JP2003112555A - 荷受台昇降装置 - Google Patents

荷受台昇降装置

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JP2003112555A JP2001307593A JP2001307593A JP2003112555A JP 2003112555 A JP2003112555 A JP 2003112555A JP 2001307593 A JP2001307593 A JP 2001307593A JP 2001307593 A JP2001307593 A JP 2001307593A JP 2003112555 A JP2003112555 A JP 2003112555A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造で、かつ、接地時の荷受台の傾斜
角が荷物の積み降ろしに適した荷受台昇降装置を提供す
る。 【解決手段】 不等辺四角形の基部リンク機構(ABC
D)に平行四辺形の先端部リンク機構(CDEF)を接
続し、アームの回動に伴って辺CD及びEFを辺ABに
対して傾動させることにより、昇降とチルトとを同時に
行わせる。また、荷受台18を先端部リンク機構に軸着
し、荷受台18が上昇端でほぼ水平になるように、荷受
台18に設けた調整ボルト21を先端部連結部材15に
当接させて、荷受台の下方回動を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物自動車の後部
又は側部に装着され、荷物の積載や荷降ろしに用いられ
る荷受台昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】貨物自
動車に装着される従来の荷受台昇降装置のうち、油圧等
の動力が付与されるアームの回動に基づいて荷受台を昇
降させるタイプのものは、一般に平行リンクを用いて昇
降中の荷受台の姿勢を一定に保っている。また、このよ
うな荷受台昇降装置では、地面と荷受台との間で円滑に
荷物の積み降ろしを行うべく、荷受台をチルト(傾斜)
動作させる構造が採用される場合がある。
【0003】しかしながら、平行リンクとは別に精密に
チルト動作をさせるための構造を採用すると、装置全体
がかなり複雑になる。一方、アームの回動を利用して簡
易にチルト動作をさせることも考えられるが、この場合
特に、荷箱の床面が高い位置にある貨物自動車では、接
地時の荷受台の傾斜角が大きくなりすぎて、荷受台に荷
物を載せるのが重労働になる。
【0004】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、簡易な構造で、かつ、接地時の荷受台の傾斜角が荷
物の積み降ろしに適した荷受台昇降装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の荷受台昇降装置
は、車体に左右一対設けられ、その各々が、車体側に設
けられた上下一対の支点A及びBをそれぞれ中心として
所定範囲で回動可能な一対のアームと、これらのアーム
の各回動端側における作用点C及びDの間に接続された
基部連結部材とによって構成され、A,B,C及びDを4
頂点とする四角形は、前記アームの回動に伴って辺CD
を辺ABに対して傾動させる不等辺四角形である基部リ
ンク機構と、前記車体に対して左右一対設けられ、その
各々が、前記作用点C及びDをそれぞれ中心として所定
範囲で回動可能な一対のアームと、これらのアームの各
回動端側における作用点E及びFの間に接続された先端
部連結部材とによって構成され、C,D,E及びFを4頂
点とする四角形が平行四辺形である先端部リンク機構
と、前記基部リンク機構を駆動する駆動装置と、左右一
対の前記先端部リンク機構の前記作用点E又はF側に一
端部が軸着された荷受台と、前記先端部リンク機構に対
する前記荷受台の下方回動を、荷箱の床面の高さに合わ
せて規制する規制装置とを備えたものである(請求項
1)。
【0006】上記のように構成された荷受台昇降装置で
は、基部リンク機構におけるアームの回動に従って、そ
の回動端側に接続された先端部リンク機構のアームが回
動し、荷受台が昇降動作する。基部リンク機構における
アームの回動に伴って辺CDが辺ABに対して傾動する
ことにより、先端部リンク機構における作用点の辺EF
も辺CDと平行に傾動し、荷受台は、基部リンク機構が
回動下降端に達するまでの辺CDの傾動に基づいてチル
ト動作する。この場合、チルト動作は昇降動作と別に行
われるのではなく、昇降動作と一体的に行われる。ま
た、規制装置により、荷箱の床面の高さに応じて荷受台
の下方回動が規制される。荷箱の床面が比較的高い位置
にある貨物自動車に当該荷受台昇降装置を取り付けた場
合には、規制装置によってその下方回動が規制された荷
受台を下降させると、下降端手前で傾斜角が増大し、荷
受台の先端側から着地するが、その後さらに基部リンク
機構が回動してその下降端に達すると、先端部リンク機
構に軸着された荷受台は上方へ逃げ回動して傾斜が緩和
される。
【0007】上記荷受台昇降装置(請求項1)におい
て、規制装置は、荷受台側に設けた当接部材を先端部連
結部材に当接させることにより、荷受台の下方回動を規
制するものであってもよい(請求項2)。この場合、先
端部リンク機構の一部材である先端部連結部材が、当接
部材の当て部材として兼用される。
【0008】上記荷受台昇降装置(請求項1)におい
て、規制装置は、先端部連結部材及び荷受台のいずれか
一方に取り付けた調整ボルトを他方に当接させることに
より、荷受台の下方回動を規制するものであってもよい
(請求項3)。この場合、荷受台の荷受面が荷箱の床面
に一致する基部リンク機構の回動の上昇端において、調
整ボルトを調整して荷受面がほぼ水平になるように調整
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
アーム構造を採用した荷受台昇降装置について図面を参
照して説明する。図1及び図2はそれぞれ、貨物自動車
の車体101の後部における荷箱102の下方に取り付
けた荷受台昇降装置1を示す背面図及び側面図である。
図2において、後輪103より後方の、シャーシ104
の両側面の各々には、ブラケット2Aが取り付けられ、
これに支持部材2Bが取り付けられている。荷受台昇降
装置1は、この支持部材2Bに取り付けられている。図
2に示す荷受台昇降装置1は、車体101の下部に格納
された走行時の状態である。そして、使用時には、図2
の状態から、図3、図4、図5の順に示すように車体1
01の後方に引き出されて展開される。
【0010】次に、上記荷受台昇降装置1の各部の構造
について、展開中の状態の図4を参照して説明する。当
該荷受台昇降装置1は、基本的に基部アーム(基部下ア
ーム4,基部上アーム8)と先端部アーム(先端部下ア
ーム13,先端部上アーム16)とを備えた2段アーム
構造を有している。図4において、基部下アーム4は、
左端部に設けられたピン5を支点としてこれを中心に所
定範囲で回動可能であり、このピン5は、支持部材2B
に支持されている。基部下アーム4の右端部は、作用点
としてのピン6を介して基部連結部材7と接続されてい
る。一方、基部上アーム8は、左端部に設けられたピン
9を支点としてこれを中心に所定範囲で回動可能であ
り、このピン9は、支持部材2Bに支持されている。基
部上アーム8の右端部は、作用点としてのピン10を介
して基部連結部材7と接続されている。ここで、上記ピ
ン9及び5を上下一対の支点A及びBとし、ピン10及
び6を支点A及びBにそれぞれ対応する作用点C及びD
とすると、上記基部下アーム4、基部連結部材7及び基
部上アーム8は、A,B,C及びDを4頂点とし、辺CD
は辺ABより長く、かつ、辺BDは辺ACより長い不等
辺四角形からなる基部リンク機構を構成している。
【0011】上記基部上アーム8には油圧シリンダ30
(図4にのみ図示)が接続されており、油圧の供給によ
り基部上アーム8が回動すると、基部下アーム4もこれ
に従って回動する。基部上アーム8は、車体幅方向に並
べた同じ形の2枚の鋼材を、チャンネル材11により相
互に固定してなるものである。このチャンネル材11
は、基部上アーム8の補強の役目をする他、先端部上ア
ーム16に対する回動規制をも行う。すなわち、図2の
格納状態において、先端部上アーム16の先部(ピン1
7側)がチャンネル材11の上面に当接して、先端部上
アーム16がそれ以上反時計回り方向に回動することを
規制している。
【0012】次に、図4において先端部下アーム13
は、ピン6によって基部下アーム4に軸着され、図示の
位置から反時計回り方向に所定範囲で回動可能に取り付
けられている。先端部下アーム13の右端部は、作用点
としてのピン14を介して先端部連結部材15と接続さ
れている。また、L字状の先端部上アーム16は、ピン
10によって基部上アーム8に軸着され、所定範囲で反
時計回り方向に回動可能であり、逆に、図示の位置から
時計回り方向には回り止めを施されている。先端部上ア
ーム16の右端部は、作用点としてのピン17を介して
先端部連結部材15と接続されている。ここで、ピン1
7及び14をそれぞれ作用点E及びFとすると、上記先
端部下アーム13、先端部連結部材15及び先端部上ア
ーム16は、C,D,E及びFを4頂点とする平行四辺形
からなる先端部リンク機構を構成している。
【0013】上記基部リンク機構(ABCD)、先端部
リンク機構(CDEF)及び、先端部リンク機構によっ
て支持される荷受台18は、図5における実線の位置が
下降端であり、二点鎖線に示す位置が上昇端である。ま
た、先端部リンク機構(CDEF)は、基部リンク機構
(ABCD)に対して反時計回り方向に回動することに
より、図3及び図2に示すように折り畳み可能である。
【0014】一方、図5において、荷受台18も折り畳
み可能な構造であり、メインプレート19と、サブプレ
ート20とによって構成されている。サブプレート20
は、メインプレート19に対して図示の位置から反時計
回り方向に回動可能である(図4参照)。メインプレー
ト19は、ピン17を支持点として図示の位置から反時
計回り方向に回動可能に取り付けられている。また、メ
インプレート19に取り付けられた調整ボルト21は、
先端部連結部材15の右端面に当接している。また、メ
インプレート19の左端から突設されたガイド板22
は、荷物を積み降ろしする際に荷箱102の床面と荷受
台18との隙間を埋める役目をする。ガイドローラ23
は、荷受台昇降装置1の格納時に荷受台18と係合し
て、これを案内する。このガイドローラ23は、支持部
材2Bに固定されたガイドローラ支持部材24によって
回転自在に支持されている。
【0015】次に、荷受台18の昇降メカニズムについ
て説明する。図6は、荷受台18と、これを昇降させる
基部リンク機構及び先端部リンク機構からなるアーム構
造とを原理的に示した側面図であり、各部の符号は図2
〜図5と共通である。基部リンク機構は、不等辺四角形
ABCDによって表され、A及びBは固定点、C及びD
は可動点である。また、先端部リンク機構は平行四辺形
CDEFによって表され、各頂点C,D,E,Fがすべ
て可動点である。基部下アーム4及び基部上アーム8が
図示の範囲で回動すると、その回動端側に接続され、か
つ、基部上アーム8に対して時計回り方向への回り止め
を施されている先端部上アーム16が一体的に回動し、
これに追随して先端部下アーム13も回動する。辺CD
と辺EFとは常に互いに平行であり、辺EFに対して荷
受台18は常に一定の姿勢を維持している。従って、辺
CDの傾きにより荷受台18の傾きが決まる。逆に、辺
CDの傾きが一定である限り、荷受台18の姿勢は一定
であり、常に横向きである。例えば、図3に示す状態の
荷受台18は、サブプレート20が折り畳まれている点
では図5に示す状態とは異なるが、辺CDの傾きに関し
ては不変である。従って、荷受台18の姿勢(メインプ
レート19の傾斜)は、図3に示す状態と図5の実線に
示す状態との範囲で、全く同一である。
【0016】また、図6に示すように、上記先端部リン
ク機構(CDEF)は、基部上アーム8の上昇端におい
ては基部上アーム8の傾斜角度より急な傾斜角度となっ
て、辺CDに対して辺EF及び荷受台18をより一層押
し上げる役目を果たしている。従って、基部リンク機構
(ABCD)の回動範囲を抑制しつつ、荷受台18を所
定の高さに押し上げることができる。また、荷受台上昇
端において、基部アーム等と荷箱102との干渉を避け
ることができる。逆に、基部上アーム8の下降端におい
ては、先端部リンク機構は、基部上アーム8の傾斜角度
より緩い傾斜角度となって、辺CDに対して辺EF及び
荷受台18の下降を抑制する役目を果たしている。
【0017】本実施形態における上記基部リンク機構
(ABCD)の辺AB,CD,AC及びBDの長さの関係
は、AB<CDかつAC<BDとなるように構成されて
いる。このような対向する2辺の大小関係は、それぞれ
リンク動作に影響を及ぼす。図7は、図6に示した実際
の配置とは別に、一般に不等辺四角形のリンク機構にお
ける辺AB,CDの大小関係がリンク動作にどのように
影響するかを示す図である。(a)は、AC=BDとし
てAB<CDとした場合のリンク動作を示し、(b)
は、逆にAB>CDとした場合のリンク動作を示してい
る。
【0018】(a)において、実線で示す状態では、辺
AB及びCDが共に垂直であるが、リンク機構の回動側
が上昇することにより、辺CDは二点鎖線に示すように
左方に傾斜する。また、リンク機構の回動側が下降する
ことにより、辺CDは右方に傾斜する。一方、(b)に
おいて、実線で示す状態では、辺AB及びCDが共に垂
直であるが、リンク機構の回動側が上昇することによ
り、辺CDは二点鎖線に示すように右方に傾斜する。ま
た、リンク機構の回動側が下降することにより、辺CD
は左方に傾斜する。すなわち、(a)と(b)とでは、
リンク機構の回動に伴う辺CDの傾斜方向が逆の関係に
なる。また、(a)においてさらに、AC>BDとする
と、上昇時及び下降時における辺CDの垂直に対する傾
斜角度が減少する。逆に、AC<BDとすると、上昇時
及び下降時における辺CDの垂直に対する傾斜角度が増
大する。(b)においてさらに、AC>BDとすると、
上昇時及び下降時における辺CDの垂直に対する傾斜角
度が増大する。逆にAC<BDとすると、上昇時及び下
降時における辺CDの垂直に対する傾斜角度が減少す
る。
【0019】以上のことから、ABとCDとの大小関係
(等しい場合も含む。)を基にして、これに必要により
さらにACとBDとの大小関係(等しい場合も含む。)
を加味した不等辺四角形のリンク機構を構成することに
より、リンクの回動に伴って生じる辺ABに対する辺C
Dの傾きを所望の程度に調節することができる。本実施
形態では、前述のようにAB<CDかつAC<BDの関
係を採用している。
【0020】図6に戻り、基部リンク機構(ABCD)
の上昇端では、辺CD及び辺EFは左方に傾斜してい
る。この状態において、荷受台18はほぼ水平に支持さ
れている。そして、この状態から基部リンク機構が下降
動作すると、辺CD及び辺EFは緩やかに傾動する。そ
して、下降端では辺CD及び辺EFの傾斜角度が、上昇
端のときより小さくなり、荷受台18はチルトした状態
にある。このようにして、荷受台18のチルト動作は昇
降動作と別に行われるのではなく、昇降動作と一体的に
行われる。従って、チルト動作のための専用の構造が不
要であり、構造が簡素である。また、このチルト動作は
極めて滑らかに行われ、衝撃を伴わない。従って、荷物
の転倒や落下を防止することができる。逆に、下降端か
ら上昇端へ移動する場合にも同様に、荷受台18はチル
ト状態から極めて滑らかにその姿勢を水平に変える。
【0021】次に、上記アーム構造についてさらに詳細
に説明する。図8は、アーム構造(車体後方から見て左
方側の例)の分解斜視図である。図において、基部上ア
ーム8は前述のように2枚板からなり、その2枚板の端
部間に、1枚板からなる先端部上アーム16が接続され
ている。一方、先端部下アーム13は2枚板からなり、
その2枚板の端部間で、1枚板からなる基部下アーム4
(但し、両端にはパイプ状の部材が溶接されている。)
との接続がなされている。また、前述のように、基部連
結部材7によって前述のC−D間が連結され、先端部連
結部材15によってE−F間が連結されている。すなわ
ち、上アーム(基部上アーム8及び先端部上アーム1
6)及び下アーム(基部下アーム4及び先端部下アーム
13)が共に、2枚板のアームと1枚板のアームとを接
続した構造になっている。
【0022】図9は、図5に示す上昇端位置(二点鎖
線)の荷受台18における先端部連結部材15の周辺を
拡大した詳細図である。図において、調整ボルト21
は、メインプレート19の取付基部19aに溶接された
雌ねじ部材21aにナット21bを介してダブルナット
の状態で螺着されたものである。調整ボルト21は、先
端部リンク機構の先端部連結部材15の右端面に当接し
て、上昇端位置における荷受台18がほぼ水平の姿勢と
なるように調整される。これにより、先端部リンク機構
の先端部連結部材15に対する荷受台18の下方回動
(時計回り方向への回動)が、上昇端から下降端までの
範囲で規制される。すなわち、荷受台18に取り付けら
れた調整ボルト21は、先端部リンク機構の先端部連結
部材15に対する荷受台18の下方回動を、荷箱102
の床面の高さに合わせて規制する下方回動規制装置の役
割を果たしている。また、このような装置は、先端部リ
ンク機構の一部材である先端部連結部材15が、調整ボ
ルト21の当て部材として兼用されることにより、簡素
で安価な構成となる。
【0023】一方、取付基部19aの左端側にはストッ
パ25が溶接されている。調整ボルト21が先端部連結
部材15の右端面に当接した状態において、先端部連結
部材15の左端面とストッパ25との間にはギャップG
が設けられており、これにより、荷受台18は図示の位
置から反時計回り方向に若干の回動が可能である。但
し、若干の回動によりギャップGが詰まると、ストッパ
25が先端部連結部材15に当接する。従って、荷受台
18は、それ以上反時計回り方向に回動することができ
ない。
【0024】図10は、荷受台18におけるサブプレー
ト20の先端部の断面図である。図において、サブプレ
ート20の先端部には幅方向(紙面に垂直な方向)に延
びた凹部20aと、幅方向に延びた円柱状の枢軸部20
bとが設けられている。カートストッパ201は図示の
ような断面形状を有し、幅方向に延びた部材であり、枢
軸部20bを支点として回動可能に取り付けられてい
る。カートストッパ201と凹部20aとの間にはトー
ションスプリング202が装着され、これにより、カー
トストッパ201は時計回り方向に付勢されている。カ
ートストッパ201は、荷受台18に載せられる荷物に
よって凹部20aに押し込まれ、さらに荷物を荷受台1
8の奥(メインプレート19側)へスライドさせること
により荷物が外れると、トーションスプリング202に
よって浮き上がり、荷物の転落を防止する。荷物を地面
に降ろすには、作業者がカートストッパ201を踏み込
んで、荷物をその上に載せながら手前に引く。
【0025】図11は、展開された状態の荷受台18を
下面側から見た図である。また、図12は、折り畳まれ
た状態の荷受台18を側面から見た詳細図である。図1
1及び図12において、メインプレート19とサブプレ
ート20との接続部近傍には、コの字形状の金属パイプ
からなるステップ部材26が車体後方に張り出すように
取り付けられている。荷受台18が格納された状態(図
2)において、作業者が荷箱に乗り込むとき(または荷
箱から降りるとき)には、ステップ部材26を踏み台と
して用いることができる。
【0026】また、荷受台18の格納時(図4から図
3)には、このステップ部材26を握って持ち上げるこ
とにより、荷受台18を容易に格納することができる。
なお、このとき、図示しない固縛装置(手動操作により
解除可)によってサブプレート20はメインプレート1
9に固縛されており、ステップ部材26を握って持ち上
げても、サブプレート20が開くことはない。荷受台1
8を持ち上げるとき、荷受台18は図9のピン17
(E)を中心として反時計回り方向に上方回動しようと
するが、前述のようにギャップGが詰まるとストッパ2
5により上方回動が規制される。従って、荷受台18は
回動せず、先端部リンク機構(CDEF)と共に図4の
状態から図3の状態へ(又はその逆に)移行する。これ
により、荷受台18を確実に格納(又はその逆の展開)
することができる。
【0027】以上のように構成された荷受台昇降装置1
における一連の通常動作(引出しから昇降及び格納)に
ついて、図2〜図5を参照して説明する。まず、車両を
停止してパーキングブレーキを引いた後、図2に示す状
態から油圧シリンダ30(図4)を駆動して基部上アー
ム8及び基部下アーム4を時計回り方向に下降端まで回
動させる。これに伴い、荷受台18がガイドローラ23
に押しのけられるようにして、先端部下アーム13及び
先端部上アーム16はそれぞれピン6及びピン10を中
心に時計回り方向へ少し開き、図3に示す状態に至る。
【0028】次に、折り畳まれた状態の荷受台18を操
作者が手で後方に引き出す。これにより、先端部下アー
ム13及び先端部上アーム16がそれぞれピン6及びピ
ン10を中心に時計回り方向に回動する。この回動中、
各ピン10,6,17,14によって構成される平行四
辺形CDEFは形を変えながらも、辺CDと辺EFとは
互いに平行の関係を維持する。従って、荷受台18は一
定の姿勢を維持しながら降下し、図4に示すように床面
近くに達する。その後、操作者が手で荷受台18のサブ
プレート20を起こして回動させ、図5に示すように展
開する。
【0029】荷物を降ろす場合は、ここで、油圧シリン
ダ30(図4)を駆動して基部上アーム8及び基部下ア
ーム4を反時計回り方向に回動させる。これに従って、
先端部上アーム16及び先端部下アーム13も回動し、
荷受台18が上昇する。この上昇中において、基部リン
ク機構(ABCD)の辺CDが、辺ABに対して徐々に
傾動することにより、先端部リンク機構(CDEF)の
辺EFも同様に傾動し、荷受台18は、チルト状態から
緩やかに水平になる。こうして、荷受台18と荷箱10
2の床面とが一致する図5の二点鎖線に示す上昇端ま
で、荷受台18が上昇する。ここで、操作者が荷物を荷
箱102から荷受台18に移載する。移載後、油圧シリ
ンダ30(図4)を駆動して基部上アーム8および基部
下アーム4を時計回り方向に回動させる。これに従っ
て、先端部上アーム16及び先端部下アーム13も回動
し、荷受台18が下降する。この下降中において、基部
リンク機構の辺CDが、辺ABに対して徐々に傾動する
ことにより、辺EFも同様に傾動し、荷受台18は、略
水平状態から緩やかにチルト状態に移行して下降端に達
する。従って、荷物には衝撃が加わらず、荷物の転倒や
落下を防止することができる。荷物を荷箱102に積み
込む場合は、上述の動作が逆の順序で行われる。
【0030】次に、荷受台昇降装置1を格納する場合
は、図5の実線に示す状態から、操作者がサブプレート
20を折り畳み、図4に示す状態とした後、折り畳まれ
た荷受台18を持ち上げ、図3に示す状態に戻す。ここ
で、油圧シリンダ30(図4)を駆動し、基部上アーム
8及び基部下アーム4を反時計回り方向に回動させる。
これにより、荷受台18は、図2に示す状態となり、車
体101の下部に格納される。
【0031】次に、上記のような荷受台昇降装置1を、
図1〜図5に示したものより荷箱の床面が高い位置にあ
る貨物自動車に取り付けた場合について図13を参照し
て説明する。この場合、基部リンク機構(ABCD)の
回動範囲が図6と比較して大きくなる。そこで予め、荷
受台18の荷受面が荷箱(図示せず。)の床面に一致す
る基部リンク機構(ABCD)の回動の上昇端(図の最
上位置であって図6より高い位置)において、調整ボル
ト21を調整して荷受台18がほぼ水平になるようにす
る。そして、荷受台18を下降させると、荷受台18は
次第に右下方に傾斜し、下降端近く(図の中間位置)で
は、図6の場合の下降端における傾斜角よりさらに大き
く荷受台18が傾斜する。このとき、万一荷受台18上
の荷物が滑落しそうになっても、カートストッパ201
がこれを防止する。そして、この状態からさらに基部リ
ンク機構(ABCD)が下降方向に回動すると、基部リ
ンク機構(ABCD)の回動が下降端に達する前に荷受
台18が先端部から着地し、その後さらに基部リンク機
構(ABCD)が回動して下降端に達する。このとき、
荷受台18は先端部連結部材15に対して相対的に反時
計回り方向(上方)に逃げ回動し、調整ボルト21は先
端部連結部材15から離れる。従って、荷受台18の傾
斜が緩和される。このようにして、荷箱の床面が高い場
合にも、接地時の荷受台18の傾斜角が荷物の積み降ろ
しに適したものとなる。
【0032】なお、上記実施形態において調整ボルト2
1は、取付基部19aに取り付けられ、先端部連結部材
15に当接する構成としたが、逆に、先端部連結部材1
5に調整ボルト21を取り付けて、取付基部19a側の
どこかに当接させる構成でもよい。また、調整ボルト2
1に代えて、シャフトや平板等の部材により当接位置可
調整の当接部材を採用することも可能である。
【0033】なお、上記実施形態において、荷受台昇降
装置1は、車体101の後方に引き出されるものとして
説明したが、側方に引き出される構成であっても、同様
に適用することができる。また、荷受台18のメインプ
レート19は、ピン17を支持点として回動可能に取り
付けられているが、ピン17とは別に設けたピンを支持
点として回動可能に取り付けてもよいし、あるいは、ピ
ン14を支持点として回動可能に取り付けることも可能
である。
【0034】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の荷受台
昇降装置は、以下の効果を奏する。請求項1の荷受台昇
降装置によれば、荷受台は、基部リンク機構が回動下降
端に達するまでの辺CDの傾動に基づいてチルト動作
し、チルト動作は昇降動作と別に行われるのではなく、
昇降動作と一体的に行われる。従って、チルト動作のた
めの専用の構造が不要であり、構造が簡素である。ま
た、荷箱の床面が比較的高い位置にある貨物自動車に当
該荷受台昇降装置を取り付けた場合には、規制装置によ
ってその下方回動が規制された荷受台は下降端手前で傾
斜角が増大し、荷受台の先端側から着地するが、その後
さらに基部リンク機構が回動してその下降端に達する
と、先端部リンク機構に軸着された荷受台は上方へ逃げ
回動して傾斜が緩和される。このようにして、荷箱の床
面が高い場合にも、接地時の荷受台の傾斜角が荷物の積
み降ろしに適したものとなる。
【0035】請求項2の荷受台昇降装置によれば、先端
部リンク機構の一部材である先端部連結部材が、当接部
材の当て部材として兼用されることにより、簡素で安価
な構成となる。
【0036】請求項3の荷受台昇降装置によれば、荷受
台の荷受面が荷箱の床面に一致する基部リンク機構の回
動の上昇端において、調整ボルトを調整して荷受面がほ
ぼ水平になるように容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるアーム構造を含む荷
受台昇降装置が、貨物自動車の車体後部における荷箱の
下方に取り付けられた状態の背面図である。
【図2】上記荷受台昇降装置の側面図であり、車体に格
納された状態を示している。
【図3】上記荷受台昇降装置の側面図であり、展開又は
格納途中の状態を示している。
【図4】上記荷受台昇降装置の側面図であり、先端部リ
ンク機構が基部リンク機構に対して展開され、荷受台が
折り畳まれている状態を示している。
【図5】上記荷受台昇降装置の側面図であり、先端部リ
ンク機構及び荷受台が展開され、昇降する状態を示して
いる。
【図6】上記荷受台昇降装置における荷受台と、これを
昇降させる基部リンク機構及び先端部リンク機構からな
るアーム構造とを原理的に示した側面図である。
【図7】一般に不等辺四角形のリンク機構における辺A
B,CDの大小関係がリンク動作にどのように影響する
かを示す図である。
【図8】図2〜図6に示すアーム構造(車体後方から見
て左方側の例)の分解斜視図である。
【図9】図5に示す上昇端位置の荷受台における先端部
連結部材の周辺を拡大した詳細図である。
【図10】荷受台におけるサブプレートの先端部の断面
図である。
【図11】展開された状態の荷受台を下面側から見た図
である。
【図12】折り畳まれた状態の荷受台を側面から見た詳
細図である。
【図13】図1〜図5に示したものより荷箱の床面が高
い位置にある貨物自動車に取り付けた場合についての上
記荷受台昇降装置における荷受台と、これを昇降させる
基部リンク機構及び先端部リンク機構からなるアーム構
造とを原理的に示した側面図である。
【符号の説明】
1 荷受台昇降装置 4 基部下アーム 5 ピン(B) 6 ピン(D) 7 基部連結部材 8 基部上アーム 9 ピン(A) 10 ピン(C) 13 先端部下アーム 14 ピン(F) 15 先端部連結部材 16 先端部上アーム 17 ピン(E) 18 荷受台 21 調整ボルト 30 油圧シリンダ 101 車体 ABCD 基部リンク機構 CDEF 先端部リンク機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に左右一対設けられ、その各々が、車
    体側に設けられた上下一対の支点A及びBをそれぞれ中
    心として所定範囲で回動可能な一対のアームと、これら
    のアームの各回動端側における作用点C及びDの間に接
    続された基部連結部材とによって構成され、A,B,C及
    びDを4頂点とする四角形は、前記アームの回動に伴っ
    て辺CDを辺ABに対して傾動させる不等辺四角形であ
    る基部リンク機構と、 前記車体に対して左右一対設けられ、その各々が、前記
    作用点C及びDをそれぞれ中心として所定範囲で回動可
    能な一対のアームと、これらのアームの各回動端側にお
    ける作用点E及びFの間に接続された先端部連結部材と
    によって構成され、C,D,E及びFを4頂点とする四角
    形が平行四辺形である先端部リンク機構と、 前記基部リンク機構を駆動する駆動装置と、 左右一対の前記先端部リンク機構の前記作用点E又はF
    側に一端部が軸着された荷受台と、 前記先端部リンク機構に対する前記荷受台の下方回動
    を、荷箱の床面の高さに合わせて規制する規制装置とを
    備えたことを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 【請求項2】前記規制装置は、前記荷受台側に設けた当
    接部材を前記先端部連結部材に当接させることにより、
    前記荷受台の下方回動を規制する請求項1記載の荷受台
    昇降装置。
  3. 【請求項3】前記規制装置は、前記先端部連結部材及び
    前記荷受台のいずれか一方に取り付けた調整ボルトを他
    方に当接させることにより、前記荷受台の下方回動を規
    制する請求項1記載の荷受台昇降装置。
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