JP3461116B2 - 静電写真現像装置 - Google Patents
静電写真現像装置Info
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Description
の画像形成装置における、静電写真現像装置に関するも
のである。
ー,ファクシミリ等の画像形成装置においては、装置の
高速化の一環として、現像領域を延長して現像時間を短
くするために、多段磁気ブラシを用いた静電写真現像装
置が使用されている。図3は、従来の多段磁気ブラシを
用いた静電写真現像装置を模式的に示した側面断面図で
ある。同図において、1は矢印c方向に定速度で回転す
る感光体ドラムであり、この感光体ドラム1は、アルミ
ニウム等の材料で形成されたドラム基体の表面に、例え
ばセレン系の感光体材料を蒸着して形成されている。
うに現像部20が設けられており、同じく感光体ドラム
1の周辺で、矢印cで示す回転方向の上流側に配置され
ている、図示しない帯電部や露光部等により形成された
静電潜像に応じて、この現像部20から供給されたトナ
ーが感光体ドラム1の表面に付着し、顕像が形成される
仕組みである。
シ現像法であり、キャリヤとトナーによる二成分現像剤
を用いて、内部に磁石を有する現像ローラ表面に前記現
像剤の磁気ブラシを形成し、それが感光体ドラム1を摺
擦するものであって、この作用を同図においては上現像
ローラ2,中現像ローラ3,下現像ローラ4の3つのロ
ーラによって行っている。
方向に、ハウジング12内に投入された現像剤は、それ
ぞれ矢印i,j方向に回転する撹拌スパイラル11及び
撹拌パドル10により、主に紙面に垂直方向に撹拌さ
れ、更に撹拌パドル10から撹拌パドル9,撹拌パドル
8へと各矢印j,k,l方向に撹拌されつつ搬送され
る。以下、現像剤の主な流れは、破線による矢印で示
す。尚、この現像剤の撹拌,搬送の構成は、これに限定
されるものではない。
こで矢印l方向に撹拌されながら中現像ローラ3に供給
され、その矢印e方向の回転に沿って移動しつつ、穂切
り板6によって穂立ちの高さを規制された上で、約半分
の量が上現像ローラ2に受け渡される。上現像ローラ2
及び中現像ローラ3においては、それぞれ矢印d,e方
向の回転に沿って現像剤が移動し、それぞれ感光体ドラ
ム1との間で磁気ブラシを形成し、現像を行う。
4へと現像剤が受け渡され、ここでも矢印f方向の回転
に沿って表面を現像剤が移動し、感光体ドラム1との間
で磁気ブラシを形成し、現像を行った後に撹拌パドル8
付近に戻される。一方、上現像ローラ2上の現像剤は、
搬送現像ローラ5へと受け渡され、その矢印g方向の回
転に沿って移動しつつ、スクレーパ7によって掻き落と
され、前記撹拌スパイラル11付近に戻される。
いて、現像ローラ両端からのトナー飛散や、現像ローラ
上のキャリヤが経路の途中で落ちてしまういわゆるキャ
リヤ落ちを防止するために、従来は同図に示すように、
撹拌パドル8側から中現像ローラ3及び下現像ローラ4
の両端部に対してフェルト13を押し当てていた。この
フェルトの材料は、アクリルパイルシールと呼ばれるも
のであり、以下に示すような特性を有している。
た、ここで言うパイルとは、「柔らかい毛,綿毛」の意
味である。
1側)より現像ローラを見たときの様子を示す図であ
る。同図に示すように、上現像ローラ2,中現像ローラ
3,下現像ローラ4のそれぞれの両端には、内部に磁石
を有しないフランジ部14が設けられており、ここでは
現像剤の保持力が殆ど無い。そのため、この部分でのト
ナー飛散やいわゆるキャリヤ落ちが非常に多い。
から下現像ローラ4にかけての両端部に、上述したよう
に図の向こう側(撹拌パドル8側)からフェルト13を
押し当て、各現像ローラ上の現像剤や現像部20から飛
散した現像剤をここでせき止め、両端部に広がる事を防
止している。尚、15は各現像ローラの回転軸であり、
その両端部は図示を省略している。また、各現像ローラ
の中央部も図示を省略している。以上のような構成の静
電写真現像装置が従来より使用されている。
気ブラシを用いた静電写真現像装置において、上記フェ
ルト13を用いる従来の構成では、現像ローラに対して
フェルトを押し当てているために、現像ローラが回転す
る際の負荷が大きくなり、また、フェルト及び現像ロー
ラの耐久性が低くなって、それぞれが摩耗してくると、
現像剤をせき止める事ができなくなり、結局トナー飛散
やキャリヤ落ちが増加してくる。
像ローラが回転する際の負荷が小さく、耐久性も高い構
成により、現像ローラ両端部におけるトナー飛散やキャ
リヤ落ちを確実に防止する事ができる静電写真現像装置
を提供する事を目的とする。
に、本発明では、キャリヤとトナーによる二成分の現像
剤を用いて、それぞれの内部に磁石を有する複数の現像
ローラの各表面に、前記現像剤による磁気ブラシをそれ
ぞれ形成し、そのそれぞれの磁気ブラシが感光体を摺擦
して現像し、その静電潜像を顕像化する静電写真現像装
置であって、前記感光体に近接して配置され、供給され
た前記現像剤を汲み上げてそれにより現像を行う第1の
現像ローラと、前記感光体に沿ってその第1の現像ロー
ラに隣接して配置され、その第1の現像ローラからその
現像後に受け渡される前記現像剤により更に現像を行う
第2の現像ローラとを少なくとも備えた静電写真現像装
置において、前記第1の現像ローラの両端部において前
記第2の現像ローラに面する側にそれぞれシートの自由
端を接触させつつ、そのそれぞれのシートで前記第2の
現像ローラの前記感光体とは反対側の面を覆うように、
そのシートを配置した構成とする。
だけ置いて、それ以外のそのシート面に補強用のフィル
ムを沿わせた構成とする。さらに、前記シートの材質は
熱可塑性ポリウレタンである構成とする。
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の静
電写真現像装置の一実施形態を示す側面断面図である。
同図において、上記従来の技術で説明した構成と同様に
して、1は矢印c方向に定速度で回転する感光体ドラム
であり、この感光体ドラム1は、アルミニウム等の材料
で形成されたドラム基体の表面に、例えばセレン系の感
光体材料を蒸着して形成されている。尚、感光体ドラム
1の左側は図示を省略している。以下、従来の技術で述
べた部品と同じ働きをするものは、同一の符号及び名称
で表示する。
うに現像部20が設けられており、同じく感光体ドラム
1の周辺で、矢印cで示す回転方向の上流側に配置され
ている、図示しない帯電部や露光部等により形成された
静電潜像に応じて、この現像部20から供給されたトナ
ーが感光体ドラム1の表面に付着し、顕像が形成される
仕組みである。
したように、いわゆる多段磁気ブラシ現像法であり、キ
ャリヤとトナーによる二成分現像剤を用いて、内部に磁
石を有する現像ローラ表面に前記現像剤の磁気ブラシを
形成し、それが感光体ドラム1を摺擦するものであっ
て、この作用を同図においては、感光体ドラム1の周辺
で近接し、矢印cで示す回転方向の上流側より順に配置
されている上現像ローラ2,中現像ローラ3,下現像ロ
ーラ4の3つのローラによって行っている。但し、この
ローラの個数については、本実施形態に限定されるもの
ではない。尚、5は上現像ローラ2から現像を終えた現
像剤を受け取る搬送現像ローラである。
れた磁石が設けてあり、ローラ外周に向かって放射状に
磁極が配置されている(不図示)。内部にこのような磁
石を含む各ローラは円筒形をしており、これがそれぞれ
矢印d,e,f,g方向にそれぞれの中心軸周りに回転
する事により、現像剤の搬送及び現像作用が行われる。
尚、現像剤の主な流れは、上記従来の技術と同様である
ので、図示を省略している。
その内部で現像剤の撹拌,搬送を行うハウジングであ
り、そのハウジング12内には、感光体ドラム1に近い
側から順に、それぞれ現像剤撹拌用の羽根を周囲に突出
させた撹拌パドル8,9,10が配置され、撹拌パドル
10の右上には、螺旋状の羽根を持つ撹拌スパイラル1
1が配置されている。尚、現像剤の撹拌,搬送のための
構成については、本実施形態のものに限定されるもので
はなく、トナーの濃度を均一にし、確実に効率よく現像
剤を現像ローラに供給する事ができるものであれば良
い。
取付穴bが設けられており、紙面の手前側と奥側よりハ
ウジング12を挟み込むようにして設けられる側板14
が、ここでネジ止めされる。これにより、各部品を支持
するフレームと現像剤を入れる容器との働きを兼ね備え
た構成とする事ができる。
3の中心軸方向(紙面に垂直方向)に渡って延びてい
て、断面が略L字形の板状をしており、その短辺のエッ
ジ6aを中現像ローラ3の外周に近接させる事により、
中現像ローラ3の外周表面に生じた現像剤の穂立ちの高
さを規制する働きを持たせている。さらに、7はスクレ
ーパであり、搬送現像ローラ5の中心軸方向(同じく紙
面に垂直方向)に渡って延びていて、断面が「く」の字
形の板状をしており、そのエッジ7aを搬送現像ローラ
5の外周に略当接させる事により、搬送現像ローラ5の
外周表面に付着している現像剤を掻き落とす働きを持た
せている。
側の側板14間に渡って設けられている仕切板15に、
取付穴hにおいてネジ止めされており、この部分でスク
レーパ7と搬送現像ローラ5との相対位置関係を微調整
する事ができる。また、仕切板15は、スクレーパ7に
よって搬送現像ローラ5から掻き落とされた現像剤を、
撹拌スパイラル11付近に戻す働きをさせるために、鉛
直方向に対して傾斜して取り付けられている。
手前側及び奥側の側板14間に渡って設けられているブ
ラケットであり、現像部20の構造を補強する働きをし
ている。そして、17は、ブラケット16の上面に取り
付けられる天板である。天板17に連なって配置され
る、断面が「く」の字形のカバー18は、外部に対して
シールする働きをしており、その一端より延びるブラシ
19は、ウレタン等の軟らかい材質でできており、その
エッジが感光体ドラム1の外周面に当接している。
ると、現像部20の上方から矢印a方向に、ハウジング
12内に投入された現像剤は、矢印i,j方向にそれぞ
れ回転する撹拌スパイラル11及び撹拌パドル10によ
り、主に紙面に垂直方向に撹拌され、更に撹拌パドル1
0から撹拌パドル9,撹拌パドル8へとそれぞれ矢印
j,k,l方向の回転に沿って撹拌されつつ搬送され
る。
こで矢印l方向に撹拌されながら中現像ローラ3に汲み
上げられて供給され、その矢印e方向の回転に沿って移
動しつつ、穂切り板6によって穂立ちの高さを規制され
た上で、約半分の量が中現像ローラ3から上現像ローラ
2へと受け渡される。上現像ローラ2及び中現像ローラ
3においては、それぞれ矢印d,e方向の回転に沿って
現像剤が移動し、それぞれ感光体ドラム1との間で磁気
ブラシを形成し、現像を行う。
4へと現像剤が受け渡され、ここでも矢印f方向の回転
に沿って表面を現像剤が移動し、感光体ドラム1との間
で磁気ブラシを形成し、現像を行った後に下部まで移動
し、撹拌パドル8付近に戻される。一方、上現像ローラ
2上の現像剤は、搬送現像ローラ5へと受け渡され、そ
の矢印g方向の回転に沿って移動し、スクレーパ7によ
って掻き落とされ、仕切板15を通って撹拌スパイラル
11付近に戻される。
現像ローラ3から下現像ローラ4にかけての両端部に押
し当てられていたフェルトを廃止し、その代わりに、中
現像ローラ3の両端部下側(下現像ローラ4に面する
側)に、同図に示すように、シート21の自由端21a
を接触させ、更に下現像ローラ4の撹拌パドル8側(感
光体ドラム1とは反対側)の面を覆うようにこれを配置
している。自由端21aを接触させる位置は、中現像ロ
ーラ3から下現像ローラ4に現像剤が受け渡される位置
よりも撹拌パドル8側にあれば良い。
部20から飛散した現像剤をここでせき止め、両端部に
広がる事を防止している。そして、シート21の自由端
21aより数mmを置いて片持ち梁とし、それ以外のと
ころに撹拌パドル8側より補強用のフィルム22を沿わ
せる事により弾力を増し(腰を付けて)、接触部からの
現像剤の洩れを少なくしている。
負担の小さい柔らかさを持つ熱可塑性ポリウレタンが主
として用いられる。これ以外にもテフロンシート材等が
使用可能である。また、フィルム22の材質としては、
PETフィルムが用いられるが、これに限定されるもの
ではなく、可撓性のものであれば使用可能である。
シート21の接触状態を模式的に示す図である。同図
(a)に示すように、中現像ローラ3の両端部におい
て、シート21が設けられ、この中現像ローラ3が回転
するに従って、この自由端21aが内部に磁石を有しな
いフランジ部14表面全域に渡って接触するように配置
されており、更に内部に磁石を有する部分(着磁されて
いる部分)にも、寸法線Aで示すように数mmかかるよ
うにしている。これにより確実に現像剤をせき止めてい
る。尚、15は各現像ローラの回転軸であり、その両端
部は図示を省略している。また、中現像ローラ3の中央
部及びシート21の下部も図示を省略している。
印e方向の回転につれて、その両端部上の現像剤がシー
ト21の自由端21aで掻き落とされ、飛散する事が心
配されるが、基本的にはこの掻き落とす方向からの現像
剤の移動はなく、あったとしても少量であり、また、少
量の現像剤が掻き落とされたとしても、下現像ローラ4
の着磁されている部分で受け取られ、現像部20に戻さ
れる。ただ、より確実に現像剤を回収するために、図2
(b)に示すように、自由端21aが回転軸15の軸方
向の内側に向くように、シート21を斜めカットし、中
現像ローラ3の回転につれて両端部の現像剤を内側に寄
せるという働きを持たせても良い。
現像ローラが回転する際の負荷が小さく、耐久性も高い
構成により、現像ローラ両端部におけるトナー飛散やキ
ャリヤ落ちを確実に防止する事ができる静電写真現像装
置を提供する事ができる。
ラ上の現像剤や現像部から飛散した現像剤をシートでせ
き止め、両端部に広がる事を防止する事ができる。
力を増し(腰を付けて)、接触部からの現像剤の洩れを
少なくする事ができる。
に負担の小さい柔らかさを持つ熱可塑性ポリウレタンを
用いる事で、現像ローラ回転時の負荷を小さくし、耐久
性を高める事ができる。
側面断面図。
的に示す図。
断面図。
を示す図。
Claims (3)
- 【請求項1】 キャリヤとトナーによる二成分の現像剤
を用いて、それぞれの内部に磁石を有する複数の現像ロ
ーラの各表面に、前記現像剤による磁気ブラシをそれぞ
れ形成し、該それぞれの磁気ブラシが感光体を摺擦して
現像し、その静電潜像を顕像化する静電写真現像装置で
あって、 前記感光体に近接して配置され、供給された前記現像剤
を汲み上げてそれにより現像を行う第1の現像ローラ
と、前記感光体に沿って該第1の現像ローラに隣接して
配置され、該第1の現像ローラからその現像後に受け渡
される前記現像剤により更に現像を行う第2の現像ロー
ラとを少なくとも備えた静電写真現像装置において、 前記第1の現像ローラの両端部において前記第2の現像
ローラに面する側にそれぞれシートの自由端を接触させ
つつ、該それぞれのシートで前記第2の現像ローラの前
記感光体とは反対側の面を覆うように、該シートを配置
した事を特徴とする静電写真現像装置。 - 【請求項2】 前記シートの自由端から所定の長さだけ
置いて、それ以外の該シート面に補強用のフィルムを沿
わせた事を特徴とする請求項1に記載の静電写真現像装
置。 - 【請求項3】 前記シートの材質は熱可塑性ポリウレタ
ンである事を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
静電写真現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13989398A JP3461116B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 静電写真現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13989398A JP3461116B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 静電写真現像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11338252A JPH11338252A (ja) | 1999-12-10 |
JP3461116B2 true JP3461116B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=15256072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13989398A Expired - Fee Related JP3461116B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 静電写真現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3461116B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5881595B2 (ja) * | 2012-12-27 | 2016-03-09 | ヤンマー株式会社 | ロールベーラ装置 |
-
1998
- 1998-05-21 JP JP13989398A patent/JP3461116B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11338252A (ja) | 1999-12-10 |
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