JP2003115502A - 電子部品実装装置 - Google Patents

電子部品実装装置

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JP2003115502A JP2001309622A JP2001309622A JP2003115502A JP 2003115502 A JP2003115502 A JP 2003115502A JP 2001309622 A JP2001309622 A JP 2001309622A JP 2001309622 A JP2001309622 A JP 2001309622A JP 2003115502 A JP2003115502 A JP 2003115502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型の半導体ウェハを対象として装置のコン
パクト化を実現できる電子部品実装装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 粘着シート16上に貼り付けられた状態
で供給されたチップを基板に搭載する電子部品実装装置
において、基板3をX方向に搬送する基板搬送機構2に
対して粘着シート16を保持するウェハ位置決め部10
をY方向のみに可動とし、ウェハ位置決め部10からチ
ップをピックアップし基板3に移載する移載ヘッド8B
をX方向、Y方向に可動に、またピックアップ時にチッ
プから粘着シートを剥離する粘着シート剥離機構33を
X方向のみに可動に配置する。これによりウェハ位置決
め部10の基板搬送方向の占有エリアを小さくして、装
置のコンパクト化が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェハから切り出
され粘着シートに貼着された状態の電子部品を取り出し
て基板に実装する電子部品実装装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、半導体
チップは多数のチップより成るウェハから切り出され
る。このチップの切り出しは、粘着シートにウェハを貼
着した状態で行われ、切り出された個片チップは粘着シ
ートから剥ぎ取られてピックアップされる。このピック
アップ工程では、個片チップは粘着シートの下面側から
エジェクタによって突き上げられた状態でピックアップ
ノズルによってピックアップされる。
【0003】このとき、粘着シートを保持した保持テー
ブルが水平移動することにより、チップを順次固定位置
に配置されたエジェクタの上方に位置させるようになっ
ている。従来よりこの保持テーブルとして、基板搬送方
向およびこれと直交する方向の2軸方向に水平移動可能
なXYテーブルが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年半導体ウ
ェハのサイズの大型化に伴い、半導体ウェハを保持する
保持テーブルのサイズも大型のものが求められるように
なっている。しかしながら、大型ウェハを対象とした保
持テーブルに上記従来の構造を適用すると、保持テーブ
ルが基板搬送方向にも移動することから装置の長さ寸法
が増大し、装置のコンパクト化が困難であるという問題
点があった。
【0005】そこで本発明は、大型の半導体ウェハを対
象として装置のコンパクト化を実現できる電子部品実装
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電子部品
実装装置は、粘着シート上に貼り付けられた状態で供給
されたチップを基板に搭載する電子部品実装装置であっ
て、基板を第1方向に搬送する基板搬送機構と、前記粘
着シートを保持し前記第1方向と直交する第2方向に移
動するウェハ保持テーブルと、前記第1方向および第2
方向に移動可能に配設され前記ウェハ保持テーブルから
チップをピックアップしこのチップを基板に搭載する移
載ヘッドと、ウェハ保持テーブルの下方に前記第1方向
に移動して前記移載ヘッドによってピックアップされる
チップの下方に位置し、このチップから前記粘着シート
を剥離する粘着シート剥離機構と、前記第1方向に移動
して前記ウェハ保持テーブル上のチップを撮像するカメ
ラとを備えた。
【0007】請求項2記載の電子部品実装装置は、請求
項1記載の電子部品実装装置であって、前記カメラは、
さらに前記第2方向に移動して前記基板搬送機構によっ
て位置決めされた基板を撮像する。
【0008】請求項3記載の電子部品実装装置は、請求
項1記載の電子部品実装装置であって、前記第1方向お
よび第2方向に移動して前記基板搬送機構によって位置
決めされた基板を撮像する第2のカメラを備えた。
【0009】本発明によれば、粘着シートを保持するウ
ェハ保持テーブルを基板搬送機構による基板搬送方向と
直交する方向のみに移動させ、移載ヘッドによってピッ
クアップされるチップから粘着シートを剥離する粘着シ
ート剥離機構を基板搬送方向に移動可能に配設すること
により、ウェハ保持テーブルの基板搬送方向の占有エリ
アを小さくして、装置のコンパクト化が実現される。
【0010】
【発明の実施の形態】次の本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子
部品実装装置の斜視図、図2は本発明の一実施の形態の
電子部品実装装置のウェハ位置決め部の部分断面図、図
3、図4、図5は本発明の一実施の形態の電子部品実装
装置のウェハ位置決め部の動作説明図、図6は本発明の
一実施の形態の電子部品実装装置の部分斜視図、図7は
本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の部分平面
図、図8は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の
部分斜視図である。
【0011】まず図1を参照して、電子部品実装装置の
全体構造を説明する。図1において、電子部品実装装置
1の基台1a上にはX方向に基板搬送機構2が配設され
ており、基板搬送機構2は上流側から供給される基板3
を、X方向(第1方向)に搬送する。基台1a上には、
基板搬送機構2に沿ってペースト塗布部4、部品搭載部
5が配置されており、基板搬送機構2の側方には、ウェ
ハ位置決め部10および治具供給部11が配置されてい
る。
【0012】ペースト塗布部4について説明する。基台
1aのX方向の両端部には、縦フレーム1b、1cが立
設されている。上流側に位置する縦フレーム1bの内側
面には、2つのYテーブル6A,6Bが上下2段に水平
方向に配設されている。下段のYテーブル6Aには、X
テーブル7Aが水平方向に延出して結合されており、X
テーブル7Aには塗布ヘッド8Aが装着されている。Y
テーブル6A、Xテーブル7Aを駆動することにより、
塗布ヘッド8Aは基板搬送機構2上に位置決めされた基
板3を含むヘッド移動範囲内において移動する。Yテー
ブル6A、Xテーブル7Aは塗布ヘッド移動機構を構成
し、この移動により塗布ヘッド8Aは、基板3の電子部
品実装位置に電子部品接合用の粘性体であるペーストを
塗布する。
【0013】上段のYテーブル6Bには、Xテーブル7
Bが水平方向に延出して結合されており、Xテーブル7
Bにはカメラ9Aが装着されている。Yテーブル6B、
Xテーブル7Bを駆動することにより、カメラ9Aは、
基板搬送機構2上に位置決めされた基板3を含むカメラ
移動範囲内において移動する。この移動により、カメラ
9Aは、基板3上面の任意位置を撮像することができる
ようになっている。
【0014】そしてこの撮像結果を認識処理部(図示省
略)で認識処理することにより、基板3の全体位置や基
板3上の実装点の位置が検出され、塗布ヘッド8Aによ
るペースト塗布においては、この位置検出結果に基づい
て、塗布ヘッド移動機構の動作が制御部(図示省略)で
制御される。この塗布ヘッド8A、カメラ9Aの移動に
おいて、カメラ9Aは塗布ヘッド8Aよりも高い移動高
さで移動することから、相互に位置的な干渉が生じない
ようになっている。
【0015】部品搭載部5について説明する。下流側に
位置する縦フレーム1cの内側面には、2つのYテーブ
ル6C,6Dが上下2段に水平方向に配設されている。
下段のYテーブル6C、上段のYテーブル6Dには、そ
れぞれXテーブル7C,7Dが水平方向に延出して結合
されている。Xテーブル7Cには移載ヘッド8Bが、ま
たXテーブル7Dにはカメラ9Bが装着されている。
【0016】Yテーブル6C、Xテーブル7Cは移載ヘ
ッド移動機構を構成し、この移動により移載ヘッド8B
は、ウェハ位置決め部10からピックアップされた電子
部品である半導体チップ(以下、単に「チップ」と略称
する。)が基板3上に移送され、ペーストが塗布された
実装点にチップが搭載される。
【0017】ウェハ位置決め部10に隣接して治具供給
部11が配設されており、治具供給部11は個片のチッ
プ17が分割されて貼り付けられた粘着シート16(図
3〜図5参照)が取り付けられた治具15を、ウェハ位
置決め部10の治具ホルダ20に供給する。治具15は
マガジン14内に多段に収納されており、マガジン14
はマガジン保持部13に保持されている。マガジン保持
部13はマガジン昇降部12によって昇降自在となって
おり、マガジン保持部13を昇降させることにより、マ
ガジン14内に収納された複数の治具15を順次ウェハ
位置決め部10に供給するようになっている。治具ホル
ダ20は、チップ17が貼り付けられた粘着シート16
を保持するウェハ保持テーブルとなっている。
【0018】Yテーブル6D、Xテーブル7Dはカメラ
移動機構を構成する。Yテーブル6D、Xテーブル7D
を駆動することによりカメラ9Bはウェハ位置決め部1
0および基板搬送機構2上の基板3を含む移動範囲内で
移動し、ウェハ位置決め部10の粘着シートに貼り付け
られたチップおよび基板3上面の任意位置を撮像するこ
とができるようになっている。そしてこの撮像結果を認
識処理部(図示省略)で認識処理することにより、基板
3の全体位置や基板3上の実装点の位置が検出され、ま
た粘着シート16上のチップ17の位置が検出される。
【0019】そして移載ヘッド8Bが粘着シートからチ
ップを取り出す際、ウェハ位置決め部10からチップを
ピックアップした移載ヘッド8Bが、チップを基板3上
に移送搭載する際には、前述の位置検出結果に基づい
て、Yテーブル6C、Xテーブル7Cよりなる移載ヘッ
ド移動機構を制御部(図示省略)で制御する。すなわ
ち、検出したチップ17の位置に基づいて移載ヘッド8
Bをこのチップ17上に移動・位置決めし、検出した実
装点の位置に基づいて、チップ17をピックアップした
移載ヘッド8Bを実装点に移動・位置決めする。この移
載ヘッド8B、カメラ9Bの移動においても同様に、カ
メラ9Bは移載ヘッド8Bの移動高さよりも高い移動高
さで移動可能に配置されていることから、相互に位置的
な干渉が生じないようになっている(図6参照)。
【0020】図2に示すように、ウェハ位置決め部10
は、基台1a上でY方向に移動する移動テーブル21の
上部に治具ホルダ20を配設した構造となっている。移
動テーブル21の中央部は円形に切り欠かれて開口部2
1aとなっており、開口部21aの内縁部には中抜き構
造の環状部材21bが上方に突出して設けられている。
【0021】基台1aの上面には、ガイドレール28お
よびモノキャリア29が平行にY方向に並列配置されて
おり、ガイドレール28にスライド自在に嵌合したスラ
イダ27およびモノキャリア29のスライダ29dは、
移動テーブル21の下面に設けられたブロック26に固
着されている。モノキャリア29は、送りねじ29b、
スライダ29dに結合されたナット29cを、ガイドレ
ールを兼ねた本体部29a内に組み込んだものである。
送りねじ29bは一方側の端部に配置されたモータ(図
示省略)によって回転駆動され、これにより移動テーブ
ル21はY方向に水平移動する。
【0022】次にシート剥離部30について説明する。
図2に示すように、基台1aのガイドレール28とモノ
キャリア29の中間には、移動テーブル31がX方向に
配設されており、移動テーブル31の上面には昇降部3
2が立設されている。昇降部32には粘着シート剥離機
構33が昇降自在に装着されている。移動テーブル31
を駆動することにより、粘着シート剥離機構33は移動
テーブル21の開口部21a内でX方向に水平移動す
る。
【0023】粘着シート剥離機構33は、上部に粘着シ
ート16に当接する頭部33aを備えており、チップ1
7の取り出し時に粘着シート剥離機構33を上昇させて
頭部33aを粘着シート16の下面に当接させ、真空吸
引やニードルによるチップの突き上げ等により、移載ヘ
ッド8Bによってピックアップされるチップ17から粘
着シート16を剥離する。
【0024】移動テーブル21の上面の4隅部には、送
りねじ22が回転自在に立設されており、送りねじ22
が螺合したナット24は、移動テーブル21の上に配設
された治具ホルダ20に結合されている。送りねじ22
にはそれぞれプーリ23が結合されており、プーリ23
および駆動プーリ(図示省略)にはベルト25が調帯さ
れている。駆動プーリをモータ(図示省略)によって回
転駆動することにより送りねじ22が回転し、これによ
り治具ホルダ20は移動テーブル21に対して上下動す
る。
【0025】治具ホルダ20は略正方形の板状部材であ
り、厚み方向(上下方向)の中間部分には、粘着シート
16を保持した治具15が挿通可能なスリット20c
が、X方向に貫通して設けられている。治具ホルダ20
の中央部には、円形の開口部20aが上下に貫通して設
けられており、開口部20aのサイズは、移動テーブル
21に設けられた環状部材21bを挿入可能な開口径と
なっている。
【0026】後述するように、治具15を保持した状態
の治具ホルダ20を下降させて環状部材21bを開口部
20a内に挿入し、粘着シート16の裏面に環状部材2
1bを当接させて粘着シート16を面外方向に変位させ
ることにより、粘着シート16はシート面方向に延伸さ
れる。
【0027】モノキャリア29を駆動することによる治
具ホルダ20のY方向の移動と、移動テーブル31によ
る粘着シート剥離機構33のX方向の移動とを組み合わ
せることにより、治具ホルダ20に保持され開口部20
a内に露呈された治具15の粘着シート16の任意位置
を、粘着シート剥離機構33に対して位置決めすること
ができ、したがって粘着シート16に貼り付けられた任
意のチップ17を、粘着シート剥離機構33の上方に位
置させることができる。また、治具15の供給時には、
治具ホルダ20をY方向に移動させてマガジン14との
位置合わせを行う。
【0028】次に図3〜図5を参照して、ウェハ位置決
め部10における動作を説明する。図3は、ウェハ保持
部10へ治具15を供給する動作を示している。マガジ
ン供給時には、マガジン14内に収納された治具15
は、治具搬送アーム36のクランプ部37によって端部
をクランプされ、マガジン14から引き出される。治具
ホルダ20の上面には、開口部20aからX方向に両端
面まで連続した切り欠き部20b(図7参照)が設けら
れており、治具搬送アーム36が切り欠き部20b内を
矢印方向に移動することにより、治具15は治具ホルダ
20のスリット20c内に引き込まれ、そして図4に示
すように、チップ17が貼り付けられた粘着シート16
が開口部20a内に露呈した状態となる。次に粘着シー
ト16を延伸する延伸動作をおこなう。
【0029】図5は、粘着シート16の延伸動作とシー
ト剥離動作を示している。まず治具ホルダ20に備えら
れた昇降機構(図2参照)によって、治具ホルダ20を
移動テーブル21に対して下降させる。これにより開口
部20a内に環状部材21bが嵌入し、次いで環状部材
21bの上端部が粘着シート16の下面に当接し、治具
15をスリット20c内で上方に持ち上げる。
【0030】そして治具ホルダ20をさらに下降させる
と、治具15がスリット20c内に保持されたままの状
態で、粘着シート16は治具ホルダ20に対して相対的
に上方に変位する。すなわち、粘着シート16は、当初
の状態から治具15による保持面の面外方向に変位し、
これにより粘着シート16はシート面方向に延伸され
る。
【0031】そしてこの状態で、治具ホルダ20の上方
に移動したカメラ9Bによってピックアップ対象のチッ
プ17を撮像する。これにより、当該チップ17の位置
が認識される。この後、位置認識結果に基づいて移動テ
ーブル21をY方向に移動させるとともに、移動テーブ
ル31によってシート剥離機構33をX方向に移動させ
て、粘着シート16に貼着されたチップ17のうちの剥
離対象のチップ17を、粘着シート剥離機構33の頭部
33aに対して位置決めする。ここでは、粘着シート1
6の中央に位置するチップ17が位置決めの対象となっ
ている。
【0032】この後、前述の位置認識結果に基づいて移
載ヘッド8Bを移動させ、チップ17のピックアップを
行う。移載ヘッド8Bによるピックアップに際しては、
粘着シート剥離機構33の頭部33aが上昇し、粘着シ
ート16の下面に当接して保持する。そしてこの状態
で、移載ヘッド8Bが頭部33aの上方のチップ17を
吸着してピックアップすることにより、チップ17は粘
着シート16から剥離されて取り出される。
【0033】ここで、部品搭載部5における基板搬送機
構2、ウェハ位置決め部10、移載ヘッド8B、カメラ
9Bの配置および移動方向について、図6,図7を参照
して説明する。図6において、基板搬送機構2は基板3
をX方向(第1方向)に搬送し、ウェハ位置決め部10
の治具ホルダ20は、粘着シート16を保持する治具1
5をY方向(第2方向)に移動させる。
【0034】ここで、ウェハ位置決め部10は部分的に
基板搬送機構2と上下に高低差を付けて配置され、Y方
向に移動することによりウェハ位置決め部10の一部が
基板搬送機構2の下方に入り込む形態となっている(図
7参照)。そしてウェハ位置決め部10の下方に配置さ
れた粘着シート剥離機構33はX方向に可動となってお
り、Y方向にのみ移動するウェハ位置決め部10の移動
と組み合わせることにより、粘着シート16の任意位置
に粘着シート剥離機構33を位置決め可能となってい
る。
【0035】また、カメラ9BはX方向およびY方向に
移動可能となっており、ウェハ位置決め部10において
チップ17が貼り付けられた粘着シート16を撮像範囲
に含むとともに、基板搬送機構2上の基板3を撮像範囲
に含む配置となっている。そして、ウェハ位置決め部1
0からチップ17をピックアップする移載ヘッド8Bは
X方向およびY方向に移動可能となっており、この移動
により基板3の任意位置にチップ17を搭載することが
できるようになっている。ここで、移載ヘッド8Bとカ
メラ9Bの移動において、カメラ9Bの移動高さH2
は、移載ヘッド8Bの移動高さH1よりも高く設定され
ており、移載ヘッド8Bとカメラ9Bの位置的な干渉が
生じないようになっている。
【0036】上記構成を採用することにより、図7に示
すように、ウェハ位置決め部10はY方向のみに移動す
ることから、機内配置においてウェハ位置決め部10が
X方向へ移動するための占有エリアを考慮する必要がな
く、部品搭載部5全体の装置長さLを小さくすることが
可能となり、大型の半導体ウェハを対象とする場合にあ
っても装置のコンパクト化が実現される。
【0037】なお上記構成において、基板3の位置認識
を行う必要がない場合には、治具ホルダ20の上方にお
いてカメラ9Bを、X方向のみに移動させるようにカメ
ラ移動機構を構成し、カメラ9Bで粘着シート16上の
チップ17を撮像するようにしてもよい。この構成によ
っても、ウェハ位置決め部10において治具ホルダ20
に保持された粘着シート16はY方向に移動可能となっ
ていることから、粘着シート16の全範囲を撮像するこ
とができる。
【0038】また、反対に基板3の位置認識を高頻度で
行う必要があるような場合には、図8に示すような構成
を採用してもよい。この場合には、治具ホルダ20の上
方においてX方向のみにカメラ9Bを移動させるカメラ
移動機構に加えて、基板3の撮像専用のカメラ9B’
(第2のカメラ)を第2のカメラ移動機構(図示省略)
によってX方向およびY方向に移動可能に設ける。
【0039】この場合においても、カメラ9B’の移動
高さは、移載ヘッド8Bの移動高さよりも高くする。こ
のような構成を採用することにより、ウェハ位置決め部
10におけるチップ17の位置認識または基板3の実装
点の位置認識を移載ヘッド8Bの移動と同時並行的に行
うことができ、高効率の実装動作が実現される。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、粘着シートを保持する
ウェハ保持テーブルを基板搬送機構による基板搬送方向
と直交する方向のみに移動させ、移載ヘッドによってピ
ックアップされるチップから粘着シートを剥離する粘着
シート剥離機構を基板搬送方向に移動可能に配設したの
で、ウェハ保持テーブルの基板搬送方向の占有エリアを
小さくして、大型の半導体ウェハを対象とする場合にあ
っても装置のコンパクト化が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の斜
視図
【図2】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウ
ェハ位置決め部の部分断面図
【図3】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウ
ェハ位置決め部の動作説明図
【図4】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウ
ェハ位置決め部の動作説明図
【図5】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウ
ェハ位置決め部の動作説明図
【図6】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の部
分斜視図
【図7】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の部
分平面図
【図8】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の部
分斜視図
【符号の説明】
1 電子部品実装装置 2 基板搬送機構 3 基板 5 部品搭載部 8B 移載ヘッド 9B カメラ 9B’ 第2のカメラ 10 ウェハ位置決め部 15 治具 16 粘着シート 17 チップ 20 治具ホルダ 21 移動テーブル 31 移動テーブル 33 粘着シート剥離機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘着シート上に貼り付けられた状態で供給
    されたチップを基板に搭載する電子部品実装装置であっ
    て、基板を第1方向に搬送する基板搬送機構と、前記粘
    着シートを保持し前記第1方向と直交する第2方向に移
    動するウェハ保持テーブルと、前記第1方向および第2
    方向に移動可能に配設され前記ウェハ保持テーブルから
    チップをピックアップしこのチップを基板に搭載する移
    載ヘッドと、ウェハ保持テーブルの下方に前記第1方向
    に移動して前記移載ヘッドによってピックアップされる
    チップの下方に位置し、このチップから前記粘着シート
    を剥離する粘着シート剥離機構と、前記第1方向に移動
    して前記ウェハ保持テーブル上のチップを撮像するカメ
    ラとを備えたことを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 【請求項2】前記カメラは、さらに前記第2方向に移動
    して前記基板搬送機構によって位置決めされた基板を撮
    像することを特徴とする請求項1記載の電子部品実装装
    置。
  3. 【請求項3】前記第1方向および第2方向に移動して前
    記基板搬送機構によって位置決めされた基板を撮像する
    第2のカメラを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    電子部品実装装置。
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Cited By (6)

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