JP2001067631A - カードリーダ、カード種別判定方法、並びにカードリーダのクリーニング方法 - Google Patents

カードリーダ、カード種別判定方法、並びにカードリーダのクリーニング方法

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JP2001067631A
JP2001067631A JP24325399A JP24325399A JP2001067631A JP 2001067631 A JP2001067631 A JP 2001067631A JP 24325399 A JP24325399 A JP 24325399A JP 24325399 A JP24325399 A JP 24325399A JP 2001067631 A JP2001067631 A JP 2001067631A
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Takahiro Iwamura
孝弘 岩村
Hiromi Onodera
博美 小野寺
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常のカードが挿入されたときには運用処理
が実行され、所定のクリーニングカードが挿入されたと
きだけクリーニング処理が実行されるように、オペレー
タによるキー入力などの特定の操作を伴うことなく、カ
ードを挿入するだけで自動的かつ迅速に、確実にカード
種別を識別し動作モードを切り替える方法と、これを利
用し、低コストで磁気ヘッドやカード搬送ローラ等のク
リーニングを効果的に実施するためのカード処理装置を
提供する。 【解決手段】 所定の位置に光透過部または穴が設けら
れたクリーニングカードを用い、その光透過部または穴
を検知することによって挿入されたカードをクリーニン
グカードと判定し、クリーニングカードであると判定し
た場合に、カードを所定位置に係止しつつ、カード搬送
手段を一定時間継続駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ストライプや
ICチップが設けられたカードを取り扱い、情報の読み
取りや書き込みを行うカードリーダライタ等のカード処
理装置に関し、挿入されたカードの種別を確実に識別
し、通常の運用処理を実行するかクリーニングを行うク
リーニング処理を実行するかを運用中に自動的に切り替
える方法と、これを利用し磁気ヘッドやカード搬送ロー
ラ等のクリーニングを効果的に実施するためのカード処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カードリーダライタ等のカード処理装置
を使用していると、挿入されたカードの表面に付着した
油などの異物や設置環境中の塵埃などが磁気ヘッドやカ
ード搬送ローラ等に転移し、カードとカード搬送ローラ
との間の摩擦力を低下させてカード搬送を不安定にさせ
たり、磁気ヘッドとカードの磁気ストライプとの間に隙
間を発生させたりして、読み取り精度や書き込み精度が
劣化することがある。また、塵埃が研磨作用のある微細
な砂などを含んでいる場合には、磁気ヘッドの摩耗を早
め、寿命を短くしたりすることがある。
【0003】そのため、所定の読み取り精度や書き込み
精度を維持し、磁気ヘッドの寿命を延ばすには、定期的
にクリーニングカードを通すなどして磁気ヘッドやカー
ド搬送ローラ等に付着した異物や塵埃などの汚れを除去
(クリーニング)しなければならない。
【0004】一般に、クリーニングカードを用いて磁気
ヘッドやカード搬送ローラ等に付着した汚れを除去する
場合、カード処理装置の動作モードを通常の運用モード
からクリーニングを実施するクリーニングモードへ切り
替える必要がある。
【0005】従来のカード処理装置では、この動作モー
ドの切り替え方法として、カード処理装置にボタンやキ
ー等のスイッチを設けて、このスイッチからの出力信号
に応じて行っていた。
【0006】また、カード処理装置のカード搬送路内を
搬送されるカードから、カード搬送路に向けて設けた磁
気ヘッドにより、所定の領域にクリーニングに関する情
報を読み出すことができたときや情報を全く読み出すこ
とができなかったときに、挿入されたカードをクリーニ
ングカードと判定しクリーニングモードへ移行する方法
と、通常の磁気カードと比較して長辺方向が異なる長さ
のクリーニングカードを用いて、カードが搬送される際
にカード長を測定してクリーニングカードと判定したと
きにクリーニングモードへ移行する方法がある(特開平
10−293807号公報参照)。
【0007】また、カード処理装置のカード搬送路に沿
って複数個のセンサを配置し、電源が投入される際にセ
ンサのすべてが遮光されたときにクリーニングモードへ
移行する方法がある(特開平5−258448号公報参
照)。
【0008】なお、実際に磁気ヘッドやカード搬送ロー
ラ等のクリーニングを行う方法として、カード基板表面
に粘着剤が塗布されたり、フェルトや不織布などを貼り
合わせたクリーニングカードを、カード搬送路内におい
て1回または複数回往復に搬送して異物や塵埃などの汚
れを除去していた。
【0009】また、カード搬送ローラ等のカード搬送手
段のクリーニング効果に着目したものでは、所定のクリ
ーニングキースイッチが押下されクリーニングモードへ
移行した後、クリーニングカードとカード搬送ローラと
の間に強制的に滑りを生じさせることでカード搬送ロー
ラに付着した汚れを除去する方法がある。(実願平3−
77092号(実開平5−23270号)のマイクロフ
ィルム参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スイッ
チを用いて動作モードを切り替える方法では、誤操作や
悪戯対策として、スイッチを容易に触れない場所に配置
したり、カバー付きのものを使用したりする必要があっ
た。また、1回のスイッチ操作によって、挿入されたカ
ードによるクリーニング処理を1回だけ行うようにした
場合、例えば汚れがひどくて1回のクリーニング処理で
は効果が薄いときなどクリーニング処理を数回繰り返し
て行いたいときには、1回のクリーニング処理が終了す
る度にスイッチを操作しなければならなかった。これに
対し、はじめのスイッチ操作でクリーニングモードへ移
行し、次の操作で通常の運用モードへ戻るようにした
り、あるいはクリーニングモードへ移行するためのスイ
ッチと通常の運用モードへ戻るためのスイッチを別々に
設けた場合には、前記のような手間は解消できるが、動
作モードの戻し忘れが発生する恐れがあるため、現在の
モードを表示する表示機能などを新たに追加する必要が
あった。
【0011】このようにスイッチを用いた動作モード切
り替え方法では、動作モード切り替え操作の煩雑さとと
もに、スイッチそのものと誤操作や悪戯対策のための機
構などを追加する必要があるため、装置の大型化や製造
コストの増加に繋がるなどの欠点があった。
【0012】次に、磁気ヘッドからの信号やカードの長
さを測定することによりカード種別を識別し動作モード
を自動的に切り替える方法では、動作モードの戻し忘れ
は発生することはない。しかし、クリーニング効果を持
たせた部分と磁気ストライプ部を併せ持たせたクリーニ
ングカードは、その製造コストが高くつくという欠点が
ある。特に、クリーニングカードが表裏または前後逆に
挿入される全ての場合において、動作モードの自動切り
替えに対応するには、磁気ヘッドがカードに接触するカ
ード長辺側の縁から数mm〜十数mmの位置、すなわち
カード両面で4箇所に磁気ストライプを設ける必要があ
るため、この傾向は顕著となる。
【0013】また、磁気ヘッドにより情報を読み出すこ
とができなかったときに、挿入されたカードをクリーニ
ングカードと判定しクリーニングモードへ移行する方法
では、磁気ストライプが設けられていないICカード等
や、磁気ストライプの位置が異なるテレフォンカードや
オレンジカードといった異種カードが挿入された場合、
さらにカードが表裏または前後逆に挿入された場合に、
常にクリーニングモードへ移行してしまうといった誤動
作が発生する。
【0014】また、カードの長さを測定する方法では、
挿入された1枚のカードを処理している間に誤ってもう
1枚のカードが挿入されたり、同時に2枚以上のカード
が連続して挿入され、かつ複数のカードが互いに重なり
合っている場合に、クリーニングモードへ移行してしま
うといった誤動作が発生する。
【0015】次に、電源が投入される際にカード搬送路
に沿って配置した複数個のセンサのすべてが遮光された
ときにクリーニングモードへ移行する方法では、通常の
運用処理中においては、上で述べた少なくとも2枚のカ
ードが挿入されるという誤操作に対してクリーニングモ
ードへ移行するといった誤動作を引き起こすことはな
い。しかし、クリーニングを実施するためには、装置の
電源を切り、この状態でクリーニングカードを無理矢理
押し込むといった操作が必要になる。
【0016】一般に、カードリーダライタはPOS(p
oint−of−sales)等へ組み込まれて使用さ
れることが多く、通常カードリーダライタ側に個別の電
源スイッチを設けることはない。仮に、カードリーダラ
イタ側に電源スイッチを設けても、カードリーダライタ
は密閉された筐体に内蔵されるため、その電源スイッチ
を操作するには筐体を分解する必要があるなど非常に手
間が掛かるとともに、製造コストの増加といった問題が
ある。そのため、カードリーダライタの電源を切る場
合、通常システム全体の電源を切ることになる。ところ
が、近年のPOSはコンピュータ化およびオンライン化
が進んでおり、電源を切る前にはシステムのシャットダ
ウン処理を実行しなければならない。また、電源を投入
した際に実行されるシステム起動時のイニシャル処理
は、このシステムのシャットダウン処理とともに長い時
間を要する。したがって、この動作モード切り替え方法
では、運用モードからクリーニングモードへ動作モード
を切り替えるにあたって無駄な時間が発生するなど、シ
ステム運用の効率が低下するといった欠点がある。
【0017】このように、以上述べたいずれの方法を単
独または組み合わせて採用した場合であっても、装置の
サイズやコストといった点において欠点があったり、手
間が掛かるなどシステム運用効率を低下させたり、また
一般に想定されるオペレータの誤操作や悪戯といった範
疇内で、容易に装置の誤動作を引き起こしかねないとい
った重大な問題があった。このようなことから、これら
のカード種別判定方法や動作モード切り替え方法は実用
化されていなかった。
【0018】次に、磁気ヘッドやカード搬送ローラ等の
クリーニング方法に関して、クリーニングカードをカー
ド搬送路内において単に搬送させる場合、磁気ヘッド等
のようにカード搬送路内に向けて設けられた固定部材で
あれば、充分な拭き取り効果が期待できる。しかし、ク
リーニングカードはカード搬送ローラの回転とともに従
属して動くため、カード搬送ローラとの間に滑りは発生
しない。そのため、カード搬送ローラに対しては拭き取
り効果は殆どなく、油などの異物や塵埃といった汚れを
十分に除去できないといった問題がある。
【0019】これに対して、所定のクリーニングキース
イッチが押下されクリーニングモードへ移行した後、ク
リーニングカードとカード搬送ローラとの間に強制的に
滑りを生じさせる方法では、クリーニングカードによる
カード搬送ローラに対する拭き取り効果が期待できる。
しかし、クリーニングを実施するにあたって所定のクリ
ーニングキーの押下といった操作を必要としており、上
で述べたスイッチを用いた動作モード切り替え方法にお
ける問題点を抱えている。
【0020】本発明は、これら上記の課題すべてを解決
するものであり、通常のカードが挿入されたときには運
用処理が実行され、所定のクリーニングカードが挿入さ
れたときだけクリーニング処理が実行されるように、オ
ペレータによるキー入力などの特定の操作を伴うことな
く、カードを挿入するだけで自動的に、かつ迅速に、確
実にカード種別を識別し動作モードを切り替える方法
と、これを利用し低コストで磁気ヘッドやカード搬送ロ
ーラ等のクリーニングを効果的に実施するためのカード
処理装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1のカードリーダは、挿入されたカード
に光を投光する投光手段と、前記投光手段からの光を受
光する受光素子群とを有し、前記受光素子群の一部が挿
入されたカードに設けられた光透過部を介して受光した
ことを検知することによって前記挿入されたカードをク
リーニングカードと判定する判定手段を備えたものであ
る。
【0022】また、本発明の第2のカードリーダは、挿
入されたカードに光を投光する投光手段と、前記投光手
段からの光を受光する受光素子を複数有し、前記複数の
受光素子の少なくとも一つが挿入されたカードに設けら
れた光透過部を介して受光したことを検知することによ
って前記挿入されたカードをクリーニングカードと判定
する判定手段を備えたものである。
【0023】また、本発明の第3のカードリーダは、挿
入されたカードに光を投光する投光手段と、前記投光手
段からの光を受光する受光素子を複数有し、前記複数の
受光素子の少なくとも一つは、挿入されたカードの進行
によって前記カードに設けられた光透過部が通過する軌
道に配され、前記光透過部の通過軌道に配された受光素
子が前記光透過部を介して受光したことを検知すること
によって前記挿入されたカードをクリーニングカードと
判定する判定手段を備えたものである。
【0024】また、本発明の第4のカードリーダは、挿
入されたカードに設けられた穴を、その穴の段差を検出
することによって検知する穴検知手段と、前記穴検知手
段によって前記カードに設けられた穴を検知したとき、
前記挿入されたカードをクリーニングカードと判定する
判定手段とを有したものである。
【0025】また、本発明の第5のカードリーダは、挿
入されたカードに光を投光する投光手段と、前記投光手
段からの光を受光する受光素子群とを有し、前記受光素
子群の一部が挿入されたカードに設けられた光透過部を
介して受光したことを検知することによって前記挿入さ
れたカードをクリーニングカードと判定する判定手段
と、前記カードを搬送するカード搬送手段と、前記カー
ドを所定の位置に停止させるカード係止手段とを有し、
前記判定手段が挿入されたカードをクリーニングカード
であると判定した場合に前記カード搬送手段を一定時間
継続駆動するよう構成したものである。
【0026】また、本発明の第6のカードリーダは、挿
入されたカードに光を投光する投光手段と、前記投光手
段からの光を受光する受光素子を複数有し、前記複数の
受光素子の少なくとも一つが挿入されたカードに設けら
れた光透過部を介して受光したことを検知することによ
って前記挿入されたカードをクリーニングカードと判定
する判定手段と、前記カードを搬送するカード搬送手段
と、前記カードを所定の位置に停止させるカード係止手
段とを有し、前記判定手段が挿入されたカードをクリー
ニングカードであると判定した場合に前記カード搬送手
段を一定時間継続駆動するよう構成したものである。
【0027】また、本発明の第7のカードリーダは、挿
入されたカードに光を投光する投光手段と、前記投光手
段からの光を受光する受光素子を複数有し、前記複数の
受光素子の少なくとも一つは、挿入されたカードの進行
によって前記カードに設けられた光透過部が通過する軌
道に配され、前記光透過部の通過軌道に配された受光素
子が前記光透過部を介して受光したことを検知すること
によって前記挿入されたカードをクリーニングカードと
判定する判定手段と、前記カードを搬送するカード搬送
手段と、前記カードを所定の位置に停止させるカード係
止手段とを有し、前記判定手段が挿入されたカードをク
リーニングカードであると判定した場合に前記カード搬
送手段を一定時間継続駆動するよう構成したものであ
る。
【0028】また、本発明の第8のカードリーダは、挿
入されたカードに設けられた穴を、その穴の段差を検出
することによって検知する穴検知手段と、前記穴検知手
段によって前記カードに設けられた穴を検知したとき、
前記挿入されたカードをクリーニングカードと判定する
判定手段と、前記カードを搬送するカード搬送手段と、
前記カードを所定の位置に停止させるカード係止手段と
を有し、前記判定手段が挿入されたカードをクリーニン
グカードであると判定した場合に前記カード搬送手段を
一定時間継続駆動するよう構成したものである。
【0029】また、本発明の第9のカードリーダは、投
光部からの光を検知する受光素子が、前記光を検知した
かどうかを検査する受光素子検査手段を有したものであ
る。
【0030】また、本発明のカード種別判定方法は、挿
入されたカードに対し投光手段によって投光し、受光素
子群の一部が前記挿入されたカードに設けられた光透過
部を介して受光したことを検知することによって前記挿
入されたカードをクリーニングカードと判定するもので
ある。
【0031】また、本発明の第1のカードリーダのクリ
ーニング方法は、挿入されたカードに対し投光手段によ
って投光し、受光素子群の一部が前記挿入されたカード
に設けられた光透過部を介して受光したことを検知する
ことによって前記挿入されたカードをクリーニングカー
ドと判定し、カードがクリーニングカードであると判定
されると、前記カードを所定位置に係止しつつ、カード
を搬送するカード搬送手段を一定時間継続駆動するもの
である。
【0032】また、本発明の第2のカードリーダのクリ
ーニング方法は、挿入されたカードに設けられた穴の段
差を検出することにより前記カードに設けられた穴を検
知したとき、前記挿入されたカードをクリーニングカー
ドと判定し、カードがクリーニングカードであると判定
されると、前記カードを所定位置に係止しつつ、カード
を搬送するカード搬送手段を一定時間継続駆動するもの
である。
【0033】
【発明の実施の形態】上記構成により、本発明の第1の
カードリーダは、カード全域の光透過濃度が規定され
た、すなわち光を透過しない通常のカードと異なり、所
定の位置に光透過部が設けられたクリーニングカードを
用い、受光素子群の一部が前記光透過部を介して投光手
段からの光を受光したことを検知することによって挿入
されたカードをクリーニングカードと判定するため、通
常のカードが少なくとも2枚挿入されるといった一般に
想定される誤操作や悪戯に対して誤動作する恐れが殆ど
なく、カードを挿入するだけで自動的に、かつ確実にカ
ード種別を識別することができる。
【0034】また、本発明の第2のカードリーダは、カ
ード全域の光透過濃度が規定された、すなわち光を透過
しない通常のカードと異なり、所定の位置に光透過部が
設けられたクリーニングカードを用い、複数の受光素子
の少なくとも一つが前記光透過部を介して投光手段から
の光を受光したことを検知することによって挿入された
カードをクリーニングカードと判定するため、上記第1
のカードリーダと同等の効果を得ることができる。
【0035】また、本発明の第3のカードリーダは、カ
ード全域の光透過濃度が規定された、すなわち光を透過
しない通常のカードと異なり、所定の位置に光透過部が
設けられたクリーニングカードを用い、前記光透過部が
通過する軌道に配された受光素子が前記光透過部を介し
て投光手段からの光を受光したことを検知することによ
って挿入されたカードをクリーニングカードと判定する
ため、上記第1のカードリーダと同等の効果を得ること
ができる。
【0036】また、本発明の第4のカードリーダは、カ
ード全域で表面不連続部がない、すなわち穴のない通常
のカードと異なり、所定の位置に穴が設けられたクリー
ニングカードを用い、その穴を検知することによって挿
入されたカードをクリーニングカードと判定するため、
上記第1のカードリーダと同等の効果を得ることができ
る。さらに、ここで用いるクリーニングカードは所定の
位置に穴を設けるだけで良いので、既存のクリーニング
カードも僅かな後加工で容易に利用可能にすることがで
きたり、新たに作成する場合であっても従来のクリーニ
ングカードと殆ど同じ製造コストに抑えることができ
る。
【0037】また、本発明の第5のカードリーダは、カ
ード全域の光透過濃度が規定された、すなわち光を透過
しない通常のカードと異なり、所定の位置に光透過部が
設けられたクリーニングカードを用い、受光素子群の一
部が前記光透過部を介して投光手段からの光を受光した
ことを検知することによって挿入されたカードをクリー
ニングカードと判定し、カードがクリーニングカードで
あると判定した場合に、前記カードを所定位置に係止し
つつ、カードを搬送するカード搬送手段を一定時間継続
駆動するよう構成したので、オペレータによるキー入力
などの特定の操作を伴うことなく、カードを挿入するだ
けで自動的に、かつ確実にカード種別が識別され、クリ
ーニングモードへ移行することができる。そのため、動
作モードの切り替えに際して、面倒な操作や手間が掛か
らず、無駄な時間も全く発生しないなど、システム運用
の高効率化が実現できる。さらに、クリーニングカード
を挿入すれば、自動的にクリーニングカードを所定の係
止手段まで搬送し、続いてクリーニングカードとカード
搬送ローラとの間に滑りを強制的に生じさせるため、磁
気ヘッドおよびカード搬送ローラ等のクリーニングを同
時に、かつ効果的に実施することができる。
【0038】また、本発明の第6のカードリーダは、カ
ード全域の光透過濃度が規定された、すなわち光を透過
しない通常のカードと異なり、所定の位置に光透過部が
設けられたクリーニングカードを用い、複数の受光素子
の少なくとも一つが前記光透過部を介して投光手段から
の光を受光したことを検知することによって挿入された
カードをクリーニングカードと判定し、カードがクリー
ニングカードであると判定した場合に、前記カードを所
定位置に係止しつつ、カードを搬送するカード搬送手段
を一定時間継続駆動するよう構成したので、上記第5の
カードリーダと同等の効果を得ることができる。
【0039】また、本発明の第7のカードリーダは、カ
ード全域の光透過濃度が規定された、すなわち光を透過
しない通常のカードと異なり、所定の位置に光透過部が
設けられたクリーニングカードを用い、前記光透過部が
通過する軌道に配された受光素子が前記光透過部を介し
て投光手段からの光を受光したことを検知することによ
って挿入されたカードをクリーニングカードと判定し、
カードがクリーニングカードであると判定した場合に、
前記カードを所定位置に係止しつつ、カードを搬送する
カード搬送手段を一定時間継続駆動するよう構成したの
で、上記第5のカードリーダと同等の効果を得ることが
できる。
【0040】また、本発明の第8のカードリーダは、カ
ード全域で表面不連続部がない、すなわち穴のない通常
のカードと異なり、所定の位置に穴が設けられたクリー
ニングカードを用い、その穴を検知することによって挿
入されたカードをクリーニングカードと判定し、カード
がクリーニングカードであると判定した場合に、前記カ
ードを所定位置に係止しつつ、カードを搬送するカード
搬送手段を一定時間継続駆動するよう構成したので、上
記第5のカードリーダと同等の効果を得ることができ
る。さらに、ここで用いられるクリーニングカードは所
定の位置に穴を設けるだけで良いので、既存のクリーニ
ングカードも僅かな後加工で容易に利用可能にすること
ができたり、新たに作成する場合であっても従来のクリ
ーニングカードと殆ど同じ製造コストに抑えることがで
きる。
【0041】また、本発明の第9のカードリーダは、カ
ード種別を識別するために配された、投光手段と受光素
子とからなるセンサの作動状況を検査する検査手段を設
けたので、前記センサが正常に機能しているか否かを運
用中に検知することができる。そのため、前記センサが
故障した場合であっても、クリーニングモードへ誤って
移行しないよう機能を限定した上でシステム運用が継続
可能になるなど、システムを緊急停止する必要はなく、
大きな障害にならないようにすることができる。
【0042】また、本発明のカード種別判定方法は、カ
ード全域の光透過濃度が規定された、すなわち光を透過
しない通常のカードと異なり、所定の位置に光透過部が
設けられたクリーニングカードを用い、受光素子群の一
部が前記光透過部を介して投光手段からの光を受光した
ことを検知することによって挿入されたカードをクリー
ニングカードと判定するため、通常のカードが2枚挿入
されるといった一般に想定される誤操作や悪戯に対して
誤動作する恐れが殆どなく、カードを挿入するだけで自
動的に、かつ確実にカード種別を識別することができ
る。
【0043】また、本発明の第1のカードリーダのクリ
ーニング方法は、カード全域の光透過濃度が規定され
た、すなわち光を透過しない通常のカードと異なり、所
定の位置に光透過部が設けられたクリーニングカードを
用い、受光素子群の一部が前記光透過部を介して投光手
段からの光を受光したことを検知することによって挿入
されたカードをクリーニングカードと判定し、カードが
クリーニングカードであると判定した場合に、前記カー
ドを所定位置に係止しつつ、カードを搬送するカード搬
送手段を一定時間継続駆動するよう構成したので、オペ
レータによるキー入力などの特定の操作を伴うことな
く、カードを挿入するだけで自動的に、かつ確実にカー
ド種別が識別され、クリーニングモードへ移行すること
ができる。そのため、動作モードの切り替えに際して、
面倒な操作や手間が掛からず、無駄な時間も全く発生し
ないなど、システム運用の高効率化が実現できる。さら
に、クリーニングカードを挿入すれば、自動的にクリー
ニングカードを所定の係止手段まで搬送し、続いてクリ
ーニングカードとカード搬送ローラとの間に滑りを強制
的に生じさせるため、磁気ヘッドおよびカード搬送ロー
ラ等のクリーニングを同時に、かつ効果的に実施するこ
とができる。
【0044】また、本発明の第2のカードリーダのクリ
ーニング方法は、カード全域で表面不連続部がない、す
なわち穴のない通常のカードと異なり、所定の位置に穴
が設けられたクリーニングカードを用い、その穴を検知
することによって挿入されたカードをクリーニングカー
ドと判定し、カードがクリーニングカードであると判定
した場合に、前記カードを所定位置に係止しつつ、カー
ドを搬送するカード搬送手段を一定時間継続駆動するよ
う構成したので、上記第1のカードリーダのクリーニン
グ方法と同等の効果を得ることができる。さらに、ここ
で用いられるクリーニングカードは所定の位置に穴を設
けるだけで良いので、既存のクリーニングカードも僅か
な後加工で容易に利用可能にすることができたり、新た
に作成する場合であっても従来のクリーニングカードと
殆ど同じ製造コストに抑えることができる。
【0045】(実施の形態1)以下、本発明の第1の実
施の形態について説明する。
【0046】図1及び図2は本発明の第1の実施の形態
におけるカードリーダの内部構成を概略的に示す図であ
り、同(a)は平面図、同(b)および図2は側面図で
ある。また、図3は同カードリーダの制御回路の構成の
要部を示したブロック図、図5、図6、図7、図8は要
部信号の時間的変化を示した図であり、図5は通常のカ
ードを挿入したとき、図6は所定の位置に穴が設けられ
たクリーニングカードを挿入したとき、図7は途中でカ
ードを手で少し引き戻してから手を離したとき、図8は
短く切断されたカードを挿入し、続けて次のカードを挿
入したときの図である。また、図4は同カードリーダの
制御の流れを概略的に示したフローチャートである。
【0047】以上の図において、15はシャッタ板であ
り、図示はしていないがソレノイドの吸引および復帰動
作によって上下方向に動作可能なように構成されてい
る。なお、図1(b)は初期状態を示したものであり、
シャッタ板15は復帰スプリング(図示せず)により下
方向に押しつけられてカード通路12を閉塞しており、
カード挿入口11から異物や塵埃などが進入するのを防
いでいる。
【0048】プーリ16と搬送ベルト17とからなるカ
ード搬送手段には、モータ(図示せず)の回転が伝達さ
れるよう構成されている。また、18は押さえローラで
あり、前記プーリ16に対向して配置され、対となる上
部のプ−リ方向にバネ(図示せず)によって押圧力を受
けつつ、下方向に移動可能なように構成されている。な
お、挿入されたカードは搬送ベルト17と押さえローラ
18とに挟まれて搬送されるが、引き込まれようとする
カードを手で引き留めたときなど搬送負荷が最大となる
ときには、カードと搬送ベルト17との間で滑りが生じ
るように前記モータのトルクや押さえローラ18の押圧
力などが的確に設定されている。
【0049】25はカード検出レバーであり、カードリ
ーダ本体10に保持された状態で、それぞれの枢軸26
を中心に図中矢印方向に回転自在に構成されている。各
々のカード検出レバー25にはバネ(図示せず)が取り
付けられており、前記バネにより常時カード検出レバー
25を図2に示す初期位置に戻すための付勢力が発生し
ている。内部に発光部と受光部とを具備したフォトセン
サ27により、前記カード検出レバー25の状態が検出
され、間接的にカード位置やカードに設けられた穴を把
握できるようになっている。なお、カード検出レバー2
5が図2に示す初期位置にある場合、前記カード検出レ
バー25はフォトセンサ27の光軸を遮らないようにな
っている。
【0050】IC接点20は、カード基板中にICを内
蔵し、カード面にICの外部端子(以下、IC端子部2
と記す)を有するICカード1とインタフェースをなす
カードリーダ等の外部機器との間の電流連続性を確保す
るための、すなわちIC端子部2と電気的に接触するた
めのバネ性を有した接点であり、接点ブロック21に抜
脱不能に保持されている。ICカード1のIC端子部2
の寸法や位置は、カードの対応する表面の左端3および
上端4を基準として規定されており、前記ICカード1
に対して安定してICの書き込みや読み取りを行うに
は、前記ICカード1のIC端子部2にIC接点20を
精度良く位置決めし、接触させる必要がある。このた
め、接点ブロック21には位置決めのための基準位置と
して機能し、カード左端部3と当接するカード突き当て
部材23を有している。接点ブロック21に付設された
左右各2個の突起22は、カードリーダ本体10に一体
的に形成された斜めガイド溝13にそれぞれ挿入されて
おり、接点ブロック21は前記ガイド溝13に沿って斜
め方向にのみ移動可能である。なお、接点ブロック21
はカードが挿入されていない状態では、カードリーダ本
体10との間に掛けられたバネ24の付勢力により、カ
ード挿入口側11に引っ張られた図1(a)の実線で示
す初期位置で停止している。
【0051】また、30は制御装置であり、フォトセン
サ27等の検出手段からの信号に応じてモータやソレノ
イドの制御を行なうなどカードリーダ全体の制御を行な
うもので、中央処理装置(CPU)等で構成される。
【0052】次に、その動作の概略について説明する。
【0053】カード1をカード挿入口11から挿入する
と(ステップS50)、シャッタ板15の前段に配設し
た第1の検出手段(図示せず)により、制御装置30は
カードが挿入されたことを検知する。このとき、制御装
置30はソレノイドを駆動するための制御信号を出力
し、シャッタ板15を上方向に移動させてカード通路1
2を開口する。さらにカード1を奥へ押し込むと、カー
ド1はカード検出レバー25aを枢軸26aを中心に押
し上げる方向に回転させ、フォトセンサ27aの光軸を
遮って出力信号がONになる。これにより、制御装置3
0はカードが第1のカード検出レバーの位置25aにあ
ることを検知し、モータを正転駆動するための制御信号
MFをONしてモータを回転させる。カード1は搬送ベ
ルト17とプーリ16に対向して配設された押さえロー
ラ18とに挟まれて図中矢印F方向に搬送され、カード
リーダ本体10の中に引き込まれる。カード1がシャッ
タ板15を通過すると、制御装置30はカードに設けら
れた磁気ストライプまたはICへの書き込みや読み取り
を行っている最中に、カードがカード挿入口部分11か
らの操作で取り出しができないようにするために、ソレ
ノイドの駆動を停止してシャッタ板15を初期状態に戻
し、カード通路12を閉塞する。
【0054】カード通路12に向けて設けられた磁気ヘ
ッド28により、カードの磁気ストライプに記録された
データの読み出しや書き込みを行いながら、制御装置3
0はフォトセンサ27a、27bおよび27cから出力
される信号を常時監視し、挿入されたカードの識別を行
う(ステップS51およびS52)。
【0055】カード1が図中矢印F方向に搬送され続け
ると、カード1は接点ブロック21に付設されたカード
突き当て部材23を押し、前記接点ブロック21はバネ
24の付勢力に逆らいながらガイド溝13に沿って斜め
下方向に移動する。図1(a)に波線で示したように、
カードがICの書き込みや読み出しが可能な位置にまで
搬送されたことを第5の検出手段(図示せず)により検
知すると、制御装置30は直ぐにモータの駆動を止め、
カードを停止させる。
【0056】カード1が搬送される間のフォトセンサ2
7から出力される信号の状態により、制御装置30は挿
入されたカードには穴が設けられていない、すなわち、
クリーニングカードではないと判定し、引き続き通常の
運用処理を実行する(ステップS53)。
【0057】運用処理が完了すると、制御装置30はソ
レノイドを駆動するための制御信号を出力し、シャッタ
板15を上方向に移動させてカード通路12を開口した
後、モータを逆転駆動するための制御信号MBをONし
て、カード1を図中矢印B方向に搬送し始める。このと
き、バネ24の付勢力により接点ブロック21は初期位
置へ戻りつつ、カード1は挿入口から返却される(ステ
ップS55)。
【0058】図5は、このときの要部信号の時間的変化
を示した図である。
【0059】次に、クリーニングカード5が挿入された
ときの動作について説明する。
【0060】カードが図中矢印F方向に搬送される間、
それぞれのフォトセンサ27から出力される信号は図6
の通りとなる。時刻t1のとき、制御装置30はカード
に穴が設けられていることを検知し、挿入されたカード
がクリーニングカードであると判定する。これにより、
制御装置30はステップS54に移行し、クリーニング
処理が実行される。
【0061】クリーニング処理では、クリーニングカー
ドが接点ブロック21に付設されたカード突き当て部材
23を押しながら、前述のICカード1が挿入された場
合のICの書き込みや読み出しが可能な位置にまで搬送
されたことを第5の検出手段(図示せず)により検知し
た後も、制御装置30は直ぐにモータの駆動を止めずに
所定の間(時間T)モータを駆動し続ける。その際、接
点ブロック21は斜めガイド溝13の終端までしか移動
できないため、途中でクリーニングカード5はカード突
き当て部材23で強制的に係止させられた状態となり、
その結果クリーニングカード5と搬送ベルト17との間
で滑りが生じて、前記搬送ベルト17に付着した汚れが
拭き取られる。
【0062】通常、モータを有するカード搬送手段を備
えたカードリーダでは、カード搬送手段が正常に機能し
ているか、またモータ駆動時にカード詰まり等が発生し
ていないかを、カードの所在を検出するセンサの状態の
移行時間により監視および異常判定を行っている。これ
は、モータロック状態が継続し、モータが焼き付くなど
の故障を未然に防止するためである。この異常判定を行
うセンサ状態の移行時間のしきい値に関しては、モータ
の回転速度のバラツキや多少のカード滑りによって、制
御装置が誤った判定をしないように、カード搬送距離と
モータの回転による搬送速度とから算出される数値とす
るのではなく、充分に余裕をもった数値とするのが一般
的である。
【0063】本クリーニング処理では、このしきい値と
なる時間一杯までモータを駆動するようにしている。こ
れにより、制御装置30は途中で異常が発生したと誤判
定することなく、クリーニング処理を完遂するようにな
っている。
【0064】続いて、制御装置30はモータを逆転駆動
するための制御信号MBをONして、クリーニングカー
ド5を図中矢印B方向に搬送し始める。このとき、シャ
ッタ板15は初期状態にありカード通路12を閉塞して
いるため、クリーニングカード5は所定の距離を搬送さ
れた後、前記シャッタ板15で強制的に係止させられた
状態となる。これにより、搬送ベルト17に付着した汚
れの拭き取りは前述の図中矢印F方向の搬送時の場合と
相俟って効果的に行われる。所定時間が経過すると、制
御装置30は制御信号MBをOFFしてモータの駆動を
停止する。
【0065】なお、クリ−ニングカード5を往復に搬送
する間に、カード通路12に向かって配設された磁気ヘ
ッド28等の固定部材も同時にクリーニングカード5に
よって清掃される。
【0066】クリーニング処理が完了すると、制御装置
30はソレノイドを駆動するための制御信号を出力し、
シャッタ板15を上方向に移動させてカード通路12を
開口した後、再度モータを逆転駆動するための制御信号
MBをONして、クリーニングカード5を挿入口から返
却する(ステップS55)。
【0067】ところで、通常の磁気カードの長辺より狭
い間隔で前記カードの進行方向に沿って並べた、カード
の所在を検出するための第2および第4の検出手段(2
5aと27a、並びに25cと27c)の間に、カード
に設けられた穴の段差を検出する、カード検出レバー2
5bとフォトセンサ27bとからなる第3の検出手段を
配置し、所定のクリーニングカードは前記第2および第
4の検出手段の両方に前記カードが跨っているときに前
記第3の検出手段で穴の段差が検出されるように前記カ
ードに穴を設けたので、図7のように途中でカードを手
で少し引き戻してから手を離したときでも、正しくカー
ド種別を識別することができる。また、図8のように短
く切断されたカードを挿入し、続けて次のカードを挿入
したときには、時刻t2において図6の時刻t1のとき
と同じ状態が発生するが、前記状態が発生するまでのフ
ォトセンサ27の移行状態を監視することによって、図
6と図8とは区別可能であり、カード種別を誤判定する
ことがないようになっている。
【0068】なお、本実施の形態においては、磁気ヘッ
ドとIC接点とを備えたハイブリッドカードリーダに沿
って説明したが、いずれか一方だけを有するものであっ
たり、さらには磁気ヘッドやIC接点の有無に限定され
ず、より広義のカード処理装置に適用することができ
る。
【0069】また、カード係止手段として、IC端子部
とIC接点との位置決めをするカード突き当て部材を有
した接点ブロックと、異物や塵埃などの進入を防止する
シャッタ板との両方を兼ね用いたが、いずれか一方だけ
を兼用したり、これとは別の機構部で兼用したり、さら
には兼用せずにカードを係止する目的だけの機構を個別
に設けても良い。さらに、カード係止手段の数は1つ、
または2つに限定されるものではなく、3つ以上であっ
ても良い。
【0070】また、クリーニングカードは通常のカード
と同一形状、同一寸法のものを使用したが、異なる形状
や寸法であっても良い。
【0071】また、クリーニングカードには1箇所のみ
穴を設けていたが、図3(b)の波線で示したように、
カードの裏表または前後逆に挿入したときにも対応でき
るよう複数の箇所に穴を設けても良い。
【0072】また、カードに設けられた穴の段差を検出
する検出手段を複数設けるとともに、クリーニングカー
ドにも複数の穴を設けて、穴の検出順序によってクリー
ニングカードであるか否かを判定するようにすると、カ
ード種別の識別精度は一層高くなる。
【0073】また、本実施例ではクリーニングカードの
識別はカードに設けた穴であったが、穴の一部がカード
の短端部まで延長した、いわゆるカード規格から外れた
切り欠きなどであっても良い。
【0074】また、カードの所在やカードに設けられた
穴を、カード検出レバーとフォトセンサとを用いて検知
したが、スイッチ等の機械的手段により直接的に検出し
たり、カード検出レバーとフォトセンサとからなる複数
の検出手段の一部、またはすべてをフォトセンサに置き
換えて、例えばカード通路を挟んで上に投光手段を、下
に受光素子を配するなど光学的に直接検出するように構
成しても良い。さらに、前記検出手段の数も、本実施例
で説明した数に限定されるものではない。
【0075】また、クリーニング処理ではカードリーダ
内をクリーニングカードで1往復させて、磁気ヘッドや
搬送ベルトに付着した汚れを拭き取っているが、2往復
以上行うようにするとクリーニング効果は一層高くな
る。
【0076】また、クリーニング処理において、異常判
定するしきい値の時間内でモータを継続駆動し、クリー
ニングカードと搬送ベルトとの間に滑りを生じさせた
が、クリーニング処理のときのみ前記しきい値を延長
し、その分滑りを多く生じさせて搬送ベルトのクリーニ
ングを行っても良い。
【0077】また、クリーニングカードを強制的に係止
してクリーニングカードと搬送ベルトとの間に滑りを生
じさせているとき、モータには過負荷が加わった状態と
なり、モータやモータ駆動回路には定常時に比較して大
きな電流が流れる。このような過大な電流が継続して流
れるときに電流を遮断、または電流を微少に制限するよ
うな過電流保護素子をモータ駆動回路に挿入したり、モ
ータに過熱保護素子を挿入するとシステムとしての信頼
性はさらに高くなる。
【0078】また、クリーニングカードをカード挿入口
側へ搬送し、シャッタ板によりクリーニングカードを係
止して搬送ベルトの清掃を行った後、直ぐにカード返却
に移行しているが、このときクリーニングカードはシャ
ッタ板に押し付けられた状態であるため、シャッタ板の
動作に対して負荷となっている。そのため、一旦シャッ
タ板から離れる方向へクリーニングカードを搬送してか
らカード返却を行うようにするとシャッタ板の移動に対
して負荷が軽減されるので一層良い。
【0079】また、カード搬送手段として搬送ベルトを
使用しているが、例えばゴムローラからなる搬送ローラ
等や、ベルトやローラの両者を併用するものであっても
良い。
【0080】また、本実施の形態のようにIC接点を備
えるカードリーダの場合、ICの書き込みや読み出しが
可能な位置にまで接点ブロックが移動した際に、その位
置で接点ブロックを保持固定する手段をカードリーダ本
体に設けると、接点ブロックを保持固定した状態でシャ
ッタ板の方向へクリーニングカードを搬送させること
で、クリーニングカードとIC接点との間でも滑りを生
じさせることができるので、IC接点に付着した汚れも
同時に除去することができる。
【0081】(実施の形態2)以下、本発明の第2の実
施の形態について説明する。
【0082】図5は本発明の第2の実施の形態における
カードリーダに配された検出手段とクリーニングカード
に設けられた光透過部または穴との位置関係を概略的に
示す図であり、同(a)は平面図、同(b)は側面図、
同(c)は断面図である。また、図10は投光手段から
照射される光を受光する受光素子群からの出力波形の変
化の過程を概略的に示した図であり、同(a)はカード
通路内にカードが無いとき、同(b)はカードの先端が
検出手段に到達したとき、同(c)はカードに設けられ
た光透過部または穴が検出手段である投光手段と受光素
子群との間を通過するときの図である。
【0083】以上の図において、40は挿入されたカー
ドに光を照射するLED等の投光手段であり、カード通
路を挟んで対向する位置には複数の受光素子群から構成
されるCCDセンサ41が配されている。
【0084】カードをカード挿入口11から挿入した
後、カードの進行方向に対して前記カードの先端がCC
Dセンサ41に到達すると、図10(a)および同
(b)に示すように、初めCCDセンサ41の全域に行
き届いていたLED40から照射される光束がすべて遮
断される。
【0085】挿入されたカードがクリーニングカード5
である場合、さらにカード5を挿入し、カード5の所定
の箇所に設けられた穴6がLED40から照射される光
束の下に到達すると、前記穴6を通してCCDセンサ4
1に再び光が届くようになるが、このとき図10(c)
に示すようにCCDセンサ41の全域には光が届かない
状態、すなわち、CCDセンサ41の受光素子の一部は
光を検知し、一部は光を検出しない状態が発生する。前
記状態が発生したとき、制御装置は挿入されたカードが
クリーニングカードであると判定し、クリーニングモー
ドに移行してクリーニング処理を実行する。
【0086】前記第1の実施の形態においては誤操作や
悪戯対応として、カードの進行方向に対して、カード種
別を識別する目的で配された検出手段の前後に、カード
の所在を検出するための検出手段を別途設ける必要があ
ることから、検出手段は少なくとも3つ必要であった
が、本実施の形態によればカード種別を識別するための
検出手段とカードの所在を検出するための検出手段とが
共用でき、唯一つの検出手段で構成することができる。
【0087】なお、本実施の形態においては、光学的に
カードに設けられた穴を検出するように構成しているた
め、クリーニングカードには穴の代わりに一部分だけ光
透過部を設けたものであっても良い。
【0088】また、カードに光を照射するLEDは唯一
つで構成したが、複数個であっても良い。
【0089】(実施の形態3)以下、本発明の第3の実
施の形態について説明する。
【0090】図9は本発明の第3の実施の形態における
カードリーダに配された検出手段とクリーニングカード
に設けられた光透過部または穴との位置関係を概略的に
示す図であり、同(a)は平面図、同(b)は側面図、
同(c)は断面図である。また、図8は投光手段から照
射される光を受光する複数の受光素子から出力される信
号の時間的変化を示した図である。
【0091】本実施の形態において、前記第2の実施の
形態と異なるのは、CCDセンサの代わりに受光素子で
あるフォトトランジスタを2つ用いて構成している点で
ある。
【0092】これによると、カードをカード挿入口11
から挿入した後、カードの進行方向に対して前記カード
の先端が検出手段に到達したとき、初め2つのフォトト
ランジスタ42(a)および42(b)の両方に行き届
いていたLED40から照射される光束がほぼ同時に遮
断される。
【0093】挿入されたカードがクリーニングカード5
である場合、さらにカード5を挿入し、カード5の所定
の箇所に設けられた穴6がLED40から照射される光
束の下に到達すると、図11の時刻t3に示すように前
記穴6を通して一方のフォトトランジスタ42(b)に
のみ再び光が届くようになる。前記状態が発生したと
き、制御装置は挿入されたカードがクリーニングカード
であると判定し、クリーニングモードに移行してクリー
ニング処理を実行する。
【0094】このように、CCDセンサを使用した前記
第2の実施の形態と同様の効果を得ることができるとと
もに、CCDセンサの代わりに安価なフォトトランジス
タを用いることで、製造コストも低く抑えることができ
る。
【0095】なお、前記第2の実施の形態の場合と同様
に、光学的にカードに設けられた穴を検出するように構
成しているため、クリーニングカードには穴の代わりに
一部分だけ光透過部を設けたものであっても良い。
【0096】また、カードに光を照射するLEDは唯一
つで構成したが、複数個であっても良い。
【0097】なお、上記の各実施の形態において、カー
ド種別を識別するために配された検出手段からの信号
(第1の実施の形態ではフォトセンサ27bから出力さ
れる信号、第2の実施の形態ではCCDセンサの全域の
受光素子群から出力される信号、また第3の実施の形態
ではフォトトランジスタ42aおよび42bの両方から
出力される信号)が、通常処理を通じてONとOFFと
の両方の状態を出力したときにのみ、以降にクリーニン
グモードへの移行を許可するようにすると、例えば前記
検出手段から出力される状態がONかOFFのどちらか
一方に固定されているときなど正常に機能していない場
合においても、カードの所在位置に応じた処理を制御す
るために配されたカード位置検出のための検出手段(第
1の実施の形態では第1、第2、第4および第5の検出
手段、第2の実施の形態では受光素子群の一部、また第
3の実施の形態ではいずれか一方のフォトトランジス
タ)が正常に機能していれば、通常のカードを挿入した
ときにクリーニングモードに移行するといった誤動作を
防止し、通常の運用モードだけは支障無く使用できるよ
うにすることができる。
【0098】また、上記の各実施の形態において、説明
上、運用処理とクリーニングを実行するクリーニング処
理との2つを区別して呼んだが、これらの処理は特に区
別する必要はなく、一括して運用処理と呼んでも良い。
【0099】また、カードに設けた光透過部または穴だ
けでカード種別を識別したが、磁気データの内容やカー
ドの長さなどの条件と組み合わせてカード種別を識別す
るようにしても良い。
【0100】また、カードリーダ側で挿入されたカード
種別の識別をするかしないかを、カードリーダとインタ
フェースをなすPOS等の上位機器側から指示を与えた
り、カードリーダに個別にスイッチなどの指示手段を設
けたりして、切り替えられるようにしても良い。
【0101】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1のカードリーダは、カード全域の光透過濃度が規
定された、すなわち光を透過しない通常のカードと異な
り、所定の位置に光透過部が設けられたクリーニングカ
ードを用い、受光素子群の一部が前記光透過部を介して
投光手段からの光を受光したことを検知することによっ
て挿入されたカードをクリーニングカードと判定するた
め、通常のカードが少なくとも2枚挿入されるといった
一般に想定される誤操作や悪戯に対して誤動作する恐れ
が殆どなく、カードを挿入するだけで自動的に、かつ確
実にカード種別を識別することができる。
【0102】また、本発明の第2のカードリーダは、カ
ード全域の光透過濃度が規定された、すなわち光を透過
しない通常のカードと異なり、所定の位置に光透過部が
設けられたクリーニングカードを用い、複数の受光素子
の少なくとも一つが前記光透過部を介して投光手段から
の光を受光したことを検知することによって挿入された
カードをクリーニングカードと判定するため、上記第1
のカードリーダと同等の効果を得ることができる。
【0103】また、本発明の第3のカードリーダは、カ
ード全域の光透過濃度が規定された、すなわち光を透過
しない通常のカードと異なり、所定の位置に光透過部が
設けられたクリーニングカードを用い、前記光透過部が
通過する軌道に配された受光素子が前記光透過部を介し
て投光手段からの光を受光したことを検知することによ
って挿入されたカードをクリーニングカードと判定する
ため、上記第1のカードリーダと同等の効果を得ること
ができる。
【0104】また、本発明の第4のカードリーダは、カ
ード全域で表面不連続部がない、すなわち穴のない通常
のカードと異なり、所定の位置に穴が設けられたクリー
ニングカードを用い、その穴を検知することによって挿
入されたカードをクリーニングカードと判定するため、
上記第1のカードリーダと同等の効果を得ることができ
る。さらに、ここで用いるクリーニングカードは所定の
位置に穴を設けるだけで良いので、既存のクリーニング
カードも僅かな後加工で容易に利用可能にすることがで
きたり、新たに作成する場合であっても従来のクリーニ
ングカードと殆ど同じ製造コストに抑えることができ
る。
【0105】また、本発明の第5のカードリーダは、カ
ード全域の光透過濃度が規定された、すなわち光を透過
しない通常のカードと異なり、所定の位置に光透過部が
設けられたクリーニングカードを用い、受光素子群の一
部が前記光透過部を介して投光手段からの光を受光した
ことを検知することによって挿入されたカードをクリー
ニングカードと判定し、カードがクリーニングカードで
あると判定した場合に、前記カードを所定位置に係止し
つつ、カードを搬送するカード搬送手段を一定時間継続
駆動するよう構成したので、オペレータによるキー入力
などの特定の操作を伴うことなく、カードを挿入するだ
けで自動的に、かつ確実にカード種別が識別され、クリ
ーニングモードへ移行することができる。そのため、動
作モードの切り替えに際して、面倒な操作や手間が掛か
らず、無駄な時間も全く発生しないなど、システム運用
の高効率化が実現できる。さらに、クリーニングカード
を挿入すれば、自動的にクリーニングカードを所定の係
止手段まで搬送し、続いてクリーニングカードとカード
搬送ローラとの間に滑りを強制的に生じさせるため、磁
気ヘッドおよびカード搬送ローラ等のクリーニングを同
時に、かつ効果的に実施することができる。
【0106】また、本発明の第6のカードリーダは、カ
ード全域の光透過濃度が規定された、すなわち光を透過
しない通常のカードと異なり、所定の位置に光透過部が
設けられたクリーニングカードを用い、複数の受光素子
の少なくとも一つが前記光透過部を介して投光手段から
の光を受光したことを検知することによって挿入された
カードをクリーニングカードと判定し、カードがクリー
ニングカードであると判定した場合に、前記カードを所
定位置に係止しつつ、カードを搬送するカード搬送手段
を一定時間継続駆動するよう構成したので、上記第5の
カードリーダと同等の効果を得ることができる。
【0107】また、本発明の第7のカードリーダは、カ
ード全域の光透過濃度が規定された、すなわち光を透過
しない通常のカードと異なり、所定の位置に光透過部が
設けられたクリーニングカードを用い、前記光透過部が
通過する軌道に配された受光素子が前記光透過部を介し
て投光手段からの光を受光したことを検知することによ
って挿入されたカードをクリーニングカードと判定し、
カードがクリーニングカードであると判定した場合に、
前記カードを所定位置に係止しつつ、カードを搬送する
カード搬送手段を一定時間継続駆動するよう構成したの
で、上記第5のカードリーダと同等の効果を得ることが
できる。
【0108】また、本発明の第8のカードリーダは、カ
ード全域で表面不連続部がない、すなわち穴のない通常
のカードと異なり、所定の位置に穴が設けられたクリー
ニングカードを用い、その穴を検知することによって挿
入されたカードをクリーニングカードと判定し、カード
がクリーニングカードであると判定した場合に、前記カ
ードを所定位置に係止しつつ、カードを搬送するカード
搬送手段を一定時間継続駆動するよう構成したので、上
記第5のカードリーダと同等の効果を得ることができ
る。さらに、ここで用いられるクリーニングカードは所
定の位置に穴を設けるだけで良いので、既存のクリーニ
ングカードも僅かな後加工で容易に利用可能にすること
ができたり、新たに作成する場合であっても従来のクリ
ーニングカードと殆ど同じ製造コストに抑えることがで
きる。
【0109】また、本発明の第9のカードリーダは、カ
ード種別を識別するために配された、投光手段と受光素
子とからなるセンサの作動状況を検査する検査手段を設
けたので、前記センサが正常に機能しているか否かを運
用中に検知することができる。そのため、前記センサが
故障した場合であっても、クリーニングモードへ誤って
移行しないよう機能を限定した上でシステム運用が継続
可能になるなど、システムを緊急停止する必要はなく、
大きな障害にならないようにすることができる。
【0110】また、本発明のカード種別判定方法は、カ
ード全域の光透過濃度が規定された、すなわち光を透過
しない通常のカードと異なり、所定の位置に光透過部が
設けられたクリーニングカードを用い、受光素子群の一
部が前記光透過部を介して投光手段からの光を受光した
ことを検知することによって挿入されたカードをクリー
ニングカードと判定するため、通常のカードが2枚挿入
されるといった一般に想定される誤操作や悪戯に対して
誤動作する恐れが殆どなく、カードを挿入するだけで自
動的に、かつ確実にカード種別を識別することができ
る。
【0111】また、本発明の第1のカードリーダのクリ
ーニング方法は、カード全域の光透過濃度が規定され
た、すなわち光を透過しない通常のカードと異なり、所
定の位置に光透過部が設けられたクリーニングカードを
用い、受光素子群の一部が前記光透過部を介して投光手
段からの光を受光したことを検知することによって挿入
されたカードをクリーニングカードと判定し、カードが
クリーニングカードであると判定した場合に、前記カー
ドを所定位置に係止しつつ、カードを搬送するカード搬
送手段を一定時間継続駆動するよう構成したので、オペ
レータによるキー入力などの特定の操作を伴うことな
く、カードを挿入するだけで自動的に、かつ確実にカー
ド種別が識別され、クリーニングモードへ移行すること
ができる。そのため、動作モードの切り替えに際して、
面倒な操作や手間が掛からず、無駄な時間も全く発生し
ないなど、システム運用の高効率化が実現できる。さら
に、クリーニングカードを挿入すれば、自動的にクリー
ニングカードを所定の係止手段まで搬送し、続いてクリ
ーニングカードとカード搬送ローラとの間に滑りを強制
的に生じさせるため、磁気ヘッドおよびカード搬送ロー
ラ等のクリーニングを同時に、かつ効果的に実施するこ
とができる。
【0112】また、本発明の第2のカードリーダのクリ
ーニング方法は、カード全域で表面不連続部がない、す
なわち穴のない通常のカードと異なり、所定の位置に穴
が設けられたクリーニングカードを用い、その穴を検知
することによって挿入されたカードをクリーニングカー
ドと判定し、カードがクリーニングカードであると判定
した場合に、前記カードを所定位置に係止しつつ、カー
ドを搬送するカード搬送手段を一定時間継続駆動するよ
う構成したので、上記第1のカードリーダのクリーニン
グ方法と同等の効果を得ることができる。さらに、ここ
で用いられるクリーニングカードは所定の位置に穴を設
けるだけで良いので、既存のクリーニングカードも僅か
な後加工で容易に利用可能にすることができたり、新た
に作成する場合であっても従来のクリーニングカードと
殆ど同じ製造コストに抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施の形態のカードリー
ダの内部構成を概略的に示す平面図 (b)本発明の第1の実施の形態のカードリーダの内部
構成を概略的に示す側面図
【図2】本発明の第1の実施の形態のカードリーダの内
部構成を概略的に示す側面図
【図3】同カードリーダの制御回路の構成の要部を示し
たブロック図
【図4】同カードリーダの制御の流れを概略的に示した
フローチャート
【図5】通常のカードが挿入されたときの要部信号の時
間的変化を示した図
【図6】所定の位置に穴が設けられたクリーニングカー
ドが挿入されたときの要部信号の時間的変化を示した図
【図7】途中でカードを手で少し引き戻してから手を離
したときの要部信号の時間的変化を示した図
【図8】短く切断したカードが挿入され、続けて次のカ
ードが挿入されたときの要部信号の時間的変化を示した
【図9】(a)本発明の第2の実施の形態のカードリー
ダに配された検出手段とクリーニングカードに設けられ
た光透過部または穴との位置関係を概略的に示す平面図 (b)本発明の第2の実施の形態のカードリーダに配さ
れた検出手段とクリーニングカードに設けられた光透過
部または穴との位置関係を概略的に示す側面図 (c)本発明の第2の実施の形態のカードリーダに配さ
れた検出手段とクリーニングカードに設けられた光透過
部または穴との位置関係を概略的に示す断面図
【図10】(a)カード通路内にカードが無いときに受
光素子群から出力される波形を示した図 (b)カードの先端が検出手段に到達したときに受光素
子群から出力される波形を示した図 (c)カードに設けられた光透過部または穴が投光手段
と受光素子群との間を通過するときに受光素子群から出
力される波形を示した図
【図11】同カードリーダに配された受光素子から出力
される信号の時間的変化を示した図
【図12】(a)本発明の第3の実施の形態のカードリ
ーダに配された検出手段とクリーニングカードに設けら
れた光透過部または穴との位置関係を概略的に示す平面
図 (b)本発明の第3の実施の形態のカードリーダに配さ
れた検出手段とクリーニングカードに設けられた光透過
部または穴との位置関係を概略的に示す側面図 (c)本発明の第3の実施の形態のカードリーダに配さ
れた検出手段とクリーニングカードに設けられた光透過
部または穴との位置関係を概略的に示す断面図
【符号の説明】
1 ICカード 2 IC端子部 3 ICカードの左端部 4 ICカードの上端部 5 クリーニングカード 6 穴 10 カードリーダ本体 11 カード挿入口 12 カード通路 13 斜めガイド溝 15 シャッタ板 16 プーリ 17 搬送ベルト 18 押さえローラ 20 IC接点 21 接点ブロック 22 突起 23 カード突き当て部材 24 バネ 25a、25b、25c カード検出レバー 26a、26b、26c 枢軸 27a、27b、27c フォトセンサ 28 磁気ヘッド 30 制御装置 40 LED 41 CCDセンサ 42a、42b フォトトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 19/02 521 G11B 19/12 521 19/12 521 G06K 19/00 Z Fターム(参考) 5B035 AA04 AA11 BA01 BB02 BB03 BB09 BB11 BC00 CA01 CA08 CA24 5B072 AA03 CC22 CC27 CC39 DD03 DD18 HH07 LL13 LL19 MM06 5D066 SA01 SB02 SC01 SE02 SF10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入されたカードに光を投光する投光手
    段と、前記投光手段からの光を受光する受光素子群とを
    有し、前記受光素子群の一部が挿入されたカードに設け
    られた光透過部を介して受光したことを検知することに
    よって前記挿入されたカードをクリーニングカードと判
    定する判定手段を備えたことを特徴とするカードリー
    ダ。
  2. 【請求項2】 挿入されたカードに光を投光する投光手
    段と、前記投光手段からの光を受光する受光素子を複数
    有し、前記複数の受光素子の少なくとも一つが挿入され
    たカードに設けられた光透過部を介して受光したことを
    検知することによって前記挿入されたカードをクリーニ
    ングカードと判定する判定手段を備えたことを特徴とす
    るカードリーダ。
  3. 【請求項3】 挿入されたカードに光を投光する投光手
    段と、前記投光手段からの光を受光する受光素子を複数
    有し、前記複数の受光素子の少なくとも一つは、挿入さ
    れたカードの進行によって前記カードに設けられた光透
    過部が通過する軌道に配され、前記光透過部の通過軌道
    に配された受光素子が前記光透過部を介して受光したこ
    とを検知することによって前記挿入されたカードをクリ
    ーニングカードと判定する判定手段を備えたことを特徴
    とするカードリーダ。
  4. 【請求項4】 挿入されたカードに設けられた穴を、そ
    の穴の段差を検出することによって検知する穴検知手段
    と、前記穴検知手段によって前記カードに設けられた穴
    を検知したとき、前記挿入されたカードをクリーニング
    カードと判定する判定手段とを有するカードリーダ。
  5. 【請求項5】 挿入されたカードに光を投光する投光手
    段と、前記投光手段からの光を受光する受光素子群とを
    有し、前記受光素子群の一部が挿入されたカードに設け
    られた光透過部を介して受光したことを検知することに
    よって前記挿入されたカードをクリーニングカードと判
    定する判定手段と、前記カードを搬送するカード搬送手
    段と、前記カードを所定の位置に停止させるカード係止
    手段とを有し、前記判定手段が挿入されたカードをクリ
    ーニングカードであると判定した場合に前記カード搬送
    手段を一定時間継続駆動することを特徴とするカードリ
    ーダ。
  6. 【請求項6】 挿入されたカードに光を投光する投光手
    段と、前記投光手段からの光を受光する受光素子を複数
    有し、前記複数の受光素子の少なくとも一つが挿入され
    たカードに設けられた光透過部を介して受光したことを
    検知することによって前記挿入されたカードをクリーニ
    ングカードと判定する判定手段と、前記カードを搬送す
    るカード搬送手段と、前記カードを所定の位置に停止さ
    せるカード係止手段とを有し、前記判定手段が挿入され
    たカードをクリーニングカードであると判定した場合に
    前記カード搬送手段を一定時間継続駆動することを特徴
    とするカードリーダ。
  7. 【請求項7】 挿入されたカードに光を投光する投光手
    段と、前記投光手段からの光を受光する受光素子を複数
    有し、前記複数の受光素子の少なくとも一つは、挿入さ
    れたカードの進行によって前記カードに設けられた光透
    過部が通過する軌道に配され、前記光透過部の通過軌道
    に配された受光素子が前記光透過部を介して受光したこ
    とを検知することによって前記挿入されたカードをクリ
    ーニングカードと判定する判定手段と、前記カードを搬
    送するカード搬送手段と、前記カードを所定の位置に停
    止させるカード係止手段とを有し、前記判定手段が挿入
    されたカードをクリーニングカードであると判定した場
    合に前記カード搬送手段を一定時間継続駆動することを
    特徴とするカードリーダ。
  8. 【請求項8】 挿入されたカードに設けられた穴を、そ
    の穴の段差を検出することによって検知する穴検知手段
    と、前記穴検知手段によって前記カードに設けられた穴
    を検知したとき、前記挿入されたカードをクリーニング
    カードと判定する判定手段と、前記カードを搬送するカ
    ード搬送手段と、前記カードを所定の位置に停止させる
    カード係止手段とを有し、前記判定手段が挿入されたカ
    ードをクリーニングカードであると判定した場合に前記
    カード搬送手段を一定時間継続駆動することを特徴とす
    るカードリーダ。
  9. 【請求項9】 投光部からの光を検知する受光素子が、
    前記光を検知したかどうかを検査する受光素子検査手段
    を有する請求項1、2、3、5、6または7のいずれか
    に記載のカードリーダ。
  10. 【請求項10】 挿入されたカードに対し投光手段によ
    って投光し、受光素子群の一部が前記挿入されたカード
    に設けられた光透過部を介して受光したことを検知する
    ことによって前記挿入されたカードをクリーニングカー
    ドと判定するカード種別判定方法。
  11. 【請求項11】 挿入されたカードに対し投光手段によ
    って投光し、受光素子群の一部が前記挿入されたカード
    に設けられた光透過部を介して受光したことを検知する
    ことによって前記挿入されたカードをクリーニングカー
    ドと判定し、カードがクリーニングカードであると判定
    されると、前記カードを所定位置に係止しつつ、カード
    を搬送するカード搬送手段を一定時間継続駆動すること
    を特徴とするカードリーダのクリーニング方法。
  12. 【請求項12】 挿入されたカードに設けられた穴の段
    差を検出することにより前記カードに設けられた穴を検
    知したとき、前記挿入されたカードをクリーニングカー
    ドと判定し、カードがクリーニングカードであると判定
    されると、前記カードを所定位置に係止しつつ、カード
    を搬送するカード搬送手段を一定時間継続駆動すること
    を特徴とするカードリーダのクリーニング方法。
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