JP2003093945A - シール剤塗布装置 - Google Patents
シール剤塗布装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】液晶パネル製造過程において、シール剤である
紫外線硬化樹脂と液晶とがコンタミネーションを形成す
ることがなく、しかも効率よく稼動するシール剤塗布装
置を提供すること。 【解決手段】塗布装置はシール剤18を塗布する機構で
あるシール剤18を吐出するノズル5と、そのノズル5
よりガラス基板4へ塗布されたシール剤18を半硬化さ
せるための紫外線照射機構である紫外線照射部6をXY
軸走査可能な二次元平面移動機構上に持ち、その機構は
常にノズル5と紫外線照射部6を、紫外線照射部6がノ
ズル5に常に追随するように保持しながら、ガラス基板
4上を走査しつつシール剤18を塗布する。
紫外線硬化樹脂と液晶とがコンタミネーションを形成す
ることがなく、しかも効率よく稼動するシール剤塗布装
置を提供すること。 【解決手段】塗布装置はシール剤18を塗布する機構で
あるシール剤18を吐出するノズル5と、そのノズル5
よりガラス基板4へ塗布されたシール剤18を半硬化さ
せるための紫外線照射機構である紫外線照射部6をXY
軸走査可能な二次元平面移動機構上に持ち、その機構は
常にノズル5と紫外線照射部6を、紫外線照射部6がノ
ズル5に常に追随するように保持しながら、ガラス基板
4上を走査しつつシール剤18を塗布する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば液晶パネ
ルの製造におけるシール剤塗布装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、画像、映像の表示用パネル等、デ
ィスプレイとして広く用いられる液晶パネルは、一対の
ガラス基板間にスペーサを挿入して数μm程度の隙間を
形成し、その隙間に液晶を充填し組み立てられている。
この液晶の充填方法の一つは、一対のガラス基板を形成
した後、液晶注入口を形成し、その注入口から液晶を充
填する方法であるが、基板の大型化やギャップ長の微小
化が進むに従って注入時間が延長し生産効率が落ちると
いう問題がある。 【0003】そこで、上記の注入法に代わって、一方の
基板上にスペーサを配置し、シール剤を塗布した後に液
晶を滴下し、他方の基板を貼り合わせるという方法が採
用されている。図4はそうした方法の貼り合わせ手順の
一例を示す図である。最初に、図4(a)に示すように
一方の基板4Aの周辺部に、ディスペンサ(図示せず)
を用いて紫外線硬化性樹脂のシール剤18Aを塗布す
る。次に、基板4Aのシール剤18Aで囲まれた領域に
液晶46を滴下する。図4(b)に示す例では、格子点
状に液晶46を滴下している。滴下時は液晶46は島状
になっているが、次第に基板4A全体に広がり周辺部で
はシール剤18Aと接触する。その後、シール剤18A
および液晶46が塗布された基板4A、4B間の隙間が
所定寸法となるようにプレスした後、図4(c)に示す
ように周辺部のシール剤18Aに所定照射量の紫外線光
UVを照射してシール剤18Aを完全に硬化させる。そ
の結果、基板4A、4Bがシール剤18Aにより接着さ
れる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の方法で
は紫外線硬化性樹脂であるシール剤が硬化する前に、シ
ール剤と液晶が接触しコンタミネーションを形成してし
まうという問題や、また、その接触により発生するシー
ル性の低下現象やシール寸法の不安定化といった問題を
有する。本発明は上記のような問題に鑑みなされたもの
であって、液晶パネル製造過程で紫外線硬化性樹脂と液
晶とが液状で接触することがなく、コンタミネーション
を防止することができるシール剤塗布装置を提供するこ
とを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のシール剤塗布装置は、ノズルを保持する供給
ヘッドを液晶が塗布される基板の塗布面に対してX軸と
Y軸の二次元平面の任意の位置に移動させる二次元平面
移動機構と、前記供給ヘッドに設けられ、回転駆動源に
て回転自在に所要角度回転する回転枠とを備えるととも
に、この回転枠に前記ノズルと塗布されたシール剤を照
射する紫外線照射部を並設したことを特徴とするもので
ある。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明によるシール剤塗布
装置を、図面に示す実施例にしたがって説明する。図1
は本発明によるシール剤塗布装置の全体を斜視的に示す
図である。シール剤塗布装置1の固定台2上には、Y軸
方向にシール剤を吐出するノズル5と紫外線照射部6を
スライド自在とするための案内として、Y軸方向に平行
なる一対のガイドレール7a、7bが両側に併設されて
いる。この上方にはノズル5と紫外線照射部6をX軸方
向にスライド自在とする案内であるX軸方向に平行なる
一対のガイドレール8a、8bを配設する駆動ヘッド9
a、9bが車輪10を介して乗架されている。この両駆
動ヘッド9a、9bは前記ガイドレール7a、7b上を
Y軸方向に往復動自在である。この車輪10は、駆動ヘ
ッド9a、9b内のモータ12a、12bで同期して駆
動される。したがって、一対のガイドレール8a、8b
はガイドレール7a、7b上をY軸方向にスライド自在
となる。 【0007】また、ガイドレール8a、8b上には車輪
11を介して供給ヘッド21が載架されている。そし
て、この供給ヘッド21内のモータ12cによって車輪
11が駆動されることにより、供給ヘッド21はガイド
レール8a、8bに沿いX軸方向に往復動自在である。
さらにこの供給ヘッド21にはモータ支持台14が延設
され、モータ13が設置されるとともに、このモータ1
3の出力軸15の下端に回転枠16が固設されている。
回転枠16には上下を貫通し、シール剤18を吐出する
ノズル5と紫外線照射部6がそれぞれ並設されている。
したがって、供給ヘッド21がガイドレール8a、8b
上をスライドすることにより、ノズル5と紫外線照射部
6はX軸方向にスライドする。 【0008】なお、シール剤18を吐出するノズル5に
はシール剤貯蔵タンク17より供給パイプ19を介しシ
ール剤18がガス圧により圧送される。他方紫外線照射
部6には紫外線光が紫外線光源部(図示せず)より光フ
ァイバ20を介して供給されるようになっている。また
回転枠16はノズル5と紫外線照射部6を並設させたま
ま回転可能である。 【0009】本発明が提供するシール剤塗布装置1は以
上のように構成されているが、次にこれらの構成を示す
図2、および図3に従ってその作動、すなわちシール剤
18の塗布方法を説明する。図2は液晶パネルのガラス
基板4を固定台2に固定した状態を示す斜視図である。
なお、図2にはこのガラス基板4の固定機構は省略さ
れ、図示されていない。 【0010】まず、図2において基板4上に、A点、B
点、C点、D点の4点を設定し、このA点からB点、B
点からC点、C点からD点、D点からA点までと直線を
結んで構成した破線E線上にシール剤18を塗布する方
法について説明する。最初、駆動ヘッド9a、9b、お
よび供給ヘッド21のそれぞれに内蔵したモータ12
a、12b、22cをシーケンス制御し、供給ヘッド2
1のノズル5がA点上に位置するよう駆動し位置決めさ
せる。なお、シール剤18としては紫外線を照射すると
硬化する紫外線硬化性樹脂が用いられる。 【0011】また、ノズル5と紫外線照射部6はそれぞ
れX軸に沿って並ぶ位置関係に回転枠16が固定される
よう、シーケンス制御し、モータ13の駆動にてモータ
出力軸15を介して回転枠16が位置決めされる。シー
ル剤18の塗布の開始にあたってノズル5の電磁式開閉
弁22が開成され、シール剤18がシール剤貯蔵タンク
17よりガス圧を利用して圧送され供給されガラス基板
4のA点から吐出されていく。一方同時に、紫外線照射
部6からは光ファイバ20を介して紫外線が送光され、
ガラス基板4に向けて照射される。 【0012】図2は基板4上のA点からB点へ向かって
供給ヘッド21が駆動し走行されていく過程の図で、シ
ール剤18がガラス基板4上に塗布された様子を示すシ
ール剤線Fが、A点からB点へ向かって延びていく状態
が示されている。また紫外線照射済み領域線Gは、シー
ル剤線Fに対しやや巾を有した円形領域の紫外線光Hで
紫外線照射部6からスポットされる。紫外線照射部6は
そのような照射領域としてガラス基板4を照射すべく制
御されている。 【0013】また紫外線照射部6はノズル5より進行方
向に向かって後方側に配置されることにより、シール剤
18が基板4に塗布された直後に紫外線が照射されるこ
とになる。そして、この照射量はシール剤線Fが半硬化
される程度の予備の照射として設定されている。したが
って、紫外線照射済み領域線Gが重なっているシール剤
線Fは半硬化している領域である。 【0014】なお、照射度の設定は、シール剤18が完
全に硬化するのに必要な照射量が3000mJ/cm2
であった場合、予備照射として必要な照射量は1000
mJ/cm2程度である。紫外線照射部6よりスポット
される紫外線光Hの直径が0.5cmで供給ヘッド21
の走査速度が0.5cm/secであった場合は、シー
ル剤線Fに対する紫外線照射時間は1secである。し
たがって、半硬化させるための紫外線照射部6からの照
度は1000mW/cm2に設定する。 【0015】そのようにA点からB点へと進んだ供給ヘ
ッド21、回転枠16は、B点をコーナーとして通過し
ていくが、その際のそれぞれの移動経過を図3に示す。
図3は、図2におけるシール剤塗布予定ラインEをノズ
ル5と紫外線照射部6がトレースしていく様子を示し、
ノズル5の位置としてはノズル5−1からノズル5−4
へ、紫外線照射部6としては紫外線照射光H−1からH
−4へ、そして回転枠16としては回転枠16−1から
16−4へと変位する。尚、各位置での進行方向は回転
枠16−1から16−4の中心に矢印で示し、時系列に
したがって1、2、3、4となる。 【0016】したがって、図2において、図3のように
進行するためのプログラムにより、供給ヘッド21は回
転枠16の回転とも連動させて進み、と同時に駆動ヘッ
ド9a、9bも駆動しY軸を移動し始める。そして、B
点上に紫外線照射部6が重なり、Y軸に沿ってノズル5
と紫外線照射部6が位置した時点で、供給ヘッド21固
定され、回転枠16は90度回転した状態となり位置決
めされ、駆動ヘッド9a、9bがガイドレール7a、7
b上をノズル5と紫外線照射部6がB点からC点へ破線
Eに沿って移動するように駆動する。その後、C点から
D点まで、またD点からA点までの装置の駆動はそれぞ
れ前記と同様にして、シール剤塗布行程と紫外線照射行
程は完了する。 【0017】したがって、このようにして、基板4上に
矩形状にシール剤18を塗布した直後に、そのシール剤
18を半硬化させるようにし、その後、図4(b)に示
すように液晶46を滴下塗布し、他方の基板と貼り合わ
せる工程へ基板は搬送される。そして、別に設けられた
貼り合わせ装置上の紫外線光を照射し、シール剤18を
完全に硬化させて基板同士を接着させる。 【0018】本発明が提供するシール剤塗布装置は以上
説明したとおりであるが、上記ならびに図示例に限定さ
れるものではなく、種々の変形例を挙げることができ
る。まず、本発明の装置は液晶パネルのシール剤塗布装
置のみに限定されず単に2枚の板状の木材、紙材、プラ
スチック材等をシール剤にて貼り合わせるための装置へ
も適用可能である。 【0019】次に、X軸、Y軸の二次元平面移動機構に
ついてであるが、ガイドレールの形状、配設の仕方、そ
の駆動ヘッドや供給ヘッドの架設の仕方などについては
種々の変形例が考えられ、図示例には限定されない。そ
れらの駆動機構の制御においても各種センサーを用い信
号による制御を組み入れることも有効である。また、シ
ール剤のノズルへの供給方法も図示例に限定されない。 【0020】さらには、ノズルにスペーサ散布機構や液
晶滴下機構を設けることにより、より効率の良いシール
剤及び液晶の塗布装置とすることもできる。さらに装置
が軽量でかつコンパクトであり、このシール剤塗布装置
全体を昇降させ移動させる機能を追加することで、貼り
合わせ装置上でスペーサの散布及びシール剤、液晶の塗
布を効率化させるようにすることもできる。また、次の
工程である貼り合わせ機構の装置への連結も同固定台の
延長上で展開可能となり、基板を次工程へ搬送するため
の搬送ロボット等の設置が不必要となる。 【0021】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明の塗布装置
はシール剤を塗布する機構であるシール剤を吐出するノ
ズルと、そのノズルよりガラス基板へ塗布されたシール
剤を半硬化させるための紫外線照射機構である紫外線照
射部を二次元平面移動機構上に載置したもので、軽量小
型化され、両者の走査制御も容易となる。さらに常にノ
ズルと紫外線照射部を、紫外線照射部がノズルに追随し
ガラス基板上を走査性良く運行するため、シール塗布工
程の所要時間も大幅に削減できる。また、効率よく均一
で安定した線幅のシール塗布が可能となり、半硬化作用
も確実に行われ、シール剤に液晶が接触してもコンタミ
ネーションが発生せず、液晶の劣化を防止することがで
きるシール剤の塗布が可能となる。
ルの製造におけるシール剤塗布装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、画像、映像の表示用パネル等、デ
ィスプレイとして広く用いられる液晶パネルは、一対の
ガラス基板間にスペーサを挿入して数μm程度の隙間を
形成し、その隙間に液晶を充填し組み立てられている。
この液晶の充填方法の一つは、一対のガラス基板を形成
した後、液晶注入口を形成し、その注入口から液晶を充
填する方法であるが、基板の大型化やギャップ長の微小
化が進むに従って注入時間が延長し生産効率が落ちると
いう問題がある。 【0003】そこで、上記の注入法に代わって、一方の
基板上にスペーサを配置し、シール剤を塗布した後に液
晶を滴下し、他方の基板を貼り合わせるという方法が採
用されている。図4はそうした方法の貼り合わせ手順の
一例を示す図である。最初に、図4(a)に示すように
一方の基板4Aの周辺部に、ディスペンサ(図示せず)
を用いて紫外線硬化性樹脂のシール剤18Aを塗布す
る。次に、基板4Aのシール剤18Aで囲まれた領域に
液晶46を滴下する。図4(b)に示す例では、格子点
状に液晶46を滴下している。滴下時は液晶46は島状
になっているが、次第に基板4A全体に広がり周辺部で
はシール剤18Aと接触する。その後、シール剤18A
および液晶46が塗布された基板4A、4B間の隙間が
所定寸法となるようにプレスした後、図4(c)に示す
ように周辺部のシール剤18Aに所定照射量の紫外線光
UVを照射してシール剤18Aを完全に硬化させる。そ
の結果、基板4A、4Bがシール剤18Aにより接着さ
れる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の方法で
は紫外線硬化性樹脂であるシール剤が硬化する前に、シ
ール剤と液晶が接触しコンタミネーションを形成してし
まうという問題や、また、その接触により発生するシー
ル性の低下現象やシール寸法の不安定化といった問題を
有する。本発明は上記のような問題に鑑みなされたもの
であって、液晶パネル製造過程で紫外線硬化性樹脂と液
晶とが液状で接触することがなく、コンタミネーション
を防止することができるシール剤塗布装置を提供するこ
とを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のシール剤塗布装置は、ノズルを保持する供給
ヘッドを液晶が塗布される基板の塗布面に対してX軸と
Y軸の二次元平面の任意の位置に移動させる二次元平面
移動機構と、前記供給ヘッドに設けられ、回転駆動源に
て回転自在に所要角度回転する回転枠とを備えるととも
に、この回転枠に前記ノズルと塗布されたシール剤を照
射する紫外線照射部を並設したことを特徴とするもので
ある。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明によるシール剤塗布
装置を、図面に示す実施例にしたがって説明する。図1
は本発明によるシール剤塗布装置の全体を斜視的に示す
図である。シール剤塗布装置1の固定台2上には、Y軸
方向にシール剤を吐出するノズル5と紫外線照射部6を
スライド自在とするための案内として、Y軸方向に平行
なる一対のガイドレール7a、7bが両側に併設されて
いる。この上方にはノズル5と紫外線照射部6をX軸方
向にスライド自在とする案内であるX軸方向に平行なる
一対のガイドレール8a、8bを配設する駆動ヘッド9
a、9bが車輪10を介して乗架されている。この両駆
動ヘッド9a、9bは前記ガイドレール7a、7b上を
Y軸方向に往復動自在である。この車輪10は、駆動ヘ
ッド9a、9b内のモータ12a、12bで同期して駆
動される。したがって、一対のガイドレール8a、8b
はガイドレール7a、7b上をY軸方向にスライド自在
となる。 【0007】また、ガイドレール8a、8b上には車輪
11を介して供給ヘッド21が載架されている。そし
て、この供給ヘッド21内のモータ12cによって車輪
11が駆動されることにより、供給ヘッド21はガイド
レール8a、8bに沿いX軸方向に往復動自在である。
さらにこの供給ヘッド21にはモータ支持台14が延設
され、モータ13が設置されるとともに、このモータ1
3の出力軸15の下端に回転枠16が固設されている。
回転枠16には上下を貫通し、シール剤18を吐出する
ノズル5と紫外線照射部6がそれぞれ並設されている。
したがって、供給ヘッド21がガイドレール8a、8b
上をスライドすることにより、ノズル5と紫外線照射部
6はX軸方向にスライドする。 【0008】なお、シール剤18を吐出するノズル5に
はシール剤貯蔵タンク17より供給パイプ19を介しシ
ール剤18がガス圧により圧送される。他方紫外線照射
部6には紫外線光が紫外線光源部(図示せず)より光フ
ァイバ20を介して供給されるようになっている。また
回転枠16はノズル5と紫外線照射部6を並設させたま
ま回転可能である。 【0009】本発明が提供するシール剤塗布装置1は以
上のように構成されているが、次にこれらの構成を示す
図2、および図3に従ってその作動、すなわちシール剤
18の塗布方法を説明する。図2は液晶パネルのガラス
基板4を固定台2に固定した状態を示す斜視図である。
なお、図2にはこのガラス基板4の固定機構は省略さ
れ、図示されていない。 【0010】まず、図2において基板4上に、A点、B
点、C点、D点の4点を設定し、このA点からB点、B
点からC点、C点からD点、D点からA点までと直線を
結んで構成した破線E線上にシール剤18を塗布する方
法について説明する。最初、駆動ヘッド9a、9b、お
よび供給ヘッド21のそれぞれに内蔵したモータ12
a、12b、22cをシーケンス制御し、供給ヘッド2
1のノズル5がA点上に位置するよう駆動し位置決めさ
せる。なお、シール剤18としては紫外線を照射すると
硬化する紫外線硬化性樹脂が用いられる。 【0011】また、ノズル5と紫外線照射部6はそれぞ
れX軸に沿って並ぶ位置関係に回転枠16が固定される
よう、シーケンス制御し、モータ13の駆動にてモータ
出力軸15を介して回転枠16が位置決めされる。シー
ル剤18の塗布の開始にあたってノズル5の電磁式開閉
弁22が開成され、シール剤18がシール剤貯蔵タンク
17よりガス圧を利用して圧送され供給されガラス基板
4のA点から吐出されていく。一方同時に、紫外線照射
部6からは光ファイバ20を介して紫外線が送光され、
ガラス基板4に向けて照射される。 【0012】図2は基板4上のA点からB点へ向かって
供給ヘッド21が駆動し走行されていく過程の図で、シ
ール剤18がガラス基板4上に塗布された様子を示すシ
ール剤線Fが、A点からB点へ向かって延びていく状態
が示されている。また紫外線照射済み領域線Gは、シー
ル剤線Fに対しやや巾を有した円形領域の紫外線光Hで
紫外線照射部6からスポットされる。紫外線照射部6は
そのような照射領域としてガラス基板4を照射すべく制
御されている。 【0013】また紫外線照射部6はノズル5より進行方
向に向かって後方側に配置されることにより、シール剤
18が基板4に塗布された直後に紫外線が照射されるこ
とになる。そして、この照射量はシール剤線Fが半硬化
される程度の予備の照射として設定されている。したが
って、紫外線照射済み領域線Gが重なっているシール剤
線Fは半硬化している領域である。 【0014】なお、照射度の設定は、シール剤18が完
全に硬化するのに必要な照射量が3000mJ/cm2
であった場合、予備照射として必要な照射量は1000
mJ/cm2程度である。紫外線照射部6よりスポット
される紫外線光Hの直径が0.5cmで供給ヘッド21
の走査速度が0.5cm/secであった場合は、シー
ル剤線Fに対する紫外線照射時間は1secである。し
たがって、半硬化させるための紫外線照射部6からの照
度は1000mW/cm2に設定する。 【0015】そのようにA点からB点へと進んだ供給ヘ
ッド21、回転枠16は、B点をコーナーとして通過し
ていくが、その際のそれぞれの移動経過を図3に示す。
図3は、図2におけるシール剤塗布予定ラインEをノズ
ル5と紫外線照射部6がトレースしていく様子を示し、
ノズル5の位置としてはノズル5−1からノズル5−4
へ、紫外線照射部6としては紫外線照射光H−1からH
−4へ、そして回転枠16としては回転枠16−1から
16−4へと変位する。尚、各位置での進行方向は回転
枠16−1から16−4の中心に矢印で示し、時系列に
したがって1、2、3、4となる。 【0016】したがって、図2において、図3のように
進行するためのプログラムにより、供給ヘッド21は回
転枠16の回転とも連動させて進み、と同時に駆動ヘッ
ド9a、9bも駆動しY軸を移動し始める。そして、B
点上に紫外線照射部6が重なり、Y軸に沿ってノズル5
と紫外線照射部6が位置した時点で、供給ヘッド21固
定され、回転枠16は90度回転した状態となり位置決
めされ、駆動ヘッド9a、9bがガイドレール7a、7
b上をノズル5と紫外線照射部6がB点からC点へ破線
Eに沿って移動するように駆動する。その後、C点から
D点まで、またD点からA点までの装置の駆動はそれぞ
れ前記と同様にして、シール剤塗布行程と紫外線照射行
程は完了する。 【0017】したがって、このようにして、基板4上に
矩形状にシール剤18を塗布した直後に、そのシール剤
18を半硬化させるようにし、その後、図4(b)に示
すように液晶46を滴下塗布し、他方の基板と貼り合わ
せる工程へ基板は搬送される。そして、別に設けられた
貼り合わせ装置上の紫外線光を照射し、シール剤18を
完全に硬化させて基板同士を接着させる。 【0018】本発明が提供するシール剤塗布装置は以上
説明したとおりであるが、上記ならびに図示例に限定さ
れるものではなく、種々の変形例を挙げることができ
る。まず、本発明の装置は液晶パネルのシール剤塗布装
置のみに限定されず単に2枚の板状の木材、紙材、プラ
スチック材等をシール剤にて貼り合わせるための装置へ
も適用可能である。 【0019】次に、X軸、Y軸の二次元平面移動機構に
ついてであるが、ガイドレールの形状、配設の仕方、そ
の駆動ヘッドや供給ヘッドの架設の仕方などについては
種々の変形例が考えられ、図示例には限定されない。そ
れらの駆動機構の制御においても各種センサーを用い信
号による制御を組み入れることも有効である。また、シ
ール剤のノズルへの供給方法も図示例に限定されない。 【0020】さらには、ノズルにスペーサ散布機構や液
晶滴下機構を設けることにより、より効率の良いシール
剤及び液晶の塗布装置とすることもできる。さらに装置
が軽量でかつコンパクトであり、このシール剤塗布装置
全体を昇降させ移動させる機能を追加することで、貼り
合わせ装置上でスペーサの散布及びシール剤、液晶の塗
布を効率化させるようにすることもできる。また、次の
工程である貼り合わせ機構の装置への連結も同固定台の
延長上で展開可能となり、基板を次工程へ搬送するため
の搬送ロボット等の設置が不必要となる。 【0021】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明の塗布装置
はシール剤を塗布する機構であるシール剤を吐出するノ
ズルと、そのノズルよりガラス基板へ塗布されたシール
剤を半硬化させるための紫外線照射機構である紫外線照
射部を二次元平面移動機構上に載置したもので、軽量小
型化され、両者の走査制御も容易となる。さらに常にノ
ズルと紫外線照射部を、紫外線照射部がノズルに追随し
ガラス基板上を走査性良く運行するため、シール塗布工
程の所要時間も大幅に削減できる。また、効率よく均一
で安定した線幅のシール塗布が可能となり、半硬化作用
も確実に行われ、シール剤に液晶が接触してもコンタミ
ネーションが発生せず、液晶の劣化を防止することがで
きるシール剤の塗布が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシール剤塗布装置の一実施の形態
を示す図である。 【図2】本発明によるシール剤塗布装置におけるシール
剤の塗布過程を説明する図である。 【図3】コーナー部のシール剤塗布について説明する図
である。 【図4】貼り合わせによる液晶パネル形成方法を示す図
であり、(a)から(c)の順に処理される。 【符号の説明】 1…シール剤塗布装置 2…固定台 4…ガラス基板 5…ノズル 6…紫外線照射部 7a、7b、8a、8b…ガイドレール 9a、9b…駆動ヘッド 10、11…車輪 12a、12b、12c、13…モータ 16…回転枠 18…シール剤 21…供給ヘッド
を示す図である。 【図2】本発明によるシール剤塗布装置におけるシール
剤の塗布過程を説明する図である。 【図3】コーナー部のシール剤塗布について説明する図
である。 【図4】貼り合わせによる液晶パネル形成方法を示す図
であり、(a)から(c)の順に処理される。 【符号の説明】 1…シール剤塗布装置 2…固定台 4…ガラス基板 5…ノズル 6…紫外線照射部 7a、7b、8a、8b…ガイドレール 9a、9b…駆動ヘッド 10、11…車輪 12a、12b、12c、13…モータ 16…回転枠 18…シール剤 21…供給ヘッド
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】液晶が塗布される基板に対して、シール剤
をノズルから吐出させ、かつノズルと基板を相対的に移
動させつつ塗布するシール剤塗布装置において、前記ノ
ズルを保持する供給ヘッドを前記基板の塗布面に対して
X軸とY軸の二次元平面の任意の位置に移動させる二次
元平面移動機構と、前記供給ヘッドに設けられ、回転駆
動源にて回転自在に所要角度回転する回転枠とを備える
とともに、この回転枠に前記ノズルと塗布されたシール
剤を照射する紫外線照射部を並設したことを特徴とする
シール剤塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001297205A JP2003093945A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | シール剤塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001297205A JP2003093945A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | シール剤塗布装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003093945A true JP2003093945A (ja) | 2003-04-02 |
Family
ID=19118326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001297205A Pending JP2003093945A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | シール剤塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003093945A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2001
- 2001-09-27 JP JP2001297205A patent/JP2003093945A/ja active Pending
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