JP2001356593A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
現像装置及び画像形成装置Info
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Abstract
を設ける場合でも、応力の集中による変形によってトナ
ー漏れを生じさせことのない現像装置を提供すること。 【解決手段】 層厚規制ブレード64の板バネ64bに
おける、裏面側ブレードサイドシール111が設けられ
る領域に、例えば斜め形状の切り欠き部を設ける。
Description
現像剤を用いて現像を行う現像装置及びこれを備えた画
像形成装置の技術分野に属するものである。
用い、このトナーを静電潜像に静電気的に付着させるこ
とにより現像を行う現像装置においては、トナーが現像
装置から洩れてしまうという問題がある。トナーが現像
装置から洩れると、この現像装置を備えた画像形成装置
本体の内部が汚れてしまい、その結果印字不良が発生し
たり、更には現像装置の交換時に作業者の手や着衣が汚
れてしまうことがあった。
能を有する現像ローラ上に、層厚規制ブレードによって
トナーの薄層を形成し、これを静電潜像に対向させて現
像を行う場合には、回転する現像ローラの周辺からのト
ナー洩れが生じ易い。特に現像剤として流動性に優れた
重合トナーを使用した場合には、このようなトナー漏れ
を防止することは極めて困難であった。
洩れ防止部材を設けることにより、以上のようなトナー
洩れを防止していた。例えば、現像ローラ周辺には、現
像ローラの両端部方向からのトナー洩れを防止するため
に、サイドシールと呼ばれるトナー洩れ防止部材を現像
ローラの両端部の周面に摺擦させると共に、現像ローラ
の上方には、前記トナーの薄層を形成するための層厚規
制ブレードを弾性接触させていた。
厚規制ブレードとの間の接合部においては、トナー漏れ
を防止することは困難であった。
て、ステンレス鋼やりん青銅などの板バネを用い、板バ
ネの弾性力を利用して現像ローラに押圧させる構成の場
合には、層厚規制ブレードの長手方向両端部における板
バネと現像装置筐体との隙間からのトナー漏れを防止す
るために、発泡弾性体からなるブレード裏シールを前記
板バネの裏側に貼り付け、当該ブレード裏シールを現像
装置筐体に接触させる方式が提案された。
性を有するので、板バネの変形に対して追従し、トナー
漏れを好適に防止することができる。
レード裏シールは、現像装置筐体との間に隙間が生じな
いように圧縮して使用するためね板バネには、ブレード
裏シールを圧縮させた反発力が働く。その結果、ブレー
ド裏シールが存在する箇所と、存在しない箇所の境目の
ところの板バネに応力が集中して、板バネを僅かに変形
させてしまうことがある。
間から、流動性の高い重合トナーが漏れ出してしまうと
いう問題があった。
レード裏シールを板バネ自由端の長手方向の全長に設け
る等の方策も考えられるが、この場合には、層厚規制ブ
レードで掻き取ったトナーの逃げ道がブレード裏シール
で塞がれることになる。
は、特にこの現象が顕著になり、この部分のトナーの逃
げ道が無くなることによってトナーの密度が高まって圧
力が高まり、その結果、トナー漏れが生じ易くなるとい
う問題があった。
厚規制ブレードの裏側にブレード裏シールを設ける場合
でも、応力の集中による変形によってトナー漏れを生じ
させことのない現像装置及びこれを備えた画像形成装置
を提供することを課題としている。
は、前記課題を解決するために、現像剤を収容する現像
器筐体の開口部の上端または上端の近傍に一端を固定的
に取り付けられ当該開口部の長手方向に延びて形成され
た板状部材を少なくとも有し、該現像剤を回転しながら
担持搬送する現像剤担持体の長手方向周面に、前記板状
部材の自由端部側が対向するように設けられた現像剤層
厚規制部材と、前記現像器筐体開口部の長手方向両端付
近にて、現像剤担持体及び前記現像剤層厚規制部材に接
触するように設けられた両端部現像剤洩れ防止部材と、
発泡弾性体からなり、前記両端部現像剤洩れ防止部材と
前記現像剤層厚規制部材との接触箇所の裏側の領域であ
って、前記現像剤層厚規制部材と前記現像器筐体との間
からの現像剤漏れを防止するように、前記現像剤層厚規
制部材に押圧接触する裏側現像剤漏れ防止部材と、を備
え、前記現像剤層厚規制部材は、前記裏側現像剤漏れ防
止部材が弾性接触する領域の一部に切り欠き部を有して
いることを特徴とする。
層厚規制部材は、裏側現像剤漏れ防止部材が弾性接触す
る領域の一部に切り欠き部を有しているので、現像剤層
厚規制部材が裏側現像剤漏れ防止部材から受ける圧力を
当該切り欠き部によって逃がし、応力集中を防止して、
現像剤の漏れを確実に防止する。
決するために、請求項1記載の現像装置において、前記
切り欠き部は、前記自由端部側の長さが、前記固定的に
取り付けられた一端の長さよりも短くなるように斜めに
切り欠きが設けられていることを特徴とする。
り欠き部は、斜めに切り欠きが設けられており、その方
向は、前記自由端部側の長さが、前記固定的に取り付け
られた一端の長さよりも短くなるような方向になってい
る。従って、現像剤層厚規制部材が裏側現像剤漏れ防止
部材から受ける圧力を当該切り欠き部によって逃がし、
応力集中を防止して、現像剤の漏れを確実に防止する。
決するために、請求項1記載の現像装置において、前記
切り欠き部は、前記自由端部側の両端部が端側に凸の円
弧形状に切り欠きが設けられていることを特徴とする。
り欠き部は、円弧形状に切り欠きが設けられており、そ
の形状は、前記自由端部側の両端部が端側に凸となるよ
うな形状になっている。従って、現像剤層厚規制部材が
裏側現像剤漏れ防止部材から受ける圧力を当該切り欠き
部によって逃がし、応力集中を防止して、現像剤の漏れ
を確実に防止する。
決するために、請求項1ないし3のいずれか1記載の現
像装置において、前記両端部現像剤洩れ防止部材は、前
記現像剤担持体の周面に摺擦するように配設されている
ことを特徴とする。
端部現像剤洩れ防止部材は、前記現像剤担持体の周面に
摺擦するように配設されているので、前記現像剤担持体
の周面方向からの現像剤漏れが確実に防止される。
決するために、請求項1ないし4のいずれか1記載の現
像装置において、前記現像剤層厚規制部材は、前記板状
部材の自由端部側に、前記現像剤担持体に摺擦するゴム
または樹脂で形成された摺擦部が設けられていることを
特徴とする。
像剤層厚規制部材は、前記板状部材の自由端部側に設け
られた前記現像剤担持体に摺擦する摺擦部は、ゴムまた
は樹脂で形成されているので、現像剤の帯電性を改善す
ることができる。また、金属よりも硬度の低い材質を使
用することによって、現像剤へ与えるダメージを低減す
ることができる。
決するために、請求項5記載の現像装置において、前記
現像剤層厚規制部材の摺擦部は、前記現像器筐体開口部
の長手方向両端付近に設けられた前記両端部現像剤洩れ
防止部材によって挟まれる領域にて、当該摺擦部の側端
面と前記両端部現像剤洩れ防止部材とが接触するように
設けられていることを特徴とする。
像剤層厚規制部材の摺擦部は、前記現像器筐体開口部の
長手方向両端付近に設けられた前記両端部現像剤洩れ防
止部材によって挟まれる領域にて、当該摺擦部の側端面
と前記両端部現像剤洩れ防止部材とが接触するように設
けられているので、現像剤層厚規制部材と両端部現像剤
洩れ防止部材とが互いに影響を及ぼし合うことがなく、
現像剤漏れ防止の性能が低下したり、現像剤の薄層形成
能力が低下したりすることがない。
決するために、請求項5または6記載の現像装置におい
て、前記現像剤層厚規制部材の摺擦部は、前記現像剤担
持体との擦摺によって摩耗する部材で形成されているこ
とを特徴とする。
像剤層厚規制部材の摺擦部は、前記現像剤担持体との擦
摺によって摩耗する部材で形成されているので、常に新
しい面で現像剤と接することになり、現像剤を帯電させ
る能力が低下することがない。また、摩耗により現像剤
層厚規制部材に加えられる裏側現像剤漏れ防止部材から
の圧力も変化するが、上述のように現像剤層厚規制部材
には切り欠き部が設けられているので、圧力が変化した
場合でも応力の集中を緩和して現像剤漏れを確実に防止
する。
決するために、請求項1ないし7のいずれか1記載の現
像装置において、前記裏側現像剤漏れ防止部材は、前記
現像剤層厚規制部材の長手方向における中央部側の端部
位置が、前記両端部現像剤洩れ防止部材の当該長手方向
における中央部側の端部位置よりも、当該長手方向にお
ける端部側となるように設定されていることを特徴とす
る。
側現像剤漏れ防止部材は、前記現像剤層厚規制部材の長
手方向における中央部側の端部位置が、前記両端部現像
剤洩れ防止部材の当該長手方向における中央部側の端部
位置よりも、当該長手方向における端部側となるように
設定されているので、現像剤層厚規制部材によって掻き
取られた現像剤を裏側現像剤漏れ防止部材によって阻む
ことがなく、当該掻き取られた現像剤の循環を円滑に行
わしめる。その結果、現像剤層厚規制部材と裏側現像剤
漏れ防止部材と両端部現像剤洩れ防止部材とが接する角
の部分の現像剤の圧力が高くならないので、現像剤漏れ
が確実に防止されることになる。
決するために、請求項1ないし8記載の現像装置におい
て、前記現像剤層厚規制部材の前記板状部材の厚さは、
0.08mm以上0.12mm以下に設定されているこ
とを特徴とする。
像剤層厚規制部材の前記板状部材の厚さは、0.08m
m以上0.12mm以下に設定されているので、現像剤
の薄層を良好に形成することができる。また、このよう
な厚さの場合には、応力集中によって変形し易いが、上
述したように、応力集中を緩和して現像剤漏れを確実に
防止する。
解決するために、請求項5ないし9のいずれか1記載の
現像装置において、前記現像剤層厚規制部材の前記板状
部材は、前記自由端部が、前記現像剤担持体との対向方
向とは反対方向に屈曲されており、前記摺擦部が当該自
由端部の前記現像剤担持体との対向方向側に設けられて
いることを特徴とする。
現像剤層厚規制部材の前記板状部材は、前記自由端部
が、前記現像剤担持体との対向方向とは反対方向に屈曲
されており、前記摺擦部が当該自由端部の前記現像剤担
持体との対向方向側に設けられているので、剛性が高ま
り、特に新たな部品を設けることなく、応力集中による
変形を生じにくくする。その結果、現像剤漏れが確実に
防止される。
題を解決するために、請求項1ないし10のいずれか1
記載の現像装置と、該現像装置と対向するように設けら
れた静電潜像担持体と、該静電潜像担持体を帯電する帯
電手段と、該静電潜像担持体を露光する露光手段と、帯
電及び露光並びに現像により前記静電潜像担持体に形成
された現像剤像を転写媒体に転写する転写手段と、該現
像剤像を転写媒体に定着させる定着手段とを備えたこと
を特徴とする。
現像剤層厚規制部材は、裏側現像剤漏れ防止部材が弾性
接触する領域の一部に切り欠き部を有しているので、現
像剤層厚規制部材が裏側現像剤漏れ防止部材から受ける
圧力を当該切り欠き部によって逃がし、応力集中を防止
して、現像剤の漏れを確実に防止する。
について、添付図面を参照して説明する。まず、本実施
形態における画像形成装置全体の概要について説明す
る。
明の画像形成装置の一実施形態としてのレーザビームプ
リンタ1の概略構成を示す断面図である。図1におい
て、レーザビームプリンタ1は、本体ケース2の底部
に、図示しない用紙を給紙するフィーダユニットを備え
ている。フィーダユニットは、図示しないバネによって
押圧される用紙押圧板10と、給紙ローラ11と、摩擦
分離部材14とを備え、用紙押圧板10により用紙を給
紙ローラ11に押圧し、給紙ローラ11の回転により給
紙ローラ11と摩擦分離部材14との間で最上位の用紙
を分離して所定のタイミングで用紙の供給を行う。
11の回転による用紙搬送方向の下流側には、一対のレ
ジストローラ12及び13が回転可能に枢支され、後述
する感光ドラム20と転写ローラ21によって形成され
る転写位置へ所定のタイミングで用紙を搬送する。
ば、正帯電性のポリカーボネイトを主成分とする有機感
光体からなる。具体的には、感光ドラム20は、例え
ば、円筒状でアルミ製の円筒スリーブを本体として、そ
の外周部に、ポリカーボネートに光導電性樹脂を分散さ
せた所定厚さ(例えば、約20μm)の光導電層を形成
した中空状のドラムから構成され、円筒スリーブを接地
した状態で、本体ケース2に回転自在に枢支される。更
に、感光ドラム20は、図示しない駆動手段により矢印
方向に回転駆動される。
からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯
電用のスコロトロン型の帯電器から構成される。
ム20上に静電潜像を形成する為のレーザ光Lを発生す
るレーザ発生器(図示せず)、回転駆動されるポリゴン
ミラー(5面体ミラー)41、一対のレンズ42及び4
5、並びに反射ミラー43,44及び46を含んで構成
されている。
ス51内に現像剤室としてのトナー収容室52が形成さ
れ、トナー収容室52内には、アジテータ53と、清掃
部材54が回転軸55の周りに回転自在に設けられてい
る。なお、このトナー収容室52内には、電気絶縁性を
有する正帯電性の非磁性1成分現像剤としてのトナーが
収容される。また、トナー収容室52の前記回転軸55
の両端側に位置する側壁には光透過窓56が設けられて
いる。また、トナー収容室52の感光ドラム20側に
は、開口部Aによってトナー収容室52と連通し現像を
行う現像室57が形成され、供給ローラ58と現像剤担
持体としての現像ローラ59が回転可能に枢支される。
現像ローラ59上のトナーは、薄い板状の弾性を有する
層厚規制ブレード64により所定の層厚に規制され、現
像に供される。
59は、ステンレス鋼等で形成された芯金上に、導電性
を有するカーボンの微粒子を含む導電性のシリコーンゴ
ムで形成された円筒状の基材が設けられており、更にこ
の基材上には、フッ素を含有した樹脂またはゴム材のコ
ート層が形成されている。なお、現像ローラ59は、必
ずしも基材を導電性のシリコーンゴムで構成しなくても
よく、導電性のウレタンゴムで構成しても良い。
(A)〜(C)に示すように、鉄またはステンレス鋼等
で形成された支持部64cに、リン青銅またはステンレ
ス鋼等で形成された薄い板状の板バネ64bが取り付け
られており、更に該板バネ64b上には、シリコーンゴ
ムで形成された押圧部材64aが取り付けられて構成さ
れている。なお、図9(C)は図10に示す矢印A側、
即ち正面側から見た図であり、図9(A)、(B)はそ
の反対側の裏面側から見た図である。
115を、図10に示すケース51側のボス115aに
嵌め合わせると共に、図9(A)に示すネジ孔116を
通してネジ止めすることによりケース51に取り付けら
れる。そして、この後に現像ローラ59をケース51に
装着することにより、押圧部材64aが板バネ64bの
弾性力及びシリコーンゴム自体の弾性力により現像ロー
ラ59の周面に押圧接触する。これにより、現像ローラ
59上のトナー層厚が所望の値に規制される。
示すように、裏面側ブレードサイドシール111が設け
られているが、板バネ64bは、この裏面側ブレードサ
イドシール111が設けらた領域に、図9(A)に示す
ように斜め形状の切り欠き部が形成されている。
トナーは、正帯電性の非磁性1成分現像剤であり、懸濁
重合法によって球状に形成したスチレン−アクリル系樹
脂に、カーボンブラック等の周知の着色剤、及びニグロ
シン、トリフェニルメタン、4級アンモニウム塩等の荷
電制御剤を添加してなる粒径6μm〜10μm、平均粒
径8μmのトナー母粒子を有している。そして、トナー
は、そのトナー母粒子の表面にシリカを外添剤として添
加して構成されている。
シリコーンゴムやウレタンゴムなどからなる導電性を有
する発泡弾性体から構成される。転写ローラ21は、印
加される電圧により、感光ドラム20上のトナー画像を
用紙に確実に転写するように構成されている。
及び13から感光ドラム20と転写ローラ21との圧接
部に至る用紙の搬送方向の更に下流側に設けられ、加熱
用ローラ71と押圧ローラ72を備える。用紙に転写さ
れたトナー画像は加熱用ローラ71と押圧ローラ72と
によって搬送される間に加熱されつつ押圧されて用紙に
定着される。
紙ローラ74は、定着ユニット70の搬送方向下流側に
夫々設けられており、排紙ローラ74の下流側には排紙
トレイ75が設けられている。
ラ21、帯電器30、及び現像装置50は、プロセスカ
ートリッジ2a内に収容されており、該プロセスカート
リッジ2aはレーザビームプリンタ1に対して着脱自在
に設けられている。更に、現像装置50は、現像器カー
トリッジとしてプロセスカートリッジ2aに対して着脱
自在に設けられている。
リンタ1において、感光ドラム20の表面が帯電器30
により一様に帯電され、レーザスキャナユニット40か
ら画像情報に従って変調されたレーザ光Lが照射される
と、感光ドラム20の表面には静電潜像が形成される。
この静電潜像は、現像装置50によってトナーで可視像
化され、感光ドラム20上に形成された可視像は感光ド
ラム20によって転写位置へと搬送される。転写位置に
おいては、給紙ローラ11及びレジストローラ12及び
13を介して用紙が供給され、前記可視像は転写ローラ
21によって印加される転写バイアスにより、用紙に転
写される。なお、転写後に感光ドラム20上に残ったト
ナーは、現像ローラ59によって現像室57に回収され
る。
れ、定着ユニット70の加熱用ローラ71と押圧ローラ
72によって挟持搬送され、用紙上の可視像は加圧及び
加熱され、用紙上に定着される。そして、用紙は一対の
搬送ローラ73及び排紙ローラ74によりレーザビーム
プリンタ1上部の排紙トレイ75に排出され、画像形成
動作が終了する。
実施形態の現像装置50における現像剤洩れ防止部材及
び現像剤堰止部を用いたシール構造を、図2ないし図2
0を参照しながら、各部材の取り付け手順と共に説明す
る。
5(A)、図6(A)、図11(A)、図12(A)、
及び図15は、現像装置50におけるケース51のシー
ル部を示す一部破断斜視図である。また、図2(B)、
図3(C)、図4(B)、図5(B)、図6(C)、図
8、図10、図11(B)、及び図12(C)は、前記
各一部破断斜視図に示す矢印B方向から見たシール部を
示す図である。また、図3(B)は図3(A)に示す矢
印A方向から見たシール部を示す図、図6(B)は図6
(A)に示す矢印A方向から見たシール部を示す図、図
7は、アッパーシールを取り付けた段階のケース51の
シール部を示す正面図、図9(A)は層厚規制ブレード
を裏側から見た図、図9(B)はリブスポンジを取り付
けた層厚規制ブレードを裏側から見た図、図9(C)は
層厚規制ブレードを表側から見た図、図12(B)は図
12(A)に示す矢印A方向から見たシール部を示す
図、図12(D)は図12(C)のD−D線断面図、図
12(E)は層厚規制ブレードの板バネ及び押圧部材並
びに曲げ部を側面側から見た図、図13はテフロン(登
録商標)フェルトシールに潤滑剤を塗布する方法を示す
図、図14はロアフィルム及びその取り付け部周辺を示
す平面図である。
る領域は、以下に説明するシール部材を両面テープによ
って取り付ける領域であり、現像ローラ59の周方向に
沿ったサイド側シール取付領域100と、現像ローラ5
9の下部位置にて現像ローラ59の長手方向に沿った下
部側シール取付領域101とに分けられる。サイド側シ
ール取付領域100及び下部側シール取付領域101
は、両面テープによる接着性を高めるため、脱脂処理さ
れる。
2(A)に示すケース51の現像ローラ収容部における
側面部51aに近接するように配置される。図2(B)
に示す中心点Qが現像ローラ59の回転中心軸線位置を
示している。また、供給ローラ58は図2(A)に二点
鎖線で示すように、現像ローラ収容部の後方位置に設け
られた供給ローラ収容部に取り付けられる。
ように、上部サイドシール取り付け用のフィルム103
をケース51に両面テープを用いて貼り付ける。後述す
るように現像ローラ59の上部位置に取り付けられる層
厚規制ブレードには、両端部方向からのトナー洩れを防
止するためのブレードサイドシールが取り付けられお
り、ケース51側には、このブレードサイドシールとの
密着性を高めるための上部サイドシールが取り付けられ
る。この上部サイドシールは、図3(B)に示すフィル
ム103に重ね合わせるように取り付けられるが、仮に
フィルム103がないとすると、上部サイドシールのケ
ース51に対する接着領域は図3(B)に斜線で示す領
域のみとなって、安定性に欠けることになる。そこで、
本実施形態では、PET製のフィルム103をケース5
1に取り付けることにより、この上部サイドシールの接
着領域を確保している。
現像ローラ59の両端部からのトナー洩れを防止するた
めに、両端部現像剤洩れ防止部材の基材を構成するサイ
ドシール104を、サイド側シール取付領域100に両
面テープにより取り付ける。サイドシール104はスポ
ンジの中でも比較的剛性の高いウレタンスポンジ(商品
名:ポロン、ロジャースイノアック社製)で形成されて
おり、現像ローラ59を取り付けた際に圧縮されて所定
の押圧力を発揮するようにある程度の厚みを持って構成
されている。このような構成により、後述する両端部現
像剤洩れ防止部材の最上層であるテフロンフェルトを、
現像ローラ59に所定の押圧力で押圧させることができ
る。
に示すように、供給ローラ58の側端面は、サイドシー
ル104の側端面に摺擦する構成となっており、供給ロ
ーラ58とサイドシール104との間からのトナー洩れ
が防止されている。
ケース51のサイドシール104の接着面とフィルム1
03の接着面との間に形成された段差部Eから、サイド
シール104の上端面に亘って、エッジシール106を
取り付ける。エッジシール106はウレタンスポンジで
形成されており、底面に両面テープを貼り付けることに
より、前記段差部E及びサイドシール104の上端面と
接着される。このようなエッジシール106を設けるこ
とにより、フィルム103に取り付けられる上部サイド
シール及び層厚規制ブレードに取り付けられるブレード
サイドシールにおける両面テープが貼り付けられていな
い下端面を、エッジシール106に接触させることがで
き、スポンジとスポンジとの接触部を形成してトナー洩
れを確実に防止することができる。
ように、後述するブレードサイドシールとの密着性を高
めるために、上部サイドシール107をフィルム103
及びケース51に両面テープで取り付ける。上部サイド
シール107はウレタンスポンジで形成されており、後
述するブレードサイドシールとの接触する位置に設けら
れる。このように構成することにより、上部サイドシー
ル107とブレードサイドシールの接触部は、スポンジ
とスポンジとの接触部となり、トナー洩れを確実に防ぐ
ことができる。
制ブレード64の取り付け部裏側の上部位置からのトナ
ー洩れを防止するために、層厚規制ブレード64の長手
方向に延びて形成されたアッパーシール108を取り付
ける。アッパーシール108はウレタンスポンジで形成
される。このアッパーシール108により、トナー収容
室内を噴霧状に舞うトナーによるトナー洩れ、あるいは
現像装置50を逆さまにした場合のトナー洩れを確実に
防ぐことができる。
ブレード64の支持部64cに取り付けられた板バネ6
4bに、裏面側ブレードサイドシール111を両面テー
プにより取り付ける。層厚規制ブレード64をケース5
1に取り付けた際には、図12(D)に示すように板バ
ネ64bは上部サイドシール107及び裏面側ブレード
サイドシール111から押圧力を受けることになる。
は、現像装置筐体との間からのトナー漏れを防止するた
めに、圧縮変形した状態で取り付けられるため、板バネ
64bには、図12(D)に矢印Pで示すように圧力が
加わる。この圧力が大きい場合には、板バネ64bが変
形し、図12(D)に矢印Qで示す押圧部材64aと正
面側ブレードサイドシール112及びテフロンフェルト
113との境界部に応力が集中し、この箇所からトナー
漏れが生じる恐れがある。
9(A)に示すように、板バネ64bの裏面側ブレード
サイドシール111が取り付けられた領域には、斜め形
状の切り欠き部が設けられているので、裏面側ブレード
サイドシール111からの圧力を逃がし、上述のような
応力集中を緩和する。従って、上述のようなトナー漏れ
が生じることはない。
ードサイドシール111は、図12(D)に示すよう
に、正面側ブレードサイドシール112よりも中央部
側、即ち押圧部材64aの裏面側には至らない位置に取
り付けられているので、押圧部材64aによって掻き取
られたトナーを裏面側ブレードサイドシール111によ
って妨げることがない。その結果、掻き取られたトナー
の循環が良好に行われるので、図12(D)に矢印Qで
示す押圧部材64aと正面側ブレードサイドシール11
2及びテフロンフェルト113との境界部に対するトナ
ー圧力が高くならず、トナー漏れを確実に防止すること
ができる。
は、ステンレス鋼、またはアルミニウム、もしくはりん
青銅から形成され、0.08mm以上0.12mm以下
に設定されているので、トナーの薄層を良好に形成する
ことができる。但し、このような厚さに形成した場合に
は、応力集中によって容易に変形してしまうが、上述し
たように、本実施形態においては応力集中自体が低く抑
えられているので、トナー漏れを確実に防止することが
できる。
2(D)、(E)に示すように、押圧部材64aが設け
られた側とは反対の側に、曲げ部64cが設けられてい
る。従って、板バネ64b自体の剛性が高くなり、特に
新たな部品を設けることなく、応力集中によるトナー漏
れを確実に防止することができる。
め形状の切り欠き部を設ける例について説明したが、本
発明はこのような構成に限定されるものではなく、例え
ば図16に示すように、端側に向かう方向に凸になった
円弧形状に形成しても良い。この場合でも、裏面側ブレ
ードサイドシール111による圧力を円弧形状の切り欠
き部により適切に逃がし、応力集中によるトナー漏れを
発生させることがない。
で形成するので、トナーの帯電性を改善することができ
る。更に、板バネ64bのような金属よりも硬度の低い
材質なので、トナーへ与えるダメージを低減することが
できる。
との摺擦によって摩耗するシリコーンゴム、あるいはウ
レタンゴム等の材質で形成するので、常に新しい面でト
ナーと接することになり、トナーを帯電させる能力が低
下することがない。また、このように摩耗する材質を用
いた場合には、板バネ64bに対する圧力が変化する
が、本実施形態によれば、上述のように切り欠き部によ
って応力集中が緩和されるので、トナー漏れを生じるこ
とがない。
の板バネ64bに対する接着面には、両面テープが貼り
付けられるが、その反対側の面には図10に示すように
上部サイドシール107が押圧接触することになる。裏
面側ブレードサイドシール111はウレタンスポンジで
形成されているため、裏面側ブレードサイドシール11
1と上部サイドシール107の接触部は、スポンジとス
ポンジの接触部となっている。また、裏面側ブレードサ
イドシール111の下端面は、図10に示すようにサイ
ドエッジシール106に接触している。従って、裏面側
ブレードサイドシール111とサイドエッジシール10
6との接触部も、スポンジとスポンジの接触部となって
いる。このように、裏面側ブレードサイドシール111
の他の部材との境界部は、板バネ64bとの接着面を除
いて全てスポンジとスポンジの接触部となっており、ト
ナー洩れを確実に防いでいる。
に示すように、板バネ64bの長手方向に延びて形成さ
れたリブスポンジ117を、板バネ64bの短手方向の
中央部分には、二つの裏面側ブレードサイドシール11
1に挟まれる領域に両面テープで貼り付ける。このリブ
スポンジ117は、裏面側ブレードサイドシール111
よりも厚めのウレタンスポンジで形成されている。図1
に示すように、ケース51の現像室57には、層厚規制
ブレード64の後方にリブ51bが設けられており、層
厚規制ブレード64をケース51に取り付けると、リブ
スポンジ117はリブ51bに押圧接触する。これによ
り、層厚規制ブレード64の裏面へのトナーの進入及び
未帯電トナーの裏面部分における堆積等を防止すること
ができる。その結果、未帯電トナーが裏面部分から落下
することにより生じるカブリを防止することができる。
そして、リブスポンジ117は、板バネ64bの自由端
部には設けられていないので、押圧部材64aで掻き取
ったトナーをリブスポンジ117によって妨げることが
なく、掻き取られたトナーの循環が良好に行われる。
けられた正面側には、図9(C)に示すように正面側ブ
レードサイドシール112が、押圧部材64aの両端部
に接触するように両面テープにより取り付けられる。正
面側ブレードサイドシール112はウレタンスポンジで
形成される。この正面側ブレードサイドシール112上
には、後述するテフロンフェルトが取り付けられるが、
正面側ブレードサイドシール112とテフロンフェルト
とを合わせた際の厚さは、図12(D)に示すように、
ある程度の潰し量を見込んで、押圧部材64aよりも厚
くなるように構成されている。このように構成すること
により、押圧部材64aが摩耗した場合でも、両端部側
の押圧部材64aの現像ローラ59に対する押圧力を変
化させず、押圧部材64aと現像ローラ59との圧接部
からのトナー洩れを確実に防止することができる。
に、下部側シール取付領域101とサイド側シール取付
領域100との境界部からのトナー洩れ、及び後述する
ロアシールの可動部と下部側シール取付領域101との
隙間からのトナー洩れを防止するために、ロアサイドシ
ール105を、両面テープにより下部側シール取付領域
101の端部に取り付ける。ロアサイドシール105
は、ウレタンスポンジで形成されており、両面テープは
ロアサイドシール105の底面に貼り付ける。サイドシ
ール104側の端面は、図11(B)に示すように一部
の領域W0で重なるように取り付け、ロアサイドシール
105を押圧によりサイドシール104に密着させる。
本実施形態では、重なる領域W0を約2mm程度に設定
している。
すように、両端部現像剤洩れ防止部材の摺擦部としての
テフロンフェルト113を、層厚規制ブレード64の板
バネ64b、正面側ブレードサイドシール112、及び
サイド側シール取付領域100に亘って両面テープを用
いて取り付ける。層厚規制ブレード64上においては、
図12(B)、(C)に示すように、テフロンフェルト
の先端を板バネ64bに貼り付け、更にそれに続く部分
により正面側ブレードサイドシール112を覆うように
貼り付けを行う。このように構成することにより、層厚
規制ブレード64の押圧部材64aの両端部側からのト
ナー洩れを確実に防止することができる。
にテフロンフェルト113を個々に切り離す前の状態の
テフロンフェルトシート113aの上に、刷毛118に
より、フッ素系樹脂とフッ素油を即乾性の溶媒中に分散
させた潤滑剤を塗布した後、テフロンフェルトシート1
13aから図13に短冊状に示されるテフロンフェルト
113を個々に切り離し、上述のように取り付けた。そ
の結果、現像ローラ59とテフロンフェルト113との
間の摺擦部におけるトナー洩れ防止効果が向上しただけ
でなく、潤滑性が向上したために、現像ローラ59を回
転駆動させた場合においても当該摺擦部からの異音の発
生を確実に抑えることができた。
成工業株式会社製の商品名「ハナールFL−Z75」を
用いた。塗布量は、100個のテフロンフェルト113
につき、20±5gとした。このハナールFL−Z75
は、揮発性の溶媒として、ハイドロフルオロカーボンが
80〜90wt%含有され、更にフッ素油及びフッ素系
樹脂としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
並びにその他の成分が10〜20wt%含有されてい
る。
(B)、(C)、(D)に示すように、テフロンフェル
ト113を押圧部材64aの側端面側の位置であって板
バネ64b上の位置に乗り上げるように構成したので、
テフロンフェルトの毛が押圧部材64aと現像ローラ5
9との圧接部に入り込むことがなく、押圧部材64aと
現像ローラ59との間に隙間を形成させることがない。
その結果、押圧部材64aと現像ローラ59との間から
のトナー洩れを確実に防止することができる。更に、上
述のように、テフロンフェルト113を板バネ64bに
乗り上げるように構成することにより、層厚規制ブレー
ド64の板バネ64bの動きに応じてテフロンフェルト
113が一緒に動くことになり、層厚規制ブレード64
の板バネ64bの動きを阻害することがない。また、本
実施形態においては、図12(C)、(D)に示すよう
に、テフロンフェルト113が乗り上げた箇所は、両端
部側現像剤洩れ防止部材の基材としてのサイドシール1
04とは別のスポンジで形成された発泡弾性体層として
の正面側ブレードサイドシール112が、板バネ64b
とテフロンフェルト113との間に設けられており、両
面テープで板バネ64b及びテフロンフェルト113に
接着された構成となっている。その結果、現像ローラ5
9の両端部からのトナー洩れを確実に防ぐように、テフ
ロンフェルト113を現像ローラ59に十分な押圧力で
押圧させた場合でも、この部分の反発力を適度な潰れ量
を有する正面側ブレードサイドシール112が吸収し、
層厚規制ブレード64の押圧部材64aの現像ローラ5
9への押圧は現像ローラ59の両端部側で弱くなること
がない。
端部現像剤洩れ防止部材としてのロアフィルム114を
取り付ける。ロアフィルム114は、PETシートある
いはウレタンゴムフィルムが用いられる。本実施形態で
はPETシートを用いた。ロアフィルム114は、下部
側シール取付領域101の一部、及びケース51の前縁
部51dの一部、並びにロアサイドシール105の一部
に、両面テープを用いて貼り付ける。このように、ロア
フィルム114の接着面は、下部側シール取付領域10
1だけでなく、前縁部51dの領域も含まれるので、剥
がれ難くなっている。従って、現像ローラ59とロアフ
ィルム114及びテフロンフェルト113の押圧力をあ
る程度高めた場合でも、ロアフィルム114の剥がれを
確実に防止することができる。また、ロアフィルム11
4の両端部114aは、図14及び図15に示すよう
に、貼り付け基準線に対して斜めに形成されている。そ
の結果、両端部114aとテフロンフェルト113との
間には隙間が形成され、当該隙間からはロアサイドシー
ル105が露出する。従って、ロアフィルム114がテ
フロンフェルト113の上に乗り上げることがなく、現
像ローラ59とテフロンフェルト113との間に段差に
よる隙間が無くなるので、テフロンフェルト113とロ
アフィルム114との接触部からのトナー洩れを確実に
防止することができる。
置50においては、現像ローラ59の上部、両端部、及
び下部からのトナー洩れを確実に防止することができ
る。
ように、層厚規制ブレード64の板バネ64bの裏面側
ブレードサイドシール111が取り付けられる領域に、
斜め形状の切り欠き部を設けたので、裏面側ブレードサ
イドシール111から受ける圧力を当該切り欠き部によ
って逃がし、流動性に優れた重合トナーを用いても応力
集中によるトナー漏れを確実に防止することができる。
59の両端部の周面に、正面側サイドシール112とテ
フロンフェルト113が位置する例について説明した
が、本発明はこのような構成に限定されるものではな
く、正面側サイドシール112が現像ローラ59の両端
面に接触するように構成しても良い。このような構成の
場合でも、上述のように応力集中によるトナー漏れが防
止されるので、現像ローラ59と正面側サイドシール1
12との接触面からのトナー漏れが確実に防止される。
0を装着したプロセスカートリッジ2aが画像形成装置
本体に対して着脱自在に構成されている例について説明
したが、本発明はこれに限られる訳ではなく、例えば、
現像装置50の部分のみが画像形成装置本体に対して着
脱できても良く、また、プロセスカートリッジ2aと現
像装置50とが一体の筐体で形成されたプロセスカート
リッジで画像形成装置に対して着脱自在に構成した場合
でも良い。また、現像装置50は必ずしも画像形成装置
に対して着脱可能である必要はなく、据え置き型でも良
い。現像器カートリッジやプロセスカートリッジに本発
明を適用すれば、着脱時におけるトナー洩れを確実に防
止できるという効果があるが、据え置き型の場合でも、
振動等が生じても画像形成装置本体内をトナーで汚染す
ることがない、という効果を発揮することができる。
が、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
剤層厚規制部材は、裏側現像剤漏れ防止部材が弾性接触
する領域の一部に切り欠き部を有しているので、現像剤
層厚規制部材が裏側現像剤漏れ防止部材から受ける圧力
を当該切り欠き部によって逃がし、応力集中を防止し
て、現像剤の漏れを確実に防止することができる。
り欠き部は、斜めに切り欠きが設けられており、その方
向は、前記自由端部側の長さが、前記固定的に取り付け
られた一端の長さよりも短くなるような方向になってい
る。従って、現像剤層厚規制部材が裏側現像剤漏れ防止
部材から受ける圧力を当該切り欠き部によって逃がし、
応力集中を防止して、現像剤の漏れを確実に防止するこ
とができる。
り欠き部は、円弧形状に切り欠きが設けられており、そ
の形状は、前記自由端部側の両端部が端側に凸となるよ
うな形状になっている。従って、現像剤層厚規制部材が
裏側現像剤漏れ防止部材から受ける圧力を当該切り欠き
部によって逃がし、応力集中を防止して、現像剤の漏れ
を確実に防止することができる。
端部現像剤洩れ防止部材は、前記現像剤担持体の周面に
摺擦するように配設されているので、前記現像剤担持体
の周面方向からの現像剤漏れを確実に防止することがで
きる。
像剤層厚規制部材は、前記板状部材の自由端部側に設け
られた前記現像剤担持体に摺擦する摺擦部は、ゴムまた
は樹脂で形成されているので、現像剤の帯電性を改善す
ることができる。また、金属よりも硬度の低い材質を使
用することによって、現像剤へ与えるダメージを低減す
ることができる。
像剤層厚規制部材の摺擦部は、前記現像器筐体開口部の
長手方向両端付近に設けられた前記両端部現像剤洩れ防
止部材によって挟まれる領域にて、当該摺擦部の側端面
と前記両端部現像剤洩れ防止部材とが接触するように設
けられているので、現像剤層厚規制部材と両端部現像剤
洩れ防止部材とが互いに影響を及ぼし合うことがなく、
現像剤漏れ防止の性能が低下したり、現像剤の薄層形成
能力が低下したりすることを確実に防止することができ
る。
像剤層厚規制部材の摺擦部は、前記現像剤担持体との擦
摺によって摩耗する部材で形成されているので、常に新
しい面で現像剤と接することになり、現像剤を帯電させ
る能力が低下することがない。また、摩耗により現像剤
層厚規制部材に加えられる裏側現像剤漏れ防止部材から
の圧力も変化するが、上述のように現像剤層厚規制部材
には切り欠き部が設けられているので、圧力が変化した
場合でも応力の集中を緩和して現像剤漏れを確実に防止
することができる。
側現像剤漏れ防止部材は、前記現像剤層厚規制部材の長
手方向における中央部側の端部位置が、前記両端部現像
剤洩れ防止部材の当該長手方向における中央部側の端部
位置よりも、当該長手方向における端部側となるように
設定されているので、現像剤層厚規制部材によって掻き
取られた現像剤を裏側現像剤漏れ防止部材によって阻む
ことがなく、当該掻き取られた現像剤の循環を円滑に行
わしめる。その結果、現像剤層厚規制部材と裏側現像剤
漏れ防止部材と両端部現像剤洩れ防止部材とが接する角
の部分の現像剤の圧力が高くならないので、現像剤漏れ
を確実に防止することができる。
像剤層厚規制部材の前記板状部材の厚さは、0.08m
m以上0.12mm以下に設定されているので、現像剤
の薄層を良好に形成することができる。また、このよう
な厚さの場合には、応力集中によって変形し易いが、上
述したように、応力集中を緩和して現像剤漏れを確実に
防止することができる。
現像剤層厚規制部材の前記板状部材は、前記自由端部
が、前記現像剤担持体との対向方向とは反対方向に屈曲
されており、前記摺擦部が当該自由端部の前記現像剤担
持体との対向方向側に設けられているので、剛性が高ま
り、特に新たな部品を設けることなく、応力集中による
変形を生じにくくする。その結果、現像剤漏れを確実に
防止することができる。
現像剤層厚規制部材は、裏側現像剤漏れ防止部材が弾性
接触する領域の一部に切り欠き部を有しているので、現
像剤層厚規制部材が裏側現像剤漏れ防止部材から受ける
圧力を当該切り欠き部によって逃がし、応力集中を防止
して、現像剤の漏れを確実に防止することができる。
略構成を示す断面図である。
ケースのシール部を示す一部破断斜視図、図2(B)は
図2(A)に示す矢印B方向から見た当該シール部を示
す図である。
ルムを取り付けた場合の現像装置ケースのシール部を示
す一部破断斜視図、図3(B)は図3(A)に示す矢印
A方向から見たシール部を示す図、図3(C)は図3
(A)に示す矢印B方向から見た当該シール部を示す図
である。
現像装置ケースのシール部を示す一部破断斜視図、図4
(B)は図4(A)に示す矢印B方向から見た当該シー
ル部を示す図である。
現像装置ケースのシール部を示す一部破断斜視図、図5
(B)は図5(A)に示す矢印B方向から見た当該シー
ル部を示す図である。
合の現像装置ケースのシール部を示す一部破断斜視図、
図6(B)は図6(A)に示す矢印A方向から見たシー
ル部を示す図、図6(C)は図6(A)に示す矢印B方
向から見た当該シール部を示す図である。
装置ケースのシール部を示す正面図である。
を示す図である。
図、図9(B)はリブスポンジを取り付けた層厚規制ブ
レードを裏側から見た図、図9(C)は層厚規制ブレー
ドを表側から見た図である。
ール部を示す図である。
た場合の現像装置ケースのシール部を示す一部破断斜視
図、図11(B)は図11(A)に示す矢印B方向から
見た当該シール部を示す図である。
た場合の現像装置ケースのシール部を示す一部破断斜視
図、図12(B)は図12(A)に示す矢印A方向から
見たシール部を示す図、図12(C)は図12(A)に
示す矢印B方向から見たシール部を示す図、図12
(D)は図12(C)のD−D線断面図、図12(E)
は層厚規制ブレードの板バネ及び押圧部材並びに曲げ部
の側面図である。
系樹脂を含む潤滑剤を塗布する方法を示す図である。
辺を示す平面図である。
13(A)とは反対側のケース51のシール部を示す一
部破断斜視図である。
れる切り欠き部の形状の他の例を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 現像剤を収容する現像器筐体の開口部の
上端または上端の近傍に一端を固定的に取り付けられ当
該開口部の長手方向に延びて形成された板状部材を少な
くとも有し、該現像剤を回転しながら担持搬送する現像
剤担持体の長手方向周面に、前記板状部材の自由端部側
が対向するように設けられた現像剤層厚規制部材と、 前記現像器筐体開口部の長手方向両端付近にて、現像剤
担持体及び前記現像剤層厚規制部材に接触するように設
けられた両端部現像剤洩れ防止部材と、 発泡弾性体からなり、前記両端部現像剤洩れ防止部材と
前記現像剤層厚規制部材との接触箇所の裏側の領域であ
って、前記現像剤層厚規制部材と前記現像器筐体との間
からの現像剤漏れを防止するように、前記現像剤層厚規
制部材に押圧接触する裏側現像剤漏れ防止部材と、を備
え、 前記現像剤層厚規制部材は、前記裏側現像剤漏れ防止部
材が弾性接触する領域の一部に切り欠き部を有してい
る、 ことを特徴とする現像装置。 - 【請求項2】 前記切り欠き部は、前記自由端部側の長
さが、前記固定的に取り付けられた一端の長さよりも短
くなるように斜めに切り欠きが設けられていることを特
徴とする請求項1記載の現像装置。 - 【請求項3】 前記切り欠き部は、前記自由端部側の両
端部が端側に凸の円弧形状に切り欠きが設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の現像装置。 - 【請求項4】 前記両端部現像剤洩れ防止部材は、前記
現像剤担持体の周面に摺擦するように配設されているこ
とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の現
像装置。 - 【請求項5】 前記現像剤層厚規制部材は、前記板状部
材の自由端部側に、前記現像剤担持体に摺擦するゴムま
たは樹脂で形成された摺擦部が設けられていることを特
徴とする請求項1ないし4のいずれか1記載の現像装
置。 - 【請求項6】 前記現像剤層厚規制部材の摺擦部は、前
記現像器筐体開口部の長手方向両端付近に設けられた前
記両端部現像剤洩れ防止部材によって挟まれる領域に
て、当該摺擦部の側端面と前記両端部現像剤洩れ防止部
材とが接触するように設けられていることを特徴とする
請求項5記載の現像装置。 - 【請求項7】 前記現像剤層厚規制部材の摺擦部は、前
記現像剤担持体との擦摺によって摩耗する部材で形成さ
れていることを特徴とする請求項5または6記載の現像
装置。 - 【請求項8】 前記裏側現像剤漏れ防止部材は、前記現
像剤層厚規制部材の長手方向における中央部側の端部位
置が、前記両端部現像剤洩れ防止部材の当該長手方向に
おける中央部側の端部位置よりも、当該長手方向におけ
る端部側となるように設定されていることを特徴とする
請求項1ないし7のいずれか1記載の現像装置。 - 【請求項9】 前記現像剤層厚規制部材の前記板状部材
の厚さは、0.08mm以上0.12mm以下に設定さ
れていることを特徴とする請求項1ないし8記載の現像
装置。 - 【請求項10】 前記現像剤層厚規制部材の前記板状部
材は、前記自由端部が、前記現像剤担持体との対向方向
とは反対方向に屈曲されており、前記摺擦部が当該自由
端部の前記現像剤担持体との対向方向側に設けられてい
ることを特徴とする請求項5ないし9のいずれか1記載
の現像装置。 - 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1記載
の現像装置と、該現像装置と対向するように設けられた
静電潜像担持体と、該静電潜像担持体を帯電する帯電手
段と、該静電潜像担持体を露光する露光手段と、帯電及
び露光並びに現像により前記静電潜像担持体に形成され
た現像剤像を転写媒体に転写する転写手段と、該現像剤
像を転写媒体に定着させる定着手段とを備えたことを特
徴とする画像形成装置。
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