JP2019079196A - カード反転ユニットおよびカード処理装置 - Google Patents

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智 横山
Satoshi Yokoyama
智 横山
太田 恵治
Keiji Ota
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Abstract

【課題】カード搬送用のモータを一方向に回転させても、カード反転ユニットでカードを反転させないときのカードの搬送方向と、カード保持部を180°回動させてカード反転ユニットでカードを反転させたときのカードの搬送方向とを同方向にすることが可能なカード反転ユニットを提供する。【解決手段】このカード反転ユニットでは、モータ52が一方向へ回転するときに駆動ローラが一方向へ回転する第1動力伝達経路R1と、モータ52が一方向へ回転するときに駆動ローラが他方向へ回転する第2動力伝達経路R2との間で動力伝達経路の切替を行う経路切替機構57が設けられており、カード保持部43が所定の第1位置43Aにあるときには、第1動力伝達経路R1でモータ52の動力が伝達され、第1位置43Aから180°回動した第2位置43Bにカード保持部43があるときには、第2動力伝達経路R2でモータ52の動力が伝達されている。【選択図】図6

Description

本発明は、カードを表裏に反転させるカード反転ユニットに関する。また、本発明は、かかるカード反転ユニットを備えるカード処理装置に関する。
従来、カードを発行するカード発行装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のカード発行装置は、カードに記録されたデータの読取り等を行うカードリーダと、カードに印刷を行うプリンタと、発行前のカードが収容されるカード収容部と、不要になったカードが回収されるカード回収部と、これらの構成の間でカードを搬送するためのカード搬送機構を備えている。特許文献1に記載のカード発行装置では、プリンタは、プリンタの内部でカードを搬送するカードの搬送機構を備えている。この搬送機構は、たとえば、カードを搬送する駆動ローラと、駆動ローラを回転させるモータとを備えている。
特許文献1に記載のカード発行装置では、カード搬送機構は、カードを内部に一時的に保持するカード保持部と、カード保持部が搭載されるキャリッジと、キャリッジを水平方向へ移動させるキャリッジ移動機構と、キャリッジに対してカード保持部を回動させる回動機構とを備えている。また、カード搬送機構は、たとえば、1個のカード保持部を備えており、プリンタでカードの両面の印刷が行われる場合には、回動機構によってカード保持部を180°回動させることで、カードの表裏を反転させる(特許文献1の段落0092および図9参照)。なお、カード保持部は、カードの引き込みと送り出しとを行うための2個の駆動ローラを備えており、カード搬送機構は、駆動ローラを回転させるモータを備えている。
特開2015−176593号公報
本願発明者は、たとえば、カードの両面に印刷を行うことが可能なカード処理装置の構成を検討している。カードの両面に印刷を行うためには、特許文献1に記載のカード保持部および回動機構を備えるカード反転ユニットと、特許文献1に記載のプリンタとを隣接配置すれば良い。一方で、この場合に、カード反転ユニットのカード保持部に配置された駆動ローラを回転させるモータと、プリンタの内部に配置された駆動ローラを回転させるモータとが別個に設けられていると、カード処理装置のコストが高くなる。そこで、本願発明者は、カード反転ユニットの駆動ローラを回転させるモータと、プリンタの駆動ローラを回転させるモータとの共通化を検討している。
しかしながら、カード反転ユニットの駆動ローラとプリンタの駆動ローラとを共通のモータに単純に連結すると、たとえば、カード保持部を180°回動させてカードを反転させたときに、カード反転ユニットの駆動ローラによるカードの搬送方向と、プリンタの駆動ローラによるカードの搬送方向とが逆方向になって、カード反転ユニットとプリンタとの間でカードを搬送することができなくなる。
すなわち、モータを一方向に回転させる場合、カード反転ユニットでカードを反転させないときのカード反転ユニットの駆動ローラによるカードの搬送方向と、カード保持部を180°回動させてカード反転ユニットでカードを反転させたときのカード反転ユニットの駆動ローラによるカードの搬送方向とが逆方向になる。そのため、カード反転ユニットの駆動ローラとプリンタの駆動ローラとを共通のモータに単純に連結すると、たとえば、カード反転ユニットでカードを反転させないときには、カード反転ユニットの駆動ローラによるカードの搬送方向と、プリンタの駆動ローラによるカードの搬送方向とを同方向にして、カード反転ユニットとプリンタとの間でカードを搬送することはできるが、カード保持部を180°回動させてカードを反転させたときに、カード反転ユニットの駆動ローラによるカードの搬送方向と、プリンタの駆動ローラによるカードの搬送方向とが逆方向になって、カード反転ユニットとプリンタとの間でカードを搬送することができなくなる。
そこで、本発明の課題は、カードを表裏に反転させるカード反転ユニットにおいて、カード反転ユニットの内部でカードを搬送するためのモータを一方向に回転させても、カード反転ユニットでカードを反転させないときのカードの搬送方向と、カード保持部を180°回動させてカード反転ユニットでカードを反転させたときのカードの搬送方向とを同方向にすることが可能なカード反転ユニットを提供することにある。また、本発明の課題は、かかるカード反転ユニットを備えるカード処理装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のカード反転ユニットは、カードを表裏に反転させるカード反転ユニットにおいて、カードを内部に保持するカード保持部と、カード保持部へのカードの引き込みおよびカード保持部からのカードの送り出しを行うカード引込送出機構と、カード保持部を回動させる回動機構とを備え、カード保持部には、カード引込送出機構によってカードが搬送されるカード搬送路が形成され、カード搬送路で搬送されるカードの搬送方向とカード搬送路で搬送されるカードの厚さ方向とに直交する方向をカードの幅方向とすると、回動機構は、カードの幅方向を回動の軸方向としてカード保持部を回動させるとともに、カード引込送出機構によるカードの引き込みおよびカードの送り出しが行われる所定の第1位置と、第1位置から180°回動した第2位置との間でカード保持部を回動させ、カード引込送出機構は、モータと、モータの動力で回転する複数の駆動ローラと、モータが一方向へ回転するときに複数の駆動ローラが一方向へ回転する第1動力伝達経路とモータが一方向へ回転するときに複数の駆動ローラが他方向へ回転する第2動力伝達経路とを有しモータの動力を複数の駆動ローラに伝達する動力伝達機構と、第1動力伝達経路から第2動力伝達経路への動力伝達経路の切替と第2動力伝達経路から第1動力伝達経路への動力伝達経路の切替とを行うための経路切替機構とを備え、カード保持部が第1位置にあるときには、第1動力伝達経路でモータの動力が複数の駆動ローラに伝達され、かつ、カード保持部が第2位置にあるときには、第2動力伝達経路でモータの動力が複数の駆動ローラに伝達されることを特徴とする。
本発明のカード反転ユニットでは、カード引込送出機構は、モータが一方向へ回転するときに複数の駆動ローラが一方向へ回転する第1動力伝達経路から、モータが一方向へ回転するときに複数の駆動ローラが他方向へ回転する第2動力伝達経路への動力伝達経路の切替と、第2動力伝達経路から第1動力伝達経路への動力伝達経路の切替とを行うための経路切替機構を備えている。また、本発明では、カード引込送出機構によるカードの引き込みおよびカードの送り出しが行われる所定の第1位置にカード保持部があるときに、第1動力伝達経路でモータの動力が複数の駆動ローラに伝達され、第1位置から180°回動した第2位置にカード保持部があるときに、第2動力伝達経路でモータの動力が複数の駆動ローラに伝達されている。
そのため、本発明では、モータを一方向に回転させる場合、カード反転ユニットでカードを反転させない第1位置にカード保持部があるときに複数の駆動ローラは一方向へ回転し、カード保持部を180°回動させてカード反転ユニットでカードを反転させる第2位置にカード保持部があるときに複数の駆動ローラは他方向へ回転する。したがって、本発明では、モータを一方向に回転させても、カード反転ユニットでカードを反転させないときの駆動ローラによるカードの搬送方向と、カード保持部を180°回動させてカード反転ユニットでカードを反転させたときの駆動ローラによるカードの搬送方向とを同方向にすることが可能になる。
本発明において、動力伝達機構は、モータの動力で回転する第1歯車と、第1歯車と噛み合う第2歯車と、第1動力伝達経路に配置される第3歯車と、第2動力伝達経路に配置される第4歯車とを備え、カードの幅方向から見たときに、カード保持部の回動中心と第1歯車の回転中心とが一致しており、経路切替機構は、第1歯車の回転中心を回動の中心にして第2歯車を回動させることで、第2歯車と第3歯車とが噛み合うとともに第2歯車と第4歯車とが離れる第1動力伝達経路と、第2歯車と第4歯車とが噛み合うとともに第2歯車と第3歯車とが離れる第2動力伝達経路とに動力伝達経路を切り替えることが好ましい。このように構成すると、第1歯車の回転中心を回動の中心にして第2歯車を回動させるといった比較的簡易な構成で、第1動力伝達経路と第2動力伝達経路とに動力伝達経路を切り替えることが可能になる。
本発明において、カード引込送出機構は、駆動ローラとして、カードの厚さ方向の一方側からカード搬送路に臨むように配置される第1駆動ローラおよび第2駆動ローラを備え、動力伝達機構は、第1駆動ローラと第2駆動ローラとの間で動力を伝達するローラ間動力伝達機構を備え、第2歯車と第3歯車とが噛み合っているときには、ローラ間動力伝達機構を介して第1駆動ローラ側から第2駆動ローラにモータの動力が伝達され、第2歯車と第4歯車とが噛み合っているときには、ローラ間動力伝達機構を介して第2駆動ローラ側から第1駆動ローラにモータの動力が伝達されることが好ましい。
このように構成すると、第2歯車と第3歯車とが噛み合っているとき、および、第2歯車と第4歯車とが噛み合っているときに、たとえば、ローラ間動力伝達機構を介して第1駆動ローラ側から第2駆動ローラにモータの動力が伝達される場合と比較して、動力伝達機構の構成を簡素化することが可能になる。すなわち、第2歯車と第3歯車とが噛み合っているとき、および、第2歯車と第4歯車とが噛み合っているときに、ローラ間動力伝達機構を介して第1駆動ローラ側から第2駆動ローラにモータの動力が伝達される場合には、第3歯車の回転力がまず第1駆動ローラに伝達されるとともに第4歯車の回転力がまず第1駆動ローラに伝達されるように動力伝達機構を構成する必要があるため、第1駆動ローラ側で動力伝達機構の構成が複雑になる。これに対して、このように構成すると、第3歯車の回転力がまず第1駆動ローラに伝達されるように動力伝達機構を構成するとともに、第4歯車の回転力がまず第2駆動ローラに伝達されるように動力伝達機構を構成すれば良いため、動力伝達機構の構成を簡素化することが可能になる。
本発明において、カード反転ユニットは、カード保持部を回動可能に保持する保持フレームを備え、経路切替機構は、第2歯車を回転可能に保持しかつ第1歯車の回転中心を回動の中心にしてカード保持部に対して所定の角度、回動可能であるとともに第1位置と第2位置との間で回動するカード保持部と一緒に第1歯車の回転中心を回動の中心にして回動する歯車保持部材と、第2歯車と第3歯車とが噛み合う方向へカード保持部に対して歯車保持部材を付勢する第1付勢部材と、保持フレームに回動可能に保持されるとともにカード保持部が第2位置にあるときに歯車保持部材が接触する接触部材と、第2歯車と第4歯車とが噛み合う方向へカード保持部に対して接触部材を介して歯車保持部材を付勢する第2付勢部材とを備え、カード保持部が第1位置にあるときには、第1付勢部材の付勢力で第2歯車と第3歯車とが噛み合い、カード保持部が第2位置にあるときには、第2付勢部材の付勢力で第2歯車と第4歯車とが噛み合っていることが好ましい。このように構成すると、経路切替機構が、たとえば、ソレノイド等の駆動源を備えていなくても、第1動力伝達経路と第2動力伝達経路とに動力伝達経路を切り替えることが可能になる。したがって、カード反転ユニットのコストを低減することが可能になる。
本発明のカード反転ユニットは、カード反転ユニットの外部に配置されカード反転ユニットに対するカードの搬送を行うカード搬送機構を備えるカード処理装置に用いることができる。このカード処理装置では、たとえば、カード搬送機構は、カード反転ユニットのモータの動力で回転してカードを搬送する第3駆動ローラを備えている。このカード処理装置では、カード反転ユニットの内部でカードを搬送するためのモータを一方向に回転させても、カード反転ユニットでカードを反転させないときのカード反転ユニットの駆動ローラによるカードの搬送方向と、カード保持部を180°回動させてカード反転ユニットでカードを反転させたときのカード反転ユニットの駆動ローラによるカードの搬送方向とを同方向にすることが可能になる。
したがって、カード反転ユニットの駆動ローラとカード反転ユニットの外部に配置されるカード搬送機構の第3駆動ローラとが共通のモータに連結されていても、カード反転ユニットでカードを反転させないときの、カード反転ユニットの駆動ローラによるカードの搬送方向と、カード搬送機構の第3駆動ローラによるカードの搬送方向とを同方向にすることが可能になるとともに、カード反転ユニットでカードを反転させたときの、カード反転ユニットの駆動ローラによるカードの搬送方向と、カード搬送機構の第3駆動ローラによるカードの搬送方向とを同方向にすることが可能になる。そのため、カード反転ユニットの駆動ローラの駆動源と、カード搬送機構の第3駆動ローラの駆動源とを共通にすることが可能になり、その結果、カード処理装置のコストを低減することが可能になる。
本発明において、カード処理装置は、たとえば、カードに印刷を行う印刷ユニットを備え、カード搬送機構は、印刷ユニットの内部でカードを搬送する。この場合には、カード処理装置のコストを低減しつつ、カードの両面に印刷を行うことが可能になる。
以上のように、本発明では、カード反転ユニットの内部でカードを搬送するためのモータを一方向に回転させても、カード反転ユニットでカードを反転させないときのカードの搬送方向と、カード保持部を180°回動させてカード反転ユニットでカードを反転させたときのカードの搬送方向とを同方向にすることが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるカード処理装置の概略構成を側面から説明するための図である。 図1に示すカード反転ユニットおよびカード反転ユニットの周辺部の正面図である。 図2に示すカード反転ユニットの平面図である。 図3のE−E断面の構成を説明するための図であり、(A)はカード保持部が第1位置にあるときの状態を示す図、(B)はカード保持部が第2位置にあるときの状態を示す図である。 図3に示す動力伝達機構等の構成を説明するための平面図である。 図3のF−F断面の構成を説明するための図であり、(A)はカード保持部が第1位置にあるときの状態を示す図、(B)はカード保持部が第2位置にあるときの状態を示す図である。 図3のG−G断面の構成を説明するための図であり、(A)はカード保持部が第1位置にあるときの状態を示す図、(B)はカード保持部が第2位置にあるときの状態を示す図である。 図3のH−H断面の構成を説明するための図であり、(A)はカード保持部が第1位置にあるときの状態を示す図、(B)はカード保持部が第2位置にあるときの状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(カード処理装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるカード処理装置1の概略構成を側面から説明するための図である。なお、図1等のX方向は、カード処理装置1の前後方向であり、図1等のZ方向は、カード処理装置1の上下方向であり、図1等のY方向は、前後方向と上下方向とに直交するカード処理装置1の左右方向である。また、前後方向のうちのX1方向側は、カード処理装置1の前側であり、その反対側であるX2方向側は、カード処理装置1の後ろ側であり、左右方向のうちのY1方向側(図3参照)は、カード処理装置1の右側であり、その反対側であるY2方向側は、カード処理装置1の左側である。
本形態のカード処理装置1は、新規のカード2を発行するためのカード発行装置である。したがって、以下では、本形態のカード処理装置1を「カード発行装置1」とする。カード発行装置1は、たとえば、ATM(Automated Teller Machine)に搭載されて使用される。このカード発行装置1は、ATMの前面側にカード発行装置1の前端側が配置されるようにATMに搭載されている。
カード発行装置1は、発行前の新規のカード2が収容されるカードスタックユニット3と、カード2に記録されたデータの読取りおよびカード2へのデータの記録の少なくともいずれか一方を行うカードリーダユニット4と、カード2に印刷を行う印刷ユニット5と、カード2を表裏に反転させるカード反転ユニット6と、カード2が回収される2個のカード回収庫7、8とを備えている。カードスタックユニット3とカード反転ユニット6と印刷ユニット5の一部を構成する後述のサーマルヘッド26とカードリーダユニット4とは、前後方向においてこの順番で配置されている。具体的には、カードスタックユニット3とカード反転ユニット6とサーマルヘッド26とカードリーダユニット4とは、後ろ側から前側に向かってこの順番で配置されている。
カード2は、たとえば、厚さが0.7〜0.8mm程度の塩化ビニール製のカードであり、略長方形状に形成されている。このカード2の表面には、たとえば、磁気データが記録される磁気ストライプが形成されている。また、カード2には、たとえば、ICチップが内蔵されている。なお、カード2は、厚さが0.18〜0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードであっても良いし、所定の厚さの紙カード等であっても良い。
カードスタックユニット3は、発行前のカード2が積層されて収容されるカード収容部12と、カード収容部12の中の一番下のカード2を送り出すカード送出機構13とを備えている。カード収容部12は、カード2が収容されるカードカセット14と、カードカセット14が着脱可能に取り付けられる本体部15とを備えている。カード送出機構13は、カード収容部12の下側に配置されており、上下方向でカード収容部12と重なっている。このカード送出機構13は、たとえば、カード収容部12の中の一番下のカード2に係合してこのカード2をカード収容部12の前側に送り出す送出爪(図示省略)と、送出爪を移動させる爪送り機構(図示省略)とを備えている。
カードリーダユニット4は、カード2に記録された磁気データの読取りおよびカード2への磁気データの記録の少なくともいずれか一方を行う磁気ヘッド18、19を備えている。また、カードリーダユニット4は、たとえば、カード2のICチップの外部接続端子に接触するIC接点バネ(図示省略)を備えている。カードリーダユニット4の前端には、カード2の挿入排出口4aが形成されている。なお、カードリーダユニット4は、磁気ヘッド18または磁気ヘッド19を備えていなくても良い。
印刷ユニット5は、インクリボン22が巻回される供給ロール23および供給ロール23から供給されたインクリボン22が巻き取られる巻取ロール24を有するインクリボンカートリッジ25と、インクリボン22を加熱してインクリボン22のインクをカード2に転写し印刷するサーマルヘッド26と、上下方向へサーマルヘッド26を移動させるヘッド移動機構(図示省略)と、供給ロール23から巻取ロール24にインクリボン22を送るリボン送り機構(図示省略)とを備えている。
カードリーダユニット4および印刷ユニット5の内部には、カード2が搬送されるカード搬送路27が形成されている。カード搬送路27では、カード2は、略長方形状に形成されるカード2の長手方向と前後方向とが略一致している状態で搬送される。カードリーダユニット4および印刷ユニット5は、カード搬送路27でカード2を搬送するカード搬送機構28、29を備えている。すなわち、カードリーダユニット4および印刷ユニット5は、カードリーダユニット4および印刷ユニット5の内部でカード2を搬送するカード搬送機構28、29を備えている。カード搬送機構28は、カード搬送機構29の前側に配置されている。
カード搬送機構28は、カードリーダユニット4の一部を構成する2個の駆動ローラ30、31を備えており、カード2を前後方向へ搬送する。駆動ローラ30、31は、動力伝達機構(図示省略)を介して共通のモータ(図示省略)に連結されている。カード搬送機構29は、カードリーダユニット4の一部を構成する駆動ローラ32と、印刷ユニット5の一部を構成する駆動ローラ33およびプラテンローラ34とを備えており、カード2を前後方向へ搬送する。駆動ローラ32、33およびプラテンローラ34は、カード反転ユニット6の一部を構成する後述のモータ52に連結されている。本形態の駆動ローラ32、33およびプラテンローラ34は、第3駆動ローラである。
駆動ローラ30〜32は、下側からカード搬送路27に臨むように配置されている。また、駆動ローラ30〜32は、前側から後ろ側に向かってこの順番で、かつ、互いに所定の間隔をあけた状態で配置されている。駆動ローラ30〜32のそれぞれには、パッドローラ35、36、37が対向配置されている。パッドローラ35〜37は、上側からカード搬送路27に臨むように配置されている。また、パッドローラ35〜37は、駆動ローラ30〜32に向かって付勢されている。
駆動ローラ33およびプラテンローラ34は、下側からカード搬送路27に臨むように配置されている。プラテンローラ34は、駆動ローラ32よりも後ろ側に配置されている。駆動ローラ33は、プラテンローラ34よりも後ろ側に配置されている。駆動ローラ33には、印刷前のカード2の表面の塵埃を除去するクリーニングローラ38が対向配置されている。クリーニングローラ38は、上側からカード搬送路27に臨むように配置されている。また、クリーニングローラ38は、駆動ローラ33に向かって付勢されている。プラテンローラ34は、サーマルヘッド26の真下に配置されており、上下方向においてサーマルヘッド26に対向配置されている。
磁気ヘッド18は、上側からカード搬送路27に臨むように配置され、磁気ヘッド19は、下側からカード搬送路27に臨むように配置されている。また、磁気ヘッド18、19は、前後方向において、駆動ローラ31およびパッドローラ36と同じ位置に配置されている。磁気ヘッド18、19は、カード搬送機構28、29によるカード2の搬送時に、カード2に記録された磁気データの読取りやカード2への磁気データの記録を行う。
サーマルヘッド26は、前後方向において、供給ロール23と巻取ロール24との間に配置されている。このサーマルヘッド26は、上側からインクリボン22を介してカード2に接触可能となっている。ヘッド移動機構は、サーマルヘッド26がプラテンローラ34に近づいてカード2に印刷を行う印刷位置と、サーマルヘッド26がプラテンローラ34から上方へ離れるヘッド退避位置との間で、サーマルヘッド26を移動させる。
カード反転ユニット6は、カード2を内部に保持するカード保持部43と、カード保持部43へのカード2の引き込みおよびカード保持部43からのカード2の送り出しを行うカード引込送出機構44と、カード保持部43を回動させる回動機構45とを備えている。カード反転ユニット6の具体的な構成については後述する。
カード回収庫7は、カードスタックユニット3の下側に配置されており、カード保持部43の斜め下後方に配置されている。カード回収庫8は、カードリーダユニット4の下側に配置されており、カード保持部43の斜め下前方に配置されている。カード保持部43とカード回収庫8との間には、カード2が搬送されるカード搬送路40が形成されている。カード搬送路40には、カード2を搬送する回収用カード搬送機構41が配置されている。
(カード反転ユニットおよびカード反転ユニットの周辺部の構成)
図2は、図1に示すカード反転ユニット6およびカード反転ユニット6の周辺部の正面図である。図3は、図2に示すカード反転ユニット6の平面図である。図4は、図3のE−E断面の構成を説明するための図である。図5は、図3に示す動力伝達機構56等の構成を説明するための平面図である。図6は、図3のF−F断面の構成を説明するための図である。図7は、図3のG−G断面の構成を説明するための図である。図8は、図3のH−H断面の構成を説明するための図である。図4、図6〜図8において、(A)はカード保持部43が第1位置43Aにあるときの状態を示す図であり、(B)はカード保持部43が第2位置43Bにあるときの状態を示す図である。
カード反転ユニット6は、上述のように、カード保持部43とカード引込送出機構44と回動機構45とを備えている。また、カード反転ユニット6は、カード保持部43を回動可能に保持する保持フレーム46(図3参照)を備えている。カード保持部43は、略直方体のブロック状に形成されており、左右方向から見たときのカード保持部43の形状は、略長方形状となっている。カード保持部43は、左右方向を回動の軸方向とする回動が可能となるように保持フレーム46に保持されている。また、カード保持部43は、左右方向から見たときに略長方形状をなすカード保持部43の中心部を回動中心にして、保持フレーム46に対して回動可能となっている
保持フレーム46は、カード保持部43の右端部を直接的に保持する第1保持フレーム47と、カード保持部43の左端部を間接的に保持する第2保持フレーム48とを備えている。第1保持フレーム47は、たとえば、カード発行装置1の本体フレームの一部を構成している。また、第2保持フレーム48は、たとえば、カード発行装置1の本体フレームに固定されている。
カード保持部43には、カード引込送出機構44によってカード2が搬送されるカード搬送路51が形成されている。カード搬送路51は、左右方向から見たときに、略長方形状をなすカード保持部43の短手方向の中心位置に形成されるとともに、カード保持部43の長手方向に沿う直線状に形成されている。カード搬送路51の長さは、カード2の長さ(長手方向の長さ)よりも若干長くなっている。カード保持部43の内部で保持されるカード2は、後述の駆動ローラ53、54とパッドローラ55との間に挟まれた状態でカード搬送路51の中に配置されている。
カード搬送路51で搬送されるカード2の搬送方向は、左右方向から見たときのカード保持部43の長手方向と一致し、カード搬送路51で搬送されるカード2の厚さ方向は、左右方向から見たときのカード保持部43の短手方向と一致している。本形態の左右方向(Y方向)は、カード搬送路51で搬送されるカード2の搬送方向とカード2の厚さ方向とに直交するカード2の幅方向である。すなわち、本形態では、カード保持部43は、カード2の幅方向を回動の軸方向として回動可能となっている。
カード引込送出機構44は、モータ52と、モータ52の動力で回転する複数の駆動ローラ53、54と、複数の駆動ローラ53、54のそれぞれに対向配置される複数のパッドローラ55と、モータ52の動力を複数の駆動ローラ53、54に伝達する動力伝達機構56とを備えている。本形態のカード引込送出機構44は、2個の駆動ローラ53、54と、2個のパッドローラ55とを備えている。
動力伝達機構56は、モータ52が一方向へ回転するときに駆動ローラ53、54が一方向へ回転する第1動力伝達経路R1と、モータ52が一方向へ回転するときに駆動ローラ53、54が他方向へ回転する第2動力伝達経路R2との2つの動力の伝達経路を備えている。また、カード引込送出機構44は、第1動力伝達経路R1から第2動力伝達経路R2への動力伝達経路の切替と、第2動力伝達経路R2から第1動力伝達経路R1への動力伝達経路の切替とを行うための経路切替機構57を備えている。
駆動ローラ53は、カード搬送路51の一端側に配置され、駆動ローラ54は、カード搬送路51の他端側に配置されている。2個のパッドローラ55のそれぞれは、カード搬送路51の両端側のそれぞれに配置されている。駆動ローラ53、54は、カード搬送路51を通過するカード2の厚さ方向の一方側からカード搬送路51に臨むように配置され、パッドローラ55は、カード2の厚さ方向の他方側からカード搬送路51に臨むように配置されている。パッドローラ55は、バネ部材によって駆動ローラ53、54に向かって付勢されている。本形態の駆動ローラ53は第1駆動ローラであり、駆動ローラ54は第2駆動ローラである。
動力伝達機構56は、モータ52の出力軸に固定されるプーリ60と、第2保持フレーム48に回転可能に保持される回転軸61と、回転軸61に固定されるプーリ62と、プーリ60とプーリ62とに架け渡されるベルト63と、回転軸61に固定される歯車64とを備えている。モータ52は、カード保持部43の下側に配置されている。回転軸61は、回転軸61の軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。プーリ62および歯車64は、左右方向を回転の軸方向として、かつ、回転軸61を回転中心にして回転する。また、左右方向から見たときに、カード保持部43の回動中心と回転軸61の軸心とが一致している。すなわち、左右方向から見たときに、カード保持部43の回動中心と、歯車64の回転中心およびプーリ62の回転中心とが一致している。
また、動力伝達機構56は、歯車64と噛み合う歯車65と、駆動ローラ53が固定される回転軸66と、回転軸66に固定される歯車67と、回転軸66に固定されるプーリ68とを備えている。さらに、動力伝達機構56は、駆動ローラ54が固定される回転軸69と、回転軸69に固定される歯車70と、回転軸69に固定されるプーリ71と、プーリ68とプーリ71とに架け渡されるベルト72と、歯車70と噛み合う歯車73と、歯車73が固定される回転軸74と、回転軸74に固定される歯車75とを備えている。
歯車64は、回転軸61の右端側に固定されている。プーリ62は、回転軸61の左右方向の中心に固定されている。回転軸66、69、74は、回転軸66、69、74の軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。回転軸66、69、74は、カード保持部43に回転可能に保持されている。歯車65、67、75は、左右方向において、歯車64と同じ位置に配置されている。歯車67は、回転軸66の左端側に固定され、プーリ68は、回転軸66の右端側に固定されている。駆動ローラ53は、プーリ68の左隣で回転軸66に固定されている。駆動ローラ53、歯車67およびプーリ68は、左右方向を回転の軸方向として、かつ、回転軸66を回転中心にして回転する。
歯車70は、回転軸69の左端側に固定され、プーリ71は、回転軸69の右端側に固定されている。駆動ローラ54は、プーリ71の左隣で回転軸69に固定されている。駆動ローラ54、歯車70およびプーリ71は、左右方向を回転の軸方向として、かつ、回転軸69を回転中心にして回転する。歯車70は、歯車64よりも右側に配置されている。歯車75は、回転軸74の左端側に固定され、歯車73は、回転軸74の右端側に固定されている。回転軸74は、前後方向において回転軸61と回転軸69との間に配置されている。歯車73、75は、左右方向を回転の軸方向として、かつ、回転軸74を回転中心にして回転する。
歯車65は、後述のように、歯車64の回転中心を回動の中心として回動可能となっており、歯車65は、歯車65と歯車67とが噛み合うとともに歯車65と歯車75とが離れる位置(図7(A)、図8(A)参照)と、歯車65と歯車75とが噛み合うとともに歯車65と歯車67とが離れる位置(図7(B)、図8(B)参照)との間で、歯車64の回転中心を回動の中心として回動する。
本形態では、プーリ60、62、68、71と、ベルト63、72と、歯車64、65、67と、回転軸61、66、69とから第1動力伝達経路R1が構成されており、歯車65と歯車67とが噛み合っていると、モータ52の動力が第1動力伝達経路R1で駆動ローラ53、54に伝達される。また、歯車65と歯車67とが噛み合っていると(すなわち、モータ52の動力が第1動力伝達経路R1で駆動ローラ53、54に伝達されると)、モータ52が一方向へ回転するときに駆動ローラ53、54が一方向へ回転する。具体的には、歯車65と歯車67とが噛み合っていると、モータ52が図1の時計回りの方向(以下、この方向を「時計方向」とする)へ回転するときに、駆動ローラ53、54が時計方向に回転する。すなわち、歯車65と歯車67とが噛み合っていると、モータ52が図1の反時計回りの方向(以下、この方向を「反時計方向」とする)へ回転するときに、駆動ローラ53、54が反時計方向に回転する。
また、本形態では、プーリ60、62、68、71と、ベルト63、72と、歯車64、65、70、73、75と、回転軸61、66、69、74とから第2動力伝達経路R2が構成されており、歯車65と歯車75とが噛み合っていると、モータ52の動力が第2動力伝達経路R2で駆動ローラ53、54に伝達される。また、歯車65と歯車75とが噛み合っていると(すなわち、モータ52の動力が第2動力伝達経路R2で駆動ローラ53、54に伝達されると)、モータ52が一方向へ回転するときに駆動ローラ53、54が他方向へ回転する。具体的には、歯車65と歯車75とが噛み合っていると、モータ52が時計方向へ回転するときに、駆動ローラ53、54が反時計方向に回転する。すなわち、歯車65と歯車75とが噛み合っていると、モータ52が反時計方向へ回転するときに、駆動ローラ53、54が時計方向に回転する。
本形態の歯車64は、モータ52の動力で回転する第1歯車であり、歯車65は、第1歯車である歯車64と噛み合う第2歯車であり、歯車67は、第1動力伝達経路R1に配置される第3歯車であり、歯車75は、第2動力伝達機構R2に配置される第4歯車である。また、本形態では、プーリ68、71とベルト72とによって駆動ローラ53と駆動ローラ54との間で動力を伝達するローラ間動力伝達機構76が構成されている。歯車65と歯車67とが噛み合っているときには、ローラ間動力伝達機構76を介して駆動ローラ53側から駆動ローラ54にモータ52の動力が伝達され、歯車65と歯車75とが噛み合っているときには、ローラ間動力伝達機構76を介して駆動ローラ54側から駆動ローラ53にモータ52の動力が伝達される。
回動機構45は、カード保持部43の中心部を回動中心にしてカード保持部43を回動させるモータ79と、モータ79の動力をカード保持部43に伝達する動力伝達機構80とから構成されている。モータ79は、カード保持部43の下側に配置されている。また、モータ79は、モータ52の後ろ側に配置されている。動力伝達機構80は、モータ79の出力軸に固定されるプーリ81を備えている。また、動力伝達機構80は、カード保持部43の左側面に形成されるプーリ43aとプーリ81とに架け渡されるベルト82を備えている。
本形態では、左右方向から見たときにカード搬送路51が前後方向と平行になっている状態(すなわち、左右方向から見たときにカード保持部43の長手方向と前後方向とが一致している状態)で、カードスタックユニット3から前側へ送り出されたカード2がカード引込送出機構44によってカード保持部43の中に引き込まれる。また、左右方向から見たときにカード保持部43の長手方向と前後方向とが一致している状態で、カード引込送出機構44は、サーマルヘッド26やカードリーダユニット4に向かってカード2を前側へ送り出す。
回動機構45は、左右方向を回動の軸方向としてカード保持部43を回動させる。具体的には、回動機構45は、左右方向から見たときにカード搬送路51が前後方向と平行になるとともに駆動ローラ53、54が下側からカード搬送路51に臨む第1位置43A(図4(A)参照)と、第1位置43Aから180°回動して駆動ローラ53、54が上側からカード搬送路51に臨む第2位置43B(図4(B)参照)との間でカード保持部43を回動させる。
本形態では、第1位置43Aから第2位置43Bに向かって回動するカード保持部43は、時計方向に180°回動し、第2位置43Bから第1位置43Aに向かって回動するカード保持部43は、反時計方向に180°回動する。また、本形態では、カード処理装置1の内部でカード2を表裏に反転させるときに、回動機構45は、第1位置43Aから第2位置43Bに、あるいは、第2位置43Bから第1位置43Aにカード保持部43を回動させる。なお、カード回収庫7、8にカード2を回収するときには、カード搬送路51にカード2を保持したカード保持部43が第1位置43Aから第2位置43Bに向かって所定の角度、回動する。
カード保持部43が第1位置43Aに配置されているときには、歯車65は、歯車64の斜め後ろ下側に配置され、歯車67は、歯車65の後ろ側に配置され、歯車75は、歯車65の前側に配置されている。カード保持部43が第2位置43Bに配置されているときには、歯車65は、歯車64の斜め前上側に配置され、歯車67は、歯車65の前側に配置され、歯車75は、歯車65の後ろ側に配置されている。
経路切替機構57は、歯車65を回転可能に保持する歯車保持部材85を備えている。歯車保持部材85は、回転軸61に回転可能に保持されており、歯車64の回転中心を回動の中心として回動可能となっている。すなわち、歯車保持部材85に保持される歯車65は、歯車64の回転中心を回動の中心として回動可能となっている。
歯車保持部材85は、カード保持部43に係合する係合部を備えている。この係合部によってカード保持部43に対する歯車保持部材85の回動範囲が規制されており、歯車保持部材85は、歯車64の回転中心を回動の中心にしてカード保持部43に対して所定の角度、回動可能となっている。また、歯車保持部材85は、カード保持部43が所定角度以上回動すると、歯車64の回転中心を回動の中心にしてカード保持部43と一緒に回動する。たとえば、歯車保持部材85は、カード保持部43に対して5〜10°程度、回動可能となっており、カード保持部43がこの角度以上回動すると、カード保持部43と一緒に回動する。本形態では、歯車保持部材85は、第1位置43Aと第2位置43Bとの間で回動するカード保持部43と一緒に歯車64の回転中心を回動の中心にして回動する。
また、経路切替機構57は、歯車65と歯車67とが噛み合う方向へカード保持部43に対して歯車保持部材85を付勢する第1付勢部材としての引張りコイルバネ86と、第2保持フレーム48に回動可能に保持されるとともにカード保持部43が第2位置43Bにあるときに歯車保持部材85が接触する接触部材としてのレバー部材87と、歯車65と歯車75とが噛み合う方向へカード保持部43に対してレバー部材87を介して歯車保持部材85を付勢する第2付勢部材としての引張りコイルバネ88とを備えている。
引張りコイルバネ86の一端は、歯車保持部材85に取り付けられ、引張りコイルバネ86の他端は、カード保持部43の左面に形成される突起43bに取り付けられている。引張りコイルバネ86は、カード保持部43に対して歯車保持部材85を時計方向へ付勢している。なお、図6(B)、図7(B)、図8(B)では、引張りコイルバネ86の図示を省略している。
レバー部材87は、左右方向を回動の軸方向とする回動が可能となるように第2保持フレーム48に保持されている。また、レバー部材87の下端部が第2保持フレーム48に回動可能に保持されている。レバー部材87は、プーリ62の斜め前上側に配置されている。歯車保持部材85には、レバー部材87に後ろ側から接触する突起85aが形成されている。引張りコイルバネ88の一端は、レバー部材87の上端部に取り付けられ、引張りコイルバネ88の他端は、第2保持フレーム48の突起48aに取り付けられている。引張りコイルバネ88は、第2保持フレーム48に対してレバー部材87を反時計方向へ付勢している。
カード保持部43が第1位置43Aにあるときには、引張りコイルバネ86の付勢力でカード保持部43に対して歯車保持部材85が時計方向へ付勢されており、歯車65と歯車67とが噛み合っている。そのため、カード保持部43が第1位置43Aにあるときには、モータ52の動力が第1動力伝達経路R1で駆動ローラ53、54に伝達される。したがって、カード保持部43が第1位置43Aにあるときに、モータ52が時計方向に回転すると、駆動ローラ53、54は時計方向に回転して、カード2を前側に搬送する。また、カード保持部43が第1位置43Aにあるときに、モータ52が反時計方向に回転すると、駆動ローラ53、54は反時計方向に回転して、カード2を後ろ側に搬送する。カード保持部43が第1位置43Aにあるときには、歯車保持部材85の突起85aは、プーリ62の斜め後ろ下側に配置されている。
第1位置43Aに配置されるカード保持部43が第2位置43Bに向かって回動するときには、歯車保持部材85もカード保持部43と一緒に回動する。カード保持部43が第2位置43Bにあるときには、歯車保持部材85の突起85aがレバー部材87に後ろ側から接触している。歯車保持部材85は、引張りコイルバネ88の付勢力によってレバー部材87を介してカード保持部43に対して反時計方向へ付勢されており、歯車65と歯車75とが噛み合っている。すなわち、カード保持部43が第2位置43Bにあるときには、引張りコイルバネ88の付勢力で歯車65と歯車75とが噛み合っている。
そのため、カード保持部43が第2位置43Bにあるときには、モータ52の動力が第2動力伝達経路R2で駆動ローラ53、54に伝達される。したがって、カード保持部43が第2位置43Bにあるときに、モータ52が時計方向に回転すると、駆動ローラ53、54は反時計方向に回転して、カード2を前側に搬送する。また、カード保持部43が第2位置43Bにあるときに、モータ52が反時計方向に回転すると、駆動ローラ53、54は時計方向に回転して、カード2を後ろ側に搬送する。
このように、経路切替機構57は、歯車64の回転中心を回動の中心にして歯車65を回動させることで、歯車65と歯車67とが噛み合うとともに歯車65と歯車75とが離れる第1動力伝達経路R1と、歯車65と歯車75とが噛み合うとともに歯車65と歯車67とが離れる第2動力伝達経路R2とに動力伝達経路を切り替えている。また、経路切替機構57は、カード保持部43が第1位置43Aにあるときに、モータ52の動力が第1動力伝達経路R1で駆動ローラ53、54に伝達され、かつ、カード保持部43が第2位置43Bにあるときに、モータ52の動力が第2動力伝達経路R2で駆動ローラ53、54に伝達されるように動力伝達経路を切り替えている。
回転軸61の左端側には、プーリ91が固定されている。カードリーダユニット4および印刷ユニット5の内部に配置される上述のカード搬送機構29(すなわち、カード反転ユニット6の外部に配置されるカード搬送機構29)は、カード反転ユニット6に対するカード2の搬送を行う。このカード搬送機構29は、駆動ローラ32、33およびプラテンローラ34に加えて、駆動ローラ32が固定される回転軸92と、回転軸92に固定されるプーリ93と、駆動ローラ33が固定される回転軸94と、回転軸94に固定されるプーリ95と、プラテンローラ34が固定される回転軸96と、回転軸96に固定されるプーリ97とを備えている(図2参照)。プーリ91、93、95、97には、ベルト98が架け渡されている。
すなわち、駆動ローラ32、33およびプラテンローラ34は、モータ52に連結されており、モータ52の動力でカード2を搬送する。モータ52が時計方向に回転すると、駆動ローラ32、33およびプラテンローラ34は時計方向に回転して、カード2を前側に搬送する。また、モータ52が反時計方向に回転すると、駆動ローラ32、33およびプラテンローラ34は反時計方向に回転して、カード2を後ろ側に搬送する。
(カード発行装置の概略動作)
上述のように、カード発行装置1は、ATMに搭載されている。ATMで現金の引き出しや振り込み等が行われるときには、挿入排出口4aから挿入されたカード2に対してカードリーダユニット4が所定の処理を行い、その後、カード2を挿入排出口4aから排出する。また、ATMで新規にカード2が発行されるときには、カード保持部43が第1位置43Aに配置されている状態で、カードスタックユニット3がカード2を送り出す。その後、カードスタックユニット3から送り出されたカード2をカード引込送出機構44がカード保持部43の内部に引き込むとともに、カード引込送出機構44およびカード搬送機構29が印刷ユニット5の内部へカード2を搬送する。
その後、カード搬送機構29がカード2を搬送しながら、サーマルヘッド26がカード2のおもて面に文字等を印刷する。カード2のおもて面の印刷が終了した後、カード2の裏面に印刷が行われる場合には、カード保持部43の中にカード2が保持されるまでカード搬送機構29およびカード引込送出機構44がカード2を後ろ側へ搬送する。その後、第1位置43Aにあるカード保持部43が第2位置43Bまで180°回動してカード2を反転させた後、カード引込送出機構44およびカード搬送機構29が印刷ユニット5の内部へカード2を搬送する。その後、カード搬送機構29がカード2を搬送しながらサーマルヘッド26がカード2の裏面に文字等を印刷する。
カード2の印刷が終了すると、カード搬送機構28、29がカード2を前側に搬送する。また、カードリーダユニット4がカード2に磁気データを記録する等の所定の処理を行った後、挿入排出口4aからカード2を発行する。なお、カードリーダユニット4での処理時に所定のエラーが発生すると、エラーが発生したカード2は、カード保持部43の中に取り込まれた後、カード回収庫7に回収される。また、ATMでカード2が新しいカード2に更新されるときには、挿入排出口4aから挿入された使用済みのカード2は、カード保持部43に取り込まれた後、カード回収庫8に回収される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、駆動ローラ53、54が下側からカード搬送路51に臨む第1位置43Aにカード保持部43があるときに、モータ52の動力が第1動力伝達経路R1で駆動ローラ53、54に伝達されており、モータ52が時計方向に回転すると、駆動ローラ53、54は時計方向に回転し、モータ52が反時計方向に回転すると、駆動ローラ53、54は反時計方向に回転する。また、本形態では、カード保持部43が第1位置43Aから180°回動して駆動ローラ53、54が上側からカード搬送路51に臨む第2位置43Bにカード保持部43があるときに、モータ52の動力が第2動力伝達経路R2で駆動ローラ53、54に伝達されており、モータ52が時計方向に回転すると、駆動ローラ53、54は反時計方向に回転し、モータ52が反時計方向に回転すると、駆動ローラ53、54は時計方向に回転する。そのため、本形態では、カード保持部43が第1位置43Aにある場合およびカード保持部43が第2位置43Bにある場合のいずれの場合であっても、上述のように、モータ52が時計方向に回転するときに、カード2を前側に搬送し、モータ52が反時計方向に回転するときに、カード2を後ろ側に搬送することができる。
また、本形態では、モータ52が時計方向に回転すると、駆動ローラ32、33およびプラテンローラ34は、カード2を前側に搬送し、モータ52が反時計方向に回転すると、駆動ローラ32、33およびプラテンローラ34は、カード2を後ろ側に搬送する。そのため、本形態では、駆動ローラ53、54と、駆動ローラ32、33およびプラテンローラ34とが共通のモータ52に連結されていても、カード反転ユニット6でカード2を反転させないときの、駆動ローラ53、54によるカード2の搬送方向と、駆動ローラ32、33およびプラテンローラ34によるカード2の搬送方向とを同方向にすること、および、カード反転ユニット6でカード2を反転させたときの、駆動ローラ53、54によるカード2の搬送方向と、駆動ローラ32、33およびプラテンローラ34によるカード2の搬送方向とを同方向にすることが可能になる。したがって、本形態では、駆動ローラ53、54の駆動源と、駆動ローラ32、33およびプラテンローラ34の駆動源とを共通にすることが可能になり、その結果、カード発行装置1のコストを低減しつつ、カード2の両面を印刷することが可能になる。
本形態では、経路切替機構57は、歯車64の回転中心を回動の中心にして歯車65を回動させることで、歯車65と歯車67とが噛み合うとともに歯車65と歯車75とが離れる第1動力伝達経路R1と、歯車65と歯車75とが噛み合うとともに歯車65と歯車67とが離れる第2動力伝達経路R2とに動力伝達経路を切り替えている。そのため、本形態では、比較的簡易な構成で、第1動力伝達経路R1と第2動力伝達経路R2とに動力伝達経路を切り替えることが可能になる。
本形態では、歯車65と歯車67とが噛み合っているときに、ローラ間動力伝達機構76を介して駆動ローラ53側から駆動ローラ54にモータ52の動力が伝達され、歯車65と歯車75とが噛み合っているときに、ローラ間動力伝達機構76を介して駆動ローラ54側から駆動ローラ53にモータ52の動力が伝達されている。そのため、本形態では、歯車65と歯車67とが噛み合っているとき、および、歯車65と歯車75とが噛み合っているときに、たとえば、ローラ間動力伝達機構76を介して駆動ローラ53側から駆動ローラ54にモータ52の動力が伝達される場合と比較して、動力伝達機構56の構成を簡素化することが可能になる。
すなわち、歯車65と歯車67とが噛み合っているとき、および、歯車65と歯車75とが噛み合っているときに、ローラ間動力伝達機構76を介して駆動ローラ53側から駆動ローラ54にモータ52の動力が伝達される場合には、歯車67の回転力がまず駆動ローラ53に伝達されるとともに歯車75の回転力がまず駆動ローラ53に伝達されるように動力伝達機構56を構成する必要があるため、駆動ローラ53側で動力伝達機構56の構成が複雑になる。これに対して本形態では、歯車67の回転力がまず駆動ローラ53に伝達されるように動力伝達機構56を構成するとともに、歯車75の回転力がまず駆動ローラ54に伝達されるように動力伝達機構56を構成すれば良いため、動力伝達機構56の構成を簡素化することが可能になる。
本形態では、カード保持部43が第1位置43Aにあるときに、引張りコイルバネ86の付勢力で歯車65と歯車67とが噛み合い、カード保持部43が第2位置43Bにあるときに、引張りコイルバネ88の付勢力で歯車65と歯車75とが噛み合っている。そのため、本形態では、経路切替機構57が、たとえば、ソレノイド等の駆動源を備えていなくても、第1動力伝達経路R1と第2動力伝達経路R2とに動力伝達経路を切り替えることが可能になる。したがって、本形態では、カード反転ユニット6のコストを低減することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態において、歯車65と歯車67とが噛み合っているとき、および、歯車65と歯車75とが噛み合っているときに、ローラ間動力伝達機構76を介して駆動ローラ53側から駆動ローラ54にモータ52の動力が伝達されるように、動力伝達機構56が構成されていても良い。また、歯車65と歯車67とが噛み合っているとき、および、歯車65と歯車75とが噛み合っているときに、ローラ間動力伝達機構76を介して駆動ローラ54側から駆動ローラ53にモータ52の動力が伝達されるように、動力伝達機構56が構成されていても良い。
上述した形態において、経路切替機構57は、歯車保持部材85を回動させるソレノイド等の駆動源を備えていても良い。この場合には、引張りコイルバネ86、88およびレバー部材87が不要になる。また、上述した形態において、駆動ローラ53と駆動ローラ54との間で動力を伝達するローラ間動力伝達機構76は、歯車列によって構成されていても良い。さらに、上述した形態において、カード引込送出機構44が備える駆動ローラの数は、3個以上であっても良い。
上述した形態では、印刷ユニット5でカード2の両面に印刷を行うためにカード反転ユニット6でカード2を表裏に反転させている。この他にもたとえば、カード2の両面に磁気ストライプが形成されるとともに、カードリーダユニット4が1個の磁気ヘッド18のみを備えている場合に、カード2の両面の磁気ストライプに記録された磁気データの読取りやカード2の両面の磁気ストライプに磁気データの記録を行うためにカード反転ユニット6でカード2を表裏に反転させても良い。この場合には、カード発行装置1は、印刷ユニット5を備えていなくても良い。
上述した形態において、カード搬送機構29は、たとえば、回転軸95に固定されるプーリと、このプーリとモータ52の出力軸に固定されるプーリとに架け渡されるベルトを備えていても良い。この場合には、プーリ91が不要になる。また、この場合には、ベルト98は、プーリ93、95、97に架け渡される。また、上述した形態において、カード2に磁気ストライプが形成されていない場合には、カードリーダユニット4は、磁気ヘッド18、19を備えていなくても良い。
上述した形態において、カード2の表面の画像を読み取るスキャナユニット等の他の処理ユニットが、カードリーダユニット4に代えて、サーマルヘッド26の前側に配置されても良い。また、上述した形態では、カード発行装置1は、ATMに搭載されているが、カード発行装置1は、ATM以外の上位装置に搭載されて使用されても良いし、単体で使用されても良い。また、上述した形態では、カード処理装置1は、カード発行装置であるが、カード処理装置1は、カード発行装置以外の、カード2に対して所定の処理を行う装置であっても良い。この場合には、たとえば、カード処理装置1は、カードスタックユニット3を備えていない。
1 カード発行装置(カード処理装置)
2 カード
5 印刷ユニット
6 カード反転ユニット
29 カード搬送機構
32、33 駆動ローラ(第3駆動ローラ)
34 プラテンローラ(第3駆動ローラ)
43 カード保持部
43A 第1位置
43B 第2位置
44 カード引込送出機構
45 回動機構
46 保持フレーム
51 カード搬送路
52 モータ
53 駆動ローラ(第1駆動ローラ)
54 駆動ローラ(第2駆動ローラ)
56 動力伝達機構
57 経路切替機構
64 歯車(第1歯車)
65 歯車(第2歯車)
67 歯車(第3歯車)
75 歯車(第4歯車)
76 ローラ間動力伝達機構
85 歯車保持部材
86 引張りコイルバネ(第1付勢部材)
87 レバー部材(接触部材)
88 引張りコイルバネ(第2付勢部材)
R1 第1動力伝達経路
R2 第2動力伝達経路
Y カードの幅方向

Claims (6)

  1. カードを表裏に反転させるカード反転ユニットにおいて、
    前記カードを内部に保持するカード保持部と、前記カード保持部への前記カードの引き込みおよび前記カード保持部からの前記カードの送り出しを行うカード引込送出機構と、前記カード保持部を回動させる回動機構とを備え、
    前記カード保持部には、前記カード引込送出機構によって前記カードが搬送されるカード搬送路が形成され、
    前記カード搬送路で搬送される前記カードの搬送方向と前記カード搬送路で搬送される前記カードの厚さ方向とに直交する方向を前記カードの幅方向とすると、
    前記回動機構は、前記カードの幅方向を回動の軸方向として前記カード保持部を回動させるとともに、前記カード引込送出機構による前記カードの引き込みおよび前記カードの送り出しが行われる所定の第1位置と、前記第1位置から180°回動した第2位置との間で前記カード保持部を回動させ、
    前記カード引込送出機構は、モータと、前記モータの動力で回転する複数の駆動ローラと、前記モータが一方向へ回転するときに複数の前記駆動ローラが一方向へ回転する第1動力伝達経路と前記モータが一方向へ回転するときに複数の前記駆動ローラが他方向へ回転する第2動力伝達経路とを有し前記モータの動力を複数の前記駆動ローラに伝達する動力伝達機構と、前記第1動力伝達経路から前記第2動力伝達経路への動力伝達経路の切替と前記第2動力伝達経路から前記第1動力伝達経路への動力伝達経路の切替とを行うための経路切替機構とを備え、
    前記カード保持部が前記第1位置にあるときには、前記第1動力伝達経路で前記モータの動力が複数の前記駆動ローラに伝達され、かつ、前記カード保持部が前記第2位置にあるときには、前記第2動力伝達経路で前記モータの動力が複数の前記駆動ローラに伝達されることを特徴とするカード反転ユニット。
  2. 前記動力伝達機構は、前記モータの動力で回転する第1歯車と、前記第1歯車と噛み合う第2歯車と、前記第1動力伝達経路に配置される第3歯車と、前記第2動力伝達経路に配置される第4歯車とを備え、
    前記カードの幅方向から見たときに、前記カード保持部の回動中心と前記第1歯車の回転中心とが一致しており、
    前記経路切替機構は、前記第1歯車の回転中心を回動の中心にして前記第2歯車を回動させることで、前記第2歯車と前記第3歯車とが噛み合うとともに前記第2歯車と前記第4歯車とが離れる前記第1動力伝達経路と、前記第2歯車と前記第4歯車とが噛み合うとともに前記第2歯車と前記第3歯車とが離れる前記第2動力伝達経路とに動力伝達経路を切り替えることを特徴とする請求項1記載のカード反転ユニット。
  3. 前記カード引込送出機構は、前記駆動ローラとして、前記カードの厚さ方向の一方側から前記カード搬送路に臨むように配置される第1駆動ローラおよび第2駆動ローラを備え、
    前記動力伝達機構は、前記第1駆動ローラと前記第2駆動ローラとの間で動力を伝達するローラ間動力伝達機構を備え、
    前記第2歯車と前記第3歯車とが噛み合っているときには、前記ローラ間動力伝達機構を介して前記第1駆動ローラ側から前記第2駆動ローラに前記モータの動力が伝達され、
    前記第2歯車と前記第4歯車とが噛み合っているときには、前記ローラ間動力伝達機構を介して前記第2駆動ローラ側から前記第1駆動ローラに前記モータの動力が伝達されることを特徴とする請求項2記載のカード反転ユニット。
  4. 前記カード保持部を回動可能に保持する保持フレームを備え、
    前記経路切替機構は、前記第2歯車を回転可能に保持しかつ前記第1歯車の回転中心を回動の中心にして前記カード保持部に対して所定の角度、回動可能であるとともに前記第1位置と前記第2位置との間で回動する前記カード保持部と一緒に前記第1歯車の回転中心を回動の中心にして回動する歯車保持部材と、前記第2歯車と前記第3歯車とが噛み合う方向へ前記カード保持部に対して前記歯車保持部材を付勢する第1付勢部材と、前記保持フレームに回動可能に保持されるとともに前記カード保持部が前記第2位置にあるときに前記歯車保持部材が接触する接触部材と、前記第2歯車と前記第4歯車とが噛み合う方向へ前記カード保持部に対して前記接触部材を介して前記歯車保持部材を付勢する第2付勢部材とを備え、
    前記カード保持部が前記第1位置にあるときには、前記第1付勢部材の付勢力で前記第2歯車と前記第3歯車とが噛み合い、
    前記カード保持部が前記第2位置にあるときには、前記第2付勢部材の付勢力で前記第2歯車と前記第4歯車とが噛み合っていることを特徴とする請求項2または3記載のカード反転ユニット。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のカード反転ユニットと、前記カード反転ユニットの外部に配置され前記カード反転ユニットに対する前記カードの搬送を行うカード搬送機構とを備え、
    前記カード搬送機構は、前記モータの動力で回転して前記カードを搬送する第3駆動ローラを備えることを特徴とするカード処理装置。
  6. 前記カードに印刷を行う印刷ユニットを備え、
    前記カード搬送機構は、前記印刷ユニットの内部で前記カードを搬送することを特徴とする請求項5記載のカード処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113716300A (zh) * 2021-08-10 2021-11-30 沈阳友联电子装备有限公司 Ic卡片二轴翻转装置及二轴翻转方法

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