JP2003099820A - 改札機及びこの改札機に適用されるクリーニング方法 - Google Patents

改札機及びこの改札機に適用されるクリーニング方法

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JP2003099820A
JP2003099820A JP2001285813A JP2001285813A JP2003099820A JP 2003099820 A JP2003099820 A JP 2003099820A JP 2001285813 A JP2001285813 A JP 2001285813A JP 2001285813 A JP2001285813 A JP 2001285813A JP 2003099820 A JP2003099820 A JP 2003099820A
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ticket
roller
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cleaning
feed roller
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JP2001285813A
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Akira Shogase
明 勝賀瀬
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定した分離性能を長期間にわたって維持する
ことが可能であるとともに、分離性能が低下した場合で
あっても容易に分離性能を回復することが可能な改札機
及びこの改札機に適用されるクリーニング方法を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】第1方向に回転する第1ローラR1と、第
1ローラに対向して配置されるとともに第1方向に回転
する第2ローラR2と、第1ローラと第2ローラとの間
に供給される券媒体がクリーニング用券媒体であるか否
かを検知する媒体検知手段S1及び53と、媒体検知手
段によりクリーニング用券媒体を検知した場合に、第1
ローラと第2ローラとの間にクリーニング用券媒体を滞
留させるように制御する制御手段と、を備えたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、改札機及びこの
改札機に適用されるクリーニング方法に係り、特に、複
数枚の券媒体の投入を受け付けた場合に券媒体を分離す
る分離機構を備えた改札機及びこの分離機構のクリーニ
ング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、改札処理の省力化を目的として、
自動改札機が導入されている。この自動改札機は、利用
者が駅構内や遊戯施設などの施設内に入場する場合や、
施設内から出場する場合などに、入場券、プリペイドカ
ード、定期券、普通乗車券などの券媒体を取り込み、券
媒体に記録された券情報に基づいて利用者の通行を許可
するか否かの通行判定処理を行う。
【0003】この様な自動改札機では、一括投入された
複数枚の券媒体をまず一枚ずつ分離し、一定方向の姿勢
に整位した後、記録されている磁気形式の券情報を読み
取り、通行判定処理を行なう。また、必要に応じて券情
報の書込み、パンチ、印字等の処理を行なった後、集札
したり、投入された複数枚の券媒体を一括して放出した
りする。
【0004】この装置の中で、一括投入された複数枚の
券紙を1枚ずつ分離する分離機構は、券媒体の搬送方向
に回転しているローラと、このローラに対向して配置さ
れ、券媒体の搬送方向とは逆転方向に回転し、ある荷重
でローラに押し付けられたテンションローラと、により
構成されている。これら一対のローラ間には、所定のギ
ャップが形成されている。
【0005】分離機構の分離性能は、ローラ間のギャッ
プ及びローラ表面の摩擦係数に依存し、これらをそれぞ
れ所定の基準値内に確保することが分離性能を維持する
ために重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分離機
構におけるローラの表面にゴミなどが付着して摩擦係数
が所定の基準値より低下した場合、重送やジャムなどの
分離不良を発生するおそれがある。このような分離不良
が発生した場合には、サービスマンを現地に派遣し、自
動改札機のトップカバーを開放して内部の分離機構を構
成するローラやベルトをクリーニングする必要がある。
【0007】そこで、この発明は、上述した問題点に鑑
みなされたものであって、その目的は、安定した分離性
能を長期間にわたって維持することが可能であるととも
に、分離性能が低下した場合であっても容易に分離性能
を回復することが可能な改札機及びこの改札機に適用さ
れるクリーニング方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1は、券媒体に記録された券情
報に基づいて改札処理を行なう改札機において、第1方
向に回転する第1ローラと、前記第1ローラに対向して
配置されるとともに第1方向に回転する第2ローラと、
前記第1ローラと前記第2ローラとの間に供給される券
媒体がクリーニング用券媒体であるか否かを検知する媒
体検知手段と、前記媒体検知手段によりクリーニング用
券媒体を検知した場合に、前記第1ローラと前記第2ロ
ーラとの間にクリーニング用券媒体を滞留させるように
制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項11は、券媒体に記録された券情報
に基づいて改札処理を行なう改札機に適用されるクリー
ニング方法において、第1方向に回転する第1ローラ
と、前記第1ローラに対向して配置されるとともに第1
方向に回転する第2ローラと、の間に供給される券媒体
がクリーニング用券媒体であるか否かを検知し、クリー
ニング用券媒体を検知した場合に、前記第1ローラと前
記第2ローラとの間にクリーニング用券媒体を滞留させ
るように制御する、ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
係る改札機及びこの改札機に適用されるクリーニング方
法ついて図面を参照して説明する。
【0011】図1に示すような自動改札機は、通常、2
台1組として施設の改札口などに設置され、両者の間に
通行者が通行する通路が形成される。入場業務や出場業
務を行う自動改札機は、本体1を備え、この本体1に
は、施設内への入場時、あるいは施設内からの出場時
に、券媒体(普通乗車券、定期乗車券、SFカードなど
の乗車券類のほか、施設内への入場券など)が投入され
る投入口2、この投入口2で受け取った券媒体を排出す
る排出口3がそれぞれ設けられている。投入口2の近傍
には、券媒体の投入を阻止するためのシャッタ(図示し
ない)が設けられている。
【0012】本体1における投入口2の近傍及び排出口
3の前方には、それぞれ通行者や係員などに対して案内
を行うための案内表示部4a及び4bが設けられてい
る。本体1の通路側の側面の両端部には、それぞれ通行
者の通行を制御する開閉動作可能なドア5が設けられて
いる。このドア5は、通行可否の判定結果に基づいて開
閉制御される。
【0013】本体1の上部には、通行者の通路を定義す
るためのポール部(枠体)6が立設されている。ポール
部6及び本体1の各通路側の側面には、通行者の通過を
検知する複数の人間検知器7がそれぞれ設けられてい
る。また、ポール部6上には、小児券の投入、無効券の
投入や機器の異常などの装置の動作状態を表示する状態
表示部8が設けられている。
【0014】図2に示すように、自動改札機の内部機構
において、投入口2と排出口3との間には、投入口2か
ら受け取った券媒体を矢印a方向に沿って排出口3に搬
送する主搬送路11が形成されている。主搬送路11の
搬送経路上には、投入口2から排出口3に沿い、分離部
12、整列部13、読取ヘッド14及び15、反転部1
6、保留部17、書込ヘッド18、読取ヘッド19、振
分ゲート22a、入鋏部20、印刷部21及び27、振
分ゲート22、集積部23などが順に設けられている。
【0015】また、主搬送路11から分岐した分岐搬送
路25が設けられ、この分岐搬送路25の搬送経路上に
は、保留部17が設けられている。
【0016】また、振分ゲート22によって主搬送路1
1から分岐される集札用搬送路28には、集札保留部2
9、振分ゲート30が順に設けられ、さらに、その先に
集札部31が設けられている。振分ゲート30によって
集札用搬送路28から分岐される別集札用搬送路32の
先には、別集札部33が設けられている。
【0017】投入口2は、投入された複数の券媒体を一
括して受け取ることが可能である。分離部12は、投入
口12に一括して受け入れた複数の券媒体を1枚ずつ分
離して整列部13に送出する。整列部13は、分離部1
2から送出されてきた1枚ずつの券媒体を整列して読取
ヘッド14及び15へ送出する。
【0018】読取ヘッド14及び15は、券媒体の裏面
の磁気記録層に記録されているエンコード磁気情報を読
み取るものである。読取ヘッド14は、券媒体の裏面が
上向きで搬送された場合に上向きの磁気記録層を読み取
る。読取ヘッド15は、券媒体の裏面が下向きで搬送さ
れた場合に下向きの磁気記録層を読み取る。なお、読み
取りヘッド14及び15にそれぞれ対向して、プラテン
ローラ14a及び15aが設けられている。
【0019】反転部16は、読取ヘッド14及び15を
通過した券媒体の表裏が正しい場合、つまり、磁気記録
層が下向きの場合、反転搬送路16aを介さないで保留
部17へ搬送する。また、反転部16は、読取ヘッド1
4及び15を通過した券媒体の表裏が反転している場
合、つまり、磁気記録層が上向きの場合、反転搬送路1
6aに券媒体を搬送した後、この反転搬送路16aから
搬送路16bを介して主搬送路11へ導くことにより、
券媒体の表裏を反転する。
【0020】保留部17には、反転部16を通過して振
分ゲート22aを介して分岐搬送路25を搬送される券
媒体を一時的に保留するストッパ17a及び17bが設
けられている。ストッパ17a及び17bによる保留を
解除することにより、券媒体は、主搬送路11に戻され
る。
【0021】書込ヘッド18は、券媒体の磁気記録層に
対してエンコード磁気情報を記録する。読取ヘッド19
は、ベリファイ用のヘッドであり、書込ヘッド18で記
録されたエンコード磁気情報を読み取る。なお、書込み
ヘッド18及び読取ヘッド19にそれぞれ対向して、プ
ラテンローラ18a及び19aが設けられている。
【0022】入鋏部20は、主搬送路11を搬送された
券媒体に入鋏としての穿孔を形成する。印刷部21及び
27は、主搬送路11を搬送された券媒体に日付や改札
場所名等の所定の情報を印刷する。印刷部21及び27
は、例えばサーマルヘッド及びインクリボンを用いた熱
転写方式のプリンタにより構成されている。
【0023】集積部23は、一括投入された券媒体をサ
イズに応じて重ねて揃える。この集積部23には、保留
用のストッパ23aが設けられ、このストッパ23aに
より、券媒体がまとめられる。まとめられた複数の券媒
体は、排出口3から排出される。
【0024】集札保留部29は、券媒体を保留するスト
ッパ29aにより構成され、このストッパ29aによっ
て、券媒体が集札部31あるいは別集札部33へ回収さ
れる手前で一時的に保留される。また、振分ゲート30
は、集札用搬送路28によって搬送されてきた券媒体を
集札部31あるいは別集札部33へ選択的に振り分け
る。
【0025】投入口2の近傍には、投入口2への券媒体
の投入を検知する検知器51が設けられている。排出口
3の近傍には、排出口3からの券媒体の抜き取りを検知
する検知器52が設けられている。また、各搬送路上に
は、図示しない複数の検知器が配置され、搬送される券
媒体の位置、券媒体の有無などを検知する。
【0026】図3に示すように、自動改札機は、全体の
制御を司る制御手段として機能するCPU60を備えて
いる。このCPU60には、CPU60の制御プログラ
ムを記憶しているROM61、券媒体から読み取った情
報および制御プログラムのバッファとして情報を記憶す
るRAM62、及び入場駅(から設置駅まで)に対応し
た運賃情報を記憶している運賃メモリ63が接続されて
いる。
【0027】また、CPU60には、読取ヘッド14及
び15を制御する読取回路64、書込ヘッド18を制御
する書込回路65、読取ヘッド19を制御する読取回路
66、振分ゲート22,22a、30を制御する振分制
御回路67、投入口2及び排出口3のそれぞれに配置さ
れた検知器51及び52や通過検知用の各種検知器の出
力により券媒体の搬送状態を検知する検知回路68、印
刷部21及び27を駆動する駆動回路77、ストッパ1
7a、17b、23a、29aを駆動するストッパ移動
機構82を制御するストッパ制御回路83が接続されて
いる。
【0028】さらに、CPU60には、検知器51の出
力に基づいた投入口2での券媒体の投入状態や、検知器
52の出力に基づいた排出口3での券媒体の抜き取り、
券媒体の搬送状態などを検知する検知回路69が接続さ
れている。また、CPU60には、券媒体を搬送する主
搬送路11、反転部16の各搬送路、分岐搬送路25、
集札用搬送路28、別集札用搬送路32を形成する搬送
ベルトや搬送ローラを回転させる搬送用モータ72を制
御する搬送制御回路73が接続されている。
【0029】また、CPU60には、人間検知器7の出
力に基づいて券媒体の投入者の通過(移動位置)を検知
する通過検知回路74、ドア5を駆動するドア開閉機構
75を制御するドア制御回路76、入鋏部20及び穿孔
部26を制御する制御回路78、シャッタを駆動するシ
ャッタ開閉機構80を制御するシャッタ制御回路81、
音声にて操作案内を行うスピーカ84を駆動する駆動回
路85が接続されている。
【0030】さらに、CPU60には、案内表示部4a
及び4b、状態表示部8、自動改札機を制御する係員監
視装置87あるいはホストコンピュータ等との間で情報
の伝達を行う伝達制御回路79等が接続されている。
【0031】なお、係員監視装置87には、複数の自動
改札機が接続されている。この係員監視装置87は、各
自動改札機を集中監視するものであり、各自動改札機か
らの状況情報に基づき、各自動改札機の稼働状況、異常
状態(エラー状態、号機表示等)などを表示部87aに
より表示する。
【0032】また、CPU60には、分離部12におけ
る各部を制御する制御手段として機能する分離制御回路
69が接続されている。
【0033】この分離部12は、上述したように、複数
枚重ねて投入された券媒体を受け入れて一時的に保留す
るとともに、これらの券媒体を搬送方向aに沿ってずら
し、券媒体を1枚ずつ分離するように構成されている。
【0034】すなわち、図9に示すように、分離部12
は、券媒体を搬送方向aに沿って搬送する第1ローラと
して機能するフィードローラR1、このフィードローラ
R1に対向して配置されているととも複数の券媒体を受
け取った場合に券媒体を分離する第2ローラとして機能
する分離ローラR2、フィードローラR1によって搬送
された券媒体を搬送方向aに沿ったさらに下流側に搬送
するピックアップローラR3などを備えている。
【0035】通常、フィードローラR1と分離ローラR
2との間には、券媒体1.5枚分程度のギャップが形成
されている。例えば、券媒体の厚さが0.2mmである
とすると、ギャップは、約0.3mmに設定される。
【0036】フィードローラR1の搬送方向上流側に
は、フィードローラR1とともに搬送ベルトB1が架け
渡され、フィードローラR1の回転に伴って従動する従
動ローラR4が配置されている。この従動ローラRとフ
ィードローラR1との間には、駆動ローラR5、ローラ
R6、ローラR7、及び駆動ローラR8が搬送方向aに
沿って順に配置されている。
【0037】従動ローラR4、ローラ6、ローラ7、及
び駆動ローラR8には、それぞれに対向してローラ9、
ローラ10、ローラ11、及びローラ12が配置されて
いる。駆動ローラR5には、対向して券媒体の厚さを検
知する媒体検知手段として機能する厚さ検知センサ53
が配置されている。
【0038】分離ローラR2の搬送方向上流側には、駆
動ローラR13、及び駆動ローラR13とともに搬送ベ
ルトB2が架け渡されて駆動ローラR13の回転に伴っ
て従動する従動ローラR14が配置されている。また、
ピックアップローラR3に対向してローラR15が配置
されている。
【0039】フィードローラR1は、駆動用モータM1
に接続されている。分離ローラR2は、駆動用モータM
2に接続されている。ピックアップローラR3は、駆動
用モータM3に接続されている。また、駆動ローラR
5、R8、及びR13は、それぞれ駆動用モータM5、
M8、及びM13に接続されている。
【0040】駆動ローラR5、ローラR6、ローラR
7、駆動ローラR8、フィードローラR1、及びピック
アップローラR3のそれぞれの回転軸は、ほぼ等間隔に
配置され、例えば25mm間隔に配置されている。
【0041】従動ローラR4及びローラR9の搬送方向
上流側には、券媒体の有無を検知する媒体検知手段(媒
体検知手段)として機能する第1センサS1が配置され
ている。この第1センサS1は、投入口2に設けられた
検知器51であっても良い。
【0042】駆動ローラR5及び駆動ローラR13と、
ローラR6及びローラR10との間には、券媒体の有無
を検知する第1検知手段として機能する第2センサS2
が配置されている。ローラR6及びローラR10と、ロ
ーラR7及びローラR11との間には、券媒体の有無を
検知する第2検知手段として機能する第3センサS3が
配置されている。
【0043】ローラR7及びローラR11と、駆動ロー
ラR8及びローラR12との間には、券媒体の有無を検
知する第4センサS4が配置されている。駆動ローラR
8及びローラR12と、フィードローラR1及び分離ロ
ーラR2との間には、券媒体の有無を検知する第5セン
サS5が配置されている。
【0044】フィードローラR1及び分離ローラR2
と、ピックアップローラR3及びローラR15との間に
は、券媒体の有無を検知する第6センサS6が配置され
ている。ピックアップローラR3及びローラR15の搬
送方向下流側には、券媒体の有無を検知する第7センサ
S7が配置されている。
【0045】これら第1乃至第7センサS1乃至S7
は、光学的に券媒体の有無に対応した検知信号を出力す
るものであり、例えば、発光部とこの発光部に対向して
配置された受光部とを有する透過型センサである。な
お、これら第1乃至第7センサは、反射型センサによっ
て構成されても良い。
【0046】一方、自動改札機は、分離部12における
フィードローラR1と分離ローラR2との間のギャップ
を自動的に調整するギャップ変更手段として機能するギ
ャップ自動調整装置90を備えている。以下、ギャップ
自動調整装置90について詳細に説明する。
【0047】図4乃至図6に示すように、分離部12
は、券媒体の搬送方向に回転するゴム製のフィードロー
ラR1と、このフィードローラR1の上側に設けられフ
ィードローラR1とは逆方向に回転するゴム製の分離ロ
ーラR2と、それぞれフィードローラR1、分離ローラ
R2を回転駆動するモータM1、M2と、を備えてい
る。
【0048】フィードローラR1のシャフト91aは、
互いに平行な一対のフレーム99に回転自在に支持され
ている。分離ローラR2のシャフト92aは、ブラケッ
ト97を介して支持シャフト98に支持されている。こ
の支持シャフト98は、フレーム99間に回転自在に架
設されている。これらのシャフト91a、92a、98
は、互いに平行に延出されている。これにより、分離ロ
ーラR2は、支持シャフト98の回りで回動自在であ
り、フィードローラR1に対して接離可能に設けられて
いる。
【0049】一方、ギャップ自動調整装置90は、操作
アーム101を有している。この操作アーム101は、
その一端が支持シャフト98の一端部に固定され、支持
シャフトと一体的に回動可能となっている。操作アーム
101の中途部には、バネ106が接続され、操作アー
ム101は、バネ106の付勢力により下方に付勢さ
れ、分離ローラR2は、荷重F1でフィードローラR1
側に押圧されている。
【0050】また、ギャップ自動調整装置90は、操作
アーム101の他端側の下方に設けられた駆動モータと
してのステッピングモータ102と、ステッピングモー
タ102の近傍でフレーム99に固定され、ステッピン
グモータ102のモータ軸110の移動範囲を規定する
ストッパ板金103と、ソレノイドレバー93およびソ
レノイドリンク96を介して操作アーム101に負荷を
与えるソレノイド89と、を備えている。
【0051】ソレノイドリンク96は、枢軸96aの回
りで回動自在にフレーム99に支持され、下端部がソレ
ノイドレバー93に回動自在に接続され、上端部は、押
圧ピン88を介して操作レバー101の上端縁に当接し
ている。
【0052】さらに、ギャップ自動調整装置90は、フ
レーム99に取り付けられ、分離ローラR2の移動量を
測定する移動量検出センサ105と、支持シャフト98
の他端部に固定され支持シャフトと一体的に回動する押
上げアーム104と、を備えている。
【0053】押上げアーム104は、分離ローラR2の
移動に伴い同様に移動し、その端部で移動量検出センサ
105を押し上げ、あるいは押し下げ、分離ローラR2
の移動量を測定する。また、分離ローラR2の近傍にお
いてフレーム99には、分離ローラR2の周囲の温度を
検出する温度センサ107が設けられている。
【0054】図7の(a)及び(b)に示すように、ス
テッピングモータ102は、モータ軸110を備え、こ
のモータ軸110には、ネジが形成されている。モータ
軸110は、与えられたパルス数に応じて、所定量だけ
昇降する。つまり、モータ軸110は、モータ軸110
を1回転させるために必要なパルス数を与えると、ネジ
1ピッチ分移動する。勿論、ステッピングモータ102
は、正転及び逆転可能なため、パルス数を変えることに
より、モータ軸110を上下に所定量、正確に移動させ
ることが可能である。
【0055】また、図8に示すように、移動量検出セン
サ105には、磁石114が固定されているとともに、
押上げアーム104によって操作されるレバー113
と、磁石114が移動したときに発生する磁界の変化を
検知する検知素子115と、を備えている。
【0056】次に、このギャップ自動調整装置90によ
るギャップ調整方法について説明する。
【0057】まず、ギャップ自動調整装置90の初期位
置において、ステッピングモータ102のモータ軸11
0の下端がストッパー板金103に接触しているとき、
モータ軸110の上端は、分離ローラR2を上下移動さ
せるための操作アーム101に当接せず、隙間A(m
m)だけ開いた状態となっている。
【0058】この時、フィードローラR1と分離ローラ
R2とは接触しており、かつ、分離ローラR2はバネ1
06よりフィードローラR1に対して荷重F1で押し付
けられている。ステッピングモータ102のモータ軸1
10をAmm以上、上昇させるパルス数Xをステッピン
グモータ102に与えると、モータ軸110の上端が必
ず操作アーム101に当接し、操作アーム101を押し
上げようとする。
【0059】そして、ステッピングモータ102のモー
タ軸110の上端が操作アーム101に当接して操作ア
ームを押上げようとする際、ソレノイド89に通電する
と、ソレノイドレバー93を介してソレノイドリンク9
6が枢軸96aの回りで反時計方向に回動し、押圧ピン
88を介して操作アーム101を下方に押圧する。
【0060】つまり、ソレノイド89によって操作アー
ム101に負荷を与えることで、ステッピングモータ1
02のモータ軸110の上端が操作アーム101に当接
しても、分離ローラR2をフィードローラR1から離間
させることができず、ステッピングモータ102は脱調
し、そのモータ軸110は操作アーム101に当接した
位置で停止する。
【0061】これにより、ステッピングモータ102
は、分離ローラR2を移動させることができず、フィー
ドローラR1および分離ローラR2間のギャップはゼロ
の状態を保ち、モータ軸110の0点出しが完了する。
【0062】0点出しが完了した後、フィードローラR
1と分離ローラR2とのギャップを所望の値B(mm)
に設定する方法を説明する。0点出しが完了した時点
で、ソレノイド89をオフして負荷を除去し、分離ロー
ラR2をB(mm)移動させるために必要なパルスYを
ステッピングモータ102に与える。これにより、フィ
ードローラR1と分離ローラR2とのギャップが正確に
B(mm)に設定される。
【0063】このギャップ調整後、再度ギャップ調整を
行う場合には、ステッピングモータ102のモータ軸1
10の下端がストッパー板金103に当接するまでモー
タ軸を降下させ、初期状態に戻す。フィードローラR1
と分離ローラR2とのギャップが正確にB(mm)に設
定されていた場合、モータ軸110の下端とストッパー
板金103との距離をC(mm)とすると、モータ軸が
C(mm)以上移動するために必要なパルスZを与え
る。
【0064】これにより、モータ軸110の下端とスト
ッパー板金103とが確実に当接し、この時点でステッ
ピングモータ102は脱調して停止する。この動作が完
了することにより、初期状態に戻すことができる。その
後、上述した0点出し、および所定キャップ調整を行う
ことで、ギャップの再調整が可能となる。
【0065】次に、この自動改札機における基本動作モ
ード及びクリーニングモードについて図10に示したフ
ローチャートを参照して説明する。
【0066】すなわち、図10に示すように、まず、C
PU60は、検知器51からの出力信号に基づいて、投
入口2に券媒体が投入されたか否かを判断する(ST
1)。CPU60は、検知器51からの出力信号に基づ
いて券媒体の投入を検知した場合には(ST1、Y)、
投入された券媒体がクリーニング用券媒体であるか否か
を判断する(ST2)。
【0067】このクリーニング用券媒体は、搬送方向に
沿った長さが通常の定期券などの券媒体と同様の85m
mであり、厚さが通常の券媒体より厚い0.3mm程度
であり、不織布によって形成されている。このクリーニ
ング用券媒体は、通常の券媒体と異なり、透過型センサ
を通過する際に多少の光量を透過する。
【0068】通常、透過型センサの出力値は、最低で0
あり、最大で255である。透過型センサの間に券媒体
が存在している「暗」状態では、出力値は0となる。ま
た、透過型センサの間に券媒体が存在していない「明」
状態では、出力値は246程度となる。これに対して、
透過型センサの間にクリーニング用券媒体が存在してい
る状態では、出力値は70程度となる。
【0069】なお、この実施の形態では、透過型センサ
の出力値に基づいて券媒体を検知する方法について説明
したが、反射型センサを用いても良い。すなわち、反射
型センサに対向して券媒体が存在している状態では、出
力値は最大に近い値となり、また、反射型センサに対向
して券媒体が存在していない状態では、出力値は最小に
近い値となり、さらに、反射型センサに対向してクリー
ニング用券媒体が存在している状態では、出力値は最小
値と最大値の間の値となる。このような反射型センサを
用いてもクリーニング用券媒体と通常の件媒体とを識別
することができる。
【0070】このステップST2では、クリーニング用
券媒体の特徴を利用してクリーニング用券媒体の判別を
行う。すなわち、CPU60は、分離部12における厚
さ検知センサ53からの出力信号及び投入口2に配置さ
れた検知器51(または第1センサS1)からの出力信
号の少なくとも一方に基づいて、クリーニング用券媒体
を検知する。
【0071】続いて、CPU60は、ステップST2に
おいて、通常の券媒体を検知した場合には(ST2、
N)、分離部12を通常動作モードで駆動する(ST
3)。すなわち、駆動用モータM1を駆動してフィード
ローラR1を図中の矢印方向、すなわち第1方向に所定
の回転速度で回転する。また、駆動用モータM2を駆動
して分離ローラR2を図中の矢印方向、すなわち第1方
向に所定の回転速度で回転する。
【0072】つまり、フィードローラR1は、分離ロー
ラR2との間を搬送される券媒体を搬送方向aに沿って
下流側に向けて搬送する。これに対して、分離ローラR
2は、フィードローラR1との間を搬送される券媒体を
搬送方向aとは逆方向に沿って上流側に向けて搬送する
ように回転する。これにより、複数枚の券媒体が積層さ
れた状態で投入された場合、最も下層すなわちフィード
ローラR1に接触する券媒体のみが搬送方向下流側に向
けて搬送され、他の券媒体の搬送方向下流側に向かう搬
送は分離ローラR2の回転に伴って阻止される。
【0073】このとき、駆動用モータM3を駆動して、
ピックアップローラM3を図中の矢印方向、すなわち第
1方向に所定の回転速度で回転するとともに、同時に、
M5、M8、及びM13を駆動して、駆動ローラR5、
R8、及びR13を所定の方向に所定の回転速度で回転
する。
【0074】これにより、分離部12から券媒体を1枚
ずつ排出する。そして、CPU60は、各券媒体を搬送
路の下流側に向けて搬送し、後段の処理、例えば読取ヘ
ッド14及び15により磁気情報の読取処理などを経
て、通行可否判定処理を行う(ST4)。CPU60
は、この通行可否判定処理の結果に基づいて、ドア制御
回路76を制御してドア5を開閉して通行者の通行を制
御する。
【0075】一方、CPU60は、ステップST2にお
いて、クリーニング用券媒体を検知した場合には(ST
2、Y)、分離制御回路69を制御して、クリーニング
用券媒体を搬送方向下流側に搬送する。そして、CPU
60は、第2センサS2の出力信号が「明」状態(クリ
ーニング用券媒体を検知していない状態)であり、か
つ、第3センサS3の出力信号が「暗」状態(クリーニ
ング用券媒体を検知している状態)に対応しているか否
かを判断する(ST5)。
【0076】第2センサS2からピックアップローラR
3の回転軸までの距離は、クリーニング用券媒体の搬送
方向に沿った長さより長い。また、第3センサS3から
ピックアップローラR3の回転軸までの距離は、クリー
ニング用券媒体の搬送方向に沿った長さより短い。
【0077】すなわち、第2センサS2の出力信号が
「明」状態であり、かつ、第3センサS3の出力信号が
「暗」状態である場合は、クリーニング用券媒体の先端
がピックアップローラR3付近に位置し、かつ、後端付
近が第3センサS3によって検知されている状態に相当
する。
【0078】CPU60は、このようなクリーニング用
券媒体の搬送状態を検知した場合(ST5、Y)、分離
制御回路69を制御して分離部12をクリーニングモー
ドで駆動する(ST6)。
【0079】すなわち、CPU60は、ギャップ自動調
整装置90を制御して、分離ローラR2をフィードロー
ラR1に近接するように移動させる。これにより、フィ
ードローラR1と分離ローラR2との間のギャップを通
常のギャップ(例えば0.3mm)より狭いギャップ
(例えば0.1mm)に変更する。
【0080】また、同時に、CPU60は、フィードロ
ーラR1と分離ローラR2との間にクリーニング用券媒
体を滞留させるように分離制御回路69を制御する。す
なわち、CPU60は、駆動用モータM1を駆動してフ
ィードローラR1を第1方向に所定の回転速度で回転す
る。また、CPU60は、駆動用モータM2を駆動して
分離ローラR2を第1方向に所定の回転速度で回転す
る。さらに、CPU60は、駆動用モータM3の駆動を
停止してピックアップローラR3の回転を停止する。
【0081】つまり、クリーニング用券媒体は、フィー
ドローラR1と分離ローラR2との間に挟まれ、しか
も、ピックアップローラR3より下流側に搬送されるこ
とがない。この状態で、フィードローラR1は、クリー
ニング用券媒体を搬送方向aに沿って下流側に向けて搬
送するように回転し、分離ローラR2は、クリーニング
用券媒体を搬送方向aとは逆方向に沿って上流側に向け
て搬送するように回転する。
【0082】これにより、クリーニング用券媒体にフィ
ードローラR1及び分離ローラR2を擦りつけ、各ロー
ラ表面に付着したゴミなどが除去される。また、同時
に、分離部の搬送ベルトB1及びB2や他の駆動ローラ
もクリーニング用券媒体に擦りつけ、各ベルト表面に付
着したゴミなどが除去される。
【0083】続いて、CPU60は、ステップST5に
おいて、第2センサS2の出力信号が「明」状態、及
び、第3センサS3の出力信号が「暗」状態に対応して
いないと判断した場合には(ST5、N)、第2センサ
S2及び第3センサS3の出力信号がともに「暗」状態
に対応しているか否かを判断する(ST10)。
【0084】すなわち、第2センサS2及び第3センサ
S3の出力信号が「暗」状態である場合は、クリーニン
グ用券媒体の先端がピックアップローラR3から搬送方
向上流側に離れ、かつ、後端付近が第2センサS2によ
って検知されている状態に相当する。
【0085】CPU60は、このようなクリーニング用
券媒体の搬送状態を検知した場合(ST10、Y)、駆
動用モータM1を駆動してフィードローラR1を第1方
向に所定の回転速度で回転するとともに、駆動用モータ
M2を駆動して分離ローラR2を第1方向とは逆向きの
第2方向に所定の回転速度で回転する(ST11)。こ
のとき、CPU60は、駆動用モータM3の駆動を停止
してピックアップローラR3の回転を停止する。
【0086】つまり、クリーニング用券媒体は、フィー
ドローラR1と分離ローラR2との間に挟まれたクリー
ニングモードに最適な状態で滞留されておらず、しか
も、最適位置から搬送方向上流側にシフトしている。し
たがって、フィードローラR1及び分離ローラR2とも
に間に供給されるクリーニング用券媒体を搬送方向の下
流側に搬送するように駆動制御される。
【0087】これにより、クリーニング用券媒体をフィ
ードローラR1と分離ローラR2との間の最適な位置に
配置することができる。
【0088】続いて、CPU60は、再びステップST
5に戻り、クリーニング用券媒体が最適な位置に配置さ
れているか否かを判断する。
【0089】また、CPU60は、ステップST10に
おいて、第2センサS2及び第3センサS3の出力信号
が「暗」状態に対応していないと判断した場合には(S
T10、N)、第2センサS2及び第3センサS3の出
力信号がともに「明」状態に対応しているか否かを判断
する(ST12)。
【0090】すなわち、第2センサS2及び第3センサ
S3の出力信号が「明」状態である場合は、クリーニン
グ用券媒体の先端がピックアップローラR3に突き当た
り、かつ、後端付近が第3センサS3によって検知され
ていない状態に相当し、クリーニング用券媒体が撓んで
いるおそれがある。
【0091】CPU60は、このようなクリーニング用
券媒体の搬送状態を検知した場合(ST12、Y)、駆
動用モータM1を駆動してフィードローラR1を第1方
向とは逆向きの第2方向に所定の回転速度で回転すると
ともに、駆動用モータM2を駆動して分離ローラR2を
第1方向に所定の回転速度で回転する(ST13)。こ
のとき、CPU60は、駆動用モータM3の駆動を停止
してピックアップローラR3の回転を停止する。
【0092】つまり、クリーニング用券媒体は、フィー
ドローラR1と分離ローラR2との間に挟まれたクリー
ニングモードに最適な状態で滞留されておらず、しか
も、最適位置から搬送方向下流側にシフトしている。し
たがって、フィードローラR1及び分離ローラR2とも
に間に供給されるクリーニング用券媒体を搬送方向の上
流側に搬送するように駆動制御される。
【0093】これにより、クリーニング用券媒体をフィ
ードローラR1と分離ローラR2との間の最適な位置に
配置することができる。
【0094】続いて、CPU60は、再びステップST
5に戻り、クリーニング用券媒体が最適な位置に配置さ
れているか否かを判断する。
【0095】一方、CPU60は、ステップST6にお
いてクリーニングモードを実行し、クリーニング用券媒
体を検知してから所定時間が経過したか否かを判断する
(ST7)。CPU60は、予め設定されたクリーニン
グ時間が経過していないと判断した場合には(ST7、
N)、再びステップST5に戻り、クリーニング用券媒
体の搬送状態を確認してクリーニングモードを継続す
る。
【0096】CPU60は、クリーニング時間が経過し
たと判断した場合には(ST7、Y)、クリーニング用
券媒体を排出する(ST8)。すなわち、CPU60
は、ギャップ自動調整装置90を制御してフィードロー
ラR1と分離ローラR2とのギャップを通常の大きさに
戻し、駆動用モータM3を駆動してピックアップローラ
R3を第1方向に回転させる。これにより、クリーニン
グ用券媒体を分離部12から排出する。
【0097】このとき、クリーニング用券媒体は、主搬
送路11を下流側に向けて搬送される。したがって、主
搬送路11上に配置された読取ヘッド14及び15、書
込ヘッド18、読み取りヘッド19、入鋏部20、穿孔
部21などがクリーニング用券媒体の通過に伴ってクリ
ーニングされる。
【0098】続いて、CPU60は、検知器52からの
出力信号に基づいて、排出口3からクリーニング用券媒
体が抜き取られたか否かを判断する(ST9)。CPU
60は、クリーニング用券媒体が抜き取られたと判断し
た場合に、クリーニングモードを終了する。
【0099】以上説明したように、この発明の一実施の
形態体に係る自動改札機及びこの自動改札機に適用され
るクリーニング方法によれば、クリーニング用券媒体を
用いてフィードローラ及び分離ローラの表面をクリーニ
ングすることが可能となり、容易に分離性能を回復させ
ることが可能となる。また、サービスマンを派遣するこ
となく、定期的、例えば装置の立上げ時、所定時間毎な
どにクリーニング用券媒体を投入することにより、特に
係員操作による設定の変更無しに、自動的にクリーニン
グモードが実行され、安定して分離性能を長期間にわた
って維持することが可能となる。
【0100】なお、このようなクリーニング用券媒体に
よるクリーニングモードの実行は、以下に示すようなタ
イミングで行っても良い。
【0101】すなわち、分離性能を最も維持する必要が
ある分離ローラR2の近傍に配置された第5センサS5
及び第6センサS6を所定のタイミングで作動させ、こ
れらのセンサからの出力信号に基づいて分離ローラR2
表面に付着したほこりの量を予測する。そして、所定の
しきい値を超えた出力信号が出力された場合、すなわち
分離性能を基準値より低下させるほどのほこりが付着し
ていると判断した場合には、スピーカ84などを介して
係員に警告を発生し、クリーニング用券媒体の投入を促
すようにしても良い。
【0102】また、第5センサS5及び第6センサS6
からの出力信号に基づいたほこりの量に応じて、クリー
ニングモードを実行する時間を変更しても良い。
【0103】また、分離部12により分離動作を行った
ときに、券媒体が分離ローラR2を通過する時間を第6
センサS6及び第7センサS7の出力信号に基づいて測
定する。そして、分離動作がスムーズに行われていない
とき、例えば第6センサS6と第7センサS7との間を
通過する時間が所定値に対して30%以上長くなったに
は、スピーカ84などを介して係員に警告を発生し、ク
リーニング用券媒体の投入を促すようにしても良い。
【0104】また、第6センサS6と第7センサS7と
の間を通過する時間に応じて、クリーニングモードを実
行する時間を変更しても良い。
【0105】さらに、分離部12でのジャムが2回連続
して発生した場合に、ジャム解除作業を行っている係員
に対して、スピーカ84などを介して係員に警告を発生
し、クリーニング用券媒体の投入を促すようにしても良
い。
【0106】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能
である。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、安定した分離性能を長期間にわたって維持すること
が可能であるとともに、分離性能が低下した場合であっ
ても容易に分離性能を回復することが可能な改札機及び
この改札機に適用されるクリーニング方法を提供するが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態に係る自動改
札機の外観を概略的に示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した自動改札機の内部構造を
概略的に示す図である。
【図3】図3は、図1に示した自動改札機の制御系の構
成を概略的に示す図である。
【図4】図4は、フィードローラと分離ローラとの間の
ギャップを調整するギャップ自動調整装置の構造を概略
的に示す側面図である。
【図5】図5は、図4に示したギャップ自動調整装置の
構造を概略的に示す平面図である。
【図6】図6は、図4に示したギャップ自動調整装置の
構造を概略的に示す正面図である。
【図7】図7の(a)は、図4に示したギャップ自動調
整装置のステッピングモータを示す平面図であり、図7
の(b)は、このステッピングモータを示す正面図であ
る。
【図8】図8は、図4に示したギャップ自動調整装置の
移動量検出センサを示す断面図である。
【図9】図9は、図1に示した自動改札機における分離
部の構造を概略的に示す図である。
【図10】図10は、図1に示した自動改札機における
通常動作モード及びクリーニングモードを説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1…自動改札機本体 2…投入口 3…排出口 12…分離部 60…CPU 51、52…検知器 53…厚さ検知センサ 69…分離制御回路 90…ギャップ自動調整装置 R1…フィードローラ R2…分離ローラ R3…ピックアップローラ S1…第1センサ S2…第2センサ S3…第3センサ S4…第4センサ S5…第5センサ S6…第6センサ S7…第7センサ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】券媒体に記録された券情報に基づいて改札
    処理を行なう改札機において、 第1方向に回転する第1ローラと、 前記第1ローラに対向して配置されるとともに第1方向
    に回転する第2ローラと、 前記第1ローラと前記第2ローラとの間に供給される券
    媒体がクリーニング用券媒体であるか否かを検知する媒
    体検知手段と、 前記媒体検知手段によりクリーニング用券媒体を検知し
    た場合に、前記第1ローラと前記第2ローラとの間にク
    リーニング用券媒体を滞留させるように制御する制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする改札機。
  2. 【請求項2】複数の券媒体を受取可能であって各券媒体
    に記録された券情報に基づいて改札処理を行なう改札機
    において、 券媒体を搬送するフィードローラと、 前記フィードローラに対向して配置されるとともに複数
    の券媒体を受け取った場合に券媒体を分離する分離ロー
    ラと、 前記フィードローラによって搬送された券媒体を搬送方
    向下流側に搬送するピックアップローラと、 前記フィードローラの搬送方向上流側に配置されるとと
    もにクリーニング用券媒体の受け取りを検知する媒体検
    知手段と、 前記媒体検知手段によりクリーニング用券媒体を検知し
    た場合に、前記フィードローラと前記分離ローラとの間
    にクリーニング用券媒体を滞留させるように前記ピック
    アップローラの駆動を停止するとともに前記フィードロ
    ーラ及び前記分離ローラの駆動を継続する制御手段と、 を備えたことを特徴とする改札機。
  3. 【請求項3】複数の券媒体を受取可能であって各券媒体
    に記録された券情報に基づいて改札処理を行なう改札機
    において、 第1方向に回転して券媒体を搬送するフィードローラ
    と、 前記フィードローラに対向して配置されるとともに複数
    の券媒体を受け取った場合に第1方向に回転して券媒体
    を分離する分離ローラと、 前記フィードローラによって搬送された券媒体を搬送方
    向下流側に搬送するピックアップローラと、 前記フィードローラの搬送方向上流側に配置されるとと
    もにクリーニング用券媒体の受け取りを検知する媒体検
    知手段と、 前記媒体検知手段と前記フィードローラとの間に配置さ
    れるとともに券媒体を検知する第1検知手段と、 前記第1検知手段と前記フィードローラとの間に配置さ
    れるとともに券媒体を検知する第2検知手段と、 前記媒体検知手段によりクリーニング用券媒体を検知し
    た場合に、前記第1検知手段により券媒体を検知せずか
    つ前記第2検知手段により券媒体を検知した状態で、前
    記フィードローラと前記分離ローラとの間にクリーニン
    グ用券媒体を滞留させるように前記ピックアップローラ
    の駆動を停止するとともに前記フィードローラ及び前記
    分離ローラを第1方向に回転させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする改札機。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記第1検知手段及び前
    記第2検知手段により券媒体を検知した状態では、前記
    フィードローラを第1方向に回転させるとともに前記分
    離ローラを第1方向とは逆の第2方向に回転させること
    を特徴とする請求項3に記載の改札機。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、前記第1検知手段及び前
    記第2検知手段により券媒体を検知しない状態では、前
    記フィードローラを第1方向とは逆の第2方向に回転さ
    せるとともに前記分離ローラを第1方向に回転させるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の改札機。
  6. 【請求項6】前記ピックアップローラから前記第1検知
    手段までの間隔は、クリーニング用券媒体の搬送方向に
    沿った長さより長いことを特徴とする請求項3に記載の
    改札機。
  7. 【請求項7】前記ピックアップローラから前記第2検知
    手段までの間隔は、クリーニング用券媒体の搬送方向に
    沿った長さより短いことを特徴とする請求項3に記載の
    改札機。
  8. 【請求項8】前記媒体検知手段は、券媒体の厚さを検知
    する厚さ検知手段、及び、光学的に券媒体を検知する光
    検知手段の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか1項に記載の改札機。
  9. 【請求項9】前記媒体検知手段によりクリーニング用券
    媒体を検知した場合に、前記分離ローラを前記フィード
    ローラに近接するように移動させ、前記分離ローラと前
    記フィードローラとの間のギャップを変更するギャップ
    変更手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか1項に記載の改札機。
  10. 【請求項10】前記制御手段は、前記媒体検知手段によ
    りクリーニング用券媒体を検知してから所定時間経過し
    た後、前記ピックアップローラを駆動させ、クリーニン
    グ用券媒体を排出することを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項に記載の改札機。
  11. 【請求項11】券媒体に記録された券情報に基づいて改
    札処理を行なう改札機に適用されるクリーニング方法に
    おいて、 第1方向に回転する第1ローラと、前記第1ローラに対
    向して配置されるとともに第1方向に回転する第2ロー
    ラと、の間に供給される券媒体がクリーニング用券媒体
    であるか否かを検知し、 クリーニング用券媒体を検知した場合に、前記第1ロー
    ラと前記第2ローラとの間にクリーニング用券媒体を滞
    留させるように制御する、 ことを特徴とするクリーニング方法。
  12. 【請求項12】複数の券媒体を受取可能であって各券媒
    体に記録された券情報に基づいて改札処理を行なう改札
    機に適用されるクリーニング方法において、 券媒体を搬送するためのフィードローラと、前記フィー
    ドローラに対向して配置されるとともに複数の券媒体を
    受け取った場合に券媒体を分離するための分離ローラ
    と、の間に供給される券媒体がクリーニング用券媒体で
    あるか否かを検知し、 クリーニング用券媒体を検知した場合に、前記フィード
    ローラと前記分離ローラとの間にクリーニング用券媒体
    を滞留させるように、前記フィードローラによって搬送
    された券媒体を搬送方向下流側に搬送するためのピック
    アップローラの駆動を停止するとともに前記フィードロ
    ーラ及び前記分離ローラの駆動を継続する、 ことを特徴とするクリーニング方法。
  13. 【請求項13】複数の券媒体を受取可能であって各券媒
    体に記録された券情報に基づいて改札処理を行なう改札
    機に適用されるクリーニング方法において、 クリーニング用券媒体の受け取りを検知し、 フィードローラを第1方向に回転して券媒体を搬送し、 前記フィードローラに対向して配置された分離ローラを
    複数の券媒体を受け取った場合に第1方向に回転して券
    媒体を分離し、 ピックアップローラにより前記フィードローラによって
    搬送された券媒体を搬送方向下流側に搬送し、 クリーニング用券媒体を検知した場合に、前記フィード
    ローラより搬送方向上流側に配置された第1検知手段に
    より券媒体を検知せずかつ前記フィードローラと前記第
    1検知手段との間に配置された第2検知手段により券媒
    体を検知した状態で、前記フィードローラと前記分離ロ
    ーラとの間にクリーニング用券媒体を滞留させるように
    前記ピックアップローラの駆動を停止するとともに前記
    フィードローラ及び前記分離ローラを第1方向に回転さ
    せる、 ことを特徴とするクリーニング方法。
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