JP2003107902A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

現像装置および画像形成装置

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JP2003107902A
JP2003107902A JP2001298629A JP2001298629A JP2003107902A JP 2003107902 A JP2003107902 A JP 2003107902A JP 2001298629 A JP2001298629 A JP 2001298629A JP 2001298629 A JP2001298629 A JP 2001298629A JP 2003107902 A JP2003107902 A JP 2003107902A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久時においても、毛抜けなどの損傷を生じ
にくく、かつ、現像剤の漏れを良好に防止することがで
き、さらには、現像剤担持体を高速動作させても、良好
なシール性を確保することのできるシール部材を備える
現像装置、および、そのような現像装置を備える画像形
成装置を提供すること。 【解決手段】 現像ローラ31の軸方向両端部からトナ
ーが漏れることを防止するためのサイドシール51のシ
ール部材66を、傾斜状の凸状織り目77が形成されて
いる織物部材67によって構成する。このような織物部
材67を用いることによって、耐久時においても、毛抜
けなどの損傷を生じにくく、かつ、シール部材66に侵
入したトナーを、凸状織り目77に沿って現像室34a
側に戻すことができるので、現像ローラ31を高速動作
させても良好なシール性を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタな
どの現像装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタなどの画像形成装置で
は、通常、トナーが収容されている現像カートリッジ
が、装置本体に着脱自在に装着されている。この現像カ
ートリッジは、トナーを収容するトナー収容部と、その
トナー収容部から供給されるトナーを担持する現像ロー
ラとを備えており、画像形成時には、この現像カートリ
ッジを装置本体に装着し、現像ローラを回転駆動させる
ことによって、感光ドラムに形成される静電潜像にトナ
ーを供給して可視像を形成し、これを用紙に転写するこ
とにより、画像を形成するようにしている。
【0003】このような現像カートリッジには、現像ロ
ーラに担持されるトナーが、現像時において回転駆動さ
れる現像ローラの軸方向両端部から漏れることを防止す
るためのシール部材が設けられている。このシール部材
は、現像ローラの軸方向両端部において、現像ローラの
外周面に摺擦するように配置されており、その現像ロー
ラに担持されるトナーが軸方向外方に漏れることを阻止
している。
【0004】そして、このようなシール部材としては、
従来より、押圧力の確保および回転トルクの低減を図る
べく、たとえば、テフロンフェルト(なお、「テフロ
ン」はデュポン社の商標名であり、ポリテトラフルオロ
エチレンを指す、以下同じ。)が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、テフロンフェ
ルトは、太いテフロン繊維によって形成されているの
で、耐久時においては、回転トルクを低減する一方で摩
耗により抜けやすく、また、トナーの侵入を許容して漏
れを生じやすいという不具合を有する。また、テフロン
であるため、脆く、ちぎれやすいという不具合をも有す
る。
【0006】とりわけ、このような不具合は、現像ロー
ラを高速回転させた時に顕著となる。
【0007】本発明は、このような不具合に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、耐久時におい
ても、毛抜けなどの損傷を生じにくく、かつ、現像剤の
漏れを良好に防止することができ、さらには、現像剤担
持体を高速動作させても、良好なシール性を確保するこ
とのできるシール部材を備える現像装置、および、その
ような現像装置を備える画像形成装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、現像剤収容部と、現像剤
を担持して移動する現像剤担持体と、前記現像剤担持体
に摺擦して現像剤の漏れを防止するためのシール部材と
を備える現像装置において、前記シール部材が、織物部
材により構成されていることを特徴としている。
【0009】このような構成によると、シール部材が織
物部材により構成されているので、耐久時においても、
毛抜けなどの損傷を生じにくく、かつ、織り目の凹凸に
よって現像剤担持体との間の良好なシール性を確保する
ことができるので、現像剤担持体を高速動作させても良
好なシール性を確保することができる。
【0010】また、請求項2に記載の発明において、請
求項1に記載の発明において、前記織物部材における前
記現像剤担持体側に突出する糸が、前記シール部材に侵
入する現像剤を現像剤収容部側に戻す方向に力が働くよ
うに、前記現像剤担持体の移動方向に対して傾斜状に並
ぶように織られていることを特徴としている。
【0011】このような構成によると、シール部材に侵
入した現像剤には、織物部材における現像剤担持体側に
突出する糸により、現像剤収容部側に戻す方向に力が働
くので、現像剤の漏れを確実に防止することができ、現
像剤担持体を高速動作させても確実なシール性を確保す
ることができる。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記織物部材における前記現像
剤担持体側に突出する糸が、前記シール部材に侵入する
現像剤を現像剤収容部側に再び戻すことができるよう
に、前記現像剤担持体の移動方向に対して傾斜状に並ぶ
ように織られていることを特徴としている。
【0013】このような構成によると、シール部材に侵
入した現像剤は、織物部材における現像剤担持体側に突
出する糸による傾斜状の織り目に沿って、現像剤担持体
の移動とともに、現像剤収容部側に再び戻される。その
ため、現像剤の漏れを確実に防止することができ、現像
剤担持体を高速動作させても確実なシール性を確保する
ことができる。
【0014】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
または3に記載の発明において、前記突出する糸が、前
記現像剤担持体の移動方向における上流側から下流側に
沿って、現像剤収容部側に向くように傾斜状に並んでい
ることを特徴としている。
【0015】このような構成によると、シール部材に侵
入した現像剤は、突出する糸による傾斜状の織り目に沿
って、現像剤担持体の移動とともに、現像剤担持体の移
動方向における上流側から下流側に沿って、現像剤収容
部側に送られ、現像剤収容部に再び戻される。そのた
め、現像剤の漏れをより確実に防止することができ、現
像剤担持体を高速動作させてもより確実なシール性を確
保することができる。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、請求項2
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記突出す
る糸が、前記現像剤担持体の移動方向に対して45°以
下の角度をなすように傾斜状に並んでいることを特徴と
している。
【0017】たとえば、突出する糸が、現像剤担持体の
移動方向に対して45°よりも大きい角度をなすように
傾斜状に並んでいる場合には、現像剤担持体の移動によ
ってシール部材に侵入した現像剤に働く力を、突出した
糸で受けやすくなり、シール部材に侵入した現像剤が現
像剤収容部側に戻りにくくなる。
【0018】一方、このような構成によると、突出する
糸が、現像剤担持体の移動方向に対して45°以下の角
度をなすように傾斜状に並んでいるので、現像剤担持体
の移動によってシール部材に侵入した現像剤に働く力
を、突出した糸で受けにくくなり、シール部材に侵入し
た現像剤が現像剤収容部側に戻りやすくなる。そのた
め、シール部材に侵入した現像剤をより確実かつ迅速
に、現像剤収容部側に再び戻すことができる。その結
果、現像剤の漏れをより一層確実に防止することがで
き、現像剤担持体を高速動作させてもより一層確実なシ
ール性を確保することができる。
【0019】また、請求項6に記載の発明は、請求項2
ないし5のいずれかに記載の発明において、前記織物部
材が、縦糸と横糸とによって織られており、前記突出す
る糸が、隣り合う2本以上の前記横糸を乗りこえる前記
縦糸により構成されることを特徴としている。
【0020】このような構成によると、縦糸が隣り合う
2本以上の横糸を乗りこえた後、その次の横糸の下をく
ぐるように織られているので、織物部材を、縦糸と横糸
とによって織られる簡易な構成としながらも、突出する
糸が確実に傾斜状に並ぶように織ることができる。その
ため、簡易な構成により、突出する糸を確実に傾斜状に
並べて、現像剤の漏れを確実に防止することができる。
【0021】また、請求項7に記載の発明は、請求項2
ないし6のいずれかに記載の発明において、前記織物部
材が、縦糸と横糸とによって織られており、隣り合う前
記縦糸は、それぞれが、少なくとも1本の共通する前記
横糸を乗りこえるとともに、それそれが、少なくとも1
本の異なる前記横糸を乗りこえるように織られているこ
とを特徴としている。
【0022】このような構成によると、隣り合う縦糸
が、それぞれ少なくとも1本の共通する横糸を乗りこえ
るとともに、それぞれ少なくとも1本の異なる横糸を乗
りこえるように織られているので、織物部材を、縦糸と
横糸とによって織られる簡易な構成としながらも、突出
する糸が確実に傾斜状に並ぶように織ることができる。
そのため、簡易な構成により、突出する糸を確実に傾斜
状に並べて、隣り合う各縦糸の横方向の重なりによっ
て、現像剤の漏れを確実に防止することができる。
【0023】また、請求項8に記載の発明は、請求項6
または7に記載の発明において、前記縦糸が、前記現像
剤担持体の移動方向と同方向で織られていることを特徴
としている。
【0024】たとえば、突出する糸である縦糸が、現像
剤担持体の移動方向に対して異なる方向で織られている
と、耐久時における現像剤担持体との摺擦によってほつ
れを生じ、早い時期からシール性が低下するという不具
合を生じる。
【0025】しかし、このような構成によると、縦糸が
現像剤担持体の移動方向と同方向で織られているので、
耐久時における現像剤担持体との摺擦によってもほつれ
が生じにくく、長期にわたって、良好なシール性を確保
することができる。
【0026】また、請求項9に記載の発明は、請求項6
ないし8のいずれかに記載の発明において、隣り合う各
前記縦糸が、共通する1つの前記横糸に対して、その横
糸の延びる方向において互いに重なりを有するように織
られていることを特徴としている。
【0027】このような構成によると、隣り合う各縦糸
が、共通する1つの横糸に対して、その横糸の延びる方
向において互いに重なっているので、横糸の延びる方向
を現像剤担持体の移動方向と略直交する方向、すなわ
ち、現像剤が漏れる方向と一致させれば、そのような隣
り合う各縦糸の横方向の重なりによって、現像剤の漏れ
を確実に阻止することができる。そのため、より確実な
シール性を実現することができる。
【0028】また、請求項10に記載の発明は、請求項
6ないし9のいずれかに記載の発明において、前記縦糸
が織られている方向が、このシール部材における前記現
像剤担持体の移動方向に沿う端縁と同方向であることを
特徴としている。
【0029】たとえば、縦糸が、シール部材における現
像剤担持体の移動方向に沿う端縁と異なる方向で織られ
ていると、耐久時における現像剤担持体との摺擦によっ
て、その端縁からほつれを生じ、早い時期からシール性
が低下するという不具合を生じる。
【0030】しかし、このような構成によると、縦糸が
シール部材の端縁と同方向で織られているので、耐久時
における現像剤担持体との摺擦によっても、その端縁か
らほつれが生じにくく、長期にわたって、良好なシール
性を確保することができる。
【0031】また、請求項11に記載の発明は、現像剤
収容部と、現像剤を担持して移動する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に摺擦して現像剤の漏れを防止するた
めのシール部材とを備える現像装置において、前記シー
ル部材には、前記シール部材に侵入する現像剤を、現像
剤収容部側に再び戻すことができるような凹凸部が形成
されていることを特徴としている。
【0032】このような構成によると、シール部材に侵
入した現像剤は、現像剤担持体の移動とともに、凹凸部
によって、現像剤収容部側に再び戻される。そのため、
現像剤の漏れを確実に防止することができ、現像剤担持
体を高速動作させても確実なシール性を確保することが
できる。
【0033】また、請求項12に記載の発明は、請求項
11に記載の発明において、前記凹凸部が、現像剤との
接触部分において、前記現像剤担持体の移動方向におけ
る上流側から下流側に沿って、現像剤収容部側に向くよ
うに傾斜していることを特徴としている。
【0034】このような構成によると、シール部材に侵
入し凹凸部に接触した現像剤は、その凹凸部の傾斜に沿
って、現像剤担持体の移動にともなって、現像剤担持体
の移動方向における上流側から下流側に沿って現像剤収
容部側に送られ、現像剤収容部に再び戻される。そのた
め、現像剤の漏れをより確実に防止することができ、現
像剤担持体を高速動作させてもより確実なシール性を確
保することができる。
【0035】また、請求項13に記載の発明は、請求項
12に記載の発明において、前記凹凸部が、少なくとも
現像剤との接触部分において、前記現像剤担持体の移動
方向に対して、45°以下の角度で傾斜していることを
特徴としている。
【0036】たとえば、凹凸部が、現像剤担持体の移動
方向に対して45°よりも大きい角度で傾斜している場
合には、現像剤担持体の移動によってシール部材に侵入
した現像剤に働く力を、凹凸部で受けやすくなり、シー
ル部材に侵入した現像剤が現像剤収容部側に戻りにくく
なる。
【0037】一方、このような構成によると、凹凸部
が、現像剤担持体の移動方向に対して45°以下の角度
で傾斜しているので、現像剤担持体の移動によってシー
ル部材に侵入した現像剤に働く力を、凹凸部が受けにく
くなり、シール部材に侵入した現像剤が現像剤収容部側
に戻りやすくなる。そのため、シール部材に侵入した現
像剤をより確実かつ迅速に、現像剤収容部側に再び戻す
ことができる。その結果、現像剤の漏れをより一層確実
に防止することができ、現像剤担持体を高速動作させて
もより一層確実なシール性を確保することができる。
【0038】また、請求項14に記載の発明は、請求項
1ないし13のいずれかに記載の発明において、前記シ
ール部材の摺擦面には、潤滑剤が塗布されていることを
特徴としている。
【0039】このような構成によると、現像剤担持体の
移動時には、現像剤担持体とシール部材との間におい
て、潤滑剤が潤滑し、摺動抵抗を低減することができ
る。そのため、シール部材の耐摩耗性および耐久性を、
より一層向上させることができるとともに、これらの摺
動に起因する異音の発生を確実に防止することができ
る。
【0040】また、織物部材においては、不織布に比べ
ると規則的に糸が配置されているので、現像剤を絡め取
る性能が若干劣るが、潤滑剤の塗布により、そのような
性能の低下を防止することができる。さらに、潤滑剤
は、織り目の間に含浸されるので、現像剤担持体との間
のシール性をさらに向上させることもできる。
【0041】また、請求項15に記載の発明は、請求項
14に記載の発明において、前記潤滑剤がフッ素系潤滑
剤であることを特徴としている。
【0042】潤滑剤がフッ素系潤滑剤であると、現像剤
担持体とシール部材との間の摺動抵抗をより一層低減さ
せることができる。そのため、耐摩耗性および耐久性
を、より一層向上させることができるとともに、とりわ
け、これらの摺動に起因する異音の発生をより一層確実
に防止することができる。
【0043】また、請求項16に記載の発明は、請求項
15に記載の発明において、前記フッ素系潤滑剤が、フ
ッ素油およびフッ素系樹脂を含有していることを特徴と
している。
【0044】フッ素系潤滑剤が、フッ素油およびフッ素
系樹脂を含有していると、フッ素油およびフッ素系樹脂
が摩擦を低減し、現像剤担持体とシール部材との間の摺
動抵抗を、より一層低減させることができる。そのた
め、耐摩耗性および耐久性を、さらに向上させることが
できるとともに、とりわけ、これらの摺動に起因する異
音の発生をより一層確実に防止することができる。
【0045】また、請求項17に記載の発明は、請求項
1ないし16のいずれかに記載の発明において、現像剤
が、重合法により得られる重合トナーであることを特徴
としている。
【0046】重合トナーは流動性が良いため良好な現像
を達成することができる。一方、重合トナーは、その良
好な流動性ゆえに、現像剤担持体の移動によって、現像
剤担持体とシール部材との間の侵入して漏れやすくなる
が、このような本発明のシール部材によって、そのよう
な重合トナーの漏れを確実に防止することができる。
【0047】また、請求項18に記載の発明は、請求項
1ないし17のいずれかに記載の発明において、前記シ
ール部材は、前記現像剤担持体における前記現像剤担持
体の移動方向と略直交する方向の両側に配置されてお
り、それら2つの前記シール部材には、一方側に配置さ
れるシール部材と他方側に配置されるシール部材とを識
別するための識別部分が形成されていることを特徴とし
ている。
【0048】たとえば、一方側に配置されるシール部材
と、他方側に配置されるシール部材とを、それぞれ逆に
配置してしまうと、それらのシール部材に侵入した現像
剤は漏れる方向に送られるので、却って漏れが多くなる
という不具合を生じる。
【0049】しかし、このような構成によると、各シー
ル部材には、それぞれ、一方側に配置されるシール部材
と他方側に配置されるシール部材とを識別するための識
別部分が形成されているので、それらを逆に配置してし
まうことを有効に防止することができる。そのため、シ
ール部材の確実な配置によって、現像剤の漏れを確実に
防止することができる。
【0050】また、請求項19に記載の発明は、請求項
18に記載の発明において、前記識別部分が、切り欠き
によって形成されていることを特徴としている。
【0051】このような構成によると、十分に識別でき
る識別部分を、簡易な構成によって、確実に形成するこ
とができる。
【0052】また、請求項20に記載の発明は、請求項
1ないし19のいずれかに記載の発明において、前記現
像剤担持体が、弾性体のローラからなり、前記現像装置
の筐体に支持されるとともに、前記ローラの軸方向両端
部において、前記ローラと前記筐体との間に、前記シー
ル部材が配置されていることを特徴としている。
【0053】現像ローラのローラは、感光体や現像剤へ
のダメージを低減するために、弾性体によって形成され
ていることが好ましいが、ローラを弾性体によって形成
すると、たとえば、発泡体で形成した場合に比べて、現
像剤の漏れを生じやすく、また、金属で形成した場合と
に比べて、ローラの削れを防止することができず、現像
時の現像剤の漏れが生じやすくなる。
【0054】しかし、このような構成によると、現像ロ
ーラの軸方向両端部に配置されたシール部材によって、
耐久時における現像剤の軸方向両端部からの漏れを確実
に防止することができる。そのため、現像ローラのロー
ラを弾性体によって形成して、良好な現像を達成しつ
つ、現像剤の漏れを有効に防止することができる。
【0055】また、請求項21に記載の発明は、画像形
成装置であって、請求項1ないし20のいずれかに記載
の現像装置を備えていることを特徴としている。
【0056】このような現像装置を備えることで、耐久
時において、シール部材は、毛抜けなどの損傷を生じに
くく、かつ、現像剤の漏れを良好に防止するので、装置
内に現像剤が飛散することを有効に防止することができ
る。さらには、現像剤担持体を高速動作させても良好な
シール性を確保することができるので、画像形成速度の
向上を図ることができる。そのため、装置の確実な作動
を確保して、迅速な画像形成を達成することができる。
【0057】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置と
してのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図
である。図1において、レーザプリンタ1は、本体ケー
シング2内に、用紙3を給紙するためのフィーダ部4
や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画
像形成部5などを備えている。
【0058】フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底
部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレ
イ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一
端側端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パ
ット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流
側に設けられる紙粉取りローラ10および11と、紙粉
取りローラ10および11に対し用紙3の搬送方向の下
流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
【0059】用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタッ
ク可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部にお
いて揺動可能に支持されることによって、近い方の端部
が上下方向に移動可能とされており、また、その裏側か
ら図示しないばねによって上方向に付勢されている。そ
のため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従
って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点とし
て、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ロ
ーラ8および給紙パット9は、互いに対向状に配設さ
れ、給紙パット9の裏側に配設されるばね13によっ
て、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されて
いる。用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押
圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8
に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって
給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に
給紙される。給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10
および11によって、紙粉が取り除かれた後、レジスト
ローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対の
ローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後
に、画像形成部5に送るようにしている。
【0060】なお、このフィーダ部4は、さらに、マル
チパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上
に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側
給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25
とを備えており、マルチパーパス側給紙ローラ15およ
びマルチパーパス側給紙パット25は、互いに対向状に
配設され、マルチパーパス側給紙パット25の裏側に配
設されるばね25aによって、マルチパーパス側給紙パ
ット25がマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって
押圧されている。マルチパーパストレイ14上に積層さ
れる用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転
によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパー
パス側給紙パット25とで挟まれた後、1枚毎に給紙さ
れる。
【0061】画像形成部5は、スキャナユニット16、
プロセスユニット17、定着部18などを備えている。
【0062】スキャナユニット16は、本体ケーシング
2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、
回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および
21、反射鏡22、23および24などを備えており、
レーザ発光部からの発光される所定の画像データに基づ
くレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー
19、レンズ20、反射鏡22および23、レンズ2
1、反射鏡24の順に通過あるいは反射させて、後述す
るプロセスユニット17の感光ドラム27の表面上に高
速走査にて照射させている。
【0063】プロセスユニット17は、スキャナユニッ
ト16の下方に配設され、図2に示すように、本体ケー
シング2に対して着脱自在に装着されるドラムカートリ
ッジ26内に、感光ドラム27(静電潜像担持体)、現
像装置としての現像カートリッジ28、スコロトロン型
帯電器29、転写ローラ30を備えている。
【0064】現像カートリッジ28は、図3にも示すよ
うに、ドラムカートリッジ26に対して着脱自在に装着
されており、現像剤担持体としての現像ローラ31、層
厚規制ブレード32、供給ローラ33、現像剤収容部と
しての現像室34aおよびトナー収容室34bなどを備
えている。
【0065】トナー収容室34b内には、現像剤とし
て、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されてい
る。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、ス
チレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキ
ル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C
4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁
重合などの公知の重合方法によって共重合させることに
より得られる重合トナーが使用されている。このような
重合トナーは、球状をなし、流動性が極めて良好である
ため、良好な現像を達成することができ、その結果、高
画質の画像を形成することができる。なお、このような
トナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックス
などが配合されるとともに、流動性を向上させるため
に、シリカなどの外添剤が添加されている。その平均粒
径は、約6〜10μm程度である。
【0066】そして、トナー収容室34b内のトナー
は、トナー収容室34bの中心に設けられる回転軸35
に支持されるアジテータ36の矢印方向(時計方向)へ
の回転により、攪拌されて、トナー収容室34bの側部
に開口されたトナー供給口37から現像室34aに放出
される。なお、トナー収容室34bの側壁には、トナー
の残量検知用の窓38が設けられており、回転軸35に
支持されたクリーナ39によって清掃される。
【0067】現像室34a内には、現像ローラ31、層
厚規制ブレード32および供給ローラ33が設けられて
いる。
【0068】トナー供給口37の側方位置には、供給ロ
ーラ33が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設さ
れており、また、この供給ローラ33に対向して、現像
ローラ31が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設
されている。そして、これら供給ローラ33と現像ロー
ラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状
態で互いに当接されている。
【0069】供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、
導電性のスポンジ体からなるローラが被覆されている。
【0070】現像ローラ31は、金属製のローラ軸76
に、導電性のゴム材料である弾性体からなるローラが被
覆されている。より具体的には、現像ローラ31のロー
ラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴム
またはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フ
ッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴ
ムのコート層が被覆されている。なお、現像ローラ31
には、感光ドラム27に対して、所定の現像バイアスが
印加されている。
【0071】また、現像ローラ31の近傍には、層厚規
制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレー
ド32は、後で詳述するが、現像ローラ31の上方にお
いて、その現像ローラ31の軸方向に沿って対向状に配
置され、現像カートリッジ28の筐体52に取り付けら
れる支持部材58と、その支持部材58から現像ローラ
31に向かって延びる金属の板ばね材からなる板ばね部
材59と、その板ばね部材59の先端部に設けられる絶
縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部4
0とを備えており、押圧部40が板ばね部材59の弾性
力によって現像ローラ31上に圧接されるように構成さ
れている。
【0072】そして、トナー供給口37から現像室34
aに放出されるトナーは、供給ローラ33の回転によ
り、現像ローラ31に供給され、この時、供給ローラ3
3と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電され、さら
に、現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ロー
ラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部
40と現像ローラ31との間に進入し、ここでさらに十
分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ
31上に担持される。
【0073】感光ドラム27は、図2に示すように、現
像ローラ31の側方位置において、その現像ローラ31
と対向するような状態で矢印方向(時計方向)に回転可
能に配設されている。この感光ドラム27は、ドラム本
体が接地されるとともに、その表面部分がポリカーボネ
ートなどから構成される正帯電性の感光層により形成さ
れている。
【0074】スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム
27の上方に、感光ドラム27に接触しないように、所
定の間隔を隔てて配設されている。このスコロトロン型
帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコ
ロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電
器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電
させるように構成されている。
【0075】そして、感光ドラム27の表面は、その感
光ドラム27の回転に伴なって、まず、スコロトロン型
帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニ
ット16からのレーザービームの高速走査により露光さ
れ、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0076】次いで、現像ローラ31の回転により、現
像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナー
が、感光ドラム27に対向して接触する時に、感光ドラ
ム27の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様
に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レー
ザービームによって露光され電位が下がっている露光部
分に供給され、選択的に担持されることによって可視像
化され、これによって反転現像が達成される。
【0077】転写ローラ30は、感光ドラム27の下方
において、この感光ドラム27に対向するように配置さ
れ、ドラムカートリッジ26に矢印方向(反時計方向)
に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、
金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラ
が被覆されており、転写時には、感光ドラム27に対し
て所定の転写バイアスが印加されるように構成されてい
る。そのため、感光ドラム27の表面上に担持された可
視像は、用紙3が感光ドラム27と転写ローラ30との
間を通る間に用紙3に転写される。
【0078】定着部18は、図1に示すように、プロセ
スユニット17の側方下流側に配設され、加熱ローラ4
1、加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42、およ
び、これら加熱ローラ41および押圧ローラ42の下流
側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。加
熱ローラ41は、金属製で加熱のためのハロゲンランプ
を備えており、プロセスユニット17において用紙3上
に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧
ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、
その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に
搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙
3は、排紙ローラ45に送られて、その排紙ローラ45
によって排紙トレイ46上に排紙される。
【0079】また、このレーザプリンタ1には、用紙3
の両面に画像を形成するために、反転搬送部47が設け
られている。この反転搬送部47は、排紙ローラ45
と、反転搬送パス48と、フラッパ49と、複数の反転
搬送ローラ50とを備えている。
【0080】排紙ローラ45は、1対のローラからな
り、正回転および逆回転の切り換えができるように構成
されている。この排紙ローラ45は、上記したように、
排紙トレイ46上に用紙3を排紙する場合には、正方向
に回転するが、用紙3を反転させる場合には、逆方向に
回転する。
【0081】反転搬送パス48は、排紙ローラ45から
画像形成部5の下方に配設される複数の反転搬送ローラ
50まで用紙3を搬送することができるように、上下方
向に沿って設けられており、その上流側端部が、排紙ロ
ーラ45の近くに配置されるとともに、その下流側端部
が、反転搬送ローラ50の近くに配置されている。
【0082】フラッパ49は、排紙パス44と反転搬送
パス48との分岐部分に臨むように、揺動可能に設けら
れており、図示しないソレノイドの励磁または非励磁に
より、排紙ローラ45によって反転された用紙3の搬送
方向を、排紙パス44に向かう方向から、反転搬送パス
48に向かう方向に切り換えることができるように構成
されている。
【0083】反転搬送ローラ50は、給紙トレイ6の上
方において、略水平方向に複数設けられており、最も上
流側の反転搬送ローラ50が、反転搬送パス48の後端
部の近くに配置されるとともに、最も下流側の反転搬送
ローラ50が、レジストローラ12の下方に配置される
ように設けられている。
【0084】そして、用紙3の両面に画像を形成する場
合には、この反転搬送部47が、次のように動作され
る。すなわち、一方の面に画像が形成された用紙3が搬
送ローラ43によって排紙パス44から排紙ローラ45
に送られてくると、排紙ローラ45は、用紙3を挟んだ
状態で正回転して、この用紙3を一旦外側(排紙トレイ
46側)に向けて搬送し、用紙3の大部分が外側に送ら
れ、用紙3の後端が排紙ローラ45に挟まれた時に、正
回転を停止する。次いで、排紙ローラ45は、逆回転す
るとともに、フラッパ49が、用紙3が反転搬送パス4
8に搬送されるように、搬送方向を切り換えて、用紙3
を前後逆向きの状態で反転搬送パス48に搬送するよう
にする。なお、フラッパ49は、用紙3の搬送が終了す
ると、元の状態、すなわち、搬送ローラ43から送られ
る用紙3を排紙ローラ45に送る状態に切り換えられ
る。次いで、反転搬送パス48に逆向きに搬送された用
紙3は、反転搬送ローラ50に搬送され、この反転搬送
ローラ50から、上方向に反転されて、レジストローラ
12に送られる。レジストローラ12に搬送された用紙
3は、裏返しの状態で、再び、所定のレジスト後に、画
像形成部5に向けて送られ、これによって、用紙3の両
面に所定の画像が形成される。
【0085】また、このレーザプリンタ1では、転写ロ
ーラ30によって用紙3に転写された後に感光ドラム2
7の表面上に残存する残存トナーを、現像ローラ31に
よって回収する、いわゆるクリーナレス方式によって残
存トナーを回収するようにしている。このようなクリー
ナレス方式によって感光ドラム27の表面上の残存トナ
ーを回収すれば、ブレードなどのクリーナ装置や廃トナ
ーの貯留手段を設ける必要がないため、装置構成の簡略
化、小型化およびコストの低減化を図ることができる。
【0086】そして、このレーザプリンタ1の現像カー
トリッジ28では、現像ローラ31に担持されるトナー
が、現像時において回転される現像ローラ31の軸方向
両端部から漏れることを防止するためのサイドシール5
1が、現像ローラ31の軸方向両端部にそれぞれ設けら
れている。以下、図4ないし図6を参照して、サイドシ
ール51を、現像ローラ31の軸方向端部のシール構造
とともに詳述する。なお、図4ないし図6では、現像ロ
ーラ31の軸方向一端部側のみを示し、以下、その軸方
向一端部側のみを説明するが、現像ローラ31の軸方向
他端部側も、同様の構成とされている。
【0087】図4に示すように、現像カートリッジ28
における現像ローラ31の軸方向端部は、筐体52の前
面が開放されるとともに、その側壁53には、現像ロー
ラ31を装着させるための支持孔54が形成されてお
り、その側壁53に隣接して、サイドシール51ととも
に、図5および図6に示すように、アッパサイドシール
55、ブレードサイドシール56、および、図4に示す
ように、ロアサイドシール57が設けられている。そし
て、これらサイドシール51、アッパサイドシール5
5、ブレードサイドシール56およびロアサイドシール
57によって、現像ローラ31の軸方向端部におけるト
ナーの漏れを確実に防止するようにしている。なお、支
持孔54は、その前方側端部が開口されており、その開
口部75に沿って現像ローラ31のローラ軸76を受け
入れることができるように形成されている。
【0088】アッパサイドシール55は、所定の厚みを
有する略矩形板状をなし、ウレタンなどのスポンジ部材
からなり、側壁53に隣接する筐体52の幅方向側端部
上方において、層厚規制ブレード32の板ばね部材59
に対向配置され、両面テープなどによって貼着されてい
る。このアッパサイドシール55を設けることにより、
次に述べるブレードサイドシール56の密着性を向上さ
せることができる。
【0089】ブレードサイドシール56は、層厚規制ブ
レード32の板ばね部材59の幅方向側端部において、
アッパサイドシール55と対向する部分に設けられてお
り、板ばね部材59の裏面(後面)に設けられるバック
ブレードシール63と、板ばね部材59の表面(前面)
に設けられるフロントブレードシール64とを備えてい
る。なお、層厚規制ブレード32の支持部材58は、現
像ローラ31の軸方向に沿って延びる板状のバックサポ
ート部材60と、そのバックサポート部材60に対向配
置される断面略L字状のフロントサポート部材61とを
備えており、バックサポート部材60とフロントサポー
ト部材61との間において、板ばね部材59を挟んだ状
態で、ねじ62によって筐体52の上部に固定されてい
る。
【0090】バックブレードシール63は、所定の厚み
を有する略矩形板状をなし、ウレタンなどのスポンジ部
材からなり、アッパサイドシール55と対向する板ばね
部材59の裏面に、両面テープなどによって貼着されて
いる。これによって、バックブレードシール63とアッ
パサイドシール55とは、スポンジ部材同士の接触とな
るので、現像ローラ31の軸方向端部上方におけるトナ
ーの漏れを確実に防止することができる。
【0091】また、フロントブレードシール64は、所
定の厚みを有する略矩形板状をなし、ウレタンなどのス
ポンジ部材からなり、バックブレードシール63と対向
する板ばね部材59の表面に、両面テープなどによって
貼着されている。このフロントブレードシール64は、
その上に、次に述べるシール部材66が積層されるが、
その厚さ(フロントブレードシール64とシール部材6
6との積層状態での厚さ)が、ある程度のつぶし量を見
込んで、層厚規制ブレード32の押圧部40よりも厚く
なるように形成されている。このように形成することに
より、押圧部40が摩耗しても、押圧部40と現像ロー
ラ31との圧接部分側方からのトナー洩れを確実に防止
することができる。
【0092】また、図4に示すように、ロアサイドシー
ル57は、所定の厚みを有する略矩形板状をなし、ウレ
タンなどのスポンジ部材からなり、筐体52の幅方向端
部であって、次に述べるサイドシール51の内側に隣接
配置され、筐体52の下部表面に両面テープなどによっ
て貼着されている。このロアサイドシール57を設ける
ことにより、次に述べるサイドシール51とロアフィル
ム78(図2参照)とが取り付けられる境界部分におけ
るトナーの漏れを防止することができる。
【0093】そして、サイドシール51は、側壁53に
隣接する筐体52の幅方向側端部において、現像ローラ
31の外周面と摺接するように設けられている。このサ
イドシール51は、スポンジシール部材65と、そのス
ポンジシール部材65上に積層されるシール部材66と
を備えている。
【0094】スポンジシール部材65は、ウレタンなど
のスポンジ部材からなり、より具体的には、スポンジの
中でも比較的剛性の高いウレタンのスポンジ部材(商品
名:ポロン、ロジャースイノアック社製)からなり、現
像ローラ31を装着した時に圧縮されて所定の押圧力を
発現するような、ある程度の厚みを有する略矩形状に形
成されている。このスポンジシール部材65は、図4
(a)に示すように、側壁53に隣接する筐体52の幅
方向側端部において、図6に示すように、その上端部
が、ブレードサイドシール56のバックブレードシール
63およびフロントブレードシール64に圧接し、図4
(a)に示すように、その下端部が、ロアサイドシール
57と筐体52の幅方向においてオーバーラップする状
態で、両面テープなどによって貼着されている。スポン
ジシール部材65の上端部を、ブレードサイドシール5
6のバックブレードシール63およびフロントブレード
シール64に圧接させれば、これらのスポンジ部材同士
の接触により、スポンジシール部材65とブレードサイ
ドシール56との境界部分におけるトナーの漏れを防止
することができる。また、スポンジシール部材65の下
端部を、ロアサイドシール57と筐体52の幅方向にお
いてオーバーラップさせれば、これらのスポンジ部材同
士の接触により、スポンジシール部材65とロアサイド
シール57との境界部分におけるトナーの漏れを防止す
ることができる。
【0095】シール部材66は、カシミヤ系の繊維から
なる織物部材67から構成されており、その織物部材6
7が略矩形シート状に形成されたものが用いられてい
る。このシール部材66は、図4(b)に示すように、
側壁53に隣接する筐体52の幅方向側端部において、
スポンジシール部材65上に積層され、図5および図6
に示すように、その上端部が、フロントブレードシール
64を覆い、かつ、その下端部が、スポンジシール部材
65の下端部から、さらに下方に延び、筐体52の下端
部を巻回状に被覆するような状態で、両面テープなどに
よって貼着されている。シール部材66の上端部で、フ
ロントブレードシール64を覆うようにすれば、層厚規
制ブレード32の押圧部40の側方からのトナーの漏れ
を確実に防止することができる。また、シール部材66
は、層厚規制ブレード32の板ばね部材59の動きに従
って一緒に動くので、板ばね部材59の動きが規制され
ることなく、押圧部40による現像ローラ31の良好な
圧接を確保することができる。さらに、シール部材66
と板ばね部材59との間に介在されるフロントブレード
シール64が、スポンジ部材によって形成されており、
適度なつぶれ量を有しているので、シール部材66と現
像ローラ31との間の押圧力の反力を良好に吸収して、
これらシール部材66と現像ローラ31との間のシール
を確実に確保することができる。
【0096】なお、このサイドシール51が設けられる
筐体52の端部は、サイドシール51と現像ローラ31
とを密着状に接触させるために、現像ローラ31の外周
面に沿った湾曲形状をなし、スポンジシール部材65お
よびシール部材66は、この湾曲形状に沿って積層され
ているため、シール部材66の表面が、現像ローラ31
の外周面に沿う湾曲形状として形成されている。
【0097】そして、図4(b)に示すように、筐体5
2が開放される前面側から、現像ローラ31のローラ軸
76を支持孔54に沿って挿入させることにより、現像
ローラ31が筐体52に回転可能に装着支持されてお
り、これによって、図6に示すように、現像ローラ31
の軸方向端部の外周面が、シール部材66の表面と密着
状に摺動可能に接触される。
【0098】したがって、この現像ローラ31の軸方向
端部の外周面とシール部材66の表面との間において、
現像時における現像ローラ31の回転駆動による軸方向
端部からのトナーの漏れを、確実にシールすることがで
きる。
【0099】また、筐体52の下端部の上面には、その
幅方向全体にわたって、PET(ポリエチレンテレフタ
レート)シートやウレタンゴムフィルムなどからなるロ
アフィルム78(図2および図3参照)が両面テープに
よって貼着されており、これによって、筐体52の下側
からの漏れが防止されている。
【0100】そして、このレーザプリンタ1では、サイ
ドシール51のシール部材66が、上記したように、カ
シミヤ系の繊維からなる織物部材67によって形成され
ており、その繊維太さが、現像時に使用されるトナーの
平均粒径の2.1倍以下であり、より具体的には15±
5μmとされている。また、繊維の断面形状は、円形状
または扁平状とされている。この繊維を複数本よること
によって、後述する1本の縦糸68および1本の横糸6
9を形成している。
【0101】たとえば、シール部材66に、テフロン系
の繊維部材を用いると、太いテフロン繊維のみによって
形成されるので、耐久時においては、回転トルクを低減
する一方で摩耗により抜けやすく、また、トナーの侵入
を許容して漏れを生じやすく、しかも、テフロンである
ため、脆く、ちぎれやすいという不具合を生じ、とりわ
け、現像ローラ31を高速回転させるとそのような不具
合が顕著となるが、このように、織物部材67を用いれ
ば、毛抜けなどの損傷が生じにくく、かつ、織り目の凹
凸によって現像ローラ31との間の良好なシール性を確
保することができ、テフロン系の繊維部材を用いる場合
に比べて、耐摩耗性および耐久性の向上を図ることがで
きる。さらに、耐久時において現像ローラ31を高速回
転させても、良好なシール性を確保することができる。
【0102】そして、この現像カートリッジ28におい
ては、シール部材66を構成する織物部材67は、シー
ル部材66に侵入するトナーを現像室34a側に再び戻
すことができるように、現像ローラ31の回転方向に対
して傾斜状の織り目が形成されるような織方によって形
成されている。
【0103】より具体的には、織物部材67の現像ロー
ラ31との摺擦面の光学顕微鏡写真である図7および図
8、および、織物部材67の織り目の模式図である図9
に示すように、この織物部材67は、綾織または斜文織
と呼ばれる、縦糸と横糸とが交差する織り目が斜めに形
成されるような織方で織られており、現像ローラ31と
の摺擦面側において、1本の縦糸68は、2本の横糸6
9の上を乗りこえた後に、1本の横糸69の下をくぐる
ように織られており、一方、1本の横糸69は、1本の
縦糸68の上を乗りこえた後に、2本の縦糸68の下を
くぐるように織られている。また、隣り合う縦糸68が
1本の共通の横糸69の上をともに乗りこえた後、その
次の横糸69においては、一方の縦糸68がそのまま上
を乗りこえる一方で、他方の縦糸68が下をくぐるよう
に織られている。そして、現像ローラ31との摺擦面側
において2本の横糸69の上を乗りこえた部分の縦糸6
8、すなわち、図9に示す表面側縦糸70は、現像ロー
ラ31との摺擦面側に突出しており、これら表面側縦糸
70は、互いに傾斜状(図7ないし図9においては右斜
め上方に傾斜)に並ぶように形成されており、この表面
側縦糸70の連続した並びによって、織物部材67の摺
擦面に傾斜状の凸状織り目77(図4(b)参照)が形
成されている。
【0104】そして、この現像カートリッジ28のシー
ル部材66では、これらの織物部材67の表面側縦糸7
0による傾斜状の凸状織り目77が、現像ローラ31の
回転方向Xにおける上流側から下流側に沿って現像室3
4a側(すなわち、現像ローラ31の軸方向中心側)に
向くように傾斜状に織られている。より具体的には、こ
れら凸状織り目77の現像ローラ31の回転方向に対す
る傾斜角度が45°以下となるように、傾斜状に織られ
ている。
【0105】このように、このシール部材66では、織
物部材67の表面側縦糸70の連続した並びによって形
成された凸状織り目77が、現像ローラ31の回転方向
における上流側から下流側に沿って現像室34a側に傾
斜状に向くように織られているため、シール部材66に
侵入したトナーには、織物部材67における現像ローラ
31側に突出する表面側縦糸70によって、現像室34
a側に戻す方向に力が働くので、現像ローラ31の軸方
向外側へ移動することが妨げられ、凸状織り目77に沿
って現像ローラ31の回転とともに、現像ローラ31の
回転方向Xにおける上流側から下流側に沿って現像室3
4a側に送られ、現像室34aに再び戻される。そのた
め、トナーの漏れを確実に防止することができ、現像ロ
ーラ31を高速動作させても確実なシール性を確保する
ことができる。
【0106】また、このシール部材66では、織物部材
67の凸状織り目77の傾斜角度が45°以下となるよ
うに織られているので、シール部材66に侵入したトナ
ーを、その凸状織り目77によって、より確実かつ迅速
に、現像室34a側に再び戻すことができる。
【0107】すなわち、図13(a)に示すように、た
とえば、凸状織り目77の傾斜角度が現像ローラ31の
回転方向Xに対して90°である場合には、現像ローラ
31の回転によってシール部材66に侵入したトナーに
働く力Fを、すべて凸状織り目77によって受けること
となり、シール部材66に侵入したトナーが現像室34
aに良好に戻らず、また、図13(b)に示すように、
凸状織り目77の傾斜角度が現像ローラ31の回転方向
Xに対して90°より小さいが、45°よりも大きい場
合でも、現像ローラ31の回転によってシール部材66
に侵入したトナーに働く力F(図13(b)において
は、力Fを、凸状織り目77に沿う分力Fbと、凸状織
り目77に直交する分力Faとに分けて示している。)
を、凸状織り目77で受けやすく、そのため、シール部
材66に侵入したトナーが現像室34aに戻りにくくな
る。
【0108】一方、図13(c)に示すように、このシ
ール部材66では、凸状織り目77の傾斜角度が現像ロ
ーラ31の回転方向Xに対して45°以下であるので、
現像ローラ31の回転によってシール部材66に侵入し
たトナーに働く力F(図13(c)においては、力F
を、凸状織り目77に沿う分力Fbと、凸状織り目77
に直交する分力Faとに分けて示している。)を、凸状
織り目77で受けにくくなり、シール部材66に侵入し
たトナーが現像室34a側に戻りやすくなる。そのた
め、トナーの漏れをより一層確実に防止することがで
き、現像ローラ31を高速動作させてもより一層確実な
シール性を確保することができる。
【0109】また、この織物部材67は、上記したよう
に、縦糸68と横糸69とによって織られており、現像
ローラ31側に突出する糸となる表面側縦糸70が、縦
糸68により構成されるとともに、その表面側縦糸70
が、隣り合う2本の横糸69を乗りこえた後、その次の
横糸69の下をくぐるように織られている。そのため、
織物部材67を、縦糸68と横糸69とによって織られ
る簡易な構成としながらも、表面側縦糸70が確実に傾
斜状に並ぶように織ることができる。そのため、簡易な
構成により、表面側縦糸70を確実に傾斜状に並べて、
隣り合う2本の縦糸68の表面側縦糸70の重なりによ
って、現像剤の漏れを確実に防止することができる。
【0110】また、この織物部材67の隣り合う縦糸6
8は、それぞれが、1本の共通する横糸69の上を乗り
こえるとともに、そのそれそれが、1本の異なる横糸6
9の上を乗りこえるように織られている。言い換える
と、隣り合う縦糸68が1本の共通の横糸68の上をと
もに乗りこえた後、その次の横糸69においては、一方
の縦糸68がそのまま上を乗りこえる一方で、他方の縦
糸68が下をくぐるように織られている。
【0111】これによって、表面側縦糸70が互いにず
れて(傾斜して)並ぶように織られるため、縦糸68と
横糸69とによって織られる簡易な構成としながらも、
表面側縦糸70による凸状織り目77が確実に傾斜状と
なるように織ることができるため、簡易な構成により、
トナーの漏れを確実に防止することができる。
【0112】また、このシール部材66の織物部材67
は、その縦糸68が織られている方向が、現像ローラ3
1の回転方向と同方向となるように設けられている。
【0113】たとえば、表面側縦糸70を構成する縦糸
68が織られている方向が、現像ローラ31の回転方向
に対して異なる方向となるように設けられていると、耐
久時における現像ローラ31との摺擦によってほつれを
生じ、早い時期からシール性が低下するという不具合を
生じる。
【0114】しかし、このようにして、縦糸68が織ら
れている方向が現像ローラ31の回転方向と同方向とな
るように設ければ、耐久時における現像ローラ31との
摺擦によってもほつれが生じにくく、長期にわたって、
良好なシール性を確保することができる。
【0115】しかも、この織物部材67は、縦糸68が
織られている方向が、このシール部材66における現像
ローラ31の回転方向に沿う端縁と同方向となるように
形成されている。言い換えると、この織物部材67は、
縦糸68が織られている方向に沿って所定の形状にカッ
トされ、その縦糸68が織られている方向と現像ローラ
31の回転方向とが一致するようにスポンジシール部材
65上に設けられている。
【0116】たとえば、縦糸68が、シール部材66の
端縁と異なる方向で織られていると、耐久時における現
像ローラ31との摺擦によって、その端縁からほつれを
生じ、早い時期からシール性が低下するという不具合を
生じる。
【0117】しかし、このように、縦糸68が織られて
いる方向がシール部材66の端縁と同方向であれば、耐
久時における現像ローラ31との摺擦によっても、その
端縁からほつれが生じにくく、長期にわたって、良好な
シール性を確保することができる。
【0118】また、この織物部材67は、隣り合う各縦
糸68が、共通する1つの横糸69に対して、その横糸
69の延びる方向において互いに重なりを有する、すな
わち、1本の横糸69に対して連続して隣り合う2本の
縦糸68の表面側縦糸70が連続するように織られてい
る。
【0119】このように、共通する1つの横糸69に対
して、その横糸69の延びる方向において連続して隣り
合う2本の縦糸68の表面側縦糸70が連続するよう
に、重なっていると、そのような隣り合う2本の縦糸6
8の表面側縦糸70の重なりによって、トナーの漏れを
確実に阻止することができる。そのため、より確実なシ
ール性を実現することができる。
【0120】また、このシール部材66の表面、すなわ
ち、織物部材67の摺擦面には、潤滑剤が塗布されてい
る。潤滑剤を塗布することで、現像ローラ31の回転駆
動時には、現像ローラ31とシール部材66との間にお
いて、潤滑剤が潤滑するので織り目によって凹凸が形成
されている織物部材67に現像ローラ31が摺擦して
も、摺動抵抗を低減することができる。そのため、現像
ローラ31の回転トルクを低減することができるととも
に、耐摩耗性および耐久性の向上を図ることができる。
さらには、これらの摺動に起因する異音の発生を確実に
防止することができる。
【0121】より具体的には、このシール部材66の表
面には、フッ素油およびフッ素系樹脂を揮発性の溶媒中
に分散させたフッ素系潤滑剤が塗布されている。
【0122】このようなフッ素系潤滑剤を塗布すれば、
フッ素油およびフッ素系樹脂が摩擦を低減し、現像ロー
ラ31とシール部材66との間の摺動抵抗をより一層低
減させることができる。そのため、耐摩耗性および耐久
性を、さらに向上させることができ、とりわけ、これら
の摺動に起因する異音の発生をより一層確実に防止する
ことができる。
【0123】また、織物部材67においては、不織布に
比べると規則的に糸が配置されているので、トナーを絡
め取る性能が若干劣るが、フッ素系潤滑剤の塗布によ
り、そのような性能の低下を防止することができる。さ
らに、フッ素系潤滑剤は、織り目の間に含浸されるの
で、現像ローラ31との間のシール性をさらに向上させ
ることもできる。
【0124】なお、フッ素系潤滑剤を、シール部材66
の表面に塗布する方法は、特に制限されないが、たとえ
ば、シール部材66として所定の寸法に加工する前の長
尺の織物部材67の表面に、刷毛により潤滑剤を均一に
塗布した後、所定の寸法に切り出せばよい。なお、塗布
量は、適宜決定すればよいが、たとえば、100個のシ
ール部材66に対して、20±5gとして塗布される。
【0125】また、このようなフッ素系潤滑剤として
は、たとえば、関東化成工業株式会社製の商品名「ハナ
ールFL−Z75」が用いられる。このハナールFL−
Z75は、揮発性の溶媒として、ハイドロフルオロカー
ボンが80〜90重量%含有され、さらに、フッ素油お
よびフッ素系樹脂としてポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)ならびにその他の成分が10〜20重量%
含有されている。
【0126】また、たとえば、関東化成工業株式会社製
の商品名「ハナールFL−955」を用いてもよい。こ
のハナールFL−955は、揮発性の溶媒として、パー
フルオロアルカンが85〜95重量%含有され、さら
に、フッ素油およびフッ素系樹脂としてポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)ならびにその他の成分が5〜
15重量%含有されている。
【0127】そして、このレーザプリンタ1では、流動
性の良好な重合トナーを用いて良好な現像を達成してい
るが、重合トナーでは、その良好な流動性ゆえに、現像
時の現像ローラ31の回転駆動によって、現像ローラ3
1とサイドシール51との間に侵入しやすくなるが、こ
のレーザプリンタ1においては、サイドシール51のシ
ール部材66を、上記したように、傾斜状の凸状織り目
77が形成されている織物部材67によって形成してい
るので、そのようなトナーの侵入を阻止して、その漏れ
を確実に防止するようにしている。
【0128】また、このレーザプリンタ1では、非磁性
1成分の現像方式を採用しており、トナーおよび感光ド
ラム27へのダメージを低減すべく、現像ローラ31の
ローラを弾性体によって形成している。現像ローラ31
のローラを弾性体によって形成すると、たとえば、発泡
体で形成した場合に比べて、トナーの漏れを生じやす
く、また、金属で形成した場合とに比べて、ローラの削
れを防止することができず、現像時のトナーの漏れが生
じやすくなる。しかし、このレーザプリンタ1では、現
像ローラ31の軸方向両端に配置されるサイドシール5
1のシール部材66を、上記したように、カシミヤ系の
繊維からなる織物部材67によって形成することで、耐
久時におけるトナーの現像ローラ31の軸方向端部から
の漏れを確実に防止するようにしている。そのため、現
像ローラ31のローラを弾性体によって形成して、良好
な現像を達成しながらも、トナーの漏れを有効に防止す
ることができる。
【0129】したがって、このレーザプリンタ1では、
このようにトナーの漏れが確実にシールされる現像カー
トリッジ28を備えるので、トナーが本体ケーシング2
内に飛散することが防止される。そのため、装置の確実
な作動が確保され、また、耐久時においては、現像ロー
ラ31を高速回転させても良好なシール性が確保される
ので、迅速な画像形成を達成することができる。
【0130】以上の説明では、シール部材66を織物部
材67によって構成したが、たとえば、シール部材66
を、ポリイミドまたはPET(ポリエチレンテレフタレ
ート)などからなる樹脂製のシート部材71によって構
成してもよい。
【0131】より具体的には、シート部材71は、図1
0に示すように、略矩形シート状に形成されており、現
像ローラ31との摺擦面において、シール部材66に侵
入するトナーを、現像室34a側に再び戻すことができ
るような凹凸部を形成する溝部72が設けられている。
【0132】溝部72は、シート部材71における現像
ローラ31との摺擦面の全体に、略等しい間隔を隔て
て、断面視において半円形状の凹部となる筋状に形成さ
れている。また、この溝部72は、現像ローラ31の回
転方向Xにおける上流側から下流側に沿って、現像室3
4a側に向かって傾斜して形成されており、その傾斜角
度は、現像ローラ31の回転方向Xに対して45°以下
となるように形成されている。
【0133】このように、傾斜状の溝部72を筋状に形
成すれば、シール部材66に侵入したトナーは、溝部7
2間の凸部によって現像ローラ31の軸方向外方へ移動
することが妨げられ、溝部72の傾斜に沿って、現像ロ
ーラ31の回転とともに、現像ローラ31の回転方向X
における上流側から下流側に沿って現像室34a側に送
られ、現像室34aに再び戻される。そのため、トナー
の漏れを確実に防止することができ、現像ローラ31を
高速動作させても確実なシール性を確保することができ
る。
【0134】また、たとえば、溝部72が、現像ローラ
31の回転方向に対して45°よりも大きい角度で傾斜
している場合には、上記と同様に、現像ローラ31の回
転によってシール部材66に侵入したトナーに働く力
を、溝部72で受けやすくなり、シール部材66に侵入
したトナーがトナー収容室34b側に戻りにくくなる。
【0135】一方、このように、溝部72が、現像ロー
ラ31の回転方向に対して45°以下の角度で傾斜して
いれば、現像ローラ31の回転によってシール部材66
に侵入したトナーに働く力を、溝部72が受けにくくな
り、シール部材66に侵入したトナーがトナー収容室3
4b側に戻りやすくなる。そのため、シール部材66に
侵入したトナーをより確実かつ迅速に、トナー収容室3
4b側に再び戻すことができる。その結果、トナーの漏
れをより一層確実に防止することができ、現像ローラ3
1を高速動作させてもより一層確実なシール性を確保す
ることができる。
【0136】また、上記した、溝部72の傾斜は、トナ
ーとの接触部分において上記のように形成されていれば
よく、たとえば、全体として円弧状に形成されていても
よい。
【0137】また、上記したシール部材66には、図1
1および図12に示すように、識別部分としての切り欠
き部73が形成されている。なお、図11では、現像ロ
ーラ31の軸方向一端部側のみを示し、以下、その軸方
向一端部側のみを説明するが、現像ローラ31の軸方向
他端部側も、同様の構成とされている。
【0138】すなわち、この現像カートリッジ28に
は、図11に示すように、筐体52の側壁53から、シ
ール部材66の上側側方に向かって、略矩形状のフレー
ムリブ74が突出形成されている。
【0139】そして、一端部側のシール部材66には、
このフレームリブ74に対向する上側側方位置に、図1
2(b)に示すように、識別部分としての切り欠き部7
3bが形成されている。
【0140】この切り欠き部73bは、シール部材66
の右側側方(現像室34a側と反対側)が開口されるよ
うな略矩形状に形成されており、このシール部材66
が、フレームリブ74をこの切り欠き部73bによって
受け入れるような状態で、スポンジシール部材65上に
貼着されている。
【0141】また、他端部側(すなわち、筐体52の前
面開口側から見て左側)のシール部材66においても、
図12(a)に示すように、切り欠き部73aは、左側
側方(現像室34a側と反対側)が開口されるような略
矩形状に形成されており、このシール部材66も、フレ
ームリブ74をこの切り欠き部73aによって受け入れ
るような状態で、スポンジシール部材65上に貼着され
ている。
【0142】たとえば、上記のように、このシール部材
66は、傾斜状の凸状織り目77が形成される織物部材
67から構成されているので、一端部側に配置されるべ
きシール部材66と、他端部側に配置されるべきシール
部材66とを、それぞれ逆に配置してしまうと、それら
のシール部材66に侵入したトナーは、傾斜する凸状織
り目77によって現像室34aとは反対側の外側に漏れ
る方向に送られるので、却って漏れが多くなるという不
具合を生じる。
【0143】しかし、このように、各シール部材66
に、それぞれ、開口方向の異なる切り欠き部73が形成
されていれば、誤まって、それらを逆に配置しようとし
ても、フレームリブ74に嵌合しないため、それらを逆
に配置してしまうことを有効に防止することができる。
そのため、シール部材66の確実な配置によって、トナ
ーの漏れを確実に防止することができる。
【0144】したがって、このように、一端部側に配置
されるシール部材66と他端部側に配置されるシール部
材66とに、開口方向の異なる切り欠き部73をそれぞ
れ形成すれば、簡易な構成によって、確実に識別するこ
とができる。
【0145】なお、たとえば、一端部側に配置されるシ
ール部材66と、他端部側に配置されるシール部材66
とを、その幅(すなわち、現像ローラ31の軸方向にお
ける長さ)がそれぞれ異なるように形成することによっ
て、両者を識別させることもできる。
【0146】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、耐久時においても、毛抜けなどの損傷を生
じにくく、かつ、現像剤担持体との間の良好なシール性
を確保することができ、現像剤担持体を高速動作させて
も良好なシール性を確保することができる。
【0147】請求項2に記載の発明によれば、現像剤収
容部側に戻す方向の力により、現像剤の漏れを確実に防
止することができ、現像剤担持体を高速動作させても確
実なシール性を確保することができる。
【0148】請求項3に記載の発明によれば、織物部材
における現像剤担持体側に突出する糸による傾斜状の織
り目により、現像剤の漏れを確実に防止することがで
き、現像剤担持体を高速動作させても確実なシール性を
確保することができる。
【0149】請求項4に記載の発明によれば、現像剤の
漏れをより確実に防止することができ、現像剤担持体を
高速動作させてもより確実なシール性を確保することが
できる。
【0150】請求項5に記載の発明によれば、現像剤の
漏れをより一層確実に防止することができ、現像剤担持
体を高速動作させてもより一層確実なシール性を確保す
ることができる。
【0151】請求項6に記載の発明によれば、簡易な構
成により、突出する糸を確実に傾斜状に並べて、隣り合
う各縦糸の横方向の重なりによって、現像剤の漏れを確
実に防止することができる。
【0152】請求項7に記載の発明によれば、簡易な構
成により、突出する糸を確実に傾斜状に並べて、隣り合
う各縦糸の横方向の重なりによって、現像剤の漏れを確
実に防止することができる。
【0153】請求項8に記載の発明によれば、縦糸が現
像剤担持体の移動方向と同方向で織られているので、現
像剤担持体との摺擦によっても縦糸のほつれが生じにく
く、長期にわたって、良好なシール性を確保することが
できる。
【0154】請求項9に記載の発明によれば、隣り合う
各縦糸の横方向の重なりによって、現像剤の漏れを確実
に阻止することができ、より確実なシール性を実現する
ことができる。
【0155】請求項10に記載の発明によれば、縦糸が
現像剤担持体の移動方向と同方向で織られているので、
現像剤担持体との摺擦によっても、その端縁から縦糸の
ほつれが生じにくく、長期にわたって、良好なシール性
を確保することができる。
【0156】請求項11に記載の発明によれば、現像剤
の漏れを確実に防止することができ、現像剤担持体を高
速動作させても確実なシール性を確保することができ
る。
【0157】請求項12に記載の発明によれば、現像剤
の漏れをより確実に防止することができ、現像剤担持体
を高速動作させてもより確実なシール性を確保すること
ができる。
【0158】請求項13に記載の発明によれば、現像剤
の漏れをより一層確実に防止することができ、現像剤担
持体を高速動作させてもより一層確実なシール性を確保
することができる。
【0159】請求項14に記載の発明によれば、シール
部材の耐摩耗性および耐久性を、より一層向上させるこ
とができるとともに、これらの摺動に起因する異音の発
生を確実に防止することができる。また、織物部材にお
いては、現像剤を絡め取る性能の低下を防止することが
でき、さらには、潤滑剤が、織り目の間に含浸されるの
で、現像剤担持体との間のシール性をさらに向上させる
ことができる。
【0160】請求項15に記載の発明によれば、耐摩耗
性および耐久性を、より一層向上させることができると
ともに、とりわけ、これらの摺動に起因する異音の発生
をより一層確実に防止することができる。
【0161】請求項16に記載の発明によれば、耐摩耗
性および耐久性を、さらに向上させることができるとと
もに、とりわけ、これらの摺動に起因する異音の発生を
より一層確実に防止することができる。
【0162】請求項17に記載の発明によれば、重合ト
ナーによる良好な現像を達成しつつ、そのような重合ト
ナーの漏れを確実に防止することができる。
【0163】請求項18に記載の発明によれば、シール
部材の確実な配置によって、現像剤の漏れを確実に防止
することができる。
【0164】請求項19に記載の発明によれば、十分に
識別できる識別部分を、簡易な構成によって、確実に形
成することができる。
【0165】請求項20に記載の発明によれば、現像ロ
ーラのローラを弾性体によって形成して、良好な現像を
達成しつつ、現像剤の漏れを有効に防止することができ
る。
【0166】請求項21に記載の発明によれば、装置の
確実な作動を確保して、迅速な画像形成を達成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、レーザプリン
タの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すレーザプリンタのプロセスユニット
を示す要部側断面図である。
【図3】図2に示すプロセスユニットの現像カートリッ
ジを示す要部側断面図である。
【図4】図3に示す現像カートリッジにおいて、現像ロ
ーラの軸方向端部のシール構造を示す要部斜視図であっ
て、(a)は、サイドシールのスポンジシール部材が貼
着されている状態、(b)は、スポンジシール部材上に
シール部材が積層されている状態、を示す。
【図5】図4に示す現像ローラの軸方向端部のシール構
造を示す要部側断面図であって、現像ローラが装着され
ていない状態を示す。
【図6】図4に示す現像ローラの軸方向端部のシール構
造を示す要部側断面図であって、現像ローラが装着され
ている状態を示す。
【図7】図4に示すシール部材を構成する織物部材の光
学顕微鏡写真である。
【図8】図7に示す光学顕微鏡写真の織物部材の織り目
を拡大した光学顕微鏡写真である。
【図9】図4に示すシール部材を構成する織物部材の織
り目の模式図である。
【図10】図4に示すシール部材の他の実施形態(樹脂
製のシート部材によって形成した態様)であって、
(a)は、平面図、(b)は、断面図、を示す。
【図11】図3に示す現像カートリッジにおいて、現像
ローラの軸方向端部のシール構造の他の実施形態(側壁
にフレームリブが形成され、シール部材に切り欠き部が
形成される態様)を示す要部斜視図である。
【図12】図11に示す現像カートリッジのシール部材
の平面図であって、(a)は、現像カートリッジの筐体
の前面開口側から見て左側に用いるシール部材、(b)
は、現像カートリッジの筐体の前面開口側から見て右側
に用いるシール部材を示す。
【図13】現像ローラの回転方向に対する凸状織り目の
傾斜角度を示す、シール部材の要部平面図であって、
(a)は、凸状織り目の傾斜角度が現像ローラの回転方
向に対して90°である態様、(b)は、凸状織り目の
傾斜角度が現像ローラの回転方向に対して90°より小
さく、45°より大きい態様、(c)は、凸状織り目の
傾斜角度が現像ローラの回転方向に対して45°以下で
ある態様を示す。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ 28 現像カートリッジ 31 現像ローラ 34a 現像室 66 シール部材 67 織物部材 68 縦糸 69 横糸 70 表面側縦糸 72 溝部 73a 切り欠き部(左側) 73b 切り欠き部(右側)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月3日(2001.10.
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】また、織物部材においては、潤滑剤を塗布
すれば、潤滑剤が織り目の間に含浸されるので、その織
り目の間に現像剤が侵入しにくくなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0123
【補正方法】変更
【補正内容】
【0123】また、織物部材67においては、フッ素系
潤滑剤を塗布すれば、フッ素系潤滑剤が縦糸68および
横糸69によって形成される織り目の間に含浸されるの
で、その織り目の間にトナーが侵入しにくくなる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0159
【補正方法】変更
【補正内容】
【0159】請求項14に記載の発明によれば、シール
部材の耐摩耗性および耐久性を、より一層向上させるこ
とができるとともに、これらの摺動に起因する異音の発
生を確実に防止することができる。また、織物部材にお
いては、潤滑剤が織り目の間に含浸されるので、その織
り目の間に現像剤が侵入しにくくなる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AD02 AD06 CA12 FA12 FA16 FA21 3J043 AA17 BA08 CA10 CA14 CB08 DA02 4H017 AA11 AE05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤収容部と、現像剤を担持して移動
    する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に摺擦して現像
    剤の漏れを防止するためのシール部材とを備える現像装
    置において、 前記シール部材が、織物部材により構成されていること
    を特徴とする、現像装置。
  2. 【請求項2】 前記織物部材における前記現像剤担持体
    側に突出する糸が、前記シール部材に侵入する現像剤を
    現像剤収容部側に戻す方向に力が働くように、前記現像
    剤担持体の移動方向に対して傾斜状に並ぶように織られ
    ていることを特徴とする、請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記織物部材における前記現像剤担持体
    側に突出する糸が、前記シール部材に侵入する現像剤を
    現像剤収容部側に再び戻すことができるように、前記現
    像剤担持体の移動方向に対して傾斜状に並ぶように織ら
    れていることを特徴とする、請求項1に記載の現像装
    置。
  4. 【請求項4】 前記突出する糸が、前記現像剤担持体の
    移動方向における上流側から下流側に沿って、現像剤収
    容部側に向くように傾斜状に並んでいることを特徴とす
    る、請求項2または3に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記突出する糸が、前記現像剤担持体の
    移動方向に対して45°以下の角度をなすように傾斜状
    に並んでいることを特徴とする、請求項2ないし4のい
    ずれかに記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記織物部材が、縦糸と横糸とによって
    織られており、 前記突出する糸が、隣り合う2本以上の前記横糸を乗り
    こえる前記縦糸により構成されることを特徴とする、請
    求項2ないし5のいずれかに記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記織物部材が、縦糸と横糸とによって
    織られており、 隣り合う前記縦糸は、それぞれが、少なくとも1本の共
    通する前記横糸を乗りこえるとともに、それそれが、少
    なくとも1本の異なる前記横糸を乗りこえるように織ら
    れていることを特徴とする、請求項2ないし6のいずれ
    かに記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 前記縦糸が、前記現像剤担持体の移動方
    向と同方向で織られていることを特徴とする、請求項6
    または7に記載の現像装置。
  9. 【請求項9】 隣り合う各前記縦糸が、共通する1つの
    前記横糸に対して、その横糸の延びる方向において互い
    に重なりを有するように織られていることを特徴とす
    る、請求項6ないし8のいずれかに記載の現像装置。
  10. 【請求項10】 前記縦糸が織られている方向が、この
    シール部材における前記現像剤担持体の移動方向に沿う
    端縁と同方向であることを特徴とする、請求項6ないし
    9のいずれかに記載の現像装置。
  11. 【請求項11】 現像剤収容部と、現像剤を担持して移
    動する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に摺擦して現
    像剤の漏れを防止するためのシール部材とを備える現像
    装置において、 前記シール部材には、前記シール部材に侵入する現像剤
    を、現像剤収容部側に再び戻すことができるような凹凸
    部が形成されていることを特徴とする、現像装置。
  12. 【請求項12】 前記凹凸部が、現像剤との接触部分に
    おいて、前記現像剤担持体の移動方向における上流側か
    ら下流側に沿って、現像剤収容部側に向くように傾斜し
    ていることを特徴とする、請求項11に記載の現像装
    置。
  13. 【請求項13】 前記凹凸部が、少なくとも現像剤との
    接触部分において、前記現像剤担持体の移動方向に対し
    て、45°以下の角度で傾斜していることを特徴とす
    る、請求項12に記載の現像装置。
  14. 【請求項14】 前記シール部材の摺擦面には、潤滑剤
    が塗布されていることを特徴とする、請求項1ないし1
    3のいずれかに記載の現像装置。
  15. 【請求項15】 前記潤滑剤がフッ素系潤滑剤であるこ
    とを特徴とする、請求項14に記載の現像装置。
  16. 【請求項16】 前記フッ素系潤滑剤が、フッ素油およ
    びフッ素系樹脂を含有していることを特徴とする、請求
    項15に記載の現像装置。
  17. 【請求項17】 現像剤が、重合法により得られる重合
    トナーであることを特徴とする、請求項1ないし16の
    いずれかに記載の現像装置。
  18. 【請求項18】 前記シール部材は、前記現像剤担持体
    における前記現像剤担持体の移動方向と略直交する方向
    の両側に配置されており、 それら2つの前記シール部材には、一方側に配置される
    シール部材と他方側に配置されるシール部材とを識別す
    るための識別部分が形成されていることを特徴とする、
    請求項1ないし17のいずれかに記載の現像装置。
  19. 【請求項19】 前記識別部分が、切り欠きによって形
    成されていることを特徴とする、請求項18に記載の現
    像装置。
  20. 【請求項20】 前記現像剤担持体が、弾性体のローラ
    からなり、前記現像装置の筐体に支持されるとともに、 前記ローラの軸方向両端部において、前記ローラと前記
    筐体との間に、前記シール部材が配置されていることを
    特徴とする請求項1ないし19のいずれかに記載の現像
    装置。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし20のいずれかに記載
    の現像装置を備えていることを特徴とする、画像形成装
    置。
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