JP2003112556A - 荷受台昇降装置 - Google Patents

荷受台昇降装置

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JP2003112556A
JP2003112556A JP2001308859A JP2001308859A JP2003112556A JP 2003112556 A JP2003112556 A JP 2003112556A JP 2001308859 A JP2001308859 A JP 2001308859A JP 2001308859 A JP2001308859 A JP 2001308859A JP 2003112556 A JP2003112556 A JP 2003112556A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行中のアームの回動を確実に防止する荷受
台昇降装置を提供する。 【解決手段】 荷受台の格納状態において、車体側に固
定されたピン50と対向する張出位置及びピン50から
離反する格納位置のいずれかに設定可能なストッパ装置
40を、基部上アーム8に取り付ける。このストッパ装
置40は、張出位置においては基部上アーム8が下方回
動しようとするときピン50と当接して下方回動を規制
し、格納位置においては基部上アーム8の自由な回動を
許容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物自動車の後部
又は側部に装着され、荷物の積載や荷降ろしに用いられ
る荷受台昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アーム
の回動によって荷受台を昇降させる荷受台昇降装置にお
いては、荷受台を車体の床下に格納したとき、これを、
アームの回動の中間位置近傍で支持している。従って、
このとき、アームを回動させる油圧シリンダは、中間伸
長位置にある。しかしながら、車両の走行中の振動等に
より油圧シリンダ内で油漏れが生じると、アームが下方
へ徐々に回動して、格納された状態の荷受台が下がって
くる。
【0003】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、走行中のアームの回動を確実に防止する荷受台昇降
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、アームの回動
によって荷受台を昇降させる荷受台昇降装置において、
車体側に固定された被当接部材と、前記荷受台の格納状
態において前記被当接部材と対向する張出位置及び前記
被当接部材から離反する格納位置のいずれかに設定可能
であって、張出位置においては前記アームが下方回動し
ようとするとき前記被当接部材と当接して当該下方回動
を規制し、格納位置においては前記アームの自由な回動
を許容するストッパ装置とを備えたものである(請求項
1)。上記のように構成された荷受台昇降装置では、荷
受台の格納状態においてストッパ装置を張出位置に設定
することにより、アームが下方回動しようとすればスト
ッパ装置が被当接部材と当接して下方回動を規制する。
また、ストッパ装置を格納位置に設定することにより、
アームの自由な回動が許容され、荷受台の昇降が可能と
なる。
【0005】また、上記荷受台昇降装置(請求項1)に
おいて、ストッパ装置は、張出位置又は格納位置を保持
するように付勢し、かつ、当該両位置の中間を死点とす
る付勢手段を有するものであってもよい(請求項2)。
この場合、ストッパ装置は、付勢手段の死点を挟んだ両
位置においてその状態を安定して維持する。
【0006】また、上記荷受台昇降装置(請求項1又は
2)において、アームに設けられた上方回動ストッパ部
材が、当該アームの上方回動端において被当接部材に当
接するものであってもよい(請求項3)。この場合、被
当接部材は、ストッパ装置と上方回動ストッパ部材とに
共用される。
【0007】また、上記荷受台昇降装置(請求項1〜3
のいずれか一つ)において、ストッパ装置は車体に左右
一対設けられたアームにそれぞれ対応して設けられ、両
ストッパ装置を連動させる連結部材が設けられている構
成であってもよい(請求項4)。この場合、一方のスト
ッパ装置を操作することにより、左右一対のストッパ装
置が連動する。
【0008】また、上記荷受台昇降装置(請求項4)に
おいて、連結部材は、左右のアームを連結する中空のア
ーム軸部材の内部に挿通されていてもよい(請求項
5)。この場合、アーム軸部材の中空内部空間を利用し
て連結部材が配置されることにより空間が有効利用され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
アーム構造を採用した荷受台昇降装置について図面を参
照して説明する。図1及び図2はそれぞれ、貨物自動車
の車体101の後部における荷箱102の下方に取り付
けた荷受台昇降装置1を示す背面図及び側面図である。
図2において、後輪103より後方の、シャーシ104
の両側面の各々には、ブラケット2Aが取り付けられ、
これに支持部材2Bが取り付けられている。荷受台昇降
装置1は、この支持部材2Bに取り付けられている。図
2に示す荷受台昇降装置1は、車体101の下部に格納
された走行時の状態である。そして、使用時には、図2
の状態から、図3、図4、図5の順に示すように車体1
01の後方に引き出されて展開される。
【0010】次に、上記荷受台昇降装置1の各部の構造
について、展開中の状態の図4を参照して説明する。当
該荷受台昇降装置1は、基本的に基部アーム(基部下ア
ーム4,基部上アーム8)と先端部アーム(先端部下ア
ーム13,先端部上アーム16)とを備えた2段アーム
構造を有している。図4において、基部下アーム4は、
左端部に設けられたピン5を支点としてこれを中心に所
定範囲で回動可能であり、このピン5は、支持部材2B
に支持されている。基部下アーム4の右端部は、作用点
としてのピン6を介して基部連結部材7と接続されてい
る。一方、基部上アーム8は、左端部に一体に設けられ
たアーム軸部材9を支点としてこれを中心に所定範囲で
回動可能である。このアーム軸部材9はパイプ状であり
(詳細後述)、支持部材2Bによって支持されている。
基部上アーム8の右端部は、作用点としてのピン10を
介して基部連結部材7と接続されている。ここで、上記
アーム軸部材9及びピン5を上下一対の支点A及びBと
し、ピン10及び6を支点A及びBにそれぞれ対応する
作用点C及びDとすると、上記基部下アーム4、基部連
結部材7及び基部上アーム8は、A,B,C及びDを4頂
点とし、辺CDは辺ABより長く、かつ、辺BDは辺A
Cより長い不等辺四角形からなる基部リンク機構を構成
している。
【0011】上記基部上アーム8には、駆動装置として
の油圧シリンダ30(図4にのみ図示)が接続されてお
り、油圧の供給により基部上アーム8が回動すると、基
部下アーム4もこれに従って回動する。基部上アーム8
は、車体幅方向に並べた同じ形の2枚の鋼材を、チャン
ネル材11により相互に固定してなるものである。この
チャンネル材11は、基部上アーム8の補強の役目をす
る他、先端部上アーム16に対する回動規制をも行う。
すなわち、図2の格納状態において、先端部上アーム1
6の先部(ピン17側)がチャンネル材11の上面に当
接して、先端部上アーム16がそれ以上反時計回り方向
に回動することを規制している。
【0012】次に、図4において先端部下アーム13
は、ピン6によって基部下アーム4に軸着され、図示の
位置から反時計回り方向に所定範囲で回動可能に取り付
けられている。先端部下アーム13の右端部は、作用点
としてのピン14を介して先端部連結部材15と接続さ
れている。また、L字状の先端部上アーム16は、ピン
10によって基部上アーム8に軸着され、所定範囲で反
時計回り方向に回動可能であり、逆に、図示の位置から
時計回り方向には回り止めを施されている。先端部上ア
ーム16の右端部は、作用点としてのピン17を介して
先端部連結部材15と接続されている。ここで、ピン1
7及び14をそれぞれ作用点E及びFとすると、上記先
端部下アーム13、先端部連結部材15及び先端部上ア
ーム16は、C,D,E及びFを4頂点とする平行四辺形
からなる先端部リンク機構を構成している。
【0013】上記基部リンク機構(ABCD)、先端部
リンク機構(CDEF)及び、先端部リンク機構によっ
て支持される荷受台18は、図5における実線の位置が
下降端であり、二点鎖線に示す位置が上昇端である。ま
た、先端部リンク機構(CDEF)は、基部リンク機構
(ABCD)に対して反時計回り方向に回動することに
より、図3及び図2に示すように折り畳み可能である。
【0014】一方、図5において、荷受台18も折り畳
み可能な構造であり、メインプレート19と、サブプレ
ート20とによって構成されている。サブプレート20
は、メインプレート19に対して図示の位置から反時計
回り方向に回動可能である(図4参照)。メインプレー
ト19は、ピン17を支持点として図示の位置から反時
計回り方向に回動可能に取り付けられている。また、メ
インプレート19に取り付けられたストッパ21は、先
端部連結部材15の右端面に当接している。メインプレ
ート19の左端から突設されたガイド板22は、荷物を
積み降ろしする際に荷箱102の床面と荷受台18との
隙間を埋める役目をする。ガイドローラ23は、荷受台
昇降装置1の格納時に荷受台18と係合して、これを案
内する。このガイドローラ23は、支持部材2Bに固定
されたガイドローラ支持部材24によって回転自在に支
持されている。
【0015】次に、荷受台18の昇降メカニズムについ
て説明する。図6は、荷受台18と、これを昇降させる
基部リンク機構及び先端部リンク機構からなるアーム構
造とを原理的に示した側面図であり、各部の符号は図2
〜図5と共通である。基部リンク機構は、不等辺四角形
ABCDによって表され、A及びBは固定点、C及びD
は可動点である。また、先端部リンク機構は平行四辺形
CDEFによって表され、各頂点C,D,E,Fがすべ
て可動点である。基部下アーム4及び基部上アーム8が
図示の範囲で回動すると、その回動端側に接続され、か
つ、基部上アーム8に対して時計回り方向への回り止め
を施されている先端部上アーム16が一体的に回動し、
これに追随して先端部下アーム13も回動する。辺CD
と辺EFとは常に互いに平行であり、辺EFに対して荷
受台18は常に一定の姿勢を維持している。従って、辺
CDの傾きにより荷受台18の傾きが決まる。逆に、辺
CDの傾きが一定である限り、荷受台18の姿勢は一定
であり、常に横向きである。例えば、図3に示す状態の
荷受台18は、サブプレート20が折り畳まれている点
では図5に示す状態とは異なるが、辺CDの傾きに関し
ては不変である。従って、荷受台18の姿勢(メインプ
レート19の傾斜)は、図3に示す状態と図5の実線に
示す状態との範囲で、全く同一である。
【0016】また、図6に示すように、上記先端部リン
ク機構(CDEF)は、基部上アーム8の上昇端におい
ては基部上アーム8の傾斜角度より急な傾斜角度となっ
て、辺CDに対して辺EF及び荷受台18をより一層押
し上げる役目を果たしている。従って、基部リンク機構
(ABCD)の回動範囲を抑制しつつ、荷受台18を所
定の高さに押し上げることができる。また、荷受台上昇
端において、基部アーム等と荷箱102との干渉を避け
ることができる。逆に、基部上アーム8の下降端におい
ては、先端部リンク機構は、基部上アーム8の傾斜角度
より緩い傾斜角度となって、辺CDに対して辺EF及び
荷受台18の下降を抑制する役目を果たしている。
【0017】本実施形態における上記基部リンク機構
(ABCD)の辺AB,CD,AC及びBDの長さの関係
は、AB<CDかつAC<BDとなるように構成されて
いる。このような対向する2辺の大小関係は、それぞれ
リンク動作に影響を及ぼす。図7は、図6に示した実際
の配置とは別に、一般に不等辺四角形のリンク機構にお
ける辺AB,CDの大小関係がリンク動作にどのように
影響するかを示す図である。(a)は、AC=BDとし
てAB<CDとした場合のリンク動作を示し、(b)
は、逆にAB>CDとした場合のリンク動作を示してい
る。
【0018】(a)において、実線で示す状態では、辺
AB及びCDが共に垂直であるが、リンク機構の回動側
が上昇することにより、辺CDは二点鎖線に示すように
左方に傾斜する。また、リンク機構の回動側が下降する
ことにより、辺CDは右方に傾斜する。一方、(b)に
おいて、実線で示す状態では、辺AB及びCDが共に垂
直であるが、リンク機構の回動側が上昇することによ
り、辺CDは二点鎖線に示すように右方に傾斜する。ま
た、リンク機構の回動側が下降することにより、辺CD
は左方に傾斜する。すなわち、(a)と(b)とでは、
リンク機構の回動に伴う辺CDの傾斜方向が逆の関係に
なる。また、(a)においてさらに、AC>BDとする
と、上昇時及び下降時における辺CDの垂直に対する傾
斜角度が減少する。逆に、AC<BDとすると、上昇時
及び下降時における辺CDの垂直に対する傾斜角度が増
大する。(b)においてさらに、AC>BDとすると、
上昇時及び下降時における辺CDの垂直に対する傾斜角
度が増大する。逆にAC<BDとすると、上昇時及び下
降時における辺CDの垂直に対する傾斜角度が減少す
る。
【0019】以上のことから、ABとCDとの大小関係
(等しい場合も含む。)を基にして、これに必要により
さらにACとBDとの大小関係(等しい場合も含む。)
を加味した不等辺四角形のリンク機構を構成することに
より、リンクの回動に伴って生じる辺ABに対する辺C
Dの傾きを所望の程度に調節することができる。本実施
形態では、前述のようにAB<CDかつAC<BDの関
係を採用している。
【0020】図6に戻り、基部リンク機構(ABCD)
の上昇端では、辺CD及び辺EFは左方すなわち鉛直線
より荷受台18の格納側に傾斜している。この状態にお
いて、荷受台18はほぼ水平に支持されている。そし
て、この状態から基部リンク機構が下降動作すると、辺
CD及び辺EFは緩やかに傾動する。そして、下降端で
は辺CD及び辺EFの傾斜角度が、上昇端のときより小
さくなり、荷受台18はチルトした状態にある。但し、
辺CD及び辺EFは下降端においても依然として鉛直線
より格納側に傾斜している。このようにして、荷受台1
8のチルト動作は昇降動作と別に行われるのではなく、
昇降動作と一体的に行われる。従って、チルト動作のた
めの専用の構造が不要であり、構造が簡素である。ま
た、このチルト動作は極めて滑らかに行われ、衝撃を伴
わない。従って、荷物の転倒や落下を防止することがで
きる。逆に、下降端から上昇端へ移動する場合にも同様
に、荷受台18はチルト状態から極めて滑らかにその姿
勢を水平に変える。
【0021】次に、上記アーム構造についてさらに詳細
に説明する。図8は、アーム構造(左舷側、すなわち車
体後方から見て左方側の例)の分解斜視図である。図に
おいて、基部上アーム8は前述のように2枚板からな
り、その2枚板の端部間に、1枚板からなる先端部上ア
ーム16が接続されている。一方、先端部下アーム13
は2枚板からなり、その2枚板の端部間で、1枚板から
なる基部下アーム4(但し、両端にはパイプ状の部材が
溶接されている。)との接続がなされている。また、前
述のように、基部連結部材7によって前述のC−D間が
連結され、先端部連結部材15によってE−F間が連結
されている。すなわち、上アーム(基部上アーム8及び
先端部上アーム16)及び下アーム(基部下アーム4及
び先端部下アーム13)が共に、2枚板のアームと1枚
板のアームとを接続した構造になっている。
【0022】図9は、荷受台18の格納状態(図2)に
おける基部上アーム8の回動支点近傍の詳細な側面図で
あり、ストッパ装置40及びこれに対する被当接部材と
なるピン50等(図2では図示を省略)を示している。
図において、支持部材2Bには取付座51が溶接され、
これに、円柱状のピン50が車幅方向外側へ突出するよ
うに溶接されている。2枚の鋼材からなる基部上アーム
8の間には、ロックナット31が固定され、このロック
ナット31に、基部上アーム8の「上方回動ストッパ部
材」としてのストッパボルト32が取り付けられてい
る。このストッパボルト32は螺着位置を調整すること
により、基部上アーム8から上方への突出量が調整可能
である。基部上アーム8が上方回動すると、ストッパボ
ルト32の頭部がピン50に当接し、基部上アーム8は
それ以上回動することができない。従って、ストッパボ
ルト32を調整することにより、基部上アーム8の上方
回動端を設定することができる。
【0023】図10は、上記ストッパ装置40の部分の
みを拡大した図である。また、図11は、ストッパ装置
40の平面図である。図10において、ストッパ装置4
0は下記の各部材によって構成されている。まず、基部
上アーム8に取付座401が溶接されており、この取付
座401に取付板402が取り付けられている。取付板
402には、リンク板403がピン404により軸着さ
れている。ピン404に外嵌固定されたリング405の
外周上の一箇所には、係止ピン406が溶接されてい
る。この係止ピン406と、取付板402上に植設され
た他の係止ピン407との間に、引っ張りばね408が
装着されている。図示の状態では、引っ張りばね408
はリンク板403を反時計回り方向に付勢している。リ
ンク板403には、リンク棒409(図11には図示
略)がピン410により軸着されている。図10の状態
からリンク板403が時計回り方向に回動してピン41
0及び係止ピン406,407が一直線に並んだ状態
が、引っ張りばね408の死点となる。これを越える
と、引っ張りばね408はリンク板403を、逆に、時
計回り方向に付勢する。
【0024】上記リンク棒409には、操作アーム41
1がピン412により軸着されている。回転軸413
は、基部上アーム8に対して回転自在に取り付けられて
おり、その一端(手前側)には操作レバー416が、他
端には角柱状のストッパ基部414がそれぞれ取り付け
られている。ストッパ基部414の内部には雌ねじ加工
が施され、ストッパボルト415が螺着されている。2
枚の基部上アーム8の間にはピン419が植設されてお
り、図10の状態で、ストッパ基部414の左下端部が
ピン419に当接している。従って、ストッパ基部41
4は、図示の位置よりさらに反時計回り方向へ回動する
ことはできない。操作レバー416は、上記操作アーム
411と直交するように溶接され、車体幅方向外側(紙
面の手前方向)に引き出された部分にハンドル417が
設けられている(図11参照)。
【0025】図11に示すように、ストッパ装置40は
左右一対設けられている。但し、操作レバー416及び
ハンドル417は、左舷側(図10側)にのみ設けら
れ、右舷側には設けられていない。リンク板403の回
動中心となる左右一対のピン404は、パイプ状の連結
部材418によって互いに連結されている。従って、左
舷側のリンク板403が回動すると、右舷側のリンク板
403もこれに連動して等量回動する。従って、ストッ
パ装置40の操作が楽である。連結部材418は、パイ
プ状のアーム軸部材9内の中空内部空間に挿通され、ア
ーム軸部材9と同軸配置されている。従って、空間の有
効利用により、その分、荷受台昇降装置全体としてコン
パクトになる。
【0026】上記ストッパ装置40は、荷受台格納後の
図2の状態においては、図10に示す張出状態(格納状
態の逆の意)にあり、ストッパボルト415の頭部は車
体側のピン50に微小な隙間を介して対向している。こ
の状態で車両走行中に、振動等の理由により油圧シリン
ダ30(図9)内で油洩れが生じると、基部上アーム8
がアーム軸部材9を中心に下方回動(時計回り方向への
回動)しようとする。このとき、ストッパボルト415
がピン50に当接し、基部上アーム8の回動が規制され
る。
【0027】一方、車両停止後、荷受台昇降装置を使用
するときは、ハンドル417を時計回り方向に回動させ
る。これにより、ストッパ基部414及びストッパボル
ト415が時計回り方向に回動するとともに、操作アー
ム411及びリンク棒409を介してリンク板403が
時計回り方向に回動する。この結果、ストッパ装置40
は、図12に示す格納状態に変化する。前述のように、
リンク板403の回動の中間点において引っ張りばね4
08が死点を越えるため、リンク板403に対する付勢
方向が反転し、図12に示す格納状態では、リンク板4
03は時計回り方向に付勢されている。また、ストッパ
基部414がピン419に当接して、これ以上時計回り
方向に回動しないようになっている。従って、ハンドル
417から手を離しても、ストッパ装置40は、この状
態を安定して維持する。なお、逆の動作の場合(図12
から図10)も同様に、ストッパ装置40は、図10の
状態を安定して維持する。従って、ロック装置が不要と
なり、簡素で安価な構成となる。図12の状態において
は、ストッパボルト415はピン50から離反し、2枚
の基部上部アーム8の間に隠れている。従って、このと
きのストッパ装置40は、基部上アーム8の自由な下方
回動を許容する。なお、ピン50は、ストッパボルト4
15専用の被当接部材ではなく、前述のようにストッパ
ボルト32(図9)の被当接部材としても共用される。
従って、その分、構成が簡素で安価になる。
【0028】以上のように構成された荷受台昇降装置1
における一連の通常動作(引出しから昇降及び格納)に
ついて説明する。まず、車両を停止してパーキングブレ
ーキを引いた後、ストッパ装置40のハンドル417を
操作して図10から図12の状態へ変化させる。続い
て、図2に示す状態から油圧シリンダ30(図4)を駆
動して基部上アーム8及び基部下アーム4を時計回り方
向に下降端まで回動させる。これに伴い、荷受台18が
ガイドローラ23に押しのけられるようにして、先端部
下アーム13及び先端部上アーム16はそれぞれピン6
及びピン10を中心に時計回り方向へ少し開き、図3に
示す状態に至る。
【0029】次に、折り畳まれた状態の荷受台18を操
作者が手で後方に引き出す。これにより、先端部下アー
ム13及び先端部上アーム16がそれぞれピン6及びピ
ン10を中心に時計回り方向に回動する。この回動中、
各ピン10,6,17,14によって構成される平行四
辺形CDEFは形を変えながらも、辺CDと辺EFとは
互いに平行の関係を維持する。従って、荷受台18は一
定の姿勢を維持しながら降下し、図4に示すように床面
近くに達する。その後、操作者が手で荷受台18のサブ
プレート20を起こして回動させ、図5に示すように展
開する。
【0030】荷物を降ろす場合は、ここで、油圧シリン
ダ30(図4)を駆動して基部上アーム8及び基部下ア
ーム4を反時計回り方向に回動させる。これに従って、
先端部上アーム16及び先端部下アーム13も回動し、
荷受台18が上昇する。この上昇中において、基部リン
ク機構(ABCD)の辺CDが、辺ABに対して徐々に
傾動することにより、先端部リンク機構(CDEF)の
辺EFも同様に傾動し、荷受台18は、チルト状態から
緩やかに水平になる。こうして、荷受台18と荷箱10
2の床面とが一致する図5の二点鎖線に示す上昇端ま
で、荷受台18が上昇する。ここで、操作者が荷物を荷
箱102から荷受台18に移載する。移載後、油圧シリ
ンダ30(図4)を駆動して基部上アーム8および基部
下アーム4を時計回り方向に回動させる。これに従っ
て、先端部上アーム16及び先端部下アーム13も回動
し、荷受台18が下降する。この下降中において、基部
リンク機構の辺CDが、辺ABに対して徐々に傾動する
ことにより、辺EFも同様に傾動し、荷受台18は、略
水平状態から緩やかにチルト状態に移行して下降端に達
する。従って、荷物には衝撃が加わらず、荷物の転倒や
落下を防止することができる。荷物を荷箱102に積み
込む場合は、上述の動作が逆の順序で行われる。
【0031】次に、荷受台昇降装置1を格納する場合
は、図5の実線に示す状態から、操作者がサブプレート
20を折り畳み、図4に示す状態とした後、折り畳まれ
た荷受台18を持ち上げ、図3に示す状態に戻す。ここ
で、油圧シリンダ30(図4)を駆動し、基部上アーム
8及び基部下アーム4を反時計回り方向に回動させる。
これにより、荷受台18は、図2に示す状態となり、車
体101の下部に格納される。
【0032】格納完了後、ストッパ装置40のハンドル
417を操作して、図12から図10の状態に変化させ
る。これにより、ストッパボルト415がピン50に対
向し、基部上アーム8の下方回動が規制される。従っ
て、走行中に油圧シリンダ30の油洩れが生じたとして
も、各アーム(4,8)の回動を確実に防止することが
できる。
【0033】なお、上記実施形態においては、ストッパ
装置40を基部上アーム8に取り付けたが、同様の機能
を有するストッパ装置を基部下アーム4に設けて、車体
側の適当な箇所に設けた被当接部材にストッパボルト等
を当接させる構造としてもよい。また、上記実施形態に
おいて、荷受台昇降装置1は、車体101の後方に引き
出されるものとして説明したが、側方に引き出される構
成であっても、同様に適用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の荷受台
昇降装置は以下の効果を奏する。請求項1の荷受台昇降
装置によれば、荷受台の格納状態においてストッパ装置
を張出位置に設定することにより、アームが下方回動し
ようとすればストッパ装置が被当接部材と当接して下方
回動を規制するので、走行中のアームの回動を確実に防
止することができる。また、ストッパ装置を格納位置に
設定することにより荷受台の昇降が可能となるので、昇
降動作を阻害することもない。
【0035】請求項2の荷受台昇降装置によれば、スト
ッパ装置は、付勢手段の死点を挟んだ両位置においてそ
の状態を安定して維持するので、ロック装置が不要とな
り、安価な構成となる。
【0036】請求項3の荷受台昇降装置によれば、被当
接部材は、ストッパ装置と、上方回動ストッパ部材とに
共用されるので、その分、構成が簡素で安価になる。
【0037】請求項4の荷受台昇降装置によれば、一方
のストッパ装置を操作することにより、左右一対のスト
ッパ装置が連動するので、ストッパ装置の操作が楽であ
る。
【0038】請求項5の荷受台昇降装置によれば、アー
ム軸部材の中空内部空間を利用して連結部材が配置され
ることにより空間が有効利用され、その分、荷受台昇降
装置全体がコンパクトになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるアーム構造を含む荷
受台昇降装置が、貨物自動車の車体後部における荷箱の
下方に取り付けられた状態の背面図である。
【図2】上記荷受台昇降装置の側面図であり、車体に格
納された状態を示している。
【図3】上記荷受台昇降装置の側面図であり、展開又は
格納途中の状態を示している。
【図4】上記荷受台昇降装置の側面図であり、先端部リ
ンク機構が基部リンク機構に対して展開され、荷受台が
折り畳まれている状態を示している。
【図5】上記荷受台昇降装置の側面図であり、先端部リ
ンク機構及び荷受台が展開され、昇降する状態を示して
いる。
【図6】上記荷受台昇降装置における荷受台と、これを
昇降させる基部リンク機構及び先端部リンク機構からな
るアーム構造とを原理的に示した側面図である。
【図7】一般に不等辺四角形のリンク機構における辺A
B,CDの大小関係がリンク動作にどのように影響する
かを示す図である。
【図8】図2〜図6に示すアーム構造(車体後方から見
て左方側の例)の分解斜視図である。
【図9】図2に示す荷受台の格納状態における、基部上
アームの回動支点近傍の詳細な側面図である。
【図10】図9におけるストッパ装置の部分のみを拡大
した図である。
【図11】上記ストッパ装置の平面図である。
【図12】図10に示す状態(張出状態)からストッパ
装置を格納状態に変化させた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 荷受台昇降装置 4 基部下アーム 7 基部連結部材 8 基部上アーム 9 アーム軸部材 18 荷受台 32 ストッパボルト(上方回動ストッパ部材) 40 ストッパ装置 50 ピン(被当接部材) 408 引っ張りばね 418 連結部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アームの回動によって荷受台を昇降させる
    荷受台昇降装置において、 車体側に固定された被当接部材と、 前記荷受台の格納状態において前記被当接部材と対向す
    る張出位置及び前記被当接部材から離反する格納位置の
    いずれかに設定可能であって、張出位置においては前記
    アームが下方回動しようとするとき前記被当接部材と当
    接して当該下方回動を規制し、格納位置においては前記
    アームの自由な回動を許容するストッパ装置とを備えた
    ことを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 【請求項2】前記ストッパ装置は、前記張出位置又は格
    納位置を保持するように付勢し、かつ、当該両位置の中
    間を死点とする付勢手段を有する請求項1記載の荷受台
    昇降装置。
  3. 【請求項3】前記アームに設けられた上方回動ストッパ
    部材が、当該アームの上方回動端において前記被当接部
    材に当接する請求項1又は2記載の荷受台昇降装置。
  4. 【請求項4】前記ストッパ装置は車体に左右一対設けら
    れたアームにそれぞれ対応して設けられ、両ストッパ装
    置を連動させる連結部材が設けられている請求項1〜3
    のいずれか一つに記載の荷受台昇降装置。
  5. 【請求項5】前記連結部材は、左右のアームを連結する
    中空のアーム軸部材の内部に挿通されている請求項4記
    載の荷受台昇降装置。
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