JP2003093727A - 遊技媒体貸出機 - Google Patents

遊技媒体貸出機

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JP2003093727A
JP2003093727A JP2001296770A JP2001296770A JP2003093727A JP 2003093727 A JP2003093727 A JP 2003093727A JP 2001296770 A JP2001296770 A JP 2001296770A JP 2001296770 A JP2001296770 A JP 2001296770A JP 2003093727 A JP2003093727 A JP 2003093727A
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lending
machine
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gaming machine
game
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JP2001296770A
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Kyuichi Shimizu
久一 清水
Yuzo Ishii
祐三 石井
Katsuya Takase
勝也 高瀬
Takeaki Matsui
岳章 松井
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Takasago Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Takasago Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペース化を実現しつつ、複数の遊技機の
間に設けることが可能であって、それぞれの遊技機に対
して遊技媒体の貸し出しを行うことができる遊技媒体貸
出機を提供する。 【解決手段】 本発明は、貸出媒体の有する有価価値の
範囲内で、遊技機に対して、遊技媒体の貸出処理を指示
する制御手段65,66を備えた遊技媒体貸出機であっ
て、複数の遊技機1の中から任意の遊技機を選択する選
択手段51と、前記貸出媒体の識別処理を行う一の貸出
媒体識別処理部73とを有し、前記制御手段65,66
が、前記選択手段51における選択に基づいて前記任意
の遊技機1を認識し、前記貸出媒体識別処理部73に投
入された貸出媒体の有する有価価値の範囲内で、前記任
意の遊技機1に対して遊技媒体の貸出処理を指示すべく
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有価価値を有する
プリペイドカード(磁気カードやICカード等)等の貸
出媒体および貨幣等の少なくとも一方により、その有価
価値に相応した遊技媒体を複数の遊技機に対して貸し出
すことが可能な遊技媒体貸出機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリペイドカード(以下、単に
「カード」という。)の普及に伴い、パチンコ機やスロ
ットマシン等の遊技機を設置した遊技場でも、カードを
利用して遊技球やメダル等の遊技媒体を貸し出すシステ
ムが用いられている。これらの遊技場には、カードを受
け付けて遊技機に対する遊技媒体の貸し出しを行う遊技
媒体貸出機(いわゆる台間機)が遊技機と隣り合わせに
設置されており、この遊技媒体貸出機は遊技者が自由に
利用できるようになっている。
【0003】例えば、遊技媒体貸出機は、自機、他機あ
るいは遊技場の適所に設置された発券機で発行されたカ
ードを受け付けて、遊技媒体の貸出処理を行うべく構成
されており、パチンコ機であれば、一回の貸出操作でカ
ードから所定度数が引き落とされて、所定数の遊技球が
機内から排出される。また、スロットマシンであれば、
一回の貸出操作でカードから所定度数が引き落とされ
て、所定枚数のメダルが機内から排出される。
【0004】ところで、現在遊技場にて設置されている
遊技媒体貸出機としては、カードおよび現金の少なくと
も一方を受け付けて、遊技媒体たる遊技球が貸し出され
るもの(カード対応型)が知られており、この遊技媒体
貸出機とパチンコ機とは、一般的に1対1で対応させて
設置されている。
【0005】また、他の遊技媒体貸出機としては、現金
を受け付けて、遊技媒体たるメダルが貸し出されるもの
(現金対応型)が知られており、この遊技媒体貸出機
は、二台のスロットマシンに対して一台が対応すべく設
置されている。つまり、二台のスロットマシンの間に一
台の遊技媒体貸出機が設置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記従来技術に
かかるパチンコ機に用いられている遊技媒体貸出機にお
いては、今後は省スペース化等のため、スロットマシン
に用いる場合のように、二台の遊技機(パチンコ機)の
間に一台の遊技媒体貸出機を設置する要望が高まってい
る。二台のパチンコ機の間に一台の遊技媒体貸出機を設
置する方法としては、従来技術にかかる遊技媒体貸出機
の二台を、一の筐体内に納めるという方法が考えられる
が、この方法では、結局は二台分のスペースが必要とな
って、省スペース化の要望に応えることはできない。つ
まり、カード処理部等の構成要素を二つずつ設けて、二
台のパチンコ機に対応可能な遊技媒体貸出機を構成した
としても、結局は二台分のコストおよびスペースが必要
となって好ましくない。
【0007】また、スロットマシンに用いられている遊
技媒体貸出機においては、今後は、パチンコ機のように
カードを利用可能な遊技媒体貸出機の開発が望まれてい
る。仮に、現在パチンコ機に用いられているようなカー
ドの利用が可能な遊技媒体貸出機(いわゆる「カードリ
ードライタ」等を有するカード処理部を備えた遊技媒体
貸出機)をそのまま設置しようとすれば、これらは上述
したように原則として遊技機と1対1に対応して、各遊
技媒体貸出機がカードリードライタ等をそれぞれ有する
構成であるため、同数のスロットマシンを設置しようと
すれば、従来よりも広い設置面積を必要とする。つま
り、従来、二台のスロットマシンに対して一台の遊技媒
体貸出機でよかったものが、そうではなくなるため(遊
技媒体貸出機がもう一台必要となるため)、「島改造」
が必要となる。よって、カードの利用が可能な現在の遊
技媒体貸出機をスロットマシンに適用しようとすれば、
「島改造」が必須となるため、「カード利用」と「省ス
ペース化」を両立することは困難である。さらに、パチ
ンコ機について説明した場合と同様に、一つの筐体にカ
ード処理部等の構成要素を二つずつ設けて、二台のスロ
ットマシンに対応可能な遊技媒体貸出機を構成したとし
ても、結局は二台分のコストおよびスペースが必要とな
って、上記問題点は解消されない。
【0008】そこで、本発明は、上記従来技術の問題を
解決するためになされたものであって、パチンコ機に適
用する場合には「省スペース化」を可能として、スロッ
トマシンに適用する場合には「島改造」を不要とする遊
技媒体貸出機、すなわちパチンコ機であってもスロット
マシンであっても、省スペース化を実現しつつ、複数
(例えば二台)の遊技機の間に設けることが可能であっ
て、それぞれの遊技機に対して遊技媒体の貸し出しを行
うことができる遊技媒体貸出機を提供することを課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第一態様にかか
る遊技媒体貸出機は、上記従来技術の課題を解決するた
めになされたもので、貸出媒体の有する有価価値の範囲
内で、遊技機に対して、遊技媒体の貸出処理を指示する
制御手段を備えた遊技媒体貸出機であって、複数の遊技
機の中から任意の遊技機を選択する選択手段と、前記貸
出媒体の識別処理を行う一の貸出媒体識別処理部とを有
し、前記制御手段が、前記選択手段における選択に基づ
いて前記任意の遊技機を認識し、前記貸出媒体識別処理
部に投入された貸出媒体の有する有価価値の範囲内で、
前記任意の遊技機に対して遊技媒体の貸出処理を指示す
ることを特徴としている。
【0010】ここで、「貸出媒体」とは、有価価値情報
を記憶可能な磁気カード(プリペイドカードや会員カー
ド)、ICカード、ICチップを埋め込んだコイン、フ
ラッシュメモリ等のメモリ機能を備えたメモリカード、
あるいは有価価値情報を記憶可能なメモリ機能を備えて
この情報を無線または有線を介して通信可能な携帯電話
等の携帯端末等により例示される記憶媒体のみならず、
トークン(コイン状のもの)等の所定形状物であって、
機内への投入によって有価価値を有すると認識されるも
のをいう。また、この「貸出媒体」には、特に有価価値
情報等の記憶等が行われずに、機内への投入によって遊
技媒体の貸し出しを実現可能なカード状あるいはコイン
状の媒体等も含まれる。また、「貸出媒体識別処理部」
とは、原則として前記貸出媒体に対して有価価値情報等
を記憶させたり、貸出媒体から有価価値情報等を読み出
したり、あるいは前記貸出媒体の適正検査等を行う機能
を有するものをいうが、「貸出媒体」の種類によっては
(例えば、特に有価価値情報等の記憶(書き込み)等を
行わないものを用いる場合には)、有価価値情報の書き
込みあるいは読み取り等を行う機能を有しないものをも
含む概念である。つまり、本発明にかかる「貸出媒体識
別処理部」は、識別番号のみが記録され、遊技機、遊技
媒体貸出機、またはホールのホストコンピュータ等のい
ずれか(あるいは複数)の記憶手段に識別番号に対応し
た有価価値情報を記憶しているという態様の「貸出媒
体」にも対応可能なように、貸出媒体の情報と各種記憶
手段の情報とを読み、記憶し、書き換え等することがで
きるように構成されてもよい。さらに、「有価価値」と
は、遊技媒体に変換可能なもの、または遊技媒体と等価
なものをいい、金額価値のみならず、金額価値に基づき
換算された度数、あるいは金額価値に基づき換算された
遊技媒体の貸出可能数量を含める概念である。また、
「遊技媒体」とは、スロットマシンおよびパチンコ機等
の遊技機に用いられるメダルおよび遊技球に限られず、
遊技機を実行できる媒体の全てを含む概念である。した
がって、例えば、デジタル表示される遊技機を実行する
際に用いられ、遊技の状態に応じて適宜増減する、遊技
機あるいは遊技媒体貸出機内の記憶装置に記憶されたあ
る種のデータも、この「遊技媒体」に含まれる。
【0011】貸出媒体を用いて遊技媒体の貸出処理を行
う遊技媒体貸出機を構成する際において、比較的大きな
スペース、および多くの消費電力を要するのは、貸出媒
体識別処理部である。そして、従来技術においては、複
数の遊技機に遊技媒体の貸出処理を行うためには、それ
ぞれの遊技機(パチンコ機)に対応した貸出媒体識別処
理部が必要であった。しかしながら、本発明の第一態様
においては、前記遊技媒体貸出機に選択手段を設け、こ
れを用いて遊技媒体を貸し出す側の遊技機を選択し、こ
の際の選択に基づき前記遊技媒体貸出機を制御してい
る。すなわち、前記制御手段が、前記選択(いわゆる、
選択の際の選択信号等)に基づいて、貸出媒体識別処理
部に投入された貸出媒体の有する有価価値の範囲内で、
選択された側の遊技機に対して遊技媒体の貸出処理を指
示すべく構成されている。よって、本発明の第一態様に
よれば、選択手段と一の貸出媒体識別処理部とを用い
て、複数遊技機中の任意の遊技機に対して、遊技媒体の
貸出処理を行うことが可能で、従来と異なり、遊技機と
貸出媒体識別処理部とを一対一で対応させる必要がない
ため、従来の一台分のスペース内で、複数の遊技機に対
応可能な遊技媒体貸出機を構成することができる。した
がって、パチンコ機であってもスロットマシンであって
も、省スペース化を実現しつつ、複数(例えば二台の)
遊技機の間に設けることが可能であって、それぞれの遊
技機に対して遊技媒体の貸し出しを行うことができる遊
技媒体貸出機を得ることができる。つまり、パチンコ機
に適用する場合には「省スペース化」を可能として、ス
ロットマシンに適用する場合には「島改造」を不要とす
る遊技媒体貸出機を得ることができる。また、上述した
ように、本発明の第一態様によれば、一台の貸出媒体識
別処理部で複数の遊技機に対応可能であるため、例え
ば、この遊技媒体貸出機を二台の遊技機に対応させるな
らば、貸出媒体識別処理部での消費電力を従来の略1/
2にすることが可能となる。さらに、本発明の第一態様
にかかる遊技媒体貸出機によれば、構成要素の削減、お
よび消費電力の低減を実現可能であるので、コストダウ
ンを図ることもできる。
【0012】また、本発明の第二態様にかかる遊技媒体
貸出機は、貸出媒体の有する有価価値の範囲内で、遊技
機に対して、遊技媒体の貸出処理を指示する制御手段を
備えた遊技媒体貸出機であって、複数の遊技機の中から
任意の遊技機を選択する選択手段と、前記貸出媒体の識
別処理を行う一の貸出媒体識別処理部と、貨幣等の識別
処理を行う一の貨幣等識別処理部と、前記貨幣等識別処
理部に投入された貨幣等の有する有価価値の範囲内で貸
出媒体を発行する貸出媒体発行部とを有し、前記制御手
段が、前記選択手段における選択に基づいて前記任意の
遊技機を認識し、前記貸出媒体識別処理部に投入された
貸出媒体の有する有価価値の範囲内で、前記任意の遊技
機に対して遊技媒体の貸出処理を指示することを特徴と
している。
【0013】ここで、「貨幣等」とは、硬貨、紙幣、あ
るいはクレジットカード等であって、それ自身の有する
有価価値内で遊技媒体の貸し出しを実現可能であるも
の、または、その有価価値内で上記貸出媒体の購入が可
能であるものをいう。また、「貨幣等識別処理部」と
は、貨幣等から有価価値情報を読み取ったり、あるいは
前記貨幣等の適正検査等を行うものをいう。
【0014】貨幣等識別処理部も、第一態様にて説明し
た貸出媒体識別処理部と同様に、遊技媒体貸出機を構成
する要素の中では、比較的大きく、また多くの消費電力
を要する部分である。したがって、貨幣等によって貸出
媒体を発行する機能を有し、貸出媒体を用いて遊技媒体
の貸し出しを行う遊技媒体貸出機を構成する場合におい
ても、できるだけ少ない貨幣等識別処理部を用いること
が好ましい。そこで、本発明の第二態様においては、貸
出媒体識別処理部のみならず、貨幣等識別処理部につい
ても、一の貨幣等識別処理部を用いて遊技媒体貸出機が
構成されている。このような構成によれば、第一態様に
て説明した場合と同様に、選択手段、一の貸出媒体識別
処理部、および一の貨幣等識別処理部とを用いて、複数
遊技機中の任意の遊技機に対して、遊技媒体の貸出処理
を行うことが可能で、遊技機と貸出媒体識別処理部とを
一対一で対応させる必要がないため、従来の一台分のス
ペース内で、複数の遊技機に対応可能な遊技媒体貸出機
を構成することができる。したがって、この第二態様に
おいても、第一態様と同様に、パチンコ機に適用する場
合には「省スペース化」を可能として、スロットマシン
に適用する場合には「島改造」を不要とする遊技媒体貸
出機を得ることができる。また、第一態様と同様の理由
により、消費電力の低減およびコストダウンを実現する
ことができる。
【0015】また、本発明の第一および第二態様におい
ては、前記貸出媒体識別処理部に前記貸出媒体が投入さ
れた後、所定時間内に前記選択手段にて任意の遊技機の
選択が行われた場合には、前記貸出媒体識別処理部およ
び前記選択手段からの情報に基づいて、前記制御手段
が、選択された前記任意の遊技機に対する遊技媒体の貸
出処理を指示し、前記所定時間内に前記選択手段による
遊技機の選択が行われない場合には、前記制御手段が、
遊技媒体の貸出処理を指示することなく、前記貸出媒体
が前記貸出媒体識別処理部から排出される構成が好まし
い。なお、ここで「前記貸出媒体識別処理部および前記
選択手段からの情報に基づいて、前記制御手段が、〜貸
出処理を指示し」とは、前記貸出媒体識別処理部および
前記選択手段からの信号のみに基づいて、制御手段が遊
技媒体の貸出処理を指示する場合のみならず、これらの
信号、およびその他の信号、あるいは他の操作(例え
ば、遊技機に設けられた貸出ボタンの押釦操作等)等に
基づいて、制御手段が遊技媒体の貸出処理の指示を行う
場合を含む概念である。
【0016】この好ましい構成によれば、前記貸出媒体
が投入された場合であっても、遊技機の選択が行われな
い場合には、貸出媒体が前記貸出媒体識別処理部から排
出されるため、他の遊技者(貸出媒体を投入していない
遊技者)が長時間待機状態となることがない。したがっ
て、複数の遊技機に対する遊技媒体の貸出処理を効果的
に行うことができる。また、遊技機の選択が行われない
限り遊技媒体の貸出処理が行われることはないため、意
図しない遊技機側に対する貸出処理を未然に防止するこ
とができる。
【0017】また、本発明の第一および第二態様におい
ては、前記貸出媒体が、所定度数の貸し出し毎に、前記
貸出媒体識別処理部から排出されるか、あるいは機内に
収納される構成が好ましい。より具体的には、所定度数
の貸し出し後に、まだ残度数がある場合には排出され、
残度数がない場合には収容される構成が好ましい。ここ
で「所定度数」とは、遊技媒体の貸出処理を行う際の条
件としてあらかじめ定められた、一度の貸出処理の際に
貸出可能な所定の単位度数である。
【0018】この好ましい構成によれば、高額カードの
ように所定度数の貸し出しが完了した後に残度数がある
場合であっても、所定度数貸出毎に、貸出媒体が排出さ
れる構成であるため、選択されていない遊技機側の遊技
者が長時間待機状態となることがない。したがって、複
数の遊技機に対する遊技媒体の貸出処理を効果的に行う
ことができる。
【0019】また、本発明の第一および第二態様におい
ては、前記貸出媒体が前記貸出媒体識別処理部に投入さ
れ、且つ前記選択手段による選択が行われた後に、前記
選択手段にて他の遊技機の選択が行われた場合には、前
記貸出媒体が前記貸出媒体識別処理部から排出される構
成が好ましい。
【0020】高額カードのように所定度数の貸し出しが
完了した後に残度数がある場合には(1回の貸出毎のカ
ード排出等の構成を有していない場合には)、遊技者
は、貸出媒体を機内に保持したままの状態で遊技を続行
することが考えられるが、上記好ましい構成によれば、
選択されていない側の遊技機の遊技者が自遊技機側の選
択を行うことによって、前記貸出媒体を排出させること
ができる。したがって、この好ましい構成によれば、複
数の遊技者のいずれもが長時間待機状態となることがな
く、複数の遊技機に対する遊技媒体の貸出処理を効果的
に行うことができる。
【0021】また、本発明の第三態様にかかる遊技媒体
貸出機は、貨幣等の有する有価価値の範囲内で、遊技機
に対して、遊技媒体の貸出処理を指示する制御手段を備
えた遊技媒体貸出機であって、複数の遊技機の中から任
意の遊技機を選択する選択手段と、前記貨幣等の識別処
理を行う一の貨幣等識別処理部とを有し、前記制御手段
が、前記選択手段における選択に基づいて前記任意の遊
技機を認識し、前記貨幣等識別処理部に投入された貨幣
等の有する有価価値の範囲内で、前記任意の遊技機に対
して遊技媒体の貸出処理を指示することを特徴としてい
る。
【0022】本発明の第三態様においては、選択手段お
よび一の貨幣等識別処理部とを用いて、複数遊技機中の
任意の遊技機に対して遊技媒体の貸出処理を行うことが
可能であるため、遊技機と貨幣等識別処理部とを一対一
で対応させる必要がない。したがって、この第三態様に
よれば、先の第一および第二態様と同様に、従来の一台
分のスペース内で、複数の遊技機に対応可能な遊技媒体
貸出機を構成することができる。つまり、本態様にかか
る遊技媒体貸出機によれば、省スペース化を実現しつ
つ、複数遊技機に対応可能であって、消費電力の低減お
よびコストダウンを図ることができる。
【0023】また、本発明の第三態様においては、前記
貨幣等識別処理部に前記貨幣等が投入された後、所定時
間内に前記選択手段にて任意の遊技機の選択が行われた
場合には、前記貨幣等識別処理部および前記選択手段か
らの情報に基づいて、前記制御手段が、選択された前記
任意の遊技機に対する遊技媒体の貸出処理を指示し、前
記所定時間内に前記選択手段による遊技機の選択が行わ
れない場合には、前記制御手段が、遊技媒体の貸出処理
を指示することなく、前記貨幣等が前記貨幣等識別処理
部から排出される構成が好ましい。なお、ここで「前記
貨幣等識別処理部および前記選択手段からの情報に基づ
いて、前記制御手段が、〜貸出処理を指示し」とは、前
記貨幣等識別処理部および前記選択手段からの信号のみ
に基づいて、制御手段が遊技媒体の貸出処理を指示する
場合のみならず、これらの信号、およびその他の信号、
あるいは他の操作(例えば、遊技機に設けられた貸出ボ
タンの押釦操作等)等に基づいて、制御手段が遊技媒体
の貸出処理の指示を行う場合を含む概念である。
【0024】この好ましい構成によれば、前記貨幣等が
投入された場合であっても、遊技機の選択が行われない
場合には、貨幣等が前記貨幣等識別処理部から排出され
るため、遊技者に対して遊技機の選択操作(いわゆる、
遊技媒体貸出処理)を促すことが可能となる。また、遊
技機の選択が行われない限り遊技媒体の貸出処理が行わ
れることはないため、意図しない遊技機側に対する貸出
処理を未然に防止することができる。
【0025】また、本発明においては、前記制御手段に
対して、各遊技機に関する種々の情報に基づいて定めら
れる貸出可能信号がそれぞれ送信され、前記選択手段に
よって任意の遊技機が選択された後、前記選択された遊
技機に関する前記貸出可能信号が貸出可能状態である場
合には、制御部からの指示に基づいて、選択された遊技
機に対する遊技媒体の貸出処理が行われ、また前記選択
が行われた後、前記選択された遊技機に関する前記貸出
可能信号が貸出不可状態である場合には、制御部からの
指示に基づいて、選択された遊技機に対する遊技媒体の
貸出処理が行われない構成が好ましい。ここで、「貸出
可能信号」は、遊技機(例えばスロットマシン)におい
て遊技が行われておらず、遊技媒体の貸出処理を行うの
に何ら支障がない場合には「貸出可能状態」となり、遊
技が行われている状態または遊技機に何らかのエラーが
発生している状態であって遊技媒体の貸出処理を行うの
に支障がある場合には「貸出不可状態」となる。つま
り、遊技機の遊技状態に関する情報、およびエラー情報
等の「種々の情報」に基づいて、上記「貸出可能信号」
は定められている。
【0026】この好ましい構成によれば、選択手段の操
作が行われた後に、選択された側の遊技機における貸出
可能信号の状態(すなわち、選択側遊技機の選択後の現
状)を確認した後に制御部から貸出処理の指示が行われ
るため、遊技媒体貸出処理を実行した際におけるトラブ
ル(例えば、遊技機の制御部との通信エラー、不必要な
貸出処理、あるいはメダル排出不良等)を事前に避ける
ことができる。
【0027】また、本発明においては、前記制御手段
が、遊技媒体貸出機自身の制御を主に行うメイン制御部
と、遊技機との間における各種信号の送受信を主に行う
サブ制御部とを用いて構成され、複数の遊技機と前記メ
イン制御部とが前記サブ制御部を介して電気的に接続さ
れており、前記遊技機および前記メイン制御部からの各
種信号に基づいて、主に前記サブ制御部が、複数の遊技
機に対する遊技媒体の貸出処理を行う際の制御を行って
いる構成が好ましい。
【0028】この好ましい構成によれば、前記制御手段
がメイン制御部とサブ制御部とに分けて構成されている
ため、各制御部のそれぞれを機能させることにより、並
列制御を実現可能である。具体的には、メイン制御部に
て遊技媒体貸出機自身の制御を行いつつ、サブ制御部に
て各遊技機との間における各種信号の送受信を行うこと
ができる。つまり、この好ましい構成によれば、このよ
うに制御手段が複数に分けて設けられ、例えばサブ制御
部を遊技機との間の送受信に積極的に利用可能であるた
め、より容易に複数の遊技機に対応可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態について説明する。
【0030】図1は、本発明の実施形態にかかる遊技媒
体貸出機(メダル貸出機)を、二台のスロットマシンの
間に設けた状態の外観構成図を示したものである。な
お、図1に示された二台のスロットマシン1は、いずれ
も同様の構成を有しているため、左側のスロットマシン
1についてのみ符号を付し、右側のスロットマシン1に
ついての詳細な符号は省略して説明を行う。また、特に
左右のスロットマシンを区別して説明する場合には、左
側のスロットマシンについては「A」を付して(例えば
「スロットマシン1A」と表記して)、右側のスロット
マシンについては「B」を付して(例えば「スロットマ
シン1B」と表記して)説明する(なお、他の構成要素
についても、それぞれ「A」、「B」の表記によって左
右のスロットマシンを区別する。)。
【0031】図1に示すように、スロットマシン1(本
発明の「遊技機」に相当)は、ボックス状の筐体8内
に、周面に複数の図柄がそれぞれ表示された3個のリー
ル10を備えており、各リール10に対応させて、筐体
8の前面には、3つの図柄表示窓11が形成されると共
に、各図柄表示窓11を横切る上、中、下、斜めの5本
の停止ラインLが表示されている。
【0032】また、図柄表示窓11の下方位置には、始
動レバー12、各リール10の停止操作を行う3つのス
トップボタン13、BETボタン14、メダル投入口1
5、メダル精算ボタン16、メダル貸出ボタン17、カ
ード返却ボタン18、カード残高表示器21、貯留メダ
ル枚数表示器22,貯留特典メダル枚数表示器23等が
設けられており、図柄表示窓11の上方位置には、スピ
ーカ24等が設けられている。
【0033】これらの構成を備えたスロットマシン1
は、メダル投入口15より、ゲームの都度メダルを投入
してゲームを行うというゲーム制御方式(メダル投入方
式)を実施するほか、予め筐体8内に複数枚のメダルを
貯留しておき、この貯留メダルを用いてゲームを行うゲ
ーム制御方式(クレジット方式)を実施することが可能
である。
【0034】このメダルの貯留処理は、メダル投入口1
5から筐体8内に所定枚数のメダルを投入することや、
有効化された停止ラインL上に特定の当たり図柄配列が
並んで報償として所定枚数のメダルが払い出されること
により行われる他、隣接するメダル貸出機2(本発明の
「遊技媒体貸出機」に相当)にプリペイドカード(本発
明の「貸出媒体」に相当)を投入して、そのプリペイド
カード(以下「カード」という。)に記録された有価価
値(一般的には100円が1度数で表されるカード度
数)を使用することにより行われる。
【0035】BETボタン14は、クレジット方式を実
行する際に、1ゲームに対する貯留メダルの使用枚数を
選択してゲームを開始させるためのもので、BETボタ
ン14の押釦操作により3枚のメダルが使用されて、5
本の停止ラインLが有効化される。なお、図示はしない
が、2本掛け用のBETボタンおよび1枚掛け用のBE
Tボタンも用意されており、前者の押釦操作の場合、2
枚のメダルが使用されて、上、中、下の3本の停止ライ
ンLが有効化され、後者の押釦操作の場合、1枚のメダ
ルが使用されて、中央の停止ラインLのみが有効化され
る。
【0036】これらのBETボタン14が押釦され、つ
いで始動レバー12が操作されると、各リール10が始
動し、ストップボタン13が任意の順序で押釦操作され
ると、それぞれ対応するリール10が順次停止するよう
に構成されている。なお、メダル精算ボタン16は、貯
留されているメダルを精算して、メダル排出口26から
受け皿に払い出しさせるためのものである。
【0037】メダル貸出ボタン17は、メダル貸出機2
に投入されたカードから所定度数を引き落とすためのも
ので、遊技者がメダル貸出ボタン17を押釦操作する
と、メダル貸出機2からスロットマシン1側にメダル貸
出を指示する制御信号が送信され、スロットマシン1の
制御部は、この指示に応じて、筐体8内の貯留メダル数
を所定数分だけ加算させると同時に、メダル貸出機2の
制御部は、投入されたカードの保有度数を貯留されたメ
ダル数の相当分だけ消費するようになっている。カード
返却ボタン18は、メダル貸出機2に投入されたカード
を外に排出させるためのものである。
【0038】カード残高表示器21、貯留メダル枚数表
示器22、および貯留特典メダル枚数表示器23は、7
個の発光セグメントからなるディジタル表示器であっ
て、カード残留表示器21には、メダル貸出機2に投入
中のカードの残り度数が表示され、貯留メダル枚数表示
器22には、現在の貯留メダルの総枚数が表示され、貯
留特典メダル枚数表示器23には、現在の貯留特典メダ
ルの総枚数が表示される。つまり、特典メダルを獲得し
た後には、貯留特典メダル枚数表示器23のカウントダ
ウンに伴って、貯留メダル枚数表示器22がカウントア
ップすることとなる。
【0039】メダル貸出機2は、カードの発行機能およ
び遊技媒体貸出機構等を有するもので、紙幣の投入によ
り、機体40内に収容されたカード(磁気カード)を搬
出し、このカードにカード番号や有価価値等の情報を記
録してカード挿排口49まで搬出する。また、メダル貸
出機2は、自機または他のメダル貸出機2や発券機(カ
ードを発行することを主目的として設けられた装置)で
発行されたカードを受け付け可能であって、その機体4
0内部には、カード挿排口49により投入されたカード
からそのカードに記録された度数等の記録情報を読み取
る等の機能を有するカード処理部(本発明の「貸出媒体
識別処理部」に相当)が設けられている。なお、本実施
形態にかかるメダル貸出機2は、カード挿排口49に連
通すべく機体40内に設けられた一のカード処理部によ
って、二台のスロットマシン1に対応することができる
ように構成されている。
【0040】ボックス状の機体40の前面には、上述し
たカード挿排口49の他に、複数の表示ランプ44、紙
幣挿排口45、カード投入ボタン48、および遊技機選
択ボタン51(本発明の「選択手段」に相当)等が設け
られている。
【0041】ここで、複数の表示ランプ44のそれぞれ
は、メダル貸出機2の動作状態等を遊技者あるいは遊技
場の管理者等に報知するために設けられたものであっ
て、通常時は消灯しており、機体40およびこれに接続
された回線等に異常が発生した時に点滅または点灯すべ
く構成されている。例えば、表示ランプ44aはカード
がカード挿排口49に挿入中である旨の表示、表示ラン
プ44bはメダル貸出機2に何らかのエラーが発生した
場合の表示、表示ランプ44cはメダル貸出機2に接続
された通信回線に不具合が生じた場合の表示、表示ラン
プ44dはカードを抜き取ることを促すための表示等を
行うべく構成されている。なお、ここで、各表示ランプ
44は、それぞれ左右に二分割されており、左右別々に
表示可能であるべく構成されている。そして、これらの
表示ランプ44は、各スロットマシン1A,1Bおよび
遊技機選択ボタン51の押釦操作等に基づき、それぞれ
の制御状態に応じて、それぞれ別個に点灯あるいは点滅
すべく構成されている。
【0042】紙幣挿排口45は、所定金種の紙幣(千円
札、二千円札、五千円札、一万円札等)が投入あるいは
排出される部分であり、この紙幣挿排口45に連通した
機体40内部には、投入された紙幣の真偽を判定してス
トックすると共に、投入された紙幣からカードの発行額
を差し引いた金額を釣りとして返却するための紙幣処理
部(本発明の「貨幣等識別処理部」に相当)が設けられ
ている。なお、カードの発行額は、数個の金額選択ボタ
ン(図示省略)の何れかを選択することで、例えば千円
分のカード、二千円分のカード、三千円分のカード、五
千円分のカード、一万円分のカードに分けて購入するこ
とができる。
【0043】カード挿排口49は、紙幣挿排口45への
紙幣の投入および一の金額選択ボタンの押釦操作に応じ
てカードの発行を行うと共に、この発行されたカード
や、他のメダル貸出機または発券機で発行されたカード
が投入される部分であり、このカード挿排口49の内側
には、カードの収容、発行処理ならびに受け付け処理等
を行うカード処理部が設けられている。
【0044】カード投入ボタン48は、カード挿排口4
9から発行されたカードを機体40内に投入させる際に
使用されるもので、このカード投入ボタン48の押釦操
作により、カード挿排口49より発行されたカードが自
動的にカード処理部内に取り込まれるようになってい
る。
【0045】図2は、スロットマシン1およびメダル貸
出機2の電気的構成を概略化して示すブロック図であ
る。この図2においては、図1における左側のスロット
マシン1Aのみを示し、図面の複雑化を回避するために
右側のスロットマシン1Bについては記載を省略してい
る。なお、右側スロットマシン1Bも、左側のスロット
マシン1Aと同様に、第一中継部59Bと第二中継部6
1Bとを有し、これらがメダル貸出機2のサブ制御部6
6と電気的に接続されている。つまり、本実施形態にお
いては、それぞれのスロットマシン1A,1Bの第一中
継部59A,59Bおよび第二中継部61A,61B
が、サブ制御部66を介してメダル貸出機2に接続され
ている。
【0046】スロットマシン1は、制御、演算の主体で
あるCPU、遊技制御プログラムが記憶されるROM、
データの読み書きに用いられるRAMおよび乱数発生器
等を有する制御部55を備えている。また、制御部55
のCPUには、バスを介して各種の入出力部が接続され
ている。入力部としては、始動レバー12、ストップボ
タン13、BETボタン14、メダル精算ボタン16、
およびメダル投入センサ32等が接続され、これらのか
らの信号がCPUに入力されるように構成されている。
出力部としては、リール10の回転始動・停止・引き込
みを実行するリール駆動部57、メダル貸出部30、貯
留メダル枚数表示器22、特別遊技モード時や有効ライ
ンの確認やマシンの電飾などに用いられる表示ランプ等
58、およびスピーカ24等が接続され、これらの出力
部は入力信号に基づいて適宜制御される。
【0047】また、入出力部としては、メダル貸出機2
のメイン制御部65(に接続されたサブ制御部66)
と、スロットマシン1の制御部55との間でやり取りさ
れる各種制御信号を中継するための第一中継部59が設
けられている。制御信号は、貸出可能信号、貸出状態信
号、メダル貸出要求信号、およびメダル貸出了解信号等
があり、各信号線が一本のケーブルとしてまとめられて
いる。
【0048】貸出可能信号は、スロットマシン1からメ
ダル貸出機2に対し、メダル貸出指示を受け入れ可能な
状態にあるか否かを知らせるための信号である。ゲーム
実行時など、メダル貸出処理が不可能な期間はHレベル
に設定されており、メダル貸出処理が可能になると、L
レベルに反転する。
【0049】貸出状態信号は、メダル貸出機2からスロ
ットマシン1へと出力される信号であって、メダル貸出
機2がメダル貸出処理を指示する状態にあるか否かを示
す。この信号も、通常はHレベルであって、スロットマ
シン1のメダル貸出ボタン17が押釦操作等されること
によりLレベルに反転し、メダル貸出ボタン17の1回
の操作によって貸し出されるべき相当数が消化された所
定時間後はHレベルに反転する。
【0050】メダル貸出要求信号は、メダル貸出機2か
らスロットマシン1へと出力される信号であって、スロ
ットマシン1の制御部55に、メダル貸出処理の実施を
指示する。この信号は通常はHレベルであって、Lレベ
ルへの反転により1度数分のメダル(例えば5枚)の貸
出処理が指示される。なお、メダル貸出ボタン17が1
度操作されることにより、複数度数分のメダル貸出処理
が行われる場合は、その度数に応じた数分のパルス信号
が順次生成されて出力される。
【0051】メダル貸出了解信号は、スロットマシン1
からメダル貸出機2へと出力される信号であって、メダ
ル貸出機2からのメダル貸出指示を受け取ったことを示
す制御信号である。通常はHレベルであり、メダル貸出
要求信号がLレベルになってから所定時間後にLレベル
に反転し、さらに所定時間後にHレベルに復帰する。
【0052】メダル貸出ボタン17、カード返却ボタン
18、メダル貸出ボタン17が有効となり得る状態を示
す貸出可表示ランプ60、カード残高表示器21、およ
び貯留特典メダル枚数表示器23は、第二中継部61を
介して、メダル貸出機2のメイン制御部65に接続され
たサブ制御部66に接続され、メダル貸出機2の制御下
に置かれる。第二中継部61とメダル貸出機2の制御部
65,66との間でやり取りされる制御信号は、貸出受
付信号、返却受付信号、ランプ点灯信号、表示制御信号
等があり、各信号線が一本のケーブルとしてまとめられ
ている。
【0053】貸出受付信号は、スロットマシン1の第二
中継部61から出力される信号であって、この信号は、
通常はHレベル(貸出受付禁止状態)であって、カード
が挿入された後に遊技機選択ボタン51が押釦操作され
ることによってLレベル(貸出受付可能状態)に反転
し、その後、スロットマシン1のメダル貸出ボタン17
が押釦操作されることやカードの全度数が消化された所
定時間後にHレベル(メダル貸出ボタン17の押釦操作
無効化)に反転し、メダル貸出処理の指示が終了するま
で、Lレベルのまま維持される。
【0054】返却受付信号は、スロットマシン1の第二
中継部61から出力される信号であって、この信号は、
通常はHレベル(返却受付禁止状態)であって、カード
が挿入された後に遊技機選択ボタン51が押釦操作され
ることによってLレベル(返却受付可能状態)に反転
し、その後、スロットマシン1のメダル貸出ボタン17
あるいはカード返却ボタン18が押釦操作されることや
カードの全度数が消化された所定時間後にHレベル(カ
ード返却ボタン18の押釦操作無効化)に反転する。
【0055】ランプ点灯信号は、スロットマシン1の第
二中継部61へと出力される信号であって、この信号
も、貸出状態信号と同期しており、通常はHレベルであ
って、スロットマシン1のメダル貸出ボタン17が押釦
操作されることやカードの全度数が消化された所定時間
後にLレベル(貸出可表示ランプ60の消灯)に反転
し、メダル貸出処理の指示が終了するまで、Lレベルの
まま維持される。
【0056】表示制御信号は、スロットマシン1の第二
中継部61へと出力される信号であり、貯留メダル枚数
表示器22用、貯留特典メダル枚数表示器23用、およ
びカード残高表示器21用が用意されている。メダル枚
数表示器22,23用の信号は、メダル貸出要求信号等
に対応しており、メダル貸出要求信号や特典メダル貸出
要求信号がLレベルからHレベルに反転するのに伴っ
て、残度数データや残特典メダル枚数データが送信され
る。
【0057】メダル貸出機2は、メダル貸出機2自身の
制御を主に行うメイン制御部65と、メイン制御部65
と信号のやり取りを行いつつスロットマシン1との間で
各種の信号をやり取りするサブ制御部66とを有し、こ
れらの制御部65,66によって、一台のメダル貸出機
2を用いて、二台のスロットマシン1に対する遊技媒体
(メダル)の貸し出し処理等が行われている。、
【0058】メイン制御部65は、制御、演算の主体で
あるCPUと、プログラムが記憶されるROMと、デー
タの読み書きに用いられるRAMとを備え、CPUに
は、バスを介して各種の入出力部が接続されている。
【0059】入力部としては、紙幣投入口45から投入
された紙幣を検知する紙幣投入センサおよび投入された
紙幣の金種を識別する紙幣識別センサ等を有する紙幣処
理部72、金額選択ボタン47、カード投入ボタン4
8、および左右に位置するスロットマシン1(1A,1
B)のどちらに対して遊技媒体の貸出処理を行うかを選
択する遊技機選択ボタン74等が接続されている。ま
た、出力部としては、表示ランプ44が接続されてい
る。なお、図2においては、図面の複雑化を避けるため
に、表示ランプ44は一のブロックにて示したが、図1
にて説明したように、本実施形態にかかるメダル貸出機
2には、複数の表示ランプ44a〜44eが設けられて
おり、メイン制御部65からはそれぞれの表示ランプに
対して適宜制御信号が送られる。さらに、入出力部とし
ては、他のメダル貸出機2、発券機3、および制御装置
4と通信回線Lを介して通信を実施するためのインター
フェイス回路71、および内蔵の磁気ヘッド等によりカ
ードに対してカード情報の読み書き等を行うカードリー
ドライタ等を有するカード処理部73等が設けられてい
る。
【0060】図3は、スロットマシン1(1A,1B)
とメダル貸出機2との間における信号のやり取りを示す
タイミングチャートである。ここでは、メダル貸出機2
の遊技機選択ボタン51による指示および貸出指示に応
じて、スロットマシン1内部の貯留メダル数を加算する
「メダル貸出処理」についての信号のやり取りを説明す
る。なお、この図3においては、はじめに左側のスロッ
トマシン1Aが選択されて遊技媒体の貸し出しが行わ
れ、次いで右側のスロットマシン1Bが選択されて遊技
媒体の貸し出しが行われる場合について説明する。
【0061】メダル貸出機2は、電源が投入(ON)さ
れることによって(i)、カード受付信号がLレベルに
反転してカード受付許可状態となり、同時に、紙幣受入
信号もLレベルに反転して紙幣受入許可状態となる。ま
た、遊技機選択信号は、電源投入後も、遊技機選択ボタ
ン51の押釦操作が行われるまでは、中立状態に維持さ
れる。
【0062】そして、メダル貸出機2の紙幣挿入口45
に紙幣が投入されると(ii)、紙幣受入信号がHレベル
に反転して、紙幣受入禁止状態となる。また、紙幣受入
後には、メダル貸出機2内のカードにて遊技媒体の貸し
出しが行われることとなるため、紙幣投入後には、カー
ド受付信号もHレベルに反転する。つまり、カード受付
信号は、カード受付禁止状態(Hレベル)となる。これ
らのカード受付信号および紙幣受入信号は、遊技媒体の
貸し出しが完了して、カードの排出あるいは収納が行わ
れるまで、それぞれ禁止状態(Hレベル)が維持され
る。
【0063】左側および右側のスロットマシン1(1
A,1B)は、電源が投入(ON)されることによって
(i)、それぞれの貸出可能信号がLレベル(貸出可能
状態)に反転する。この貸出可能信号は、原則として
(各遊技機にエラー等が生じなければ)、スロットマシ
ン1の電源が切られる(OFF)まで、Lレベル(貸出
可能状態)に維持される。
【0064】各スロットマシン1の貸出受付信号および
返却受付信号は、電源の投入の有無に関わらず、メダル
貸出機2に設けられた遊技機選択ボタン51の押釦操作
が行われるまでは、原則として受付禁止状態(Hレベ
ル)に維持される。
【0065】そして、図3に示すべく、紙幣投入(ii)
およびカード投入ボタン48を押釦操作することによる
カードの投入(iii)が行われた後、遊技機選択ボタン
51の押釦操作によって左側のスロットマシン1Aが選
択されると(iv)、左側スロットマシン1Aの貸出受付
信号および返却受付信号がLレベル(受付許可状態)に
反転し、選択されなかった右側スロットマシン1Bの貸
出受付信号および返却受付信号については、Hレベル
(受付禁止状態)が維持される。
【0066】次いで、選択された左側スロットマシン1
Aのメダル貸出ボタン17Aが押釦操作されると
(v)、メダル貸出機2は、その操作信号を受け付け
て、貸出状態信号をLレベル(貸出中)に反転させた
後、その反転処理から所定時間T0をおいて、メダル貸
出要求信号をLレベル(貸出要求)に反転させる。
【0067】スロットマシン1Aの制御部55Aは、こ
のメダル貸出要求信号のレベル反転が所定時間T1の間
持続することを確認した後、メダル貸出了解信号をLレ
ベル(貸出了解)に反転させることにより、メダル貸出
機2に対してメダルの貸出指示を受けた旨を送信する。
この後、さらに所定時間T2が経過すると、メダル貸出
機2のメイン制御部65は、メダル貸出要求信号をHレ
ベルに復帰させると共に、受け付け中のカードの度数デ
ータを1度数分減少させる。また、このとき左側スロッ
トマシン1Aの制御部55Aは、現在の貯留メダルに1
度数分のメダル(5枚)を加算して、さらに所定時間T
3が経過すると、メダル貸出了解信号をHレベルに復帰
させる。
【0068】メダル貸出機2のメイン制御部65は、こ
のメダル貸出了解信号のHレベルへの復帰をチェックし
た後、所定時間T4が経過した時点で、1度数分のメダ
ル貸出処理が終了したと認識する。以下、同様の通信動
作により、あらかじめ定められた度数分(図3では10
度数)のメダル貸出処理が行われるもので、メダル貸出
機2のメイン制御部65は、最後のメダル貸出処理完了
から所定時間TEが経過すると、貸出処理が完了して、
貸出状態信号をHレベル(通常状態)に復帰させる(v
i)。この結果、貯留メダルは、1度数分のメダルに引
き落とし度数分を乗じた数のメダル(ここでは50枚)
が加算されることとなる。
【0069】また、この貸出処理が完了した後、メダル
貸出機2内のカードは、いくらかの残度数がある場合に
は、メダル貸出機2外に排出され、残度数が「0」の場
合には、メダル貸出機2内に収容される(vii)。そし
て、カードの排出あるいは収納が行われると、メダル貸
出機2のカード受付信号および紙幣受入信号は、それぞ
れLレベル(許可状態)に反転し、メダル貸出機2およ
び各スロットマシン1A,1Bの各種信号は、電源投入
時(i)と同様の状態となる。
【0070】次に、再びメダル貸出機2の紙幣挿入口4
5に紙幣が投入されると(viii)、紙幣受入信号および
カード受付信号がLレベル(禁止状態)に反転して、紙
幣受入およびカード受付が禁止状態となる。
【0071】そして、紙幣投入(viii)およびカードの
投入(ix)が行われた後、遊技機選択ボタン51の押釦
操作によって右側のスロットマシン1Bが選択されると
(x)、右側スロットマシン1Bの貸出受付信号および
返却受付信号がLレベル(受付許可状態)に反転し、選
択されなかった左側スロットマシン1Aの貸出受付信号
および返却受付信号については、Hレベル(受付禁止状
態)が維持される。
【0072】次いで、選択された右側スロットマシン1
Bのメダル貸出ボタン17Bが押釦操作されると(x
i)、メダル貸出機2は、その捜査信号を受け付けて、
右側スロットマシン1Bの貸出状態信号をLレベル(貸
出中)に反転させる。
【0073】貸出ボタン17Bを押釦操作して(xi)、
貸出状態信号をLレベルに反転させた後は、先に説明し
た左側スロットマシン1Aの場合と同様に、所定時間T
0,T1,T2,T3,T4の経過を確認しつつ、メダ
ル貸出要求信号およびメダル貸出了解信号のそれぞれを
LレベルおよびHレベルへ適宜反転させることによっ
て、メダルの貸出処理が行われる。
【0074】メダル貸出機2のメイン制御部65は、メ
ダル貸出了解信号を受信してから所定時間TEが経過し
たことを確認すると、貸出処理が完了したものとして、
貸出状態信号をHレベル(通常状態)に復帰させる(xi
i)。この結果、右側スロットマシン1Bの貯留メダル
は、1度数分のメダルに引き落とし度数分を乗じた数の
メダル(ここでは50枚)が加算されることとなる。こ
の貸出処理が完了した際、メダル貸出機2内のカード
は、残度数がある場合にはメダル貸出機2外に排出さ
れ、残度数が「0」の場合にはメダル貸出機2内に収容
される。
【0075】すなわち、本実施形態にかかるメダル貸出
機2の左右両側に設けられたスロットマシン1A,1B
は、紙幣等投入後に遊技機選択ボタン51によっていず
れかの遊技機が選択された後には、同様の内部信号(の
タイミング)に基づいて制御が行われ、適宜それぞれの
遊技機に対して、遊技媒体(メダル)の供給が行われる
こととなる。
【0076】なお、メダル貸出ボタン17の操作によ
り、カードから何度分の度数データを差し引くかは任意
に設定することができ、また、1度数に対応させる貸出
メダル数も、適宜変更することが可能である。
【0077】図4は、メダル貸出機2の制御手順を示す
フローチャートである。具体的には、メダル貸出機2に
設けられたメイン制御部65におけるフローチャートを
示したものである。
【0078】図4に示すように、本実施形態において
は、メダル貸出機2の電源が投入(ON)されたか否か
を判断し(ステップS401)、電源が投入された場合
(S401にて「Yes」)には、メダル貸出機2が初
期状態にセットされる(ステップS402)。このステ
ップS402においては、具体的に、カード受付信号お
よび紙幣受入信号が「許可状態」、遊技機選択信号が
「中立状態」にセットされる(図3参照)。
【0079】初期状態にセットされた後には、電源投入
(S401)前における遊技媒体の貸し出し中に、停電
があったか否かが判断され(ステップS403)、停電
があった場合(S403にて「Yes」)には、ステッ
プS421の処理に移行する。なお、このS421以降
の処理については後述する。停電がなかった場合(S4
03にて「No」)には、カードの受付が可能となって
(ステップS404)、次いで、メダル貸出機2内に遊
技媒体の貸し出しを行うためのカードが収容されている
か否かが判断される(ステップS405)。
【0080】メダル貸出機2内にカードが収容されてい
ない場合(S405にて「No」)には、メダル貸出機
2に対する紙幣の受付が禁止状態となり(ステップS4
06)、次いで、カードの挿入が行われたか否かが判断
される(ステップS410)。一方、メダル貸出機2内
にカードが収容されている場合(S405にて「Ye
s」)には、紙幣の受付が可能となって(ステップS4
07)、紙幣が投入されたか否かが判断され(ステップ
S408)、紙幣が投入されていない場合(S408に
て「No」)には上記S410の処理に移行し、紙幣が
投入された場合(S408にて「Yes」)にはカード
を発行(ステップS409)した後に、上記S410の
処理に移行する。そして、メダル貸出機2に対してカー
ドが挿入されていない場合(S410にて「No」)に
は、再びステップS404以降の処理が行われる。
【0081】メダル貸出機2内にカードが挿入された場
合(S410にて「Yes」)には、紙幣およびカード
の受付が禁止状態となって(ステップS411)、カー
ド情報の読み込みが行われ(ステップS412)、その
カード情報に基づいて、そのカードが適正か否かの判定
が行われる(ステップS413)。そして、カード情報
が不適正であった場合(S413にて「No」)には、
カードが排出され(ステップS414)、再びステップ
S404以降の処理が行われる。
【0082】メダル貸出機2内に投入されたカードが適
正であった場合(S413にて「Yes」)には、遊技
機選択ボタン51による押釦操作によって選択された遊
技機が左側か否かが判断される(ステップS415)。
左側の遊技機が選択された場合(S415にて「Ye
s」)には、この遊技機(スロットマシン1A)にエラ
ーが発生しているか否かの判断が行われ(ステップS4
16)、エラーが発生している場合(S416にて「Y
es」)にはS415の処理に移行し、エラーが発生し
ていない場合(S416にて「No」)には、選択され
た側(ここでは左側)を示すランプが点灯する(ステッ
プS420)。
【0083】左側の遊技機が選択されなかった場合(S
415にて「No」)には、遊技機選択ボタン51によ
る押釦操作によって選択された遊技機が右側か否かが判
断される(ステップS417)。そして、右側の遊技機
が選択された場合(S417にて「Yes」)には、こ
の遊技機(スロットマシン1B)にエラーが発生してい
るか否かの判断が行われ(ステップS418)、エラー
が発生している場合(S418にて「Yes」)にはS
415の処理に移行し、エラーが発生していない場合
(S418にて「No」)には、選択された側(ここで
は右側)を示すランプが点灯する(ステップS42
0)。
【0084】また、右側の遊技機が選択されなかった場
合(S417にて「No」)には、メダル貸出機2にカ
ードを挿入してからの時間(S410にて「Yes」と
判断されてからの時間)が所定時間を経過したか否かの
判断が行われ(ステップS419)、所定時間が経過し
ていない場合(S419にて「No」)にはS415の
処理に移行し、所定時間が経過している場合(S419
にて「Yes」)にはカードが排出され(ステップS4
14)、次いでステップS404以降の処理が行われ
る。すなわち、本実施形態においては、カード投入後、
左右いずれの遊技機の選択も行われずに(すなわち遊技
機選択ボタン51の押釦操作が行われずに)、所定時間
(例えば、10秒)が経過した場合には、メダル貸出機
2からカードが排出されるべく構成されている。
【0085】なお、ステップS416およびS418に
て各遊技機にエラーが発生しているか否かは、サブ制御
部66を介してスロットマシン1から得られる貸出受付
信号(図3参照)に基づいて判断される。具体的には、
例えば、遊技機のリール10が回転中(いわゆる遊戯
中)である場合には、貸出可能信号がHレベル(貸出不
可状態)となって、上記ステップS416およびS41
8の処理の際には、「エラー発生」と判断される。ま
た、このような遊戯中以外の場合であっても、例えば、
スロットマシン1とメダル貸出機2との間で断線等が生
じた場合には、かかる状態をサブ制御部66が認識し、
貸出可能信号をHレベル(貸出不可状態)として、「エ
ラー発生」と判断する。
【0086】遊技機選択ボタン51の押釦操作によっ
て、左右いずれかの遊技機の選択が行われて、選択され
た側のランプの点灯処理(S420)が行われた後に
は、選択された側についての貸出許可指令(いわゆる貸
出受付信号の許可指令)が、送信データにセットされる
(ステップS422)と共に、その貸出度数も送信デー
タにセットされる(ステップS423)。
【0087】次いで、選択側遊技機における貸出完了信
号がON状態(完了を示す状態)か否かを判断し(ステ
ップS424)、まだ完了していない場合(S424に
て「No」)には、選択側遊技機におけるカード返却信
号がON状態(返却を示す状態)か否かを判断し(ステ
ップS425)、選択側遊技機のカード返却ボタン18
が押釦操作されている場合(S425にて「Yes」)
には、カードがカード挿排口49から排出されて(ステ
ップS430)、再び、ステップS404以降の処理が
行われる。一方、カード返却ボタン18が押釦操作され
ていない場合(S425にて「No」)には、ステップ
S424の処理に移行する。
【0088】選択側遊技機における遊技媒体の貸し出し
が完了している場合(S424にて「Yes」)には、
仮残度数の内容がカードに書き込まれ(ステップS42
6)、カード度数が0であるか否かが判断される(ステ
ップS427)。カード度数が0である場合(S427
にて「Yes」)には、メダル貸出機2内にすでに許容
量(例えば、予備カードを含めて2枚)のカードが収納
されているか否かが判断され(ステップS428)、カ
ードの収容が可能(S428にて「Yes」)であれ
ば、メダル貸出機2内にカードが収容され(ステップS
429)、カードの収容が不可能(S428にて「N
o」)であれば、そのカードはカード挿排口49から排
出される(S430)。また、ステップS427にて、
カード度数が0ではないと判断された場合(S427に
て「No」)には、ステップS422の処理に移行す
る。
【0089】さて、ステップS403の処理に戻り、こ
の処理の際に、停電があったと判断された場合(S40
3にて「Yes」)には、メイン制御部65に記憶され
た貸出度数と、サブ制御部66に記憶された貸出度数と
が一致するか否かが判断される(ステップS421)。
なお、停電があった場合には、左右いずれのスロットマ
シン1に対して貸し出しを行っていたのかがサブ制御部
66に記憶されているため、このステップS421にお
いては、その貸し出し中であったスロットマシン1につ
いての判断等が行われる。
【0090】ステップS421にて、貸出度数が一致し
た場合(S421にて「Yes」)には、ステップS4
27の処理に移行し、不一致の場合(S421にて「N
o」)には、ステップS426の処理に移行する。本実
施形態においては、メダル貸出機2とスロットマシン1
との間における遊技媒体貸出処理は、基本的にサブ制御
部66によって行われており、遊技媒体貸出中に停電等
によって貸出処理が中断された場合には、サブ制御部6
6に記憶された貸出度数の変動が、適切にメイン制御部
65に送信されていない場合もある。そこで、本実施形
態においては、メイン制御部65に記憶された貸出度数
とサブ制御部66に記憶された貸出度数とが異なる場合
には、サブ制御部66に記憶されているデータ(仮残度
数)の内容をカードに書き込んで(S426)、その後
の処理を再開する。
【0091】本実施形態は、以上のように、メダル貸出
機2のメイン制御部65においては、スロットマシン1
およびメダル貸出機貸出2からの各種信号に基づいて、
遊技媒体の貸出処理が行われている。そして、メイン制
御部65を制御する際に用いられる各種信号は、メダル
貸出機2の種々の押釦操作およびサブ制御部66を介し
て得られるスロットマシン1の押釦操作等によって得ら
れる。したがって、例えば、停電したか否か、貸し出し
が完了したか否か、各遊技機にエラーが生じたか否か等
については、サブ制御部66に記憶されたそれぞれに対
応する各種信号に基づいて判断され、また、どちらの遊
技機に対する貸し出しが選択されたか等については、メ
ダル貸出機2の押釦操作等に基づいて判断される。つま
り、各制御部65,66のRAM等にそれぞれ適切なタ
イミングで記憶された各種の信号に基づいて、メイン制
御部65における制御が行われることとなる。
【0092】図5は、メダル貸出機2の制御手順を示す
フローチャートであって、具体的には、メダル貸出機2
に設けられたサブ制御部66におけるフローチャートを
示したものである。
【0093】図5に示すように、本実施形態において
は、メダル貸出機2の電源が投入(ON)されたか否か
を判断し(ステップS501)、電源が投入された場合
(S501にて「Yes」)には、メダル貸出機2が初
期状態にセットされる(ステップS502)。このステ
ップS502においては、具体的に、貸出受付信号およ
び返却受付信号が「禁止状態」、貸出状態信号が「通常
状態」、メダル貸出要求信号が「OFF状態」にセット
される(図3参照)。
【0094】初期状態にセットされた後には、電源投入
(S501)前における遊技媒体の貸出処理中に、停電
があったか否かが判断され(ステップS503)、停電
があった場合(S503にて「Yes」)には、停電信
号をON状態として(ステップS504)、ステップS
505の処理に移行し、停電がなかった場合(S503
にて「No」)には、直ちにステップS505の処理に
移行する。ここで、「停電信号をON状態とする」と
は、停電があった旨の信号をサブ制御部66に記憶させ
ることを意味する。
【0095】ステップS505においては、左側遊技機
(スロットマシン1A)が貸出可能状態にあるか否かの
判断が行われる(S505)。具体的には、スロットマ
シン1Aからの貸出可能信号(図3参照)の状態に基づ
いて、遊技媒体の貸し出しが可能であるか否かを判断す
る。
【0096】左側遊技機が貸出可能状態である場合(S
505にて「Yes」)には、左側遊技機に関するエラ
ー信号をOFF状態として(ステップS506)、左側
遊技機についての貸出許可指令(貸出受付信号の許可指
令)が受信されているか否かが判断される(ステップS
508)。つまり、先に説明した図4のステップS42
2にて、貸出許可指令が送信データにセットされている
か否かが判断される。そして、貸出許可指令が受信され
ない(貸出許可指令が送信データにセットされていな
い)場合(S508にて「No」)には、ステップS5
09の処理が行われる。
【0097】左側遊技機が貸出不可状態である場合(S
505にて「No」)には、左側遊技機に関するエラー
信号をON状態として(ステップS507)、右側遊技
機(スロットマシン1B)が貸出可能状態にあるか否か
の判断が行われる(S509)。ここでは、先のステッ
プS505の処理と同様に、スロットマシン1Bからの
貸出可能信号(図3参照)の状態に基づいて、遊技媒体
の貸し出しが可能であるか否かを判断する。そして、右
側遊技機が貸出可能状態である場合(S509にて「Y
es」)には、右側遊技機に関するエラー信号をOFF
状態として(ステップS510)、右側遊技機について
の貸出許可指令(貸出受付信号の許可指令)が受信され
ているか否かが判断される(ステップS512)。つま
り、先に説明した図4のステップS422にて、貸出許
可指令が送信データにセットされているか否かが判断さ
れる。一方、右側遊技機が貸出不可状態である場合(S
509にて「No」)には、右側遊技機に関するエラー
信号をON状態として(ステップS511)、ステップ
S505の処理に移行する。また、貸出許可指令が受信
されない(貸出許可指令が送信データにセットされてい
ない)場合(S512にて「No」)にも、ステップS
505の処理に移行する。
【0098】ステップS508およびS512の処理に
おいて、それぞれ選択された側についての貸出許可指令
が受信された場合(S508にて「Yes」、あるいは
S512にて「Yes」)には、選択された側の遊技機
に対して、遊技媒体の貸し出し許可が行われ(ステップ
S513)、次いで、選択された側の遊技機が貸出可能
状態にあるか否かが判断される(ステップS514)。
【0099】そして、選択側遊技機(遊技機選択ボタン
51の押釦操作にて選択された遊技機)の現在の状態が
貸出可能状態(貸出可能信号が可能状態)である場合
(S514にて「Yes」)には、選択側遊技機のエラ
ー信号がOFF状態とされ(ステップS515)、選択
側遊技機のメダル貸出ボタン17が押釦操作されたか否
かの判断が行われる(ステップS517)。
【0100】一方、選択側遊技機の現在の状態が貸出不
可状態(貸出可能信号が不可状態)である場合(S51
4にて「No」)には、選択側遊技機のエラー信号がO
N状態とされ(ステップS516)、選択側遊技機のカ
ード返却ボタン18が押釦操作されたか否かが判断され
る(ステップS523)。選択側遊技機のカード返却ボ
タン18が押釦操作された場合(S523にて「Ye
s」)には、返却ボタン操作信号をON状態とし(ステ
ップS524)、ステップS505の処理に移行する。
また、選択側遊技機のカード返却ボタン18が押釦操作
されていない場合(S523にて「No」)には、選択
側遊技機の貸出許可(S513)の処理を行ってから所
定時間経過したか否かの判断が行われ(ステップS52
5)、所定時間経過した場合(S525にて「Ye
s」)には、ステップS524の処理に移行し、まだ所
定時間経過前である場合(S525にて「No」)に
は、ステップS514の処理に移行する。すなわち、本
実施形態においては、選択側遊技機の貸出許可(S51
3)が行われてから、所定時間(例えば、10秒)が経
過した場合には、カードの返却が可能となるように、選
択側遊技機に関する返却ボタン操作信号がON状態(S
524)とされる。
【0101】選択側遊技機のメダル貸出ボタン17が押
釦操作された場合(S517にて「Yes」)には、ス
テップS518以降の処理が行われ、そうでない場合
(S517にて「No」)には、ステップS523以降
の処理が行われる。
【0102】選択側遊技機のメダル貸出ボタン17が押
釦操作されると(S517にて「Yes」)、選択側遊
技機における貸出受付処理が禁止され(つまり、貸出受
付信号が禁止状態(図3参照)となり)(ステップS5
18)、1度数毎の貸出通信処理が行われ(ステップS
519)、その度に貸出残度数がセットされる(ステッ
プS520)。そして、貸出残度数セット(S520)
の後に、貸出残度数が「0」であるか否かの判断が行わ
れ(ステップS521)、「0」でない場合(S521
にて「No」)には、ステップS519の処理に移行
し、「0」である場合(S521にて「Yes」)に
は、選択側遊技機の貸出完了信号をON状態として(ス
テップS522)、再びステップS505以降の処理が
行われる。
【0103】本実施形態は、以上のように、メダル貸出
機2のサブ制御部66においては、スロットマシン1お
よびメダル貸出機2からの各種信号に基づいて、遊技媒
体の貸出処理が行われている。つまり、このサブ制御部
66においては、スロットマシン1との間、およびメイ
ン制御部65との間で各種信号の送受信を行うことによ
って、遊技媒体の貸出処理が行われている。したがっ
て、例えば、サブ制御部66が受信する信号(受信デー
タ)には、選択された遊技機についての貸出許可指令
(メイン制御部65から受信)、および遊技機に関する
エラー表示信号(スロットマシン1から受信)等が含ま
れており、また例えば、サブ制御部66が送信する信号
(送信データ)には、遊技機に関するエラー信号(貸出
受付信号の状態)、遊技媒体の貸出完了信号、カード返
却ボタンの押釦操作信号、および停電信号等が含まれて
いる。つまり、本実施形態においては、スロットマシン
1とメイン制御部65との間に設けられたサブ制御部6
6によって、各種信号の記憶および送受信が行われるこ
とにより、遊技媒体の貸出処理が適切に行われることと
なる。
【0104】以上説明したように、本実施形態にかかる
メダル貸出機2によれば、二台のスロットマシン1の間
に設けられた状態において、それぞれのスロットマシン
1(1A,1B)に対して適切に遊技媒体(メダル)の
貸出処理を行うことができる。また、このメダル貸出機
2は、上述したように、一の紙幣処理部72および一の
カード処理部73を用いて、二台のスロットマシン1
A,1Bに対するメダルの貸出処理が可能であるように
構成されている。すなわち、本実施形態にかかるメダル
貸出機2は、略一台分のスペース内で二台のスロットマ
シン1A,1Bに対応可能に構成されている。したがっ
て、本実施形態にかかるメダル貸出機2であれば、現在
一般的に使用されている現金対応型の装置のスペース内
に、容易に設置することができる。よって、現金対応型
からカード対応型に変更する場合であっても、基本的に
同様のスペース内に設置可能であるため、遊技場内の
「島改造」等を行うことなく、「カード利用」と「省ス
ペース化」とを両立することができる。
【0105】また、本実施形態によれば、上述したよう
に、二台のスロットマシンに対応可能なメダル貸出機2
が、一の紙幣処理部72および一のカード処理部73を
用いて構成されている。これらの装置72,73は、メ
ダル貸出機2を構成する要素の中では、比較的大きく、
また多くの電力を消費する部分である。よって、従来の
パチンコ機の如く、カード処理部73等とスロットマシ
ンとが一対一で対応するとすれば、二台の遊技機には二
つのカード処理部73等が必要となる。しかしながら、
本実施形態にかかるメダル貸出機2は、二台の遊技機に
一のカード処理部73等で対応可能であるため、構成要
素の削減によるスペースの有効利用および消費電力の低
減を実現し、全体として大きなコストダウンを図ること
ができる。
【0106】また、本実施形態にかかるメダル貸出機2
は、カード投入後、所定時間(10秒)が経過した場合
には、カード挿排口49からカードが排出されるべく構
成されている。したがって、本実施形態によれば、カー
ドの排出によって、遊技者に対して遊技機の選択操作を
促し、長時間の待機状態の発生を避けることができる。
また、遊技機の選択(遊技機選択ボタン51の押釦操
作)がされなければ、カードが排出されメダルの貸出処
理が行われることはないため、意図しない遊技機側に対
するメダルの貸出処理を未然に防止することができる。
【0107】また、本実施形態においては、各スロット
マシン1A,1Bの貸出可能信号に基づき、選択された
スロットマシン1に対するメダルの貸出処理が行われ
る。つまり、スロットマシン1の現状を確認した上で、
遊技媒体の貸出処理が行われるため、メダル貸出時の種
々のトラブルを事前に回避することができる。具体的に
は、遊技中には貸出可能信号が「貸出不可」状態となっ
て、遊戯中においては貸出処理が行われることはないた
め、制御部の負担を軽減して、制御部の動作遅延や誤動
作を防止することができる。
【0108】また、本実施形態においては、メダル貸出
機2が制御手段としてメイン制御部65とサブ制御部6
6とを有している。したがって、このメダル貸出機2に
おいては、これらの制御部65,66を用いて並列制御
(並行処理)を行い、二台のスロットマシン1A,1B
を適切に制御することができる。具体的には、メイン制
御部65にてメダル貸出機2自身の制御を主に行い、サ
ブ制御部66にてスロットマシン1とメイン制御部65
との間における信号の送受信等の制御を主に行うことに
よって、より容易に複数のスロットマシン1への対応が
可能となる。
【0109】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上
述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0110】上記実施形態においては、比較的少額(例
えば千円程度)の使い切りカードを用いてメダルの貸し
出しを行う場合について説明し、カードの残度数が0と
なった場合にカードの排出あるいは収納を行う場合につ
いて説明したが、本発明はこの構成に限定されるもので
はない。したがって、例えば、比較的高額のカードを用
いてメダルの貸出処理を行う場合においては、所定度数
(例えば10度数)の貸し出し毎に、まだカードの残度
数がある場合には、カードの排出処理等を行うように構
成してもよい。このような構成であれば、所定度数の貸
し出し毎に、カードが排出されるため、選択されていな
い遊技機側の遊技者が長時間待機状態となることはな
い。また、例えば、高額カードが使用可能であって、残
度数があるカードをメダル貸出機の中に保持可能な構成
である場合には、選択されていない側の遊技機が選択さ
れると、カードが排出されるべく構成されていることが
好ましい。このような構成であれば、選択されていない
側の遊技者が遊技機選択ボタン等の選択手段を操作する
ことによって、カードを排出させることが可能となるの
で、複数の遊技者のいずれもが長時間待機状態となるこ
となく、メダル貸出機を効率よく使用することができ
る。
【0111】また、上記実施形態においては、メダル貸
出機2に設けられている遊技機選択ボタン51を押釦操
作することによって、メダルの貸出処理を行う遊技機を
選択する場合について説明したが、本発明は、この構成
に限定されるものではなく、必要に応じて、他のボタン
の押釦操作、あるいはカードの投入の有無等によって、
遊技機の選択を行うべく「選択手段」を構成してもよ
い。つまり、本発明における「選択手段」は、遊技媒体
貸出機に設けられている遊技機選択ボタンに限定され
ず、遊技機に設けられている他のボタン操作や、遊技機
あるいは遊技媒体貸出機における何らかの処理に応じ
て、遊技機の選択を行う判断し決定する制御部を含む概
念である。すなわち、ボタン等の形で遊技媒体貸出機外
部に物理的に存在するものではなくても、何らかの操作
に起因する信号に基づいて、遊技機の選択を実現可能で
あれば、「選択手段」に含まれる。したがって、例え
ば、スロットマシン1のメダル貸出ボタン17の押釦操
作によって、遊技媒体貸出機が遊技機の選択を行うべく
構成してもよい。
【0112】また、上記実施形態においては、二台の遊
技機の間にメダル貸出機を設けて、適宜二台の遊技機に
対してメダルの貸出処理を行う構成について説明した
が、本発明はこの構成に限定されるものではなく、メダ
ル貸出機が三台以上の遊技機に対応可能であるべく構成
してもよい。具体的には、メダル貸出機を構成するサブ
制御部と他の遊技機とを電気的に接続して、これらの間
で各種信号についての送受信を行うべく構成すればよ
い。
【0113】また、上記実施形態においては、一の紙幣
処理部(貨幣等識別処理部)と一のカード処理部(貸出
媒体識別処理部)とを設けたメダル貸出機(遊技媒体貸
出機)について説明したが、本発明はこの構成に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ、必
要に応じて、一の紙幣処理部のみを有するもの、あるい
は一のカード処理部のみを有するものであってもよい。
つまり、上記実施形態においては、メダル貸出機2とし
て、いわゆるカード式貸出機について説明しているが、
本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、
貨幣を投入して、投入された貨幣価値の範囲内でスロッ
トマシン1にメダルの払い出し指示を行うメダル貸出機
であってもよい。さらに、上記実施形態にかかるメダル
貸出機2は、貨幣を受け付けて有価価値が付与されたカ
ードを発行するいわゆる自発行型メダル貸出機である
が、カード発行機能を有さず、カード発券機で発行され
たカードを受けるメダル貸出機をも含むものである。ま
た、自発行型であっても、金額選択ボタンは必須構成で
はなく、受け付けた貨幣と等価なカードを発行するメダ
ル貸出機や、発行されたカードを抜き取ることができな
いメダル貸出機を含めるものである。
【0114】また、本発明は、カードに有価価値が残っ
ている状態で、紙幣投入口から新たに紙幣を投入した場
合、該投入された紙幣に相応する有価価値(あるいは金
額選択ボタンにより選択された金額に相応する有価価
値)がカードの残有価価値に加算される機能(追加入金
機能)を備えたメダル貸出機を含む。
【0115】また、上記実施形態においては、遊技機と
して「スロットマシン」について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、「パチンコ機」にも適
用が可能である。この際には、上記用語の「メダル」
は、「パチンコ球(遊技球)」に置き換えられる。さら
に、遊技媒体を電子データとして記憶する遊技機であっ
てもよい。
【0116】
【発明の効果】以上説明しように、本発明によれば、パ
チンコ機に適用する場合には「省スペース化」を可能と
して、スロットマシンに適用する場合には「島改造」を
不要とする遊技媒体貸出機、すなわちパチンコ機であっ
てもスロットマシンであっても、省スペース化を実現し
つつ、二台の遊技機の間に設けることが可能であって、
それぞれの遊技機に対して遊技媒体の貸し出しを行うこ
とができる遊技媒体貸出機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるメダル貸出機(遊技
媒体貸出機)を二台のスロットマシン(遊技機)間に設
けた状態の外観構成図である。
【図2】本発明の実施形態にかかるメダル貸出機および
スロットマシンの電気的構成を概略化して示すブロック
図である。
【図3】本発明の実施形態にかかるメダル貸出機とスロ
ットマシンとの間における各種信号のやり取りを示すタ
イミングチャートである。
【図4】本発明の実施形態にかかるメダル貸出機に設け
られたメイン制御部のフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態にかかるメダル貸出機に設け
られたサブ制御部のフローチャートである。
【符号の説明】
1…スロットマシン、2…メダル貸出機、8…筐体、1
0…リール、11…図柄表示窓、12…始動レバー、1
3…ストップボタン、14…BETボタン、15…メダ
ル投入口、16…メダル精算ボタン、17…メダル貸出
ボタン、18…カード返却ボタン、21…カード残高表
示器、22…貯留メダル枚数表示器、23…貯留特典メ
ダル枚数表示器、24…スピーカ、26…メダル排出
口、40…機体、44…表示ランプ、45…紙幣挿排
口、48…カード投入ボタン、49…カード挿排口、5
1…遊技機選択ボタン、72…紙幣処理部、73…カー
ド処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高瀬 勝也 大阪府大阪市中央区南船場2丁目9番14号 高砂電器産業株式会社内 (72)発明者 松井 岳章 大阪府大阪市中央区南船場2丁目9番14号 高砂電器産業株式会社内 Fターム(参考) 2C088 BA88 EA48

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貸出媒体の有する有価価値の範囲内で、
    遊技機に対して、遊技媒体の貸出処理を指示する制御手
    段を備えた遊技媒体貸出機であって、 複数の遊技機の中から任意の遊技機を選択する選択手段
    と、 前記貸出媒体の識別処理を行う一の貸出媒体識別処理部
    とを有し、 前記制御手段が、前記選択手段における選択に基づいて
    前記任意の遊技機を認識し、前記貸出媒体識別処理部に
    投入された貸出媒体の有する有価価値の範囲内で、前記
    任意の遊技機に対して遊技媒体の貸出処理を指示するこ
    とを特徴とする遊技媒体貸出機。
  2. 【請求項2】 貸出媒体の有する有価価値の範囲内で、
    遊技機に対して、遊技媒体の貸出処理を指示する制御手
    段を備えた遊技媒体貸出機であって、 複数の遊技機の中から任意の遊技機を選択する選択手段
    と、 前記貸出媒体の識別処理を行う一の貸出媒体識別処理部
    と、 貨幣等の識別処理を行う一の貨幣等識別処理部と、 前記貨幣等識別処理部に投入された貨幣等の有する有価
    価値の範囲内で貸出媒体を発行する貸出媒体発行部とを
    有し、 前記制御手段が、前記選択手段における選択に基づいて
    前記任意の遊技機を認識し、前記貸出媒体識別処理部に
    投入された貸出媒体の有する有価価値の範囲内で、前記
    任意の遊技機に対して遊技媒体の貸出処理を指示するこ
    とを特徴とする遊技媒体貸出機。
  3. 【請求項3】 前記貸出媒体識別処理部に前記貸出媒体
    が投入された後、 所定時間内に前記選択手段にて任意の遊技機の選択が行
    われた場合には、前記貸出媒体識別処理部および前記選
    択手段からの情報に基づいて、前記制御手段が、選択さ
    れた前記任意の遊技機に対する遊技媒体の貸出処理を指
    示し、 前記所定時間内に前記選択手段による遊技機の選択が行
    われない場合には、前記制御手段が、遊技媒体の貸出処
    理を指示することなく、前記貸出媒体が前記貸出媒体識
    別処理部から排出される請求項1または2に記載の遊技
    媒体貸出機。
  4. 【請求項4】 前記貸出媒体が、所定度数の貸し出し毎
    に、前記貸出媒体識別処理部から排出されるか、あるい
    は機内に収納される請求項1から3のいずれか1項に記
    載の遊技媒体貸出機。
  5. 【請求項5】 前記貸出媒体が前記貸出媒体識別処理部
    に投入され、且つ前記選択手段による選択が行われた後
    に、 前記選択手段にて他の遊技機の選択が行われた場合に
    は、前記貸出媒体が前記貸出媒体識別処理部から排出さ
    れる請求項1から3のいずれか1項に記載の遊技媒体貸
    出機。
  6. 【請求項6】 貨幣等の有する有価価値の範囲内で、遊
    技機に対して、遊技媒体の貸出処理を指示する制御手段
    を備えた遊技媒体貸出機であって、 複数の遊技機の中から任意の遊技機を選択する選択手段
    と、 前記貨幣等の識別処理を行う一の貨幣等識別処理部とを
    有し、 前記制御手段が、前記選択手段における選択に基づいて
    前記任意の遊技機を認識し、前記貨幣等識別処理部に投
    入された貨幣等の有する有価価値の範囲内で、前記任意
    の遊技機に対して遊技媒体の貸出処理を指示することを
    特徴とする遊技媒体貸出機。
  7. 【請求項7】 前記貨幣等識別処理部に前記貨幣等が投
    入された後、 所定時間内に前記選択手段にて任意の遊技機の選択が行
    われた場合には、前記貨幣等識別処理部および前記選択
    手段からの情報に基づいて、前記制御手段が、選択され
    た前記任意の遊技機に対する遊技媒体の貸出処理を指示
    し、 前記所定時間内に前記選択手段による遊技機の選択が行
    われない場合には、前記制御手段が、遊技媒体の貸出処
    理を指示することなく、前記貨幣等が前記貨幣等識別処
    理部から排出される請求項6に記載の遊技媒体貸出機。
  8. 【請求項8】 前記制御手段に対して、各遊技機に関す
    る種々の情報に基づいて定められる貸出可能信号がそれ
    ぞれ送信され、前記選択手段によって任意の遊技機が選
    択された後、 前記選択された遊技機に関する前記貸出可能信号が貸出
    可能状態である場合には、制御部からの指示に基づい
    て、選択された遊技機に対する遊技媒体の貸出処理が行
    われ、 前記選択された遊技機に関する前記貸出可能信号が貸出
    不可状態である場合には、制御部からの指示に基づい
    て、選択された遊技機に対する遊技媒体の貸出処理が行
    われない請求項1から7のいずれか1項に記載の遊技媒
    体貸出機。
  9. 【請求項9】 前記制御手段が、遊技媒体貸出機自身の
    制御を主に行うメイン制御部と、遊技機との間における
    各種信号の送受信を主に行うサブ制御部とを用いて構成
    され、複数の遊技機と前記メイン制御部とが前記サブ制
    御部を介して電気的に接続されており、 前記遊技機および前記メイン制御部からの各種信号に基
    づいて、主に前記サブ制御部が、複数の遊技機に対する
    遊技媒体の貸出処理を行う際の制御を行っている請求項
    1から8のいずれか1項に記載の遊技媒体貸出機。
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