JP2003113137A - (メタ)アクリル酸の製造方法 - Google Patents

(メタ)アクリル酸の製造方法

Info

Publication number
JP2003113137A
JP2003113137A JP2001304050A JP2001304050A JP2003113137A JP 2003113137 A JP2003113137 A JP 2003113137A JP 2001304050 A JP2001304050 A JP 2001304050A JP 2001304050 A JP2001304050 A JP 2001304050A JP 2003113137 A JP2003113137 A JP 2003113137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylic acid
liquid
meth
mass
distillation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001304050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4455790B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Sakamoto
一彦 坂元
Kazuo Okochi
和夫 大河内
Tomohiro Nakae
智洋 中江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2001304050A priority Critical patent/JP4455790B2/ja
Priority to EP02019890A priority patent/EP1298120B1/en
Priority to DE60211088T priority patent/DE60211088T2/de
Priority to SA02230315A priority patent/SA02230315B1/ar
Priority to CNB021425043A priority patent/CN1208303C/zh
Priority to BR0203892-7A priority patent/BR0203892A/pt
Priority to US10/254,863 priority patent/US6888026B2/en
Publication of JP2003113137A publication Critical patent/JP2003113137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4455790B2 publication Critical patent/JP4455790B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/16Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation
    • C07C51/21Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen
    • C07C51/25Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen of unsaturated compounds containing no six-membered aromatic ring
    • C07C51/252Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen of unsaturated compounds containing no six-membered aromatic ring of propene, butenes, acrolein or methacrolein
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/43Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of the physical state, e.g. crystallisation
    • C07C51/44Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of the physical state, e.g. crystallisation by distillation
    • C07C51/46Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of the physical state, e.g. crystallisation by distillation by azeotropic distillation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 (メタ)アクリル酸製造において、蒸留時に
おける副生物の悪影響を抑制し、より長期の連続運転を
達成できるアクリル酸の製造方法を提供すること。 【解決手段】 含有するグリオキサール(その水和物を
含む)の濃度が0.1質量%以下である(メタ)アクリ
ル酸含有液を蒸留塔に導入することに要旨を有する(メ
タ)アクリル酸の製造方法ならびに、プロピレンおよび
/またはアクロレインなどを用いて得られる生成物に捕
集液を接触させて(メタ)アクリル酸水溶液を得る工程
と、(メタ)アクリル酸水溶液から(メタ)アクリル酸
を分離した後の排液から捕集液を分離し、この捕集液を
循環する循環ラインを含む(メタ)アクリル酸の製造方
法において、該循環ライン中の捕集液の一部または全部
を逆浸透膜を用いて非透過液と透過液とに分離し、該透
過液の全部または一部を前記捕集液として循環させるこ
とに要旨を有する(メタ)アクリル酸の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクリル酸水溶液に
含まれる副生物に起因するアクリル酸の重合及び、該副
生物の析出を抑止する技術に関し、詳細にはアクリル酸
製造プロセスから排出される排液をアクリル酸製造プロ
セスに循環させて再利用する際に、該廃液を逆浸透膜処
理してから再利用することによって、アクリル酸蒸留工
程での重合・析出を抑止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からアクリル酸は大規模なプラント
で大量に生産されているが、その代表的な製造方法とし
ては、以下の製造プロセスが知られている。まず、プロ
ピレンおよび/またはアクロレイン(以下、「プロピレ
ン等」と略記することがある。)を分子状酸素含有ガス
と接触気相酸化させて反応ガスを生成させる工程、次い
で該反応ガスを水などの捕集液と接触させてアクリル酸
水溶液を得る工程、そして該アクリル酸水溶液を蒸留す
る工程を経てアクリル酸を精製している。
【0003】尚、本発明者らが詳細に分析した結果、プ
ロピレン等を接触気相酸化させて得られる反応ガスに
は、生成したアクリル酸に加えて例えば未反応状態で残
存するアクロレインや、ホルムアルデヒド、グリオキサ
ール、フルフラール、ベンズアルデヒド、蟻酸、酢酸、
マレイン酸などの副生物が含まれていることが分かっ
た。該反応液を捕集液と接触させて得られるアクリル酸
水溶液中には、これら副生物が含まれている。したがっ
てこのアクリル酸水溶液から目的物であるアクリル酸を
製造するには、蒸留等によって水や副生物などの不純物
をできるだけ取り除かなければならない。
【0004】しかしながらアクリル酸と水、或いは酢酸
は比揮発度が小さいため、単純な蒸留方法では分離が難
しいことから、該アクリル酸水溶液に共沸溶剤を加えて
蒸留し、酢酸−水−共沸溶剤の混合液として留出させる
ことにより、アクリル酸との分離を図る共沸蒸留方法が
採用されている。
【0005】この様な蒸留に際しては、比較的沸点の高
い酢酸等の不純物を除去するために蒸留温度を高くしな
ければならないが、蒸留温度を高くすると、アクリル酸
自体が重合し易くなるという問題が生じる。したがって
アクリル酸の重合を防止しつつ、蒸留工程を長期安定操
業するために、種々の重合防止剤を蒸留工程に導入して
アクリル酸の重合防止を図っている。
【0006】例えば特開平9−95465号には、N−
ニトロソフェニルヒドロキシアミンまたはその塩と共
に、銅塩化合物を蒸留塔に導入することで、アクリル酸
の重合を防止する方法が開示されている。また特開平6
−345681号公報には、N−オキシル化合物とフェ
ノール化合物とフェノチアジン化合物の3成分の重合防
止剤と分子状酸素を併用すことによって蒸留塔内でのア
クリル酸の重合を防止する方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、重合防
止剤による重合防止効果は上記副生物に起因するアクリ
ル酸の重合や副生物の析出等に対しては十分な抑制効果
を有していない。
【0008】特に近年、製造コスト削減を図るべく、プ
ロピレン等を接触気相酸化させて得られる反応ガスと接
触させる捕集液として、蒸留工程でアクリル酸を分離し
た後の排液が再利用されているが、該排液には上記した
如く副生物が含まれている。そのため、操業期間が長く
なり、再利用回数が増えるにつれて、アクリル酸水溶液
中の副生物濃度が高くなる。この様なアクリル酸水溶液
を蒸留すると、該副生物に起因してアクリル酸の重合が
生じやすくなるが、重合防止剤を添加しても該重合を十
分に抑止できない。また該副生物が濃縮されて反応物を
生成したり、多量体を形成すると、これらが蒸留装置内
に析出し、蒸留装置内の液相あるいは気層を偏在させて
蒸留効率の低下原因になったり、蒸留装置内の重合防止
剤を偏在させて重合防止効果の低下原因になったりする
ため、蒸留工程の長期安定操業が達成できなかった。
【0009】本発明は上記した様な問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は蒸留時における副生物の悪
影響を抑制し、より長期の連続運転を達成できるアクリ
ル酸の製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し得た本
発明の方法とは、(メタ)アクリル酸含有液から蒸留に
よって(メタ)アクリル酸を分離するにあたり、含有す
るグリオキサール(その水和物も含む)濃度(グリオキ
サールとしての濃度)が0.1質量%以下である(メ
タ)アクリル酸含有液を蒸留することに要旨を有する
(メタ)アクリル酸の製造方法である。
【0011】また本発明はプロピレンおよび/またはア
クロレインを用いて得られる生成物、あるいはイソブチ
レン、t−ブチルアルコールおよびメタクロレインから
選ばれる少なくとも1種の化合物を用いて得られる生成
物に捕集液を接触させて(メタ)アクリル酸水溶液を得
る工程と、(メタ)アクリル酸水溶液から(メタ)アク
リル酸を分離した後の排液から捕集液を分離し、この捕
集液を循環しようする循環ラインを含む(メタ)アクリ
ル酸の製造方法において、(メタ)アクリル酸水溶液中
のグリオキサール(その水和物も含む)の濃度を所定の
濃度以下に低減すること、具体的には該循環ライン中の
捕集液の一部または全部を逆浸透膜を用いて非透過液と
透過液とに分離し、該透過液の全部または一部を前記捕
集液として循環させることに要旨を有する(メタ)アク
リル酸の製造方法である。本発明の方法を実施するにあ
たっては、共沸溶剤を用いて共沸蒸留することが推奨さ
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は上記の如く、(メタ)ア
クリル酸含有液から蒸留によって(メタ)アクリル酸を
分離するにあたり、含有するグリオキサール(その水和
物も含む)濃度が0.1質量%以下である(メタ)アク
リル酸含有液を蒸留することに要旨を有する(メタ)ア
クリル酸の製造方法である。本発明を適用する(メタ)
アクリル酸含有液の例としては、後述する(メタ)アク
リル酸水溶液が好ましい例として推奨される。また本発
明はプロピレンおよび/またはアクロレインを用いて得
られる生成物に捕集液を接触させて(メタ)アクリル酸
水溶液を得る工程と、(メタ)アクリル酸水溶液から
(メタ)アクリル酸を分離した後の排液から捕集液を分
離し、この捕集液を循環しようする循環ラインを含む
(メタ)アクリル酸の製造方法において、該循環ライン
中の捕集液の一部または全部を逆浸透膜を用いて非透過
液と透過液とに分離し、該透過液の全部または一部を前
記捕集液として循環させることに要旨を有するアクリル
酸の製造方法である。この様に排液を逆浸透膜処理する
ことによって透過液中のグリオキサールなどの副生物濃
度を低減できるので、該透過液を捕集液として用いれ
ば、グリオキサールなどの副生物に起因するアクリル酸
の重合や、該副生物の析出等を効果的に抑止できる。
【0013】以下、本発明の方法を図1に例示するアク
リル酸の製造プロセスを用いて説明するが、本発明の方
法は循環ライン中の捕集液の一部または全部を逆浸透膜
を用いて処理する点に特徴を有しており、その他の製造
プロセスは特に限定されない。したがって本発明の方法
は下記の製造プロセスに限定される趣旨ではなく、本発
明の効果を阻害しない範囲で製造プロセスに適宜変更を
加えることができる。
【0014】プロピレンおよび/またはアクロレインを
用いて得られる生成物をライン1から捕集塔2に導入す
る。生成物としては通常、プロピレンおよび/またはア
クロレインを分子状酸素含有ガス等と任意の条件で接触
気相酸化させて生成した反応ガスである。捕集塔2には
後記する捕集液をライン3から導入し、該捕集塔内で、
生成物と接触させて該生成物に含まれるアクリル酸を捕
集する。捕集されたアクリル酸はアクリル酸水溶液とし
てライン4を介して次工程に送られる。またアクリル酸
を捕集した後の残生成物はライン5を介して排出され、
例えば上記接触気相酸化に循環させたり、或いは燃焼処
理する等、任意の工程に送られる。本発明においては上
記プロピレン等の接触気相酸化などプロピレン等から生
成物を得る方法、条件、および生成物に捕集液を接触さ
せて(メタ)アクリル酸水溶液を得る方法、条件につい
ては限定されない。
【0015】尚、アクリル酸水溶液には上記した如く、
アクリル酸の他、未反応状態で残存するアクロレイン
や、ホルムアルデヒド、グリオキサール、フルフラー
ル、ベンズアルデヒド、蟻酸、酢酸、マレイン酸などの
副生物が含まれている。
【0016】得られたアクリル酸水溶液はライン4を介
して共沸分離塔9に直接送液してもよいが、目的に応じ
て任意の工程を介在させてもよい。例えばアクリル酸水
溶液中に残存するアクロレイン量を低減するために図1
に示す様に放散塔6を介在させてもよい。放散塔6でア
クロレイン除去処理されたアクリル酸水溶液はライン7
を介して共沸分離塔9に導入される。尚、本発明では水
と共沸する共沸溶剤を用いて脱水蒸留を行なう共沸分離
塔を採用した例を説明するが、共沸分離塔に代えて任意
の蒸留装置を採用して(メタ)アクリル酸水溶液から
(メタ)アクリル酸を分離することができ、この際の蒸
留方法,蒸留条件,蒸留操作回数,蒸留装置の組合せな
どは目的に応じて適宜選択してもよい。
【0017】本発明において共沸溶剤は水と共沸する性
質を有するものであれば制限されないが、水及び酢酸と
共沸する性質を有すると共に、アクリル酸とは共沸しな
い性質を有する共沸剤を用いることが望ましい。更に水
に難溶性であれば後記する様に共沸溶剤を回収,再利用
する際に排液(留出水相)との分離が容易になるので推
奨される。共沸溶剤としてはトルエン、キシレン、ヘキ
サン、へプタン、シクロヘキサン、メチルイソブチルケ
トン、酢酸ブチルなどが例示される。また共沸溶剤は1
種、或いは2種以上の混合物として用いてもよく、目的
に応じて適宜組合せてもよい。ただし、これらの共沸溶
剤の中でも、ヘプタンなどの炭素数7〜8の脂肪族炭化
水素、トルエンなどの炭素数7〜8の芳香族炭化水素を
使用することが推奨される。これらの共沸溶剤(炭素数
7〜8の脂肪族炭化水素、或いは炭素数7〜8の芳香族
炭化水素)を用いて蒸留すれば、共沸分離塔の塔内にお
いて、油相と水相の2液相に分離しやすいため、副生物
が水相中に濃縮され易くなる。ここで炭素数7以上とし
たのは、7を下回ると水の共沸量が減少してしまい、共
沸脱水蒸留に必要な熱量が多くなるからである。また炭
素数8以下としたのは、8を超えると共沸溶剤の沸点が
上昇してしまい、共沸溶剤を水と共に除去することが困
難になり、塔底液中の残存量が多くなることがあるから
である。
【0018】尚、共沸溶剤の添加量については特に限定
されず、十分な分離効果を得られる量を用いることが共
沸蒸留効率向上の観点から望ましい。また本発明では後
記する様に塔頂から留出した留出液中の共沸溶剤を再利
用すべく、デカンターなどの貯槽12で共沸溶剤を分離
し、ライン13を介して塔上部から供給しているが、共
沸溶剤は任意の位置から供給して塔内でアクリル酸水溶
液と共沸蒸留させればよく、供給位置は限定されない。
勿論、図示しないラインを介して別途共沸溶剤を供給し
てもよい。また共沸分離塔9の運転条件は特に制限はな
く、アクリル酸の製造プロセスにおいて採用され得る条
件であればいずれも適用できる。
【0019】本発明において(メタ)アクリル酸水溶液
から(メタ)アクリル酸を分離するとは、例えばアクリ
ル酸水溶液を共沸分離塔に導入して1回の蒸留操作によ
り実質的に、酢酸、水、共沸溶剤を含まないアクリル酸
を塔底から得る共沸分離工程を適用しても良く、また例
えばアクリル酸水溶液を共沸分離塔に導入して水、共沸
溶剤を除去した後に、該共沸分離塔の塔底液(アクリル
酸)をライン10を介して図示しない酢酸分離塔等の任
意の工程に導入して更に(メタ)アクリル酸を精製して
も良いことを意味する。即ち、通常の(メタ)アクリル
酸製造プロセスにおいて採用されうる(メタ)アクリル
酸の分離精製工程を目的,条件等に応じて任意に組合せ
て用いることができることを意味する。
【0020】図1に示す如く1回の蒸留操作によりアク
リル酸を得る場合、共沸分離塔における還流比は、好ま
しくは1.1〜1.6、より好ましくは1.2〜1.
5、更に好ましくは1.3〜1.5とすることが推奨さ
れる。還流比が1.1未満となると、塔頂からのアクリ
ル酸の留出が多くなることがある。また還流比が1.6
を超えると塔底での共沸溶剤の濃度が高くなることがあ
る。また塔頂温度を好ましくは45〜55℃に制御する
ことが望ましい。塔頂温度が45℃未満の場合、塔頂か
らの留出ガスを冷却するために新たな冷却設備が必要と
なり好ましくない。一方、塔頂温度が55℃を超えると
塔頂からのアクリル酸の留出量が多くなることがある。
また塔底温度は100〜110℃に制御することが好ま
しい。塔底温度が110℃を超えると塔底液中のアクリ
ル酸の2量体が増加してアクリル酸の収率が低下するこ
とがある。尚、蒸留条件を制御して塔底液中の酢酸濃度
が0.1質量%以下、より好ましくは0.05質量%以
下、更に好ましくは0.03質量%以下とすることが推
奨される。また図示しない任意の供給手段を介して各工
程に重合防止剤を供給することが推奨される。
【0021】重合防止剤としては(メタ)アクリル酸の
重合防止効果を有するものであればよく、ハイドロキノ
ン、メトキノン、フェノチアジン、ジブチルジチオカル
バミン酸銅、酢酸マンガン、4−ヒドロキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジノオキシル、1,4−ジヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4
−ヒドロキシー2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、ニトロソフェノールなどの重合防止剤が例示され
る。もちろん重合防止剤は1種または数種を組合せた混
合物を用いてもよく、重合防止剤の組成等は目的に応じ
て適宜決定すればよい。
【0022】また重合防止剤の使用量は共沸分離操作条
件に応じて適宜調整すればよく限定されないが、重合防
止剤の供給総量を例えばアクリル酸の蒸発蒸気量に対し
て5〜2000ppmとすることが望ましい。5ppm
未満の場合は共沸蒸留塔内における重合が十分に防止で
きなくなる。2000ppmを超える場合は経済的に不
利であり、場合によっては製品アクリル酸が着色される
などの問題が生じることがある。尚、アクリル酸の蒸発
蒸気量とは、共沸分離塔のリボイラーなどの加熱手段
(図示しない)から加えられた熱量に相当し、塔底から
蒸発するモノマーの蒸気の総量を意味する。
【0023】重合防止剤の投入方法は限定されず、例え
ば塔内に導入するアクリル酸水溶液や還流液など塔内に
導入される液体に予め添加しておき、塔内に供給しても
よく、或いは重合防止剤(尚、重合防止剤は粉体、液体
または気体などいずれの状態であってもよい)を塔内に
直接供給してもよい。例えば重合防止剤として分子状酸
素を塔内に供給する場合、エアーバブリングなどを採用
して塔底からに直接供給してもよいし、また重合防止剤
を他の溶媒に溶解させて間接的に供給してもよい。特に
分子状酸素を蒸留塔の塔底からガス状で送り込む方法
は、エアーバブリングなどの供給手段が容易に設置でき
るので推奨される。また分子状酸素はアクリル酸の蒸発
蒸気量に対して0.1〜1.0容量%程度導入すること
が優れた重合防止効果を得る上で望ましい。
【0024】共沸分離塔9に導入したアクリル酸水溶液
は共沸蒸留され、該水溶液中の水,副生物などの軽沸物
は、共沸溶剤と共に塔頂から排液(以下、留出液という
ことがある。)として排出される。また該水溶液中のア
クリル酸は塔底からライン10を介して缶出される。
【0025】本発明において「排液(留出水相)から捕
集液を分離」するとは、排液(留出水相)を任意の工程
に付し、該工程において処理された排液(留出水相)の
一部または全部を捕集液として用いる場合、或いは該工
程を介さずに排液(留出水相)の一部または全部をその
まま捕集液として用いる場合も含む意味である。
【0026】本発明では、塔頂から留出した排液(留出
水相)と共沸溶剤の混合物をライン11を介して共沸溶
剤分離用貯槽12に供給し、該混合物を油相(共沸溶
剤)と水相(捕集液)とに分離し、該水相は循環ライン
14を介して逆浸透膜処理工程15に導入しているが、
該水相中に溶解して残存する共沸溶剤成分を蒸留により
回収する共沸溶剤回収塔などの他の処理工程を更に介在
させてもよく、また処理工程を介在させなくてもよい。
更に逆浸透膜処理工程に導入する液は排液(留出水相)
の全部であっても、その一部であってもよい。また図示
しないエジェクターなどのアクリル酸製造プロセスに用
いられる装置から排出される排液および/または処理液
と、上記留出水相の全部または一部とを混合して逆浸透
膜処理工程に導入してもよい。
【0027】尚、共沸溶剤分離手段12にて分離された
共沸溶剤は、ライン13を介して共沸分離塔9に再循環
しているが、もちろん図示しない他の工程に導入しても
よく、特に図示例に限定されない。また逆浸透膜処理工
程において分離された非透過液と透過液のうち、透過液
は捕集液としてライン3を介して捕集塔2に循環される
が、このとき循環される捕集液は透過液の一部または全
部であってもよい。尚、図1では循環ライン3を介して
捕集塔2に捕集液を循環させているが、本発明において
は捕集塔に限らず、アクリル酸製造プロセスの任意の位
置に循環するように構成することもできる。また循環ラ
イン3中の捕集液に他の供給源から供給される捕集液
等、任意の液体を任意の位置に接続されるライン17を
介して供給してもよい。図1に示す如く、ライン17を
介して図示しない他の供給源から液体を供給すれば、捕
集塔3で必要とされる捕集液量を確保できると共に、捕
集液中に残存する副生物の濃度を更に低減できるので好
ましい。尚、非透過液はライン16を介して排出され
る。非透過液は任意の処理工程に付してもよく、非透過
液の取扱いは特に限定されない。
【0028】上記した如く本発明では、(メタ)アクリ
ル酸製造プロセスから排出される排液を逆浸透膜処理す
ることによって副生物に起因するアクリル酸の重合や、
グリオキサールなどの副生物の析出等を防ぎ、(メタ)
アクリル酸製造プロセスの長期安定操業を図ることがで
きる。
【0029】また本発明者らは排液に含まれる種々の副
生物のうちでも、ホルムアルデヒドとグリオキサール、
特にグリオキサールが濃縮されるとアクリル酸の重合が
促進されやすく、また塔内にこれらの反応物や析出物が
発生しやすいことを見出した。グリオキサールは塔内に
水の濃縮するところがあると、2水和物になり容易に濃
縮される。更にグリオキサール水和物が塔内で濃縮・加
熱されて多量体になると塔内に析出し易くなり、容易に
塔内が閉塞されてしまうことも見出した。アクリル酸水
溶液中のグリオキサール(その水和物も含む)濃度が
0.1質量%を超えると、上記の析出現象が顕著になる
ため、アクリル酸含有液中のグリオキサール(グリオキ
サール水和物を含む)の濃度(グリオキサールとしての
濃度)は好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは
0.05質量%以下、更に好ましくは0.03質量%以
下、最も好ましくは0.015質量%以下にすることが
望ましい。本発明において(メタ)アクリル酸含有液と
しては(メタ)アクリル酸水溶液が例示される。
【0030】上記の(メタ)アクリル酸含有液を得る方
法としては、プロピレンなどの原料中に含まれるエチレ
ンなどの不純物の濃度を下げること、酸化反応条件を制
御してグリオキサールの生成量を抑えること、化学的処
理によってグリオキサールを変性させること、前記逆浸
透膜処理を行なうことが挙げられる。これらの中でも逆
浸透膜処理によって少なくとも処理後のグリオキサール
(その水和物も含む、尚、以下単に「グリオキサール」
と表記する。また濃度はグリオキサール(分子量58.
04)としての濃度である。)の濃度を低減させること
が好ましい。逆浸透膜処理はその他の方法に比べて(メ
タ)アクリル酸の製造プロセスの運転条件に与える影響
が小さい、或いは影響がないからである。より好ましく
はグリオキサールとホルムアルデヒド、更に好ましくは
グリオキサール,ホルムアルデヒド,酢酸,蟻酸などの
副生物を除去乃至濃度低減を図ることが望ましい。これ
ら透過液中の副生物の濃度を低減すればする程、共沸分
離塔9における重合防止効果,及び析出防止効果が高く
なる。したがって逆浸透膜のグリオキサールに対する排
除率は少なくとも30%以上、より好ましくは50%以
上、更に好ましくは70%以上、より更に好ましくは9
0%以上である。またより優れた副生物に起因する重合
防止、及び析出防止を図る観点から、上記した様にグリ
オキサールとホルムアルデヒド、よりこのましくはグリ
オキサール,ホルムアルデヒド,酢酸,蟻酸などの副生
物を逆浸透膜によって望ましくは各副生物を30%以
上、より望ましくは50%以上排除することが望まし
い。本発明で採用する「排除率」とは、以下の式より求
められる値である。
【0031】排除率(%)=(供給液中の溶質濃度−透
過液中の溶質濃度)/供給液中の溶質濃度×100 逆浸透膜処理で用いる逆浸透膜の種類については特に限
定されないが、架橋ポリアミド系,芳香族ポリアミド系
などを含むポリアミド系,脂肪族アミン縮合物系,複素
環ポリマー系,酢酸セルロース系,ポリエチレン系,ポ
リビニルアルコール系,ポリエーテル系などの逆浸透膜
が例示されるが、これらの中でもグリオキサールに対し
て高い排除率(非透過液中のグリオキサール濃度が高く
なる)を有する逆浸透膜を用いることが望ましく、特に
グリオキサールに対して好ましくは30%以上、より好
ましくは50%以上、更に好ましくは70%以上の排除
率を有する逆浸透膜を用いることが推奨される。この様
な観点から薄膜層がポリアミド系或いはポリビニルアル
コール系の高分子膜である逆浸透膜を用いることが望ま
しい。
【0032】逆浸透膜の膜形態としては、非対称膜,複
合膜などの各種膜形態を用いることができる。逆浸透膜
の膜モジュールは限定されず、平膜型モジュール,中空
糸型モジュール,スパイラル型モジュール,円筒型モジ
ュール,プリーツ型モジュールなどが例示されるが、こ
れらの中でもモジュールの膜面積が大きく、装置のコン
パクト化に最適であり、また析出物などによる詰まりを
起こし難いスパイラル型モジュールが望ましい。
【0033】本発明では、通常、捕集液(留出水相)の
pHが好ましくは2〜10、より好ましくは2〜7の範
囲で逆浸透膜分離が行なわれ、捕集液にpH調整用の薬
剤を添加した後、該捕集液を逆浸透膜分離に供してもよ
い。
【0034】逆浸透膜に捕集液(留出水相)を導入する
際の液圧力は、該捕集液中の溶質の総濃度にもよるが、
通常は、圧力が小さすぎると透過液量が少なくなるた
め、ある程度の透過液量を確保するには逆浸透膜の膜面
積を大きくしなければならず、結果として逆浸透膜処理
装置が大型化するため好ましくない。したがって、好ま
しくは0.3MPa以上、より好ましくは1MPa以上
とすることが推奨される。一方、圧力が大き過ぎると膜
が破損する可能性があるため、好ましくは20MPa以
下、より好ましくは10MPa以下とすることが望まし
い。
【0035】逆浸透膜の導入する捕集液(留出水相)の
温度は通常好ましくは10℃以上、より好ましくは20
℃以上、更に好ましくは25℃以上であって、好ましく
は50℃以下、より好ましくは40℃以下、更に好まし
くは35℃以下である。50℃を超える場合は捕集液
中,透過液中,および/または非透過液中のアクリル酸
が重合する場合があり好ましくない。また10℃未満の
場合は透過液量が少なくなる場合や、これら液中に析出
物が発生する場合があるので好ましくない。捕集液(留
出水相)の上限温度は使用する膜の供給液許容温度(メ
ーカー指定の最高使用温度)に制限される場合がある。
【0036】また逆浸透膜処理に供給する捕集液(留出
水相)量(尚、共沸溶剤分離処理等の処理工程を介した
場合には、該処理後の液に対する割合である)について
は特に限定されないが、共沸蒸留塔からの留出水相の3
割〜全量を逆浸透膜に導入するのが重合物および/また
は析出物の発生防止の観点から好ましく、より好ましく
は5割〜全量、最も好ましいのは全量である。
【0037】逆浸透膜処理工程にはバッチ式と連続式の
処理方法がある。バッチ式においては通常、非透過液の
全部を逆浸透膜に循環しながら透過液を透過させ、所定
量の透過液が貯まった時点(1バッチ)で該透過液を捕
集工程に循環する。この場合、バッチ単位で得られる非
透過液(濃縮液)を系外に排出するが、この非透過液の
液量が逆浸透膜に導入する捕集液(留出水相)(1バッ
チ分)に対して少なすぎる場合、非透過液中の溶質濃度
が大幅に上昇し、操作圧力が上記の上限を超えることが
あるので好ましくない。好ましい非透過液量は導入液に
対して1/20以上、より好ましくは1/10以上であ
ることが望ましい。また該比率が高すぎる場合は、大量
の非透過液を廃水として処理しなければならず好ましく
ない。更にこの場合は透過液量が少なくなるので、捕集
塔に必要な捕集液を確保するためにアクリル酸製造プロ
セスの系外から大量の追加捕集液(工業用純水など)を
供給しなければならず好ましくない。よって該比率は1
/2以下、より好ましくは1/3以下である。
【0038】連続式においては通常、捕集液(留出水
相)を逆浸透膜に導入し、且つ非透過液の一部を逆浸透
膜に循環しながら、残りの非透過液(濃縮液)を逆浸透
膜処理工程の系外に排出する運転が行なわれる。このた
め逆浸透膜処理工程の系外に排出する非透過液の液量が
逆浸透膜に導入される捕集液(留出水相)に対して少な
すぎる場合、非透過液中の溶質濃度が大幅に上昇し、操
作圧力が上記の上限を超えることがあるので好ましくな
い。系外に排出する非透過液の液量は好ましくは導入液
に対して1/20以上、より好ましくは1/10以上で
ある。また連続式においてもバッチ式の場合と同様の理
由により系外に排出する非透過液の液量は好ましくは導
入液に対して1/2以下、より好ましくは1/3以下で
ある。
【0039】尚、本発明では特に図1中に送液ポンプや
流量調節弁など圧力,流量調節手段については図示しな
いが、操作条件に応じて上記の圧力等が得られる様にこ
れらを設置し、流量,圧力等を制御することが望まし
い。
【0040】以上の様に本発明の方法は排液中に含まれ
る副生物を逆浸透膜処理によって除去し、得られる処理
液をアクリル酸製造プロセスに再利用することによっ
て、蒸留工程での該副生物に起因するアクリル酸の重合
防止を図ると共に、該副生物の濃縮によって生じる析出
物の出現を効果的に抑止することができる。
【0041】以下、本発明の方法を実施例を用いて詳細
に説明するが、本発明の方法は以下の実施例に限定され
る趣旨ではない。
【0042】
【実施例】実施例1 図1に示す様なアクリル酸製造プロセスに従って以下の
実験を行なった。プロピレンと分子状酸素含有ガスとを
図示しない接触気相反応器(反応器を上下のチャンバー
に区切る中間管板を備えている)に供給して接触気相酸
化して得られたアクリル酸含有ガスを、ライン1を介し
て捕集塔2に導入し、ライン3を介して捕集塔2に導入
される捕集液と接触させてアクリル酸を水溶液中に捕集
した。このアクリル酸水溶液には副生物としてアクロレ
イン、ホルムアルデヒド、フルフラール、グリオキサー
ル,酢酸、蟻酸などが含まれていた。該アクリル酸水溶
液をライン4を介して放散塔6に導入し、液中のアクロ
レインを放散させ、水30質量%、酢酸3.0質量%、
グリオキサール0.009質量%を含むアクリル酸水溶
液を得た。このアクリル酸水溶液をライン7を介して共
沸分離塔9に送液した。尚、捕集塔2から排出された残
ガス、及び放散塔6から排出されたアクロレインは夫々
ライン5,ライン8を介して前記接触気相反応器に導入
した。共沸分離塔9には、段数50段、段間隔147m
mのステンレス製シーブトレーを備え、塔頂部に留出管
および還流液供給管、中央部(20段)に原料液供給管
および重合防止剤投入管、塔底部に塔底液抜き出し管お
よび酸素投入管を備えた内径105mmの共沸分離塔を
採用した。また共沸溶剤としてトルエンを用いてアクリ
ル酸水溶液の蒸留を行なった。使用した重合防止剤の量
は、アクリル酸蒸発蒸気量に対して、ジブチルジチオカ
ルバミン酸銅10ppm、フェノチアジン100pp
m、ハイドロキノン100ppm、酢酸マンガン10p
pmであり、ジブチルジチオカルバミン酸銅およびフェ
ノチアジンは塔頂より還流液に溶解した形で、その他の
重合防止剤は中央部よりアクリル酸水溶液に溶解して塔
内に供給した。またアクリル酸蒸発蒸気量に対して0.
3容量%の分子状酸素を塔底部に供給した。尚、ここに
いうアクリル酸蒸発蒸気量とは、共沸分離塔4の図示し
ないリボイラーから加えられた熱量に相当して塔底から
蒸発するモノマーの蒸気の総量を意味する。
【0043】定常運転時における運転状態は、共沸分離
塔9の塔頂温度50℃、塔底温度105℃、塔頂圧力1
70hPa、還流比(単位時間あたりの還流液の全モル
数/単位時間当りの留出液の全モル数)1.43、アク
リル酸水溶液供給量8.5リットル/時であった。共沸
蒸留塔9の塔頂より留出した該排液を貯槽12に導入し
て共沸溶剤(有機相)と捕集液(水相)とに分離した。
尚、該捕集液は酢酸7.5質量%、アクリル酸1.8質
量%、ホルムアルデヒド1.7質量%、蟻酸0.6質量
%、アクロレイン0.02質量%、グリオキサール0.
03質量%を含んでいた。一方、塔底から抜き出される
液は、アクリル酸97.5質量%、酢酸0.03質量
%、水0.02質量%、その他2.45質量%を含み、
トルエンは検出限度(1ppm)以下であった。ライン
14を介して捕集液(水相)を図示しない貯槽に貯めた
後、逆浸透膜分離装置15(バッチ式)に導入し、導入
した捕集液(水相)の4/5に相当する量の透過液を得
ると共に、導入した捕集液(水相)の1/5に相当する
量の非透過液を得た。尚、逆浸透膜としては日東電工製
のNTR−759HRを用いた。該透過液は全量、アク
リル酸含有ガスの吸収水(捕集液)として捕集塔2に循
環させると共に、非透過液はライン16を介して系外に
除去した。該透過液は酢酸4.3質量%、アクリル酸
0.9質量%、ホルムアルデヒド1.0質量%、蟻酸
0.3質量%、アクロレイン0.01質量%、グリオキ
サール0.001質量%を含んでいた。系外に排出した
非透過液量に相当する工業用純水をライン17から該透
過液に加えてライン3を介して捕集塔2に供給した。上
記条件でアクリル酸製造を30日間連続行なったとこ
ろ、常に安定した状態が得られ、運転停止後、共沸分離
塔9内の点検を行なった結果、副生物の析出やアクリル
酸の重合物も認められなかった。
【0044】比較例1 実施例1において共沸脱水塔9から排出された排液を貯
槽12に導入して共沸溶剤(有機相)と捕集液(水相)
に分離した後、得られた捕集液のうち、4/5を逆浸透
膜処理することなく捕集塔2に捕集液として循環すると
共に、1/5の捕集液は廃水として系外に除去し、該廃
水量に相当する工業用純水を循環用捕集液に加えた以外
は実施例1と同様にしてアクリル酸水溶液の共沸蒸留を
行なった。尚、得られたアクリル酸水溶液は水30質量
%,酢酸3.0質量%,グリオキサール0.04質量%
を含んでいた。この条件で共沸分離塔9の連続運転を行
なったところ、稼動当初は実施例1と同様の製品アクリ
ル酸の純度が確保できたが、稼動開始後25日目より塔
底液中に重合物の存在が認められた。27日目に運転を
停止し、蒸留塔の解体点検を行なったところ、塔内に重
合物,析出物の発生が認められた。
【0045】比較例2 比較例1において捕集液(水相)の19/20を捕集塔
2に捕集液として循環すると共に、1/20の捕集液は
廃水として系外に除去し、該廃水量に相当する工業用純
水を循環用捕集液に加えた以外は比較例1と同様にして
アクリル酸水溶液の共沸蒸留を行なった。この条件で得
られたアクリル酸水溶液は水30質量%,酢酸3.0質
量%,グリオキサール0.07質量%を含んでいた。こ
の条件で共沸分離塔9の連続運転を行なったところ、稼
動当初は実施例1と同様の運転が可能であったが、稼動
開始後12日目より塔底液中に重合物の存在が認められ
た。14日目に運転を停止し、蒸留塔の解体点検を行な
ったところ、塔内に重合物、析出物の発生が認められ
た。
【0046】比較例3 比較例1において捕集液(水相)の99/100を捕集
塔2に捕集液として循環すると共に、1/100の捕集
液は排水として系外に除去し、該排水量に相当する工業
用純水を循環用捕集液に加えた以外は比較例1と同様に
してアクリル酸水溶液の共沸蒸留を行なった。この条件
で得られたアクリル酸水溶液は水30質量%、酢酸3.
0質量%、グリオキサール0.12質量%を含んでい
た。この条件で共沸蒸留塔9の連続運転を行なったとこ
ろ、稼動当初は実施例1と同様の運転が可能であった
が、稼動開始後7日目に塔内の圧力損失が生じ、安定稼
動ができなくなった。直ちに運転を停止し、蒸留塔の解
体点検を行なったところ、塔内に重合物および大量の析
出物の発生が認められた。
【0047】実施例2 実施例1において逆浸透膜分離装置15から導入した捕
集液(水相)の1/2に相当する量の透過液を得ると共
に、導入した捕集液(水相)の1/2に相当する量の非
透過液を得られる様にした以外は実施例1と同様にして
アクリル酸水溶液の共沸蒸留運転を行なった。この条件
で得られたアクリル酸水溶液は水30質量%、酢酸3.
0質量%、グリオキサール0.009質量%を含んでい
た。また透過液は酢酸3.8質量%、アクリル酸0.8
質量%、ホルムアルデヒド0.9質量%、蟻酸0.3質
量%、アクロレイン0.01質量%、グリオキサール
0.001質量%を含んでいた。尚、非透過液量に相当
する工業用純水を該透過液にライン17を介して供給し
た。上記条件で共沸分離塔9を30日間連続運転したと
ころ、常に安定したアクリル酸濃度が得られると共に、
操業状態も安定していた。また運転停止後、蒸留塔内の
点検を行なった結果においても、重合物や析出物は全く
認められなかった。尚、共沸蒸留塔9の塔頂より得られ
た捕集液(水相)は、酢酸7.1質量%、アクリル酸
1.7質量%、ホルムアルデヒド1.7質量%、蟻酸
0.5質量%、アクロレイン0.02質量%、グリオキ
サール0.03質量%を含んでいた。
【0048】実施例3 実施例1において逆浸透膜として日東電工製のNTR−
729HFを用い、逆浸透膜分離装置15から導入した
捕集液(水相)の4/5に相当する量の透過液を得ると
共に、導入した捕集液(水相)の1/5に相当する量の
非透過液を得られる様にした以外は実施例1と同様にし
てアクリル酸水溶液の共沸蒸留運転を行なった。この条
件で得られたアクリル酸水溶液は水30質量%、酢酸
3.0質量%、グリオキサール0.016質量%を含ん
でいた。また透過液は酢酸7.1質量%、アクリル酸
1.7質量%、ホルムアルデヒド1.6質量%、蟻酸
0.5質量%、アクロレイン0.01質量%、グリオキ
サール0.02質量%を含んでいた。尚、非透過液量に
相当する工業用純水を該透過液にライン17を介して捕
集液に供給した。上記条件で共沸分離塔9を30日間連
続運転したところ、安定した濃度のアクリル酸が塔底か
ら得られ、また操業状態も安定していた。30日後運転
を停止して、該塔内の点検を行なったが、重合物は全く
なく、少量の析出物が認められただけであった。尚、共
沸蒸留塔9の塔頂より得られた捕集液(水相)は、酢酸
8.2質量%、アクリル酸2.2質量%、ホルムアルデ
ヒド1.8質量%、蟻酸0.6質量%、アクロレイン
0.02質量%、グリオキサール0.045質量%を含
んでいた。
【0049】実施例4 実施例3において逆浸透膜分離装置15から導入した捕
集液(水相)の1/2に相当する量の透過液を得ると共
に、導入した捕集液(水相)の1/2に相当する量の非
透過液を得られる様にした以外は実施例3と同様にして
アクリル酸水溶液の共沸蒸留運転を行なった。この条件
で得られたアクリル酸水溶液は水30質量%、酢酸3.
0質量%、グリオキサール0.012質量%を含んでい
た。また透過液は酢酸6.9質量%、アクリル酸1.6
質量%、ホルムアルデヒド1.4質量%、蟻酸0.4質
量%、アクロレイン0.01質量%、グリオキサール
0.01質量%を含んでいた。尚、非透過液量に相当す
る工業用純水をライン17を介して該透過液に供給し
た。上記条件で共沸分離塔9を30日間連続運転したと
ころ、安定した濃度のアクリル酸が塔底から得られ、ま
た操業状態も安定していた。30日後運転を停止して、
該塔内の点検を行なったが、重合物,析出物は全く認め
られなかった。尚、共沸蒸留塔9の塔頂より得られた捕
集液(水相)は、酢酸7.9質量%、アクリル酸2.1
質量%、ホルムアルデヒド1.8質量%、蟻酸0.6質
量%、アクロレイン0.02質量%、グリオキサール
0.035質量%を含んでいた。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、本
発明の方法を採用して、(メタ)アクリル酸製造プロセ
スからの排液を逆浸透膜処理して透過液を捕集液として
用いれば、アクリル酸水溶液中の副生物濃度を効果的に
低減できるので、蒸留工程における副生物に起因するア
クリル酸の重合や、該副生物の析出等を防止できる。し
たがって、長期間安定して(メタ)アクリル酸製造プロ
セスを操業することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアクリル酸製造方法の一実施例
を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1.生成物導入ライン 2.捕集塔 3.循環ライン 4.捕集塔−放散塔接続ライン 5.捕集残ガスライン 6.放散塔 7.放散塔−蒸留塔接続ライン 8.被放散物返還ライン 9.共沸分離塔 10.塔底液(アクリル酸)ライン 11.留出液(排液)ライン 12.共沸溶剤分離手段 13.共沸溶剤循環ライン 14.循環ライン 15.逆浸透膜処理工程 16.非透過液排出ライン 17.追加捕集液供給ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中江 智洋 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC46 AD11 AD12 AD16 AD19 BD41 BD42 BD52 BD53 BS10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル酸含有液から蒸留によ
    って(メタ)アクリル酸を分離するにあたり、含有する
    グリオキサール(その水和物も含む)濃度が0.1質量
    %以下である(メタ)アクリル酸含有液を蒸留すること
    を特徴とする(メタ)アクリル酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 プロピレンおよび/またはアクロレイン
    を用いて得られる生成物、あるいはイソブチレン、t−
    ブチルアルコールおよびメタクロレインから選ばれる少
    なくとも1種の化合物を用いて得られる生成物に捕集液
    を接触させて(メタ)アクリル酸水溶液を得る工程と、
    (メタ)アクリル酸水溶液から(メタ)アクリル酸を分
    離した後の排液から捕集液を分離し、この捕集液を循環
    する循環ラインを含む(メタ)アクリル酸の製造方法に
    おいて、該循環ライン中の捕集液の一部または全部を逆
    浸透膜を用いて非透過液と透過液とに分離し、該透過液
    の全部または一部を前記捕集液として循環させることを
    特徴とする(メタ)アクリル酸の製造方法。
  3. 【請求項3】 (メタ)アクリル酸水溶液から(メタ)
    アクリル酸を分離するにあたり、共沸溶剤を用いて共沸
    蒸留を行なう請求項2に記載の製造方法。
JP2001304050A 2001-09-28 2001-09-28 (メタ)アクリル酸の製造方法 Expired - Lifetime JP4455790B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001304050A JP4455790B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 (メタ)アクリル酸の製造方法
EP02019890A EP1298120B1 (en) 2001-09-28 2002-09-10 Method for producing (meth)acrylic acid
DE60211088T DE60211088T2 (de) 2001-09-28 2002-09-10 Verfahren zur Herstellung von (Meth)acrylsäure
SA02230315A SA02230315B1 (ar) 2001-09-28 2002-09-18 طريقة لإنتاج meth acrylic acid
CNB021425043A CN1208303C (zh) 2001-09-28 2002-09-23 用于生产(甲基)丙烯酸的方法
BR0203892-7A BR0203892A (pt) 2001-09-28 2002-09-25 Processo para produção de ácido (met) acrìlico
US10/254,863 US6888026B2 (en) 2001-09-28 2002-09-26 Method for producing (meth)acrylic acid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001304050A JP4455790B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 (メタ)アクリル酸の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007045867A Division JP2007176951A (ja) 2007-02-26 2007-02-26 (メタ)アクリル酸の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003113137A true JP2003113137A (ja) 2003-04-18
JP4455790B2 JP4455790B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=19124035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001304050A Expired - Lifetime JP4455790B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 (メタ)アクリル酸の製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6888026B2 (ja)
EP (1) EP1298120B1 (ja)
JP (1) JP4455790B2 (ja)
CN (1) CN1208303C (ja)
BR (1) BR0203892A (ja)
DE (1) DE60211088T2 (ja)
SA (1) SA02230315B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011529094A (ja) * 2008-07-28 2011-12-01 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア アクリル酸のc3前駆体化合物のガス状生成混合物から主生成物として含有されるアクリル酸および副生成物として含有されるグリオキサールを分離する方法
JP5378207B2 (ja) * 2007-05-29 2013-12-25 株式会社日本触媒 (メタ)アクリル酸の製造方法
JP2021535943A (ja) * 2018-08-24 2021-12-23 ビーエル テクノロジーズ、インコーポレイテッド 重合を阻害するための相乗的組み合わせ

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3905810B2 (ja) 2002-09-03 2007-04-18 株式会社日本触媒 アクリル酸製造プロセスにおける重合防止方法
TWI353360B (en) * 2005-04-07 2011-12-01 Nippon Catalytic Chem Ind Production process of polyacrylic acid (salt) wate
TWI394789B (zh) 2005-12-22 2013-05-01 Nippon Catalytic Chem Ind 吸水性樹脂組成物及其製造方法、吸收性物品
EP1837348B9 (en) 2006-03-24 2020-01-08 Nippon Shokubai Co.,Ltd. Water-absorbing resin and method for manufacturing the same
JP2007176951A (ja) * 2007-02-26 2007-07-12 Nippon Shokubai Co Ltd (メタ)アクリル酸の製造方法
EP2135656A1 (en) * 2008-05-30 2009-12-23 Rohm and Haas Company Method for production of purified (Meth)acrylic acid
DE102008041573A1 (de) 2008-08-26 2010-03-04 Basf Se Verfahren zur Auftrennung von in einem Produktgasgemisch einer partiellen heterogen katalysierten Gasphasenoxidation einer C3-Vorläuferverbindung der Acrylsäure als Hauptbestandteil enhaltener Acrylsäure und als Nebenprodukt enthaltenem Glyoxal
DE102008040799A1 (de) 2008-07-28 2008-12-11 Basf Se Verfahren zur Auftrennung von in einem Produktgasgemisch einer partiellen heterogen katalysierten Gasphasenoxidation einer C3-Vorläuferverbindung der Acrylsäure als Hauptbestandteil enthaltener Acrylsäure und als Nebenprodukt enthaltenem Glyoxal
WO2011000808A2 (de) 2009-07-01 2011-01-06 Basf Se Verfahren der abtrennung von acrylsäure aus dem produktgasgemisch einer heterogen katalysierten partiellen gasphasenoxidation wenigstens einer c3-vorläuferverbindung
DE102009027401A1 (de) 2009-07-01 2010-02-18 Basf Se Verfahren der Abtrennung von Acrylsäure aus dem Produktgasgemisch einer heterogen katalysierten partiellen Gasphasenoxidation wenigstens einer C3-Vorläuferverbindung
DE102010001228A1 (de) 2010-01-26 2011-02-17 Basf Se Verfahren der Abtrennung von Acrylsäure aus dem Produktgasgemisch einer heterogen katalysierten partiellen Gasphasenoxidation wenigstens einer C3-Vorläuferverbindung
WO2011040472A1 (ja) 2009-09-29 2011-04-07 株式会社日本触媒 粒子状吸水剤及びその製造方法
DE102010042216A1 (de) 2010-10-08 2011-06-09 Basf Se Verfahren zur Hemmung der unerwünschten radikalischen Polymerisation von in einer flüssigen Phase P befindlicher Acrylsäure
EP3331847B1 (en) 2015-08-07 2019-10-09 Basf Se Process for production of acrylic acid
WO2017137348A1 (de) * 2016-02-08 2017-08-17 Basf Se Polymerisationsinhibierte wässrige acrylsäurelösungen
FR3060000B1 (fr) 2016-12-08 2020-05-01 Arkema France Procede pour eviter le depot de polymeres dans un procede de purification d'acide (meth)acrylique.
CN112469686B (zh) 2018-07-26 2024-04-05 巴斯夫欧洲公司 抑制液相p中存在的丙烯酸的不想要的自由基聚合的方法
EP4126808A1 (de) 2020-03-26 2023-02-08 Basf Se Verfahren zur hemmung der unerwünschten radikalischen polymerisation von in einer flüssigen phase p befindlicher acrylsäure
CN113582830A (zh) * 2021-09-30 2021-11-02 山东蓝湾新材料有限公司 一种高效剥离杂质提纯丙烯酸的方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4358347A (en) * 1982-01-26 1982-11-09 The Dow Chemical Company Removal of trace aldehydes from carboxylic acids
JPH0694432B2 (ja) * 1985-10-31 1994-11-24 三井東圧化学株式会社 メタクリル酸水溶液の精製法
JPH0694433B2 (ja) * 1985-11-20 1994-11-24 三井東圧化学株式会社 メタクリル酸の精製法
JP2725593B2 (ja) 1993-04-15 1998-03-11 株式会社日本触媒 (メタ)アクリル酸およびそのエステルの重合防止方法
US5322960A (en) 1993-04-15 1994-06-21 Nippon Shokubai Co., Ltd. Method for inhibiting polymerization of (meth) acrylic acid and esters thereof
TW407145B (en) 1995-10-02 2000-10-01 Idemitsu Pertrochemical Co Ltd Process for inhibiting polymerization of a vinyl compound
JP3493083B2 (ja) 1995-10-02 2004-02-03 出光石油化学株式会社 ビニル化合物の重合防止方法
JP5073129B2 (ja) * 1999-03-31 2012-11-14 株式会社日本触媒 (メタ)アクリル酸の精製方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5378207B2 (ja) * 2007-05-29 2013-12-25 株式会社日本触媒 (メタ)アクリル酸の製造方法
JP2011529094A (ja) * 2008-07-28 2011-12-01 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア アクリル酸のc3前駆体化合物のガス状生成混合物から主生成物として含有されるアクリル酸および副生成物として含有されるグリオキサールを分離する方法
KR101861855B1 (ko) * 2008-07-28 2018-05-28 바스프 에스이 탄소원자 수가 3개인 아크릴산의 전구체 화합물의 기체상 생성물 혼합물로부터 주성분으로서 함유된 아크릴산과 부산물로서 함유된 글리옥살을 분리시키는 방법
JP2021535943A (ja) * 2018-08-24 2021-12-23 ビーエル テクノロジーズ、インコーポレイテッド 重合を阻害するための相乗的組み合わせ
JP7159453B2 (ja) 2018-08-24 2022-10-24 ビーエル テクノロジーズ、インコーポレイテッド 重合を阻害するための相乗的組み合わせ

Also Published As

Publication number Publication date
EP1298120B1 (en) 2006-05-03
CN1208303C (zh) 2005-06-29
BR0203892A (pt) 2004-08-24
EP1298120A2 (en) 2003-04-02
US20030065215A1 (en) 2003-04-03
US6888026B2 (en) 2005-05-03
JP4455790B2 (ja) 2010-04-21
EP1298120A3 (en) 2003-04-16
DE60211088D1 (de) 2006-06-08
CN1408698A (zh) 2003-04-09
SA02230315B1 (ar) 2007-10-29
DE60211088T2 (de) 2006-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4455790B2 (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
KR100535323B1 (ko) (메타)아크릴산의 정제방법
US6642414B2 (en) Method for production of (meth) acrylic acid
EP1043302B1 (en) Method for handling waste oil
US7151194B2 (en) Method for production of acrylic acid
JP2005015478A (ja) アクリル酸の製造方法
EP1026145B1 (en) Method for purifying acrylic acid
JP5378207B2 (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
JP2009062289A (ja) アクリル酸及び(メタ)アクリル酸エステルの製造方法
JP5821660B2 (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
JP3905810B2 (ja) アクリル酸製造プロセスにおける重合防止方法
US7189872B2 (en) Process for producing (meth)acrylic acid
US7015357B2 (en) Processes for producing (meth)acrylic acid
AU2004244659A1 (en) Process for producing (meth)acrylic acid and (meth)acrylic esters
JP2007176951A (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
JP2008019171A (ja) アクリル酸の製造方法
KR101628287B1 (ko) (메트)아크릴산의 연속 회수 방법 및 장치
JP4074455B2 (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
US6989463B2 (en) Method for handling high-viscosity substances
JPH0834757A (ja) アクリル酸の精製法
JP2008024716A (ja) アクリル酸の製造方法
JP2002179617A (ja) 高純度アクリル酸の製造方法及び高純度アクリル酸
JP2005036015A (ja) アクリル酸精製法
KR20150011210A (ko) (메트)아크릴산의 연속 회수 방법 및 회수 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070226

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070427

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4455790

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4