JP2002184513A - 二重絶縁型防水コネクタ付きケーブル及びその製造方法 - Google Patents

二重絶縁型防水コネクタ付きケーブル及びその製造方法

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JP2002184513A
JP2002184513A JP2000377062A JP2000377062A JP2002184513A JP 2002184513 A JP2002184513 A JP 2002184513A JP 2000377062 A JP2000377062 A JP 2000377062A JP 2000377062 A JP2000377062 A JP 2000377062A JP 2002184513 A JP2002184513 A JP 2002184513A
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cable
peripheral surface
connector
heat
shrinkable tube
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JP2000377062A
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Mitsutaka Yamaguchi
光孝 山口
Nobuaki Noguchi
宣明 野口
Kazunori Yamaguchi
和憲 山口
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KURAMO ELECTRIC CO Ltd
Original Assignee
KURAMO ELECTRIC CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁性と防水性に優れたコネクタ付きケーブ
ルを、能率良く低コストで製造する。 【解決手段】 ケーブル3の被覆部9の端部から突出し
た露出導電線11を端子12にカシメ接続する。被覆部
9の端部からの突出部分を、端子12を含めて絶縁筒体
15内に納める。被覆部9と絶縁筒体15との接続部2
1を覆うように、ホットメルト接着剤が内周面に塗布さ
れてなるポリオレフィン系樹脂製の熱収縮チューブ25
を装着する。熱収縮チューブ25を加熱収縮させて接続
部21を防水する。又絶縁筒体15の外周面及び熱収縮
チューブ25の外周面にポリオレフィン系接着剤を塗布
した状態で、絶縁筒体15の外周面と熱収縮チューブ2
5の外周面を覆う如く、ポリオレフィン系熱可塑性エラ
ストマーからなるコネクタボディ31を、射出成形によ
って一体形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性に優れる防
水コネクタが設けられており、例えば、太陽電池モジュ
ールの接続のために使用して好適である二重絶縁型防水
コネクタ付きケーブルに関するものである。又該ケーブ
ルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、太陽光発電システムを一般家庭に
普及させるために、太陽電池モジュールのサイズを小さ
くしてこれを瓦に内蔵したタイプ等の小型の太陽光発電
システムが開発されている。
【0003】かかるシステムは、太陽電池モジュールが
内蔵された多数枚の瓦を必要とし、又、該太陽電池モジ
ュール相互間の直列接続や並列接続を行なうために多数
本のコネクタ付きケーブルを必要としていた。従ってこ
の種システムにあっては、漏電による危険性や出力の低
下を防ぐために、コネクタ部分における絶縁性能の向上
及び防水性能の向上が必須とされていた。
【0004】又前記システムは、多数本の防水コネクタ
付きケーブルを必要とするため、該ケーブルのコスト低
減を図って前記太陽光発電シテスムの価格を下げること
が、その普及を図る上で必要事項となっていた。
【0005】図25〜26、図27〜28は、前記太陽
電池モジュール相互間を接続するために用いられていた
従来のコネクタ付きケーブルa1,a2を示すものであ
り、図25〜26は雄型コネクタb付きのものであり、
又図27〜28は雌型コネクタc付きのものである。両
コネクタ付きケーブルa1,a2は同様の構成を有して
おり、ケーブルdの被覆部eの端部から突出する露出導
電線fを、雄端子g又は雌端子hにカシメにより接続す
ると共に、前記被覆部eの端部から先側を、前記雄端子
g又は雌端子hを含めて、別体のコネクコネクタボディ
jで被覆してなり、該コネクタボディjの後端側部分q
の内周面kの弾性的な収縮によって、該内周面kを前記
被覆部eに密着させ、これにより該密着部の防水を確保
していた。
【0006】かかる防水コネクタ付きケーブルa1,a
2を製造する従来工程を説明すれば、次のようであっ
た。前記コネクタボディjは、前記のように、その内周
面kの弾性的な収縮によってケーブルdとコネクタボデ
ィjとの間の防水を図り得るように構成する必要がある
ことから弾性体を以て構成され(ポリオレフィン系エラ
ストマー製やシリコンゴム製とされていた)、そのケー
ブル挿通孔mは図29に示すように、ケーブルdの前記
被覆部e外径よりも小径に形成されていた。かかるコネ
クタボディjを装着するには、前記小径のケーブル挿通
孔mを図29に一点鎖線で示すように、治具を用いて弾
性的に拡開させ、該拡開した挿通孔mにケーブルdを図
30に示すように挿通させて後、ケーブルの前記露出導
電線fを前記雄端子g又は雌端子hに接続し、その後、
図30に矢印で示す方向にケーブルdを引っ張って戻
し、該端子の基端側の凹凸部nを前記コネクタボディj
の挿通孔内周面に設けた凹凸部pと係合させ、これによ
り端子をコネクタボディに固定すると共に、コネクタボ
ディjの後端側部分qの内周面kをその弾性的収縮によ
って前記被覆部eに密着させて防水を確保していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来構成の防水コネクタ付きケーブルによるときには、次
のような問題点があった。 (1) 前記従来の防水コネクタ付きケーブルは、前記のよ
うにケーブルdとコネクタボディjとの間の防水を図
り、又、雄型コネクタbと雌型コネクタcとの弾性嵌合
による接合部分からの水の進入を防ぐ上から、コネクタ
ボディjを弾性素材を用いて構成する必要があったため
に、そのコネクタは、柔らかい素材からなる前記コネク
タボディjを具えており、その内側に、前記雄端子g又
は雌端子hが、他の部材で保護されることなく直接的に
配設された構成を有していた。そのため、例えば太陽電
池モジュール間の電気的接続施工に当たり、屋根の上で
の配線工事等に際してケーブルが引きずり回される等し
て、柔らかいコネクタボディjが、ひっかき傷が付く等
の外傷を受けたり、長期間の使用によりコネクタボディ
が劣化する等によってコネクタの電気的絶縁性能が低下
し、漏電による危険性や出力の低下等を招く問題があっ
た。
【0008】(2) 前記コネクタボディjの後端側部分q
の内周面kの弾性的な収縮により該内周面kを前記ケー
ブルの被覆部eに密着させて該密着部の防水を確保する
必要から、コネクタボディのケーブル挿通孔mは前記の
ように小径に形成されていた。そのため、かかる構成の
コネクタボディjを防水を確保してケーブルdに装着す
るには、前記のように該挿通孔dを治具で無理に弾性拡
開させる必要があったのであるが、このような装着作業
には困難が伴った。又図30に示すように、ケーブルd
の被覆部eの端部から突出する露出導電線fを雄端子g
や雌端子hに接続した後、該ケーブルdを同図に矢印で
示す方向に引っ張って戻す必要があった。この戻す際に
は、端子に設けられた前記凹凸部nをコネクタボディj
に設けられた前記凹凸部pと係合させる必要があった
が、これは、コネクタボディの弾性的な拡開を生じさせ
ながら行なうために、両凹凸部の係合が容易でない問題
があった。このようなことから、防水コネクタ付きケー
ブルの組立作業能率が悪く、その製造コストの上昇を招
く問題があった。特に前記のような、太陽電池モジュー
ルを瓦に内蔵したタイプの太陽光発電システムにおいて
は、一定の発電量を確保するためには、該内蔵瓦を多数
枚要することから、太陽電池モジュール相互間を接続す
るためには防水コネクタ付きケーブルが多数本必要とな
った。そのため、防水コネクタ付きケーブルの製造コス
トを極力低減しなければ、瓦利用の太陽光発電システム
の製品コストが上昇してその普及が妨げられる問題があ
ったのである。
【0009】(3) 又前記のように、コネクタボディjの
後端側部分qの内周面kを、その弾性的な収縮によって
被覆部eに密着させて防水を確保する必要から、コネク
タボディの後端側部分は、該密着による防水を損なわな
いように、完全な円筒状に形成せざるを得なかった。し
かしながら、コネクタボディの後端側部分は、該後端側
部分におけるケーブルの無理のない屈曲を可能にしてケ
ーブルの断線等の事故を防ぐ上から、例えば図1〜2に
示すように溝部39を形成するのがよい。しかしなが
ら、内周面kの密着による防水を確保しなければならな
い前記従来の防水コネクタ付きケーブルにあっては、こ
のような屈曲変形の容易化のための溝部を形成できない
問題もあった。
【0010】本発明は、かかる問題点を解決し得る二重
絶縁型防水コネクタ付きケーブルの提供を目的とするも
のである。又該ケーブルの製造方法の提供を目的とする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち、本発明に係
る二重絶縁型防水コネクタ付きケーブル(以下コネクタ
付きケーブルという)は、導電線が塩化ビニルで被覆さ
れてなるケーブルの該被覆部の端部から突出する露出導
電線が、雄端子又は雌端子としての端子に接続されると
共に、前記被覆部の端部からの突出部分がポリアミド樹
脂製の絶縁筒体内に挿入せしめられており、又該絶縁筒
体及び前記ケーブルの被覆部の端部分が、ゴム質素材か
らなる絶縁性を有したコネクタボディで被覆されてお
り、該コネクタボディの後端側部分の内周面の弾性的な
収縮によって、該内周面が前記被覆部に密着され、該密
着部の防水が確保されていることを特徴とするものであ
る。
【0012】又本発明に係るコネクタ付きケーブルの他
の態様は、導電線が塩化ビニルで被覆されてなるケーブ
ルの該被覆部の端部から突出する露出導電線が、雄端子
又は雌端子としての端子に接続されると共に、前記被覆
部の端部からの突出部分がポリアミド樹脂製の絶縁筒体
内に挿入せしめられており、前記被覆部と前記絶縁筒体
との接続部から水が進入するのを防止するために、該接
続部を覆うように、内周面にホットメルト接着剤が塗布
されてなるポリオレフィン系樹脂製の熱収縮チューブが
装着され、これが加熱収縮されることにより、熱溶解し
た前記ホットメルト接着剤が、熱収縮チューブの内周面
と前記絶縁筒体の外周面との間に弾性圧縮状態で介在せ
しめられ、且つ前記熱収縮チューブの内周面と前記被覆
部の端部分の外周面との間に弾性圧縮状態で介在せしめ
られて、前記接続部の防水が図られており、又前記絶縁
筒体の外周面及び前記熱収縮チューブの外周面にはポリ
オレフィン系接着剤が塗布された状態で、前記絶縁筒体
の外周面を覆い且つ前記収縮した熱収縮チューブの外周
面を覆う如く、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー
からなるコネクタボディが射出成形によって一体形成さ
れており、該コネクタボディが、前記ポリオレフィン系
接着剤を介して前記絶縁筒体及び前記熱収縮チューブに
接着されていることを特徴とするものである。
【0013】前記各コネクタ付きケーブルにおいて、前
記雄端子及び前記雌端子はギボシ型のものを用いるのが
よい。
【0014】コネクタボディを射出成形によって一体形
成する前記コネクタ付きケーブルにおいて、前記露出導
電線を前記端子にカシメによって接続すると共に、前記
ポリアミド樹脂製の絶縁筒体が該カシメ部分で窪んだ状
態とし、該窪み部に、射出されたポリオレフィン系熱可
塑性エラストマーが食い込んだ状態にするのがよい。
【0015】コネクタボディを射出成形によって一体形
成する前記コネクタ付きケーブルにおいて、前記コネク
タボディの後端側部分が、前記熱収縮チューブの後端か
ら後方に突出する如くなし、該突出部分に、該突出部分
におけるケーブルの屈曲を柔軟に行わせるための溝部を
設けるのがよい。
【0016】本発明に係るコネクタ付きケーブルの製造
方法は、導電線が塩化ビニルで被覆されてなるケーブル
の該被覆部の端部から突出する露出導電線を、ギボシ型
の雄端子又はギボシ型の雌端子としての端子に接続する
と共に、前記被覆部の端部からの突出部分をポリアミド
樹脂製の絶縁筒体内に挿入せしめ、前記被覆部と前記絶
縁筒体との接続部から水が進入するのを防止するため
に、該接続部を覆うように、内周面にホットメルト接着
剤が塗布されてなるポリオレフィン系樹脂製の熱収縮チ
ューブを装着すると共に該熱収縮チューブを加熱して収
縮させ、この加熱によって熱溶解した前記ホットメルト
接着剤を、熱収縮チューブの内周面と前記絶縁筒体の外
周面との間に弾性圧縮状態で介在せしめ、且つ前記熱収
縮チューブの内周面と前記被覆部の端部分の外周面との
間に弾性圧縮状態で介在せしめ、これによって、前記接
続部の防水を図り、又前記絶縁筒体の外周面及び前記熱
収縮チューブの外周面にはポリオレフィン系接着剤を塗
布した状態で、前記絶縁筒体の外周面を覆い且つ前記収
縮した熱収縮チューブの外周面を覆う如く、ポリオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーからなるコネクタボディを
射出成形によって一体形成し、該コネクタボディを、前
記ポリオレフィン系接着剤を介して前記絶縁筒体及び前
記熱収縮チューブに接着することを特徴とするものであ
る。
【0017】前記コネクタ付きケーブルの製造方法にお
いて、前記射出成形の際、金型の閉鎖によって形成され
たキャビティー内に突出する保持筒に、前記雄型コネク
タを構成する前記絶縁筒体を密接に外挿状態とし、この
状態で、前記キャビティーにポリオレフィン系熱可塑性
エラストマーの溶融物を射出するのがよい。
【0018】又、金型の閉鎖によって形成されたキャビ
ティー内に突出する保持筒の孔部内に、前記雌型コネク
タを形成する絶縁筒体を密接に挿入状態とし、この状態
で、前記キャビティーにポリオレフィン系熱可塑性エラ
ストマーの溶融物を射出するのがよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1、図3及び図2、図3は本発
明に係るコネクタ付きケーブル1を例示するものであ
り、前者のコネクタ付きケーブル1は、雄型の防水コネ
クタ(以下雄型コネクタという)2がケーブル3の端部
に設けられている。又後者のコネクタ付きケーブル1
は、雌型の防水コネクタ(以下雌型コネクタという)5
がケーブル3の端部に設けられている。
【0020】これらのコネクタ付きケーブルの構成をよ
り具体的に説明すれば、架橋ポリエチレン等の樹脂6で
被覆された導電線7の外側が塩化ビニルで被覆されてな
る前記ケーブル3の、該被覆部9の端部10から突出し
た露出導電線11が、ギボシ型の雄端子12a又はギボ
シ型の雌端子12bとしての端子12にカシメ等により
接続されると共に、前記被覆部9の端部10からの突出
部13が絶縁筒体15内に挿入せしめられている。
【0021】該絶縁筒体15は、図4〜5に示すよう
に、ポリアミド樹脂製の円筒状をなすものであり、前記
カシメ部分において偏平に潰されている。前記カシメ工
程は、例えば、雄端子又は雌端子としての端子12の外
周部を覆うように前記絶縁筒体15が取り付けられてな
る図6に示す部品17の端子端部分19の挿入孔20に
前記露出導電線11を挿入した後、該絶縁筒体15の外
側を潰して行い、これによって該カシメ部分に図4〜5
に示すような窪み部18が形成されている。
【0022】又前記被覆部9と前記絶縁筒体15との接
続部21から水が進入するのを防止するため、図7に示
すように、内周面22にホットメルト接着剤23が塗布
されてなるポリオレフィン系樹脂製の熱収縮チューブ2
5が前記接続部21を覆うように装着され、これが加熱
収縮されることによって、図8に示すように、熱溶解し
た前記ホットメルト接着剤23が、熱収縮チューブ25
の内周面22と前記絶縁筒体15の外周面26との間に
弾性圧縮状態で介在せしめられ、且つ前記熱収縮チュー
ブ25の内周面22と前記被覆部9の端部分27の外周
面28との間に弾性圧縮状態で介在せしめられて、前記
接続部21の防水が図られている。
【0023】又前記絶縁筒体15の外周面26及び前記
熱収縮チューブ25の外周面29には、ポリオレフィン
系接着剤30が塗布された状態で、前記絶縁筒体15の
外周面26を覆い且つ前記収縮した熱収縮チューブ25
の外周面29を覆う如く、コネクタボディ31が射出成
形によって一体形成されている。該コネクタボディ31
は、前記雄型コネクタ2の前端側部分32と前記雌型コ
ネクタ5の前端側部分33との弾性嵌合による接合部分
の防水を図るために、弾性素材を使用して構成する必要
がある。そのため本実施の形態においては、ポリオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーを以ってコネクタボディ3
1を射出成形している。
【0024】そして該コネクタボディ31が、前記ポリ
オレフィン系接着剤30を介して前記絶縁筒体15及び
前記熱収縮チューブ25に接着されている。又前記絶縁
筒体15には、前記カシメ部分に窪み部18が形成され
ているため、射出成形によって形成された前記コネクタ
ボディ31は、該窪み部18に食い込んでいて、コネク
タボディ31と絶縁筒体15との一体化が強化されてい
る。そして、かかる構成を有する雄型コネクタ2と雌型
コネクタ5は、図3に示すように、前記雄端子12aを
前記雌端子12b内に挿入せしめ且つ前記雄型コネクタ
2の先細に形成された前端側部分32が、前記雌型コネ
クタ5の前端側部分の挿入凹部35内に密接に挿入せし
められて両コネクタの接続部36の防水が確保され、該
接続部36が雨で濡れた時にも電気的な接続部分に水が
入らないようになされている。
【0025】なお本実施の形態においては、図1〜2に
示すように、コネクタボディ31の後端側部分37にお
けるケーブルの屈曲を容易として導電線の断線を防ぐた
めに、該後端側部分37に溝部39が適宜設けられてい
る。
【0026】図9は、前記コネクタボディ31を射出成
形する金型38を形成する下型40と上型41を示すも
のである。
【0027】該下型40は、本実施の形態においては図
10に示すように、前記雄型コネクタ2及び雌型コネク
タ5の各コネクタボディ31,31の下半分を形成する
ための、雄型用下キャビティー42と雌型下キャビティ
ー43が左右に平行して凹設されると共に、両下キャビ
ティー42,43の後端には、前記ケーブルの端部分4
5,45の下半分を図15に示すように嵌め入れるため
の凹溝部46,46が連設されている。なお本実施の形
態においては、両下キャビティー42,43に、前記溝
部39を形成するための突部47が適宜設けられてい
る。そして両下キャビティー42,43の前側には、上
下動できる昇降部材49が設けられると共に、該昇降部
材49の後面には、前記雄型コネクタ2の前記絶縁筒体
15を密接に外挿させ且つ前記雄端子12aを挿入させ
るための孔部50を具えた雄型用の保持筒51が前記雄
型用の下キャビティー42の前端側で突出するように設
けられており、又、前記雌型コネクタ5の前記絶縁筒体
15を密接に挿入させるための孔部52と、前記雌端子
12b内に挿入する突部53(図14)を具えた雌型用
の保持筒54が、前記雌型用下キャビティー43の前端
側で突出するように設けられている。又両下キャビティ
ー42,43の後側には、夫々、ケーブル3を嵌め入れ
て支持させるための支持凹部55,55が設けられてい
る。
【0028】一方前記上型41は図11に示すように、
前記雄型コネクタ2及び雌型コネクタ5の各コネクタボ
ディ31,31の上半分を形成するための、雄型上キャ
ビティー56と雌型上キャビティー57が設けられてお
り、両上キャビティー56,57の後端には、ケーブル
の端部分45,45の上半分を嵌め入れるための凹溝部
59,59が連設されている。なお本実施の形態におい
ては、両上キャビティー56,57に、前記溝部39を
形成するための突部47が適宜設けられている。又上型
41の四隅には、下型の四隅に設けたガイド孔60,6
0,60,60に挿入せしめられるガイド軸61,6
1,61,61が下設されている。
【0029】然して、かかる構成を有する金型38を用
いて前記雄型コネクタ2のコネクタボディ31と前記雌
型コネクタ5のコネクタボディ31を射出成形するに
は、図12〜14に示すように昇降部材49が上昇した
状態で、前記雄型コネクタ2を構成する雄端子12aを
前記雄型用の保持筒51の孔部50に挿入すると共に絶
縁筒体15を該雄型用の保持筒51に密接に外挿させ
る。又前記雌型用コネクタ54を構成する雌端子12b
を、前記雌型用の保持筒54の突部53に外挿させると
共に、絶縁筒体15を孔部52に密接に挿入させる。そ
の後図15に示すように、前記昇降部材49を下降させ
て、ケーブル3,3を前記支持凹部55,55に嵌め入
れて支持させる。然る後図9に示すように、上型41を
下降させて金型38を閉鎖する。この状態で、上下キャ
ビティー56,42と上下キャビティー57,43の合
致によって、図16に示すように、雄型用のキャビティ
ー62が形成され、又図17に示すように、雌型用のキ
ャビティー63が形成されることになる。その後両キャ
ビティー62,63に、図16〜17に示すように、ポ
リオレフィン系熱可塑性エラストマーの溶融物64を射
出する。これにより、雄型コネクタのコネクタボディ3
1と雌型コネクタのコネクタボディ31が一体形成され
ることになる。
【0030】該射出成形においては、前記絶縁筒体15
を前記雄型用の保持筒51に密接に外挿させ、又絶縁筒
体15を孔部52に密接に挿入させるため、該絶縁筒体
15,15が、雄端子12a及び雌端子12bに射出樹
脂が付着するのを防止でき、これにより雄型コネクタと
雌型コネクタとの確実な接続を行なわせることが可能と
なる。
【0031】なお金型38は、本実施の形態においては
説明の便宜上、雄型コネクタ付きケーブルと雌型コネク
タ付きケーブルの2種類を同時に射出成形できる構成の
ものであるが、雄型コネクタ付きのケーブルを製造する
専用金型、雌型コネクタ付きのケーブルを製造する専用
金型とするのが、各キャビティーへの溶融物の射出をパ
ランスよく行う上で好ましい。
【0032】かかる構成のコネクタ付きケーブル1,1
によるときは、前記雄型コネクタ2、前記雌型コネクタ
5のいずれにおいても、図1〜3に示すように、コネク
タボディ31,31の内側に、ポリアミド樹脂製の絶縁
筒体15を介在させて、該絶縁筒体15の内側に雄端子
12a又は雌端子12bが配設されている。従って本発
明に係るコネクタ付きケーブル1によるときは、コネク
タボディ31による絶縁と前記絶縁筒体15による絶縁
の二重絶縁が図られているため、柔らかい素材からなる
前記コネクタボディ31,31が損傷を受けたり、長期
間使用の内にコネクタボディ31,31が劣化した場合
であっても、ポリアミド樹脂製の前記絶縁筒体15が効
果的な絶縁性能を発揮することになる。このような二重
絶縁によって、従来におけるような漏電による危険性や
出力の低下を防ぐことができる。
【0033】ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーか
らなる前記コネクタボディ31は、塩化ビニルの被覆部
9には接着されないため、該コネクタボディの後端側部
分37の内周面65と被覆部9の外周面66との間の隙
間67(図1〜3)から水が進入する恐れがある。しか
しこのように進入した水は、前記収縮された熱収縮チュ
ーブ25によって遮水され、被覆部9と絶縁筒体15と
の接続部21から水が進入するのを防止でき、これによ
りコネクタ部分の防水が図られることになる。より詳し
く説明すれば、前記熱収縮性チューブ25が図8に示す
ように加熱収縮されて、該熱収縮チューブ25の内周面
22と絶縁筒体15の外周面26との間、及び熱収縮チ
ューブ25の内周面22と前記被覆部9の端部分27の
外周面28との間に夫々、熱溶解した前記ホットメルト
接着剤23が弾性圧縮状態で介在されてパッキンとして
機能するため、前記接続部21から水が進入するのを防
止でき、防水性に優れたコネクタ付きケーブル1が提供
されることになるのである。
【0034】更に前記コネクタ付きケーブル1は、雄端
子12a又は雌端子12bとして安価なギボシ型の端子
を用いることとし、更に、絶縁筒体15の外周面26を
覆い且つ前記収縮した熱収縮チューブ25の外周面29
を覆う如く、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーか
らなるコネクタボディ31,31を射出成形によって一
体形成することとしているため、従来のコネクタ付きケ
ーブルにおけるように、別体のコネクタボディを無理に
弾性拡開させることによって該コネクタボディをケーブ
ルに装着しなければならないといった面倒で手間がかか
り製品コストの上昇を招く組立作業を要することなく、
防水型のコネクタ付きケーブルを非常に能率よく低コス
トで提供できることになる。
【0035】そして、コネクタボディ31,31の射出
成形は、絶縁筒体15の外周面26及び熱収縮チューブ
25の外周面29に塗布された接着剤を介して行うこと
とし、この接着剤としては、該コネクタボディ31を形
成するポリオレフィン系熱可塑性エラストマーと同系組
成のポリオレフィン系接着剤30を用いることとしてい
るため、コネクタボディ31が、射出成形時の加熱に伴
う化学反応により、該接着剤30を介して前記絶縁筒体
15及び前記収縮した熱収縮チューブ25の外周面29
に強固に接着した、安定構造のコネクタ付きケーブル1
を提供できることになる。
【0036】更に前記コネクタボディの射出成形に際し
ては、コネクタ部分の絶縁性能の向上をもたらす前記絶
縁筒体15を活用して、該絶縁筒体15を金型に設けた
保持筒51,54に密接に外挿或いは挿入させることに
より、雄端子又は雌端子の金型に対する位置決めを簡易
且つ確実に行うことができるため、コネクタボディを精
度よく射出成形できる利点がある。
【0037】又前記雄端子12a又は雌端子12bは、
板状部材を丸めて筒状に形成してなるキボシ型の安価な
端子であって、軸状部材を削り出して形成した端子では
ないため、図4〜5に示すように、縦方向につなぎ目6
9が設けられており、又その外周面は真円ではなく多少
の凹凸がある。そのため、もしも前記絶縁筒体15が設
けられていないとした場合は、コネクタボディを射出成
形する際に、例えば図18に示すように、雄型用の保持
筒51の孔部50に雄端子12aを挿入したり、或いは
図19に示すように雌型用の保持筒54の突部53に雌
端子12bを外挿させたりして射出成形を行うことにな
るが、前記孔部と雄端子の外面との間70や前記突部の
外面と雌端子の内面との間71に隙間が発生しやすく、
射出された樹脂がこの隙間を通して内部に進入する恐れ
がある。このようになると、樹脂が雄端子12aの表面
に付着し、又雌端子の場合は前記つなぎ目69を通して
端子内部68に樹脂が進入することにもなる。このよう
になると、雄型コネクタ2と雌型コネクタ5の接続に際
し、雄端子12aを雌端子12bに挿入できないことに
なってしまう。前記絶縁筒体15は、射出成形の際にお
けるこのような不具合を解消して、雄型コネクタ2と雌
型コネクタ5との接続を何ら支障なく行うことを可能と
するのである。
【0038】加えて、ケーブルの被覆部9の端部から突
出する露出導電線11を端子12にカシメ接続した部分
で、前記絶縁筒体15が偏平状態に潰されて前記窪み部
18が形成されているため、前記コネクタボディの射出
成形の際に、図16〜17に示すように、樹脂が該窪み
部18に食い込んだ状態となるため、コネクタボディの
確実な抜け止めが図られたコネクタ付きケーブルを製造
できることになる。
【0039】〔第2の実施の形態〕図20〜21は、本
発明に係るコネクタ付きケーブル1の他の態様を示すも
ので、従来と同様、別体のコネクタボディ31を従来の
作業工程を経てケーブル3に装着してなり、これは、二
重絶縁を重視した構成のものである。
【0040】図20は、雄型コネクタ2を具えるコネク
タ付きケーブル1を示し、又図21は、雌型コネクタ5
が設けられたコネクタ付きケーブル1を示しており、ケ
ーブル3の被覆部9の端部から突出する露出導電線11
が、雄端子12a又は雌端子12bにカシメにより接続
されている。該雄端子12a及び雌端子12bとして
は、前記と同様のギボシ型の端子が用いられているが、
この端子は、丸棒状の軸を所要に切削して形成した端子
であってもよい。
【0041】又前記ケーブル3の被覆部9は、通常は塩
化ビニル製のものであるが、ポリエチレン製やゴム製等
のものであってもよい。
【0042】そして、前記被覆部9の端部からの突出部
分72がポリアミド樹脂製の絶縁筒体15内に挿入せし
められており、該絶縁筒体15の後端側部分は、前記カ
シメ部分において偏平に潰されている。
【0043】そして前記コネクタボディ31は、ゴム質
素材からなる防水性と絶縁性を有したもの、例えばポリ
オレフィン系熱可塑性エラストマー製のものやシリコン
製の別体品であるが、該コネクタボディ31をケーブル
3に装着するに際しては、図22〜23に一点鎖線で示
すように、その後端側部分37のケーブル挿通孔73を
従来と同様にして治具により弾性的に拡開させ、ケーブ
ルを挿通させる。そして、その後におけるコネクタボデ
ィの後端側部分の内周面74の弾性的な収縮によって、
該内周面74が前記被覆部9に密着され、該密着部75
の防水が確保されている。
【0044】かかる構成を有するコネクタ部は、コネク
タボディ31による絶縁と前記絶縁筒体15による絶縁
の二重絶縁が図られているため、柔らかい素材からなる
前記コネクタボディ31が損傷を受けたり、長期間使用
の内にコネクタボディ31が劣化した場合であっても、
ポリアミド樹脂製の前記絶縁筒体15が有効な絶縁性能
を発揮することになる。このような二重絶縁によって、
従来におけるような漏電による危険性や出力の低下を防
ぐことができる。
【0045】又かかる構成を有する雄型コネクタ2と雌
型コネクタ5は、図24に示すように、前記雄端子12
aを前記雌端子12b内に挿入せしめ且つ前記雄型コネ
クタ2の先細に形成された前端側部分32が、前記雌型
コネクタ5の前端側部分33の挿入凹部35内に密接に
挿入せしめられて両コネクタの接続部36の防水が確保
され、該接続部36が雨で濡れたときにも電気的な接続
部分に水が入らないようになされている。
【0046】かかる構成のコネクタ付きケーブルは、屋
外設置の太陽電池モジュール相互を電気的に接続したり
屋外設置のイルミネーションにおける電気的接続の用途
等、防水性を必要とされる各種用途に適用することがで
きる。
【0047】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係るコネクタ付きケーブルによるときは、
雄型コネクタ、雌型コネクタのいずれにおいても、コネ
クタボディの内側に、ポリアミド樹脂製の絶縁筒体を介
在させて、該絶縁筒体の内側に雄端子又は雌端子が配設
されているため、コネクタボディの絶縁と前記絶縁筒体
の絶縁とによる二重絶縁が図られることになる。その結
果、前記コネクタボディが損傷を受けたり、長期間使用
の内にコネクタボディが劣化した場合であっても、ポリ
アミド樹脂製の前記絶縁筒体が有効な絶縁性能を発揮す
ることになり、従来におけるような漏電による危険性を
防止できる。本発明に係るコネクタ付きケーブルを、特
に太陽光発電システムの太陽電池モジュール相互の電気
的接続に用いたときは、その出力の低下を防いで発電効
率を向上させ得る。
【0048】(2) そして前記コネクタボディとして、ゴ
ム質素材からなる絶縁性を有した別体のコネクタボディ
を用いるときは、該コネクタボディの後端側部分の内周
面の弾性的な収縮によって、該内周面が前記被覆部に密
着されているため、該密着部の防水が確保されたコネク
タ付きケーブルを提供できることとなる。又前記コネク
タボディが射出成形によって形成されているときは、熱
収縮性チューブが加熱収縮されて、該熱収縮チューブの
内周面と絶縁筒体の外周面との間、及び熱収縮チューブ
の内周面と前記被覆部の端部分の外周面との間に夫々、
ホットメルト接着剤が弾性圧縮状態で介在されてこれが
パッキンとして機能するため、ケーブルの被覆部と前記
絶縁筒体の接続部から水が進入するのを防止でき、防水
性に優れたコネクタ付きケーブルが提供できることとな
る。
【0049】(3) 本発明が、前記コネクタボディを射出
成形によって一体に形成するときは、従来におけるコネ
クタ付きケーブルにおけるように、別体のコネクタボデ
ィを無理に弾性拡開させることによって該コネクタボデ
ィをケーブルに装着しなければならないといった面倒で
手間がかかり製品コストの上昇を招くことになる組立作
業を要することなく、防水型のコネクタ付きケーブルを
非常に能率よく低コストで提供できることになる。しか
もこの場合本発明は、ケーブルとして、汎用されている
塩化ビニル被覆のケーブルを用いるものであるが、更に
端子として、安価なギボシ型の端子を用いるときは、全
体としてコネクタ付きケーブルの大幅なコスト低減を図
り得ることとなる。従って本発明に係るコネクタ付きケ
ーブルを、太陽電池モジュールを瓦に内蔵してなる太陽
光発電シテスムの太陽電池モジュール相互間の接続に用
いるときは、多数本必要となるコネクタ付きケーブル全
体としてのコストを削減できることとなり、太陽光発電
シテスムの価格を下げて、これを一般家庭に普及させる
ことに大きく寄与できる。
【0050】(4) 又本発明が、前記コネクタボディを射
出成形によって一体に形成するときは、絶縁筒体とし
て、絶縁性と強度に優れるポリアミド樹脂製のものを用
いることとし、コネクタボディとしては、汎用されてい
るポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを用い、該ポ
リオレフィン系熱可塑性エラストマーからなるコネクタ
ボディを前記ポリアミド樹脂製の絶縁筒体とポリオレフ
ィン系樹脂製の熱収縮チューブに、これらに馴染みの良
い同組成のポリオレフィン系接着剤を介して接着するこ
ととしているため、一体化強度に優れた安定構造の防水
コネクタを構成できることとなる。加えて、ケーブルの
被覆部の端部から突出する露出導電線を端子にカシメ接
続した部分で、前記絶縁筒体が偏平状態に潰されて、絶
縁筒体に窪み部が形成された状態となっているため、前
記コネクタボディの射出成形の際に、樹脂が該窪み部に
食い込む状態となり、コネクタボディが強固に一体形成
されたコネクタ付きケーブルを製造できることになる。
【0051】(5) 又、前記コネクタボディを射出成形す
る本発明の製造方法によるときは、コネクタ部分の絶縁
性能の向上をもたらす前記絶縁筒体を活用して、該絶縁
筒体を金型に設けた保持筒に密接に挿入或いは外挿させ
ることにより、雄端子又は雌端子の金型に対する位置決
めを簡易且つ確実に行うことができるため、コネクタボ
ディを精度よく射出成形できる利点がある。然もこのよ
うに絶縁筒体を保持筒に密接に挿入或いは外挿させるこ
とにより、射出させる樹脂が端子に付着するのを確実に
防止でき、従って雄型コネクタと雌型コネクタとの接続
を何ら支障なく行うことが可能となる。もしも前記絶縁
筒体が設けられていない場合は、前記のように、射出さ
れた樹脂が雄端子や雌端子に付着することによって、雄
型コネクタと雌型コネクタとの接続を行なうことができ
ない結果を招いてしまう。本発明はこのような問題点を
解消できる。
【0052】(6) 又、コネクタボディを射出成形によっ
て一体形成する場合は、ケーブルの被覆部と絶縁筒体と
の接続部を、前記のように熱収縮チューブの装着によっ
て防水しているため、コネクタボディの基端側部分と被
覆部との間で防水を図る必要はない。そのため、別体形
成されたコネクタボディを用いて、その基端側部分の内
周面の弾性的な収縮により防水を確保する場合とは異な
り、コネクタボディの基端側部分の屈曲を良好にするた
めの溝部を設けることが可能である。これにより、該基
端側部分におけるケーブルの柔軟な屈曲を可能として、
ケーブルの断線を防止できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】雄型の防水コネクタを具えたケーブルを示す斜
視図である。
【図2】雌型の防水コネクタを具えたケーブルを示す斜
視図である。
【図3】雄型の防水コネクタと雌型の防水コネクタとの
接合状態を示す断面図である。
【図4】雄型の防水コネクタを構成する内部構造を示す
斜視図である。
【図5】雌型の防水コネクタを構成する内部構造を示す
斜視図である。
【図6】露出導電線を端子に接続する工程を説明する斜
視図である。
【図7】ケーブルの被覆部と絶縁筒体との接続部を覆う
ように熱収縮チューブを装着した状態を示す断面図であ
る。
【図8】熱収縮チューブを収縮した状態を示す断面図で
ある。
【図9】コネクタボディを射出成形する金型を閉鎖状態
で示す側面図である。
【図10】下型を示す斜視図である。
【図11】上型を示す斜視図である。
【図12】下型の昇降部材の保持筒にケーブルを取り付
けた状態を示す部分斜視図である。
【図13】下型の昇降部材の保持筒に雄型コネクタを構
成する絶縁筒体を外挿した状態を示す断面図である。
【図14】下型を構成する昇降部材の保持筒に、雌型コ
ネクタを構成する絶縁筒体を挿入した状態を示す断面図
である。
【図15】昇降部材にケーブルを取り付けた後、該昇降
部材を下降させた状態を示す斜視図である。
【図16】雄型用のキャビティーに樹脂を射出した状態
を示す断面図である。
【図17】雌型用のキャビティーに樹脂を射出成形した
状態を示す断面図である。
【図18】絶縁筒体が設けられていない場合の射出成形
時の問題点を説明する断面図である。
【図19】絶縁筒体が設けられていない場合の射出成形
時の問題点を説明する断面図である。
【図20】別体のコネクタボディを装着して構成した本
発明の雄型のコネクタ付きケーブルを示す断面図であ
る。
【図21】別体のコネクタボディを装着して構成した本
発明の雌型のコネクタ付きケーブルを示す断面図であ
る。
【図22】別体のコネクタボディにケーブルを装着する
工程を説明する断面図である。
【図23】別体のコネクタボディにケーブルを装着する
工程を説明する断面図である。
【図24】雄型コネクタと雌型コネクタとの接合状態を
示す断面図である。
【図25】従来の雄型コネクタ付きケーブルを示す斜視
図である。
【図26】その部分断面側面図である。
【図27】従来の雌型コネクタ付きケーブルを示す斜視
図である。
【図28】その部分断面側面図である。
【図29】コネクタボディのケーブル挿通孔にケーブル
を挿通させる工程を説明する説明図である。
【図30】コネクタボディの挿通孔にケーブルを挿通さ
せた後、ケーブルの露出導電線に端子を接続した状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ付きケーブル 2 雄型コネクタ 3 ケーブル 5 雌型コネクタ 7 導電線 9 被覆部 11 露出導電線 12 端子 15 絶縁筒体 23 ホットメルト接着剤 25 熱収縮チューブ 30 ポリオレフィン系接着剤 31 コネクタボディ 39 溝部 40 下型 41 上型 51 雄型用の保持筒 54 雌型用の保持筒 62 雄型用のキャビティー 63 雌型用のキャビティー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 43/00 H02G 1/14 A 5G375 H02G 1/14 15/196 15/196 H01B 7/28 E (72)発明者 山口 和憲 福井県武生市下平吹町10号9番地 倉茂電 工株式会社内 Fターム(参考) 5E051 BA02 BA04 BB02 BB05 5E087 EE02 EE06 FF03 FF07 FF13 GG02 HH01 KK04 LL03 LL04 LL11 QQ06 RR12 RR25 5G309 FA05 LA26 LA27 5G313 FA01 FB10 FD02 FD10 5G355 AA03 BA01 BA15 CA17 CA23 5G375 AA02 BA26 BB43 BB55 CA02 CA13 CA19 CB03 CB08 CC07 DA36 DB16 DB33

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電線が塩化ビニルで被覆されてなるケ
    ーブルの該被覆部の端部から突出する露出導電線が、雄
    端子又は雌端子としての端子に接続されると共に、前記
    被覆部の端部からの突出部分がポリアミド樹脂製の絶縁
    筒体内に挿入せしめられており、又該絶縁筒体及び前記
    ケーブルの被覆部の端部分が、ゴム質素材からなる絶縁
    性を有したコネクタボディで被覆されており、該コネク
    タボディの後端側部分の内周面の弾性的な収縮によっ
    て、該内周面が前記被覆部に密着され、該密着部の防水
    が確保されていることを特徴とする二重絶縁型防水コネ
    クタ付きケーブル。
  2. 【請求項2】 導電線が塩化ビニルで被覆されてなるケ
    ーブルの該被覆部の端部から突出する露出導電線が、雄
    端子又は雌端子としての端子に接続されると共に、前記
    被覆部の端部からの突出部分がポリアミド樹脂製の絶縁
    筒体内に挿入せしめられており、前記被覆部と前記絶縁
    筒体との接続部から水が進入するのを防止するために、
    該接続部を覆うように、内周面にホットメルト接着剤が
    塗布されてなるポリオレフィン系樹脂製の熱収縮チュー
    ブが装着され、これが加熱収縮されることにより、熱溶
    解した前記ホットメルト接着剤が、熱収縮チューブの内
    周面と前記絶縁筒体の外周面との間に弾性圧縮状態で介
    在せしめられ、且つ前記熱収縮チューブの内周面と前記
    被覆部の端部分の外周面との間に弾性圧縮状態で介在せ
    しめられて、前記接続部の防水が図られており、又前記
    絶縁筒体の外周面及び前記熱収縮チューブの外周面には
    ポリオレフィン系接着剤が塗布された状態で、前記絶縁
    筒体の外周面を覆い且つ前記収縮した熱収縮チューブの
    外周面を覆う如く、ポリオレフィン系熱可塑性エラスト
    マーからなるコネクタボディが射出成形によって一体形
    成されており、該コネクタボディが、前記ポリオレフィ
    ン系接着剤を介して前記絶縁筒体及び前記熱収縮チュー
    ブに接着されていることを特徴とする二重絶縁型防水コ
    ネクタ付きケーブル。
  3. 【請求項3】 前記雄端子及び前記雌端子はギボシ型の
    ものであることを特徴とする請求項2記載の二重絶縁型
    防水コネクタ付きケーブル。
  4. 【請求項4】 前記露出導電線が前記端子にカシメによ
    って接続されると共に、前記ポリアミド樹脂製の絶縁筒
    体が該カシメ部分で窪んでおり、該窪み部に、射出され
    たポリオレフィン系熱可塑性エラストマーが食い込んだ
    状態にあることを特徴とする請求項2記載の二重絶縁型
    防水コネクタ付きケーブル。
  5. 【請求項5】 前記コネクタボディの後端側部分は、前
    記熱収縮チューブの後端から後方に突出する如くなされ
    ており、該突出部分に、該突出部分におけるケーブルの
    屈曲を柔軟に行わせるための溝部が設けられていること
    を特徴とする請求項2記載の二重絶縁型防水コネクタ付
    きケーブル。
  6. 【請求項6】 導電線が塩化ビニルで被覆されてなるケ
    ーブルの該被覆部の端部から突出する露出導電線を、ギ
    ボシ型の雄端子又はギボシ型の雌端子としての端子に接
    続すると共に、前記被覆部の端部からの突出部分をポリ
    アミド樹脂製の絶縁筒体内に挿入せしめ、前記被覆部と
    前記絶縁筒体との接続部から水が進入するのを防止する
    ために、該接続部を覆うように、内周面にホットメルト
    接着剤が塗布されてなるポリオレフィン系樹脂製の熱収
    縮チューブを装着すると共に該熱収縮チューブを加熱し
    て収縮させ、この加熱によって熱溶解した前記ホットメ
    ルト接着剤を、熱収縮チューブの内周面と前記絶縁筒体
    の外周面との間に弾性圧縮状態で介在せしめ、且つ前記
    熱収縮チューブの内周面と前記被覆部の端部分の外周面
    との間に弾性圧縮状態で介在せしめ、これによって、前
    記接続部の防水を図り、又前記絶縁筒体の外周面及び前
    記熱収縮チューブの外周面にはポリオレフィン系接着剤
    を塗布した状態で、前記絶縁筒体の外周面を覆い且つ前
    記収縮した熱収縮チューブの外周面を覆う如く、ポリオ
    レフィン系熱可塑性エラストマーからなるコネクタボデ
    ィを射出成形によって一体形成し、該コネクタボディ
    を、前記ポリオレフィン系接着剤を介して前記絶縁筒体
    及び前記熱収縮チューブに接着することを特徴とする二
    重絶縁型防水コネクタ付きケーブルの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記射出成形の際、金型の閉鎖によって
    形成されたキャビティー内に突出する保持筒に、前記雄
    型コネクタを構成する前記絶縁筒体を密接に外挿状態と
    し、この状態で、前記キャビティーにポリオレフィン系
    熱可塑性エラストマーの溶融物を射出することを特徴と
    する請求項6記載の二重絶縁型防水コネクタ付きケーブ
    ルの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記射出成形の際、金型の閉鎖によって
    形成されたキャビティー内に突出する保持筒の孔部内
    に、前記雌型コネクタを形成する絶縁筒体を密接に挿入
    状態とし、この状態で、前記キャビティーにポリオレフ
    ィン系熱可塑性エラストマーの溶融物を射出することを
    特徴とする請求項6記載の二重絶縁型防水コネクタ付き
    ケーブルの製造方法。
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