JP2003113221A - 樹脂組成物、ソルダーレジスト樹脂組成物及びこれらの硬化物 - Google Patents

樹脂組成物、ソルダーレジスト樹脂組成物及びこれらの硬化物

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JP2003113221A
JP2003113221A JP2001309511A JP2001309511A JP2003113221A JP 2003113221 A JP2003113221 A JP 2003113221A JP 2001309511 A JP2001309511 A JP 2001309511A JP 2001309511 A JP2001309511 A JP 2001309511A JP 2003113221 A JP2003113221 A JP 2003113221A
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acid
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JP2001309511A
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English (en)
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Takao Koyanagi
敬夫 小柳
Toru Ozaki
徹 尾崎
Minoru Yokoshima
実 横島
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】感光性に優れ、硬化物は可撓性や半田耐熱性、
耐熱劣化性、無電解金メッキ耐性に優れ、有機溶剤又は
希アルカリ溶液で現像ができ、ソルダーレジスト用及び
層間絶縁層用に特に適する樹脂組成物を提供する。 【解決手段】1分子中に2個のエポキシ基を有するエポ
キシ樹脂(a)とマレイミド基含有一塩基酸(b)と任
意成分として(メタ)アクリル酸(c)との反応物
(d)と1分子中に2個の水酸基と1個のカルボキシル
基を有する化合物(e)と有機ポリイソシアネート化合
物(f)と任意成分としてポリオール化合物(g)を反
応して得られるオリゴマー(A)と希釈剤(B)を含有
することを特徴とする樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種コーティング
材、表面処理材、プロジェクターレンズ、フレネルレン
ズ、レンチキュラーレンズ、光導波路用材料、積層板、
接着剤、粘着材、印刷インキ、液晶シール剤、OEL用
シール剤、カラーレジスト(LCD、CCD、CMOS
用)、液状レジストインキ等に使用が可能で、特にプリ
ント配線板用樹脂組成物として有用な樹脂組成物及びそ
の硬化物に関する。更に詳細には、フレキシブルプリン
ト配線板用ソルダーレジスト、メッキレジスト、多層プ
リント配線板用層間電気絶縁材料として有用な、現像性
に優れ、その硬化皮膜が、密着性、可撓性(屈曲性)、
半田耐熱性、耐薬品性、耐金メッキ性等に優れた硬化物
を与える樹脂組成物及びその硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上にスクリーン印刷などの方法によ
って形成した配線(回路)パターンを外部環境から保護
したり、電子部品をプリント配線板に表面実装する際に
行われるはんだ付け工程において、不必要な部分にはん
だが付着しないように保護するために、カバーコートも
しくはソルダーマスクと呼ばれる保護層をプリント配線
板上に被覆することが行われている。従来、かかる用途
に使用されるソルダーレジストインキとしては、主とし
て多官能エポキシ樹脂系のものが使用されてきたが、得
られる硬化膜は耐熱性は良好であるが可撓性が低いとい
う問題があった。従って、このようなソルダーレジスト
インキは、硬化膜の可撓性(屈曲性)が要求されないリ
ジット板のその用途が限定され、近年使用されることが
多くなってきたフレキシブルプリント配線板(FPC)
への使用は困難である。
【0003】前記のような事情から、近時、可撓性を有
するレジストインキとして数多くの提案がなされてい
る。例えば、特開平2−269166号にはポリパラバ
ン酸、エポキシ樹脂及び極性溶媒からなる熱硬化型のソ
ルダーレジストインキが、また特開平6−41485号
にはポリパラバン酸とフェノキシ樹脂を必須成分とする
熱乾燥型のソルダーレジストインキが提案されている。
しかしながら、これらのソルダーレジストは、スクリー
ン印刷によってレジストパターンを形成するものである
ため、スクリーンの線幅等が制限されるなど、今日の高
密度化に伴う微細な画像形成への対応は困難である。こ
のため近年においては、特開平2−173749号、特
開平2−173750号、特開平2−173751号等
にみられるような写真現像型のものの提案もみられる
が、未だ充分な可撓性を付与するまでには至っていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特定
のオリゴマー(A)を用いることにより、光重合開始剤
を使用しない、又は従来の使用量より少なくても硬化性
(感光性)に優れ、露光及び有機溶剤類や希アルカリ水
溶液による現像により形成できると共に、後硬化(ポス
トキュア)工程で熱硬化させて得られる硬化膜が可撓性
に富み、はんだ耐熱性、耐熱劣化性、無電解金メッキ耐
性、耐酸性及び耐水性等に優れた皮膜を形成するような
有機溶剤又はアルカリ現像型の特にフレキシブルプリン
ト配線板用レジストインキに適する樹脂組成物及びその
硬化物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記のよう
な課題を解決するために、特定のオリゴマー(A)と希
釈剤(B)を含有した樹脂組成物を使用することにより
前記課題を達成出来ることを見い出し、本発明を完成す
るに至ったものである。即ち、本発明によれば、
【0006】(1)、1分子中に2個のエポキシ基を有
するエポキシ樹脂(a)とマレイミド基含有一塩基酸
(b)と任意成分として(メタ)アクリル酸(c)との
反応物(d)と1分子中に2個の水酸基と1個のカルボ
キシル基を有する化合物(e)と有機ポリイソシアネー
ト化合物(f)と任意成分としてポリオール化合物
(g)を反応して得られるオリゴマー(A)と希釈剤
(B)を含有することを特徴とする樹脂組成物、
(2)、オリゴマー(A)の重量平均分子量が1000
〜100,000である(1)記載の樹脂組成物、
(3)、オリゴマー(A)の酸価が1〜300mgKO
H/gである(1)記載の樹脂組成物、(4)、熱硬化
成分(C)を含有する(1)ないし(3)のいずれか1
項に記載の樹脂組成物、(5)、熱硬化成分(C)がエ
ポキシ樹脂である(4)に記載の樹脂組成物、(6)、
光重合開始剤(D)を含有する(1)ないし(5)のい
ずれか1項に記載の樹脂組成物、(7)、プリント配線
板のソルダーレジスト用または層間絶縁層用である
(1)ないし(6)のいずれか1項に記載の樹脂組成
物、(8)、(1)ないし(7)のいずれか1項に記載
の樹脂組成物の硬化物、(9)、(8)に記載の硬化物
の層を有する物品、(10)、プリント配線板である
(9)に記載の物品、に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂組成物は、オリゴマ
ー(A)と希釈剤(B)との混合物である。ここで使用
されるオリゴマー(A)の分子量は、重量平均分子量と
して、1000〜100,000が好ましく、その酸価
は1〜300mgKOH/gが好ましい。
【0008】本発明で用いるオリゴマー(A)は、1分
子中に2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(a)と
マレイミド基含有一塩基酸(b)と任意成分として(メ
タ)アクリル酸(c)の反応物(d)と1分子中に2個
の水酸基と1個のカルボキシル基を有する化合物(e)
と有機ポリイソシアネート(f)と任意成分としてポリ
オール化合物(g)を反応させて得られる生成物であ
る。
【0009】ここで用いる1分子中に2個のエポキシ基
を有するエポキシ樹脂(a)の具体例としては、例え
ば、ビスフェノール型エポキシ樹脂(例えば、ビスフェ
ノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、およ
びテトラブロムビスフェノールAなどのビスフェノール
類とエピクロルヒドリンおよび/またはメチルエピクロ
ルヒドリンを反応させて得られる)ビキシレノール型エ
ポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂、下記構造式
のようなフッ素原子含有エポキシ樹脂、
【0010】
【化1】
【0011】
【化2】
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】水添ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル、下記構造式のスピログリコールジグリシジルエーテ
ル等を挙げることができる。
【0017】
【化7】
【0018】次に、マレイミド基含有一塩基酸(b)の
具体例としては、第1に、
【0019】
【化8】
【0020】で示されるように、無水マレイン酸と1級
アミノカルボン酸とから、公知の技術〔例えば、デー・
エイチ・ライヒ(D.H.Rich)ら「ジャーナル・
オブ・メディカル・ケミストリー(Journal o
f Medical Chemistry)」第18
巻、第1004〜1010頁(1975年)参照〕を用
いて合成できる化合物(b−1)、第2には、水酸基含
有マレイミド化合物と分子中に1個の酸無水物基を有す
る化合物とのハーフエステル化合物(b−2)等を挙げ
ることができる。
【0021】前記、1級アミノカルボン酸としては、例
えば、アスパラギン、アラニン、β−アラニン、アルギ
ニン、イソロイシン、グリシン、グルタミン、トリプト
ファン、トレオニン、バリン、フェニルアラニン、ホモ
フェニルアラニン、α−メチルフェニルアラニン、リジ
ン、ロイシン、シクロロイシン、3−アミノプロピオン
酸、α−アミノ酪酸、4−アミノ酪酸、アミノ吉草酸、
6−アミノカプロン酸、7−アミノヘプタン酸、2−ア
ミノカプリル酸、3−アミノカプリル酸、6−アミノカ
プリル酸、8−アミノカプリル酸、9−アミノノナン
酸、2−アミノカプリル酸、9−アミノカプリン酸、1
5−アミノペンタデカン酸、2−アミノパルミチン酸、
16−アミノパルミチン酸等が挙げられるが、これに限
定されるものではない。
【0022】前記、水酸基含有マレイミド化合物の具体
例としては、反応式
【0023】
【化9】
【0024】で示されるように、マレイミドとホルムア
ルデヒドとから、あるいは、反応式
【0025】
【化10】
【0026】で示されるように、無水マレイン酸と1級
アミノアルコールとから、公知の技術(例えば、米国特
許2526517号明細書、特開平2−268155号
公報参照)などを用いて合成できる分子中に1個のマレ
イミド基と1個の水酸基を有する化合物等を挙げること
ができる。
【0027】前記、1級アミノアルコールとしては、例
えば、2−アミノエタノール、1−アミノ−2−プロパ
ノール、3−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−
2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−3−フェ
ニル−1−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノー
ル、2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−3−メ
チル−1−ブタノール、2−アミノ−4−メチルチオ−
1−ブタノール、2−アミノ−1−ペンタノール、(1
−アミノシクロペンタン)メタノール、6−アミノ−1
−1ヘキサノール、7−アミノ−1−ヘプタノール、2
−(2−アミノエトキシ)エタノール等などが挙げられ
るが、これに限定されるものではない。
【0028】前記、分子中に1個の酸無水物基を有する
化合物としては、例えば、無水マレイン酸、無水コハク
酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、メチル−ヘキサヒドロ無水フタル
酸等を挙げることができる。
【0029】前記、ハーフエステル化合物は、前記水酸
基含有マレイミド化合物中の水酸基1当量と前記分子中
に1個の酸無水物基を有する化合物中の無水物基約1当
量を反応させることにより得ることができる。反応温度
は60〜100℃が好ましく、反応時間は1〜10時間
が好ましい。反応時に必要に応じて、有機溶剤を使用す
ることもできる。
【0030】次に、任意成分の(メタ)アクリル酸
(c)の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸を
挙げることができる。
【0031】前記、反応物(d)は、前記(a)成分と
(b)成分と任意成分の(c)成分を反応させることに
より得ることができる。各成分の反応割合は、(a)成
分中のエポキシ基1当量に対して、(b)成分と(c)
成分の総量中のカルボキシル基0.9〜1.1当量を反
応させるのが好ましく、特に好ましくは0.95〜1.
05当量である。(b)成分と(c)成分の総量中のカ
ルボキシル基を1当量とした場合、各成分の使用割合
は、(b)成分0.3〜1.0当量が好ましく、特に好
ましくは0.5〜1.0当量であり、(c)成分は0〜
0.7当量が好ましく、特に好ましくは0〜0.5当量
である。
【0032】反応方法としては、(a)成分と(b)成
分と(c)成分を同時に仕込み、反応させるのが好まし
い。反応は、無溶媒もしくは、溶剤類を反応溶媒として
用いることができる。
【0033】溶剤類としては、例えば、アセトン、エチ
ルメチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼンな
どの芳香族炭化水素類;エチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、エ
チレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリ
コールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメ
チルエーテル、などのグリコールエーテル類;酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、メチルセロソルブアセテート、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、グルタ
ル酸ジアルキル、コハク酸ジアルキル、アジピン酸ジア
ルキルなどのエステル類;γ−ブチロラクトンなどの環
状エステル類;石油エーテル、石油ナフサ、ソルベント
ナフサなどの石油系溶剤等を好ましく使用できる。
【0034】反応時には、反応を促進させるために触媒
を使用するのが好ましく、該触媒の使用量は、反応物に
対して0.1〜10重量%である。触媒の具体例は、ト
リエチルアミン、ベンジルジメチルアミン、トリス
(N、N−ジメチルアミノ)フェノール、トリエチルア
ンモニウムクロライド、トリメチルアンモニウムクロラ
イド、ベンジルトリメチルアンモニウムブロマイド、ベ
ンジルトリメチルアンモニウムアイオダイド、トリフェ
ニルホスフィン、トリフェニルスチビン、オクタン酸ク
ロム、オクタン酸ジルコニウム等が挙げられる。
【0035】又、反応中、重合防止の目的で重合防止剤
を使用することもできる。重合防止剤の具体例として
は、P−メトキシフェノール、ハイドロキノン、メチル
ハイドロキノン、フェノチアジン等を挙げることができ
る。該重合防止剤の使用量は、反応物に対して0.05
〜3重量%である。
【0036】反応温度は、70〜120℃が好ましく、
反応時間は5〜40時間が好ましい。
【0037】次に、前記、1分子中に2個の水酸基と1
個のカルボキシル基を有する化合物(e)の具体例とし
ては、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酢酸、
ジメチロール酪酸、ジメチロール吉草酸、ジメチロール
カプロン酸等を挙げることができる。
【0038】次に、前記、有機ポリイソシアネート化合
物(f)の具体例としては、トルイレンジイソシアネー
ト(例えば、2,4−トルイレンジイソシアネート、
2,6−トルイレンジイソシアネートなど)、イソホロ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートイソ
シアヌレート、2,2,4−及び2,4,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネートの混合物、キシリレ
ンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−
ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、カルボジイミド変性ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ノルボルナン−ジイソシアネート
メチル等を挙げることができる。
【0039】前記、任意成分としてのポリオール化合物
(g)の具体例としては、アルキルポリオール、ポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリル
ポリオール、ポリブタジエンポリオール、シリコンポリ
オール及びエポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
【0040】アルキルポリオールとしては、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オ
クタンジオール、ネオペンチルグルコール、シクロヘキ
サンジメタノール、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール等が挙げられる。
【0041】ポリエステルポリオールとしては、縮合型
ポリエステルポリオール、付加重合ポリエステルポリオ
ール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられる。縮
合型ポリエステルポリオールとしてはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグルコール、
1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペン
タジオール、1,9−ノナンジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、ダイマー酸ジオール、ポリエチ
レングリコール等ジオール化合物と、アジピン酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、セバシン酸等の有機多塩基酸
との縮合反応によって得られ、分子量は100〜10
0,000が好ましい。
【0042】付加重合ポリエステルポリオールとして
は、ポリカプロラクトンが挙げられ、分子量は100〜
100,000が好ましい。ポリカーボネートポリオー
ルはポリオールの直接ホスゲン化、ジフェニルカーボネ
ートによるエステル交換法などによって合成され、分子
量100〜100,000が好ましい。
【0043】ポリエーテルポリオールとしては、PEG
系、PPG系、PTG系ポリオール等が挙げられる。P
EG系ポリオールは、活性水素を有する化合物を反応開
始剤として、エチレンオキサイドを付加重合させたもの
で、分子量は100〜100,000が好ましい。PP
G系ポリオールは、活性水素を有する化合物を反応開始
剤として、プロピレンオキサイドを付加重合させたもの
で、分子量は、100〜100,000が好ましい。P
TG系ポリオールは、テトラヒドロフランのカチオン重
合によって合成され、分子量は100〜100,000
が好ましい。上記、ポリエーテルポリオール以外のポリ
エーテルポリオールとしては、ビスフェノールAのエチ
レンオキサイド付加物又はプロピレンオキサイド付加物
等が挙げられ、分子量は100〜100,000が好ま
しい。
【0044】エポキシ(メタ)アクリレートとしては、
前記、エポキシ樹脂(a)と(メタ)アクリル酸の反応
物を挙げることができる。好ましいエポキシ(メタ)ア
クリレートとしては、ビスフェノールA型エポキシ(メ
タ)アクリレート、ビスフェノールF型エポキシ(メ
タ)アクリレート、ビフェノールジグリシジルエーテル
のジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAジグ
リシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、1,4−ビ
ス(ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシ−2−プロピル)
ベンゼンジグリシジルエーテルのジ(メタ)アクリレー
ト等を挙げることができる。
【0045】さらに、その他の用いうるポリオール化合
物(g)として、フッ素原子含有ポリオール(例えば、
3−(2−パーフルオロヘキシル)エトキシ−1,2−
ジヒドロキシプロパン)、1,4−ビス(ヘキサフルオ
ロ−2−ヒドロキシ−2−プロピル)ベンゼン、1,4
−ビス(ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシ−2−プロピ
ル)シクロヘキサン等)ヒドロキシル基含有(メタ)ア
クリル酸エステルとそれ以外の(メタ)アクリル酸エス
テルの供重合物である(メタ)アクリルポリマーポリオ
ール、ブタジエンの共重合物で末端にヒドロキシル基を
有するホモ又はコポリマーである、ポリブタジエンポリ
オール等が挙げられ、分子量は100〜100,000
が好ましい。
【0046】これらポリオール化合物は、単独又は2種
以上を混合して使用することができる。好ましいポリオ
ール化合物(g)としては、例えば、前記エポキシ(メ
タ)アクリレート、フッ素原子含有ポリオール等を挙げ
ることができる。
【0047】本発明で用いるオリゴマー(A)は、例え
ば以下の様にして製造することができる。第1法として
は、前記(d)成分と(e)成分と(f)成分を反応さ
せる。第2法としては、前記(d)、(e)、(f)及
び(g)成分を反応させる等である。
【0048】(d)+(e)+(g)成分の総量中の水
酸基1当量に対して(f)成分中のイソシアネート基
0.5〜0.99当量を反応させるのが好ましい。
(d)+(e)+(g)成分の総量を1当量とした場
合、(d)、(e)及び(g)成分の使用割合として
は、(d)成分は、0.2〜.7当量が好ましく、
(e)成分は0.2〜0.7当量が好ましく、(g)成
分は0〜0.6当量が好ましい。オリゴマー化反応の反
応温度は、常温〜110℃、好ましくは50〜100℃
である。なお、この反応時又は反応後には、前記の溶剤
類や下記の希釈剤(B)を加えても良い。
【0049】本発明では、希釈剤(B)を使用する。希
釈剤(B)の具体例としては、γ−ブチロラクトン、γ
−カプロラクトン、ε−カプロラクトン等のラクトン
類;ジオキサン、ジエチレングリコールジメチル(又は
ジエチル、ジプロピル、ジブチル)エーテル、トリエチ
レングリコールジメチル(又はジエチル、ジプロピル、
ジブチル)エーテル、テトラエチレングリコール(又は
ジエチル、ジプロピル、ジブチル)エーテル等のエーテ
ル類;エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート
等のカーボネート類;メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノン等の
ケトン類;フェノール、クレゾール、キシレノール等の
フェノール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルセロソ
ルブアセテート、ブチロセロソルブアセテート等のエス
テル類;トルエン、キシレン、ジエチルベンゼン、シク
ロヘキサン等の炭化水素類;ブタノール、オクチルアル
コール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレン
グリコールモノメチル(又はモノエチル)エーテル、ト
リエチレングリコールモノメチル(又はモノエチル)エ
ーテル、等のアルコール類等の有機溶剤類(B−1)や
カルビトール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル
(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールペンタ及びヘキサ(メタ)アクリレート等の
反応性希釈剤(B−2)等が挙げられる。
【0050】本発明の樹脂組成物に含まれる(A)及び
(B)成分の量は、(A)+(B)合計で組成物中10
〜90重量%が好ましく、特に20〜80重量%が好ま
しく、又(A)と(B)の使用割合は、(A)と(B)
の合計中(A)が10〜90重量%、(B)が10〜9
0重量%が好ましい。
【0051】本発明では、熱硬化成分(C)を使用して
も良い。これを用いることにより、半田耐熱性や電気特
性に優れたプリント配線板材料とすることができる。本
発明で用いる熱硬化成分(C)としては、オリゴマー
(A)と熱硬化する官能基を分子中に有するものであれ
ばよく、特に特定されるものではない。例えば、エポキ
シ樹脂等が挙げることができる。エポキシ樹脂として
は、前記のエポキシ樹脂(a)やフェノール・ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、クレゾール・ノボラック型エポキシ
樹脂、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂、トリグ
リシジルイソシアヌレート等を挙げることができる。
【0052】前記、熱硬化成分(C)の使用量の好適な
範囲は、通常、前記、オリゴマー(A)中のカルボキシ
ル基1個当り、該熱硬化成分(C)の官能基が0.2〜
3.0当量となる割合である。なかでもプリント配線板
にした際の半田耐熱性や電気特性に優れる点から1.0
〜1.5当量となる割合が好ましい。
【0053】また、前記熱硬化成分(C)としてエポキ
シ樹脂を使用する場合は、前記オリゴマー(A)中のカ
ルボキシル基との反応を促進するためにエポキシ樹脂の
硬化促進剤を用いることが好ましい。エポキシ樹脂の硬
化促進剤としては具体的には、2−メチルイミダゾー
ル、1−シアノエチル−2−エチルイミダゾール、1−
シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾール等のイミダ
ゾール化合物;メラミン、グアナミン、アセトグアナミ
ン、ベンゾグアナミン、2,4−ジアミノトリアジン、
2,4−ジアミノ−6−トリルトリアジン等のトリアジ
ン誘導体;トリエタノールアミン、N、N−ジメチルオ
クチルアミン、m−アミノフェノール等の三級アミン
類;ポリフェノール類;ジシアンジアミドなどが挙げら
れる。これらの硬化促進剤は単独または併用して使用す
る事が出来る。
【0054】本発明では、光重合開始剤(D)を使用し
ても良い。光重合開始剤(D)としては、例えば、ベン
ゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベ
ンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン類;アセト
フェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフ
ェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェ
ノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロ
パン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェ
ニル〕−2−モルホリノ−プロパン−1−オンなどのア
セトフェノン類;2,4−ジエチルチオキサントン、2
−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサン
トンなどのチオキサントン類;ベンジルジメチルケター
ルなどのケタール類;ベンゾフェノン、4,4−ビスエ
チルアミノベンゾフェノン、などのベンゾフェノン類;
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキサイドなどのホスフィンオキサイド類等が挙げら
れる。
【0055】これらは、単独または2種以上の混合物と
して使用でき、さらにはトリエタノールアミン、メチル
ジエタノールアミンなどの第3級アミン、N、N−ジメ
チルアミノ安息香酸エチルエステル、N、N−ジメチル
アミノ安息香酸イソアミルエステル等の安息香酸誘導体
等の促進剤などと組み合わせて使用することができる。
【0056】光重合開始剤(D)の使用量は、(A)成
分と(B)成分と(C)成分の総重量100重量部に対
して0.5〜20重量部、好ましくは2〜15重量部と
なる割合が好ましい。
【0057】さらに、本発明では、前記したオリゴマー
(A)、希釈剤(B)、熱硬化成分(C)及び光重合開
始剤(D)に、さらに必要に応じて各種の添加剤、例え
ば、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカ、
クレーなどの充填剤、アエロジルなどのチキソトロピー
付与剤;フタロシアニンブルー、フタロシアニングリー
ン、酸化チタンなどの着色剤、シリコーン、フッ素系の
レベリング剤や消泡剤;ハイドロキノン、P−メトキシ
フェノール、メチルハイドロキノンなどの重合禁止剤な
どを組成物の諸性能を高める目的で添加することができ
る。
【0058】なお、前記のような(C)成分は、予め前
記、樹脂組成物に混合してもよいが、プリント回路板へ
の塗布前に混合して用いるのが好ましい。すなわち、前
記(A)及び(D)成分を主体とし、これにエポキシ硬
化促進剤等を配合した主剤溶液と、前記(C)成分を主
体とした硬化剤溶液の二液型に配合し、使用に際してこ
れらを混合して用いることが好ましい。
【0059】本発明の樹脂組成物は、支持体として例え
ば重合体フィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン等からなるフィル
ム)上に希釈剤(B)として使用している有機溶剤(B
−1)を蒸発させ積層して感光性フィルムとして用いる
こともできる。
【0060】本発明の樹脂組成物(液状又はフィルム
状)は、電子部品の層間の絶縁材として、またプリント
基板用のソルダーレジスト等のレジストインキとして有
用である。その他、プロジェクションテレビ等用のプロ
ジェクターレンズ、フレネルレンズ、レンチキュラーレ
ンズ光導波路用材料、積層板、接着剤、粘着剤、印刷イ
ンキ、液晶シール剤、OEL用シール剤、カラーレジス
ト、スペーサー用等としても使用できる。本発明の硬化
物は、紫外線等のエネルギー線照射による硬化は常法に
より行うことができる。例えば、紫外線を照射する場
合、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノン
灯、紫外線発光レーザー(エキシマレーザー等)等の紫
外線発生装置を用いればよい。本発明の樹脂組成物の硬
化物は、例えば永久レジストやビルドアップ工法用の層
間絶縁材としてプリント基板のような電気・電子部品に
利用される。この硬化物層の膜厚は0.5〜160μm
程度で、1〜60μm程度が好ましい。
【0061】本発明のプリント配線板は、例えば次のよ
うにして得ることができる。即ち、液状の樹脂組成物を
使用する場合、プリント配線用基板に、スクリーン印刷
法、スプレー法、ロールコート法、静電塗装法、カーテ
ンコート法等の方法により5〜160μmの膜厚で本発
明の組成物を塗布し、塗膜を通常60〜110℃、好ま
しくは60〜100℃の温度で乾燥させることにより、
タックフリーの塗膜が形成できる。その後、ネガフィル
ム等の露光パターンを形成したフォトマスクを塗膜に直
接に接触させ(又は接触しない状態で塗膜の上に置
く)、紫外線を通常10〜2000mJ/cm2程度の
強さで照射し、未露光部分を後述する現像液を用いて、
例えばスプレー、揺動浸漬、ブラッシング、スクラッビ
ング等により現像する。その後、必要に応じてさらに紫
外線を照射し、次いで通常100〜200℃、好ましく
は140〜180℃の温度で加熱処理をすることによ
り、可撓性に優れ、レジスト膜の耐熱性、耐溶剤性、耐
酸性、密着性、電気特性等の諸特性を満足する永久保護
膜を有するプリント配線板が得られる。
【0062】上記、現像に使用される有機溶剤として
は、例えば、トリクロロエタン等のハロゲン類、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素;酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのエステル類;1,4−ジオキサン、テトラ
ヒドロフランなどのエーテル類;メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトンなどのケトン類;γ−ブチロラ
クトンなどのラクトン類;ブチルセロソルブアセテー
ト、カルビトールアセテート、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート等のグリコール誘導体;シクロヘキサノ
ン、シクロヘキサノールなどの脂環式炭化水素及び石油
エーテル、石油ナフサなどの石油系溶剤等の溶剤類、
水、アルカリ水溶液としては水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸ナト
リウム、ケイ酸ナトリウム、アンモニア、アミン類など
のアルカリ水溶液が使用できる。また、光硬化させるた
めの照射光源としては、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧
水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプまたはメタルハ
ライドランプなどが適当である。その他、レーザー光線
なども露光用活性光として利用できる。
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明が下記実施例に限定されるものでな
いことはもとよりである。なお、以下において「部」と
あるのは、特に断りのない限り「重量部」を示す。
【0064】(反応物(d)の合成例) 合成例1 ビスフェノールAジグリシジルエーテル(東都化成
(株)製、YD−8125、エポキシ当量173)34
6g、マレイミドカプロン酸414g、カルビトールア
セテート410.8g、P−メトキシフェノール0.4
g及びテトラメチルアンモニウムクロライド2.3gを
仕込み、98℃で約32時間反応させ、酸価(mgKO
H/g)が3.0以下になった後、反応を終了し、固形
分濃度65重量%の下記構造式の物質を生成分とする反
応物(d−1)を得た。
【0065】
【化11】
【0066】(オリゴマー(A)の合成例)ジメチロー
ルプロピオン酸402g、合成例1で得た反応物(d−
1)1173.5g、ビスフェノールAジグリシジルエ
ーテルのジアクリル酸エステル492.8g及びカルビ
トールアセテート843.7gを仕込み、80℃に加熱
し、次いでヘキサメチレンジイソシアネート672gを
約1時間で滴下し、滴下終了後、約10時間反応させ
(イソシアネート基が反応液中0.1%以下になるま
で)、オリゴマー(A−1)を得た。生成物は、固形分
の重量平均分子量が約4500(GPC法による)で固
形分の酸価が73mgKOH/gの固形分65%であっ
た。
【0067】実施例1、2、比較例1〜3 本発明のレジスト組成物を表1の配合組成にしたがって
配合、溶解及び混練し調製した。次いで、調製したレジ
スト組成物をスクリーン印刷によりプリント回路基板
(イミドフィルムに銅箔を積層したもの)に塗布し、8
0℃で20分間乾燥した。その後、この基板にネガフィ
ルムを当て、所定のパターン通りに露光機を用いて60
0mJ/cm2の積算露光量で紫外線を照射し、1wt
%Na2CO3水溶液で現像を行ない、さらに150℃で
60分熱硬化して試験基板を作製した。得られたレジス
ト組成物について感光性能の評価を行った。得られた試
験基板について、アルカリ現像性、はんだ耐熱性、可撓
性、耐熱劣化性、及び無電解金メッキ耐性の特性評価を
行った。なお、評価方法及び評価基準は、以下に示しま
す。
【0068】 表1 実施例 1 2 (A)成分 合成例1で得たオリゴマー(A−1) 154 107.8 (B)成分 KAYARAD DPHA*1 16 16 カルビトールアセテート 10 (C)成分 YX−4000*2 30 DEN−438*3 30 (D)成分 イルガキュアー907*4 4 4 カヤキュアーDETX−S*5 0.48 0.48 その他 KAYARAD ZFR−1122*6 46.2 微粉シリカ(充填剤) 10 10 メラミン(エポキシ硬化促進剤) 1.2 1.2 KS−66(消泡剤)*7 1.0 1.0 比較例 1 2 3 (A)成分 合成例1で得たオリゴマー(A−1) (B)成分 KAYARAD DPHA*1 16 16 16 カルビトールアセテート 10 (C)成分 YX−4000*2 30 30 DEN−438*3 30 (D)成分 イルガキュアー907*4 10 10 4 カヤキュアーDETX−S*5 1.2 1.2 0.48 その他 KAYARAD ZFR−1122*6 154 154 154 微粉シリカ(充填剤) 10 10 10 メラミン(エポキシ硬化促進剤) 1.2 1.2 1.2 KS−66(消泡剤)*7 1.0 1.0 1.0
【0069】注)*1;KAYARAD DPHA:日
本化薬(株)製、ジペンタエリスリトールペンタ及びヘ
キサアクリレート混合物。 *2;YX−4000:油化シェルエポキシ社製、ビス
フェノール型エポキシ樹脂。*3;DEN−438:ダ
ウケミカル社製、フェノール・ノボラックエポキシ樹
脂。*4;イルガキュアー907:チバ・スペシャリテ
ィーケミカルズ社製、光重合 開始剤、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニ
ル〕−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン *5;カヤキュア−DETX−S:日本化薬(株)製、
光重合開始剤、2,4−ジエチルチオキサントン。 *6;KAYARAD ZFR−1122:日本化薬
(株)製、カルボキシル基変性エポキシアクリレート
(酸価100mgKOH/g)の65%品。 *7;KS−66:信越化学工業社製、シリコーン系消
泡剤。
【0070】評価方法及び評価基準 (1)感光性:乾燥後の塗膜に、ステップタブレット2
1段(ストファー社製)を密着させ積算光量600mJ
/cm2の紫外線を照射露光する。次に1%の炭酸ナト
リウム水溶液で60秒間、2.0kg/cm2のスプレ
ー圧で現像されずに残った塗膜の段数を確認する。下記
の基準を使用した。 ○・・・・6段以上 △・・・・4〜5段 ×・・・・3段 (2)現像性:80℃で60分間塗膜の乾燥を行い、3
0℃の1%炭酸ナトリウム水溶液でのスプレー現像によ
り現像性を評価した。 ○・・・・目視により残留物無し。 ×・・・・目視により残留物有り。
【0071】(3)はんだ耐熱性:試験基板にロジン系
フラックスを塗布して260℃の溶融はんだに10秒間
浸漬した後、セロハン粘着テープで剥離したときの硬化
膜の状態で判定した。 ○・・・・異常なし。 ×・・・・剥離あり。
【0072】(4)可撓性:試験基板を180度べた折
り曲げ時の状態で判断した。 ○・・・・亀裂無し。 △・・・・やや亀裂有り。 ×・・・・折り曲げ部に亀裂が入って硬化膜が剥離し
た。
【0073】(5)耐熱劣化性:試験基板を125℃で
5日間放置した後、180度べた折り曲げ時の状態で判
断した。 ○・・・・亀裂無し。 △・・・・やや亀裂有り。 ×・・・・折り曲げ部に亀裂が入って硬化膜が剥離し
た。
【0074】(6)無電解金メッキ耐性:以下のように
試験基板に金メッキを行った後、セロテープ(R)粘着
テープで剥離したときの状態で判定した。 ○・・・・異常無し。 △・・・・若干剥離あり。 ×・・・・剥離なし。
【0075】無電解金メッキ方法:試験基板を30℃の
酸性脱脂液((株)日本マクダミーッド製、Metex
L−5Bの20Vol%水溶液)に3分間浸漬して脱脂
し、次いで流水中に3分間浸漬して水洗した。次に試験
基板を14.3wt%過硫酸アンモン水溶液に室温で3
分間浸漬し、ソフトエッチを行い、次いで流水中に3分
間浸漬して水洗した。次いで試験基板を30℃の触媒液
((株)メルテックス製、メタルプレートアクチベータ
ー350の10Vol%水溶液)に7分間浸漬し、触媒
付与を行った後、流水中に3分間浸漬して水洗した。触
媒付与を行った試験基板を、85℃のニッケルメッキ液
の20Vol%水溶液(PH4.6)に20分間浸漬し
て、無電解ニッケルメッキを行った。10Vo1%硫酸
水溶液に室温で試験基板を1分間浸漬した後、流水中に
30秒〜1分間浸漬して水洗した。次いで、試験基板を
95℃の金メッキ液((株)メルテックス製、オウロレ
クトロレスUP15Vo1%とシアン化金カリウム3V
o1%の水溶液、PH6)に20分間浸漬して無電解金
メッキを行った後、流水中に3分間浸漬して水洗し、ま
た60℃の温水に3分間浸漬して湯洗した。十分に水洗
後、水をより切り、乾燥し、無電解金メッキした試験基
板を得た。
【0076】 表2 実施例 比較例 項目 1 2 1 2 3 感光性 ○ ○ ○ ○ × 現像性 ○ ○ ○ ○ ○ はんだ耐熱性 ○ ○ ○ ○ ○ 可撓性 ○ ○ × × × 耐熱劣化性 ○ ○ × × × 無電解金メッキ性 ○ ○ ○ ○ ×
【0077】表2に示す結果から明らかなように、本発
明の樹脂組成物は、光重合開始剤の使用量を少なくして
も十分な感光性を有し、良好なアルカリ現像性を示し、
又はんだ耐熱性、可撓性、耐熱劣化性及び無電解金メッ
キ性に優れた硬化膜を与える。
【0078】
【発明の効果】本発明により、光重合開始剤の使用量が
少なくとも十分な硬化性を有し、硬化物の可撓性やはん
だ耐熱性、耐熱劣化性、無電解金メッキ耐性に優れ、希
アルカリ溶液で現像が可能でソルダーレジスト用及び層
間絶縁層用に適する樹脂組成物が得られた。この樹脂組
成物は、プリント配線板、特にフレキシブルプリント配
線板のソルダーレジスト用及び層間絶縁層用に適する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/28 H05K 3/28 D Fターム(参考) 4J034 CA36 CB04 CC03 DD11 DF01 DG00 DK01 DK05 DK06 DK09 DM01 DQ03 DQ09 HA07 HC03 HC12 HC17 JA42 RA05 RA07 RA08 RA13 RA16 SA01 4J036 AA01 CA21 CA22 CB20 CD09 HA02 JA01 JA06 JA07 JA08 JA15 KA01 5E314 AA32 FF06 FF19 GG08 GG14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1分子中に2個のエポキシ基を有するエポ
    キシ樹脂(a)とマレイミド基含有一塩基酸(b)と任
    意成分として(メタ)アクリル酸(c)との反応物
    (d)と1分子中に2個の水酸基と1個のカルボキシル
    基を有する化合物(e)と有機ポリイソシアネート化合
    物(f)と任意成分としてポリオール化合物(g)を反
    応して得られるオリゴマー(A)と希釈剤(B)を含有
    することを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】オリゴマー(A)の重量平均分子量が10
    00〜100,000である請求項1記載の樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】オリゴマー(A)の酸価が1〜300mg
    KOH/gである請求項1記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】熱硬化成分(C)を含有する請求項1ない
    し3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】熱硬化成分(C)がエポキシ樹脂である請
    求項4に記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】光重合開始剤(D)を含有する請求項1な
    いし5のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】プリント配線板のソルダーレジスト用また
    は層間絶縁層用である請求項1ないし6のいずれか1項
    に記載の樹脂組成物。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれか1項に記載の
    樹脂組成物の硬化物。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の硬化物の層を有する物
    品。
  10. 【請求項10】プリント配線板である請求項9に記載の
    物品。
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