JP2003115353A - 防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ

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JP2003115353A
JP2003115353A JP2001266887A JP2001266887A JP2003115353A JP 2003115353 A JP2003115353 A JP 2003115353A JP 2001266887 A JP2001266887 A JP 2001266887A JP 2001266887 A JP2001266887 A JP 2001266887A JP 2003115353 A JP2003115353 A JP 2003115353A
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誠幸 梅本
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智史 奥井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外周部分に合成ゴム系材料を採用しつつ、外包
体とケーブルとを十分に密着させて高い防水性能を得る
ことのできる防水コネクタを提供する。 【解決手段】本発明の防水コネクタ1はプラグ2とリセ
プタクル3との対からなる。プラグ2は、ケーブル12
の端部から雄端子21の基端部までを被覆する内側モー
ルド部24と、その外側を被覆する外側モールド部25
とを備える。リセプタクル3は、雌端子31を被覆する
ハウジング33と、ケーブル13の端部からハウジング
33の基端部までを被覆する内側モールド部34と、内
側モールド部34およびハウジング33を被覆する外側
モールド部35とを備える。プラグ2およびリセプタク
ル3の外側モールド部25,35は合成ゴム系材料から
なり、内側モールド部24,34は、ケーブル12,1
3および外側モールド部25,35の双方に対して密着
性の高い合成樹脂系材料からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば太陽電池モ
ジュールの配線をはじめとする屋外配線の接続に利用さ
れる防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般住宅用や業務用のソーラーシ
ステムが種々開発されている。一般的なソーラーシステ
ムは、建物の屋上等に設置した複数個の太陽電池モジュ
ールをケーブル接続して構築されるが、このケーブル接
続には防水型のコネクタが使用される。
【0003】図5は、従来の防水コネクタの構造を示
す。この防水コネクタ101は、雄端子121が設けら
れたプラグ102と、その雄端子121が挿し込まれる
雌端子131が設けられたリセプタクル103との対か
らなる。
【0004】プラグ102は、ケーブル12の導体(よ
り線)に接合された雄端子121を外包体122により
被覆した構造を有している。この外包体122は、ケー
ブル12の絶縁体の端部から雄端子121の基端部まで
の範囲に密着し、その外周部が雄端子121を囲むよう
に先端方向に延出して、延出端の内側にはリセプタクル
103の先端部(下記の嵌合凸部133)が嵌め込まれ
る嵌合凹部123が形成されている。
【0005】同様にリセプタクル103も、ケーブル1
3の導体に接合された雌端子131を外包体132によ
り被覆した構造を有している。リセプタクル103側の
外包体132は、ケーブル13の絶縁体の端部から雌端
子131の先端部にかけて密着し、その先端部がプラグ
102の嵌合凹部123に嵌め込まれる嵌合凸部133
となっている。
【0006】そして、プラグ102の嵌合凹部123に
リセプタクル103の嵌合凸部133を嵌め込むことに
より、雄端子121と雌端子131とが電気的に接続さ
れるとともに、嵌合凹部123の内周面と嵌合凸部13
3の外周面が水密的に密着して、雄端子121および雌
端子131に対する防水性が確保される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な防水コネクタが設けられるケーブルには、いわゆるC
Vケーブルが多用されている。CVケーブルは、コア
(内側の絶縁体)が架橋ポリエチレン、シース(外装絶
縁体)がPVC(ポリ塩化ビニル)により形成されてい
る。
【0008】そして、かかるケーブルに設けられる防水
コネクタのプラグ側およびリセプタクル側の外包体に
は、プラグとリセプタクルとの良好な嵌合密着を図るた
めに、適度に弾性変形しうる合成樹脂系材料ないし合成
ゴム系材料が利用されている。具体的には、PVC、あ
るいはEP(エチレン・プロピレン)ゴムなどが代表的
な材料である。
【0009】これらのうちPVCについては、ケーブル
のシースもPVC製であることから、PVCモールドに
よって外包体を成形した場合にはシースとの密着性が良
い。しかしながら、PVCは低温下で硬化するため、特
に外気温がマイナス30度以下になるような寒冷地で
は、プラグ側の外包体とリセプタクル側の外包体との嵌
合作業が困難になるという問題がある。
【0010】一方、EPゴムについては、これを直接ケ
ーブルにモールドして外包体を成形してもPVC製のシ
ースに密着しないので、モールドには適さない。EPゴ
ムを使用する場合には、予め外包体の形状に成形した部
品に軸孔を設けておき、この軸孔に端子を接合したケー
ブルを強制的に嵌入させて、プラグやリセプタクルを組
み立てている。しかしこのような構造では、組立て作業
を容易にする必要から軸孔をやや緩めに形成せざるを得
ないので、嵌入部分の密着性が十分に確保できない。ま
た、図6に示すように、ケーブル12,13や端子12
1,131と、外包体122,132との間に空隙12
4,134が残ってしまう。さらに、ケーブル12,1
3の表面に微小な凹凸がある場合も、この凹凸により嵌
入部分の密着性が損なわれて、防水性能にばらつきが生
じるおそれがある。
【0011】また、特に合成ゴム系材料については、長
期間で圧縮永久歪みが生じるので、これにより外包体へ
のケーブルの嵌入強度が初期よりも低下し、防水性能が
徐々に悪化するという問題もある。
【0012】本発明はこれらの事情に鑑みてなされたも
ので、端子を被覆する外包体の外周部分には嵌合性に優
れた合成ゴム系材料を採用しつつ、外包体とケーブルと
を十分に密着させて長期間にわたり安定した防水性能が
得られる防水コネクタを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の防水コネクタ
は、ケーブルの導体に接合された雄端子を有するプラグ
と、他のケーブルの導体に接合された雌端子を有するリ
セプタクルとの対からなる防水コネクタにおいて、プラ
グは、少なくともケーブルの絶縁体の端部から雄端子の
基端部までの範囲を被覆する内側モールド部と、少なく
ともこの内側モールド部を被覆する外側モールド部とを
備え、リセプタクルは、雌端子を保持する樹脂製のハウ
ジングと、少なくともケーブルの絶縁体の端部から前記
ハウジングの基端部までの範囲を被覆する内側モールド
部と、少なくともこの内側モールド部および前記ハウジ
ングを被覆する外側モールド部とを備え、前記プラグの
外側モールド部とリセプタクルの外側モールド部とが互
いに嵌合して雄端子と雌端子との水密的な接続が確保さ
れるとともに、前記プラグおよびリセプタクルの外側モ
ールド部は、合成ゴム系材料により形成されていること
を特徴とする。
【0014】この発明によれば、互いに嵌合可能に形成
されたプラグの外側モールド部およびリセプタクルの外
側モールド部が合成ゴム系材料により形成されているの
で、嵌合時に両者が適度に弾性変形して良好な密着性が
得られる。また、端子とケーブルとの接合部分が、嵌入
ではなくモールドによって二重に被覆されるので、長期
間にわたって安定した防水性能が得られる。また、外側
モールド部を形成する合成ゴム系材料は、合成樹脂系材
料に比べて低温環境下でも弾性を保持しやすいので、寒
冷地等における嵌合作業にも支障を生じにくい。
【0015】さらに本発明の防水コネクタは、前記プラ
グおよびリセプタクルの内側モールド部が、ケーブルの
絶縁体および外側モールド部を形成する合成ゴム系材料
の双方に対して密着性の高い合成樹脂系材料により形成
されていることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、ケーブルの絶縁体と外
側モールド部とが互いに密着しない材料同士の組み合わ
せである場合でも、両者の間に介在する内側モールド部
がケーブルの絶縁体および外側モールド部に対してそれ
ぞれ密着するので、全体として良好な防水性能を得るこ
とができる。また、このような構成を採用することによ
り、ケーブルの絶縁体や外側モールド部にそれぞれ使用
しうる材料の選択幅も拡大する。
【0017】さらに本発明の防水コネクタは、前記内側
モールド部を形成する合成樹脂系材料が、外側モールド
部を形成する合成ゴム系材料よりも高い硬度を有するも
のであることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、防水コネクタを介して
接続されたケーブルに衝撃や曲げストレス等が加わって
も、内側モールド部が、端子や端子とケーブルとの接合
部分を保護するので、端子折れ等が生じにくくなる。
【0019】本発明の防水コネクタにおいて、前記各部
を構成する実用的な材料としては、ケーブルはCVケー
ブルであり、内側モールド部を形成する合成樹脂系材料
はポリエチレン系エラストマーであり、外側モールド部
を形成する合成ゴム系材料はエチレン・プロピレンゴム
とポリプロピレンとの混合物であるのが好ましい。これ
らの材料を選択することにより、防水性能や強度にすぐ
れた防水コネクタを経済的に製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。
【0021】図1は、本発明の実施の形態にかかる防水
コネクタの構造を示している。図2および図3は、それ
ぞれ図1に示した防水コネクタを構成するプラグおよび
リセプタクルの構造を示している。
【0022】この防水コネクタ1は互いに嵌合可能なプ
ラグ2とリセプタクル3によって構成される。プラグ2
およびリセプタクル3は、別々のケーブル12,13の
一端にそれぞれ設けられている。例示のケーブル12,
13はCVケーブルで、同軸状に形成された架橋ポリエ
チレン製のコア12b,13bおよびPVC製のシース
12c,13cを備えている。
【0023】プラグ2は雄端子21を有する。雄端子2
1の基端部はケーブル12の導体(より線)12aにカ
シメ接合されている。この雄端子21は、内側モールド
部24と外側モールド部25とからなる二重成形構造の
外包体によって被覆されている。
【0024】プラグ2の内側モールド部24は、シース
12cの端部からコア12bの露出部分、さらに雄端子
21の基端部にかけての範囲を筒状に被覆している。こ
の内側モールド部24は、例えばポリエチレン系エラス
トマーからなる合成樹脂系材料の射出成形により形成さ
れる。かかる合成樹脂系材料は、成形時の加熱によって
雄端子21の基端部に密着するとともに、PVC製のシ
ース12cの端部および架橋ポリエチレン製のコア12
bの露出部分に隙間なく溶着する。この内側モールド部
24の外周面の一部には、断面山谷状の環状起伏24a
が形成されている。
【0025】プラグ2の外側モールド部25は、前記内
側モールド部24の外周面と、内側モールド部24によ
って被覆されていないシース12cの端部近傍部を筒状
に被覆している。外側モールド部25の先端部は、雄端
子21を囲むようにして雄端子21の先端よりも前方に
延出しており、その内側にはリセプタクル3の先端部が
嵌め込まれる嵌合凹部25aが形成されている。嵌合凹
部25aの内周面には、嵌め込まれるリセプタクル3の
抜け出しを防ぐために、断面鋸刃状の突条25bが形成
されている。この外側モールド部25は、例えばエチレ
ン・プロピレンゴムとポリプロピレンとの混合物からな
る合成ゴム系材料の射出成形により形成されている。か
かる合成ゴム系材料は、内側モールド部24に対しては
成形時の加熱によって隙間なく溶着する。ただし、外側
モールド部25とシース12cの端部近傍部とは、互い
の材料特性から溶着はせず、接合面が離反しうる状態で
接触している。
【0026】一方、リセプタクル3は雌端子31を有す
る。雌端子31は、その基端部がケーブル13の導体1
3aにカシメ接合されるとともに、略筒状のハウジング
33内に抜け出し不能に保持されている。ハウジング3
3は、例えばナイロンやウレタン系樹脂からなる成形品
で、先端にはプラグ2の雄端子21が挿入される開口3
3aを有している。ハウジング33内に保持された雌端
子31は、プラグ2と同様に、内側モールド部34およ
び外側モールド部35からなる二重成形構造の外包体に
よって被覆されている。
【0027】リセプタクル3の内側モールド部34は、
シース13cの端部からコア13bの露出部分、さらに
ハウジング33の基端側略半部にかけての範囲を筒状に
被覆している。この内側モールド部34も、プラグ2の
内側モールド部24と同様に、例えばポリエチレン系エ
ラストマーからなる合成樹脂系材料の射出成形により形
成され、シース13cの端部、コア13bの露出部分、
およびハウジング33の基端側略半部に隙間なく溶着し
ている。また、内側モールド部34の外周面の一部には
断面山谷状の環状起伏34aが形成されている。
【0028】リセプタクル3の外側モールド部35は、
前記内側モールド部34の外周面と、内側モールド部3
4によって被覆されていないシース13cの端部近傍部
およびハウジング33の先端側略半部を筒状に被覆して
いる。外側モールド部35はその先端をハウジング33
の先端と揃えるように形成されており、この先端部がプ
ラグ2の嵌合凹部25aに嵌め込まれる嵌合凸部35a
となっている。嵌合凸部35aの外周面には、プラグ2
からの抜け出しを防ぐために、断面鋸刃状の突条35b
が形成されている。この外側モールド部35も、プラグ
2の外側モールド部25と同様に、例えばエチレン・プ
ロピレンゴムとポリプロピレンとの混合物からなる合成
ゴム系材料の射出成形により形成され、内側モールド部
34に対しては成形時の加熱によって隙間なく溶着して
いる。ただし、外側モールド部35とシース13cの端
部近傍部とは、互いの材料特性から溶着はせず、接合面
が離反しうる状態で接触している。
【0029】本発明の防水コネクタ1は、このような構
造を有するプラグ2とリセプタクル3とからなるので、
プラグ2とリセプタクル3とを接合すると、雄端子21
が雌端子31の内部に挿し込まれるとともに、リセプタ
クル3の嵌合凸部35aがプラグ2の嵌合凹部25a内
に嵌挿されて両者が弾性変形し、水密的に一体化する。
また、この防水コネクタ1は、プラグ2およびリセプタ
クル3の各内側モールド部24,34を形成する合成樹
脂系材料が、それぞれケーブル12,13のシース12
c,13cおよびコア12b,13bに溶着され、さら
にプラグ2およびリセプタクル3の各外側モールド部2
5,35を形成する合成ゴム系材料がそれぞれ内側モー
ルド部24,34に溶着されている。そのため、内側モ
ールド部24,34および外側モールド部25,35か
らなる二重成形構造の外包体が全体として雄端子21お
よび雌端子31をそれぞれ水密的に被覆することとな
り、高い防水性能が得られる。また、内側モールド部2
4,34の外周面にそれぞれ形成された環状起伏24
a,34aも、内側モールド部24,34と外側モール
ド部25,35との密着性を高める。
【0030】さらに、この実施の形態においては、外側
モールド部25,35を形成する合成ゴム系材料よりも
内側モールド部24,34を形成する合成樹脂系材料の
ほうが硬度が高いので、防水コネクタ1を介して接続さ
れたケーブル12,13に衝撃や曲げストレス等が加わ
っても、内側モールド部24,34が端子や端子とケー
ブル12,13との接合部分を保護して、端子折れ等を
生じにくい。
【0031】次いで、本発明の防水コネクタの他の実施
の形態について、図4を参照しつつ説明する。
【0032】この防水コネクタ10は、2本のコア14
b,14bを1本のシース14cで束ねた2芯ケーブル
14用の2極コネクタであって、同一の構造を有する2
個のコネクタ半体4,4の対からなる。各コネクタ半体
4は雄端子41と雌端子42を1個ずつ備え、雄端子4
1は相手方コネクタ半体4の雌端子42と、雌端子42
は相手方コネクタ半体4の雄端子41と、それぞれ電気
的に接続されるようになっている。
【0033】各コネクタ半体4において、雄端子41は
2芯ケーブル14の一方の導体14aに接合されてい
る。また雌端子42は、2芯ケーブル14の他方の導体
14aに接合されて略筒状のハウジング43内に抜け出
し不能に保持されている。そして、これら雄端子41お
よび雌端子42が、内側モールド部44および外側モー
ルド部45からなる二重成形構造の外包体によって一体
に被覆されている。
【0034】内側モールド部44は、シース14cの端
部から、2本のコア14b,14bの露出部分、雄端子
41の基端部、さらにハウジング43の基端側略半部に
かけての範囲を一体に被覆している。この内側モールド
部44は、前記実施の形態と同様に、シース14cおよ
びコア14bに溶着しうる合成樹脂系材料の射出成形に
よって形成されている。内側モールド部44の外周面の
一部には、断面山谷状の環状起伏44aが形成されてい
る。
【0035】外側モールド部45は、前記内側モールド
部44、内側モールド部44によって被覆されていない
シース14cの端部近傍部、およびハウジング43の先
端側略半部を一体に被覆している。そして、雄端子41
の先端側に延出した部分には、前記実施の形態に示した
プラグ2と同形状の嵌合凹部45aが形成され、雌端子
42の先端側には、前記実施の形態に示したリセプタク
ル3と同形状の嵌合凸部45bが形成されている。この
外側モールド部45も、前記実施の形態と同様に、内側
モールド部44に溶着しうる合成ゴム系材料の射出成形
によって形成されている。
【0036】すなわちこのコネクタ半体4は、前記実施
の形態に示したプラグ2とリセプタクル3とが、共通の
内側モールド部44および外側モールド部45を介して
一体に形成されたものに相当する。このコネクタ半体
4,4を対にして接続すると、図示のように、雌端子4
2側に形成された嵌合凸部45bが雄端子41側に形成
された嵌合凹部45a内にそれぞれ挿し込まれて、雄端
子41および雌端子42の防水が確保される。このよう
に2極以上の端子を接合する場合でも、各端子および各
端子に接合された2芯ケーブル14の端部を、内側モー
ルド部44と外側モールド部45とからなる二重成形構
造の外包体によって一体に被覆することにより、高い防
水性能を得ることができる。
【0037】ただし、2極以上の端子を接続する形態に
ついては、この実施の形態に限らず、一方のコネクタ半
体に複数個の雄端子を設け、他方のコネクタ半体に複数
個の雌端子を設けることもできる。その場合も、各コネ
クタ半体において、複数個の端子およびそれら端子に接
合されたケーブルを、内側モールド部と外側モールド部
とからなる二重成形構造の外包体によって一体に被覆す
ることにより、高い防水性能を得ることができる。
【0038】なお、本発明の防水コネクタは、太陽電池
モジュールの配線の接続に限らず、例えば融雪瓦用モジ
ュールやテープヒータ用モジュールなど、各種の屋外型
電気機器の配線にも利用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の防水コ
ネクタは、プラグおよびリセプタクルの外側モールド部
が合成ゴム系材料により形成されているので、これらを
嵌合させたときに両者が適度に弾性変形して良好な密着
性が得られる。また、端子とケーブルとの接合部分が内
外二重のモールド部からなる外包体によって被覆される
ので、長期間にわたって安定した防水性能が得られる。
また、外側モールド部が合成ゴム系材料により形成され
ているので、低温環境下でも弾性が保持され、嵌合作業
を容易に行うことができる。
【0040】そして、ケーブルの絶縁体および外側モー
ルド部の双方に対して密着性の高い合成樹脂系材料で内
側モールド部を形成することにより、ケーブルの絶縁体
と外側モールド部とが互いに密着しない材料同士である
場合でも、全体として良好な防水性能を得ることができ
る。
【0041】また、本発明によれば、複数個のプラグま
たはリセプタクルを、共通の内側モールド部および外側
モールド部を介して一体に形成することにより、防水性
能に優れた複数極の防水コネクタを製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる防水コネクタの構
造を示す断面図である。
【図2】図1の防水コネクタにおけるプラグの構造を示
す断面図である。
【図3】図1の防水コネクタにおけるリセプタクルの構
造を示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態にかかる防水コネクタ
の構造を示す断面図である。
【図5】従来の防水コネクタの構造を示す断面図である
【図6】従来の防水コネクタの他の構造を示す断面図で
ある
【符号の説明】
1 防水コネクタ 10 防水コネクタ 12 ケーブル 12a 導体 12b コア(絶縁体) 12c シース(絶縁体) 13 ケーブル 13a 導体 13b コア(絶縁体) 13c シース(絶縁体) 14 2芯ケーブル 14a 導体 14b コア(絶縁体) 14c シース(絶縁体) 2 プラグ 21 雄端子 24 内側モールド部 25 外側モールド部 25a 嵌合凹部 3 リセプタクル 31 雌端子 33 ハウジング 34 内側モールド部 35 外側モールド部 35a 嵌合凸部 4 コネクタ半体 41 雄端子 42 雌端子 44 内側モールド部 45 外側モールド部 45a 嵌合凹部 45b 嵌合凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥井 智史 滋賀県草津市岡本町字大谷1000− 28 行 田電線株式会社草津工業内 Fターム(参考) 5E087 EE02 EE07 FF03 FF06 GG02 JJ01 LL03 LL04 RR12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの導体に接合された雄端子を有
    するプラグと、他のケーブルの導体に接合された雌端子
    を有するリセプタクルとの対からなる防水コネクタにお
    いて、 プラグは、少なくともケーブルの絶縁体の端部から雄端
    子の基端部までの範囲を被覆する内側モールド部と、少
    なくともこの内側モールド部を被覆する外側モールド部
    とを備え、 リセプタクルは、雌端子を保持する樹脂製のハウジング
    と、少なくともケーブルの絶縁体の端部から前記ハウジ
    ングの基端部までの範囲を被覆する内側モールド部と、
    少なくともこの内側モールド部および前記ハウジングを
    被覆する外側モールド部とを備え、 前記プラグの外側モールド部とリセプタクルの外側モー
    ルド部とが互いに嵌合して雄端子と雌端子との水密的な
    接続が確保されるとともに、 前記プラグおよびリセプタクルの外側モールド部は、合
    成ゴム系材料により形成されていることを特徴とする防
    水コネクタ。
  2. 【請求項2】 プラグおよびリセプタクルの内側モール
    ド部は、ケーブルの絶縁体および外側モールド部を形成
    する合成ゴム系材料の双方に対して密着性の高い合成樹
    脂系材料により形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の防水コネクタ。
  3. 【請求項3】 内側モールド部を形成する合成樹脂系材
    料は、外側モールド部を形成する合成ゴム系材料よりも
    高い硬度を有するものであることを特徴とする請求項2
    に記載の防水コネクタ。
  4. 【請求項4】 ケーブルはCVケーブルであり、内側モ
    ールド部を形成する合成樹脂系材料はポリエチレン系エ
    ラストマーであり、外側モールド部を形成する合成ゴム
    系材料はエチレン・プロピレンゴムとポリプロピレンと
    の混合物であることを特徴とする請求項2に記載の防水
    コネクタ。
  5. 【請求項5】 複数個のプラグまたはリセプタクルが、
    共通の内側モールド部および外側モールド部を介して一
    体に形成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の防水コネクタ。
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