JP2018138486A - カード取扱装置及び搬送ローラ清掃方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリーニングカードを用いた搬送ローラの清掃効果を高める。【解決手段】取引カードを搬送する複数の搬送ローラと、複数の搬送ローラが設けられた搬送路と、を有する搬送機構と、搬送路に設けられ、複数の搬送ローラを清掃するためのクリーニングカードの、搬送路の搬送方向に対する移動を規制するストッパ部材と、ストッパ部材を搬送路に沿って移動させる移動機構と、を備える。【選択図】図5
Description
本発明は、カード取扱装置及び搬送ローラ清掃方法に関する。
例えば、現金自動預け払い機(以下、ATM [Automated Teller Machine] と称する。)は、キャッシュカードを取り扱うカード取扱装置を備えるものが知られている。この種のカード取扱装置としては、挿入口から挿入されたカードを、搬送路に沿って搬送しながら、カードが有する磁気ストライプやICチップに記録された情報の読取り又は書き込みを行うものがある。
関連技術のカード取扱装置では、カードの搬送路上に設けられた搬送ローラを清掃するために、クリーニングカード(清掃用カード)を搬送路に沿って搬送させて、搬送ローラの汚れをクリーニングカードに転写することにより、搬送ローラの清掃を行っているものがある。
しかしながら、上述したカード取扱装置では、搬送ローラの周面等に付着した汚れを、搬送ローラによって搬送されるクリーニングカードの清掃領域に転写することにより、搬送ローラの清掃を行っている。このため、クリーニングカードによって搬送ローラの汚れを十分に取り除くことが難しく、搬送ローラの清掃効果が乏しい。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、クリーニングカードを用いた搬送ローラの清掃効果を高めることができるカード取扱装置及び搬送ローラ清掃方法を提供することを目的とする。
本願の開示するカード取扱装置の一態様は、取引カードを搬送する複数の搬送ローラと、前記複数の搬送ローラが設けられた搬送路と、を有する搬送機構と、前記搬送路に設けられ、前記複数の搬送ローラを清掃するためのクリーニングカードの、前記搬送路の搬送方向に対する移動を規制するストッパ部材と、前記ストッパ部材を前記搬送路に沿って移動させる移動機構と、を備える。
本願の開示するカード取扱装置の一態様によれば、クリーニングカードを用いた搬送ローラの清掃効果を高めることができる。
以下に、本願の開示するカード取扱装置及び搬送ローラ清掃方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例によって、本願の開示するカード取扱装置及び搬送ローラ清掃方法が限定されるものではない。
(カード取扱装置の構成)
図1は、実施例のカード取扱装置を示す模式図である。図1に示すように、カード取扱装置1は、キャッシュカード5に対する取引情報の読み取り及び書き込みを行うカード読取/書込部7(以下、カードリーダ部7と称する。)を備える、また、カード取扱装置1は、キャッシュカード5の取引情報を印字した伝票を発行する伝票発行部8と、振込カードを発行するカード発行部9と、を備える。伝票発行部8は、ロール紙8aに取引情報を印字する印字部8bと、伝票を搬送する搬送機構8cと、を有する。カード発行部9は、振込カードに振込情報を印字する印字部9aを有する。カード発行部9から送られた振込カードは、後述するカードリーダ部7の搬送路17に沿って搬送され、カードリーダ部7によって振込情報が記録された後、カードリーダ部7から排出される。
図1は、実施例のカード取扱装置を示す模式図である。図1に示すように、カード取扱装置1は、キャッシュカード5に対する取引情報の読み取り及び書き込みを行うカード読取/書込部7(以下、カードリーダ部7と称する。)を備える、また、カード取扱装置1は、キャッシュカード5の取引情報を印字した伝票を発行する伝票発行部8と、振込カードを発行するカード発行部9と、を備える。伝票発行部8は、ロール紙8aに取引情報を印字する印字部8bと、伝票を搬送する搬送機構8cと、を有する。カード発行部9は、振込カードに振込情報を印字する印字部9aを有する。カード発行部9から送られた振込カードは、後述するカードリーダ部7の搬送路17に沿って搬送され、カードリーダ部7によって振込情報が記録された後、カードリーダ部7から排出される。
図2は、実施例のカード取扱装置1を示すブロック図である。図2に示すように、カード取扱装置1は、カードリーダ部7、伝票発行部8及びカード発行部9を制御する制御部11と、キャッシュカード5の取引情報を処理する情報処理部12と、情報処理部12が処理した取引情報等を記憶する記憶部13と、外部機器(図示せず)とカード取扱装置1との情報通信を行う通信部14と、を備える。
なお、本実施例は、キャッシュカード5を取り扱うカード取扱装置1に限定されるものではなく、例えば、クレジットカード、電子マネーカード、乗車IC(Integrated Circuit)カード等の取引情報を読み取り及び書き込みが行われる他の取引カードを取り扱うカード取扱装置として適用されてもよい。
(カードリーダ部の構成)
図3は、実施例におけるカードリーダ部7を模式的に示す平面図である。図4は、実施例におけるカードリーダ部7を模式的に示す側面図である。図5は、実施例において、ストッパ部材によってクリーニングカードの移動が規制された状態を示す斜視図である。図6は、実施例におけるクリーニングカードの清掃領域を示す模式図である。
図3は、実施例におけるカードリーダ部7を模式的に示す平面図である。図4は、実施例におけるカードリーダ部7を模式的に示す側面図である。図5は、実施例において、ストッパ部材によってクリーニングカードの移動が規制された状態を示す斜視図である。図6は、実施例におけるクリーニングカードの清掃領域を示す模式図である。
図3及び図4に示すように、カードリーダ部7は、キャッシュカード5を搬送する複数の搬送ローラRと、複数の搬送ローラRが設けられた搬送路17と、を有する搬送機構16を備える。図5及び図6に示すように、カードリーダ部7は、複数の搬送ローラRを清掃するための清掃用カード、いわゆるクリーニングカード(メンテナンスカード)6を用いて、搬送路17の各搬送ローラRが清掃される。カードリーダ部7は、クリーニングカード6の、搬送路17の搬送方向に対する移動を規制するストッパ部材21と、ストッパ部材21を搬送路17に沿って移動させる移動機構22と、を備える。
また、カードリーダ部7は、キャッシュカード5が有する磁気ストライプ5a(図3)を読み取る一組の磁気ヘッド23と、キャッシュカード5の表面に印刷された文字や表面に凹凸加工されたエンボス文字を読み取るエンボスセンサ(イメージリーダ)24と、備える。一組の磁気ヘッド23及びエンボスセンサ24は、搬送路17における、後述する第3の搬送ローラR3の近傍に配置されている。一組の磁気ヘッド23は、搬送路17を挟んで対向して配置されている。エンボスセンサ24は、例えば、光学センサが用いられており、図示しないが、搬送路17に沿って搬送されるキャッシュカード5のエンボス文字等に検出光を照射する発光部と、エンボス文字等からの反射光を受光する受光部とを有する。
搬送路17の搬送方向の一端には、キャッシュカード5及びクリーニングカード6が挿入される挿入口18が設けられている。搬送機構16は、キャッシュカード5及びクリーニングカード6を挿入口18からA1方向へ搬送することでキャッシュカード5及びクリーニングカード6を内部へ取り込むと共に、キャッシュカード5及びクリーニングカード6をA2方向へ搬送することで挿入口18からキャッシュカード5及びクリーニングカード6を排出する。
搬送機構16は、図示しない駆動モータの駆動力を伝達する駆動機構を介して、複数の搬送ローラRを回転させる。複数の搬送ローラRとしては、第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6が、搬送路17に沿って配置されている。搬送路17には、第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6のそれぞれの近傍に、第1の位置センサP1〜第6の位置センサP6がそれぞれ設けられている。第1の位置センサP1〜第6の位置センサP6は、光学センサが用いられており、検知光を発する発光部と、発光部が発した検知光を受光する受光部とを有する。発光部と受光部は、搬送路17を挟んで対向して配置されている。
第1の位置センサP1は、搬送路17における挿入口18近傍に配置されており、第1の搬送ローラR1に対してA1方向の上流側に位置している。第2の位置センサP2は、第2の搬送ローラR2に対してA1方向の上流側にそれぞれ配置されている。第3の位置センサP3は、A1方向において、第3の搬送ローラR3に並んで配置されている。第4の位置センサP4、第5の位置センサP5は、第4の搬送ローラR4、第5の搬送ローラR5に対してA1方向の上流側にそれぞれ配置されている。第6の位置センサP6は、第6の搬送ローラR6に対してA1方向の下流側に配置されている。
各第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6は、搬送路17を挟んで対向して配置された一対の送りローラとピンチローラとを含み、このローラ対をまとめて便宜上、搬送ローラと称する。一例として、駆動される送りローラが搬送路17の下側に配置されており、ピンチローラが搬送路17の上側に配置されている。また、説明の便宜上、第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6を搬送ローラRと総称し、第1の位置センサP1〜第6の位置センサP6を位置センサPと総称する。なお、各搬送ローラRにおいて、ピンチローラと送りローラとの配置を限定するものではなく、ピンチローラと送りローラとが搬送路17を挟んで上下逆向きに配置されてもよい。
ストッパ部材21は、図5に示すように、略T字状に形成されており、搬送路17に沿ってA1、A2方向へ移動可能に設けられている。ストッパ部材21の先端部は、搬送路17上に沿って搬送されるクリーニングカード6の厚み方向に対して、搬送路17内に突出するように搬送機構16に支持されている。このため、ストッパ部材21は、A1、A2方向における先端部の両側を、クリーニングカード6に突き当てることが可能に設けられている。
また、ストッパ部材21は、搬送路17から退避した待機位置と、クリーニングカード6の移動を規制する各規制位置とに、移動機構22によって移動される。待機位置には、ストッパ部材21を検知するための待機位置センサPHが設けられている。待機位置センサPHは、第1の位置センサP1〜第6の位置センサP6と同様の光学センサが用いられている。
移動機構22は、ストッパ部材21の基端部が連結されたローラーチェーン26と、ローラーチェーン26を駆動する一組のスプロケット27a、27bと、一方のスプロケット27aを回転させる駆動モータ28と、を有する。駆動モータ28としては、例えば、ステッピングモータやDCモータ等が用いられている。ローラーチェーン26は、搬送路17に沿って延ばされており、搬送路17の挿入口18側の一端部に配置されたスプロケット27aと、搬送路17の他端部に配置されたスプロケット27bとに掛け渡されている。移動機構22は、ローラーチェーン26を送ることで、ストッパ部材21を搬送路17に沿って移動させる。駆動モータ28は、制御部11により、ストッパ部材21を搬送路17に沿って所望の搬送距離だけ送るように制御される。これにより、制御部11は、ストッパ部材21を各第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6の近傍の各規制位置に移動させる。
カードリーダ部7の搬送機構16及び移動機構22は、制御部11によって制御される。制御部11には、例えば、制御プログラムがファームウェアとして格納されており、第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6に対応する所望の位置へクリーニングカード6及びストッパ部材21を送る際に移動機構22を駆動制御するための制御データを制御プログラムが有する。
クリーニングカード6は、両面に清掃部10をそれぞれ有しており、清掃部10が、例えば、不織布等によって矩形状に形成されている。清掃部10は、クリーニングカード6のA1、A2方向に対して、例えば、クリーニングカード6をA1方向へ送るときの前端側から順に、第1の清掃領域C1〜第4の清掃領域C4に仮想的に分割されている。説明の便宜上、第1の清掃領域C1〜第4の清掃領域C4を清掃領域Cと総称する。
制御部11の制御プログラムは、クリーニングカード6の各第1の清掃領域C1〜第4の清掃領域C4の分割状態に応じた制御データを有する。制御部11は、清掃する搬送ローラRと、各清掃領域Cのいずれを使用するかが、ユーザによって指定されることにより、制御データに基づいて、任意に指定された搬送ローラR(任意の搬送ローラR)が任意の清掃領域Cに接する位置へ、クリーニングカード6を送るように移動機構22を制御する。すなわち、制御部11は、移動機構22の駆動モータ28を駆動制御することにより、各第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6と、任意の第1の清掃領域C1〜第4の清掃領域C4とが接する位置へ、ストッパ部材21によってクリーニングカード6の位置を調整する。このようにクリーニングカード6は、各第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6が接する各第1の清掃領域C1〜第4の清掃領域C4が適宜切り替えるように制御されることで、清掃部10の効率的に使用すると共に、搬送ローラRの清掃効果を高められる。
実施例において、クリーニングカード6は、両面の各清掃部10によって、例えば、各第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6における一対の送りローラとピンチローラをそれぞれ清掃するように用いられる。なお、搬送路17に沿って搬送させるクリーニングカード6の清掃部10の向きを変えることで、各第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6におけるピンチローラを清掃するように用いられてもよい。また、本実施例では、搬送路17のA1方向における最も下流側に配置された第6の搬送ローラR6を清掃する場合には、A1方向へ送られるクリーニングカード6の前端側に位置する第1の清掃領域C1が用いられるように設定されている。なお、クリーニングカード6は、両面に清掃部10を有するので、搬送路17へ挿入する際に、表裏の向き、搬送路17に対する挿入方向の前後が制限されないので、両面の清掃部10を余すことなく効率的に利用することができる。
(搬送ローラの清掃動作)
図7は、実施例における搬送ローラRの清掃動作を説明するためのフローチャートである。図8A〜図8Gは、実施例における搬送ローラRの清掃動作を説明するための側面図である。
図7は、実施例における搬送ローラRの清掃動作を説明するためのフローチャートである。図8A〜図8Gは、実施例における搬送ローラRの清掃動作を説明するための側面図である。
カードリーダ部7は、クリーニングカード6によって搬送ローラRの清掃するとき、ユーザの操作に従い、制御部11によって清掃待機状態に切り替えられる。このとき、清掃が任意に指定された搬送ローラRを、クリーニングカード6の各清掃領域Cのいずれの清掃位置を使用して清掃するかが、ユーザにより指定される。ここでは、一例として、第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6の清掃がユーザによって指定された場合について説明する。
図8Aに示すように、挿入口18からクリーニングカード6が挿入される前、ストッパ部材21は、待機位置に配置されている。図8Bに示すように、挿入口18からクリーニングカード6が挿入されたとき、第1の位置センサP1は、クリーニングカード6の挿入を検知する。第1の位置センサP1がクリーニングカード6の挿入を検知したとき、図7及び図8Cに示すように、制御部11は、クリーニングカード6の搬送を開始し、クリーニングカード6をA1方向へ送ることで、クリーニングカード6を第6の搬送ローラR6に接する位置へ移動させる(図7のステップS1)。制御部11は、クリーニングカード6が第6の位置センサP6の検知光を遮断し、第6の位置センサP6がクリーニングカード6を検知したとき、クリーニングカード6の搬送を停止する。
続いて、制御部11は、移動機構22によって、ストッパ部材21を待機位置から、搬送路17に沿ってA2方向へ移動させ、ストッパ部材21をクリーニングカード6の前端に突き当てる。制御部11は、ストッパ部材21をA2方向へ更に移動させることで、ストッパ部材21によってクリーニングカード6をA2方向へ送る。図8Dに示すように、制御部11は、第6の位置センサP6の検知光が搬送路17を透過し、第6の位置センサP6によってクリーニングカード6の検知が解除されたとき、ストッパ部材21の移動を停止する。
これにより、第6の搬送ローラR6がクリーニングカード6の第1の清掃領域C1に接触した状態で、ストッパ部材21によってクリーニングカード6の移動が規制される(図7のステップS2)。このため、クリーニングカード6をA1方向へ送る正転方向へ第6の搬送ローラR6を回転させたとき、ストッパ部材21によってA1方向に対するクリーニングカード6の移動が規制されているので、第6の搬送ローラR6が第1の清掃領域C1に対して空転する。すなわち、ストッパ部材21は、搬送路17のA1方向に対するクリーニングカード6の位置を固定する。この状態で制御部11は、第6の搬送ローラR6を所定時間だけ回転させることによって、第6の搬送ローラR6に付着した汚れが、第1の清掃領域C1によって効果的に拭き取られ、第6の搬送ローラR6が適正に清掃される(図7のステップS3)。
次に、制御部11は、移動機構22によってストッパ部材21をA2方向へ移動し、ストッパ部材21によってクリーニングカード6を第5の搬送ローラR5へ向かってA2方向へ送る。制御部11は、クリーニングカード6が第5の位置センサP5の検知光を遮断し、第5の位置センサP5がクリーニングカード6を検知するまでストッパ部材21を移動する。
続いて、制御部11は、第5の位置センサP5がクリーニングカード6を検知した位置から、制御データに基づいて移動機構22の駆動モータ28を回転駆動することで、ストッパ部材21によってクリーニングカード6を所定距離だけ送り、ストッパ部材21の移動を停止する。これにより、図8Eに示すように、ストッパ部材21によってA2方向へ送られたクリーニングカード6の指定の清掃領域Cが第5の搬送ローラR5に接触した状態で、ストッパ部材21によってクリーニングカード6の移動が規制される。この状態で制御部11は、第5の搬送ローラR5を所定時間だけ回転させることによって、第5の搬送ローラR5に付着した汚れが、指定の清掃領域Cによって効果的に拭き取られ、第5の搬送ローラR5が適正に清掃される。
上述と同様に、制御部11は、ストッパ部材21をA2方向へ移動し、ストッパ部材21によってクリーニングカード6を第4の搬送ローラR4へ送る。制御部11は、第4の位置センサP4がクリーニングカード6を検知した位置から、制御データに基づいてストッパ部材21を所定距離だけ移動させ、ストッパ部材21によってクリーニングカード6の移動を規制する。制御部11は、第4の搬送ローラR4を正転方向へ回転させることで、クリーニングカード6の指定の清掃領域Cによって第4の搬送ローラR4を清掃する。
以降、制御部11は、ストッパ部材21をA2方向へ移動することで、第3の搬送ローラR3、第2の搬送ローラR2、第1の搬送ローラR1の順に清掃をそれぞれ行う。このように制御部11は、指定の搬送ローラRの清掃後、指定の搬送ローラRの清掃が完了したか否かを判断し(図7のステップS4)、指定の搬送ローラRの清掃が完了していないと判断した場合(No)、ステップS1へ戻って他の搬送ローラRの清掃動作を続ける。
図8Fに示すように、第1の搬送ローラR1の清掃が完了した後、あるいは、ステップS4において制御部11が指定の搬送ローラRの清掃が完了したと判断した場合(Yes)、制御部11は、ストッパ部材21をA2方向へ移動し、ストッパ部材21によってクリーニングカード6を挿入口18へ向かってA2方向へ送る。制御部11は、第1の位置センサP1の検知光が搬送路17を透過し、第1の位置センサP1によってクリーニングカード6の検知が解除されたとき、ストッパ部材21の移動を停止する。このようにストッパ部材21によってクリーニングカード6を送ることで、クリーニングカード6は、挿入口18から容易に抜き取り可能な位置まで送られる。このとき、制御部11は、クリーニングカード6をA2方向へ送る逆転方向へ搬送ローラRを回転させてもよい。
最後に、制御部11は、ストッパ部材21をA1方向へ搬送路17に沿って移動し、図8Gに示すように、待機位置センサPHがストッパ部材21を検知したときにストッパ部材21の移動を停止することで、ストッパ部材21を待機位置へ戻す(図7のステップS5)。なお、制御部11は、ストッパ部材21を待機位置へ戻す場合、ストッパ部材21をA1方向へ移動させる動作に限定されず、ストッパ部材21をA2方向に沿って移動させて待機位置へ戻してもよい。例えば、クリーニングカード6を搬送路17から排出する場合には、ストッパ部材21をA2方向へ移動させてクリーニングカード6が排出された後、続けてA2方向へ移動させてストッパ部材21を待機位置へ戻せるので、ストッパ部材21の移動方向を切り替えることなく円滑に待機位置へ戻すことが可能になる。
なお、搬送ローラRの清掃動作は、上述した実施例に限定されるものではない。以下、搬送ローラRの清掃動作の変形例について説明する。
(搬送ローラの清掃動作の変形例1)
図9は、変形例1におけるクリーニングカード6の清掃領域を示す模式図である。上述した実施例では、クリーニングカード6の清掃部10が第1の清掃領域C1〜第4の清掃領域C4として4つに分割されたが、搬送路17に配置された搬送ローラRの個数に応じて、清掃部10が分割されてもよい。図9に示すように、変形例1で用いられるクリーニングカード6の清掃部10は、クリーニングカード6のA1、A2方向に対して、第1の清掃領域C1〜第6の清掃領域C6として6つに分割されている。
図9は、変形例1におけるクリーニングカード6の清掃領域を示す模式図である。上述した実施例では、クリーニングカード6の清掃部10が第1の清掃領域C1〜第4の清掃領域C4として4つに分割されたが、搬送路17に配置された搬送ローラRの個数に応じて、清掃部10が分割されてもよい。図9に示すように、変形例1で用いられるクリーニングカード6の清掃部10は、クリーニングカード6のA1、A2方向に対して、第1の清掃領域C1〜第6の清掃領域C6として6つに分割されている。
クリーニングカード6の第1の清掃領域C1〜第6の清掃領域C6は、第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6にそれぞれ対応している。変形例1における制御部11は、搬送ローラR毎に、各搬送ローラRとクリーニングカード6の清掃領域Cとの接触位置を、搬送方向(A1、A2方向)に対して変化させるように搬送機構16及び移動機構22を制御する。すなわち、クリーニングカード6は、搬送ローラR毎に、清掃領域Cを順々に変えて清掃するように制御部11によって制御される。すなわち、制御部11は、クリーニングカード6の第1の清掃領域C1〜第6の清掃領域C6に第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6を接触させるように制御するための制御データを有する。
実施例における制御部11は、ユーザが指定した搬送ローラRを、ユーザが指定した清掃領域Cを用いて清掃するようにストッパ部材21の移動を制御する。これに対して、変形例1における制御部11は、ユーザが搬送ローラR及び清掃領域Cを指定することなく、第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6を、第1の清掃領域C1〜第6の清掃領域C6によって自動的に清掃するようにストッパ部材21の移動を制御する点が、実施例と異なる。
制御部11は、搬送ローラR毎に、各搬送ローラRとクリーニングカード6の清掃領域Cとの接触位置が、搬送方向(A1、A2方向)に対して変化するように搬送機構16及び移動機構22を制御する。なお、変形例1においてもユーザが指定した搬送ローラRのみを清掃するように制御部11によってストッパ部材21の移動を制御してもよい。
変形例1における制御部11は、実施例と同様に、制御データに基づいてストッパ部材21を移動し、まず第6の搬送ローラR6を第6の清掃領域C6で清掃し、その後、第5の搬送ローラR5を第5の清掃領域C5で清掃する。以降、制御部11は、第4の搬送ローラR4から第1の搬送ローラR1までを、第4の清掃領域C4から第1の清掃領域C1を用いてそれぞれ清掃する。変形例1において、ストッパ部材21を移動する動作、任意の搬送ローラRに対して任意の清掃領域Cを接触させる動作等は、実施例と同様である。
変形例1によれば、第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6の各搬送ローラR毎に専用の第1の清掃領域C1〜第6の清掃領域C6を用いて清掃することで、汚れが付着した清掃領域Cによって搬送ローラRが清掃されることが避けられるので、全ての第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6の清掃効果が高められる。加えて、変形例1によれば、クリーニングカード6の清掃部10の全域を効率的に利用することが可能になる。
なお、複数の搬送ローラRの全てに均一に汚れが生じるものでは無いので、搬送ローラRの汚れ状態に応じて、複数の清掃領域Cのうち、清掃に使用する清掃領域Cを、制御部11により適宜切り替えることも可能である。制御部11は、例えば、クリーニングカード6の複数の清掃領域Cのうちで汚れが比較的少ない清掃領域Cを用いて、汚れが最も多い搬送ローラRの清掃動作を複数の清掃領域Cを用いて清掃を行う等の制御を行ってもよい。これにより、クリーニングカード6の清掃領域Cを余すことなく活用することが可能となる。
(搬送ローラの清掃動作の変形例2)
図10は、変形例2におけるクリーニングカード6の清掃領域Cの使用例を示す模式図である。図11は、変形例2における搬送ローラRの清掃動作を説明するためのフローチャートである。図12A及び図12Bは、変形例1における搬送ローラRの清掃動作を説明するための側面図である。
図10は、変形例2におけるクリーニングカード6の清掃領域Cの使用例を示す模式図である。図11は、変形例2における搬送ローラRの清掃動作を説明するためのフローチャートである。図12A及び図12Bは、変形例1における搬送ローラRの清掃動作を説明するための側面図である。
図10に示すように、変形例2で用いられるクリーニングカード6の清掃部10は、実施例と同様に4つの第1の清掃領域C1〜第4の清掃領域C4に仮想的に分割されると共に、クリーニングカード6の搬送方向(A1、A2方向)に対して、第1の清掃領域C1が仮想的に更に4つの第1の清掃領域C1−1、C1−2、C1−3、C1−4に分割されている。変形例2では、ユーザが指定した搬送ローラRの清掃回数(清掃時間)を増やす点が実施例と異なる。ここでは、一例として、第1の搬送ローラR1〜第5の搬送ローラR5よりも、第6の搬送ローラR6のみを重点的に清掃する場合について説明する。
制御部11は、任意の搬送ローラRに対して、クリーニングカード6の清掃領域Cとの接触位置を、搬送方向(A1、A2方向)に対して所定回数だけ変化させるように搬送機構16及び移動機構22を制御する。すなわち、制御部11は、1つの第6の搬送ローラR6とクリーニングカード6の清掃領域Cとの接触位置が、A1、A2方向に対して変化するように搬送機構16及び移動機構22を制御する。制御部11は、クリーニングカード6の第1の清掃領域C1−1〜C1−4に第6の搬送ローラR6をそれぞれ接触させるように制御するための制御データを有する。
変形例2において、制御部11は、図11に示すように、ユーザが指定した搬送ローラRを重点的に清掃するか否かを判断する(ステップS11)。ステップS11において、制御部11は、指定の搬送ローラRを重点的に清掃しないと判断した場合(No)、重点的な清掃動作を行わず、例えば、上述した実施例の清掃動作に移行する。ステップS11において、制御部11は、指定の搬送ローラR6(ここでは第6の搬送ローラR6)を重点的に清掃すると判断した場合(Yes)、挿入口18から挿入されたクリーニングカード6を、指定された第6の搬送ローラR6に接する位置へ移動する(ステップS12)。
続いて、制御部11は、待機位置から移動させたストッパ部材21を、クリーニングカード6の前端に突き当てる。制御部11は、制御データに基づいてストッパ部材21を移動させることでクリーニングカード6を送り、図12Aに示すように、第1の清掃領域C1−1に第6の搬送ローラR6が接触する状態でストッパ部材21を停止する。これにより、制御部11は、ストッパ部材21によって、第1の清掃領域C1−1に第6の搬送ローラR6が接触したクリーニングカード6の移動を規制する(ステップS13)。この状態で制御部11は、第6の搬送ローラR6を所定時間だけ回転させることによって、指定の第6の搬送ローラR6が、第1の清掃領域C1−1によって清掃される(ステップS14)。
次に、制御部11は、指定の第6の搬送ローラR6の重点的な清掃が完了したか(所定の清掃回数の清掃動作が完了したか)否かを判断する(ステップS15)。ステップ15において、制御部11は、指定の第6の搬送ローラR6の清掃が完了したと判断した場合(Yes)、第6の搬送ローラR6の清掃動作を終了する。ステップ15において、制御部11は、指定の第6の搬送ローラR6の清掃が完了していないと判断した場合(No)、指定の第6の搬送ローラR6に対してクリーニングカード6の第1の清掃領域C1を移動させ(ステップS16)、その後、ステップS13へ戻って、第6の搬送ローラR6の清掃動作を続ける。
このとき、第1の清掃領域C1−1によって第6の搬送ローラR6を清掃した後、制御部11は、第6の搬送ローラR6が次の第1の清掃領域C1−2に接触する搬送量だけクリーニングカード6をA1方向へ送るように、第6の搬送ローラR6を所定の搬送時間だけ回転させると共に、同様にストッパ部材21をA1方向へ所定距離だけ移動して停止する。これにより、制御部11は、図12Bに示すように、ストッパ部材21によって、第1の清掃領域C1−2に第6の搬送ローラR6が接触したクリーニングカード6の移動を規制する。この状態で制御部11は、第6の搬送ローラR6を再度、所定時間だけ回転させることによって、第6の搬送ローラR6が第1の清掃領域C1−2によって再度、清掃される。
以降、制御部11は、上述と同様に、第6の搬送ローラR6を所定の搬送時間だけ回転させると共に、ストッパ部材21をA1方向へ所定距離だけ移動して停止する。これにより、制御部11は、ストッパ部材21によって、第1の清掃領域C1−3に第6の搬送ローラR6が接触したクリーニングカード6の移動を規制すると共に、第6の搬送ローラR6を所定時間だけ回転させることにより、第1の清掃領域C1−3によって第6の搬送ローラR6を清掃する。また、制御部11は、ストッパ部材21によって、第1の清掃領域C1−4に第6の搬送ローラR6が接触したクリーニングカード6の移動を規制すると共に、第6の搬送ローラR6を所定時間だけ回転させることにより、第1の清掃領域C1−4によって第6の搬送ローラR6を清掃する。
このように制御部11は、指定の第6の搬送ローラR6の清掃を4回繰り返し、図11のステップS15において第6の搬送ローラR6の清掃が完了したと判断した場合(Yes)、ストッパ部材21をA2方向へ移動することで、ストッパ部材21によって、クリーニングカード6を、挿入口18から容易に抜き取り可能な位置まで送る。最後に、制御部11は、ストッパ部材21をA1方向へ搬送路17に沿って移動することで、ストッパ部材21を待機位置へ戻す。
指定の第6の搬送ローラR6以外の第1の搬送ローラR1〜第5の搬送ローラR5の清掃動作は、上述の実施例と同様に、制御部11は、第1の位置センサP1〜第5の位置センサP5によってクリーニングカード6を検知した後、クリーニングカード6の検知が解除される位置までクリーニングカード6をA2方向へ所定距離だけ送ることで、第1の搬送ローラR1〜第5の搬送ローラR5を第2の清掃領域C2〜第4の清掃領域C4へそれぞれ接触させる。これにより、制御部11は、第1の搬送ローラR1〜第5の搬送ローラR5を第2の清掃領域C2〜第4の清掃領域C4によってそれぞれ清掃する。
なお、変形例2では、指定の第6の搬送ローラR6のみを第1の清掃領域C1をずらして清掃を4回繰り返したが、ユーザの指定に応じて、第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6の全ての清掃を複数回繰り返してもよい。この場合、第1の清掃領域C1(C1−1〜C1−4)と同様に、第2の清掃領域C2〜第4の清掃領域C4は、例えば、更に4つの清掃領域に仮想的に分割される。
変形例2によれば、指定の搬送ローラRをクリーニングカード6の異なる複数の清掃領域Cを用いて、清掃動作を複数回繰り返すことで、指定された任意の搬送ローラRを重点的に清掃することが可能になり、指定の搬送ローラRの清掃効果を高めることができる。
なお、実施例及び変形例1、2では、第1の搬送ローラR1〜第6の搬送ローラR6の清掃時間や回転速度が等しくされたが、ユーザが指定した任意の搬送ローラRの清掃時間や回転速度を、ユーザの指定に応じて変化させてもよい。すなわち、制御部11は、任意の搬送ローラRをクリーニングカード6の清掃領域Cに接触させて任意の搬送ローラRを回転させる清掃時間を、任意の搬送ローラR以外の搬送ローラRの清掃時間よりも長くするように搬送機構16を制御してもよい。これにより、ユーザによって指定された任意の搬送ローラRの清掃効果を高めることが可能になる。
また、制御部11は、任意の搬送ローラRをクリーニングカード6の清掃領域Cに接触させて任意の搬送ローラRを回転させる回転速度を、任意の搬送ローラR以外の搬送ローラRの回転速度よりも速くするように搬送機構16を制御してもよい。このように制御部11は、任意の搬送ローラRの清掃中に、搬送機構16の搬送ローラRの回転速度を変化させることにより、任意の搬送ローラRの汚れが効果的に拭き取られ、任意の搬送ローラRの清掃効果を更に高めることが可能になる。また、制御部11は、任意の搬送ローラRの清掃中に、例えば、ストッパ部材21を搬送方向(A1、A2方向)へ移動させることで、クリーニングカード6の清掃領域Cと搬送ローラRとの接触位置を、搬送路17における前後(上流側と下流側)に、連続的または間欠的に移動させてもよい。これにより、搬送ローラRの清掃効果を更に高めることが可能になる。
また、本実施例における制御部11は、クリーニングカード6に対してA1方向の下流側からストッパ部材21を突き当てると共に、クリーニングカード6を内部へ取り込む方向へ搬送ローラRを一方向へ回転、すなわち正転させたが、この清掃動作に限定されるものではない。制御部11は、例えば、必要に応じて、クリーニングカード6に対してA1方向の上流側からストッパ部材21を突き当てると共に、クリーニングカード6を挿入口18から排出する方向へ搬送ローラRを、一方向とは逆方向へ回転、すなわち逆転させることで、搬送ローラRの清掃動作を行ってもよい。
また、制御部11は、任意の搬送ローラRをクリーニングカード6の清掃領域Cに接触させて任意の搬送ローラRを正転(一方向へ回転)させる清掃動作と、任意の搬送ローラRをクリーニングカード6の清掃領域Cに接触させて任意の搬送ローラRを逆転(一方向とは逆方向へ回転)させる清掃動作とを所定回数だけ繰り返すように、搬送機構16及び移動機構22を制御してもよい。これにより、ユーザによって指定された任意の搬送ローラRの清掃効果を高めることが可能になる。
ところで、上述した実施例及び変形例1、2では、ストッパ部材21及び移動機構22によって搬送ローラRの清掃時にクリーニングカード6の移動を規制する、いわゆるロック機構として用いられたが、ストッパ部材21及び移動機構22が、搬送路17内で詰まったキャッシュカード5を挿入口18から強制的に排出する強制排出機構として兼用されてもよい。例えば、損傷したキャッシュカード5が搬送路17内に引っ掛かった場合等では、キャッシュカード5を搬送ローラRのみで排出することが困難な場合がある。このようにキャッシュカード5が搬送路17内で詰まったときに、制御部11は、キャッシュカード5をストッパ部材21によって搬送路17に沿って搬送するように移動機構22を制御する。制御部11は、ストッパ部材21を用いてキャッシュカード5を挿入口18側へ押し出すことにより、キャッシュカード5を搬送路17から強制的に排出することが可能になる。
また、既存のカード取扱装置において、上述した強制排出機構に類似する機構を有する場合、このような類似の機構を利用して適宜変更することで、実施例におけるストッパ部材21及び移動機構22を容易に構成することができる。これにより、移動機構22等を追加するための加工コストを削減することができる。
(搬送ローラ清掃方法)
図13は、実施例における搬送ローラ清掃方法を説明するためのフローチャートである。実施例の搬送ローラ清掃方法は、図13に示すように、クリーニングカード6を、複数の搬送ローラRが配置された搬送路17に沿って各搬送ローラRに接する位置へ搬送し(ステップS21)、移動機構22によって、ストッパ部材21を搬送路17に沿って移動する(ステップS22)。また、搬送ローラ清掃方法は、ストッパ部材21によって、搬送路17の搬送方向(A1、A2方向)に対するクリーニングカード6の移動を規制し(ステップS23)、ストッパ部材21によって移動が規制されたクリーニングカード6に搬送ローラRが接した状態で搬送ローラRを回転させる(ステップS24)。これにより、固定されたクリーニングカード6に対して搬送ローラRを空転させることが可能になり、搬送ローラRの周面等に付着した汚れが、クリーニングカード6によって効果的に拭き取られる。
図13は、実施例における搬送ローラ清掃方法を説明するためのフローチャートである。実施例の搬送ローラ清掃方法は、図13に示すように、クリーニングカード6を、複数の搬送ローラRが配置された搬送路17に沿って各搬送ローラRに接する位置へ搬送し(ステップS21)、移動機構22によって、ストッパ部材21を搬送路17に沿って移動する(ステップS22)。また、搬送ローラ清掃方法は、ストッパ部材21によって、搬送路17の搬送方向(A1、A2方向)に対するクリーニングカード6の移動を規制し(ステップS23)、ストッパ部材21によって移動が規制されたクリーニングカード6に搬送ローラRが接した状態で搬送ローラRを回転させる(ステップS24)。これにより、固定されたクリーニングカード6に対して搬送ローラRを空転させることが可能になり、搬送ローラRの周面等に付着した汚れが、クリーニングカード6によって効果的に拭き取られる。
上述したように実施例のカード取扱装置1のカードリーダ部7は、キャッシュカード5の搬送機構16と、クリーニングカード6の移動を規制するストッパ部材21と、ストッパ部材21を搬送路17に沿って移動させる移動機構22と、を備える。これにより、ストッパ部材21によって固定されたクリーニングカード6に対して搬送ローラRを空転させることで、搬送ローラRの周面等に付着した汚れを、クリーニングカード6によって効果的に拭き取ることが可能になる。このため、クリーニングカード6を用いた搬送ローラRの清掃効果を高めることができる。また、クリーニングカード6を用いて複数の搬送ローラRの清掃を容易かつ効率的に行うことが可能になり、複数の搬送ローラRの清掃状態のバラツキを抑えることができる。
また、カード取扱装置1の制御部11は、搬送ローラR毎に、各搬送ローラRとクリーニングカード6の清掃領域Cとの接触位置を、搬送方向(A1、A2方向)に対して変化させるように搬送機構16及び移動機構22を制御する。これにより、各搬送ローラRが、クリーニングカード6の異なる各清掃領域Cによって清掃されるので、清掃領域Cの清掃能力の低下による拭き取り漏れを抑え、搬送ローラRの清掃効果を更に高めることができる。また、クリーニングカード6の清掃部10の清掃領域C全体を効率的に無駄なく使用することができる。
また、カード取扱装置1の制御部11は、任意の第6の搬送ローラR6に対して、クリーニングカード6の清掃領域Cとの接触位置を、搬送方向(A1、A2方向)に対して所定回数だけ変化させるように搬送機構16及び移動機構22を制御する。これにより、任意の搬送ローラRを、クリーニングカード6の異なる清掃領域を用いて所定回清掃することが可能になり、任意の搬送ローラRの清掃効果を更に高めることができる。また、クリーニングカード6の清掃部10の清掃領域C全体を効率的に無駄なく使用することができる。
また、カード取扱装置1の制御部11は、任意の搬送ローラRをクリーニングカード6の清掃領域Cに接触させて任意の搬送ローラRを回転させる清掃時間を、任意の搬送ローラR以外の搬送ローラRの清掃時間よりも長くするように搬送機構16を制御する。言い換えれば、制御部11は、任意の搬送ローラRのみ、他の搬送ローラRよりも清掃時間を長くする。これにより、ユーザによって指定された任意の搬送ローラRの清掃効果を高めることが可能になる。
また、カード取扱装置1の制御部11は、任意の搬送ローラRをクリーニングカード6の清掃領域Cに接触させて任意の搬送ローラRを回転させる回転速度を、任意の搬送ローラR以外の搬送ローラRの回転速度よりも速くするように搬送機構16を制御する。言い換えれば、制御部11は、任意の搬送ローラRのみ、他の搬送ローラRよりも回転速度を早くする。これにより、ユーザによって指定された任意の搬送ローラRの清掃効果を高めることが可能になる。
また、カード取扱装置1の制御部11は、任意の搬送ローラRをクリーニングカード6の清掃領域Cに接触させて任意の搬送ローラRを正転させる清掃動作と、任意の搬送ローラRをクリーニングカード6の清掃領域Cに接触させて任意の搬送ローラRを逆転させる清掃動作とを所定回数だけ繰り返すように、搬送機構16及び移動機構22を制御する。言い換えれば、制御部11は、任意の搬送ローラRのみ、正転させる清掃動作と、逆転させる清掃動作とを所定回数だけ繰り返すように制御する。これにより、ユーザによって指定された任意の搬送ローラRの清掃効果を高めることが可能になる。
1 カード取扱装置
5 キャッシュカード(取引カード)
6 クリーニングカード
C(C1〜C4) 第1の清掃領域〜第4の清掃領域
11 制御部
16 搬送機構
17 搬送路
A1、A2 搬送方向
R(R1〜R6) 第1の搬送ローラ〜第6の搬送ローラ
P(P1〜P6) 第1の位置センサ〜第6の位置センサ
21 ストッパ部材
22 移動機構
5 キャッシュカード(取引カード)
6 クリーニングカード
C(C1〜C4) 第1の清掃領域〜第4の清掃領域
11 制御部
16 搬送機構
17 搬送路
A1、A2 搬送方向
R(R1〜R6) 第1の搬送ローラ〜第6の搬送ローラ
P(P1〜P6) 第1の位置センサ〜第6の位置センサ
21 ストッパ部材
22 移動機構
Claims (8)
- 取引カードを搬送する複数の搬送ローラと、前記複数の搬送ローラが設けられた搬送路と、を有する搬送機構と、
前記搬送路に設けられ、前記複数の搬送ローラを清掃するためのクリーニングカードの、前記搬送路の搬送方向に対する移動を規制するストッパ部材と、
前記ストッパ部材を前記搬送路に沿って移動させる移動機構と、
を備えるカード取扱装置。 - 前記搬送機構及び前記移動機構を制御する制御部を更に備え、
前記制御部は、前記搬送ローラ毎に、各搬送ローラと前記クリーニングカードの清掃領域との接触位置を、前記搬送方向に対して変化させるように前記搬送機構及び前記移動機構を制御する、
請求項1に記載のカード取扱装置。 - 前記制御部は、任意の搬送ローラに対して、前記クリーニングカードの清掃領域との接触位置を、前記搬送方向に対して所定回数だけ変化させるように前記搬送機構及び前記移動機構を制御する、
請求項2に記載のカード取扱装置。 - 前記制御部は、任意の搬送ローラを前記クリーニングカードの清掃領域に接触させて前記任意の搬送ローラを回転させる清掃時間を、前記任意の搬送ローラ以外の搬送ローラの清掃時間よりも長くするように前記搬送機構を制御する、
請求項2に記載のカード取扱装置。 - 前記制御部は、任意の搬送ローラを前記クリーニングカードの清掃領域に接触させて前記任意の搬送ローラを回転させる回転速度を、前記任意の搬送ローラ以外の搬送ローラの前記回転速度よりも速くするように前記搬送機構を制御する、
請求項2に記載のカード取扱装置。 - 前記制御部は、任意の搬送ローラを前記クリーニングカードの清掃領域に接触させて前記任意の搬送ローラを一方向へ回転させる清掃動作と、前記任意の搬送ローラを前記クリーニングカードの清掃領域に接触させて前記任意の搬送ローラを前記一方向とは逆方向へ回転させる清掃動作とを所定回数だけ繰り返すように、前記搬送機構及び前記移動機構を制御する、
請求項2に記載のカード取扱装置。 - 前記制御部は、前記取引カードが前記搬送路で詰まったときに、当該取引カードを前記ストッパ部材によって前記搬送路に沿って搬送するように前記移動機構を制御する、
請求項2ないし6のいずれか1項に記載のカード取扱装置。 - クリーニングカードを、複数の搬送ローラが配置された搬送路に沿って各搬送ローラに接する位置へ搬送し、
移動機構によって、ストッパ部材を前記搬送路に沿って移動し、
前記ストッパ部材によって、前記搬送路の搬送方向に対する前記クリーニングカードの移動を規制し、
前記ストッパ部材によって移動が規制された前記クリーニングカードに前記搬送ローラが接した状態で前記搬送ローラを回転させる、
搬送ローラ清掃方法。
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