミド粉末を赤外線吸収スペク
トルを測定したところ、1715cm-1及び1785cm-1
にイミド環の特性吸収が認められた。 [工程3]比較例4の[工程2]で得たポリイミド粉末
を使用し、カーボンブラックを50phr分散させた以
外は、実施例1の[工程3]と同様にして黒色ポリイミ
ド組成物を得た。
【0031】(比較例5) [工程1a]、[工程1b]、[工程2] 実施例8の[工程1a]、[工程1b]、[工程2]と
同様にしてポリイミド粉末を得た。 [工程2]実施例8の[工程2]と同様にしてポリイミ
ド粉末を得た。このポリイミド粉末を赤外線吸収スペク
トルを測定したところ、1715cm-1及び1785cm-1
にイミド環の特性吸収が認められた。 [工程3]比較例5の[工程2]で得たポリイミド粉末
を使用し、感光剤としてジアゾナフトキノンスルホン酸
エステル(NT−200:東洋合成工業製)を15ph
r配合して実施例8の[工程3]と同様にして黒色ポリ
イミド組成物を得た。なお、カーボンブラックは配合し
なかった。
【0032】(比較例6) [工程1a]、[工程1b]、[工程2] 実施例9の[工程1a]、[工程1b]、[工程2]と
同様にしてポリイミド粉末を得た。 [工程3]比較例6の[工程2]で得たポリイミド粉末
を使用し、感光剤としてジアゾナフトキノンスルホン酸
エステル(NT−200:東洋合成工業製)を15ph
r配合して実施例9の[工程3]と同様にして黒色ポリ
イミド組成物を得た。なお、カーボンブラックは配合し
なかった。
【0033】実施例1〜9及び比較例1〜6の黒色ポリ
イミドについての評価結果を表1に示した。ポリイミド
の重量平均分子量は、東ソー(株)製TSKgelGM
HR−M型ゲルカラム及びUV−8020型検出器を使
用して、ポリスチレン換算により求めた。また、黒色ポ
リイミド組成物を無アルカリガラス基板上に塗布後、1
10℃で30分間予備乾燥した後280℃で30分乾燥
して厚さ1μmの塗膜を形成し、感光性解像度及びOD
値を求めた。感光性解像度は、オーク(株)製真空紫外
露光装置を用い、所定のマスクを介して1000mJ/
cm2照射後、75%アミノエタノール水溶液を用いた現
像(35℃)にて作製したポリイミド感光パターンを光
学顕微鏡にて観察して測定した。OD値は、顕微分光器
(大塚電子製MCPD2000)を用い、次の関係式よ
り求めた。 OD値=log10(I0/I) ここで、I0は入射光強度、Iは透過光強度である。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明の黒色ポリイミド組成物における
ポリイミドは、重量平均分子量が20,000〜30
0,000の範囲にあるため、塗膜形成が容易である。
また、イミド化が完了したポリイミドであるため、組成
物としての保存安定性に優れる。更に、ポリイミドは特
定の芳香族ジアミンを反応成分とするため、感光性に優
れ、ブラックマトリックスの製造が簡略化される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 500 G02F 1/1335 500 (72)発明者 細川 勝元 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 立電線株式会社内 (72)発明者 安藤 好幸 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 立電線株式会社内 (72)発明者 浅野 健次 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 立電線株式会社内 Fターム(参考) 2H048 BA11 BA48 BB42 2H091 FA35Y FB02 FC01 FC22 4J002 CM041 DA036 DE066 DE096 DE106 DE116 DE126 DE136 DE146 EV237 FD057 FD096 GQ00 HA01 4J043 PA04 PC066 QB15 QB26 RA35 SA06 SA42 SA43 SA62 SA71 SA72 SB01 SB02 TA22 TB01 TB02 UA041 UA052 UA121 UA122 UA131 UA132 UA141 UA151 UA381 UA461 UB011 UB021 UB061 UB062 UB121 UB122 UB131 UB152 UB301 UB401 VA021 VA031 VA051 VA061 VA081 XA03 XA16 XA19 XB27 XB34 YA23 ZA51 ZA60 ZB22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジアミンから選ばれる少なくとも1種の化
    合物と酸二無水物から選ばれる少なくとも1種の化合物
    を有機溶媒中で反応させてなり、ジアミンとして化学式 【化1】 又は 【化2】 で表わされる化合物の少なくとも1種が反応に供せられ
    てなる重量平均分子量が20,000〜300,000
    の溶剤可溶性ポリイミドの固形分100重量部に対し
    て、感光剤を1〜50重量部及び黒色顔料を5〜200
    重量部含有することを特徴とする黒色ポリイミド組成
    物。
  2. 【請求項2】前記溶剤可溶性ポリイミドは、ジアミンと
    して化学式 【化3】 又は 【化4】 で表わされる化合物の少なくとも1種が反応に供せられ
    てなる請求項1記載の黒色ポリイミド組成物。
  3. 【請求項3】前記溶剤可溶性ポリイミドは、ジアミンと
    して化学式 【化5】 又は 【化6】 で表わされる化合物の少なくとも1種と、 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 【化15】 【化16】 【化17】 【化18】 【化19】 【化20】 及び 【化21】 で表わされる化合物から選ばれる少なくとも1種が反応
    に供せられてなる請求項1記載の黒色ポリイミド組成
    物。
  4. 【請求項4】前記溶剤可溶性ポリイミドは、酸二無水物
    として 【化22】 【化23】 【化24】 【化25】 【化26】 及び 【化27】 から選ばれる少なくとも1種が反応に供せられてなる請
    求項1記載の黒色ポリイミド組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の黒色ポリ
    イミド組成物を基板上に塗布、乾燥してなることを特徴
    とするブラックマトリックス。
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