JP2003118234A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2003118234A
JP2003118234A JP2001316388A JP2001316388A JP2003118234A JP 2003118234 A JP2003118234 A JP 2003118234A JP 2001316388 A JP2001316388 A JP 2001316388A JP 2001316388 A JP2001316388 A JP 2001316388A JP 2003118234 A JP2003118234 A JP 2003118234A
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JP
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heat
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bis
parts
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Application number
JP2001316388A
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English (en)
Inventor
Ritsuo Mando
律雄 萬道
Chieko Oshizaka
智恵子 押阪
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 しかも記録部の耐光性と耐湿性に優れた感熱
記録体を提供することにある。 【解決手段】 支持体上に、ロイコ染料、呈色剤および
接着剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体におい
て、呈色剤として、N−p−トリルスルホニル−N’−
p−(n−ブトキシカルボニル)フェニルウレア、4,
4’−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニ
ルアミノ)ジフェニルメタン、N−p−トリルスルホニ
ル−N’−3−(p−トリルスルホニルオキシ)フェニ
ルウレア、4,4’−ビス〔(4−メチル−3−フェノ
キシカルボニルアミノフェニル)ウレイド〕ジフェニル
スルホン、2,2−ビス〔4−(4−メチル−3−フェ
ニルウレイドフェニル)アミノカルボニルオキシフェニ
ル〕プロパン、4−(p−トリルスルホニルアミノ)フ
ェノールなどから選ばれる少なくとも一種を使用し、且
つ感熱記録層中に下記一般式(3)で示される化合物を
含有させるものである。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と呈色
剤との発色反応を利用した感熱記録体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱により複数の発色物質を接触させて記
録像を得るようにした感熱記録体はよく知られている。
このような感熱記録体は比較的安価であり、記録機器が
コンパクトで、その保守も容易なため、ファクシミリや
各種計算機などの記録媒体およびそれ以外にも巾広い分
野に使用されている。
【0003】ところで、記録部の経時的保存性を高める
ために、ヒンダードフェノール重合体を感熱記録層中に
含有させた感熱記録体が特開昭62−275773号公
報に記載されているが、更なる改良が要望されている。
【0004】また、記録部の食用油、プラスチック用の
可塑剤などの薬品に対する保存性に優れた呈色剤とし
て、一般式(1)で示される化合物を用いた感熱記録体
が特開平6−8639号公報に記載され、一般式(2)
で示される化合物を用いた感熱記録体が特開平8−33
3329号公報およびWO 00/35679に記載され、4,
4’−ビス〔(4−メチル−3−フェノキシカルボニル
アミノフェニル)ウレイド〕ジフェニルスルホンまたは
2,2−ビス〔4−(4−メチル−3−フェニルウレイ
ドフェニル)アミノカルボニルオキシフェニル〕プロパ
ンを用いた感熱記録体が特開2000−143611号
公報に記載され、4−(p−トリルスルホニルアミノ)
フェノールを用いた感熱記録体が特開昭62−1703
88号公報に記載されているが記録部の耐光性に問題が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、地肌
カブリが少なく、しかも記録部の耐光性と耐湿性に優れ
た感熱記録体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】支持体上に、ロイコ染
料、呈色剤および接着剤を含有する感熱記録層を有する
感熱記録体において、呈色剤として下記一般式(1)で
示される化合物、下記一般式(2)で示される化合物、
4,4’−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカル
ボニルアミノ)ジフェニルメタン、N−p−トリルスル
ホニル−N’−3−(p−トリルスルホニルオキシ)フ
ェニルウレア、4,4’−ビス〔(4−メチル−3−フ
ェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド〕ジフェ
ニルスルホン、2,2−ビス〔4−(4−メチル−3−
フェニルウレイドフェニル)アミノカルボニルオキシフ
ェニル〕プロパン、4−(p−トリルスルホニルアミ
ノ)フェノールから選ばれる少なくとも一種(以下、特
定の呈色剤と称する)を使用し、且つ感熱記録層中に下
記一般式(3)で示される化合物(以下、特定のヒンダ
ードフェノールと称する)を含有させるものである。
【0007】
【化4】
【0008】一般式(1)中、Rは水素原子、炭素数1
から4のアルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基
または炭素数1から4のアルコキシカルボニル基を表
す。
【0009】
【化5】
【0010】一般式(2)中、nは1から8の整数を表
す。
【0011】
【化6】
【0012】一般式(3)中、nは1から20の整数を
表す。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、上記の特定の呈色剤と
特定のヒンダードフェノールとを感熱記録層中に含有さ
せることにより、記録部の耐湿保存性と、特に記録部の
耐光性が著しく高められる効果が得られる。
【0014】特定の呈色剤および特定のヒンダードフェ
ノール使用量としては、特に限定されないが、特定の呈
色剤の合計使用量は、感熱記録層に対して10〜80質
量%程度、好ましくは15〜50質量%程度であり、ま
た特定のヒンダードフェノールについては0.5〜40
質量%程度、好ましくは1〜30質量%程度である。
【0015】かかる特定のヒンダードフェノールの平均
粒子径については0.1〜3μm程度が好ましい。
【0016】特定の呈色剤のうち一般式(1)で示され
るものについては、特に限定されないが、例えばN−p
−トリルスルホニル−N’−フェニルウレア、N−p−
トリルスルホニル−N’−p−トリルウレア、N−p−
トリルスルホニル−N’−p−(n−ブトキシ)フェニ
ルウレア、N−p−トリルスルホニル−N’−p−(n
−ブトキシカルボニル)フェニルウレアなどが挙げられ
る。なかでも、N−p−トリルスルホニル−N’−p−
(n−ブトキシカルボニル)フェニルウレアが耐地肌カ
ブリ性に優れ、好ましい。
【0017】一般式(3)で示される特定のヒンダード
フェノールは、p−クレゾールとジシクロペンタジエン
を酸触媒の存在下で反応させた後、イソブチレンなどの
アルキル化剤を用いてアルキル化することによって得ら
れる。一般式(3)中のnとしては1〜20のものが含
まれておれば特に限定されないが、1または2のもの
が、記録部の耐湿性を向上させるのみならず、記録部の
耐光性も著しく向上させるため特に好ましい。
【0018】一般式(3)中のnが3以上ものは、平均
粒子径を0.1〜3μm程度に微粒子化するのが難し
く、そのため記録部の耐湿性、耐光性改良効果が小さく
なる恐れがある。
【0019】nが1または2のものであっても、その製
法上nが3以上のものも混合する場合があり、この場
合、特定のヒンダードフェノールの平均分子量として、
460〜900が好ましく、460〜600がより好ま
しい。
【0020】感熱記録層中に含有されるロイコ染料とし
ては特に限定されないが、例えば3−(N−エチル−p
−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル
−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−(N−エチ
ル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3
−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロフェニル
アミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−
フルオロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジ(n−ブ
チル)アミノ−7−(o−フルオロフェニルアミノ)フ
ルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフ
リルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−
m−トルイジノフルオラン、3−(N−エチル−N−イ
ソブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−p−エトキ
シアニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、2,2−ビス{4−〔6’
−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−3’−
メチルスピロ〔フタリド−3,9’−キサンテン−2’
−イルアミノ〕フェニル}プロパン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(3’−トリフルオロメチルフェニル)アミノ
フルオランなどの黒発色性染料、
【0021】3、3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチ
ルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチル
アミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−
ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノ−ベンゾ〔a〕
フルオランなどの青発色性染料、
【0022】3−(N−エチル−N−p−トリル)アミ
ノ−7−N−メチルアニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−ジベンジルアミノフルオランなどの緑発色性染
料、
【0023】3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラ
ン−γ−アニリノラクタム、3−シクロヘキシルアミノ
−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−クロロフルオラン、ローダミン(o−クロロアニリ
ノ)ラクタム、ローダミン(p−クロロアニリノ)ラク
タム、3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラ
ン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフ
ルオランなどの赤発色性染料、
【0024】3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニ
ル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−
2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、
3−〔p−(p−アニリノアニリノ)アニリノ〕−6−
メチル−7−クロロフルオラン、3−〔p−(p−ジメ
チルアミノアニリノ)アニリノ〕−6−メチル−7−ク
ロロフルオラン、3−〔p−(p−ジメチルアミノアニ
リノ)アニリノ〕−6−メチルフルオラン、3−p−
(p−クロロアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−ク
ロロフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フル
オレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)
フタリド、3,3’−ビス(4−ジエチルアミノ−2−
エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−(N−p
−トリル−N−エチルアミノ)−6,8,8−トリメチ
ル−9−エチル−8,9−ジヒドロ−(3,2,e)ピ
リドフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6,
8,8−トリメチル−8,9−ジヒドロ−(3,2,
e)ピリドフルオラン、3−〔1,1−ビス(p−ジエ
チルアミノフェニル)エチレン−2−イル〕−6−ジメ
チルアミノフタリドなどの近赤外領域に吸収波長を有す
る染料が挙げられる。
【0025】ロイコ染料の含有量としては特に限定され
ないが、感熱記録層に全固形量に対して5〜30質量%
程度である。
【0026】本発明では特定の呈色剤を使用するもので
あるが、その効果を損なわない限りにおいて他の呈色剤
を併用することも可能である。その具体例としては、例
えば活性白土、アタパルジャイト、コロイダルシリカ、
珪酸アルミニウムなどの無機酸性物質、4,4’−イソ
プロピリデンジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4,4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソ
プロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−
4’−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシフェ
ニル4’−ベンジルオキシフェニルスルホン、3,4−
ジヒドロキシフェニル−4’−メチルフェニルスルホ
ン、4,4’−〔オキシビス(エチレンオキシ−p−フ
ェニレンスルホニル)〕ジフェノール、2,4−ビス
(フェニルスルホニル)フェノール、2,4−ビス(フ
ェニルスルホニル)−5−メチルフェノール、o−(p
―トリルスルホニルアミノ)フェノール、p−フェニル
スルホニルアミノフェノール、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニルチオエトキシ)メタン、1,5−ジ(4−ヒドロ
キシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、
1,4−ビス〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフ
ェニル)エチル〕ベンゼン、1,3−ビス〔α−メチル
−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン
などのフェノール性化合物、N,N’−ジ−m−クロロ
フェニルチオウレアなどのチオ尿素化合物、N−(p−
トリルスルホニル)カルバモイル酸−p−クミルフェニ
ルエステル、N−(p−トリルスルホニル)カルバモイ
ル酸−p−ベンジルオキシフェニルエステルなどの分子
内に−SO2NH−結合を有するもの、p−クロロ安息
香酸亜鉛、4−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチ
ルオキシ〕サリチル酸亜鉛、4−〔3−(p−トリルス
ルホニル)プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛などの芳香
族カルボン酸の亜鉛塩が挙げられる。
【0027】ロイコ染料量と特定の呈色剤および他の呈
色剤を含む全呈色剤量の割合は、特に限定されるもので
はないが、呈色剤はロイコ染料に対して50〜1000
質量%程度、好ましくは100〜500質量%程度であ
る。
【0028】記録部の保存性を高めるために、保存性改
良剤として特定のヒンダードフェノールを感熱記録層中
に含有させるものであるが、本発明の所望の効果を損な
わない限りにおいて、他の保存性改良剤を併用すること
もできる。他の保存性改良剤としては、例えば2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブ
チル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ドデシル−
5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベン
ゾトリアゾール系化合物、2,2’−メチレンビス(4
−メチル−6−tert−ブチルフェノール)2,2’−エ
チリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノー
ル)、2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2
−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェ
ニルアクリレート)、4,4’−チオビス(2−メチル
−6−tert−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフ
ェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、
4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラ
ブロモジフェニルスルホン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパンなどのヒン
ダードフェノール化合物、4,4’−ジグリシジルオキ
シジフェニルスルホン、4−(2−メチルグリシジルオ
キシ)−4’−ベンジルオキシジフェニルスルホン、テ
レフタル酸ジグリシジル、クレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビス
フェノールA型エポキシ樹脂などのエポキシ化合物、
N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミ
ン、ビス(4−エチレンイミノカルボニルアミノフェニ
ル)メタンなどが挙げられる。
【0029】本発明では、記録感度を向上させる目的で
増感剤を使用することも可能であり、かかる増感剤の具
体例としては、例えばステアリン酸アミド、メトキシカ
ルボニル−N−ステアリン酸ベンズアミド、エチレンビ
スステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミ
ド、N−メチロールステアリン酸アミド、ジフェニルス
ルホン、テレフタル酸ジベンジル、、p−ベンジルオキ
シ安息香酸ベンジル、2−ナフチルベンジルエーテル、
m−ターフェニル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ−
p−メチルベンジル、シュウ酸ジ−p−クロロベンジ
ル、シュウ酸−ジ−p−メチルベンジルとシュウ酸−ジ
−p−クロロベンジルの混合物、p−ベンジルビフェニ
ル、p−トリルビフェニルエーテル、1,2−ジ(4−
メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ジ(3−メチル
フェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メチルフェノキ
シ)エタン、1,2−ジ(4−メトキシフェノキシ)エ
タン、1,2−ジフェノキシエタン、1−(4−メトキ
シフェノキシ)−2−(3−メチルフェノキシ)エタ
ン、1,4−ジ(フェニルチオ)ブタン、1−(2−ナ
フチルオキシ)−2−フェノキシエタン、1,3−ジ
(ナフチルオキシ)プロパン、p−アセトトルイジド、
p−アセトフェネチジド、N−アセトアセチル−p−ト
ルイジン、ジ(β−ビフェニルエトキシ)ベンゼン、p
−ジ(ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1−イソプロ
ピルフェニル−2−フェニルエタンなどが挙げられる。
【0030】なかでも、ジフェニルスルホン、1,2−
ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、シュウ酸ジ−p−
クロロベンジル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルが記
録感度と耐地肌カブリ性をに優れ、好ましい。
【0031】増感剤の使用量は特に限定されないが、感
熱記録層に対してそれぞれ5〜40質量%程度が好まし
い。
【0032】感熱記録層は、一般に水を分散媒体とし、
例えばボールミル、アトライター、サンドミルなどの攪
拌・粉砕機により平均粒子径が3μm以下に粉砕された
ロイコ染料、特定の呈色剤、特定のヒンダードフェノー
ルおよび増感剤と、接着剤、および必要により顔料、助
剤などとを混合攪拌して調製された感熱記録層用塗液を
支持体上に乾燥後の塗布量が2〜12g/m、好まし
くは3〜10g/m程度となるように塗布乾燥して形
成される。
【0033】支持体としては、例えば厚さ30〜300
μm程度の中性(酸性)上質紙、塗工紙、合成紙、透明
フィルム、白色フィルムなどが挙げられる。
【0034】感熱記録層用塗液中に用いられる接着剤と
しては、例えばポリビニルアルコール、変性ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、デンプン類、ヒド
ロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、ラムザンガム、キサンタンガム、
ゼラチン、カゼイン、アラビアガム、ジイソブチレン・
無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・無水マレイン酸
共重合体塩、エチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレ
ン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・ブタジエン系ラ
テックス、アクリル樹脂系ラテックス、ウレタン樹脂系
ラテックスなどである。これらの中でも、ポリビニルア
ルコールおよび変性ポリビニルアルコールは高温にさら
された場合の地肌部分の発色濃度を抑える効果があり、
また感熱記録層の凝集強度を高める効果も高いため、最
も好ましく用いられる。
【0035】これらの接着剤の使用量については、特に
限定されるものではないが、感熱記録層の全固形量に対
して10〜30質量%使用することが望ましい。接着剤
の使用量が10質量%未満の場合、満足な凝集強度が得
られず、また30質量%を超えると、感熱記録体の発色
性が低下してしまうため好ましくない。
【0036】感熱記録層用塗液中に添加される顔料とし
ては、例えばカオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、焼成クレ
ー、焼成カオリン、酸化チタン、珪藻土、無定形シリ
カ、活性白土などの無機顔料やスチレンマイクロボー
ル、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、尿素・
ホルマリン樹脂フィラー、生デンプン粒子などの有機顔
料などが挙げられる。
【0037】また、助剤としては、例えばステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレンワック
ス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エステルワッ
クスなどの滑剤類、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
アルコール硫酸エステルナトリウム、脂肪酸金属塩など
の界面活性剤類(分散剤、濡れ剤)、消泡剤類、グリオ
キザール、ホウ酸、ジアルデヒドデンプン、メチロール
尿素、エポキシ系化合物、ポリアクリル酸ヒドラジド、
アジピン酸ジヒドラジドなどのヒドラジド化合物などの
耐水化剤類などが挙げられる。
【0038】本発明では、記録部の保存特性を更に向上
させるために、感熱記録層上に成膜性樹脂を主成分とす
る保護層を設けることもできる。成膜性樹脂としては、
上記の感熱記録層に含有される接着剤が挙げられる。
【0039】特に、変性ポリビニルアルコールであるア
セトアセチル変性ポリビニルアルコール、ケイ素変性ポ
リビニルアルコール、ジアセトンアクリルアミド変性ポ
リビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコ
ールなどの変性ポリビニルアルコール、およびアクリル
系樹脂は記録部の耐薬品性に加えて耐水性の付与も容易
なため好ましい。とりわけ、アセトアセチル変性ポリビ
ニルアルコール、ジアセトンアクリルアミド変性ポリビ
ニルアルコールが好ましい。
【0040】また、保護層中に使用されるアクリル系樹
脂としては特に限定されるものではないが、例えばアク
リル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸シクロ
ヘキシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル
酸ヒドロキシエチル、アクリル酸アミノエチル、メタク
リル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリ
ル酸シクロヘキシル、メタクリル酸−2−シクロヘキシ
ル、メタクリル酸−tert−ブチル、メタクリル酸アミノ
エチル、アクリルアミド、アクリロニトリルなどのアク
リル系単量体の少なくとも一つが樹脂を構成する成分と
して含まれておればよい。
【0041】アクリル系単量体成分量としては、アクリ
ル系樹脂に対して10質量%以上が好ましい。また、ア
クリル系樹脂中には、アクリル系単量体以外に、例えば
エチレン、スチレン、ブタジエン、イソブチレン、無水
マレイン酸などの他の単量体を共重合させてもよい。
【0042】保護層中の成膜性樹脂の使用量としては特
に限定されないが、例えば保護層の全固形量に対して1
0質量%程度以上が好ましく、より好ましくは20質量
%以上である。10質量%未満の場合は満足なバリヤー
性が得られず、保護層の効果が得られない。さらに、保
護層中には、上記感熱記録層中添加される顔料、助剤な
どが使用可能である。
【0043】感熱記録層、保護層の形成方法については
特に限定されず、例えばエアーナイフコーティング、バ
リバーブレードコーティング、ピュアーブレードコーテ
ィング、ロッドブレードコーティング、ショートドウェ
ルコーティング、カーテンコーティング、ダイコーティ
ングなどの塗布方法が挙げられる。
【0044】本発明では記録感度、画質、白色度を向上
させるために支持体と感熱記録層との間にJIS K 5
101に基づいて測定される吸油量が70〜300ml
/100gである吸油性顔料、または中空度(粒子の中
空部の体積/粒子の全体積)が50%以上有機中空粒子
を含有する下塗り層を設けることが望ましい。
【0045】吸油量が70ml/100g未満の顔料で
は満足な記録感度、画質の向上効果が認められず、また
吸油量が300ml/100gを超える顔料では鮮明な
記録画像が得られず、記録体の表面強度が低下する傾向
もあり、やはり好ましくない。
【0046】吸油性顔料は、下塗り層の全固形量の50
質量%〜98質量%程度、好ましくは75質量%〜95
質量%程度の範囲で含有させることが好ましい。このよ
うな吸油性顔料の具体例としては、例えば焼成クレー、
酸化アルミニウム、酸化チタン、炭酸マグネシウム、炭
酸カルシウム、珪藻土、無定形シリカ、珪酸アルミニウ
ム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、アルミノ珪酸
ソーダ、アルミノ珪酸マグネシウムなどで上記特定の吸
油量を有するもの、或いは一般の顔料を物理的、化学的
に処理して上記特定の吸油量を有するようにした無機顔
料を使用することができるが、特に焼成クレーと無定形
シリカは断熱性に優れているため好ましく用いられる。
【0047】下塗り層に含有される接着剤としては、上
記の感熱記録層に使用されるものが挙げられる。更に、
下塗り層には感熱記録層に添加し得る助剤を含有させる
こともできる。
【0048】下塗り層は、水を媒体とし、吸油性顔料と
接着剤とを混合攪拌して調製された下塗り層用塗液を支
持体の表面に乾燥後の塗布量が2〜20g/m程度、
好ましくは3〜15g/m程度となるように塗布乾燥
して形成される。
【0049】なお、塗布方法形成方法については上記の
方法が使用できるが、なかでもピュアーブレードコーテ
ィング、ロッドブレードコーティングは、記録画質を改
善する効果が優れており、好ましく用いられる。
【0050】更に、支持体の裏面に保護層を設けたり、
各層塗抹後にスーパーカレンダー掛けなどの平滑化処理
を施したり、裏面に粘着剤層を設けたり、その他の感熱
記録体製造分野における各種の公知技術が必要に応じて
付加し得るものである。
【0051】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の「部」及び「%」は、特に断らない限りそれ
ぞれ「質量部」、「質量%」を示す。
【0052】実施例1 ・下塗り層用塗液の調製 焼成クレー〔吸油量:90ml/100g〕100部、
ポリビニルアルコールの10%水溶液200部および水
100部からなる組成物を混合攪拌して下塗り層用塗液
を得た。
【0053】・A液調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン15部、メチルセルロースの5%水溶液5
部および水30部からなる組成物をサンドミルで平均粒
子径が1.0μmになるまで粉砕した。
【0054】・B液調製 N−p−トリルスルホニル−N’−p−(n−ブトキシ
カルボニル)フェニルウレア34部、メチルセルロース
の5%水溶液5部および水76部からなる組成物をサン
ドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕した。
【0055】・C液調製 1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン15部、メ
チルセルロースの5%水溶液5部および水30部からな
る組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになる
まで粉砕した。
【0056】・D液調製 一般式(3)で示される化合物〔商品名:WINGST
AY L−HLS、グッドイヤーケミカル社製、平均分
子量:540〕15部、メチルセルロースの5%水溶液
5部および水30部からなる組成物をサンドミルで平均
粒子径が1.0μmになるまで粉砕した。
【0057】・感熱記録層用塗液の調製 A液50部、B液115部、C液50部、D液25部、
ポリビニルアルコールの10%水溶液130部、スチレ
ン・ブタジエン共重合体エマルションの48%水分散液
25部および水酸化アルミニウム〔商品名:ハイジライ
トH−42M、昭和電工社製〕の30%水分散液50
部、アジピン酸ジヒドラジド3部を混合攪拌して、感熱
記録層用塗液を得た。
【0058】・保護層用塗液の調製 アセトアセチル変性ポリビニルアルコール〔商品名:ゴ
ーセファイマーZ−200、日本合成化学工業社製〕の
10%水溶液300部、カオリン〔商品名:UW−9
0、EC社製〕の50%水分散液150部、ステアリン
酸亜鉛の36%水分散物5部、ポリエチレンワックス
〔商品名:ケミパールW−400、三井化学社製〕の4
0%水分散液1.5部、水80部からなる組成物を混合
攪拌して、保護層用塗液を得た。
【0059】・感熱記録体の作製 坪量40g/mの中性の上質紙の片面に、ピュアーブ
ーレドコーティング方法により下塗り層用塗液を乾燥後
の塗布量が9g/mとなるように塗布乾燥して下塗り
層を形成し、その下塗り層上に感熱記録層用塗液および
保護層用塗液を乾燥後の塗布量がそれぞれ6g/m
3g/mとなるように塗布乾燥し、感熱記録体を得
た。なお、各層を形成した後、それぞれスーパーカレン
ダーによる表面平滑化処理を行った。
【0060】実施例2 実施例1のB液調製において、N−p−トリルスルホニ
ル−N’−p−(n−ブトキシカルボニル)フェニルウ
レア34部の代わりに、4,4’−ビス〔(4−メチル
−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイ
ド〕ジフェニルスルホン34部を使用した以外は実施例
1と同様にして感熱記録体を得た。
【0061】実施例3 実施例1のB液調製において、N−p−トリルスルホニ
ル−N’−p−(n−ブトキシカルボニル)フェニルウ
レア34部の代わりに、2,2−ビス〔4−(4−メチ
ル−3−フェニルウレイドフェニル)アミノカルボニル
オキシフェニル〕プロパンを使用した以外は実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。
【0062】実施例4 実施例1のB液調製において、N−p−トリルスルホニ
ル−N’−p−(n−ブトキシカルボニル)フェニルウ
レア34部の代わりに、N−p−トリルスルホニル−
N’−フェニルウレア34部を使用した以外は実施例1
と同様にして感熱記録体を得た。
【0063】実施例5 実施例1のB液調製において、N−p−トリルスルホニ
ル−N’−p−(n−ブトキシカルボニル)フェニルウ
レア34部の代わりに、N−p−トリルスルホニル−
N’−m−(p−トリルスルホニルオキシ)フェニルウ
レア(商品名:PF201、チバ・スペシャリティケミ
カルズ社製)34部を使用した以外は実施例1と同様に
して感熱記録体を得た。
【0064】実施例6 実施例1のB液調製において、N−p−トリルスルホニ
ル−N’−p−(n−ブトキシカルボニル)フェニルウ
レア34部の代わりに、4,4’−ビス(N−p−トリ
ルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタ
ン34部を使用した以外は実施例1と同様にして感熱記
録体を得た。
【0065】実施例7 実施例1のB液調製において、N−p−トリルスルホニ
ル−N’−p−(n−ブトキシカルボニル)フェニルウ
レア34部の代わりに、4−(p−トリルスルホニルア
ミノ)フェノール34部を使用した以外は実施例1と同
様にして感熱記録体を得た。
【0066】実施例8 実施例1のB液調製において、N−p−トリルスルホニ
ル−N’−p−(n−ブトキシカルボニル)フェニルウ
レア34部の代わりに、一般式(2)で示される化合物
の74%含有物(商品名:D−90、日本曹達社製)3
4部を使用した以外は実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
【0067】実施例9 実施例1のD液調製において、一般式(3)で示される
化合物として、平均分子量:540のものの代わりに、
平均分子量:2200(n=8〜11のものが主成分)
のものを用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録
体を得た。
【0068】実施例10 実施例1のD液調製において、一般式(3)で示される
化合物として、平均分子量:540のものの代わりに、
平均分子量:1600(n=5〜7のものが主成分)の
ものを用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
【0069】実施例11 ・E液の調製 加熱装置を備えた攪拌混合容器中に、アセトアセチル変
性部分鹸化ポリビニルアルコール〔商品名:ゴーセファ
イマーZ−210、日本合成化工業学社製〕の12%水
溶液220部を加え、カプセル製造用水性媒体とした。
別に、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ドデシル−5’
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール〔商品名:チヌ
ビン171、チバ・スペシャルティーケミカルズ社製〕
77部、ヘキサメチレンジイソシアネート3量体(イソ
シアヌレートタイプ)〔商品名:タケネートD−170
HN、武田薬品工業社製〕33部を40℃まで加熱混合
攪拌して得られた溶液を、上記カプセル製造用水性媒体
中にTKホモミキサー〔モデル:HV−M、特殊機化工
業社製〕を用いて平均粒子径が1.0μmとなるように
冷却しながら乳化分散した。次いでこの乳化分散液に水
175部を加えて、攪拌しながら90℃で5時間反応さ
せて紫外線吸収剤を内包したポリウレタン・ポリウレア
樹脂からなる壁膜を有するE液を調製した。
【0070】・保護層用塗液の調製 アセトアセチル変性ポリビニルアルコール〔商品名:ゴ
ーセファイマーZ−200、日本合成化学工業社製〕の
10%水溶液230部、カオリン〔商品名:UW−9
0、EC社製〕の50%水分散液93部、固形濃度27
%に調製されたE液130部、ステアリン酸亜鉛の36
%水分散液5部、ポリエチレンワックス〔商品名:ケミ
パールW−400、三井化学社製〕の40%水分散液
1.5部、水80部からなる組成物を混合攪拌して保護
層用塗液を得た。
【0071】・感熱記録体の作成 実施例1の感熱記録体の作製において用いた保護層用塗
液の代わりに上記の保護層用塗液を用いた以外は実施例
1と同様にして感熱記録体を得た
【0072】実施例12 実施例1の保護層の形成において、アセトアセチル変性
ポリビニルアルコールの10%水溶液300部の代わり
にジアセトンアクリルアミド変性ポリビニルアルコール
〔商品名:D−700、ユニチカ社製〕の10%水溶液
300部を使用した以外は実施例1と同様にして感熱記
録体を得た。
【0073】実施例13 実施例1のC液調製において、1,2−ジ(3−メチル
フェノキシ)エタン15部の代わりにシュウ酸−ジ−p
−メチルベンジルエステル7.5部、シュウ酸−ジ−p
−クロルベンジルエステル7.5部を使用した以外は実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0074】比較例1 実施例1の感熱記録層の形成において、D液を使用しな
かった以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0075】比較例2 実施例1のD液調製において、一般式(3)で示される
化合物15部の代わりに、4,4’−ブチリデンビス
(6−tert−ブチル−m−クレゾール)15部を使用し
た以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 比較例3 実施例1のB液調製において、N−p−トリルスルホニ
ル−N’−p−(n−ブトキシカルボニル)フェニルウ
レア34部の代わりに4,4’−イソプロピリデンジフ
ェノール34部を使用した以外は実施例1と同様にして
感熱記録体を得た。
【0076】かくして得られた感熱記録体について以下
の評価試験を行い、その結果を〔表1〕に示した。 〔評価〕 〔発色性〕自動計量値付け機〔商品名:IP−21E
X、石田衡器製作所製〕を用い、各感熱記録体で市松パ
ターンを記録し、記録部と未記録部の光学濃度(記録濃
度)をマクベス濃度計〔商品名:RD−914型、マク
ベス社製〕でビジュアルモードにて測定した。
【0077】〔耐光性〕上記〔発色性〕と同様にして発
色させた各感熱記録体を、ウェザーメーター〔キセノン
ランプ、スガ試験機社製〕中で、63℃、40%RHの
条件下で24時間曝した後、記録部の光学濃度を上記
〔発色性〕と同様にして測定した。
【0078】〔耐湿保存性〕上記〔発色性〕と同様にし
て発色させた各感熱記録体を、40℃90%RHの条件
下、72時間放置した後、記録部の光学濃度を上記〔発
色性〕と同様にして測定した。
【0079】
【表1】
【0080】
【発明の効果】表2に示されているように、本発明の感
熱記録体は、地肌カブリが少なく、しかも記録部の耐光
性と耐湿保存性に優れた効果を有するものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、ロイコ染料、呈色剤および
    接着剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体におい
    て、呈色剤が下記一般式(1)で示される化合物、下記
    一般式(2)で示される化合物、4,4’−ビス(N−
    p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェ
    ニルメタン、N−p−トリルスルホニル−N’−3−
    (p−トリルスルホニルオキシ)フェニルウレア、4,
    4’−ビス〔(4−メチル−3−フェノキシカルボニル
    アミノフェニル)ウレイド〕ジフェニルスルホン、2,
    2−ビス〔4−(4−メチル−3−フェニルウレイドフ
    ェニル)アミノカルボニルオキシフェニル〕プロパン、
    4−(p−トリルスルホニルアミノ)フェノールから選
    ばれる少なくとも一種であり、且つ感熱記録層中に下記
    一般式(3)で示される化合物を含有することを特徴と
    する感熱記録体。 【化1】 (一般式(1)中、Rは水素原子、炭素数1から4のア
    ルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基または炭素
    数1から4のアルコキシカルボニル基を表す。) 【化2】 (一般式(2)中、nは1から8の整数を表す。) 【化3】 (一般式(3)中、nは1から20の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 一般式(3)において、nは1または2
    の整数であり、かつその平均分子量が460〜700で
    ある請求項1記載の感熱記録体。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で示される化合物が、N−
    p−トリルスルホニル−N’−p−(n−ブトキシカル
    ボニル)フェニルウレアである請求項1または2記載の
    感熱記録体。
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