JP2003113161A - フッ素置換イリジウム錯体、その中間体及びその製造方法 - Google Patents

フッ素置換イリジウム錯体、その中間体及びその製造方法

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JP2003113161A JP2002067917A JP2002067917A JP2003113161A JP 2003113161 A JP2003113161 A JP 2003113161A JP 2002067917 A JP2002067917 A JP 2002067917A JP 2002067917 A JP2002067917 A JP 2002067917A JP 2003113161 A JP2003113161 A JP 2003113161A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光効率が高く、耐久性及び耐酸化性に優れ
たフッ素置換イリジウム錯体、その中間体及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 次の式(1)で示され、窒素原子から数
えて1,6,7,10又は12位を除く位置に1つだけ
フッ素が置換されたフッ素置換2-フェニルピリジンとイ
リジウムとが錯体を形成したフッ素置換イリジウム錯
体。 【化34】 但し、整数m及びnの関係がm+n=1であって、0≦
m≦1かつ0≦n≦1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機エレクトロル
ミネッセンス(EL;ElectroLuminescence)材料とし
て有効なフッ素置換されたイリジウム錯体、その中間体
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の発光材料は、一重項-三重項遷移
による発光を利用した材料(以下、一重項発光材料とい
う。)が用いられており、主に、アルミキノリノールや
ナイルレッド、ペリレン等が用いられている。最近にな
り、トリス(フェニルピリジン)イリジウムが従来の一重
項発光材料をはるかに越える発光効率を示すことが判明
した(T.TSUTSUI et al.; Jpn. J. Appl. Phys. Vol.38
(1999) L1502-L1504, Part2, No.12B, 15 December 199
9, Express Letter)。このトリス(フェニルピリジン)
イリジウムは、励起三重項状態から基底状態への遷移に
よる発光を利用した材料(以下、三重項発光材料とい
う。)であり、今後この材料を契機に一重項発光材料か
ら三重項発光材料の開発にシフトしていくものと考えら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】有機EL発光材料とし
て上記トリス(フェニルピリジン)イリジウムを考えた場
合、その耐久性、特に耐熱性及び耐酸化性が不十分であ
ることが課題として挙げられる。上記課題を解決する手
段としてはイリジウム原子に配位しているフェニルピリ
ジン中の水素原子をフッ素原子で置換することが考えら
れる。フッ素原子は炭素原子との結合エネルギーが高い
ため、水素原子をフッ素原子で置換すると耐熱性及び耐
酸化性等の向上が期待される。
【0004】しかし、フッ素置換フェニルピリジンの報
告例は、幾つかあるものの、このフッ素置換フェニルピ
リジンを配位子としたイリジウム錯体の報告例は、窒素
原子から数えて10位の位置にフッ素置換したイリジウ
ム錯体があるに過ぎない。本発明の目的は、発光効率が
高く、耐久性に優れたフッ素置換イリジウム錯体、その
中間体及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
次の式(1)で示され、窒素原子から数えて1,6,
7,10又は12位を除く位置に1つだけフッ素が置換
されたフッ素置換2-フェニルピリジンとイリジウムとが
錯体を形成したフッ素置換イリジウム錯体である。
【0006】
【化10】 但し、整数m及びnの関係がm+n=1であって、0≦
m≦1かつ0≦n≦1である。
【0007】請求項1に係る発明では、上記構造を有す
るイリジウム錯体はフッ素が配位子である2-フェニルピ
リジン内に置換されているため、炭素原子との結合エネ
ルギーが高まり、耐熱性及び耐酸化性等が向上する。
【0008】請求項2に係る発明は、次の式(2)で表
され、窒素原子から数えて3,4,5又は11位の位置
に1つだけフッ素が置換された錯体形成用第1中間体で
ある。
【0009】
【化11】 但し、整数m及びnの関係がm+n=1であって、0≦
m≦1かつ0≦n≦1である。
【0010】請求項3に係る発明は、次の式(3)で表
され、置換基ZnClのオルト位にフッ素が置換された
錯体形成用第2中間体である。
【0011】
【化12】
【0012】請求項4に係る発明は、次の式(4)で表
される錯体形成用第3中間体である。
【0013】
【化13】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
【0014】請求項5に係る発明は、イリジウム(III)
アセチルアセトネートと窒素原子から数えて1,6,7
又は12位を除く位置に1つだけフッ素が置換されたフ
ッ素置換2-フェニルピリジンとを反応させ、前記フッ素
置換2-フェニルピリジンとイリジウムとからなる錯体を
形成させることを特徴とするフッ素置換イリジウム錯体
の製造方法である。請求項6に係る発明は、請求項5に
係る発明であって、フッ素置換2-フェニルピリジンが次
の式(5)で示されるフッ素置換ハロゲン化ベンゼンを
有機リチウム化合物と反応させた後、塩化亜鉛(II)と反
応させることにより得られる次の式(6)で示されるフ
ッ素置換塩化亜鉛ベンゼンと次の式(7)で示される2-
ハロゲン化ピリジンとを反応させることにより得られる
フッ素置換イリジウム錯体の製造方法である。
【0015】
【化14】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
【0016】
【化15】
【0017】
【化16】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
【0018】請求項7に係る発明は、請求項5に係る発
明であって、フッ素置換2-フェニルピリジンが請求項6
記載の式(5)で示されるフッ素置換ハロゲン化ベンゼ
ンを金属マグネシウムと反応させることにより得られる
有機金属化合物と請求項6記載の式(7)で示される2-
ハロゲン化ピリジンとを反応させることにより得られる
フッ素置換イリジウム錯体の製造方法である。請求項8
に係る発明は、請求項5に係る発明であって、フッ素置
換2-フェニルピリジンが請求項6記載の式(7)で示さ
れる2-ハロゲン化ピリジンを金属マグネシウムと反応さ
せることにより得られる有機金属化合物と請求項6記載
の式(5)で示されるフッ素置換ハロゲン化ベンゼンと
を反応させることにより得られるフッ素置換イリジウム
錯体の製造方法である。
【0019】請求項9に係る発明は、請求項5に係る発
明であって、フッ素置換2-フェニルピリジンが次の式
(8)で示されるハロゲン化ベンゼンを有機リチウム化
合物と反応させた後、塩化亜鉛(II)と反応させることに
より得られる塩化亜鉛ベンゼンを次の式(9)で示され
るフッ素置換2-ハロゲン化ピリジンとを反応させること
により得られるフッ素置換イリジウム錯体の製造方法で
ある。
【0020】
【化17】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
【0021】
【化18】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
【0022】請求項10に係る発明は、請求項5に係る
発明であって、フッ素置換2-フェニルピリジンが請求項
9記載の式(8)で示されるハロゲン化ベンゼンを金属
マグネシウムと反応させることにより得られる有機金属
化合物と請求項9記載の式(9)で示されるフッ素置換
2-ハロゲン化ピリジンとを反応させることにより得られ
るフッ素置換イリジウム錯体の製造方法である。
【0023】請求項11に係る発明は、請求項5に係る
発明であって、フッ素置換2-フェニルピリジンが請求項
9記載の式(9)で示されるフッ素置換2-ハロゲン化ピ
リジンを金属マグネシウムと反応させることにより得ら
れる請求項4記載の式(4)で示される錯体形成用第3
中間体と請求項9記載の式(8)で示されるハロゲン化
ベンゼンとを反応させることにより得られるフッ素置換
イリジウム錯体の製造方法である。請求項5ないし11
いずれかに係る発明では、上記方法により、配位子であ
る2-フェニルピリジンの任意の位置にフッ素を導入する
ことができるため、耐久性特に耐熱性、耐酸化性に優れ
たフッ素置換イリジウム錯体を収率よく製造できる。
【0024】
【発明の実施の形態】トリス(フェニルピリジン)イリジ
ウムにおいて、配位子であるフェニルピリジン任意の位
置にフッ素を導入することができれば、上記の耐久性、
耐酸化性等の面で大いに有効である。本発明者らは以上
の問題を鋭意検討した結果、任意の位置にフッ素を導入
したフッ素置換2-フェニルピリジンが得られることを確
認した。
【0025】具体的には、フッ素化されたハロゲン化ベ
ンゼンを有機リチウム化合物と反応させた後、塩化亜鉛
(II)と反応させることによりフッ素置換塩化亜鉛ベンゼ
ンとし、これと2-ハロゲン化ピリジンとを反応させる
か、若しくはフッ素置換ハロゲン化ベンゼンを金属マグ
ネシウムと反応させることにより有機金属化合物とし、
これと2-ハロゲン化ピリジンとを反応させるか、又は、
2-ハロゲン化ピリジンを金属マグネシウムと反応させる
ことにより有機金属化合物とし、これとフッ素置換ハロ
ゲン化ベンゼンとを反応させることにより、フェニル基
側にフッ素の入った第1中間体を含むフッ素置換2-フェ
ニルピリジンが得られることを確認した。
【0026】また、ハロゲン化ベンゼンを有機リチウム
化合物と反応させた後、塩化亜鉛(II)と反応させること
により塩化亜鉛ベンゼンとし、これとフッ素置換2-ハロ
ゲン化ピリジンとを反応させるか、若しくはハロゲン化
ベンゼンを金属マグネシウムと反応させることにより有
機金属化合物とし、これとフッ素置換2-ハロゲン化ピリ
ジンとを反応させるか、又は、フッ素置換2-ハロゲン化
ピリジンを金属マグネシウムにより第3中間体とし、こ
れとハロゲン化ベンゼンとを反応させることにより、ピ
リジン環側にフッ素の入った第1中間体であるフッ素置
換2-フェニルピリジンが得られることを確認した。
【0027】更に上記方法により得られたフッ素置換2-
フェニルピリジンとイリジウム(III)アセチルアセトネ
ート([CH3COCH=C(O-)CH3]3Ir)とを反応
させることにより、目的とする(フッ素置換2-フェニル
ピリジン)3Ir錯体が得られることが判明し、本発明に
至った。
【0028】次に本発明の実施の形態について説明す
る。イリジウム(III)アセチルアセトネートと窒素原子
から数えて1,6,7又は12位を除く位置に1つだけ
フッ素が置換されたフッ素置換2-フェニルピリジンとを
反応させ、錯体を形成することにより本発明のイリジウ
ム錯体が得られる。配位子となるフッ素置換2-フェニル
ピリジンの製造方法は、フッ素を置換させる位置によっ
て、フェニル基側にフッ素を置換させる方法と、ピリジ
ン環側にフッ素を置換させる方法の2通りの方法があ
る。
【0029】先ず、フェニル基側にフッ素が置換された
第1中間体を含むフッ素置換2-フェニルピリジンの製造
方法としては、有機リチウム化合物を用いた方法と、
金属マグネシウムを用いた方法が挙げられる。 有機リチウム化合物を用いた方法 先ず、上記式(5)に示すフッ素置換したハロゲン化ベ
ンゼンを用意する。次いで、下記式(10)に示すよう
に、このフッ素置換ハロゲン化ベンゼンに有機リチウム
化合物(式(10)中ではn-ブチルリチウム)を反応さ
せることにより、リチウム原子がハロゲン化ベンゼン中
のハロゲン原子と置換した有機リチウム化合物が得られ
る。
【0030】
【化19】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
【0031】この反応に使用される有機リチウム化合物
としては、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、te
rt-ブチルリチウム等が挙げられる。溶媒としては、一
般的にエーテル系溶媒を使用することができる。エーテ
ル系溶媒としては、テトラヒドロフラン(以下、THF
という。)、1,2-ジメトキシエタン、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル等が挙げられる。この式
(10)に示す反応では、反応温度が−78〜0℃の範
囲内で反応時間が0.5〜3時間である。反応温度が−
78℃未満では効果的に反応が進行せず、0℃を越える
と副反応が起きてしまうため、有機リチウム化合物の収
率が低下する。好ましい反応温度は−78〜−40℃で
ある。反応時間が0.5時間未満であると、反応が十分
に進行しない。好ましい反応時間は1〜3時間である。
【0032】次に、下記式(11)に示すように、有機
リチウム化合物に塩化亜鉛(II)を反応させて第2中間体
を含むフッ素置換塩化亜鉛ベンゼンに変換する。
【0033】
【化20】
【0034】ここで、有機リチウム化合物を第2中間体
を含むフッ素置換塩化亜鉛ベンゼンに変換するのは、後
述する2-ハロゲン化ピリジンとの反応の際に、有機リチ
ウム化合物の求核性を制御するためである。溶媒として
は、一般的にエーテル系溶媒を使用することができる。
エーテル系溶媒としては、THF、1,2-ジメトキシエタ
ン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等が挙
げられる。この反応は0℃〜溶媒の沸点の範囲内で1〜
5時間行うことにより反応が進行する。
【0035】次に、下記式(12)に示すように、フッ
素置換塩化亜鉛ベンゼンに2-ハロゲン化ピリジンを反応
させて第1中間体を含むフッ素置換2-フェニルピリジン
を製造する。
【0036】
【化21】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
【0037】この式(12)に示す反応では、パラジウ
ム触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム[Pd(PPh3)4]を溶媒中に存在させることによ
り、フッ素置換塩化亜鉛ベンゼンと2-ハロゲン化ピリジ
ンとの反応が位置選択性よく進行する。溶媒としては、
一般的にエーテル系溶媒を使用することができる。エー
テル系溶媒としては、THF、1,2-ジメトキシエタン、
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等が挙げら
れる。この反応では、反応温度は0℃〜溶媒の沸点の範
囲内で反応時間は1〜24時間である。反応温度が0℃
未満では効果的に反応が進行せず、フッ素置換2-フェニ
ルピリジンの収率が低下する。溶媒の沸点以上には温度
が上がらないため、上限値は溶媒の沸点とした。しか
し、沸点近傍の温度で溶媒が激しく還流するような状態
で反応を進行させると、収率が低下するため、溶媒が還
流しない程度が反応条件としては最適である。反応時間
が1時間未満であると、反応が十分に進行しない。好ま
しくは2〜24時間である。このように上記式(10)
〜式(12)に示す反応により、フェニル基側にフッ素
が置換した第1中間体を含むフッ素置換2-フェニルピリ
ジンが得られる。
【0038】金属マグネシウムを用いた方法 下記式(13)に示すように、フッ素置換したハロゲン
化ベンゼンに金属マグネシウムを反応させることによ
り、ハロゲン原子とベンゼン環との間にマグネシウムが
挿入された有機金属化合物が得られる。
【0039】
【化22】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
【0040】この式(13)に示す反応は、エーテル系
溶媒中でハロゲン化アルキルとマグネシウムとを作用さ
せることにより得られるグリニャール試薬(Grignard R
eagent)の製造方法と同様の方法である。エーテル系溶
媒としては、THF、1,2-ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル等が挙げられる。こ
の反応では、反応温度が0℃〜使用溶媒の沸点の範囲内
で反応時間が1〜24時間である。反応温度が0℃未満
では効果的に反応が進行せず、有機金属化合物の収率が
低下する。反応温度の上限値を溶媒の沸点に規定したの
は、その温度以上には上がらないからである。溶媒の沸
点近傍の温度で溶媒が激しく還流するような状態として
反応を進行させると、収率が低下するため、溶媒が緩や
かに還流する程度が反応条件としては最適である。反応
時間が1時間未満であると、反応が十分に進行しない。
好ましい反応時間は2〜24時間である。
【0041】下記式(14)に示すように、この有機金
属化合物に2-ハロゲン化ピリジンと反応させて第1中間
体を含むフッ素置換2-フェニルピリジンを製造する。
【0042】
【化23】 但し、X及びX’はCl、Br又はI元素であり、互い
に同一又は異なる元素である。
【0043】この式(14)に示す反応では、式(1
2)に示す反応と同様に、パラジウム触媒、例えばテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム[Pd(PPh3)
4]を触媒として存在させることにより、2-ハロゲン化
ピリジンとの反応が進行する。溶媒としては、一般的に
エーテル系溶媒を使用することができる。エーテル系溶
媒としては、THF、1,2-ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル等が挙げられる。こ
の反応では、反応温度が0℃〜使用溶媒の沸点の範囲内
で反応時間が1〜24時間である。反応温度が0℃未満
では効果的に反応が進行せず、フッ素置換2-フェニルピ
リジンの収率が低下する。反応温度の上限値を溶媒の沸
点に規定したのは、その温度以上には上がらないからで
ある。溶媒の沸点近傍の温度で溶媒が激しく還流するよ
うな状態として反応を進行させると、収率が低下するた
め、溶媒が還流しない程度が反応条件としては最適であ
る。反応時間が1時間未満であると、反応が十分に進行
しない。好ましい反応時間は2〜24時間である。この
ように上記式(13)及び式(14)に示す反応によ
り、前述した式(10)〜式(12)に示す反応と同様
に、フェニル基側にフッ素が置換した第1中間体を含む
フッ素置換2-フェニルピリジンが得られる。
【0044】また、式(15)に示すように、2-ハロゲ
ン化ピリジンに金属マグネシウムを反応させることによ
り、ハロゲン原子とピリジン環との間にマグネシウムが
挿入された有機金属化合物が得られる。
【0045】
【化24】 但し、X’はCl、Br又はI元素である。
【0046】この式(15)に示す反応は、上記式(1
3)に示す反応と同じく、グリニャール試薬の製造方法
と同様の方法である。エーテル系溶媒としては、TH
F、1,2-ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル等が挙げられる。この反応では、反応
温度が0℃〜使用溶媒の沸点の範囲内で反応時間が1〜
24時間である。反応温度が0℃未満では効果的に反応
が進行せず、有機金属化合物の収率が低下する。反応温
度の上限値を溶媒の沸点に規定したのは、その温度以上
には上がらないからである。溶媒の沸点近傍の温度で溶
媒が激しく還流するような状態として反応を進行させる
と、収率が低下するため、溶媒が緩やかに還流する程度
が反応条件としては最適である。反応時間が1時間未満
であると、反応が十分に進行しない。好ましい反応時間
は2〜24時間である。
【0047】下記式(16)に示すように、この有機金
属化合物にフッ素置換ハロゲン化ベンゼンと反応させて
フッ素がフェニル基側に置換された第1中間体を含むフ
ッ素置換2-フェニルピリジンを製造する。
【0048】
【化25】 但し、X及びX’はCl、Br又はI元素であり、互い
に同一又は異なる元素である。
【0049】この式(16)に示す反応では、パラジウ
ム触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム[Pd(PPh3)4]を触媒として存在させることに
より、フッ素置換ハロゲン化ベンゼンとの反応が位置選
択性よく進行する。溶媒としては、一般的にエーテル系
溶媒を使用することができる。エーテル系溶媒として
は、THF、1,2-ジメトキシエタン、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル等が挙げられる。この反応
では、反応温度が0℃〜使用溶媒の沸点の範囲内で反応
時間が1〜24時間である。反応温度が0℃未満では効
果的に反応が進行せず、フッ素置換2-フェニルピリジン
の収率が低下する。反応温度の上限値を溶媒の沸点に規
定したのは、その温度以上には上がらないからである。
溶媒の沸点近傍の温度で溶媒が激しく還流するような状
態として反応を進行させると、収率が低下するため、溶
媒が還流しない程度が反応条件としては最適である。反
応時間が1時間未満であると、反応が十分に進行しな
い。好ましい反応時間は2〜24時間である。このよう
に上記式(15)及び式(16)に示す反応により、前
述した式(10)〜式(12)及び式(13)、式(1
4)にそれぞれ示す反応と同様に、フェニル基側にフッ
素が置換した第1中間体を含むフッ素置換2-フェニルピ
リジンが得られる。
【0050】次いで、ピリジン環側にフッ素を置換した
第1中間体であるフッ素置換2-フェニルピリジンの製造
方法を説明する。ピリジン環側にフッ素を置換した第1
中間体であるフッ素置換2-フェニルピリジンの製造方法
としては、前述したフェニル基側にフッ素を置換したフ
ッ素置換2-フェニルピリジンの製造方法と同様、有機
リチウム化合物を用いた方法と、金属マグネシウムを
用いた方法により製造される。
【0051】有機リチウム化合物を用いた方法 先ず、ハロゲン化ベンゼンを用意し、下記式(17)に
示すように、このハロゲン化ベンゼンに有機リチウム化
合物(式(17)中ではn-ブチルリチウム)を反応させ
ることにより、リチウム原子がハロゲン化ベンゼン中の
ハロゲン原子と置換した有機リチウム化合物が得られ
る。
【0052】
【化26】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
【0053】この反応に使用される有機リチウム化合物
としては、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、te
rt-ブチルリチウム等が挙げられる。溶媒としては、一
般的にエーテル系溶媒を使用することができる。エーテ
ル系溶媒としては、THF、1,2-ジメトキシエタン、ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等が挙げられ
る。この式(17)に示す反応では、反応温度が−78
〜0℃の範囲内で反応時間が0.5〜3時間である。反
応温度が−78℃未満では効果的に反応が進行せず、0
℃を越えると副反応が起きてしまうため、有機リチウム
化合物の収率が低下する。好ましい反応温度は−78〜
−40℃である。反応時間が0.5時間未満であると、
反応が十分に進行しない。好ましい反応時間は1〜3時
間である。
【0054】次に、下記式(18)に示すように、有機
リチウム化合物に塩化亜鉛(II)を反応させて塩化亜鉛ベ
ンゼンに変換する。
【0055】
【化27】
【0056】ここで、有機リチウム化合物を塩化亜鉛ベ
ンゼンに変換するのは、後述するフッ素置換2-ハロゲン
化ピリジンとの反応の際に、有機リチウム化合物の求核
性を制御するためである。溶媒としては、一般的にエー
テル系溶媒を使用することができる。エーテル系溶媒と
しては、THF、1,2-ジメトキシエタン、ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル等が挙げられる。この反
応は0℃〜溶媒の沸点の範囲内で1〜5時間行うことに
より反応が進行する。
【0057】次に、下記式(19)に示すように、塩化
亜鉛ベンゼンにフッ素置換2-ハロゲン化ピリジンを添加
して、第1中間体であるフッ素置換2-フェニルピリジン
を製造する。
【0058】
【化28】 但し、X’はCl、Br又はI元素である。
【0059】この式(19)に示す反応ではパラジウム
触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム[Pd(PPh3)4]を溶媒中に存在させることによ
り、塩化亜鉛ベンゼンとフッ素置換2-ハロゲン化ピリジ
ンとの反応が位置選択性よく進行する。ここで使用され
るフッ素置換2-ハロゲン化ピリジンの製造方法として
は、アミノ基を有した2-ハロゲン化ピリジンのジアゾフ
ッ素化が適当である。溶媒としては、一般的にエーテル
系溶媒を使用することができる。エーテル系溶媒として
は、THF、1,2-ジメトキシエタン、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル等が挙げられる。この反応
では、反応温度は0℃〜溶媒の沸点の範囲内で反応時間
は1〜24時間である。反応温度が0℃未満では効果的
に反応が進行せず、第1中間体であるフッ素置換2-フェ
ニルピリジンの収率が低下する。溶媒の沸点以上には温
度が上がらないため、上限値は溶媒の沸点とした。しか
し、沸点近傍の温度で溶媒が激しく還流するような状態
で反応を進行させると、収率が低下するため、溶媒が還
流しない程度が反応条件としては最適である。反応時間
が1時間未満であると、反応が十分に進行しない。好ま
しくは2〜4時間である。
【0060】金属マグネシウムを用いた方法 下記式(20)に示すように、ハロゲン化ベンゼンに金
属マグネシウムを反応させることにより、ハロゲン原子
とベンゼン環との間にマグネシウムが挿入された有機金
属化合物が得られる。
【0061】
【化29】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
【0062】この式(20)に示す反応は、エーテル系
溶媒中でハロゲン化アルキルとマグネシウムとを作用さ
せることにより得られるグリニャール試薬(Grignard R
eagent)の製造方法と同様の方法である。エーテル系溶
媒としては、THF、1,2-ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル等が挙げられる。こ
の反応では、反応温度が0℃〜溶媒の沸点の範囲内で反
応時間が1〜48時間である。反応温度が0℃未満では
効果的に反応が進行せず、有機金属化合物の収率が低下
する。反応温度の上限値を溶媒の沸点に規定したのは、
その温度以上には上がらないからである。溶媒の沸点近
傍の温度で溶媒が激しく還流するような状態として反応
を進行させると、収率が低下するため、溶媒が緩やかに
還流するぐらいが反応条件としては最適である。反応時
間が1時間未満であると、反応が十分に進行しない。好
ましい反応時間は2〜48時間である。
【0063】下記式(21)に示すように、この有機金
属化合物にフッ素置換2-ハロゲン化ピリジンと反応させ
て第1中間体であるフッ素置換2-フェニルピリジンを製
造する。
【0064】
【化30】 但し、X及びX’はCl、Br又はI元素であり、互い
に同一又は異なる元素である。
【0065】この式(21)に示す反応では、式(1
9)に示す反応と同様に、パラジウム触媒、例えばテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム[Pd(PPh3)
4]を触媒として存在させることにより、フッ素置換2-
ハロゲン化ピリジンとの反応が位置選択性よく進行す
る。ここで使用されるフッ素置換2-ハロゲン化ピリジン
の製造方法としては、アミノ基を有した2-ハロゲン化ピ
リジンのジアゾフッ素化が適当である。溶媒としては、
一般的にエーテル系溶媒を使用することができる。エー
テル系溶媒としては、THF、1,2-ジメトキシエタン、
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等が挙げら
れる。この反応では、反応温度が0℃〜溶媒の沸点の範
囲内で反応時間が1〜24時間である。反応温度が0℃
未満では効果的に反応が進行せず、第1中間体であるフ
ッ素置換2-フェニルピリジンの収率が低下する。反応温
度の上限値を溶媒の沸点に規定したのは、その温度以上
には上がらないからである。溶媒の沸点近傍の温度で溶
媒が激しく還流するような状態として反応を進行させる
と、収率が低下するため、溶媒が還流しない程度が反応
条件としては最適である。反応時間が1時間未満である
と、反応が十分に進行しない。好ましい反応時間は2〜
24時間である。
【0066】また、下記式(22)に示すように、フッ
素置換2-ハロゲン化ピリジンに金属マグネシウムを反応
させることによりハロゲン原子とピリジン環との間にマ
グネシウムが挿入された第3中間体が得られる。ここで
使用されるフッ素置換2-ハロゲン化ピリジンの製造方法
としては、アミノ基を有した2-ハロゲン化ピリジンのジ
アゾフッ素化が適当である。
【0067】
【化31】 但し、X’はCl、Br又はI元素である。
【0068】この式(22)に示す反応は、エーテル溶
媒中でハロゲン化アルキルとマグネシウムとを作用させ
ることにより得られるグリニャール試薬の製造方法と同
様の方法である。エーテル系溶媒としては、THF、1,
2-ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル等が挙げられる。この反応では反応温度が0
℃〜反応溶媒の沸点の範囲内で反応時間が1〜48時間
である。反応温度が0℃未満では効果的に反応が進行せ
ず、第3中間体の収率が低下する。反応温度の上限値を
溶媒の沸点に規定したのは、その温度以上には上がらな
いからである。溶媒の沸点近傍の温度で溶媒が激しく還
流するような状態として反応を進行させると、収率が低
下するため、溶媒が緩やかに還流する程度が反応条件と
しては最適である。反応時間が1時間未満であると、反
応が十分に進行しない。好ましい反応時間は2〜48時
間である。
【0069】下記式(23)に示すように、この第3中
間体にハロゲン化ベンゼンを反応させて第1中間体であ
るフッ素置換2-フェニルピリジンを製造する。
【0070】
【化32】 但し、X及びX’はCl、Br又はI元素であり、互い
に同一又は異なる元素である。
【0071】この式(23)に示す反応では、パラジウ
ム触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム[Pd(PPh3)4]を触媒として存在させることに
より、ハロゲン化ベンゼンとの反応が位置選択性よく進
行する。溶媒としては、一般的にエーテル系溶媒を使用
することができる。エーテル系溶媒としては、THF、
1,2-ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル等が挙げられる。この反応では、反応温度
が0℃〜溶媒の沸点の範囲内で反応時間が1〜24時間
である。反応温度が0℃未満では効果的に反応が進行せ
ず、第1中間体であるフッ素置換2-フェニルピリジンの
収率が低下する。反応温度の上限値を溶媒の沸点に規定
したのは、その温度以上には上がらないからである。溶
媒の沸点近傍の温度で溶媒が激しく還流するような状態
として反応を進行させると、収率が低下するため、溶媒
が還流しない程度が反応条件としては最適である。反応
時間が1時間未満であると、反応が十分に進行しない。
好ましい反応時間は2〜24時間である。
【0072】次に、下記式(24)に示すように、イリ
ジウム(III)アセチルアセトネートと上述した方法によ
り得られたフッ素置換2-フェニルピリジンとを反応さ
せ、錯体を形成することにより本発明のイリジウム錯体
が製造される。
【0073】
【化33】 但し、整数m及びnの関係がm+n=1であって、0≦
m≦1かつ0≦n≦1である。
【0074】この式(24)に示す反応では、イリジウ
ム錯体化においては、溶媒としては、グリセロールを使
用することができる。この反応は、一般的に溶媒が還流
する温度で行われ、反応圧力0.266〜101.08
kPa、反応温度が130〜280℃の範囲内で反応時
間が1〜12時間である。反応温度が130℃未満では
効果的に反応が進行せず、イリジウム錯体の収率が低下
する。反応温度の上限値を280℃に規定したのは、使
用するグリセロールが290℃で分解してしまうからで
ある。反応時間が1時間未満であると、反応が十分に進
行しない。好ましい反応時間は8〜12時間である。
【0075】このようにして得られたフッ素置換イリジ
ウム錯体を質量分析、元素分析、IR、NMR等にて測
定したところ、それぞれ目的とする化合物が生成してい
ることが確認された。
【0076】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 <実施例1>先ず、1-ブロモ-3-フルオロベンゼン3g
に溶媒の1,2-ジメトキシエタンを30ml添加し、−3
0℃に保持した。ここに13mlのn-ブチルリチウムの
ヘキサン溶液を漏斗にてゆっくり滴下し、2時間撹拌し
て有機リチウム化合物を形成した。次いで、この有機リ
チウム化合物を室温に戻し、塩化亜鉛(II)のTHF溶液
を添加し、20℃で約2時間撹拌して塩化亜鉛ベンゼン
に変換した。別のフラスコには2-ブロモピリジン3.2
g、パラジウム触媒1.2gと1,2-ジメトキシエタン7
0mlを入れておき、前記塩化亜鉛ベンゼンを滴下して
30℃で5時間撹拌することにより2-(3-フルオロフェ
ニル)ピリジンを得た。次に、2-(3-フルオロフェニル)
ピリジン0.54gにイリジウムアセチルアセトネート
0.5g、グリセリン50mlを加え、2.66kP
a、190℃の条件下で10時間撹拌加熱をした。これ
に塩酸とジクロロメタンを添加し、有機層を濃縮して(2
-(3-フルオロフェニル)ピリジン)3Irを得た。
【0077】<実施例2>先ず、1-ブロモ-2-フルオロ
ベンゼン3gに溶媒のジエチルエーテルを30ml添加
し、−78℃に保持した。ここに13mlのn-ブチルリ
チウムのヘキサン溶液を漏斗にてゆっくり滴下し、3時
間撹拌して有機リチウム化合物を形成した。次いで、こ
の有機リチウム化合物を室温に戻し、塩化亜鉛(II)のT
HF溶液を添加し、30℃で約2時間撹拌して塩化亜鉛
ベンゼンに変換した。別のフラスコには2-ブロモピリジ
ン3.2g、パラジウム触媒1.2gと1,2-ジメトキシ
エタン70mlを入れておき、前記塩化亜鉛ベンゼンを
滴下して25℃で5時間撹拌することにより2-(2-フル
オロフェニル)ピリジンを得た。次に、2-(2-フルオロフ
ェニル)ピリジン0.54gにイリジウムアセチルアセ
トネート0.5g、グリセリン50mlを加え、2.6
6kPa、190℃の条件下で10時間撹拌加熱をし
た。これに塩酸とジクロロメタンを添加し、有機層を濃
縮して(2-(2-フルオロフェニル)ピリジン)3Irを得
た。
【0078】<実施例3>先ず、活性化したマグネシウ
ム0.6gとTHF30mlにTHF50mlで希釈し
たブロモベンゼン3.5gを添加し、50℃で3時間撹
拌することによりグリニヤール試薬を調製した。次い
で、5-アミノ-2-クロロピリジンのジアゾフッ素化によ
り得られた5-フルオロ-2-クロロピリジン3g、パラジ
ウム触媒1.2gとTHF70mlをフラスコに入れて
おき、調製したグリニヤール試薬を滴下して40℃で2
時間反応させることにより、5-フルオロ-2-(フェニル)
ピリジンを得た。次に、5-フルオロ-2-(フェニル)ピリ
ジン0.54gにイリジウムアセチルアセトネート0.
5g、グリセリン50mlを加え、2.66kPa、1
90℃の条件下で10時間撹拌加熱をした。これに塩酸
とジクロロメタンを添加し、有機層を濃縮して(5-フル
オロ-2-(フェニル)ピリジン)3Irを得た。
【0079】<実施例4>先ず、活性化したマグネシウ
ム0.6gとジイソプロピルエーテル30mlにジイソ
プロピルエーテル50mlで希釈したイオドベンゼン
4.5gを添加し、60℃で8時間撹拌することにより
グリニヤール試薬を調製した。次いで、3-アミノ-2-ク
ロロピリジンのジアゾフッ素化により得られた3-フルオ
ロ-2-クロロピリジン3g、パラジウム触媒1.2gと
ジイソプロピルエーテル70mlをフラスコに入れてお
き、調製したグリニヤール試薬を滴下して30℃で2時
間反応させることにより、3-フルオロ-2-(フェニル)ピ
リジンを得た。次に、3-フルオロ-2-(フェニル)ピリジ
ン0.54gにイリジウムアセチルアセトネート0.5
g、グリセリン50mlを加え、2.66kPa、19
0℃の条件下で10時間撹拌加熱をした。これに塩酸と
ジクロロメタンを添加し、有機層を濃縮して(3-フルオ
ロ-2-(フェニル)ピリジン)3Irを得た。
【0080】<実施例5>先ず、活性化したマグネシウ
ム0.6gとジエチルエーテル30mlにジエチルエー
テル50mlで希釈したクロロベンゼン2.5gを添加
し、25℃で12時間撹拌することによりグリニヤール
試薬を調製した。次いで、2-アミノ-6-ブロモピリジン
のジアゾフッ素化により得られた2-フルオロ-6-ブロモ
ピリジン4g、パラジウム触媒1.2gとジエチルエー
テル70mlをフラスコに入れておき、調製したグリニ
ヤール試薬を滴下して25℃で4時間反応させることに
より、2-フルオロ-6-(フェニル)ピリジンを得た。次
に、2-フルオロ-6-(フェニル)ピリジン0.54gにイ
リジウムアセチルアセトネート0.5g、グリセリン5
0mlを加え、2.66kPa、190℃の条件下で1
0時間撹拌加熱をした。これに塩酸とジクロロメタンを
添加し、有機層を濃縮して(2-フルオロ-6-(フェニル)ピ
リジン)3Irを得た。
【0081】<実施例6>まず、活性化した金属マグネ
シウム1.0gに溶媒のTHFを30ml添加し、攪拌
しておく。2-ブロモピリジン6.5gをTHF10ml
にて希釈したものを滴下し、50℃で2時間攪拌するこ
とによりグリニャール試薬を調製した。次いで、1-ブロ
モ-4-フルオロベンゼン7.2g、パラジウム触媒0.
8gとTHF30mlをフラスコに入れておき、先に調
製したグリニャール試薬を滴下して45℃で3時間反応
させることにより、2-(4-フルオロフェニル)ピリジンを
得た。次に、2-(4-フルオロフェニル)ピリジン0.54
gにイリジウムアセチルアセトネート0.5g、グリセ
リン50mlを加え、2.66kPa、190℃の条件
下で10時間加熱攪拌した。これに塩酸とジクロロメタ
ンを添加し、有機層を濃縮して(2-(4-フルオロフェニ
ル)ピリジン)3Irを得た。
【0082】<実施例7>まず、活性化した金属マグネ
シウム1.0gに溶媒のジエチルエーテルを30ml添
加し、攪拌しておく。2-ブロモピリジン6.5gをジエ
チルエーテル10mlにて希釈したものを滴下し、25
℃で36時間攪拌することによりグリニャール試薬を調
製した。次いで、1-ブロモ-3-フルオロベンゼン7.2
g、パラジウム触媒0.8gとジエチルエーテル30m
lをフラスコに入れておき、先に調製したグリニャール
試薬を滴下して20℃で20時間反応させることによ
り、2-(3-フルオロフェニル)ピリジンを得た。次に、2-
(3-フルオロフェニル)ピリジン0.54gにイリジウム
アセチルアセトネート0.5g、グリセリン50mlを
加え、2.66kPa、190℃の条件下で10時間加
熱攪拌した。これに塩酸とジクロロメタンを添加し、有
機層を濃縮して(2-(3-フルオロフェニル)ピリジン)3
rを得た。
【0083】<実施例8>まず、活性化した金属マグネ
シウム1.0gに溶媒の1,2-ジメトキシエタンを30m
l添加し、攪拌しておく。2-ブロモピリジン6.5gを
1,2-ジメトキシエタン10mlにて希釈したものを滴下
し、40℃で20時間攪拌することによりグリニャール
試薬を調製した。次いで、1-ブロモ-2-フルオロベンゼ
ン7.2g、パラジウム触媒0.8gと1,2-ジメトキシ
エタン30mlをフラスコに入れておき、先に調製した
グリニャール試薬を滴下して20℃で18時間反応させ
ることにより、2-(2-フルオロフェニル)ピリジンを得
た。次に、2-(2-フルオロフェニル)ピリジン0.54g
にイリジウムアセチルアセトネート0.5g、グリセリ
ン50mlを加え、2.66kPa、190℃の条件下
で10時間加熱攪拌した。これに塩酸とジクロロメタン
を添加し、有機層を濃縮して(2-(2-フルオロフェニル)
ピリジン)3Irを得た。
【0084】<実施例9>まず、活性化した金属マグネ
シウム1.0gに溶媒のジイソプロピルエーテルを30
ml添加し、攪拌しておく。5-アミノ-2-クロロピリジ
ンのジアゾフッ素化により得られた5-フルオロ-2-クロ
ロピリジン5gをジイソプロピルエーテル10mlにて
希釈したものを滴下し、60℃で5時間攪拌することに
よりグリニャール試薬を調製した。次いで、ブロモベン
ゼン5.8g、パラジウム触媒0.8gとTHF30m
lをフラスコに入れておき、先に調製したグリニャール
試薬を滴下して50℃で5時間反応させることにより、
5-フルオロ-2-(フェニル)ピリジンを得た。次に、5-フ
ルオロ-2-(フェニル)ピリジン0.54gにイリジウム
アセチルアセトネート0.5g、グリセリン50mlを
加え、2.66kPa、190℃の条件下で10時間加
熱攪拌した。これに塩酸とジクロロメタンを添加し、有
機層を濃縮して(5-フルオロ-2-(フェニル)ピリジン)3
rを得た。
【0085】<実施例10>まず、活性化した金属マグ
ネシウム1.0gに溶媒のTHFを30ml添加し、攪
拌しておく。3-アミノ-2-クロロピリジンのジアゾフッ
素化により得られた3-フルオロ-2-クロロピリジン5g
をTHF10mlにて希釈したものを滴下し、30℃で
5時間攪拌することによりグリニャール試薬を調製し
た。次いで、ブロモベンゼン5.8g、パラジウム触媒
0.8gとTHF30mlをフラスコに入れておき、先
に調製したグリニャール試薬を滴下して35℃で8時間
反応させることにより、3-フルオロ-2-(フェニル)ピリ
ジンを得た。次に、3-フルオロ-2-(フェニル)ピリジン
0.54gにイリジウムアセチルアセトネート0.5
g、グリセリン50mlを加え、2.66kPa、19
0℃の条件下で10時間加熱攪拌した。これに塩酸とジ
クロロメタンを添加し、有機層を濃縮して(3-フルオロ-
2-(フェニル)ピリジン)3Irを得た。
【0086】<実施例11>まず、活性化した金属マグ
ネシウム1.0gに溶媒のジイソプロピルエーテルを3
0ml添加し、攪拌しておく。2-アミノ-6-ブロモピリ
ジンのジアゾフッ素化により得られた2-フルオロ-6-ブ
ロモピリジン5gをジイソプロピルエーテル10mlに
て希釈したものを滴下し、20℃で40時間攪拌するこ
とによりグリニャール試薬を調製した。次いで、ブロモ
ベンゼン5.8g、パラジウム触媒0.8gとジイソプ
ロピルエーテル30mlをフラスコに入れておき、先に
調製したグリニャール試薬を滴下して25℃で16時間
反応させることにより、2-フルオロ-6-(フェニル)ピリ
ジンを得た。次に、2-フルオロ-6-(フェニル)ピリジン
0.54gにイリジウムアセチルアセトネート0.5
g、グリセリン50mlを加え、2.66kPa、19
0℃の条件下で10時間加熱攪拌した。これに塩酸とジ
クロロメタンを添加し、有機層を濃縮して(2-フルオロ-
6-(フェニル)ピリジン)3Irを得た。
【0087】<評価>表1に実施例1及び2の原料、反
応条件及び得られた化合物を、表2に実施例3〜5の原
料、反応条件及び得られた化合物を、表3に実施例6〜
8の原料、反応条件及び得られた化合物を、表4に実施
例9〜11の原料、反応条件及び得られた化合物をそれ
ぞれ示す。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
【0091】
【表4】
【0092】表1〜表4より明らかなように、上記製造
方法により、イリジウム錯体の配位子である2-フェニル
ピリジンの任意の位置にフッ素を導入することができ
る。
【0093】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の上記式
(1)に示す構造を有するイリジウム錯体はフッ素が配
位子である2-フェニルピリジン内に置換されているた
め、炭素原子との結合エネルギーが高まり、耐熱性及び
耐酸化性等が向上する。また、本発明の製造方法は、耐
久性特に耐熱性、耐酸化性に優れたフッ素置換イリジウ
ム錯体を収率よく製造でき、得られたフッ素置換イリジ
ウム錯体は、高発光効率有機EL材料として極めて有効
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/14 H05B 33/14 B // C09K 11/06 660 C09K 11/06 660 (72)発明者 杉野 真紀 茨城県那珂郡那珂町向山1002番地14 三菱 マテリアル株式会社総合研究所那珂研究セ ンター内 Fターム(参考) 3K007 AB03 AB12 AB14 DB03 4C055 AA01 BA02 BA03 BA08 BA13 BB04 BB07 BB14 CA01 CA02 CA39 CB14 DA01 4H048 AA01 AB84 AB92 VA60 VA67 4H050 AA01 AA02 AB92

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(1)で示され、窒素原子から数
    えて1,6,7,10又は12位を除く位置に1つだけ
    フッ素が置換されたフッ素置換2-フェニルピリジンとイ
    リジウムとが錯体を形成したフッ素置換イリジウム錯
    体。 【化1】 但し、整数m及びnの関係がm+n=1であって、0≦
    m≦1かつ0≦n≦1である。
  2. 【請求項2】 次の式(2)で表され、窒素原子から数
    えて3,4,5又は11位の位置に1つだけフッ素が置
    換された錯体形成用第1中間体。 【化2】 但し、整数m及びnの関係がm+n=1であって、0≦
    m≦1かつ0≦n≦1である。
  3. 【請求項3】 次の式(3)で表され、置換基ZnCl
    のオルト位にフッ素が置換された錯体形成用第2中間
    体。 【化3】
  4. 【請求項4】 次の式(4)で表される錯体形成用第3
    中間体。 【化4】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
  5. 【請求項5】 イリジウム(III)アセチルアセトネート
    と窒素原子から数えて1,6,7又は12位を除く位置
    に1つだけフッ素が置換されたフッ素置換2-フェニルピ
    リジンとを反応させ、前記フッ素置換2-フェニルピリジ
    ンとイリジウムとからなる錯体を形成させることを特徴
    とするフッ素置換イリジウム錯体の製造方法。
  6. 【請求項6】 フッ素置換2-フェニルピリジンが次の式
    (5)で示されるフッ素置換ハロゲン化ベンゼンを有機
    リチウム化合物と反応させた後、塩化亜鉛(II)と反応さ
    せることにより得られる次の式(6)で示されるフッ素
    置換塩化亜鉛ベンゼンと次の式(7)で示される2-ハロ
    ゲン化ピリジンとを反応させることにより得られる請求
    項5記載のフッ素置換イリジウム錯体の製造方法。 【化5】 但し、XはCl、Br又はI元素である。 【化6】 【化7】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
  7. 【請求項7】 フッ素置換2-フェニルピリジンが請求項
    6記載の式(5)で示されるフッ素置換ハロゲン化ベン
    ゼンを金属マグネシウムと反応させることにより得られ
    る有機金属化合物と請求項6記載の式(7)で示される
    2-ハロゲン化ピリジンとを反応させることにより得られ
    る請求項5記載のフッ素置換イリジウム錯体の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 フッ素置換2-フェニルピリジンが請求項
    6記載の式(7)で示される2-ハロゲン化ピリジンを金
    属マグネシウムと反応させることにより得られる有機金
    属化合物と請求項6記載の式(5)で示されるフッ素置
    換ハロゲン化ベンゼンとを反応させることにより得られ
    る請求項5記載のフッ素置換イリジウム錯体の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 フッ素置換2-フェニルピリジンが次の式
    (8)で示されるハロゲン化ベンゼンを有機リチウム化
    合物と反応させた後、塩化亜鉛(II)と反応させることに
    より得られる塩化亜鉛ベンゼンを次の式(9)で示され
    るフッ素置換2-ハロゲン化ピリジンとを反応させること
    により得られる請求項5記載のフッ素置換イリジウム錯
    体の製造方法。 【化8】 但し、XはCl、Br又はI元素である。 【化9】 但し、XはCl、Br又はI元素である。
  10. 【請求項10】 フッ素置換2-フェニルピリジンが請求
    項9記載の式(8)で示されるハロゲン化ベンゼンを金
    属マグネシウムと反応させることにより得られる有機金
    属化合物と請求項9記載の式(9)で示されるフッ素置
    換2-ハロゲン化ピリジンとを反応させることにより得ら
    れる請求項5記載のフッ素置換イリジウム錯体の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 フッ素置換2-フェニルピリジンが請求
    項9記載の式(9)で示されるフッ素置換2-ハロゲン化
    ピリジンを金属マグネシウムと反応させることにより得
    られる請求項4記載の式(4)で示される錯体形成用第
    3中間体と請求項9記載の式(8)で示されるハロゲン
    化ベンゼンとを反応させることにより得られる請求項5
    記載のフッ素置換イリジウム錯体の製造方法。
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