JP2003105417A - 溶銑の脱りん方法 - Google Patents
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Abstract
吹きするとともにフラックスを底吹きインジェクション
して溶銑を脱りんするに際し、蛍石を使用することなし
に良好な脱りん処理を行うことのできる脱りん方法を提
供する。 【解決手段】 酸素を上吹きするとともに、溶銑中に生
石灰、石灰石、酸化鉄の1又は2以上であって少なくと
も酸化鉄を含む成分を主成分とするフラックスを酸素も
しくは不活性ガスまたはそれらの混合ガスをキャリアガ
スとして吹き込む溶銑の脱りん方法において、吹き込み
フラックス中のCaO質量と、吹き込みフラックス中の
酸化鉄及びキャリアガスに含まれる酸素の総質量との比
(CaO/O)が2.5以上になるようにフラックスを
溶銑中に吹き込むことを特徴とする溶銑の脱りん方法で
ある。また、添加する全酸素中に占める固酸比率を5%
以上40%以下とすることを特徴とする溶銑の脱りん方
法である。
Description
錬容器を用いて、酸素を上吹きするとともにフラックス
を底吹きインジェクションして溶銑を脱りんする方法に
関するものである。
の転炉内で同時に行う転炉製鋼法にかわり、脱炭に先立
って溶銑の脱珪、脱りんを脱炭とは別の容器で行う溶銑
予備処理方法が用いられるようになった。溶銑予備処理
においては、溶銑に酸化鉄をはじめとする固体酸素源を
添加して脱珪を行い、次いで溶銑に脱りん用フラックス
を添加して脱りん精錬を行う方法が一般的であった。脱
りん精錬においては、フラックスとして石灰源を添加し
て高塩基度の脱りんスラグを形成し、酸化鉄をはじめと
する固体酸素源を同じくフラックスとして添加して脱り
んを行っていた。また、予備脱りん精錬容器としては、
トーピードカーや取鍋内の溶銑に脱りん用フラックスを
インジェクションして予備脱りんを行う方法が用いられ
ていた。
が可能な転炉型の精錬容器を用い、脱珪と脱りんを同時
に行う溶銑予備処理が用いられるようになってきた。上
底吹きによる強攪拌を利用するため、塩基度の低いスラ
グを用いても脱りんを促進させることができるので、脱
珪と脱りんを同時に行うことが可能である。酸化源とし
て気体酸素を用いることができるので、固体酸素のみを
用いる従来に比較して予備処理後の溶銑温度を高く保つ
ことができ、脱炭処理を含めた精錬全体での熱裕度を確
保することができる。予備処理精錬用フラックスは、精
錬容器内に上方から添加する方法の他、底吹きガスをキ
ャリアガスとして溶銑中に吹き込んで添加するインジェ
クションを採用することも可能である。フラックス吹き
込みを採用することにより、予備処理における脱りん効
率を向上することができる。
上底吹き転炉を用い、まず脱りん精錬を行い、スラグを
排出し、次いで同一転炉にて脱炭を行う精錬方法が記載
されている。脱りん工程において、スラグ中のCaO/
SiO2が2.5以下の条件では、酸化鉄中鉄分とマン
ガン酸化物濃度の和(T.Fe+MnO)を15〜35
%とすることによって脱りん反応を促進する。底吹き羽
口より生石灰粉をベースとしたフラックスを不活性ガス
を搬送ガスとして吹き込み脱りん処理を行う。このと
き、酸化鉄粉を生石灰粉に混入するか、あるいは酸素ガ
スを同一羽口を通して吹き込むことにより、脱りん反応
速度を高めることができる。もしくは、上吹きランスか
ら酸素ガスを吹き付け、上方よりフラックスを投入、吹
き込み、吹きつけ等の方法で添加して、生成スラグの酸
化鉄濃度をコントロールすることによっても、脱りんを
促進することができる。
行う脱りん処理においては、脱りん処理時における酸素
源の添加方法としては、上吹き酸素による添加と、底吹
きノズルからの酸化鉄・気体酸素による添加を複合して
用いることができるので、底吹きで添加する酸素の比率
をどのように選択するかが問題となる。キャリアガスと
ともに吹き込むフラックス中のCaO質量と、フラック
ス中の酸化鉄に含まれる酸素及びキャリアガスに含まれ
る酸素の総質量との比を、ここではCaO/Oとして定
義する。
は、CaO/Oを1.5〜2.5にすると、生石灰およ
び酸素の脱りん利用効率が最大となり、その結果高い脱
りん率が得られるとしている。
ては、CaO/Oが1.0より大きい場合には脱りん時
に必要以上の生石灰を用いるため脱りん反応自体は進む
ものの脱りん効率が低下するとし、CaO/Oの適正範
囲を0.5〜1.0としている。
も、上記知見に基づき、CaO/Oとしては2.5以下
の範囲が用いられていた。
には、溶銑温度が低いほど有利である。しかし、例えば
1350℃以下の低温で脱りん処理を行う場合、特許第
2958848号公報に示されたようにCaO/SiO
2≦2.5とするに際してCaO/SiO2≧1.8にな
ると、滓化不良が生じ、むしろ脱りんを阻害する問題が
存在する。そのため、スラグの滓化促進を目的として蛍
石を添加する必要があった。
予備処理や脱炭処理に使用する精錬容器の耐火物の溶損
が激しくなる。例えば、特開平8−157921号公報
の図6に示されているように、スラグ中フッ素濃度が高
くなるほど耐火物溶損指数が高くなり、耐火物溶損が急
激に増大することが知られている。従って、耐火物寿命
延長の観点から蛍石を使用しないことが好ましい。
て、酸素を上吹きするとともにフラックスを底吹きイン
ジェクションして溶銑を脱りんするに際し、蛍石を使用
することなしに良好な脱りん処理を行うことのできる脱
りん方法を提供することを目的とする。
るところは、以下のとおりである。 (1)酸素を上吹きするとともに、溶銑中に生石灰、石
灰石、酸化鉄の1又は2以上であって少なくとも酸化鉄
を含む成分を主成分とするフラックスを酸素もしくは不
活性ガスまたはそれらの混合ガスをキャリアガスとして
吹き込む溶銑の脱りん方法において、吹き込みフラック
ス中のCaO質量と、吹き込みフラックス中の酸化鉄及
びキャリアガスに含まれる酸素の総質量との比(CaO
/O)が2.5以上になるようにフラックスを溶銑中に
吹き込むことを特徴とする溶銑の脱りん方法。 (2)酸素を上吹きするとともに、溶銑中に生石灰、石
灰石、酸化鉄の1又は2以上であって少なくとも酸化鉄
を含む成分を主成分とするフラックスを酸素もしくは不
活性ガスまたはそれらの混合ガスをキャリアガスとして
吹き込む溶銑脱りん方法において、添加する全酸素中に
占める固酸比率を5%以上40%以下とすることを特徴
とする溶銑の脱りん方法。 (3)酸素を上吹きするとともに、溶銑中に生石灰、石
灰石、酸化鉄の1又は2以上であって少なくとも酸化鉄
を含む成分を主成分とするフラックスを酸素もしくは不
活性ガスまたはそれらの混合ガスをキャリアガスとして
吹き込む溶銑の脱りん方法において、吹き込みフラック
ス中のCaO質量と、吹き込みフラックス中の酸化鉄及
びキャリアガスに含まれる酸素の総質量との比(CaO
/O)が2.5以上になるようにフラックスを溶銑中に
吹き込むとともに、添加する全酸素中に占める固酸比率
を5%以上40%以下とすることを特徴とする溶銑の脱
りん方法。 (4)脱りん処理終了時点のスラグ中のCaO/SiO
2を2.5以下、かつスラグ中の酸化鉄中鉄分とマンガ
ン酸化物濃度の和(T.Fe+MnO)を15%以上3
5%以下にすることを特徴とする、上記(1)乃至
(3)のいずれかに記載の溶銑の脱りん方法。 (5)フラックスに蛍石を使用しないことを特徴とする
上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の溶銑の脱りん
方法。
て説明する。1トン規模の上底吹き転炉を用い、脱りん
反応に及ぼす吹き込みフラックス配合比の影響を調査し
た。吹き込みフラックスには、生石灰粉と表1に示す焼
結ダスト粉の混合物を用いた。焼結ダスト1kg中にお
ける酸化鉄中の酸素は0.2kgである。生石灰粉と焼
結ダストの配合比は、吹き込みフラックス中のCaO質
量と酸化鉄中酸素質量の比(CaO/O)が0.8〜2
2の範囲となるように変化させて脱りんに最適なCaO
/O比を評価した。
し、上吹き送酸しながら底吹き羽口から上記フラックス
を窒素ガスをキャリアガスとしてインジェクションし
た。フラックス投入原単位は15kg/tとした。な
お、処理後のスラグ塩基度(CaO/SiO2)目標を
1.7とし、インジェクションしたCaOのみでは不足
する場合には、大きさ25mm以下の塊状の生石灰を上
部から添加した。また、脱りん処理後の温度は1335
〜1340℃になるように制御した。上吹き酸素とフラ
ックス酸化鉄中の酸素を合計した全酸素源単位は17N
m3/tであり、全酸素に占めるフラックス酸化鉄中酸
素の割合即ち固酸比率は20%とした。上吹きランス高
さを調整することで、処理後のスラグ中の酸化鉄濃度を
制御し、処理後の酸化鉄中鉄分とマンガン酸化物濃度の
和(T.Fe+MnO)が8〜11%、22〜27%、
38〜41%の3ケースとなるように調整した。
に示す。図1において、(T.Fe+MnO)8〜11
%を△、22〜27%を●、38〜41%を□として表
示している。3ケースとも、吹き込みフラックスのCa
O/Oが2.5以上の領域において、処理後[P]が低
位に安定することがわかった。また、(T.Fe+Mn
O)については22〜27%のケースが良好な脱りん能
力を示し、それ以外のケースは処理後[P]を十分に下
げることができなかった。
明確ではないが、以下のような理由が考えられる。第1
に、フラックス吹き込みにより溶銑内で脱りん反応が生
じ、脱りん生成物である3CaO・P2O5が生成する。
この3CaO・P2O5は2CaO・SiO2のみに固溶
することができる。従って、吹き込みフラックスの組成
は、P2O5が生成するに足る酸素を供給するとともに、
3CaO・P2O5と2CaO・SiO2が生成するに足
るCaOを供給することが必要である。焼結ダスト中に
は、表1に示すようにSiO2が5%程度含まれてい
る。吹き込みフラックスのCaO/Oが2.5以上の場
合には、CaO供給量が十分にあるので、CaOと焼結
ダスト中のSiO2とによって2CaO・SiO2が生成
し、これが3CaO・P2O5を固定するために高い脱り
ん効率を得ることができる。一方、CaO/Oが2.5
よりも小さい場合、焼結ダストから供給されるSiO2
の比率が高くなり、2CaO・SiO2の生成量が少な
くなるので、脱りん効率が低下するのである。また、第
2に、従来のようにCaO/Oが低い値となるようにフ
ラックス組成を定めると、吹き込みフラックスからのC
aO供給量が制限されるので、スラグのCaO/SiO
2を1.7程度に確保しようとすると塊生石灰投入量が
増加する。塊生石灰は滓化速度が遅いため、スラグが十
分に滓化せずに脱りん処理後の実績塩基度が低下し、脱
りんが悪化したものと考えられる。
なされたものであり、吹き込みフラックス中のCaO質
量と、吹き込みフラックス中の酸化鉄及びキャリアガス
に含まれる酸素の総質量との比(CaO/O)が2.5
以上になるようにフラックスを溶銑中に吹き込むことに
より、蛍石を使用することなく良好な脱りん効率を有す
る脱りん方法を実現することができた。
る。上底吹き可能な精錬容器を用いて、酸素を上吹きす
るとともにフラックスを底吹きインジェクションして溶
銑を脱りんする方法においては、添加する酸素源として
は、上吹き酸素ガスおよび底吹きガス中に含む酸素ガス
の形で気体酸素を添加することができる。また、吹き込
みフラックス中に含む酸化鉄および転炉に上方から添加
する酸化鉄の形で固体酸素源を添加することができる。
ここでは、添加する全酸素中に占める固体酸素源の比率
を固酸比率という。
炭を行う場合にはいずれも発熱反応であり、溶銑温度を
上昇させる。一方、固体酸素として酸化鉄を用いた場合
にはいずれも吸熱反応であるため、全酸素中に占める固
酸比率が高いほど、脱りん処理後における溶銑温度が低
下する。脱りん反応としては溶銑温度が低いほど有利で
あるが、温度が低すぎると滓化不良でむしろ脱りんの能
が悪化する。そのため、全酸素中に気体酸素を適度に混
入して溶銑温度を確保する必要がある。
全酸素中に占める固酸比率を5%以上40%以下とする
ことにより、脱りん処理における溶銑温度制御を容易に
することが可能になる。固酸比率が5%未満では、溶銑
温度上昇が大きく、脱りん反応効率が悪化する。一方、
固酸比率が40%を超えると、溶銑温度低下が大きく、
スラグの滓化不良によって脱りん反応効率が悪化する。
また、溶銑温度が低い場合にはトップスラグの酸化度の
制御も困難となる。
(1)と(2)を組み合わせたものであり、両者の効果
を同時に得ることができる。
(3)の発明に加え、脱りん処理終了時点のスラグ中の
CaO/SiO2を2.5以下、かつスラグ中の酸化鉄
中鉄分とマンガン酸化物濃度の和(T.Fe+MnO)
を15%以上35%以下にする。CaO/SiO2を
2.5以下とするのは、CaO/SiO2>2.5では
蛍石を添加しないと滓化不良となるからである。また、
スラグ中のCaO/SiO2が2.5以下の条件におい
て、スラグ中の酸化鉄中鉄分とマンガン酸化物濃度の和
(T.Fe+MnO)を15%以上35%以下にする理
由は、酸化鉄およびマンガン酸化物はともに溶銑中のり
んを酸化し、溶銑からスラグ中に除去する作用があるた
め、脱りん反応を促進するにはスラグ中の酸化鉄中鉄分
とマンガン酸化物濃度の和を少なくとも15%以上にす
る必要があり、またスラグ中の酸化鉄中鉄分とマンガン
酸化物濃度の和が35%を超えると、スラグ中に移行し
たりんを安定化するのに必要なCaO濃度が減少し、脱
りん反応が阻害されるためである。
良好な脱りん能力を有している。そのため、本発明の上
記(5)にあるように、フラックス中に蛍石を使用する
ことなく必要な脱りん処理を行うことが可能である。
転炉を用いて本発明の脱りん処理を実施した。底吹きノ
ズル2からは、生石灰粉と焼結鉱粉からなる脱りんフラ
ックスを窒素ガスをキャリアガス7として溶銑中に吹き
込み、上吹きランス3から気体酸素ガス8を溶銑5に吹
き付けた。脱りん処理後[P]濃度の目標を0.014
%以下とする。脱りん処理前の溶銑[Si]が0.35
%であるため、脱りん処理においては同時に脱珪反応も
進行する。
量はCaO/O目標から定める。吹き込みフラックスと
上方投入材を合計したCaOについて、投入したすべて
のCaOが滓化した場合の塩基度(CaO/SiO2)
が1.8となるように、溶銑量および初期溶銑[Si]
濃度から添加量を決定し、インジェクションするCaO
で足りない分は、塊状の生石灰を上方投入した。塊生石
灰の大きさは20〜50mm、インジェクションした生
石灰の粒度は1.5mm以下であった。
る固体酸素の合計に占める固体酸素の比率(固酸比率)
を15%とした。これによって脱りん処理後の溶銑温度
を目標の1340℃とすることができる。底吹きインジ
ェクションする焼結鉱からの固体酸素では不足する場合
には、上方からミルスケールを投入した。一部の比較例
では、固体酸素比率として15%以外の値を採用してい
る。
ンス高さを調整することにより、スラグ中の酸化鉄濃度
を制御し、脱りん処理後の酸化鉄中鉄分とマンガン酸化
物濃度の和(T.Fe+MnO)を15%以上35%以
下となるように調整した。一部の比較例では、上記の範
囲から外れるように調整して(T.Fe+MnO)制御
の効果を確認した。
例1はCaO/Oを5.4とし、本発明例2はCaO/
Oを15.5とした。いずれも、脱りんフラックスとし
て蛍石を使用することなく、安定して脱りん処理後
[P]濃度を0.014%以下とすることができた。
Oの領域において実施した例である。CaO/Oを0.
87とした以外は本発明例と同じ条件を採用した。Ca
O/Oが低いので吹き込みフラックスとしてのCaO量
が少なく、塊生石灰原単位が12.6kg/tとなっ
た。滓化不良を起こさずに目標の[P]濃度を達成する
ためには、蛍石を0.5kg/t添加する必要があり、
蛍石不使用とすることはできなかった。
ンス高さを調整して、脱りん処理後のスラグ中(T.F
e+MnO)濃度を意図的に通常用いられる範囲から逸
脱させたものである。比較例2は(T.Fe+MnO)
濃度を7%としたため、スラグの滓化不良が生じ、蛍石
を添加したものの目標の[P]濃度を得ることができな
かった。比較例3は(T.Fe+MnO)濃度を40%
としたため、スラグの滓化は良好であったが、CaOが
希釈され、目標の[P]濃度を得ることができなかっ
た。
せた比較例である。比較例4においては固酸比率を4%
に下げて上吹き酸素比率を上げたため、脱りん処理後温
度が1352℃まで上昇して脱りん能力が低下し、目標
の[P]濃度を得ることができなかったと同時に、上吹
き酸素の増大によって脱りん処理中における溶銑の脱炭
が進行してしまった。比較例5は固酸比率を50%に上
げて上吹き酸素比率を下げたため、上吹き酸素による発
熱が減少し、脱りん処理後温度が1314℃と低くなっ
た。蛍石を添加しなかったため滓化不良が生じ、目標の
[P]濃度を得ることができなかった。
ために塊生石灰原単位は本発明例と同じ5.4kg/t
とした上で、CaO/Oを本発明範囲外の1.49とし
た。このため、固酸比率が26%となったが、転炉二次
燃焼率の調整などによって脱りん処理後温度は1337
℃に調整した。CaO/Oが本発明範囲外であるため、
脱りん能力が低下し、目標の[P]濃度を得ることがで
きなかった。
0chづつ連続した操業を実施し、耐火物溶損量を比較
した。その結果、蛍石を使用した比較例2に比べ、蛍石
を使用しない実施例1の方が20%溶損量が少ないこと
が確認でき、耐火物コスト低減に役立った。
いて、酸素を上吹きするとともにフラックスを底吹きイ
ンジェクションして溶銑を脱りんするに際し、フラック
ス中のCaO質量と、フラックス中の酸化鉄及びキャリ
アガスに含まれる酸素の総質量との比(CaO/O)が
2.5以上になるようにフラックスを溶銑中に吹き込む
ことにより、蛍石を使用することなしに良好な脱りん処
理を行うことが可能になった。これにより、耐火物溶損
量を削減し、耐火物コストを低減することができた。
固酸比率を5%以上40%以下とすることにより、脱り
ん処理における溶銑温度制御を容易にすることが可能に
なった。
のCaO/SiO2を2.5以下、かつスラグ中の酸化
鉄中鉄分とマンガン酸化物濃度の和(T.Fe+Mn
O)を15%以上35%以下にすることにより、安定し
た脱りん処理を行うことができる。
す図である。
す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 酸素を上吹きするとともに、溶銑中に生
石灰、石灰石、酸化鉄の1又は2以上であって少なくと
も酸化鉄を含む成分を主成分とするフラックスを酸素も
しくは不活性ガスまたはそれらの混合ガスをキャリアガ
スとして吹き込む溶銑の脱りん方法において、吹き込み
フラックス中のCaO質量と、吹き込みフラックス中の
酸化鉄及びキャリアガスに含まれる酸素の総質量との比
(CaO/O)が2.5以上になるようにフラックスを
溶銑中に吹き込むことを特徴とする溶銑の脱りん方法。 - 【請求項2】 酸素を上吹きするとともに、溶銑中に生
石灰、石灰石、酸化鉄の1又は2以上であって少なくと
も酸化鉄を含む成分を主成分とするフラックスを酸素も
しくは不活性ガスまたはそれらの混合ガスをキャリアガ
スとして吹き込む溶銑脱りん方法において、添加する全
酸素中に占める固酸比率を5%以上40%以下とするこ
とを特徴とする溶銑の脱りん方法。 - 【請求項3】 酸素を上吹きするとともに、溶銑中に生
石灰、石灰石、酸化鉄の1又は2以上であって少なくと
も酸化鉄を含む成分を主成分とするフラックスを酸素も
しくは不活性ガスまたはそれらの混合ガスをキャリアガ
スとして吹き込む溶銑の脱りん方法において、吹き込み
フラックス中のCaO質量と、吹き込みフラックス中の
酸化鉄及びキャリアガスに含まれる酸素の総質量との比
(CaO/O)が2.5以上になるようにフラックスを
溶銑中に吹き込むとともに、添加する全酸素中に占める
固酸比率を5%以上40%以下とすることを特徴とする
溶銑の脱りん方法。 - 【請求項4】 脱りん処理終了時点のスラグ中のCaO
/SiO2を2.5以下、かつスラグ中の酸化鉄中鉄分
とマンガン酸化物濃度の和(T.Fe+MnO)を15
%以上35%以下にすることを特徴とする、請求項1乃
至3のいずれかに記載の溶銑の脱りん方法。 - 【請求項5】 フラックスに蛍石を使用しないことを特
徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の溶銑の脱り
ん方法。
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---|---|---|---|
JP2001295875A JP3940280B2 (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 溶銑の脱りん方法 |
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